JP2016049661A - プリンタドライバプログラム、制御装置、記録装置 - Google Patents

プリンタドライバプログラム、制御装置、記録装置 Download PDF

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一峻 坂本
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Abstract

【課題】複数の用紙収容部を備えた記録装置について、特にユーザインタフェース面においてユーザビリティのより一層の向上を図る。
【解決手段】プリンターは、下段側トレイと、この下段側トレイの上部に設けられた上段側トレイと、を備えている。プリンタドライバは、上下トレイのうちいずれのトレイの情報を設定するかを選択するトレイ選択項目であるドロップダウンリスト204の表示を、検出した給送可能状態であるトレイに設定し、更に給送可能状態であるトレイ内の用紙有無に関する情報を表示203に表示する。
【選択図】図12

Description

本発明は、媒体を収容する複数段のトレイに収容された媒体の情報を設定するためのユーザインタフェースを提供するプリンタドライバプログラムに関する。また本発明は、前記プリンタドライバプログラムを備える制御装置、及び当該制御装置を備えた、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関する。
ファクシミリやプリンターに代表される記録装置においては、装置本体に対して着脱可能な用紙カセット(トレイ)が従来から広く用いられている。また、その中でも特許文献1や特許文献2に示されるように、複数のカセット、即ち複数の用紙収容部を備えた記録装置も従来から知られている。特に特許文献1及び特許文献2には、上下に用紙収容部を備えた一体型の用紙カセットが開示されている。この用紙カセットでは、上部の用紙カセットが下部の用紙カセットに対してスライド可能に設けられており、上部の用紙カセットの位置に応じて、下部の用紙カセットから給紙可能となるか、或いは上部の用紙カセットが給紙可能となるか、のいずれかを選択できる様になっている。
ところでユーザーから設定の変更を受け付け、変更された設定に従って各種記録制御を行うプリンタドライバがある。上記の様な複数の用紙収容部を備えた記録装置に対するプリンタドライバは、上下いずれのカセットから用紙の給紙を行うかを選択するカセット選択項目を、記録条件を設定するためのユーザインタフェース(UI)に表示させ、そしてユーザーにより設定されたカセットから用紙の給紙を行う様になっている。
また、記録条件を設定するためのユーザインタフェースでは、複数のカセットのうち使用するカセットの選択のほか、用紙サイズや記録品質の設定などが行えるようになっている。
特開2006−273565号公報 特開2007−91445号公報
記録装置においては、従来から、カセットの装着状態を検出するセンサーや、カセット内の用紙有無を検出するセンサーなどが設けられる場合がある。しかしながら上記特許文献1、2のような、全てのカセットが同時に給送可能状態になるのではなく、いずれか一のカセットのみが給送可能な状態となる構造では、給送可能な状態にあるカセットの情報を適切にユーザーに知らせることが重要となる。
即ち、従来の記録装置においては、使用可能なカセットと、該使用可能なカセットにおける用紙の有無との関係性(結び付き)が考慮されておらず、ユーザーにとって必要な情報が提供されているとは必ずしも言えなかった。
また特に、例えば用紙がない状態で、ユーザーが記録条件を設定するためのUIに設定条件を入力した場合、現にカセットに収容された用紙に基づく情報ではないため、ユーザーの認識している用紙に基づく情報ではない用紙情報が設定されてしまう虞があった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の用紙収容部を備えた記録装置について、特にユーザインタフェース面においてユーザビリティのより一層の向上を図ることにある。
尚、記録装置において用紙を収容する用紙収容部の呼称としては、「カセット」「トレイ」など種々のものがあるが、本明細書においては主に「トレイ」の用語を用いることとする。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係るプリンタドライバプログラムは、媒体に記録を行う記録装置に設けられた、媒体を収容する複数段のトレイに収容された媒体の情報を設定するためのユーザインタフェースの表示を制御するユーザインタフェース制御機能を備え、前記ユーザインタフェース制御機能が、前記複数段のトレイのうち、いずれが給送可能状態であるかを検出するトレイ検出手段の検出情報、および前記給送可能状態であるトレイ内の媒体の有無を検出する媒体検出手段の検出情報に基づき、前記複数段のトレイのうちいずれのトレイの情報を設定するかを選択するトレイ選択項目の表示を前記給送可能状態であるトレイに設定し、更に前記給送可能状態であるトレイ内の媒体の有無に関する情報を表示することを特徴とする。
本態様によれば、プリンタドライバプログラムが備えるユーザインタフェース情報(以下、適宜「UI情報」と略称する場合がある)制御機能は、前記複数段のトレイのうちいずれのトレイの情報を設定するかを選択するトレイ選択項目の表示を、検出した給送可能状態であるトレイに設定し、更に前記給送可能状態であるトレイ内の媒体の有無に関する情報を表示するので、UI情報においてユーザーが使用を予定するトレイ(ユーザーが使用する可能性が高いトレイ)をその都度選択する必要がないとともに、給送可能な状態にあるトレイの情報(いずれのトレイが給送可能状態にあるか、およびそのトレイの媒体有無)をユーザーに知らせることができ、ユーザビリティのより一層の向上を図ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、その旨の情報を警告表示することを特徴とする。
本態様によれば、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、その旨の情報を警告表示するので、ユーザビリティのより一層の向上を図ることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記警告表示は、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体が無い旨の情報の点滅表示であることを特徴とする。
本態様によれば、前記警告表示は、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体が無い旨の情報の点滅表示であるので、前記給送可能状態であるトレイ内に媒体が無い旨をより一層明確に警告することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、前記給送可能状態であるトレイに関する情報の設定を禁止することを特徴とする。
前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合は、ユーザーによる操作ミスの虞がある。本態様によれば、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、前記給送可能状態であるトレイに関する情報の設定を禁止するので、ユーザーの操作ミスによる情報の誤設定の防止を図ることができる。即ち、ユーザーの認識している媒体に基づく情報ではない媒体情報が設定されてしまうことを防止できる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記複数段のトレイのうち少なくともいずれかが挿抜された場合、媒体の情報を設定するための前記ユーザインタフェースを表示させることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数段のトレイのうち少なくともいずれかが挿抜された場合、媒体の情報を設定するための前記ユーザインタフェースを表示させるので、前記トレイの挿抜の際にユーザーがその都度プリンタドライバプログラムを起動させる必要がなく、ユーザビリティのより一層の向上を図ることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記挿抜されたトレイの媒体のサイズ或いは種類を変更したか否かをユーザーに問い合わせ、前記問い合せの結果、否の情報を受けた場合に、前記給送可能状態であるトレイが前回媒体の情報を設定した際のトレイと同じであって且つ前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出した場合、前回設定した媒体の情報を引き継ぐことを特徴とする。
挿抜されたトレイの媒体のサイズ或いは種類を変更したか否かをユーザーに問い合わせ、前記問い合せの結果、否の情報を受けた場合に、前記給送可能状態であるトレイが前回媒体の情報を設定した際のトレイと同じであって且つ前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出した場合は、トレイに関する情報を設定する必要がない。そこで本態様では、この様な場合は前回設定した情報を引き継ぐので、ユーザーに余計な設定操作を強いることを回避できる。
本発明の第7の態様は、媒体に記録を行う記録装置を制御する、第1から第6の態様のいずれかに係る前記プリンタドライバプログラムを備えた制御装置である。
本態様によれば、媒体に記録を行う記録装置を制御する制御装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第8の態様は、媒体に記録を行う記録手段と、第7の態様に係る制御装置と、を備えた記録装置である。
本態様によれば、媒体に記録を行う記録装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記複数段のトレイは、下段側トレイ、及び当該下段側トレイの上部に位置する上段側トレイにより構成され、前記上段側トレイは、スライド操作可能に設けられ、前記上段側トレイのスライドにより、前記下段側トレイから媒体が給送可能となる状態と、前記上段側トレイから媒体が給送可能となる状態と、が切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数段のトレイが、下段側トレイ、及び当該下段側トレイの上部に位置する上段側トレイにより構成される場合において、上述した第1から第4のいずれかの態様と同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記上段側トレイに収容可能な媒体の最大サイズは、前記下段側トレイに収容可能な媒体の最大サイズより小さいことを特徴とする。
本発明の第11の態様は、第10の態様において、所定サイズの媒体が、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイの双方にセット可能であることを特徴とする。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 上段側トレイ及び下段側トレイの一実施形態を示す斜視図。 上段側トレイ及び下段側トレイの一実施形態を示す斜視図。 上段側トレイ及び下段側トレイの一実施形態を示す斜視図。 他の実施形態に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの制御系統を示すブロック図。 トレイが挿抜された際の制御の流れを示すフローチャート。 トレイが挿抜された際の制御の流れを示すフローチャート。 本発明に係るプリンタドライバプログラムによって提供されるユーザインタフェースの一例を示す図。 本発明に係るプリンタドライバプログラムによって提供されるユーザインタフェースの一例を示す図。 (A)、(B)はトレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 ローラー支持部材と用紙検出手段の位置関係の一実施例を示す斜視図。 ローラー支持部材と用紙検出手段の位置関係の一実施例を示す斜視図。 (A)、(B)はトレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 (A)、(B)は給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 (A)、(B)は給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ斜視図。 給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ斜視図。 給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ斜視図。 (A)、(B)は給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。 (A)、(B)は給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
尚、以下では、本発明の実施形態を以下の順に説明する。
1.プリンターの全体構成
2.トレイのバリエーション
3.プリンタドライバプログラム
4.トレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段
5.給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段
尚、以下では複数の実施形態を説明するが、同一の構成要素には適宜同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
■■■1.プリンターの全体構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以下、図1〜図9を参照しつつ本発明の記録装置の一実施形態であるプリンター1の全体構成について概説する。ここで、図1は本発明に係るプリンター1の外観斜視図、図2〜図4はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図である。
また図5〜図7は上段側トレイ及び下段側トレイの一実施形態を示す斜視図、図8は他の実施形態に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図、図9は本発明に係るプリンターの制御系統を示すブロック図である。
プリンター1は、媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行う装置本体(記録部)2の上部にスキャナユニット3を備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナ機能を備える複合機として構成されている。
スキャナユニット3は、装置本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、閉じた状態(図1)と開いた状態(不図示)とをとり得る。
スキャナユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4を開放することにより、スキャナユニット3の原稿台3a(図2〜図4)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。尚、図9に示す表示部68及び操作設定部69は、それぞれ操作パネル5に設けられた表示部及び操作設定部である。前記操作ボタンは、機械的押しボタン構造に限らず、所謂タッチパネルで構成することもできる。
また、装置前面において符号52は下段側トレイ50に設けられた開閉可能なカバーであり、図1に示す様に当該カバー52を開くことにより、媒体収容部を構成する下段側トレイ50及び上段側トレイ55と、排紙受けトレイ8と、のこれらが露呈する様に構成されている。
排紙受けトレイ8は、図示しないモーターによって装置本体2に収納された状態(図1)と、装置本体2の前方側に突出した状態(図2〜図4)と、を取りうる様に設けられており、装置本体2の前方側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される記録用紙を受けることができる。
複数枚の記録用紙を収容可能な下段側トレイ50及び上段側トレイ55は、媒体を収容する媒体収容部であり、即ちプリンター1の媒体収容部は複数の用紙トレイにより構成される。下段側トレイ50と、その上部に設けられる上段側トレイ55は、それぞれが独立して装置本体2に対して着脱可能となっている。また、一方側が未装着状態であっても、他方側が装着されていれば、当該装着されているトレイから記録用紙を送り出すことができる様になっている。但し、下段側トレイと上段側トレイは、別体ではなく一体に構成することもでき、その形態の一例については、後に説明する。
上段側トレイ55は、装置本体2に装着された状態において待避位置(図3)と突き当たり位置(給送可能位置:図2)との間をスライド変位可能に様に設けられている。例えば、上段側トレイ55から給紙する印刷ジョブを実行する場合、ユーザーは、上段側トレイ55を図2に示す突き当たり位置に位置決めする。また、下段側トレイ50から給紙する印刷ジョブを実行する場合、ユーザーは、上段側トレイ55を図3に示す退避位置に位置決めする。
続いて図1に戻り、装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を開くことにより、手差しトレイ7(図2〜図4)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
続いて、図2〜図4を参照しつつプリンター1の用紙搬送経路について説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置底部に上述の下段側トレイ50及び上段側トレイ55を備え、当該下段側トレイ50或いは上段側トレイ55から記録用紙を1枚ずつ給送する。上段側トレイ55は、上述した様に突き当たり位置、即ち給送可能位置(図2)と、退避位置(図3)との間をスライド(変位)可能となっている。
図2〜図4においては、下段側トレイ50に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ55に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」或いは「用紙」と言う)。また、図2における破線は上段側トレイ55から送り出される用紙P2の通過軌跡を示し、図3における破線は下段側トレイ50から送り出される用紙P1の通過軌跡を示している。
不図示の駆動モーターによって回転駆動される、給送手段を構成する給送ローラー9は、回動軸12を中心に揺動する揺動部材或いは給送部材としてのローラー支持部材11に設けられており、上段側トレイ55が退避位置にあるときは(図3)、下段側トレイ50に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ50から送り出す。
また上段側トレイ55が突き当たり位置(給送可能位置:図2)にあるとき、給送ローラー9は上段側トレイ55に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ55から送り出す。
尚、本実施形態では回動軸12はローラー支持部材11の揺動軸を構成するとともに、不図示のモーターの動力を受けて回転することで、図15に示す様に回動軸12に設けられた伝達歯車13から、歯車輪列14を介し、給送ローラー9と一体に設けられた被伝達歯車15へと動力を伝達する。即ち回動軸12は給送ローラー9が回転するための動力を伝達すると同時に、ローラー支持部材11が揺動する為の動力も伝達する。
尚、本実施形態では給送ローラー9は被伝達歯車15を挟んで両側に設けられている。給送ローラー9はこの様に複数設けられるので、用紙を確実に給送することができる。
但し、給送ローラー9は必ずしも被伝達歯車15及び歯車輪列14の両側に設けられる必要はなく、一方側に設けられていても良い。また、給送ローラー9へ動力を伝達する手段は、歯車ではなく、ベルトなどの他の機構を用いても良い。
ところで、各トレイには用紙のサイドエッジをガイドするエッジガイドが設けられている。下段側トレイ50においては、図5に示す様にエッジガイド53A、53Bが設けられている。これらエッジガイド53A、53Bにより、用紙のサイドエッジが規制される。尚、符号54は、用紙後端エッジを規制するエッジガイドである。
上段側トレイ55においても同様に、エッジガイド57A、57Bが設けられている。
ここで本実施形態では、給送ローラー9が、用紙送り出し方向と交差する方向である用紙幅方向(x方向)において、各トレイの中央部に位置している。即ちセンター基準での給紙であり、このため各エッジガイドはトレイ中央部を基準にして互いに近接及び離間する方向に連動して変位する様に設けられている。具体的には、下段側トレイ50においてエッジガイド53A、53Bは、x方向においてトレイ中央部を基準にして互いに近接及び離間する方向に連動して変位する様に設けられている。また、上段側トレイ55においても同様に、エッジガイド57A、57Bは、x方向においてトレイ中央部を基準にして互いに近接及び離間する方向に連動して変位する様に設けられている。
尚、図5において符号48aは、下段側トレイ50の底面50aにおいて給送基準位置に設けられた摩擦部材であり、また符号48bは、上段側トレイ55の底面55aにおいて給送基準位置に設けられた摩擦部材である。この摩擦部材48a、48bは、コルク、ゴムなどの、用紙との間で高い摩擦係数を発揮する高摩擦部材であり、用紙給送時に用紙束ごと下流側に送り出されないように、各トレイに収容された用紙束を保持する。
また、本実施形態において、上段側トレイ55に収容可能な最大サイズの用紙サイズは、下段側トレイ50に収容可能な最大サイズの用紙サイズよりも小さい。例えば、上段側トレイ55に収容可能な最大サイズの用紙の一例は2Lサイズ(127mm×178mm)であり、下段側トレイ50に収容可能な最大サイズの用紙の一例はレターサイズ(215.9mm×279.4mm)である。
また、所定サイズの用紙は、下段側トレイ50及び上段側トレイ55の双方にセット可能であり、例えば上記2Lサイズ用紙は、下段側トレイ50及び上段側トレイ55の双方にセット可能である。
続いて図2〜図4に戻り、装置本体2において下段側トレイ50及び上段側トレイ55の先端と対向する位置には分離部2cが設けられており、この分離部2cには分離斜面16が設けられている。下段側トレイ50が装着された状態では、下段側トレイ50の先端に設けられたストッパー51が、分離斜面16より奥方(図3において左側)に入り込み、下段側トレイ50に収容された用紙先端が分離斜面16と当接可能な状態となる。
また上段側トレイ55においては、当該上段側トレイ55が給送可能位置に位置決めされた状態において、上段側トレイ55の先端に設けられたストッパー56が、分離斜面16より奥方に入り込み、上段側トレイ55に収容された用紙先端が分離斜面16と当接可能な状態となる。
そして下段側トレイ50或いは上段側トレイ55から送り出される用紙Pは、その先端が分離斜面16に接しながら下流側に進むことで、給送されるべき最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
分離斜面16の先には、図示しないモーターによって回転駆動される中間ローラー17が設けられており、この中間ローラー17によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号18A、18B、18C、18Dは従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも用紙Pは、従動ローラー18Aと中間ローラー17とによってニップされ、また従動ローラー18Bと中間ローラー17とによってニップされて、下流側へと送られる。
中間ローラー17の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー19と、該搬送駆動ローラー19に接して従動回転する搬送従動ローラー20とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが、記録手段を構成する記録ヘッド23の下へと送られる。
続いてインクを吐出する記録ヘッド23はキャリッジ22の底部に設けられ、当該キャリッジ22は図示しないモーターによって主走査方向(x方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド23と対向する位置には支持部材21が設けられ、当該支持部材21によって、用紙Pと記録ヘッド23との間の間隔が規定される。そして支持部材21の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー24と、当該排出駆動ローラー24に接して従動回転する排出従動ローラー25とが設けられている。記録ヘッド23によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
上述した給送ローラー9、中間ローラー17、搬送駆動ローラー19、キャリッジ22、記録ヘッド23、排出駆動ローラー24、のこれら制御対象は、図9に示す、制御手段としての制御部66によって制御される記録機構部67を構成する。
尚、図2〜図4において中間ローラー17と搬送駆動ローラー19との間には符号26で示す案内部材が設けられている。この案内部材26は中間ローラー17と、搬送駆動ローラー19との間の用紙搬送経路を形成する。また符号27は案内部材26と搬送駆動ローラー19との間の用紙搬送経路を形成する案内部材である。また符号18Dは、両面印刷の為に搬送駆動ローラー19から上流側(図4において左側)にスイッチバックされる用紙を中間ローラー17との間でニップする従動ローラーである。
即ち図4の破線に示す様に、記録の行われた用紙が搬送駆動ローラー19によりバックフィードされ、中間ローラー17と従動ローラー18Dとでニップされて、上段側トレイ55或いは下段側トレイ50から送り出された用紙と同様な経路を辿り、記録面を下側にして反転された状態で、再び記録位置へと搬送される。これにより、記録の行われた第1面に対し反対側の第2面への記録が実行可能となる。
尚、用紙を反転させる為の経路は、図4に示す形態のほか、図8に示す様に支持部材21の下側を通って再び各トレイからの給送経路に合流させる形態も採用可能である。図8において符号81は第2排出駆動ローラー、符号82は第2排出従動ローラーであり、また符号80は経路切り換え部材である。第1面(おもて面)に記録が行われる際、経路切り換え部材80は支持部材21の下側を通る経路を閉じる姿勢をとっている。
そして用紙後端が経路切り換え部材80の位置を通過した後、第2排出駆動ローラー81は逆転駆動され、用紙をバックフィードさせる。その際、経路切り換え部材80は、支持部材21の下側を通る経路を開放する姿勢をとる(図8の状態)。これにより、用紙後端は下側経路へと入り込む。そして図8において破線で示すように、第1面(おもて面)に記録の行われた用紙が反転させられ、第2面(うら面)を上にした状態で再び記録位置へと送られる。
この様に用紙の両面に記録を行う為に用紙を反転させる経路は種々の形態を採用することができる。またその際、媒体収容部である下段側トレイ及び上段側トレイも種々の形態をとることができる。
■■■2.トレイのバリエーション■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
より詳しくは、各トレイはそれぞれ上述した符号50、55で示されるトレイ、即ち各トレイが別体に構成されるもののほか、図6において符号100で示されるトレイや、図7において符号110で示されるトレイ、即ち各トレイが一体に構成されたものを採用することができる。
以下、図6、図7に示されるトレイ構成について説明する。先ず、図6において符号100はトレイ複合体を示し、符号101は下段側トレイを、符号102は上段側トレイを、それぞれ示している。上段側トレイ102は、下段側トレイ101に対してスライド変位可能に設けられており、スライドすることにより、上述した上段側トレイ55のように給送可能位置と退避位置とを変位する。尚、符号101aは、上述した分離斜面16に相当する分離斜面である。上下一体型のトレイの場合、図2の分離斜面16は下段側トレイに一体に設けられることがある。また、符号103は上述したストッパー56に相当するストッパーである。
また、記録が行われて排出された用紙を受ける排紙受けトレイを更に一体に備える場合もある。図7はその様なトレイを示すものであり、符号110はトレイ複合体を示し、符号111は下段側トレイを、符号112は上段側トレイを、それぞれ示している。上段側トレイ112は、下段側トレイ111に対してスライド変位可能に設けられており、スライドすることにより、上述した上段側トレイ55のように給送可能位置と退避位置とを変位する。そして符号113は、下段側トレイ111に対して回動可能に連結された排紙受けトレイを示している。
排紙受けトレイ113は、x方向両側の回動軸114(図7では一方側の回動軸114のみ図示)を中心に回動可能に設けられており、図7に示すように閉じた状態、即ち排紙される用紙を受ける状態と、開いた状態(不図示)、即ち下段側トレイ111の用紙収容領域を大きく開放する状態とを取り得る。
尚、排紙受けトレイ113は、図7の例では下段側トレイ114に対して設けられているが、上段側トレイ112に対して設けられていても良い。またその際、上段側トレイ112に対して回動せずに、固定的に設けられていても良い。
以上のように複数のトレイを備える場合、種々の形態をとることができ、そして以降説明する各実施形態についても、上述した各形態のトレイ、およびその他種々の形態のトレイに対し、適用することができる。
■■■3.プリンタドライバプログラム■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
続いて図9〜図13を参照しながらプリンタドライバプログラムについて説明する。
ここで、図10及び図11はトレイが挿抜された際の制御の流れを示すフローチャート、図12及び図13は本発明に係るプリンタドライバプログラムによって提供されるユーザインタフェースの一例を示す図である。
先ず、図9を参照しながら制御部66を含む構成について説明する。プリンター1は、上述した記録機構部67を制御する制御手段として、RAM、ROM等の記憶手段(不図示)やCPU等の演算処理手段(不図示)などを備えて成る制御部66を備えており、記憶手段に保存されたプログラム(本発明に係るプリンタドライバプログラムを含む)を制御部66で実行できる様になっている。
プリンター1は、各種記録条件を設定する為のユーザインタフェースや印刷すべき画像などの各種情報を表示する表示部(LCDパネルなどから成る)68と、電源ボタンや印刷実行ボタン、また各種記録条件を設定する為の操作ボタン等からなる操作設定部69と、を備えており、これら装置外面のユーザインタフェース類と制御部66が接続されている。制御部66には、操作設定部69からの入力情報が送信される。制御部66は、表示部68の表示内容を制御する情報を送信する。尚、表示部68と操作設定部69は、上述したようにそれぞれ操作パネル5(図1)に設けられている。
次に、プリンター1は、下段側トレイ50の着脱を検出する下段側トレイ着脱センサー61と、上段側トレイ55の着脱を検出する上段側トレイ着脱センサー59と、上段側トレイ55の位置を検出する上段側トレイ位置センサー30と、下段側トレイ50或いは上段側トレイ55の用紙有無を検出する用紙有無センサー63Aと、を備えている。制御部66は、これらセンサーから送信される信号情報をもとにして、下段側トレイ50及び上段側トレイ55が装着されているか否か、また、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)にあるか或いは退避位置(図3)にあるか否かを把握できるようになっている。
下段側トレイ着脱センサー61と、上段側トレイ着脱センサー59と、上段側トレイ位置センサー30は、複数のトレイのうちいずれが給送可能状態であるかを検出するトレイ検出手段を構成する。また、用紙有無センサー63Aは、給送可能状態であるトレイ内の用紙有無を検出する媒体検出手段を構成する。
これらセンサーは、公知のセンサーを用いることができる。具体的には、接触式のセンサーであっても良いし、非接触式のセンサー(例えば、光学センサー)であっても良い。また、上記各センサーは、必ずしも1つのセンサーにより構成されるとは限らず、複数のセンサーで構成しても良い。この様に上記各センサーは、種々の実施形態を採り得る。上記上段側トレイ位置センサー30は、後に符号31、32、33、34、35A、35B(図18〜図24)を用いて説明するセンサーに代えることができる。また用紙有無センサー63Aは、後に符号63B(図16)を用いて説明するセンサーに代えることができる。以上の各センサーについての詳細(構成、配置位置等)、及びそのバリエーションについては、後に詳述する。
尚、図5〜図7を参照しつつ説明したように、トレイは種々の形態を取りうる。特に、図6及び図7は、上下トレイが一体に構成されたものであり、この様に上下トレイが一体に構成された場合、下段側トレイが装着されていれば、これは即ち上段側トレイが装着されていることになる為、図9に示す上段側トレイ着脱センサー59は省略することができる。
この場合、即ち上下トレイが一体に構成されている場合には、上段側トレイ位置センサー30が、複数のトレイのうちいずれが給送可能状態であるかを検出するトレイ検出手段を構成することとなる。
次に、記録機構部67にはその他各種センサー類、例えば、用紙の通過を検出するセンサー等が設けられ、その各種センサー類からの検出情報も制御部66に送られる様になっているが、その詳細は省略する。
次に、プログラムによって実現されるプリンタドライバ70は、UI情報編集部71と、表示制御部72とを備えており、UI情報編集部71がUI情報管理機能を提供する。ここでUI情報は、表示部68に表示すべきUI情報、例えば、印刷条件設定項目を示す情報や、当該項目に対応するGUIウィジェットの種類、配置、大きさ、操作時のアクションなどを定義した情報等である。
UI情報編集部71は、UI情報を編集する機能を制御部66に実現させるモジュールであり、ユーザーに、印刷条件設定項目を取捨選択させたりする為のユーザインタフェース情報を編集する。
UI情報には、印刷条件設定項目(例えば画像選択、画質選択、印刷レイアウト選択、印刷枚数選択、用紙サイズ選択、用紙種類選択、トレイ選択(後述)など)の識別子や、当該識別子に対応するGUIウィジェット(ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンリストや、印刷条件設定項目を示すテキストなど)のレイアウト情報や初期値、当該GUIウィジェットを操作したときのアクションを規定するプログラムモジュールへのパス情報などが含まれている。UI情報は制御部66が備える記憶手段に保存され、プリンタドライバ70によって参照及び書き換えが可能である。
表示制御部72は、UI情報編集部71で編集されたUI情報に基づいて表示部68にUIを表示させるモジュールである。以上により、表示部68に表示されたUIを介してユーザーが設定した印刷条件に基づいて、プリンタドライバ70は、印刷対象の画像データを、記録機構部67が印刷を実行するための印刷データに変換する。
尚、プリンター1は、外部情報機器75との通信インタフェースも有しており、外部情報機器75から送信される情報に従って各種設定や印刷を実行可能となっている。従って外部情報機器75もプリンタドライバを備えており、ユーザー操作により、或いはプリンター1からの指示により、印刷条件などを設定するためのUIを外部情報機器75が備える表示装置(不図示)に表示し、印刷条件の設定などのユーザーの指示を受け付ける。尚、外部情報機器75は、一例として外部コンピューターや、携帯情報端末等が挙げられる。
尚、外部情報機器75で動作するプリンタドライバは、プリンター1と外部情報機器75との間の通信インタフェースを介して、プリンター1内部の情報(例えば、上述した各種センサーによる各種状態検出情報)を取得でき、この様な点においてプリンター1が備えるプリンタドライバ70と同様である。プリンター1が備えるプリンタドライバ70と、外部情報機器75が備えるプリンタドライバは、本発明に係るプリンタドライバの一実施例である。
次いで、プリンタドライバ70(或いは外部情報機器75が備えるプリンタドライバ)の処理によるUI表示例を、図12及び図13を用いて説明する。尚、図12及び図13に示すUI表示例は、プリンター1が備えるプリンタドライバ70により実現されるものとして説明する。但し、外部情報機器75が備えるプリンタドライバにより実現されるものも同様である。尚その場合、UI表示例は、図12及び図13に示されるものとは異なるものとすることもできる。
図12及び図13に示す印刷設定ウィンドウ200は、各種印刷設定をユーザーに選択させるためのウィンドウであり、また、各トレイにセットされている用紙をユーザーに選択・登録させるためのウィンドウでもある。この印刷設定ウィンドウ200は、ユーザー操作により発現させることができるほか、上段側トレイ50或いは下段側トレイ55の挿抜を契機にして自動的に発現されるように設定されている。
印刷設定ウィンドウ200には、基本設定、ページ設定、ユーティリティ、の各タブが設けられており、基本設定タブには、図示するように印刷種類、品質等を設定するプリント設定グループ201や、給紙方法、用紙サイズを設定する給紙設定グループ202が表示される。
このうち、給紙設定グループ202に属する「給紙方法」のドロップダウンリスト204と、ドロップダウンリスト204に表示されたトレイの用紙有無を示す表示203が本発明に関連する部分である。ドロップダウンリスト205では、用紙サイズを選択できる様になっている。
ドロップダウンリスト204は、図12に示すように「下トレイ」と、図13に示すように「上トレイ」のいずれか選択できるように設定されている。尚、「下トレイ」とは下段側トレイ50を意味し、「上トレイ」とは上段側トレイ55を意味するものである。
ここで、このドロップダウンリスト204の表示は、下段側トレイ着脱センサー61と、上段側トレイ着脱センサー59と、上段側トレイ位置センサー30と、のこれらセンサー(以下適宜「トレイ検出センサー群」と略称する)の検出情報に応じて、以下の様にして設定される。プリンタドライバ70のUI情報編集部71は、トレイ検出センサー群によるトレイの検出情報が、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)にあること、即ち給送可能状態にあるトレイが上段側トレイ55であることを示すとき、ドロップダウンリスト204の表示を図13に示すように「上トレイ」に設定する。
そしてこのとき、給送可能状態にあるトレイ、即ち上段側トレイ55の用紙有無を、用紙有無センサー63Aからの情報に基づき判断し、その結果を表示203に表示する。図13の例では、一例として用紙ありの状態を示している。
尚このとき、用紙サイズを選択するドロップダウンリスト205は、一例として前回設定時の内容を表示する。
また逆に、トレイ検出センサー群によるトレイ検出情報が、上段側トレイ55が退避位置(図3)にあること、即ち給送可能状態にあるトレイが下段側トレイ50であることを示すとき、ドロップダウンリスト204の表示を図12に示すように「下トレイ」に設定する。
そしてこのとき、給送可能状態にあるトレイ、即ち下段側トレイ50の用紙有無を、用紙有無センサー63Aからの情報に基づき判断し、その結果を表示203に表示する。図12の例では、一例として用紙なしの状態を示している。
尚このとき、用紙サイズを選択するドロップダウンリスト205は、一例として前回設定時の内容を表示する。
以上の実施例では、用紙有無を表示する表示203において、用紙ありの場合は「用紙あり」を、用紙なしの場合は「用紙なし」をそれぞれ表示するが、例えば用紙なしの場合にのみ「用紙なし」の表示を行い、用紙ありの場合は、その旨の表示を省略しても良い。
以上の通り、プリンタドライバ70が備えるUI情報制御機能であるUI情報編集部71は、複数のトレイのうちいずれのトレイの情報を設定するかを選択するトレイ選択項目であるドロップダウンリスト204の表示を、検出した給送可能状態であるトレイに設定し、更に給送可能状態であるトレイ内の用紙有無に関する情報を表示203に表示する。これにより、UI情報においてユーザーが使用を予定するトレイ(ユーザーが使用する可能性が高いトレイ)をその都度選択する必要がないとともに、給送可能な状態にあるトレイの情報(いずれのトレイが給送可能状態にあるか、およびそのトレイの用紙有無)をユーザーに知らせることができ、ユーザビリティのより一層の向上を図ることができる。
尚、給送可能状態であるトレイ内の用紙を検出しない場合、即ち用紙無しの場合には、その旨の情報を警告表示しても良い。そうすることで、ユーザビリティのより一層の向上を図ることができる。
その様な警告表示は、例えば、図12の例では表示203を点滅表示させることで実現することができる。これにより、給送可能状態であるトレイ内に用紙が無い旨をより一層明確に警告することができる。
次いで、トレイ挿抜時の制御について図10及び図11を参照しつつ説明する。
トレイ検出センサー群が下段側トレイ50及び上段側トレイ55の少なくともいずれかが挿抜されたことを検出すると(ステップS101)、プリンタドライバ70は、用紙変更問い合わせ表示を行う(ステップS102)。この用紙変更問い合わせ表示は、図12及び図13に示した印刷設定ウィンドウ200とは異なり、例えば「用紙を入れ替えましたか?」といった、ユーザーに対する問い合わせメッセージである。この問い合わせメッセージは、図12及び図13に示した印刷設定ウィンドウ200に先だって表示するものである。
用紙入れ替えが行われていないと申告された場合は(ステップS103においてNo)、用紙入れ替えが行われていない申告を示すフラグFLGを”0”にセットし(ステップS105)、用紙入れ替えを行ったと申告された場合は(ステップS103においてYes)、用紙入れ替えの申告を示すフラグFLGを”1”にセットする(ステップS104)。
このとき、ユーザーによる操作ミス(申告ミス)を救済するために、例えば用紙入れ替えの申告が行われた場合には、「用紙変更が選択されました。宜しいですか?」などの確認メッセージを出しても良い。用紙入れ替えが行われていないと申告された場合には、「用紙変更なしが選択されました。宜しいですか?」などの確認メッセージを出しても良い。
次いでトレイ検出センサー群により給送可能状態にあるトレイを検出し(ステップS106)、次いで給送可能状態にあるトレイの用紙有無を検出する(ステップS107)。
このとき、用紙を検出しない場合は(ステップS108においてNo)、アラート表示を出す(ステップS109)。即ち、用紙を入れた筈のトレイが給送可能状態にないことから、異常と判断できるため、アラート表示を出す。
このアラート表示(ステップS109)は、例えば、上段側トレイ55の場合であれば「給送可能状態にある上トレイに用紙がありません。トレイを確認してください。」と表示することができる。下段側トレイ50の場合であれば、例えば「給送可能状態にある下トレイに用紙がありません。トレイを確認してください。」と表示することができる。
この様にプリンタドライバ70は、給送可能状態であるトレイ内の用紙を検出しない場合、給送可能状態であるトレイに関する情報の設定を禁止する。これにより、ユーザーの操作ミス(用紙のセット忘れや、トレイの操作ミスなど)による情報の誤設定の防止を図ることができる。
続いて、給送可能状態にあるトレイが、前回データ設定した際のトレイと同じか否かを判断し(ステップS110)、同じであれば(ステップS110においてYes)、用紙変更の有無を示すフラグFLGが”0”であるかを判断し(ステップS111)、”0”であれば(ステップS111においてYes)、処理を終了する。
即ちプリンタドライバ70は、挿抜されたトレイの用紙サイズ或いは用紙種類を変更したか否かをユーザーに問い合わせ(ステップS102)、前記問い合せの結果、否の情報を受けた場合に(ステップS103においてNo:フラグFLG=0)、給送可能状態であるトレイが前回情報を設定した際のトレイと同じであって(ステップS110においてYes)且つ給送可能状態であるトレイ内の用紙を検出した場合(ステップS108においてYes)、前回設定した用紙情報を引き継ぐ。
つまり、例えばユーザーが用紙を変更せずに単にトレイに同じ用紙を補充したような場合には、トレイ(用紙)に関する情報を設定する必要がない。そこでプリンタドライバ70は、この様な場合は前回設定した情報を引き継ぐ。これにより、ユーザーに余計な設定操作を強いることを回避できる。
尚、前回情報を設定したトレイが下段側トレイ50或いは上段側トレイ55であるかは、情報として保持されており、具体的には後述するステップS119やステップS123でデータ更新される。
次いで給送可能状態にあるトレイが、前回データ設定した際のトレイと同じか否かを判断した結果、異なれば(ステップS110においてNo)、次いで図11のステップS112に移り、用紙変更の有無を示すフラグFLGが”0”であるかを判断する。その結果”0”であれば(ステップS112においてYes)、アラート表示を行う(ステップS113)。
このアラート表示(ステップS113)は、例えば、「前回設定トレイと今回設定トレイが異なりますが、用紙の変更は選択されていません。宜しいですか?」といったアラート表示を採用することができる。これにより、ユーザー操作ミスを救済することができる。
このアラート表示を受けて、ユーザーが「OK」を選択すれば(ステップS114においてYes)、ステップS115以降に進み、「NO」を選択すれば(ステップS114においてNo)、フローの最初に戻る。
続いて、給送可能状態にあるトレイが下段側トレイ50の場合、下段側トレイ50の設定データを読み込む(ステップS115、S116)。この設定データは、下段側トレイ50に関して前回設定され、保存された設定データであり、例えば図12及び図13のドロップダウンリスト205を表示させる為のデータである。また、上段側トレイ55についても同様に、給送可能状態にあるトレイが上段側トレイ55の場合、上段側トレイ55の設定データを読み込む(ステップS115、S120)。
次いで、図12或いは図13に示した印刷設定ウィンドウ200を表示し、その際、上述したように給送可能状態にあるトレイ、及び給送可能状態にあるトレイの用紙有無表示を行う(ステップS117、S121)。
そして用紙設定が変更された場合(ステップS118においてYes、或いはステップSS122においてYes)、下段側トレイ50であれば下段側トレイのデータ更新を行い(ステップS119)、上段側トレイ55であれば上段側トレイのデータ更新を行う(ステップS123)。
以上のようにして、プリンター1では、どのトレイにどの様な用紙が収容されているかの情報が記憶され、保持される。尚、図12、図13の実施例では、用紙サイズを入力するようになっているが、これに代えて、或いはこれに加えて、用紙種別(例えば、普通紙、光沢紙、等々)を入力するようにしても良い。
そして、後の印刷実行時に、ドライバ情報に含まれる用紙サイズと、上下トレイに収容されている用紙サイズとが適合するかを判断し、適合する場合には、印刷を実行する。適合しない場合には、その旨のアラート表示を行う。このアラート表示は、プリンター1が備える表示部68に表示するほか、更に外部情報機器75が備える表示部に表示しても良い。
以上説明したプリンタドライバの機能は、図5〜図7に示す各種トレイ形態のいずれを備える場合であっても提供でき、更にその他のトレイ形態を備える場合であっても提供することができる。
■■■4.トレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段■■■■■■■■■■■■■■
続いて、トレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段について、図14〜図17を参照しつつ説明する。
図14(A)、図14(B)は、トレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図であり、図15及び図16はローラー支持部材と用紙検出手段の位置関係の一実施例を示す斜視図、図17(A)、図17(B)はトレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図である。
<<用紙検出手段の第1実施形態>>
図14及び図15は用紙検出手段の第1実施形態である。用紙有無センサー63Aは、発光部と受光部とを備える光学センサーであり、発光部から発せられた検出光が各トレイに収容された用紙のうち最上位の用紙で反射し、反射した検出光を受光部が受光する際の受光強度に基づき、制御部66が用紙有無を判断する。
本実施形態において用紙有無センサー63Aは、ローラー支持部材11の上方に位置する案内部材26において、下段側トレイ50及び上段側トレイ55の双方と対向可能な位置に、固定的に設けられる。
尚、符号49aは、下段側トレイ50の底面50aにおいて用紙有無センサー63Aと対向する位置に設けられる反射シールであり、符号49bは、上段側トレイ55の底面55aにおいて用紙有無センサー63Aと対向する位置に設けられる反射シールである。反射シール49a、49bは、用紙Pよりも反射光強度が低くなる様に、例えば黒色で形成されている。これにより、用紙有無センサー63Aの検出光の受光強度は、図14(A)の上段側トレイ用紙無しの場合と、図14(B)の下段側トレイ用紙無しの場合とが、上下トレイに用紙がある場合(図2、図3の場合)よりも低くなる。
これにより制御部66は、下段側トレイ50或いは上段側トレイ55の用紙有無を検知することができる。
尚、用紙無しの場合に用紙有無センサー63Aの検出光が照射する面は、上記実施例では反射シール49a、49bであるが、直接各トレイの底面(50a、55a)を照射するようにしても良い。また、各トレイの底面には摩擦部材48a、48bが設けられているので、この摩擦部材48a、48bを照射するようにしても良い。
また、用紙有無センサー63Aの検出光が、図15に示すようにローラー支持部材11の外側を通る様にしても良いし、或いは図16に示すようにローラー支持部材11を貫通するようにしても良い。図16において符号11aは、用紙有無センサー63Aの検出光Tを貫通させる窓穴である。
また、用紙有無センサー63Aは、使用が想定される用紙サイズのうち最も小さいサイズの用紙と対向可能な位置に設けることも好適である。この様にすることで、使用が想定される全てのサイズの用紙の有無を検知することができる。
また、上記実施形態では、用紙有無センサー63Aを案内部材26に設けたが、その他の部材、例えば図2に示した案内部材27や、仕切部材28に設けても良い。尚、仕切部材28は、上下トレイの収容空間を形成する板状の部材である。
更に、用紙有無センサー63Aは、上段側トレイ55の上方に位置するその他の部材に設けても良い。その様な部材としては、例えば、ローラー支持部材11を支持するフレーム材などの各種フレームや、図2には示されない、その他の用紙案内部材が挙げられる。
<<用紙検出手段の第2実施形態>>
図17(A)、図17(B)は、用紙検出手段の第2実施形態である。用紙検出手段としての用紙有無センサー63Bは、上記実施形態とは異なり、本実施形態ではローラー支持部材11に設けられている。これにより、制御部66は、用紙有無センサー63Bの検出情報をもとに、各トレイの用紙有無を把握することができる。
■■■5.給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段■■■■■■■■■■
続いて、給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段について、図18〜図24を参照しつつ説明する。
図18、図19(A)、(B)、図20(A)、(B)は給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ側断面図である。図21、図22、図23は、給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を示す、トレイ斜視図である。また図24(A)、(B)および図25(A)、(B)は、給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の一実施形態を模式的に示す、トレイ側断面図である。
<<トレイ検出手段の第1実施形態>>
図18はトレイ検出手段の第1実施形態である。図18において符号30はローラー支持部材11の姿勢を検知する為の姿勢センサーであり、検出部30aとロータリースケール30bとを備えて成る。ロータリースケール30bはローラー支持部材11の揺動軸である回動軸12と同軸で設けられており、制御部66は、姿勢センサー30による検出情報をもとにして、ローラー支持部材11の姿勢、即ち給送可能状態にあるトレイ(給送ローラー9が接しているトレイ)が下段側トレイ50及び上段側トレイ55のいずれであるかを検知することができる。
<<トレイ検出手段の第2実施形態>>
図19(A)、(B)はトレイ検出手段の第2実施形態である。図19(A)、(B)において符号31はローラー支持部材11の姿勢を検知する為の姿勢センサーであり、揺動軸31aを中心に揺動するアーム部31bと、アーム部31bの揺動を検出する不図示の検出手段(接点オンオフ式、或いは光学式)とを備えて成る。
給送可能状態にあるトレイが上段側トレイ55である場合、図19(A)に示す様にアーム部31bとローラー支持部材11との成す角度は小さくなり、給送可能状態にあるトレイが下段側トレイ50である場合、図19(B)に示すようにアーム部31bとローラー支持部材11との成す角度は大きくなる。不図示の検出手段は、図19(A)及び図19(B)のいずれか一方の状態でオンとなり、他方の状態でオフとなる。制御部66は、姿勢センサー31による検出情報をもとにして、ローラー支持部材11の姿勢、即ち給送可能状態にあるトレイ(給送ローラー9が接しているトレイ)が下段側トレイ50か上段側トレイ55かを検知することができる。
<<トレイ検出手段の第3実施形態>>
図20(A)、(B)はトレイ検出手段の第3実施形態である。図20において符号32はローラー支持部材11の姿勢を検知する為の姿勢センサーであり、案内部材26に設けられた検出部32a(接点オンオフ式、或いは光学式)と、ローラー支持部材11に設けられた突起32bと、を備えて構成されている。
給送可能状態にあるトレイが上段側トレイ55である場合、図20(A)に示す様に突起32bが検出部32aと係合し、給送可能状態にあるトレイが下段側トレイ50である場合、図20(B)に示すように突起32bが検出部32aから離れる。制御部66は、姿勢センサー32による検出情報をもとにして、ローラー支持部材11の姿勢、即ち給送可能状態にあるトレイ(給送ローラー9が接しているトレイ)が下段側トレイ50か上段側トレイ55かを検知することができる。
<<トレイ検出手段の第4、第5実施形態>>
図21はトレイ検出手段の第4実施形態である。図21において符号33は発光部と受光部とを備えて成る光学センサーであり、例えば図2〜図4に示す案内部材26において上段側トレイ55の用紙収容領域外と対向可能な位置に設けられる。符号49cは、上段側トレイ55の上面55dにおいて光学センサー34と対向可能な位置に設けられた反射シールである。
反射シール49cは、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)にあるときに、光学センサー34と対向する場所に設けられている。従って制御部66は、光学センサー34による検出情報をもとにして、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)にあるか、或いはそれ以外の位置にあるかを検知することができる。
尚、この実施例では、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)に位置することを検出することができるものの、例えば退避位置(図3)にあることを検知することができない。従って、上段側トレイ55が退避位置(図3)にある状態、つまり下段側トレイ50が確実に給送可能状態にあることを検知する手段を別途設けることも好適である。この場合、例えば図21に示す光学センサー34と反射シール49cとを更に一組設けることが考えられる。
また、図22はトレイ検出手段の第5実施形態である。図21を参照しつつ説明した第4実施形態と異なるのは、反射シール49cがトレイ上面55dではなく、トレイ側面55eに設けられている点である。符号34は、反射シール49cを検出する光学センサーである。
以上説明した例では、図21では反射シール49cを、図22では反射シール49dを、それぞれ用いているが、これら反射シールを用いずに、例えば図21の例ではトレイ上面55dを反射面としても良いし、図22の例ではトレイ側面55eを反射面としても良い。
また、以上説明した第4、第5実施形態では、センサーとして光学センサーを用いているが、これに代えて、オンオフ式の機械的スイッチを設けても良い。例えば、図21の反射シール49cや、図22の反射シール49dに代えて、突起や凹部を設け、この突起や凹部と係合するスイッチを設けても良い。
尚、図6及び図7に示した上下一体型のトレイでは、上段側トレイの側面が、下段側トレイによって隠れる。従って上下一体型のトレイの場合、図23に示す様に、下段側トレイ101の側面101aに切り欠き部(或いは窓穴でも良い)101dを設け、この切り欠き部101dを介して上段側トレイ101の側面を検知するようにしても良い。
<<トレイ検出手段の第6、第7実施形態>>
図24(A)はトレイ検出手段の第6実施形態である。図24(A)において符号35Aはスイッチであり、分離斜面16が形成された分離部2cに設けられる。
より詳しくは、分離部2cには窓穴2dが形成されており、この窓穴2dに、上段側トレイ55のストッパー56が入り込み、これによって上段側トレイ55に収容された用紙の先端が分離斜面16に接することが可能となる。尚、同様に下段側トレイ50のストッパー51が入り込む窓穴2eも形成されている。
上段側トレイ55が給送可能位置にスライドすると、ストッパー56が窓穴2dに入り込み(符号56’)、そして窓穴2dに設けられたスイッチ35Aを押す。従って制御部66は、スイッチ35Aによる検出情報をもとにして、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)にあるか、或いはそれ以外の位置にあるかを検知することができる。
尚、この実施例でも、上段側トレイ55が給送可能位置(図2)に位置することを検出することができるものの、例えば退避位置(図3)にあることを検知することができない。従って、上段側トレイ55が退避位置(図3)にある状態、つまり下段側トレイ50が確実に給送可能状態にあることを検知する手段を別途設けることも好適である。この場合、例えば上段側トレイ55が退避位置(図3)に位置することを検知するスイッチ或いは光学センサーなどを設けることが考えられる。
図24(B)はトレイ検出手段の第7実施形態である。上記第6実施形態と異なるのは、スイッチ35Aに代えて、発光部と受光部とを備えた光学センサー35Bを用いる点である。上段側トレイ55のストッパー56には反射シール49eが設けられており、制御部66は、ストッパー56が窓穴2dに入り込んだ際の(符号56’)、反射光強度をもとにして、上段側トレイ55が給送可能位置にあることを検知する。
尚、反射光シール49eを設けずに、直接ストッパー56からの反射光を検知するように構成しても良い。
また、以上の例では、上段側トレイ55が給送可能位置にあることを検知する検知手段(35A、35B)を説明したが、同様な検知手段を、下段側トレイ50に対して設けても良い。この検知手段は、下段側トレイ50のストッパー51が入り込む窓穴2eに設けることができる。この様な検知手段は、下段側トレイ着脱センサー61(図9)を構成することができる。
<<トレイ検出手段の第8、第9実施形態>>
図25(A)はトレイ検出手段の第8実施形態である。本実施形態において図24に示した第6、第7実施形態と異なるのは、上下トレイとして図5に示した別体型を用いるのではなく、図6および図7に示した上下トレイ一体型を用いた点にあり、その他は、図23に示した第6、第7実施形態と同様である。
即ち、図25(A)においては、上段側トレイ102が給送可能位置にスライドすると、ストッパー103が、下段側トレイ101に一体に設けられた分離部104に形成された窓穴104aに入り込み(符号103’)、そして窓穴104aに設けられたスイッチ35Aを押す。従って制御部66は、スイッチ35Aによる検出情報をもとにして、上段側トレイ102が給送可能位置(図2の上段側トレイ55の位置に相当)にあるか、或いはそれ以外の位置にあるかを検知することができる。
また、スイッチ35Aに代えて、図25(B)に示すように発光部と受光部とを備えた光学センサー35Bを用いても良い。上段側トレイ102のストッパー103には反射シール49eが設けられており、制御部66は、ストッパー103が窓穴104aに入り込んだ際の(符号103’)、反射光強度をもとにして、上段側トレイ102が給送可能位置にあることを検知する。
尚、反射光シール49eを設けずに、直接ストッパー103からの反射光を検知するように構成しても良い。
尚、この実施例でも、上段側トレイ102が給送可能位置にあることは検知できるが、退避位置にあることは検知できない。従って、上段側トレイ102が退避位置にある状態、つまり下段側トレイ101が確実に給送可能状態にあることを検知する手段を別途設けることも好適である。この場合、例えば上段側トレイ102が退避位置に位置することを検知するスイッチ或いは光学センサーなどを設けることが考えられる。
以上、図5〜図7を参照しつつ上下トレイのバリエーションを説明し、図14〜図17を参照しつつ、上下トレイ内の用紙有無を検出する用紙検出手段の各実施形態を説明し、図18〜図24を参照しつつ、給送可能状態であるトレイを検出するトレイ検出手段の各実施形態について説明したが、上下トレイの各実施形態と、用紙検出手段の各実施形態と、トレイ検出手段の各実施形態は、全て組み合わせることができる。但し、図24の実施例が上下トレイ別体型特有のものであり、図25の実施例が上下トレイ一体型特有のものである点は除く。
1 インクジェットプリンター、2 記録部(装置本体)、2a 収容部、2b 内壁、2c 分離部、2d、2e 窓穴、2f ベース部、
3 スキャナユニット、4 原稿カバー、5 操作パネル、6 手差しカバー、7 手差しトレイ、8 排紙受けトレイ、
9 給送ローラー、11 ローラー支持部材、11a 窓穴、12 回動軸、13 伝達歯車、14 歯車輪列、15 被伝達歯車、16 分離斜面、
17 中間ローラー、18A〜18D 従動ローラー、19 搬送駆動ローラー、20 搬送従動ローラー、
21 支持部材、22 キャリッジ、23 記録ヘッド、24 排出駆動ローラー、25 排出従動ローラー、26 案内部材、27 案内部材、28 仕切板、
30 姿勢センサー、30a 検出部、30b ロータリースケール、31 姿勢センサー、31a 揺動軸、31b アーム部、32 姿勢センサー、32a 検出部、32b 突起、33、34 光学センサー、35A スイッチ、35B 光学センサー、48a、48b 摩擦部材、49a〜49e 反射シール、
50 下段側トレイ、50a 底面、50b、50c 側壁、51 ストッパー、52 カバー、53A、53B エッジガイド、54 エッジガイド、
55 上段側トレイ、55a 底面、55b、55c 側壁、55d 上面、55e 側面、56 ストッパー、57A、57B エッジガイド、
59 上段側トレイ着脱センサー、61 下段側トレイ着脱センサー、63A、63B 用紙有無センサー、
66 制御部、67 記録機構部、68 表示部、69 操作設定部、
70 プリンタドライバ、71 UI情報編集部、72 表示制御部、75 外部情報機器、
80 フラップ、81 第2排出駆動ローラー、82 第2排出従動ローラー、
100 トレイ複合体、101 下段側トレイ、101a 分離斜面、102 上段側トレイ、103 ストッパー、104 分離部、104a 窓穴、
110 トレイ複合体、111 下段側トレイ、112 上段側トレイ、113 排紙受けトレイ、
200 印刷設定ウィンドウ、201 プリント設定グループ、202 給紙設定グループ、203 用紙有無表示、204 ドロップダウンリスト、205 ドロップダウンリスト、
P、P1、P2 記録用紙

Claims (11)

  1. 媒体に記録を行う記録装置に設けられた、媒体を収容する複数段のトレイに収容された媒体の情報を設定するためのユーザインタフェースの表示を制御するユーザインタフェース制御機能を備え、
    前記ユーザインタフェース制御機能が、前記複数段のトレイのうち、いずれが給送可能状態であるかを検出するトレイ検出手段の検出情報、および前記給送可能状態であるトレイ内の媒体の有無を検出する媒体検出手段の検出情報に基づき、
    前記複数段のトレイのうちいずれのトレイの情報を設定するかを選択するトレイ選択項目の表示を前記給送可能状態であるトレイに設定し、更に前記給送可能状態であるトレイ内の媒体の有無に関する情報を表示させる、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  2. 請求項1に記載のプリンタドライバプログラムにおいて、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、その旨の情報を警告表示する、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  3. 請求項2に記載のプリンタドライバプログラムにおいて、前記警告表示は、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体が無い旨の情報の点滅表示である、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  4. 請求項1に記載のプリンタドライバプログラムにおいて、前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出しない場合、前記給送可能状態であるトレイに関する情報の設定を禁止する、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプリンタドライバプログラムにおいて、前記複数段のトレイのうち少なくともいずれかが挿抜された場合、媒体の情報を設定するための前記ユーザインタフェースを表示させる、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  6. 請求項5に記載のプリンタドライバプログラムにおいて、前記挿抜されたトレイの媒体のサイズ或いは種類を変更したか否かをユーザーに問い合わせ、
    前記問い合せの結果、否の情報を受けた場合に、前記給送可能状態であるトレイが前回媒体の情報を設定した際のトレイと同じであって且つ前記給送可能状態であるトレイ内の媒体を検出した場合、前回設定した媒体の情報を引き継ぐ、
    ことを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  7. 媒体に記録を行う記録装置を制御する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の前記プリンタドライバプログラムを備えた制御装置。
  8. 媒体に記録を行う記録手段と、
    請求項7に記載の制御装置と、
    を備えた記録装置。
  9. 請求項8に記載の記録装置において、前記複数段のトレイは、下段側トレイ、及び当該下段側トレイの上部に位置する上段側トレイにより構成され、
    前記上段側トレイは、スライド操作可能に設けられ、
    前記上段側トレイのスライドにより、前記下段側トレイから媒体が給送可能となる状態と、前記上段側トレイから媒体が給送可能となる状態と、が切り換わる、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置において、前記上段側トレイに収容可能な媒体の最大サイズは、前記下段側トレイに収容可能な媒体の最大サイズより小さい、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項10に記載の記録装置において、所定サイズの媒体が、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイの双方にセット可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
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