JP2015068425A - 油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部の電磁弁の故障が発生したとしても、リンプホーム機能を有する油圧制御装置をより適正に動作させる。【解決手段】油圧制御装置50では、ソレノイドリレーバルブ80への信号圧P1を出力する信号圧出力バルブS1が故障したとしても、ソレノイドリレーバルブ80からクラッチコントロールバルブ60に第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1を切替信号圧として供給すると共に、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されている間、ソレノイドリレーバルブ80からシーケンスバルブ70に第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1を保持圧として供給することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の油圧係合要素のうちの何れかを選択的に係合させて複数の変速段を形成すると共に車両に搭載される変速機の油圧制御装置に関する。
従来、この種の油圧制御装置として、第1、第2、第3および第4の常閉型リニアソレノイドバルブと、Dレンジ油路を低速段油路と高速段油路との何れか一方に連通するクラッチコントロールバルブと、第1リニアソレノイドバルブをC1クラッチに、第2リニアソレノイドバルブをC2クラッチに、第4リニアソレノイドバルブをB3ブレーキに接続するシーケンスバルブとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この油圧制御装置のクラッチコントロールバルブは、SL1ポートに供給される第1リニアソレノイドバルブからの油圧、SL2ポートに供給される第2リニアソレノイドバルブからの油圧、高速段油路に連通するポートに供給される油圧およびスプリングにより制御される。また、シーケンスバルブは、SLTポートに供給されるスロットル圧、モジュレータポートに供給されるソレノイドモジュレータ圧、SLポートに供給される第1または第2リニアソレノイドバルブからの油圧およびスプリングにより制御される。そして、シーケンスバルブは、電気的なフェールが発生した場合、クラッチコントロールバルブの状態に応じて、低速段油路または高速段油路を介してDレンジ油路をC1クラッチおよびC2クラッチの一方に選択的に接続すると共にDレンジ油路をB3ブレーキに接続する。これにより、この油圧制御装置によれば、車両走行中に電気的なフェールが発生した場合であっても、互いに異なる変速比をもった2つの変速段を形成することができる。
特開2005−265101号公報
ここで、車両走行中に電気的なフェールが発生した場合であっても所定の変速段を形成して車両の走行を継続させる、いわゆるリンプホーム機能を有する油圧制御装置の構成としては、様々なものが考えられるであろう。ただし、この種のリンプホーム機能に関する油圧回路は、一部の電磁弁の故障が発生した場合であっても、油圧制御装置の適正な動作を妨げないように構成される必要がある。
そこで、本発明は、一部の電磁弁の故障が発生したとしても、リンプホーム機能を有する油圧制御装置をより適正に動作させることを主目的とする。
本発明による油圧制御装置は、
複数の油圧係合要素のうちの何れかを選択的に係合させて複数の変速段を形成すると共に車両に搭載される変速機の油圧制御装置において、
それぞれ対応する前記油圧係合要素への油圧を出力する複数の常閉型電磁弁装置と、
アクセル開度に応じた油圧を出力する常開型電磁弁装置と、
信号圧を出力する常閉型電磁弁と、
係合用油圧を第1出力ポートから出力する第1状態と、前記係合用油圧を第2出力ポートから出力する第2状態とを選択的に形成する第1切替バルブと、
前記複数の常閉型電磁弁装置の中の第1電磁弁装置からの油圧を前記複数の油圧係合要素の中の第1油圧係合要素に供給すると共に第2電磁弁装置からの油圧を第2油圧係合要素に供給する通常供給状態を形成すると共に、前記複数の常閉型電磁弁装置のすべておよび前記常閉型電磁弁から油圧が出力されず、かつ前記常開型電磁弁装置から油圧が出力されるオールフェール状態が発生した際に、前記第1切替バルブの状態に応じて前記第1または第2出力ポートからの係合用油圧を前記第1または第2油圧係合要素に供給すると共に前記複数の油圧係合要素の中の第3油圧係合要素に係合用油圧を供給するフェールセーフ状態を形成する第2切替バルブと、
前記常閉型電磁弁から前記信号圧を入力しない際に、出力ポートを介した前記第1電磁弁装置からの油圧の出力を許容する第1出力状態を形成すると共に、前記常閉型電磁弁から前記信号圧を入力した際に、前記出力ポートを介した所定の油圧の出力を許容する第2出力状態を形成する第3切替バルブと、
を備え、
前記第1切替バルブは、前記第1電磁弁装置からの油圧または前記所定の油圧を前記第3切替バルブから切替信号圧として入力し、前記切替信号圧の入力に伴って前記第1状態から前記第2状態へと切り替わって該第2状態に保持され、
前記第2切替バルブは、前記第1電磁弁装置からの油圧または前記所定の油圧を前記第3切替バルブから前記通常供給状態を保持するための保持圧として入力することを特徴とする。
この油圧制御装置(50)の第1切替バルブ(60)は、係合用油圧(PD)を第1出力ポート(64)から出力する第1状態と、当該係合用油圧(PD)を第2出力ポート(65)から出力する第2状態とを選択的に形成する。また、第2切替バルブ(70)は、第1電磁弁装置(SL1)からの油圧(Psl1)を第1油圧係合要素(C1)に供給すると共に第2電磁弁装置(SL2)からの油圧(Psl2)を第2油圧係合要素(C2)に供給する通常供給状態を形成すると共に、オールフェール状態が発生した際に、第1切替バルブ(60)の状態に応じて第1または第2出力ポート(64または65)からの係合用油圧(PD)を第1または第2油圧係合要素(C1またはC2)に供給すると共に第3油圧係合要素(B1)に係合用油圧(PL)を供給するフェールセーフ状態を形成する。更に、第3切替バルブ(80)は、常閉型電磁弁(S1)から信号圧(P1)を入力しない際に、出力ポート(84)を介した第1電磁弁装置(SL1)からの油圧(Psl1)の出力を許容する第1出力状態を形成すると共に、常閉型電磁弁(S1)から信号圧(P1)を入力した際に、出力ポート(84)を介した所定の油圧(Pmod)の出力を許容する第2出力状態を形成する。また、第1切替バルブ(60)は、第1電磁弁装置(SL1)からの油圧(Psl1)または所定の油圧(Pmod)を第3切替バルブ(80)から切替信号圧として入力し、切替信号圧の入力に伴って第1状態から第2状態へと切り替わって当該第2状態に保持される。そして、第2切替バルブ(70)は、第1電磁弁装置(SL1)からの油圧(Psl1)または所定の油圧(Pmod)を第3切替バルブ(80)から通常供給状態を保持するための保持圧として入力する。
これにより、この油圧制御装置によれば、第3切替バルブへの信号圧を出力する常閉型電磁弁が故障したとしても、第3切替バルブから第1切替バルブに切替信号圧として第1電磁弁装置からの油圧を供給し、当該第1切替バルブの第2状態を形成して保持することが可能となる。更に、この油圧制御装置によれば、第3切替バルブへの信号圧を出力する常閉型電磁弁が故障したとしても、第1電磁弁装置から油圧が出力されている間、第3切替バルブから第2切替バルブに保持圧として第1電磁弁装置からの油圧を供給することができる。従って、第1電磁弁装置から油圧が出力されている間に常閉型電磁弁が故障したとしても、第2切替バルブが通常供給状態を形成した状態でアクセル開度が大きくなったのに伴って常開型電磁弁装置からの油圧が高まった際に、第2切替バルブが通常供給状態からフェールセーフ状態へと切り替わってしまうのを良好に抑制することが可能となる。
一方、第1電磁弁装置から油圧が出力されていない状態で第3切替バルブへの信号圧を出力する常閉型電磁弁が故障した場合には、第3切替バルブから第2切替バルブに保持圧が供給されなくなる。この場合、アクセル開度が大きくなったのに伴って常開型電磁弁装置からの油圧が高まると、第2切替バルブが通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わってしまうことがあり得るが、この油圧制御装置によれば、第1電磁弁装置から油圧が出力されている間に第1切替バルブの第2状態を形成して保持することが可能である。従って、第1電磁弁装置から油圧が出力されていない状態で常閉型電磁弁が故障した際に、常開型電磁弁装置からの油圧により第2切替バルブが通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わったとしても、第1切替バルブの第2出力ポートからの係合用油圧を第2切替バルブを介して第2油圧係合要素に供給すると共に、第2切替バルブから第3油圧係合要素に係合用油圧を供給し、第2および第3油圧係合要素の同時係合により形成される変速段での車両の走行を継続させることができる。この結果、常閉型電磁弁の故障が発生した場合であっても、上述のようなリンプホーム機能を有する油圧制御装置をより適正に動作させることが可能となる。
また、前記第1油圧係合要素は、車両の発進に際して変速機が発進段を形成するように係合される発進時係合要素であってもよい。これにより、車両の発進に伴って発進時係合要素である第1油圧係合要素を係合させるべく第1電磁弁装置に油圧を出力させれば、第3切替バルブから第1切替バルブに切替信号圧として第1電磁弁装置からの油圧を供給し、第1切替バルブの第2状態を形成して保持することが可能となる。
更に、前記第1油圧係合要素は、前記発進段を含む前進低速段の形成に際して係合されてもよく、前記第2油圧係合要素は、前記前進低速段よりも高速側の前進高速段の形成に際して係合されてもよい。これにより、第1電磁弁装置から油圧が出力されていない状態で常閉型電磁弁が故障した際に、常開型電磁弁装置からの油圧により第2切替バルブが通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わったとしても、第2油圧係合要素が係合される前進高速段から第1油圧係合要素が係合される前進低速段への急激なダウンシフトが発生するのを抑制することが可能となる。
また、前記油圧制御装置は、オイルポンプからの油圧を調圧してライン圧を生成する調圧バルブを更に備えてもよく、前記所定の油圧および前記第2切替バルブを介して前記第1、第2および第3油圧係合要素に供給される係合用油圧は、前記ライン圧または該ライン圧に基づく油圧であってもよい。
本発明の一実施形態に係る油圧制御装置を含む動力伝達装置を搭載した車両を示す概略構成図である。 図1に示す動力伝達装置の概略構成図である。 図1に示す動力伝達装置に含まれる変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を表す作動表である。 本発明による油圧制御装置を示す系統図である。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置50を含む動力伝達装置20を搭載した車両である自動車10の概略構成図である。同図に示す自動車10は、後輪駆動車両として構成されており、動力伝達装置20に加えて、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関である原動機としてのエンジン12や、アクセルペダルポジションセンサ91により検出されるアクセルペダル92の踏み込み量(アクセル開度Acc)や車速センサ99により検出される車速V等に応じてエンジン12を制御するエンジン用電子制御ユニット14、ブレーキペダル93の踏み込み量等に応じて図示しない電子制御式油圧ブレーキユニットを制御するブレーキ用電子制御ユニット15等を含む。また、動力伝達装置20は、エンジン12のクランクシャフト16に接続されると共にエンジン12からの動力をデファレンシャルギヤ40を介して左右の駆動輪(後輪)DWに伝達するものであり、発進装置23や有段の自動変速機30、これらに作動油(作動流体)を給排する油圧制御装置50、これらを制御する変速用電子制御ユニット(以下、「変速ECU」という)21等を有する。
図2に示すように、動力伝達装置20は、発進装置23や、油圧発生源としてのオイルポンプ29、自動変速機30等を収容するトランスミッションケース22を有する。発進装置23は、フロントカバー18を介してエンジン12のクランクシャフト16に接続されるポンプインペラ24や、タービンハブを介して自動変速機30の入力軸34に固定されるタービンランナ25、ポンプインペラ24およびタービンランナ25の内側に配置されてタービンランナ25からポンプインペラ24への作動油(ATF)の流れを整流するステータ26、ステータ26の回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ26a等を有するトルクコンバータを含む。更に、発進装置23は、エンジンのクランクシャフトに連結されたフロントカバーと自動変速機30の入力軸34とを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ27と、フロントカバーと自動変速機30の入力軸34との間で振動を減衰するダンパ機構28とを有する。なお、発進装置23は、ステータ26を有さない流体継手を含むものであってもよい。
油圧発生源としてのオイルポンプ29は、ポンプボディとポンプカバーとからなるポンプアッセンブリと、ハブを介して発進装置23のポンプインペラ24に接続された外歯ギヤとを備えるギヤポンプとして構成されており、油圧制御装置50に接続される。オイルポンプ29は、外歯ギヤおよび内歯ギヤの回転により例えばポンプカバーに形成された吸入油路(図示省略)、ストレーナ等を介してオイルパン(作動油貯留部)に貯留された作動油を吸引すると共に、昇圧した作動油を図示しない吐出口から吐出し、例えばポンプカバーに形成された吐出油路を介して油圧制御装置50に供給する。
自動変速機30は、6段変速式の変速機として構成されており、図2に示すように、入力軸34に加えて、何れもシングルピニオン式遊星歯車である第1遊星歯車機構31、第2遊星歯車機構32および第3遊星歯車機構33や、出力軸35、入力軸34から出力軸35までの動力伝達経路を変更するための2つのクラッチC1およびC2、3つのブレーキB1,B2およびB3並びにワンウェイクラッチF1を含む。第1〜第3遊星歯車機構31〜33とクラッチC1,C2とブレーキB1〜B3とワンウェイクラッチF1とは、トランスミッションケース22の内部に収容される。また、自動変速機30の入力軸34は、発進装置23を介してエンジン12のクランクシャフトに連結され、出力軸35は、デファレンシャルギヤ40(図1参照)を介して駆動輪DWに連結される。
第1〜第3遊星歯車機構31〜33の中で最もエンジン12側(車両前方)すなわち最も入力軸34に近接して配置されて後段の第2遊星歯車機構32と共に変速ギヤ機構を構成する第1遊星歯車機構31は、外歯歯車である第1サンギヤ31sと、第1サンギヤ31sと同心円上に配置される内歯歯車である固定可能要素としての第1リングギヤ31rと、第1サンギヤ31sと噛合すると共に第1リングギヤ31rと噛合する複数の第1ピニオンギヤ31pと、第1ピニオンギヤ31pに回転自在に挿通された第1ピニオンシャフトを回転自在に支持して第1ピニオンギヤ31pを自転かつ公転自在に保持する第1キャリヤ31cとを有する。第1遊星歯車機構31の第1サンギヤ31sは、入力軸34と一体に回転可能なクラッチC1のクラッチドラムに連結(スプライン嵌合)される環状の連結ドラム36に固定される。
また、第1遊星歯車機構31の出力軸35側(車両後方側)に並設される第2遊星歯車機構32は、外歯歯車である第2サンギヤ32sと、第2サンギヤ32sと同心円上に配置される内歯歯車である固定可能要素としての第2リングギヤ32rと、第2サンギヤ32sと噛合すると共に第2リングギヤ32rと噛合する複数の第2ピニオンギヤ32pと、第2ピニオンギヤ32pに回転自在に挿通された第2ピニオンシャフトの一端を回転自在に支持して第2ピニオンギヤ32pを自転かつ公転自在に保持する第2キャリヤ32cとを有する。第2遊星歯車機構32の第2サンギヤ32sは、入力軸34と出力軸35との間に両者に対して回転自在に配置される中空の中間シャフト37に固定される。第2遊星歯車機構32の第2リングギヤ32rは、第1遊星歯車機構31の第1キャリヤ31cに連結される。第2遊星歯車機構32の第2キャリヤ32cは、中間シャフト37により同軸かつ回転自在に支持されるスリーブ38に固定される。
更に、第1〜第3遊星歯車機構31〜33の中で最も出力軸35に近接して(車両後方に)配置される減速ギヤ機構としての第3遊星歯車機構33は、外歯歯車である第3サンギヤ33sと、第3サンギヤ33sと同心円上に配置される内歯歯車である固定可能要素としての第3リングギヤ33rと、第3サンギヤ33sと噛合すると共に第3リングギヤ33rと噛合する複数の第3ピニオンギヤ33pを自転かつ公転自在に保持する第3キャリヤ33cとを有する。第3遊星歯車機構33の第3サンギヤ33sは、中間シャフト37に固定されて第2遊星歯車機構32の第2サンギヤ32sと連結され、第3遊星歯車機構33の第3リングギヤ33rは、第2遊星歯車機構32の第2キャリヤ32cに連結され、第3遊星歯車機構33の第3キャリヤ33cは、出力軸35に連結される。
クラッチC1は、入力軸34と中間シャフト37すなわち第2遊星歯車機構32の第2サンギヤ32sおよび第3遊星歯車機構33の第3サンギヤ33sとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板式油圧クラッチである。クラッチC2は、入力軸34とスリーブ38すなわち第2遊星歯車機構32の第2キャリヤ32cとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板式油圧クラッチである。ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構32の第2キャリヤ32cおよび第3遊星歯車機構33の第3リングギヤ33rの正転のみを許容して逆転を規制するものである。
ブレーキB1は、第1遊星歯車機構31の第1リングギヤ31rをトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共に第1リングギヤ31rをトランスミッションケース22に対して回転自在に解放することができる多板式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、第1遊星歯車機構31の第1キャリヤ31cをトランスミッションケース22に対して回転不能に固定することで第2遊星歯車機構32の第2リングギヤ32rをトランスミッションケース22に対して固定すると共に、第1キャリヤ31cおよび第2リングギヤ32rをトランスミッションケース22に対して回転自在に解放することができる多板式油圧ブレーキである。ブレーキB3は、第2遊星歯車機構32の第2キャリヤ32cと第3遊星歯車機構33の第3リングギヤ33rとをトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共に第2キャリヤ32cおよび第3リングギヤ33rをトランスミッションケース22に対して回転自在に解放することができる多板式油圧ブレーキである。
上述のクラッチC1およびC2並びにブレーキB1〜B3は、油圧制御装置50による作動油の給排を受けて動作する。図3に自動変速機30の各変速段とクラッチC1およびC2並びにブレーキB1〜B3の作動状態との関係を表す作動表を示す。自動変速機30は、クラッチC1およびC2並びにブレーキB1〜B3を図3の作動表に示す状態とすることで前進第1速段〜第6速段の変速段と後進段とを提供する。
図4は、動力伝達装置20に含まれる油圧制御装置50を示す系統図である。油圧制御装置50は、エンジン12からの動力により駆動されてオイルパンから作動油を吸引して吐出する上述のオイルポンプ29に接続されるものであり、発進装置23や自動変速機30により要求される油圧を生成すると共に、各種軸受などの潤滑部分に作動油を供給する。油圧制御装置50は、図示しないバルブボディと、オイルポンプ29からの油圧(作動油)を調圧してライン圧PLを生成するプライマリレギュレータバルブ51と、プライマリレギュレータバルブ51により生成されるライン圧PLを調圧して略一定のモジュレータ圧Pmodを生成するモジュレータバルブ52と、シフトレバー94(図1参照)の操作位置に応じてプライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLの供給先を切り替えるマニュアルバルブ53とを含む。
また、油圧制御装置50は、プライマリレギュレータバルブ51により生成される元圧としてのライン圧PLを調圧して対応するクラッチ等への油圧を生成する電磁弁装置としての第1リニアソレノイドバルブSL1、第2リニアソレノイドバルブSL2、第3リニアソレノイドバルブSL3、および第4リニアソレノイドバルブSL4(図4には、第1および第2リニアソレノイドバルブSL1,SL2のみを示す)と、オイルポンプ29側(モジュレータバルブ52)からのモジュレータ圧Pmodを調圧してアクセル開度Accあるいは図示しないスロットルバルブの開度に応じた油圧Psltを生成するリニアソレノイドバルブ(電磁弁装置)SLTと、信号圧P1を出力可能な電磁弁である信号圧出力バルブS1とを含む。
プライマリレギュレータバルブ51は、リニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltにより駆動される。また、モジュレータバルブ52は、スプリングの付勢力とフィードバック圧とによりプライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLを調圧して略一定のモジュレータ圧Pmodを生成する。マニュアルバルブ53は、シフトレバー94と連動して軸方向に移動可能なスプールや、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLが供給されるライン圧入力ポート53l、ドライブレンジ圧出力ポート53d、リバースレンジ圧出力ポート53r、ドレンポート53e等を有する。
マニュアルバルブ53は、シフトポジションとしてDポジションやスポーツポジションといった前進走行ポジションが選択された際、上述のライン圧入力ポート53lとドライブレンジ圧出力ポート53dとを連通させ、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLをドライブレンジ圧出力ポート53dから出力する(以下、ドライブレンジ圧出力ポート53dから出力されるライン圧PLに一致する油圧を適宜「ドライブレンジ圧PD」という)。また、マニュアルバルブ53は、シフトポジションとしてRポジション(後進走行ポジション)が選択された際、上述のライン圧入力ポート53lとリバースレンジ圧出力ポート53rとを連通させ、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLをリバースレンジ圧出力ポート53rから出力する。なお、シフトポジションがDポジションやRポジション等から他の位置に変更されると、マニュアルバルブ53は、それまでライン圧入力ポートと連通していたドライブレンジ圧出力ポート53dあるいはリバースレンジ圧出力ポート53rをドレンポート53eと連通させ、NポジションやPポジションが選択された際にもドライブレンジ圧出力ポート53dあるいはリバースレンジ圧出力ポート53rをドレンポート53eと連通させる。
第1リニアソレノイドバルブSL1は、図示しないソレノイドに印加される電流に応じて元圧としてのドライブレンジ圧PDを調圧してクラッチC1への油圧Psl1を生成可能な常閉型リニアソレノイドバルブである。第2リニアソレノイドバルブSL2は、図示しないソレノイドに印加される電流に応じて元圧としてのドライブレンジ圧PDを調圧してクラッチC2への油圧Psl2を生成可能な常閉型リニアソレノイドバルブである。第3リニアソレノイドバルブSL3は、図示しないソレノイドに印加される電流に応じて元圧としてのライン圧PLを調圧してブレーキB2への油圧Psl3を生成可能な常閉型リニアソレノイドバルブである。第4リニアソレノイドバルブSL4は、図示しないソレノイドに印加される電流に応じて元圧としてのライン圧PLを調圧してブレーキB1への油圧Psl4を生成可能な常閉型リニアソレノイドバルブである。また、本実施形態において、リニアソレノイドバルブSLTとして、常開型リニアソレノイドバルブが採用されている。
信号圧出力バルブS1は、モジュレータバルブ52から入力したモジュレータ圧Pmodを信号圧P1として出力可能な常閉型オンオフソレノイドバルブである。なお、信号圧出力バルブS1は、モジュレータ圧Pmod以外のライン圧PLに基づく油圧(ライン圧PLを含む)を信号圧用元圧として入力するものであってもよい。
上述の第1〜第4リニアソレノイドバルブSL1〜SL4、リニアソレノイドバルブSLT、信号圧出力バルブS1は、何れも変速ECU21により制御される。すなわち、変速ECU21は、第1〜第4リニアソレノイドバルブSL1〜SL4への油圧指令値を設定し、設定した油圧指令値に基づいて第1〜第4リニアソレノイドバルブSL1〜SL4(ソレノイド部)への電流を設定する図示しない駆動回路を制御する。そして、自動変速機30の摩擦係合要素であるクラッチC1,C2,ブレーキB1およびB2への油圧は、それぞれに対応する第1、第2、第3または第4リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3またはSL4により直接制御(設定)される。
また、変速ECU21は、アクセル開度Accあるいは図示しないスロットルバルブの開度に応じた油圧指令値を設定し、設定した油圧指令値に基づいてリニアソレノイドバルブSLT(ソレノイド部)への電流を設定する図示しない駆動回路を制御する。更に、変速ECU21は、信号圧出力バルブS1に信号圧を出力させる際に、要求される信号圧が出力されるように当該信号圧出力バルブS1に対応した図示しない駆動回路を制御する。
上述のような複数のソレノイドバルブに加えて、油圧制御装置50は、クラッチコントロールバルブ(第1切替バルブ)60と、シーケンスバルブ(第2切替バルブ)70と、ソレノイドリレーバルブ(第3切替バルブ)80、B1/B3切替バルブ90とを含む。
クラッチコントロールバルブ60は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプール600と、バルブボディ内に配置されてスプール600を図4における上方に付勢するスプリング601とを有するスプールバルブである。クラッチコントロールバルブ60は、図示するように、マニュアルバルブ53のドライブレンジ圧出力ポート53dと油路を介して連通するドライブレンジ圧入力ポート61と、モジュレータバルブ52の出力ポートと油路を介して連通するモジュレータ圧入力ポート62と、切替信号圧が供給される信号圧入力ポート63と、第1出力ポート64と、第2出力ポート65と、モジュレータ圧出力ポート66と、それぞれ油路を介してモジュレータ圧出力ポート66と連通する保持圧入力ポート67および68とを有する。
本実施形態において、クラッチコントロールバルブ60の取付状態は、スプール600がスプリング601によって図4中上方に付勢される同図中左側半分の第1状態とされている。クラッチコントロールバルブ60の第1状態(取付状態)では、ドライブレンジ圧入力ポート61と第1出力ポート64とが連通され、モジュレータ圧入力ポート62が閉鎖される。また、クラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63に所定値Pref以上の油圧が供給されると、信号圧入力ポート63に供給される油圧によりスプール600に付与される推力がスプリング601の付勢力に打ち勝って当該スプール600を図4における下方へと移動させる。これにより、クラッチコントロールバルブ60は、図4中右側半分の状態すなわち第2状態を形成する。
クラッチコントロールバルブ60の第2状態では、ドライブレンジ圧入力ポート61と第2出力ポート65とが連通され、モジュレータ圧入力ポート62とモジュレータ圧出力ポート66とが連通される。これにより、クラッチコントロールバルブ60が第1状態(取付状態)から第2状態へと切り替わると、モジュレータ圧入力ポート62に供給されたモジュレータ圧Pmodがモジュレータ圧出力ポート66を介して保持圧入力ポート67および68に供給されることになる。
図4に示すように、保持圧入力ポート67および68に供給されるモジュレータ圧を受けるスプール600の受圧面の面積(ランドの外径)は、信号圧入力ポート63に供給される油圧を受けるスプール600の受圧面の面積(ランドの外径)よりも大きく定められている。従って、クラッチコントロールバルブ60が第2状態を形成すると、保持圧入力ポート67および68が互いに連通すると共に、両者に供給されるモジュレータ圧Pmodがスプール600に作用し、スプール600には、保持圧入力ポート67,68に供給されるモジュレータ圧Pmodに基づく図4中下向きすなわちスプリング801の付勢力と同方向の推力が印加される。そして、本実施形態のクラッチコントロールバルブ60は、保持圧入力ポート67,68に供給されるモジュレータ圧Pmodに基づく推力がスプール600に印加されている間、スプリング601の付勢力に抗して第2状態に保持されるように構成される。
シーケンスバルブ70は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプール700と、バルブボディ内に配置されてスプール700を図4における下方に付勢するスプリング701とを有するスプールバルブである。シーケンスバルブ70は、図示するように、第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1が供給される第1入力ポート71と、第2リニアソレノイドバルブSL2からの油圧Psl2が供給される第2入力ポート72と、リニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltが供給される第3入力ポート73と、クラッチコントロールバルブ60の第1出力ポート64と油路を介して連通する第4入力ポート74と、クラッチコントロールバルブ60の第2出力ポート65と油路を介して連通する第5入力ポート75と、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLが供給される第6入力ポート76と、モジュレータバルブ52の出力ポートと油路を介して連通するモジュレータ圧入力ポート77と、保持圧入力ポート78と、クラッチC1の係合油室と連通する第1出力ポート79aと、クラッチC2の係合油室と連通する第2出力ポート79bと、B1/B3切替バルブの入力ポートと連通する第3出力ポート79cとを有する。
本実施形態において、シーケンスバルブ70の取付状態は、スプール700がスプリング701によって図4中下方に付勢される同図中右側半分の通常供給状態とされている。シーケンスバルブ70の通常供給状態(取付状態)では、第1入力ポート71と第1出力ポート79aとが連通され、第2入力ポート72と第2出力ポート79bとが連通され、第3出力ポート79cとドレンポートとが連通され、第4、第5および第6入力ポート74,75,76が閉鎖される。これにより、シーケンスバルブ70が通常供給状態を形成する際には、第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1をクラッチC1に供給すると共に第2リニアソレノイドバルブSL2からの油圧Psl2をクラッチC2に供給することが可能となる。
また、本実施形態では、第3入力ポート73に供給されたリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltを受けるスプール700の受圧面の面積(ランドの外径)がモジュレータ圧入力ポート77に供給されたモジュレータ圧Pmodを受けるスプール700の受圧面の面積(ランドの外径)よりも大きく定められている。そして、保持圧入力ポート78に油圧が供給されていない状態で、モジュレータ圧Pmodを元圧とするリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltが大きくなると(元圧であるモジュレータ圧Pmodに一致すると)、第3入力ポート73に供給される油圧Psltによりスプール700に付与される推力がモジュレータ圧入力ポート77に供給されたモジュレータ圧Pmodによりスプール700に付与される推力とスプリング701の付勢力との和に打ち勝って当該スプール700を図4における上方へと移動させる。これにより、シーケンスバルブ70は、図4中左側半分の状態すなわちフェールセーフ状態を形成する。
シーケンスバルブ70のフェールセーフ状態では、第4入力ポート74と第1出力ポート79aとが連通され、第5入力ポート75と第2出力ポート79bとが連通され、第6入力ポート76と第3出力ポート79cとが連通され、第1および第2入力ポート71,72が閉鎖される。これにより、シーケンスバルブ70がフェールセーフ状態を形成する際には、クラッチコントロールバルブ60の状態に応じて当該クラッチコントロールバルブ60の第1または第2出力ポート64,65からの係合用油圧としてのドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をクラッチC1またはC2に供給すると共に、第6入力ポート76に供給された係合用油圧としてのライン圧PLをB1/B3切替バルブ90に供給することが可能となる。
更に、本実施形態では、保持圧入力ポート78に供給された油圧を受けるスプール700の受圧面の面積(ランドの外径)が第3入力ポート73に供給されたリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltを受けるスプール700の受圧面の面積(ランドの外径)と同一に定められている。従って、保持圧入力ポート78に油圧Psltと等圧あるいはそれよりも高い油圧が供給されていれば、シーケンスバルブ70を通常供給状態(取付状態)に保持することができる。
ソレノイドリレーバルブ80は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプール800と、バルブボディ内に配置されてスプール800を図4における上方に付勢するスプリング801とを有するスプールバルブである。ソレノイドリレーバルブ80は、図示するように、第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1が供給される第1入力ポート81と、モジュレータバルブ52の出力ポートと油路を介して連通する第2入力ポート82と、信号圧出力バルブS1からの信号圧P1が供給される信号圧入力ポート83と、クラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63と油路を介して連通すると共にシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78と油路を介して連通する出力ポート84とを有する。
本実施形態において、ソレノイドリレーバルブ80の取付状態は、スプール800がスプリング801によって図4中上方に付勢される同図中左側半分の第1出力状態とされている。ソレノイドリレーバルブ80の第1出力状態(取付状態)では、第1入力ポート81と出力ポート84とが連通され、第2入力ポート82とドレンポートとが連通される。これにより、ソレノイドリレーバルブ80が第1出力状態を形成する際には、出力ポート84を介した第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1の出力が許容され、当該油圧Psl1をクラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に供給することが可能となる。
また、ソレノイドリレーバルブ80の信号圧入力ポート83に信号圧出力バルブS1からの信号圧P1が供給されると、信号圧入力ポート83に供給される油圧によりスプール800に付与される推力がスプリング801の付勢力に打ち勝って当該スプール800を図4における下方へと移動させる。これにより、ソレノイドリレーバルブ80は、図4中右側半分の状態すなわち第2出力状態を形成する。ソレノイドリレーバルブ80の第2出力状態では、第2入力ポート82と出力ポート84とが連通され、第1入力ポート81が閉鎖される。従って、ソレノイドリレーバルブ80が第2出力状態を形成する際には、出力ポート84を介したモジュレータバルブ52からのモジュレータ圧Pmod(所定の油圧)の出力が許容され、当該モジュレータ圧Pmodをクラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に供給することが可能となる。
B1/B3切替バルブ90は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置される図示しないスプールやバルブボディ内に配置されて当該スプールを付勢するスプリング(図示省略)を有するスプールバルブである。B1/B3切替バルブ90は、シーケンスバルブ70の第6入力ポート76および第3出力ポート79cを介して供給されるドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をブレーキB1の係合油室とブレーキB3の係合油室との一方に選択的に供給可能とするものである。本実施形態において、B1/B3切替バルブ90は、電源喪失等により第1〜第4リニアソレノイドバルブSL1〜SL4、リニアソレノイドバルブSLT、信号圧出力バルブS1といった電気的に制御されるバルブのすべて(以下「全ソレノイドバルブ」という)を制御し得なくなり、常閉型の第1〜第4リニアソレノイドバルブSL1〜SL4および信号圧出力バルブS1から油圧が出力されなくなるオールフェール状態が発生すると、シーケンスバルブ70から供給されるドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をブレーキB1に供給可能とする。
次に、上述のように構成される油圧制御装置50の動作について説明する。
油圧制御装置50を含む動力伝達装置20を搭載した自動車10において、エンジン12が始動されると共にシフトポジションとしてDポジション等の前進走行ポジションが選択されると、自動車10の発進に際して自動変速機30が発進段である前進第1速段を形成するように係合される発進時係合要素としてのクラッチC1に対応した第1リニアソレノイドバルブSL1のソレノイドに電流が印加(通電)される。また、自動車10の発進に際して信号圧出力バルブS1のソレノイドには電流が印加(通電)されず、ソレノイドリレーバルブ80は、上述の第1出力状態(取付状態)を形成する。これにより、ソレノイドリレーバルブ80によって出力ポート84を介した第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1の出力が許容され、当該油圧Psl1がクラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に供給される。
この結果、油圧Psl1が上記所定値Pref以上になると、クラッチコントロールバルブ60は、図4中右側半分の第2状態を形成し、スプール600には、信号圧入力ポート63に供給される油圧Psl1に基づく推力に加えて、保持圧入力ポート67,68に供給されるモジュレータ圧Pmodに基づく図4中下向きすなわちスプリング801の付勢力と同方向の推力が印加されることになる。これにより、クラッチコントロールバルブ60は、第2状態に保持される。更に、シーケンスバルブ70のモジュレータ圧入力ポート77にはモジュレータ圧Pmodが供給され、保持圧入力ポート78にはソレノイドリレーバルブ80を介して第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1が供給される。これにより、自動車10の発進に際して、シーケンスバルブ70は通常供給状態に保持される。この結果、シーケンスバルブ70を介して第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1をクラッチC1に供給して当該クラッチC1を係合(完全係合)させることが可能となる。
また、本実施形態では、第1リニアソレノイドバルブSL1の油圧Psl1が上記所定値Prefまたはそれよりも若干高い値に達した段階、あるいは自動変速機30の前進第2速段が形成される段階で、信号圧出力バルブS1のソレノイドへの通電が開始され、前進第2速段〜第6速段が形成される間、信号圧出力バルブS1のソレノイドへの通電が継続される。このように、信号圧出力バルブS1からモジュレータ圧Pmodと概ね等圧の信号圧P1が出力される間、ソレノイドリレーバルブ80は、図4における右側半分の第2出力状態を形成して出力ポート84を介したモジュレータバルブ52からのモジュレータ圧Pmodの出力を許容する。これにより、モジュレータ圧Pmodがソレノイドリレーバルブ80を介してクラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に供給される。この結果、自動変速機30の前進第2速段〜第6速段が形成される間、クラッチコントロールバルブ60が第2状態に保持されると共に、シーケンスバルブ70が通常供給状態に保持される。
一方、自動変速機30の前進第1速段〜第6速段の何れかが形成されている際に、信号圧出力バルブS1の故障が発生して当該信号圧出力バルブS1から信号圧P1が出力されなくなると、ソレノイドリレーバルブ80は、上述の第1出力状態(取付状態)を形成する。これにより、ソレノイドリレーバルブ80の出力ポート84を介したモジュレータ圧Pmodの出力が断たれることになるが、第1出力状態を形成したソレノイドリレーバルブ80により、出力ポート84を介した第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1の出力が許容される。
そして、本実施形態の自動変速機30では、発進段である前進第1速段を含む複数の前進低速段すなわち前進第1速段から第3速段が形成される際、並びに前進第4速段から第6速段までの複数の前進高速段のうち、前進第4速段が形成される際に、第1リニアソレノイドバルブSL1に対応したクラッチC1が係合される。従って、油圧制御装置50によれば、自動変速機30の前進第1速段から第4速段の何れかが形成された状態での自動車10の走行中に信号圧出力バルブS1の故障が発生したとしても、クラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1を供給することが可能となる。これにより、クラッチコントロールバルブ60を第2状態に保持すると共に、アクセル開度Accに応じてリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltが大きくなったとしてもシーケンスバルブ70を通常供給状態に保持することができる。この結果、シーケンスバルブ70を介してクラッチC1およびC2の少なくとも何れか一方に第1、第2リニアソレノイドバルブSL1,SL2からの油圧Psl1,Psl2を供給して前進第1速段から第4速段の何れかを形成することが可能となる。
これに対して、自動変速機30の前進第5速段または第6速段が形成された状態での自動車10の走行中に信号圧出力バルブS1の故障が発生した場合、ソレノイドリレーバルブ80は上述の第1出力状態(取付状態)を形成するが、この場合、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されないことから、クラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78には油圧が供給されないことになる。ただし、エンジン12すなわちオイルポンプ29が作動してライン圧PLやモジュレータ圧Pmodが生成されていれば、クラッチコントロールバルブ60は、上述のように第2状態に保持され、それによりドライブレンジ圧入力ポート61と第2出力ポート65とが連通される。
従って、シーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78に油圧が供給されないことに起因して、モジュレータ圧Pmodを元圧とするリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltが大きくなった際にシーケンスバルブ70が図4中左側半分のフェールセーフ状態を形成したとしても、クラッチコントロールバルブ60の第2出力ポート65からのドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をクラッチC2に供給すると共に、第6入力ポート76に供給されたライン圧PLをB1/B3切替バルブ90を介してブレーキB1に供給することが可能となる。これにより、自動変速機30の前進第5速段または第6速段が形成された状態での自動車10の走行中に信号圧出力バルブS1の故障が発生したとしても、意図しない急激なダウンシフト、すなわち前進第5速段または第6速段からクラッチC1およびブレーキB1の同時係合により形成される前進第3速へのダウンシフトを発生させることなく、クラッチC2とブレーキB1との同時係合により前進第5速段を形成し(図3参照)、当該前進第5速段での走行を継続させることが可能となる。
また、自動車10の走行中に電源喪失等により上記オールフェール状態が発生すると、ソレノイドリレーバルブ80は第1出力状態(取付状態)を形成する。更に、オールフェール状態が発生した場合、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されないことから、クラッチコントロールバルブ60の信号圧入力ポート63やシーケンスバルブ70の保持圧入力ポート78には油圧が供給されないことになる。ただし、エンジン12すなわちオイルポンプ29が作動してライン圧PLやモジュレータ圧Pmodが生成されていれば、クラッチコントロールバルブ60は、上述のように第2状態に保持され、それによりドライブレンジ圧入力ポート61と第2出力ポート65とが連通される。
従って、オールフェール状態の発生に伴ってリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltがモジュレータ圧Pmodに一致することでシーケンスバルブ70が図4中左側半分のフェールセーフ状態を形成したとしても、クラッチコントロールバルブ60の第2出力ポート65からのドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をクラッチC2に供給すると共に、第6入力ポート76に供給されたライン圧PLをB1/B3切替バルブ90を介してブレーキB1に供給することが可能となる。これにより、自動車10の走行中に電源喪失等によりオールフェール状態が発生しても、前進第5速段を形成して、当該前進第5速段での走行を継続させることが可能となる。
更に、電源喪失等によりオールフェール状態が発生した後に、エンジン12の運転が停止されてライン圧PLやモジュレータ圧Pmodが生成されなくなると、クラッチコントロールバルブ60は、スプリング601の付勢力により第1状態(取付状態)を形成する。そして、エンジン12が再始動されてライン圧PLやモジュレータ圧Pmodが生成されても、クラッチコントロールバルブ60は、スプリング601の付勢力により第1状態(取付状態)に保持される。また、こうしてエンジン12が再始動された際、常開型のリニアソレノイドバルブSLTは、モジュレータ圧Pmodに一致する油圧Psltを出力することから、シーケンスバルブ70は、上述のフェールセーフ状態を形成する。これにより、電源喪失等によりオールフェール状態が発生した後にエンジン12の運転が停止、再開された場合には、マニュアルバルブ53からのドライブレンジ圧PD(ライン圧PL)をクラッチコントロールバルブ60のドライブレンジ圧入力ポート61および第1出力ポート64、シーケンスバルブ70の第4入力ポート74および第1出力ポート79aを介してクラッチC1に供給すると共に、第6入力ポート76に供給されたライン圧PLを第3出力ポート79cからブレーキB1に供給することができる。この結果、電源喪失等によりオールフェール状態が発生した後にエンジン12の運転が停止、再開された場合には、前進第3速段を形成して自動車10を発進させることが可能となる。
以上説明したように、油圧制御装置50によれば、ソレノイドリレーバルブ80(第3切替バルブ)への信号圧P1を出力する信号圧出力バルブS1(常閉型電磁弁)が故障したとしても、ソレノイドリレーバルブ80からクラッチコントロールバルブ60(第1切替バルブ)に切替信号圧として第1リニアソレノイドバルブSL1(第1電磁弁装置)からの油圧Psl1を供給し、当該クラッチコントロールバルブ60の第2状態を形成して保持することが可能となる。更に、油圧制御装置50によれば、ソレノイドリレーバルブ80への信号圧P1を出力する信号圧出力バルブS1が故障したとしても、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されている間、ソレノイドリレーバルブ80からシーケンスバルブ70(第2切替バルブ)に保持圧として第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1を供給することができる。従って、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されている間に信号圧出力バルブS1が故障したとしても、シーケンスバルブ70が通常供給状態を形成した状態でアクセル開度Accが大きくなったのに伴ってリニアソレノイドバルブSLTからの油圧が高まった際に、シーケンスバルブ70が通常供給状態からフェールセーフ状態へと切り替わってしまうのを良好に抑制することが可能となる。
一方、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されていない状態でソレノイドリレーバルブ80への信号圧P1を出力する信号圧出力バルブS1が故障した場合には、ソレノイドリレーバルブ80からシーケンスバルブ70に保持圧が供給されなくなる。この場合、アクセル開度Accが大きくなったのに伴ってリニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltが高まると、シーケンスバルブ70が通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わってしまうことがあり得るが、油圧制御装置50によれば、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されている間にクラッチコントロールバルブ60の第2状態を形成して保持することが可能である。従って、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されていない状態で信号圧出力バルブS1が故障した際に、リニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltによりシーケンスバルブ70が通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わったとしても、クラッチコントロールバルブ60の第2出力ポート65からのドライブレンジ圧PD(係合用油圧)をシーケンスバルブ70を介してクラッチC2に供給すると共に、シーケンスバルブ70からブレーキB1にライン圧PL(係合用油圧)を供給し、クラッチC2(第2油圧係合要素)およびブレーキB1(第3油圧係合要素)の同時係合により形成される前進第5速段での自動車10の走行を継続させることができる。この結果、信号圧出力バルブS1の故障が発生した場合であっても、上述のようなリンプホーム機能を有する油圧制御装置50をより適正に動作させることが可能となる。
また、上記実施形態において、クラッチC1は、自動車10の発進に際して自動変速機30が発進段としての前進第1速段を形成するように係合される発進クラッチである。従って、自動車10の発進に伴って発進クラッチであるクラッチC1を係合させるべく第1リニアソレノイドバルブSL1に油圧Psl1を出力させれば、ソレノイドリレーバルブ80からクラッチコントロールバルブ60に切替信号圧として第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧Psl1を供給し、クラッチコントロールバルブ60の第2状態を形成して保持することが可能となる。
更に、上記実施形態において、クラッチC1は、発進段を含む前進低速段(前進第1速段から第3速段)の形成に際して係合され、クラッチC2は、前進低速段よりも高速側の前進高速段(前進第4速段から第6速段)の形成に際して係合されるものである。従って、第1リニアソレノイドバルブSL1から油圧Psl1が出力されていない状態で信号圧出力バルブS1が故障した際に、リニアソレノイドバルブSLTからの油圧Psltによりシーケンスバルブ70が通常供給状態からフェールセーフ状態に切り替わったとしても、クラッチC2が係合される前進高速段(前進第5速段または第6速段)からクラッチC1が係合される前進低速段(前進第3速段)への急激なダウンシフトが発生するのを抑制することが可能となる。
なお、油圧制御装置50のソレノイドリレーバルブ80の第2入力ポート82に供給される油圧は、上述のモジュレータ圧Pmodに限られるものではなく、オイルポンプ29からの油圧を調圧するプライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLや、マニュアルバルブ53からのドライブレンジ圧PDであってもよい。また、クラッチコントロールバルブ60のドライブレンジ圧入力ポート61や、シーケンスバルブ70の第4、第5および第6入力ポート74,75,76に供給される係合用油圧は、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLや、マニュアルバルブ53からのドライブレンジ圧PDに限られるものではなく、モジュレータ圧Pmodといったライン圧PLに基づく油圧であってもよい。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、油圧制御装置の製造産業において利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 エンジン用電子制御ユニット、15 ブレーキ用電子制御ユニット、16 クランクシャフト、18 フロントカバー、20 動力伝達装置、21 変速用電子制御ユニット(変速ECU)、22 トランスミッションケース、23 発進装置、24 ポンプインペラ、25 タービンランナ、26 ステータ、26a ワンウェイクラッチ、27 ロックアップクラッチ、28 ダンパ機構、29 オイルポンプ、30 自動変速機、31 第1遊星歯車機構、31c 第1キャリヤ、31p 第1ピニオンギヤ、31r 第1リングギヤ、31s 第1サンギヤ、32 第2遊星歯車機構、32c 第2キャリヤ、32p 第2ピニオンギヤ、32r 第2リングギヤ、32s 第2サンギヤ、33 第3遊星歯車機構、33c 第3キャリヤ、33p 第3ピニオンギヤ、33r 第3リングギヤ、33s 第3サンギヤ、34 入力軸、35 出力軸、36 連結ドラム、37 中間シャフト、38 スリーブ、40 デファレンシャルギヤ、50 油圧制御装置、51 プライマリレギュレータバルブ、52 モジュレータバルブ、53 マニュアルバルブ、53d ドライブレンジ圧出力ポート、53e ドレンポート、53l ライン圧入力ポート、53r リバースレンジ圧出力ポート、60 クラッチコントロールバルブ、61 ドライブレンジ圧入力ポート、62 モジュレータ圧入力ポート、63 信号圧入力ポート、64 第1出力ポート、65 第2出力ポート、66 モジュレータ圧出力ポート、67,68 保持圧入力ポート、70 シーケンスバルブ、71 第1入力ポート、71 第2入力ポート、73 第3入力ポート、74 第4入力ポート、75 第5入力ポート、76 第6入力ポート、77 モジュレータ圧入力ポート、78 保持圧入力ポート、79a 第1出力ポート、79b 第2出力ポート、79c 第3出力ポート、80 ソレノイドリレーバルブ、81 第1入力ポート、82 第2入力ポート、83 信号圧入力ポート、84 出力ポート、90 B1/B3切替バルブ、91 アクセルペダルポジションセンサ、92 アクセルペダル、93 ブレーキペダル、94 シフトレバー、99 車速センサ、600,700,800 スプール、601,701,801 スプリング、B1,B2,B3 ブレーキ、C1,C2 クラッチ、DW 駆動輪、F1 ワンウェイクラッチ、S1 信号圧出力バルブ、SL1 第1リニアソレノイドバルブ、SL2 第2リニアソレノイドバルブ、SL3 第3リニアソレノイドバルブ、SL4 第4リニアソレノイドバルブ、SLT リニアソレノイドバルブ。

Claims (4)

  1. 複数の油圧係合要素のうちの何れかを選択的に係合させて複数の変速段を形成すると共に車両に搭載される変速機の油圧制御装置において、
    それぞれ対応する前記油圧係合要素への油圧を出力する複数の常閉型電磁弁装置と、
    アクセル開度に応じた油圧を出力する常開型電磁弁装置と、
    信号圧を出力する常閉型電磁弁と、
    係合用油圧を第1出力ポートから出力する第1状態と、前記係合用油圧を第2出力ポートから出力する第2状態とを選択的に形成する第1切替バルブと、
    前記複数の常閉型電磁弁装置の中の第1電磁弁装置からの油圧を前記複数の油圧係合要素の中の第1油圧係合要素に供給すると共に第2電磁弁装置からの油圧を第2油圧係合要素に供給する通常供給状態を形成すると共に、前記複数の常閉型電磁弁装置のすべておよび前記常閉型電磁弁から油圧が出力されず、かつ前記常開型電磁弁装置から油圧が出力されるオールフェール状態が発生した際に、前記第1切替バルブの状態に応じて前記第1または第2出力ポートからの係合用油圧を前記第1または第2油圧係合要素に供給すると共に前記複数の油圧係合要素の中の第3油圧係合要素に係合用油圧を供給するフェールセーフ状態を形成する第2切替バルブと、
    前記常閉型電磁弁から前記信号圧を入力しない際に、出力ポートを介した前記第1電磁弁装置からの油圧の出力を許容する第1出力状態を形成すると共に、前記常閉型電磁弁から前記信号圧を入力した際に、前記出力ポートを介した所定の油圧の出力を許容する第2出力状態を形成する第3切替バルブと、
    を備え、
    前記第1切替バルブは、前記第1電磁弁装置からの油圧または前記所定の油圧を前記第3切替バルブから切替信号圧として入力し、前記切替信号圧の入力に伴って前記第1状態から前記第2状態へと切り替わって該第2状態に保持され、
    前記第2切替バルブは、前記第1電磁弁装置からの油圧または前記所定の油圧を前記第3切替バルブから前記通常供給状態を保持するための保持圧として入力することを特徴とする油圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の油圧制御装置において、
    前記第1油圧係合要素は、前記車両の発進に際して前記変速機が発進段を形成するように係合される発進時係合要素であることを特徴とする油圧制御装置。
  3. 請求項2に記載の油圧制御装置において、
    前記第1油圧係合要素は、前記発進段を含む前進低速段の形成に際して係合されると共に、前記第2油圧係合要素は、前記前進低速段よりも高速側の前進高速段の形成に際して係合されることを特徴とする油圧制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の油圧制御装置において、
    オイルポンプからの油圧を調圧してライン圧を生成する調圧バルブを更に備え、
    前記所定の油圧および前記第2切替バルブを介して前記第1、第2および第3油圧係合要素に供給される係合用油圧は、前記ライン圧または該ライン圧に基づく油圧であることを特徴とする油圧制御装置。
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