JP2017065258A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷媒体の搬送とインクリボンの巻取を同一のモータで実行可能であり、且つ、インクリボンの緩み取り動作と、印刷媒体の頭出し動作とを適正に実行可能な印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置のCPUがモータを正転方向に回転駆動すると、印刷装置は、印刷媒体であるチューブを搬送方向に搬送すると共に、リボン巻取軸を回転させてインクリボンを巻き取る(S10、S11)。従って、インクリボンの緩み取り動作が実行される。その後、CPUは、モータを逆転方向に回転駆動してチューブの頭出し動作を実行した後(S13)、印刷動作を実行する(S15)。頭出し動作が実行されてから印刷動作が実行されるまでの間、印刷装置はチューブを搬送方向へ搬送しない。【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、印刷媒体に印刷を行う印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に開示される印刷装置の一例であるプリンタは、サーマルヘッドとプラテンとの間で、用紙とインクリボンとを挟み込み、印刷を行う。印刷時には、プラテンが用紙搬送モータによって駆動される。同時に、リボン供給モータが駆動する供給側リールは、未使用のインクリボンをサーマルヘッドに供給し、リボン巻取モータが駆動する巻取側リールは、使用済みのインクリボンを巻き取る。印刷前には、リボン供給モータとリボン巻取モータが、インクリボンの緩みを取り除く方向に回転駆動する。これにより、インクリボンの緩みを取り除く動作である緩み取り動作が実行される。
特開2007−118282号公報
リボン供給モータを備えず、且つ、プラテンと巻取側リールを同一のモータで駆動するプリンタが考えられる。さらに、このプリンタが、頭出し動作を実行することが考えられる。頭出し動作は、印刷前に、印刷媒体を搬送方向の上流側へ搬送させるプリンタの動作である。上記プリンタでは、頭出し動作が実行されることで、サーマルヘッドよりも搬送方向の下流側にある用紙は、短くなる。
しかしながら、プラテンと巻取側リールが同一のモータで駆動されるので、上記プリンタでは、緩み取り動作の実行時に、プラテンが搬送方向の下流側へ印刷媒体を搬送する構成が採用される必要がある。この場合、頭出し動作の実行後に緩み取り動作が実行されると、サーマルヘッドよりも下流側にある用紙が短くなりにくい。従って、インクリボンの緩み取り動作の適正化と印刷媒体の頭出し動作の適正化とが両立しない可能性がある。
本発明の目的は、印刷媒体の搬送とインクリボンの巻取を同一のモータで実行可能であり、且つ、インクリボンの緩み取り動作と、印刷媒体の頭出し動作とを適正に実行可能な印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、正転方向及び逆転方向に回転駆動するモータと、印刷媒体が搬送される空間である搬送領域を形成する案内部と、インクリボンの一端が連結された巻取スプールを有するインクリボンカセットが所定位置で装着される装着部であって、前記所定位置は、前記巻取スプールが巻き取る前記インクリボンの通過領域の一部が前記搬送領域に含まれる位置であるリボン装着部と、前記所定位置にある前記インクリボンカセットの前記巻取スプールが装着される部材であって、前記モータの前記正転方向への駆動力である正転駆動力によって、前記巻取スプールと一体的に、前記インクリボンを巻き取る巻取方向に回転する回転部材と、前記正転駆動力と、前記モータの前記逆転方向への駆動力である逆転駆動力とのうち、前記正転駆動力のみを前記回転部材に伝達する伝達機構と、前記モータに連結する搬送手段であって、前記正転駆動力によって前記印刷媒体を所定の搬送方向へ搬送し、前記逆転駆動力によって前記印刷媒体を前記搬送方向と逆方向へ搬送する搬送手段と、前記搬送領域に進入した位置にて、前記インクリボンで前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、前記ヘッドを、前記搬送領域に進入して前記印刷媒体に印刷を行う位置である印刷位置と、前記印刷位置から離隔した位置である離隔位置との間で移動させる移動手段と、前記ヘッドよりも前記搬送方向側となる位置で前記案内部に設けられ、前記印刷媒体を検出可能な第一検出手段と、前記印刷媒体への印刷を開始させる開始指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記開始指示を受け付けた場合に、前記モータを、所定回転量だけ前記正転方向に回転駆動することにより、前記回転部材を前記巻取方向に回転させると共に、前記印刷媒体を、前記受付手段が前記開始指示を受け付けた時における配置位置を起点として前記搬送方向に搬送する正転制御手段と、前記正転制御手段が前記モータを回転駆動した後、前記モータを前記逆転方向に回転駆動し、前記第一検出手段の検出結果に基づいて、前記印刷媒体を頭出し位置まで搬送する制御手段であって、前記頭出し位置は、前記印刷媒体の前記搬送方向の端部が前記第一検出手段と前記ヘッドとの間にある位置である逆転制御手段と、前記逆転制御手段が前記モータを回転駆動した後、前記移動手段を駆動制御して、前記ヘッドを前記離隔位置から前記印刷位置まで移動する移動制御手段と、前記移動制御手段が前記ヘッドを前記印刷位置まで移動した後、前記モータを前記正転方向に回転駆動し且つ前記ヘッドを駆動し、前記印刷媒体に印刷を行う印刷制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、正転制御手段がモータを回転駆動することで、搬送手段は、印刷媒体を搬送方向へ搬送し、回転部材は、巻取スプールを介してインクリボンを巻き取る。これにより、インクリボンの緩み取り動作が実行される。インクリボンの緩み取り動作の実行後、逆転制御手段がモータを回転駆動することで、搬送手段は印刷媒体を逆方向へ搬送する。これにより、印刷媒体の頭出し動作が実行される。頭出し動作が実行される場合、伝達機構が逆転駆動力を回転部材に伝達しないので、インクリボンの緩み取り動作は実行されない。頭出し動作が実行された後、ヘッドが移動制御手段によって印刷位置まで移動され、印刷動作が印刷制御手段によって実行される。印刷媒体の頭出し動作は、インクリボンの緩み取り動作の後に実行される。従って、頭出し動作が実行されてから印刷動作が実行されるまで、印刷媒体は搬送方向へ搬送されにくい。よって、インクリボンの緩み取り動作と、印刷媒体の頭出し動作とが適正化する。また、同一のモータが正転方向に回転駆動することで、搬送手段が印刷媒体を搬送し、且つ回転部材は巻取スプールを介してインクリボンを巻き取る。故に、印刷媒体の搬送とインクリボンの巻取を同一のモータで実行可能であり、且つ、インクリボンの緩み取り動作と、印刷媒体の頭出し動作とを適正に実行可能な印刷装置が実現される。
印刷装置1の斜視図である。 図1のA−A線矢視方向におけるリボンカセット90の断面図である。 図1の二点鎖線W1によって囲まれた領域内の拡大図である。 印刷機構80の平面図である。 印刷装置1の電気ブロック図である。 印刷処理のフローチャートである。 チューブ9が装着された本体ケース11の平面図である。 第一所定回転量分、インクリボン95の緩み取りが実行された本体ケース11の平面図である。 チューブ9の頭出し動作が実行された本体ケース11の平面図である。 ヘッド60が挟持位置まで移動した本体ケース11の平面図である。 リボンカセット90が交換された本体ケース11の平面図である。 第二所定回転量分、インクリボン95の緩み取りが実行された本体ケース11の平面図である。 チューブ98が装着された本体ケース11の平面図である。 ギヤ65、第一ギヤ191、及び第二ギヤ192の平面図である。
<1.印刷装置1の構成の概要>
本発明の実施形態の一例である印刷装置1を、図面を参照して説明する。以下、図1の上方、下方、左上方、右下方、左下方、及び右上方を、各々、印刷装置1の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方と定義して説明する。本例の印刷装置1は、筒状の印刷媒体であるチューブ9(図7参照)を印刷する装置である。本例のチューブ9は、透光性を有さない。以下の説明では、時計回り及び反時計回りは、いずれも、平面視における回転方向を示す。
図1に示すように、印刷装置1は、本体ケース11及び蓋部材12を含む筐体10を備える。本体ケース11は、左右方向に長い直方体状の箱状部材である。本体ケース11は、上方向を向く装着面11Aを備える。蓋部材12は、本体ケース11の上側に配置された板状部材である。蓋部材12の一端部は、本体ケース11の後端部上側で回転可能に支持される。蓋部材12は、閉鎖位置(図示略)と開放位置(図1参照)との間を回転可能である。閉鎖位置は、装着面11Aを覆う蓋部材12の回転位置である。開放位置は、装着面11Aを上方向へ開放させる蓋部材12の回転位置である。以下、開放位置から閉鎖位置へ蓋部材12が向かう方向を、閉方向といい、閉方向とは反対方向を開方向という。閉方向は、矢印A1が向く方向である。開方向は、矢印A2が向く方向である。
蓋部材12には、突出部4が設けられる。突出部4は、蓋部材12から閉方向へ突出する。本体ケース11の内部には、蓋センサ24(図5参照)が設けられる。蓋部材12が閉鎖位置にある場合、蓋センサ24は突出部4を検出する。即ち、蓋センサ24は、閉鎖位置にある蓋部材12を検出可能である。蓋部材12のうち、開方向の端面には、表示部5(図5参照)が設けられる。表示部5は、印刷装置1に関する各種情報を表示可能である。
本体ケース11の内部の右後部には、基板19が設けられる。基板19には、CPU41、ROM42、RAM44、及びフラッシュメモリ45(図5参照)等が設けられる。CPU41は、印刷装置1の動作を司る。
筐体10の側面には、操作部17、チューブ挿入口15、及びチューブ排出口16が設けられる。操作部17は、電源ボタン及びスタートボタンを含む複数の操作ボタンである。操作部17は、本体ケース11の前面の右側上部に設けられる。チューブ挿入口15は、チューブ9を筐体10の内部に案内するための開口である。チューブ挿入口15は、本体ケース11の右面の後側上部に設けられ且つ上下方向に若干長い矩形状である。チューブ排出口16は、チューブ9を筐体10の外部に排出するための開口である。チューブ排出口16は、本体ケース11の左面の後側上部に設けられ、且つ上下方向に若干長い矩形状である。チューブ排出口16は、チューブ挿入口15よりも若干前側にある。
装着面11Aには、チューブ装着部40とリボン装着部30とを含む装着部7が設けられる。装着部7は、上方に開口する凹部である。装着部7の底壁部は、本体ケース11の底壁部に対して、支持板14(図4参照)を挟んで上方から対向する。支持板14は、本体ケース11の底壁部の上方で、左右方向及び前後方向に延びる板状部材である。
チューブ装着部40は、チューブ挿入口15からチューブ排出口16の右側近傍まで直線状に延びる。チューブ装着部40は、チューブ9が搬送される空間である搬送領域58を内側に形成する。チューブ9はチューブ装着部40に対して着脱可能である。以下、チューブ挿入口15からチューブ排出口16に向けてチューブ装着部40が延びる方向を、搬送方向といい、搬送方向とは反対方向を逆方向という。搬送方向は、矢印B1が向く方向である。逆方向は、矢印B2が向く方向である。
リボン装着部30は、リボンカセット90が着脱可能な部位である。リボン装着部30は、平面視でリボンカセット90と略対応する開口形状で形成される。本例のリボン装着部30は、装着面11Aの左前部に設けられる。リボン装着部30は、チューブ装着部40の前側に位置する。
チューブ装着部40の延設方向の中央部のうち前端部に形成される空間と、リボン装着部30の後端部に形成される空間とは、連通する。チューブ装着部40とリボン装着部30とを連通させる空間を、連通空間8という。装着部7の底壁部のうち、連通空間8の下方にある部位には、連通口(図示外)が形成されている。連通口は、平面視で略矩形状であり、装着部7の底壁部を上下方向に貫通する。連通口は、支持板14(図4参照)の左右方向及び前後方向の中央部の上方に位置する。
図2に示すように、リボン装着部30には、リボンカセット90が装着される。リボンカセット90は、ケース101、リボンスプール81、及び巻取スプール300を備える。ケース101は、リボンスプール81及び巻取スプール300等を収容する箱状体である。リボンスプール81及び巻取スプール300は、それぞれ、上下方向に延びる略円筒状の部材である。リボンスプール81は、巻取スプール300の右方に配置される。巻取スプール300とリボンスプール81は、それぞれ、ケース101に設けられた第一支持孔111と第二支持孔112とによって、上下方向に延びる軸線回りに回転可能に支持される。第一支持孔111は、リボン装着部30の底壁部から上方に延びるリボン巻取軸63によって支持される。リボン巻取軸63は、巻取スプール300と一体的に回転可能である。第二支持孔112は、後述の検出用回転軸71によって支持される。検出用回転軸71は、リボンスプール81と一体的に回転可能である。
リボンスプール81及び巻取スプール300には、インクリボン95が、その幅方向が上下方向と略平行になる姿勢で巻回される。リボンスプール81と巻取スプール300とを架け渡すインクリボン95の一部は、ケース101の外側に露出しており、連通空間8に配置される(図7参照)。以下、ケース101から外側に露出するインクリボン95を特定インクリボン95Aという(図7参照)。特定インクリボン95Aは、チューブ9のうち連通空間8に配置される部位に配置される。
<2.印刷機構80の構成>
図2〜図4を参照し、印刷機構80を説明する。印刷機構80は、チューブ9と特定インクリボン95Aを重ねた状態で挟み込み、チューブ9にキャラクタを印刷する機構である。キャラクタは、例えば、文字、図形、数字、及び記号等である。印刷機構80は、搬送量検出部70、搬送部20、印刷部50、及びヘッド移動部200等を含む。
<2−1.搬送量検出部70>
図2で示される搬送量検出部70は、印刷動作時におけるインクリボン95の搬送量を検出するための部材である。搬送量検出部70は、リボン巻取軸63、駆動モータ88(図5参照)、検出用回転軸71、検出板72、及びセンサ73を含む。
リボン巻取軸63は、リボン装着部30の底壁部から上方へ延びる軸部材であり、回転可能に設けられる。リボン巻取軸63の上端部は、リボンカセット90の第一支持孔111に装着される。以下、リボン巻取軸63の軸線を軸線63Aという。軸線63Aは、平面視で、巻取スプール300の回転中心と一致する。
リボン巻取軸63には、ワンウェイクラッチ68を介してギヤ65が設けられる。ギヤ65は、軸線63Aを中心に回転可能である。ギヤ65は駆動モータ88に連結する。駆動モータ88は、本体ケース11の内部に設けられ、正転方向及び逆転方向に回転駆動可能である。正転方向は、モータが回転駆動する方向の一方向である。逆転方向は、正転方向とは反対方向である。駆動モータ88の正転方向への駆動力である正転駆動力によって、ギヤ65は第一方向に回転する。駆動モータ88の逆転方向への駆動力である逆転駆動力によって、ギヤ65は第二方向に回転する。第一方向は、軸線63Aを中心とした反時計回りであり、第二方向は第一方向とは反対方向である。
ワンウェイクラッチ68は、第二方向へ回転するギヤ65の回転力が、リボン巻取軸63に伝達するのを規制する。従って、ギヤ65は、第一方向に回転する場合にリボン巻取軸63を従動回転させる一方、第二方向に回転する場合にリボン巻取軸63に対して空転する。
検出用回転軸71は、リボン巻取軸63よりも右方で、リボン装着部30の底壁部から上方へ延びる。検出用回転軸71の上端部は、リボンカセット90の第二支持孔112に装着される。検出板72は、検出用回転軸71の下端近傍から半径方向外側に突出する円板状である。検出板72の中心は、平面視で、検出用回転軸71の軸線と一致する。検出板72には、複数の検出孔(図示外)が設けられる。複数の検出孔は、検出板72の平面視中心の周囲に放射状且つ等間隔で配置された、検出板72を上下方向に貫通する孔である。
センサ73は、発光体73A及び受光体73Bを有する透過型フォトセンサである。発光体73A及び受光体73Bは、検出板72を挟んだ上下両側に対向配置される。発光体73Aから照射された光は、複数の検出孔の何れかを通過すると、受光体73Bによって受光される。このときセンサ73は、ON信号を出力する。一方、発光体73Aから照射された光は、検出板72で反射されると、受光体73Bによって受光されない。このときセンサ73は、OFF信号を出力する。
<2−2.搬送部20>
図4に示すように、搬送部20は、プラテンローラ27、第一搬送部21、第二搬送部22、上流側センサ23(図7参照)、及び下流側センサ25(図7参照)を含む。プラテンローラ27は、連通空間8の後方となる位置にて、搬送領域58に設けられる。
第一搬送部21は、プラテンローラ27に対して逆方向側で、搬送領域58に設けられる。第一搬送部21は、駆動ローラ21Aと、従動ローラ21Bとを含む。駆動ローラ21Aと従動ローラ21Bは、いずれも上下方向に沿う。従動ローラ21Bは、駆動ローラ21Aよりも前方で回転自在に設けられる。
第二搬送部22は、プラテンローラ27よりも搬送方向側で、搬送領域58に設けられる。第二搬送部22は、駆動ローラ22Aと、従動ローラ22Bとを含む。駆動ローラ22Aと従動ローラ22Bは、いずれも上下方向に沿う。従動ローラ22Bは、駆動ローラ22Aよりも前方で回転自在に設けられる。
プラテンローラ27、駆動ローラ21A,22Aは、いずれも駆動モータ88に連結している。駆動モータ88が正転方向に回転駆動すると、プラテンローラ27、駆動ローラ21A,22Aは、それぞれ、時計回り方向に回転する。一方、駆動モータ88が逆転方向に回転駆動すると、プラテンローラ27、駆動ローラ21A,22Aは、それぞれ、反時計回り方向に回転する。
従動ローラ21B,22Bは、退避位置と、作用位置との間を変位可能である。図3では、退避位置にある従動ローラ21B,22Bを実線によって図示し、作用位置にある従動ローラ21B,22Bを二点鎖線によって図示する。従動ローラ21B,22Bが作用位置にある場合、従動ローラ21B,22Bはそれぞれ、駆動ローラ21A,22Aに前方から近接して対向する。この場合、従動ローラ21B,22Bは、それぞれ、駆動ローラ21A,22Aとの間で、チューブ9を挟み込むことが可能である。一方、従動ローラ21B,22Bが退避位置にある場合、従動ローラ21B,22Bは、駆動ローラ21A,22Aから前方に離隔する。退避位置にある従動ローラ21B,22Bは、いずれも、チューブ9から前方に離隔する。
従動ローラ21B,22Bは、レバー79(図1参照)の姿勢の変化に伴って、退避位置と作用位置との間を変位する。レバー79は、本体ケース11の内側であって、チューブ装着部40の後方に設けられる。レバー79は、本体ケース11から上方に延びる姿勢である開姿勢と、本体ケース11の内部で左右方向に延びる姿勢である閉姿勢との間を変位する。ユーザが、レバー79を開姿勢から閉姿勢にすると、従動ローラ21B,22Bは、それぞれ、退避位置から作用位置まで変位する。
上流側センサ23(図7参照)は、搬送方向と平行な方向において、第一搬送部21とチューブ挿入口15との間に設けられる。上流側センサ23は、搬送領域58から下方に退避した位置で、チューブ装着部40の底壁部に固定される。本例の上流側センサ23は、発光体(図示外)と受光体(図示外)を備えた透過型フォトセンサである。発光体と受光体の間に形成される隙間には、可動部材29(図7参照)が進入可能である。可動部材29は、搬送領域58に進入する位置である進入位置と、搬送領域58から退避する位置である退避位置との間を移動可能である。退避位置にある可動部材29は、上流側センサ23の発光体と受光体との間に進入する。可動部材29は、付勢部材(図示外)によって、退避位置から進入位置へ向かう方向へ付勢されている。チューブ装着部40に装着された印刷媒体は、可動部材29を、付勢部材の付勢力に抗って進入位置から退避位置へ移動させる。上流側センサ23は、退避位置にある可動部材29を検出することによって、印刷媒体を検出する。
下流側センサ25は、搬送方向と平行な方向において、第二搬送部22とチューブ排出口16との間に設けられる。下流側センサ25は、発光体25Aと受光体25Bを備える。発光体25Aと受光体25Bは、前後方向に搬送領域58を挟んで対向する。発光体25Aと受光体25Bの間(即ち搬送領域58)に配置された遮光性を有する印刷媒体が、発光体25Aから受光体25Bに向けて照射される光を遮断することで、下流側センサ25は印刷媒体を検出する。
<2−3.印刷部50>
図4に示すように、印刷部50は、支持部材52、延設部62、及びヘッド60を含む。支持部材52は、装着部7(図1参照)の底壁部と、支持板14との間に配置される、平面視で略矩形状の板状部材である。支持部材52の右端部は、支持板14から上方に立設する支軸59によって、回転可能に支持される。支持部材52の時計回り側の端部には、貫通穴53が設けられる。貫通穴53は、支持部材52を上下方向に貫通する。
支持部材52の長手方向の略中央部には、上方に向けて延びる軸部材54が設けられる。軸部材54の上部は、上述した連通口(図示外)を通過して、連通空間8(図3参照)に進入している。軸部材54の上端部には、ローラ55が回転自在に設けられている。
延設部62は、支持部材52の左部に設けられる。延設部62は、支持部材52から上方へ延び、連通口(図示外)を通過して連通空間8まで進入する。ヘッド60は、延設部62の上端部によって支持される。ヘッド60は発熱可能な発熱素子を含む板状体である。ヘッド60は、特定インクリボン95Aを挟んでプラテンローラ27と前後方向に対向する。
ヘッド60は、支持部材52と一体的に回転することで、離隔位置と、挟持位置との間を回転可能である。挟持位置は、プラテンローラ27との間で、特定インクリボン95Aとチューブ9を挟み込むヘッド60の回転位置である。ヘッド60は、挟持位置にある場合、搬送領域58に進入する。離隔位置は、特定インクリボン95Aに対して後方に離隔するヘッド60の回転位置である。本例では、ヘッド60は離隔位置にある場合、搬送領域58から退出する。図3では、離隔位置にあるヘッド60を実線によって図示し、挟持位置にあるヘッド60を二点鎖線によって図示する。
以下、ヘッド60を挟持位置に位置させる支持部材52の回転位置を第一回転位置(図示略)といい、ヘッド60を離隔位置に位置させる支持部材52の回転位置を第二回転位置(図4参照)という。第一回転位置は、第二回転位置に対して時計回り側にある。支持部材52が第一回転位置にある場合、ローラ55は、プラテンローラ27と第一搬送部21の間でチューブ9に接触し、チューブ9を後方へ向けて屈曲させる(図10参照)。
<2−4.ヘッド移動部200>
図4を参照し、ヘッド移動部200を説明する。ヘッド移動部200は、支持部材52を第一回転位置と第二回転位置との間で移動させる機構である。ヘッド移動部200は、ヘッドモータ89、カム部材210、及び回転部材230を備える。
ヘッドモータ89は、支持板14の下面の後部のうち、左右方向略中心部に固定される。ヘッドモータ89は正転方向及び逆転方向に回転駆動可能である。カム部材210は、ヘッドモータ89の右方で支持板14の下面の後部に設けられる、平面視で略円形状の板状体である。カム部材210は、上下方向に延びる軸線(以下、軸線210Aという)を中心に回転可能である。軸線210Aは、支持板14の右後部を上下方向に通過する。カム部材210の後部は、平面視で、支持板14の後端よりも後方にある。カム部材210は、ヘッドモータ89の正転方向への回転駆動に伴って時計回りに回転する一方、ヘッドモータ89の逆転方向への回転駆動に伴って反時計回りに回転する。
カム部材210は摺動面(図示外)を備える。摺動面は、軸線210Aを中心とした回転方向に沿って、軸線210Aとの離間距離が変化するように延びる。回転部材230は、上下方向に厚さを有する板状部材であり、軸部材229によって回転可能に支持される。軸部材229は、軸線210Aよりも右前方となる位置にて、支持板14から上方へ延びる。
回転部材230には、上下方向に沿う摺動ピン(図示外)が設けられる。摺動ピンは、回転部材230の後端部から下方に延びる。摺動ピンは、支持板14の後方を通過しており、カム部材210の摺動面に接触する。従って、カム部材210の回転に伴って、回転部材230は、軸部材229を中心に回転可能である。より詳細には、カム部材210が時計回りに回転すると、回転部材230も時計回りに回転し、カム部材210が反時計回りに回転すると、回転部材230も反時計回りに回転する。
回転部材230には、連結部237が設けられる。連結部237は、回転部材230のうち軸部材229から最も離間する部位から、上方へ延びる円柱体である。連結部237には、引張バネ201の一端部が設けられる。引張バネ201の他端部は、支持部材52の貫通穴53に連結する。従って、回転部材230は、時計回りに回転することで、支持部材52を時計回りに回転させることができる。
回転部材230には、突出部233及びボス235が設けられる。突出部233は、摺動ピン(図示外)と同軸上となる位置で、回転部材230から上方に突出する円柱体である。ボス235は、軸部材229に対して突出部233よりも近接する位置にて、回転部材230から上方に突出する円柱体である。
ヘッド移動部200は、連結部材280を備える。連結部材280は、上下方向に厚さを有する板状部材であり、略前後方向に延びる。連結部材280の一端部は、支持部材52の軸部材54に回転可能に連結する。連結部材280の他端部は、軸部材229を中心とした反時計回り側から、突出部233又はボス235と接触する。回転部材230の反時計回りへの回転に伴って、突出部233又はボス235は、連結部材280を介して、支持部材52を反時計回りに回転させることが可能である。ヘッド移動部200は、上記構成を有することによって、ヘッドモータ89の回転駆動に伴って、支持部材52を第一回転位置と第二回転位置との間で回転させることができる。つまり、ヘッド移動部200は、ヘッド60を挟持位置と離隔位置との間で移動させることができる。
<3.印刷装置1の電気的構成>
図5を参照し、印刷装置1の電気的構成を説明する。印刷装置1は基板19に、CPU41、ROM42、RAM44、フラッシュメモリ45、及び入出力インターフェース49等を備え、これらがデータバスを介して接続される。
ROM42は、CPU41が後述の印刷処理(図6参照)を実行するためのプログラムを記憶する。RAM44は各種データを一時的に記憶する。RAM44は、第一フラグ及び第二フラグ等の記憶領域を含む。RAM44の第一フラグには、遮光性を有する印刷媒体がチューブ装着部40に装着されたことを示す「0」、又は、透光性を有する印刷媒体が装着されたことを示す「1」が記憶される。遮光性を有する印刷媒体は、発光体25Aが受光体25Bに向けて照射する光を遮断可能な印刷媒体である。即ち遮光性の印刷媒体は、透光性を有さない印刷媒体である。透光性を有する印刷媒体は、発光体25Aが発光する光が透過可能な印刷媒体である。RAM44の第二フラグには、蓋センサ24がON状態からOFF状態に切り替わったことを示す「1」、又は、蓋センサ24がON状態からOFF状態に切り替わっていないことを示す「0」が記憶される。
フラッシュメモリ45は、回転量記憶領域(図示外)を含む。回転量記憶領域には、所定回転量が記憶される。所定回転量は、CPU41が後述の印刷処理を実行してインクリボン95の緩みを除去する場合に、駆動モータ88が正転方向に回転する回転量である。所定回転量は、第一所定回転量と第二所定回転量を含む。第二所定回転量は、第一所定回転よりも多い。本例の第二所定回転量は、第一所定回転量に対して略1.5倍に相当する回転量である。
入出力インターフェース49には、操作部17、上流側センサ23、下流側センサ25、蓋センサ24、センサ73、及び駆動回路91〜94が接続される。操作部17は入力があった各種情報をCPU41に出力する。上流側センサ23は、退避位置にある可動部材29を検出した場合、CPU41にON信号を出力する一方、可動部材29を検出しない場合、CPU41にOFF信号を出力する。下流側センサ25は、発光体25Aから照射された光を受光体25Bが受光しない場合、CPU41にON信号を出力する一方、発光体25Aから照射された光を受光体25Bが受光した場合、CPU41にOFF信号を出力する。蓋センサ24は、突出部4を検出した場合、CPU41にON信号を出力する一方、突出部4を検出しない場合、CPU41にOFF信号を出力する。センサ73は、発光体73Aから照射された光を受光体73Bが受光した場合、CPU41にON信号を出力する一方、発光体73Aから照射された光を受光体73Bが受光しない場合、CPU41にOFF信号を出力する。
駆動回路91〜94は、それぞれ、表示部5、ヘッド60、駆動モータ88、及びヘッドモータ89と接続する。CPU41は、駆動回路91を駆動制御することで、表示部5に各種情報を表示する。CPU41は、駆動回路92を駆動制御することで、ヘッド60の発熱体を発熱させる。CPU41は、駆動回路93,94にそれぞれパルス信号を送信することで、駆動モータ88及びヘッドモータ89を駆動制御する。
<4.チューブ9及びリボンカセット90の装着方法>
図1、図3、図4及び図7を参照し、チューブ9及びリボンカセット90の装着方法を説明する。支持部材52は、第二回転位置にある。ユーザは、蓋部材12を閉鎖位置から開放位置まで回転させ、レバー79を閉姿勢から開姿勢に変位させる。従動ローラ21B,22Bは、退避位置まで変位する。ユーザは、チューブ9をチューブ装着部40に装着させる。このとき、チューブ9は、チューブ挿入口15とチューブ排出口16との間に亘って、チューブ装着部40に装着される。その後、ユーザは、リボンカセット90をリボン装着部30に装着させる。その後、ユーザは、レバー79を開姿勢から閉姿勢に変位させる。従動ローラ21B,22Bは、作用位置まで変位する。ユーザは、蓋部材12を閉鎖位置まで回転させる。これにより、チューブ9とリボンカセット90の装着は完了する。以下、チューブ9とリボンカセット90の装着が完了した印刷装置1の状態を初期状態という。初期状態は、印刷装置1が印刷動作を開始する前の状態である。
<5.印刷処理>
図6〜図13を参照し、CPU41が実行する印刷処理を説明する。印刷装置1は初期状態にあり、インクリボン95は、リボンスプール81(図2参照)から巻取スプール300(図2参照)に到るまでの間で、緩んでいる(図7参照)。ユーザが操作部17を操作して印刷装置1の電源を投入すると、CPU41は、印刷処理を実行するためのプログラムをROM42から読み出し、印刷処理を開始する。
図6に示すように、CPU41は、RAM44の第一フラグ及び第二フラグのそれぞれに「0」を記憶する(S1)。CPU41は、印刷媒体への印刷を開始させる開始指示(以下、単に開始指示という)を受け付けたか否かを判断する(S2)。CPU41は、操作部17が開始指示を出力したか否かによって、開始指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作部17に開始指示を入力するまで(S2:NO)、CPU41は待機状態となる。CPU41は、開始指示を受け付けたと判断した場合(S2:YES)、蓋部材12が閉鎖位置にあるか否かを判断する(S3)。CPU41は、蓋センサ24の出力結果に基づいて、蓋部材12が閉鎖位置にあるか否かを判断する。
蓋センサ24がOFF信号を出力している場合、CPU41は、蓋部材12が閉鎖位置にないと判断し(S3:NO)、処理をS4に進める。CPU41は、エラーの報知をして(S4)、印刷処理を終了する。例えば、CPU41は、表示部5に「印刷できません」と表示した後(S4)、印刷処理を終了する。
蓋センサ24がON信号を出力している場合、CPU41は、蓋部材12が閉鎖位置にあると判断し(S3:YES)、処理をS5に進める。CPU41は、上流側センサ23が印刷媒体を検出しているか否かを判断する(S5)。CPU41は、上流側センサ23の検出結果に基づいて、上流側センサ23が印刷媒体を検出しているか否かを判断する。上流側センサ23がOFF信号を出力している場合、CPU41は、上流側センサ23が印刷媒体を検出していないと判断し(S5:NO)、S4を実行して印刷処理を終了する。例えば、ユーザがチューブ装着部40にチューブ9を適正に装着していない場合(図示外)、チューブ9が可動部材29を退避位置まで移動させないので、上流側センサ23はOFF信号を出力する。従って、印刷装置1は、チューブ9がチューブ装着部40に適正に装着されていない場合、後述の印刷動作を実行することなく印刷処理を終了する。
図7に示すように、チューブ装着部40に適正に装着されたチューブ9は、可動部材29を退避位置まで移動させているので、上流側センサ23はON信号を出力する。
図6に示すように、CPU41は、上流側センサ23が印刷媒体を検出していると判断した場合(S5:YES)、下流側センサ25が印刷媒体を検出しているか否かを判断する(S6)。CPU41は、下流側センサ25の検出結果に基づいて、下流側センサ25が印刷媒体を検出しているか否かを判断する。
図7に示すように、チューブ装着部40に適正に装着されたチューブ9は、発光体25Aが受光体25Bへ照射する光を遮断するので、下流側センサ25はON信号を出力する。CPU41は、下流側センサ25が印刷媒体を検出していると判断し(S6:YES)、処理をS9に進める。
尚、図示しないが、チューブ9がチューブ装着部40に適正に装着されない場合、チューブ9は、発光体25Aと受光体25Bの間に進入しない。発光体25Aから照射される光をチューブ9が遮断しないので、下流側センサ25はOFF信号を出力する。この場合、CPU41は、下流側センサ25が印刷媒体を検出していないと判断し(S6:NO)、処理をS7に進める。
図6に示すように、CPU41は、印刷媒体が透光性を有するか否かを判断する(S7)。例えば、CPU41は、表示部5に「透明チューブが装着されていますか?」と表示し、操作部17に入力があるまで待機状態となる。印刷媒体が透光性を有さないことを示す入力が操作部17にあった場合、CPU41は、印刷媒体が透光性を有していないと判断し(S7:NO)、処理をS4に移行する。従って、印刷装置1は、チューブ9がチューブ装着部40に適正に装着されていない場合(S6:NO、S7:NO)、後述の印刷動作を実行することなく印刷処理を終了する。
CPU41は、下流側センサ25が印刷媒体を検出していると判断した場合(S6:YES)、第二フラグに「0」が記憶されているか否かを判断する(S9)。CPU41は、S1で第二フラグに「0」を記憶するので、第二フラグは「0」であると判断し(S9:YES)、処理をS10に移行する。
CPU41は、第一所定回転量だけ駆動モータ88を正転方向に回転駆動して、インクリボン95の緩み取り動作を実行する(S10)。図2、図7、及び図8に示すように、駆動モータ88が正転方向に回転駆動することによって、ギヤ65(図2参照)が第一方向に回転する。ワンウェイクラッチ68は、第一方向に回転するギヤ65の回転力を、リボン巻取軸63に伝達する。リボン巻取軸63と巻取スプール300は、一体的に第一方向に回転する。従って、インクリボン95が巻取スプール300に巻き取られ、インクリボン95の緩み取りは実行される(S10)。インクリボン95の緩みは除去される(図8参照)。尚、駆動モータ88が正転方向に回転駆動することによって、プラテンローラ27、駆動ローラ21A,22Aは時計回りに回転する。作用位置にある従動ローラ21B,22Bは、それぞれ、駆動ローラ21A,22Aに従動して回転する。第一搬送部21と第二搬送部22は、CPU41が開始指示を受け付けた時(S2)におけるチューブ9の配置位置を起点として、チューブ9を搬送方向へ搬送する(S10)。緩み取り動作を実行したCPU41は、処理をS12に移行する。
図6に示すように、CPU41は、第一フラグに「0」が記憶されているか否かを判断する(S12)。CPU41は、S1で第一フラグに「0」を記憶しているので、第一フラグに「0」が記憶されていると判断し(S12:YES)、頭出し動作を実行する(S13)。頭出し動作は、チューブ装着部40に装着される印刷媒体を頭出し位置まで逆方向に移動させる印刷装置1の動作である。本例の頭出し位置は、搬送方向の端部が、下流側センサ25と第二搬送部22との間にある印刷媒体の配置位置である。
図8及び図9に示すように、CPU41は、下流側センサ25の出力結果を監視しつつ、駆動モータ88を逆転方向に回転駆動する。駆動モータ88が逆転方向に回転駆動することで、プラテンローラ27、駆動ローラ21A,22Aは、反時計回りに回転する。作用位置にある従動ローラ21B,22Bは、それぞれ、駆動ローラ21A,22Aに従動して回転する。第一搬送部21と第二搬送部22は、チューブ9を逆方向へ搬送する。チューブ9の搬送方向端部が下流側センサ25よりも逆方向側に移動したとき、下流側センサ25は、ON信号に代えてOFF信号を出力する。このとき、CPU41は、駆動モータ88の回転駆動を停止する。チューブ9は頭出し位置で停止する。
尚、駆動モータ88が逆転方向に駆動する場合、ギヤ65(図2参照)は第二方向に回転する。ワンウェイクラッチ68は、第二方向に回転するギヤ65の回転力がリボン巻取軸63に伝達するのを規制する。従って、ギヤ65は、リボン巻取軸63に対して第二方向に空転する。リボン巻取軸63は回転しないので、巻取スプール300はインクリボン95を巻き取らない。
図6に示すように、CPU41は、ヘッドモータ89を駆動して支持部材52を第二回転位置から第一回転位置まで回転させ、ヘッド60を離隔位置から挟持位置まで移動させる(S14)。図9及び図10に示すように、ヘッド60は、プラテンローラ27との間で、特定インクリボン95Aとチューブ9とを重ねた状態で挟み込む。第一搬送部21と第二搬送部22の間にあるチューブ9は、弾性変形して押しつぶされた形状になる。特定インクリボン95Aは、搬送領域58に進入する。また、支持部材52が第一回転位置まで移動することで、ローラ55は、プラテンローラ27と駆動ローラ21Aとの間にあるチューブ9を後方へ屈曲させる。
図6に示すように、CPU41は、印刷動作を実行する(S15)。例えば、CPU41は、駆動モータ88を正転駆動する。プラテンローラ27、第一搬送部21、及び第二搬送部22は、チューブ9を搬送方向へ搬送し、リボン巻取軸63はインクリボン95を巻取スプール300に巻き取る。CPU41は、駆動モータ88を正転駆動すると同時に、ヘッド60の発熱体(図示外)を発熱させる。発熱体は、特定インクリボン95Aを加熱して、チューブ9にキャラクタを印刷する。キャラクタを印刷されたチューブ9は、搬送方向へ搬送される。使用済みのインクリボン95は、巻取スプール300によって、巻き取られ、リボンスプール81からは未使用のインクリボン95が繰り出される。キャラクタがチューブ9に印刷された後、CPU41は、駆動モータ88の回転駆動を停止し、発熱体の発熱を停止する。CPU41は印刷動作を終了して(S15)、処理をS16に移行する。
CPU41は、ヘッドモータ89を駆動して支持部材52を第一回転位置から第二回転位置まで回転させ、ヘッド60を挟持位置から離隔位置まで移動させる(S16)。これにより、特定インクリボン95Aとチューブ9は、開放される(図示外)。
CPU41は、駆動モータ88を第一所定回転量分、正転方向に回転駆動する(S17)。第一搬送部21と第二搬送部22はチューブ9を搬送方向へ搬送し、リボン巻取軸63は巻取スプール300にインクリボン95を巻き取らせる(図示外)。これにより、ヘッド60が挟持位置から離隔位置まで移動した後にインクリボン95が緩んだ場合であっても、印刷装置1はインクリボン95の緩みを除去できる。
CPU41は、蓋部材12が閉塞位置にあるか否かを判断する(S18)。例えば、ユーザが、リボン装着部30に装着されるリボンカセット90を、別のリボンカセット90に交換する場合、蓋部材12を閉鎖位置から開放位置まで回転する。この場合、蓋センサ24がON信号に代えてOFF信号を出力するので、CPU41は、蓋部材12が閉鎖位置にないと判断し(S18:NO)、第二フラグに「1」を記憶し(S19)、処理をS20に移行する。
CPU41は、印刷続行の指示が入力されたか否かを判断する(S20)。例えば、CPU41は、印刷続行の指示の入力が操作部17にあったか否かを判断することによって、印刷続行の指示が入力されたか否かを判断する。ユーザは、例えば、リボンカセット90を交換して、蓋部材12を開放位置から閉鎖位置まで回転した後、印刷続行の指示を操作部17に入力する。蓋部材12が開放位置から閉鎖位置まで回転することで、蓋センサ24は、OFF信号に代えてON信号を出力する。CPU41は、印刷続行の指示が入力されたと判断した場合(S20:YES)、第一フラグに「0」を上書きして記憶し(S21)、処理をS2に移行する。CPU41は、印刷続行の指示が入力されなかったと判断した場合(S20:NO)、印刷処理を終了する。
一方、CPU41がインクリボン95の緩み取りを実行した後(S17)、ユーザが閉鎖位置にある蓋部材12を開方向へ移動させない場合、蓋センサ24はON信号を継続して出力する。この場合、CPU41は、蓋部材12が閉鎖位置にあると判断し(S18:YES)、処理をS20に移行する。
図6を参照し、印刷動作の実行後にリボン装着部30に装着されたリボンカセット90が交換された場合における、印刷処理を説明する。この場合、第二フラグに「1」が記憶され(S19)、印刷続行の指示が入力されたと判断される(S20:YES)。尚、上述した説明と重複するステップについては、以下説明を省略する。
ユーザが開始指示を入力した後(S2:YES)、CPU41は、蓋部材12が閉塞位置にあると判断する(S3:YES)。CPU41は、上流側センサ23と下流側センサ25がそれぞれ印刷媒体を検出していると判断する(S5:YES、S6:YES)。CPU41は、第二フラグに「0」が記憶されていないと判断し(S9:NO)、処理をS11に進める。
CPU41は、第二所定回転量だけ駆動モータ88を正転方向に回転駆動して、インクリボン95の緩み取り動作を実行する(S11)。図11及び図12に示すように、この場合、駆動モータ88が第一所定回転量だけ回転駆動する場合に比べ、リボン巻取軸63は、より多くのインクリボン95を巻回し、第一搬送部21と第二搬送部22はより多くの移動量分、チューブ9を搬送方向へ搬送する。チューブ9は、CPU41が開始指示を受け付けた時(S2:YES)におけるチューブ9の配置位置を起点として、搬送方向へ搬送される。
図6に示すように、CPU41は、S12〜S20を順に実行する。ユーザが、印刷終了指示を操作部17に入力した場合(S20:NO)、CPU41は印刷処理を終了する。
次に、チューブ9に代えてチューブ98(図13参照)がチューブ装着部40に装着された場合の印刷処理を説明する。チューブ98は、透光性を有する点を除いて、チューブ9と同様の構成を有する印刷媒体である。ユーザは、操作部17を操作して印刷装置1の電源を投入する。
CPU41は、S1〜S3、及びS5を順に実行した後、下流側センサ25が印刷媒体を検出しているか否かを判断する(S6)。この場合、発光体25Aと受光体25Bの間にある隙間に、チューブ98が配置されていても、発光体25Aから照射される光は、チューブ98を透過して受光体25Bに受光される。従って、下流側センサ25はOFF信号を出力する。よって、CPU41は、下流側センサ25が印刷媒体を検出していないと判断する(S6:NO)。
ユーザが、印刷媒体が透光性を有することを示す入力を操作部17にした場合(S7:YES)、CPU41は、第一フラグに「1」を記憶する(S8)。CPU41は、S9〜S11を実行した後、第一フラグが「0」ではないと判断する(S12:NO)。この場合、CPU41は、S13を実行することなく、S14〜S20を順に実行する。即ち、印刷装置1は、チューブ98に対して、頭出し動作を実行することなく印刷動作を実行する。ユーザが印刷終了の指示を操作部17に入力した場合(S20:NO)、CPU41は印刷処理を終了する。
<6.本開示の作用効果の一例>
以上説明したように、CPU41は、インクリボン95の緩み取り動作を実行した後(S10、S11)、チューブ9の頭出し動作を実行し(S13)、印刷動作を実行する(S15)。頭出し動作は、緩み取り動作の実行後に、実行される。従って、頭出し動作が実行されてから印刷動作が実行されるまでの間に、印刷装置1はチューブ9を搬送方向へ搬送しない。よって、緩み取り動作の前に頭出し動作が実行される場合に比べ、印刷装置1は、緩み取り動作と頭出し動作を適正化できる。また、駆動モータ88が正転方向に回転駆動すると、第一搬送部21及び第二搬送部22はチューブ9を搬送方向へ搬送し、且つ、リボン巻取軸63は巻取スプール300を介してインクリボン95を巻き取る。故にチューブ9の搬送とインクリボン95の巻取を同一の駆動モータ88で実行可能であり、且つ、インクリボン95の緩み取り動作と、チューブ9の頭出し動作とを適正に実行可能な印刷装置1が実現される。
下流側センサ25が、チューブ98を検出しない場合であっても(S6:NO)、透光性を有する印刷媒体が配置されていると判断された場合(S7:YES)、CPU41は、インクリボン95の緩み取り動作を実行した後に(S10、S11)、頭出し動作を実行することなく、印刷動作を実行する(S15)。よって、印刷装置1は、透光性を有するチューブ98に対しても、印刷動作を実行可能である。
上流側センサ23及び下流側センサ25がそれぞれチューブ9を検出している場合に、CPU41は、インクリボン95の緩み取り動作を実行した後(S10、S11)、印刷動作を実行する(S15)。上流側センサ23と下流側センサ25の少なくとも一方がチューブ9を検出していない場合、CPU41は、印刷動作を実行しない。よって、印刷装置1は、チューブ9がチューブ装着部40に適正に装着されていない状態で、印刷動作が開始されるのを抑制できる。
印刷動作実行後にリボンカセット90の交換がなされる場合、ユーザは、蓋部材12を閉鎖位置から開放位置まで回転した後、蓋部材12を再度閉鎖位置まで回転させる。蓋センサ24が、ON状態からOFF状態に切り替わるので、CPU41は、第二フラグに「1」を記憶する(S19)。交換されたリボンカセット90のインクリボン95は、例えばリボン装着部30に装着されるときにユーザの手に接触する等の理由によって、大きく緩んでいる可能性が高い。この場合であっても、CPU41は、第一所定回転量よいも多い第二所定回転量分、インクリボン95を巻き取る(S11)。従って、印刷装置1は、リボンカセット90が別のリボンカセット90に交換される場合であっても、印刷装置1は、インクリボン95の緩み取りを適正化できる。
ギヤ65とワンウェイクラッチ68は、駆動モータ88の正転駆動力と逆転駆動力とのうち、正転駆動力のみをリボン巻取軸63に伝達する伝達機構として機能する。本例の伝達機構では、ワンウェイクラッチ68を介して、リボン巻取軸63とギヤ65が連結する構成が採用される。従って、印刷装置1は、伝達機構の構成を簡易化できる。
CPU41は、緩み取り動作(S10、S11)を実行した後に、ヘッド60を離隔位置から挟持位置まで移動させる(S14)。即ちCPU41は、ヘッド60が離隔位置にある状態で、インクリボン95の緩み取り動作を実行する(S10、S11)。よって、印刷装置1は、インクリボン95の緩みを除去し易い。
<7.その他>
上記実施形態において、チューブ9は、本発明の「印刷媒体」の一例である。チューブ9,98は本発明の「印刷媒体」の一例である。チューブ98は本発明の「特定印刷媒体」の一例である。チューブ装着部40は本発明の「案内部」の一例である。駆動モータ88は本発明の「モータ」の一例である。リボンカセット90は、本発明の「インクリボンカセット」の一例である。第一搬送部21、第二搬送部22は本発明の「搬送手段」の一例である。下流側センサ25は本発明の「第一検出手段」の一例である。上流側センサ23は本発明の「第二検出手段」の一例である。蓋センサ24は本発明の「蓋検出手段」の一例である。リボン巻取軸63は、本発明の「回転部材」の一例である。蓋センサ24のOFF状態は本発明の「第一状態」の一例である。蓋センサ24のON状態は本発明の「第二状態」の一例である。ヘッド移動部200は本発明の「移動手段」の一例である。第一方向は本発明の「巻取方向」の一例である。挟持位置は、本発明の「印刷位置」の一例である。
S2を実行するCPU41は、本発明の「受付手段」の一例である。S6を実行するCPU41は、本発明の「第一判断手段」の一例である。S7を実行するCPU41は、本発明の「第二判断手段」の一例である。S9を実行するCPU41は、本発明の「第三判断手段」の一例である。S10を実行するCPU41は、本発明の「第一正転制御手段」の一例である。S11を実行するCPU41は、本発明の「第二正転制御手段」の一例である。S13を実行するCPU41は、本発明の「逆転制御手段」の一例である。S14を実行するCPU41は、本発明の「移動制御手段」の一例である。S15を実行するCPU41は、本発明の「印刷制御手段」の一例である。
尚、上記実施形態は、種々の変形が可能である。印刷装置1は、チューブ9に代えて、シート状のテープ等を印刷可能であってもよい。上流側センサ23は設けられなくてもよい。下流側センサ25は、接触式のセンサであってもよい。蓋部材12は、本体ケース11に回転可能に設けられる代わりに、リボン装着部30を閉鎖する位置と、リボン装着部30を開放する位置との間を、直線移動可能に設けられても良い。下流側センサ25は、第二搬送部22とプラテンローラ27の間に設けられてもよい。
図14に示すように、ワンウェイクラッチ68に代えて、第一ギヤ191、第二ギヤ192、移動機構(図示外)、及び移動モータ(図示外)が、本体ケース11の内部に設けられてもよい。第一ギヤ191は、駆動モータ88に連結する。第一ギヤ191は、駆動モータ88の回転駆動に応じて、何れの方向へも回転可能である。第二ギヤ192は移動機構に設けられる。移動機構は、移動モータの駆動に伴って、第二ギヤ192を、噛合位置と退避位置との間で移動させることができる。噛合位置は、第一ギヤ191とギヤ65に噛み合う第二ギヤ192の配置位置である。退避位置は、第一ギヤ191とギヤ65から離隔する第二ギヤ192の配置位置である。噛合位置にある第一ギヤ191は、実線によって図示される。退避位置にある第一ギヤ191は、二点鎖線によって図示される。移動機構は、駆動モータ88が正転駆動する場合には、第二ギヤ192を噛合位置まで移動させ、駆動モータ88が逆転駆動する場合には、第二ギヤ192を退避位置まで移動させる。これにより、駆動モータ88の正転駆動力と逆転駆動力のうち、正転駆動力のみが、第一ギヤ191、第二ギヤ192、及びギヤ65を介してリボン巻取軸63に伝達する。本変形例では、第一ギヤ191、第二ギヤ192、移動機構、移動モータ、及びギヤ65は、本発明の「伝達機構」の一例である。
1 印刷装置
9,98 チューブ
21 第一搬送部
22 第二搬送部
23 上流側センサ
24 蓋センサ
25 下流側センサ
25A 発光体
25B 受光体
30 リボン装着部
40 チューブ装着部
41 CPU
58 搬送領域
60 ヘッド
63 リボン巻取軸
65 ギヤ
68 ワンウェイクラッチ
88 駆動モータ
90 リボンカセット
95 インクリボン
191 第一ギヤ
192 第二ギヤ
200 ヘッド移動部
300 巻取スプール

Claims (5)

  1. 正転方向及び逆転方向に回転駆動するモータと、
    印刷媒体が搬送される空間である搬送領域を形成する案内部と、
    インクリボンの一端が連結された巻取スプールを有するインクリボンカセットが所定位置で装着される装着部であって、前記所定位置は、前記巻取スプールが巻き取る前記インクリボンの通過領域の一部が前記搬送領域に含まれる位置であるリボン装着部と、
    前記所定位置にある前記インクリボンカセットの前記巻取スプールが装着される部材であって、前記モータの前記正転方向への駆動力である正転駆動力によって、前記巻取スプールと一体的に、前記インクリボンを巻き取る巻取方向に回転する回転部材と、
    前記正転駆動力と、前記モータの前記逆転方向への駆動力である逆転駆動力とのうち、前記正転駆動力のみを前記回転部材に伝達する伝達機構と、
    前記モータに連結する搬送手段であって、前記正転駆動力によって前記印刷媒体を前記搬送領域に沿って所定の搬送方向へ搬送し、前記逆転駆動力によって前記印刷媒体を前記搬送方向と逆方向へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送領域に進入した位置にて、前記インクリボンで前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、
    前記ヘッドを、前記搬送領域に進入して前記印刷媒体に印刷を行う位置である印刷位置と、前記印刷位置から離隔した位置である離隔位置との間で移動させる移動手段と、
    前記ヘッドよりも前記搬送方向側となる位置で前記案内部に設けられ、前記印刷媒体を検出可能な第一検出手段と、
    前記印刷媒体への印刷を開始させる開始指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が前記開始指示を受け付けた場合に、前記モータを、所定回転量だけ前記正転方向に回転駆動することにより、前記回転部材を前記巻取方向に回転させると共に、前記印刷媒体を、前記受付手段が前記開始指示を受け付けた時における配置位置を起点として前記搬送方向に搬送する正転制御手段と、
    前記正転制御手段が前記モータを回転駆動した後、前記モータを前記逆転方向に回転駆動し、前記第一検出手段の検出結果に基づいて、前記印刷媒体を頭出し位置まで搬送する制御手段であって、前記頭出し位置は、前記印刷媒体の前記搬送方向の端部が前記第一検出手段と前記ヘッドとの間にある位置である逆転制御手段と、
    前記逆転制御手段が前記モータを回転駆動した後、前記移動手段を駆動制御して、前記ヘッドを前記離隔位置から前記印刷位置まで移動する移動制御手段と、
    前記移動制御手段が前記ヘッドを前記印刷位置まで移動した後、前記モータを前記正転方向に回転駆動し且つ前記ヘッドを駆動し、前記印刷媒体に印刷を行う印刷制御手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第一検出手段は、光を発光する発光体と、前記発光体に対して隙間を空けて対向配置され前記光を受光可能な受光体とを有し、前記隙間に配置され且つ前記光を遮断する前記印刷媒体を検出し、
    前記受付手段が前記開始指示を受け付けた場合、前記第一検出手段が前記印刷媒体を検出しているか否かを判断する第一判断手段と、
    前記第一判断手段によって、前記第一検出手段が前記印刷媒体を検出していないと判断された場合、前記光が透過可能な前記印刷媒体である特定印刷媒体が、前記隙間に配置されているか否かを判断する第二判断手段と
    を備え、
    前記正転制御手段は、前記第一判断手段によって、前記第一検出手段が前記印刷媒体を検出していると判断された場合、又は、前記第二判断手段によって、前記特定印刷媒体が配置されていると判断された場合、前記モータを回転駆動し、
    前記逆転制御手段は、前記第二判断手段によって、前記特定印刷媒体が配置されていると判断された場合、前記モータを前記逆転方向に回転駆動せず、
    前記印刷制御手段は、
    前記第一判断手段によって、前記第一検出手段が前記印刷媒体を検出していると判断された場合、前記正転制御手段と前記逆転制御手段が順に前記モータを回転駆動し、前記移動制御手段が前記ヘッドを前記印刷位置まで移動した後に、印刷を行い、
    前記第二判断手段によって、前記特定印刷媒体が配置されていると判断された場合、前記正転制御手段が前記モータを回転駆動して前記移動制御手段が前記ヘッドを前記印刷位置まで移動した後に、印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ヘッドよりも前記逆方向側となる位置で前記案内部に設けられ、前記印刷媒体を検出可能な第二検出手段を備え、
    前記正転制御手段は、前記第一検出手段と前記第二検出手段がそれぞれ前記印刷媒体を検出している場合に、前記モータの前記正転方向への回転駆動を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記リボン装着部が内側に配置された本体ケースと、
    前記本体ケースに設けられ、前記リボン装着部を覆う閉鎖位置と、前記インクリボンカセットを開放する開放位置との間を移動可能な蓋部材と、
    前記閉鎖位置にある前記蓋部材を検出する蓋検出手段と、
    前記蓋検出手段が前記蓋部材を検出していない第一状態から、前記蓋部材を検出している第二状態に切り替わったか否かを、前記受付手段が前記開始指示を受け付けた場合に判断する第三判断手段と
    を備え、
    前記所定回転量は、第一所定回転量と、前記第一所定回転量よりも多い第二所定回転量とを含み、
    前記正転制御手段は、
    前記第三判断手段によって、前記蓋検出手段が前記第一状態から前記第二状態に切り替わっていないと判断された場合、前記モータを前記第一所定回転量だけ回転駆動する第一正転制御手段と、
    前記第三判断手段によって、前記蓋検出手段が前記第一状態から前記第二状態に切り替わったと判断された場合、前記モータを前記第二所定回転量だけ回転駆動する第二正転制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記伝達機構は、
    前記モータに連結し、前記正転駆動力によって第一方向に回転し、前記逆転駆動力によって第二方向に回転するギヤと、
    前記ギヤと前記回転部材とを連結し、前記第二方向へ回転する前記ギヤの回転力が前記回転部材に伝達するのを規制するワンウェイクラッチと
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
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