JP2015162715A - テレビ放送受信装置およびテレビ放送受信装置の設定方法 - Google Patents

テレビ放送受信装置およびテレビ放送受信装置の設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のチューナを備えて同時に複数のテレビ放送を受信できる場合に、アンテナの設置を容易にさせることが可能なテレビ放送受信装置およびテレビ放送受信装置の設定方法を提供する。
【解決手段】ユーザは、アンテナ設置作業の際に、リモコンを操作してアンテナ設置補助モードを選択することにより、デマルチプレクサ12のCPUが、全チューナの受信強度を取得し、受信強度のピーク値を保持する。取得した受信強度と保持するピーク値をレーダーチャート表示し、その時点での受信可能チャネル数を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のチューナを備えて同時に複数のテレビ放送を受信して常時録画可能なテレビ放送受信装置およびテレビ放送受信装置の設定方法に関する。
複数のチャンネルのテレビ放送の受信強度を表示する技術として、特許文献5に開示されるものが知られている。同特許文献5には、一つのチューナを備えて、順次、受信対象とするチャンネルのテレビ放送を受信し、そのアンテナ強度を表示している。
また、アンテナの方向に関する技術として、特許文献1〜4に開示される技術が知られている。
特許文献1は、無線信号の受信状況が経時変化する様子を表示できるようにする受信状況表示装置、受信状況表示方法及び受信状況表示プログラムを開示している。特許文献1の段落0061と図13には「例えば図12に示すような棒グラフや、図13に示すようなレーダーチャート等の種々の方式でなるグラフとして当該受信状況グラフGRSを表示するようにしても良い」との開示がある。
特許文献2は、最適な表示形態で画面表示を行うことができるようにする受信装置及び方法、並びにプログラムを開示している。特許文献2の段落0060と図9には「スマートフォンAは、縦長型表示と横長型表示の両方で使用可能とされるが、縦長型表示で使用する場合、スタイルa,b,dの3つのスタイルに対応している」との開示がある。
特許文献3は、アンテナの方向調整を自動ではなく、ユーザ自身が簡単に、正確に手動で調整でき、無駄な方向調整時間を省くと共に、常に迅速に最適な受信状態を得るディジタルテレビジョン放送信号受信装置を開示している。特許文献3の段落0030と図3には「図3に示す実際のアンテナ方向に対応する形で、円周上に均等に16の方向を配置した方向D01〜D16に向け、円の中心から放射線状に並べる円形配列の棒グラフを作成」との開示がある。
特許文献4は、地上波デジタルテレビ放送を受信可能なすべての受信チャネルに対して受信アンテナを最適な方向に調整できるようにする受信装置及び受信アンテナの方向設定方法を開示している。特許文献4の段落0032と図1には「テレビモニタに表示される図2に示すようなアンテナ方向設定メニュー画面を見ながら受信アンテナ1の方向を一定量ずつ変えていき、受信レベルが基準レベルよりも高くなる受信チャネルが最も多くなるときの受信アンテナ1の向きを選び出せばよい」との開示がある。
特開2007−288515号公報 特開2012−235380号公報 特開2006−041750号公報 特開2001−320744号公報 特開2009−055460号公報
一般に、チューナを搭載したテレビ放送受信装置のためにアンテナを設置する場合、1つのチャンネルをベストの位置に合わせると別のチャンネルが映らなかったりする。
特許文献5には、一つのチューナで受信するチャンネルを切り換え、各チャンネルの受信状況を表示しているが、順番にチャンネルを切り換えていくので時間がかかり、アンテナの方向の調整にはとうてい間に合わない。
また、順次切り換える環境と、同時に受信する状況では機器内の同時動作による干渉の有無など、現実の受信時と同じではないので、同視はできない。
他の特許文献1〜4においても、アンテナの設置時の補助には使用できなかった。
本発明は、複数のチューナを備えて同時に複数のテレビ放送を受信できる場合に、アンテナの設置を容易にさせることが可能なテレビ放送受信装置およびテレビ放送受信装置の設定方法に関する。
本発明は、複数のテレビ放送を個別に受信するチューナと、テレビ放送の内容を記録再生する記録手段と、指定された複数のチャンネルの放送内容を前記チューナで常時受信して前記記録手段で録画させる常時録画制御手段とを備えるテレビ放送受信装置であって、前記複数のチューナに対して個別に同時に異なるチャンネルの受信を指示する同時受信指示手段と、前記複数のチューナが個別に同時に受信するチャンネルの受信強度を個別に取得する受信強度取得手段と、前記受信強度取得手段が個別に取得した異なるチャンネルの受信強度を同時に表示させる受信強度表示制御手段とを具備する構成としてある。
前記構成において、本テレビ放送受信装置によれば、チューナは複数のテレビ放送を個別に受信することが可能であり、記録手段はテレビ放送の内容を記録再生することが可能である。そして、常時録画制御手段は、指定された複数のチャンネルの放送内容を前記チューナで常時受信して前記記録手段で録画させる。
一方、アンテナの設置時などでは、同時受信指示手段が前記複数のチューナに対して個別に同時に異なるチャンネルの受信を指示し、受信強度取得手段は前記複数のチューナが個別に同時に受信するチャンネルの受信強度を個別に取得する。そして、受信強度表示制御手段は前記受信強度取得手段が個別に取得した異なるチャンネルの受信強度を同時に表示させる。
本発明の態様の一例として、前記受信強度表示制御手段は、所定の受信強度を超えるチャンネルの数を表示するように構成しても良い。
テレビ放送を受信するアンテナの設置には、多様な影響があり、受信強度の変動が予期しないものであることが多く、熟練を要する。ある放送局の受信状況を良好とするために、他の放送局の受信をあきらめざるを得ないこともある。いずれの局も捨てがたいときもある。一方、全般的にはなるべく多くのチャンネルを受信したいという希望は多い。本態様によれば、所定の受信強度を超えるチャンネルの数を表示するので、チャンネルの数を多くするという目的のためには使い勝手がよい。
本発明の態様の一例として、前記受信強度表示制御手段は、各チャンネルの受信強度のピーク値を保持して表示するように構成しても良い。
アンテナの方向を変えれば、受信強度は変化し、通常は最も受信強度を高くできる方向に向けようとする。しかし、アンテナの方向が一定でも受信強度はそのときどきで変化するので、これに加えてアンテナの方向を変えなければいけない状況では、方向を変えたときに受信状況が改善したのかどうか判断つきにくい。このため、受信強度のピーク値も表示することでアンテナ設置時の判断材料として利用できる。
本発明の態様の一例として、前記同時受信指示手段は、受信可能な最も周波数の低いチャンネルと、受信可能な最も周波数の高いチャンネルと、その間で中間の周波数に近いチャンネルを選択することを、再起的に繰り返して受信するチャンネルを選択する構成としても良い。
最初に、現実に受信可能な最も周波数の低いチャンネルと、現実に受信可能な最も周波数の高いチャンネルと、その間の中間の周波数に近いチャンネルを選択すると、最大限まばらにチャンネルを選択できる。これを、再起的に繰り返す。すなわち、最低周波数と、最高周波数と、中間周波数に近いチャンネルを選んだら、それぞれの間においてさらに中間周波数に近いチャンネルを選択することを繰り返す。いくつのチャンネルを選択できるかは未定なので、選択できるだけ繰り返して受信するチャンネルを選択すればよい。このようにして、受信するチャンネル同士の間隔が広くなるようにチャンネルを選択する。複数のチューナを同時に受信させるので受信時のチューナ相互の影響もある。従って、アンテナ設置時にどのチャンネルにするかを選択するかによっても影響を受ける。そのような影響を設置者が考慮しているとしても、勘任せでは疑わしい。このため、できるだけチューナ相互の影響を排除するべく、受信するチャンネル同士の間隔が広くなるようにチャンネルを選択する。
本発明の態様の一例として、前記同時受信指示手段は、地域ごとにチャンネルプランを備え、同チャンネルプランに従って受信するチャンネルを選択するように構成しても良い。
受信できるチャンネルの放送が分からない時点で、同時にチューナに対して受信するチャンネルを指示しなければならないので、予め地域ごとのチャンネルプランを利用する。
本発明の態様の一例として、前記受信強度表示制御手段は、ネットワーク接続で各チャンネルの受信強度を表示させるように構成しても良い。
アンテナを設置する場所で受信強度を見られると設置作業も効率的である。このため、LANなどのネットワーク接続で各チャンネルの受信強度を表示させるようにすると、無線LAN環境を含めて多様な環境で表示を見ることができるので、設置作業の効率が向上する。
なお、表示させる際に同時に音声を伴うようにしてもよい。
本発明にかかる技術的思想はテレビ放送受信装置という形態のみで実現されるものではなく、例えば、上述したテレビ放送受信装置が実行する処理手順を有するテレビ放送受信装置の設定方法の発明や、上述したテレビ放送受信装置において実現される処理をハードウェア(コンピューター)に実行させるプログラムの発明としても、把握することが可能である。
本発明によれば、現実に複数のチューナで異なるチャンネルを同時に受信した状況で、受信強度を個別に同時に表示させるので、アンテナの設置時の作業性を向上させることが可能となる。
例えば、常時録画レコーダーのサーバーモデルなどで、チューナを多数搭載したモデルにおいて、アンテナレベル表示時には搭載しているチューナをフル活用して、同時に多チャンネルのアンテナレベルを表示させる為、従来よりも確実でよりよいセッティングが可能となる。
また、アンテナの設置時では、アンテナの向きを少し動かす度にテレビ画面でアンテナ表示を確認してアンテナの強弱を確認していたが、本発明の一態様によれば、テレビからの音声並びにスマートフォン等へアンテナ表示情報を転送する事により、テレビから離れた位置でもアンテナ設置が容易となる。
本発明の第一実施例の録画再生装置のブロック図である。 録画再生装置が実施するアンテナ設置補助処理の処理手順のフローチャートである。 アンテナ設置補助処理で表示されるレーダーチャートである。 受信チャンネルを決定する処理手順のフローチャートである。 受信チャンネルを決定する過程の模式図である。 モバイル機器で受信強度を表示する処理手順のフローチャートである。 モバイル機器で受信強度を表示する状況の模式図である。
(第一実施例)
図1は、本発明の一実施形態にかかるテレビ放送受信装置を適用した録画再生装置をブロック図により示している。なお、本録画再生装置はディスプレイを備えているので録画再生機能付きのテレビジョンである。
同図において、本録画再生装置10は、六つのチューナ(デジタルチューナ)11(11a1〜11a6)を備えている。各チューナ11は、地デジチューナ、BSチューナ、CSチューナの機能を備えている。従って、同時に異なる六つのテレビ放送を受信できる。
各チューナ11a1〜11a6のIF出力は、復調器11b1〜11b6に入力されており、復調器11b1〜11b6はIF出力を復調してエラー処理まで行われた復調信号が、それぞれ個別にデマルチプレクサ12に入力されている。復調器11b1〜11b6は、復調信号を得る過程で各チューナ11a1〜11a6におけるそれぞれ個別の受信強度を取得することができ、各受信強度もデマルチプレクサ12に出力されている。
デマルチプレクサ12は多重信号の分離を行うが、さらにCPUやROMやRAMを内蔵して所定のプログラムを実行し、各部を制御してテレビ放送の受信や録画および再生を行なうことが可能である。CPUは後述するアンテナ設置補助処理では、前記受信強度に基づいて所定の表示を行う。この表示はOSD(オンスクリーンディスプレイ)として後述するデコーダ15に出力する。
マルチプレクサ13は、録画時、受信したデジタル放送のコンテンツから録画に必要な情報を注出して再多重し、記録領域としてのHDD14に記録させる。再生時は、デマルチプレクサ12がHDD14から直にデータを読み出す。HDD14には、デジタル放送のコンテンツを記録可能であるのに加え、予め地域ごとに設定されたチャンネルプランなどが記憶されている。なお、HDD14に代え、または、HDD14とともに記録媒体を変更可能なブルーレイディスクドライブ14aや、外付けのHDDなどを備えても良い。
受信したデジタル放送のトランスポートストリームあるいはHDD14から読み出されたデータはデコーダ15に入力され、映像信号と音声信号とに分離され、デコードされる。デコードされた映像信号はドライバー16に入力されてディスプレイパネル17で映像として表示される。また、デコードされた音声信号はアンプ18で増幅されてスピーカ19から音声として出力される。また、デコーダ15はデマルチプレクサ12のCPUが生成する各種のOSD表示のデータを入力し、デコードされた映像信号に重畳してドライバー16へと出力する。
本録画再生装置10に対する操作指示は、操作パネル21を介してデマルチプレクサ12が取得し、所定の制御に反映させる。また、リモコン22を介する操作指示も同様に取得可能となっている。
デマルチプレクサ12にはネットワークユニット23が接続され、デマルチプレクサ12はネットワークユニット23を介して小規模LANやインターネットへ接続することが可能である。また、デマルチプレクサ12はサーバー機能も備えており、本録画再生装置10に対して所定のプロトコールに準拠してアクセスすれば、対応するデータを提供することができるようになっている。例えば、HDD14に録画されている映像プログラムを提供するメディアサーバーとして機能したり、後述するアンテナ設置補助処理に伴ってWEBサーバーとしても機能する。また、ネットワーク上の記録装置に対してHDD14のように録画再生しても良い。
本実施例では、チューナ11が複数のテレビ放送を個別に受信するチューナに相当し、HDD14がテレビ放送の内容を記録再生する記録手段に相当し、デマルチプレクサ12が指定された複数のチャンネルの放送内容を前記チューナで常時受信して前記記録手段で録画させる常時録画制御手段に相当している。
デマルチプレクサ12内のCPUはROMやHDD14に記憶されているプログラムを実行する。その中に、本録画再生装置10の管理プログラムや初期設定プログラムも含まれ、ユーザはディスプレイパネル17への表示に対応してリモコン22を操作することで、希望の処理を実行させることができる。このような管理プログラムの一つとして、本発明のアンテナ設置補助モードが用意されている。
図2は、録画再生装置が実施するアンテナ設置補助処理の処理手順に相当するフローチャートを示している。
CPUは、S100にて、アンテナ設置補助モードを選択されたか判断し、選択されている場合は以下の処理を実行する。まず、CPUは、S105にて、地域の設定をする。具体的には、ディスプレイパネル17に地域を選択する指示を出し、ユーザによるリモコン22での操作で指定される地域を取得する。次に、CPUは、S110にて、当該地域に対応したチャンネルプランをHDD14から読み出す。日本国内であれば、各地域ごとに受信可能とされるテレビ放送のチャンネルが設定されているので、そのチャンネルをまとめてあるチャンネルプランを読み出す。
CPUは、S115にて、チューナ11a1〜11a6への受信チャンネルを割り当てる。チューナ11a1〜11a6へ受信チャンネルを割り当てる処理を実施しているので、S115を実行する処理は同時受信指示手段(工程)に相当する。受信チャンネルを割り当てられた各チューナ11a1〜11a6は、それぞれ受信を開始する。図示しないアンテナを介して放送電波を受信するが、アンテナの設置途中であるので、必ずしも満足な受信強度の電波が入力されているとは限らない。それでも、復調器11b1〜11b6で復調を試みる際には入力されるIF出力に基づいて所定の処理を実施することで受信強度を表す信号を出力する。
そこで、CPUは、S120にて、全チューナの受信強度を取得する。上述したように、受信強度を表す信号は実際には復調器11b1〜11b6から得られるが、広義の意味ではチューナ11a1〜11a6と復調器11b1〜11b6との組でチューナと呼ぶものとする。このようにして受信強度を取得するS120の処理が、受信強度取得手段(工程)に相当する。
たとえアンテナが一定の方向を向いているとしても、受信強度は常に変化している。このため、CPUは、S125にて、全チューナの受信強度のピーク値を保持する。すなわち、ピーク値は各チャンネルでの受信強度の最大値であり、CPUは、最大値と現在の受信強度とを比較し、常に大きい方をピーク値として保存する。次に、CPUは、S130にて、受信強度とピーク値を使ってレーダーチャートを表示する。
図3は、アンテナ設置補助処理で表示されるレーダーチャートを図により示している。
この図では、チューナ11a1〜11a6が受信する六つの放送局(チャンネルに相当)に対する受信強度を表示している。相似形の七段階の六角形は外周へ向かうほど受信強度が強いことを示している。表示では0dB〜35dBの強度を読み取れるようにしている。20dBを安定して受信を維持できるための目安としている。
アンテナ方向1のときと、アンテナ方向2のときとを比べると、放送局ST3,ST4,ST6については、アンテナ方向1のときの方が受信強度が強いが、放送局ST1,ST2については、アンテナ方向2のときの方が受信強度は強い。放送局ST5については同じ受信強度ではあるものの、共に安定して受信できる受信強度に満ちていない。
この状況であったとすれば、ピーク値は、放送局ST1,ST2でアンテナ方向2の受信強度、放送局ST3,ST4,ST5,ST6でアンテナ方向1をつないだ形状となる。なお、放送局ST5については、アンテナ方向2も同じである。
また、本来の表示中は、アンテナ方向1とアンテナ方向2とが同時に表示されるわけではない。その時点におけるチューナ11a1〜11a6が受信している受信強度を同時にかつ個別に表示できる。このように、S130にて、個別に複数のチューナ11a1〜11a6が同時に受信している異なるチャンネルの受信強度を同時にかつ個別に表示するので、当該処理が受信強度表示制御手段(工程)に相当する。本実施例では、このレーダーチャートをディスプレイパネル17に表示することを前提としているが、並行して音声で出力するようにしてもよい。ただし、音声の出力は補助的にはなるが、同時に全てのチューナでの受信強度を示すことはできない。
また、レーダーチャートの表示に加え、CPUは、S135にて、現時点での受信可能チャンネル数を表示する。すなわち、各チューナ11a1〜11a6の受信強度が、安定して受信できる受信強度を上回っている数をカウントして、現在の受信強度として表示する。アンテナ方向1の場合は、放送局ST5以外は満足しているので、「5」と表示される。
ディスプレイパネル17には、常に、アンテナ設置を完了を指示できるように表示をしており、アンテナ設置を完了したら、ユーザは、リモコンを操作して、アンテナ設置補助モードの終了を選択する。当該操作がなされるまで、CPUは、S140にてアンテナ設置終了か判断しており、終了するまで、S120〜S140の処理を繰り返す。
このように、ユーザは、アンテナ設置作業の際に、リモコンを操作してアンテナ設置補助モードを選択することにより、デマルチプレクサ12のCPUが、S120〜S135を繰り返し、個別に複数のチューナ11a1〜11a6が同時に受信している受信強度を同時にかつ個別に表示させることができる。
(第二実施例)
第二実施例では、受信するチャンネル同士の間隔が広くなるようにチャンネルを選択する。複数のチューナを同時に受信させるので受信時のチューナ相互の影響もあり、アンテナ設置時にどのチャンネルにするかを選択するかによっても影響を受ける。このため、できるだけチューナ相互の影響を排除するべく、受信するチャンネル同士の間隔が広くなるようにチャンネルを選択する。
図4は、受信チャンネルを決定する処理手順をフローチャートにより示しており、図5は、受信チャンネルを決定する過程を模式図により示している。
図4に示すように、CPUは、S200にて、指定チャンネルに絞って最適化を行うかの判断を行う。このような最適化は予め決められたチャンネルに絞るものであり、第一実施例が該当する。そして、S205で、予め決められたチューナの数だけ(選局したチャンネルの数だけ)、「同時に受信するチャンネル」(以下、アンテナ表示チャンネルを呼ぶ)として選択する。
一方、指定チャンネルに絞り込まない場合は、S210では、受信可能なチャンネル全てについて最適化するかを判断し、以下の処理を実行する。S215では、上述したのと同様に地域設定を行い、受信可能なチャンネル数とその周波数を洗い出す。S220では、受信可能なチャンネル数が搭載されたチューナの数より多いか判断する。受信可能なチャンネル数が搭載されたチューナの数より少なければ、S205で、チューナの数だけ(選局したチャンネルの数だけ)アンテナ表示チャンネルを選択する。
しかし、受信可能なチャンネル数が搭載されたチューナの数より多ければ、S225にて、受信可能周波数のうち、最大周波数のチャンネル(A)と、最小周波数のチャンネル(B)をアンテナ表示チャンネルとして割り当てる。続いて、S230では、アンテナ表示チャンネルが搭載チューナの数より少ないか判断するが、ここではアンテナ表示チャンネルが搭載チューナの数より少なく、S235にて、AチャンネルとBチャンネルの中間周波数に近い周波数のチャンネルCチャンネルをアンテナ表示チャンネルに割り当てる。すなわち、受信可能な最も低い周波数のチャンネルと、受信可能な最も高い周波数のチャンネルと、その間で中間周波数に近いチャンネルを選択している。
S240にて、再度、アンテナ表示チャンネルが搭載チューナの数より少ないか判断するが、ここではアンテナ表示チャンネルが搭載チューナの数より少なく、以下は、ほぼ再起的に、S245にて、アンテナ表示チャンネルを決めていない空き周波数帯毎に、受信可能な最も低い周波数のチャンネルと受信可能な最も高い周波数のチャンネルとの間で中間の周波数に近いチャンネルをアンテナ表示チャンネルとして選択していく。すなわち、中間周波数の+側(−側)について、同様に中間周波数に近いチャンネルを洗い出してアンテナ表示チャンネルに割り当てる。
終了するのは搭載チューナの数とアンテナ表示チャンネルの数とが一致したときであり、S250にて、アンテナ表示チャンネルが搭載チューナの数より少ないか判断し、少なくない(等しくなった)と判断されたときに再起的なループ処理を終える。なお、本実施例では、再起的とはこのように繰り返し判断していることを表している。
図5に沿って説明する。
1. 図5に示すとおり、受信可能チャンネルの最大周波数と最小周波数をまず選定する。
2. AとBの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒C
3. AとCの中間周波数にもっとも近い周波数取る。⇒D
4. CとBの中間周波数にもっとも近い周波数取る。⇒E
5. DとAの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒無い場合は飛ばす。
6. EとBの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒F
7. DとCの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒G
8. FとBの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒無い場合は飛ばす。
9. EとCの中間周波数にもっとも近い周波数を取る。⇒H
10.以下、同様に周波数をまんべんなく取れるように設定していく。
もちろんチューナの数が足りない場合は、1から順番に取れるところまで行えばよい。
このように、本実施例では、最低の周波数のチャンネルと、最高の周波数のチャンネルと、中間の周波数に近いチャンネルを選んだら、それぞれの間においてさらに中間の周波数に近いチャンネルを選択することを繰り返す。地域ごとにチャンネルプランはあるとしても、いくつのチャンネルを選択(受信)できるかは未定なので、選択できるだけ繰り返して受信するチャンネルを選択している。
(第三実施例)
第三実施例では、アンテナを設置する場所で受信強度を見られるようにして、設置作業を効率的にできるようにする。
図6は、モバイル機器で受信強度を表示する処理手順をフローチャートにより示しており、図7は、モバイル機器で受信強度を表示する状況を模式図により示している。
上述したように本録画再生装置10は、WEBサーバーとしても機能する。このため、ネットワークユニット23が接続されているネットワークに接続可能なネットワーク端末から、本録画再生装置10にアクセスすることにより、受信強度を表示できる。
WEBサーバーとして、CPUは、S300にて、ネットワーク端末からアンテナ受信強度の要求があるか判断する。図7に示すように、モバイル機器30は無線LANを介して、本録画再生装置10と同じLANに接続できているものとする。アンテナ設置者は、このモバイル機器30を持ち、アンテナ設置作業場所からWEBサーバーである本録画再生装置10にアクセスし、アンテナ受信強度を要求する。
CPUは、S300にて、アンテナ受信強度の要求があると判断すれば、S305にて、モバイル機器用表示データを作成する。表示データは、画面の表示用のデータと、音声出力用の音声データである。また、モバイル機器用画面データの作成にあたり、レーダーチャートに加えて折れ線グラフを表示させるようにしても良い。表示自体はユーザがどちらか選択できるようにすればよい。また、順番に出力することにはなるものの、モバイル機器用音声データも作成する。そして、CPUは、S310にて、要求に応答するためにモバイル機器用表示データをモバイル機器30に送信する。
モバイル機器30の側では、インターネットのWEBにアクセスするのと同様、図7に示すように、画面上に各チューナ11a1〜11a6での受信強度が折れ線グラフやレーダーチャートで表示される。また、同時に音声も出力される。すなわち、音声にて通知したり、スマートフォン等に表示を転送して表示させることができ、ディスプレイパネル17が直接見えなくても、アンテナ設置作業が行えるようになる。
このように、本実施例によれば、LANなどのネットワーク接続で各チャンネルの受信強度を表示できるようにしており、無線LAN環境を含めて多様な環境で表示を見ることができるので、設置作業の効率が向上する。
以上説明したように、本発明によれば、以下のようにして受信強度を表示する。
1:搭載しているチューナのチャンネル数分だけ、受信チャンネル(放送局)を選ぶ。
2:アンテナ表示設定画面において、受信できるチューナ1個につき1つの選局チャンネルのアンテナレベル(受信強度)表示をチューナの個数分だけレーダーチャートで表示させる。
3:アンテナを動かしていった時のそれぞれの受信チャンネル(放送局)の最大アンテナレベルを取得する。
同時に視聴に最低限必要なアンテナレベルを超えるチャンネル数の変動をカウントする。
それぞれの最大値(ピーク値)をホールド表示させる。
4:同時にチャンネル数を随時音声通知及びスマートフォン等への小型機器に画面と音声を転送する。
なお、本発明は前記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・前記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって前記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が前記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
11、11a1〜11a6…チューナ、11b1〜11b6…復調器、12…デマルチプレクサ、13…マルチプレクサ、14…HDD、15…デコーダ、16…ドライバー、17…ディスプレイパネル、18…アンプ、19…スピーカ、21…操作パネル、22…リモコン、23…ネットワークユニット、30…モバイル機器、ST1〜ST6…放送局(チャンネル)。

Claims (7)

  1. 複数のテレビ放送を個別に受信するチューナと、テレビ放送の内容を記録再生する記録手段と、指定された複数のチャンネルの放送内容を前記チューナで常時受信して前記記録手段で録画させる常時録画制御手段とを備えるテレビ放送受信装置であって、
    前記複数のチューナに対して個別に同時に異なるチャンネルの受信を指示する同時受信指示手段と、
    前記複数のチューナが個別に同時に受信するチャンネルの受信強度を個別に取得する受信強度取得手段と、
    前記受信強度取得手段が個別に取得した異なるチャンネルの受信強度を同時に表示させる受信強度表示制御手段とを具備することを特徴とするテレビ放送受信装置。
  2. 前記受信強度表示制御手段は、所定の受信強度を超えるチャンネルの数を表示することを特徴とする請求項1に記載のテレビ放送受信装置。
  3. 前記受信強度表示制御手段は、各チャンネルの受信強度のピーク値を保持して表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテレビ放送受信装置。
  4. 前記同時受信指示手段は、受信可能な最も周波数の低いチャンネルと、受信可能な最も周波数の高いチャンネルと、その間で中間の周波数に近いチャンネルを選択することを再起的に繰り返して受信するチャンネルを選択することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のテレビ放送受信装置。
  5. 前記同時受信指示手段は、地域ごとにチャンネルプランを備え、同チャンネルプランに従って受信するチャンネルを選択することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のテレビ放送受信装置。
  6. 前記受信強度表示制御手段は、ネットワーク接続で各チャンネルの受信強度を表示させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のテレビ放送受信装置。
  7. 複数のテレビ放送を個別に受信するチューナと、テレビ放送の内容を記録再生する記録手段と、指定された複数のチャンネルの放送内容を前記チューナで常時受信して前記記録手段で録画させる常時録画制御手段とを備えるテレビ放送受信装置の設定方法であって、
    前記複数のチューナに対して個別に同時に異なるチャンネルの受信を指示する同時受信指示工程と、
    前記複数のチューナが個別に同時に受信するチャンネルの受信強度を個別に取得する受信強度取得工程と、
    前記受信強度取得工程で個別に取得した異なるチャンネルの受信強度を同時に表示させる受信強度表示制御工程とを含むことを特徴とするテレビ放送受信装置の設定方法。
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