JP2000092402A - テレビ受像機、及びそのプリセット更新方法 - Google Patents

テレビ受像機、及びそのプリセット更新方法

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JP2000092402A
JP2000092402A JP10256864A JP25686498A JP2000092402A JP 2000092402 A JP2000092402 A JP 2000092402A JP 10256864 A JP10256864 A JP 10256864A JP 25686498 A JP25686498 A JP 25686498A JP 2000092402 A JP2000092402 A JP 2000092402A
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JP
Japan
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preset
television receiver
case
screen display
updating
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JP10256864A
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English (en)
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Tetsuya Oba
徹也 大庭
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像を持つテレビの聴視中においても、ユー
ザに認識され難いタイミングでプリセットメモリの更新
を行い、常に受信状態の良い放送局をプリセットメモリ
に記憶することが可能なテレビ受像機、及びそのプリセ
ット更新方法を提供する。 【解決手段】 受信帯域内の周波数情報をプリセットチ
ャンネルとしてプリセットメモリ25に記憶するプリセ
ット機能を具備するテレビ受像機において、トリガ検出
手段21が、受信している番組の画面表示の変化を検出
し、この画面表示が変化した場合に、プリセット更新手
段24が、プリセットメモリ25に記憶されている周波
数情報を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ受像機、及び
そのプリセット更新方法に関し、特に、車、電車等に代
表される移動体に搭載して好適であると共に、通常にT
Vを聴視していてもプリセットメモリの内容を自動的に
最適な状態に更新するテレビ受像機、及びそのプリセッ
ト更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機やラジオ受信機等において
はユーザの利便性を向上させるために、プリセット機能
や自動選局機能を具備しているものが一般的になってい
る。
【0003】ここでプリセット機能とは、周波数を記憶
する書き換え可能なメモリ、いわゆるプリセットメモリ
を有し、このプリセットメモリに選局対象の放送局の周
波数を選局対象周波数として記憶しておくことにより、
その選局対象周波数の受信信号を1回の操作で受信可能
にする機能である。
【0004】また、自動選局機能とは、選局対象の放送
周波数帯域を走査し、自動的に受信対象信号に対する電
界強度信号レベルや中間周波数の値でこの受信対象信号
の受信可否を判断し、受信可能な放送局の受信信号周波
数を1回の走査で検索する機能である。
【0005】このようなプリセット機能や自動選局機能
はユーザに対する利便性を格段に向上させるため、テレ
ビ受像機やラジオ受信機等の産業上の分野において従来
技術として種々のものが提案されている。
【0006】そこで、以下に、上述のプリセット機能や
自動選局機能を具備した従来技術について説明する。
【0007】まず、従来技術の第1例として、特開平9
−55642号公報に開示された「ラジオ受信機」につ
いて図8を参照して説明する。この従来技術は、ラジオ
受信機における自動プリセット更新方法に関する従来技
術である。
【0008】図8に、第1の従来技術のラジオ受信機の
構成のブロック図を示す。図8に示すように、この従来
のラジオ受信機は、無音時間検出手段81と、周波数選
択手段220と、放送局受信可否判断手段23と、プリ
セット更新手段24と、プリセットメモリ25と、ラジ
オチューニング部100と、AD変換部85と、音声ミ
ュート部83と、音声再生装置87とから構成されてい
る。また、図8中、点線で囲まれた部分は、チャンネル
処理部2を構成する。
【0009】ラジオのプリセット更新においては、ラジ
オ音声を乱さないようにしてプリセット更新を行う必要
があるため、この第1の従来技術では、ラジオの無音状
態においてプリセットの更新を行うとしている。
【0010】すなわち、無音時間検出手段21が、音声
信号をAD変換した結果から無音状態時を検出し、無音
時間中に音声ミュートをかけ、その間に別周波数の放送
局受信可否を判断し、その結果を使用して、プリセット
メモリの更新を行うものである。
【0011】次に、第2の従来技術として、特開平6−
85617号公報に開示された「自動選局の受信方式」
について説明する。この第2の従来技術は、テレビ受像
機における音声モード切り変えを利用した自動選局受信
方法に関する従来技術である。
【0012】この第2の従来技術について図9を参照し
て説明する。図9に、第2の従来技術の構成のブロック
図を示す。ただし、図9において、図8に示される部材
と同様な部材には、同じ番号を付す。
【0013】図9に示すように、この従来の自動選局受
信方法は、CM(コマーシャル)中判断手段91と、チ
ャンネル選択手段22と、プリセット呼出手段93と、
プリセットメモリ25と、テレビチューニング部1と、
音声再生装置95と、映像表示装置97とから構成され
ている。また、図9中、点線で囲まれた部分は、チャン
ネル処理部2を構成する。
【0014】この第2の従来技術は、受信中の放送の裏
番組の放送内容を煩雑な操作をすることなく確認するた
めの技術である。そのため、この第2の従来技術におい
ては、ユーザがあまり熱心のテレビを聴視しない期間で
あろうCM中において自動選局受信を行い、裏番組の確
認を可能にする。
【0015】すなわち、CM中判断手段91が、音声モ
ードの変化等によりCM中であるかどうかを判断し、C
M中であると判断すれば、プリセットメモリ25に記憶
されているチャンネルを順次自動呼出して選局し、各プ
リセットチャンネルの番組内容を確認するものである。
【0016】次に、第3の従来技術として、実開昭61
−68527号公報において開示された「車載用受信
機」について説明する。
【0017】この第3の従来技術は、カーラジオに代表
される車載用のラジオ受信機に関する発明である。従来
の技術では、例えば車の移動等により受信中の放送電波
の受信強度が低くなるとその度にオートプリセットを操
作する必要があり不便であるという問題点を有してい
た。この第3の従来技術は当該問題点を解決するための
技術であり、そのために、電界強度を所定の基準値と比
較する比較手段を具備させ、受信中の放送電波が基準値
以下になった場合にオートプリセット動作を行うことと
し、操作の煩雑性を回避するとしている。
【0018】次に、第4の従来技術として、実開平3−
433号公報において開示された「ラジオ受信機」につ
いて説明する。
【0019】従来のオートシーク操作を行う技術では、
サービスエリアが異なった場合に最適な放送局を選局し
て受信することができるものの、選局のためにその都度
オートシーク操作を繰り返し実行しなければならないと
いう問題点を有していた。この問題点を解決するため
に、この第4の従来技術は、放送局をメモリに記憶さ
せ、かつ、メモリ内容を所定時間毎に更新し、最新にメ
モリされた放送局を選局できるようにしている。
【0020】次に、第5の従来技術として、特開平9−
121141号公報に開示された「受信機」について説
明する。従来の技術では、オートプリセット機能を具備
する受信機が、オートプリセットのスキャン時、受信レ
ベルが低いために受信を検出できない放送局はプリセッ
トされなくなってしまうという問題点を有していた。こ
の第5の従来技術は当該問題点を解決するための技術で
あり、特にバッファ等の退避エリアを使用することなく
プリセットをできるようにすることを目的とする。
【0021】そのために、この第5の従来技術は、受信
周波数のデータがメモリに記憶されているか否かを判別
し、この判別結果に基づいてデータエリアにおけるデー
タのシフト、データの書き込みを実行することにより、
放送局の受信レベルが低い場合であっても自動的にプリ
セットを実行でき、かつ、放送局が重複してプリセット
されることも回避することができるとしている。
【0022】このように、ラジオ受信機やテレビ受像機
等においては、ユーザの利便性を向上させるために、プ
リセット機能や自動選局機能を具備し、また、これらの
機能に基づく問題点を解決するための技術として様々な
技術が開発されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のラジオ受信機やテレビ受像機等におけるプ
リセット機能や自動選局機能の性能は未だ不満足な点が
多く、その実用のためにはさらなる開発が必要である。
【0024】例えば、上述の第1の従来技術において
は、次のような問題点を有している。それは、第1の従
来技術が無音時間中に他周波数をチェックする点に起因
する。第1の従来技術はその適用対象がラジオ技術であ
るため、無音状態においてプリセットを実行するとして
もさほど問題は生じない。しかし、テレビ技術に適用す
ることはできない。
【0025】なぜなら、ラジオ受信機の場合と違い、テ
レビ受像機には、映像が存在するため、無音状態であっ
ても映像は通常通り存在しているためである。
【0026】また、上述の第2の従来技術においては、
次のような第1から第3の問題点を有している。その第
1の問題点として、第2の従来技術は、プリセットの更
新を行わないということである。その理由は、第2の従
来技術として行われているのが、プリセットされている
放送局を順次受信し、その放送内容を確認するだけであ
るためである。プリセットの更新を行うには、全てのチ
ャンネルを順次チェックしていかなければならない。
【0027】第2の問題点は、「CM中」の判断に、誤
判断が生じる可能性があることである。その理由は、
「モノラル放送からステレオ放送」「二カ国語放送から
ステレオ放送」と音声モードが変化した時にCM中と判
断するため、歌番組などのステレオ放送や二カ国語放送
のCMを判別できないためである。
【0028】第3の問題点は、CM中かどうかの判断が
必要ということである。その理由は、プリセットされて
いるチャンネルの順次受信に、長い時間が必要となるた
め、CM中などのユーザーが熱心に聴視しないであろう
時間を利用する必要があるためである。
【0029】また、上述の第3の従来技術においては、
次のような問題点を有している。それは、上記第3の従
来技術は、電界強度が所定の基準値以下になった場合に
オートプリセット動作を自動的に行うとしているが、テ
レビ受像機等に適用する際に、聴視中においても受信強
度が基準値以下になったからといってオートプリセット
動作を行うとしたのでは、ユーザの快適な聴視を妨害し
てしまうおそれがある点である。
【0030】また、上述の第4の従来技術においては、
次のような問題点を有している。それは、この第4の従
来技術は、電源スイッチがONされた状態で、放送受信
モードではないときに限り、一定時間間隔でメモリ内容
を更新し、最適にメモリされた放送局を選局できるよう
にしているが、放送受信中に選局された放送局の受信強
度が悪化した場合にあっては、何ら効果を発揮すること
ができないという点である。
【0031】さらに、上述の第5の従来技術において
は、次のような問題点を有している。それは、この第5
の従来技術は、バッファ等の退避エリアを設けずに重複
した放送局のプリセット等を回避することができるとし
ているが、放送中等において受信強度が変化した場合、
どのようなタイミングでプリセットの更新を実行すれば
ユーザの快適な聴視を妨害しないでプリセットの更新を
行えるのかが明白ではない点である。
【0032】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
映像を持つテレビの聴視中においても、ユーザに認識さ
れ難いタイミングでプリセットメモリの更新を行い、常
に受信状態の良い放送局をプリセットメモリに記憶する
ことが可能なテレビ受像機、及びそのプリセット更新方
法を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
受信帯域内の周波数情報をプリセットチャンネルとして
プリセットメモリに記憶するプリセット機能を具備する
テレビ受像機において、受信している番組の画面表示が
変化した場合に前記プリセットメモリに記憶されている
前記周波数情報を更新するプリセット更新手段を有する
ことを特徴とする。
【0034】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記受信している番組の画面表示が変化し
た場合として、番組内容が変化した場合を含むことを特
徴とする。
【0035】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、前記受信している番組の画面表示
が変化した場合として、画面分割を行った場合を含むこ
とを特徴とする。
【0036】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化した場合として、受信状態の悪化その
他の原因により画面乱れが生じた場合を含むことを特徴
とする。
【0037】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化した場合として、前記受信している番
組の音声モードが、二ケ国語音声モード、ステレオ音声
モード、モノラル音声モードその他の音声モード間で変
化した場合を含むことを特徴とする。
【0038】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化した場合として、前記受信しているテ
レビ映像の水平同期信号周期が一定の範囲から逸脱、若
しくは消失した場合を含むことを特徴とする。
【0039】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化した場合として、前記受信している番
組の画面のアスペクト比が変化した場合を含むことを特
徴とする。
【0040】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化した場合として、前記受信しているテ
レビ映像信号の大幅変化、若しくは消失が認められた場
合を含むことを特徴とする。
【0041】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の発明において、前記受信している番組
の画面表示が変化したことを検出し、該検出結果をトリ
ガ信号として出力するトリガ検出手段を有することを特
徴とする。
【0042】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記トリガ検出手段から出力された前記
トリガ信号に基づき、所定の周波数の放送局へのチュー
ニングを指示し、映像、及び音声に対するミュートの設
定を指示し、前記所定の周波数の放送局の受信可否判断
を指示するチャンネル選択手段を有することを特徴とす
る。
【0043】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記チャンネル選択手段の指示に基づ
き、周波数を設定してチューニングを行うテレビチュー
ニング手段を有することを特徴とする。
【0044】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11に記載の発明において、前記チャンネル選択手段の
指示に基づき、前記所定の周波数により送信される映
像、及び音声の少なくともいずれか一方の電界強度を検
知することにより、前記所定の周波数の放送局受信可否
を判断する放送局受信可否判断手段を有することを特徴
とする。
【0045】請求項13記載の発明は、請求項10から
12のいずれかに記載の発明において、前記チャンネル
選択手段の指示に基づき、前記受信している番組の映
像、及び音声の少なくともいずれか一方にミュートを設
定する映像・音声ミュート設定手段を有することを特徴
とする。
【0046】請求項14記載の発明は、請求項1から1
3のいずれかに記載の発明において、前記テレビ受像機
がタイマを有し、該タイマにより指示される所定時間が
経過するまで、チャンネルチェックを行うことを特徴と
する。
【0047】請求項15記載の発明は、請求項1から1
3のいずれかに記載の発明において、前記テレビ受像機
がカウンタを有し、該カウンタにより指示される所定カ
ウント回数が経過するまで、チャンネルチェックを行う
ことを特徴とする。
【0048】請求項16記載の発明は、受信帯域内の周
波数情報をプリセットチャンネルとしてプリセットメモ
リに記憶するプリセット工程を具備するテレビ受像機の
プリセット更新方法において、受信している番組の画面
表示が変化した場合に前記プリセットメモリに記憶され
ている前記周波数情報を更新するプリセット更新工程を
有することを特徴とする。
【0049】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の発明において、前記受信している番組の画面表示が変
化した場合として、番組内容が変化した場合を含むこと
を特徴とする。
【0050】請求項18記載の発明は、請求項16又は
17に記載の発明において、前記受信している番組の画
面表示が変化した場合として、画面分割を行った場合を
含むことを特徴とする。
【0051】請求項19記載の発明は、請求項16から
18のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化した場合として、受信状態の悪
化その他の原因により画面乱れが生じた場合を含むこと
を特徴とする。
【0052】請求項20記載の発明は、請求項16から
19のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化した場合として、前記受信して
いる番組の音声モードが、二ケ国語音声モード、ステレ
オ音声モード、モノラル音声モードその他の音声モード
間で変化した場合を含むことを特徴とする。
【0053】請求項21記載の発明は、請求項16から
20のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化した場合として、前記受信して
いるテレビ映像の水平同期信号周期が一定の範囲から逸
脱、若しくは消失した場合を含むことを特徴とする。
【0054】請求項22記載の発明は、請求項16から
21のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化した場合として、前記受信して
いる番組の画面のアスペクト比が変化した場合を含むこ
とを特徴とする。
【0055】請求項23記載の発明は、請求項16から
22のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化した場合として、前記受信して
いるテレビ映像信号の大幅変化、若しくは消失が認めら
れた場合を含むことを特徴とする。
【0056】請求項24記載の発明は、請求項16から
23のいずれかに記載の発明において、前記受信してい
る番組の画面表示が変化したことを検出し、該検出結果
をトリガ信号として出力するトリガ検出工程を有するこ
とを特徴とする。
【0057】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の発明において、前記トリガ検出工程から出力された前
記トリガ信号に基づき、所定の周波数の放送局へのチュ
ーニングを指示し、映像、及び音声に対するミュートの
設定を指示し、前記所定の周波数の放送局の受信可否判
断を指示するチャンネル選択工程を有することを特徴と
する。
【0058】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の発明において、前記チャンネル選択工程の指示に基づ
き、周波数を設定してチューニングを行うテレビチュー
ニング工程を有することを特徴とする。
【0059】請求項27記載の発明は、請求項25又は
26に記載の発明において、前記チャンネル選択工程の
指示に基づき、前記所定の周波数により送信される映
像、及び音声の少なくともいずれか一方の電界強度を検
知することにより、前記所定の周波数の放送局受信可否
を判断する放送局受信可否判断工程を有することを特徴
とする。
【0060】請求項28記載の発明は、請求項25から
27のいずれかに記載の発明において、前記チャンネル
選択工程の指示に基づき、前記受信している番組の映
像、及び音声の少なくともいずれか一方にミュートを設
定する映像・音声ミュート設定工程を有することを特徴
とする。
【0061】請求項29記載の発明は、請求項16から
28のいずれかに記載の発明において、所定の時間の経
過を検知する時間検知工程を有し、該時間検知工程によ
り指示される所定時間が経過するまで、前記プリセット
更新工程においてチャンネルチェックを行うことを特徴
とする。
【0062】請求項30記載の発明は、請求項16から
28のいずれかに記載の発明において、所定のカウント
数がカウントされたことを検知するカウント工程を有
し、該カウント工程により指示される所定カウント回数
が経過するまで、前記プリセット更新工程においてチャ
ンネルチェックを行うことを特徴とする。
【0063】以下に、本発明の作用について説明する。
本発明は、受信帯域内の周波数情報をプリセットチャン
ネルとしてプリセットメモリに記憶可能なプリセット機
能を持つテレビ受像機において、番組内容が変化した時
などに生じる画面表示の変化時や、画面分割を行った時
などに生じる画面表示の変化時、受信状態の悪化などで
生じる画面乱れが生じた時をトリガとして、プリセット
メモリを更新する構成を提供するものである。
【0064】上記作用について、本願に係るテレビ受像
機の第1の実施形態の構成のブロック図を示す図1を参
照して説明する。
【0065】図1において、トリガ検出手段21が、上
記のトリガとなる信号もしくは状態を検出した時に、チ
ャンネル選択手段22が、一時的に画面と音声にミュー
トをかけて、その間に別の周波数を受信し、その周波数
の放送局の受信可否を判断した後に、元の周波数を受信
する。本明細書中においては、この一連の他周波数での
放送局受信可否を判断する手順を、チャンネルチェック
と呼ぶことにする。
【0066】また、チャンネルチェック時に、放送局の
受信可否を判断する対象となる周波数のことを、チャン
ネルチェックする周波数と表すことにする。
【0067】チャンネルチェックの結果、プリセットメ
モリに記憶されていないチャンネル番号の周波数に放送
局が存在していることが判明した場合、このチャンネル
番号をプリセットチャンネルとして新たに記憶する。こ
の時、プリセットメモリに空きがない場合は、最も受信
状態の悪い放送局のプリセットメモリ内容を先に消去す
る。このようにして、テレビ受像機のプリセットを更新
する。
【0068】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るテレビ受像
機、及びそのプリセット更新方法の実施形態について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0069】図1に、本発明に係るテレビ受像機の第1
の実施形態の構成のブロック図を示す。ただし、以下に
説明する、本発明に係るテレビ受像機の第1の実施形態
の説明は、本発明に係るテレビ受像機のプリセット更新
方法の第1の実施形態の説明も兼ねるものである。ま
た、図1において、図8、及び図9に示される部材と同
様な部材には、同じ番号を付す。
【0070】図1に示されるように、本発明に係るテレ
ビ受像機の第1の実施形態は、チャンネル選択手段22
より周波数を設定されることでチューニングを行うテレ
ビチューニング部1と、チャンネル処理部2と、映像・
音声ミュート部3と、音声再生装置4と、映像表示装置
5とから構成されている。
【0071】また、上述のチャンネル処理部2は、トリ
ガ検出手段21と、チャンネル選択手段22と、放送局
受信可否判断手段23と、プリセット更新手段24と、
プリセットメモリ25とを含む。
【0072】このチャンネル処理部2を構成する各部材
はそれぞれ次のような機能を有する。トリガ検出手段2
1は、テレビチューニング部1から供給される、受信し
ている番組の画面表示の変化を検出する。本実施形態で
は一例として、テレビ放送における二ケ国語音声モード
や、ステレオ音声モードや、モノラル音声モードなどの
音声モード信号105の変化を検出する。音声モードが
変化した時には、番組内容が変化していると考えられる
ことから、間接的に番組内容の変化を検出できるため、
トリガとして使用することが可能である。
【0073】チャンネル選択手段22は、トリガ検出手
段21からトリガ201が送られて来た時に、チャンネ
ルチェックを行う。すなわち、チャンネルチェックする
周波数の決定、その周波数のチューニング、音声と映像
のミュート設定、放送局受信可否判断の要求、元周波数
のチューニング、音声と映像のミュート解除の指示を行
う。
【0074】放送局受信可否判断手段23は、チャンネ
ル選択手段22よりチャンネルチェックする周波数の放
送局受信可否判断要求を受けることにより、映像と音声
のどちらか一方もしくは両方の電界強度信号SDを調
べ、その周波数に受信可能な放送局が存在するか否かを
判断する。以下、電界強度信号SDは、全て映像と音声
のどちらか一方、若しくは両方を意味する。
【0075】プリセット更新手段24は、放送局受信可
否判断手段23からの放送局受信可否判断結果を受け、
プリセットの更新を行う。放送局受信可否判断手段23
が、チャンネルチェックの結果、放送局が存在すると判
断しており、かつプリセットメモリ25に該当する周波
数のチャンネル番号が存在していなければ、新たにプリ
セットデータとして同チャンネル番号を追加記憶する。
この時に、プリセットメモリ25に空きが無ければ、プ
リセットされているチャンネル番号の中で、もっとも受
信状態の悪いチャンネルを、先に削除する。
【0076】次に、図1に示される本発明に係るテレビ
受像機の第1の実施形態の動作について、図1、及び図
2を参照して説明する。図2に、図1に示されるテレビ
受像機の動作のフローチャートを示す。
【0077】図2の(a)のフローチャートに示される
ように、トリガ検出手段21は、テレビチューニング部
1より供給されている音声モード信号105から、音声
モードの変化を検出する(ステップA1)。音声モード
に変化が無ければ(no)、何も行わずに終了する。
【0078】チャンネル選択手段22は、チャンネルチ
ェック可能な状態(現在チャンネルチェック中ではな
い、等)か判断する。チャンネルチェックが不可能な状
態であれば(no)、何も行わずに終了する(ステップ
A2)。これ以降のステップで、実際のチャンネルチェ
ック動作が行われる。
【0079】チャンネル選択手段22でチャンネルチェ
ックするチャンネル番号を決定する。これは、現在聴視
中のチャンネル番号を除き、受信可能なチャンネル番号
全てを順番に1チャンネルづつ選択していく。日本の場
合は、例えば1から62チャンネルまでを選択すること
になる(ステップA3)。
【0080】また同時に、映像と音声にミュートをかけ
る(ステップA4)。その後、ステップA5においてチ
ャンネルチェックが実行される。
【0081】上記ステップA5におけるチャンネルチェ
ックの動作は、図2の(b)のフローチャートに示され
る。
【0082】即ち、まず、選択したチャンネル番号の周
波数を、テレビチューニング部1に設定した後、PLL
がロックするまで待つ(ステップB1とB2)。
【0083】放送局受信可否判断手段23は、チャンネ
ル選択手段22より放送局受信可否判断要求をうけ、テ
レビチューニング部1から供給される電界強度信号SD
より、チェックしている周波数の放送局受信可否を判断
する(ステップB3とB4)。
【0084】その後、チャンネル選択手段22で、聴視
中であったチャンネル番号の周波数を、テレビチューニ
ング部1に設定し、PLLがロックするまで待つ(ステ
ップB5とB6)。その後、図2の(a)に示されるス
テップA6に移行する。
【0085】ステップA6において、チャンネル選択手
段22が、映像と音声のミュートを解除する。次に、ス
テップA7において、チャンネルチェックした結果、放
送局が存在(放送局受信が可能)したのか否かを判断
し、放送局が存在(放送局受信が可能)したと判断され
た場合(yes)、プリセット更新手段24が、プリセ
ットメモリ25の内容を更新する(ステップA8)。
【0086】次に、上述の動作について図1、図2、及
び図3を参照してさらに詳細に説明する。図3に、本発
明に係るテレビ受像機の第1の実施形態の具体的な動作
のタイミングチャートを示す。
【0087】図3に示すように、たとえば現在5チャン
ネルを聴視している時に、トリガ検出手段21が、音声
モードのステレオからモノラルへの変化を検出した場合
を考える。
【0088】音声モードの変化があり、かつ他にチャン
ネルチェック不可能になる要因(すでにチャンネルチェ
ック中である、等)が無ければ、チャンネルチェックを
開始する(ステップA1とA2)。この時にチャンネル
チェックするチャンネル番号は、前回チェック時のチャ
ンネル番号に+1したものとなる。ただし、前回62チ
ャンネルをチェックした場合は、1チャンネルのチェッ
クに戻ることになる。また、現在聴視中のチャンネル番
号は選択されない。ここでは、8チャンネルをチェック
することとする(ステップA3)。
【0089】チャンネル選択手段22は、チャンネルチ
ェック開始直後に映像と音声にミュートをセットして、
チェック中の画面と音声をユーザーに見せないようにす
る(ステップA4)とともに、8チャンネルの周波数を
テレビチューニング部1にセットし、8チャンネルを受
信可能にする(ステップB1とB2)。
【0090】放送局受信可否判断手段23は、8チャン
ネルの電界強度SDをチェックし、「8チャンネルに
は、受信可能な放送局が存在している」と判断する(ス
テップB3とB4)。
【0091】上記判断後、チャンネル選択手段22は、
テレビチューニング部1に5チャンネルの周波数をセッ
トし、5チャンネルが聴視可能になるまで待ち(ステッ
プB5とB6)、映像と音声のミュートを解除する(ス
テップA6)。
【0092】チャンネルチェックの結果、8チャンネル
には放送局が存在していると判断されたので、プリセッ
ト更新手段24は、プリセットメモリ25の更新を行
う。この時、プリセットメモリ25に8チャンネルの情
報が無かったため、プリセット更新手段24は、空いて
いるプリセットメモリ領域に、新たにプリセット情報と
して、8チャンネルを記憶させる(ステップA7とA
8)。
【0093】ここで、上述の本発明に係るテレビ受像機
の第1の実施形態においては、トリガ検出手段21が、
音声モードの切り替えを検出してトリガとしている場合
について説明したが、実際には、下記のような場合も、
画面表示の変化が生じたと判断して、トリガに用いるこ
とができる。
【0094】すなわち、番組内容が変化した場合、受信
状態の悪化その他の原因により画面乱れが生じた場合、
テレビ映像の水平同期信号周期が一定の範囲から逸脱し
た、若しくは消失した場合、画面アスペクト比が変化し
た場合、画面分割された場合、映像信号の大幅変化およ
び消失が認められた場合、及び、ここに挙げた場合の組
み合わせが考えられる。
【0095】従って、上述の本発明に係るテレビ受像
機、及びそのプリセット更新方法の第1の実施形態によ
れば、受信している番組の画面表示が変化した場合にプ
リセットの更新を実行しているため、通常にテレビを聴
視している場合であっても、ユーザの快適な聴視を妨げ
ることなく、プリセットの更新を実行することができ
る。
【0096】次に、本発明に係るテレビ受像機の第2の
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ただ
し、以下に説明する、本発明に係るテレビ受像機の第2
の実施形態の説明は、本発明に係るテレビ受像機のプリ
セット更新方法の第2の実施形態の説明も兼ねている。
【0097】図4に、本発明に係るテレビ受像機の第2
の実施形態の構成のブロック図を示す。ただし、図4に
おいて、図1に示される部材と同様な部材には同じ番号
を付す。
【0098】図4を参照すると、図4に示される本発明
に係るテレビ受像機の第2の実施形態が、図1に示され
る本発明に係るテレビ受像機の第1の実施形態と異なる
点は、図1に示される放送局受信可否判断手段23が、
タイマ26を有する点である。
【0099】即ち、この図4に示される、本発明に係る
テレビ受像機の第2の実施形態は、前述の、本発明に係
るテレビ受像機の第1の実施形態と略同様の動作を実行
するが、タイマ動作が付加されている点が異なる。
【0100】この第2の実施形態は、チャンネルチェッ
クが開始され、音声と映像にミュートがかけられると、
タイマ26がリセットされる。このタイマ26の値が、
所定の値に達するまでの時間内であれば、複数のチャン
ネルチェックを行えるようにするものである。
【0101】即ち、この第2の実施形態では、所定の時
間内であれば、一度に複数のチャンネルのチェックを可
能にする。次に、図4、及び図5を参照して本発明に係
るテレビ受像機の第2の実施形態の動作についてさらに
詳細に説明する。図5に、本発明に係るテレビ受像機の
第2の実施形態の動作のフローチャートを示す。
【0102】ただし、図5に示されるフローチャートを
参照すると明らかなように、第2の実施形態の動作は、
タイマ初期化動作ステップ(ステップC1)、及びタイ
マ一定以上判定ステップ(ステップC2)が付加された
以外は、図2に示されるフローチャートと異なる点はな
い。そのため、上記ステップC1、及びステップC2以
外のステップの動作は前述の説明と同様である。
【0103】図5の(a)に示されるように、本発明に
係るテレビ受像機の第2の実施形態の動作は、トリガを
検出してチャンネルチェックを開始すると同時に、タイ
マ26を初期化する(ステップC1)。そして、図5の
(b)に示されるように、チャンネルチェックを開始し
た後、チャンネルチェックする周波数の設定、PLLロ
ック待ち、SD安定待ち、SDチェックまで行った後
(ステップB2〜B5)、現在のタイマ26の値をチェ
ックする。
【0104】タイマ26の値が所定値以上の場合には、
所定の時間が経過したとして、そのままチャンネルチェ
ックを終了し、元のチャンネル受信を行うが、タイマ2
6の値が所定の値未満であれば、そのままさらに次のチ
ャンネルチェックを続けて行う(ステップC2)。
【0105】次に、上述の動作について図4、及び図5
を参照してさらに詳細に説明する。動作例として、現在
5チャンネルを聴視している時に、音声モードのステレ
オからモノラルへの変化を検出した場合を考える。
【0106】音声モードの変化が検出され、チャンネル
チェックを開始することになると同時に、タイマ26の
値をクリアする(ステップC1)。そのままチャンネル
チェックを続行し、8チャンネルのSDチェックまで終
了した後に、タイマ26の値をチェックする(ステップ
C2)。この値が、所定の値、例えば300〔ms〕よ
りも小さかった場合、続けて9チャンネルに放送局が存
在しているかチャンネルチェックを実行する。
【0107】すなわち、9チャンネルのチューニングを
開始し(ステップB2)、PLLロック待ちとSD安定
待ちを行い(ステップB3とB4)、9チャンネルの放
送局受信可否を判断する(ステップB5)。逆に、タイ
マ26の値が、すでに300〔ms〕以上であった場合
には、このままチャンネルチェックを終了する。ここで
は、8チャンネルに放送局が存在していたが、9チャン
ネルに放送局は存在していなかったことととする。ただ
し、上記説明においては、タイマに設定される時間とし
て、300〔ms〕を例として用いたが、本発明におい
ては、このような時間に限定されず、その他の任意の時
間を用いることができる。タイマに設定する時間自体
は、当該発明の要旨を構成するものではないからであ
る。
【0108】チャンネルチェックした結果、放送局が一
つでも存在していれば、その分のプリセットを更新す
る。今回は、8チャンネルをプリセットメモリに追加す
る(ステップA7)。
【0109】以上から、本発明に係るテレビ受像機の第
2の実施形態は、音声信号が切り替わった後に、1局だ
けをチェックするのではなく、一定時間内であれば、複
数の局をチェック可能としたため、一度にチェックでき
る局数を増加する効果がある。
【0110】次に、本発明に係るテレビ受像機の第3の
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ただ
し、以下に説明する、本発明に係るテレビ受像機の第3
の実施形態の説明は、本発明に係るテレビ受像機のプリ
セット更新方法の第3の実施形態の説明も兼ねている。
【0111】図6に、本発明に係るテレビ受像機の第3
の実施形態の構成のブロック図を示す。ただし、図6に
おいて、図1に示される部材と同様な部材には同じ番号
を付す。
【0112】図6を参照すると、図6に示される本発明
に係るテレビ受像機の第3の実施形態が、図1に示され
る本発明に係るテレビ受像機の第1の実施形態と異なる
点は、図6に示される放送局受信可否判断手段23が、
カウンタ27を有する点である。
【0113】即ち、この図6に示される、本発明に係る
テレビ受像機の第3の実施形態は、前述の、本発明に係
るテレビ受像機の第1の実施形態と略同様の動作を実行
するが、カウンタ動作が付加されている点が異なる。
【0114】図6に示される、本発明に係るテレビ受像
機の第3の実施形態においては、チャンネルチェックが
開始され、音声と映像にミュートがかけられると、カウ
ンタ27がリセットされる。このカウンタ27の値が、
所定の値に達するまでの回数だけ、チャンネルチェック
を行えるようにするものである。
【0115】即ち、この第3の実施形態では、一度に複
数のチャンネルのチェックを可能にする。次に、図6、
及び図7を参照して本発明に係るテレビ受像機の第3の
実施形態の動作についてさらに詳細に説明する。図7
に、本発明に係るテレビ受像機の第3の実施形態の動作
のフローチャートを示す。
【0116】ただし、図7に示されるフローチャートを
参照すると明らかなように、第3の実施形態の動作は、
カウンタ初期化動作ステップ(ステップC3)、及びカ
ウンタ一定以上判定ステップ(ステップC4)が付加さ
れた以外は、図2に示されるフローチャートに示される
動作と異なる点はない。そのため、上記ステップC3、
及びステップC4以外の動作は前述の説明と同様であ
る。
【0117】図7の(a)に示されるように、本発明に
係るテレビ受像機の第3の実施形態の動作は、トリガを
検出してチャンネルチェックを開始すると同時に、カウ
ンタ27を初期化する(ステップC3)。
【0118】そして、図7の(b)に示されるように、
チャンネルチェックを開始した後、チャンネルチェック
する周波数の設定、PLLロック待ち、SD安定待ち、
SDチェックまで行った後(ステップB2〜B5)、現
在のカウンタ27の値をチェックする。
【0119】カウンタ27の値が所定値以上の場合に
は、所定回数のチェックが終了したとして、そのままチ
ャンネルチェックを終了し、元のチャンネル受信を行う
が、カウンタ27の値が所定の値未満であれば、カウン
タ27の値をインクリメントした後に、そのまま次のチ
ャンネルチェックを続けて行う(ステップC4)。
【0120】次に、上述の動作について図6、及び図7
を参照してさらに詳細に説明する。動作例として、現在
5チャンネルを聴視している時に、音声モードのステレ
オからモノラルへの変化を検出した場合を考える。
【0121】音声モードの変化が検出され、チャンネル
チェックを開始することになると同時に、カウンタ27
の値をクリアする(ステップC3)。そのままチャンネ
ルチェックを続行し、8チャンネルのSDチェックまで
終了した後に、カウンタ27の値をチェックする(ステ
ップC4)。この値が、所定の値である2(3回チェッ
クを行う場合)よりも小さかった場合、続けて9チャン
ネル、10チャンネルに放送局が存在しているかチャン
ネルチェックを実行する。
【0122】ここでは、8チャンネルに放送局が存在し
ていたが、9チャンネルと10チャンネルに放送局は存
在していなかったことととする。チャンネルチェックし
た結果、放送局が一つでも存在していれば、その分のプ
リセットを更新する。
【0123】今回は、8チャンネルをプリセットメモリ
に追加する(ステップA7)。本実施形態は、音声信号
が切り替わった後に、1局だけをチェックするのではな
く、常に所定の複数局をチェック可能としたため、一度
にチェックできる局数を増加する効果がある。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、他の周波数に受信可能な放送局が存在してい
るかどうかを、例えば音声モードの変化等に代表され
る、受信している番組の画面表示が変化した場合毎にチ
ャンネルチェックを行い、自動的に確認して、その結果
をプリセットメモリの更新に使用するため、通常にTV
を聴視しているだけで、自動的にプリセットメモリの内
容を、最適な状態に更新することが可能なテレビ受像
機、及びそのプリセット更新方法を提供することができ
る。
【0125】また、画面表示が切り替わった瞬間に、一
時的に映像と音声にミュートをかけ、その間に別チャン
ネルのチェックを行うため、他チャンネルに放送局が存
在しているかどうかをチェックしていることが、ユーザ
ーに気づかれにくいテレビ受像機、及びそのプリセット
更新方法を提供することができる。
【0126】さらに、チャンネルチェックをタイマ、若
しくはカウンタの計測に基づいて行っているため、一度
にチェックできる局数を増加することが可能なテレビ受
像機、及びそのプリセット更新方法を提供することがで
きる。
【0127】ここで、本願に係る発明の効果をより明確
にするために、前述の従来技術との比較を以下に行う。
【0128】例えば、前述の第1の従来技術(特開平9
−55642号公報)においては、ラジオ受信機におい
て無音状態を検知してプリセットを行うとしている。し
かし、テレビにおいては、無音状態であっても映像は存
在している場合も多々あるため、この第1の従来技術の
ように、テレビ受像機においては、無音時に他チャンネ
ルの信号強度を調べることはできない。
【0129】即ち、前述の第1の従来技術においては、
無音状態をプリセットの動作トリガに使用していたた
め、ラジオ受信機にのみ適用可能な技術であったが、本
願に係る発明は、例えば音声モードの変化等を検知する
ことにより、直接的、若しくは間接的に映像状態の変化
を検出してプリセットの更新を行っているため、ラジオ
受信機はもちろん、テレビ受像機に適用して好適な技術
である。
【0130】さらに、例えば、前述の第3の従来技術
(実開昭61−68527号公報)においては、受信電
界強度が所定の基準値以下になった場合に、オートプリ
セット動作を自動的に実行するとしているが、このよう
な技術では、前述の「発明が解決しようとする課題」に
記載したように、テレビ受像機等に適用する際に、聴視
中においても受信強度が基準値以下になるとオートプリ
セット動作を行ってしまうため、ユーザの快適な聴視を
妨害してしまう。
【0131】しかし、本願に係る発明は、映像状態、即
ち受信している番組の画面表示が変化した場合にプリセ
ットの更新を実行し、放送電波の受信強度の大小に無関
係にプリセットの更新を実行しているため、ユーザの快
適な聴視を妨害してしまうことを回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレビ受像機の第1の実施形態の
構成のブロック図である。
【図2】図1に示されるテレビ受像機の動作の一例を示
すフローチャートである。
【図3】図1に示されるテレビ受像機の具体的な動作の
タイミングチャートである。
【図4】本発明に係るテレビ受像機の第2の実施形態の
構成のブロック図である。
【図5】図4に示されるテレビ受像機の動作の一例を示
すフローチャートである。
【図6】本発明に係るテレビ受像機の第3の実施形態の
構成のブロック図である。
【図7】図6に示されるテレビ受像機の動作の一例を示
すフローチャートである。
【図8】第1の従来技術の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】第2の従来技術の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 テレビチューニング部 2 チャンネル処理部 3 映像・音声ミュート部 4 音声再生装置 5 映像表示装置 21 トリガ検出手段 22 チャンネル選択手段 23 放送局受信可否判断手段 24 プリセット更新手段 25 プリセットメモリ 26 タイマ 27 カウンタ 81 無音時間検出手段 83 音声ミュート部 85 AD変換部 87 音声再生装置 91 CM中判断手段 93 プリセット呼出手段 95 音声再生装置 97 映像表示装置 100 ラジオチューニング部 105 音声モード信号 201 トリガ 220 周波数選択手段

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信帯域内の周波数情報をプリセットチ
    ャンネルとしてプリセットメモリに記憶するプリセット
    機能を具備するテレビ受像機において、 受信している番組の画面表示が変化した場合に前記プリ
    セットメモリに記憶されている前記周波数情報を更新す
    るプリセット更新手段を有することを特徴とするテレビ
    受像機。
  2. 【請求項2】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 番組内容が変化した場合を含むことを特徴とする請求項
    1記載のテレビ受像機。
  3. 【請求項3】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 画面分割を行った場合を含むことを特徴とする請求項1
    又は2に記載のテレビ受像機。
  4. 【請求項4】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 受信状態の悪化その他の原因により画面乱れが生じた場
    合を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載のテレビ受像機。
  5. 【請求項5】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 前記受信している番組の音声モードが、二ケ国語音声モ
    ード、ステレオ音声モード、モノラル音声モードその他
    の音声モード間で変化した場合を含むことを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載のテレビ受像機。
  6. 【請求項6】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 前記受信しているテレビ映像の水平同期信号周期が一定
    の範囲から逸脱、若しくは消失した場合を含むことを特
    徴とする請求項1から5のいずれかに記載のテレビ受像
    機。
  7. 【請求項7】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 前記受信している番組の画面のアスペクト比が変化した
    場合を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか
    に記載のテレビ受像機。
  8. 【請求項8】 前記受信している番組の画面表示が変化
    した場合として、 前記受信しているテレビ映像信号の大幅変化、若しくは
    消失が認められた場合を含むことを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載のテレビ受像機。
  9. 【請求項9】 前記受信している番組の画面表示が変化
    したことを検出し、 該検出結果をトリガ信号として出力するトリガ検出手段
    を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに
    記載のテレビ受像機。
  10. 【請求項10】 前記トリガ検出手段から出力された前
    記トリガ信号に基づき、 所定の周波数の放送局へのチューニングを指示し、映
    像、及び音声に対するミュートの設定を指示し、前記所
    定の周波数の放送局の受信可否判断を指示するチャンネ
    ル選択手段を有することを特徴とする請求項9記載のテ
    レビ受像機。
  11. 【請求項11】 前記チャンネル選択手段の指示に基づ
    き、 周波数を設定してチューニングを行うテレビチューニン
    グ手段を有することを特徴とする請求項10記載のテレ
    ビ受像機。
  12. 【請求項12】 前記チャンネル選択手段の指示に基づ
    き、 前記所定の周波数により送信される映像、及び音声の少
    なくともいずれか一方の電界強度を検知することによ
    り、 前記所定の周波数の放送局受信可否を判断する放送局受
    信可否判断手段を有することを特徴とする請求項10又
    は11に記載のテレビ受像機。
  13. 【請求項13】 前記チャンネル選択手段の指示に基づ
    き、 前記受信している番組の映像、及び音声の少なくともい
    ずれか一方にミュートを設定する映像・音声ミュート設
    定手段を有することを特徴とする請求項10から12の
    いずれかに記載のテレビ受像機。
  14. 【請求項14】 前記テレビ受像機がタイマを有し、 該タイマにより指示される所定時間が経過するまで、 チャンネルチェックを行うことを特徴とする請求項1か
    ら13のいずれかに記載のテレビ受像機。
  15. 【請求項15】 前記テレビ受像機がカウンタを有し、 該カウンタにより指示される所定カウント回数が経過す
    るまで、 チャンネルチェックを行うことを特徴とする請求項1か
    ら13のいずれかに記載のテレビ受像機。
  16. 【請求項16】 受信帯域内の周波数情報をプリセット
    チャンネルとしてプリセットメモリに記憶するプリセッ
    ト工程を具備するテレビ受像機のプリセット更新方法に
    おいて、 受信している番組の画面表示が変化した場合に前記プリ
    セットメモリに記憶されている前記周波数情報を更新す
    るプリセット更新工程を有することを特徴とするテレビ
    受像機のプリセット更新方法。
  17. 【請求項17】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 番組内容が変化した場合を含むことを特徴とする請求項
    16記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  18. 【請求項18】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 画面分割を行った場合を含むことを特徴とする請求項1
    6又は17に記載のテレビ受像機のプリセット更新方
    法。
  19. 【請求項19】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 受信状態の悪化その他の原因により画面乱れが生じた場
    合を含むことを特徴とする請求項16から18のいずれ
    かに記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  20. 【請求項20】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 前記受信している番組の音声モードが、二ケ国語音声モ
    ード、ステレオ音声モード、モノラル音声モードその他
    の音声モード間で変化した場合を含むことを特徴とする
    請求項16から19のいずれかに記載のテレビ受像機の
    プリセット更新方法。
  21. 【請求項21】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 前記受信しているテレビ映像の水平同期信号周期が一定
    の範囲から逸脱、若しくは消失した場合を含むことを特
    徴とする請求項16から20のいずれかに記載のテレビ
    受像機のプリセット更新方法。
  22. 【請求項22】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 前記受信している番組の画面のアスペクト比が変化した
    場合を含むことを特徴とする請求項16から21のいず
    れかに記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  23. 【請求項23】 前記受信している番組の画面表示が変
    化した場合として、 前記受信しているテレビ映像信号の大幅変化、若しくは
    消失が認められた場合を含むことを特徴とする請求項1
    6から22のいずれかに記載のテレビ受像機のプリセッ
    ト更新方法。
  24. 【請求項24】 前記受信している番組の画面表示が変
    化したことを検出し、 該検出結果をトリガ信号として出力するトリガ検出工程
    を有することを特徴とする請求項16から23のいずれ
    かに記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  25. 【請求項25】 前記トリガ検出工程から出力された前
    記トリガ信号に基づき、 所定の周波数の放送局へのチューニングを指示し、映
    像、及び音声に対するミュートの設定を指示し、前記所
    定の周波数の放送局の受信可否判断を指示するチャンネ
    ル選択工程を有することを特徴とする請求項24記載の
    テレビ受像機のプリセット更新方法。
  26. 【請求項26】 前記チャンネル選択工程の指示に基づ
    き、 周波数を設定してチューニングを行うテレビチューニン
    グ工程を有することを特徴とする請求項25記載のテレ
    ビ受像機のプリセット更新方法。
  27. 【請求項27】 前記チャンネル選択工程の指示に基づ
    き、 前記所定の周波数により送信される映像、及び音声の少
    なくともいずれか一方の電界強度を検知することによ
    り、 前記所定の周波数の放送局受信可否を判断する放送局受
    信可否判断工程を有することを特徴とする請求項25又
    は26に記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  28. 【請求項28】 前記チャンネル選択工程の指示に基づ
    き、 前記受信している番組の映像、及び音声の少なくともい
    ずれか一方にミュートを設定する映像・音声ミュート設
    定工程を有することを特徴とする請求項25から27の
    いずれかに記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  29. 【請求項29】 所定の時間の経過を検知する時間検知
    工程を有し、 該時間検知工程により指示される所定時間が経過するま
    で、 前記プリセット更新工程においてチャンネルチェックを
    行うことを特徴とする請求項16から28のいずれかに
    記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
  30. 【請求項30】 所定のカウント数がカウントされたこ
    とを検知するカウント工程を有し、 該カウント工程により指示される所定カウント回数が経
    過するまで、 前記プリセット更新工程においてチャンネルチェックを
    行うことを特徴とする請求項16から28のいずれかに
    記載のテレビ受像機のプリセット更新方法。
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JP10256864A Pending JP2000092402A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 テレビ受像機、及びそのプリセット更新方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050585A (ja) * 2004-07-07 2006-02-16 Sharp Corp デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路

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JP2006050585A (ja) * 2004-07-07 2006-02-16 Sharp Corp デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路

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