JP2014006194A - 構造体の製造方法 - Google Patents

構造体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014006194A
JP2014006194A JP2012143143A JP2012143143A JP2014006194A JP 2014006194 A JP2014006194 A JP 2014006194A JP 2012143143 A JP2012143143 A JP 2012143143A JP 2012143143 A JP2012143143 A JP 2012143143A JP 2014006194 A JP2014006194 A JP 2014006194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
layer
seed layer
metal body
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012143143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014006194A5 (ja
Inventor
Takayuki Tejima
隆行 手島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012143143A priority Critical patent/JP2014006194A/ja
Priority to US13/924,816 priority patent/US9228961B2/en
Publication of JP2014006194A publication Critical patent/JP2014006194A/ja
Publication of JP2014006194A5 publication Critical patent/JP2014006194A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials
    • G01N23/20008Constructional details of analysers, e.g. characterised by X-ray source, detector or optical system; Accessories therefor; Preparing specimens therefor
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/06Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diffraction, refraction or reflection, e.g. monochromators
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/06Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diffraction, refraction or reflection, e.g. monochromators
    • G21K1/062Devices having a multilayer structure
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K2207/00Particular details of imaging devices or methods using ionizing electromagnetic radiation such as X-rays or gamma rays
    • G21K2207/005Methods and devices obtaining contrast from non-absorbing interaction of the radiation with matter, e.g. phase contrast

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】X線遮蔽部とX線透過部が配列した構造体のX線遮蔽部を金属めっきで製造する際、X線遮蔽部にボイド発生を抑制する製造方法を提供する。
【解決手段】構造体の製造方法は、少なくとも、第1の基板2とエッチングストップ層10とシード層4とをこの順に有する一体物(基板5)の第1の基板2を、エッチングストップ層とは反対側の面からエッチングすることにより、エッチングストップ層の第1の基板側の表面の一部が露出するように第1の基板に孔または複数の間隙を形成する工程と、エッチングストップ層10の第1の基板側の露出した表面からエッチングストップ層の一部をエッチングしてシード層の第1の基板側の表面の一部を露出させる工程と、シード層をシードとしてシード層の第1の基板側の表面にめっきを行うことにより、孔もしくは間隙の少なくとも一部に金属を充填して金属体9を形成する工程。
【選択図】図1

Description

本発明は構造体の製造方法に関する。
周期構造を有する構造体からなる回折格子は分光素子として様々な機器に利用されている。特に、X線吸収率が高い金属で形成される構造体は、物体の非破壊検査や、医療分野に用いられている。
X線吸収率が高い金属で形成される構造体の用途の一つとして、X線のタルボ干渉を用いた撮像を行う撮像装置の、遮蔽格子があげられる。X線タルボ干渉を用いた撮像方法(X線タルボ干渉法)は、X線の位相コントラストを利用したイメージング方法(X線位相イメージング法)の一つである。
X線タルボ干渉法について簡単に説明をする。X線タルボ干渉法を行う一般的な撮像装置では、空間的に可干渉なX線が、X線を回折する回折格子と被検体を通過して干渉パターンを形成する。その干渉パターンが形成される位置に、X線を周期的に遮蔽する遮蔽格子を配置してモアレを形成する。このモアレを検出器によって検出し、その検出結果を用いて撮像画像を得る。
タルボ干渉法に用いられる一般的な遮蔽格子は、イメージングの求める分解能により2〜8μm程度のピッチで(以下、単に遮蔽部と呼ぶことがある)とX線透過部(以下、単に透過部と呼ぶことがある)とが配列している構造を有する。X線遮蔽部は、例えば金のような、X線吸収率が高い金属からなる高アスペクト比(アスペクト比とは、構造体の高さまたは深さhと横幅wの比(h/w)である。)な構造体で形成されることが多い。
また、このような構造を有する遮蔽格子は、上述のように干渉パターンを形成するX線の一部を遮蔽してモアレを形成するためだけでなく、X線の空間的な可干渉性を向上させるためにも用いられることがある。このように用いられる遮蔽格子は特に線源格子(又は光源格子)と呼ばれる。線源格子をX線源と回折格子の間に配置すると、仮想的に微小焦点X線源が配列した状態を作り出すことができる。X線源の焦点(X線発生部)が小さい方がそのX線源から発生するX線の空間的な可干渉性が高いため、このように線源格子を用いることによりX線の空間的な可干渉性を向上させることができる。尚、このように仮想的に微小焦点X線源が配列した状態を作り出して行うタルボ干渉法は、タルボ・ロー干渉法と呼ばれる。以下特に断りがない限り、本明細書における遮蔽格子とは線源格子のことも含む。
このような遮蔽格子の作製方法としては、モールドにめっきを用いて金属を充填する方法が知られている。
特許文献1には、導電基板とエッチング基板とが接合された基板のエッチング基板をエッチングして複数の溝を形成し、導電性基板をシード層とするめっきにより溝のそれぞれに金を充填して金属体を形成する方法が開示されている。
特開2012−93332号公報
しかしながら特許文献1の方法では、エッチング基板のエッチング方法と導電基板の材料によっては導電基板もエッチングされる可能性がある。導電基板がエッチングされると、金の充填の開始位置がばらつく可能性がある。
そこで本発明は、モールドにめっきを用いて金属を充填して構造体を製造する方法において、めっきの開始位置のばらつきを軽減することを目的とする。
その目的を達成するために、本発明の一側面としてのX線遮蔽格子の製造方法は、少なくとも、第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順に有する一体物の前記第1の基板を、前記エッチングストップ層とは反対側の面からエッチングすることにより、前記エッチングストップ層の前記第1の基板側の表面の一部が露出するように前記第1の基板に孔または複数の間隙を形成する工程と、前記エッチングストップ層の前記第1の基板側の露出した表面から前記エッチングストップ層の一部をエッチングして前記シード層の前記第1の基板側の表面の一部を露出させる工程と、前記シード層をシードとして前記シード層の前記第1の基板側の表面にめっきを行うことにより、前記孔もしくは間隙の少なくとも一部に金属を充填して金属体を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
本発明によれば、モールドにめっきを用いて金属を充填して構造体を製造する方法において、めっきの開始位置のばらつきを軽減することができる。
本発明の実施形態1の工程図である。 本発明の実施形態1の第1の工程を説明する工程図である。 本発明の実施例1を説明する工程図である。 本発明の実施例2を説明する工程図である。 本発明の実施形態1の第1の基板のパターンの例の上面図である。 本発明の実施形態2の工程図である。 本発明の実施形態2の変形例の工程図である。 比較例により製造される構造体の例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、本実施形態により製造された構造体をX線タルボ干渉法に用いられるX線遮蔽格子として用いる場合について説明をするが、その他の用途に用いることもできる。本実施形態により製造された構造体はX線遮蔽部(以下、単に遮蔽部ということがある。)とX線透過部(以下、単に透過部ということがある。)が配列した遮蔽格子である。本実施形態により製造された構造体をX線タルボ干渉法の遮蔽格子として用いる場合、X線遮蔽部は、入射したX線の80%以上を遮蔽できることが好ましい。遮蔽部を構成する金属体にボイドが発生すると、その構造体をX線遮蔽格子として用いた場合にX線の吸収量が低下してX線遮蔽部とX線透過部とのX線透過量のコントラストが低下する。X線タルボ干渉法において、用いる遮蔽格子のX線透過量コントラストが低下すると、一般的に得られる画像の解像度やコントラストも低下する。
本実施形態に係る遮蔽格子の製造方法は、下記の工程を有する。
(1).少なくとも、第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順に有する一体物の第1の基板をエッチングする工程。このとき、エッチングストップ層とは反対側の面から、エッチングストップ層の第1の基板側の表面の一部が露出するまで第1の基板をエッチングすることで、第1の基板に孔または複数の間隙を形成する工程。
(2).エッチングストップ層のうち、第1の基板側の露出した表面からエッチングストップ層の一部をエッチングする工程。この時、シード層の第1の基板側の表面の一部が露出するまでエッチングを行う。
(3).第1の基板の頂面と、孔の側壁もしくは複数の間隙の側壁に第1の絶縁膜を形成する工程。
(4).シード層をシードとしてシード層の第1の基板側の表面にめっきを行うことにより、孔もしくは間隙の少なくとも一部に金属を充填して金属体を形成する工程。
(1)の工程において、第1の基板とシード層を有する一体物を用いることで、新たにシード層を成膜しなくても電気めっきを行うことができる。孔(溝)もしくは間隙が形成された基板にシード層を成膜する場合、例えば蒸着を用いることができる。しかし、シード層を蒸着する場合、基板の中心からの距離が大きくなるにつれて基板面に対して垂直に蒸着物が侵入しにくくなり、シード層の蒸着は困難になる。したがって、シード層を蒸着する場合、シード層を蒸着する基板の面積を大きくすることは難しいが、本実施形態では(1)の工程で第1の基板とシード層が接合されるため、シード層を蒸着する必要がない。また、一体物は第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順で有しているため、第1の基板をエッチングしてもそのエッチングがシード層まで届くことを防ぐことができる。これにより、形成される金属体の厚みのばらつきを軽減し、遮蔽格子の遮蔽部のX線遮蔽率のばらつきを軽減することができる。
以下、上述の工程について図1((a)〜(c))に基づいてより詳細に説明する。
尚、上述の(1)から(4)の工程は、後述の(第1工程)〜(第4工程)にそれぞれ順番に対応する。また、以下、説明のために、第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順に有する一体物のことを、第1の基板とシード層がエッチングストップ層を介して接合された基板と呼ぶことがある。このとき、接合された基板とは第1の基板にエッチングストップ層やシード層を張り合わせることだけでなく、例えば金属層を蒸着することでエッチングストップ層やシード層が形成された第1の基板のことも含む。
(第1工程)
本実施形態における第1工程では、まず、第1の基板とシード層がエッチングストップ層を介して接合された基板を作成し、その後、第1の基板をエッチングして第1の基板に孔または複数の間隙を形成する(図1(a)))。第1工程について図2を用いて説明をする。
まず、第1の基板2と、シード層4がエッチングストップ層10を介して接合された基板5を作製する。尚、本実施形態では、シード層4の、第1の基板と反対側の面に第2基板3を接合して接合された基板5を補強している。
第1の基板2は、X線吸収率が小さく、且つ、エッチングによりパターニングできる基板が好ましい。例えば、半導体プロセスを用いることができるシリコン基板が好ましい。
シード層は導電性を有する層であり、金属で形成されていることが好ましい。一般的にはシード層の材料として用いられている材料であれば、本実施形態のシード層として用いることができるが、金または金の合金を用いることがより好ましい。また、シード層は1層である必要はなく、例えば金からなる層とニッケルからなる層を重ねてシード層としても良い。
エッチングストップ層は第1の基板2をエッチングする際にシード層がエッチングされることを抑制することができれば良く、第1の基板2をエッチングする際のエッチング方法に合わせて適宜材料と層厚を選択することができる。例えば、シリコンの深堀エッチングに適したエッチング方法として知られている、Boschプロセスによる反応性イオンエッチング(RIE)を用いて第1の基板をエッチングする場合、エッチングストップ層としてクロムの層を用いることができる。このとき、層厚は5nm以上であることが好ましい。また、1μm程度以下であることが好ましい。尚、BoschプロセスによるRIEとは、SFガスによるエッチングとCガスによる側壁保護膜堆積を交互に行うRIEである。
第2の基板3はX線の吸収率が小さいものが好ましい。例えば、シリコン、石英、ポリイミド等を用いることができる。
第1の基板としてシリコン基板を用い、シード層とエッチングストップ層の材料として金属を用いたたときの、第1の基板とシード層を接合した基板5の作成方法の例を、図2((a)〜(b))に示す。
まず、図2(a)に示すように第1の基板2と第2の基板3を用意する。第1の基板には金属層14が、第2の基板には金属層24が形成されている。これらの金属層14,24は単層であっても良いし、多層であっても良い。
尚、これらの基板を用意するとは、これらの基板を作成しても良いし、購入するなどして入手しても良い。
第1の基板と金属層14の接合面に用いる金属としては、銅、ニッケル、鉄、クロム、チタン、錫、金を用いることができる。第2の基板と金属層24の接合面も同様である。
次に、図2(b)に示すように第1の基板2と第2の基板3を、互いの基板の接合面に形成された金属層14、24を介して接合する。これにより、第1の基板に形成された金属層14と第2の基板に形成された金属層24が接合し、金属層34を形成する。
金属層34はエッチングストップ層10とシード層4を有する。このとき、シード層と第1の基板の間にエッチングストップ層が形成されるように第1の基板2と第2の基板のそれぞれに金属層14,24を形成しておく。尚、第1の基板2とエッチングストップ層10の間にはシード層以外の層であれば接合されていても良い。但し、X線透過率の低い材料の層が接合されていると、透過部のX線透過率も低くなるため、X線透過率の低い材料を接合することが好ましい。
このとき、第1の基板の金属層14層と第2の基板の金属層24の接合面は金であることが好ましい。第1の基板の金属層14層と第2の基板の金属層24の接合面が金だと、金バンプに代表されるように金属層同士の接合を工業的に常温で行うことができるためである。
次に、第1の基板をエッチングして第1の基板に複数の間隙1を形成して第1の基板にパターンを形成する。このエッチングは、エッチングがエッチングストップ層に到達し、エッチングストップ層の一部が露出するまで行う。
第1の基板に形成するパターンの形状やサイズは、製造する構造体の周期パターンによって決まる。X線タルボ干渉法でモアレを形成するためのX線遮蔽格子として用いる場合は、10数μm〜数μmピッチのライン状もしくはドット状のパターンが一般的である。第1の基板2に形成するパターンの例を図5((a)〜(c))に示した。尚、図5は上面図であるため、第1の基板2はその頂面6が示されている。図5(a)は、第1の基板内にライン状の間隙110が形成されることで第1の基板にパターンが形成されている。図5(b)は、ライン状の第1の基板が離間して配列されることで第1の基板にライン状の間隙210が形成されており、第1の基板と間隙210の配列によって第1の基板にパターンが形成されている。但し、後述する第3工程においてこの間隙210に金属を充填する際に金属が図5(b)中の上下の方向に漏れないようにしておく必要がある。例えば間隙210の少なくとも上下方向を覆う枠体を、第1の基板とは異なるもので形成しておけばよい。尚、このように間隙210の上下が第1の基板に挟まれていなくても、この間隙は第1の基板内に形成されているとする。図5(c)は、ドット状の第1の基板が離間して配列されるように第1の基板に孔310を形成した例である。このように、複数の間隙の代わりに孔を形成しても良い。本明細書では、基本的に間隙を形成する場合について説明をするが、孔を形成する場合も同様である。図5(d)は、図5(c)の孔310を覆う枠体がないパターンを表している。この場合も、図5(b)同様に第3工程において孔410に充填する金属が漏れないような工夫が必要である。また、このように孔410の一部の領域のみが第1の基板に挟まれていても、この孔410は第1の基板内に形成されているとする。
尚、ここで第1の基板に形成したパターンのうち、第1の基板があるところが遮蔽格子の透過部として、第1の基板の間隙があるところが遮蔽格子の遮蔽部として機能する。
このように第1の基板をエッチングする方法の例について説明をする。
図2(c)に示すように、第1の基板2の頂面6(エッチングストップ層とは反対側の面)にマスク層11を形成し、第1の基板2の頂面6を部分的にマスク層11から露出させてマスクパターンを形成する。ここで形成するマスクパターンによって第1基板に形成されるパターンが決まる。また、予め第1の基板2の頂面6上にSiO膜を形成しておけば、SiO膜をマスク層11とすることもできる。SiO膜をマスク層11とすれば第1の基板にパターンを形成した後にも頂面6上にSiO膜を残すことができ、後の工程での絶縁膜(第2)として機能させることができる。例として、SiO膜をマスク層11とし、フォトレジストを用いてマスクパターンを形成する場合について説明する。頂面6上にSiO膜を形成し、SiO膜上にフォトレジストを塗布する。そして、フォトレジストを露光して、パターンを形成する。フォトレジストのパターンから露出したSiO膜をエッチングして第1の基板の頂面を露出させる。これにより、頂面6にSiO膜とフォトレジストからなるマスク層が形成され、頂面の一部がマスク層から露出した第1の基板を得ることができる。SiO膜のエッチングは、例えば、ドライエッチング法が好ましい。ドライエッチング法のなかでも、CHFプラズマによるドライエッチング法が好ましい。また、SiO膜のエッチング後、フォトレジストを除去してもよい。
次に、図2(d)に示すように、マスク層11をマスクとして、第1の基板2をエッチングし、金属層34を露出させる。これにより、第1の基板に孔もしくは間隙(図5における110、210、310、410)が形成される。この孔もしくは間隙に後述する第3工程で金属を充填して金属体9を形成する。実施形態により製造される構造体を、X線タルボ干渉法においてモアレを形成する遮蔽格子として用いる場合、その金属体9がX線遮蔽部として機能するため、間隙の深さが深い方がX線の遮蔽率を高くすることが可能になる。さらに金属体9の配列が狭ピッチになると、得られるイメージング像の解像度が向上する。よって、間隙のアスペクト比が高い方がイメージング像の解像度が向上する。X線タルボ干渉法において用いる遮蔽格子として用いる場合は間隙のアスペクト比としては10以上150以下であることが好ましい。但し、間隙のアスペクト比とは、第1の基板に形成された間隙のうち、最も小さい幅を有する部分のアスペクト比である。例えば、図5(a)、(b)に示したパターンを形成するように間隙が形成されている場合、第1の基板に挟まれた間隙110,210の幅(図面中の横方向)と間隙の深さ(図面中の紙面に垂直な方向)の比である。また、図例えば、図5(c)、(d)に示したパターンを形成するように孔が形成されている場合、孔310,410のうち、ドット状に配列された第1の基板に挟まれた部分の幅と孔の深さの比である。
第1の基板2のエッチング方法として、溶液使用のウェットエッチング法とイオンスパッタや反応性ガスプラズマ等のドライエッチング法を用いることができる。高アスペクト比な間隙の形成に適しているのは、反応性ガスプラズマによるドライエッチングの中でも、反応性イオンエッチング(RIE)である。RIEの中でも、BoschプロセスによるRIEが、より高アスペクト比な間隙の形成に適している。
図2に示したように、第1の基板2と金属層34とが直接接するように接合した基板を置用いると、プラズマを用いたエッチングにおいてプラズマが衝突することで第1の基板2が帯電しても、金属層34によって効率良く除電される。このため、図5(c)に示すように第1の基板2がピラー構造であっても、隣なりあうピラー同士のスティキングが抑制され、第1の基板に形成されたパターンのピッチの乱れを抑制することができる。さらに第2の基板3として導電性基板を用いるとより除電の効果は高まる。BoschプロセスのRIEを用いた場合、RIE後に、側壁保護膜を除去することが望ましい。除去の方法として、例えば、酸素プラズマアッシングやハイドロフルオロエーテル(HFE)溶液による洗浄がある。
以上の工程により、孔もしくは複数の間隙が設けられたシリコンからなる第1の基板2と第2の基板3とが金属層34を介して接合された基板5を用意することができる。この金属層は少なくともエッチングストップ層10とシード層4を有する。
尚、図2(b)に示したような、第1の基板と、シード層とがエッチングストップ層を介して接合された基板を購入などの方法で入手し、第1の基板をエッチングして孔もしくは複数の間隙を形成しても良い。
(第2工程)
エッチングストップ層は第1の基板をエッチングする際に第1の基板とシード層の間にあればよいため、第1の基板のエッチングの後にエッチングストップ層10の一部を除去し、シード層4を露出させる。エッチングストップ層の除去方法は、エッチングストップ層とシード層の材料を考慮して、エッチングストップ層を選択的に除去する方法を選択すればよい。例えばエッチングストップ層がクロムからなる層である場合は、エッチングストップ層の除去にクロムエッチング水溶液を用いたエッチングを用いることができる。尚、めっきを行う前までにエッチングストップ層を除去すればよく、例えば第2工程と後に説明する第3工程の順番は前後しても良い。また、シード層の少なくとも一部が露出すればよいため、第1の基板とシード層に挟まれた部分以外の露出している部分の全てを除去しても良いし、露出している部分の一部を残しても良い。
第1の基板とシード層がエッチングストップ層を介して接合された基板の、第1の基板をエッチングすることによりパターンを形成する工程は、図2を用いて説明をした方法以外の方法で行っても良い。例えば第1の基板とシード層をエッチングストップ層を介して接合し、第1の基板をエッチングしてから第2の基板とを接合しても良いし、第1の基板、エッチングストップ層とシード層の強度によっては第2の基板はなくても良い。但し、図5(b)〜(d)に示すような第1の基板の一部が離間しているパターンを形成する場合は、図2に示した方法のように第1の基板と第2の基板を金属層を介して接合してから第1の基板にパターンを形成することが好ましい。エッチングストップ層を介してシード層と接合された第1の基板をエッチングしてエッチングストップ層を露出させたものと第2の基板とを接合しても第1の基板の一部が離間しているパターンを形成することはできる。しかし、この方法だと、エッチングストップ層とシード層の層厚が小さいとパターンの維持が難しく、エッチングストップ層とシード層の層厚が大きいと透過部のX線遮蔽率の増加につながる可能性がある。
(第3工程)
第3工程では、図1(b)に示すように、第1工程で作製された、接合された基板5の第1の基板の間隙1の側壁7および頂面6に第1の絶縁膜8を形成する。第1の絶縁膜の厚さとしては0.01μm以上、5μm以下が好ましい。
第1の基板の間隙1の側壁7および頂面6に第1の絶縁膜8を形成することで、側壁および頂面から金属が析出してボイドが発生することを抑制することができる。
また、めっきにより充填された金属と第1の基板の材料によっては、その金属と第1基板が直接触れていることにより金属と第1の基板との界面においてマイグレーションが起きることがある。マイグレーションとは、電界の影響で金属成分が非金属媒体の中を移動する現象のことである。このマイグレーションが起きると、遮蔽部との界面における透過部のX線透過量が低下し、透過部と遮蔽部のX線透過量のコントラスト(以下、X線透過コントラストということがある)の低下につながる。
本実施形態では金属を充填する前に間隙1の側壁7に第1の絶縁膜を形成することにより、この第1の絶縁膜がマイグレーション抑制層として機能することができるため、このマイグレーションの発生を抑制することができる。
尚、第1の基板の抵抗や電気めっき時の電流、充填する金属、第1の基板のパターンによっては第1の絶縁膜を形成しなくてもボイドの発生が無視できる程度のこともある。
また、マイグレーションが無視できる程度以下にしか起きない場合もある。これらの場合は、第1の絶縁膜を形成しなくても良く、第3工程を省略することもできる。
第1の絶縁膜の形成方法は特に限定されず、例えば、CVD、熱酸化、電子ビーム蒸着、真空スパッタなどを用いることができる。但し、第1工程で第1基板のエッチングにBoschプロセスを行うRIEを用いる場合、CVDまたは熱酸化を用いることが好ましい。Boschプロセスを行うRIEを用いて第1の基板をエッチングすると、第1の基板の間隙1の側壁7にはscallopsという連続的な段差構造ができることが知られている。CVDまたは熱酸化用いて絶縁膜を形成すると、この段差構造の凹部もしくは頂面6の方向からみて影となるところにも絶縁膜を成膜することができるためである。
本明細書においてCVDとは、減圧雰囲気下で加熱された基板上に、目的とする絶縁膜の成分を含む原料ガスを供給し、基板表面あるいは気相での化学反応により絶縁膜を堆積させることをいう。CVDでは基板温度が300℃以下で基板上に絶縁膜を形成することができるため、第1の絶縁膜の成膜温度をシード層4の融点以下にすることができる。シード層4の融点以上に加熱すると第1の基板に形成されたパターンのピッチが乱れる可能性がある。
第1の基板にシリコン基板を用いる場合、オルガノポリシロキサンの前駆体を気化させ気相にて加水分解と重縮合によってオルガノポリシロキサンの絶縁膜を形成することも、本明細書ではCVDを用いて絶縁膜を形成するという。
第1の基板2の頂面6および間隙の側壁7には自然酸化膜が存在する。オルガノポリシロキサンの前駆体が気化したものが間隙に侵入すると、自然酸化膜表面のシラノール基(Si−OH)とオルガノポリシロキサンの前駆体が加水分解し結合する。さらに自然酸化膜表面のシラノール基(Si−OH)と結合したオルガノポリシロキサンが、気化したオルガノポリシロキサンの前駆体と重縮合し、オルガノポリシロキサンの化学結合が繰り返された絶縁性の膜を形成する。
本実施形態では、オルガノポリシロキサンの前駆体としてシランカップリング剤を使用することができる。シランカップリング剤を用いれば容易に気相にて、ジアルキルポリシロキサンまたはモノアルキルポリシロキサンからなる絶縁膜を形成することができる。
本実施形態において、ジアルキルポリシロキサンを形成するのに使用できるシランカップリング剤としては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジブロモシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジクロロシラン、ジエチルジブロモシランを用いることができる。
また、モノアルキルポリシロキサンを形成するのに使用できるシランカップリング剤としては、トリメトキシメチルシラン、トリエトキシメチルシラン、トリクロロメチルシラン、トリブロモメチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリエトキシエチルシラン、トリクロロエチルシラン、トリブロモエチルシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリエトキシプロピルシラン、トリクロロプロピルシラン、トリブロモプロピルシラン、トリメトキシブチルシラン、トリエトキシブチルシラン、トリクロロブチルシラン、トリブロモブチルシラン、デシルトリクロロシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン、n−ドデシルトリエトキシシラン、n−オクチルトリクロロシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、ペンチルトリエトキシシランを用いることができる。
第1の基板としてシリコン基板を用いる場合、熱酸化を用いて第1の絶縁膜を形成しても良い。シリコンを熱酸化すると、間隙1の側壁7にできた段差の凹部もしくは頂面6の方向からみて影となるところにも第1の絶縁膜8を形成することができる。但し、シリコンを熱酸化させる際には1000℃近くまでシリコン基板を加熱するため、エッチングストップ層とシード層の材料によってはそれらの融点付近まで加熱されて間隙1のピッチが乱れる可能性がある。特に図5(c)または(d)のように第1の基板であるシリコンがピラー状に配列することでパターンが形成されている場合、融点付近までシード層を加熱することでピラーが倒れてパターンが乱れてしまう可能性がある。そのため、熱酸化の温度を考慮してエッチングストップ層とシード層の材料を選択するか、CVDを用いて第1の絶縁膜を形成することが好ましい。
(第4工程)
次に、図1(c)に示すように、シード層4をシードとしてシード層の第1の基板側の表面にめっきを行い、第1の基板の間隙の少なくとも一部に金属を充填して金属体9を形成する。本実施形態で製造された構造体をX線遮蔽格子として用いる場合、本工程において充填する金属としてはX線の吸収率の大きな金属から選択する。X線の吸収率の大きな金属としては、例えば金やタングステンおよびそれらの合金が挙げられる。
シード層4をシードとしてめっきをおこなうためには、シード層4の一部を露出させる必要がある。そのため、シード層4上にエッチングストップ層10や第1の絶縁膜8が形成されている場合は、それらを除去し、シード層の一部を露出させる。尚、シード層の一部とは、シード層上にエッチングストップ層と第1の基板が形成されている部分以外(孔もしくは複数の間隙が形成されている部分)の全てでも良い。
本実施形態では、シード層上またはエッチングストップ層上に形成された第1の絶縁膜を選択的に除去し、間隙の側壁7および第1の基板の頂面6に形成された第1の絶縁膜は残したまま、めっきを行う。
シード層4上の第1の絶縁膜を選択的に除去するには、異方性の高いエッチング法(異方性エッチング)を用いることが好ましい。異方性エッチング法として、例えば、イオンスパッタや反応性ガスプラズマエッチング法がある。異方性エッチング法を用いると、エッチングの異方性により、シード層4上の第1の絶縁膜が、間隙の側壁7に形成された第1の絶縁膜に対して優先的に除去される。しかし、第1の基板の頂面6上に形成された第1の絶縁膜はシード層上の絶縁膜と同様に除去される。そこで、予め第1の基板の頂面6には第1の絶縁膜の他にも絶縁膜を形成しておき、シード層上の第1の絶縁膜の膜厚よりも頂面上の絶縁膜の膜厚を大きくしておく。例えば、図2に示したように第1工程で第1基板をエッチングする際のマスク層として第2の絶縁膜を形成しておき、第2の絶縁膜上に第1の絶縁膜を形成してからシード層4上の第1の絶縁膜の除去を行う。
このようにすれば、シード層が露出するまで第1の絶縁膜の除去を行うことにより頂面上の第1の絶縁膜が除去されても、頂面上に形成された第2の絶縁膜の少なくとも一部が残っている。また、第1の絶縁膜を形成した後、斜方蒸着を用いて第1の絶縁膜上に選択的に第3の絶縁膜を形成してからシード層4上の第1の絶縁膜の除去を行っても良い。このようにすれば、シード層を露出させるためにシード層上の第1の絶縁膜を除去する際に、頂面においてはまず斜方蒸着により形成された第3の絶縁膜が除去されてから第1の絶縁膜が除去される。そのため、第1の絶縁膜の少なくとも一部を残したままシード層を露出させることができる。
このように、予めシード層上の第1の絶縁膜の膜厚よりも第1の基板の頂面6上の膜厚を大きくしておくことでシード層上の絶縁膜を選択的に除去する場合、頂面上の絶縁膜の膜厚(総膜厚)はシード層上の絶縁膜の膜厚よりも0.2μm以上大きいことが好ましい。また、頂面上の絶縁膜の膜厚がシード層上の絶縁膜の膜厚よりも0.4μm以上大きいことが更に好ましい。
第1の絶縁膜の下にエッチングストップ層が形成されている場合は第1工程の説明に記載したようにエッチングストップ層とシード層の材料を考慮してエッチングストップ層を選択的に除去する方法でエッチングストップ層を除去する。
シード層4に外部電源の陰極を繋いで通電すると、シード層4をシードとするめっきが行われ、間隙に金属が充填されて金属体9が形成される。すると、第1の基板2内に金属体9形成された構造体が得られる。また、第2の基板3として導電性を有する基板を用いれば、第2の基板3に外部電源の陰極を繋いで通電することでめっきを行うことが可能になる。第2の基板に陰極を繋いで通電すると、第1の基板2面内に外部電源の陰極を繋ぐための通電ポイントを設けなくてもよい。そのため、通電ポイントを設けなくて良い分第1の基板2面内の広い領域にパターンを形成することができるため、X線遮蔽格子の格子として機能する面を広くすることができる。
第1の基板2の頂面6および間隙の側壁7には絶縁膜が形成されているため、選択的にシード層4上からめっきが成長する。例えば、アルカリ性でノンシアンの金めっき液を用いても第1の基板2の頂面6および間隙の側壁7からの金の析出を抑制することができる。特にBoschプロセスのRIEにて形成された間隙の側壁の連続的な段差構造は反応の活性点となりやすく、上述の金めっき液を使用すると側壁への金の析出が発生しやすい。本実施形態では連続的な段差構造が形成されたシリコン表面上にも第1の絶縁膜を形成するので、金の析出が抑制される。
尚、間隙の空間全部に金属を充填しなくても良く、例えば間隙の深さの半分まで金属が充填されたところでめっきを終えても良い。X線遮蔽格子として用いる場合、遮蔽するX線のエネルギーと得たい遮蔽率に応じて金属を充填する深さを決めることができる。
本実施形態により、製造された構造体は、図1(c)に示すように、第1の基板とシード層とがエッチングストップ層により介して接合された基板5と金属体9を備える。第1の基板にはパターン状に間隙が形成されており、この間隙に金属体が形成されている。この構造体をX線遮蔽格子として用いる場合、金属体が遮蔽部として機能するため、第1の基板に形成された間隙のパターンは、製造したいX線遮蔽格子の遮蔽部のパターンに応じて形成されている。
(実施形態2)
実施形態2では、実施形態1により製造した構造体を更に加工することによって、タルボ干渉法に用いる遮蔽格子としてより好ましい構造体を製造する方法について図6を用いて説明をする。
本実施形態は、実施形態1と同様の方法で構造体を形成する工程(実施形態1の第1工程〜第4工程)と、実施形態1にて製造された構造体から金属体9を取り出す工程と、取り出された金属体9に樹脂を塗布し樹脂を固化して樹脂層22を形成する工程とを備える。
尚、本実施形態は説明のために図5(c)に示したようなパターンが形成された第1の基板を用いて構造体を製造する方法について説明をするが、他のパターンを形成しても良い。
金属体9を取り出す工程(図6(a)、(b))は、第1の基板2と第2の基板3をエッチングすることによって行う。エッチングの方法としては充填された金属体9がエッチングされにくい方法であれば、ウェットエッチングとドライエッチングの何れも用いることができる。例えば、第1の基板と第2の基板にシリコンを用い、金属体の材料として金を用いた場合、ウェットエッチングの方法としては、フッ化水素酸と硝酸とからなる水溶液を使用することができる。第1の絶縁膜としてSiOやSiNを使用した場合、フッ化水素酸と硝酸とからなる水溶液を用いれば第1の絶縁膜もエッチングすることができる。また、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムのような無機アルカリ、水酸化テトラメチルアンモニウムやヒドラジンやエチレンジアミンのような有機アルカリの水溶液を用いることもできる。また、ドライエッチングの方法としてはXeFを反応性ガスとして用いるエッチングが挙げられる。XeFはシリコンを選択的にエッチングできるガスである。また、本実施形態では第1の基板と第2の基板から金属体が取り出せればよい。シード層の材料と金属体の材料が同じ場合、シード層と金属体は一体となり、金属体からシード層を取り除くことが難しいことがあるが、金属体からシード層を取り除かなくても良い。シード層以外にも、第1の基板と第2の基板の一部や絶縁膜等が金属体に残っていてもよい。とり取り出された金属体9は第1の基板があったところに高アスペクト比な孔23が形成された構造を有する(図6(b))。
次に、取り出された金属体の表面と、金属体に形成された孔23に樹脂を塗布し、樹脂を固化して樹脂層22を形成する(図6(c))。本実施形態では必ずしも全ての孔23内に樹脂が充填されている必要はなく、さらに孔内の樹脂にボイドが発生してもよい。また、本実施形態の固化とは流動性の樹脂を紫外線、熱または触媒等により硬化させることをいい、樹脂として紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、2液混合硬化型樹脂等が使用できる。金属体9に樹脂層22を形成することによって、取り出された金属体9の強度とハンドリング性を向上させることができる。また、一般的に樹脂はシリコン基板よりもX線吸収率が小さい。そのため、第1の基板と第2基板としてシリコンを用いた場合、本実施形態によって製造される構造体をX線タルボ干渉法においての遮蔽格子として用いると、実施形態1の構造体を遮蔽格子として用いるよりも透過コントラストの高い遮蔽格子とすることができる。
更に、図7に示すように、金属体9を取り出し(図7(a))、変形させた状態(図7(b))で樹脂層を形成する工程を行えば、樹脂層により金属体を変形させた状態を保つことができる(図7(c))。金属体を変形させた状態で樹脂層を形成するには、金属体9に樹脂を塗布後に金属体9を変形させて樹脂を固化してもよいし、金属体9を変形させたまま樹脂を塗布して固化させても良い。例えば、発散X線を使用したタルボ干渉法を行う場合、遮蔽格子が平面状だとX線の入射角度によりケラレが生じる。これを防ぐためにR形状又は球面R形状に湾曲した遮蔽格子を用いればよい。本実施形態ではシリコン基板から取り出した金属体をR形状又は球面R形状に湾曲させた状態で樹脂層を形成することで、上述のX線のケラレを軽減することができる。
R形状に変形させた状態で樹脂層を形成すると、金属体に形成された複数の孔23の深さ方向の向きもR形状に反映した向きになる。また、球面R形状に変形させた状態で樹脂層を形成すると、金属体の複数の孔23の深さ方向の向きを、複数の孔の延長線上で1点に集中する向きにすることができる。ここで、R形状とは円筒を深さ方向に切り取った形状のことをいい、球面R形状とは球面状の連続曲面のことをいう。
金属体の変形方法は、例えば型に金属体を直接または間接的に接触させて変形させる方法を用いることができる。このように型を用いて金属体を変形させる場合、型に接触させる面は平らであることが好ましい。型に接触させる面が平らでない場合、その面の凹凸により金属体が設計通りに変形できずに金属体の孔の深さ方向の向きが設計通りに向かない可能性がある。本実施形態においては、第1の基板をエッチングする際にエッチングストップ層によりエッチングが停止し、シード層はエッチングの影響を受けない。そのため、金属体とシード層が一体化している場合は、シード層の底面(金属体が形成されている面と対向する面)は平らな面である。また、シード層が金属体に残っていない場合、めっきの開始位置が平らなシード層であるため金属体の底面(シード層側の面)は平らである。
そのため、型を用いて金属体を変形させる際に、金属体の孔の深さ方向の向きを設計通りの向きにしやすい。
本実施形態により、図6(c)に示すようにアスペクト比が20以上の複数の孔23が形成された金またその合金からなる金属体と、その金属体の表面と金属体に形成された孔23の少なくとも一部に形成された樹脂層22を備える構造体が得られる。金属体を変形させた状態で樹脂層を形成する場合は、図7(c)に示すように、その変形を反映した構造体が得られる。例えば、R形状または球面R形状に変形させた状態で樹脂層を形成すると、金属体に形成された孔23の深さ方向の向きもR形状または球面R形状を反映した向きとなる。
本実施形態では、金属体に形成された孔23は貫通孔であるが、孔23は金属体9を貫通していなくても良い。例えば、電気めっきにて金属を充填する際に、金属の頂面が第1の基板の頂面を超えると孔は貫通孔ではなくなるが、そのような構造体にも本実施形態は適用可能である。
本実施形態により製造される構造体は、第1の基板から金属体を取り出す際にシード層も一体化して取り外されるか否かにより異なる。シード層も取り外される場合は、シード層とシード層上に形成された金属体と金属体の表面に形成された樹脂層を備える構造体が製造される。このとき、シード層は金属体の1つの面に接するように形成されている。但し、シード層が形成されている面は、金属体に形成されている孔の配列方向と平行な面である。また、金属体には孔が形成されており、この孔の少なくとも一部には樹脂層が形成されている。この樹脂層は金属体の補強や変形状態の保持をすることができる。
シード層が金属体と分離される場合は、金属体と金属体の表面に形成された樹脂層を備える構造体が製造される。金属体には孔が形成されており、この孔の少なくとも一部には樹脂層が形成されている。
以下、具体的な実施例を挙げて実施形態をより詳細に説明する。
(実施例1)
(第1の基板:シリコン基板、第1の基板のパターン:1次元8μmピッチ、間隙のアスペクト比:30、マスク層:SiO膜、第1の絶縁膜:CVDシリコン酸化膜、第2の基板:シリコン基板、通電ポイントから通電して金めっき)
本実施例では実施形態1の一実施例について図3((a)〜(f))を用いて説明する。
図3(a)〜(c)は、上述の実施形態の第1工程に対応する。
図3(a)は、本実施例に用いる第1の基板とシード層がエッチングストップ層を介して接合された基板5である。この接合された基板5は、シリコンからなる第1の基板2とシード層4がエッチングストップ層10を介して接合され、さらにシリコンからなる第2の基板3がシード層とエッチングストップ層を介して第1の基板に接合された構造を有する。本実施例においては第1の基板2として200mmΦで厚さ200μmのシリコンウエハを用いる。第1の基板の一方の面のみに第2の絶縁膜18として1.5μmの厚さの熱酸化膜(SiO膜)が形成されている。第2の絶縁膜が形成された面に対向する面には電子ビーム蒸着装置にてクロム、金の順番でそれぞれ10nm、300nm成膜されている。熱酸化膜が形成された面を第1の基板の頂面とする。第2の基板としては、200mmΦで厚さ200μmのシリコンウエハを用いる。第2の基板の一方の面には、電子ビーム蒸着装置にてクロム、金の順番でそれぞれ10nm、300nm成膜されている。第1の基板と第2の基板のそれぞれの金属膜が成膜された面の同士を接合装置を用いて接合し、接合された基板5を作製する。本実施例において、エッチングストップ層は第1の基板に成膜したクロムからなる層厚10nmの層であり、シード層は金からなる層厚600nmの層である。尚、実施形態1の第1工程の説明の際に用いた金属層34に相当する層は、本実施例では10nmのクロム層、600nmの金層、10nmのクロム層からなる。
第2の絶縁膜18上にポジ型レジストを塗布し、半導体フォトリソグラフィにて130mm×130mmの領域にパターニングを行う。形成したパターンは、長さ130mmで幅が4μmのラインを8μmピッチで配列したストライプ状のパターンである。そうすると、第2の絶縁膜18がストライプ状に露出される。その際、この130mm×130mmの領域に形成されたパターン以外にめっきの通電ポイントとなるパターンを形成する。結合基板の周囲から中心に向かって約10mmのところの1箇所に5mm×5mmのパターンを形成すれば良い。
続いてCHFを用いた反応性エッチングで第2の絶縁膜18をエッチングして第1の基板のシリコンの表面を一部露出させる。その後、N,N−ジメチルホルムアミドでレジストを除去する(図3(b))。本実施例ではこのパターニングされた第2の絶縁膜18を次工程のエッチングマスクとして用いる。BoschプロセスRIEにて第1の基板のシリコンの深堀りエッチングを行う。深さ200μmの深堀りエッチングを行うとエッチングストップ層10のクロム層が露出する(図3(c))。このとき、エッチングマスクに用いた第2の絶縁膜18は約0.4μm残る。酸素プラズマアッシングにて洗浄し、クロムエッチング水溶液にて露出したエッチングストップ層をエッチングすると、金からなるシード層が露出する。このエッチングストップ層のエッチングは実施形態1の第2工程に対応する。
次に、実施形態1の第3工程に対応する工程を行う。第1の基板の間隙の側壁7および頂面6へCVDを用いて第1の絶縁膜8を形成する。本実施例ではCVDで形成する第1の絶縁膜としてSiOの膜を用いる。プラズマCVD装置にて基板温度280℃でSiHとNOガスを用いてSiOを0.1μm成膜する。こうすることによって、側壁7の表面と、頂面6上と、シード層上には第1の絶縁膜8が0.1μm形成される。このとき、頂面6にはエッチングマスクに用いた第2の絶縁膜を含めて約0.5μmの絶縁膜が形成されていることになる(図3(d))。
次に、シード層上の第1の絶縁膜8を部分的に除去し、頂面6および側壁7には絶縁膜が形成された構造にする(図3(e))。
シード層上の第1の絶縁膜の部分的な除去はCHFプラズマによるドライエッチング法を用いる。このエッチングは高い異方性があり、基板に対してほぼ垂直の方向で進行する。この際、頂面6に形成されている絶縁膜(第1の絶縁膜と第2の絶縁膜)は、シード層上の第1の絶縁膜に対して十分に厚い。そのため、シード層上の第1の絶縁膜が除去されても、頂面6および側壁7に形成された絶縁膜は残すことができる。
次に露出されたシード層をシードとして電気めっきを行うことで間隙に金属を充填し、金属体を形成する。本実施例では充填する金属として金を用いる。外部電極の陰極を前工程で形成しておいた通電ポイントに接続し電気めっきを行う。めっき液はノンシアン金めっき液(ミクロファブAu1101、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース)を液温度60℃にて使用する。
接合された基板をめっき液に浸し、電流密度0.2A/dmにて28時間通電する。すると、シード層をシードとする金めっきが行われて約120μmの厚さの金からなる金属体9が形成される(図1(h))。その後、水洗を行い、100℃のオーブンで乾燥させる。SEMによる断面観察では、金属体は緻密でボイドがほとんど確認できない。また、X線顕微鏡評価では、コントラストが鮮明なストライプ状の格子像を得られ、X線遮蔽格子として用いることができる構造体が製造できていることが確認できる。さらに側壁7のシリコンをXRDにて分析すると、シリコンへの金の拡散(マイグレーション)は確認されない。
(実施例2)
(第1の基板:シリコン基板、第1の基板のパターン:1次元8μmピッチ、間隙のアスペクト比:30、マスク層:フォトレジスト、第1の絶縁膜:CVDシリコン窒化膜、第2の基板:シリコン基板、)
本実施例では実施例1と異なる、実施形態1の一実施例について図4((a)〜(e))を用いて説明する。
本実施例において、パターンが形成された第1の基板と第2の基板とがシード層を介して接合した基板5を得るまでは実施例1の図3(c)までと同様であるため、説明は省略する。但し、本実施例ではBoschプロセスRIEでのエッチングマスクとしてフォトレジストを用いる。そのため、第1の基板の頂面には第2の絶縁膜が形成されていない。パターン形成後のN,N−ジメチルホルムアミドでの洗浄でフォトレジストは除去される。(図4(a))さらに、実施例1ではパターン以外にめっきの通電ポイントを設けたが本実施例では設けない。
次に側壁7および頂面6へCVDを用いて第1の絶縁膜8を形成する。本実施例ではCVDで形成する第1の絶縁膜としてシリコン窒素膜を用いる。プラズマCVD装置にて基板温度300℃でSiHとNHと窒素ガスを用いてシリコン窒素膜を0.1μm成膜する。こうすることによって、側壁7の表面と、頂面6上と、シード層上には第1の絶縁膜が0.1μm形成される(図4(b))。
次に間隙の深さ方向に対して60度の入射角にて第3の絶縁膜28を斜方蒸着する。本実施例において第3の絶縁膜28はSiO膜である。斜方蒸着によって頂面6上のシリコン窒素膜上に第3の絶縁膜28を0.4μm形成する。斜方蒸着のため、シード層上には第3の絶縁膜28は成膜されない。これによって頂面6上の第1の絶縁膜の膜厚と第3の絶縁膜の膜厚を足した総膜厚は0.5μmとなり、シード層上の絶縁膜の膜厚に対して頂面6上の絶縁膜の膜厚が大きくなる(図4(c))。
次に、シード層上の第1の絶縁膜8を部分的に除去し、頂面6および側壁7には第1の絶縁膜が形成された構造にする(図4(d))。
実施例1と同様にシード層上の絶縁膜の部分的な除去はCHFプラズマによるドライエッチング法を用いる。
次に、露出されたシード層の金をシードとして電気めっきを行うことで間隙に金属を充填し、金属体を形成する。本実施例でも充填する金属として金を用いる。本実施例では、外部電源の陰極を第2の基板に接続する。第2の基板はシリコンのため、電流は第2の基板を通じてシード層に通電される。
めっき液はノンシアン金めっき液(ミクロファブAu1101、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース)を液温度60℃にて使用する。
接合された基板をめっき液に浸し、電流密度0.2A/dmにて28時間通電する。すると、金シード層をシードとする金めっきが行われて約120μmの厚さの金からなる金属体が形成される(図4(e))。
その後、水洗を行い、100℃のオーブンで乾燥させる。SEMによる断面観察では、金属体は緻密でボイドがほとんど確認できない。また、X線顕微鏡評価では、コントラストが鮮明な格子像を得られ、X線遮蔽格子として用いることができる構造体が製造できていることが確認できる。さらに側壁7のシリコンをXRDにて分析するとシリコンへの金の拡散は確認されない。
(実施例3)
(第1の基板:シリコン基板、第1の基板のパターン:2次元8μmピッチ、間隙のアスペクト比:13、マスク層:SiO、第1の絶縁膜:シランカップリング剤絶縁膜。第2の基板:石英)
本実施例では実施例1及び2と異なる、実施形態1の一実施例について図1を用いて説明をする。本実施例では、第1の絶縁膜をシランカップリング剤を用いて形成する点と第2の基板として石英を用いる点と第1の基板に形成する間隙のパターンが2次元である点で実施例1と異なる。本実施例においては、第1の基板2として100mmΦで厚さ100μmのシリコンウエハを用いる。第1の基板の一方の面のみに電子ビーム蒸着装置にてクロム、金の順番でそれぞれ10nm、300nmの金属層が形成されている。第2の基板3としては100mmΦで厚さ200μmの石英基板を用いる。第2の基板3の一方の面のみに電子ビーム蒸着装置にてクロム、金の順番でそれぞれ10nm、300nmの金属層が形成されている。第1の基板と第2の基板のそれぞれの金属層の金同士を接合装置を用いて接合された基板5を作製する。本実施例において、エッチングストップ層は第1の基板に形成されたクロムからなる層厚10nmの層であり、シード層は金からなる層厚600nmの層である。
第1の基板の頂面6にポジ型レジストを塗布し、半導体フォトリソグラフィにて図5(c)に示したような2次元ドットパターンを55mm×55mmの領域に形成する。2次元ドットパターンは、4μmΦのレジストドットパターンが8μmピッチでの2次元に配列されたパターンである。こうすることのよって4μmΦのレジストドットパターン間には第1の基板の頂面が露出する。この際、この55mm×55mmの領域に形成されたパターン以外にめっきの通電ポイントとなるパターンを形成する。結合基板の周囲から中心に向かって約10mmのところの1箇所に5mm×5mmのパターンを形成すれば良い。
BoschプロセスRIEにて第1の基板のシリコンの深堀りエッチングを行う。深さ100μmの深堀りエッチングを行うとエッチングストップ層のクロムが露出する。
次に酸素プラズマアッシングにてフォトレジストを除去し、クロムエッチング水溶液にて露出したエッチングストップ層のクロムをエッチングすると金からなるシード層が露出する。水洗後、イソプロピルアルコールに浸した後、二酸化炭素を用いた超臨界乾燥を行う。このとき、第1の基板の側壁7および頂面6のシリコンは僅かに酸化される。
本実施例では実施形態の第3工程を次の方法で行う。尚、本実施例では第1の絶縁膜としてオルガノポリシロキサンの絶縁膜を形成する。トリメトキシメチルシランの入ったシャーレと純水の入ったシャーレと接合された基板5(図1(a))を、100℃のホットプレート上に置き、これらを覆うようにシャーレの蓋を被せる。これによりトリメトキシメチルシランは気化し、シリコンの間隙に気化したトリメトキシメチルシランが侵入してモノメチルポリシロキサンからなる第1の絶縁膜8を形成する。4時間後、接合された基板5を取り出し、150℃のホットプレート上で30分間加熱すると、側壁7および頂面6には強固なオルガノポリシロキサン膜が形成される(図1(b))。シード層の金とトリメトキシメチルシランは化学結合を形成しないため、シード層上には第1の絶縁膜は形成されない。
次に露出されたシード属の金をシードとして電気めっきを行うことで間隙に金属を充填し、金属体を形成する。本実施例でも充填する金属として金を用いる。外部電極の陰極を前工程で形成しておいた通電ポイントに接続し電気めっきを行う。めっき液はノンシアン金めっき液(ミクロファブAu1101、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース)を液温度60℃にて使用する。
接合された基板5をめっき液に浸し、電流密度0.1A/dmにて26時間通電する。すると、シード層をシードとする金めっきが行われて約56μmの厚さの金からなる金属体9が形成される(図1(c))。その後、水洗を行い、100℃のオーブンで乾燥させる。SEMによる断面観察では、金属体は緻密でボイドがほとんど確認できない。また、X線顕微鏡評価では、コントラストが鮮明なドットパターン状の格子像を得られ、X線遮蔽格子として用いることができる構造体が製造できていることが確認できる。
(実施例4)
本実施例では実施形態2の一実施例について図6((a)〜(c))を用いて説明する。本実施例では実施例1で製造した構造体から金属体を取り出し、型を用いて変形させた状態で樹脂層を形成する方法について説明をする。
本実施例において、金属体9を得るまでは実施例1の図3(f)までと同様であるため、説明は省略する。実施例1で得られた構造体を、フッ化水素酸と硝酸からなる水溶液に浸し、第1基板と第2基板をエッチングして金属体9を取り出す。フッ化水素酸と硝酸からなる水溶液を用いると、絶縁膜(SiO膜)も同時にエッチングされる。エッチング終了後、フッ化水素酸と硝酸からなる水溶液中に金からなる金属体9が取り出される。取り出された金属体は、金からなるシード層4と一体化している(図6(a))。
次に、取り出した金属体を変形させた状態で樹脂層を形成する。
半径が2mの球面状の連続曲面の球面R形状の凸型の型25に界面活性剤の水溶液を塗布し、取り出されたシード層と一体化した金属体9をシード層側が型の側になるように型の上に置くと界面活性剤の水溶液の表面張力で金属体9は型に張り付く(図6(b))。
次に型25上の金属体9に紫外線硬化樹脂のTB3114(スリーボンド)を塗布する。その上に離型剤としてEGC−1720(住友スリーエム)が塗布された石英基板を置き、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させる。その後、石英基板と型25から金属体9を離型すると、半径が2mで球面状の連続曲面を有する金属体9が得られる(図6(c))。金属体の連続曲面を有する形状は、樹脂層22によって保持されている。樹脂層によって湾曲が維持された金属体は、孔23の深さ方向の向きも型25の形状を反映した方向になる。これによって、球面状の連続曲面を有する金属体9の構造体の複数の孔23の深さ方向の向きは延長線上で1点に集中する。孔の深さ方向の向きがこのようになることで、発散X線の遮蔽格子として好ましい形状を有する構造体が得られる。
(実施例5)
本実施例では実施例4と異なる実施形態2の一実施例について図7((a)〜(c))を用いて説明する。本実施例は構造体から金属体を取り出す際に金属体とシード層が分離する点で実施例5と異なる。
本実施例において、金属体9を得るまでは実施例1の図3(f)までとほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。但し、実施例1では金の単体からなるシード層を用いていたが、本実施例では金90%とスズ10%の合金を用いる。シード層として金とスズの合金を用いて第1の基板の間隙に金を充填して実施形態1の構造体を形成する。この構造体を、フッ化水素酸と硝酸からなる水溶液に浸し、第1基板と第2基板をエッチングして金属体9を取り出す。フッ化水素酸と硝酸からなる水溶液を用いると、絶縁膜(SiO膜)とシード層も同時にエッチングされ、金属体9が取り出される(図7(a))。
次に、取り出した金属体を変形させた状態で樹脂層を形成する。この工程は実施例4と同様であり、球面R形状の凸型の型25を用いて金属体9を変形させ(図7(b))、紫外線硬化樹脂を塗布し、硬化させて樹脂層を形成する。その後、石英基板と型25から金属体9を離型すると、半径が2mで球面状の連続曲面を有する金属体9が得られる(図7(c))。本実施例ではエッチングストップ層によりシード層がエッチングから保護されるため、めっきの開始位置のばらつきが軽減される。そのため、取り出された金属体の底面が平らであり、金属体の底面が平らでない場合よりも型を用いて変形させやすい。
(実施例6)
本実施例では、実施例5により製造された構造体をX線タルボ干渉法に用いたX線撮像装置に用いた例について説明をする。
本実施例のX線撮像装置は、空間的に可干渉な発散X線を回折して干渉パターンを形成する回折格子と、干渉パターンを形成するX線の一部を遮蔽する遮蔽格子と、遮蔽格子からのX線を検出する検出器を備える。被検体は、X線源と回折格子の間又は回折格子と遮蔽格子の間に配置される。本実施例では、遮蔽格子として実施例5で製造した構造体を用いる。実施例5で製造した構造体が有する金属体は球面R形状を有しており、金属体に形成された孔123の深さ方向の向きは延長線上で1点に集中するため、発散X線に適した形状を有しており、X線照射範囲内でのコントラストのばらつきが軽減される。尚、X線撮像装置は、検出器による検出結果から被検体の情報を計算する演算手段としての計算機と、回折格子にX線を照射するX線源とでX線撮像システムを構成することができる。
(比較例)
比較例について図8を用いて説明をする。
本比較例は第1の基板102とシード層104がエッチングストップ層を介さずに接合している点で実施例5と異なる。
エッチングストップ層を介していないため、シード層104がエッチングされ、めっきの開始位置がばらつく(図8(a))。そのため、遮蔽格子の遮蔽部のX線遮蔽率にばらつきが生じる可能性がある。また、エッチングが第2の基板103まで達すると、シード層は凹部の底面でなく、側壁になり、その側壁からめっきが開始されることにより、めっきにボイドが生じる可能性もある。また、第2の基板の材料と絶縁膜108の形成方法によっては第2の基板と金属体109が絶縁膜108を介さずに直接接することがあり、その場合、上述のマイグレーションが起きる可能性がある。また、取り出された金属体(図8(b))の底面がばらつくため、型を用いて変形させる際に金属体109に形成された孔123が設計した方向と異なる方向に向く可能性がある。
実施例4のようにシード層104と金属体109が一体化して取り出される場合も、金属体109とシード層104の材料が異なり、X線遮蔽率が異なる場合はめっきの開始位置のばらつきによりX線遮蔽率のばらつきが生じる可能性がある。また、エッチングが第2の基板に到達する場合は取り出された金属体109の底面に凹凸が形成される(図8(b))ため、型を用いて変形させる際に金属体に形成された孔123が設計した方向と異なる方向に向く可能性がある。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 第1の基板
3 第2の基板
4 シード層
5 接合された基板
6 頂面
7 側壁
8 第1の絶縁膜
9 金属体

Claims (13)

  1. 少なくとも、第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順に有する一体物の前記第1の基板を、前記エッチングストップ層とは反対側の面からエッチングすることにより、前記エッチングストップ層の前記第1の基板側の表面の一部が露出するように前記第1の基板に孔または複数の間隙を形成する工程と、
    前記エッチングストップ層の前記第1の基板側の露出した表面から前記エッチングストップ層の一部をエッチングして前記シード層の前記第1の基板側の表面の一部を露出させる工程と、
    前記シード層をシードとして前記シード層の前記第1の基板側の表面にめっきを行うことにより、前記孔もしくは間隙の少なくとも一部に金属を充填して金属体を形成する工程と、を有することを特徴とする構造体の製造方法。
  2. 前記一体物から前記金属体を取り出す工程を有することを特徴とする請求項1に記載の構造体の製造方法。
  3. 前記一体物から取り出された前記金属体に樹脂を塗布し、前記樹脂を固化して樹脂層を形成することを特徴とする請求項2に記載の構造体の製造方法。
  4. 前記金属体を型を用いて変形させた状態で前記樹脂層を形成することを特徴とする請求項3に記載の構造体の製造方法。
  5. 前記シード層は前記第1の基板とは反対側の面において第2の基板と接していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  6. 前記第2の基板は導電性基板であることを特徴とする請求項5に記載の構造体の製造方法。
  7. 前記金属体のアスペクト比は10以上150以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  8. 前記シード層が金を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  9. 前記金属体が金又はその合金を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  10. 少なくとも、第1の基板とエッチングストップ層とシード層とをこの順に有する一体物と、
    前記第1の基板に孔または複数の間隙に形成された金属体とを備えることを特徴とする構造体。
  11. 金属からなるシード層と
    前記シード層上に形成された金属体と、
    前記金属体の表面に形成された樹脂層とを有し、
    前記金属体に形成された複数の孔または複数の間隙の少なくとも一部に前記樹脂層が形成されていることを特徴とする構造体。
  12. 空間的に可干渉な発散X線を回折して干渉パターンを形成する回折格子と、前記干渉パターンを形成するX線の一部を遮蔽する遮蔽格子と、前記遮蔽格子からの前記X線を検出する検出器を備え、
    前記遮蔽格子として、請求項1乃至9に記載の製造方法で製造された構造体を備えることを特徴とするX線撮像装置。
  13. 空間的に可干渉な発散X線を回折して干渉パターンを形成する回折格子と、前記干渉パターンを形成するX線の一部を遮蔽する遮蔽格子と、前記遮蔽格子からの前記X線を検出する検出器を備え、
    前記遮蔽格子として、請求項10又は11に記載の構造体を備えることを特徴とするX線撮像装置。
JP2012143143A 2012-06-26 2012-06-26 構造体の製造方法 Pending JP2014006194A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143143A JP2014006194A (ja) 2012-06-26 2012-06-26 構造体の製造方法
US13/924,816 US9228961B2 (en) 2012-06-26 2013-06-24 Method for producing structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143143A JP2014006194A (ja) 2012-06-26 2012-06-26 構造体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014006194A true JP2014006194A (ja) 2014-01-16
JP2014006194A5 JP2014006194A5 (ja) 2015-08-13

Family

ID=49774467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012143143A Pending JP2014006194A (ja) 2012-06-26 2012-06-26 構造体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9228961B2 (ja)
JP (1) JP2014006194A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017041539A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 大日本印刷株式会社 金属充填構造体及びその製造方法
JP2017154205A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大日本印刷株式会社 構造体及びその製造方法
JP2018106048A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 大日本印刷株式会社 構造体および構造体を用いた回折格子
WO2018186058A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
WO2018186059A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
JP2018537144A (ja) * 2015-09-30 2018-12-20 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 電気機械トランスデューサフォイルによる微分位相コントラスト撮像のための回折格子の合焦
JP2019055437A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 大日本印刷株式会社 構造体の製造方法、および構造体
WO2019167146A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社ANSeeN コリメータ製造方法
JP6614685B1 (ja) * 2018-02-27 2019-12-04 株式会社ANSeeN コリメータ、放射線検出装置、及び放射線検査装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5893252B2 (ja) * 2011-02-15 2016-03-23 キヤノン株式会社 微細構造体の製造方法
JP6245794B2 (ja) * 2011-07-29 2017-12-13 キヤノン株式会社 遮蔽格子の製造方法
JP2013120126A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Canon Inc 微細構造体、およびその微細構造体を備えた撮像装置
JP6667215B2 (ja) * 2014-07-24 2020-03-18 キヤノン株式会社 X線遮蔽格子、構造体、トールボット干渉計、x線遮蔽格子の製造方法
EP3454051A1 (en) * 2017-09-06 2019-03-13 Koninklijke Philips N.V. Diffraction grating for x-ray phase contrast and/or dark-field imaging
US10712500B2 (en) * 2018-10-17 2020-07-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Ltd. Semiconductor device and manufacturing method of the same
CN109738469A (zh) * 2018-12-29 2019-05-10 赛纳生物科技(北京)有限公司 一种fop表面微坑镀膜的致密性检测方法
CN112014919B (zh) 2019-05-30 2022-04-29 京东方科技集团股份有限公司 一种显示面板、其制作方法及显示装置
CN110488622B (zh) * 2019-08-15 2022-09-23 珠海格力智能装备有限公司 设备运动的控制方法及装置
US11513277B2 (en) * 2019-09-03 2022-11-29 Beijing Boe Technology Development Co., Ltd. Light guide substrate and method of manufacturing the same, opposite substrate and liquid crystal display apparatus

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057507A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Toshiba Corp X線検出装置、貫通電極の製造方法及びx線断層撮影装置
JP2011069818A (ja) * 2009-08-31 2011-04-07 Canon Inc X線撮像装置に用いる格子の製造方法
WO2012023853A1 (en) * 2010-08-18 2012-02-23 Universiteit Twente Spectral filter for splitting a beam with electromagnetic radiation having wavelengths in the extreme ultraviolet (euv) or soft x-ray (soft x) and the infrared (ir) wavelength range
WO2012026223A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム
JP2012093429A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに、放射線画像撮影システム
JP2012093332A (ja) * 2010-03-30 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法
JP2013181917A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用吸収型グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4018461B2 (ja) 2002-06-11 2007-12-05 キヤノン株式会社 放射線検出装置及びその製造方法並びに放射線撮像システム
JP2008071991A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Ricoh Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057507A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Toshiba Corp X線検出装置、貫通電極の製造方法及びx線断層撮影装置
JP2011069818A (ja) * 2009-08-31 2011-04-07 Canon Inc X線撮像装置に用いる格子の製造方法
JP2012093332A (ja) * 2010-03-30 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法
WO2012023853A1 (en) * 2010-08-18 2012-02-23 Universiteit Twente Spectral filter for splitting a beam with electromagnetic radiation having wavelengths in the extreme ultraviolet (euv) or soft x-ray (soft x) and the infrared (ir) wavelength range
WO2012026223A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム
JP2012093429A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに、放射線画像撮影システム
JP2013181917A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用吸収型グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017041539A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 大日本印刷株式会社 金属充填構造体及びその製造方法
JP2018537144A (ja) * 2015-09-30 2018-12-20 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 電気機械トランスデューサフォイルによる微分位相コントラスト撮像のための回折格子の合焦
JP2017154205A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大日本印刷株式会社 構造体及びその製造方法
JP2018106048A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 大日本印刷株式会社 構造体および構造体を用いた回折格子
US11101051B2 (en) 2017-04-05 2021-08-24 Hamamatsu Photonics K.K. Metal X-ray grid, X-ray imaging device, and production method for metal X-ray grid
WO2018186058A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
WO2018186059A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
JP2018179586A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
JP2018179587A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 浜松ホトニクス株式会社 X線用金属グリッド、x線撮像装置、及びx線用金属グリッドの製造方法
US11109828B2 (en) 2017-04-05 2021-09-07 Hamamatsu Photonics K.K. Metal X-ray grid, X-ray imaging device, and production method for metal X-ray grid
JP2019055437A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 大日本印刷株式会社 構造体の製造方法、および構造体
JP7059545B2 (ja) 2017-09-20 2022-04-26 大日本印刷株式会社 構造体の製造方法、および構造体
CN111770728A (zh) * 2018-02-27 2020-10-13 株式会社ANSeeN 准直仪、放射线探测装置及放射线检查装置
JPWO2019167146A1 (ja) * 2018-02-27 2021-02-04 株式会社ANSeeN コリメータ製造方法
JP6614685B1 (ja) * 2018-02-27 2019-12-04 株式会社ANSeeN コリメータ、放射線検出装置、及び放射線検査装置
WO2019167146A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社ANSeeN コリメータ製造方法
US11179133B2 (en) 2018-02-27 2021-11-23 Anseen Inc. Collimater, radiation detection device, and radiation inspection device

Also Published As

Publication number Publication date
US9228961B2 (en) 2016-01-05
US20130343524A1 (en) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014006194A (ja) 構造体の製造方法
JP6436089B2 (ja) 湾曲型格子の製造方法
EP2977992B1 (en) Structure, method for manufacturing the same, and talbot interferometer
WO2015045596A1 (ja) X線用金属格子、x線用金属格子の製造方法、x線用金属格子ユニットおよびx線撮像装置
JP5627247B2 (ja) マイクロ構造体の製造方法および放射線吸収格子
US9891327B2 (en) Structure, method for manufacturing the same, and image pickup apparatus including the structure
JP5649307B2 (ja) マイクロ構造体の製造方法および放射線用吸収格子
KR101055633B1 (ko) 가스 클러스터 이온빔에 의한 고체 표면의 가공방법
JP5893252B2 (ja) 微細構造体の製造方法
JP2010249533A (ja) タルボ・ロー干渉計用の線源格子
JP2011069818A (ja) X線撮像装置に用いる格子の製造方法
JP6176898B2 (ja) X線タルボ干渉法による撮像に用いられる遮蔽格子の製造方法
JP5804726B2 (ja) 微細構造体の製造方法
CN106328603B (zh) 封装件结构及其形成方法
US9263162B2 (en) Method for manufacturing microstructure
TW201232767A (en) Light pipe fabrication with improved sensitivity
JPWO2017145706A1 (ja) 薄膜部材の湾曲加工方法
JP5871549B2 (ja) X線遮蔽格子の製造方法
JP2014190781A (ja) 湾曲型格子の製造方法および湾曲型格子ならびに格子ユニットおよびx線撮像装置
JP6911523B2 (ja) 構造体の製造方法、および構造体
CN112513687B (zh) 结构化光栅部件、成像系统和制造方法
Kim Hard X-ray test objects
JP2015030918A (ja) コーティング装置、およびコーティング装置を製造する方法
JP2019203151A (ja) 高アスペクト比構造物の製造方法、高アスペクト比構造物およびx線撮像装置
JP2017167230A (ja) 高アスペクト比構造物の製造方法およびこれを用いた超音波プローブの製造方法ならびに高アスペクト比構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150626

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110