JPWO2019167146A1 - コリメータ製造方法 - Google Patents

コリメータ製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019167146A1
JPWO2019167146A1 JP2020503141A JP2020503141A JPWO2019167146A1 JP WO2019167146 A1 JPWO2019167146 A1 JP WO2019167146A1 JP 2020503141 A JP2020503141 A JP 2020503141A JP 2020503141 A JP2020503141 A JP 2020503141A JP WO2019167146 A1 JPWO2019167146 A1 JP WO2019167146A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
ray
collimator
manufacturing
shielding portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020503141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6967312B2 (ja
Inventor
久史 森井
久史 森井
隆治 奥之山
隆治 奥之山
克之 都木
克之 都木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anseen Inc
Original Assignee
Anseen Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anseen Inc filed Critical Anseen Inc
Publication of JPWO2019167146A1 publication Critical patent/JPWO2019167146A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967312B2 publication Critical patent/JP6967312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/06Diaphragms

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

微細且つアスペクト比の小さな放射線透過部を有するコリメータを容易に製造することができるコリメータ製造方法を提供する。本発明のコリメータ20の製造方法は、放射線遮蔽部22と、前記放射線遮蔽部22を貫通して設けられ、且つ前記放射線遮蔽部22よりも放射線遮蔽率が低い放射線透過部21と、を備えるコリメータ20の製造方法であって、前記放射線透過部21を形成する柱状部材21aが保持基板23に立設された柱状部材21a立設部材を鋳造型40に配置する配置工程と、前記鋳造型40に、前記放射線遮蔽部22の材料を液状で流入する流入工程と、前記放射線遮蔽部22が硬化した後、前記柱状部材21a立設部材と前記放射線遮蔽部22とを前記鋳造型40から取り出す取り出し工程と、を備える。

Description

本発明は、コリメータ製造方法に関する。
放射線を用いて被検体を非破壊で検査する、例えばX線CT(Computed Tomography)等の放射線検査装置は、被検体に放射線を照射し、被検体を透過した放射線をもとにCT画像を生成する装置である。
このような放射線検査装置は、放射線発生装置と放射線検出装置とを備える。また、被検体に照射された放射線は、被検体において一部散乱される。散乱した放射線を放射線検出装置が検出すると、検出精度が劣化する。この散乱放射線を除去するために、放射線検出装置には、コリメータが設けられている。
このようなコリメータとして、例えば、チャネル方向とスライス方向とに散乱X線の除去が可能な2次元コリメータが開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−177655号公報
しかし、上記の2次元コリメータは、チャネル方向に並ぶ複数のコリメータ板と、スライス方向に並ぶ複数のコリメータ板とを互いに交差させることにより、X線を通過させるX線通過部を形成している。このため、製造工程が複雑で、且つ微細化も容易ではなかった。
本発明は、微細且つアスペクト比の小さな放射線透過部を有するコリメータを容易に製造することができるコリメータ製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のものを提供する。
放射線遮蔽部と、前記放射線遮蔽部を貫通して設けられ、且つ前記放射線遮蔽部よりも放射線遮蔽率が低い放射線透過部と、を備えるコリメータの製造方法であって、前記放射線透過部を形成する柱状部材が保持基板に立設された柱状部材立設部材を鋳造型に配置する配置工程と、前記鋳造型に、前記放射線遮蔽部の材料を液状で流入する流入工程と、前記放射線遮蔽部が硬化した後、前記柱状部材立設部材と前記放射線遮蔽部とを前記鋳造型から取り出す取り出し工程と、を備えるコリメータの製造方法。
前記放射線透過部は、可視光遮蔽率が高い材料で製造してもよい。
前記放射線透過部は、前記放射線遮蔽部の材料よりも融点が高い材料で製造してもよい。
前記放射線透過部は、カーボンで製造してもよい。
前記放射線遮蔽部は、錫で製造してもよい。
前記取り出し工程の後、前記柱状部材を除去する除去工程を備えてもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は以下のものを提供する。
液状の放射線遮蔽部と、前記放射線遮蔽部を貫通して設けられ、前記放射線遮蔽部よりも放射線遮蔽率が低い放射線透過部とが容器内に密封されたコリメータの製造方法であって、前記放射線透過部を形成する複数の柱状部材を、開口した状態の前記容器内に立設する立設工程と、前記容器内に、液状の前記放射線遮蔽部の材料を流入する流入工程と、前記容器を密封する密封工程と、を備えるコリメータの製造方法。
本発明によれば、微細且つアスペクト比の小さな放射線透過部を有するコリメータを容易に製造することができるコリメータ製造方法を提供することができる。
放射線検査装置の一実施形態であるX線CT装置1の概略図である 第1実施形態の1つのX線検出部10の断面斜視図である。 第1実施形態のコリメータ20の製造方法を説明する図である。 第1実施形態のコリメータ20の製造方法を説明するフローチャートである。 X線スペクトルのシミュレーション計算値を示したグラフである。 カーボン(C)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)によるX線の吸収率を示したグラフである。 X線発生装置2からX線を発生させて、被検体Bに照射し、X線検出素子30で検出されたX線のカウント値を示したグラフある。 第2実施形態のコリメータ120の製造方法を説明する図である。
図1は本発明の放射線検査装置の実施形態であるX線CT装置(X線検査装置)1の概略図である。なお、本発明はX線CT装置1に限らず、ガンマ線等の他の放射線を用いた放射線検査装置であってもよい。X線CT装置1は、X線発生装置(放射線発生装置)2と、被検体Bを配置する架台3と、X線発生装置2を中心とした円周に沿って配置されるX線検出装置(放射線検出装置)4と、を備える。X線検出装置4は、複数のX線検出部(放射線検出部)10を備えている。
(第1実施形態)
図2は第1実施形態の1つのX線検出部10の断面斜視図である。X線検出部10は、それぞれ、コリメータ20と、複数のX線検出素子(放射線検出素子)30とを備える。
X線検出素子30は、約0.1〜2.00mmの間隔(ピッチ)aで配置されている。X線検出素子30は、後述するコリメータ20に設けられた個々のX線透過部21にそれぞれ対応して配置されている。
X線検出素子30は、間接変換型であってもよく、直接変換型であってもよい。間接変換型のX線検出素子30は、シンチレータと、光電子増倍管等の光センサとから構成され、入射したX線をシンチレータによって光に変換し、変換された光を光電変素子によって電気信号に変換する。
直接変換型のX線検出素子30は、複数のテルル化カドミウム(CdTe)系の半導体素子で構成され、入射したX線を、直接、電気信号に変換する。
(コリメータ20)
コリメータ20は、所定厚みの板状のX線遮蔽部(放射線遮蔽部)22と、X線遮蔽部22を貫通して格子状に配置された、複数の柱状のX線透過部(放射線透過部)21と、を備える。
(X線遮蔽部22)
X線遮蔽部22は、X線及び可視光の遮蔽率が高い(透過率が低い)材料で製造されている。
実施形態でX線遮蔽部22の材料は錫である。ただし、これに限らず、X線遮蔽部22の材料は、モリブデン、タンタル、鉛、タングステン等の原子番号が大きい、可視光及びX線遮蔽能力(阻止能)の高い、又は重い金属、或いはこれらの重い金属を含む合金などであってもよい。なお、錫の融点は231°Cであり、後述の製造方法で製造する場合、融点が錫と同程度の比較的低いものを用いることで製造を容易に行える。X線遮蔽部22の厚さbは、約1〜50mmである。
(X線透過部21)
X線透過部21は、実施形態において、例えば円柱状であり、中実で、円柱の中心軸Aは、それぞれX線発生装置2又は被検体Bを向く方向に延びている。X線透過部21における、X線発生装置2又は被検体Bと逆側の面には、それぞれ対応するX線検出素子30が、互いの間に可視光が入射しないように密接して取り付けられている。
X線透過部21の径Rは約0.07〜0.2mmであり、X線透過部21の深さは、X線遮蔽部22の厚さbと等しく約1〜50mmである。すなわち、X線透過部21は、径Rが深さbに対して小さい(アスペクト比の高い、細長い)形状である。なお、X線透過部21は円柱状に限らず、楕円柱や角柱形状であってもよい。
X線透過部21は、X線の遮蔽率が低く(透過率が高く)、可視光の遮蔽率が高い(透過率が低い)材料、例えばカーボンで製造されている。
なお、これに限らず、カーボン以外の、X線遮蔽部22より原子番号が小さい、X線遮蔽率が低い、又は軽いアルミニウム等の他の材料であってもよい。
また、後述の製造方法で製造する場合は、X線透過部21の材料の融点は、X線遮蔽部22の材料の融点より高いものである。
(X線CT装置1の動作)
次に、本実施形態のX線CT装置1の動作について説明する。
X線発生装置2により発生されたX線は、被検体Bに照射される。被検体Bに照射された光は、被検体Bを透過し、一部は散乱される。被検体Bを透過した直進X線と、被検体Bで散乱された散乱X線とがコリメータ20に到達する。
コリメータ20に到達したX線のうち、X線透過部21に入射するX線以外は、X線遮蔽部22のX線遮蔽率が高いのでX線遮蔽部22で遮蔽される。
一方、X線透過部21に到達したX線は、X線透過部21の遮蔽率が低いので、X線透過部21内に入射する。可視光は、X線透過部21の可視光遮蔽率が高いので遮蔽される。
X線透過部21内に入射したX線のうち、X線透過部21の中心軸Aに対して、所定角度以上の散乱X線は、X線透過部21を通り抜ける前にX線透過部21の側面に到達するのでX線遮蔽部22によって遮蔽される。
すなわち、X線透過部21に入射するX線のうち、直進性の高いX線のみX線透過部21を通過して、X線検出素子30に到達する。
X線検出素子30に到達したX線は、間接変換型のX線検出素子30の場合、シンチレータによって光に変換され、変換された光が光電変素子によって電気信号に変換される。直接変換型のX線検出素子30の場合、入射したX線は、直接、電気信号に変換される。
電気信号に変換されたX線の強度情報は、処理部5によって処理されてX線CT画像データが作成され、表示部6によりX線CT画像が表示される。
(コリメータ20の製造方法)
図3は第1実施形態のコリメータ20の製造方法を説明する図である。図4は第1実施形態のコリメータ20の製造方法を説明するフローチャートである。第1実施形態のコリメータ20は鋳造により製造される。
まず、X線透過部21を形成する複数の柱状部材が保持基板23に立設された柱状部材立設部材24を用意する(図3(a))。
第1実施形態では、柱状部材21a及び保持基板23、すなわち柱状部材立設部材24全体がカーボンで製造されている。ただし、これに限らず、柱状部材21aと保持基板23とは別体であってもよい。
柱状部材立設部材24を、鋳造型40の内部に配置する(図3(b),図4(ステップS1))。
鋳造型40に、融点以上に熱せられて液状となったX線遮蔽部22の材料、実施形態では錫、を流入させる(図3(c),図4(ステップS2))。なお、錫の融点は231度である。
融点以下に温度を下げ、X線遮蔽部22を硬化させる(図4(ステップS3))。
硬化して柱状部材立設部材24と一体となったX線遮蔽部22を、鋳造型40より取り外す(図3(d),図4(ステップS4))。
一体となった柱状部材立設部材24とX線遮蔽部22の、少なくとも保持基板23の面を研磨して、保持基板23を除去する(図3(e),図4(ステップS5))。
これにより、本実施形態のコリメータ20が製造される。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)図5は、X線発生装置2に好適に用いられる一例に係るX線光源におけるX線スペクトルのシミュレーション計算値を示したグラフであり、縦軸がX線の線量、横軸がX線のエネルギーである。図示するように本例に係るX線スペクトルは、エネルギー22keV付近で線量がピークとなり、高エネルギーになるに従い線量が減少していく。また、22keV付近より低エネルギー側においても線量が減少していく。
図6は、30mmの厚さのカーボン(C)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)によるX線の吸収率を示したグラフである。図示するように、カーボン(C)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)は、高エネルギー側のX線の吸収率が低く、低エネルギーが側のX線の吸収率が高い。
特にカーボンは、低エネルギーのX線の選択的な吸収性が高く、エネルギー約150keV以上では、吸収率は略0%であるが、約150keVよりエネルギーが小さくなると、急激に吸収率が増加する。この選択的な吸収性は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、カーボン(C)の順で高くなる。
図7は、図5に示すスペクトルを有するX線光源を用いたX線発生装置2からX線を発生させて、被検体Bに照射し、X線検出素子30で検出されたX線のカウント値を示したグラフある。カウント値Pは、X線検出素子30と被検体Bとの間に、実際に製造した実施形態のコリメータ20を配置した場合、カウント値Qは、X線検出素子30と被検体Bとの間にコリメータ自体を配置しなかった場合である。コリメータ20としては、X線遮蔽部22として厚さ30mmの錫を用い、直径0.2mm、長さ(30mm)の貫通穴にカーボンが充填されたX線透過部21を形成したものを用いた。
X線検出素子30と被検体Bとの間にコリメータ自体を配置しなかった場合、カウント値Qのように、X線検出素子30で検出されるX線は、被検体Bにおいて散乱されてエネルギーが減少された低エネルギーのX線を多く含む。したがって、解像度の高いX線画像を得ることができない。
これに対して、X線検出素子30と被検体Bとの間に、実際に製造した実施形態のカーボンが充填されたコリメータ20を配置した場合、X線透過部21において、図6に示したように、カーボンが被検体Bで散乱された低エネルギー側のX線が吸収(遮蔽)される。したがって、カウント値Pに示すように、シミュレーション計算値のX線スペクトルの形状(図5)と似たようなエネルギー分布(カーブの形状)を有するX線を検出することができる。
すなわち、実施形態のコリメータ20によると、散乱X線がより良好に除去可能であるので、X線検出素子30で検出されるX線に含まれるノイズが少なく、解像度の高いX線画像を得ることができる。
なお、X線透過部21をカーボンに限らず、適宜選択して図6に示したようなアルミニウムや銅のような他の材料にすることによって、用途に応じて不要な波長の光を除去することができる。
(2)従来のX線検出装置においては、X線検出素子への可視光の入射を防止するための遮光構造が設けられている。特に、シンチレータの場合、X線を一旦可視光に変換してから光を検出するため、外部からの可視光の入射を防止する必要があるため遮光構造が重要である。
しかし、本実施形態では、コリメータ20のX線透過部21がカーボンで充填されて中実となっている。また、コリメータ20とX線検出素子30との間は可視光が入射しないように密接している。
したがって、可視光はX線検出素子30へ到達しないので、別途、遮光構造を設ける必要がない。ゆえに、製造コストが削減可能であるとともに、製造工程の時間短縮となる。
(3)例えば、比較として、X線遮蔽部に対してドリル等で貫通穴としてのX線透過部を開けることも可能である。
しかし、X線遮蔽部は、X線を遮蔽可能とするために原子番号の大きな金属で製造されている。ゆえに、硬度が高く、微細且つアスペクト比の小さな貫通穴を開けることは容易でなく、製造コストがかかり、製造時間もかかる。さらに、ドリルで貫通穴を開けていく際に発生した切り粉を、回転するドリルが巻き込んで回転を続け、高精度且つ微細な貫通穴を開けることがより困難となる場合もある。
しかし、本実施形態のコリメータ20は、柱状のX線透過部21が立設された保持基板23を鋳造型40に入れて、その鋳造型40に溶解したX線遮蔽部22の材料を流入して硬化させることで製造する。すなわち、ドリルにより貫通穴を開ける方法とは異なり、微細且つアスペクト比の小さなX線透過部21を、容易に製造することができる。したがって、より指向性の高いコリメータ20を製造可能である。
なお、本実施形態では、X線透過部21がカーボンで充填されて中実となっている形態について説明したが、これに限らず、X線透過部21に充填されたカーボンを、エッチング等によって取り除いてもよい。この場合も、ドリルにより貫通穴を開ける方法とは異なり、微細且つアスペクト比の小さな貫通穴を有するX線透過部21を、容易に製造することができる。したがって、より指向性の高いコリメータ20を製造可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点はコリメータ120の構造及び製造方法である。他の点は第1実施形態と同様であるので同様な部分の説明は省略する。第1実施形態のコリメータ20はX線遮蔽部22に錫を用いたが、第2実施形態のコリメータ120はX線遮蔽部122に、常温で液体の水銀等を用いる。
図8は第2実施形態のコリメータ120の製造方法を説明する図である。第2実施形態のコリメータ120は、図8(c)に示すように、容器150と、容器150内に封入された、水銀である液状のX線遮蔽部122と、上端及び下端が容器150における対向する2つの面の間に固定され、X線遮蔽部122よりもX線遮蔽率の低い、例えばカーボンである固体材料で製造された複数のX線透過部121と、を備える。
容器150は、上部が開口した下容器151と、下容器151の上部を覆う蓋体152とを備える。下容器151の底部の内面側には、円柱状のX線透過部21の下端を差し込むことで保持可能な複数の有底穴151aが設けられている。
蓋体152の下面には、有底穴151aに対応する位置に、円柱状のX線透過部21の上端を差し込むことで保持可能な有底穴152aが設けられている。
容器150の材料としては、剛性を有し、水銀の侵蝕に強いものが好ましく、例えば樹脂、ガラス、セラミックを用いる。
第2実施形態のコリメータ120は、以下のように製造する。
下容器151の有底穴151aにX線透過部21を差し込んで保持する(図8(a))。
下容器151に、X線遮蔽部22となる水銀を流入する(図8(b))。このとき、X線透過部121の上端は水銀の表面より上に出ている。
下容器151に蓋体152を被せ、水銀を容器150の中に密封する。このとき、蓋体152の有底穴152aにX線透過部121の上端を嵌め込む(図8(c))。
これにより、容器150の中に封入された、水銀である液状のX線遮蔽部122と、上端及び下端が容器の互いに対向する2つの面の間に固定され、X線遮蔽部122よりもX線遮蔽率の低い、例えばカーボンである固体材料で製造された複数のX線透過部121とを備える、第2実施形態のコリメータ120が製造される。
第2実施形態のコリメータ120によると、第1実施形態の効果に加え、容器150の形状を変えることで、種々の形状のコリメータ120を製造可能である。ゆえに、例えば、湾曲したコリメータ120を容易に製造することができる。
また、容器150の材料自体を可撓性のある材料で製造した場合、製造後の変形も容易となるので、汎用性の高いコリメータ120を製造することができる。
A 中心軸
B 被検体
1 X線CT装置(放射線検査装置)
2 X線発生装置(放射線発生装置)
3 架台
4 X線検出装置(放射線検出装置
5 処理部
6 表示部
10 X線検出部(放射線検出部)
20 コリメータ
21a 柱状部材
21 X線透過部(放射線透過部)
22 X線遮蔽部(放射線遮蔽部)
23 保持基板
24 柱状部材立設部材
30 X線検出素子(放射線検出素子)
40 鋳造型
120 コリメータ
121 X線透過部(放射線透過部)
122 X線遮蔽部(放射線遮蔽部)
150 容器
151 下容器
151a 有底孔
152 蓋体
152a 有底穴

Claims (7)

  1. 放射線遮蔽部と、
    前記放射線遮蔽部を貫通して設けられ、且つ前記放射線遮蔽部よりも放射線遮蔽率が低い放射線透過部と、を備えるコリメータの製造方法であって、
    前記放射線透過部を形成する柱状部材が保持基板に立設された柱状部材立設部材を鋳造型に配置する配置工程と、
    前記鋳造型に、前記放射線遮蔽部の材料を液状で流入する流入工程と、
    前記放射線遮蔽部が硬化した後、前記柱状部材立設部材と前記放射線遮蔽部とを前記鋳造型から取り出す取り出し工程と、
    を備えるコリメータの製造方法。
  2. 前記放射線透過部を、可視光遮蔽率が高い材料で製造する、
    請求項1に記載のコリメータの製造方法。
  3. 前記放射線透過部を、前記放射線遮蔽部の材料よりも融点が高い材料で製造する、
    請求項1または2に記載のコリメータの製造方法。
  4. 前記放射線透過部を、カーボンで製造する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のコリメータの製造方法。
  5. 放射線遮蔽部を、錫で製造する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のコリメータの製造方法。
  6. 前記取り出し工程の後、
    前記柱状部材を除去する除去工程を備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のコリメータの製造方法。
  7. 液状の放射線遮蔽部と、
    前記放射線遮蔽部を貫通して設けられ、前記放射線遮蔽部よりも放射線遮蔽率が低い放射線透過部とが容器内に密封されたコリメータの製造方法であって、
    前記放射線透過部を形成する複数の柱状部材を、開口した状態の前記容器内に立設する立設工程と、
    前記容器内に、液状の前記放射線遮蔽部の材料を流入する流入工程と、
    前記容器を密封する密封工程と、
    を備えるコリメータの製造方法。
JP2020503141A 2018-02-27 2018-02-27 コリメータ製造方法 Active JP6967312B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/007362 WO2019167146A1 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 コリメータ製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019167146A1 true JPWO2019167146A1 (ja) 2021-02-04
JP6967312B2 JP6967312B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=67805999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020503141A Active JP6967312B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 コリメータ製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6967312B2 (ja)
TW (1) TWI689947B (ja)
WO (1) WO2019167146A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7467178B2 (ja) * 2020-03-16 2024-04-15 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 コリメータ及びコリメータモジュール

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11104119A (ja) * 1997-07-10 1999-04-20 Siemens Ag 散乱線除去用格子及びその製造方法
JP2002040196A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Fuji Photo Film Co Ltd 散乱線吸収グリッドおよびその製造方法
JP2012149982A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用格子ユニット及び放射線画像撮影システム、並びに格子体の製造方法
JP2014006194A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Canon Inc 構造体の製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10147947C1 (de) * 2001-09-28 2003-04-24 Siemens Ag Verfahren zur Herstellung eines Streustrahlenrasters oder Kollimators
CN102343500B (zh) * 2010-08-04 2014-04-02 中国科学院高能物理研究所 高精度准直器及其加工方法
CN102949200A (zh) * 2011-08-26 2013-03-06 通用电气公司 准直器及其制造方法及专用于制造该准直器的模具组合
JP2015203571A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 株式会社フジキン 散乱x線除去用グリッドの製造方法
DE102014218462A1 (de) * 2014-09-15 2016-03-17 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung eines Kollimatormoduls und Verfahren zur Herstellung einer Kollimatorbrücke sowie Kollimatormodul, Kollimatorbrücke, Kollimator und Tomographiegerät

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11104119A (ja) * 1997-07-10 1999-04-20 Siemens Ag 散乱線除去用格子及びその製造方法
JP2002040196A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Fuji Photo Film Co Ltd 散乱線吸収グリッドおよびその製造方法
JP2012149982A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用格子ユニット及び放射線画像撮影システム、並びに格子体の製造方法
JP2014006194A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Canon Inc 構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019167146A1 (ja) 2019-09-06
TWI689947B (zh) 2020-04-01
TW201937506A (zh) 2019-09-16
JP6967312B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kis et al. NIPS–NORMA station—A combined facility for neutron-based nondestructive element analysis and imaging at the Budapest Neutron Centre
RU2598396C2 (ru) Метод и система комбинированного радиационного неразрушающего контроля
US4124804A (en) Compton scatter scintillation camera system
US10521936B2 (en) Device and method for image reconstruction at different X-ray energies, and device and method for X-ray three-dimensional measurement
Estre et al. High-energy X-ray imaging applied to non destructive characterization of large nuclear waste drums
Cho et al. Energy response calibration of photon-counting detectors using x-ray fluorescence: a feasibility study
JP2007504881A (ja) 電磁放射線照射のための配列
TWI699190B (zh) 準直器、放射線檢測裝置以及放射線檢查裝置
WO2014154188A1 (en) Method of phase gradient radiography and arrangement of an imaging system for application of the method
Daneshi et al. Design and fabrication of a CsI (Tl) micro-columnar structure scintillation film for digital dental radiography application
JP6967312B2 (ja) コリメータ製造方法
JP2011133474A (ja) 核医学撮像システムを較正するための較正線源及び較正方法
JP2017187286A (ja) 放射線測定装置及び放射線測定方法
CN115793031A (zh) 一种用于x光机能谱测量的限束调节装置
Illemann et al. X-ray spectrum dependence of the magnification of cone-beam CT
Zhou et al. The determination of the optimal strip‐thickness of anti‐scatter grids for a given grid ratio and strip height
Kluge et al. Optimization and characterization of the PGAI-NT instrument’s Neutron Tomography set-up at MLZ
Baek et al. Development of a large-angle pinhole gamma camera with depth-of-interaction capability for small animal imaging
KR100923624B1 (ko) Cmos 센서를 이용한 방사선 투과 영상장치
Goebbels et al. 3D-computed tomography over four orders of magnitude of X-ray energies
KR101671252B1 (ko) 방사선 검출 장치 및 방법
Park et al. Development of accurate dose evaluation technique of X-ray inspection for quality assurance of semiconductor with Monte Carlo simulation
Gan et al. Progress in commissioning a neutron/X-ray radiography and tomography systems at IAEA NSIL
JP7178204B2 (ja) X線検査装置、x線検査方法
Cherepennikov et al. Polycapillary-based 3D X-ray imaging of porous organic materials

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150