JP3806667B2 - アナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置 - Google Patents

アナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信する際のアナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同軸ケーブルまたは光ケーブル等で形成される有線伝送線路、衛星波や地上波等を用いて行われる無線伝送線路を用いて行われるテレビジョン放送は、これまで、アナログの映像信号をAM変調すると共に音声信号をFM変調した信号を所定の搬送周波数で送信するアナログ放送番組が主流であったが、近年になってアナログの映像信号と音声信号をデジタル化し、さらにデジタル圧縮した後のデータをQPSK変調またはQAM変調等の変調方式を用いてデジタル変調し、この信号をOFDM方式等のデジタル伝送方式を用いて送信するデジタル放送が開始された。
【0003】
このデジタル放送は、半導体技術、画像と音声の信号圧縮技術の著しい進歩によって可能となったものであり、従前のアナログ放送に比べて、同一の伝送路の有する周波数帯域の範囲内に、より多くの番組プログラムを放送することが可能となり、またOFDM方式等のデジタル伝送方式が採用されることによって、伝送信号劣化の少ない高品位な放送が行える等の多くの利点を有している。
【0004】
このような放送サービスは、その伝送路が、地上波伝送、衛星波伝送、ケーブル伝送等のように多種の伝送であったり、使用される放送衛星そのものが異なっていたり、伝送媒体自体が異なっているために、視聴者が希望する放送サービス、即ち、アナログ放送とデジタル放送のいずれかのサービスを選択することによりデジタル放送専用受信機とアナログ放送専用受信機のいずれを用いるかを一意的に決定することができる。
【0005】
また、デジタル放送とアナログ放送の両用受信機を用いる場合には所定の受信周波数範囲をスキャン動作(選局動作)する際にはスキャン時に受信している信号がデジタル放送かアナログ放送かをそれぞれの受信機を用いることによって判断できた。
【0006】
そして、デジタル専用受信機を用いてアナログ放送番組とデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信する場合には、その回路ブロックが例えば図4に示すように構成される。即ち、受信フロント部から出力されるRF信号は、AGC回路1によってその出力が適正なレベルに調整され、その次段に接続されたPLL回路2(信号検出回路3を含む)によって希望の周波数の信号が取り出され、次段のLINK回路4に出力される。
【0007】
このLINK回路4は、PLL回路2から出力されるデジタル放送信号をデコードして所定形式のトランスポートストリームのデータを作り出すもので、その回路ブロックがIC化されている。このLINK回路4から出力される第1の制御信号によってAGC回路1が制御され、制御/デコードを行うマイコン5から出力される第2の制御信号によってPLL回路2とLINK回路4が制御され、マイコン5から出力されるビデオデータがビデオデコーダ6によって所定の信号形態のビデオ出力とされ、マイコン5から出力されるオーディオデータがオーディオデコーダ7によって所定の信号形態のオーディオ出力とされる。
【0008】
このように構成されたデジタル専用受信機におけるアナログ/デジタル放送の判別は、図5に示すフローチャートのように行われ、動作開始に伴って先ずステップS1によって現在受信されている周波数が予め設定されている最大値以下であるか否かが判定され、Noの場合には動作終了とされ、Yesの場合には、次のステップS2に移行してマイコン5からPLL回路2に出力される第2の制御信号のデータとして周波数データが送信された後にステップS3に移行する。
【0009】
このステップS3は、AGC回路1におけるAGCレベルの値、即ち第1の制御信号のレベル値が所定の閾値より大きいか小さいかのいずれであるかが判定され、閾値より小さい場合には受信信号が無しと判断されてステップS4に進んで次の受信周波数に進み、ステップS1とステップS2が再度に亘って実行され、ステップS3においてAGCレベルの値が閾値より大きいと判定されたときには受信信号がデジタル放送であると判断されて次のステップS5に移行する。
【0010】
このステップS5は、受信部でTuneしているか否かを判定するもので、Yesの場合にはステップS6に進んでTuningパラメータの記録がなされた後に前述のステップS4が実行されて次の受信周波数に進み、ステップS1乃至ステップS3が再び実行される。
【0011】
そして、ステップS5でNoの場合、即ちTuneしていない場合にはステップS7に移行して受信周波数を通常の選局ステップより少ない値に少し移動させ、次のステップS8に移行してマイコン5からPLL回路2に出力される第2の制御信号のデータとして周波数データが送信された後に前述のステップS5に戻されてこれ以降のステップが再度に亘って実行される。
【0012】
従って、このようなデジタル専用受信機の場合には、受信された放送がアナログ放送であることが直接に判定できないために受信信号が全てデジタル放送に対応しているものとして一連の受信処理を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
アナログ放送番組とデジタル放送番組が混在して存在するケーブル放送局、特にアナログ放送番組の局数が多い場合には、実際に受信することができないアナログ放送番組に対してもデジタル放送番組に対応しているものとして一連の受信処理を行っているために「アナログ放送とデジタル放送」の判別を行うに必要な時間が多く掛かってしまうという問題があり、特に、所定受信周波数範囲の中で選局動作を行う場合には、その一連の選局動作に必要とされる時間が多く掛かってしまうという問題がより増長し、これらの問題は、アナログ放送番組の数が増えれば増える程に顕著になって来る。
【0014】
そこで、本発明の目的は、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在した放送信号を同一の伝送路上で受信する際に、アナログ放送番組とデジタル放送番組を短い時間で判別することができるアナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明によるアナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置は、次に記載するような特徴的な動作ステップを有している。
【0016】
(1)同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信したときに、受信された放送番組がアナログ放送とデジタル放送のいずれであるかを判別するアナログ/デジタル放送の判別方法において、
前記受信部で受信される信号の出力レベルを所定値に保つAGC回路における制御信号レベルを検出する第1のステップと、
該第1のステップによって検出された制御信号レベルと所定の閾値を比較する第2のステップと、
該第2のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときに前記受信部における受信周波数を所定量だけ変化させる第3のステップと、
該第3のステップで変化された受信周波数における前記制御信号レベルを再び検出する第4のステップと、
該第4のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときにデジタル放送を受信していると判定すると共に、前記閾値より前記制御信号レベルが小さいと判定されたときにアナログ放送を受信していると判定する第5のステップとを有するアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0017】
(2)前記(1)の第3のステップは、前記受信部における受信周波数を所定量だけ増加させる動作ステップを含むアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0018】
(3)前記(1)の第3のステップは、前記受信部における受信周波数を所定量だけ減少させる動作ステップを含むアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0019】
(4)前記(1)の第3のステップは、前記受信部における受信周波数を前記アナログ放送に設定された音声成分と映像成分の隙間の周波数に対応する所定値だけ増加させる動作ステップを含むアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0020】
(5)前記(1)の第3のステップは、前記受信部における受信周波数を前記アナログ放送に設定された音声成分と映像成分の隙間の周波数に対応する所定値だけ減少させる動作ステップを含むアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0021】
(6)前記(1)乃至前記(5)のいずれかの「第1乃至第5のステップ」を有すると共に、前記第5のステップによってアナログ放送を受信していると判定されたときに、当該のアナログ放送に対してデジタル放送信号検出動作を行わせないように制御する選局ステップを付加するアナログ/デジタル放送の判別方法。
【0022】
(7)同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信するデジタル放送受信装置において、
前記受信部で受信される信号の出力レベルを検出して、この検出値を出力する信号レベル検出手段と、
受信周波数を制御する受信周波数制御手段と、
受信する受信周波数を前記受信周波数制御手段に指示する制御手段とを備え、
前記制御手段は、放送番組受信処理に先立って、前記信号レベル検出手段から出力される検出値が所定の閾値以上であるか否かを判別する第1手段と、前記第1手段で所定の閾値以上であると判断されたときに前記受信周波数制御手段の受信周波数を所定量だけ変化させる第2手段と、変化させた受信周波数において前記信号レベル検出手段から出力される検出値が所定の閾値以下であると判断されたときに、当該受信信号はアナログ放送番組であると判断する第3手段を含んで構成するデジタル放送受信装置。
【0023】
(8)前記(7)の制御手段は、前記受信部で受信される受信信号がアナログ放送番組であると判断されたとき、当該受信周波数に関するそれ以降の放送番組受信処理を中止する第4手段を含んで構成するデジタル放送受信装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。この実施形態は、アナログ放送番組がフランス国等で実施されているSECAM規格に適合した形態で信号生成されている場合に本発明の方法を適用した例であり、その方法を実現するための動作ステップは、次のような第1乃至第5のステップを有している。
【0025】
第1のステップは、受信部で受信される信号の出力レベルを所定値に保つAGC回路における制御信号レベルを検出するもので、第2のステップは、第1のステップによって検出された制御信号レベルと所定の閾値を比較するもので、第3のステップは、第2のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときに前記受信部における受信周波数を所定量だけ変化させるもので、第4のステップは、第3のステップで変化された受信周波数における前記制御信号レベルを再び検出するもので、第5のステップは、第4のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときにデジタル放送を受信していると判定すると共に、前記閾値より前記制御信号レベルが小さいと判定されたときにアナログ放送を受信していると判定するものである。
【0026】
また、この第3のステップは、受信部における受信周波数を所定量だけ増加させる動作ステップを含むと共に、その増加させる値は、受信周波数を前記アナログ放送に設定された音声成分と映像成分の隙間の周波数に対応する所定値(2.5MHz)だけ増加させる動作ステップが含まれている。
【0027】
本実施形態の判別方法の詳しい動作を示す図1のフローチャートは、従来の方法における動作ステップ(図5)の一部を変えたもので、その要部は破線で囲ったステップS0の部分である。
【0028】
また、本実施形態に用いられるアナログ放送番組とデジタル放送番組の周波数とAGCレベルの関係は、図2に示すようにデジタル放送番組の場合には、その変調方式がQAMである場合には、予め決められた周波数帯域(通常は8MHzまたは7MHz)に亘って略一様なレベル分布を有し、アナログ放送番組の場合には、その音声信号成分が低い周波数の側に位置され、これより高い周波数の側に隙間を介して映像信号成分が分布されている。
【0029】
そして、動作開始に伴って先ずステップS1では、マイコンによって現在受信されている周波数が予め設定されている最大値以下であるか否かが判定され、Noの場合には動作終了とされ、Yesの場合には、次のステップS2に移行してマイコンからPLL回路に周波数データが送信された後にステップS9に移行する。
【0030】
ステップS9は、AGCを行うための制御信号レベルの値が所定の閾値より大であるか小であるかの判別をするもので、マイコンによって行われ、閾値より小である場合には受信信号が無しと判断されてステップS4に進んで次の受信周波数に進み、ステップS1とステップS2が再度に亘って実行され、ステップS9においてAGCレベルの値が閾値より大きいと判定されたときには、何等かの信号が有りと判定されて、次のステップS10に移行し、現在の受信周波数を2.5MHzだけ大きくする旨のデータをPLL回路へ送信し次のステップS11に移行する。
【0031】
ステップS11は、マイコンによってAGCの値が所定の閾値より小さいか大きいかの判定をするもので、閾値より小さい場合にはアナログ放送番組を受信していると判断し前述のステップS4に戻されて次の周波数に進み、一連のステップS1、S2、S9〜S11が再度に亘って実行され、ステップS11においてAGCレベルの値が閾値より大きいと判定されたときには、デジタル放送番組を受信していると判断して次のステップS5に移行する。
【0032】
ステップS5は、受信部でTuneしているか否かを判定するもので、Yesの場合にはステップS6に進んでTuningパラメータの記録がなされた後に前述のステップS4が実行されて次の受信周波数に進み、一連のステップS1、S2、S9〜S11が実行され、ステップS5が再び実行される。
【0033】
そして、ステップS5でNoの場合、即ちTuneしていない場合にはステップS7に移行して受信周波数を通常の選局ステップより少ない値に少し移動させ、次のステップS8に移行してマイコンからPLL回路に出力される第2の制御信号のデータとして周波数データが送信された後に前述のステップS5に戻されてこれ以降のステップが再度に亘って実行される。
【0034】
前述のステップS10における2.5MHzというのは図2に示すようなアナログ放送番組の音声信号成分と画像信号成分の隙間の一部と音声信号成分の一部を含む範囲をカバーする周波数f1から周波数f2までの範囲に設定されていて、この値(2.5MHz)は最適値を実験的に求めたものである。
【0035】
従って、アナログ放送番組とデジタル放送番組が混在した放送信号を、同一の伝送路上で受信する際に、アナログ放送番組であることの判別が迅速に行えると共に、特に、デジタル放送番組のサービスを受信しようとしてデジタル放送番組のシーク選局を行う場合、アナログ放送番組であると判定された時点で当該のアナログ放送番組の再現等の処理を行わず次の受信周波数の検出に移行できるので一連のシーク選局に必要とされる時間を著しく短縮化することができる。
【0036】
なお、ステップS10における周波数は、2.5MHzとされているが、この値はビデオ信号の規格がSECAMの場合の最適値であり、規格がこれとは異なったNTSC等々であった場合には、それに対応して最適な値に変更してもよいことは勿論であり、音声信号成分と映像信号成分がお互いに分離し、かつ周波数的に充分に離れているアナログ放送番組に関して本発明を適応できる。
【0037】
また、ステップS10においては現在の周波数を所定量(例えば2.5MHz)だけ増加するようにしているが、所定量だけ減少させる動作ステップに変更させるようにしてもよく、実施の形態では2.5MHzとしている先読みの周波数をその信号に合わせることにより、音声信号と映像信号の周波数的な配置が変わっても本発明を適用できることは勿論である。
【0038】
さらに、本発明における伝送線路は、地上電波や衛星電波が伝送路となっている場合のみならず、同軸ケーブルまたは光ケーブル等で形成される有線伝送線路で形成されていてもよいことは勿論であり、放送信号に混在するアナログ放送番組の数とデジタル放送番組の数は全くの任意であって、少なくとも1つのアナログ放送番組が含まれれば本発明の対象とされる放送信号となる。
【0039】
次に本発明の一実施の形態によるデジタル放送受信装置を図3を用いて説明する。図3において、同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信するデジタル放送受信装置において、受信フロントエンド部を有する受信部8から出力されるRF信号は、AGC回路9によってその出力が適正なレベルに調整され、その次段に接続されたPLL回路10(信号検出回路11を含む)によって希望の周波数の信号が取り出されて次段のLINK回路12に出力される。
【0040】
LINK回路12は、PLL回路10から出力されるデジタル放送信号をデコードして所定形式のトランスポートストリームのデータを作り出すもので、その回路ブロックがIC化されている。このLINK回路10から出力される制御信号によってAGC回路9が制御され、デジタル放送受信装置の全体を複合的に制御するマイコン13からの制御信号によってPLL回路10とLINK回路12が制御され、これと同時にマイコン13から出力されるビデオデータがビデオデコーダ14によって所定の信号形態のビデオ出力とされ、マイコン13から出力されるオーディオデータがオーディオデコーダ15によって所定の信号形態のオーディオ出力とされる。
【0041】
マイコン13には、信号レベル検出手段16と受信周波数制御手段17と制御手段18が設けられている。この信号レベル検出手段16は、受信部8で受信される信号の出力レベルを検出して、この検出値を出力するもので、受信周波数制御手段17は、PLL回路10における出力周波数(受信周波数)を制御するもので、制御手段18は、受信部8によって得られる受信周波数を受信周波数制御手段17に指示するものである。
【0042】
制御手段18は、第1制御手段19乃至第4制御手段22を有している。
【0043】
第1制御手段19は、放送番組受信処理に先立って、信号レベル検出手段16から出力される検出値が所定の閾値以上であるか否かを判別するもので、第2制御手段20は、第1手段19によって所定の閾値以上であると判断されたときに受信周波数制御手段17の受信周波数(PLL回路10の出力周波数)を所定量(例えば2.5MHz)だけ変化させるもので、第3制御手段21は、第2制御手段20によって変化させた受信周波数において信号レベル検出手段16から出力される検出値が所定の閾値以下であると判断されたときに、当該受信信号はアナログ放送番組であると判断するもので、第4制御手段22は、受信部8で受信される受信信号がアナログ放送番組であると判断されたとき、当該受信周波数に関するそれ以降の放送番組受信処理を中止するものである。
【0044】
受信部8で受信される信号の出力レベルを所定値に保つAGC回路9における制御信号レベルを検出し、この値と所定の閾値を比較し、制御信号レベルが大きいと判定されたときに受信部8における受信周波数を所定量だけ変化させ、その変化された受信周波数における制御信号レベルを再び検出し、制御信号レベルが大きいと判定されたときにデジタル放送を受信していると判定すると共に、小さいと判定されたときにアナログ放送を受信していると判定することができる。また、アナログ放送番組であると判断されたときには、当該受信周波数に関するそれ以降の放送番組受信処理が中止される。
【0045】
従って、アナログ放送番組とデジタル放送番組が混在した放送信号を、同一の伝送路上で受信する際に、アナログ放送番組であることの判別が迅速に行えると共に、特に、デジタル放送番組のサービスを受信しようとしてデジタル放送番組のシーク選局を行う場合、アナログ放送番組であると判定された時点で当該のアナログ放送番組の再現等の処理を行わず次の受信周波数の検出に移行できるので一連のシーク選局に必要とされる時間を著しく短縮化することができる。
【0046】
なお、受信周波数を変化(増加または減少)させるステップは、2.5MHzとされているが、この値はビデオ信号の規格がSECAMの場合の最適値であり、規格がこれとは異なったNTSC等々であった場合には、それに対応して最適な値に変更してもよいことは勿論であり、音声信号成分と映像信号成分がお互いに分離し、かつ周波数的に充分に離れているアナログ放送番組に関して本発明装置を適応できる。
【0047】
以上、本発明によるアナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置の好適実施形態の動作および構成を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、アナログ放送番組とデジタル放送番組が混在して存在する放送信号を受信して、アナログ放送番組であるのかデジタル放送番組であるのかの判別を迅速に検出することができ、検出された時点で当該のアナログ放送番組に対する以降の一連の受信処理をキャンセルさせるので、特に、アナログ放送番組の局数が多い場合に、一連の選局動作を行うに必要な時間が著しく短縮化することができる効果があり、この効果は、放送信号に含まれるアナログ放送番組の数が増えれば増える程に顕著に生じる。
【0049】
従って、本発明によれば、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在した放送信号を同一の伝送路上で受信する際に、アナログ放送番組とデジタル放送番組を短い時間で判別することができるアナログ/デジタル放送の判別方法及びデジタル放送受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるアナログ/デジタル放送の判別方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】図1に示されるフローチャートの一部の動作ステップを説明するために用いられる、放送番組における信号成分の分布をアナログ放送とデジタル放送のそれぞれを併せて示す線図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるデジタル放送受信装置の概略構成を示すブロック回路図である。
【図4】従来のアナログ/デジタル放送の判別方法を説明するためのデジタル放送専用受信機の概略回路構成を示すブロック回路図である。
【図5】図4に示されるデジタル放送専用受信機の動作をアナログ/デジタル放送の判別動作を主として説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,9 AGC回路
2,10 PLL回路
3,11 信号検出回路
4,12 LINK回路
5,13 マイコン
6,14 ビデオデコーダ
7,15 オーディオデコーダ
8 受信部
16 信号レベル検出手段
17 受信周波数制御手段
18 制御手段
19 第1手段
20 第2手段
21 第3手段
22 第4手段

Claims (8)

  1. 同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信したときに、受信された放送番組がアナログ放送とデジタル放送のいずれであるかを判別するアナログ/デジタル放送の判別方法において、
    前記受信部で受信される信号の出力レベルを所定値に保つAGC回路における制御信号レベルを検出する第1のステップと、
    該第1のステップによって検出された制御信号レベルと所定の閾値を比較する第2のステップと、
    該第2のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときに前記受信部における受信周波数を所定量だけ変化させる第3のステップと、該第3のステップで変化された受信周波数における前記制御信号レベルを再び検出する第4のステップと、
    該第4のステップで前記閾値より前記制御信号レベルが大きいと判定されたときにデジタル放送を受信していると判定すると共に、前記閾値より前記制御信号レベルが小さいと判定されたときにアナログ放送を受信していると判定する第5のステップとを有することを特徴とするアナログ/デジタル放送の判別方法。
  2. 前記第3のステップは、前記受信部における受信周波数を所定量だけ増加させる動作ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のアナログ/デジタル放送の判別方法。
  3. 前記第3のステップは、前記受信部における受信周波数を所定量だけ減少させる動作ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のアナログ/デジタル放送の判別方法。
  4. 前記第3のステップは、前記受信部における受信周波数を前記アナログ放送に設定された音声成分と映像成分の隙間の周波数に対応する所定値だけ増加させる動作ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のアナログ/デジタル放送の判別方法。
  5. 前記第3のステップは、前記受信部における受信周波数を前記アナログ放送に設定された音声成分と映像成分の隙間の周波数に対応する所定値だけ減少させる動作ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のアナログ/デジタル放送の判別方法。
  6. 前記第1乃至第5のステップを有すると共に、前記第5のステップによってアナログ放送を受信していると判定されたときに、当該のアナログ放送に対して
    デジタル放送信号検出動作を行わせないように制御する選局ステップを付加することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアナログ/デジタル放送の判別方法。
  7. 同一の伝送路上に、少なくとも1つのアナログ放送番組と複数のデジタル放送番組が混在して送信されている放送信号を受信部で受信するデジタル放送受信装置において、
    前記受信部で受信される信号の出力レベルを検出して、この検出値を出力する信号レベル検出手段と、
    受信周波数を制御する受信周波数制御手段と、
    受信する受信周波数を前記受信周波数制御手段に指示する制御手段とを備え、前記制御手段は、放送番組受信処理に先立って、前記信号レベル検出手段から出力される検出値が所定の閾値以上であるか否かを判別する第1手段と、前記第1手段で所定の閾値以上であると判断されたときに前記受信周波数制御手段の受信周波数を所定量だけ変化させる第2手段と、変化させた受信周波数において前記信号レベル検出手段から出力される検出値が所定の閾値以下であると判断されたときに、当該受信信号はアナログ放送番組であると判断する第3手段を含んで構成することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  8. 前記制御手段は、前記受信部で受信される受信信号がアナログ放送番組であると判断されたとき、当該受信周波数に関するそれ以降の放送番組受信処理を中止する第4手段を含んで構成することを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信装置。
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