JP2004165860A - ディジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】アンテナ調整が効率的に行えるディジタル放送受信装置を提供する。
【構成】ディジタル放送受信装置30は、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルをメモリ12に備え、操作部13等を用いたユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うようになっている。そして、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベルを測定して画面表示することで、アンテナの粗調整を支援し、この測定後のユーザ指示を受けて順次に各受信チャンネルの受信信号品質(エラーレート等より判断)を測定して画面表示することで、アンテナを微調整を支援する。
【選択図】 図1
【構成】ディジタル放送受信装置30は、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルをメモリ12に備え、操作部13等を用いたユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うようになっている。そして、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベルを測定して画面表示することで、アンテナの粗調整を支援し、この測定後のユーザ指示を受けて順次に各受信チャンネルの受信信号品質(エラーレート等より判断)を測定して画面表示することで、アンテナを微調整を支援する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
衛星や地上波を用いたディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置は、所定の方向に向けた専用アンテナや地上波用アンテナを通して受け取った複数の放送波のなかから任意の放送波をチューナによって選択し、この選択した放送波に含まれる複数のチャンネルのなかから任意のチャンネルをデマルチプレクス処理によって選択し、この選択したチャンネルのディジタル信号を取り出し、これをデコードすることによって映像・音声信号を出力する。そして、このようなディジタル放送特有のアンテナ調整に関する技術として、下記の特許文献1に示す技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−64759号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地上波ディジタル放送において、アンテナの方向調整を行う場合には、まず一度、地上波ディジタル放送が送信されるUHF帯域の例えば最も低い周波数を選局させて有局判定や放送局情報の取得処理を行い、順次に周波数を高く設定して同様に有局判定や放送局情報の取得処理を進めていく全チャンネルサーチを行い、受信可能なチャンネルと放送局情報を受信装置に登録してから、各チャンネル毎に受信レベルを調べてアンテナの方向を決めることが考えられる。しかしながら、全チャンネルサーチを行う際、アンテナが送信所の無い方向を向いていた場合、サーチの結果、受信できる放送局が全く無いということが起こり、アンテナ調整は全く行えないことになり、全チャンネルサーチに要した時間が無駄になってしまう。よって、チャンネル登録を行う前にアンテナ調整を済ませるのが望ましいが、チャンネル登録を行わないと選局ができないので、アンテナ方向調整が行えないという矛盾が生じる。また、複数の放送局が異なった方向にあり、一本のアンテナで受信する場合、アンテナの向いている方向によってはサーチの結果受信できる局が1局のみになってしまうことがありうるが、この場合は1局に対する方向調整は行えても、複数局に対する最大公約数的な方向調整を行うことはできない。
【0005】
この発明は、上記の事情に鑑み、アンテナ調整が効率的に行えるディジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のディジタル放送受信装置は、上記の課題を解決するために、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の少なくとも一方を測定し、各受信チャンネルとその測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行うように構成されたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成であれば、順次に各受信チャンネルの受信レベル等が測定され、各受信チャンネルとその測定結果とが対応させられて画面上に一覧表示が行われるため、ユーザは各受信チャンネルの全体的な受信良否を認識しつつアンテナ調整を行うことが可能になる。
【0008】
また、この発明のディジタル放送受信装置は、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベルを測定して画面表示し、この測定後のユーザ指示を受けて順次に各受信チャンネルの受信信号品質を測定して画面表示するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
上記の構成であれば、アンテナ調整支援モード下では、まず、各受信チャンネルの受信レベルが画面表示されるので、ユーザは各受信チャンネルの受信レベルを認識しつつアンテナの粗調整を行うことができ、この粗調整の後に各受信チャンネルの受信信号品質の画面表示に基づいて最終的なアンテナ調整を効率よく行うことができる。
【0010】
受信レベルの測定は、チューナのオートゲインコントローラのゲインを固定して行うように構成されていてもよい。
【0011】
前記テーブルを通信によって特定の相手方からダウンロードできるように構成されていてもよい。また、前記テーブルで示された受信可能なチャンネル数に比べて、受信信号品質画面上で表示される受信可能チャンネル数が少ない場合に自動的にテーブルを特定の相手方からダウンロードするように構成されていてもよい。また、前記テーブルで示された受信可能なチャンネルに加え、他のチャンネルに対するサーチによって取得した受信可能なチャンネルを合わたものを受信可能な放送局として登録するように構成されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明するが、ここではユーザーが地上波ディジタル放送を視聴する場合を例示している。図1はこの実施形態のディジタル放送受信装置30を示したブロック図であり、図2は送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を示した説明図であり、図3及び図4はアンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図であり、図5はチャンネルポジションとチャンネルナンバーとの対応例を示した説明図であり、図6はアンテナ調整支援モード時の処理内容を示したフローチャートである。
【0013】
図1に示すアンテナ1は、屋外において所定の方向に向けて配置されており、地上放送局から送られてくるディジタル放送波を受信し、この受信信号をチューナ2に与える。
【0014】
チューナ2はアンテナ1からのRF(高周波信号)を選局し中間周波(IF)に変換する。このチューナ2は、受信RF信号を増幅する初段増幅器2a、外部からの制御電圧によってゲインを可変とするAGCアンプ2b、電圧制御発振器2dで発生するローカル周波数と受信RF信号との差周波数であるIF信号を生成するミキサ2c、CPU11から与えられる選局データにより、電圧制御発振器2dを所定の一定周波数出力状態に制御するPLL回路2e、中間周波増幅器2f,2h、及びIF信号を取り出すバンドパスフィルタ2g等を備えてなる。
【0015】
D/Aコンバータ3は、CPU11から与えられるデータに基づいてAGCアンプ2bのゲイン制御電圧を生成する。
【0016】
A/Dコンバータ4はチューナ2から出力されたIF信号をディジタルデータに変換する。復調/FEC回路5はディジタルデータに変換された受信信号を復調すると共にエラー訂正処理を行う。MPEGデコーダ7は復調/FEC回路5によって復調されたMPEG2(Moving Picture Experts Group2)フォーマットのトランスポートストリームを映像データ及び音声データに変換する。
【0017】
OSD回路8はCPU11から与えられるデータに基づいて前記映像データに文字やグラフィクスデータを合成する。映像処理回路9は、映像データをベースバンド映像信号に変換するものであり、D/Aコンバータとラインドライバからなる。音声処理回路10は、音声データをベースバンド音声信号に変換するものであり、D/Aコンバータとバッファアンプからなる。ベースバンド映像信号出力端子21には図示しない外部モニタ31(図2参照)の映像入力端子が接続される。ベースバンド音声信号出力端子22には、前記モニタ31の音声入力端子やオーディオアンプ(図示せず)に接続される。
【0018】
SIデコーダ6は、各物理チャンネルに多重されているサービス情報(SI)を取り出して復調する。リモコン受光部14は、図示しないリモコン送信機からの信号光を受光し、これを電気信号に変換して操作部13に与える。操作部13は各種キーの操作情報や前記リモコン送信機からの操作情報をCPU11に与える。メモリ(RAM、EEPROM、フラッシュメモリ等)12には、番組表等を構成することになる情報、地域コードに対応したチャンネルリストテーブルなどが格納される。受信装置30は通信インターフェイス(I/F)15を介して通信回線16に接続され、例えば、課金センターに接続して視聴履歴情報等を送出したり、双方向データ放送サービスの利用が行えるようになっている。
【0019】
CPU12は、このディジタル放送受信装置30における全体制御を行うものであるが、特にこの発明にかかる制御として、アンテナ調整支援処理を実行するようになっている。かかる処理については、後述する。
【0020】
図2は、送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を説明する図であり、受信装置30、送信所群A(山頂に複数の送信所が配置されている)32、送信所B33、送信所C34、高層ビル(マルチパスを発生させるものとする)35の位置関係を示している。また、図において、アンテナ1は送信所群A32の受信用とする。また、アンテナ1′は送信所B33及び送信所C34用であり、(1′−a)はアンテナ調整前の位置、(1′−b)はアンテナ調整後の位置とする。なお、アンテナ1及びアンテナ1′の出力はミキサ29によって合成されて受信装置30に与えられる。
【0021】
図3はモニタ31に表示されたアンテナ調整支援モードの画面を示している。この画面の上段側には、予め設定した地域コード(図では574)に対応する受信可能な各チャンネルの受信レベルを示したグラフ一覧が表示されている。そして、下段側には、BER(Bit Error Rate)から計算した受信信号品質の一覧が表示され、最下段部には、SIデコーダから抽出した放送局/ネットワーク名一覧、及び各チャンネルの受信信号品質に基づいて受信可否判定を行った結果である結果欄が表示されている。また、図において、ラインEは最低入力レベル目安であり、網かけ部Fは受信不可の閾値を示している。
【0022】
ところで、アンテナ1,1′や受信装置30を設置する際は、視聴する地域での受信可能な放送局を予め調べ、受信チャンネルの選択が適切に行われるようにチャンネル登録を受信装置において行っておく必要がある。現行アナログTV受信機では、設定を容易にするための一つの方法として、視聴者が取扱説明書に記載されている地域−地域コード対応表から、自分が受信機を設置しようとしている地域に該当するコードを探し、受信機に前記地域コードを入力すると、当該地域で受信可能なチャンネルと前記チャンネル周波数が選択されて、当該地域でのチャンネルマップ(リスト)が登録されるようになっている。なお、ポータブル或いは車載タイプのアナログ受信機では、受信可能な周波数範囲の下限から上限まで全チャンネルスキャンを行い、受信可能なチャンネルをメモリに書き込んで登録を行っておき、以後の選局では前記メモリ上に書かれたチャンネルNo.と周波数を参照して行うようになっている。
【0023】
ディジタルTV放送サービス導入当初においては、チャンネルや周波数の変更や新設局の出現等に鑑み、チャンネルマップを頻繁に変更することが必要となると考えられ、既にディジタルTV放送サービスが始まっている諸外国の状況を勘案すると、ディジタル放送受信装置においても、上述の全チャンネルスキャンによってチャンネル情報を取得することになると考えられる。
【0024】
また、ケーブルテレビであれば、RF入力端子にケーブルを接続すればチャンネルサーチをするだけで、容易にチャンネル情報が得られるのに対し、地上波受信の場合は設置の際にアンテナの方向調整を行う必要がある。アンテナ調整をする場合、まず受信できるチャンネルに周波数を合わせる必要があるのだが、どのチャンネルが受信できるかが分からないため、アンテナ調整に先立ち全チャンネルスキャンの方法でチャンネル情報を取得した後でないとアンテナ調整は実施できない。しかし、調整前のアンテナの向きが送信所と違う方向を向いていた場合は、サーチを行っても最悪の場合にはどのチャンネルも受信できずに終わってしまい、肝心の方向調整もできないことになるおそれもある。また、アナログ放送では受信状態が悪く、視聴に耐えない状態であっても、信号が有るか無いか程度の判断はできるのに対し、ディジタル放送の場合は一定以上の信号品質が無いと画にならないことが尚一層アンテナの初期調整を難しくしている。
【0025】
そこで、本願においては、先ず設置場所の地域コードを入力し、受信可能チャンネルリストテーブルを参照し、前記各チャンネルの受信レベルを表示させて全体的にレベルが大きくなるようにアンテナの粗調整を行った後、各チャンネルの受信信号品質を調べ、受信するのに十分な品質があるかどうかを表示させ、受信品質が最良になるようにアンテナの微調整を行う。
【0026】
受信レベルは電界強度に比例するが、反射によるマルチパス(アナログの場合のゴーストに相当)の発生や、ノイズなどの要因により、受信レベルが一定値以上あったとしても受信信号品質(BER等に基づく)が悪くなる場合もあるので、受信レベルが高ければ受信信号品質が良いとは限らず、微調整をする最終段階では、受信レベルではなくBER等に基づく信号品質で確認することとする。一方、いきなり受信信号品質で調整しようとしても、BERを測るのには受信レベルを測るのに比べて時間がかかり、画面上にはリアルタイムで表示更新が行われず、アンテナを回転させても表示が追従しないので、調整がやり難いという面がある。
【0027】
以下、受信装置30によるアンテナ設定支援処理について、図6のフローチャートを参照しつつ説明していく。なお、以下の説明において、受信装置30が設置される地域では、図2のごとく、送信所群A32、送信所B33、送信所C34が存在しており、また、図5のチャンネルリストテーブルに示すように、9つのチャンネルにおいて放送が送信されているものとする。
【0028】
例えば受信装置30の設置時にチャンネルの登録及びアンテナの調整を行う場合、ユーザは受信装置30の電源を投入し、操作部13を用いて図示しない初期設定メニューから地域コードを入力する。例えばユーザが地域コードとして「574」を入力すると、当該地域において受信可能なチャンネル群としてチャンネルリストテーブルがメモリ12から読み出されることになる。地域コードは、郵便番号や電話番号を用いることもできる。
【0029】
ユーザが操作部を用いてアンテナ調整支援モードを選択すると、CPU11はD/Aコンバータ3にAGCデータを送出する。D/Aコンバータ3はAGCに対して最大ゲインとなるように制御電圧を与え、AGCゲインを固定する(ステップS1)。CPU11はチャンネルポジション1(チャンネルNo.13)を選局するようPLL2eに対してPLLデータを与えると(ステップS2,S3)、ローカル発振器2dは受信すべき周波数とIF(中間周波)周波数の和の周波数で発振する。ミキサ2cからは受信した信号とIF周波数の和成分と差成分の信号が出力されるが、中間周波増幅器2fでバッファ後にバンドパスフィルタ2gで差成分を取り出し、中間周波増幅器2hでレベル調整され、A/Dコンバータ4でサンプリングされる。
【0030】
A/Dコンバータ4のフルスケールに対するこのときの受信レベルの比率がチャンネルNo.13の受信レベルとして画面に表示される(ステップS4)。CPU11は、下方向キーが押下されたかどうかを判断し(ステップS5)、押下されていない場合には、チャンネルポジションがラストポジション(チャンネル26)であるかどうかを判断する(ステップS6)。ラストポジションでない場合には、チャンネルポジションに1を加算し(ステップS7)、ステップS3に戻り同様の処理を続けることになる。かかる処理により、図3における上段側の受信レベル一覧表示が行われることになる。なお、チャンネルポジションがラストポジションに達した場合には(ステップS6でYES)、ステップS2に戻りチャンネルポジションに最小の1を設定して処理を繰り返すこととする。
【0031】
上記の信号レベルの測定・表示処理の繰り返しの下で、ユーザはアンテナの方向調整を行い、全体的に各チャンネルの受信レベルが大きくなると、ユーザはリモコン送信機に設けられた下方向キーを押下することとする。これにより、CPU11はアンテナ粗調整の終了を認識し、以下に説明する信号品質測定・表示、SI取得処理を行う(ステップS5でYES)。
【0032】
CPU11は、上記信号レベル測定・表示処理において行ったAGCゲイン2bの固定を解除し(ステップS8)、入力レベルに応じた動作を行わせる。そして、CPU11はチャンネルポジションを1に設定し(ステップS9)、チャンネルNo.13を選局させるため、PLLに対して選局データを送信する(ステップS10)。選局した周波数の信号は、A/Dコンバータ4でA/D変換され、復調/FEC回路5においてディジタル復調/エラー訂正が行われる。
【0033】
復調ロックされた場合には(ステップS11でYES)、簡易的に(短時間処理で)BER測定を行い(ステップS12)、信号品質を計算し画面に表示する処理を行う(ステップS13)。そして、CPU11は受信信号品質が一定水準(F)に達しているかどうかを判断し(ステップS14)、一定水準に達しない場合には画面上の「受信可否」欄に受信不可能を示す「×」表示を行う(ステップS15)。品質が一定水準以上であれば、「受信可否」欄に受信可能を示す「○」表示を行い(ステップS17)、SIを取得できたかどうかを判断する(ステップS17)。SIを取得することができない場合には、予め設定されたタイムアウトが生じるまでSIの取得を試みる(ステップS18)。SIを取得できた場合は、復調エラー訂正後のデータからネットワーク名をデコードし「ネットワーク名」欄に表示を行う(ステップS19)。そして、CPU11はチャンネルポジションがラストポジション(チャンネル26)であるかどうかを判断する(ステップS20)。ラストポジションでない場合には、チャンネルポジションに1を加算し(ステップS21)、ステップS10に戻り同様の処理を続けることになる。
【0034】
チャンネルポジションがラストポジションに達した場合には(ステップS20でYES)、ユーザによるキー入力を待つことになる。CPU13は下方向キー又は上方向キー又は決定キーが押下されたかどうかを判断する(ステップS22)。上方向キーが押下された場合(ユーザが再度アンテナの粗調整を望む場合)にはステップS1に戻る。一方、下方向キーが押下された場合(ユーザが再度信号品質の取得を望む場合)にはステップS9に戻ることになる。また、決定キーが押下された場合には、上述の処理により取得されたチャンネル情報をメモリに書き込み、チャンネル情報の登録を終えることになる(ステップS23)。
【0035】
なお、上記の処理(アンテナの方向調整)が完了した状態で、全チャンネルサーチを実行することとしてもよい。また、チャンネルの登録は、全チャンネルサーチにより取得したチャンネルと、地域コードの入力により得られたチャンネルの両方を受信可能チャンネルとして登録することとしてもよい。
【0036】
次に、アンテナ調整時のアンテナ調整モード画面の表示と、アンテナの向きについて図2及び図3を用いて説明する。
【0037】
粗調整によってアンテナ1′の向きとして図2に示す向き(1′−a)を得たとする。アンテナ1により受信される近距離にある送信所群Aの13〜24chの各チャンネルは受信レベルも高く信号品質も十分であるが、アンテナ1′の向き(1′−a)は中距離にある送信所C34の方向を向いており、図3に示すとおり、26chはある程度受信レベルは得られるものの、25chは遠距離でかつ向きも悪く、受信レベルには余裕がなく、しかもマルチパスの影響によって信号品質は低く、受信可能閾値Fに達せず受信不可となっている。そこで、アンテナを幾分右に回し、方向(1’−b)に向けると、図4に示すように、26chでは受信レベルが下がるものの信号品質はあまり変わらず、その一方で25chは受信レベルが上がり信号品質も改善されるので、全てのチャンネルで受信が可能となる。
【0038】
なお、上記実施形態では、各受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の両方を測定し、各受信チャンネルとそれらの測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行ったが、受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の一方を測定し、各受信チャンネルとその測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行う場合でも、ユーザは各受信チャンネルの全体的な受信良否を認識しつつアンテナ調整を行うことが可能になり、効率的なアンテナ調整が行える。
【0039】
また、ディジタル放送サービスが導入されて間がない頃には、チャンネルの変更が行われる可能性が高く、工場出荷時にメモリ(不揮発性)12に書き込んだ地域コードと受信可能チャンネル対応テーブルでは実情を反映しない場合が出てくる。その場合には、通信インタフェース15、通信回線16を用いて特定の相手方に接続し、最新の受信可能チャンネル対応テーブルをダウンロードし、メモリ(不揮発性)12に書き込めばよい。また、何度かアンテナ調整モードでアンテナ調整を試行しても、受信レベル或いは良好な信号品質を得られるチャンネルが前記テーブルで示された受信可能なチャンネル数に比べて少ない時は、チャンネル変更が行われたと判断し、自動的に上述のダウンロードを実行してもよいものである。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、各受信チャンネルの受信レベルや受信信号品質が画面表示され、受信チャンネルの受信レベルによってアンテナの粗調整を支援でき、受信チャンネルの受信信号品質によってアンテナの微調整が行えることになり、効率的なアンテナ調整が可能となる等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のディジタル放送受信装置を示したブロック図である。
【図2】送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を示した説明図である。
【図3】アンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図である。
【図4】アンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図である。
【図5】チャンネルポジションとチャンネルナンバーとの対応例を示した説明図である。
【図6】アンテナ調整支援モード時の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 地上波ディジタルチューナ
8 OSD回路
11 CPU
12 メモリ
15 通信インターフェイス
【産業上の利用分野】
この発明は、ディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
衛星や地上波を用いたディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置は、所定の方向に向けた専用アンテナや地上波用アンテナを通して受け取った複数の放送波のなかから任意の放送波をチューナによって選択し、この選択した放送波に含まれる複数のチャンネルのなかから任意のチャンネルをデマルチプレクス処理によって選択し、この選択したチャンネルのディジタル信号を取り出し、これをデコードすることによって映像・音声信号を出力する。そして、このようなディジタル放送特有のアンテナ調整に関する技術として、下記の特許文献1に示す技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−64759号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地上波ディジタル放送において、アンテナの方向調整を行う場合には、まず一度、地上波ディジタル放送が送信されるUHF帯域の例えば最も低い周波数を選局させて有局判定や放送局情報の取得処理を行い、順次に周波数を高く設定して同様に有局判定や放送局情報の取得処理を進めていく全チャンネルサーチを行い、受信可能なチャンネルと放送局情報を受信装置に登録してから、各チャンネル毎に受信レベルを調べてアンテナの方向を決めることが考えられる。しかしながら、全チャンネルサーチを行う際、アンテナが送信所の無い方向を向いていた場合、サーチの結果、受信できる放送局が全く無いということが起こり、アンテナ調整は全く行えないことになり、全チャンネルサーチに要した時間が無駄になってしまう。よって、チャンネル登録を行う前にアンテナ調整を済ませるのが望ましいが、チャンネル登録を行わないと選局ができないので、アンテナ方向調整が行えないという矛盾が生じる。また、複数の放送局が異なった方向にあり、一本のアンテナで受信する場合、アンテナの向いている方向によってはサーチの結果受信できる局が1局のみになってしまうことがありうるが、この場合は1局に対する方向調整は行えても、複数局に対する最大公約数的な方向調整を行うことはできない。
【0005】
この発明は、上記の事情に鑑み、アンテナ調整が効率的に行えるディジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のディジタル放送受信装置は、上記の課題を解決するために、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の少なくとも一方を測定し、各受信チャンネルとその測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行うように構成されたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成であれば、順次に各受信チャンネルの受信レベル等が測定され、各受信チャンネルとその測定結果とが対応させられて画面上に一覧表示が行われるため、ユーザは各受信チャンネルの全体的な受信良否を認識しつつアンテナ調整を行うことが可能になる。
【0008】
また、この発明のディジタル放送受信装置は、地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベルを測定して画面表示し、この測定後のユーザ指示を受けて順次に各受信チャンネルの受信信号品質を測定して画面表示するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
上記の構成であれば、アンテナ調整支援モード下では、まず、各受信チャンネルの受信レベルが画面表示されるので、ユーザは各受信チャンネルの受信レベルを認識しつつアンテナの粗調整を行うことができ、この粗調整の後に各受信チャンネルの受信信号品質の画面表示に基づいて最終的なアンテナ調整を効率よく行うことができる。
【0010】
受信レベルの測定は、チューナのオートゲインコントローラのゲインを固定して行うように構成されていてもよい。
【0011】
前記テーブルを通信によって特定の相手方からダウンロードできるように構成されていてもよい。また、前記テーブルで示された受信可能なチャンネル数に比べて、受信信号品質画面上で表示される受信可能チャンネル数が少ない場合に自動的にテーブルを特定の相手方からダウンロードするように構成されていてもよい。また、前記テーブルで示された受信可能なチャンネルに加え、他のチャンネルに対するサーチによって取得した受信可能なチャンネルを合わたものを受信可能な放送局として登録するように構成されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明するが、ここではユーザーが地上波ディジタル放送を視聴する場合を例示している。図1はこの実施形態のディジタル放送受信装置30を示したブロック図であり、図2は送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を示した説明図であり、図3及び図4はアンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図であり、図5はチャンネルポジションとチャンネルナンバーとの対応例を示した説明図であり、図6はアンテナ調整支援モード時の処理内容を示したフローチャートである。
【0013】
図1に示すアンテナ1は、屋外において所定の方向に向けて配置されており、地上放送局から送られてくるディジタル放送波を受信し、この受信信号をチューナ2に与える。
【0014】
チューナ2はアンテナ1からのRF(高周波信号)を選局し中間周波(IF)に変換する。このチューナ2は、受信RF信号を増幅する初段増幅器2a、外部からの制御電圧によってゲインを可変とするAGCアンプ2b、電圧制御発振器2dで発生するローカル周波数と受信RF信号との差周波数であるIF信号を生成するミキサ2c、CPU11から与えられる選局データにより、電圧制御発振器2dを所定の一定周波数出力状態に制御するPLL回路2e、中間周波増幅器2f,2h、及びIF信号を取り出すバンドパスフィルタ2g等を備えてなる。
【0015】
D/Aコンバータ3は、CPU11から与えられるデータに基づいてAGCアンプ2bのゲイン制御電圧を生成する。
【0016】
A/Dコンバータ4はチューナ2から出力されたIF信号をディジタルデータに変換する。復調/FEC回路5はディジタルデータに変換された受信信号を復調すると共にエラー訂正処理を行う。MPEGデコーダ7は復調/FEC回路5によって復調されたMPEG2(Moving Picture Experts Group2)フォーマットのトランスポートストリームを映像データ及び音声データに変換する。
【0017】
OSD回路8はCPU11から与えられるデータに基づいて前記映像データに文字やグラフィクスデータを合成する。映像処理回路9は、映像データをベースバンド映像信号に変換するものであり、D/Aコンバータとラインドライバからなる。音声処理回路10は、音声データをベースバンド音声信号に変換するものであり、D/Aコンバータとバッファアンプからなる。ベースバンド映像信号出力端子21には図示しない外部モニタ31(図2参照)の映像入力端子が接続される。ベースバンド音声信号出力端子22には、前記モニタ31の音声入力端子やオーディオアンプ(図示せず)に接続される。
【0018】
SIデコーダ6は、各物理チャンネルに多重されているサービス情報(SI)を取り出して復調する。リモコン受光部14は、図示しないリモコン送信機からの信号光を受光し、これを電気信号に変換して操作部13に与える。操作部13は各種キーの操作情報や前記リモコン送信機からの操作情報をCPU11に与える。メモリ(RAM、EEPROM、フラッシュメモリ等)12には、番組表等を構成することになる情報、地域コードに対応したチャンネルリストテーブルなどが格納される。受信装置30は通信インターフェイス(I/F)15を介して通信回線16に接続され、例えば、課金センターに接続して視聴履歴情報等を送出したり、双方向データ放送サービスの利用が行えるようになっている。
【0019】
CPU12は、このディジタル放送受信装置30における全体制御を行うものであるが、特にこの発明にかかる制御として、アンテナ調整支援処理を実行するようになっている。かかる処理については、後述する。
【0020】
図2は、送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を説明する図であり、受信装置30、送信所群A(山頂に複数の送信所が配置されている)32、送信所B33、送信所C34、高層ビル(マルチパスを発生させるものとする)35の位置関係を示している。また、図において、アンテナ1は送信所群A32の受信用とする。また、アンテナ1′は送信所B33及び送信所C34用であり、(1′−a)はアンテナ調整前の位置、(1′−b)はアンテナ調整後の位置とする。なお、アンテナ1及びアンテナ1′の出力はミキサ29によって合成されて受信装置30に与えられる。
【0021】
図3はモニタ31に表示されたアンテナ調整支援モードの画面を示している。この画面の上段側には、予め設定した地域コード(図では574)に対応する受信可能な各チャンネルの受信レベルを示したグラフ一覧が表示されている。そして、下段側には、BER(Bit Error Rate)から計算した受信信号品質の一覧が表示され、最下段部には、SIデコーダから抽出した放送局/ネットワーク名一覧、及び各チャンネルの受信信号品質に基づいて受信可否判定を行った結果である結果欄が表示されている。また、図において、ラインEは最低入力レベル目安であり、網かけ部Fは受信不可の閾値を示している。
【0022】
ところで、アンテナ1,1′や受信装置30を設置する際は、視聴する地域での受信可能な放送局を予め調べ、受信チャンネルの選択が適切に行われるようにチャンネル登録を受信装置において行っておく必要がある。現行アナログTV受信機では、設定を容易にするための一つの方法として、視聴者が取扱説明書に記載されている地域−地域コード対応表から、自分が受信機を設置しようとしている地域に該当するコードを探し、受信機に前記地域コードを入力すると、当該地域で受信可能なチャンネルと前記チャンネル周波数が選択されて、当該地域でのチャンネルマップ(リスト)が登録されるようになっている。なお、ポータブル或いは車載タイプのアナログ受信機では、受信可能な周波数範囲の下限から上限まで全チャンネルスキャンを行い、受信可能なチャンネルをメモリに書き込んで登録を行っておき、以後の選局では前記メモリ上に書かれたチャンネルNo.と周波数を参照して行うようになっている。
【0023】
ディジタルTV放送サービス導入当初においては、チャンネルや周波数の変更や新設局の出現等に鑑み、チャンネルマップを頻繁に変更することが必要となると考えられ、既にディジタルTV放送サービスが始まっている諸外国の状況を勘案すると、ディジタル放送受信装置においても、上述の全チャンネルスキャンによってチャンネル情報を取得することになると考えられる。
【0024】
また、ケーブルテレビであれば、RF入力端子にケーブルを接続すればチャンネルサーチをするだけで、容易にチャンネル情報が得られるのに対し、地上波受信の場合は設置の際にアンテナの方向調整を行う必要がある。アンテナ調整をする場合、まず受信できるチャンネルに周波数を合わせる必要があるのだが、どのチャンネルが受信できるかが分からないため、アンテナ調整に先立ち全チャンネルスキャンの方法でチャンネル情報を取得した後でないとアンテナ調整は実施できない。しかし、調整前のアンテナの向きが送信所と違う方向を向いていた場合は、サーチを行っても最悪の場合にはどのチャンネルも受信できずに終わってしまい、肝心の方向調整もできないことになるおそれもある。また、アナログ放送では受信状態が悪く、視聴に耐えない状態であっても、信号が有るか無いか程度の判断はできるのに対し、ディジタル放送の場合は一定以上の信号品質が無いと画にならないことが尚一層アンテナの初期調整を難しくしている。
【0025】
そこで、本願においては、先ず設置場所の地域コードを入力し、受信可能チャンネルリストテーブルを参照し、前記各チャンネルの受信レベルを表示させて全体的にレベルが大きくなるようにアンテナの粗調整を行った後、各チャンネルの受信信号品質を調べ、受信するのに十分な品質があるかどうかを表示させ、受信品質が最良になるようにアンテナの微調整を行う。
【0026】
受信レベルは電界強度に比例するが、反射によるマルチパス(アナログの場合のゴーストに相当)の発生や、ノイズなどの要因により、受信レベルが一定値以上あったとしても受信信号品質(BER等に基づく)が悪くなる場合もあるので、受信レベルが高ければ受信信号品質が良いとは限らず、微調整をする最終段階では、受信レベルではなくBER等に基づく信号品質で確認することとする。一方、いきなり受信信号品質で調整しようとしても、BERを測るのには受信レベルを測るのに比べて時間がかかり、画面上にはリアルタイムで表示更新が行われず、アンテナを回転させても表示が追従しないので、調整がやり難いという面がある。
【0027】
以下、受信装置30によるアンテナ設定支援処理について、図6のフローチャートを参照しつつ説明していく。なお、以下の説明において、受信装置30が設置される地域では、図2のごとく、送信所群A32、送信所B33、送信所C34が存在しており、また、図5のチャンネルリストテーブルに示すように、9つのチャンネルにおいて放送が送信されているものとする。
【0028】
例えば受信装置30の設置時にチャンネルの登録及びアンテナの調整を行う場合、ユーザは受信装置30の電源を投入し、操作部13を用いて図示しない初期設定メニューから地域コードを入力する。例えばユーザが地域コードとして「574」を入力すると、当該地域において受信可能なチャンネル群としてチャンネルリストテーブルがメモリ12から読み出されることになる。地域コードは、郵便番号や電話番号を用いることもできる。
【0029】
ユーザが操作部を用いてアンテナ調整支援モードを選択すると、CPU11はD/Aコンバータ3にAGCデータを送出する。D/Aコンバータ3はAGCに対して最大ゲインとなるように制御電圧を与え、AGCゲインを固定する(ステップS1)。CPU11はチャンネルポジション1(チャンネルNo.13)を選局するようPLL2eに対してPLLデータを与えると(ステップS2,S3)、ローカル発振器2dは受信すべき周波数とIF(中間周波)周波数の和の周波数で発振する。ミキサ2cからは受信した信号とIF周波数の和成分と差成分の信号が出力されるが、中間周波増幅器2fでバッファ後にバンドパスフィルタ2gで差成分を取り出し、中間周波増幅器2hでレベル調整され、A/Dコンバータ4でサンプリングされる。
【0030】
A/Dコンバータ4のフルスケールに対するこのときの受信レベルの比率がチャンネルNo.13の受信レベルとして画面に表示される(ステップS4)。CPU11は、下方向キーが押下されたかどうかを判断し(ステップS5)、押下されていない場合には、チャンネルポジションがラストポジション(チャンネル26)であるかどうかを判断する(ステップS6)。ラストポジションでない場合には、チャンネルポジションに1を加算し(ステップS7)、ステップS3に戻り同様の処理を続けることになる。かかる処理により、図3における上段側の受信レベル一覧表示が行われることになる。なお、チャンネルポジションがラストポジションに達した場合には(ステップS6でYES)、ステップS2に戻りチャンネルポジションに最小の1を設定して処理を繰り返すこととする。
【0031】
上記の信号レベルの測定・表示処理の繰り返しの下で、ユーザはアンテナの方向調整を行い、全体的に各チャンネルの受信レベルが大きくなると、ユーザはリモコン送信機に設けられた下方向キーを押下することとする。これにより、CPU11はアンテナ粗調整の終了を認識し、以下に説明する信号品質測定・表示、SI取得処理を行う(ステップS5でYES)。
【0032】
CPU11は、上記信号レベル測定・表示処理において行ったAGCゲイン2bの固定を解除し(ステップS8)、入力レベルに応じた動作を行わせる。そして、CPU11はチャンネルポジションを1に設定し(ステップS9)、チャンネルNo.13を選局させるため、PLLに対して選局データを送信する(ステップS10)。選局した周波数の信号は、A/Dコンバータ4でA/D変換され、復調/FEC回路5においてディジタル復調/エラー訂正が行われる。
【0033】
復調ロックされた場合には(ステップS11でYES)、簡易的に(短時間処理で)BER測定を行い(ステップS12)、信号品質を計算し画面に表示する処理を行う(ステップS13)。そして、CPU11は受信信号品質が一定水準(F)に達しているかどうかを判断し(ステップS14)、一定水準に達しない場合には画面上の「受信可否」欄に受信不可能を示す「×」表示を行う(ステップS15)。品質が一定水準以上であれば、「受信可否」欄に受信可能を示す「○」表示を行い(ステップS17)、SIを取得できたかどうかを判断する(ステップS17)。SIを取得することができない場合には、予め設定されたタイムアウトが生じるまでSIの取得を試みる(ステップS18)。SIを取得できた場合は、復調エラー訂正後のデータからネットワーク名をデコードし「ネットワーク名」欄に表示を行う(ステップS19)。そして、CPU11はチャンネルポジションがラストポジション(チャンネル26)であるかどうかを判断する(ステップS20)。ラストポジションでない場合には、チャンネルポジションに1を加算し(ステップS21)、ステップS10に戻り同様の処理を続けることになる。
【0034】
チャンネルポジションがラストポジションに達した場合には(ステップS20でYES)、ユーザによるキー入力を待つことになる。CPU13は下方向キー又は上方向キー又は決定キーが押下されたかどうかを判断する(ステップS22)。上方向キーが押下された場合(ユーザが再度アンテナの粗調整を望む場合)にはステップS1に戻る。一方、下方向キーが押下された場合(ユーザが再度信号品質の取得を望む場合)にはステップS9に戻ることになる。また、決定キーが押下された場合には、上述の処理により取得されたチャンネル情報をメモリに書き込み、チャンネル情報の登録を終えることになる(ステップS23)。
【0035】
なお、上記の処理(アンテナの方向調整)が完了した状態で、全チャンネルサーチを実行することとしてもよい。また、チャンネルの登録は、全チャンネルサーチにより取得したチャンネルと、地域コードの入力により得られたチャンネルの両方を受信可能チャンネルとして登録することとしてもよい。
【0036】
次に、アンテナ調整時のアンテナ調整モード画面の表示と、アンテナの向きについて図2及び図3を用いて説明する。
【0037】
粗調整によってアンテナ1′の向きとして図2に示す向き(1′−a)を得たとする。アンテナ1により受信される近距離にある送信所群Aの13〜24chの各チャンネルは受信レベルも高く信号品質も十分であるが、アンテナ1′の向き(1′−a)は中距離にある送信所C34の方向を向いており、図3に示すとおり、26chはある程度受信レベルは得られるものの、25chは遠距離でかつ向きも悪く、受信レベルには余裕がなく、しかもマルチパスの影響によって信号品質は低く、受信可能閾値Fに達せず受信不可となっている。そこで、アンテナを幾分右に回し、方向(1’−b)に向けると、図4に示すように、26chでは受信レベルが下がるものの信号品質はあまり変わらず、その一方で25chは受信レベルが上がり信号品質も改善されるので、全てのチャンネルで受信が可能となる。
【0038】
なお、上記実施形態では、各受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の両方を測定し、各受信チャンネルとそれらの測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行ったが、受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の一方を測定し、各受信チャンネルとその測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行う場合でも、ユーザは各受信チャンネルの全体的な受信良否を認識しつつアンテナ調整を行うことが可能になり、効率的なアンテナ調整が行える。
【0039】
また、ディジタル放送サービスが導入されて間がない頃には、チャンネルの変更が行われる可能性が高く、工場出荷時にメモリ(不揮発性)12に書き込んだ地域コードと受信可能チャンネル対応テーブルでは実情を反映しない場合が出てくる。その場合には、通信インタフェース15、通信回線16を用いて特定の相手方に接続し、最新の受信可能チャンネル対応テーブルをダウンロードし、メモリ(不揮発性)12に書き込めばよい。また、何度かアンテナ調整モードでアンテナ調整を試行しても、受信レベル或いは良好な信号品質を得られるチャンネルが前記テーブルで示された受信可能なチャンネル数に比べて少ない時は、チャンネル変更が行われたと判断し、自動的に上述のダウンロードを実行してもよいものである。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、各受信チャンネルの受信レベルや受信信号品質が画面表示され、受信チャンネルの受信レベルによってアンテナの粗調整を支援でき、受信チャンネルの受信信号品質によってアンテナの微調整が行えることになり、効率的なアンテナ調整が可能となる等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のディジタル放送受信装置を示したブロック図である。
【図2】送信所と受信アンテナとの方向(距離)の関係を示した説明図である。
【図3】アンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図である。
【図4】アンテナ調整支援モード下での表示画面例を示した説明図である。
【図5】チャンネルポジションとチャンネルナンバーとの対応例を示した説明図である。
【図6】アンテナ調整支援モード時の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 地上波ディジタルチューナ
8 OSD回路
11 CPU
12 メモリ
15 通信インターフェイス
Claims (6)
- 地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベル及び受信信号品質の少なくとも一方を測定し、各受信チャンネルとその測定結果とを対応させて画面上に一覧表示を行うように構成されたことを特徴とするディジタル放送受信装置。
- 地域コードとその地で受信可能とされるチャンネルリストとを対応付けたテーブルを備え、ユーザによる地域コードの入力によって前記リスト中のチャンネルについて受信チャンネルの設定を行うことができるディジタル放送受信装置において、アンテナ調整支援モード下では、順次に各受信チャンネルの受信レベルを測定して画面表示し、この測定後のユーザ指示を受けて順次に各受信チャンネルの受信信号品質を測定して画面表示するように構成されたことを特徴とするディジタル放送受信装置。
- 請求項1又は請求項2に記載のディジタル放送受信装置において、受信レベルの測定は、チューナのオートゲインコントローラのゲインを固定して行うように構成されたことを特徴とするディジタル放送受信装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、前記テーブルを通信によって特定の相手方からダウンロードできるように構成されたことを特徴とするディジタル放送受信装置。
- 請求項4に記載のディジタル放送受信装置において、前記テーブルで示された受信可能なチャンネル数に比べて、受信信号品質画面上で表示される受信可能チャンネル数が少ない場合に自動的にテーブルを特定の相手方からダウンロードすることを特徴とするディジタル放送受信装置。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、前記テーブルで示された受信可能なチャンネルに加え、他のチャンネルに対するサーチによって取得した受信可能なチャンネルを合わたものを受信可能な放送局として登録するように構成されたことを特徴とするディジタル放送受信装置。
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