JP2015112736A - エラー処理装置 - Google Patents

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裕二 飯田
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Abstract

【課題】印刷処理中にエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うエラー処理装置を提供する。【解決手段】搬送ローラ、印字ヘッド、及び、巻き取り機構、を含む複数の動作手段を備えたテープ印刷装置において、1つの印刷物の作成途中で復帰可能なエラー事象が発生したことに対応した、エラー通知信号を受信する制御手順と、エラー通知信号が受信されたことを契機に、中止処理、続行処理、新規作成処理のいずれかの選択を促す一覧表示を行う表示部215と、いずれか1つの選択操作を実行可能な操作部と、選択操作に対応し、中止処理、続行処理、及び、新規作成処理、のいずれか1つをテープ印刷装置が実行するための指示信号を出力する制御手順と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、印刷物作成機構の印刷処理中に発生したエラー事象に対応して処理するエラー処理装置に関する。
粘着テープからなる印刷用テープを搬送しつつ特定の文字列を形成することにより印刷物(ラベル)を作成する、テープ印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−214828号公報
上記従来技術のテープ印刷装置では、印刷した粘着テープに剥離材を付着したまま排出して印刷物を作成する。このため、テープ印刷装置内ではテープ詰まりやジャム等の搬送異常が発生しにくい。
しかしながら、装置内で粘着テープから剥離材を剥離してロール状に巻回したり装置外に排出する構成のテープ印刷装置の場合には、テープの粘着によりテープ詰まりやジャム等の搬送異常が発生しやすい。このようなエラー事象が発生した場合には印刷処理を一旦中断するが、当該エラー事象を解消することで、復帰して印字済みテープの作成を上記中断していた部分の続き部分から続行することができる。しかしながら、操作者によってはこのような態様の復帰を必ずしも望まず、中断までに作成された分で一応満足してそのまま印字済みテープの作成を中止することを望む場合や、印字形成の不連続性を嫌って新たにもう一度同一内容の印字済みテープを作成することを望む場合、等があり得る。
本発明の目的は、粘着テープに印字形成を行って印刷物を作成するときにエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うことができるエラー処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、粘着テープを搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記粘着テープに対し所望の印字を形成して印字済み粘着テープとする印字手段、及び、所望の第1長さの前記印字済み粘着テープを巻き取ってロール状の1つの印刷物を作成する巻き取り手段、を含む複数の動作手段を備えた印刷物作成機構において、前記1つの印刷物の作成途中で前記複数の動作手段のいずれかにおける復帰可能なエラー事象が発生したことに対応した、エラー通知信号を受信するエラー通知受信手段と、前記エラー通知受信手段により前記エラー通知信号が受信されたことを契機に、(i)前記1つの印刷物の作成を中止する中止処理;(ii)前記1つの印刷物の作成を、前記エラー事象の解消後に続行する続行処理;(iii)前記1つの印刷物とは別に、当該1つの印刷物と同一内容の新たな印刷物の作成を開始する新規作成処理;のいずれかの選択を促す一覧表示を行う、一覧表示手段と、前記表示手段による表示に対応した、前記中止処理、前記続行処理、及び、前記新規作成処理、のいずれか1つの選択操作を実行可能な、選択操作手段と、前記選択操作手段における選択操作に対応し、前記中止処理、前記続行処理、及び、前記新規作成処理、のいずれか1つを印刷物作成機構が実行するための指示信号を出力する、実行指示出力手段と、を有することを特徴とする。
本願発明のエラー処理装置は、印刷物作成機構における各種のエラー事象の発生に対応した処理を行うものである。すなわち、印刷物作成機構では、搬送手段により搬送される粘着テープに対し、印字手段によって所望の印字が形成され、印字済み粘着テープとなる。そして、この印字済み粘着テープが、巻き取り手段によって巻き取られることで、ロール状の1つの印刷物が作成される。その際、粘着テープ固有の特性(一方側の面に粘着剤を備えている、比較的大きな幅や剛性を備える、等)に起因して、例えば、搬送手段における搬送異常(いわゆるテープ詰まり・ジャム)や、印字手段での熱転写に用いられるインクリボンのリボン切れ、等のエラー事象が生じる場合がある。このような場合、その時点で作成している印刷物の作成は一旦中断される。このとき、当該エラー事象を解消すれば、復帰して印刷物の作成を上記中断していた部分の続き部分から続行することができる。しかしながら、操作者によってはこのような態様の復帰を必ずしも望まず、中断までに作成された分で一応満足してそのまま印刷物の作成を中止することを望む場合や、印字形成の不連続性を嫌って新たにもう一度同一内容の印刷物を作成することを望む場合、等があり得る。
そこで、本願発明のエラー処理装置では、上記のような操作者の種々のニーズに対応すべく、エラー通知受信手段と、一覧表示手段と、が設けられる。1つの印刷物の作成中に、印刷物作成機構のいずれかの動作手段(上述の搬送手段、印字手段、巻き取り手段等)にエラー事象が発生すると、これに対応するエラー通知信号が上記エラー通知受信手段により受信される。そしてこの受信に応じて、一覧表示手段が、当該印刷物の作成を中止する(中止処理)か、当該印刷物の作成をエラー事象の解消後に続行する(続行処理)か、当該印刷物とは別に、同一内容の新たな印刷物の作成を開始する(新規作成処理)か、の選択を促す一覧表示を行う。この表示を見た操作者が選択操作手段を介して上述の中止処理、続行処理、新規作成処理、のいずれか1つを選択することで、当該選択された処理を実行するための指示信号が、実行指示出力手段から出力される。
以上の結果、本願発明によれば、粘着テープに印字形成を行って印刷物を作成するときにエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うことができる。
本発明によれば、粘着テープに印字形成を行って印刷物を作成するときにエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うことができる。
本発明の一実施形態に係わるテープ印刷装置の外観を表す斜視図である。 テープ印刷装置の内部構造を表す側断面図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー、第2開閉カバー、及び前方側開閉カバーが開いた状態の外観を表す斜視図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー、第2開閉カバー、及び前方側開閉カバーを開けてテープカートリッジ及びインクリボンカートリッジを取り外した状態を表す斜視図である。 テープカートリッジの全体構成を表す斜視図である。 インクリボンカートリッジの全体構成を表す斜視図である。 テープ印刷装置の制御系の構成を表す機能ブロック図である。 テープ印刷装置内における各テープ及びインクリボンの搬送経路を簡略化して表した図である。 印刷処理中、エラー事象発生時、及びエラー解除後の表示画面を表す図である。 各エラー事象に対応した具体的なエラー処理の例を表す図である。 印刷完了時の表示画面を表す図である。 CPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 未処理印刷長又は追加印刷長も併せて表示する場合の印刷完了時の表示画面を表す図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前方」「後方」「左方」「右方」「上方」「下方」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前方(前)」「後方(後)」「左方(左)」「右方(右)」「上方(上)」「下方(下)」とは、その注記された方向を指す。
<テープ印刷装置の概略構成>
まず、図1〜図4を参照しつつ、本実施形態に係わるテープ印刷装置の概略構成について説明する。
<筐体>
図1〜図4において、本実施形態のテープ印刷装置1(印刷物作成機構に相当)は、装置外郭を構成する筐体2を有している。筐体2は、筐体本体2aと、後方側開閉部8と、前方側開閉カバー9と、を備えている。
筐体本体2a内には、後方側に設けられた第1収納部3と、前方側に設けられた第2収納部5及び第3収納部4と、が備えられている。
後方側開閉部8は、筐体本体2aの後方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この後方側開閉部8は、回動することで、第1収納部3の上方を開閉可能である。この後方側開閉部8は、第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bにより構成されている。
第1開閉カバー8aは、筐体本体2aの後方側の上部に設けられた所定の回動軸心K1まわりに回動することで、第1収納部3のうち前方側の上方を開閉可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、第1収納部3のうち前方側の上方を覆う閉じ位置(図1、図2の状態)から、第1収納部3のうち前方側の上方を露出させる開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。また第1開閉カバー8aの前面には各種メッセージの表示や簡易な選択操作が可能な程度に高機能化された表示部215及び操作部216が設けられている(後述の図7も参照)。
第1開閉カバー8aの内部には、ヘッド保持体10が設けられている(図3も参照)。そして、第1開閉カバー8aは、上記の回動軸心K1まわりに回動することで、ヘッド保持体10に備えられた印字ヘッド11(印字手段に相当)を、筐体本体2aに設けられた搬送ローラ12(搬送手段に相当)に対して相対的に離反・近接可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、印字ヘッド11が搬送ローラ12に対して近接した閉じ位置(図1、図2の状態)から、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離反した開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
第2開閉カバー8bは、上記第1開閉カバー8aよりも後方側に設けられており、筐体本体2aの後方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K2まわりに回動することで、第1収納部3のうち後方側の上方を、上記第1開閉カバー8aの開閉とは別個に開閉可能である。詳細には、第2開閉カバー8bは、第1収納部3のうち後方側の上方を覆う閉じ位置(図1及び図2の状態)から、第1収納部3のうち後方側の上方を露出させる開き位置(図3及び図4の状態)までの間で回動可能である。
そして、これら第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bは、それぞれが閉じ状態であるときに、当該第1開閉カバー8aの外周部18と当該第2開閉カバー8bの縁部19とが互いに略接触して、第1収納部3の上方の略全部を覆うように構成されている。
前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K3まわりに回動することで、第3収納部4の上方を開閉可能である。詳細には、前方側開閉カバー9は、第3収納部4の上方を覆う閉じ位置(図1、図2の状態)から、第3収納部4の上方を露出させる開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
<被印字テープロール及びその周辺>
このとき、図2〜図4に示すように、筐体本体2aにおける、閉じ状態での前方側開閉カバー9の下方にある第1所定位置13には、テープカートリッジTK(図2参照)が着脱可能に装着される。このテープカートリッジTKは、軸心O1まわりに巻回形成された被印字テープロールR1(粘着テープの供給源に相当)を備えている。
すなわち、テープカートリッジTKは、図5に示すように、被印字テープロールR1と、連結アーム16とを備えている。連結アーム16は、後方側に設けられた左・右一対の第1ブラケット部20,20と、前方側に設けられた左・右一対の第2ブラケット部21,21とを備えている。
第1ブラケット部20,20は、上記被印字テープロールR1を、軸心O1に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では被印字テープロールR1を当該軸心O1まわりに回転可能に保持する。これら第1ブラケット部20,20は、上端部において左右方向に略沿って延設された第1接続部22により被印字テープロールR1の外径との干渉を回避しつつ接続されている。
被印字テープロールR1は、テープカートリッジTKが筐体本体2aの内部に装着された際には回転自在となる。被印字テープロールR1は、繰り出しにより消費される被印字テープ150(後述する被印字層154、基材層153、粘着剤層152、剥離材層151を備える。図2中拡大図参照:粘着テープに相当)を、あらかじめ左右方向の軸心O1まわりに巻回している。
第1収納部3には、上記テープカートリッジTKの装着によって、被印字テープロールR1が上方から受け入れられ、被印字テープ150の巻回の軸心O1が左右方向となる状態で収納される。そして、被印字テープロールR1は、第1収納部3に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部3内で所定の回転方向(図2中のA方向)に回転することで、被印字テープ150を繰り出す。
本実施形態では、粘着性を備えた被印字テープ150が用いられる場合を例示している。すなわち、被印字テープ150は、被印字層154、基材層153、粘着剤層152、剥離材層151が、厚さ方向一方側(図2中の上方側)から他方側(図2中の下方側)へ向かって、この順序で積層されている。被印字層154は、上記印字ヘッド11によるインクの熱転写によって所望の印字部155(図2中の部分拡大図参照)が形成される層である。粘着剤層152は、基材層153を適宜の被着体(図示省略)に貼り付けるための層である。剥離材層151は、粘着剤層152を覆う層である。
<搬送ローラ及び印字ヘッド>
図2〜図4に戻り、筐体本体2aにおける第1収納部3及び第2収納部5の中間上方側には、上記搬送ローラ12が設けられている。搬送ローラ12は、筐体本体2aの内部に設けられた搬送用モータM1によりギア機構(図示省略)を介して駆動されることで、第1収納部3に収納された被印字テープロールR1から繰り出される被印字テープ150を、テープ幅方向が左右方向となるテープ姿勢で搬送する。
また、第1開閉カバー8aに設けられた上記ヘッド保持部10には、上記印字ヘッド11が備えられている。印字ヘッド11は、上述したように、第1開閉カバー8aが回動軸心K1まわりに回動することで、搬送ローラ12に対して相対的に離間・近接可能である。すなわち、第1開閉カバー8aが閉じ状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12に近接し、第1開閉カバー8aが開き状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離間する。この印字ヘッド11は、搬送ローラ12により搬送される被印字テープ150を当該搬送ローラ12と協働して挟持するように、ヘッド保持部10のうち閉じ状態での第1開閉カバー8aにおいて搬送ローラ12の上方に対向する位置に配置されている。したがって、第1開閉カバー8aが閉じ状態である場合には、印字ヘッド11と搬送ローラ12とは、互いに上下方向に対向して配置される。そして、印字ヘッド11は、搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150の被印字層154に対し、後述するインクリボンカートリッジRKのインクリボンIBを用いて所望の印字を形成して、印字済みテープ150′とする。
<インクリボンカートリッジ>
図2及び図3に示すように、筐体本体2aにおける閉じ状態での第1開閉カバー8aの下方でかつテープカートリッジTKの上方となる第2所定位置14には、インクリボンカートリッジRKが着脱可能に装着される。インクリボンカートリッジRKの詳細構造を図6に示す。
図6に示すように、インクリボンカートリッジRKは、カートリッジ筐体80と、未使用のインクリボンIBを繰り出し可能に巻回したリボン繰り出しロールR4と、リボン巻き取りロールR5とを備えている。カートリッジ筐体80は、後方側の繰り出しロール収納部81と、前方側の巻き取りロール収納部82と、それら両収納部81,82を連結する連結部83と、を有している。連結部83は、リボン繰り出しロールR4から繰り出された上記インクリボンIBをカートリッジ筐体80外に露出させるようにしつつ、上記巻き取りロール収納部82と上記繰り出しロール収納部81とを連結する。
繰り出しロール収納部81は、略半円筒の上部81aと、下部81bと、が組み合わされることにより構成されている。リボン繰り出しロールR4は、繰り出しロール収納部81内において回転自在に支持されており、インクリボンカートリッジRKが装着された状態において所定の回転方向(図2中のD方向)に回転することで、印字ヘッド11による印字形成を行うためのインクリボンIBを繰り出す。
巻き取りロール収納部82は、略半円筒の上部82aと、下部82bと、が組み合わされることにより構成されている。リボン巻き取りロールR5は、巻き取りロール収納部82内において回転自在に支持されており、インクリボンカートリッジRKが装着された状態において、搬送用モータM1によりギア機構(図示省略)を介して所定の回転方向(図2中のE方向)に回転駆動されることで、印字形成後の使用済みのインクリボンIBを巻き取る。
すなわち、図2において、リボン繰り出しロールR4から繰り出されるインクリボンIBは、印字ヘッド11と搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150のさらに印字ヘッド11側に配置されて印字ヘッド11の下方に接触する。そして、印字ヘッド11からの加熱によりインクリボンIBのインクが、被印字テープ150の被印字層154に転写されて印字形成が実行された後、使用済みのインクリボンIBが、リボン巻き取りロールR5に巻き取られる。
<剥離材ロール及びその周辺>
図5に示すように、テープカートリッジTKの連結アーム16は、例えば略水平なスリット形状を含む引き剥がし部17を備えている。この引き剥がし部17は、被印字テープロールR1から繰り出されて前方側へと搬送される印字済みテープ150′から、剥離材層151を引き剥がす部位である。上記のようにして印字が形成された印字済みテープ150′は、図2に示すように、上記引き剥がし部17によって上記剥離材層151が引き剥がされることで、剥離材層151と、それ以外の被印字層154、基材層153及び粘着剤層152からなる印字済みテープ150″とに分離される。なお、この分離後の印字済みテープ150″が、各請求項記載の印字済み粘着テープに相当している。
テープカートリッジTKは、図2及び図5に示すように、上記引き剥がされた剥離材層151が軸心O3まわりに巻回されることで形成される、上記剥離材ロールR3を有している。すなわち、上述したテープカートリッジTKの装着によって、剥離材ロールR3が上方から上記第2収納部5に受け入れられ、剥離材層巻回用の軸心O3が左右方向となる状態で収納される。そして、剥離材ロールR3は、第2収納部5に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において、筐体本体2a内に設けられた剥離紙巻取用モータM3によりギア機構(図示省略)を介して駆動され、第2収納部5内で所定の回転方向(図2中のC方向)に回転することで、剥離材層151を巻き取る。
このとき、図5に示すように、テープカートリッジTKの上記第2ブラケット部21,21は、上記剥離材ロールR3を、軸心O3に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では剥離材ロールR3を当該軸心O3まわりに回転可能に保持する。これら第2ブラケット部21,21は、上端部において左右方向に略沿って延設された第2接続部23により接続されている。そして、後方側の第1ブラケット部20,20及び第1接続部22と、前方側の第2ブラケット部21,21及び第2接続部23とは、左・右一対のロール連結ビーム部24,24により連結されている。
また、図5中では、軸心O3まわりに剥離材層151が巻回され剥離材ロールR3が形成される前の状態(未使用のテープカートリッジTKである場合)を示している。すなわち、当該剥離材層151の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形の上記ロールフランジ部f3,f4を図示するとともに、便宜的に剥離材ロールR3が形成される箇所に符号「R3」を付している。
<印字済みテープロール及びその周辺>
一方、図2及び図4に示すように、上記第3収納部4には、上記印字済みテープ150″を順次巻回するための、巻き取り機構40(巻き取り手段に相当)が上方から受け入れられる。巻き取り機構40は、印字済みテープ150″を直設巻回する紙管(図示省略)を装着した状態で、軸心O2まわりに回転可能に支持されるように収納される。そして、巻き取り機構40が、第3収納部4に収納された状態において、筐体本体2aの内部に設けられた粘着巻き取り用モータM2により不図示のギア機構を介して駆動され、第3収納部4内で紙管ごと所定の回転方向(図2中のB方向)に回転することで、印字済みテープ150″を巻き取って積層する。これにより、巻き取り機構40が装着した紙管の外周側に印字済みテープ150″が順次巻回されて、印字済みテープロールR2が形成される。なお、本実施形態においては、上記の搬送ローラ12、印字ヘッド11、巻き取り機構40を含むテープ印刷装置1の印刷機能部分が、各請求項記載の印刷物作成機構に相当する。
<カッター機構30>
また、図2に示すように、テープ搬送方向に沿って印字ヘッド11の下流側でかつ印字済みテープロールR2の上流側に、カッター機構30が設けられている。
カッター機構30は、詳細な図示を省略するが、可動刃と、可動刃を支持しテープ幅方向(言い替えれば左右方向)に走行可能な走行体とを有している。そして、カッターモータMC(後述の図7参照)の駆動により走行体が走行し可動刃がテープ幅方向に移動することで、上記印字済みテープ150″を幅方向に切断する。
<テープ印刷装置の動作の概略>
次に、上記構成のテープ印刷装置1の動作の概略について説明する。
すなわち、上記第1所定位置13にテープカートリッジTKが装着されると、筐体本体2aの後方側に位置する第1収納部3に被印字テープロールR1が収納され、筐体本体2aの前方側に位置する第2収納部5に剥離材ロールR3を形成する軸心O3側が収納される。また、筐体本体2aの前方側に位置する第3収納部4には、印字済みテープロールR2を形成するための巻き取り機構40が収納される。
このとき、搬送ローラ12が駆動されると、第1収納部3に収納された被印字テープロールR1の回転により繰り出される被印字テープ150が、前方側へ搬送される。そして、搬送される被印字テープ150の被印字層154に対し、印字ヘッド11により所望の印字が形成されて、印字済みテープ150′となる。印字形成された印字済みテープ150′は、さらに前方側へ搬送されて引き剥がし部17まで搬送されると、当該引き剥がし部17において剥離材層151が引き剥がされて印字済みテープ150″となる。引き剥がされた剥離材層151は、下方側へ搬送されて第2収納部5へ導入され、当該第2収納部5内において巻回されて剥離材ロールR3が形成される。
一方、剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″は、さらに前方側へ搬送されて第3収納部4へ導入され、当該第3収納部4内の巻き取り機構40の外周側に巻回されて印字済みテープロールR2が形成される。その際、搬送方向下流側(すなわち前方側)に設けられたカッター機構30が印字済みテープ150″を切断する。これにより、操作者の所望のタイミングで、印字済みテープロールR2に巻回されていく印字済みテープ150″を切断し、切断後は印字済みテープロールR2を第3収納部4から取り出すことができる。なお、この切断後において、印字済みテープロールR2に巻回されている印字済みテープ150″が、各請求項記載の印刷物に相当している。
なおこのとき、図示による説明を省略するが、被印字テープロールR1に、非粘着テープ(上記粘着剤層152及び剥離材層151のないもの)が巻回されていても良い。この場合においても、第1収納部3には、テープカートリッジTKの装着によって、非粘着テープが巻回された被印字テープロールR1が上方から受け入れられ、非粘着テープの巻回の軸心O1が左右方向となる状態で収納される。そして、被印字テープロールR1は、第1収納部3に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部3内で所定の回転方向(図2中のA方向)に回転することで、非粘着テープを繰り出す。
またこのとき、上記非粘着テープ(又は上記被印字テープ150でもよい)の搬送経路を、印字済みテープロールR2へ向かう側と排出口(図示省略)へ向かう側との相互間で切り替える、シュート15(図2参照)が配されていても良い。すなわち、切替レバー(図示省略)によるシュート15の切替操作でテープ経路を切り替えることで、印字形成後の非粘着テープ(又は印字済みテープ150″)を後述のように第3収納部4内において巻回することなく、筐体2の例えば第2開閉カバー8b側に設けた排出口(図示省略)から、そのまま筐体2外部へ排出するようにしても良い。
<制御系>
次に、図7を用いて、テープ印刷装置1の制御系について説明する。図7において、テープ印刷装置1には、所定の演算を行う演算部を構成するCPU212が備えられている。CPU212は、RAM213及びROM214に接続されている。CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってテープ印刷装置1全体の制御を行う。
また、CPU212は、上記搬送ローラ12を駆動する上記搬送用モータM1の駆動制御を行うモータ駆動回路218と、上記印字済みテープロールR2を駆動する上記粘着巻取用モータM2の駆動制御を行うモータ駆動回路219と、上記剥離材ロールR3を駆動する上記剥離紙巻取用モータM3の駆動制御を行うモータ駆動回路220と、上記印字ヘッド11の発熱素子の通電制御を行う印字ヘッド制御回路221と、上記可動刃を備えた走行体を走行させるカッターモータMCの駆動制御を行うモータ駆動回路222と、適宜の表示を行う表示部215と、操作者が適宜に操作入力可能な操作部216と、に接続されている。また、CPU212は、この例では、外部端末としてのPC217に接続されるが、テープ印刷装置1が(いわゆるオールインワンタイプで)単独で動作する場合には、接続されなくてもよい。
ROM214には、所定の制御処理を実行するための制御プログラム(後述する図12のフローの処理を実行するプログラムを含む)が記憶されている。RAM213には、例えば上記操作部216(又はPC217)での操作者の操作に対応して生成された印字データを、上記被印字層154の所定の印字領域に印字するためのドットパターンデータに展開して記憶する、イメージバッファ213aが備えられている。CPU212は、上記制御プログラムに基づき、搬送ローラ12により被印字テープ150を繰り出しつつ、イメージバッファ213aに記憶された上記ドットパターンデータに対応したイメージを、印字ヘッド11によって被印字テープ150に対し繰り返して印刷する。なおその印字長(作成する印字済みテープ150″の長さ)は、印刷開始前に予め操作者から操作部216を介して設定入力される。
またCPU212は、各モータ駆動回路218、220、220の作動状態、又は各軸心O1、O2、O3に設けられた特に図示しないエンコーダにより検出される回転状態に基づいて、被印字テープロールR1でのテープ切れ、リボン繰り出しロールR4でのリボン切れ、又は各部におけるテープ詰まりやジャムなどによる搬送異常の発生を検出する(詳細は後述する)。
<実施形態の特徴>
以上のように構成された本実施形態の特徴は、テープ印刷処理中において上述したテープ切れ、リボン切れ、又は搬送異常などのエラー事象が発生した際に実行するエラー処理にある。以下、その詳細を、具体的なエラー事象と対応して詳細に説明する。
<エラー事象の種類>
本実施形態のテープ印刷装置1による印刷処理においては、被印字テープ150や印字済みテープ150″の粘着テープ固有の特性(一方側の面に粘着剤層152を備えている、比較的大きな幅や剛性を備える、等)に起因して、例えば、搬送ローラ12における搬送異常(いわゆるテープ詰まり・ジャム)や、印字ヘッド11での熱転写に用いられるインクリボンIBのリボン切れ、等のエラー事象が生じる場合がある。特に、被印字テープとインクリボンが同一のカートリッジ内に収納されて管理される他のラベル装置等の構成(特に図示せず)とは異なり、本実施形態のテープ印刷装置1では被印字テープロールR1、印字済みテープロールR2、剥離材ロールR3、及びインクリボンカートリッジRKがそれぞれ個別に取り扱われて管理されるため、それぞれで個別にエラー事象が発生しやすい。
本実施形態のテープ印刷装置1内における各テープ及びインクリボンの搬送経路を、簡略化して図8に示す。テープ印刷装置1の印刷処理中に発生し得る主なエラー事象としては、被印字テープロールR1でのテープ切れ(以下、テープエンドエラーという)と、リボン繰り出しロールR4でのリボン切れ(以下、インクリボンエラーという)と、印字済みテープロールR2周辺でのテープ詰まりやジャム(以下、テープ巻き取りジャムエラーという)と、剥離材ロールR3周辺での剥離材詰まりやジャム(以下、剥離材巻き取りエラーという)がある。なお、インクリボンカートリッジRK内においてインクリボンIBのリボン詰まりやジャムも発生し得るが、これに対してはリボン切れと同様にインクリボンカートリッジRKを交換するしか対処できないため、まとめてインクリボンエラーとする。また他にも、印刷処理中に誤って第1開閉カバー8aや第2開閉カバー8bが開けられた場合の第1開閉カバーエラー、第2開閉カバーエラーや、電源ファンモータに不具合が生じた場合の電源ファンモータエラーなどがある(後述の図10参照)。
これらのエラーは、上述したようにCPU212が、各所に設けられたセンサの検出状態、各モータ駆動回路218、219、220の作動状態、又は各軸心O1、O2、O3、O4に設けられた特に図示しないエンコーダにより検出される回転状態に基づいて検出される。
<エラー処理の手法>
本実施形態では、印刷処理中に上述した各種エラー事象が発生した場合、その時点で印刷処理は一旦中断される。このとき、当該エラー事象を解消すれば、復帰して印字済みテープ150″の作成を上記中断していた部分の続き部分から続行することができる。しかしながら、操作者によってはこのような態様の復帰を必ずしも望まず、中断までに作成された分で一応満足してそのまま印字済みテープ150″の作成を中止することを望む場合や、印字形成の不連続性を嫌って新たにもう一度同一内容の印字済みテープ150″を作成することを望む場合、等があり得る。
そこで、本実施形態のテープ印刷装置1は、印刷処理中には表示部215に図9(a)に示すように「印刷中」のメッセージを表示する。そして印刷処理中に各種センサ等を介してCPU212がエラー事象の発生を検出した際には、図9(b)に示すようにエラー事象の内容に対応したエラーメッセージ(図示する例では「テープエンドエラー発生」)とともに、印刷前に設定されていた印字済みテープ150″の全印字長(図中では「設定完成長」と表示、図示する例では30m)と、その時点ですでに完了している印字済みテープ150″の印字長(図中では「現在印刷長」と表示、図示する例では18m)を表示して印刷処理を一旦中断する。
その後にエラー事象が解消された際には、図9(c)に示すように、当該印刷処理をエラー事象の解消後に続行する続行印刷(図中では「続けて印刷」の表示:続行処理に相当)と、当該印刷処理とは別に同一内容の新たな印字済みテープ150″の作成を開始する新規印刷(図中では「最初から再印刷」の表示:新規作成処理に相当)と、当該印刷処理を中止する印刷中止(中止処理に相当)の3つの操作の選択を促す一覧表示画面を表示部215(一覧表示手段に相当)表示する。なお、エラー事象の解消はいずれも操作者の手作業(カッター機構30によるテープカット等の操作も含む)により行われる。
この選択操作画面を表示している際に、操作者は操作部216におけるカーソルキーやOKキー(選択操作手段に相当)の操作を介していずれか1つの選択操作を選択し、実行させる。なお、印刷処理の中断時にテープ搬送速度を停止するまでの減速期間中や、続行印刷の実行時にテープ搬送速度を通常速度まで加速する加速期間中には、印字ヘッド11による印字が行われずその間に印字ヘッド11を通過した箇所は空白となる。
<具体的なエラー処理例>
図10に、各エラー事象に対応した具体的なエラー処理の例を示す。まずテープエンドエラーに対しては、カッター機構30を利用した印字済みテープ150″の切断(以下、テープカットという)、被印字テープロールR1や紙管の入れ替えなどの操作を適宜組み合わせることによりテープエンドエラーを解消できる。なお、操作の前後には第1開閉カバー8a、第2開閉カバー8bの開閉も適宜行う。その後に続行印刷又は新規印刷のいずれかの選択操作を実行させることで最終的な印字済みテープロールR2の作成結果が異なる。
例えば図中に示すように、テープカットを行い、被印字テープロールR1を入れ替えることでエラーを解消した後、続行印刷を行った場合には、予定されていた全印字長で印字した印字済みテープロールR2が1つ作成される(この全印字長の印字済みテープロールR2を完成巻という)。ただしこの場合には、印刷処理を中断した箇所で印字済みテープ150″の端部どうしを粘着剤層152で貼り合わせた継ぎ目と、その前後において上述したテープ搬送速度の加減速期間中に対応する印字の余白が存在する。
また、テープエンドエラーに対して、テープカットを行い、被印字テープロールR1と紙管を入れ替えることでエラーを解消した後、続行印刷を行った場合には、予定されていた全印字長に満たない印字長の印字済みテープロールR2が2つ作成される(この全印字長に満たない印字済みテープロールR2を半端巻という)。これら2つの半端巻の印字長の合計が予定されていた全印字長となる。
また、テープエンドエラーに対して、テープカットを行い、被印字テープロールR1と紙管を入れ替えることでエラーを解消した後、新規印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白、継ぎ目なし)と1つの半端巻が作成される。半端巻の印字長は、印刷処理が中断するまでの印字長である。
インクリボンエラーに対しては、印字が乱れた場合のテープカット、インクリボンカートリッジRKや紙管の入れ替えなどの操作を適宜組み合わせることによりインクリボンエラーを解消できる。例えば、インクリボンカートリッジRKを入れ替えてエラーを解消した後、続行印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白有り)が作成される。
また、インクリボンエラーに対して、テープカットを行い、被印字テープロールR1とインクリボンカートリッジRKと紙管を入れ替えてエラーを解消した後、新規印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白、継ぎ目なし)と1つの半端巻が作成される。
テープ巻き取りジャムエラーに対しては、ジャムが修復可能な場合の手作業での修復、ジャムが修復不可能な場合のテープカット、印字済みテープロールR2周辺のジャム部分の除去、紙管の入れ替えなどの操作を適宜組み合わせることによりテープ巻き取りジャムエラーを解消できる。例えば、テープカットを行い、印字済みテープロールR2周辺のジャム部分を除去してエラーを解消した後、続行印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白、継ぎ目有り)が作成される。
また、テープ巻き取りジャムエラーに対して、テープカットを行い、紙管を入れ替えてエラーを解消した後、新規印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白、継ぎ目なし)と1つの半端巻が作成される。
剥離材巻き取りジャムエラーに対しては、ジャムが修復可能な場合の手作業での修復、ジャムが修復不可能な場合のテープカット、剥離材ロールR3周辺のジャム部分の除去、剥離材ロールR3の入れ替えなどの操作を適宜組み合わせることにより剥離材巻き取りジャムエラーを解消できる。例えば、剥離材ロールR3周辺のジャム部分を修復してエラーを解消した後、続行印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白有り)が作成される。
また、剥離材巻き取りジャムエラーに対して、テープカットを行い、剥離材ロールR3と紙管を入れ替えてエラーを解消した後、新規印刷を行った場合には、1つの完成巻(余白、継ぎ目なし)と1つの半端巻が作成される。
第1開閉カバーオープンエラー、第2開閉カバーオープンエラー、及び電源ファンモータエラーに対しては、それぞれ対応する部位の閉じ操作や点検操作を行うことによりエラーを解消できる。その後に続行印刷した場合には、1つの完成巻(余白有り)が作成される。
以上のように、紙管を入れ替えずに続行印刷を行った場合には、余白のある完成巻が作成される。また、テープカットを伴う続行印刷を行った場合には、継ぎ目のある完成巻が作成される。また、紙管の入れ替えを伴う続行印刷を行った場合には、それらを合わせて全印字長となる2つの半端巻が作成される。また、紙管の入れ替えを伴う新規印刷を行った場合には、余白及び継ぎ目のない完成巻と半端巻が作成される。また、特に図中で例示していないが、印刷中止を行った場合には、1つの半端巻が作成されるだけである。
続行印刷と新規印刷の選択にかかわらず完成巻の作成が完了した際には、図11(a)に示すように、「印刷完了」のメッセージとともに印刷前に設定されていた印字済みテープ150″の全印字長(図中では「設定完成長」と表示、図示する例では30m)と、完成した印字済みテープ150″の印字長(図中では「完成印刷長」と表示、図示する例では30m)を表示部215に表示して印刷処理を終了する。
また、印刷中止を選択した際には、図11(b)に示すように、「印刷中止」のメッセージとともに印刷前に設定されていた印字済みテープ150″の全印字長(図中では「設定完成長」と表示、図示する例では30m)と、その時点ですでに完了している印字済みテープ150″の印字長(図中では「中止印刷長」と表示、図示する例では18m)を表示部215に表示して印刷処理を終了する。
<制御処理の内容>
上記手法を実現するためにCPU212により実行される処理内容を、図12のフローにより説明する。図12において、例えば操作者によりテープ印刷装置1の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まず、ステップS5において、CPU212は、操作部216での(又は上記PC217での)操作者の作成開始操作に対応した、上記印字済みテープ150″の作成開始指示信号が入力されたか否かを判定する。操作者の作成開始の意図に対応した上記作成開始指示信号が入力されない場合はステップS202の判定が満たされず(S5:NO)ループ待機する。上記作成開始指示信号が入力されたらステップS5の判定が満たされ(S5:YES)、ステップS10に移る。
ステップS10では、CPU212は、操作部216での(又は上記PC217での)操作者の操作に対応した、作成する上記印字済みテープ150″の搬送方向に沿った全長を表す全長データが入力されたか否かを判定する。操作者の意図するテープ全長に対応した上記全長データが入力されない場合はステップS10の判定が満たされず(S10:NO)上記ステップS5に戻って同様の手順を繰り返す。上記全長データが入力されたらステップS10の判定が満たされ(S10:YES)、ステップS15に移る。
ステップS15では、CPU212は、操作部216での(又は上記PC217での)操作者の操作に基づく、上記被印字テープ150に繰り返し印字形成する1つのイメージに対応した印字データが入力されたか否かを判定する。印字データが入力されない場合はステップS15の判定が満たされず(S15:NO)上記ステップS5に戻って同様の手順を繰り返す。上記印字データが入力されたらステップS15の判定が満たされ(S15:YES)、ステップS20に移る。
その後、ステップS20において、CPU212は、搬送用モータM1のモータ駆動回路218へ出力するパルス信号の積算値から計算されるテープ搬送量の計数変数をリセットする。これにより、印字済みテープ150″の作成長(印字長)の計数もまた0となる。その後、ステップS25に移る。
ステップS25では、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始して、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送(以下適宜、単に「テープ搬送」と称する)、及び上記印字済みテープ150″の巻き取りを開始する。その後、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPU212は、上記ステップS15で取得された印字データに基づき、公知の手法により、対応する印字開始位置に印字ヘッド11が対向する状態まで上記テープ搬送が到達したか否かを判定する。印字開始位置に到達していない場合、判定は満たされず(S30:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。印字開始位置に到達した場合、判定は満たされ(S30:YES)、ステップS35に移る。
ステップS35では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11の発熱素子に通電を行って上記被印字テープ150へのイメージの繰り返し印字形成を開始する。その後、ステップS40に移る。
ステップS40では、CPU212は、表示部215に「印刷中」のメッセージを表示する。その後、ステップS45に移る。
ステップS45では、CPU212は、搬送用モータM1のモータ駆動回路218へ出力するパルス信号の積算値に基づいて、上記ステップS20でのリセット時からのテープ搬送量を決定する。その後、ステップS50に移る。なお、このステップS45で決定されるテープ搬送量が、各請求項記載の巻き取り量に相当する。また、このステップS45を実行するCPU212が、各請求項記載の巻き取り量決定手段として機能する。
ステップS50では、CPU212は、各モータ駆動回路218、219、220の作動状態、各軸心O1、O2、O3、O4に設けられた特に図示しないエンコーダにより検出される回転状態、又は各センサの検知状態に基づいて、テープエンドエラー、インクリボンエラー、テープ巻き取りジャムエラー、剥離材巻き取りジャムエラー、又はその他のエラー事象が発生したか否かを判定する。何もエラー事象が発生していない場合、判定は満たされず(S50:NO)、ステップS90に移る。なお、エラー事象発生の判定基準となる各モータ駆動回路218、219、220の作動状態、特に図示しないエンコーダにより検出される回転状態、又は各センサの検知状態が各請求項記載のエラー通知信号に相当する。また、このステップS50を実行するCPU212が、各請求項記載のエラー通知受信手段として機能する。
一方、何らかのエラー事象が発生した場合、判定は満たされ(S50:YES)、ステップS55に移る。
ステップS55では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力して印字ヘッド11での印字を停止した後、モータ駆動回路218に制御信号を出力してテープ搬送を減速し、停止する。その後、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPU212は、表示部215にエラー事象の種別に対応したエラーメッセージとともに、印刷前に設定されていた全印字長と、その時点ですでに印字が完了している印字長を表示させる(上記図9(b)参照)。その後、ステップS65に移る。
ステップS65では、CPU212は、各種センサの検知状態、又は操作者から操作部216を介した操作入力に基づいてエラー事象が解消したか否かを判定する。エラー事象が解消されていない場合はステップS65の判定が満たされず(S65:NO)ループ待機する。エラー事象が解消されていた場合は、ステップS65の判定が満たされ(S65:YES)、ステップS70に移る。
ステップS70では、CPU212は、表示部215に続行印刷と、新規印刷と、印刷中止の3つの操作の選択を促す一覧表示画面を表示する(図9(c)参照)。その後、ステップS75に移る。
ステップS75では、CPU212は、上記ステップS70での表示において操作者から新規印刷の選択操作が選択されたか否かを判定する。新規印刷の選択操作が選択された場合には、判定は満たされ(S75:YES)ステップS20へ移り同様の手順を繰り返す。
一方、新規印刷の選択操作が選択されていない場合には、判定は満たされず(S75:NO)ステップS80へ移る。
ステップS80では、CPU212は、上記ステップS70での表示において操作者から印刷中止の選択操作が選択されたか否かを判定する。印刷中止の選択操作が選択された場合には、判定は満たされ(S80:YES)後述のステップS100へ移る。
ステップS100では、CPU212は、上記ステップS25と同様の処理によりテープ搬送を開始する。その後、ステップS105に移る。
一方、上記ステップS80の判定において、印刷中止の選択操作が選択されていない場合には、判定は満たされず(S80:NO)ステップS85へ移る。
ステップS85では、CPU212は、上記ステップS25と同様の処理によりテープ搬送を開始して、テープ搬送速度が通常速度となった際に上記ステップS35の繰り返し印字を再開する。なおこの印字の再開は、イメージの中断位置から再開する。その後、ステップS90に移る。
ステップS90では、CPU212は、上記ステップS15で取得された印字データに基づき、公知の手法により、印字終了位置に印字ヘッド11が対向する状態まで上記テープ搬送が到達したか否かを判定する。印字終了位置に到達していない場合、判定は満たされず(S90:NO)、ステップS35に戻り同様の手順を繰り返す。これにより、上述の印字形成が続行される。一方、印字終了位置に到達した場合、判定は満たされ(S90:YES)、ステップS95に移る。
ステップS95では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11の発熱素子への通電を停止して、上記被印字テープ150に対する印字の形成を停止する。このとき、テープ搬送は継続して行われている。これにより、それ以降の印字済みテープ150′には、印字が存在しない空白状態となる。その後、ステップS105に移る。
ステップS105では、CPU212は、上記ステップS10で取得された全長データに対応した上記カッター機構30による切断位置(巻き取り機構40によって印字済みテープロールR2として巻回される印字済みテープ150″の、搬送方向に沿った全長が操作者の意図する長さとなるような切断位置)まで、上記テープ搬送が達したか否かを判定する。切断位置に到達していない場合、判定は満たされず(S105:NO)、ループ待機する。切断位置に到達した場合、判定は満たされ(S105:YES)、ステップS110に移る。
ステップS110では、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。これにより、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送が停止する。
その後、ステップS115で、CPU212は、モータ駆動回路222に制御信号を出力して上記カッターモータMCを駆動し、上記カッター機構30の作動により印字済みテープ150″の切断を行う。
そして、ステップS120に移り、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を開始して、印字済みテープ150″を巻き取り機構40の軸心O2まわりに巻き取る。
その後、ステップS125で、CPU212は、上記ステップS115でのカッター機構30の切断動作から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間だけ経過していない場合、判定は満たされず(S125:NO)、ループ待機する。この所定時間は、印字済みテープ150″を取り機構40の軸心O2へと巻き取れるだけの時間でよい。所定時間が経過したらこの判定は満たされ(S125:YES)、ステップS130へ移る。
ステップS130では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を停止する。これにより上記切断により生じた印字済みテープ150″を確実に印字済みテープロールR2で巻き取ることができる。
その後、ステップS135で、CPU212は、上記ステップS70において続行印刷又は新規印刷の選択操作が選択されていた場合には上記図11(a)の印刷完了画面を、印刷中止の選択操作が選択されていた場合には上記図11(b)の印刷中止画面を表示部215に表示する。そして、このフローを終了する。なお、上記ステップS70、ステップS75、及びステップS80を実行するCPU212が、各請求項記載の実行指示出力手段として機能する。また、上記ステップS20、ステップS35、ステップS40、ステップS45、ステップS50、ステップS55、ステップS60、ステップS65、ステップS70、ステップS75、ステップS80、ステップS85、ステップS100、ステップS135、及びステップS80を実行するCPU212が、各請求項記載のエラー処理装置として機能する。
<本実施形態による効果>
以上説明したように、本実施形態においては、操作者の種々のニーズに対応すべく、ステップS50の手順と、表示部215と、が設けられる。1つの印刷物の作成中に、印刷物作成機能部分のいずれかの動作手段(上述の搬送ローラ12、印字ヘッド11、巻き取り機構40)にエラー事象が発生すると、これに対応するエラー通知信号が上記ステップS50の手順で受信される。そしてこの受信に応じて、表示部215が、当該印刷物の作成を中止する(中止処理)か、当該印刷物の作成をエラー事象の解消後に続行する(続行処理)か、当該印刷物とは別に、同一内容の新たな印刷物の作成を開始する(新規作成処理)か、の選択を促す一覧表示を行う(図9(c)参照)。この表示を見た操作者が操作部216のカーソルキー又はOKキーを介して上述の中止処理、続行処理、新規作成処理、のいずれか1つを選択することで、当該選択された処理を実行するための指示信号が、ステップS70、ステップS75、及びステップS80の手順で出力される。
以上の結果、本実施形態によれば、被印字テープ150に印字形成を行って印字済みテープロールR2を作成するときにエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、ステップS50の手順では、エラー事象として、搬送ローラ12の搬送異常(テープ巻き取りジャムエラー、剥離材巻き取りジャムエラー)、印字ヘッド11での熱転写に用いられるインクリボンのリボン切れ(インクリボンエラー)、及び、被印字テープロールR1におけるテープ切れ(テープエンドエラー)、のうちいずれか1つに対応した、エラー通知信号を受信する。
これにより、被印字テープ150に印字形成を行って印字済みテープロールR2を作成するときに、搬送異常、リボン切れ、テープ切れ等のエラー事象が生じたときであっても、操作者の意図するその後の処理を円滑かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、ステップS45の手順で、テープ搬送量、つまり巻き取り機構40による印字済みテープ150″の巻き取り量を決定する。そして、表示部215は、いずれかの選択操作の選択を促す一覧表示に加え、発生したエラー事象の内容と、ステップS45で決定されたテープ搬送量を表示する。
これにより、操作者は、発生したエラー事象の内容のみならず、エラー事象が発生し中断するまでに部分的に作成された印字済みテープ150″の量(長さ、「現在印刷長」)を知ることができる。例えば、印刷処理開始直後のエラー事象が発生したことにより現在印刷長が十分短い場合には、続行印刷せずに新規印刷を行うことが十分考えられる。また逆に、印刷終了直前にエラー事象が発生したことにより現在印刷長が設定完成長とほぼ同じ場合には、印刷中止することが十分考えられる。このように、設定完成長と現在印刷長を表示することで、中断後の処理としていずれを選択するかの判断を容易に行うことができる。
また、中止処理を選択する場合には、当該部分的に作成された半端巻を、捨てることなく有効活用して所定の部分長単位で販売する等も可能となる。このとき現在印刷長を把握していることで、単位長当たりの値段に比例して半端巻の値段を設定できる。
なお、上記図11に示した印刷処理終了後の表示画面では、印刷前に設定されていた印字済みテープ150″の全印字長である「設定完成長」と、完成した印字済みテープ150″の印字長である「完成印刷長」、又はその時点ですでに完了している印字済みテープ150″の印字長である「中止印刷長」を表示するだけであった。しかし図13(a)、図13(b)に示すように、予定されていた全印字長よりも足りなかった分の印字長である「未処理印刷長」(つまり設定完成長と完成印刷長の差分長:粘着テープの巻き取り未処理残量に相当)を表示してもよい。
また、続行印刷や新規印刷の選択操作が実行された場合には、予定されていた全印字長(第1長さに相当)よりも長い印字長(第2長さに相当)で完成巻を作成してもよい。この場合には、完成巻の作成が完了した際に、図13(c)に示すように、「印刷完了」のメッセージとともに印刷前に設定されていた印字済みテープ150″の全印字長(図中では「設定完成長」と表示、図示する例では30m)と、追加印字長で完成した印字済みテープ150″の印字長(図中では「追加完成長」と表示、図示する例では35m)と、追加分の印字長(図中では「追加印刷長」、図示する例では5m)を表示部215に表示して印刷処理を終了する。これにより、エラー事象の発生のために操作の手間が増えた操作者に対し、印字済みテープ150″の長さ増量の恩恵を付与することができる。
なお、上記実施形態ではテープ印刷装置1が単独のスタンドアローン態様でエラー事象に対するエラー処理を行っていたが、本発明はこれに限られない。他にも、外部端末として接続されたPC217(上記図7参照)においてソフトウェア的にエラー処理してもよい。
この場合には、テープ印刷装置1の全体が各請求項記載の印刷物作成機構に相当し、PC217全体が各請求項記載のエラー処理装置に相当する。つまり、PC217が備えるディスプレイが各請求項記載の一覧表示手段に相当し、PC217が備えるキーボードやポインティングデバイスなどが各請求項記載の選択操作手段に相当する。また、上記ステップS50に対応する手順を実行するPC217のCPUが各請求項記載のエラー通知受信手段として機能し、上記ステップS70、ステップS75、及びステップS80に対応する手順を実行するPC217のCPUが各請求項の実行指示出力手段として機能する。そして、他のエラー処理に関係するソフトウェア的処理をPC217側が分担する。このようにテープ印刷装置1とPC217が協働してエラー事象の検知と処理を行う。
なお、以上において、図7等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図12等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 テープ印刷装置(印刷物作成機構、エラー処理装置)
11 印字ヘッド(印字手段)
12 搬送ローラ(搬送手段)
40 巻き取り機構(巻き取り手段)
150 被印字テープ(粘着テープ)
150″ 印字済みテープ(印字済み粘着テープ)
212 CPU
215 表示部(一覧表示手段)
216 操作部(選択操作手段)
217 PC(エラー処理装置)
TK テープカートリッジ
R1 印字済みテープロール(印刷物)

Claims (4)

  1. 粘着テープを搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記粘着テープに対し所望の印字を形成して印字済み粘着テープとする印字手段、及び、所望の第1長さの前記印字済み粘着テープを巻き取ってロール状の1つの印刷物を作成する巻き取り手段、を含む複数の動作手段を備えた印刷物作成機構において、前記1つの印刷物の作成途中で前記複数の動作手段のいずれかにおける復帰可能なエラー事象が発生したことに対応した、エラー通知信号を受信するエラー通知受信手段と、
    前記エラー通知受信手段により前記エラー通知信号が受信されたことを契機に、
    (i)前記1つの印刷物の作成を中止する中止処理;
    (ii)前記1つの印刷物の作成を、前記エラー事象の解消後に続行する続行処理;
    (iii)前記1つの印刷物とは別に、当該1つの印刷物と同一内容の新たな印刷物の作成を開始する新規作成処理;
    のいずれかの選択を促す一覧表示を行う、一覧表示手段と、
    前記表示手段による表示に対応した、前記中止処理、前記続行処理、及び、前記新規作成処理、のいずれか1つの選択操作を実行可能な、選択操作手段と、
    前記選択操作手段における選択操作に対応し、前記中止処理、前記続行処理、及び、前記新規作成処理、のいずれか1つを前記印刷物作成機構が実行するための指示信号を出力する、実行指示出力手段と、
    を有することを特徴とする、エラー処理装置。
  2. 請求項1記載のエラー処理装置において、
    前記エラー通知受信手段は、
    前記エラー事象として、前記搬送手段の搬送異常、前記印字手段での熱転写に用いられるインクリボンのリボン切れ、及び、前記粘着テープの供給源におけるテープ切れ、のうちいずれか1つに対応した、前記エラー通知信号を受信する
    ことを特徴とするエラー処理装置。
  3. 請求項2記載のエラー処理装置において、
    前記印刷物作成機構において検出された、前記巻き取り手段による前記印字済み粘着テープの巻き取り量を決定する巻き取り量決定手段をさらに有し、
    前記一覧表示手段は、
    前記いずれかの選択を促す一覧表示に加え、
    発生した前記エラー事象の内容と、前記巻き取り量決定手段により決定された前記巻き取り量、若しくは、当該巻き取り量に対応した前記粘着テープの巻き取り未処理残量と、
    を表示することを特徴とするエラー処理装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載のエラー処理装置において、
    前記選択操作手段において前記新規作成処理の選択操作が実行された場合には、前記実行指示出力手段は、前記第1長さよりも長い第2長さの前記新たな印刷物の作成を開始するための前記指示信号を出力する
    ことを特徴とするエラー処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017043008A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 株式会社沖データ 画像形成装置及び画像形成システム
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