JP2006157087A - 不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置する回路基板のレイアウト方法において、縦型チューナーと伏せ型チューナーの何れも載置が可能で不要輻射防止するレイアウトとし、量産時は縦型或いは伏せ型のチューナーの何れかに専用のチューナー回路基板とする。
【解決手段】縦型と伏せ型のチューナーに載置互換性を持つチューナー部が配置されたチューナー回路基板には、IFブロックやMPEG ICなどと、電源部とを隔てて配置し、前記チューナー部に延設してグランド部を設け、チューナーが縦型のときはグランド部を割目により切り離し、伏せ型のときはグランド部を切り離さずに伏せ型チューナー載置による不要輻射影響をグランド部により防止する。
【選択図】図1
【解決手段】縦型と伏せ型のチューナーに載置互換性を持つチューナー部が配置されたチューナー回路基板には、IFブロックやMPEG ICなどと、電源部とを隔てて配置し、前記チューナー部に延設してグランド部を設け、チューナーが縦型のときはグランド部を割目により切り離し、伏せ型のときはグランド部を切り離さずに伏せ型チューナー載置による不要輻射影響をグランド部により防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、CRT型、液晶型、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel、以下PDPと略す)型などの表示手段を備えるテレビ、DVDやHDDなどの記録再生装置、またはこれら装置が複合されて一体を成す電子機器において、特にデジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置可能とし、不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器に関する。
従来から、デジタル放送の受信回路を備える電子機器においては、例えば試作段階において、チューナー回路基板を構成してデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部から放射される不要輻射、及びチューナーから放射される不要輻射のノイズ評価検討を行なうには、縦型チューナーを使用する、あるいは伏せ型チューナーを使用する場合とに対応するために、縦型チューナー用のチューナー回路基板と伏せ型チューナー用のチューナー回路基板とを個別に製作し、前記個別に製作されたチューナー回路基板はチューナーを載置するチューナー部やデジタル信号を含む映像音声処理部や電源部などのレイアウトや回路構成、パターン配線も異なる結果となり、これらをもとに製作される量産用チューナー回路基板も個別の電子機器に対応するために複数種が製作されていた。
このようなデジタル放送受信ユニットと受信装置の回路基板に関しては、異なるデジタル放送受信装置の回路基板の共通化を図る方法として、例えば従来技術として特許文献1には、少なくともチューナー回路、復調回路及びエラー訂正回路からなる複数のデジタル放送受信ユニットを取り付けるユニット取り付け部を有するデジタル放送受信装置の回路基板において、異なるデジタル放送受信装置に対してこの回路基板の形状をほぼ同一とする方法が開示されている。
本発明は、従来技術においては、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置するチューナー回路基板に不要輻射防止手段を備えると共に、試作段階において、前記チューナー回路基板を構成してデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部から放射される不要輻射、及びチューナーから放射される不要輻射の影響評価と検討を行なうには、縦型チューナーを使用する、あるいは伏せ型チューナーを使用する場合とに対応するためには、縦型チューナー用のチューナー回路基板と伏せ型チューナー用のチューナー回路基板とを個別に製作し、前記個別に製作されたチューナー回路基板はレイアウトや回路構成、パターンも異なる結果となり、検討結果もパターンや回路構成にも影響されてしまうため、それぞれ個別の対応と検討が必要となり技術者の負担となっていた。また、個別に製作されたチューナー回路基板の回路やパターン、基板、シールド板などのそれぞれに対して対策するなどの対応が必要であった。また、このような評価検討を行なった後に量産用のチューナー回路基板が製作されるが、電子機器の機種ごとにチューナー回路基板が個別に製作されるためチューナー回路基板の種類は多くなり、基板管理の負荷も増加すると共に、基板コスト、もそれぞれで異なり、さらに限られたスペースの中でグランド配置などの考慮も必要であった。これら、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置する回路基板のレイアウト方法において、縦型チューナーと伏せ型チューナーの両方を載置可能な回路基板レイアウトとし、試作段階においてはチューナーから放射される不要輻射の検討を可能とすると共に量産時においては前記縦型チューナー或いは伏せ型チューナーのいずれか専用の回路基板とすることが出来る不要輻射防止に優れた回路基板を備えた電子機器を得るものである。
請求項1の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置可能とするチューナー部と、受信したデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部と、電子機器のメイン基板との入出力接続部と、回路基板上の各部に電源を供給する電源部とを配置したチューナー回路基板を備えた電子機器において、前記チューナー回路基板には、前記チューナー部に前記デジタル放送とアナログ放送に対応した縦型チューナーと伏せ型チューナーとを載置可能とし、前記チューナー回路基板には前記チューナー部が配置された一方の側縁面から前記伏せ型チューナーが張り出す側に延設してグランド部を形成し、該グランド部と前記チューナー回路基板との境界部には割目を設けた分割手段を備え、前記縦型チューナーが載置されたときは前記分割手段により前記グランド部を切り離すことを可能とし、伏せ型チューナーが載置されたときは前記グランド部を切り離さずに前記伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置する不要輻射防止手段を備えたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置可能とするチューナー部と、受信したデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部と、電子機器のメイン基板との入出力接続部と、回路基板上の各部に電源を供給する電源部とを配置したチューナー回路基板を備えた電子機器において、前記チューナー回路基板には、前記チューナー部に前記デジタル放送とアナログ放送に対応した縦型チューナーと伏せ型チューナーとを載置可能とし、前記チューナー回路基板には前記チューナー部が配置された一方の側縁面から前記伏せ型チューナーが張り出す側に延設してグランド部を形成し、該グランド部と前記チューナー回路基板との境界部には割目を設けた分割手段を備え、前記縦型チューナーが載置されたときは前記分割手段により前記グランド部を切り離すことを可能とし、伏せ型チューナーが載置されたときは前記グランド部を切り離さずに前記伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置する不要輻射防止手段を備えたことより、前記伏せ型チューナーの下部となり通常では不要な基板領域として捨ててしまわれる部分となる、或いはパターンが形成されないで活用されない領域に、グランドパターンを形成してグランド部とすることにより、不要輻射を前記グランド部に吸収させ、安定させることが出来る。
請求項2の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板は、請求項1記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板において、前記チューナー回路基板は、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーの不要輻射評価と検討を行なうに際しては、前記グランド部を切り離さずに前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて回路構成を行なうことにより、前記縦型チューナーを用いたチューナー回路基板と伏せ型チューナーを用いたチューナー回路基板の不要輻射評価の検討を可能とすることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、前記チューナー回路基板は、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーの不要輻射評価と検討を行なうに際しては、前記グランド部を切り離さずに前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて回路構成を行なうことにより、前記縦型チューナーを用いたチューナー回路基板と伏せ型チューナーを用いたチューナー回路基板の不要輻射評価の検討を可能とすることが出来るので、複数の試作評価用チューナー回路基板を製作する必要は無く、1枚のチューナー回路基板に電子部品を実装して、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて評価検討を容易に行なうことが出来る。
請求項3の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1または2記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記チューナー回路基板は、前記不要輻射の評価検討を終了した後に、量産使用されるチューナーが前記縦型チューナーのときは前記グランド部を前記分割手段により切り離すことを可能とし、前記伏せ型チューナーのときは前記グランド部を切り離さずに該伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置することにより、複数種の前記チューナーから所定のチューナーを選択して載置して複数種の電子機器に専用の量産用チューナー回路基板とすることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、前記チューナー回路基板は、前記不要輻射の評価検討を終了した後に、量産使用されるチューナーが前記縦型チューナーのときは前記グランド部を前記分割手段により切り離すことを可能とし、前記伏せ型チューナーのときは前記グランド部を切り離さずに該伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置することにより、複数種の前記チューナーから所定のチューナーを選択して載置して複数種の電子機器に専用の量産用チューナー回路基板とすることが出来るので、基板材料や複数の電子部品の材料仕入れから在庫管理、電子部品の実装作業の立ち上げにかかる工数を削減することが出来る。
請求項4の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から3の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記チューナー回路基板は、縦型チューナーと伏せ型チューナーとに共用可能とする回路構成とし、回路基板のパターンが同一であることを特徴とする請求項1から3記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
請求項4の構成によれば、前記チューナー回路基板は、縦型チューナーと伏せ型チューナーとに共用可能とする回路構成とし、回路基板のパターンが同一であることが出来るので、試作評価と検討時間の短縮化や開発段階における技術者の煩雑な作業を軽減することが出来る。
請求項5の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から4の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記グランド部に前記伏せ型チューナーの受信入力端子側が張り出して重なる領域はグランド部の重なり領域とし、前記張り出した伏せ型チューナーの受信入力端子の後側となるグランド部で前記伏せ型チューナーが重ならない領域は電子部品などを配置しない空き領域とすることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、前記グランド部に前記伏せ型チューナーの受信入力端子側が張り出して重なる領域はグランド部の重なり領域としたことにより、前記伏せ型チューナーをチューナー回路基板に載置した後は、チューナーを覆うシールドから突き出して形成されたことによる不要輻射の影響を受け易い前記伏せ型チューナーの受信入力端子部が前記グランド部の重なり領域に近接することにより不要輻射は前記グランド部に吸収されて、不要輻射を防止することが出来る。また、前記張り出した伏せ型チューナーの受信入力端子の後側となるグランド部で前記伏せ型チューナーが重ならない領域は電子部品などを配置しない空き領域とすることにより、前記伏せ型チューナーの後側となる領域は不要輻射の影響を受け難い領域とすることが出来る。
請求項6の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から5の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記チューナー回路基板に延設したグランド部には、該グランド部の概ね全体にわたる一つのグランドのパターンを形成することを特徴とする。
請求項6の構成によれば、前記チューナー回路基板に延設したグランド部には、該グランド部の概ね全体にわたる一つのグランドのパターンを形成することより、前記グランド部により不要輻射は広く形成したグランド部の概ね全体の領域で効率的に吸収されることを可能とすることが出来る。
請求項7の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から6の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記チューナー回路基板に形成された映像音声処理部には、デジタル回路ブロックと、IFブロックとが配置されており、前記電子機器のメイン回路基板と前記チューナー回路基板を接続したときは、デジタル回路ブロック及びIFブロックと、電源部との距離を隔てて配置すると共に、電子機器のメイン回路基板から電源とグランドをチューナー回路基板に供給する入力コネクタは電源部に近づけて配置することを特徴とする。
請求項7の構成によれば、前記チューナー回路基板に形成された映像音声処理部には、デジタル回路ブロックと、IFブロックとが配置されており、前記電子機器のメイン回路基板と前記チューナー回路基板を接続したときは、デジタル回路ブロック及びIFブロックと、電源部との距離を隔てて配置することにより、前記デジタル回路系及び高調波信号系から放射される不要輻射が放射され易い前記デジタル回路ブロック及びIFブロックから電源部を隔てて前記不要輻射の影響を低減することが出来る。また、電子機器のメイン回路基板から電源とグランドをチューナー回路基板に供給する入力コネクタは電源部に近づけて配置することにより、前記電子機器から供給される接続線及びチューナー回路基板上のパターン配線の長さを最小限に短くすることが出来るので、不要輻射が放射され易い前記デジタル回路ブロック及びIFブロックからの影響を最小限に抑えることが出来る。
請求項8の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から7の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記受信入力端子が前記チューナー回路基板の基板面に近接する伏せ型チューナーを載置することでチューナー回路基板のパターン配線との空間距離が少ないときは、前記伏せ型チューナーの受信入力端子と距離を隔てる位置に電源部を配置して、その近傍に電子部品を配置しない空き領域を設けることを特徴とする。
請求項8の構成によれば、前記受信入力端子が前記チューナー回路基板の基板面に近接する伏せ型チューナーを載置することでチューナー回路基板のパターン配線との空間距離が少ないときは、前記伏せ型チューナーの受信入力端子と距離を隔てる位置に電源部を配置して、その近傍に電子部品を配置しない空き領域を設けることにより、前記デジタル回路ブロックやIFブロックと近接して配置されることにより伏せ型チューナーの受信入力端子が前記デジタル回路ブロックやIFブロックから放射される不要輻射を吸収、安定させ、且つ放射してしまうことから、前記不要輻射の影響を受け易い電源部は距離を隔てて配置し、さらに空き領域としたグランド部に不要輻射を吸収させることにより、前記電源部に対する不要輻射を低減させることが出来る。
請求項9の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器は、請求項1から8の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器において、前記チューナー回路基板を覆うシールド板も縦型チューナーと伏せ型チューナーの何れにも共用を可能としたことを特徴とする。
請求項9の構成によれば、前記チューナー回路基板を覆うシールド板も縦型チューナーと伏せ型チューナーの何れにも共用を可能としたことにより、共用が可能な一つのシールド板を製作するだけで、前記不要輻射を放射し易い複数種のチューナー回路基板を覆う前記シールド板により電子機器内のメイン回路基板などへの不要輻射の影響を低減することが出来る。
請求項1の発明によれば、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置可能とするチューナー部と、受信したデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部と、電子機器のメイン基板との入出力接続部と、回路基板上の各部に電源を供給する電源部とを配置したチューナー回路基板を備えた電子機器において、前記チューナー回路基板には、前記チューナー部に前記デジタル放送とアナログ放送に対応した縦型チューナーと伏せ型チューナーとを載置可能とし、前記チューナー回路基板には前記チューナー部が配置された一方の側縁面から前記伏せ型チューナーが張り出す側に延設してグランド部を形成し、該グランド部と前記チューナー回路基板との境界部には割目を設けた分割手段を備え、前記縦型チューナーが載置されたときは前記分割手段により前記グランド部を切り離すことを可能とし、伏せ型チューナーが載置されたときは前記グランド部を切り離さずに前記伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置する不要輻射防止手段を備えたことにより、前記伏せ型チューナーの下部となり通常では不要な基板領域として捨ててしまわれる部分となる、或いはパターンが形成されないで活用されない領域に、グランドパターンを形成してグランド部とすることにより、前記不要な基板領域を活用して不要輻射を前記グランド部に吸収させ、安定させることが出来るので、不要輻射やノイズ防止の向上を図ったチューナー回路基板とそれを備えた装置を安価に実現することが出来る。
請求項2の発明によれば、前記チューナー回路基板は、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーの不要輻射評価と検討を行なうに際しては、前記グランド部を切り離さずに前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて回路構成を行なうことにより、別々に複数の基板を持って評価検討を行なう必要はなく、前記縦型チューナーを用いたチューナー回路基板と伏せ型チューナーを用いたチューナー回路基板の不要輻射評価の検討を可能とすることが出来るので、複数の試作評価用チューナー回路基板を製作して検討を行なう必要は無く、1枚のチューナー回路基板に電子部品を実装して、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて複数のチューナーに対応した評価検討と処置を容易に行なうことが出来るので、コストダウンや技術者の負担を軽減することが出来ると共に開発期間を短縮することが出来る。さらに、チューナーを選ばずに電子機器の設計を行うことが出来るので設計の自由度を増すことが出来る。
請求項3の発明によれば、前記チューナー回路基板は、前記不要輻射の評価検討を終了した後に、量産使用されるチューナーが前記縦型チューナーのときは前記グランド部を前記分割手段により切り離すことを可能とし、前記伏せ型チューナーのときは前記グランド部を切り離さずに該伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置することにより、複数種の前記チューナーから所定のチューナーを選択して載置して複数種の電子機器に専用の量産用チューナー回路基板とすることにより、基板材料や複数の電子部品の材料仕入れから在庫管理、電子部品の実装作業の立ち上げにかかる工数を削減することが出来る。
請求項4の発明によれば、前記チューナー回路基板は、縦型チューナーと伏せ型チューナーとに共用可能とする回路構成とし、回路基板のパターンが同一であることにより、チューナー以外の回路構成、レイアウト、パターン配線は同一とすることが出来るので、試作評価と検討時間の短縮化や開発段階における技術者の煩雑な作業を軽減することが出来る。また、チューナー以外の回路構成、レイアウト、パターン配線は同様とできるので検討時間の短縮化や煩雑さを低減することが出来る。また、CRTを使用した表示装置及びPDPや液晶などの薄型表示装置などの表示手段を備えるテレビ、及びDVDやHDDなどの記録再生装置、またはこれら装置が複合されて一体を成す電子機器においてデジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置する前記チューナー回路基板では、基板、回路、不要輻射とノイズ対策などチューナー以外は全て共用することが可能となり、幅広い製品対応が可能となる。これによりユーザーにもバラツキの少ない製品を提供することが可能となる。
請求項5の発明によれば、前記グランド部に前記伏せ型チューナーの受信入力端子側が張り出して重なる領域はグランド部の重なり領域としたことにより、前記伏せ型チューナーをチューナー回路基板に載置した後は、チューナーを覆うシールドから突き出して形成されたことによる不要輻射の影響を受け易い前記伏せ型チューナーの受信入力端子部が前記グランド部の重なり領域に近接することにより不要輻射は前記グランド部に吸収されて、不要輻射を防止することが出来る。また、前記張り出した伏せ型チューナーの受信入力端子の後側となるグランド部で前記伏せ型チューナーが重ならない領域は電子部品などを配置しない空き領域とすることにより、前記伏せ型チューナーの後側となる領域は不要輻射の影響を受け難い領域とすることが出来る。
請求項6の発明によれば、前記チューナー回路基板に延設したグランド部には、該グランド部の概ね全体にわたる一つのグランドのパターンを形成することにより、前記グランド部により不要輻射は広く形成したグランド部の概ね全体の領域で効率的に吸収されることを可能とすることが出来る。
請求項7の発明によれば、前記チューナー回路基板に形成された映像音声処理部には、デジタル回路ブロックと、IFブロックとが配置されており、前記電子機器のメイン回路基板と前記チューナー回路基板を接続したときは、デジタル回路ブロック及びIFブロックと、電源部との距離を隔てて配置することにより、前記デジタル回路系及び高調波信号系から放射される不要輻射が放射され易い前記デジタル回路ブロック及びIFブロックから電源部を隔てて前記不要輻射の影響を低減することが出来る。また、電子機器のメイン回路基板から電源とグランドをチューナー回路基板に供給する入出力接続コネクタは電源部に近づけて配置することにより、前記電子機器から供給される接続線及びチューナー回路基板上のパターン配線の長さを最小限に短くすることが出来るので、不要輻射が放射され易い前記デジタル回路ブロック及びIFブロックからの影響を最小限に抑えることが出来る。
請求項8の発明によれば、前記受信入力端子が前記チューナー回路基板の基板面に近接する伏せ型チューナーを載置することでチューナー回路基板のパターン配線との空間距離が少ないときは、前記伏せ型チューナーの受信入力端子と距離を隔てる位置に電源部を配置して、その近傍に電子部品を配置しない空き領域を設けることにより、前記デジタル回路ブロックやIFブロックと近接して配置されることにより伏せ型チューナーの受信入力端子が前記デジタル回路ブロックやIFブロックから放射される不要輻射を吸収し、且つ放射してしまうことから、前記不要輻射の影響を受け易い電源部は距離を隔てて配置し、さらに空き領域としたグランド部に不要輻射を吸収させ、安定させることにより、前記電源部に対する不要輻射を低減させることが出来る。これにより、伏せ型チューナーを載置することで空間距離が少なく、不利な配置となっても不要輻射やノイズに強い回路構成を実現することが可能である。
請求項9の発明によれば、前記チューナー回路基板を覆うシールド板も縦型チューナーと伏せ型チューナーの何れにも共用を可能としたことにより、共用が可能な一つのシールド板を製作するだけで、前記不要輻射を放射し易い複数種のチューナー回路基板を覆う前記シールド板により電子機器内のメイン回路基板などへの不要輻射の影響を低減することが出来る。
以上のように、本発明は、本質的には、CRT型、液晶型、PDP型などの表示手段を備えるテレビ、及びDVDやHDDなどの記録再生装置、またはこれら装置が複合されて一体を成す電子機器において、デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置する回路基板に不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器を得るものであるが、以下の実施例の説明においては、前記一体型チューナーには縦型チューナー及び伏せ型チューナがあり、これら縦型と伏せ型のチューナーを載置互換とするだけに留まらず、電子部品が実装されたチューナー回路基板として載置の互換性を得る実施例について説明する。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1から図7により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反さない範囲で、実施例において説明した以外のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1は本発明における一実施例を示す縦型チューナーと伏せ型チューナーを載置可能なチューナー回路基板の概略の構成を示すブロック説明図である。
図1に示すブロック図には、デジタル放送とアナログ放送から目的とするチャンネルの放送信号周波数を選択して可聴周波数に変換する前記デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナー40を載置可能とするチューナー部130と、デジタル放送信号の中間周波数信号を増幅/変調/復号するIFブロック142と、デジタル放送とアナログ放送のチャンネルデータ毎の周波数情報を保持するなど後述するメインマイコン回路の制御データを記憶するフラッシュメモリー部143と、受信したデジタル映像音声信号を複合化するMPEG回路とチューナー用回路基板の各部の動作を制御するメインマイコン回路が備えられたメインマイコン/MPEG IC140と、受信した映像音声信号の処理時に該映像音声信号や選局されたチャンネルデータなどをメインマイコン回路と通信を行い短期保持するメモリであるSDRAM部144と、前記受信したアナログ映像音声信号をデジタル映像音声信号に変換する処理を行ない前記メインマイコン回路との通信処理を行なうデコーダブロック141と、前記メインマイコン/MPEG IC140に形成されたMPEG回路と前記デコーダブロック140とにより処理された映像音声信号を図示しないテレビのメイン回路基板に出力すると共に、該テレビから受信動作の指示が入力される入出力コネクタ160と、前記チューナー回路基板30の各部に電源を供給する電源ブロックと150、前記テレビから供給される電源とグランドを入力する入力コネクタ151が配置されている。
また、図1に示すチューナー回路基板30の右下方に配置された前記チューナー部130にはデジタル放送とアナログ放送の両方が受信可能な縦型チューナー41が載置され、該縦型チューナー41の受信入力端子40bが図1の下方に下向きに配置されている。また、前記チューナー部130には、前記デジタル放送とアナログ放送の両方が受信可能な伏せ型チューナー42が該伏せ型チューナー42の受信入力端子40bが図1の右下方となる向きに載置することが可能であることを破線で示している。更に、前記チューナー回路基板30には、図1において前記チューナー部130の右方にはグランド部170が配置され、前記チューナー回路基板30と該グランド部170との境界部には割目173が設けられ、縦型チューナー41を載置したときは該割目173で切り離すことにより前記チューナー回路基板30と該グランド部170とを切り離して使用することを可能とし、前記伏せ型チューナー42が載置されたときは前記グランド部170を切り離さずに前記伏せ型チューナー42の受信入力端子40b側を前記グランド部170に張り出して配置することを可能としており、前記伏せ型チューナー42が張り出して重なる領域はグランド部の重なり領域171とし、前記張り出した伏せ型チューナー42の受信入力端子40bの後側となるグランド部170で前記伏せ型チューナー42が重ならない領域は電子部品などを配置しない空き領域172としている。これにより前記伏せ型チューナー42の下部となり通常では不要な基板領域として捨ててしまわれる部分となる、或いはパターン配線が形成されないで活用されないグランド部170の領域に、グランドパターンを形成してグランド部170とすることにより、不要輻射を前記グランド部170に吸収させることが出来る。
次に、図2は縦型チューナーと伏せ型チューナーを載置可能なチューナー回路基板の平面説明図である。
図2は前記チューナー回路基板30に前記縦型チューナー41と伏せ型のチューナー42が載置された時のチューナー位置を示しており、伏せ型チューナー42が載置されたことを実線で示していると共に、縦型チューナー41が載置された時の位置は破線で記している。試作段階において、チューナー回路基板30に図示しない電子部品を実装した後は、同一のパターン配線と同一の電子部品を用いて、該チューナー回路基板30に前記伏せ型チューナー42と縦型チューナー41とを付け替えて不要輻射の影響を評価することが出来ることを示している。また、図2に示すチューナー部130の右方にはグランド部170が配置されており、該グランド部170はほぼ全面に銅箔パターンが形成されており、電子部品を載置することが出来ない領域でもある。また、図2に示すチューナー部130には前記複数のチューナー41、42の図示しない接続端子が挿通されて半田付けされる複数の端子孔が開口しており、前記縦型チューナー41は前記チューナー部130の領域に載置されて前記端子孔の裏面で半田接続される。また、伏せ型チューナー42を載値した場合は前記端子孔の裏面で半田接続されると図2の右方に配置した前記グランド部170に前記伏せ型チューナー42の受信入力端子40b側が張り出しており、前記伏せ型チューナー42が張り出した下部となるグランド部は重なり領域171となり、前記伏せ型チューナー42の受信入力端子40bを前側とすると、後側となるグランド部170は前述のように前記電子部品を載置することが出来ない空き領域172となる。
前記試作段階において、割目173で切り離すことが可能なチューナー回路基板30は、前記割目で切り離さずに、前記チューナー回路基板30に図示しない電子部品を実装して、前記縦型チューナー41または伏せ型チューナー42を実装して、不要輻射の影響評価を行い、続いて前記と異なる縦型チューナー41或いは伏せ型チューナー42を実装するなど、同一のパターン配線が施されて同一の電子部品が実装された前記チューナー回路基板30に複数の縦型チューナー41や伏せ型チューナー42を付け替えて載置して、前記複数のチューナー41、42との組み合わせによる不要輻射の影響を比較して評価することが出来る。これにより、前記複数のチューナー41、42以外は同一条件とすることが出来るので、前記複数のチューナー41、42と一つの前記チューナー回路基板30との組み合わせにより不要輻射の影響を明確にすることを容易とすることが出来る。これにより、開発設計者はパターン配線や実装される電子部品が異なる複数種の前記チューナー回路基板30を設計して製作し、複数のチューナー41、42と複数の前記チューナー回路基板30とを組み合わせた試作評価作業と、該複数同士の組み合わせによる煩雑な評価結果の検討作業と、前記煩雑となった評価結果に基づく個々の対応と処置を行なう必要がなくなるので、開発期間は短縮することが可能となり、開発設計者の負担を軽減することが出来るとともに開発設計段階における開発コストを大幅に引き下げることが出来ると共に、前記複数のチューナー41、42を選ばずに図示しないテレビなどの電子機器の設計を行うことが出来るので設計の自由度を増すことが出来る。
続いて、図3はチューナー回路基板に縦型チューナーを載置した斜視説明図であり、図4はチューナー回路基板に伏せ型チューナーを載置した斜視説明図である。図3及び図4は図1により説明した前記チューナー回路基板30にメインマイコン/MPEG IC140やSDRAM144、コネクタ151、160などの電子部品が実装され、各々縦型チューナー41と伏せ型チューナー42が載置された状態を示している。
図3に示す縦型チューナー41が載置されたチューナー回路基板30の右方に配置されていたグランド部170が割目173により切り離されていることを破線で示している。この縦型チューナー41を載置した場合、該縦型チューナー41の受信入力端子40bと前記チューナー回路基板30のパターン配線との間に所定の空間距離が確保されているので、前記縦型チューナー41の近傍にグランド部170を設ける必要はなく切り離されているものである。前記縦型チューナー41の後方で図3の右上方には電源ブロック150が配置されており、その後方には図示しないテレビのメイン回路基板から供給される電源とグランドが入力する接続線155を接続するコネクタ151が配置されている。この電源ブロック150と入力コネクタ151位置は不要輻射を放射する前記メインマイコン/MPEG IC140やデコーダブロック141、及びIFブロック142と距離を隔てて配置されていると共に、前記電源とグランドを入力する入力コネクタ151は前記電源ブロック150の背後に配置され、最短距離で電源ブロック150と接続されるので不要輻射の影響を低減させている。
続いて、図4に示す伏せ型チューナー42が載置されたチューナー回路基板30は、前記図3において破線で示したグランド部170の切り離しは行なわずに前記伏せ型チューナー42と重なる重なり領域171と、重ならないで電子部品が実装されない空き領域172が形成されている。また、この伏せ型チューナー42を載置したチューナー回路基板30上には前記図3に示した縦型チューナー41を載置したチューナー回路基板30と同様に、同一のパターン配線上に同一の電子部品が配置され、前記グランド部170を切り離さないことと、縦型チューナー41に代わり伏せ型チューナー42が載置されたことのみが異なっている。この伏せ型チューナー42を載置したチューナー回路基板30においては、前記伏せ型チューナー42の受信入力端子40bが前記チューナー回路基板30の基板面に近接して配置されるため前記チューナー回路基板30のパターン配線との空間距離が確保できず、前記伏せ型チューナー42が載置されるチューナー部130と隣接するIFブロック142やデコーダブロック141、及び前記メインマイコン/MPEG IC140と接続するパターン配線から放射される不要輻射によるノイズ影響が懸念されるので、これを解消するために前記不要輻射が影響され易い電源ブロック150は前記受信入力端子40bと距離を隔てて配置すると共に、前記グランド部170は略全体に広がるグランドパターンを形成して前記伏せ型チューナー42の背後には電子部品を実装しない空き領域172とし、前記不要輻射の影響が懸念される前記伏せ型チューナー42の受信入力端子40bから放射される不要輻射は前記グランド部170に形成した空き領域172により吸収させ、安定させることにより、前記電源ブロック150と前記受信入力端子40bとは不要輻射の影響を低減させることが出来る。これにより、伏せ型チューナー42を載置することで空間距離が少なく、不利な配置となっても不要輻射やノイズに強いチューナー回路基板30の回路構成を実現することが可能である。また、前記不要輻射は広く形成したグランド部170の全ての領域で効率的に吸収されることを可能とすることが出来る。
次に、図5及び図6により前記試作段階におけるチューナー回路基板に基づく、量産時のチューナー回路基板について説明する。図5は量産時に縦型チューナーを載置したチューナー回路基板の平面説明図であり、図6は量産用に伏せ型チューナーを載置する伏せ型用チューナー回路基板の平面説明図である。
図5に示す縦型チューナー41を載置するチューナー回路基板30は、前記図2に示したチューナー回路基板30からグランド部170を切り離した形状としている。前述のように量産用の縦型チューナー回路基板30は、図2で示した試作段階におけるチューナー回路基板30と同一形状であり、同一のパターン配線の上には複数のチューナー41、42の中から選択された縦型チューナー41が載置され、それ以外は前記同一の電子部品が実装されている。これにより、量産時においては図2示したチューナー回路基板30からグランド部170を切り離した形状として量産に用いることが出来るので、改めて量産用のチューナー回路基板30を設計する必要もなく、基板材料や複数の電子部品の材料仕入れから在庫管理、電子部品の実装作業の立ち上げにかかる工数を削減することが出来る。
次に、図6に示す伏せ型チューナー42を載置する量産用のチューナー回路基板30について説明する。このチューナー回路基板30は、前述の図2に示したチューナー回路基板30とは異なり、グランド部170とチューナー回路基板30の境界には割目173が設けられていないが、チューナー回路基板30上に形成されるパターン配線は図2に示したものと同一に形成されている。従って、図6の右方にはグランド部170が前記チューナー回路基板30と一体に形成されている。これにより量産時において、前記グランド部170とチューナー回路基板30との境界に割目173を形成しておくと基板強度が低下してチューナー回路基板30が破損することを防止している。従って、前述のように、図4において説明した伏せ型チューナー42の受信入力端子40bと電源ブロック150との距離は隔てられていると共に、グランド部170において伏せ型チューナー42の後方となる領域は開き領域172として電子部品の実装はされていない。これにより、改めて量産用のチューナー回路基板30を設計する必要もなく、試作段階において評価済みのチューナー回路基板30と同等の不要輻射防止効果が得られるチューナー回路基板30を量産に使用することが出来るので、これを用いた図示しないテレビなどの電子機器の品質バラツキを低く抑えることも出来る。
次に、図7は縦型と伏せ型に共用可能なシールド板で覆った縦型チューナーを載置したチューナー回路基板の斜視説明図である。
図7に示すシールド板80はチューナー回路基板30の上部と、ここに実装された電子部品類を覆うように略箱型に形成されて配置されており、前記チューナー回路基板30に実装された縦型チューナー41の立ち上がり高さを回避するようにシールド板80の端部が前記縦型チューナー41に近接する位置まで覆っていると共に、側面には入出力コネクタ160と入力コネクタ151の上部の接続線165、155を導出する図示しない開口が設けられている。また、前記伏せ型チューナー42が載置されるときも前記シールド板80は前記伏せ型チューナー42に近接する位置まで覆っているので、同一の形状を呈した前記シールド板80は縦型チューナー41を載置したチューナー回路基板30と伏せ型チューナー42を載置したチューナー回路基板30の両方に共用が可能なシールド板80とすることが出来きる。また、該シールド板80を用いることにより、前記チューナー回路基板30から不要輻射が放射されて図示しないテレビのメイン回路基板や他との接続線が前記不要輻射の影響を受けることを防止している。このように共用が可能なシールド板80とすることにより、共用が可能な一つのシールド板80を製作するだけで、受信入力端子40bから不要輻射を放射し易い複数種のチューナー41、42が載置されることにより複数種となるチューナー回路基板30を覆う前記シールド板80により図示しない電子機器内のメイン回路基板などへの不要輻射の影響を低減することが出来る。これにより、図示しないCRT型、液晶型、PDP型などの表示手段を備えるテレビ、及びDVDやHDDなどの記録再生装置、またはこれら装置が複合されて一体を成す電子機器において、特にデジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナー40を載置する回路基板に不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板30及び電子機器を得ることが出来る。また、前記チューナー回路基板30では、チューナー41、42以外は全て共用することが可能となり、幅広い製品対応が可能となる。これによりユーザーに品質バラツキの少ない製品を提供することが可能となる。
以上、本実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、チューナー回路基板30の各部の構成は、チューナー回路基板30を備えるテレビや記録再生装置などに受信したデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を所望の映像音声信号に変換して伝達することが可能な状態であればよく、また、チューナー回路基板30とグランド部170のレイアウトは前記テレビや記録再生装置の筐体内に配置における設計のし易さや使い易さを配慮してレイアウトを変更するなど前記実施例に限定されるものではなく、適宜選定すればよい。
30 チューナー回路基板
40 デジタル放送とアナログ放送に対応する一体型チューナー
40a 受信入力端子
41 縦型チューナー
42 伏せ型チューナー
80 シールド板
130 チューナー部
140 メインマイコン/MPEG IC
141 デコーダブロック
142 IFブロック
143 フラッシュメモリー部
144 SDRAM部
150 電源ブロック
151 入力コネクタ
155 接続線
160 入出力コネクタ
165 接続線
170 グランド部
171 重なり領域
172 空き領域
173 割目
40 デジタル放送とアナログ放送に対応する一体型チューナー
40a 受信入力端子
41 縦型チューナー
42 伏せ型チューナー
80 シールド板
130 チューナー部
140 メインマイコン/MPEG IC
141 デコーダブロック
142 IFブロック
143 フラッシュメモリー部
144 SDRAM部
150 電源ブロック
151 入力コネクタ
155 接続線
160 入出力コネクタ
165 接続線
170 グランド部
171 重なり領域
172 空き領域
173 割目
Claims (9)
- デジタル放送とアナログ放送に対応した一体型チューナーを載置可能とするチューナー部と、受信したデジタル放送とアナログ放送の映像音声信号を処理する映像音声処理部と、電子機器のメイン基板との入出力接続部と、回路基板上の各部に電源を供給する電源部とを配置したチューナー回路基板を備えた電子機器において、前記チューナー回路基板には、前記チューナー部に前記デジタル放送とアナログ放送に対応した縦型チューナーと伏せ型チューナーとを載置可能とし、前記チューナー回路基板には前記チューナー部が配置された一方の側縁面から前記伏せ型チューナーが張り出す側に延設してグランド部を形成し、該グランド部と前記チューナー回路基板との境界部には割目を設けた分割手段を備え、前記縦型チューナーが載置されたときは前記分割手段により前記グランド部を切り離すことを可能とし、伏せ型チューナーが載置されたときは前記グランド部を切り離さずに前記伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置する不要輻射防止手段を備えたことを特徴とする不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記チューナー回路基板は、前記縦型チューナーと伏せ型チューナーの不要輻射評価と検討を行なうに際しては、前記グランド部を切り離さずに前記縦型チューナーと伏せ型チューナーを付け替えて回路構成を行なうことにより、前記縦型チューナーを用いたチューナー回路基板と伏せ型チューナーを用いたチューナー回路基板の不要輻射評価の検討を可能とすることを特徴とする請求項1記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板。
- 前記チューナー回路基板は、前記不要輻射の評価検討を終了した後に、量産使用されるチューナーが前記縦型チューナーのときは前記グランド部を前記分割手段により切り離すことを可能とし、前記伏せ型チューナーのときは前記グランド部を切り離さずに該伏せ型チューナーの受信入力端子側を前記グランド部に張り出して配置することにより、複数種の前記チューナーから所定のチューナーを選択して載置して複数種の電子機器に専用の量産用チューナー回路基板とすることを特徴とする請求項1または2記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記チューナー回路基板は、縦型チューナーと伏せ型チューナーとに共用可能とする回路構成とし、回路基板のパターンが同一であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記グランド部に前記伏せ型チューナーの受信入力端子側が張り出して重なる領域はグランド部の重なり領域とし、前記張り出した伏せ型チューナーの受信入力端子の後側となるグランド部で前記伏せ型チューナーが重ならない領域は電子部品などを配置しない空き領域とすることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記チューナー回路基板に延設したグランド部には、該グランド部の概ね全体にわたる一つのグランドのパターンを形成することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記チューナー回路基板に形成された映像音声処理部には、デジタル回路ブロックと、IFブロックとが配置されており、前記電子機器のメイン回路基板と前記チューナー回路基板を接続したときは、デジタル回路ブロック及びIFブロックと、電源部との距離を隔てて配置すると共に、電子機器のメイン回路基板から電源とグランドをチューナー回路基板に供給する入力コネクタは電源部に近づけて配置することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記受信入力端子が前記チューナー回路基板の基板面に近接する伏せ型チューナーを載置することでチューナー回路基板のパターン配線との空間距離が少ないときは、前記伏せ型チューナーの受信入力端子と距離を隔てる位置に電源部を配置して、その近傍に電子部品を配置しない空き領域を設けることを特徴とする1から7の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
- 前記チューナー回路基板を覆うシールド板も縦型チューナーと伏せ型チューナーの何れにも共用を可能としたことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の不要輻射防止手段を備えたチューナー回路基板及び電子機器。
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