JP2015067792A - 粘着テープロール - Google Patents

粘着テープロール Download PDF

Info

Publication number
JP2015067792A
JP2015067792A JP2013205311A JP2013205311A JP2015067792A JP 2015067792 A JP2015067792 A JP 2015067792A JP 2013205311 A JP2013205311 A JP 2013205311A JP 2013205311 A JP2013205311 A JP 2013205311A JP 2015067792 A JP2015067792 A JP 2015067792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
adhesive
layer
printed
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013205311A
Other languages
English (en)
Inventor
春樹 松元
Haruki Matsumoto
春樹 松元
徳子 篠田
Tokuko Shinoda
徳子 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2013205311A priority Critical patent/JP2015067792A/ja
Publication of JP2015067792A publication Critical patent/JP2015067792A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】ユーザの使用時において、粘着テープに形成された印字からのインクの付着によりユーザの手が汚れるのを防止する。
【解決手段】第2ロールR2は、基材層153と、基材層153の厚さ方向一方側に設けられた粘着層152と、基材層153の厚さ方向他方側に設けられ、インクの熱転写により印字部155が形成された被印字層154と、を備えた印字済みテープ150″を、被印字層154を外周側としつつ紙芯44の回りに巻回して構成される。被印字層154に形成された印字部155は、第2ロールR2から印字済みテープ150″が順次繰り出されるときに、当該印字部155の径方向外周側に位置する粘着層152の粘着力により引き剥がされて分離する分離予定部155″と、粘着層152の粘着力により引き剥がされず残存する非分離部155′と、を備える。
【選択図】図28

Description

本発明は、印字形成された粘着テープが巻回されて構成される粘着テープロールに関する。
所望の印字が形成された粘着テープが巻回されて構成された、粘着テープロールが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の粘着テープロールでは、巻回された状態では、粘着テープは、ロール外周側から内周側に向かって、被印字層(剥離コート層)、基材層、粘着層の順の積層構造となっている。被印字層は、所定の被印字処理(コート材の塗布)が施されており、所望の印字(生産者や品名等)が形成されている。
特開2003−342538号公報
上記粘着テープロールに巻回される粘着テープは、外周側から内周側に向かって、印字形成済みの被印字層、基材層、粘着層の順の積層構造となっている。この積層構造の粘着テープが幾重にも巻回されることから、ある巻回層の印字済み粘着テープの被印字層(印字形成済み)のさらに外周側には、1つ外側の巻回層の粘着テープの粘着層が積層されることとなる。したがって、ユーザが、このような粘着テープロールから印字済みの粘着テープを繰り出して使用する場合に、繰り出される当該粘着テープの粘着層が、それよりも1つ内周側の巻回層の粘着テープの被印字層から、引き剥がされつつ繰り出されることとなる。したがって、そのままでは、繰り出される粘着テープの粘着層の粘着力が作用して、それより1つ内周側の巻回層の粘着テープの被印字層に形成された印字の一部が引き剥がされて移し取られるおそれがある。
そこで、上記の印字の移し取られを防止するために、例えば被印字層に対しインクの熱転写により印字形成する際の、インクの量を多めにすることが考えられる。しかしながらこの場合には、熱転写の際、インクの一部が被印字層へ十分に定着せず、使用時にユーザが手で粘着テープを持って貼り付ける際にインクがユーザの手に付着し、手が汚れる可能性があった。
本発明の目的は、ユーザの使用時において、粘着テープに形成された印字からのインクの付着によりユーザの手が汚れるのを防止できる、粘着テープロールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、基材層と、前記基材層の厚さ方向一方側に設けられた粘着層と、前記基材層の厚さ方向他方側に設けられ、インクの熱転写により印字部が形成された被印字層と、を備えた印字済み粘着テープを、前記被印字層を外周側としつつ巻芯部材の回りに巻回して構成された粘着テープロールであって、前記被印字層に形成された前記印字部は、前記粘着テープロールから前記印字済み粘着テープが順次繰り出されるときに、当該印字部の径方向外周側に位置する前記粘着層の粘着力により引き剥がされて分離する分離予定部と、前記粘着テープロールから前記印字済み粘着テープが順次繰り出されるときに、当該印字部の径方向外周側に位置する前記粘着層の粘着力により引き剥がされず残存する非分離部と、を備えている。
本願発明の粘着テープロールは、例えば印刷装置等においてインクの熱転写により印字部が形成された被印字層、基材層、及び粘着層を備えた印字済み粘着テープが、巻芯部材のまわりに巻回されて構成されている。ユーザは、この粘着テープロールから印字済み粘着テープを順次引き剥がし、所望の長さだけ引き出すことにより、貼り付け対象に貼り付けて使用することができる。
ここで、上記のようにユーザが手で印字済み粘着テープを持って貼り付ける際、前述のようにして被印字層に熱転写により形成されたインクの一部が(被印字層への定着が十分でなく)上記印字部から手に付着し、手が汚れる可能性がある。そこで、本願発明においては、上記のように印字部のうちのある程度の部分は被印字層に十分に定着できないことを前提として、粘着層の粘着力を活用して積極的に被印字層から分離させる構成とする。
すなわち、本願発明においては、印字済み粘着テープは、ロール外周側から内周側に向かって被印字層、基材層、粘着層の順の積層構造となっている。粘着テープロールでは、上記積層構造の印字済み粘着テープが幾重にも巻回されることから、ある巻回層の印字済み粘着テープの被印字層(印字部を備えている)のさらに外周側には、1つ外側の巻回層の粘着テープの粘着層が積層されることとなる。
したがって、ユーザが、粘着テープロールから印字済み粘着テープを繰り出して使用する場合には、繰り出される当該粘着テープの粘着層が、それよりも1つ内周側の巻回層の粘着テープの被印字層から、引き剥がされつつ繰り出されることとなる。そこで、本願発明では、繰り出される粘着テープの粘着層の粘着力を利用することで、それより1つ内周側の巻回層の粘着テープの被印字層中の印字部の一部(すなわち分離予定部)を引き剥がして移し取る。
これにより、印字部のうち被印字層への定着がよくない分離予定部は上記粘着力によって除去できるので、上記ユーザの貼り付け時には、被印字層の印字部に残っているのは、当該被印字層への定着が良好な非分離部のみとなる。この結果、前述のようにしてユーザが使用時に手で取り扱っても、被印字層の印字部からインクが手に付着しにくくなり、ユーザの手が汚れないようにすることができる。この結果、ユーザの利便性を向上することができる。
本発明によれば、ユーザの使用時において、粘着テープに形成された印字からのインクの付着によりユーザの手が汚れるのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係わるテープ印刷装置の外観を表す右側面図である。 テープ印刷装置の内部構造を表す側断面図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー、及び第2開閉カバーが開いた状態の外観を表す右側面図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー及び第2開閉カバーを開けてテープカートリッジ及びリボンカートリッジを取り外した状態を表す分解側面図である。 テープカートリッジの全体構成を表す斜視図である。 前方側開閉カバーに設けられたカッター機構を表す斜視図である。 カッター機構を表す図である。 軸受部周辺の構造を表す斜視図である。 軸受部周辺の構造を表す斜視図である。 軸受部周辺及び巻き取り機構を上方から見た平面図である。 巻き取り機構の分解斜視図である。 組み上げられた巻き取り機構の外観を表す斜視図である。 粘着テープ印刷装置の制御系の構成を表す機能ブロック図である。 粘着テープ印刷装置のCPUによって実行される制御内容を表すフローチャートである。 通常モード処理の制御内容を説明する説明図である。 図14のステップS200における通常モード処理の詳細手順を表すフローチャートである。 切断モード処理の制御内容を説明する説明図である。 図14のステップS300における切断モード処理の詳細手順を表すフローチャートである。 テープ裏面側全幅を粘着層とした、第1実施形態の比較例における第2ロールの斜視図、及び、使用時において第2ロールから粘着テープを繰り出した状態を表す斜視図である。 本発明の第1実施形態における、第1ロールから被印字テープを繰り出した状態をテープ表側から見た斜視図、テープ裏側から見た斜視図、及び図20(b)中XXc−XXc断面による横断面図である。 本発明の第1実施形態における第2ロールの斜視図、及び、使用時において第2ロールから粘着テープを繰り出した状態を表す斜視図である。 テープ中央側に1つの粘着層領域を設けた変形例における、第1ロールから被印字テープを繰り出した状態をテープ表側から見た斜視図、繰り出したテープを表側から見た部分抽出図、及び繰り出したテープをテープ裏側から見た部分抽出図である。 テープ中央側及び両端部に粘着剤層を設けた変形例における、第1ロールから被印字テープを繰り出した状態をテープ表側から見た斜視図、繰り出したテープを表側から見た部分抽出図、及び繰り出したテープをテープ裏側から見た部分抽出図である。 テープ一方側端部に1つの粘着層領域を設けた変形例における、第1ロールから被印字テープを繰り出した状態をテープ表側から見た斜視図、繰り出したテープを表側から見た部分抽出図、及び繰り出したテープをテープ裏側から見た部分抽出図である。 本発明の第2実施形態の比較例よる第2ロールの斜視図、使用時において第2ロールから粘着テープを繰り出した状態を表す斜視図、及び、繰り出したテープをテープ表側から見た部分抽出図である。 本発明の第2実施形態による第2ロールの斜視図、使用時において第2ロールから粘着テープを繰り出した状態を表す斜視図、及び、繰り出したテープをテープ表側から見た部分抽出図である。 図26(a)中のア部分の概念的拡大断面図、及び、図26(b)中のイ部分の概念的拡大断面図である。 粘着層において、粘着剤がメッシュ状、ビード状、ドット状、スパイラル状にそれぞれ形成されている場合の各例をそれぞれ説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前方」「後方」「左方」「右方」「上方」「下方」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前方(前)」「後方(後)」「左方(左)」「右方(右)」「上方(上)」「下方(下)」とは、その注記された方向を指す。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を、図1〜図24を用いて説明する。
<テープ印刷装置の概略構成>
まず、図1〜図4を参照しつつ、本実施形態の巻芯部材が適用されるテープ印刷装置の概略構成について説明する。
図1〜図4において、本実施形態のテープ印刷装置1(粘着テープ印刷装置に相当)は、装置外郭を構成する筐体2と、後方側開閉部8と、前方側開閉カバー9とを有している。
筐体2は、筐体本体2aと、筐体本体2aの後方側に設けられた第1収納部3と、筐体本体2aの前方側に設けられた第2収納部4及び第3収納部5とを備えている。なお、これら第1収納部3、第2収納部4、及び第3収納部5については、後でより詳しく説明する。
後方側開閉部8は、筐体本体2aの後方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この後方側開閉部8は、回動することで、第1収納部3の上方を開閉可能である。この後方側開閉部8は、第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bにより構成されている。
第1開閉カバー8aは、筐体本体2aの後方側の上部に設けられた所定の回動軸心K1まわりに回動することで、第1収納部3のうち前方側の上方を開閉可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、第1収納部3のうち前方側の上方を覆う閉じ位置(図1〜図2の状態)から、第1収納部3のうち前方側の上方を露出させる開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
第1開閉カバー8aの内部には、ヘッド保持体10が設けられている(図3参照)。そして、第1開閉カバー8aは、上記の回動軸心K1まわりに回動することで、ヘッド保持体10に備えられた印字ヘッド11(印字手段に相当)を、筐体本体2aに設けられた搬送ローラ12(搬送手段に相当)に対して相対的に離反・近接可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、印字ヘッド11が搬送ローラ12に対して近接した閉じ位置(図2の状態)から、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離反した開き位置(図3の状態)までの間で回動可能である。
第2開閉カバー8bは、上記第1開閉カバー8aよりも後方側に設けられており、筐体本体2aの後方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K2まわりに回動することで、第1収納部3のうち後方側の上方を、上記第1開閉カバー8aの開閉とは別個に開閉可能である。詳細には、第2開閉カバー8bは、第1収納部3のうち後方側の上方を覆う閉じ位置(図1及び図2の状態)から、第1収納部3のうち後方側の上方を露出させる開き位置(図3及び図4の状態)までの間で回動可能である。
そして、これら第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bは、それぞれが閉じ状態であるときに、当該第1開閉カバー8aの外周部18と当該第2開閉カバー8bの縁部19とが互いに略接触して、第1収納部3の上方の略全部を覆うように構成されている。
前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K3まわりに回動することで、第2収納部4の上方を開閉可能である。詳細には、前方側開閉カバー9は、第2収納部4の上方を覆う閉じ位置(図1〜図3の状態)から、第2収納部4の上方を露出させる開き位置(図4の状態)までの間で回動可能である。
このとき、筐体本体2aにおける閉じ状態での前方側開閉カバー9の下方にある第1所定位置13には、テープカートリッジTKが着脱可能に装着される。テープカートリッジTKは、第1ロールR1(粘着テープロールの一例に相当)と、第3ロールR3と、第1ロールR1及び第3ロールR3を連結する連結アーム16(図4参照)とを備えている。
第1ロールR1は、連結アーム16によりテープカートリッジTKの後方側において支持されており、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された際には回転自在となる。第1ロールR1は、繰り出しにより消費される被印字テープ150(粘着テープに相当)が、左右方向の軸心O1を備えた巻芯部材R1a(後述の図20参照)のまわりに予め巻回されている。なお、本願各図においては、上記ロールR1に備えられる上記被印字テープ150は(図示の煩雑防止のために)適宜省略され、当該被印字テープ150の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形のロールフランジ部のみを図示している。その場合、便宜上、当該ロールフランジ部に符号「R1」を付して略示している。
そしてこのとき、第1収納部3には、テープカートリッジTKの装着によって、第1ロールR1が上方から受け入れられ、被印字テープ150の巻回の軸心O1が左右方向となる状態で収納される。そして、第1ロールR1は、第1収納部3に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部3内で所定の回転方向(図2中のA方向)に回転することで、被印字テープ150を繰り出す。
被印字テープ150は、公知の所定の被印字処理がなされた被印字層154、基材層153、粘着層152(詳細には粘着層領域152A。詳細は後述)、剥離材層151が、厚さ方向他方側(図2中の部分拡大図中の上方側)から一方側(図2中の部分拡大図中の下方側)へ向かって、この順序で積層されている。被印字層154は、上記印字ヘッド11によるインクの熱転写によって所望の印字部155(図2中の拡大図参照)が形成される層である。
粘着層152は、基材層153の上記厚さ方向一方側に設けられ、当該基材層153を適宜の被着体(図示省略)に貼り付けるための層である。なお、本実施形態では、詳細には、粘着層152は、基材層153の上記厚さ方向一方側のうち、幅方向両端側に粘着層領域152A,152Aとして設けられている(後述)。剥離材層151は、粘着層152を覆う層である。
また、筐体本体2aにおける第1収納部3及び第3収納部5の中間上方側には、上記搬送ローラ12が設けられている。搬送ローラ12は、筐体本体2aに設けられた搬送用モータM1によりギア機構(図示省略)を介して駆動されることで、第1収納部3に収納された第1ロールR1から繰り出される被印字テープ150を、テープ幅方向が左右方向となるテープ姿勢で搬送する。
また、第1開閉カバー8aに設けられた上記ヘッド保持部10には、上記印字ヘッド11が備えられている。印字ヘッド11は、上述したように、第1開閉カバー8aが回動軸心K1まわりに回動することで、搬送ローラ12に対して相対的に離間・近接可能である。すなわち、第1開閉カバー8aが閉じ状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12に近接し、第1開閉カバー8aが開き状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離間する。この印字ヘッド11は、搬送ローラ12により搬送される被印字テープ150を当該搬送ローラ12と協働して挟持するように、ヘッド保持部10のうち閉じ状態での第1開閉カバー8aにおいて搬送ローラ12の上方に対向する位置に配置されている。したがって、第1開閉カバー8aが閉じ状態である場合には、印字ヘッド11と搬送ローラ12とは、互いに上下方向に対向して配置される。そして、印字ヘッド11は、搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150の上記被印字層154に対し、後述するリボンカートリッジRKのインクリボンIBを用いて所望の印字を形成して、印字済みテープ150′とする。
またこのとき、筐体本体2aにおける閉じ状態での第1開閉カバー8aの下方でかつテープカートリッジTKの上方となる第2所定位置14には、リボンカートリッジRKが着脱可能に装着される。リボンカートリッジRKは、リボン供給ロールR4と、リボン巻き取りロールR5とを備えている。
リボン供給ロールR4は、リボンカートリッジRKの後方側において回転自在に支持されており、リボンカートリッジRKが装着された状態において所定の回転方向(図2中のD方向)に回転することで、印字ヘッド11による印字形成を行うためのインクリボンIBを繰り出す。
リボン巻き取りロールR5は、リボンカートリッジRKの前方側において回転自在に支持されており、リボンカートリッジRKが装着された状態において所定の回転方向(図2中のE方向)に回転することで、印字形成後の使用済みのインクリボンIBを巻き取る。
また、第1開閉カバー8aにおけるテープ搬送方向に沿った印字ヘッド11の下流側には、リボン巻き取りローラ15が備えられている。リボン巻き取りローラ15は、使用済みのインクリボンIBを、リボン巻き取りロールR5へガイドする。
すなわち、リボン供給ロールR4から繰り出されるインクリボンIBは、印字ヘッド11と搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150のさらに印字ヘッド11側に配置されて印字ヘッド11の下方に接触する。そして、印字ヘッド11からの加熱によりインクリボンIBのインクが、被印字テープ150の被印字層154に転写されて印字形成が実行された後、使用済みのインクリボンIBが、リボン巻き取りローラ15によりガイドされつつリボン巻き取りロールR5に巻き取られる。なお、本願各図においては、上記ロールR4,R5に備えられる上記インクリボンIBは(図示の煩雑防止のために)適宜省略され、巻回されたインクリボンIBの積層構造を覆うように設けられたロールハウジング部のみを図示している。その場合、便宜上、当該ロールフランジ部に符号「R4」「R5」を付して略示している。
連結アーム16は、テープ搬送方向に沿った第3ロールR3の上流側に、例えば略水平なスリット形状を含む引き剥がし部17を備えている(図4参照)。引き剥がし部17は、第1ロールR1から繰り出されて前方側へと搬送される印字済みテープ150′から、剥離材層151を引き剥がす部位である。引き剥がし部17により印字済みテープ150′から剥離材層151が引き剥がされることで、剥離材層151と、それ以外の被印字層154、基材層153及び粘着層152からなる印字済みテープ150″(印字済み粘着テープに相当)とに分離される。そして、引き剥がされた剥離材層151が巻き取られ巻回されることで、上記第3ロールR3が形成される。また、剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″が巻き取り機構40の外周側に巻回されることで、後述する第2ロールR2が形成される。
第3ロールR3は、連結アーム16によりテープカートリッジTKの前方側(つまり、テープ搬送方向に沿った第1ロールR1の下流側)において支持されている。テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では第3ロールR3が回転自在となり、印字済みテープ150′から引き剥がされた剥離材層151を、左右方向の軸心O3(軸線)まわりに巻回する。なお、本願各図においては、上記ロールR3に備えられる上記剥離材層151は(図示の煩雑防止のために)適宜省略され、当該剥離材層151の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形のロールフランジ部のみを図示している。その場合、便宜上、当該ロールフランジ部に符号「R3」を付して略示している。
このとき、第3収納部5には、テープカートリッジTKの装着によって、第3ロールR3が上方から受け入れられ、剥離材層151の巻回の軸心O3が左右方向となる状態で収納される。そして、第3ロールR3は、第3収納部5に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において、筐体本体2aに設けられた剥離紙巻き取り用モータM3によりギア機構(図示省略)を介して駆動され、第3収納部5内で所定の回転方向(図2中のC方向)に回転することで、剥離材層151を巻き取る。
また、第2収納部4には、印字済みテープ150′から剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″を順次巻回するための上記巻き取り機構40が上方から受け入れられ、印字済みテープ150″の巻回の軸心O2が左右方向となる状態で、軸心O2まわりに回転可能に支持されるように収納される。そして、巻き取り機構40が、第2収納部4に収納された状態において、筐体本体2aに設けられた粘着巻き取り用モータM2によりギア機構を介して駆動され、第2収納部4内で所定の回転方向(図2中のB方向)に回転することで、印字済みテープ150″を巻き取って積層する。これにより、巻き取り機構40の外周側に印字済みテープ150″が順次巻回されて、上記第2ロールR2(粘着テープロールの他の例に相当)が形成される。なお、本願各図においては、上記ロールR2に備えられる上記印字済みテープ150″は(図示の煩雑防止のために)適宜省略され、当該被印字テープ150″の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形のロールフランジ部のみを図示している。その場合、当該ロールフランジ部に符号「R2」を付して略示している。
また、前方側開閉カバー9の内面には、所定の付勢部材を介して第2ロールR2の外周面に向かう方向に支持された押さえローラ37が設けられている。第2ロールR2の外径が十分に大きい場合には、押さえローラ37の先端が第2ロールR2の外周面に付勢して接触する。なお、上記巻き取り機構40及び軸心O2周辺の構成については、後でより詳しく説明する。
<テープ印刷装置の動作の概略>
次に、テープ印刷装置1の動作の概略について説明する。
すなわち、第1所定位置13にテープカートリッジTKが装着されると、筐体本体2aの後方側に位置する第1収納部3に第1ロールR1が収納され、筐体本体2aの前方側に位置する第3収納部5に第3ロールR3が収納される。また、筐体本体2aの前方側に位置する第2収納部4には、第2ロールR2を形成するための巻き取り機構40が収納される。
このとき、搬送ローラ12が駆動されると、第1収納部3に収納された第1ロールR1の回転により繰り出される被印字テープ150が、前方側へ搬送される。そして、搬送される被印字テープ150の被印字層154に対し、印字ヘッド11により所望の印字が形成されて、印字済みテープ150′となる。印字形成された印字済みテープ150′は、さらに前方側へ搬送されて引き剥がし部17まで搬送されると、当該引き剥がし部17において剥離材層151が引き剥がされる。引き剥がされた剥離材層151は、下方側へ搬送されて第3収納部5へ導入され、当該第3収納部5内において巻回されて第3ロールR3が形成される。
一方、剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″は、さらに前方側へ搬送されて第2収納部4へ導入され、当該第2収納部4内の巻き取り機構40の外周側に巻回されて第2ロールR2が形成される。その際、第2ロールR2よりも後方側、つまりテープ搬送方向に沿った第2ロールR2の上流側において前方側開閉カバー9に設けられたカッター機構30(後述の図6参照)が、印字形成されかつ剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″を切断する。これにより、ユーザの所望のタイミングで、第2ロールR2に巻回されていく印字済みテープ150″を切断し、切断後は第2ロールR2を第2収納部4から取り出すことができる。
<各部詳細構造>
次に、テープ印刷装置1の各部の詳細構造について順を追って説明する。
<テープカットリッジ>
図5及び上記図4において、テープカートリッジTKは、前述したように、第1ロールR1と、第3ロールR3と、連結アーム16とを備えている。連結アーム16は、後方側に設けられた左・右一対の第1ブラケット部20,20と、前方側に設けられた左・右一対の第2ブラケット部21,21とを備えている。なお、図5中では、既に述べたように、第1ロールR1において軸心O1まわりに巻回される被印字テープ150、及び、第3ロールR3において軸心O3まわりに巻回される剥離材層151の図示を省略すると共に、第1ロールR1及び第3ロールR3を構成する部材の一部を省略して図示している。
第1ブラケット部20,20は、第1ロールR1を、軸心O1に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では第1ロールR1を当該軸心O1まわりに回転可能に保持する。これら第1ブラケット部20,20は、上端部において左右方向に略沿って延設された第1接続部22により第1ロールR1の外径との干渉を回避しつつ接続されている。
第2ブラケット部21,21は、第3ロールR3を、軸心O3に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では第3ロールR3を当該軸心O3まわりに回転可能に保持する。これら第2ブラケット部21,21は、上端部において左右方向に略沿って延設された第2接続部23により接続されている。
そして、後方側の第1ブラケット部20,20及び第1接続部22と、前方側の第2ブラケット部21,21及び第2接続部23とは、左・右一対のロール連結ビーム部24,24により連結されている。
ここで、前述したように、テープカートリッジTKの使用時には、第1ロールR1から被印字テープ150が繰り出されて搬送されることで、当該被印字テープ150が消費される。一方、第3ロールR3には、被印字テープ150が搬送されて印字形成された印字済みテープ150′から、上記引き剥がし部17により引き剥がされた剥離材層151が、軸心O3まわりに巻回される。
<カッター機構の詳細構造>
図6及び図7に示すように、カッター機構30は、ガイド板31と、可動刃32と、可動刃32を支持する可動刃支持部33aを備えた走行体33と、ガイドレール34と、を有する。
ガイド板31は、第2開閉カバー4の開放縁側の内側に、搬送ローラ12よりもテープ搬送方向下流側においてテープ幅方向に延設されている。このガイド板31は、第2開閉カバー4に対して左右一対の支持板35a,35bにより支持されている。そして、ガイド板31は、上記筐体2内の搬送ローラ12によりテープ幅方向が左右方向となる姿勢で搬送される印字済みテープ150″の上面(言い換えれば被印字層154の上面)に接触してガイドする(図7中の想像線参照)。
ガイド板31の下方には、刃先32aがガイド板31と上下方向に対向するように(この例では刃先32aが上向きとなるように)上記可動刃32が配置されている。可動刃32は、ガイドレール34に案内されてカッターモータ(図示せず)の駆動により走行される上記走行体33により、ガイド板31に沿いつつテープ幅方向に走行して切断を行う(図7中の矢印ウ参照)。上記ガイドレール34は、第2開閉カバー4に対し、上記左右一対の支持板35a,35bにより支持されている。
可動刃32は、ガイドレール34に沿った走行体33の上記走行によって、ガイド板31との間に印字済みテープ150″を狭持しつつ、当該印字済みテープ150″に対し最下層の粘着層152から進入し、上記切断を行う。その際、上記可動刃支持部33aは、可動刃32を、テープ幅に沿った上記走行方向に向かって当該可動刃32の刃先32a(図7参照)が印字済みテープ150″をガイド板31方向へ押す態様で傾斜するように(この例では下り傾斜となるように)、走行体33に対して支持している。これにより、印字済みテープ150″は、上面(詳細には印字ヘッド11による印字形成後の被印字層154の上面)がガイド板31に接触されてガイドされつつ、下方に配置された斜め上向きの可動刃32の刃先32aによって最下層の粘着層152から進入され切り込まれることにより、幅方向に切断される。このときガイド板31には、走行体33による可動刃32の走行を案内するために、テープ幅方向にスリット31aが孔設されている。
なお、テープ搬送方向に沿ってガイド板31よりも下流側には、印字済みテープ150″の搬送経路を、第2ロールR2へ向かう側と排出口(図示省略)へ向かう側との相互間で切り替えるためのシュート15が配されている。
<巻き取り機構及び軸心O2の周辺構造概略>
また、本実施形態では、上述したように第2収納部4に巻き取り機構40が装着され、この巻き取り機構40の外周側に印字済みテープ150″が巻き取られて積層することで、第2ロールR2が形成される。図8〜図10において、筐体本体2aの第2収納部4内で、第2ロールR2が装着された際の軸心O2方向に沿った左・右両側に、それぞれ当該第2ロールR2を挟み込むように対向して略円柱形状の突起である2つの軸受部39が固定的に設けられている。巻き取り機構40は、その軸方向両側の各軸端部をそれぞれ軸受部39,39に装着することで、当該巻き取り機構40の中央部分が回転可能に支持される。このとき、筐体本体2aの第2収納部4における左側の軸受部39よりも後方側の下方では、上記粘着巻き取り用モータM2に連動する駆動ギア38がその歯面の一部を軸受部39に向けて露出している。なお、図8、図9中では、第2ロールR2の図示を省略している。
図10において、巻き取り機構40は、後に詳述するように、軸心方向両側の各軸端部が連結して小径の支持軸となり、これが印字済みテープ150″を巻回する中央のドラム部50の軸中心を貫通して回転自在に支持するよう構成されている。ドラム部50における右側の外周には略円環形状のフランジを備えた第1外筒42が装着されており、ドラム部50における左側の外周には略円環形状のフランジを備えた第2外筒43が装着されている。この第2外筒43は、当該巻き取り機構40の左端側の所定の範囲で軸心方向(左右方向)に移動可能に装着されている。これにより、巻き取り機構40が巻回する印字済みテープ150″に対し、第1外筒42と第2外筒43がそのテープ幅に合わせて適切に幅方向で挟み込むことができる。
巻き取り機構40の左端側で所定の周方向位置には、上記第2外筒43の移動位置に応じて露出幅が変化する被検出部81が設けられている。この被検出部81は、露出幅に応じて凹凸波の露出量が変化する形状で形成されている(図中の破線部参照)。巻き取り機構40を筐体本体2aの第2収納部4に装着する際には、この被検出部81が下方に位置するように装着される。筐体本体2aの第2収納部4には、巻き取り機構40が装着された際に、被検出部81と対向する位置に検出部82が設けられている。特に詳細に図示しないが、この検出部82は対向する被検出部81の凹凸波の露出量を機械的又は光学的に検出して、上記第2外筒43の軸方向位置を判別する。これにより、第1外筒42と第2外筒43で挟み込んでいる印字済みテープ150″のテープ幅をテープ印刷装置1側で自動的に検出することができ、さらにこのテープ幅に基づいて第2ロールR2の種別や基本径も判別できる。
また、左側の軸受部39の下方近傍位置(図10中で見た軸受部39の背面位置)には、略四角筒形状の突部36が設けられている。
<巻き取り機構の詳細>
図11及び図12において、巻き取り機構40は、上記軸心O2を軸とする略円筒状の内筒41と、上記第1外筒42と、上記第2外筒43と、軸部材51と、被駆動ギア52と、ロック部材53とを備えている。
第1外筒42は、内筒41の軸方向(すなわち軸心O2方向である左右方向)に沿って一方側端部(詳細には右端部)の外周側に着脱可能に装着される。この第1外筒42は、略円筒状の第1筒部45と、第1筒部45の右端部に一体的に形成された略円環形状の第1フランジ部46とを備えている。
第2外筒43は、内筒41の軸方向(すなわち軸心O3方向である左右方向)に沿って他方側端部(詳細には左端部)の外周側に装着される。この第2外筒43は、略円筒状の第2筒部47と、第2筒部47の左端部に一体的に形成された略円環形状の第2フランジ部48とを備えている。この第2外筒43は、上述したように、巻き取り機構40の左端側の所定の範囲で軸心方向(左右方向)に移動可能に装着されている。なお、内筒41、第1外筒42、及び第2外筒43が、上記のドラム部50を構成している。
内筒41に対し第1外筒42及び第2外筒43が装着された状態では、第1フランジ部46及び第2フランジ部48は、互いに軸心方向で対向して配置され、これら第1フランジ部46及び第2フランジ部48の間には、上記印字済みテープ150″を受け入れ可能な空間が形成される。
また、内筒41に対し第1外筒42及び第2外筒43が装着された状態では、第1筒部45及び第2筒部47は、第1フランジ部46及び第2フランジ部48を接続するように軸心O2に略沿って延設され、これら第1筒部45及び第2筒部47の外周側(言い換えれば、第1フランジ部46及び第2フランジ部48の間の空間)には、略円筒状の紙芯44が装着可能である。紙芯44は、前述の引き剥がし部17において印字済みテープ150′から剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″を、テープ幅方向が左右方向となるように、外周側に巻き付けるための供給部材である。なお、図12中では、第1筒部45及び第2筒部47の外周側に紙芯44が装着されていない状態を図示している(上記図10も同様)。
軸部材51は、全体が略円柱形状の部材であり、右側の端部には筐体本体2aに設置されている上記軸受部39に装着可能な第1係合部51aを備え、軸方向中央部には第1係合部51aより小径のシャンク部51bを備え、左側の端部には軸連結部51cを備えている。内筒41の軸中心には貫通穴41aが設けられており、軸部材51のシャンク部51bがこの貫通穴41aを貫通することで当該内筒41は軸部材51に回転自在に支持される。
被駆動ギア52は、筐体本体2aの第2収納部4に設けられている駆動ギア38に噛合可能なギアであり、その右側の端面の中心には外周面にキーを備えた挿入筒52aが設けられている。この挿入筒52aを内筒41の貫通穴41aの左端開口部に挿入することで、被駆動ギア52と内筒41(及び第1外筒42、第2外筒43)が一体に回転できる。なお、挿入筒52aを含めた被駆動ギア52全体の軸中心にも貫通穴52bが形成されており、上記軸部材51の左端部は連結した内筒41と被駆動ギア52を貫通できる。
ロック部材53は、上記被駆動ギア52全体を内部に収容できる略カップ形状のカバー部53aと、このカバー部53aの外周で周方向所定位置に設けられた操作部53bと、カバー部53aの左側端面で軸中心位置に設けられた第2係合部53cと、この第2係合部53cの近傍に設けられた爪部53dとを備えている。また、このロック部材53の内側面(カバー部53aの右側端面)の軸中心位置は、上記軸部材51の左端部の軸連結部51cと着脱可能に連結できる。また、ロック部材53の第2係合部53cは、軸部材51の上記第1係合部51aと同様に筐体本体2aに設置されている上記軸受部39に装着できる。また、カバー部53aの周方向所定位置には、上記被駆動ギア52の歯面の一部を露出させる露出穴53eが設けられている。
上記構成の巻き取り機構40により、内筒41、第1外筒42、第2外筒43、紙芯44、及び被駆動ギア52が一体に連結される一方で、軸部材51とロック部材53とが一体に連結される。被駆動ギア52に伝達されたトルクは、内筒41、第1外筒42、第2外筒43、及び紙芯44に伝達され、軸部材51とロック部材53に対して回転する。そして、軸部材51の第1係合部51aとロック部材53の第2係合部53cとが上記2つの軸受部39,39によりそれぞれ支持されるように装着された状態で、巻き取り機構40全体が前述の第2収納部4に収納される。すると、被駆動ギア52が駆動ギア38に噛合し、上記印字済みテープ150″の巻き取りが行われる。すなわち、紙芯44の外周側に印字済みテープ150″が順次巻き付けられつつ、巻き取り機構40全体が軸受部39に装着された状態で軸心O2まわりに回転する。これにより、紙芯44の外周側に印字済みテープ150″が順次巻き付けられて積層し、上記第2ロールR2が形成される。なお、前述のように紙芯44はドラム部50の一部として巻き取り機構40に組み込まれていることから、言い替えれば紙芯44は、内筒41や軸部材51等を介し軸受部39に対し回転可能に装着されていることになる。
なお、巻き取り機構40は、紙芯44も含めた全ての部材の単位で分解と組み立てを繰り返すことが可能である。これにより、巻き取り機構40の回転と共に、上記第1フランジ部46及び第2フランジ部48の間の空間に順次印字済みテープ150″が導入され、第1筒部45及び第2筒部47に取り付けた紙芯44に印字済みテープ150″が積層されて第2ロールR2が形成された後には、巻き取り機構40全体を分解して第2ロールR2だけを取り外すことができる。
<制御系>
次に、図13を用いて、テープ印刷装置1の制御系について説明する。図13において、テープ印刷装置1には、所定の演算を行う演算部を構成するCPU212が備えられている。CPU212は、RAM213及びROM214に接続されている。CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってテープ印刷装置1全体の制御を行う。このとき、ROM214には、後述する制御処理を実行するための制御プログラムが記憶されている。このCPU212は、上記搬送ローラ12を駆動する上記搬送用モータM1の駆動制御を行うモータ駆動回路218と、上記第2ロールR2を駆動する上記粘着巻き取り用モータM2の駆動制御を行うモータ駆動回路219と、上記第3ロールR3を駆動する上記剥離紙巻き取り用モータM3の駆動制御を行うモータ駆動回路220と、上記印字ヘッド11の発熱素子の通電制御を行う印字ヘッド制御回路221と、上記カッター機構30の可動刃32を走行させる上記カッターモータM4の駆動制御を行うモータ駆動回路222と、に接続されている。
さらに、CPU212には、表示部215及び操作部216と、第2ロールR2及び第3ロールR3にそれぞれ対応する2つの光学センサ223,224と、PC217が接続されている。
ROM214には、ユーザの入力操作に対応した、PC217から受信された印刷される文字や記号等の印字データ(ドットパターン)がコードデータと対応させて記憶されており、CPU212は、この記憶された印字データを用いて、上記被印字テープ150の印字領域に印字するための印字データを生成する。CPU212は、搬送ローラ12により被印字テープ150を繰り出しつつ、生成された印字データに従って印字ヘッド制御回路217を介し印字ヘッド11により印刷を行わせ、印字済みテープ150′を作成する。
<印刷処理制御内容>
次に、図14〜図18を用いて、テープ印刷装置1のCPU212によって実行される印刷処理の制御内容について説明する。まず、図14において、例えばユーザによりテープ印刷装置1の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まずステップS5で、CPU212は、操作部216(又は上記PC217)を介したユーザのモード選択操作により処理モードの選択入力を受け付ける。
その後、ステップS15で、CPU212は、上記ステップS5で選択入力された処理モードが通常モードであるか否かを判定する。通常モードが選択されていた場合、判定が満たされ(S15:YES)、ステップS200へ移る。
ステップS200では、通常の印刷処理を行う通常モード処理を実行する(詳細は後述)。そして、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS15の判定において、通常モードが選択されていなかった場合、判定は満たされず(S15:NO)、ステップS300へ移る。
ステップS300では、通常の印刷処理を行った後の印字済みテープ150″を切断する切断モード処理を実行する(詳細は後述)。そして、このフローを終了する。
以下、通常モード、及び切断モードをそれぞれ説明する。
<通常モード>
図15に、通常モードの工程を模式的に示す。まずCPU212は、印字ヘッド11による印字動作とともに、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始する。
上記制御内容を実現するために、テープ印刷装置1のCPU212によって実行される通常モード処理S200の制御内容を、図16を用いて説明する。
まずステップS205で、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始して、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送を開始する。
次にステップS210で、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11の発熱素子に通電を行って上記被印字テープ150への印字を開始する。なお、このとき、本実施形態では、基材層153の上記厚さ方向他方側のうち、粘着層領域152A,152A以外の領域(非粘着剤領域)に対応する幅方向領域にのみ上記被印字層154が設けられ、粘着層領域152A,152Aに対応する幅方向領域には被印字層154が設けられていない(後述の図20等参照)。これに対応して、CPU212は、このステップS210において、上記非粘着剤領域に対応する幅方向領域にのみ印字形成を行うように(言い換えれば粘着層領域152A,152Aに対応する幅方向領域に印字形成を行わないように)、上記印字制御を行う。なお、被印字層154自体は被印字テープ150の幅方向全体に設けられていて、CPU212の制御により、上記非粘着剤領域に対応する幅方向領域にのみ印字形成を行うように幅方向に印字の制限制御をするようにしてもよい。
その後、ステップS225では、CPU212は、上記PC217での入力操作に対応して生成された上記印字データに基づき、対応する印字終了位置まで前述の搬送が到達したか否かを判定する。印字終了位置に到達していない場合、判定は満たされず(S225:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。
一方、印字が終了した場合、判定が満たされ(S225:YES)、ステップS230へ移る。ステップS230では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11による印字を停止する。
その後、ステップS235で、CPU212は、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止して、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送を停止する。
その後、ステップS240で、CPU212は、全ての印字動作が正常に行われ、通常モード処理が終了した旨を上記表示部215(又はPC117)に表示するなどにより報知する。そして、このルーチンを終了する。
なお、上記ステップS210、ステップS225、及びステップS230が、各請求項記載の印字制御手段として機能する。
<切断モード>
図17に、切断モードによるテープ切断の工程を模式的に示す。通常モードを経て印刷が終了した際には、搬送ローラ12、第2ロールR2、及び第3ロールR3が全て回転を停止する(図17(a)参照)。
そして、搬送ローラ12を停止させると共に第2ロールR2を巻き取り方向に回転させるように、搬送用モータM1及び粘着巻取モータM2が制御される。これにより、印字済みテープ150″の切断される部分は、上流側において停止した搬送ローラ12と、下流側において巻き取り方向に回転しようとする第2ロールR2とによって、張力が作用した状態となる(図17(b)参照)。
このとき同時に、第3ロールR3もまた巻き取り方向に回転させるように、剥離紙巻取用モータM3が制御される。第2ロールR2に加えて第3ロールR3も回転しようとするので、印字済みテープ150″にさらに強い張力を作用させることが可能となる。またこのとき、上記の第2ローラR2の回転での印字済みテープ150″の引き込みにより、印字済みテープ150″と剥離材層151との剥離点(引き剥がし位置)が下流側に移動した場合でも、元の位置(引き剥がし部17の先端位置)に引き戻すことができる(図17(b)中の破線部参照)。
この状態で、カッター機構30により搬送ローラ12と第2ロールR2との間で印字済みテープ150″が切断される。これにより、カッター機構30が印字済みテープ150″の縁部に接触した際に印字済みテープ150″が弛むことを防止でき、切断不良の発生を防止できる(図17(b)参照)。
そして、搬送ローラ12を停止させると共に第2ロールR2を巻き取り方向に回転させるように制御され、その後、第2ロールR2が巻き取り方向に所定時間回転した後に停止するように、粘着巻取用モータM2が制御される(図17(c)参照)。すなわち、カッター機構30による印字済みテープ150″の切断完了後、第2ロールR2をただちに停止させるのではなく、所定時間回転させた後に停止させる。これにより、切断完了後に第2ロールR2を所定量回転させることができるので、切断により生じた印字済みテープ150″の終端部を確実に第2ロールR2で巻き取ることが可能となる。
上記制御内容を実現するために、テープ印刷装置1のCPU212によって実行される切断モード処理S300の制御内容を、図18を用いて説明する。
まずステップS305で、CPU212は、モータ駆動回路219,220に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始する。
その後、ステップS310で、CPU212は、上記ステップS305での各モータの駆動開始から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間だけ経過していない場合、判定は満たされず(S310:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、搬送ローラ12から第2ロールR2までの間の印字済みテープ150″の弛みを除去して適切な張力を作用できる程度の時間でよい。もしくは、上述した剥離点の引き戻しも含め搬送ローラ12から第3ロールR3までの間の剥離材層151の弛みを除去して適切な張力を作用できる程度の時間でよい。
一方、所定時間だけ経過した場合、判定が満たされ(S310:YES)、ステップS315へ移る。
ステップS315では、CPU212は、カッター駆動回路222に制御信号を出力し、カッターモータM4を駆動してカッター機構30の作動による印字済みテープ150″の切断を行う。
その後、ステップS325では、CPU212は、上記ステップS315でのカッター機構30の切断動作から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間だけ経過していない場合、判定は満たされず(S325:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、上述した剥離点の引き戻しも含め搬送ローラ12から第3ロールR3までの間の剥離材層151の弛みを除去して適切な張力を作用できる程度の時間でよい。所定時間経過した際には、この判定は満たされ(S325:YES)、ステップS330へ移る。
ステップS330では、CPU212は、モータ駆動回路220に制御信号を出力し、剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。
その後、ステップS335で、CPU212は、上記ステップS315でのカッター機構30の切断動作から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間だけ経過していない場合、判定は満たされず(S335:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、切断により生じた印字済みテープ150″の終端部を確実に第2ロールR2で巻き取れる程度の時間でよい。所定時間経過した際には、この判定は満たされ(S335:YES)、ステップS340へ移る。
ステップS340では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を停止する。
その後、ステップS345で、CPU212は、切断動作が正常に行われ、切断モード処理が終了した旨を上記表示部215(又はPC117)に表示するなどにより報知する。そして、このルーチンを終了する。
<本実施形態の特徴>
以上において、本実施形態の最大の特徴は、被印字テープ150において、基材層153の上記厚さ方向一方側に上記粘着層領域152Aと非粘着剤領域153A(後述の図20参照)とが設けられ、これに対応して基材層153の上記厚さ方向他方側の上記非粘着剤領域153Aに対応する幅方向領域にのみ被印字層154が設けられる点である。以下、その詳細を、本実施形態の比較例を用いつつ順を追って説明する。
上記のようにしてテープ印刷装置1により生成された上記第2ロールR2は、前述したように、紙芯44のまわりに、被印字層154、基材層153、粘着層152を備えた印字済みテープ150″が巻回されて構成されている。巻回された状態では、印字済みテープ150″は、第2ロールR2の外周側から内周側に向かって、印字形成済みの被印字層154、基材層153、粘着層152の順の積層構造となっている(図2中の拡大図参照)。このような向きで印字済みテープ150″が幾重にも巻回されることから、第2ロールR2においては、ある巻回層の印字済みテープ150″の被印字層154(印字形成済み)のさらに外周側には、1つ外側の巻回層の印字済みテープ150″の粘着層152が積層されることとなる。
<第1実施形態の比較例>
ここで、本実施形態の比較例として、被印字テープ150(言い換えれば印字済みテープ150″)の粘着層152の、幅方向全領域(言い換えれば基材層153の裏面全領域)に粘着剤が塗布されていた場合を考える。この場合、例えば図19(a)及び図19(b)に示すように、ユーザがこのような第2ロールR2を使用する際には、繰り出される印字済みテープ150″の粘着層152が、それよりも1つ内周側の巻回層の印字済みテープ150″の被印字層154から、引き剥がされることなる。この結果、そのままでは、繰り出される印字済みテープ150″の粘着層152の粘着力が被印字層154に作用して、図19(b)に示すように、それより1つ内周側の巻回層の印字済みテープ150″の被印字層154に形成された印字部155の一部(この例では文字「AAA」の一部)が引き剥がされて移し取られ、かすれや部分欠落が発生して印字品質が低下するおそれがある。
<第1実施形態の第1ロールの被印字テープの詳細構造>
そこで、本実施形態では、第1ロールR1に巻回される被印字テープ150において、(基材層153の上記厚さ方向一方側の全領域を粘着剤の領域とすることなく)基材層153の上記厚さ方向一方側に、粘着剤が形成された粘着層領域152A,152Aと、粘着剤が形成されず基材層153が露出した非粘着剤領域153Aとを、幅方向に別々に設ける。
すなわち、図20(a)、図20(b)、及び、図20(c)に示す例では、被印字テープ150は幅が50mmとなっている。そして、被印字テープ150の裏側(上記厚さ方向一方側:図2中の部分拡大図中の下側)のテープ幅方向両端部に、幅が5mmである粘着層領域152A,152Aがそれぞれ設けられている。この結果、それら2つの粘着層領域152A,152Aの間に、基材層153が露出した幅が40mmの非粘着領域153Aが生じている。
一方、被印字テープ150の表側(上記厚さ方向他方側:図2中の部分拡大図中の上方側)には、基材層153と同一の中心線にて、幅が40mmの被印字層154が設けられている。すなわち、この被印字層154は、上記非粘着領域153Aに対応した幅方向領域に設けられ、その幅が40mmとなっている。この結果、基材層153のうち、テープ幅方向両端側の幅5mm分が、両端露出部153P,153Pとなって露出している。
なお、被印字テープ150の裏側全体は剥離材層151によって覆われている(図20(b)及び図20(c)では想像線により略示)。
<位置情報表示部>
さらに、本実施形態では、第1ロールR1の適宜の箇所(この例では巻芯部材R1a)に、上記のような各部の幅方向配置情報を表す、位置情報表示部L1が設けられている。すなわち、位置情報表示部L1には、上記粘着層領域152A及び非粘着剤領域153Aのうち少なくとも一方(この例では粘着層領域152A)の、テープ幅方向における位置情報が表示される。この例では、位置情報表示部L1には、被印字テープ150のテープ全幅情報「W:50mm」と、粘着層領域152A,152Aの位置情報「AD:0−5,45−50」と、が表示されている。この位置情報「AD:0−5,45−50」は、上記テープ全幅情報における所定の幅方向基準位置(図20(b)の例では図示左上側のテープ端の基準線k1)を基準として、粘着層領域152Aが0mm〜5mmの幅方向範囲と、45〜40mmの幅方向範囲に位置していることを表している。
<第1実施形態による効果>
以上のようにして構成した本実施形態においては、上記図20(a)及び図20(b)等に示した第1ロールR1を用いて第2ロールR2が形成され、第2ロールR2の印字済みテープ150″は、上述したように、外周側から内周側に向かって、印字済みの被印字層154、基材層153、粘着層152A,152Aの順の積層構造となる(図20(c)も参照)。このとき、ロール中において、各印字済みテープ150′のテープ幅方向中央側に位置する被印字層154(印字ヘッド11により印字部155を形成済み)は、同様にテープ幅方向中央側に位置する上記非粘着剤領域135Aに覆われるだけで、テープ幅方向両端部の粘着層152A,152Aには覆われない(図21(b)等参照)。この結果、図21(b)に示すように、ユーザが第2ロールR2から印字済みテープ150″を繰り出して使用する場合であっても、粘着層152A,152Aの粘着力が、被印字層154には作用しない状態(言い換えれば粘着力が作用するのは印字形成が行われていない部分のみ)となる。この結果、被印字層154の印字部155は剥離せずにそのまま残存するので、前述した印字品質の低下を防止することができる。
このとき、特に、本実施形態の第1ロールR1においては、巻芯部材R1aに位置情報表示部L1が設けられ、上記のように幅方向に別々に設けられた粘着層領域152A,152Aの位置情報を表示する。これにより、ユーザは、印字形成後に上述のような印字品質の低下を防止できるテープのロールであることと、その効果を得るために幅方向のどの部分からどの部分までが各領域(粘着層領域152A,152Aやそれ以外の非粘着領域153A)になっているか、を視覚的に明確に認識することができる。これにより、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、被印字テープ150の幅方向両端部に粘着層領域152A,152Aが設けられ、その中間部に非粘着剤領域153Aが設けられる。これにより、この被印字テープ150を用いて生成された印字済みテープ150″を第2ロールR2から繰り出して使用するとき、粘着層領域152A,152Aによって貼付性を確保しつつも、幅方向中央部の非粘着剤領域153の存在によって被印字層154の印字部155の印字品質を確保することができる。
なお、第1実施形態は、上記の態様に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。すなわち、上記の効果を得るためには、非粘着剤領域153Aに対応する幅方向領域にのみ印字部155の形成が行われ、粘着層領域152Aに対応する幅方向領域には印字形成が行われないように構成されていれば足りる。以下、そのような条件を満たす各種変形例を順を追って説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)テープ中央側に1つの粘着層領域を設けた場合
図22(a)、図22(b)、図22(c)に示すように、本変形例においても、被印字テープ150の幅が50mmとなっている。そして、被印字テープ150の裏側(上記厚さ方向一方側:図2中の部分拡大図中の下側)のテープ幅方向中央部に、基材層153と同一の中心線にて、幅が10mmである粘着層領域152Aが設けられている(図22(c)参照)。この結果、その1つの粘着層領域152Aの幅方向両側に、基材層153が露出した、幅が20mmの非粘着領域153A,153Aがそれぞれ生じている(図22(c)参照)。
一方、被印字テープ150の表側(上記厚さ方向他方側:図2中の部分拡大図中の上方側)には、幅方向両端側に、幅が20mmの2つの被印字層154,154がそれぞれ設けられている。すなわち、これら被印字層154,154は、上記非粘着領域153A,153Aに対応した幅方向領域に設けられ、その幅がそれぞれ20mmとなっている。この結果、基材層153のうち、テープ幅方向中央部の幅10mm分が、中央露出部153Pとなって露出している。
なお、上記同様、被印字テープ150の裏側全体は剥離材層151によって覆われている(図22(c)において想像線により略示)。
また、本変形例においても、上記第1実施形態の位置情報表示部L1と同様、第1ロールR1の適宜の箇所(この例では巻芯部材R1a)に、上記のような各部の幅方向配置情報を表す、位置情報表示部L2が設けられている。すなわち、位置情報表示部L2には、上記粘着層領域152A及び非粘着剤領域153Aのうち少なくとも一方(この例では粘着層領域152A)の、テープ幅方向における位置情報が表示される。この例では、位置情報表示部L2には、被印字テープ150のテープ全幅情報「W:50mm」と、粘着層領域152Aの位置情報「AD:20−30」と、が表示されている。この位置情報「AD:20−30」は、上記テープ全幅情報における所定の幅方向基準位置(図22(c)の例では図示左上側のテープ端の基準線k2)を基準として、粘着層領域152Aが20〜30mmの幅方向範囲に位置していることを表している。
本変形例においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)テープ中央側及び両端部に粘着剤層を設けた場合
図23(a)、図23(b)、図23(c)に示すように、本変形例においても、被印字テープ150の幅が50mmとなっている。そして、被印字テープ150の裏側(上記厚さ方向一方側:図2中の部分拡大図中の下側)において、テープ幅方向中央部に基材層153と同一の中心線にて幅が10mmである1つの粘着層領域152Aが設けられるとともに、テープ幅方向両端部それぞれに幅が10mmである2つの粘着層領域152A,152Aが設けられている(図23(c)参照)。この結果、それら3つの粘着層領域152A,152A,152A間それぞれに、基材層153が露出した、幅がそれぞれ10mmの2つの非粘着領域153A,153Aがそれぞれ生じている(図23(c)参照)。
一方、被印字テープ150の表側(上記厚さ方向他方側:図2中の部分拡大図中の上方側)には、幅方向中央部から両端側それぞれの位置に、幅が10mmの2つの被印字層154,154が設けられている。このとき、これら被印字層154,154は、上記非粘着領域153A,153Aに対応した幅方向領域に設けられている。この結果、基材層153のうち、テープ幅方向中央部及び両端部の合計3カ所の幅10mm分が、各部露出部153P,153P,153Pとなって露出している。
なお、上記同様、被印字テープ150の裏側全体は剥離材層151によって覆われている(図23(c)において想像線により略示)。
また、本変形例においても、上記位置情報表示部L1,L2と同様、第1ロールR1の適宜の箇所(この例では巻芯部材R1a)に、上記のような各部の幅方向配置情報を表す、位置情報表示部L3が設けられている。すなわち、位置情報表示部L3には、上記粘着層領域152A及び非粘着剤領域153Aのうち少なくとも一方(この例では粘着層領域152A)の、テープ幅方向における位置情報が表示される。この例では、位置情報表示部L2には、被印字テープ150のテープ全幅情報「W:50mm」と、粘着層領域152Aの位置情報「AD:−25 〜 −15, −5 〜 +5, +15 〜 +25」と、が表示されている。この位置情報「AD:−25 〜 −15, −5 〜 +5, +15 〜 +25」は、上記テープ全幅情報における所定の幅方向基準位置(図23(c)の例ではテープ幅方向中心線である基準線k3)を基準とした±25mmの全幅範囲において、3つの粘着層領域152Aがテープ幅方向一方側(例えば図示左奥側)−25〜15mmの幅方向範囲と、テープ幅方向他方側(例えば図示右手前側)+15〜25mmの幅方向範囲と、上記基準線を含む両側−5〜+5mmの幅方向範囲とに、位置していることを表している。
本変形例においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)テープ一方側端部に1つの粘着層領域を設けた場合
図24(a)、図24(b)、図24(c)に示すように、本変形例においても、被印字テープ150の幅が50mmとなっている。そして、被印字テープ150の裏側(上記厚さ方向一方側:図2中の部分拡大図中の下側)のテープ幅方向一方側(図24(c)では右手前側、図24(a)及び図24(b)では左奥側)端部に、幅が10mmである粘着層領域152Aが設けられている(図24(c)参照)。この結果、その1つの粘着層領域152Aのテープ幅方向他方側(図24(c)では左奥側、図24(a)及び図24(b)では右手前側)に、基材層153が露出した、幅が40mmの非粘着領域153Aが生じている(図24(c)参照)。
一方、被印字テープ150の表側(上記厚さ方向他方側:図2中の部分拡大図中の上方側)には、上記テープ幅方向他方側に、幅が40mmの被印字層154がそれぞれ設けられている。すなわち、この被印字層154は、上記非粘着領域153Aに対応した幅方向領域に設けられている。この結果、基材層153のうち、上記テープ幅方向一方側端部の幅10mm分が、一端側露出部153Pとなって露出している。
なお、上記同様、被印字テープ150の裏側全体は剥離材層151によって覆われている(図24(c)において想像線により略示)。
また、本変形例においても、上記位置情報表示部L1,L2,L3と同様、第1ロールR1の適宜の箇所(この例では巻芯部材R1a)に、上記のような各部の幅方向配置情報を表す、位置情報表示部L4が設けられている。すなわち、位置情報表示部L4には、上記粘着層領域152A及び非粘着剤領域153Aのうち少なくとも一方(この例では粘着層領域152A)の、テープ幅方向における位置情報が表示される。この例では、位置情報表示部L4には、被印字テープ150のテープ全幅情報「W:50mm」と、粘着層領域152Aの位置情報「AD:−25 〜 −15」と、が表示されている。この位置情報「AD:−25 〜 −15」は、上記位置情報表示部L4と同様、上記テープ全幅情報における所定の幅方向基準位置(図24(c)の例ではテープ幅方向中心線である基準線k4)を基準とした±25mmの全幅範囲において、1つの粘着層領域152Aが上記テープ幅方向一方側−25〜15mmの幅方向範囲に、位置していることを表している。
本変形例においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を、図25〜図28を用いて説明する。本実施形態では、上記第1実施形態のようにユーザの第2ロールR2の使用時における印字部155の移し取り(上記図19参照)を防止するのではなく、ある程度移し取られることを前提としつつ、ユーザの手が汚れるのを防止する、ことを主眼とする実施形態である。そのために、前述のように第1ロールR1においてテープ幅方向に部分的に被印字層154や粘着層152を設けるのに代え、テープ幅方向全域にわたって被印字層154及び粘着層152が設けられる(言い換えれば上記図19に示した比較例に類似の構造である)。そして、上記印字部155の移し取りの程度を調整するために、粘着層152の粘着力の調整が行われる。以下、その詳細を、本実施形態の比較例を用いて説明する。
<第2実施形態の比較例>
本実施形態の比較例として、被印字テープ150(言い換えれば印字済みテープ150″)幅方向全領域に設けられた被印字層154において、上記の印字部155の移し取りを防止するために前述のインクの熱転写による印字形成を厚めに行った場合を考える。この場合、第2ロールR2は、図25(a)に示すように、インクの熱転写により厚めに形成された印字部155(図示の例では文字「AAA・・」が濃く印字形成されている)を備えた被印字層154、基材層153、及び粘着層152を備えた印字済みテープ150″が、前述の紙芯44(図25では簡易的に略示。以下の図も同様)のまわりに巻回されて構成されている。そして、ユーザは、図25(b)に示すように、この第2ロールR2から印字済みテープ150″を順次引き剥がし、所望の長さだけ引き出すことにより、貼り付け対象に貼り付けて使用する。上記引き剥がしの際には、既に述べたように、繰り出される当該印字済みテープ150″の粘着層152が、それよりも1つ内周側の巻回層の印字済みテープ150″の被印字層154から、引き剥がされつつ繰り出される。
ここで、この比較例では、前述したように、上記のような引き剥がしに際し、粘着層152の粘着力で印字部155が移し取られることのないように、厚めのインクにより印字部155が印字形成されている。この場合、図25(b)に示すように印字部155の移しとられを防止することができる。しかしながら、その後、上記のようにユーザが手で印字済みテープ150″を持って貼り付け対象物に貼り付ける際、図25(c)に示すように、上記厚めのインクの被印字層154への定着が十分でない場合では、熱転写により形成されたインクの一部が上記印字部155から手に付着し、手が汚れるおそれがある。
<第2実施形態の第2ロールの印字済みテープの詳細構造>
そこで、本実施形態においては、上記のように印字部155のうちのある程度の部分は被印字層154に十分に定着できないことを前提として、上記引き剥がし時に、粘着層152の粘着力を活用して積極的に被印字層154から分離させる構成とする。
すなわち、図26(a)及び図27(a)に示すように、本実施形態では、被印字層154の印字部155は、相対的に弱定着性である分離予定部155″と、相対的に強定着性である非分離部155′との、二層構造となるように、形成される。
分離予定部155″は、前述のようにして第2ロールR2から印字済みテープ150″が順次繰り出されるときに、上記粘着層152の粘着力により引き剥がされて分離する部分である。すなわち、分離予定部155″は、第2ロールR2において、当該分離予定部155″を含む印字部155を備えた被印字層154の、1つ外周側の巻回層の印字済みテープ150″に備えられた粘着層152の径方向内周側に位置している。そして、当該粘着剤部分により引き剥がされて分離するように構成されている(図26(b)及び図27(b)参照)。
非分離部155′は、上記印字済みテープ150″の繰り出し時に、当該印字部155の径方向外周側に位置する粘着層152の粘着力により引き剥がされず、残存する部分である。
<粘着剤の粘着力の調整>
上記のように、本実施形態では、印字済みテープ150″の粘着層152の粘着力を利用することで、それより1つ内周側の巻回層の印字済みテープ150″の被印字層154中の印字部155の一部(すなわち分離予定部155″)を引き剥がして移し取る(図26(b)参照)。そのために、粘着層152の粘着力は、印字部155の分離予定部155″だけを引き剥がすように適宜調整されている。すなわち、上記図26(a)〜図26(b)、図27(a)〜図27(b)の例では、粘着層152の粘着力を適宜に強弱調整し、上述のような印字部155の上下分離(分離予定部155″と非分離155′との分離)を実現する。
これにより、印字部155のうち被印字層154への定着がよくない分離予定部155″を、上記適宜調整された粘着層152の粘着力によって除去することができる。したがって、上記ユーザの貼り付け時には、被印字層154の印字部155に残っているのは、当該被印字層154への定着が良好な非分離部155′のみとなる。この結果、図26(c)に示すように、前述のようにしてユーザが使用時に手で取り扱っても、被印字層154の印字部155からインクが手に付着しにくくなり、ユーザの手が汚れないようにすることができる。この結果、ユーザの利便性を向上することができる。
<粘着剤の粘着力の調整の他の例>
なお、上記のように分離予定部155″と非分離部155′とが平面的に同一の位置で上下分離するように粘着力を調整するのに代え、分離予定部″と非分離部155とが平面的に別の位置になるように分離するように粘着層152の粘着力を調整してもよい。その場合には、粘着層152は、面方向全域に粘着剤が設けられるのではなく、面積的に分散して(あるいは部分的に)設けられる粘着剤部分(詳細は後述)と、それ以外の非粘着剤部分(詳細は後述)と、を含んでいる。
上記のような粘着力調整手法の例を、図28により説明する。図28において、粘着層152には、粘着剤部分152aと非粘着剤部分152bとが存在するように、粘着剤が分散塗布されている。この例では、粘着剤部分152aは、例えば、粘着剤が、メッシュ状、ビード状、ドット状、スパイラル状等となるように塗布(形成)されている。なお、構成の明確化のために粘着剤部分152aの大きさ、幅、長さ等を大きく強調して図示している。また、図示の各例において、粘着層152における粘着剤部分152aの占める面積割合は、全体の1/2以下となるように設定されている。
これらのような粘着層152の構成の場合には、印字部155の分離予定部155″は、当該分離予定部155″を含む印字部155を備えた被印字層154の、径方向外周側に位置する、粘着層152の上記粘着剤部分152aの径方向内周側に位置することとなる。その一方、非分離部155′は、当該非分離部155′を含む印字部155を備えた被印字層154の径方向外周側に位置する、粘着層152の非粘着剤部分152bの径方向内周側に位置することとなる。
上記の結果、印字部155の分離予定部155″の径方向外周側に対向する上記粘着剤部分152aの粘着力を利用することで、非粘着剤部分152bに対向する非分離部155′を被印字層154に残しつつ、当該分離予定部155″を被印字層154から確実に分離させることができる。したがって、前述と同様、この変形例においても、ユーザの印字済みテープ150″の貼り付け時において被印字層154の印字部155に残っているのは、当該被印字層154への定着が良好な非分離部155′のみとなる。この結果、上記同様、被印字層154の印字部155からインクが手に付着しにくくなり、ユーザの手が汚れないようにすることができ、ユーザの利便性を向上することができる。
しかも、この変形例では、上記分散塗布の態様、すなわち粘着剤部分152aと非粘着剤部分152bとの面積比率等を適宜に設定することで、上記粘着力を用いた分離態様を所望に調整することもできる。この例では、前述したように、粘着層152における粘着剤部分152aの占める面積割合を1/2以下としている(図28参照)。これにより、印字部155のうち、粘着力によって分離する分離予定部155″の面積比率を50%以下とすることができることから、印字部155から過度に分離することによる、印字内容の視認性の低下を未然に防止することができる。
なお、以上において、図13に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、上記図14、図16、図18におけるフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 テープ印刷装置
11 印字ヘッド(印字手段)
12 搬送ローラ(搬送手段)
150 被印字テープ
150′ 被印字テープ
150″ 印字済みテープ
152 粘着剤層
153 基材層
154 被印字層
155′ 非分離部
155″ 分離予定部
212 CPU(印字制御手段)
L1〜4 位置情報表示部
R1 第1ロール
R2 第2ロール

Claims (3)

  1. 基材層と、前記基材層の厚さ方向一方側に設けられた粘着層と、前記基材層の厚さ方向他方側に設けられ、インクの熱転写により印字部が形成された被印字層と、を備えた印字済み粘着テープを、前記被印字層を外周側としつつ巻芯部材の回りに巻回して構成された粘着テープロールであって、
    前記被印字層に形成された前記印字部は、
    前記粘着テープロールから前記印字済み粘着テープが順次繰り出されるときに、当該印字部の径方向外周側に位置する前記粘着層の粘着力により引き剥がされて分離する分離予定部と、
    前記粘着テープロールから前記印字済み粘着テープが順次繰り出されるときに、当該印字部の径方向外周側に位置する前記粘着層の粘着力により引き剥がされず残存する非分離部と、
    を備えていることを特徴とする粘着テープロール。
  2. 請求項1記載の粘着テープロールにおいて、
    前記粘着層は、
    粘着剤部分と非粘着剤部分とが存在するように、粘着剤が分散塗布されており、
    前記分離予定部は、
    当該分離予定部を含む前記印字部を備えた前記被印字層の径方向外周側に位置する前記粘着層の、前記粘着剤部分の径方向内周側に位置し、当該粘着剤部分により引き剥がされて分離するように構成されており、
    前記非分離部は、
    当該非分離部を含む前記印字部を備えた前記被印字層の径方向外周側に位置する前記粘着層の、前記非粘着剤部分の径方向内周側に位置している
    ことを特徴とする粘着テープロール。
  3. 請求項2記載の粘着テープロールにおいて、
    前記粘着層における粘着剤部分の占める面積割合が1/2以下である
    ことを特徴とする粘着テープロール。
JP2013205311A 2013-09-30 2013-09-30 粘着テープロール Pending JP2015067792A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205311A JP2015067792A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 粘着テープロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205311A JP2015067792A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 粘着テープロール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015067792A true JP2015067792A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52834811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013205311A Pending JP2015067792A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 粘着テープロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015067792A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109383122A (zh) * 2017-08-02 2019-02-26 普乐士株式会社 转印带

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109383122A (zh) * 2017-08-02 2019-02-26 普乐士株式会社 转印带
CN109383122B (zh) * 2017-08-02 2021-11-12 普乐士株式会社 转印带

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5924500B2 (ja) テープ印刷装置
JP6288492B2 (ja) テープ印刷装置及び印字済みテープロール
JP6040694B2 (ja) 画像形成装置
JP2015067792A (ja) 粘着テープロール
JP6132261B2 (ja) 印刷物作成装置
WO2015064254A1 (ja) テープカートリッジ及び印刷装置
JP6358022B2 (ja) 記録済み媒体ロール、及び、印刷装置
JP2015067791A (ja) 粘着テープロール及び粘着テープ印刷装置
JP6016117B2 (ja) テープ印刷装置
JP6327504B2 (ja) 印刷物作成装置
JP6331487B2 (ja) 印刷装置
JP6229893B2 (ja) 印刷装置
JP6299972B2 (ja) テープ印刷装置及びテープ印刷プログラム
JP5979603B2 (ja) 粘着テープ印刷装置
JP6229890B2 (ja) 印刷装置
JP6323656B2 (ja) 印刷物作成装置
JP6222561B2 (ja) 印刷物作成装置
JP2015013709A (ja) 巻芯部材及びテープロール
JP6132135B2 (ja) テープカートリッジ及びテープ印刷装置
JP5656130B2 (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法
JP6245127B2 (ja) 印刷装置
JP6201541B2 (ja) 巻芯部材及びテープロール
JP6213778B2 (ja) 印刷物作成装置
JP6237351B2 (ja) 印刷装置
JP2021062499A (ja) 記録装置および記録方法