JP2018106048A - 構造体および構造体を用いた回折格子 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面視において異方性の高いパターンを有する構造体の反りを緩和する。【解決手段】構造体は、第1面(102)、および第1面(102)に対向する第2面(104)を有する基板(100)であって、第1面(102)側に開口する複数の溝(120)を有する基板(100)と、第1面(102)に設けられた積層構造体であって、第1層(200)および第1層(200)よりも上層に位置する第2層(300)を含む積層構造体と、を有し、第1層(200)および第2層(300)の一方が圧縮応力を有し、かつ、第1層(200)および第2層(300)の他方が引張応力を有し、平面視において、複数の溝(120)の各々は、第1方向に沿って延びており、かつ、第1方向に交差する第2方向に沿って並んでいる構造体とする。【選択図】図2

Description

本開示は、構造体およびその構造体を用いた回折格子に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術が実用化され、電子機器分野のみならず光学機器等の多様な分野での利用が進められている。MEMS技術を用いて、平面視において異方性の高い、例えば、細長い溝(凹部または有底孔)等の開口部が設けられた基板を用いた構造体が作製される。
平面視において異方性の高いパターンを有する構造体の用途の一つとして回折格子がある。例えば、上記の構造体の開口部に金属材料が充填された回折格子は、X線の透過性や位相を制御するX線画像撮像用グリッドとして用いられる(例えば、特許文献1および2)。
特開2014−190778号公報 国際公開第2014/034033号
平面視において異方性の高いパターンを有する構造体は、パターンに応じて反りが生じ、複雑な歪みをもちやすい。特許文献1および2において、X線画像撮像用グリッドが形成される構造体の反りに起因して撮像された画像に歪みが生じる虞がある。
本発明の一目的は、平面視において異方性の高いパターンを有する構造体の反りを緩和することにある。
本開示の一実施形態に係る構造体は、第1面、および第1面に対向する第2面を有する基板であって、第1面側に開口する複数の溝を有する基板と、第1面に設けられた積層構造体であって、第1層および第1層よりも上層に位置する第2層を含む積層構造体と、を有し、第1層および第2層の一方が圧縮応力を有し、かつ、第1層および第2層の他方が引張応力を有し、平面視において、複数の溝の各々は、第1方向に沿って延びており、かつ、第1方向に交差する第2方向に沿って並んでいる。
溝の側壁の少なくとも一部に設けられた絶縁層をさらに有し、溝の底部は、絶縁層から露出されていてもよい。
絶縁層および第1層は、酸化シリコンであり、絶縁層の膜厚は、第1層の膜厚よりも薄くてもよい。
本開示の一実施形態に係る構造体は、第1面、第1面に対向する第2面を有する基板であって、第1面側に開口する複数の溝を有する基板と、第1面に設けられた積層構造体であって、第1酸化シリコン層および第1窒化シリコン層を含む積層構造体と、を有し、平面視において、複数の溝の各々は、第1方向に沿って延びており、第1方向に交差する第2方向に並んでいる。
溝の側壁の少なくとも一部に設けられた第2酸化シリコン層をさらに有し、溝の底部は、第2酸化シリコン層から露出されていてもよい。
第1酸化シリコン層は、第1面上に配置され、第1窒化シリコン層は、第1酸化シリコン層よりも上層に位置してもよい。
第2酸化シリコン層の膜厚は、第1酸化シリコン層の膜厚よりも薄くてもよい。
第2酸化シリコン層よりも基板から離れて配置された第2窒化シリコン層をさらに有し、基板は、溝の底部において第2窒化シリコン層から露出されていてもよい。
複数の溝の各々は、第1方向に延びる直線形状部を有し、第1方向において、直線形状部の長さは基板の長さの1/3以上であってもよい。
複数の溝は、第2方向に周期的に配置されていてもよい。
複数の溝は、少なくとも第2方向に1000以上並べて配置されていてもよい。
複数の溝の各々は、第1方向に延びる直線形状部を有し、直線形状部は、第2方向に周期的に配置されていてもよい。
複数の直線形状部は、第2方向に一定間隔で配置されていてもよい。
複数の直線形状部は、少なくとも第2方向に1000以上並べて配置されていてもよい。
本開示の一実施形態に係る回折格子は、構造体と、溝の内部に配置された充填材と、を有する。
充填材の電磁波に対する透過率は基板の電磁波に対する透過率よりも低くてもよい。
充填材の放射線に対する透過率は基板の放射線に対する透過率よりも低くてもよい。
本発明によると、平面視において異方性の高いパターンを有する構造体の歪みを緩和することができる。
本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体のA−A’断面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体において、第2層を選択的に除去した状態を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板上に第1層および第2層を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板に溝を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る回折格子の製造方法において、基板に形成された溝の底部からめっき層を成長させる工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る回折格子の製造方法において、基板に形成された溝にめっき層を充填する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体を用いた回折格子の断面図である。 本開示の一実施形態に係る回折格子の応用方法を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板に溝を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の側壁に絶縁層を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、斜めスパッタリング法によって基板の第1面側に金属層を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の側壁および第2層上にさらに絶縁層を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝に形成された第1絶縁層上および第2層上に第2絶縁層を形成する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。 本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。 参考例に係る構造体の概要を示す平面図である。 参考例に係る構造体のA−A’断面図である。 参考例に係る構造体のB−B’断面図である。 参考例に係る構造体のC−C’断面図である。
以下、本開示の実施形態に係る構造体およびその構造体を用いた回折格子について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号の後にアルファベットを付して、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
本開示の各実施の形態において、基板100の第1面102側を基板100の上または上方ということがある。逆に基板100の第2面104側を基板100の下または下方ということがある。このように、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明するが、例えば、実際の第1面102および第2面104の上下関係が図示と逆になるように配置されることがある。また、以下の説明で、例えば基板100上の第1層200という表現は、上記のように基板100および第1層200の上下関係を説明しているに過ぎず、基板100と第1層200との間に他の部材が配置されていてもよい。
[本願発明に至る経緯]
図25は、参考例に係る構造体の概要を示す平面図である。図25は、X線画像撮像用グリッドに用いられる構造体90である。構造体90は、基板900の有効領域910に複数の溝920を有している。各溝920はD1方向に長手を有する形状である。溝920は複数形成されており、D2方向に周期的に並べて形成されている。上記のように、X線画像撮像用グリッドに用いられる構造体90に形成される溝920のパターンは、例えばLSIのダマシン配線に用いられる溝とは異なり、平面視において異方性の高いパターンが周期的に多数形成されているものである。なお、基板900には切欠け部930(以下、ノッチとも称する)が設けられている。
溝920の内部に金属材料などのX線に対する透過率が低い材料が配置されることで、構造体90はX線画像撮像用グリッドとして機能する。参考例のX線画像撮像用グリッドでは、有効領域910の中央付近で撮像されるX線画像に比べて、有効領域910の端部付近で撮像されるX線画像に歪みが発生するという問題が生じていた。
図26は、参考例に係る構造体のA−A’断面図である。溝920は、基板900の第1面902から第2面904に向かって設けられている。溝920は、そのアスペクト比が10以上の高アスペクト比の溝である。換言すると、D2方向の溝920の幅に対する溝920の深さの比は10以上である。溝920はD2方向に複数形成されており、複数の溝920はD2方向に周期的に形成されている。基板900の第1面902には絶縁層940が形成されている。絶縁層940は、電解めっき法によって溝920の内部に金属材料を充填する際に、めっき層の成長方向を制御する目的で設けられている。絶縁層940として、例えば酸化シリコン層などの圧縮応力を有する層が用いられる。
図27は、参考例に係る構造体のB−B’断面図である。図28は、従来例に係る構造体のC−C’断面図である。図27に示すように、溝920はD1方向に長手を有する。絶縁層940は溝920が形成されていない領域の第1面902に形成されている。図28に示すように、溝920が形成されていない領域では、第1面902の全面に絶縁層940が形成されている。
絶縁層940の膜応力(圧縮応力又は引張応力)によって基板900が変形する。基板900の変形は絶縁層940が形成されたパターン、つまり溝920が形成されたパターンの影響を受ける。例えば、D2方向において、絶縁層940は溝920によって分断されているため、絶縁層940の圧縮応力に起因する基板900の変形は相対的に小さい。一方、D1方向において、溝920が形成されていない領域では絶縁層940は連続しているため、絶縁層940の圧縮応力に起因する基板900の変形は相対的に大きい。さらに、D1方向において、溝920が形成されている領域では絶縁層940はごく一部の領域にしか形成されていないため、絶縁層940の圧縮応力に起因する基板900の変形は相対的に小さい。
上記のように、例えば図25に示すようなパターンの溝920が形成され、基板900の第1面に圧縮応力を有する絶縁層940が形成された構造体90では、基板900の平面方向(D1方向またはD2方向)によって基板900の変形の大きさが異なる。さらに、平面方向が同じであっても、基板900面内の位置によって基板900の変形の大きさが異なる。このように、平面視において異方性の高いパターンを有する基板900において、基板900上に形成された絶縁層940のパターンによって複雑な方向の内部応力が発生するため、基板900は複雑な形状に歪んでしまう。
基板900が歪んだ状態で、溝920の内部に金属材料を充填すると、基板900は歪んだ状態で固定される。したがって、金属材料を充填した後では、基板900の形状を補正することは困難である。発明者らは上記の現象を鋭意検討した結果、本発明に至った。
〈実施形態1〉
図1〜図9を用いて、本発明の実施形態1に係る構造体10の構成、および構造体10の製造方法について説明する。本実施形態では、一例として、X線画像撮像用グリッドに用いられる構造体10について説明する。
[構造体10の構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。構造体10は、少なくとも基板100の有効領域110に線状の溝120を有している。有効領域とは、構造体または金属材料充填構造体(後述する)において実使用される領域である。有効領域は、図1に示すように基板110他の領域に囲まれたり、他の領域に接したりするように設けられてもよいし、基板110の外形に一致するように設けられてもよい。基板100が円形状である構成を例示したが、この構成に限定されず、例えば、基板100は四角形等であってもよい。
溝120はD1方向に長手を有する形状である。溝120は複数形成されており、D1方向に交差するD2方向に周期的に並べて形成されている。なお、図1に示す例では、D2方向はD1方向に直交する方向である。溝120のD2方向の幅をL、D2方向に隣接する溝120の間隔をS、溝120のD1方向の幅をKとする。溝120のLは0.5μm以上30μm以下、Sは0.5μm以上30μm以下、Kは6cm以上14cm以下であってもよい。Lに対するKの比(K/L)は、例えば、200以上2800以下としてもよい。また、Lに対するSの比(S/L)は、例えば、200以上2800以下としてもよい。一例として、X線画像撮像用グリッドに用いられる構造体10において、溝120のLは2.5μm以上7.5μm以下、Sは2.5μm以上7.5μm以下、Kは10cm以上13cm以下であってもよい。溝120は少なくともD2方向に1000以上、好ましくは6000以上、より好ましくは26000以上並べて配置されている。L+S(ピッチ)の繰り返し数が、Kと同じであれば好ましいが(110のエリアが正方形)、それに限定されたものではない。溝120はD2方向に一定間隔で配置されている。上記のL、S、およびKの値は一例であり、上記の値に限定されない。なお、基板100にはノッチ130(ノッチに替えてオリエンテーションフラットである場合もある)が設けられている。
図1において各溝120は少なくとも有効領域110の一対の端部に到達するような直線形状部として構成される。第1方向において、溝120の直線形状部の長さは基板100の長さの1/3以上である。溝120の直線形状部の長さは、好ましくは基板100の長さの2/3以上である。基板100の平面形状が円形の場合、溝120の直線形状部の長さは基板100の直径の1/3以上である。溝120の直線形状部の長さは、好ましくは基板100の直径の1/3以上である。なお、平面視において、各溝120は、直線形状に限定されず、曲線形状であってもよいし、直線形状と曲線形状の組合せであってもよい。
図2は、本開示の一実施形態に係る構造体のA−A’断面図である。図2に示すように、構造体10は、基板100、第1層200、および第2層300を有する。基板100には、基板100の第1面102から第2面104に向かって溝120が設けられている。複数の溝120は、例えば、そのアスペクト比が10以上の高アスペクト比の溝を1以上含む。アスペクト比は、D2方向の溝120の幅Lに対する溝120の深さの比である。D2方向の溝120の幅Lは、基板100の第1面102と溝120の開口により規定される幅である。溝120の深さは、基板100の第1面102から溝120の底部の距離である。溝120はD2方向に複数形成されており、図2において、例えば、複数の溝120はD2方向に周期的に形成されている。換言すると、複数の溝120(Lに相当する)と、溝120が設けられていない箇所(Sに相当する)とが交互に配置されている。さらに、各溝120のLに対するSの比(S/L)は一定であってもよく、一定でなくてもよいが、好ましくはS/Lの値が略一定となるように構成される。例えば、S/Lが0.5〜2.0の範囲で設定されていてもよい。
図2に示す断面視において、溝120の側壁が第1面102と略直交する関係にあるがこれに限定されない。例えば、断面視において、溝120の側壁が第1面102と直交ではない角度で交差する関係(いわゆる順テーパーの溝、逆テーパーの溝)にあってもよい。
第1層200は、基板100の第1面102上に配置されている。第2層300は、第1層200よりも上層に位置するように配置されている。例えば、第1層200は圧縮応力を有する層であるとき、第2層300は引張応力を有する層である。第1層200の厚さは、例えば、0.05μm以上2.0μm以下としてもよい。第2層300の厚さは、例えば、0.05μm以上2.0μm以下としてもよい。さらに、第1層200の厚さに対する第2層300の厚さが、0.1以上0.5以下としてもよい。第1層200と第2層300との間に他の層(例えば、第1層と第2層の密着性を向上する密着層)が設けられていてもよい。第1層200および第2層300のうち、少なくともいずれか一方は絶縁層であってもよい。圧縮応力を有する層は、例えば酸化シリコン層である。引張応力を有する層は、例えば、窒化シリコン層である。上記の例では、第1層200を酸化シリコンとし、第2層300を窒化シリコンとすることができる。なお、酸化シリコンの圧縮応力は、例えば−400MPa以上−300MPa以下である。窒化シリコンの引張応力は、例えば500MPa以上1200MPa以下である。ただし、第1層200または第2層300が導電性を有する層であってもよい。
第1層200および第2層300がそれぞれ逆方向の応力を有していることで、第1層200および第2層300を含む積層構造による膜応力を緩和し、基板100の変形を抑制することができる。上記の構造の場合、第2層300の引張応力が、第1層200の圧縮応力によって発生する基板100の変形を緩和する。第1層200および第2層300を併せて積層構造体という場合がある。
上記の説明では、第1層200が圧縮応力を有し、第2層300が引張応力を有する構造について説明したが、第1層200が引張応力を有し、第2層300が圧縮応力を有する構造であってもよい。
基板100として、シリコン基板などの半導体基板、ガラス基板等の絶縁性基板等を用いることができるが、なかでも半導体基板が好ましく用いられる。半導体基板としては、シリコン基板の他に炭化シリコン基板、ガリウムヒ素基板、窒化ガリウム基板などの基板を用いることができる。基板100は、単結晶基板であってもよく多結晶基板であってもよく、非晶質基板であってもよい。基板100として、半導体基板や導電性基板を用いる場合、抵抗率が0.001Ωcm以上10Ωcm以下の基板を用いることができる。
基板100の材料として、熱膨張係数が2×10−6[/K]以上17×10−6[/K]以下の範囲の材料を用いることができる。基板100の厚さは、特に制限はないが、例えば100μm以上800μm以下の厚さの基板を用いることができる。基板100の厚さが下限よりも薄くなると、基板100のたわみが大きくなる。その影響で、製造過程におけるハンドリングが困難になるとともに、基板100上に形成された第1層200および第2層300の応力に起因して基板100が反ることがある。一方、基板100の厚さが上限よりも厚くなると、基板100の重量が増加し、ハンドリングを行う装置への負担が大きくなることがある。さらに、構造体10をX線画像撮影用グリッドとして用いる場合、X線が基板100を通過する距離が長くなるため、基板100によるX線の散乱及び吸収が大きくなり、X線映像を撮影するための信号が弱くなることがある。
第1層200として、酸化シリコン層以外にも、酸化マグネシウムなどを用いることができる。第2層300として、窒化シリコン層以外にも、酸化アルミニウムおよび酸化チタンなどを用いることができる。
構造体10において第1層200および第2層300が積層された状態(図2に示した状態)で斜入射干渉法フラットネステスター(ニデック社製;FT−900)を用いて計測した基板の反り量を初期状態とする。次に構造体10の第2層300を、基板100に第1層200を残して選択的に除去したとき、例えば図3に示すように、斜入射干渉法フラットネステスターを用いて計測し、初期状態に比べて基板中央部が端部より盛り上がる方向に基板が変形した場合に、第2層300が引張応力を有するとみなす。一方、図3とは逆に、初期状態に比べて基板端部が中央部より盛り上がる方向に基板が変形した場合に、第2層300が圧縮応力を有するとみなす。さらに、基板100から第1層200を選択的に除去したとき、斜入射干渉法フラットネステスターを用いて計測し、第2層300が選択的に除去された状態に比べて基板端部が中央部より盛り上がる方向に基板が変形した場合に、第1層200が圧縮応力を有し、一方、第2層300が選択的に除去された状態に比べて基板中央部が端部より盛り上がる方向に基板が変形した場合に、第1層200が引張応力を有するとみなす。なお、膜応力の値は、計測により得られた反り量をストーニー(Stoney)の公式を用いて算出できる。
以上のように、実施形態1に係る構造体10によると、第1層200および第2層300の一方が圧縮応力を有し、かつ、他方が引張応力を有する積層構造とされていることで、膜応力による基板100の変形を緩和することができる。
[構造体10の製造方法]
図4および図5を用いて、実施形態1に係る構造体10の製造方法について説明する。以下の説明において、構造体10の基板100としてシリコン基板が用いられる。第1層200として酸化シリコン層が用いられる。第2層300として窒化シリコン層が用いられる。
図4は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板上に第1層および第2層を形成する工程を示す図である。図4に示すように、例えば、基板100を熱酸化することで、基板100上に酸化シリコン層の第1層200を形成し、例えば第1層200上にプラズマCVD法によって窒化シリコン層の第2層300を形成する。第1層200は、熱酸化以外にも、プラズマCVD法、熱CVD法、触媒CVD法(Cat(Catalytic)−CVD法又はホットワイヤCVD法)などによって形成されてもよい。第2層300は、プラズマCVD法以外にも、熱CVD法、触媒CVD法などによって形成されてもよい。なお、基板100の熱酸化によって第1層200を形成する場合、基板100の側面および底面にも酸化シリコン層が形成されるが、図4では、基板100の側面および底面に形成された酸化シリコン層は除去されている。
図5は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板に溝を形成する工程を示す図である。図5に示すように、第2層300上にパターンが形成されたフォトレジスト400が形成され、フォトレジスト400をマスクとして第2層300、第1層200、および基板100がエッチングされる。上記のエッチングは、ボッシュプロセスまたは反応性イオンエッチングを用いた深掘りエッチングを用いることができる。上記のエッチングによって、基板100に溝120が形成される。溝120の側壁122は基板100の第1面102および第2面104に対して直交する方向に延びている。エッチングによって溝120を形成した後にフォトレジスト400を除去することで、図2に示す構造体10を形成することができる。
以上のように、実施形態1に係る構造体10の製造方法によると、第1層200および第2層300を含む積層構造を形成することができる。
[構造体10を用いた金属材料充填構造体(回折格子20)]
図5〜図8を用いて、実施形態1に係る構造体10を用いた回折格子20(金属材料充填構造体の一例)およびその製造方法について説明する。ここでは、上記で説明した構造体10の溝120の内部に充填材500が配置された回折格子20について説明する。
図6および図7を用いて、実施形態1に係る回折格子20の製造方法について説明する。ここでは、電解めっき法によって溝120の底部から充填材500となるめっき層を成長させる方法について説明する。
図6は、本開示の一実施形態に係る回折格子の製造方法において、基板に形成された溝の底部からめっき層を成長させる工程を示す図である。図6に示すように、基板100に通電する電解めっき法によって、溝120の底部から上方に向かって充填材500を成長させる。なお、充填材500の成長が溝120の底部から上方に向かって成長するように、基板100の第2面104側から通電することが好ましい。この場合、第1層200および第2層300の少なくとも一方が絶縁性を有することで、基板100の第1面102からのめっき層の成長を抑制することができる。これにより、充填材500の内部にボイドが形成されることを抑制できる。
図7は、本開示の一実施形態に係る回折格子の製造方法において、基板に形成された溝にめっき層を充填する工程を示す図である。図7に示すように、溝120を充填材500で充填する。図7の状態から、第1面102側の第1層200および第2層300、ならびに第2面104側の基板100を研削することで、図8に示す回折格子20を得ることができる。なお、溝120が充填材500によって充填されることによって、基板100の形状が固定される。つまり、充填材500が充填された後は、第1層200および第2層300を除去しても、基板100の形状はほとんど変化しない。仮に充填材500が充填されたときに基板100が歪んでいると、充填材500が充填された後の基板100の形状は歪んだ状態で固定されてしまう。したがって、充填材500を充填する前の構造体10において歪みを補正することは非常に重要である。
図8は、本開示の一実施形態に係る構造体を用いた回折格子の断面図である。図8に示すように、溝120の内部には充填材500が配置されている。図2において基板100の第1面102側に配置されていた第1層200および第2層300が除去されており、第1面102は外部に露出されている。ただし、第1層200および第2層300が第1面102に配置されていてもよい。基板100の第2面104側の研削によって、基板100は薄板化されている。図8では、充填材500は第2面104側に露出されていないが、充填材500が第2面104側に露出されていてもよい。充填材500の側壁510は第1面102および第2面104に対して直交することが好ましい。
充填材500の材料は、回折させる波長帯の電磁波に応じて選択することができる。つまり、対象の波長帯の電磁波に対する充填材500の透過率は基板100の透過率よりも低くてもよい。例えば、回折格子20をX線画像撮像用グリッドとして用いる場合、充填材500の材料として、充填材500のX線(放射線)に対する透過率が、基板100のX線に対する透過率よりも低い材料を用いることができる。なお、回折格子20は、X線以外にもα線、β線、γ線、中性子線、宇宙線などの放射線に対して用いられてもよい。
充填材500として、白金、金、銀、銅、およびニッケル等の金属材料を用いることができる。例えば、回折格子20をX線画像撮影用グリッドとして用いる場合、充填材500として、上記の材料の他にロジウム、ルテニウム、およびイリジウム等を含む材料を用いることができる。上記では、充填材500として金属材料が挙げられているが、対象の電磁波に対する透過率が基板100の透過率よりも低ければ、金属以外の材料を用いることができる。例えば、充填材500として、樹脂材料が用いられてもよい。
[回折格子20の応用方法]
図9を用いて、実施形態1に係る回折格子20のX線画像撮像用グリッドへの応用方法について説明する。図9は、本開示の一実施形態に係る回折格子の応用方法を示す図である。図9に示すように、X線画像を撮像するためのX線光源530として、点光源が用いられる。X線光源530から出射したX線550は、拡散部材540によって拡散され、拡散X線555として位相格子545および回折格子20に入射する。拡散X線555は拡散部材540から放射状に広がる。拡散X線555の進行方向と充填材500の側壁510の向きとが平行になるように、位相格子545および回折格子20は屈曲している。回折格子20を図9に示す形状に屈曲させるために、回折格子20の第1面102側には切り欠き505が設けられている。切り欠き505は充填材500が溝120に充填された後に形成される。位相格子545についても同様である。位相格子545の形状は回折格子20の形状に類似しているが、回折格子20の溝に充填材500が設けられていない。拡散X線555は、位相格子545でタルボ効果を生じ、タルボ像を形成する。このタルボ像が回折格子20で作用を受け、モアレ縞の画像コントラストを形成する。このモアレ縞を解析することで、X線の吸収、散乱、および微分位相などの情報を得ることができる。
拡散部材540と回折格子20との間に被検体が配置されると、被検体によってX線の位相がシフトする。X線の位相シフトはモアレとして、回折格子20に対して被検体とは反対側に配置された検出器によって検出される。当該モアレを検出することで被検体が撮像される。このようにして検出された情報に対して、フーリエ変換等の位相回復処理を行うことで、被検体の位相像を得ることができる。
以上のように、基板100の溝120に充填材500を充填する段階において、基板100の歪みが補正されていることで、歪みの小さい回折格子20を実現することができる。その結果、回折格子20を用いたX線画像撮像用グリッドにおいて、歪みの小さいX線画像を撮像することができる。
〈実施形態2〉
図10〜図13を用いて、実施形態2に係る構造体10Aの構成、および構造体10Aの製造方法について説明する。なお、構造体10Aは図2に示した構造体10と比較して溝内部の構造が異なる。
[構造体10Aの構成]
図10は、本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。図10に示す構造体10Aは、図2に示した構造体10と類似しているが、溝120Aの側壁122A上に第1層200Aと同じ材料の絶縁層210Aが配置されている点において構造体10とは相違する。絶縁層210Aは側壁122Aの少なくとも一部を覆っている。溝120Aの底部124Aにおいて基板100Aは絶縁層210Aから露出されている。図10では、絶縁層210Aは側壁122A全体を覆っている。ただし、側壁122Aの一部が絶縁層210Aから露出されていてもよい。絶縁層210Aの材料は、例えば、第1層200Aの材料と主成分が同一であり、同様の物性を有していればよく、不純物濃度まで同一でなくてもよい。なお、絶縁層210Aは第1層200Aとは異なる材料の絶縁層であってもよい。
絶縁層210Aの厚さは、例えば、0.05μm以上0.5μm以下の範囲で設定することができる。また、絶縁層210Aは、側壁122Aの上方(溝120Aの開口に近い側)と側壁122Aの下方(溝120Aの底部124Aに近い側)の厚さが同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、側壁122Aの上方の絶縁層210Aの厚さを、側壁122Aの下方の絶縁層210Aの厚さよりも厚くすることで、後述する電解めっき時において、電界集中しやすい溝120Aの開口近傍での異常析出を抑制することができる。
絶縁層210Aとして、例えば、酸化シリコン層が用いられる。第1層200Aおよび絶縁層210Aはともに酸化シリコン層である。絶縁層210Aが膜応力を有していても、溝120Aの内部において、対向する側壁122A上の絶縁層210A同士により膜応力が緩和されることから、絶縁層210Aが基板100Aの変形に与える影響は小さい。好ましくは絶縁層210Aの膜厚は第1層200Aの膜厚よりも薄い。絶縁層210Aが基板100Aの変形に与える影響をより小さくすることができる。
以上のように、実施形態2に係る構造体10Aによると、絶縁層210Aが側壁122Aを覆っていることで、例えば電解めっき法によって溝120A内部に充填材としてめっき層を成長させる場合に、溝120Aの側壁からのめっき層の成長を抑制することができる。めっき層は溝120Aの底部124Aから上方に向けて成長するため、充填材の内部にボイドが形成されることを抑制できる。
[構造体10Aの製造方法]
図11〜図13を用いて、実施形態2に係る構造体10Aの製造方法について説明する。以下の説明において、構造体10Aの基板100Aとしてシリコン基板が用いられる。第1層200Aとして酸化シリコン層が用いられる。第2層300Aとして窒化シリコン層が用いられる。絶縁層210Aとして酸化シリコン層が用いられる。
図11は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、基板に溝を形成する工程を示す図である。図3および図4に示す方法と同様の方法で、第2層300A、第1層200A、および基板100Aに溝120Aを形成する。
図12は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の側壁に絶縁層を形成する工程を示す図である。図11に示すように、溝120Aの側壁122Aおよび底部124Aにおける基板100Aが露出された状態で熱酸化が行われる。この熱酸化によって側壁122Aおよび底部124Aに酸化シリコン層の絶縁層210Aが形成される。熱酸化によって絶縁層210Aは等方的に形成されるため、側壁122Aおよび底部124Aの各々の絶縁層210Aの膜厚はほぼ同じ膜厚である。熱酸化によって形成される酸化シリコン層は、基板100Aが表面に露出されている領域にのみ形成されるため、第1層200Aおよび第2層300Aで覆われている基板100Aの第1面102には酸化シリコン層は形成されない。なお、熱酸化によって基板100Aの第2面104にも酸化シリコン層が形成される場合があるが、図12では第2面104側の酸化シリコン層は省略されている。
図13は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。図13に示すように、基板100Aの第1面102A側から異方性エッチングを行うことで、底部124Aに形成された絶縁層210Aを除去し、底部124Aの基板100Aを露出する。この異方性エッチングの際に、第1面102A側の最表面に露出されている第2層300Aもエッチングされて薄膜化する。したがって、この異方性エッチングによる薄膜化を考慮して第2層300Aの膜厚を設定することが好ましい。上記の製造方法によって、図10に示した構造体10Aが形成される。
以上のように、実施形態2に係る構造体10Aの製造方法によると、第1層200Aおよび第2層300Aを同じパターンで形成することができ、溝120Aの側壁122Aには、第1層200Aに比べて応力の小さな絶縁層210Aを形成することができる。
〈実施形態2の変形例〉
上記とは異なる方法で溝120Aの底部124Aの基板100を露出する方法について図14および図15を用いて説明する。
図14は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、斜めスパッタリング法によって基板の第1面側に金属層を形成する工程を示す図である。図12に示した状態の基板に対して斜めスパッタリング法により金属層410Aを形成する。斜めスパッタリング法とは、基板100Aの第1面102Aに対して斜め方向からスパッタされた原子が堆積されるスパッタリング法である。通常のスパッタリング法では、基板100Aの第1面102Aに対する法線方向にスパッタリングターゲットが配置された状態で処理される。一方、斜めスパッタリング法では、第1面102Aに対する法線方向に対して傾斜した方向にスパッタリングターゲットが配置された状態で処理される。
斜めスパッタリング法で金属層410Aを形成すると、主に基板100Aの第1面102A側に金属層410Aが形成される。金属層410Aは溝120Aの内部にも形成されるが、第1面102A側に比べて非常に薄い。つまり、斜めスパッタリング法で形成された金属層410Aは溝120Aに対応する領域が開口される。なお、上記では斜めスパッタリング法によって金属層410Aを形成する方法を例示したが、斜め蒸着法によって金属層410Aを形成してもよい。
図15は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。図15に示すように、金属層410Aをマスクとして、基板100Aの第1面102A側から異方性エッチングを行うことで、底部124Aに形成された絶縁層210Aを除去する。上記の異方性エッチングの後に金属層410Aを選択的に除去することで図10に示した構造体10Aが形成される。なお、基板100Aと金属層410Aとが絶縁されていれば、金属層410Aを除去しなくてもよい。
以上のように、実施形態2の変形例に係る構造体10Aの製造方法によると、第1層200Aおよび第2層300Aを同じパターンで形成することができ、溝120Aの側壁122Aには、第1層200Aに比べて応力の小さな絶縁層210Aを形成することができる。さらに、第2層300Aを薄膜化せずに溝120Aの底部124Aの絶縁層210Aを除去することができる。
〈実施形態3〉
図16〜図18を用いて、実施形態3に係る構造体10Bの構成、および構造体10Bの製造方法について説明する。なお、構造体10Bは図2に示した構造体10と比較して溝内部の構造が異なる。
[構造体10Bの構成]
図16は、本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。図16に示す構造体10Bは、図2に示した構造体10と類似しているが、溝120Bの側壁122B上、第1層200Bの側壁、および第2層300Bの側壁に第2層300Bと同じ材料の絶縁層220Bが配置されている点において構造体10とは相違する。絶縁層220Bは側壁122Bの少なくとも一部を覆っている。溝120Bの底部124Bにおいて基板100Bは絶縁層220Bから露出されている。図16では、絶縁層220Bは側壁122B全体を覆っている。ただし、側壁122Bの一部が絶縁層220Bから露出されていてもよい。絶縁層220Bの材料は第2層300Bの材料と主成分が同一であり、同様の物性を有していればよく、不純物濃度まで同一でなくてもよい。なお、絶縁層220Bは第2層300Bとは異なる材料の絶縁層であってもよい。
絶縁層220Bとして、窒化シリコン層が用いられる。第2層300Bおよび絶縁層220Bはともに窒化シリコン層であるが、絶縁層220Bの膜厚は第2層300Bの膜厚よりも薄い。さらに、絶縁層220Bが配置されている面積は第2層300Bが配置されている面積に比べて小さいため、絶縁層220Bの応力は第2層300Bの応力に比べて小さい。したがって、絶縁層220Bが基板100Bの変形に与える影響は小さい。
以上のように、実施形態3に係る構造体10Bによると、絶縁層220Bが側壁122Bを覆っていることで、例えば電解めっき法によって溝120B内部に充填材としてめっき層を成長させる場合に、側壁122Bからのめっき層の成長を抑制することができる。めっき層は溝120Bの底部124Bから上方に向けて成長するため、充填材の内部にボイドが形成されることを抑制できる。
[構造体10Bの製造方法]
図17および図18を用いて、実施形態3に係る構造体10Bの製造方法について説明する。以下の説明において、構造体10Bの基板100Bとしてシリコン基板が用いられる。第1層200Bとして酸化シリコン層が用いられる。第2層300Bとして窒化シリコン層が用いられる。絶縁層220Bとして窒化シリコン層が用いられる。
図17は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の側壁および第2層上にさらに絶縁層を形成する工程を示す図である。図11に示した状態の基板に対して熱CVD法によって絶縁層220Bを形成する。絶縁層220Bは、側壁122B、底部124B、第1層200Bの側壁、ならびに第2層300Bの側壁および上面に形成される。熱CVD法はプラズマCVD法に比べて等方的に成膜される成膜方法である。つまり、絶縁層220Bは側壁122Bにもカバレッジ(被覆性)よく成膜される。
図18は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。図18に示すように、基板100Bの第1面102B側から異方性エッチングを行うことで、底部124Bに形成された絶縁層220Bを除去する。この異方性エッチングの際に、第1面102B側の最表面に露出されている絶縁層220Bもエッチングされる。この異方性エッチングは、底部124Bにおいて基板100Bを露出できればよく、第2層300B上面の絶縁層220Bが残存していてもよく、絶縁層220Bが除去され、絶縁層220B下の第2層300Bが一部エッチングされて薄膜化してもよい。上記の製造方法によって、図16に示した構造体10Bが形成される。なお、図14および図15に示す方法によって底部124Bの絶縁層220Bを除去してもよい。
以上のように、実施形態3に係る構造体10Bの製造方法によると、第1層200Bおよび第2層300Bを同じパターンで形成することができ、溝120Bの側壁122Bには、第2層300Bに比べて応力の小さな絶縁層220Bを形成することができる。
〈実施形態4〉
図19〜図21を用いて、実施形態4に係る構造体10Cの構成、および構造体10Cの製造方法について説明する。ここでは、実施形態1と同様にX線画像撮像用グリッドに用いられる構造体10Cについて説明する。なお、構造体10Cは図2に示した構造体10と比較して溝内部の構造が異なる。具体的には、図19に示す構造体10Cは、図10に示す構造体10Aおよび図16に示す構造体10Bを併せた構造を有している。
[構造体10Cの構成]
図19は、本開示の一実施形態に係る構造体の溝の拡大断面図である。図19に示す構造体10Cは、図2に示した構造体10と類似しているが、溝120Cの側壁122C上に第1層200Cと同じ材料の第1絶縁層210Cが配置されている点、ならびに第1絶縁層210C、第1層200Cの側壁、および第2層300Cの側壁に第2層300Cと同じ材料の第2絶縁層220Cが配置されている点において構造体10とは相違する。第1絶縁層210Cは側壁122Cを覆っている。第2絶縁層220Cは第1絶縁層210Cを覆っている。溝120Cの底部124Cにおいて基板100Cは第1絶縁層210Cおよび第2絶縁層220Cから露出されている。図19では、第1絶縁層210Cおよび第2絶縁層220Cは側壁122C全体を覆っている。ただし、側壁122Cの一部が第1絶縁層210Cおよび第2絶縁層220Cから露出されていてもよい。なお、第1絶縁層210Cは第1層200Cとは異なる材料の絶縁層であってもよく、第2絶縁層220Cは第2層300Cとは異なる材料の絶縁層であってもよい。
第1絶縁層210Cとして、酸化シリコン層が用いられる。第2絶縁層220Cとして、窒化シリコン層が用いられる。第1層200Cおよび第1絶縁層210Cはともに酸化シリコン層であるが、第1絶縁層210Cの膜厚は第1層200Cの膜厚よりも薄い。同様に、第2層300Cおよび第2絶縁層220Cはともに窒化シリコン層であるが、第2絶縁層220Cの膜厚は第2層300Cの膜厚よりも薄い。第1絶縁層210Cの応力に起因する基板100Cの反り量は第1層200Cの応力に起因する基板100Cの反り量に比べて小さい。したがって、第1絶縁層210Cが基板100Cの変形に与える影響は小さい。同様に、第2絶縁層220Cの応力に起因する基板100Cの反り量は第2層300Cに起因する基板100Cの反り量の応力に比べて小さい。したがって、第2絶縁層220Cが基板100Cの変形に与える影響は小さい。
以上のように、実施形態4に係る構造体10Cによると、第1絶縁層210Cが側壁122Cを覆っていることで、例えば電解めっき法によって溝120C内部に充填材としてめっき層を成長させる場合に、溝120Cの側壁からのめっき層の成長を抑制することができる。めっき層は溝120Cの底部124Cから上方に向けて成長するため、充填材の内部にボイドが形成されることを抑制できる。
[構造体10Cの製造方法]
図20および図21を用いて、実施形態4に係る構造体10Cの製造方法について説明する。以下の説明において、構造体10Cの基板100Cとしてシリコン基板が用いられる。第1層200Cとして熱酸化によって形成された酸化シリコン層が用いられる。第2層300CとしてプラズマCVD法によって形成された窒化シリコン層が用いられる。第1絶縁層210Cとして熱酸化によって形成された酸化シリコン層が用いられる。第2絶縁層220Cとして熱CVD法によって形成された窒化シリコン層が用いられる。
図20は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝に形成された第1絶縁層上および第2層上に第2絶縁層を形成する工程を示す図である。図12に示した状態の基板に対して熱CVD法によって第2絶縁層220Cを形成する。第2絶縁層220Cは、側壁122C上および底部124C上に形成された第1絶縁層210C、第1層200Cの側壁、ならびに第2層300Cの側壁および上面に形成される。熱CVD法はプラズマCVD法に比べて等方的に成膜される成膜方法である。つまり、第2絶縁層220Cは側壁122Cにもカバレッジよく成膜される。
図21は、本開示の一実施形態に係る構造体の製造方法において、溝の底部において基板を露出する工程を示す図である。図21に示すように、基板100Cの第1面102C側から異方性エッチングを行うことで、底部124Cに形成された第1絶縁層210Cおよび第2絶縁層220Cを除去する。この異方性エッチングの際に、第1面102C側の最表面に露出されている第2絶縁層220Cおよび第2絶縁層220C下の第2層300Cもエッチングされて薄膜化する。上記の製造方法によって、図19に示した構造体10Cが形成される。なお、図14および図15に示す方法によって底部124Cの第2絶縁層220Cを除去してもよい。
以上のように、実施形態4に係る構造体10Cの製造方法によると、第1層200Cおよび第2層300Cを同じパターンで形成することができ、溝120Cの側壁122Cには、第1層200Cおよび第2層300Cに比べて応力の小さな第1絶縁層210Cおよび第2絶縁層220Cを形成することができる。
〈実施形態5〉
図22〜図24を用いて、実施形態5およびその変形例に係る構造体10D〜10Fの構成について説明する。ここでは、実施形態1と同様にX線画像撮像用グリッドに用いられる構造体10D〜10Fについて説明する。なお、構造体10D〜10Fは図1に示した構造体10と比較して溝120D〜120Fのパターンが異なる。
[構造体10Dの構成]
図22は、本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。図22に示す溝120Dのパターンは、図1に示した溝120のパターンと類似しているが、D1方向に隣接する溝120Dの間にスペース126Dが設けられている点において溝120のパターンとは相違する。スペース126Dの領域は基板100Dに溝120Dが形成されていない領域である。各々がD1方向に長手を有し、スペース126Dを介してD1方向に隣接する複数の溝120Dをまとめて直線形状部128Dということができる。スペース126Dが設けられていることで、構造体10Dの機械的強度が向上する。構造体10Dを用いた回折格子において、スペース126Dは、例えばX線の回折の障害となり得る。しかし、予めスペース126Dの位置が分かっているので、データ処理の際にスペース126D付近の情報を除外することで、スペース126Dによる影響を排除することができる。
[構造体10Eの構成]
図23は、本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。図23に示す溝120Eのパターンは、図1に示した溝120のパターンと類似しているが、D2方向に並べて配置された溝120Eの間に連結溝129Eが設けられている点において溝120のパターンとは相違する。図23に示すような溝120Eのパターンの場合、連結溝129Eを除いた領域の溝120Eを直線形状部128Eということができる。連結溝129Eが設けられていることで、スティッキングによって溝120Eによって分離された基板100Eのパターン同士が互いに引き寄せられてしまう現象を抑制することができる。構造体10Eを用いた回折格子において、連結溝129Eは、例えばX線の回折の障害となり得る。しかし、予め連結溝129Eの位置が分かっているので、データ処理の際に連結溝129E付近の情報を除外することで、連結溝129Eによる影響を排除することができる。
[構造体10Fの構成]
図24は、本開示の一実施形態に係る構造体の概要を示す平面図である。図24に示す溝120Fのパターンは、図1に示した溝120のパターンと類似しているが、溝120FはD1方向およびD2方向に有効領域110Fを越えて配置されている点において溝120のパターンとは相違する。有効領域110F外に設けられた溝120Fは単なるダミーパターンである。有効領域110F外に溝120Fのダミーパターンを設けることで、有効領域110F内の溝120Fの均一性を向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10:構造体、 20:回折格子、 90:構造体、 100:基板、 102:第1面、 104:第2面、 110:有効領域、 120:溝、 122:側壁、 124A:底部、 126D:スペース、 128D:直線形状部、 129E:連結溝、 130:ノッチ、 200:第1層、 210A:絶縁層、 210C:第1絶縁層、 220B:絶縁層、 220C:第2絶縁層、 300:第2層、 400:フォトレジスト、 410A:金属層、 500:充填材、 510:側壁、 530:線光源、 540:拡散部材、 550:X線、 555:拡散X線、 900:基板、 902:第1面、 904:第2面、 910:有効領域、 920:溝、 930:ノッチ、 940:絶縁層

Claims (17)

  1. 第1面、および前記第1面に対向する第2面を有する基板であって、前記第1面側に開口する複数の溝を有する前記基板と、
    前記第1面に設けられた積層構造体であって、第1層および前記第1層よりも上層に位置する第2層を含む前記積層構造体と、を有し、
    前記第1層および前記第2層の一方が圧縮応力を有し、かつ、前記第1層および前記第2層の他方が引張応力を有し、
    平面視において、前記複数の溝の各々は、第1方向に沿って延びており、かつ、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んでいる、構造体。
  2. 前記溝の側壁の少なくとも一部に設けられた絶縁層をさらに有し、
    前記溝の底部は、前記絶縁層から露出されている、請求項1に記載の構造体。
  3. 前記絶縁層および前記第1層は、酸化シリコンであり、
    前記絶縁層の膜厚は、前記第1層の膜厚よりも薄い、請求項2に記載の構造体。
  4. 第1面、前記第1面に対向する第2面を有する基板であって、前記第1面側に開口する複数の溝を有する前記基板と、
    前記第1面に設けられた積層構造体であって、第1酸化シリコン層および第1窒化シリコン層を含む前記積層構造体と、を有し、
    平面視において、前記複数の溝の各々は、第1方向に沿って延びており、前記第1方向に交差する第2方向に並んでいる、構造体。
  5. 前記溝の側壁の少なくとも一部に設けられた第2酸化シリコン層をさらに有し、
    前記溝の底部は、前記第2酸化シリコン層から露出されている、請求項4に記載の構造体。
  6. 前記第1酸化シリコン層は、前記第1面上に配置され、
    前記第1窒化シリコン層は、前記第1酸化シリコン層よりも上層に位置する、請求項5に記載の構造体。
  7. 前記第2酸化シリコン層の膜厚は、前記第1酸化シリコン層の膜厚よりも薄い、請求項6に記載の構造体。
  8. 前記第2酸化シリコン層よりも前記基板から離れて配置された第2窒化シリコン層をさらに有し、
    前記基板は、前記溝の底部において前記第2窒化シリコン層から露出されている、請求項6に記載の構造体。
  9. 前記複数の溝の各々は、前記第1方向に延びる直線形状部を有し、
    前記第1方向において、前記直線形状部の長さは前記基板の長さの1/3以上である、請求項1または4に記載の構造体。
  10. 前記複数の溝は、前記第2方向に周期的に配置されている、請求項1または4に記載の構造体。
  11. 前記複数の溝は、少なくとも前記第2方向に1000以上並べて配置されている、請求項10に記載の構造体。
  12. 前記複数の溝の各々は、前記第1方向に延びる直線形状部を有し、
    前記直線形状部は、前記第2方向に周期的に配置されている、請求項1または4に記載の構造体。
  13. 複数の前記直線形状部は、前記第2方向に一定間隔で配置されている、請求項12に記載の構造体。
  14. 複数の前記直線形状部は、少なくとも前記第2方向に1000以上並べて配置されている、請求項12に記載の構造体。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の構造体と、
    前記溝の内部に配置された充填材と、
    を有する、回折格子。
  16. 前記充填材の電磁波に対する透過率は、前記基板の前記電磁波に対する透過率よりも低い、請求項15に記載の回折格子。
  17. 前記充填材の放射線に対する透過率は、前記基板の前記放射線に対する透過率よりも低い、請求項15に記載の回折格子。
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