JP2008022047A - 放送受信装置、放送受信方法およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

放送受信装置、放送受信方法およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】1回のキー操作で関連放送サービスを順次選択することが可能な放送受信装置を提供する。
【解決手段】フラッシュメモリ13は、リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号毎に複数の放送サービスを対応付けて記憶する。CPU11は、IR処理部12によって入力されたチャンネル番号に対応する放送サービスを、フラッシュメモリ13に記憶された複数の放送サービスの中から選択するときに、入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択する。そして、ネットワーク処理部15、地上デジタル放送フロントエンド処理部17、衛星デジタル放送フロントエンド処理部18またはアナログテレビ処理部19は、CPU11によって選択された放送サービスを受信する。したがって、1回のキー操作で関連放送サービスを順次選択することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の異なる放送方式に対応した放送受信装置に関し、特に、ユーザが放送方式を意識することなく所望の番組を視聴することが可能な放送受信装置、放送受信方法およびコンピュータ・プログラムに関する。
近年、地上アナログ、地上デジタル、衛星デジタル、地上デジタルワンセグ、デジタル放送IP(Internet Protocol)再送信、IP放送などの複数の異なる放送方式に対応した放送受信装置が開発されている。
このような放送受信装置においては、ユーザによって選局指示があったチャンネルを選局できない場合、ユーザが別の放送方式を選択し、所望の番組に対応するチャンネルを選択する必要がある。そのため、ユーザが放送方式を意識して番組を再選択する必要があり、操作が煩雑になる。
また、同一の放送方式については、系列局情報と、推定した地域情報とから代替局を特定して選択する技術がある。しかしながら、複数の放送方式にまたがる代替局を選択することができなかったり、地域を推定するための方法が必要となったり、放送局の変化には対応しにくかったりする。
これらに関連する技術として、下記の特許文献1〜3に開示された発明がある。
特許文献1に開示されたテレビジョン受信機においては、数字キーの個数よりも放送番組のチャンネル数が多い場合には、各チャンネル番組をページごとに割り振って数字キーに関連付ける。また、リモコンには、数字キーとともにページ更新用のキーが設けられている。これにより、使用者は、リモコンのページ変更用のキーを押してページを変更して所望のチャンネル番号を探すものである。
また、特許文献2に開示されたデジタル放送受信装置は、放送局から所定周波数で送信されるデジタル放送を受信するように予め設定された周波数に基づいてデジタル放送を受信するデジタル放送受信手段と、設定されたデジタル放送が受信されたか否かを判別するデジタル放送受信判別手段と、受信が設定されたデジタル放送が受信されないと判別された場合は、その代替としての放送が受信されるための代替チャンネルが設定されているか否かを判別する代替チャンネル判別手段と、代替チャンネルが設定されていると判別された場合は設定されたデジタル放送から代替チャンネルへ切換えて代替チャンネルの放送を受信する切換受信手段とを備えたものである。
また、特許文献3に開示された放送受信装置においては、放送の受信状態が悪化した場合に、検出した識別情報から受信地域を推定し、受信中の放送局系列に属し且つ推定した受信地域に適合する放送局の周波数を系列放送局情報で検索し、選局手段は検出した周波数の放送を選局するものである。
特開2001−36823号公報 特開2004−241983号公報 特開2002−9649号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたテレビジョン受信機においては、数字キーの個数よりも放送番組のチャンネル数が多い場合には、各チャンネル番組をページごとに割り振って数字キーに関連付けているが、放送方式の異なる複数の関連放送サービスについては考慮されていない。そのため、異なる放送方式の関連放送サービスを視聴する場合、ユーザによる操作が煩雑になるといった問題点があった。
ここで、関連放送サービスとは、同一放送事業者が放送サービスを同一の放送方式で、あるいは複数の放送方式にまたがって行なっている場合における、それぞれの放送サービス、また別個の放送事業者が同一あるいは類似の放送サービスを同一の放送方式で、あるいは複数の放送方式にまたがって行なっている場合におけるそれぞれの放送サービスを指すものとする。
また、特許文献2に開示されたデジタル放送受信装置においては、受信が設定されたデジタル放送が受信されないと判別された場合は、設定されたデジタル放送から代替チャンネルへ切り換えて代替チャンネルの放送を受信するものであるため、デジタル放送が受信されない場合には操作性が向上することになる。しかしながら、デジタル放送が受信されている場合には、さらなる操作性の向上を図ることができない。
また、特許文献3に開示された放送受信装置においては、放送の受信状態が悪化した場合に、受信中の放送局系列に属し且つ推定した受信地域に適合する放送局の周波数を系列放送局情報で検索して選局するものであるため、放送の受信状態が悪化した場合には操作性が向上することになる。しかしながら、放送の受信状態が良好な場合には、さらなる操作性の向上を図ることができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、1回のキー操作で関連放送サービスを順次選択することが可能な放送受信装置、放送受信方法およびそのコンピュータ・プログラムを提供することである。
第2の目的は、関連性が高い放送サービスを優先的に選択することが可能な放送受信装置を提供することである。
第3の目的は、受信状態のよい放送サービスを優先的に選択することが可能な放送受信装置を提供することである。
本発明のある局面に従えば、放送サービスを受信する放送受信装置であって、リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号毎に複数の放送サービスを対応付けて記憶する記憶手段と、チャンネル番号を入力する入力手段と、入力手段によって入力されたチャンネル番号に対応する放送サービスを、記憶手段に記憶された複数の放送サービスの中から選択する選択手段と、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択手段に選択させる選択制御手段と、選択手段によって選択された放送サービスを受信する受信手段と、受信手段によって受信された放送サービスを出力する出力手段とを含む。
好ましくは、記憶手段は、チャンネル番号毎に、同一放送グループが提供する放送方式の異なる複数の放送サービスを対応付けて記憶する。
好ましくは、選択制御手段は、優先順位に従って次に選択される放送サービスを抽出して受信手段に予め受信させる。
好ましくは、選択制御手段は、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、前回選択された放送サービスと同じ放送方式の放送サービスを選択手段に選択させる。
好ましくは、選択制御手段は、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、入力手段によって入力されたチャンネル番号で前回選択された放送サービスと同じ放送サービスを選択手段に選択させる。
好ましくは、出力手段は、受信手段によって受信された放送サービスの番組情報に含まれる課金情報を出力する。
好ましくは、放送受信装置はさらに、電子番組表を取得する電子番組表取得手段と、電子番組表取得手段によって取得された電子番組表を参照して、記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応付けられた複数の放送サービスの順位付けを行なう順位付け手段を含み、選択手段は、順位付け手段による順位付けに応じて放送サービスを選択する。
好ましくは、受信手段は、受信状態情報を取得し、受信状態情報を参照して、記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応づけられた複数の放送サービスの順位付けを行なう順位付け手段をさらに含み、選択手段は、順位付け手段による順位付けに応じて放送サービスを選択する。
好ましくは、選択制御手段は、受信手段によって取得された受信状態情報を参照して受信不可能な放送サービスを選択手段に選択させない。
好ましくは、放送受信装置はさらに、放送サービスの追加または削除を検出して記憶手段が記憶する放送サービスを変更する変更手段を含む。
本発明の別の局面に従えば、放送サービスを受信する放送受信方法であって、リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号を入力するステップと、入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、チャンネル番号に対応付けて記憶された複数の放送サービスの中から、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択するステップと、選択された放送サービスを受信するステップと、受信された放送サービスを出力するステップとを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、放送サービスを受信する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号を入力するステップと、入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、チャンネル番号に対応付けて記憶された複数の放送サービスの中から、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択するステップと、選択された放送サービスを受信するステップと、受信された放送サービスを出力するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明のある局面によれば、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、選択制御手段が、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択手段に選択させるので、1回のキー操作で関連放送サービスを順次選択することが可能となる。
また、記憶手段が、チャンネル番号毎に、同一放送グループが提供する放送方式の異なる複数の放送サービスを対応付けて記憶するので、番組内容が同じ放送サービスを同じチャンネル番号に対応付けることが可能となる。
また、選択制御手段が、優先順位に従って次に選択される放送サービスを抽出して受信手段に予め受信させるので、放送サービスの切換えを瞬時に行なうことが可能となる。
また、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、選択制御手段が、前回選択された放送サービスと同じ放送方式の放送サービスを選択手段に選択させるので、放送方式が頻繁に切換わるといった不具合を防止することが可能となる。
また、選択制御手段は、入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、入力手段によって入力されたチャンネル番号で前回選択された放送サービスと同じ放送サービスを選択手段に選択させるので、ユーザが選択する可能性が高い放送サービスを出力することが可能となる。
また、出力手段が、受信手段によって受信された放送サービスの番組情報に含まれる課金情報を出力するので、ユーザがその放送サービスを選択するか否かを決定するのに必要となる情報を提供することが可能となる。
また、順位付け手段が、電子番組表取得手段によって取得された電子番組表を参照して、記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応付けられた複数の放送サービスの順位付けを行なうので、関連性が高い放送サービスを優先的に選択することが可能となる。
また、順位付け手段が、受信状態情報を参照して、記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応づけられた複数の放送サービスの順位付けを行なうので、受信状態のよい放送サービスを優先的に選択することが可能となる。
また、選択制御手段が、受信手段によって取得された受信状態情報を参照して受信不可能な放送サービスを選択手段に選択させないので、受信不可能な放送サービスをスキップして選択することが可能となる。
また、変更手段が、放送サービスの追加または削除を検出して記憶手段が記憶する放送サービスを変更するので、関連放送サービスの変更を容易に行なうことが可能となる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における放送受信装置の概略構成を示すブロック図である。この放送受信装置は、装置の全体的な制御を行なうCPU(Central Processing Unit)11と、リモコンからの信号を受けてCPU11に通知するIR(Infrared)処理部12と、CPU11が実行するプログラムなどが格納されるフラッシュメモリ13と、ワークエリアなどに使用されるRAM(Random Access Memory)14と、IP(Internet Protocol)ネットワークの処理を行なうネットワーク処理部15と、放送コンテンツであるMPEG(Moving Picture Experts Group)データを処理するMPEG処理部16と、地上デジタル放送に関連する処理を行なう地上デジタル放送フロントエンド処理部17と、衛星デジタル放送に関連する処理を行なう衛星デジタル放送フロントエンド処理部18と、地上波アナログ放送に関連する処理を行なうアナログテレビ処理部19と、MPEG処理部16およびアナログテレビ処理部19からの映像信号を処理するスケーラ部20と、スケーラ部20によって処理された映像信号を受けて映像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、MPEG処理部16およびアナログテレビ処理部19からの音声信号の処理を行なうオーディオプロセッサ部22と、音声を再生するスピーカ23とを含む。
CPU11は、メモリコントローラ、IRコントローラなどを内蔵しており、フラッシュメモリ13に格納されたプログラムを実行して各処理部の制御を行なうことにより、放送受信装置全体の制御を行なう。なお、CPU11は、ネットワーク処理部15、MPEG処理部16、地上デジタル放送フロントエンド処理部17、衛星デジタル放送フロントエンド処理部18、アナログテレビ処理部19、スケーラ部20およびオーディオプロセッサ部22とI2C(Inter Integrated Circuit)バスなどによって接続されている。
また、CPU11は、内蔵されているIRコントローラを制御することにより、IR処理部12によって受信された信号からデータを抽出する。
IR処理部12は、リモコンから受けた赤外線信号に対してIRデモジュレート処理などの処理を行ない、復調後の電気信号をCPU11に出力する。
フラッシュメモリ13は、CPU11によって実行されるプログラム、後述する各種テーブルの内容などを保持する不揮発性メモリである。供給される電源が切断された状態でもデータを保持できれるものであればよく、フラッシュメモリに限定されない。
RAM14は、CPU11によって使用されるデータなどを一時的に記憶する。CPU11は、リセット時にフラッシュメモリ13に格納されるプログラムをRAM14にロードし、RAM14にロードされたプログラムを実行するようにしてもよい。
ネットワーク処理部15は、図示しない物理層を用いてIPネットワークと接続し、データの送受信を行なう。ネットワーク処理部15は、CPU11と2つのバスによって接続されており、一方は制御用に用いられるI2Cなどのバスであり、他方はデータの転送に用いられるPCI(Peripheral Component Interconnect)などのバスである。なお、ネットワーク処理部15とCPU11とをPCIなどの1つのバスで接続して、制御用とデータ転送用とを1つのバスで兼ねるように構成してもよい。
MPEG処理部16は、ネットワーク処理部15、地上デジタル放送フロントエンド処理部17および衛星デジタル放送フロントエンド処理部18と接続され、放送コンテンツであるMPEGデータ(TS(Transport Stream)データ)を受け、映像データ、音声データ、電子番組表などの付加データ、映像・音声の同期などの再生制御に必要な制御データなどを分離、復号、解釈し、スケーラ部20に映像データを転送したり、オーディオプロセッサ部22に音声データを出力したり、CPU11に電子番組表データを転送したりする。
地上デジタル放送フロントエンド処理部17は、図示しないアンテナによって受信された地上デジタル放送の放送波を受け、目的の周波数に同調して希望周波数の信号を取出し、所定の手順で復調し、ベースバンドとなるデジタルデータであるMPEG−TSデータを再構成して後段のMPEG処理部16に転送する。
衛星デジタル放送フロントエンド処理部18は、図示しないアンテナによって受信された衛星デジタル放送の放送波を受け、目的の周波数に同調して希望周波数の信号を取出し、所定の手順で復調し、ベースバンドとなるデジタルデータであるMPEG−TSデータを再構成して後段のMPEG処理部16に転送する。
アナログテレビ処理部19は、図示しないアンテナによって受信された地上波テレビの放送波を受け、目的の周波数に同調して希望周波数の信号を取出し、所定の手順で復調し、デジタル化したITU−R(International Telecommunication Union-Radiocommunication sector) 656などの映像信号をスケーラ部20に転送したり、I2S(Inter Integrated circuit Sound)などの音声信号をオーディオプロセッサ部22に転送したり、垂直帰線区間(VBI)に重畳されたデータをCPU11に転送したりする。
スケーラ部20は、主にインタレース/プログレッシブ(ノンインタレース)変換処理などを行なう映像のスケーリングエンジンによって構成され、MPEG処理部16およびアナログテレビ処理部19から受けたITU−R 656などのデジタル化された映像信号を所定のサイズに拡大/縮小し、プログレッシブ映像信号に変換してLCD表示部21に出力する。
また、スケーラ部20は、複数の映像信号を受け、その中の1つを選択して処理する機能も有している。
LCD表示部21は、LCDドライバとLCDパネルとによって構成され、スケーラ部20によって処理された映像信号を受けて画面にその映像を表示する。
オーディオプロセッサ部22は、入力された複数の音声信号の中から1つの音声信号の選択、音声信号のゲインコントロール、ミキシングなどの機能を有しており、MPEG処理部16およびアナログテレビ処理部19から受けたI2Sなどのデジタル化された音声信号を、所定の音量に変換してスピーカ23に出力することにより音声を再生する。
図2は、地上デジタル放送フロントエンド処理部17の内部構成を示すブロック図である。この地上デジタル放送フロントエンド処理部17は、図示しないアンテナによって受信された地上波デジタル放送の放送波(RF(Radio Frequency)信号)を受けて所望の周波数の信号を抽出するチューナ171と、チューナ171によって抽出された信号を復調するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部172とを含む。
チューナ171は、図示しないアンテナによって受信された地上波デジタル放送の放送波(RF信号)を受け、I2Cなどの制御用バスを介してCPU11から指示された周波数帯域で同調を行ない、抽出した信号をOFDM復調部172に出力する。
OFDM復調部172は、チューナ171から受けた信号に対して、OFDM復調、デインターリーブ、キャリアデジタル復調、誤り訂正などの処理を行ない、放送波によって伝送されたMPEG−TSを再構成してMPEG処理部16に出力する。
また、チューナ171およびOFDM復調部172は、I2Cなどの制御用バスでCPU11と接続されている。CPU11は、チューナ171による同調処理およびOFDM復調部172による復調処理において検知される同調不可、C/N比、ビット誤り率などの状態情報を、この制御用バスを介して取得することが可能である。
なお、地上デジタルワンセグ放送の伝送方式は、固定受信機向けの地上デジタル放送の方式に包含されており、同一のフロントエンド処理で対応することができる。また、地上デジタルワンセグ放送の選択は、TS処理を行なうMPEG処理部16によって行なわれるので、OFDM復調部172が同様の処理で地上デジタルワンセグ放送の処理も行なうことができる。
図3は、衛星デジタル放送フロントエンド処理部18の内部構成を示すブロック図である。この衛星デジタル放送フロントエンド処理部18は、図示しないアンテナによって受信された衛星デジタル放送の放送波(IF(Intermediate Frequency)信号)を受けて所望の周波数の信号を抽出するチューナ181と、チューナ181によって抽出された信号を復調する復調部182とを含む。
チューナ181は、図示しないアンテナによって受信された衛星デジタル放送の放送波(IF信号)を受け、I2Cなどの制御用バスを介してCPU11から指示された周波数帯域で同調を行ない、抽出した信号を復調部182に出力する。
復調部182は、チューナ181から受けた信号に対して、デジタル復調(PSK(Phase Shift Keying)復調)、誤り訂正、デインターリーブ、フレーム分離などの処理を行ない、放送波によって伝送されたMPEG−TSを再構成してMPEG処理部16に出力する。
また、チューナ181および復調部182は、I2Cなどの制御用バスでCPU11と接続されている。CPU11は、チューナ181による同調処理および復調部182による復調処理において検知される同調不可、C/N比、ビット誤り率などの状態情報を、この制御用バスを介して取得することが可能である。
図4は、アナログテレビ処理部19の内部構成を示すブロック図である。このアナログテレビ処理部19は、図示しないアンテナによって受信されたアナログテレビ放送の放送波(RF信号)を受けて所望の周波数の信号を抽出するチューナ191と、チューナ191によって抽出された信号をデコードしてデジタルの映像信号に変換するビデオデコーダ192と、チューナ191によって抽出された信号をデコードしてデジタルの音声信号に変換するオーディオプロセッサ193とを含む。
チューナ191は、図示しないアンテナによって受信されたアナログテレビ放送の放送波(RF信号)を受け、I2Cなどの制御用バスを介してCPU11から指示された周波数帯域で同調を行ない、抽出した信号をビデオデコーダ192およびオーディオプロセッサ193に出力する。
ビデオデコーダ192は、チューナ191から受けた信号(NTSC(National Television System Committee)信号)をデコードし、ITU−R 656などのデジタルの映像信号に変換してスケーラ部20に出力する。
また、ビデオデコーダ192は、ビデオ信号の垂直帰線期間(VBI)の所定ラインに重畳されている電子番組表、コピー制御情報などのデータの抽出も行なう。
オーディオプロセッサ193は、チューナ191から受けた信号をデコードし、I2Sなどのデジタルの音声信号に変換してオーディオプロセッサ部22に出力する。
また、チューナ191、ビデオデコーダ192およびオーディオプロセッサ193は、I2Cなどの制御用バスでCPU11と接続されている。CPU11は、チューナ191による同調処理や、ビデオデコーダ192およびオーディオプロセッサ193によるデコード処理において検知される同調不可、デコード不可などの状態情報や、上述したVBIに重畳されたデータ、音声多重モードなどの付加情報を、この制御用バスを介して取得することが可能である。
図5は、ネットワーク処理部15の内部構成を示すブロック図である。このネットワーク処理部15は、ネットワーク処理部15の全体的な制御を行なうネットワークプロセッサ151と、ネットワークプロセッサ151によって実行されるプログラムなどが格納されるフラッシュメモリ152と、ワークエリアなどに使用されるRAM153とを含む。
ネットワークプロセッサ151は、マイコンおよびネットワークコントローラの機能を有しており、IPネットワークに関する処理を行なう。ネットワークプロセッサ151は、リセット時にフラッシュメモリ152からプログラムをロードし、さらにフラッシュメモリ152から初期設定データを読込んで、外部に接続されている物理層とのインタフェースを設定する。
ネットワークプロセッサ151は、I2Cなどの制御用バスを介してCPU11から接続指示を受けると、物理層を利用してCPU11から指示されたホストのIPアドレスおよびポートに接続する。そのときに使用されるデータは、一時的にRAM153に格納される。
ネットワークプロセッサ151は、IP/ICMP(Internet Control Message Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)/RTP(Real-time Transport Protocol)、DNS(Domain Name System)/DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)/HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)/SSL(Secure Socket Layer)などの各層のプロトコルの処理を行なうが、これらの処理は本願発明と直接関係するものではないので、その詳細な説明は行なわない。
ネットワークプロセッサ151は、CPU11からURI(Universal Resource Indicator)の形式でプロトコル、ホスト、ポートおよびファイルを指定されると、その指定に従って接続するために、DNSにより指定のホストのIPアドレスを取得し、そのIPアドレスおよびポートに接続し、指定のプロトコルでやり取りを行なって指定のファイルを取得しようとする。
IP放送や地上デジタルIP再送信の場合、放送内容がストリーミングとして配信され、そのコンテンツを格納したMPEG−TS(または、MPEG−PS)が順次IPパケットに格納されて送られてくる。ネットワークプロセッサ151は、IPや、TCP/RTP/HTTPなどの上位のプロトコルによってデータ部分(ペイロード)を取出し、PCIなどのデータ転送用のバスを介してCPU11に転送する。
また、CPU11は、このデータ転送用のバスを介して、ネットワークプロセッサ151からネットワークの接続状態情報や、TSに多重化されていないEPG(Electronic Program Guide)などの付加情報を取得することも可能である。
なお、ネットワークプロセッサ151がIPネットワーク処理を行なうように構成しているが、これらの処理もCPU11が行なうようにしてもよい。同様に、フラッシュメモリ13がフラッシュメモリ152を兼ね、RAM14がRAM153を兼ねるようにしてもよい。
図6は、MPEG処理部16の内部構成を示す図である。このMPEG処理部16は、MPEG−TSを種類に応じて分離するTS分離部161と、映像PESをデコードする映像デコーダ162と、音声PESをデコードする音声デコーダ163と、映像デコーダ162によってデコードされた映像信号に字幕を多重する表示多重化部164と、TS分離部161によって分離された映像PESを格納する映像PESバッファ165と、TS分離部161によって分離された字幕PESを格納する字幕PESバッファ166と、TS分離部161によって分離された音声PESを格納する音声PESバッファ167と、TS分離部161によって分離されたデータセクションを格納するセクションバッファ168とを含む。
TS分離部161は、フロントエンドの出力であるMPEG−TSを、映像PES、音声PES、字幕PESおよびデータセクションに分離し、それぞれを映像PESバッファ165、字幕PESバッファ166、音声PESバッファ167およびセクションバッファ168に格納する。
映像デコーダ162は、映像PESバッファ165に格納された映像PESに応じて適切なデコーダを選択して復号し、ITU−R 656などのデジタル映像信号としてスケーラ部20に出力する。映像デコーダ162は、MPEG2 video、H.264/AVC(Advanced Video Coding)などに対応した複数のデコーダを有しており、TSパケットの解析によってデコーダを選択する。
音声デコーダ163は、音声PESバッファ167に格納された音声PESに応じて適切なデコーダを選択して復号し、I2Sなどのデジタル音声信号としてオーディオプロセッサ部22に出力する。音声デコーダ163は、複数のデコーダを有しており、TSパケットの解析によってデコーダを選択する。
表示多重化部164は、映像デコーダ162から出力された映像信号を受け、字幕PESバッファ166に格納された字幕を重ね合わせたデジタル映像信号を生成してスケーラ部20に出力する。
なお、映像PESのデコード処理、音声PESのデコード処理および最終的な表示については、セクションバッファ168に格納された提示用時刻要素の内容に従って同期が取られ、映像および音声の再生が行なわれる。
図7は、リモコンの外観例を示す図である。このリモコンは、テンキー31と、電源キー32と、放送方式を切換える放送方式切換キー33と、関連放送サービスに切換える関連放送キー34と、選局キー35と、音量キー36とを含む。
ユーザがキーを押下することにより、リモコンはIR信号を出力する。放送受信装置のIR処理部12がリモコンから出力されたIR信号を受けて復調し、CPU11に出力することによって、各キーに割付けられた機能が実行される。
テンキー31は12個のキーからなり、番組選択時にテンキー31のいずれかが押下されると、放送受信装置は対応する番号に設定された放送局を選局する。また、電源キー32は、放送受信装置の電源をオン/オフするためのキーである。
放送方式切換キー33は、地上アナログ、地上デジタル、衛星デジタル、地上デジタルワンセグ、デジタル放送IP再送信、IP放送などの受信したい放送方式を選択するためのキーである。
関連放送キー34は、直前に選局された放送サービスの関連放送サービスに切換えるためのキーである。
選局キー35は、チャンネルをダイレクトに選択するのではなく、現在選択しているチャンネルの次のチャンネルまたは前のチャンネルに切換えるためのキーである。また、音量キー36は、放送受信装置の音量を調整するためのキーである。
図8は、放送サービスグループテーブルの一例を示す図である。この放送サービスグループテーブルは、関連放送サービスをグループ化して管理するためのテーブルであり、デフォルトの設定はフラッシュメモリ13に予め格納されている。CPU11は、フラッシュメモリ13に格納されている放送サービスグループテーブルを直接参照してもよいし、放送サービスグループテーブルをRAM14に転送してから、RAM14の内容を参照するようにしてもよい。
放送サービスグループテーブルは、グループ化された後述する「放送サービス管理レコード」の集まりであり、各グループ毎に「グループID」が付されている。グループIDによって分類され、集められた各放送サービス管理レコードによって管理されている放送サービスが、関連放送サービスとして扱われる。
図9は、放送サービス管理レコードの一例を示す図である。放送サービス管理レコードは、各放送サービスについて主にアクセスに関する管理を行なうためのレコードであり、図8に示す放送サービスグループテーブルの構成要素となる。放送サービス管理レコードは、各放送サービスについての放送ID、名称、方式、選局情報、重み(優先順位)、受信不良カウンタなどの情報を有している。
放送IDは、放送サービスを一意に識別するための識別子である。以下の説明においては、放送サービス全体の中で一意に識別されるとして説明するが、グループIDと組合わせて一意に識別されたり、方式と組合わせて一意に識別されるようにしてもよい。
名称は、放送サービスの名称であり、ユーザによって可読であり識別可能な文字列などの情報である。また、文字列への参照情報であってもよい。
方式は、放送方式を示す情報であり、たとえば、「1」が地上アナログ放送を示し、「2」が地上デジタル放送を示し、「3」が地上デジタルワンセグ放送を示している。
選局情報は、各サービスを選局するための情報であり、各サービスの放送方式に依存する情報である。この選局情報の詳細は後述する。
重み(優先順位)は、同一グループに含まれるサービス間における相対的な重み付けの情報であり、同一グループ内における優先選択処理などに用いられる。たとえば、この重みの値を0以上の整数値とし、値が大きいほど優先順位が高いものとする。
受信不良カウンタは、その放送サービスの受信に関する状態情報として、受信不良を観測した回数を計数するためのカウンタである。
図10は、選局情報の一例を示す図である。この選局情報は、各サービスにアクセスするための情報であり、放送方式に依存する。なお、選局情報は各サービスにアクセスするための情報であれば、図10に示すものに限られるものではない。
図10(a)は、地上アナログ放送の選局情報を示しており、当該サービスのチャンネル番号、選局周波数、バンド情報、微調整値などによって構成される。
選局周波数、VHF帯かUHF帯かなどを示すバンド情報、および微調整値は選局のための情報であり、アナログテレビ処理部19内のチューナ191に指示するための情報である。これらの情報は、地域番号によるプリセット情報、ユーザによって放送探索(オートスキャン)機能が実行されたときの結果情報、ユーザの手操作による設定情報などである。
図10(b)は、地上デジタル放送の選局情報を示しており、当該サービスのチャンネル番号、選局周波数、TSID、SID、1segフラグなどによって構成される。
選局周波数は、地上デジタル放送フロントエンド処理部17内のチューナ171に指示するための情報である。TSIDは、当該サービスを含むMPEG−TSを示す識別子である。このTSIDは、同じ周波数に複数のMPEG−TSが含まれている場合に、それぞれのMPEG−TSを識別するための情報である。
SIDは、当該サービスを含むMPEG−TS中の当該サービスを示す識別子である。このSIDは、同じMPEG−TSに複数のサービスが含まれている場合に、それぞれのサービスを識別するための情報である。
1segフラグは、当該サービスが固定受信機向け放送であるか、携帯受信機向け放送であるかを示す情報である。1segフラグが“1”であれば、MPEG処理部16は、強制的に携帯受信機向け放送であるワンセグ放送を取出す。
上述のように、地上デジタル放送と地上デジタルワンセグ放送とでは、受信時における大きな相違がないので、選局情報としては共用している。これらの情報に基づいて、MPEG処理部16は、目的のストリームの取出しを行なう。
図10(c)は、BS/広帯域CSデジタル放送の選局情報を示しており、当該サービスのチャンネル番号、選局周波数、TSID、SIDなどによって構成される。
選局周波数は、衛星デジタル放送フロントエンド処理部18内のチューナ181に指示するための情報である。TSIDは、当該サービスを含むMPEG−TSを示す識別子である。SIDは、当該サービスを含むMPEG−TS中の当該サービスを示す識別子である。これらの情報に基づいて、MPEG処理部16は、目的のストリームの取出しを行なう。
図10(d)は、IP放送の選局情報を示しており、当該サービスのチャンネル番号、URI、認証情報、端末情報などによって構成される。
URIは、サービスの接続先を示す一意の識別文字列であり、それによってプロトコル種別、ホストアドレス、ポート番号、ターゲットファイルパスなどが表現される。たとえば、httpプロトコルの場合、http://host:port/dir1/dir2/fileといった形式で表現される。
認証情報は、接続時の認証のための情報であり、必ずしも必要なものではない。端末情報は、受信端末の属性に関する情報であり、たとえば、画面サイズ、設置位置などを含み、必要に応じて接続時に放送サーバに送信される。
なお、地上デジタルIP再送信の形式は、IP放送の形式と大きく相違しないので、IP放送の形式を共用する。
図11は、チャンネルテーブルの一例を示す図である。このチャンネルテーブルは、リモコンのテンキー31のそれぞれに割当てられた放送を管理するためのテーブルであり、固定長レコードのリストで構成される。チャンネルテーブルのフィールドは、方式、リモコン番号、チャンネル番号、グループIDおよび放送IDによって構成される。
方式は、当該レコードが管理する放送の放送方式を示すフィールドであり、図9に示す放送サービス管理レコード内の方式と同様である。
リモコン番号は、当該レコードがリモコンのテンキー31のいずれのキーに割当てられた放送を管理しているのかを示すフィールドである。
チャンネル番号は、当該レコードが管理する放送のチャンネル番号を示すフィールドであり、数値で表現しても文字列で表現しても構わない。
グループIDは、当該レコードが管理する放送が、図8に示す放送サービスグループテーブル中のどのグループに属しているかを示すフィールドである。
放送IDは、当該レコードが管理する放送の放送ID(図9の説明を参照)を示すフィールドである。
このチャンネルテーブルは、放送方式ごとにフラッシュメモリ13に保持されており、各放送方式の数だけチャンネルテーブルが存在する。そのため、このレコードの方式フィールドの値は、1つのテーブル中では同一となる。
図12は、放送選択リストの一例を示す図である。この放送選択リストは、ユーザのチャンネル選択操作に伴って、選択された放送に関する情報を記録する。放送選択リストは、RAM14に保持されてもよいし、電源切断後でも内容を保持して次回の動作時に継承するためにフラッシュメモリ13に保持されてもよい。
放送選択リストは、各リモコン番号に対応するレコード(リモコン番号1〜12のレコード)と、全体として最近に選択された番号について保持するレコード(リモコン番号Nのレコード)とで構成される。
各フィールドは、リモコン番号、方式、グループIDおよび放送IDであり、図11に示すチャンネルテーブルのフィールドなどと同様である。
ユーザがリモコンを操作して放送サービスを選局するときに、そのリモコン番号(1〜12)に対応する放送選択リスト(2番目以降のレコード)の各フィールドを、選局した放送サービスの情報に更新する。この更新は、ユーザがリモコンを操作して選局する度に行なわれる。
また、特別なレコードとして1番目のレコードが準備されており、ユーザが選択したリモコン番号に関係なく、常に最近に選局した放送サービスに関する情報でそのレコードがその都度更新される。この場合、第1フィールドのリモコン番号Nも、操作されたリモコン番号でその都度更新される。
たとえば、ユーザがリモコン番号「8」を押下して操作したのであれば、第1レコードと第9レコードが同一の内容で更新される。このとき、第1レコードのリモコン番号が「8」に更新される。
図13は、本発明の第1の実施の形態における放送受信装置が動作するときに、放送サービスグループテーブルおよびチャンネルテーブルにどのような情報が格納されるかを示す図である。
図13(a)は、放送受信装置の動作時における放送サービスグループテーブルの内容を示しており、2つのグループが管理されており、それぞれのグループに複数の放送サービスが登録されているところを示している。
グループIDが“1”のグループの放送サービスとして、3つのレコードが登録されている。最初のレコードには、放送IDが“0101”、名称が“日の出TV”、方式が地上アナログ放送(“1”)、チャンネル番号が“8”、周波数が“XXX MHz”、バンド情報が“VHF MID”、微調整値が“0”、重みが“70”の放送サービスが登録されている。受信不良カウンタの値は“0”であり、受信不良は記録されていない。
2番目のレコードには、放送IDが“0102”、名称が“日の出TV”、方式が地上デジタル放送(“2”)、チャンネル番号が“081”、周波数が“YYY MHz”、TSIDが“10001”、SIDが“10002”、ワンセグではなく(“0”)、重みが“70”の放送サービスが登録されている。受信不良カウンタの値は“0”であり、受信不良は記録されていない。
以下同様に、グループIDが“1”のグループの3番目の放送サービス、およびグループIDが“2”のグループの1〜2番目の放送サービスが登録されている。
図13(b)は、放送受信装置の動作時における地上アナログ放送のチャンネルテーブルの内容を示し、図13(c)は、放送受信装置の動作時における地上デジタル放送のチャンネルテーブルの内容を示している。なお、他の放送方式のチャンネルテーブルは省略している。
図13(b)および図13(c)のチャンネルテーブルにおいては、リモコン番号“1”に対応するレコードと、リモコン番号“8”に対応するレコードのみを記載しており、それぞれのグループIDと放送IDとが、図13(a)に示す放送サービスグループテーブルに対応している。
図14は、本発明の第1の実施の形態における放送受信装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、CPU11は、IR処理部12からの割込みによって、ユーザによるリモコンキー入力があるか否かを判定する(S11)。ユーザによるリモコンキー入力がなければ、CPU11はユーザによるリモコンキー入力があるまで待機する。なお、CPU11は、割込みによってリモコンキー入力があるか否かを判定せずに、IR処理部12から出力される信号をポーリングしてリモコンキー入力があるか否かを判定するようにしてもよい。
リモコンキー入力が放送方式切換キー33であれば(S11,放送切換)、放送方式切換処理を行なう(S12)。放送方式には所定の順番が決められており、たとえば、地上アナログ→地上デジタル→地上デジタルワンセグ→・・・のように予め決められている。
CPU11は、RAM14などに「現在の放送方式」を保持しており、さらに「各方式の最後のチャンネル」を保持している。放送方式切換処理は、放送方式を上述のように予め決められた順番に従って次の放送方式に切換える処理である。
すなわち、CPU11は、「現在の放送方式」を保持しているメモリ領域から現在の放送方式を取出し、その次の放送方式を求める。そして、「各方式の最後のチャンネル」を参照して、その放送方式の最近のチャンネル番号を取得する。このチャンネル番号から放送IDを介して選局情報を取得して放送サービスを選局し、スケーラ部20およびオーディオプロセッサ部22の入力ソースをその方式に適するように切換えを行なって、画面表示および音声出力を行なう。
また、リモコンキー入力がテンキー31であれば(S11,テンキー)、テンキー処理を行なう(S13)。このテンキー処理の詳細は後述する。
また、リモコンキー入力が選局キー35であれば(S11,選局)、「現在の放送方式」に対応したチャンネルテーブルを参照し、選局キー35の押下に応じて現在のチャンネルから順方向または逆方向にレコードを進め、得られたグループIDと放送IDとから選局情報を取得して放送サービスを選局し、画面表示および音声出力を行なう(S14)。
また、リモコンキー入力が関連放送キーであれば(S11,関連放送)、関連放送切換処理を行なう(S16)。この関連放送切換処理の詳細は後述する。
また、リモコンキー入力がその他のキーであれば(S11,その他キー)、そのキーに対応する処理を行なう(S15)。すなわち、リモコンキー入力が電源キー32であれば、電源のオン/オフの切換えを行なう。また、リモコンキー入力が音量キー36であれば、音量の調整を行なう。
図15は、図14のテンキー処理(S13)の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、テンキー31の押下によるリモコン番号が入力されると、図12に示す放送選択リストの第1レコードのリモコン番号フィールドから最近に押下されたリモコン番号を取得し、入力されたリモコン番号と最近に押下されたリモコン番号とが同じであるか否かを判定する(S21)。
入力されたリモコン番号と最近に押下されたリモコン番号とが同じであれば(S21,No)、放送選択リストからそのリモコン番号に対応するグループIDと放送IDとを取得する(S22)。
次に、図13(a)に示す放送サービスグループテーブルから、グループIDに対応する放送サービス群(同一放送グループに属する放送サービス管理レコード)を「カレントグループテーブル」にコピーする。このとき、各レコードの重みで降順にソートしてカレントグループテーブルにコピーする(S23)。このカレントグループテーブルは、処理用に放送サービスグループテーブルの中の1つのグループの情報を格納するためのテーブルであり、RAM14に設けられる。
次に、ステップS22で取得された放送IDを用いてカレントグループテーブルを探索し、その次のレコードを取得する(S24)。このとき、放送IDが最終レコードに対応すれば、先頭レコードを取得する。
次に、取得した放送サービス管理レコードを用いて選局設定を行なう(S25)。この選局設定の詳細は後述する。そして、MPEG処理部16の設定を行なう(S26)。なお、このMPEG処理部16の設定は、アナログテレビ放送の場合には行なわれない。
次に、スケーラ部20およびオーディオプロセッサ部22の設定を行ない、それぞれの入力ソースを適宜選択して画面表示および音声再生を行なう(S27)。
最後に、放送選択リストの当該リモコン番号のレコードと第1レコードとの内容を新しいグループIDおよび放送IDで更新する(S28)。
以上の処理によって、同一のテンキー31(リモコン番号)が押下されたときに、放送サービスグループとして管理された関連放送サービスを順次選局することができる。
また、ステップS21において、入力されたリモコン番号と最近に押下されたリモコン番号とが相違していれば(S21,Yes)、放送選択リストの第1レコードから放送方式を取出し、その放送方式に対応するチャンネルテーブルを参照して、入力されたリモコン番号に対応するグループIDと放送IDとを取得する(S29)。
次に、図13(a)に示す放送サービスグループテーブルから、グループIDに対応する放送サービス群をカレントグループテーブルにコピーする。このとき、各レコードの重みで降順にソートしてカレントグループテーブルにコピーする(S30)。
次に、ステップS29で取得された放送IDを用いてカレントグループテーブルを探索し、対応する放送サービス管理レコードを取得する(S31)。そして、上述したステップS25〜S28の処理を行なう。
以上の処理によって、直前に他のチャンネルで選択されていた放送方式と同じ放送方式を自動的に選択して選局することができる。
図16は、図15の選局設定(S25)の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、取得した放送サービス管理レコードから放送方式と選局情報とを取出す(S41)。そして、放送方式が地上アナログ放送であれば、地上アナログ選局処理を行なう(S42)。
CPU11は、同調する周波数および微調整値と、バンド指定とを、I2Cなどの制御用バスを介してアナログテレビ処理部19内のチューナ191に与える。そして、CPU11は、ビデオデコーダ192とオーディオプロセッサ193との入力ソースの選択、出力フォーマット、出力ポートの選択および処理のための設定を、I2Cなどの制御用バスを介して与える。
これによって、ビデオデコーダ192およびオーディオプロセッサ193は、チューナ191から出力される映像信号および音声信号を処理し、デジタル化された映像信号および音声信号を生成して、スケーラ部20およびオーディオプロセッサ部22に出力する。なお、詳細は図4の説明を参照されたい。
放送方式が地上デジタル放送であれば、地上デジタル選局処理を行なう(S43)。CPU11は、I2Cなどの制御用バスを介して地上デジタル放送フロントエンド処理部17内のチューナ171に周波数を設定し、目的の帯域の電波を抽出させる。そして、CPU11は、OFDM復調部172に目的となるTSIDを与え、対応するMPEG−TSをスケーラ部20に出力させる。なお、詳細は図2の説明を参照されたい。
放送方式が地上デジタルワンセグ放送であれば、地上デジタルワンセグ選局処理を行なう(S44)。この処理は、ステップS43の地上デジタル選局処理と同様である。
また、図示していないが、放送方式がBS/広帯域CSデジタル放送であれば、CPU11は、I2Cなどの制御用バスを介して衛星デジタル放送フロントエンド処理部18内のチューナ181に周波数を設定し、目的の帯域の電波を抽出させる。そして、CPU11は、復調部182に目的となるTSIDを与え、対応するMPEG−TSをスケーラ部20に出力させる。なお、詳細は図3の説明を参照されたい。
また、図示していないが、放送方式がIP放送であれば、CPU11は、ネットワーク処理部15内のネットワークプロセッサ151に接続先の情報であるURIを与え、必要であれば認証情報および端末情報を与える。ネットワークプロセッサ151は、接続先のサーバに接続してストリームの供給を待つ。なお、詳細は図5の説明を参照されたい。
なお、各処理部に設定した後は、各処理部の状態を取得せずに、ステップS26以降の処理を行なう。
図17は、図14の関連放送切換処理(S16)の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
まず、図12に示す放送選択リストの第1レコードのリモコン番号フィールドから最近に選択された放送のグループIDと放送IDとを取得する(S101)。そして、ステップS23〜S27の処理を行なった後、放送選択リストの第1レコードの内容を更新する(S102)。
以上の処理によって、関連放送キー34が押下されたときに、選局中の放送と同じ放送サービスグループとして管理される他の関連放送サービスに切換えることができる。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、同一のテンキー31(リモコン番号)が押下されたときに、同じ放送サービスグループとして管理された関連放送サービスを順次選局するようにしたので、1回のキー操作で関連放送サービスを選局することができ、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
また、異なるテンキー31(リモコン番号)が押下されたときに、直前に他のチャンネルで選択されていた放送方式と同じ放送方式を自動的に選択して選局するようにしたので、放送方式が頻繁に切換わるといった不具合を防止でき、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における放送受信装置は、第1の実施の形態における放送受信装置と比較して、図14に示すテンキー処理(S13)の処理手順のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
図18は、本発明の第2の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
ステップS28において、放送選択リストの当該リモコン番号のレコードと第1レコードとの内容を新しいグループIDおよび放送IDで更新した後、再度カレントグループテーブルから次のレコードを取出し(S51)、そのレコードの内容で選局設定を行なう(S52)。この選局設定の処理手順は、図16を用いて説明した処理手順と同様である。なお、この処理は、ステップS25において選局設定されたフロントエンドと異なる場合のみ行なわれる。
次に、ステップS25において選局設定を行なった放送がMPEGを利用するものであるか否かを判定する(S53)。MPEGを利用するものであれば(S53,Yes)、そのまま処理を終了する。
また、MPEGを利用するものでなければ(S53,No)、ステップS51において取出されたレコードの内容でMPEG処理部16の設定を行なう(S54)。たとえば、ステップS25における選局設定がアナログテレビ処理部19に対するものであれば、MPEG処理部16が使用されていないので、次に選択される可能性がある関連放送サービスに対応するMPEG設定を先に行なうようにしている。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、次に選択される可能性がある関連放送サービスに対応した選局設定およびMPEG設定を行なうようにしたので、次の関連放送サービスの切換えを高速に行なえるようになった。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態における放送受信装置は、第1の実施の形態における放送受信装置と比較して、図14に示すテンキー処理(S13)の処理手順のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
図19は、本発明の第3の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
ステップS28において、放送選択リストの当該リモコン番号のレコードと第1レコードとの内容を新しいグループIDおよび放送IDで更新した後、ステップS25において選局設定した放送サービスの番組情報を取得する(S61)。そして、その番組情報を参照することによって、その放送サービスがその時点で有料放送であるか否かを判定する(S62)。
有料放送でなければ(S62,No)、そのまま処理を終了する。また、有料放送であれば(S62,Yes)、スケーラ部20のOSD(On-Screen Display)によって有料放送である旨を表示して(S63)、処理を終了する。
また、ステップS21において、入力されたリモコン番号と最近に押下されたリモコン番号とが相違していれば(S21,Yes)、放送選択リストの当該リモコン番号に対応するレコードから放送方式、グループIDおよび放送IDを取得して(S64)、ステップS30以降の処理を行なう。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、選択された放送サービスが有料放送であれば、その旨を表示するようにしたので、ユーザが関連放送サービスの選択中に有料放送であるか否かを認識することができ、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
また、入力されたリモコン番号と最近に押下されたリモコン番号とが相違していれば、そのリモコン番号に対応するレコードから放送方式、グループIDおよび放送IDを取得して選局をするようにしたので、直前にそのリモコン番号で選択されていた放送方式とチャンネルとを自動的に選択して選局することができ、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態における放送受信装置は、第1の実施の形態における放送受信装置と比較して、図14に示すテンキー処理(S13)の処理手順のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
図20は、本発明の第4の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
ステップS22において、放送選択リストからリモコン番号に対応するグループIDと放送IDとを取得した後、現在選局中の放送のEPGによる重み加算値を計算する(S71)。
EPGによる重み加算値を計算するために、RAM14に「重み加算値テーブル」を準備し、テンキー処理の最初にこのテーブルをクリアする。重み加算値テーブルは、放送サービスグループテーブルの1つのグループ内の放送サービス管理レコードと同数の加算値を保持できるだけの大きさを有している。
EPGによる重み加算値は、現在選局中の放送のEPG中のその時点における内容と、同一グループ内の各放送サービスから得られているEPGのその時点における内容とを比較し、類似度が大きい場合に大きな加算値が与えられる。
EPGの内容の比較方法は特に限定されないが、EPGは構造化された情報であるので、たとえば構造に従って、「タイトル」、「内容」、「出演者」などの項目について、文を形態素解析により単語に分離し、それらの一致度によって類似度を計算するようにしてもよい。また、EPGを全文について形態素解析し、出現単語の比較から得られる類似度によるなどの自然文解析技術に基づくものでもよい。さらに単純な方法として、構造化された「タイトル」などの各項目の完全一致によるものでもよい。
また、構造化されていないEPGの場合には、EPGをキーワードやフォーマットなどによって構造を推定し、その推定結果に基づいて上述した方法を適用するようにしてもよい。
このようにして計算された各放送サービスの類似度を一定の範囲となるように正規化し、その値を加算値として重み加算値テーブルを作成する。
次に、放送サービスグループテーブルから、グループIDに対応する放送サービス群をカレントグループテーブルにコピーする。このとき、各レコードの重みに重み加算値を加えた値で重みフィールドを更新し、降順にソートしてカレントグループテーブルにコピーする(S72)。そして、ステップS24以降の処理を行なう。
なお、選局時にEPGに基づいて各レコードの重みを再計算するとして説明したが、たとえば放送受信装置の起動後に1回だけ重み加算値を計算するようにしたり、電源オフによるシャットダウン時やユーザによる指示があった時に重み加算値を計算するようにしたりして、選局時に重み加算値の計算を毎回行なわないようにして、応答性や効率を向上させることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、EPGの類似度に基づいて計算した重み加算値を各レコードの重みに加えた値でソートしてカレントグループテーブルにコピーするようにしたので、関連性の高い放送サービスを優先的に選択することが可能となった。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態における放送受信装置は、第1の実施の形態における放送受信装置と比較して、図14に示すテンキー処理(S13)の処理手順のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
図21は、本発明の第5の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
ステップS22において、放送選択リストからリモコン番号に対応するグループIDと放送IDとを取得した後、受信内容による重み加算値を計算する(S81)。
受信内容による重み加算値を計算するために、RAM14に「重み加算値テーブル」を準備し、テンキー処理の最初にこのテーブルをクリアする。重み加算値テーブルは、放送サービスグループテーブルの1つのグループ内の放送サービス管理レコードと同数の加算値を保持できるだけの大きさを有している。
受信内容には、受信可/不可、受信感度、受信速度などの受信している状態のパラメータ(以下、受信状態パラメータ)と、解像度、音声フォーマットなどの受信している放送内容のパラメータ(以下、受信内容パラメータ)とが含まれる。
受信状態パラメータについては、基準値を予め設けておき、その基準値との差を数値化して点数化する。また、受信内容パラメータについては、予め各パラメータの得点を設定し、受信した内容から得られるパラメータの得点を加算して数値化する。
受信内容による加算値は、現在選局中の放送サービスと同一グループ内の各放送サービスを一旦選局し、上述した情報を収集する。そして、その情報に基づいて得点を計算し、その得点を一定の範囲となるように正規化し、その値を加算値として重み加算値テーブルを作成する。
次に、放送サービスグループテーブルから、グループIDに対応する放送サービス群をカレントグループテーブルにコピーする。このとき、各レコードの重みに重み加算値を加えた値で重みフィールドを更新し、降順にソートしてカレントグループテーブルにコピーする(S82)。そして、ステップS24以降の処理を行なう。
なお、選局時に受信内容に基づいて各レコードの重みを再計算するとして説明したが、たとえば放送受信装置の起動後に1回だけ重み加算値を計算するようにしたり、電源オフによるシャットダウン時やユーザによる指示があった時に重み加算値を計算するようにしたりして、選局時に重み加算値の計算を毎回行なわないようにして、応答性や効率を向上させることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、受信内容に基づいて計算した重み加算値を各レコードの重みに加えた値でソートしてカレントグループテーブルにコピーするようにしたので、よりよい受信状態や受信内容の関連放送サービスを優先的に選択することが可能となった。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態における放送受信装置は、第1の実施の形態における放送受信装置と比較して、図14に示すテンキー処理(S13)の処理手順のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
図22は、本発明の第6の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートと同じ処理については同じ参照符号を付すものとし、詳細な説明は繰返さない。
ステップS25において、取得した放送サービス管理レコードを用いて選局設定を行なった後、一定時間だけ待って受信に関する状態情報を収集する(S90)。アナログ放送においては、チューナ191のAGC(Auto Gain Control)出力、ロックインディケータや、ビデオデコーダ192のロックフラグなどを状態情報として収集する。
デジタル放送においては、チューナ171または181のAGC出力や、OFDM復調部172のビット誤り率(BER)、C/N比などを状態情報として収集する。また、IP放送においては、物理層リンクの確立状態、エラーパケット数、通信レートなどを状態情報として収集する。
そして、これらの値に対してしきい値を設けておき、両者の比較によって受信不良であるか否かを判定する(S91)。受信不良でなければ(S91,No)、ステップS26に進んで以降の処理を行なう。
また、受信不良であれば(S91,Yes)、カレントグループテーブルの該当レコードの受信不良カウンタフィールドの値をインクリメントする(S92)。そして、カレントグループテーブルから次のレコードを取得し(S93)、レコードの取得が一巡したか否かを判定する(S94)。
レコードの取得が一巡していなければ(S94,No)、ステップS25に戻って以降の処理を繰返す。また、レコードの取得が一巡していれば(S94,Yes)、ステップS26に進んで以降の処理を行なう。
以上説明したように、本実施の形態における放送受信装置によれば、受信不良の関連放送サービスをスキップして選局を行なうようにしたので、受信状態のよい関連放送サービスを自動的に選択することができ、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
上述した受信不良カウンタは、放送サービスグループテーブル中の各レコードに残り、受信不良が検出されるたびに蓄積されていく。受信状態が回復すると受信不良カウンタをクリアするようにすれば、受信不良カウンタの値があるしきい値を超えることが、そのしきい値の回数だけ連続して受信不良が発生したことを示すようになる。
これを利用して、受信不良カウンタがあるしきい値よりも大きくなった場合には、放送がないものと判断して当該レコードを放送サービスグループテーブルから削除するようにしてもよい。
また、常に受信しているEPGや、デジタル放送におけるNITなどの放送局情報等を参照して、放送サービスの数が減少したと判断した場合には、放送サービスグループテーブル中の各放送サービス管理レコードの名称フィールドの内容と、取得できたEPGや放送局情報中の名称情報とを総当りで比較することにより、存在しなくなった放送サービスや、新規に追加になった放送サービスを検出することができる。その場合には、放送サービスグループリストなどの放送サービスに関連するテーブルやリストから存在しなくなった放送サービスを削除したり、新規に追加になった放送サービスをテーブルやリストに追加したりする。
放送サービスを削除する場合には、実際には削除せずに、放送サービス管理レコード中に削除フラグを設けたり、削除したレコードを管理する「削除放送サービステーブル」を作成してそこに移動するようにしたりして、一時的に受信ができなくなった後に回復した場合に元の場所にレコードを戻すことが容易に行なえるようになる。
また、新規に追加になった放送サービスが検出された場合には、検出された放送サービスのEPGと既存の放送サービスのEPGとを比較して類似度を求めることによって、その放送サービスがどの放送サービスグループに属するか、どの放送サービスグループにも属さないのかを判断することができる。
このように、受信状態、取得できるEPGや放送局情報を利用して、存在しなくなった放送サービスを放送サービスグループテーブルから削除したり、新規に追加された放送サービスを放送サービスグループテーブルに追加したりできるようになり、放送サービスグループテーブルの更新を自動的に行なうことが可能となる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態における放送受信装置の概略構成を示すブロック図である。 地上デジタル放送フロントエンド処理部17の内部構成を示すブロック図である。 衛星デジタル放送フロントエンド処理部18の内部構成を示すブロック図である。 アナログテレビ処理部19の内部構成を示すブロック図である。 ネットワーク処理部15の内部構成を示すブロック図である。 MPEG処理部16の内部構成を示す図である。 リモコンの外観例を示す図である。 放送サービスグループテーブルの一例を示す図である。 放送サービス管理レコードの一例を示す図である。 選局情報の一例を示す図である。 チャンネルテーブルの一例を示す図である。 放送選択リストの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における放送受信装置が動作するときに、放送サービスグループテーブルおよびチャンネルテーブルにどのような情報が格納されるかを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における放送受信装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図14のテンキー処理(S13)の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図15の選局設定(S25)の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図14の関連放送切換処理(S16)の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における放送受信装置のテンキー処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11 CPU、12 IR処理部、13,152 フラッシュメモリ、14,153 RAM、15 ネットワーク処理部、16 MPEG処理部、17 地上デジタル放送フロントエンド処理部、18 衛星デジタル放送フロントエンド処理部、19 アナログテレビ処理部、20 スケーラ部、21 LCD表示部、22 オーディオプロセッサ部、23 スピーカ、31 テンキー、32 電源キー、33 放送方式切換キー、34 関連放送キー、35 選局キー、36 音量キー、151 ネットワークプロセッサ、161 TS分離部、162 映像デコーダ、163 音声デコーダ、164 表示多重化部、165 映像PESバッファ、166 字幕PESバッファ、167 音声PESバッファ、168 セクションバッファ、171,181,191 チューナ、172 OFDM復調部、182 復調部、192 ビデオデコーダ、193 オ−ディオプロセッサ。

Claims (12)

  1. 放送サービスを受信する放送受信装置であって、
    リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号毎に複数の放送サービスを対応付けて記憶する記憶手段と、
    チャンネル番号を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力されたチャンネル番号に対応する放送サービスを、前記記憶手段に記憶された複数の放送サービスの中から選択する選択手段と、
    前記入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを前記選択手段に選択させる選択制御手段と、
    前記選択手段によって選択された放送サービスを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された放送サービスを出力する出力手段とを含む、放送受信装置。
  2. 前記記憶手段は、チャンネル番号毎に、同一放送グループが提供する放送方式の異なる複数の放送サービスを対応付けて記憶する、請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記選択制御手段は、優先順位に従って次に選択される放送サービスを抽出して前記受信手段に予め受信させる、請求項1記載の放送受信装置。
  4. 前記選択制御手段は、前記入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、前回選択された放送サービスと同じ放送方式の放送サービスを前記選択手段に選択させる、請求項2記載の放送受信装置。
  5. 前記選択制御手段は、前記入力手段によって入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と異なる場合、前記入力手段によって入力されたチャンネル番号で前回選択された放送サービスと同じ放送サービスを前記選択手段に選択させる、請求項1記載の放送受信装置。
  6. 前記出力手段は、前記受信手段によって受信された放送サービスの番組情報に含まれる課金情報を出力する、請求項1記載の放送受信装置。
  7. 前記放送受信装置はさらに、電子番組表を取得する電子番組表取得手段と、
    前記電子番組表取得手段によって取得された電子番組表を参照して、前記記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応付けられた複数の放送サービスの順位付けを行なう順位付け手段とを含み、
    前記選択手段は、前記順位付け手段による順位付けに応じて放送サービスを選択する、請求項1記載の放送受信装置。
  8. 前記受信手段は、受信状態情報を取得し、
    前記受信状態情報を参照して、前記記憶手段に記憶されたチャンネル番号に対応づけられた複数の放送サービスの順位付けを行なう順位付け手段をさらに含み、
    前記選択手段は、前記順位付け手段による順位付けに応じて放送サービスを選択する、請求項1記載の放送受信装置。
  9. 前記選択制御手段は、前記受信手段によって取得された受信状態情報を参照して受信不可能な放送サービスを前記選択手段に選択させない、請求項8記載の放送受信装置。
  10. 前記放送受信装置はさらに、放送サービスの追加または削除を検出して前記記憶手段が記憶する放送サービスを変更する変更手段を含む、請求項1記載の放送受信装置。
  11. 放送サービスを受信する放送受信方法であって、
    リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号を入力するステップと、
    前記入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、チャンネル番号に対応付けて記憶された複数の放送サービスの中から、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択するステップと、
    前記選択された放送サービスを受信するステップと、
    前記受信された放送サービスを出力するステップとを含む、放送受信方法。
  12. 放送サービスを受信する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、
    リモコンのキーに割当てられたチャンネル番号を入力するステップと、
    前記入力されたチャンネル番号が前回入力されたチャンネル番号と同じである場合、チャンネル番号に対応付けて記憶された複数の放送サービスの中から、前回選択された放送サービスと異なる放送サービスを選択するステップと、
    前記選択された放送サービスを受信するステップと、
    前記受信された放送サービスを出力するステップとをコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラム。
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