JP3583963B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン受信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
今日、テレビジョン放送のデジタル化の動きが活発になってきており、欧州及び米国に於いてデジタルテレビジョン放送が実用化されつつある。デジタルテレビジョン放送では、ＭＰＥＧ２システムにより映像、音声がデジタル符号化され、それぞれの地域によって採用されているデジタル変調方式により変調され、送信される。変調方式は、欧州ではＯＦＤＭ、米国では８ＶＳＢ方式が採用されている。日本に於いてもＯＦＤＭをもとにした方式での実験が進められている。
【０００３】
デジタル放送は従来のアナログ放送に比べ同一周波数帯域でより高画質、高音質の放送を行うことが可能で、また、従来のアナログ放送程度の画質、音質であれば３番組程度が同時に放送可能といった特徴を持っている。
【０００４】
地上波デジタル放送の導入は、放送設備の工事の都合などにより地域により導入時期が異なることになる。また、従来のアナログ放送の視聴者に影響を与えないように、デジタル放送に移行されるまではアナログ放送は継続される。さらに、視聴者のデジタル放送への移行を促進するために、アナログ放送で行われる番組と同一内容の番組をデジタル放送に於いても行い、デジタル放送受信機に於いても同時放送中のアナログ放送の番組を視聴可能としている場合が多い。
【０００５】
図４は、デジタル地上波放送導入時期において用いられると予想されるテレビジョン受信機の構成を示している。
【０００６】
１００ａはアナログテレビジョン放送用のアンテナ、１０１は希望のアナログ放送の周波数チャンネルを選ぶアナログ放送用チューナ、１０２はアナログ放送波を検波復調し、映像・音声信号に変換するアナログ放送用復調装置、１０３は映像・音声信号を１１１の映像・音声出力装置に出力できる形に変換処理する映像・音声処理装置である。
【０００７】
１００ｂはデジタルテレビジョン放送用のアンテナ、１０５は希望のデジタル放送の周波数チャンネルを選ぶデジタル放送用チューナ、１０６は受信放送波をデジタルデータに変換するデジタル放送用復調装置、１０７はデジタルデータに予め施されたエラー訂正機能によりエラーを検出・訂正する誤り訂正装置、１０９はデジタル映像・音声データを映像・音声出力装置１１１に出力できる形に変換処理する映像・音声デコード装置、１１０はアナログとデジタルの受信映像音声を選択出力する切り替え装置、１１１はブラウン管、スピーカとその周辺回路で構成され、受信した映像・音声を出力する映像・音声出力装置、１１２は選局制御等、システムの制御を行うマイコンである。
【０００８】
地上波デジタル放送導入時期には、このようにデジタルおよびアナログの受信系をテレビジョン受信機にそれぞれ設け、両方の電波を受信可能な構成とするのが一般的と考えられる。アナログ放送波は、アンテナ１００ａ、アナログ放送用チューナ１０１、アナログ放送用復調装置１０２および映像・音声処理装置１０３を経て、切り替え装置１１０の一方の入力端子に入力される。
【０００９】
デジタル放送波は、アンテナ１００ｂ、デジタル放送用チューナ１０５、デジタル放送用復調装置１０６、誤り訂正装置１０７および映像・音声デコード装置１０９を経て、切り替え装置１１０の他方の入力端子に入力される。
【００１０】
制御マイコン１１２は、ユーザのチャンネル選局の指示を受け、切り替えスイッチ１１０をアナログ側あるいはデジタル側に切り替えるとともに、アナログ放送用チューナ１０１あるいはデジタル放送用チューナ１０５に周波数選択のための指示を送る。これにより、ユーザが望むチャンネルの映像・音声が映像音声出力装置１１１に出力される。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
地上波デジタル放送が導入されても、すべてのエリアを一度にデジタル放送でカバーする訳ではなく、地域によりその導入時期が異なる。したがって、地上波デジタル放送が導入された地域からまだ導入されていないサービスエリア外へテレビジョン受信機を移動させた場合、視聴中の番組が受信不可能になる場合がある。また、地上波デジタル放送が導入された地域内であっても、特に移動受信時に於いては、ビル陰などのデジタル放送が受信不可能な場所があることが考えられる。
【００１２】
地上波デジタル放送が導入された地域に於いても視聴者保護のため当分の間アナログ放送は継続され、両方が放送される地域に於いては、その電波の伝搬特性、送信アンテナの位置の違いなどの条件により、特に移動受信時に於いては、アナログ、デジタルそれぞれの受信状況が異なることが考えられる。つまり、移動受信中にデジタル放送が受信できないビル陰等に入ったときにも、アナログ放送はある程度の品質で受信できる可能性がある。しかしながら、ユーザにとってデジタル放送が受信できなくなるたびに番組の選局を行う操作は面倒なものとなる。
【００１３】
この発明の目的は、選局したデジタルテレビジョン放送と同一内容の番組がアナログテレビジョン放送においても放送されている場合、自動的により良好な画像、音声を受信できる放送を選択できるテレビジョン受信機を提供することにある。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明による第１のテレビジョン受信機は、デジタルテレビジョン放送用の受信部、アナログテレビジョン放送用の受信部、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段を備えていることを特徴とする。
【００１５】
この発明による第２のテレビジョン受信機は、デジタルテレビジョン放送用の受信部、アナログテレビジョン放送用の受信部、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段を備えていることを特徴とする。
【００２２】
【発明の実施の形態】
〔１〕第１の実施の形態の説明
【００２３】
図１は、第１の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
図１において、図４と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
【００２４】
この例では、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネル（周波数）との対応関係を表すデータ（以下、チャンネルマップ情報という）が、デジタル放送波によって送出されているものとする。
【００２５】
１０４は、受信したアナログ放送波に有効な映像信号が含まれているかを検出するアナログ放送用映像信号検出装置であり、通常映像信号の水平同期信号を検出しその周期が規定の範囲にあるか否かで映像信号の有無を判定する。１０８は、１０７の誤り訂正装置のエラーレートを監視するエラーレート監視装置である。
【００２６】
２００はチャンネルマップデータ抽出回路であり、２０１はチャンネルマップデータ格納装置である。チャンネルマップデータ抽出回路２００は、誤り訂正回路１０７から出力されるデジタルデータ列を監視し、チャンネルマップ情報を抽出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に送る。チャンネルマップデータ格納装置２０１は書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、チャンネルマップ情報を保存する。
【００２７】
アナログ放送、デジタル放送受信のそれぞれの信号の流れは従来技術においてて説明したとおりである。
【００２８】
ユーザがデジタル放送の番組を視聴すべくリモコン送信機等で指示を出すと制御マイコン１１２がそれを受け取りデジタル放送受信用チューナ１０５に希望のチャンネルの周波数を受信するよう指示を出し、切り替えスイッチ１１０をデジタル放送側に切り替える。これにより、ユーザが指示した番組の映像・音声信号が映像・音声出力装置１１１に出力される。
【００２９】
受信したデジタル放送のデータ列のうち、映像・音声に使用されない部分に番組情報、チャンネルマップ情報等の付加情報が多重されている。チャンネルマップ情報をチャンネルマップ抽出回路２００で抽出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に保存する。
【００３０】
制御マイコン１１２は、デジタル放送の受信品質が悪化し、受信不可となることに備え、チャンネルマップデータ格納装置２０１から現在受信中のデジタル放送と同一番組が放送されているアナログ放送のチャンネル周波数データを読み出し、アナログ放送受信用チューナ１０１にその放送の受信を指示する。ただし、切り替えスイッチ１１０はデジタル側に切り替えられたままであり、デジタル放送に対する映像・音声信号が出力されている。
【００３１】
このような状態において、制御マイコン１１２はエラーレート監視装置１０８によって監視されているエラーレートを定期的に読み込み、その都度、エラーレートが予め設定された基準値を越えたか否かを判定する。
【００３２】
この基準値は、鑑賞に耐えうる映像・音声が出力できるかどうかを考慮して設定されている。エラーレートが基準値を越えたときには、デジタル放送の受信品質が悪化したと判定し、アナログ放送用の映像信号検出装置１０４からの判定信号を読み込み、判定信号が映像信号有りを示している場合（アナログ放送が鑑賞可能である場合）には、切り替えスイッチ１１０をアナログ放送側に切り替える。これにより、それまで受信していたデジタル放送番組と同一内容のアナログ放送番組の映像・音声信号が映像音声出力装置１１１に送られるようになる。
【００３３】
切り替えスイッチ１１０をアナログ放送側に切り替えた後においても、制御マイコン１１２はエラーレート監視装置１０８によって得られたエラーレートを監視し続け、再び充分視聴可能な状態までエラーレートが低下したときには、切り替えスイッチ１１０をデジタル側に切り替え、デジタル放送によって得られた映像・音声信号を映像音声出力装置１１１に送る。
【００３４】
エラーレート監視装置１０８によって得られたエラーレートが基準値より高くかつアナログ放送用映像信号検出装置１０４からの判定信号も映像信号無しを示している場合には、映像・音声出力装置１１１が通常備えている機能であるオンスクリーンディスプレイ機能により、現在受信できない状態にあることを表示しデジタル放送またはアナログ放送のどちらかが受信可能な状態になるのを待ち、いずれかが受信可能になった時点でその映像・音声を出力する。
【００３５】
〔２〕第２の実施の形態の説明
【００３６】
図２は、第２の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
【００３７】
このテレビジョン受信機では、図１のテレビジョン受信機におけるチャンネルマップデータ抽出回路２００に代わって、プリセット入力装置２０２が設けられている。
【００３８】
このテレビジョン受信機では、工場出荷時において、プリセット入力装置２０２を用いて、製造者がチャンネルマップ情報を入力することによって、チャンネルマップデータ格納装置２０１にチャンネルマップ情報が書き込まれる。
【００３９】
チャンネルマップデータ格納装置２０１には、地域に合わせたチャンネルマップ情報を予めいくつか工場出荷時に設定しておき、ユーザが自分が使用する地域を選択することによって、その地域に応じたチャンネルマップ情報が特定されるようにすることが好ましい。また、ユーザが、個別にチャンネルマップ情報を設定できるようにすることが好ましい。
【００４０】
〔３〕第３の実施の形態の説明
【００４１】
図３は、第３の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
【００４２】
このテレビジョン受信機では、図１のテレビジョン受信機におけるチャンネルマップデータ抽出回路２００に代わって、画像音声相関検出装置２０３が設けられている。
【００４３】
チャンネルマップデータ格納装置２０１には、上述した第２の実施の形態と同様に、工場出荷時にはデフォルトのチャンネルマップ情報が格納されているものとする。
【００４４】
画像・音声相関検出装置２０３は、アナログ放送用とデジタル放送用の２系統のデジタルメモリと相関検出回路とで構成されており、アナログ放送用映像・音声処理装置１０３からの映像・音声信号と、デジタル放送用映像・音声デコード装置１０９からの映像・音声信号とを入力とし、アナログ、デジタルのそれぞれの信号の相関度を検出し、同じ番組であるかどうかの判定を行う機能を持っている。
【００４５】
つまり、２つの信号を比較するのに適当な長さの波形に区切り、デジタルデータとしてメモリ上に保存し、それぞれを比較することで達成される。比較する波形は映像信号または音声信号あるいはその両方を用いてもよい。ユーザがあるデジタル放送チャンネルを選局したときには、制御マイコン１１２は、デジタル放送受信用チューナ１０５にそのチャンネルの選局指示を出し、切り替えスイッチ１１０をデジタル側に切り替える。これにより、映像・音声出力装置１１１に、選局されたデジタル放送番組に対応した映像・音声が出力される。
【００４６】
この状態において、制御マイコン１１２は、デジタル放送の受信品質が悪化し、受信不可となることに備え、チャンネルマップデータ格納装置２０１から現在受信中のデジタル放送と同一番組が放送されているアナログ放送のチャンネル周波数データを読み出し、アナログ放送受信用チューナ１０１にその放送の受信を指示する。
【００４７】
受信したアナログ放送番組が今受信中のデジタル放送番組と同一であるかどうかを画像・音声相関検出装置２０３で判別し、確認する。もし異なるものであれば制御マイコン１１２は受信可能なすべてのアナログ放送を次々に受信し、現在受信中のデジタル放送と同じものを探し出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に新たに更新データとして書き込み、次回の選局時に使用するようにする。
【００４８】
【発明の効果】
この発明によれば、選局したデジタルテレビジョン放送と同一内容の番組がアナログテレビジョン放送においても放送されている場合、自動的により良好な画像、音声を受信できる放送を選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図２】第２の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図３】第３の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図４】従来のテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１００ａ アンテナ
１００ｂ アンテナ
１０１ アナログ放送用チューナ
１０２ アナログ放送用復調装置
１０３ 映像・音声処理装置
１０４ 映像信号検出装置
１０５ デジタル放送用チューナ
１０６ デジタル放送用復調装置
１０７ 誤り訂正装置
１０８ エラーレート監視装置
１０９ 映像・音声デコード装置
１１０ 切り替え装置
１１１ 映像・音声出力装置
１１２ 制御マイコン
２００ チャンネルマップデータ抽出回路
２０１ チャンネルマップデータ格納装置
２０２ プリセット入力装置
２０３ 画像・音声相関検出装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン受信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
今日、テレビジョン放送のデジタル化の動きが活発になってきており、欧州及び米国に於いてデジタルテレビジョン放送が実用化されつつある。デジタルテレビジョン放送では、ＭＰＥＧ２システムにより映像、音声がデジタル符号化され、それぞれの地域によって採用されているデジタル変調方式により変調され、送信される。変調方式は、欧州ではＯＦＤＭ、米国では８ＶＳＢ方式が採用されている。日本に於いてもＯＦＤＭをもとにした方式での実験が進められている。
【０００３】
デジタル放送は従来のアナログ放送に比べ同一周波数帯域でより高画質、高音質の放送を行うことが可能で、また、従来のアナログ放送程度の画質、音質であれば３番組程度が同時に放送可能といった特徴を持っている。
【０００４】
地上波デジタル放送の導入は、放送設備の工事の都合などにより地域により導入時期が異なることになる。また、従来のアナログ放送の視聴者に影響を与えないように、デジタル放送に移行されるまではアナログ放送は継続される。さらに、視聴者のデジタル放送への移行を促進するために、アナログ放送で行われる番組と同一内容の番組をデジタル放送に於いても行い、デジタル放送受信機に於いても同時放送中のアナログ放送の番組を視聴可能としている場合が多い。
【０００５】
図４は、デジタル地上波放送導入時期において用いられると予想されるテレビジョン受信機の構成を示している。
【０００６】
１００ａはアナログテレビジョン放送用のアンテナ、１０１は希望のアナログ放送の周波数チャンネルを選ぶアナログ放送用チューナ、１０２はアナログ放送波を検波復調し、映像・音声信号に変換するアナログ放送用復調装置、１０３は映像・音声信号を１１１の映像・音声出力装置に出力できる形に変換処理する映像・音声処理装置である。
【０００７】
１００ｂはデジタルテレビジョン放送用のアンテナ、１０５は希望のデジタル放送の周波数チャンネルを選ぶデジタル放送用チューナ、１０６は受信放送波をデジタルデータに変換するデジタル放送用復調装置、１０７はデジタルデータに予め施されたエラー訂正機能によりエラーを検出・訂正する誤り訂正装置、１０９はデジタル映像・音声データを映像・音声出力装置１１１に出力できる形に変換処理する映像・音声デコード装置、１１０はアナログとデジタルの受信映像音声を選択出力する切り替え装置、１１１はブラウン管、スピーカとその周辺回路で構成され、受信した映像・音声を出力する映像・音声出力装置、１１２は選局制御等、システムの制御を行うマイコンである。
【０００８】
地上波デジタル放送導入時期には、このようにデジタルおよびアナログの受信系をテレビジョン受信機にそれぞれ設け、両方の電波を受信可能な構成とするのが一般的と考えられる。アナログ放送波は、アンテナ１００ａ、アナログ放送用チューナ１０１、アナログ放送用復調装置１０２および映像・音声処理装置１０３を経て、切り替え装置１１０の一方の入力端子に入力される。
【０００９】
デジタル放送波は、アンテナ１００ｂ、デジタル放送用チューナ１０５、デジタル放送用復調装置１０６、誤り訂正装置１０７および映像・音声デコード装置１０９を経て、切り替え装置１１０の他方の入力端子に入力される。
【００１０】
制御マイコン１１２は、ユーザのチャンネル選局の指示を受け、切り替えスイッチ１１０をアナログ側あるいはデジタル側に切り替えるとともに、アナログ放送用チューナ１０１あるいはデジタル放送用チューナ１０５に周波数選択のための指示を送る。これにより、ユーザが望むチャンネルの映像・音声が映像音声出力装置１１１に出力される。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
地上波デジタル放送が導入されても、すべてのエリアを一度にデジタル放送でカバーする訳ではなく、地域によりその導入時期が異なる。したがって、地上波デジタル放送が導入された地域からまだ導入されていないサービスエリア外へテレビジョン受信機を移動させた場合、視聴中の番組が受信不可能になる場合がある。また、地上波デジタル放送が導入された地域内であっても、特に移動受信時に於いては、ビル陰などのデジタル放送が受信不可能な場所があることが考えられる。
【００１２】
地上波デジタル放送が導入された地域に於いても視聴者保護のため当分の間アナログ放送は継続され、両方が放送される地域に於いては、その電波の伝搬特性、送信アンテナの位置の違いなどの条件により、特に移動受信時に於いては、アナログ、デジタルそれぞれの受信状況が異なることが考えられる。つまり、移動受信中にデジタル放送が受信できないビル陰等に入ったときにも、アナログ放送はある程度の品質で受信できる可能性がある。しかしながら、ユーザにとってデジタル放送が受信できなくなるたびに番組の選局を行う操作は面倒なものとなる。
【００１３】
この発明の目的は、選局したデジタルテレビジョン放送と同一内容の番組がアナログテレビジョン放送においても放送されている場合、自動的により良好な画像、音声を受信できる放送を選択できるテレビジョン受信機を提供することにある。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明による第１のテレビジョン受信機は、デジタルテレビジョン放送用の受信部、アナログテレビジョン放送用の受信部、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段を備えていることを特徴とする。
【００１５】
この発明による第２のテレビジョン受信機は、デジタルテレビジョン放送用の受信部、アナログテレビジョン放送用の受信部、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段を備えていることを特徴とする。
【００２２】
【発明の実施の形態】
〔１〕第１の実施の形態の説明
【００２３】
図１は、第１の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
図１において、図４と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
【００２４】
この例では、デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネル（周波数）との対応関係を表すデータ（以下、チャンネルマップ情報という）が、デジタル放送波によって送出されているものとする。
【００２５】
１０４は、受信したアナログ放送波に有効な映像信号が含まれているかを検出するアナログ放送用映像信号検出装置であり、通常映像信号の水平同期信号を検出しその周期が規定の範囲にあるか否かで映像信号の有無を判定する。１０８は、１０７の誤り訂正装置のエラーレートを監視するエラーレート監視装置である。
【００２６】
２００はチャンネルマップデータ抽出回路であり、２０１はチャンネルマップデータ格納装置である。チャンネルマップデータ抽出回路２００は、誤り訂正回路１０７から出力されるデジタルデータ列を監視し、チャンネルマップ情報を抽出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に送る。チャンネルマップデータ格納装置２０１は書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、チャンネルマップ情報を保存する。
【００２７】
アナログ放送、デジタル放送受信のそれぞれの信号の流れは従来技術においてて説明したとおりである。
【００２８】
ユーザがデジタル放送の番組を視聴すべくリモコン送信機等で指示を出すと制御マイコン１１２がそれを受け取りデジタル放送受信用チューナ１０５に希望のチャンネルの周波数を受信するよう指示を出し、切り替えスイッチ１１０をデジタル放送側に切り替える。これにより、ユーザが指示した番組の映像・音声信号が映像・音声出力装置１１１に出力される。
【００２９】
受信したデジタル放送のデータ列のうち、映像・音声に使用されない部分に番組情報、チャンネルマップ情報等の付加情報が多重されている。チャンネルマップ情報をチャンネルマップ抽出回路２００で抽出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に保存する。
【００３０】
制御マイコン１１２は、デジタル放送の受信品質が悪化し、受信不可となることに備え、チャンネルマップデータ格納装置２０１から現在受信中のデジタル放送と同一番組が放送されているアナログ放送のチャンネル周波数データを読み出し、アナログ放送受信用チューナ１０１にその放送の受信を指示する。ただし、切り替えスイッチ１１０はデジタル側に切り替えられたままであり、デジタル放送に対する映像・音声信号が出力されている。
【００３１】
このような状態において、制御マイコン１１２はエラーレート監視装置１０８によって監視されているエラーレートを定期的に読み込み、その都度、エラーレートが予め設定された基準値を越えたか否かを判定する。
【００３２】
この基準値は、鑑賞に耐えうる映像・音声が出力できるかどうかを考慮して設定されている。エラーレートが基準値を越えたときには、デジタル放送の受信品質が悪化したと判定し、アナログ放送用の映像信号検出装置１０４からの判定信号を読み込み、判定信号が映像信号有りを示している場合（アナログ放送が鑑賞可能である場合）には、切り替えスイッチ１１０をアナログ放送側に切り替える。これにより、それまで受信していたデジタル放送番組と同一内容のアナログ放送番組の映像・音声信号が映像音声出力装置１１１に送られるようになる。
【００３３】
切り替えスイッチ１１０をアナログ放送側に切り替えた後においても、制御マイコン１１２はエラーレート監視装置１０８によって得られたエラーレートを監視し続け、再び充分視聴可能な状態までエラーレートが低下したときには、切り替えスイッチ１１０をデジタル側に切り替え、デジタル放送によって得られた映像・音声信号を映像音声出力装置１１１に送る。
【００３４】
エラーレート監視装置１０８によって得られたエラーレートが基準値より高くかつアナログ放送用映像信号検出装置１０４からの判定信号も映像信号無しを示している場合には、映像・音声出力装置１１１が通常備えている機能であるオンスクリーンディスプレイ機能により、現在受信できない状態にあることを表示しデジタル放送またはアナログ放送のどちらかが受信可能な状態になるのを待ち、いずれかが受信可能になった時点でその映像・音声を出力する。
【００３５】
〔２〕第２の実施の形態の説明
【００３６】
図２は、第２の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
【００３７】
このテレビジョン受信機では、図１のテレビジョン受信機におけるチャンネルマップデータ抽出回路２００に代わって、プリセット入力装置２０２が設けられている。
【００３８】
このテレビジョン受信機では、工場出荷時において、プリセット入力装置２０２を用いて、製造者がチャンネルマップ情報を入力することによって、チャンネルマップデータ格納装置２０１にチャンネルマップ情報が書き込まれる。
【００３９】
チャンネルマップデータ格納装置２０１には、地域に合わせたチャンネルマップ情報を予めいくつか工場出荷時に設定しておき、ユーザが自分が使用する地域を選択することによって、その地域に応じたチャンネルマップ情報が特定されるようにすることが好ましい。また、ユーザが、個別にチャンネルマップ情報を設定できるようにすることが好ましい。
【００４０】
〔３〕第３の実施の形態の説明
【００４１】
図３は、第３の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示している。
【００４２】
このテレビジョン受信機では、図１のテレビジョン受信機におけるチャンネルマップデータ抽出回路２００に代わって、画像音声相関検出装置２０３が設けられている。
【００４３】
チャンネルマップデータ格納装置２０１には、上述した第２の実施の形態と同様に、工場出荷時にはデフォルトのチャンネルマップ情報が格納されているものとする。
【００４４】
画像・音声相関検出装置２０３は、アナログ放送用とデジタル放送用の２系統のデジタルメモリと相関検出回路とで構成されており、アナログ放送用映像・音声処理装置１０３からの映像・音声信号と、デジタル放送用映像・音声デコード装置１０９からの映像・音声信号とを入力とし、アナログ、デジタルのそれぞれの信号の相関度を検出し、同じ番組であるかどうかの判定を行う機能を持っている。
【００４５】
つまり、２つの信号を比較するのに適当な長さの波形に区切り、デジタルデータとしてメモリ上に保存し、それぞれを比較することで達成される。比較する波形は映像信号または音声信号あるいはその両方を用いてもよい。ユーザがあるデジタル放送チャンネルを選局したときには、制御マイコン１１２は、デジタル放送受信用チューナ１０５にそのチャンネルの選局指示を出し、切り替えスイッチ１１０をデジタル側に切り替える。これにより、映像・音声出力装置１１１に、選局されたデジタル放送番組に対応した映像・音声が出力される。
【００４６】
この状態において、制御マイコン１１２は、デジタル放送の受信品質が悪化し、受信不可となることに備え、チャンネルマップデータ格納装置２０１から現在受信中のデジタル放送と同一番組が放送されているアナログ放送のチャンネル周波数データを読み出し、アナログ放送受信用チューナ１０１にその放送の受信を指示する。
【００４７】
受信したアナログ放送番組が今受信中のデジタル放送番組と同一であるかどうかを画像・音声相関検出装置２０３で判別し、確認する。もし異なるものであれば制御マイコン１１２は受信可能なすべてのアナログ放送を次々に受信し、現在受信中のデジタル放送と同じものを探し出し、チャンネルマップデータ格納装置２０１に新たに更新データとして書き込み、次回の選局時に使用するようにする。
【００４８】
【発明の効果】
この発明によれば、選局したデジタルテレビジョン放送と同一内容の番組がアナログテレビジョン放送においても放送されている場合、自動的により良好な画像、音声を受信できる放送を選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図２】第２の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図３】第３の実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【図４】従来のテレビジョン受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１００ａ アンテナ
１００ｂ アンテナ
１０１ アナログ放送用チューナ
１０２ アナログ放送用復調装置
１０３ 映像・音声処理装置
１０４ 映像信号検出装置
１０５ デジタル放送用チューナ
１０６ デジタル放送用復調装置
１０７ 誤り訂正装置
１０８ エラーレート監視装置
１０９ 映像・音声デコード装置
１１０ 切り替え装置
１１１ 映像・音声出力装置
１１２ 制御マイコン
２００ チャンネルマップデータ抽出回路
２０１ チャンネルマップデータ格納装置
２０２ プリセット入力装置
２０３ 画像・音声相関検出装置
Claims (2)
- デジタルテレビジョン放送用の受信部、
アナログテレビジョン放送用の受信部、
デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、
デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、
デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、
選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに
受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、
第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の映像信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の映像信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、
検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに
選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段、
を備えていることを特徴とするテレビジョン受信機。 - デジタルテレビジョン放送用の受信部、
アナログテレビジョン放送用の受信部、
デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力と、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力とを切り替えるための切替手段、
デジタルテレビジョン放送の任意のチャンネルと、そのチャンネルと同じ内容の番組を放送しているアナログテレビジョン放送のチャンネルとの対応関係を表すチャンネルマップ情報が、工場出荷時に予め記憶されている記憶装置、
デジタルテレビジョン放送番組が選択されたときに、デジタルテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組を受信させ、デジタルテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御するとともに、チャンネルマップ情報に基づいて、選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョ ン放送番組が放送されているか否かを判別する第１判別手段、
選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送中であると第１判別手段によって判別された場合には、アナログテレビジョン放送用の受信部に選択されたデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組を受信させる手段、ならびに
受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて判別する第２判別手段、
第２判別手段によって、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と異なると判別した場合には、アナログテレビジョン放送のチャンネルを変更し、受信中のアナログテレビジョン放送番組の音声信号と受信中のデジタルテレビジョン放送番組の音声信号の相関度に基づいて、受信したアナログテレビジョン放送番組が現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一であるか否かを判別するといった処理を行うことによって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルを検索する検索手段、
検索手段によって、現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組と同一内容のアナログテレビジョン放送番組が放送されているアナログテレビジョン放送のチャンネルが検索できた場合には、検索されたチャンネルでのアナログテレビジョン放送番組の受信を継続させるとともに、チャンネルマップ情報における現在受信中のデジタルテレビジョン放送番組のチャンネルに対応するアナログテレビジョン放送番組のチャンネルを、検索手段によって検索されたアナログテレビジョン放送のチャンネルに変更させる手段、ならびに
選択されたデジタルテレビジョン放送と同一内容のアナログテレビジョン放送が放送中である場合において、選択されたデジタルテレビジョン放送番組が受信不可能となったときには、アナログテレビジョン放送用の受信部の出力を選択するように切替手段を制御する手段、
を備えていることを特徴とするテレビジョン受信機。
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