JP2001077713A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信装置

Info

Publication number
JP2001077713A
JP2001077713A JP24885499A JP24885499A JP2001077713A JP 2001077713 A JP2001077713 A JP 2001077713A JP 24885499 A JP24885499 A JP 24885499A JP 24885499 A JP24885499 A JP 24885499A JP 2001077713 A JP2001077713 A JP 2001077713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
signal
channel information
digital broadcast
signal level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24885499A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sato
佐藤  誠
Noboru Taga
昇 多賀
Takashi Seki
隆史 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24885499A priority Critical patent/JP2001077713A/ja
Publication of JP2001077713A publication Critical patent/JP2001077713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指定チャンネルのデジタル放送波を、近接す
るチャンネルに信号レベルの高い妨害波があるか否かに
かかわらず、低雑音特性を保持しつつ安定した受信を行
う。 【解決手段】 予め各アナログ放送チャンネルの信号レ
ベルをチャンネル情報としてチャンネル情報メモリ部1
20に保存しておき、指定チャンネル選局時に、ディレ
ーポイント制御部121において、その指定チャンネル
に近接するチャンネルのアナログ放送波信号レベルをチ
ャンネル情報検出メモリ部120から取得し、その信号
レベルに応じたディレーポイントでRF−AGC制御部
116とIF−AGC制御部115を選択的に切り換
え、指定チャンネルのデジタル放送波に信号レベルの高
い妨害波がある場合にはディレーポイントを高くして妨
害波からの耐性を強くし、妨害波がない場合にはディレ
ーポイントを低くしてダイナミックレンジを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送方式の
受信装置に関し、特にデジタル放送がアナログ放送とサ
イマルで放送される場合に、低雑音特性と隣接妨害抑圧
特性の両者を実現できる受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル放送による音声放送サー
ビスやテレビジョン放送サービスの開発が盛んに行われ
ている。デジタル放送サービスは現行のアナログ放送サ
ービスとサイマル放送で導入することが予定されてい
る。したがって、デジタル放送受信装置でデジタル信号
を受信する場合には、近接するアナログ放送波の信号が
重畳されたRF帯信号を受信することになる。
【0003】ところで、通常、受信装置においては、入
力される電界強度に応じて復調信号の信号レベルを一定
にするように自動利得制御(AGC:Automatic Gain C
ontrol)をRF段とIF段にて行っている。IF段のA
GC(以下、IF−AGC)とRF段のAGC(以下、
RF−AGC)のどちらを用いてAGC制御するかはデ
ィレーポイントで決定される。すなわち、AGC制御電
圧がディレーポイントよりも小さい時は、RF−AGC
アンプの利得を固定しておき、IF−AGCアンプの利
得を可変することによってAGC制御を行う。AGC制
御信号がディレーポイントよりも大きい時は、IF−A
GCアンプの利得を固定しておき、RF−AGCアンプ
の利得を可変することによってAGC制御を行う。
【0004】このように、受信信号の信号レベルによっ
てIF−AGCとRF−AGCの制御を切り替える理由
は、低雑音特性を保ちつつ、AGCの制御範囲を広くと
るためである。すなわち、IF−AGCアンプとRF−
AGCアンプの総合利得が同一の場合、RF−AGCア
ンプの利得を低く、IF−AGCアンプの利得を高くし
た方が、逆の場合に比べて雑音指数NF(Noise Figur
e)が高くなる。このため、信号レベルが低いときはR
F−AGCを最大利得で固定した方が雑音特性の面で有
利となる。
【0005】一方IF−AGCアンプのみでAGCをか
けると、AGC制御範囲がIF−AGCアンプのダイナ
ミックレンジで制限されるため、狭くなる。そのため信
号レベルが高いときはRF−AGCを用いてAGCをか
けることによりAGC制御範囲を広くすることができ
る。
【0006】以上説明したように、従来の受信装置にお
けるAGC構成では、低雑音で広い制御範囲を持つとい
う特徴があるが、デジタル信号に近接するチャンネルに
信号レベルの高いアナログ信号のような妨害波がある場
合には不具合が生じてしまう。これは、RF−AGCの
前には希望波(デジタル信号)成分のみを抜き出すこと
のできるフィルタがないため、RF−AGCアンプでは
希望波の信号と共に近接するチャンネルの信号も増幅し
てしまうからである。
【0007】一方、AGC制御信号は後段のフィルタで
帯域制限された希望波のみの信号レベルに応じて生成さ
れる。このため、近接するチャンネルに信号レベルの高
い妨害波があると、RF−AGCアンプの利得が高すぎ
て飽和状態になる可能性がある。RF−AGCアンプが
飽和した場合には信号の歪みを生じ、受信装置の性能に
著しい劣化を生じることになり、復調できない場合もあ
り得る。したがって、受信装置においては、高い妨害波
があることを想定して、RF−AGCアンプの利得が飽
和状態にならないように設定を行っている。
【0008】しかしながら、希望波に近接するチャンネ
ルに信号レベルの高い妨害波がない場合には、RF−A
GCアンプのダイナミックレンジに対して希望波の信号
レベルが小さいため、雑音特性が劣化してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
デジタル放送受信装置において、受信信号の信号レベル
によってIF−AGCとRF−AGCの制御を切り替え
るAGC構成では、低雑音で広い制御範囲を持つという
特徴があるが、デジタル信号に近接するチャンネルに信
号レベルの高いアナログ信号のような妨害波がある場合
には不具合が生じてしまうことを考慮して、RF−AG
Cアンプの利得が飽和状態にならないように設定せざる
を得ない。このため、希望波に近接するチャンネルに信
号レベルの高い妨害波がない場合には、RF−AGCア
ンプのダイナミックレンジに対して希望波の信号レベル
が小さくなってしまい、雑音特性が劣化してしまう。
【0010】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたもので、希望波(デジタル放送波)に近接するチャ
ンネルに信号レベルの高い妨害波があるか否かにかかわ
らず、低雑音特性を保持しつつ安定した受信を行うこと
のできるデジタル放送受信装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、アナログ放送チャンネルが混在する放送
帯域内から指定チャンネルのデジタル放送波を受信する
デジタル放送受信装置において、RF段増幅手段により
受信されたデジタル放送波信号の利得をRF段で可変制
御し、このRF増幅出力を周波数変換手段により規定周
波数のIF信号に変換し、このIF信号の利得をIF段
増幅手段で可変制御し、このIF段増幅手段の出力から
検波手段で被伝送デジタル信号を検波するものとし、第
1の利得制御手段によりIF段増幅手段の出力レベルに
応じてRF段増幅手段に対して自動利得制御を行い、第
2の利得制御手段によりIF段増幅手段の出力レベルに
応じてIF周波段増幅手段に対して自動利得制御を行う
ものとし、チャンネル情報検出保存手段により前記デジ
タル放送帯域内のアナログ放送チャンネルの信号レベル
を検出してチャンネル情報として保存しておき、利得制
御切換手段により、指定チャンネルに近接するチャンネ
ル情報をチャンネル情報検出保存手段から取得して、そ
のチャンネル情報中の信号レベルに応じたディレーポイ
ントで前記第1の利得制御手段と第2の利得制御手段を
切り換えるようにしている。
【0012】上記の構成によれば、指定チャンネル選局
時にそのチャンネルに近接するチャンネルのアナログ放
送波信号レベルをチャンネル情報検出保存手段から取得
し、その信号レベルに応じたディレーポイントでRF段
の自動利得制御とIF段の自動利得制御を切り換えるよ
うにしているので、指定チャンネルのデジタル放送波に
信号レベルの高い妨害波がある場合にはディレーポイン
トを高くして妨害波からの耐性を強くし、妨害波がない
場合にはディレーポイントを低くしてダイナミックレン
ジを確保することができ、これによって低雑音特性を保
持しつつ、近接するチャンネルに高い妨害波がある場合
にも安定した受信を行うことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は本発明に係るデジタル放送受信装置
の構成を示すブロック図である。図1において、RF入
力端子101に供給されるRF信号はRFフィルタ部1
02に供給される。このRFフィルタ部102は、入力
されたRF信号に広帯域な帯域通過フィルタ処理(通過
帯域数10チャンネル)を施して放送帯域外の不要な信
号成分を除去するもので、このRFフィルタ部102を
通過したRF信号はRF−AGCアンプ103に供給さ
れる。このRF−AGCアンプ103は、RF−AGC
制御部116から供給されるRF−AGC制御信号に基
づいて、入力されたRF信号に対してRF段の利得制御
を行うもので、その出力は第1の周波数変換器104に
て周波数制御部117からの周波数制御信号に基づき所
定の中間周波数に変換される。
【0015】上記第1の周波数変換器104の出力は、
第1のフィルタ105で帯域制限された後、第2の周波
数変換器106に供給される。この第2の周波数変換器
106は、固定発振部116aから供給される周波数信
号に基づいて、第1のフィルタ105の出力を所定のI
F周波数に変換するものである。
【0016】第2の周波数変換器106の出力は第2の
フィルタ107で帯域制限された後、IF−AGCアン
プ108に供給される。このIF−AGCアンプ108
は、IF−AGC制御部115から供給されるIF−A
GC制御信号に基づいて、入力されたIF信号に対して
IF段の利得制御を行うもので、その出力はA/D変換
器109に供給されてデジタル信号に変換される。この
A/D変換器109の出力は直交検波器110に供給さ
れるとともに、信号レベル検出部114にも供給され
る。
【0017】上記直交検波器110は、入力されたデジ
タル信号を直交検波することでキャリア成分を除去し、
IQ信号の形成で出力するもので、ここで得られたIQ
信号は復調器111に供給される。この復調器111は
入力されたIQ信号からデジタル信号データを復調する
もので、その復調出力は誤り訂正部112で誤り訂正処
理が施された後、出力端子113から図示しないデータ
処理系へ出力される。
【0018】上記信号レベル検出部114は、A/D変
換器109から出力されるデジタル信号から信号レベル
を検出し、所望のレベルとの誤差を算出するもので、こ
こで得られた誤差信号はIF−AGC制御部115とR
F−AGC制御部116に供給される。上記IF−AG
C制御部115は、信号レベル検出部114からの誤差
信号を積分し、雑音成分を除去して上記IF−AGCア
ンプ108へのIF−AGC制御信号を生成するもので
ある。また、上記RF−AGC制御部116は、信号レ
ベル検出部114からの誤差信号を積分し、雑音成分を
除去して上記RF−AGCアンプ103へのRF−AG
C制御信号を生成するものである。
【0019】一方、チャンネル設定入力端子118には
チャンネル選択のためのチャンネル設定信号が供給され
る。このチャンネル設定信号は周波数制御部117に供
給される。この周波数制御部117は、入力されるチャ
ンネル設定信号に基づいて第1の周波数変換器104に
対する周波数制御信号を生成するものである。
【0020】また、チャンネル情報入力端子119には
放送帯域内の各チャンネルにおける妨害の大きさを示す
情報(以下、チャンネル情報)が供給される。このチャ
ンネル情報はチャンネル情報メモリ部120に供給さ
れ、当該メモリ部120に保存される。このチャンネル
情報メモリ部120に保存されたチャンネル情報はディ
レーポイント制御部121からの要求に応じて選択的に
読み出される。
【0021】上記ディレーポイント制御部121は、上
記チャンネル設定信号を取り込んで選択チャンネルを判
別し、その選択チャンネルの近接チャンネル情報を上記
チャンネル情報メモリ部120から読み出して、IF−
AGC制御部115とRF−AGC制御部116に対し
て近接チャンネル情報(妨害の大きさ)に応じた最適な
ディレーポイント値を設定するための設定制御信号を生
成出力するものである。
【0022】ここで、上記チャンネル情報メモリ部12
0に保存するチャンネル情報の検出を自動化するための
構成例を図2、図3に示す。図2はデジタル復調系から
チャンネル情報を自動検出する場合、図3はアナログ受
信系からチャンネル情報を自動検出する場合を示してい
る。尚、図2及び図3において、図1と同一部分には同
一符号を付して示す。
【0023】図2において、入力端子122には、例え
ば電源投入時にチャンネルオートサーチ信号が供給され
る。このチャンネルオートサーチ信号は上記周波数制御
部117に供給されると共に、チャンネル情報検出部1
23にも供給される。一方、上記直交検波器110の直
交検波出力はデジタル波モード判定部124に供給され
る。このデジタル波モード判定部124は、直交検波信
号から受信している信号がデジタル放送波かそれ以外の
放送波(アナログ放送波)かを判別するもので、その判
別結果は上記チャンネル情報検出部123に供給され
る。このチャンネル情報検出部123は、チャンネル毎
にデジタル波モード判定部124からの判別信号と上記
信号レベル検出部114からの受信している信号レベル
の大きさの対応付けを行うことで各チャンネルの妨害の
大きさを示すチャンネル情報を生成するもので、ここで
生成されたチャンネル情報が上記チャンネル情報メモリ
部120に供給され保存される。 すなわち、上記構成
にあっては、チャンネルオートサーチ信号が入力される
と、周波数制御部117によって放送帯域全域に渡る掃
引状態となり、各チャンネルの受信信号が取り出せるよ
うになる。そこで、デジタル波モード判定部124にて
各チャンネルの受信信号(直交検波信号)を取り出して
デジタル放送波かそれ以外の放送波かを判別し、チャン
ネル情報検出部123にて各チャンネルの判別結果と受
信レベル検出部114の検出レベルとを対応付けること
で、全チャンネルについて妨害の大きさを示すチャンネ
ル情報を生成することができる。
【0024】また、図3においては、受信装置がデジタ
ル放送及びアナログ放送を共に受信可能であるとき、デ
ジタル放送受信時に使用していないアナログ受信系を利
用する。まず、アナログ受信系では、RF入力端子10
1に供給されるRF帯の信号がアナログ放送用チューナ
125に供給される。このアナログ放送用チューナ12
5は、チャンネル設定入力端子118に供給されるチャ
ンネル設定信号を入力して、設定チャンネルを選局する
ことでアナログ放送波を受信する。この受信信号はアナ
ログ復調器126に供給される。このアナログ復調器1
26は、選局されたアナログ放送信号を復調処理し、同
期再生を行って図示しないアナログ処理系へ出力され
る。
【0025】上記構成のアナログ受信系に対し、デジタ
ル放送受信時に入力端子127を通じてチャンネルオー
トサーチ信号を与える。このチャンネルオートサーチ信
号はアナログ放送用チューナ125に供給される。この
アナログ放送用チューナ125は、サーチ信号が入力さ
れるとアナログ放送の全帯域を掃引して各チャンネルを
順次選局する。選局された信号はアナログ復調器12
6、アナログ判定部128及び信号レベル検出部129
に供給される。
【0026】アナログ復調器126は、チャンネルサー
チ中でも入力信号を復調出力するが、デジタル放送の受
信中であるため、その復調出力はアナログ処理系にて破
棄されることになる。アナログ判定部128は選局チャ
ンネルの受信信号を順次同期再生し、これによって得ら
れる同期信号から入力信号がアナログ放送波か否かの判
定を行い、信号レベル検出部129は選局チャンネルの
受信信号レベルを検出する。アナログ判定部128の判
定結果及び信号レベル検出部129の検出結果は選局チ
ャンネル毎にデジタル復調系のチャンネル情報検出部1
23に供給される。
【0027】この場合のチャンネル情報検出部123
は、チャンネル毎にアナログ判定部128からの判定信
号と信号レベル検出部129からの受信している信号レ
ベルの大きさの対応付けを行うことで各チャンネルの妨
害の大きさを示すチャンネル情報を生成する。ここで生
成されたチャンネル情報が上記チャンネル情報メモリ部
120に供給され保存される。 すなわち、上記構成に
あっては、デジタル放送の受信中にチャンネルオートサ
ーチ信号を入力することで、アナログ放送用チューナ1
25によってアナログ放送帯域全域に渡る掃引状態とな
り、各チャンネルの受信信号が取り出せるようになる。
そこで、アナログ判定部128にて各チャンネルの受信
信号を取り出してアナログ放送波かそれ以外の放送波か
を判別し、チャンネル情報検出部123にて各チャンネ
ルの判別結果と受信レベル検出部129の検出レベルと
を対応付けることで、全チャンネルについて妨害の大き
さを示すチャンネル情報を生成することができる。
【0028】図4は上記ディレーポイント制御部121
の制御フローを示すもので、まずチャンネル設定信号の
入力が検出されると(S1)、設定チャンネルに隣接す
るチャンネルの情報をチャンネル情報メモリ部120か
ら読み出し(S2)、その読み出し情報から妨害波のレ
ベルを規定値と比較してその大小を判別する(S3)。
ここで、妨害波のレベルが規定値より大きい場合には、
ディレーポイントの設定レベルを低くし(S4)、規定
値より小さい場合には、ディレーポイントの設定レベル
を高くする(S5)。
【0029】以下、具体例を示して、上記デジタル放送
受信装置のAGC制御動作について説明する。
【0030】図5(a)、(b)はそれぞれディレーポ
イントの制御を行う場合の対象とする周波数帯域を示す
図である。対象とする周波数帯域は、受信するチャンネ
ルに対応した図1に示すRFフィルタ部102の帯域内
となる。RFフィルタ部102では、UHF帯を例にと
ると、通常、UHF帯全帯域で3種類位のRFフィルタ
(ここでは全体域でチャンネル数を12とし、RFフィ
ルタ数を3とする)が受信するチャンネルに応じて切り
替わる。図5(a)において、第2チャンネルCH2を
受信する場合には、RFフィルタ1の帯域内に含まれる
第1チャンネルCH1、第3チャンネルCH3、第4チ
ャンネルCH4がディレーポイントの制御を行う場合の
対象とする周波数帯域に含まれることになる。尚、図5
(b)は、RFフィルタの通過帯域内にデジタル放送波
以外にアナログ放送チャンネルがない場合を示してい
る。
【0031】図6は受信レベルとAGC制御電圧との関
係において、ディレーポイントをAとBの2ポイントと
したとき、RF−AGC特性とIF−AGC特性がディ
レーポイントA、Bの切り換えにより変化する様子を示
す特性図である。
【0032】まず、第1チャンネルCH1、第3チャン
ネルCH3、第4チャンネルCH4のチャンネル情報
は、図2または図3に示した手法により、電源投入時、
電源切断時あるいはデジタル放送選択中に収集され、チ
ャンネル情報メモリ部120に保存される。いま、チャ
ンネル設定信号によりデジタル放送の第2チャンネル2
CHが指定されたとすると、ディレーポイント制御部1
21はその設定チャンネルに隣接する第1チャンネルC
H1、第3チャンネルCH3、第4チャンネルCH4の
情報をチャンネル情報メモリ部120から読み出し、順
次規定値と比較する。
【0033】ここで、いずれかのチャンネルが規定値よ
り大きい場合には、隣接妨害が大であると判定して、図
6に示すディレーポイントをA点とする。これにより、
RF−AGC特性、IF−AGC特性は図6中点線で示
すようになり、これによって妨害波の耐性が強くなる。
いずれのチャンネルも規定値より小さい場合には、隣接
妨害が小であると判定して、図6に示すディレーポイン
トをB点とする。これにより、RF−AGC特性、IF
−AGC特性は図6中実線で示すようになり、これによ
って希望波を受信するのに十分なダイナミックレンジを
確保することができ、雑音特性を良好に維持することが
できるようになる。
【0034】また、図5(b)に示すように、RFフィ
ルタの通過帯域内に希望のチャンネルのデジタル放送波
以外にアナログ放送チャンネルがない場合には、隣接妨
害が小であると判定された場合と同様に、図6に示すデ
ィレーポイントをB点とする。
【0035】したがって、上記実施形態の構成によれ
ば、チャンネル設定信号によって選択されるチャンネル
のデジタル放送波に信号レベルの高い妨害波がある場合
には、RF−AGCとIF−AGCを切り換えるディレ
ーポイントを高くして妨害波からの耐性を強くし、妨害
波がない場合には、RF−AGCとIF−AGCを切り
換えるディレーポイントを低くしてダイナミックレンジ
を確保することができ、これによって低雑音特性を保持
しつつ、近接するチャンネルに高い妨害波がある場合に
も安定した受信を行うことができる。
【0036】尚、上記の例では、ディレーポイントを2
点としたが、規定値を複数持つことにより、ディレーポ
イントを3点以上で切り換えることも可能である。
【0037】また、上記実施形態では、デジタル復調系
またはアナログ復調系の受信信号レベルからチャンネル
情報を取得するようにしているが、例えば放送事業者が
定期的に各受信地域のチャンネル情報を取得して、デジ
タル放送波にそのチャンネル情報を載せて、受信側で復
調信号からそのチャンネル情報を抽出し、チャンネル情
報メモリ部120に保存するようにしてもよい。
【0038】また、上記実施形態では、全てのアナログ
放送チャンネルの信号レベルを検出するようにしたが、
妨害の影響が現れると予想されるチャンネルだけを対象
としてもよく、その対象とするチャンネルは任意でよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、希望波
(デジタル放送波)に近接するチャンネルに信号レベル
の高い妨害波があるか否かにかかわらず、低雑音特性を
保持しつつ安定した受信を行うことのできるデジタル放
送受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタル放送受信装置の一実施
形態の構成を示すブロック図。
【図2】 同実施形態において、デジタル復調系を用い
て隣接チャンネルの妨害波レベルを示すチャンネル情報
を自動検出するための構成を示すブロック図。
【図3】 同実施形態において、アナログ復調系を用い
て隣接チャンネルの妨害波レベルを示すチャンネル情報
を自動検出するための構成を示すブロック図。
【図4】 同実施形態のディレーポイント制御部の具体
的な処理内容を示すフローチャート。
【図5】 同実施形態の対象となる周波数範囲の一例を
示す波形図。
【図6】 同実施形態におけるディレーポイントを近接
する妨害波の大きさにより切り替えたときのRF−AG
C特性及びIF−AGC特性の変化を示す特性図。
【符号の説明】
101…RF入力端子、102…RFフィルタ部、10
3…RF−AGCアンプ、104…第1の周波数変換
器、117…周波数制御部、105…第1のフィルタ、
106…第2の周波数変換器、107…第2のフィル
タ、108…IF−AGCアンプ、109…A/D変換
器、110…直交検波器、110…直交検波器、111
…復調器、112…誤り訂正部、113…出力端子、1
14…信号レベル検出部、115…IF−AGC制御
部、116…RF−AGC制御部、117…周波数制御
部、118…チャンネル設定入力端子、119…チャン
ネル情報入力端子、120…チャンネル情報メモリ部、
121…ディレーポイント制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 隆史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5C025 AA25 AA27 BA27 DA01 5K052 AA01 BB00 BB02 DD04 EE04 EE13 EE32 GG26 5K061 AA10 BB06 CC08 CC11 CC45 CC52 JJ07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ放送チャンネルが混在する放送帯
    域内から指定チャンネルのデジタル放送波を受信するデ
    ジタル放送受信装置において、 受信されたデジタル放送波信号の利得を高周波段で可変
    制御する高周波段増幅手段と、 この高周波段増幅手段の出力を規定の中間周波に変換す
    る周波数変換手段と、 この周波数変換手段の出力信号の利得を中間周波段で可
    変制御する中間周波段増幅手段と、 この中間周波段増幅手段の出力から被伝送デジタル信号
    を検波する検波手段と、 前記中間周波段増幅手段の出力レベルに応じて前記高周
    波段増幅手段に対して自動利得制御を行う第1の利得制
    御手段と、 前記中間周波段増幅手段の出力レベルに応じて前記中間
    周波段増幅手段に対して自動利得制御を行う第2の利得
    制御手段と、 前記デジタル放送帯域内のアナログ放送チャンネルの信
    号レベルを検出し、チャンネル情報として保存するチャ
    ンネル情報検出保存手段と、 前記指定チャンネルに近接するチャンネル情報を前記チ
    ャンネル情報検出保存手段から取得して、そのチャンネ
    ル情報中の信号レベルに応じたディレーポイントで前記
    第1の利得制御手段と第2の利得制御手段を切り換える
    利得制御切換手段とを具備することを特徴とするデジタ
    ル放送受信装置。
  2. 【請求項2】前記デジタル放送波に伝送信号がデジタル
    信号であることを示すモード信号が含まれるとき、 前記チャンネル情報検出保存手段は、前記検波手段の出
    力から前記モード信号の有無を判別することで受信チャ
    ンネルがデジタル放送波か否かを判定するモード判定手
    段と、このモード判定手段で受信チャンネルがデジタル
    放送波でないと判定されたとき、そのチャンネルの信号
    レベルを検出する信号レベル検出手段と、この信号ベル
    検出手段で検出された信号レベルをチャンネル情報とし
    て保存するメモリ手段とを備え、 前記利得制御切換手段は、前記メモリ手段から前記指定
    チャンネルに近接するチャンネル情報を取得することを
    特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 【請求項3】前記チャンネル情報検出保存手段は、アナ
    ログ放送用のアナログ放送選局手段と、このアナログ放
    送選局手段に少なくともデジタル放送帯域内の全チャン
    ネルを順次受信させるサーチ手段と、この手段でサーチ
    された受信チャンネルの信号レベルを検出する信号レベ
    ル検出手段と、前記サーチ手段でサーチされた受信チャ
    ンネルがアナログ放送波か否かを判定するアナログ放送
    判定手段と、このアナログ放送判定手段でアナログ放送
    であると判定されたとき、前記信号レベル検出手段で検
    出された信号レベルをチャンネル情報として保存するメ
    モリ手段とを備え、 前記利得制御切換手段は、前記メモリ手段から前記指定
    チャンネルに近接するチャンネル情報を取得することを
    特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】前記高周波段増幅手段の前段に前記デジタ
    ル放送帯域を分割して受信するための複数のフィルタを
    用意し、前記指定チャンネルに合わせて対応するフィル
    タを使用するフィルタ手段を備えるとき、 前記利得制御切換手段は、前記フィルタの通過帯域内に
    あるチャンネル情報を前記チャンネル情報検出保存手段
    から取得することを特徴とする請求項1記載のデジタル
    放送受信装置。
  5. 【請求項5】前記チャンネル情報検出保存手段は、前記
    デジタル放送波にチャンネル情報が含まれるとき、前記
    デジタル放送波受信信号の復調結果から前記チャンネル
    情報を抽出して保存することを特徴とする請求項1記載
    のデジタル放送受信装置。
  6. 【請求項6】前記チャンネル情報検出保存手段は、任意
    のアナログ放送チャンネルの信号レベルを検出し、チャ
    ンネル情報として保存することを特徴とする請求項1記
    載のデジタル放送受信装置。
JP24885499A 1999-09-02 1999-09-02 デジタル放送受信装置 Pending JP2001077713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24885499A JP2001077713A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 デジタル放送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24885499A JP2001077713A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 デジタル放送受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001077713A true JP2001077713A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17184422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24885499A Pending JP2001077713A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 デジタル放送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001077713A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002027924A2 (en) * 2000-09-25 2002-04-04 Thomson Licensing S.A. Apparatus and method for optimizing the level of rf signals based upon the information stored on a memory
WO2005004341A1 (ja) * 2003-07-07 2005-01-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. デジタル信号受信機
JP2005539412A (ja) * 2002-04-10 2005-12-22 ノキア コーポレイション Cdma信号電力推定装置及び方法
JP2006050585A (ja) * 2004-07-07 2006-02-16 Sharp Corp デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路
JP2006319608A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ダイバーシティ型受信装置、ダイバーシティ型受信装置を用いた受信方法および受信プログラム、ダイバーシティ型受信装置を用いた受信プログラムを格納した記録媒体
US7630686B2 (en) 2002-01-22 2009-12-08 Panasonic Corporation Radio-frequency-signal receiver and method of manufacturing the same
US7710503B2 (en) 2000-09-25 2010-05-04 Thomson Licensing Apparatus and method for optimizing the level of RF signals based upon the information stored on a memory
JP2011199780A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toshiba Corp 無線通信装置
KR101443722B1 (ko) * 2012-12-28 2014-09-26 주식회사 레이믹스 인접신호 판단 기능을 갖는 rf 수신기 및 그 판단 방법
GB2620071A (en) * 2021-04-02 2023-12-27 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd Film used for outer bag for chemical body warmer

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002027924A3 (en) * 2000-09-25 2003-07-31 Thomson Licensing Sa Apparatus and method for optimizing the level of rf signals based upon the information stored on a memory
JP2004510377A (ja) * 2000-09-25 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム メモリ上に格納された情報に基づいてrf信号のレベルを最適化する装置および方法
WO2002027924A2 (en) * 2000-09-25 2002-04-04 Thomson Licensing S.A. Apparatus and method for optimizing the level of rf signals based upon the information stored on a memory
US7710503B2 (en) 2000-09-25 2010-05-04 Thomson Licensing Apparatus and method for optimizing the level of RF signals based upon the information stored on a memory
US7630686B2 (en) 2002-01-22 2009-12-08 Panasonic Corporation Radio-frequency-signal receiver and method of manufacturing the same
JP2005539412A (ja) * 2002-04-10 2005-12-22 ノキア コーポレイション Cdma信号電力推定装置及び方法
WO2005004341A1 (ja) * 2003-07-07 2005-01-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. デジタル信号受信機
CN100411311C (zh) * 2003-07-07 2008-08-13 松下电器产业株式会社 数字信号接收机
JP2006050585A (ja) * 2004-07-07 2006-02-16 Sharp Corp デジタル放送受信装置及び自動利得制御回路
JP2006319608A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ダイバーシティ型受信装置、ダイバーシティ型受信装置を用いた受信方法および受信プログラム、ダイバーシティ型受信装置を用いた受信プログラムを格納した記録媒体
JP2011199780A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toshiba Corp 無線通信装置
KR101443722B1 (ko) * 2012-12-28 2014-09-26 주식회사 레이믹스 인접신호 판단 기능을 갖는 rf 수신기 및 그 판단 방법
GB2620071A (en) * 2021-04-02 2023-12-27 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd Film used for outer bag for chemical body warmer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6178211B1 (en) Digital processing radio receiver with adaptive bandwidth control
US20060038926A1 (en) Method and apparatus for performing channel detection
JP2006033630A (ja) ディジタルテレビジョン放送信号受信装置
JP2001077713A (ja) デジタル放送受信装置
US7164894B2 (en) Receiver capable of switching between digital and analog broadcasting signals
US20100284541A1 (en) Receiving apparatus
EP1717950A2 (en) Method for optimizing the level of RF signals by comparing quality of the RF signals under different operation modes
JP3203202B2 (ja) ラジオ受信機
JP4159964B2 (ja) オーディオ放送受信装置及び自動選局方法
JP2006352488A (ja) デジタル放送受信機、放送方式判定方法及び放送方式判定プログラム
JP3457622B2 (ja) デジタル放送受信装置
US20100060800A1 (en) Receiving device, reception method, and program
JP4618868B2 (ja) ディジタル放送受信機及びセグメント数検出装置
JP2003234977A (ja) Agc機能付き受信装置
KR20040082046A (ko) 복수의 방송 수신기능을 갖는 범용 tv튜너
JP2008278195A (ja) 複数チューナ内蔵テレビ受信装置
JP2009105800A (ja) 携帯情報端末
JP2005020302A (ja) テレビジョン放送信号受信装置
KR100994939B1 (ko) 광대역 증폭기의 동작 상태의 자동 설정
JP2001060923A (ja) Fm放送受信機
JP2004064382A (ja) 受信装置
JP2519961Y2 (ja) 衛星放送チューナ
JPH0585127U (ja) 自動選局受信機
JPH0510429Y2 (ja)
JPH04274628A (ja) Am/fmチューナ