JP2006050585A - デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路 - Google Patents

デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路 Download PDF

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美紀 内田
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Abstract

【課題】 妨害波の影響を軽減し、常に安定した動作で視聴できるデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路を提供する。
【解決手段】 デジタル放送受信装置100は、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出部40と、受信状態を判定する受信状態判定部41と、検出した入力高周波信号の受信状態が最良となるTOPレベルをチャンネル毎に設定する制御を行うTOP制御部42と、TOPレベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御部43とを備え、視聴に影響しないタイミングで各チャンネルにおける最適なTOPレベルを検出して記憶・更新処理を行い、また適切なタイミングでそのTOPレベルを読み出して設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路に係り、詳細には、デジタル放送の受信において、妨害波による受信性能劣化を改善する基準電圧レベルの設定方法の改良に関する。
デジタル放送波の受信において、受信信号電力が小さい場合、チューナ内部の増幅回路の利得を大きくすることで、S/N(Signal to Noise ratio)を良くすることができる。しかし、強入力な信号が存在すると相互変調又はクロスモジュレーションにより受信信号の特性が劣化する。したがって、希望波の電力が非常に強い場合や、隣接チャンネルなど、希望波の周波数付近のチャンネルに非常に強い電力の信号が存在する場合は、増幅回路の利得を下げることが望ましい。
デジタル放送波の受信システムにおいて、妨害波の影響を軽減するための受信装置に関し、以下のような従来例がある。
図8は、従来のデジタル放送受信装置の受信部の構成を示すブロック図である。
図8の受信システムにおいて、アンテナ1より受信した信号は、まずプリアンプ10によって増幅された後、第1のBPF(帯域通過フィルタ)11、RFVGA(可変利得アンプ)12、ミキサ13、第2のBPF15、IFアンプ16を通過してIF信号(中間周波数信号)として出力される。IFアンプ出力はレベル検波回路25に入力され、IF出力振幅レベルに応じたDC電圧が出力される。電圧制限部26は、レベル検波回路25から出力された信号を増幅するものであるが、D/Aコンバータ24より電圧制御が加えられる。すなわち、I2Cデータによって設定されたD/Aコンバータ24の出力電圧により、RFVGA12のゲイン制御が行われる。したがって、IFアンプ16からの出力がI2Cデータにより設定されたレベルより大きくなるとRFVGA12のゲインを下げ、IFアンプ出力がI2Cデータにより設定されたレベルより小さくなれば、RF VGA12のゲインを上げるという動作を行う。
D/Aコンバータ24より出力されたDC電圧により、RF VGA12の利得最大時の電圧、すなわちTOP(Take Over Point)レベル(基準電圧レベル)を調整する。このTOPレベルは、AGC(Automatic Gain Control)動作を切換えるための利得制御レベルである。
以下、この動作について詳細に説明する。強入力な信号が存在すると相互変調又はクロスモジュレーションにより受信信号の特性を劣化させる。チューナのMOP−IC(ミキサ、オシレータ、PLL(Phase Locked Loop)を内蔵した集積回路)内部にTOP制御が可能なレジスタを持っており、これを利用して特定の条件下でTOPレベルのコントロールを行うことでチューナ内部のAMP動作の飽和を抑制する。ここでTOPレベルの効果について説明する。
図9は、上記電圧制御部26におけるTOPレベルの効果を説明する図である。
図9(a)は、チューナに入力された希望波よりも妨害波のレベルが大きいものの、TOPのレベルには満たない場合である。この場合は希望波、妨害波ともに、減衰することなくIF出力される。一方、図9(b)は、妨害波のレベルが大きく、TOPレベルを越えた場合の動作である。この場合は、妨害波レベルをTOPのレベルにするようにAGCが動作するため、希望波のレベルも減衰する。また、TOPレベルは、レベル1から5までの5段階で設定可能であるとする。例えばレベル1、2、3、4、5の各TOPレベルに対し、利得最大時の電圧は124、121、118、115、112dBμVppであるとする。希望波の入力レベルが小さい場合、TOPレベル1としてできる限りS/Nを良くすることが望ましい。しかし、強電力の妨害波が発生する場合には、TOPレベル1とすると歪みが発生し、受信帯域内にスプリアスが生じることがある。逆に、TOPレベルを5とすると、妨害波レベルを下げようとして希望波も大きく減衰し、受信不可となる場合がある。したがって、最適な受信状態を維持するためには、感度とIM(Inter Modulation)耐性ともに考慮した最適なTOPレベルにする必要がある。
図8に示す受信状態情報検出部40は、復調回路19などの出力に基づいて受信品位を検出するものである。受信状態情報検出部40は、常時受信状態の検出を行っており、受信品位検出結果に応じて、TOP設定値を変化させ、常に受信状態が最良となるTOPレベルに制御する。例えば、TOPレベル2に設定して受信状態情報を検出した後、TOPレベルを3に変更して受信状態情報を検出する。TOPレベルを2から3に変更することで受信状態が改善された場合には、TOPレベルを4として受信状態情報を検出する。反対に、TOPレベルを2から3に変更することで受信状態が劣化した場合には、TOPレベルを1として受信状態情報を検出する。
また、実際のデジタル放送の受信においては、信号電力が非常に小さく、利得を最大としなくては受信できないチャンネルや、強い妨害波が希望波近隣の周波数に存在し、利得を小さくしなくては受信できないチャンネルが存在し、地域毎にチャンネル配置も異なるため、最適となるAGC制御レベルは、受信環境や周波数によって異なる。そこで、初回の受信時にTOPレベルの最適値を選定した後、そのTOPレベルの設定値を受信機内の記憶装置に保存し、次に受信する場合には、保存されたTOPレベルの設定値を初期値として使用し、必要に応じてさらに最適化を行う。
このようにして常に受信状態が良くなる方向にTOPレベルを変化させ、常に最適なTOPレベルを設定する技術は、特許文献1に記載されている。
特開2001−102947号公報
しかしながら、このような従来の受信システムにあっては、視聴時にAGC電圧を制御すると、適切でないTOPレベルに設定した場合、映像が乱れる可能性がある。また、地上デジタル放送の受信において、最適なTOPレベルは常に一定ではなく、時間とともに変化する可能性がある。例えば、周囲の高層ビル建築などによる受信環境の変化、新たな放送サービスの開始、サービスエリア拡大に伴う送信電力の増力、アナログ放送の停波など、多くの要因によって、それまで良好に受信可能であったTOPレベルでは受信状態が劣化することがある。選局時、最適でないTOPレベルに設定していた場合、同期がとれない可能性もあり、そのような場合は受信状態情報の検出もできず、TOPレベルの制御ができなくなってしまう。さらに、特許文献1に記載の装置のようにTOPレベルを常に変化させる方式では、追従のために常に安定動作させることが難しい場合があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、妨害波の影響を軽減し、常に安定した動作で視聴できるデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路を提供することを目的としている。
本発明の一観点によれば、デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段と、受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルを設定する基準電圧レベル設定手段と、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備えるデジタル放送受信装置が提供される。
また、本発明によれば、デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、入力高周波信号レベルを、基準電圧レベル記憶手段から読み出した基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段と、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段と、設定した前記基準電圧レベルを記憶する前記基準電圧レベル記憶手段と、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備えるデジタル放送受信装置が提供される。
前記利得可変手段は、入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較し、入力高周波信号レベルが基準電圧レベルを超える場合には入力高周波信号を減衰させるように、入力高周波信号レベルが基準電圧レベル以下の場合は入力高周波信号を増幅するように利得を制御するものである。
より好ましい具体的な態様として、前記受信状態情報は、ビットエラーレート(BER)、受信C/N、又は受信電力の検出情報のいずれか、若しくはこれらの組合わせである。
前記タイミング制御手段は、チャンネルサーチ時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
前記タイミング制御手段は、ユーザの電源OFF操作後、基準電圧レベル設定のために必要な時間については通電を確保して、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
前記タイミング制御手段は、BERが所定値を上回った時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
さらに、地上デジタル放送以外の放送を受信し復調する受信手段を備え、前記タイミング制御手段は、前記受信手段が地上デジタル放送以外の放送を復調している時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
さらに、前記基準電圧レベルの設定時間又はタイミングをユーザが指定する指定手段を備え、前記タイミング制御手段は、前記指定手段によりユーザが指定した時間又はタイミングで、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
また、複数のデジタル放送用チューナを備え、前記タイミング制御手段は、前記複数のデジタル放送用チューナのうち視聴に使用していないチューナを用いて、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させるものであってもよい。
前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、前記可変利得手段の後段に設けられたチューナの周波数設定動作の前又は後であることが好ましい。
前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、BERが所定値を上回った時であるものであってもよい。
前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、受信C/Nが所定値を下回った時であるものであってもよい。
さらに、前記基準電圧レベルの設定をON/OFFする切替手段を備えるものであってもよい。
本発明の他の観点によれば、入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段を備える自動利得制御回路において、受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルを設定する基準電圧レベル設定手段と、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備える自動利得制御回路が提供される。
また、本発明によれば、入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段を備える自動利得制御回路において、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段と、設定した前記基準電圧レベルを記憶する基準電圧レベル記憶手段と、前記基準電圧レベル記憶手段から読み出した前記基準電圧レベルを前記可変利得手段に供給する基準電圧レベル供給手段と、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備える自動利得制御回路が提供される。
デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、入力高周波信号レベルに応じて利得制御1と利得制御2の2段の利得制御を行う可変利得手段と、受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる利得制御1,利得制御2の切り替え点を設定する利得制御切り替え点設定手段と、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備える。
デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、入力高周波信号レベルに応じて利得制御1と利得制御2の2段の利得制御を行う可変利得手段と、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記利得制御1,利得制御2の切り替え点をチャンネル毎に設定する利得制御切り替え点設定手段と、設定した前記利得制御切り替え点を記憶する利得制御切り替え点記憶手段と、前記利得制御切り替え点設定手段による切り替え点の設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段とを備える。
前記可変利得手段は、入力高周波信号レベルが利得制御切り替え点より大きい場合には、利得制御1により増幅率を調節し、利得制御2による増幅率は最小となり、入力高周波信号レベルが利得制御切り替え点より小さい場合には、利得制御2により増幅率を調節し、利得制御1による増幅率は最大となるように利得を制御する。
前記受信状態情報は、BER(Bit Error Rate:ビットエラーレート)、受信信号の搬送波対雑音電力比(受信C/N)、又は受信電力の検出情報のいずれか、若しくはこれらの組合わせであることを特徴とする。
前記タイミング制御手段は、チャンネルサーチ時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
前記タイミング制御手段は、ユーザの電源OFF操作後、利得制御切り替え点設定のために必要な時間については通電を確保して、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
前記タイミング制御手段は、BERが所定値を上回った時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
さらに、地上デジタル放送以外の放送を受信し復調する受信手段を備え、前記タイミング制御手段は、前記受信手段が地上デジタル放送以外の放送を復調している時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
さらに、前記利得制御切り替え点の設定時間又はタイミングをユーザが指定する指定手段を備え、前記タイミング制御手段は、前記指定手段によりユーザが指定した時間又はタイミングで、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
複数のデジタル放送用チューナを備え、前記タイミング制御手段は、前記複数のデジタル放送用チューナのうち視聴に使用していないチューナを用いて、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする。
前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、前記可変利得手段の後段に設けられたチューナの周波数設定動作の前又は後であることを特徴とする。
前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、BERが所定値を上回った時であることを特徴とする。
前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、受信C/Nが所定値を下回った時であることを特徴とする。
さらに、前記利得制御切り替え点の設定をON/OFFする切替手段を備えることを特徴とする。
以上、詳述したように、本発明によれば、チャンネル毎に受信環境に応じた最適な利得制御を行うことができ、選局直後から安定した動作で良好に視聴することが可能となる。視聴中は、受信状態が劣化しない限り、最適な基準電圧レベルTOPレベルに固定されるため、常に動作が安定する。また、視聴に影響しないタイミングで最適な利得制御レベルを検出し更新するため、受信環境が変化しても常に最適な受信状態を保つことができる。さらに、利得制御1と利得制御2の2段の利得制御を行う可変利得手段を用いた場合でも、受信状態が最良となる利得制御1と利得制御2の切り替え点を設定し、視聴に影響しないタイミングで更新することにより、より安定した受信を可能にすることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態のデジタル放送受信装置の受信部の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るデジタル放送受信装置は、地上波、CS/BSデジタル衛星放送を受信して表示部に出力するデジタル放送受信機に適用した例である。
図1において、本実施の形態のデジタル放送受信装置100は、アンテナ1、増幅回路(プリアンプ)10、帯域通過フィルタ(BPF)11,15、可変利得アンプ(RFVGA)12(可変利得手段)、ミキサ13、局部発振回路14、中間周波増幅回路(IF アンプ)16、IF AGC17、A/D変換器18、復調回路19、FEC(Forward Error Correction:誤り訂正符号化)回路20、制御部22、記憶部23(基準電圧レベル記憶手段)、D/A変換器24、レベル検波回路25、及び電圧制御部26を備えて構成される。本デジタル放送受信装置は、図8の受信状態情報検出部40を、制御部22に置き換えた構成となっている。また、図1からアンテナ1、増幅回路10及びBPF11を除く回路部分は、全体としてRFVGA12の利得を制御する自動利得制御回路110を構成する。
可変利得アンプ(RF VGA)12は、入力高周波信号レベルをTOPレベルと比較し、入力高周波信号レベルがTOPレベルを超える場合(図9(b)参照)には入力高周波信号を減衰させるように、入力高周波信号レベルがTOPレベル以下の場合(図9(a)参照)は入力高周波信号を増幅するように利得を制御する。
制御部22は、記憶部23よりチャンネルに対応した最適なTOPレベルを読み出し、チューナに設定する。特に、制御部22は、視聴に影響しない適切なタイミングで、チャンネル毎にTOPレベルを更新する制御を行う。
図2は、上記制御部22の詳細な構成を示すブロック図である。
図2において、制御部22は、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出部40(受信状態情報検出手段)と、受信状態を判定する受信状態判定部41と、検出した入力高周波信号の受信状態が最良となるTOPレベルをチャンネル毎に設定する制御を行うTOP制御部42(基準電圧レベル設定手段)と、TOPレベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御部43(タイミング制御手段)と、設定したチャンネル毎のTOPレベルを記憶部23に書き込むメモリWrite部44と、記憶部23からチャンネル毎のTOPレベルを読み出すメモリRead部45(基準電圧レベル供給手段の一部)と、読み出したTOPレベルに対応した制御電圧をD/A変換器24及び電圧制御部26を介して可変利得アンプ(RFVGA)12に供給するTOP出力部46(基準電圧レベル供給手段の一部)とを備えて構成される。
受信状態情報検出部40は、FEC回路20から誤り訂正前又は誤り訂正後のビットエラーレート(BER)を取得するとともに、復調回路19から復調時に検出された搬送波対雑音電力比(受信C/N)値を取得する受信品位検出を行う。
受信状態判定部41は、受信状態を判定し、判定結果をTOP制御部42に出力する。特に、受信状態判定部41は、受信状態が最良(例えば、BERの値が最良、受信C/N値が最良、又は受信電力が最適)となるTOPレベルを判定し、判定結果をTOP制御部42に出力する。なお、受信状態が最良であるか否かの判定はTOP制御部42側で行うものでもよい。
TOP制御部42は、TOPレベル判定結果を基にチャンネル情報に関連付けて最適なTOPレベルを求め、チャンネル毎に最適なTOPレベル値をメモリWrite部44を介して記憶部23に記憶する(後述する図4参照)。
上記受信状態判定部41及びTOP制御部42は、協働して受信状態情報検出部40により検出した受信状態が最良となるTOPレベルをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段としての機能を有する。
タイミング制御部43は、受信状態判定部41におけるTOPレベル判定及びTOP制御部42におけるTOPレベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させるように受信状態判定部41及びTOP制御部42の動作を制御する。
以下、上述のように構成されたデジタル放送受信装置100の最適なTOPレベルの検出及びTOPレベルの設定動作について説明する。
デジタル放送受信装置100が地上デジタル放送を受信する場合を例にとる。地上デジタル放送はUHF帯13〜62チャンネルを用いて行われている。また、同じチャネルであっても受信地域(関東と中京、近畿など)で放送局が異なることがある。このため、受信状態はチャンネルや受信時間帯などの受信環境に依存している。
TOP制御部42により設定されるTOPレベルは、レベル1から5までの5段階であるとする。なお、TOPレベル1、2、3、4、5に設定した時の利得最大時の電圧は、それぞれ例えば124、121、118、115、112dBμVppであり、TOPレベルが小さいほど最大利得は大きい。
いま、TOP制御部42によりTOPレベルを1に設定し、受信可能なチャンネルの周波数として、13チャンネル(地上デジタル放送におけるUHF帯第1チャンネル)の周波数をチューナのPLLにセットし、選局を行う。このとき、TOP出力部46により、TOPレベル1に対応した制御電圧124dBμVppがD/Aコンバータ24に設定される。選局処理の完了後、図1の制御部22内部の受信状態情報検出部40は、FEC回路20より受信状態情報として例えばBER(Bit Error Rate:ビットエラーレート)値を取得し、対応するTOPレベルに関連付けてこのBER値を一時保存しておく。
次に、TOP制御部42は、TOPレベルを2に変更して同様の動作を行い、BER検出部40はBER値を取得し、対応するTOPレベルに関連付けてこの値を一時保存しておく。これを順次繰り返し、全てのTOPレベルに対するBERの値を記憶する。このようにしてTOPレベルを1から5まで変化させ、各TOPレベルにおいて測定したBERを記憶した例を図3に示す。
図3は、各TOPレベルに対するBERの値を記憶する場合の例を示す図である。図3のBER値の比較により、最もBERが良くなるTOPレベルは2であることがわかる。受信状態判定部41は、BERが最も小さくなるTOPレベルを採用し、13チャンネルに対して最適なTOPレベルは2であると判定する。その後、TOP制御部42は、メモリWrite部44により、チャンネル情報と関連付けて最適なTOPレベル値を記憶部23に記憶させる。ここまでの動作で、13チャンネルについて最適なTOPレベル値が記憶部23に保存された。
次に、受信可能なチャンネルの周波数として、14チャンネルの周波数をチューナのPLLにセットし、同様の処理を行う。このようにして、受信可能な全てのチャンネルについて最適なTOPレベルを検出し記憶した例を図4に示す。
図4は、各チャンネルに対する最適TOPレベルを記憶する場合の例を示す図である。
ここでは、受信状態情報検出部40によりBERの値が最も良くなるTOPレベルを最適値として採用する例を示したが、BERに限らず、受信C/N値又は受信電力(受信強度)を取得し、受信C/Nが最も高くなるTOPレベル、又は受信電力が最適となるTOPレベルを採用するようにしてもよい。
受信状態情報として受信C/Nを用いる場合、受信状態検出部40は復調回路19より受信C/N値を取得し、受信状態判定部41は受信C/Nが最も高くなるTOPレベル値を採用する。受信状態情報として受信電力を用いる場合は、電圧制御部26の出力信号やレベル検波回路25の出力、IFアンプ16の出力、IFAGC17の出力等を利用して受信電力を求め、受信状態判定部41は受信電力が最良となるTOPレベルを採用する。例えば、受信電力−40dBmが最良であるとすれば、これに最も近い値を採用する。最良とするレベルは、−40dBmに限らない。また、BER、受信C/N、受信電力のいずれか一つもしくは複数の組み合わせにより、最適なTOPレベルを選択するようにしてもよい。BERは、受信状態情報として適当であるが、例えば、受信状態がある程度良くなるとBERは0となり、比較ができない。また、受信状態が極度に劣化した場合、正確なBERを測定することができなくなる。このようにBERによる比較が困難な場合は、受信C/Nもしくは受信電力情報を取得し、最適なTOPレベルを検出することが好ましい。
図5は、各TOPレベルに対するBER、受信C/N、受信電力を記憶する場合の例を示す図であり、各TOPレベルに対してBER、受信C/N、受信電力情報を全て取得した場合を示す。図5に示すように、BERの値が最も良くなるTOPレベル(TOPレベル2)では、受信C/N及び受信電力の値も最も高くなることからBER、受信C/N、受信電力のいずれかを用いればよいことがわかる。
図2に戻って、制御部22のタイミング制御部43は、最適なTOPレベルの検出を行うタイミングを制御するものである。より具体的には、タイミング制御部43は、TOP制御部42によるTOPレベルの設定を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行う。
上記最適なTOPレベルの検出を行う際には、チューナに各TOPレベルを設定し、受信状態を検出する必要があるため、最適でないTOPレベルに設定しても問題ないタイミング、すなわち視聴に影響しないタイミングを検知し、最適なTOPレベルの検出処理をさせる働きをする。
次に、視聴に影響しないタイミングの具体例について説明する。視聴に影響しないタイミングには、(1)チャンネルサーチ時、(2)電源OFF操作時、(3)BERが所定値以上の時、(4)地上デジタル以外の放送視聴時、(5)ユーザ選択時、(6)視聴に使用していないチューナ使用時がある。以下順に説明する。
(1)チャンネルサーチ時
まず、視聴に影響しないタイミングとして、チャンネルサーチ時に最適なTOPの検出及び記憶を行う場合について説明する。
地上デジタル放送受信機を新規に設置する場合、受信機に対して地域指定することで設置地域の受信可能チャンネルデータを受信機に設定する。また、受信機が受信可能な周波数範囲をスキャンする方法で設置地域の受信可能チャンネルデータを受信機に設定する受信チャンネルオートプリセット機能を備える受信機がある。
チャンネルサーチは、地上デジタル放送受信機を新規に設置する場合や引越し等で受信機の設置場所が変更される場合など受信環境が大きく変わる場合に、周波数を順次変化させ、同調可能なチャンネルを検出する動作である。
デジタル放送受信装置100がチャンネルサーチを開始した場合、制御部22内部のタイミング制御部43が該チャンネルサーチを検知し、各チャンネルの選局処理を行う際に最適なTOPレベルの検出処理をさせるようにする。より具体的には、タイミング制御部43は、チャンネルサーチを検知すると、TOP制御部42によるTOPレベルの設定の更新を実行させる。
TOPレベルが最適になっていない場合、受信可能なチャンネルであっても同調できない可能性があるため、チャンネルサーチ時は、例えばTOP制御部42によりTOPレベルを1(利得最大時のTOPレベルが最も大きい)として選局動作を行い、同調できない場合はTOPレベルを順次変更し、TOPレベル5まで設定しても同調不可であった場合に、この周波数は受信不可であると判定して、次の周波数を選局する。同調可能な周波数においては、各TOPレベルにおけるBERもしくは受信C/N、受信電力情報を取得し、受信特性が最良となるTOPレベルを周波数情報に関連付けて記憶部23に記憶した後、次の周波数を選局する。
ここで、サーチ動作の高速化を重視する場合には、TOPレベルを所定値に固定して各チャンネルの選局動作を行い、同調可能なチャンネルが検出された時点で、TOPを順次変化させ、最適なTOPレベルを決定するようにしてもよい。あるいは、同調可能かどうかを検出する動作においては、全てのTOPレベルを設定せず、レベル1〜3のように一部のレベルのみを設定し、同調不可であればこのチャンネルは受信不可であると判断するようにしてもよい。
チャンネルサーチ時に、タイミング制御部43が、TOP制御部42に対して上述した動作を行うことにより、すべてのチャンネルについて、最適な受信状態となるTOPの検出を行うことができる。
(2)電源OFF操作時
次に、視聴に影響しないタイミングとして、電源OFF時に最適なTOPの検出及び記憶を行う場合について説明する。
ユーザが電源OFFの操作をしたとき、制御部22内部のタイミング制御部43がこの電源OFFの操作を検知し、実際に電源OFFが行われてしまう直前に最適なTOPレベルの検出処理をさせ、この終了後に全ての回路の電源をOFFさせる。すなわち、ユーザが電源OFF操作後、少なくとも最適なTOPレベルの検出に必要な回路に対しては通電しておき、受信可能なチャンネルの選局処理を行い、TOP制御部42によりTOPレベルを順次変更し、各TOPレベルにおける受信状態を一時記憶する。その後、受信状態判定部41により最適となるTOPレベル値を求め、チャンネル情報に関連付けて記憶部23に記憶する。受信可能な各チャンネルにおいて、この動作を行い、すべて終了した時点で回路の通電を終了する。なお、最適なTOPの検出処理を行っている最中にユーザが電源ONの操作をした場合は、この処理を中断し、通常の選局動作を行う。
電源OFF時に上述した動作を行うことで、TOPレベルを変化させることにより受信状態が劣化しても、ユーザへの悪影響がなく、最適なTOPを検出することが可能となる。
(3)BERが所定値以上の時
次に、視聴に影響しないタイミングとして、BERが所定値を上回った時に最適なTOPの検出及び記憶を行う場合について説明する。
視聴中、何らかの影響により受信状態が劣化し、映像が途絶えたり、ブロックノイズが発生し視聴を妨げたりする可能性がある。例えば、これまで無信号であった周波数帯域において新しい放送サービスが開始され、この信号が妨害波となって、これまで良好に視聴可能であったチャンネルが突然視聴困難になるような場合である。このような場合、TOPレベルを変更することにより、良好に視聴可能となる場合がある。
図2における受信状態情報検出部40は、周期的にBERや受信C/Nなどの情報を検出し、受信状態判定部41に検出した情報を渡すことで、常に受信状態の監視を行っている。視聴中に受信状態が劣化すると、BERが増大する。受信状態判定部41は、視聴が困難となる程度のBERの値を所定レベルとして記憶しておき、測定したBERの値が所定レベルを上回った場合、タイミング制御部43にBERが所定値以上に劣化したことを伝える。これを受けて、タイミング制御部43は、TOP制御部42に対して最適なTOPレベルの検出処理をさせる。すなわち、TOP制御部42によりTOPレベルを順次変更して各TOPレベルにおける受信状態を一時記憶し、最適となるTOPレベルをTOP出力部46によりD/Aコンバータ24に設定する。また、チャンネル情報に関連付けて最適なTOPレベルを記憶部23に記憶させる。
BERが所定レベルを上回った場合は視聴が困難となっているため、TOPレベルを変更することにより受信状態が変化してもユーザへの悪影響はない。また、TOPレベルを変更することにより受信状態が改善する場合には、受信状態が劣化した時点で最適なTOPレベルの検出を行うことで、素早く映像を復帰させることが可能となる。
(4)地上デジタル以外の放送視聴時
次に、視聴に影響しないタイミングとして、地上デジタル放送以外の放送視聴時に最適なTOPの検出及び記憶を行う場合について説明する。
最適なTOPレベルの検出は、地上デジタル放送の受信において最適な受信状態で視聴するための動作である。したがって、地上デジタル放送以外の放送サービスを受信可能な受信機、例えば地上アナログ放送、BS放送、CS放送など、各放送サービスが視聴可能な受信機において、地上デジタル放送以外のサービスを視聴しており、地上デジタル放送の受信部は視聴に用いられていない場合、各チャンネルの選局及びTOPレベルの変更処理を行っても視聴に影響しない。
そこで、デジタル放送受信装置100が地上デジタル放送以外の衛星放送又は地上アナログ放送を視聴可能な受信機である場合には、地上デジタル以外の放送視聴時を使って最適なTOPレベルの検出及び記憶を行うことができる。
例えば、選局動作が行われたとき、衛星放送又は地上アナログ放送の視聴であった場合にタイミング制御部43は、TOP制御部42に対して最適なTOPレベルの検出処理をさせる。あるいは、タイミング制御部43は現在視聴している放送サービスが地上デジタル放送であるか否かを周期的に判断して、地上デジタル放送装置100の受信部が視聴に用いられていなかった場合には、最適なTOPレベルの検出及び記憶処理を行う。なお、2画面表示時のように、地上デジタル放送とその他の放送サービスを同時に視聴している場合は、前記最適なTOPの検出処理は行わないようにする。このようにして、視聴に影響しないタイミングで最適なTOPレベルの検出及び記憶処理を行うことが可能となる。
(5)ユーザ選択時
次に、最適なTOPレベルの検出のタイミングをユーザに選択させる場合について説明する。
メニュー画面にTOPレベル検出を行うための項目を用意しておき、ユーザに希望する時間や周期を設定させ、設定された時間になるとタイミング制御部43が動作する。例えば、ユーザが最適なTOPレベルの検出を行いたい場合にメニュー項目から選択することにより即時に検出させたり、指定した周期で、指定した時間帯に検出を行ったりすることができる。TOPレベル検出の周期や時間帯の設定を行うためのメニュー画面の一例を図6に示す。
図6は、最適TOPレベルの自動検出を行う時間帯を設定するためのメニュー画面の一例を示す図である。図6は、最適なTOPの自動検出を毎日行うか、毎週の指定した日時に行うか、毎月の指定した日時に行うかを選択するようにした例である。
例えば毎週の指定した曜日に自動検出を行いたい場合、「毎週」の項目を選択した後、曜日と時間帯を設定できるようにする。この他、「毎日」の項目で複数の時間帯を指定したり、「毎週」の項目で複数の曜日と時間帯を設定したり、「毎月」の項目で複数の日時を設定したりすることも可能である。このようにして、ユーザの意向に沿って最適なTOPレベルの検出を即時行うことや、所定時間経過後、もしくは毎日の指定した時間帯や指定した曜日の指定した時間帯など、所定時間が経過するたびに最適なTOPレベルの更新を行うことが可能となる。
(6)視聴に使用していないチューナ使用時
次に、視聴に影響しないタイミングとして、複数のチューナのうち視聴に使用していないチューナを用いて最適なTOPの検出及び記憶を行う場合について説明する。
複数の地上デジタル放送用チューナを備えた受信機において、視聴に使用していないチューナがある場合、このチューナを用いて前記最適なTOPレベルの検出及び記憶処理を行う。例えば、デジタル放送受信装置100が複数のチューナを備える受信機である場合、タイミング制御部43は現在視聴に用いられていないチューナがあるか否かを周期的に判断し、視聴に用いられていないチューナがあれば、そのチューナを用いて、前述したように順次選局処理及びTOPレベル変更処理を行い、最適なTOPレベルの検出及び記憶処理を行う。これにより、視聴に影響しないタイミングで最適なTOPレベルの更新を行うことができる。
以上、視聴に影響しないタイミングの具体例(1)〜(6)について説明したが、これらは単独あるいは組合わせて設定できることは勿論である。この組み合わせの一例として、例えば、上記(1)チャンネルサーチ時を前提として、上記(3)BER所定値以上の時及び、上記(5)ユーザ選択時を組合わせる態様でもよい。
次に、記憶部23に記憶されているチャンネル毎の最適なTOPレベルの読み出しタイミングについて説明する。記憶部23に記憶されているTOPレベルは、TOP制御部42により制御されるメモリRead部45によって読み出される。記憶部23から読み出されたTOPレベルは、TOP出力部46によりI2Cデータに変換されてチューナに出力される。以下、TOPレベルの読み出しタイミングの具体例(A)〜(C)について順に説明する。
各チャンネルにおける最適なTOPレベルは、記憶部23に記憶されており、メモリRead部45により適切なタイミングでこの情報を読み出し、チューナに設定することで、最適な受信状態を保つことが可能となる。
(A)TOPレベルの読み出しタイミングがPLL周波数の設定時
記憶した最適なTOPレベルを読むタイミングとして、チューナのPLLに周波数を設定する前又は後に読み出し、設定する動作について説明する。ユーザの操作によって選局指示を受けたとき、選局周波数をチューナのPLLに設定し、選局処理を行う。選局と同時に最適なTOPレベルを設定するため、チューナのPLLに周波数を設定する前又は後に、メモリRead部45により当該周波数に対応した最適なTOPレベルを記憶部23から読み出す。さらに、TOP制御部42は読み出したTOPレベルをTOP出力部46に出力し、TOP出力部46によりI2CデータとしてD/Aコンバータ24に設定した後、選局動作を行うようにする。このように動作することで、ユーザが選局操作を行うたびに最適なTOPレベルを設定することができるため、選局直後から最適な受信状態で視聴することが可能となる。
(B)TOPレベルの読み出しタイミングがBERが所定値以上の時
記憶した最適なTOPレベルを読むタイミングとして、BERが所定値を上回った時に読み出し、設定する動作について説明する。地上デジタル放送の視聴においては、良好に視聴可能となるチャンネルでも、天候やトラック、飛行機などの反射物体のゆれなどにより電波伝搬状況が変化し、ブロックノイズが発生することがある。そこで、ブロックノイズが発生し、視聴の妨げとなるようなBERの値を記憶しておく。受信状態検出部40は、周期的にBERを読み出して受信状態を監視し、BERがこの値を上回った場合、記憶部23より当該チャンネルに対応した最適なTOPレベルを読み出し、チューナに設定する。最適なTOPレベルをチャンネル毎に記憶部23に記憶しているため、BERが劣化した時点で読み出し、設定することで迅速に受信状態を改善することができる。
(C)TOPレベルの読み出しタイミングが受信C/Nが所定値以下の時
記憶した最適なTOPレベルを読むタイミングとして、受信状態検出部40により周期的に受信C/Nを読み出し、受信C/Nが所定値を下回った場合に記憶部23より最適なTOPレベルを読み出し、チューナに設定するようにしてもよい。TOPが最適でなく、受信特性が劣化した場合はBERと同様、受信C/Nも劣化する。したがって、視聴の妨げとなる程度のブロックノイズが発生するC/N値を記憶しておき、受信状態検出部40により周期的に監視して、受信C/Nが所定値より下回った場合に記憶部23より当該チャンネルに対応したTOPレベルを読み出してチューナに設定することで、迅速に受信状態を改善することが可能となる。
上述した最適なTOPレベルの検出及び記憶を行う機能のON/OFFをユーザの意図に応じて行う方法について説明する。
図7は、最適TOPレベル自動検出のON/OFFを行うためのメニュー画面の一例を示す図であり、メニュー画面における最適な利得制御レベルの検出及び記憶を自動的に行う機能の切り替えを行うための項目の一例を示す。
図7(a)に示すメニュー項目を設けることで、ユーザの操作によって自動検出ON/OFFの切り替えが可能となる。また、図7(b)には、より詳細に自動検出を行う項目のON/OFFを切り替え可能とするための例が示されている。図7(b)に示すように、電源OFF時、受信状態劣化時、指定時刻の各項目から指定した全てのタイミングにおいて自動検出を選択することができる。なお、自動検出のタイミングとして示す項目名や項目数はこれに限らない。このようにして、ユーザの意図に応じて、最適なTOPレベルの自動検出ON/OFFを切り替えることが可能となる。
以上のように、本実施の形態のデジタル放送受信装置100は、記憶部23から最適なTOPレベルを読み出してチューナに設定する制御部22を有し、制御部22は、チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出部40と、受信状態を判定する受信状態判定部41と、検出した入力高周波信号の受信状態が最良となるTOPレベルをチャンネル毎に設定する制御を行うTOP制御部42と、TOPレベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御部43とを備え、視聴に影響しないタイミングで各チャンネルにおける最適なTOPレベルを検出して記憶・更新処理を行い、また適切なタイミングでそのTOPレベルを読み出して設定するので、チャンネル毎に受信環境に応じた最適な利得制御を行うことができ、選局直後から安定した動作で良好に視聴することができる。視聴中は、受信状態が劣化しない限り、最適なTOPレベルに固定されるため、常に動作が安定する。また、視聴に影響しないタイミングで最適な利得制御レベルを検出し更新するため、受信環境が変化しても常に最適な受信状態を保つことができる。
以上は、チューナにてRF AGCを制御する場合のTOP設定値について述べたものであるが、復調LSIにおいてRF AGCを制御する場合についても同様に行うことが可能である。この場合のブロック図を図10、図11に示す。
図10に示す本デジタル放送受信装置は、図1の可変利得アンプ(RF VGA)12(可変利得手段)をRF AGC12(可変利得手段)に置き換え、図1のD/A変換器24、レベル検波回路25、及び電圧制御部26を、RFAGC28に置き換えた構成となっている。復調回路19は、入力信号レベルを切り替え点(ディレイポイント)と比較し、比較結果によってRFAGC12(可変利得手段)及びIF AGC17(可変利得手段)の利得率をそれぞれ求める。ディレイポイントについては後に説明する。RFAGC12(可変利得手段)及びIF AGC17(可変利得手段)に対する利得制御を、ここでは、それぞれ、利得制御1及び利得制御2と称する。
RF AGC28は利得制御1に対応した制御電圧を生成し、それをRFAGC12に出力する。IF AGC27は利得制御2に対応した制御電圧を生成し、それをIF AGC17に出力する。
図11に示す制御部22は、図2のTOP制御部42及びTOP出力部46を、ディレイポイント制御部47に置き換えた構成となっている。
受信状態情報検出部40は、FEC回路20からビットエラーレート(BER)を取得するとともに、復調回路19から搬送波対雑音電力比(受信C/N)値を取得する受信品位検出を行う。受信状態判定部41は、受信状態が最良(例えば、BERの値が最良、受信C/N値が最良、又は受信電力が最適)となるディレイポイントを判定し、判定結果をディレイポイント制御部47に出力する。
ディレイポイント制御部47は、チャンネル毎に最適なディレイポイント値をメモリWrite部44を介して記憶部23に記憶する。
受信状態判定部41及びディレイポイント制御部47は、協働して受信状態情報検出部40により検出した受信状態が最良となるディレイポイントをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段としての機能を有する。
タイミング制御部43は、受信状態判定部41におけるディレイポイント判定及びディレイポイント制御部47におけるディレイポイントの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させるように受信状態判定部41及びディレイポイント制御部47の動作を制御する。
図12を参照して、復調回路19の動作を説明する。図12の縦軸は利得、横軸は入力レベル(dBm)である。図12の直線のグラフは、切り替え点(ディレイポイント)が、-65dBmの場合である。
RF AGC12に対するRFAGC28の利得制御1では、入力レベルがディレイポイント-65dBmより小さい場合には、利得率は最大値100であり、一定であるが、入力レベルがディレイポイント-65dBmより大きい場合には、一定の傾斜にて減少する。
IF AGC17に対するIFAGC27の利得制御2では、入力レベルがディレイポイント-65dBmより小さい場合には、利得率は一定の傾斜にて減少するが、入力レベルがディレイポイント-65dBmより大きい場合には、最小値40であり、一定である。
入力レベルがディレイポイント-65dBmより小さい場合には、RF AGC12に対する利得は一定であるから、実質的にIF AGC17によって入力信号に対する利得制御を行う。一方、入力レベルがディレイポイント-65dBmより大きい場合には、IF AGC17に対する利得は一定であるから、実質的にRF AGC12によって入力信号に対する利得制御を行う。こうして本例では、RF AGC12に対する利得制御1とIFAGC17に対する利得制御2を、図12に示すように、反転した状態とすることにより、相補的に行い、過度の信号入力を効果的に防ぐことができる。
図12の破線のグラフは、ディレイポイントが、-60dBmの場合である。この場合、ディレイポイントが-65dBmの場合と比較して、RF AGC12の利得が減少開始する点が、5dB高くなる。すなわち、入力レベルが-60dBm以下では、RF AGC12の利得は、最大値100のまま一定である。入力レベルが-60dBm以上であっても、RF AGC12の利得は、ディレイポイント-65dBmの場合よりも大きい。
IF AGC17の利得が一定になる利得も、ディレイポイントが-65dBmの場合と比較して、5dB高くなる。入力レベルが-60dBm以上であっても、IF AGC17の利得は、ディレイポイント-65dBmの場合よりも小さい。
ディレイポイントを受信状態に応じてチャンネル毎に最適な値に設定することにより、伝送路の状態に対応した最適な制御を行うことができる。入力信号レベルが比較的小さい場合には、ディレイポイントを比較的大きな値(-dBmの絶対値が小さい値)に設定すればよい。それによって、入力信号レベルが過度に小さい場合でも、最適に増幅することができる。隣接チャンネルに大きなレベルの信号が存在する場合は、ディレイポイントを比較的小さな値(-dBmの絶対値が大きい値)に設定し、RF AGC12の利得が下がり始める入力レベルを小さくすればよい。それにより、過度の増幅を抑え、歪みを防ぐことが可能となる。
図13は、本実施の形態のデジタル放送受信装置の記憶部23に記憶したディレイポイントとBERの値の例を示す。ここでは、ディレイポイントとして、利得(図12の例では縦軸上の値0〜100)を用いた。図13は、最適ディレイポイントの検索範囲が−35〜−55、ステップが5の場合の例である。なお、最適なディレイポイントを探索するための受信状態検出手段としては、BERに限らず、受信C/Nを用いてもよい。図14は、本実施の形態のデジタル放送受信装置の各チャンネルに対する最適ディレイポイントの例を示す。ここでは、ディレイポイントとして利得(図12の例では縦軸上の値0〜100)を用いた。
なお、本実施の形態に係るデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路は、テレビジョン受信機は勿論のこと、自動利得制御回路を有する受信機やテレビジョン受信機以外の電子機器、例えば放送を表示可能なパーソナルコンピュータや携帯電話のデジタル放送受信装置及び自動利得制御回路に適用してもよい。
また、図3乃至図7のTOPレベル設定例及びメニュー画面例は代表例を挙げたものであり、どのような設定形態でも構わない。
また、本実施の形態ではテレビジョン放送受信装置及び自動利得制御回路という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、テレビジョン受信機、自動利得制御方法等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記デジタル放送受信装置を構成する各回路部、例えば記憶部等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
本発明の実施の形態のデジタル放送受信装置の受信部の構成を示すブロック図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の各TOPレベルに対するBERの値を記憶する場合の例を示す図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の各チャンネルに対する最適TOPレベルを記憶する場合の例を示す図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の各TOPレベルに対するBER、受信C/N、受信電力を記憶する場合の例を示す図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の最適TOPレベルの自動検出を行う時間帯を設定するためのメニュー画面の一例を示す図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の最適TOPレベル自動検出のON/OFFを行うためのメニュー画面の一例を示す図である。 従来のデジタル放送受信装置の受信部の構成を示すブロック図である。 従来のデジタル放送受信装置の電圧制御部におけるTOPレベルの効果を説明する図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の受信部の構成を示すブロック図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置のディレイポイントとAGCの動作を説明する図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の各ディレイポイントに対するBERの値を記憶する場合の例を示す図である。 本実施の形態のデジタル放送受信装置の各チャンネルに対する最適ディレイポイントを記憶する場合の例を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ
10 増幅回路(プリアンプ)
11、15 帯域通過フィルタ(BPF)
12 可変利得アンプ(RF VGA)(RF AGC)(可変利得手段)
13 ミキサ
14 局部発振回路
16 中間周波増幅回路(IF アンプ)
17 IF AGC
18 A/D変換器
19 復調回路
20 FEC回路
22 制御部
23 記憶部(基準電圧レベル記憶手段)
24 D/A変換器
25 レベル検波回路
26 電圧制御部
27 IF AGC
28 RF AGC
40 受信状態情報検出部(受信状態情報検出手段)
41 受信状態判定部
42 TOP制御部(基準電圧レベル設定手段)
43 タイミング制御部(タイミング制御手段)
44 メモリWrite部
45 メモリRead部(基準電圧レベル供給手段の一部)
46 TOP出力部(基準電圧レベル供給手段の一部)
100 デジタル放送受信装置
110 自動利得制御回路

Claims (30)

  1. デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、
    入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段と、
    受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルを設定する基準電圧レベル設定手段と、
    前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、
    入力高周波信号レベルを、基準電圧レベル記憶手段から読み出した基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段と、
    チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段と、
    設定した前記基準電圧レベルを記憶する前記基準電圧レベル記憶手段と、
    前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 前記利得可変手段は、入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較し、入力高周波信号レベルが基準電圧レベルを超える場合には入力高周波信号を減衰させるように、入力高周波信号レベルが基準電圧レベル以下の場合は入力高周波信号を増幅するように利得を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記受信状態情報は、BER(Bit Error Rate:ビットエラーレート)、受信信号の搬送波対雑音電力比(受信C/N)、又は受信電力の検出情報のいずれか、若しくはこれらの組合わせであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記タイミング制御手段は、チャンネルサーチ時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記タイミング制御手段は、ユーザの電源OFF操作後、基準電圧レベル設定のために必要な時間については通電を確保して、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記タイミング制御手段は、BERが所定値を上回った時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  8. さらに、地上デジタル放送以外の放送を受信し復調する受信手段を備え、
    前記タイミング制御手段は、前記受信手段が地上デジタル放送以外の放送を復調している時に、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  9. さらに、前記基準電圧レベルの設定時間又はタイミングをユーザが指定する指定手段を備え、
    前記タイミング制御手段は、前記指定手段によりユーザが指定した時間又はタイミングで、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  10. 複数のデジタル放送用チューナを備え、
    前記タイミング制御手段は、前記複数のデジタル放送用チューナのうち視聴に使用していないチューナを用いて、前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を実行させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  11. 前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、前記可変利得手段の後段に設けられたチューナの周波数設定動作の前又は後であることを特徴とする請求項1乃至10いずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  12. 前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、BERが所定値を上回った時であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  13. 前記可変利得手段に、設定された前記基準電圧レベルを供給するタイミングは、受信C/Nが所定値を下回った時であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  14. さらに、前記基準電圧レベルの設定をON/OFFする切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  15. 入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段を備える自動利得制御回路において、
    受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルを設定する基準電圧レベル設定手段と、
    前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とする自動利得制御回路。
  16. 入力高周波信号レベルを基準電圧レベルと比較して、前記入力高周波信号の利得を制御する可変利得手段を備える自動利得制御回路において、
    チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記基準電圧レベルをチャンネル毎に設定する基準電圧レベル設定手段と、
    設定した前記基準電圧レベルを記憶する基準電圧レベル記憶手段と、
    前記基準電圧レベル記憶手段から読み出した前記基準電圧レベルを前記可変利得手段に供給する基準電圧レベル供給手段と、
    前記基準電圧レベル設定手段による基準電圧レベルの設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とする自動利得制御回路。
  17. デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、
    入力高周波信号レベルに応じて利得制御1と利得制御2の2段の利得制御を行う可変利得手段と、
    受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる利得制御1,利得制御2の切り替え点を設定する利得制御切り替え点設定手段と、
    前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  18. デジタル変調された信号を受信し復調するデジタル放送受信装置において、
    入力高周波信号レベルに応じて利得制御1と利得制御2の2段の利得制御を行う可変利得手段と、
    チャンネル毎に受信状態を検出する受信状態情報検出手段と、
    前記受信状態情報検出手段により検出した受信状態が最良となる前記利得制御1,利得制御2の切り替え点をチャンネル毎に設定する利得制御切り替え点設定手段と、
    設定した前記利得制御切り替え点を記憶する利得制御切り替え点記憶手段と、
    前記利得制御切り替え点設定手段による切り替え点の設定の更新を、視聴に影響しないタイミングで実行させる制御を行うタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  19. 前記可変利得手段は、入力高周波信号レベルが利得制御切り替え点より大きい場合には、利得制御1により増幅率を調節し、利得制御2による増幅率は最小となり、
    入力高周波信号レベルが利得制御切り替え点より小さい場合には、利得制御2により増幅率を調節し、利得制御1による増幅率は最大となるように利得を制御することを特徴とする請求項17又は18に記載のデジタル放送受信装置。
  20. 前記受信状態情報は、BER(Bit Error Rate:ビットエラーレート)、受信信号の搬送波対雑音電力比(受信C/N)、又は受信電力の検出情報のいずれか、若しくはこれらの組合わせであることを特徴とする請求項17乃至19のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  21. 前記タイミング制御手段は、チャンネルサーチ時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至20のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  22. 前記タイミング制御手段は、ユーザの電源OFF操作後、利得制御切り替え点設定のために必要な時間については通電を確保して、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至21のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  23. 前記タイミング制御手段は、BERが所定値を上回った時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至22のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  24. さらに、地上デジタル放送以外の放送を受信し復調する受信手段を備え、
    前記タイミング制御手段は、前記受信手段が地上デジタル放送以外の放送を復調している時に、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至23のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  25. さらに、前記利得制御切り替え点の設定時間又はタイミングをユーザが指定する指定手段を備え、
    前記タイミング制御手段は、前記指定手段によりユーザが指定した時間又はタイミングで、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至24のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  26. 複数のデジタル放送用チューナを備え、
    前記タイミング制御手段は、前記複数のデジタル放送用チューナのうち視聴に使用していないチューナを用いて、前記利得制御切り替え点設定手段による利得制御切り替え点の設定の更新を実行させることを特徴とする請求項17乃至25のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  27. 前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、前記可変利得手段の後段に設けられたチューナの周波数設定動作の前又は後であることを特徴とする請求項17乃至26いずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  28. 前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、BERが所定値を上回った時であることを特徴とする請求項17乃至27のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  29. 前記可変利得手段に、設定された前記利得制御切り替え点における制御量を供給するタイミングは、受信C/Nが所定値を下回った時であることを特徴とする請求項17乃至28のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  30. さらに、前記利得制御切り替え点の設定をON/OFFする切替手段を備えることを特徴とする請求項17乃至29のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
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