JP2014000790A - 液体収容体、及び、収容体ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】液体収容体において、空気が液体収容部に流入する可能性を低減できる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】液体収容体は、内部に液体を収容するための液体収容部と、液体収容部と連通し、液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、を備える収容体本体と、液体供給部の開口を塞ぐように収容体本体に取り外し可能に収容体本体に装着されて液体供給部と共に内部室を区画形成するキャップ部材と、内部室と外部とを連通させる第1の連通路と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、液体収容体、及び、収容体ユニットに関する。
従来、液体噴射装置の一例であるプリンターにインクを供給する技術として、インクを収容するインクカートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)を利用する技術が知られている(例えば、特許文献1,2,3,4,5)。カートリッジは、インクを外部に向かって流通させるための開口を有するインク供給部を備える。カートリッジがプリンターに装着されると、インク供給部からインクがプリンター側へと供給される。
特開平8−112915号公報 特開2011−207066号公報 特開2003−191488号公報 米国特許公開2012/0133713 特開2012−35479号公報
出荷時等のプリンターに装着される前の初期状態において、カートリッジは、インク供給部の開口からインクが外部に漏れ出すことを防止するため等の目的でキャップ部材を備える場合がある(例えば、特許文献1)。しかしながら、インク供給部の開口を塞ぐようにキャップ部材を取り付ける場合、インク供給部とキャップ部材とにより区画形成された空間(「内部室」ともいう。)が圧縮され、カートリッジのうちインクを収容するインク収容部に内部室の空気が流入する可能性があった。また、内部室の圧力が高くなった状態がそのまま維持されていた場合、この状態でキャップ部材を取り外すと、内部室の圧力が急激に低下し、この圧力変動に伴ってインク供給部からインクが漏れ出す可能性があった。
また、カートリッジをプリンターに装着したときに、カートリッジのインク供給部の開口からインクが漏れ出さないようにするために、インク供給部の開口の周囲がプリンターのシール部材によって密閉される。この際、インク供給部とプリンターの弾性部材とにより区画形成された空間(内部室)が圧縮される虞があった。内部室の圧力が高くなると、インク収容部に内部室の空気が流入する可能性があった。また、内部室の圧力が高くなった状態がそのまま維持されていた場合、この状態でカートリッジをプリンターから取り外すと、内部室の圧力が急激に低下し、この圧力変動に伴ってインク供給部からインクが漏れ出す可能性があった。
また、カートリッジの種類によっては、初期状態において、インク収容部のインクの溶存気体量の低減を図るために、減圧された包装材(「減圧パック」ともいう。)にカートリッジが収容された状態で流通に供される場合がある。例えば、インク収容部のインクの消費に伴って間欠的に外気がインク収容部に導入されるいわゆる半密閉タイプのカートリッジ(特許文献3)や、インク収容部が大気と連通しない密閉空間とされたいわゆる密閉タイプのカートリッジ(特許文献4)が、このような状態で流通に供されることがある。特許文献3に開示された半密閉タイプのカートリッジや、特許文献4に開示された密閉タイプのカートリッジは、インク収容部の一部が変形可能なシート部材によって作製され、外部と連通した空気室がシート部材と接するように配置されている。
しかしながら、インク供給部の開口がキャップ部材で塞がれている場合、カートリッジを包装材に収容し内部を減圧する際に、内部室からインク収容部に空気が流入する虞があった。
上記に挙げたような問題は、インクカートリッジに限らず、インク以外の他の種類の液体を収容するカートリッジに共通する問題であった。
なお、このような問題を解決する手段としては、特許文献5のように内部室から液体収容部に連通する流路を設け、この流路を介して内部室を大気に連通させる技術が知られている。しかしながら、この技術は、液体収容部が常時大気に対して開放されているいわゆる開放タイプのカートリッジを前提としており、特許文献3のようないわゆる半密閉タイプのカートリッジや、特許文献4のようないわゆる密閉タイプのカートリッジに適用することはできない。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]液体収容体であって、
内部に液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部と連通し、前記液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、を備える収容体本体と、
前記液体供給部の開口を塞ぐように前記収容体本体に取り外し可能に前記収容体本体に装着されて前記液体供給部と共に内部室を区画形成するキャップ部材と、
前記内部室と外部とを連通させる第1の連通路と、を備える、液体収容体。
適用例1に記載の液体収容体によれば、内部室が第1の連通路によって外部と連通しているため、キャップ部材が液体供給部の開口を塞ぐように収容体本体に装着される際に、内部室の空気が第1の連通路を通って外部に流出することが可能となる。これにより、内部室の空気は圧縮されなくなるため、液体収容部に空気が流入するのを防ぐことができる。
[適用例2]適用例1に記載の液体収容体であって、さらに、
前記液体収容部と外部とを連通させ、前記液体収容部に空気を導入するための第2の連通路を備え、
前記第1の連通路は、
前記内部室に接続された一端部を含む第1の部分と、
前記第1の連通路の流路に沿った方向において、前記第1の部分よりも外気側に位置し前記第1の部分と外部とを連通させる第2の部分であって、前記第2の連通路の一部を構成する第2の部分と、を含む、液体収容体。
適用例2に記載の液体収容体によれば、液体収容部に空気を導入するために設けられた第2の連通路の一部を利用して内部室の空気を外部に流出させることが可能となる。
[適用例3]適用例1に記載の液体収容体であって、
前記第1の連通路は、前記キャップ部材に形成されている、液体収容体。
適用例3に記載の液体収容体によれば、キャップ部材によって容易に第1の連通路を形成できる。例えば、キャップ部材に内部室と外部とを連通させるため溝や貫通孔を設けることで、容易に第1の連通路を形成できる。
[適用例4]適用例1乃至適用例3のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記第1の連通路は、前記第1の連通路のうち他の部分よりも流路断面積が小さい部分である狭小流路を有する、液体収容体。
適用例4に記載の液体収容体によれば、第1の連通路が狭小流路を有することから、第1の連通路を通って液体収容部の液体が蒸発するのを低減できる。
[適用例5]適用例1乃至適用例4のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
一側壁に開口を有する凹形状の容器本体部材と、前記容器本体部材の前記開口を塞ぐように前記容器本体に取り付けられた蓋部材と、を備え、
前記蓋部材のうち前記シート部材と対向する対向面側には、前記第1の連通路の一部である内部連通路が形成されている、液体収容体。
適用例5に記載の液体収容体によれば、内部連通路を蓋部材の対向面側に形成できることから、液体収容体の外観の美感が損なわれることを抑制できる。
[適用例6]適用例1乃至適用例5のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記第1の連通路は、前記液体収容部に前記液体が充填された後に形成される、液体収容体。
適用例6に記載の液体収容体によれば、液体収容部に液体を充填する際に第1の連通路を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。
[適用例7]収容体ユニットであって、
適用例1乃至適用例6のいずれか一つに記載の液体収容体と、
大気圧よりも低い圧力で内部に前記液体収容体を収容する包装材と、を備える収容体ユニット。
適用例7に記載の収容体ユニットによれば、液体収容体が第1の連通路を備えることから内部室の空気が液体収容部に流入しない収容体ユニットを提供できる。また、適用例5に記載の収容体ユニットによれば、包装材が内部を大気圧よりも低い圧力で内部に液体収容体を収容していることから、液体収容部の液体の溶存気体量の低減を図ることができる。また、液体収容部の一部が、例えば変形可能なシート部材により形成され、かつ、シート部材の外表面が外部と連通している場合でも、内部室が外部と連通していることで外表面と接する領域と内部室との圧力を略同一にできる。これにより、内部室の空気が液体収容部に流入するのを防ぐことができる。
[適用例8]
外殻と、
前記外殻の内部に設けられた液体収容部と、
前記外殻の内部かつ前記液体収容部の外部に設けられた空気室と、
前記外殻の面に設けられ、前記液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、
前記外殻の面に設けられた通気口と、
を備え、
前記液体供給部内には、前記液体供給部の開口が塞がれることで、内部室が区画形成され、
前記内部室は、前記内部室に設けられた連通口から前記空気室を経由して前記通気口へと至る連通路によって、外部と連通している、液体収容体。
適用例8に記載の液体収容体によれば、内部室に設けられた連通口から空気室を経由して通気口へと至る連通路によって、内部室が外部と連通するため、液体供給部の開口がキャップなどで塞がれても内部室の空気が外部に流出することが可能となる。これにより、内部室の空気は圧縮されなくなるため、液体収容部に空気が流入したり、内部室の圧力変動により液体が漏れ出したりするのを防ぐことができる。また、この連通路は、液体収容部を経由しないため、いわゆる半密閉タイプのカートリッジや、密閉タイプのカートリッジに好適に適用可能である。もちろん、開放タイプのカートリッジにも適用可能である。
[適用例9]
適用例8に記載の液体収容体であって、
前記外殻は、一側壁に開口を有する凹形状の容器本体部材と、前記容器本体部材の前記開口を塞ぐように取り付けられた蓋部材と、を有し、
前記蓋部材には、前記通気口が形成されており、
前記蓋部材のうち前記液体収容部と対向する対向面に、一端が前記通気口と連通し、他端が前記空気室と連通する内部連通路が形成されている、液体収容体。
適用例9に記載の液体収容体によれば、内部連通路を蓋部材の対向面側に形成できることから、液体収容体の外観の美観が損なわれることを抑制できる。
[適用例10]
適用例9に記載の液体収容体であって、
前記液体収容部は、前記容器本体部材に可撓性を有する第1のシート部材を取り付けることによって構成され、
前記蓋部材は、前記第1のシート部材を覆うように前記容器本体部材に取り付けられ、
前記内部連通路は、溝部と、前記溝部を覆うように前記対向面に取り付けられた第2のシート部材とによって構成され、
前記第2のシート部材は、少なくとも一部が前記第1のシート部材と対向する位置に設けられている、液体収容体。
適用例10の液体収容体によれば、内部連通路を形成するための第2のシート部材の少なくとも一部が、蓋部材と第1のシート部材との間に介在するため、第1のシート部材が直接に蓋部材に接触する可能性を低減できる。これにより、第1のシート部材が破れる可能性を低減できる。また、仮に第1のシート部材が蓋部材に接触した場合でも、第2のシート部材が緩衝材の役割を果たし、第1のシート部材が破れる可能性を低減できる。
[適用例11]
適用例10に記載の液体収容体であって、
前記内部連通路の前記他端には、前記対向面に設けられた凹部によって構成された連結部が設けられ、
前記第2のシート部材は、前記連結部と対向する位置まで延長されており、
前記第2のシート部材のうち、前記延長された部分は、前記対向面に取り付けられていない、液体収容体。
適用例11の液体収容体によれば、連結部を介して空気の流通を円滑に行うことができる一方、第2のシート部材のうち延長された部分によって連結部から内部連通路を通って外部に印刷材が流出する可能性を低減できる。
[適用例12]
適用例11に記載の液体収容体であって、
前記連結部の流路断面積は、前記内部連通路の流路断面積よりも大きい、液体収容体。
適用例11の液体収容体によれば、外部との空気の流通を、より円滑に行うことができる。
[適用例13]
適用例9から適用例12までのいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記内部連通路は、180°屈曲した部分を有する蛇行路である、液体収容体。
適用例13の液体収容体によれば、狭い領域内で内部連通路の距離を長くできる。よって、印刷材が内部連通路を通って外部に流出することを抑制できる。
[適用例14]
適用例8から適用例13のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記内部室に設けられた連通口と前記空気室とを接続する通路は、前記液体収容部に前記液体が充填された後に形成される、液体収容体。
適用例14の液体収容体によれば、液体収容部に液体を充填する際に連通路を介して外部に液体が漏れ出す可能性を低減できる。
[適用例15]
適用例8から適用例14のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記液体収容部は、外部の空気を導入するための空気導入口と、前記空気導入口を閉じるように付勢される弁機構と、を有し、
前記弁機構は、前記液体収容部内の液体の消費に伴って、所定のタイミングで一時的に前記空気導入口を開くように構成される、液体収容体。
適用例15に記載の液体収容体は、いわゆる半密閉タイプの液体収容体である。先に説明したとおり、内部室を外部と連通させる連通路が液体収容部を経由しないことにより、半密閉タイプのカートリッジにおいても、液体収容部に空気が流入したり、内部室の圧力変動によりインクが漏れ出したりするのを好適に防ぐことができる。
[適用例16]
適用例8から適用例14のいずれか一つに記載の液体収容体であって、
前記液体収容部は、大気と連通しない密閉空間である、液体収容体。
適用例16に記載の液体収容体は、いわゆる密閉タイプの液体収容体である。先に説明したとおり、内部室を外部と連通させる連通路が液体収容部を経由しないことにより、密閉タイプのカートリッジにおいても、液体収容部に空気が流入したり、内部室の圧力変動によりインクが漏れ出したりするのを好適に防ぐことができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述した液体収容体又は収容体ユニットの他に、液体収容体又は収容体ユニットの製造方法等の態様で実現することができる。
液体噴射装置としての印刷装置の構成を示す斜視図である。 カートリッジ100wの第1の分解斜視図である。 カートリッジ100wの第2の分解斜視図である。 容器本体110wの正面側の平面図である。 容器本体110wの裏面側の平面図である。 容器本体110wの下側の平面図である。 弁室320w近傍の分解斜視図である。 図7の斜視図を裏面側から見た図である。 カートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図である。 第2実施例のカートリッジ100awを説明するための図である。 収容体ユニット5を説明するための図である。 印刷材供給システム10の構成を示す斜視図である。 カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第1の斜視図である。 カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第2の斜視図である。 カートリッジ20の第1の外観斜視図である。 カートリッジ20の第2の外観斜視図である。 カートリッジ20の左側面図である。 カートリッジ20の右側面図である。 カートリッジ20の背面図である。 カートリッジ20の正面図である。 カートリッジ20の上面図である。 カートリッジ20の底面図である。 カートリッジ20について説明するための第1の図である。 カートリッジ20について説明するための第2の図である。 カートリッジ20について説明するための第3の図である。 カートリッジ20の第1の分解斜視図である。 カートリッジ20の第2の分解斜視図である。 カートリッジ20の第3の分解斜視図である。 カートリッジ20の第4の分解斜視図である。 蓋部材23の対向面23fbを示す図である。 容器本体部材21を示す図である。 蓋部材23を取り付ける前のカートリッジ20を示す図である。 図21のF10−F10部分断面図である。 インク注入方法のフローである。 インク注入方法を説明するための第1の図である。 インク注入方法を説明するための第2の図である。 効果を説明するための第1の図である。 効果を説明するための第2の図である。 凸部266,268の効果を説明するための図である。 キャップ付きカートリッジ13の斜視図である。 包装されたカートリッジ14の斜視図である。 第1変形例のカートリッジ20aを説明するための図である。 カートリッジ20cを説明するための図である。 カートリッジ20fを説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜E.各種実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
A−1.印刷装置の全体構成:
図1は、本発明の実施形態における液体噴射装置としての印刷装置1wの構成を示す斜視図である。この印刷装置1は、個人向けの小型インクジェットプリンターであり、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラ12wを用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター14wの動力を用いて、駆動ベルト16wに接続されたキャリッジ30wを主走査方向に往復動させる。印刷装置の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30wに備えられた印刷ヘッド32wを駆動してインクの吐出およびドット形成を実行する。印刷装置1wは、更に、上述した各機構を制御するための制御部40wを備えている。制御部40wは、フレキシブルケーブル42wを介してキャリッジ30wと接続されている。
キャリッジ30wは、ホルダー20wと、印刷ヘッド32wとを備えている。ホルダー20wは、複数のカートリッジを装着可能に構成されており、印刷ヘッド32wの上側に配置されている。以下では、ホルダー20wを「カートリッジ装着部20w」とも呼ぶ。図1に示す例では、ホルダー20wには、4つのカートリッジが独立に装着可能であり、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類のカートリッジが1つずつ装着される。なお、ホルダー20wとしては、これ以外の任意の複数種類のカートリッジを装着できるものを利用可能である。印刷ヘッド32wの上部には、カートリッジから印刷ヘッド32wにインクを供給するための液体供給管24wが配置されている。印刷ヘッド32wは、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射部として機能する。この印刷装置1wのように、利用者により交換されるカートリッジが、印刷ヘッドのキャリッジ上のカートリッジ装着部(ホルダー)20wに装着される印刷装置1wのタイプを、「オンキャリッジタイプ」と呼ぶ。
A−2.カートリッジの概略構成:
図2は、カートリッジ100wの第1の分解斜視図である。図3は、カートリッジ100wの第2の分解斜視図である。図2は、カートリッジ100wを正面側から見た図であり、図3は、カートリッジ100wを裏面側から見た図である。図2及び図3に示すように、カートリッジ100wは、容器本体110wと、キャップ部材174wとを備える。カートリッジ100wは、さらに、付勢部材としてのバネ部材120wと、受圧板130と、第1のシート部材(第1のフィルム部材)140wと、蓋部材150w、第2のシート部材(第2のフィルム部材)169wと、を備える。
容器本体110wは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)により作製されている。容器本体110wは、略平板状の板状部111wと、板状部111wの周辺の4辺から板状部111wに対して略垂直に立設された4つの壁部112w〜115wとを有している。また、容器本体110wは凹状形状であり、板状部111w及び4つの壁部112w〜115wによってインクを収容するための凹部400wを形成する。第1の壁部112wは、カートリッジ100wの上面を形成する。第2の壁部113wは、第1の壁部112wと対向しており、カートリッジ100wの下面を形成する。第3の壁部114wは、カートリッジ100wの側面を形成している。第3の壁部114wには、カートリッジ100wをホルダー20wに着脱するために利用されるレバー117wが設けられている。第4の壁部115wは、第3の壁部114wと対向しており、カートリッジ100wの側面を形成している。また、板状部111wと対向する一側面は、開口している。バネ部材120wは、容器本体110wの内部に収容される。バネ部材120wの一端部は、容器本体110w(詳細には、板状部111w)に当接する。
受圧板130wは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)や金属(例えば、ステンレス)により作製される。受圧板130wには、バネ部材120wの他端部が当接する。第1のシート部材140wは、可撓性を有する合成樹脂により作製されている。例えば、第1のシート部材140wは、ナイロンとポリプロピレンとを混合した材料から作製される。第1のシート部材140wは、容器本体110wの開口した一側面を覆うように、容器本体110wの開口側端面に接合されている。第1のシート部材140wが凹部400wを密閉することにより、インクを収容する液体収容部420wが形成される。すなわち、液体収容部420wの一部は変形可能な第1のシート部材140wにより形成されている。ここで、容器本体110wと第1のシート部材140wにより液体収容部420wが形成されるため、容器本体110wと第1のシート部材140wをまとめて「収容体本体119w」とも呼ぶ。
第1のシート部材140wの一方の面は、液体収容部420wに接し、他方の面は後述する空気室(外部)と接している。蓋部材150wは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)により作製されている。蓋部材150wは、第1のシート部材140wの上から容器本体110wを覆うように、容器本体110wに取り付けられている。蓋部材150wと第1のシート部材140wとの間には空間が形成され、この空間が後述する空気室として機能する。
容器本体110wは、液体収容部420wのインクを外部へ流通させるための液体供給部160wを備える。すなわち、液体収容部420wと液体供給部160wは連通している。液体供給部160wは、第2の壁部113wから外方に突出するように形成されている。また、液体供給部160wの一端部(下端部)162wは開口している。また、液体供給部160wの流路内には多孔質部材(フォーム)が配置されている。
キャップ部材174wは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)により作製されている。印刷装置1wに装着される前の状態である初期状態では、キャップ部材174wが収容体本体119wに取り外し可能に装着されている。詳細には、キャップ部材174wは、液体供給部160wの開口162wを覆うように収容体本体119wに取り付けられている。これにより、初期状態において、インクが外部に漏れ出す可能性を低減できたり、液体供給部160wが破損したりする可能性を低減できる。
容器本体110wは、液体収容部420wと隣接し液体収容部420wと連通する弁室320wを有する。弁室320wは、液体収容部420wのインクの消費に伴って間欠的に外部の空気を液体収容部420wに導入するために用いられる。弁室320wには、アーム部材510wの一部と、付勢部材としてのバネ部材520wとが配置される。また、バネ部材520wの上にはバネ座560wが配置されている。なお、弁室320w及び関連部材の詳細については後述する。
第2のシート部材169は、容器本体110wの裏面側を覆う。詳細には、図2に示すように、第2のシート部材169は容器本体110wの裏面に形成された溝220を覆うことで、外部の空気をカートリッジ100w内部に導入するための流路の一部を形成する。
A−3.カートリッジの流路の詳細:
次に図4〜図8を用いてカートリッジ100wに形成されている各種流路について説明する。図4は、容器本体110wの正面側の平面図である。図5は、容器本体110wの裏面側の平面図である。図6は、容器本体110wの下側の平面図である。なお、図6は、容器本体110wのうち液体供給部160近傍を示している。図7は、弁室320w近傍の分解斜視図である。図8は、図7の斜視図を裏面側から見た図である。なお、図4には、理解の容易のために、第1のシート部材140w(図2)が貼り付けられる部分にはシングルハッチングを付している。
図4に示すように、液体収容部420wから液体供給部160wに流れるインクの流路(液体流路)Lfは矢印で示されている。すなわち、液体収容部420wのインクは、容器本体110wと、第1のシート部材140w(図2)によって区画形成された出口室260wを通って液体供給部160wまで流れる。
次に、カートリッジ100w内を流通する空気(外気)の流路(気体流路)について説明する。図4に示すように、カートリッジ100wは、容器本体110wと第1のシート部材140wとに区画形成された第1室123w及び第2室122wを備える。第1室123wは、第2の壁部113wに形成された大気開放口210wと連通し、外気を導入可能に構成されている。なお、第1のシート部材140wのうち、第2室122wを覆う部分は第1のシート部材140wが容器本体110wに取り付けられた後に破られる。これにより、第1のシート部材140wと蓋部材150wとの間の空間(空気室)が外部と連通し、空気室に空気を導入することが可能となる。
図5に示すように、板状部111wの裏面には、溝(空気流路)220wや貫通孔211w,230w,550wが形成される。溝220w及び貫通孔211w,230w,550wは、第2のシート部材169w(図2)によって覆われる。貫通孔211wは、大気開放口210w(図4)を介して第1室123w(図4)に導入した空気が流通する。溝220wは、貫通孔211wを通過した空気が流通する。溝220wは、その途中で2つに分岐している。分岐した2つの溝のうち、貫通孔550wに至る溝を第1分岐溝227wとも呼び、貫通孔230wに至る溝を第2分岐溝228wとも呼ぶ。貫通孔230w,550wは、溝220wを流通する空気が流入する。貫通孔230wに流入した空気は、第2室122w(図4)を通過し、第1のシート部材140wと蓋部材150wとの間の空間(空気室)に流入する。貫通孔550wは、弁室320w内で開口し、弁室320wを介して液体収容部420wに空気(外気)を導入可能に構成されている。ここで、溝220wの一部は蛇行した蛇行流路226wを形成する。ここで、溝220wは、貫通孔211wや第1室123wに比べ流路断面積が小さい。よって、溝220wを狭小流路220wともいう。
図6に示すように、液体供給部160wは、液体収容部420wのインクが外部に向かって流れる液体供給流路163wと、貫通孔166wとを有する。貫通孔166wは、第2室122wに連通している。すなわち、貫通孔166wは、第2室122w及び溝220wを介して外部と液体供給部160wの内部とを連通させる。なお、貫通孔166wは、液体収容部420wにインクを充填した後に形成することが好ましい。こうすることで、液体収容部420wにインクを充填する際に、貫通孔166wを介して外部にインクが漏れ出す可能性を低減できる。
図7及び図8に示すように、弁室320wには、アーム部材510wの一部と、バネ部材(付勢部材)520wとが収容され、バネ部材520wの上にバネ座560wが設置される。このバネ座560wの上部は、第1のシート部材140wで覆われる。アーム部材510wは、支点511wと、支点511wの両側に設けられた第1アーム512w及び第2アーム513wを有している。第1アーム512wの端部は突起512awを有する。この突起512awは、液体収容部420wに設置される受圧板130wに押され、これに応じて支点511wを中心にアーム部材510wが回動する。支点511wは、容器本体110wに設けられた支点受部540w(図7)に収容される。第2アーム513wの先端にはバネ部材520wがはめ込まれる。すなわち、バネ部材520wは、第2アーム513wと、バネ座560wとの間に配置される。第2アーム513wの裏側には、シール部材514w(図8)が設けられている。このシール部材514wは、バネ部材520wによって第2アーム513wが容器本体110wに設けられた貫通孔550wの周囲に当接する。これにより、貫通孔550wを介した空気の流通が妨げられる。すなわち、第2アーム513wが貫通孔550wの周囲と当接している状態が閉弁状態であり、第2アーム513wが貫通孔550wの周囲と離間している状態が開弁状態である。言い換えれば、アーム部材510wとバネ部材520wが弁部材530wとして機能する。
図9は、カートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図である。図9の上端には大気開放口210wが描かれており、下端には液体供給部160wとキャップ部材174wとが描かれている。なお、図9では、インクの図示は省略しているが、カートリッジ100wの初期状態では、液体収容部420w,出口室260w,弁室320wがインクで満たされている。
大気開放口210wから導入された空気は、第1室123w,空気流路220w(詳細には第2分岐溝228w)及び第2室122wを通って空気室410wに導入される。また、大気開放口210wから導入された空気は、空気流路220w(詳細には第1分岐溝227w)及び弁流路550wを通って弁室320w及び液体収容部420wに導入可能に構成されている。また、収容体本体119wにキャップ部材174wが装着された状態では、キャップ部材174wが液体供給部160wの開口162wを塞ぐことで、内部室168wを液体供給部160wと共に区画形成している。言い換えれば、内部室168wは、液体供給部160wを形成する部材と、キャップ部材174wとによって区画形成された空間である。この内部室168wは、貫通孔166w,第2室122w,空気流路220w,第1室123w,大気開放口210wによって外部と連通している。ここで、貫通孔166w,第2室122w,空気流路220w,第1室123w,大気開放口210wが、課題を解決するための手段に記載の「第1の連通路190w」に相当する。
第1の連通路190wは、内部室168wに接続された一端部を含む第1の部分191wと、第1の連通路190wの流路に沿った方向において第1の部分191wよりも外気側に位置する第2の部分192wとを含む。第2の部分192wは、第1の部分191wと外部とを連通させる。また、第2の部分192wは、外部と液体収容部420wを連通させるための第2の連通路の一部である。
液体収容部420wにインクが充填されている状態では、バネ部材520wは大気圧に抗して第2アーム513wを貫通孔550w側に押すことによって、貫通孔550wが遮断され閉弁状態となる。液体収容部420wのバネ部材120wは、第1のシート部材140wで覆われた液体収容部420wの容積を拡大する方向に受圧板130wを押すように、受圧板130wに付勢力を加えている。この結果、液体収容部420w内の圧力は、印刷ヘッド32wにインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持される。この適切な圧力の範囲は、大気圧よりも低い圧力(負圧)である。
液体収容部420w内のインクが印刷装置1に供給され、液体収容部420w内のインクが消費されると液体収容部420wの容積が減少する。すなわち、受圧板130wが板状部111w側に移動する。受圧板130wが板状部111w側に移動するとバネ部材120wの付勢力が大きくなり、液体収容部420wの負圧は大きくなる。さらに、液体収容部420wのインクが消費され受圧板130wが板状部111w側に移動すると、受圧板130wが第1アーム512w(詳細には、突起512aw)を板状部111w側に押す。これにより、第2アーム513wがバネ部材520wの付勢力に抗してバネ座560w側に移動し、弁部材530wが一時的に開弁状態となる。弁部材530wが開弁状態となると、空気が空気流路220w及び弁流路550wを通って弁室320w及び液体収容部420wに導入される。
液体収容部420wに空気が導入されると、空気が導入された分だけ液体収容部420wの容積が大きくなる。同時に、液体収容部420w内の負圧は少し小さくなる(大気圧に近づく)。液体収容部420wにある程度の空気が導入されると、受圧板130wが第1アーム512wから離れ弁部材530wは閉弁状態となる。このように、液体収容部420wのインクの消費に伴って、液体収容部420w内の負圧が大きくなると一次的に弁部材530wが開弁状態になることで液体収容部420w内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。ここで、弁室320w,弁流路550w、空気流路220w,第1室123w,大気開放口210wが課題を解決するための手段に記載の「第2の連通路」に相当する。
A−4.効果:
上記のように、第1実施例のカートリッジ100wは、内部室168wと外部とを連通させる第1の連通路190wを備える(図9)。これにより、キャップ部材174wが開口162wを塞ぐように収容体本体119wに取り付けられる際に、内部室168wの空気が圧縮されて出口室260wを介して液体収容部420wに流入するのを防ぐことができる。すなわち、第1の連通路190wによって内部室168wの空気を外部に逃がすことができる。これにより、カートリッジ100wが印刷装置1に装着され印刷を実行する際に、いわゆる空打ち等の不具合の発生を低減できる。
また、第1実施例のカートリッジ100wは、第1の連通路190wの一部が第2の連通路によって構成されている。これにより、一端部に大気開放口210を有する第2の連通路の一部を利用して内部室168wの空気を外部に逃がすことができる。すなわち、大気と連通するための開口を第1の連通路190wと第2の連通路とで共通に用いることができる。
また、第1実施例のカートリッジ100wは、第1の連通路190wが狭小流路220wを有する。これにより、出口室260w,内部室168w及び第1の連通路190wを通って液体収容部420wのインクが蒸発するのを低減できる。更に、狭小流路220wの一部を蛇行流路226wにすることで流路長を長くできるため、液体収容部420wのインクが蒸発するのをより低減できる。
B.第2実施例:
図10は、第2実施例のカートリッジ100awを説明するための図である。図10は、図9と同様にカートリッジ100awにおける空気とインクの流路を示す概念図である。第2実施例との違いは、キャップ部材174awと第1の連通路190awと液体供給部160awの構成である。その他の構成については第1実施例のカートリッジ100wと同様の構成であるため、第1実施例と同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
第2実施例のカートリッジ100awは、キャップ部材174awに溝190awを設けることで第1の連通路を形成している。詳細には、キャップ部材174awのうち液体供給部160wと当接し開口162wを塞いでいる部分の一部に溝190awを設ける。溝190awは、内部室168wと外部とを連通させる。なお、第2実施例の液体供給部160awは、第1実施例と異なり貫通孔166w(図9)を有さない。
このようにしても、上記第1実施例と同様に、キャップ部材174awが開口162wを塞ぐように容器本体110wに取り付けられる際に、内部室168wの空気が圧縮されて出口室260wを介して液体収容部420wに流入するのを防ぐことができる。すなわち、第1の連通路190awによって内部室168wの空気を外部に逃がすことができる。また、第2実施例は、収容体本体119wとは別体のキャップ部材174awに第1の連通路190awを設けているため、容易に第1の連通路190awを形成できる。
なお、内部室168wと外部とを連通させるために、キャップ部材174awに貫通孔を形成することで第1の連通路190awとしても良い。このようにしても第2実施例のカートリッジ100awと同様の効果を奏する。
また、キャップ部材174awに溝や貫通孔を施して第1の連通路190awを形成する場合でも、第1実施例と同様に、第1の連通路190awの一部が狭小流路であることが好ましい。こうすることで、液体収容部420wのインクが蒸発する可能性を低減できる。さらに、第1の連通路190awの一部が蛇行流路であることが好ましい。こうすることで、液体収容部420wのインクが蒸発するのをより低減できる。
C.第3実施例:
図11は、収容体ユニット5wを説明するための図である。収容体ユニット5wは、インクが内部に充填されたカートリッジ100wと、包装材(減圧パック)8wと、を備える。この状態で箱詰め等されて収容体ユニット5wは出荷される。包装材8wは、例えばポリエチレンやナイロン等の合成樹脂によって作製される。包装材8wは、大気圧よりも低い圧力で、内部にインクカートリッジ100wを収容している。詳細には、カートリッジ100wを包装材8wに収容し、その後に内部の空気を引き抜くことで内部が減圧される。
上記のように、第3実施例の収容体ユニット5wは、包装材8wの内部が大気圧よりも低い圧力に減圧されていることから、カートリッジ100w内部のインクの溶存気体量の低減を図ることができる。また、第3実施例の収容体ユニット5wのカートリッジ100wは、第1の連通路190wを備える(図9)。これにより、包装材8wの内部が減圧された場合でも、内部室168wと第1のシート部材140wの外表面と接触する領域である空気室410w(図9)との圧力を略同一に維持できる。よって、内部室168wの空気が液体収容部420wに流入するのを防ぐことができる。すなわち、カートリッジ100wが第1の連通路190wを備えておらず内部室168wが気密状態である場合、包装材8wにカートリッジ100wを収容し内部を減圧すると、外部と連通する空気室410wが減圧されることで内部室168w内の空気が膨張する。内部室168w内の空気が膨張すると、内部室168wの空気は出口室260wを通って液体収容部420wに引き込まれてしまう。しかしながら、カートリッジ100wが第1の連通路190wを備えていれば、包装材8wの内部が減圧されるに伴って空気室410wだけでなく内部室168wも同様に減圧されるため、液体収容部420wを挟んだ両者410w,168wの圧力が釣り合う。これにより、内部室168wの空気が液体収容部420wに引き込まれるのを防ぐことができる。なお、第2実施例のカートリッジ100awと包装材8wとを組み合わせて収容体ユニットとしても良い。
D.第4実施例:
D−1:印刷材システムの構成:
図12は、印刷材供給システム10の構成を示す斜視図である。図12には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。図12のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。印刷材供給システム10は、カートリッジ20と、印刷装置としてのプリンター50とを備える。印刷材供給システム10では、プリンター50のホルダー60に、利用者によってカートリッジ20が着脱可能に装着される。
印刷材供給システム10のカートリッジ20は、内部に印刷材(液体)としてのインクを収容する。カートリッジ20に収容されたインクは、後述する印刷材供給口及び印刷材供給管を介してヘッド540に供給される。本実施例では、プリンター50のホルダー60には、複数のカートリッジ20が着脱可能に装着される。本実施例では、6色(ブラック、イエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアンおよびライトシアン)のインクに対応して6種類のカートリッジ20が1つずつ、すなわち合計6つのカートリッジ20がホルダー60に装着される。
他の実施例では、ホルダー60に装着されるカートリッジの数は、6つ以下であっても良いし、6つ以上であっても良い。他の実施例では、カートリッジ20のインクの種類は、6色以下であっても、6色以上であっても良い。他の実施例では、1色のインクに対応して2つ以上のカートリッジ20がホルダー60に装着されても良い。カートリッジ20およびホルダー60の詳細構成については後述する。
印刷材供給システム10のプリンター50は、個人向けの小型インクジェットプリンターである。プリンター50は、ホルダー60の他、制御部510と、ホルダー60を有するキャリッジ520と、を備える。キャリッジ520はヘッド540を備える。プリンター50は、ホルダー60に装着されたカートリッジ20から後述する印刷材供給管を介してヘッド540にインクを流通させ、紙やラベルなどの印刷媒体90に対してヘッド540からインクを吐出(供給)する。これにより、ヘッド540を用いて文字、図形および画像などのデータを印刷媒体90に印刷する。
プリンター50の制御部510は、プリンター50の各部を制御する。プリンター50のキャリッジ520は、ヘッド540を印刷媒体90に対して相対的に移動可能に構成されている。プリンター50のヘッド540は、カートリッジ20に収容されたインクを印刷媒体90に吐出するインク吐出機構を備える。制御部510とキャリッジ520との間はフレキシブルケーブル517を介して電気的に接続されており、ヘッド540のインク吐出機構は、制御部510からの制御信号に基づいて動作する。
プリンター50の印刷領域外の位置には、カートリッジ20内のインクの有無を光学的に検出するための検出部57が設けられている。検出部57の内部には、発光部および受光部が設けられている。制御部51は、キャリッジ52の移動に伴ってカートリッジ20が検出部57の上方を通過する際に検出部57の発光部を用いて光を発し、その光を検出部57の受光部が受けるか否かによってカートリッジ20内のインクの有無を検出する。なお、「インク無し」とは、インクが残り少ない状態を含む。
本実施例では、キャリッジ520には、ヘッド540と共にホルダー60が構成されている。このように、ヘッド540を移動させるキャリッジ520上のホルダー60にカートリッジ20が装着されるプリンター50のタイプは、「オンキャリッジタイプ」とも呼ばれる。他の実施例では、キャリッジ520とは異なる部位に、不動のホルダー60を構成し、ホルダー60に装着されたカートリッジ20からのインクを、フレキシブルチューブを介してキャリッジ520のヘッド540に供給しても良い。このようなプリンターのタイプは、「オフキャリッジタイプ」とも呼ばれる。
本実施例では、プリンター50は、キャリッジ520と印刷媒体90とを相対的に移動させて印刷媒体90に対する印刷を実現するための主走査送り機構および副走査送り機構を備える。プリンター50の主走査送り機構は、キャリッジモーター522および駆動ベルト524を備え、駆動ベルト524を介してキャリッジモーター522の動力をキャリッジ520に伝達することによって、キャリッジ520を主走査方向に往復移動させる。プリンター50の副走査送り機構は、搬送モーター532およびプラテン534を備え、搬送モーター532の動力をプラテン534に伝達することによって、主走査方向に直交する副走査方向に印刷媒体90を搬送する。主走査送り機構のキャリッジモーター522、および副走査送り機構の搬送モーター532は、制御部510からの制御信号に基づいて動作する。
本実施例では、印刷材供給システム10の使用状態(「使用姿勢」ともいう。)において、印刷媒体90を搬送する副走査方向(前後方向)に沿った軸をX軸とし、キャリッジ520を往復移動させる主走査方向(左右方向)に沿った軸をY軸とし、重力方向(上下方向)に沿った軸をZ軸とする。なお、印刷材供給システム10の使用状態とは、水平な面に設置された印刷材供給システム10の状態であり、本実施例では、水平な面はX軸およびY軸に平行な面(XY平面)である。
本実施例では、副走査方向(前方向)を+X軸方向、その逆方向(後方向)を−X軸方向とし、重力方向の下方から上方に向かう方向(上方向)を+Z軸方向、その逆方向(下方向)を−Z軸方向とする。本実施例では、+X軸方向側(前側)が印刷材供給システム10の正面となる。本実施例では、印刷材供給システム10の右側面から左側面に向かう方向を+Y軸方向(左方向)、その逆方向を−Y軸方向(右方向)とする。本実施例では、ホルダー60に装着された複数のカートリッジ20の配列方向はY軸に沿った方向(左右方向,「単に「Y軸方向」とも呼ぶ。)である。なお、X軸に沿った方向(前後方向)を「X軸方向」とも呼び、Z軸に沿った方向(上下方向)を「Z軸方向」とも呼ぶ。
D−2.ホルダーの構成:
図13は、カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第1の斜視図である。図14は、カートリッジ20が装着されたホルダー60を示す第2の斜視図である。図13及び図14は、ホルダー60に1つのカートリッジ20が装着された状態を図示している。
図13及び図14に示すように、プリンター50のホルダー60は、5つの壁部601,603,604,605,606を有する。これら5つの壁部によって形成された凹部が、カートリッジ収容室602(「カートリッジ装着部602」とも呼ぶ)となる。また、カートリッジ収容室602は、仕切り壁607によって、各カートリッジ20を受け入れ可能な複数のスロット(装着空間)に分割されている。仕切り壁607は、スロットにカートリッジ20を挿入する際のガイドとして機能する。各スロットに、印刷材供給管640と、接点機構61と、レバー80と、第2の装置側規制部620(図14)と、が設けられている。各スロットの一側面(+Z軸方向側面;上面)は開口しており、この開口した一側面(上面)を介して、カートリッジ20がホルダー60に対して着脱される。印刷材供給管640は、2つの仕切り壁607に挟まれるように設けられている。
カートリッジ20は、レバー80と第2の装置側規制部620とによって係止され、後述する印刷材供給口が印刷材供給管640に接続されることで、ホルダー60に装着される。この状態を「カートリッジ20がホルダー60に装着された状態」、または「装着状態」とも呼ぶ。印刷材供給管640は、カートリッジ20の印刷材供給口に接続されることによって、カートリッジ20に収容されたインクをヘッド540へと流通させる。印刷材供給管640は、+Z軸側に位置する先端部(「接続端部」とも呼ぶ。)642と、−Z軸側に位置する基端部645とを有する。基端部645は、底壁部601に設けられる。先端部642は、カートリッジ20の印刷材供給口に接続される。印刷材供給管640の中心軸CはZ軸と平行である。中心軸Cに沿って基端部645から先端部642に向かう方向が、+Z軸方向となる。
図13及び図14に示すように、印刷材供給管640の周囲には、弾性部材648が設けられている。弾性部材648は、装着状態においてカートリッジ20の印刷材供給口の周囲を密閉する。これにより、弾性部材648は、印刷材供給口から周囲にインクが漏出することを防止する。装着状態において、弾性部材648は、カートリッジ20に対して、+Z軸方向の成分を含む付勢力を加える。
また装着状態では、カートリッジ20の後述する回路基板に設けられた端子群と接点機構61とが電気的に接続されることで、カートリッジ20とプリンター50との間で各種情報の伝達が行なわれる。
また、図示は省略するが、検出部57を利用して光学的にインクの有無を検出するために、壁部601には光が通過可能なように貫通孔が形成されている。
D−3.カートリッジの外観構成:
図15は、カートリッジ20の第1の外観斜視図である。図16は、カートリッジ20の第2の外観斜視図である。図17は、カートリッジ20の左側面図である。図18は、カートリッジ20の右側面図である。図19は、カートリッジ20の背面図である。図20は、カートリッジ20の正面図である。図21は、カートリッジ20の上面図である。図22は、カートリッジ20の底面図である。本実施例のカートリッジ20は、インクの消費に伴って間欠的に外部の空気を印刷材収容室200に導入する、いわゆる半密閉タイプのカートリッジ20である。
図15に示すように、カートリッジ20は、内部にインクを収容するための印刷材収容室200と、印刷材収容室200のインクを外部のプリンター50に流通させるための印刷材供給口280と、を備える。
図15及び図16に示すように、カートリッジ20は略直方体形状の外殻22を有する。カートリッジ20は、外殻22を構成する6つの壁部として、6つの面201〜206を有する。6つの面は、第1面201(底面201)と、第2面202(上面202)と、第3面203(正面203)と、第4面204(背面204)と、第5面205(左側面205)と、第6面206(右側面206)とからなる。また図16に示すようにカートリッジ20は、6つの面の他に、第7面207と、第8面208とを有する。各面201〜208は、概ね平面である。概ね平面とは、面全域が完全に平坦である場合と、面の一部に凹凸を有する場合を含む。つまり、面の一部に多少の凹凸があっても、カートリッジ20の外殻22を構成する面や壁が把握できるような場合を含む。第1面〜第8面201〜208の平面視における外形は、いずれも長方形である。本実施例では、第1面201〜第8面208は、複数の部材を組み立てた組立体の外表面であっても良い。本実施例では、第1面201〜第8面208は、板状の部材で形成されている。他の実施例では、第1面201〜第8面208の一部は、フィルム状(薄膜状)の部材で形成されていてもよい。第1面201〜第8面208は、例えば、ポリアセタール(POM)などの合成樹脂で形成されている。
本実施例では、カートリッジ20の長さ(X軸方向の長さ)、幅(Y軸方向の長さ)、高さ(Z軸方向の長さ)は、大きいものから並べると、長さ、高さ、幅の順となる。カートリッジ20の長さ、幅、高さの大小関係は任意に変更可能であり、例えば、高さ、長さ、幅の順であってもよいし、高さ、長さ、幅がそれぞれ等しくてもよい。
図15及び図16に示すように、第1面201及び第2面202は、X軸及びY軸に平行な面である。第1面201及び第2面202は、Z軸方向において互いに対向する。第1面201は−Z軸方向側に位置し、第2面202は+Z軸方向側に位置する。第1面201および第2面202は、第3面203、第4面204、第5面205および第6面206と交わる位置関係にある。第3面203及び第4面204は、Y軸及びZ軸に平行な面である。第3面203及び第4面204は、X軸方向において互いに対向する。第3面203は+X軸方向側に位置し、第4面204は−X軸方向側に位置する。第5面205及び第6面206は、X軸及びZ軸に平行な面である。第5面205及び第6面206は、Y軸方向において互いに対向する。なお、本明細書では、2つの面が「交わる」とは、2つの面が相互に繋がって交わる状態と、一方の面の延長面が他方の面に交わる状態と、それぞれの延長面が交わる状態と、のいずれかの状態であることを意味する。本実施例では、カートリッジ20がホルダー60に装着された装着状態で、第1面201はカートリッジ20の底面を構成し、第2面202はカートリッジ20の上面を構成する。図16に示すように、第7面207及び第8面208は、第1面201と第3面203を繋ぐ面である。第7面207は第1面201に接続され、第8面208は第3面203に接続されている。
図15及び図16に示すように、印刷材供給口280は第1面201から突出して設けられている。印刷材供給口280は、第1面201から−Z軸方向に沿って延びる。印刷材供給口280は、一端部に開口を形成する開口端288を有する。開口端288が形成する開口は、印刷材供給口280が突出する方向(−Z軸方向)に垂直な平面上に位置する。すなわち、開口端288が形成する開口は、X軸とY軸に平行な面に沿って形成されている。
図16及び図22に示すように、印刷材供給口280内には、印刷材収容室200から印刷材供給口280内に流通したインクが外部に流出する印刷材出口31を備える。印刷材出口31は、装着状態において印刷材供給管640の先端部642側と接触する。これにより、印刷材出口31を介して印刷材供給管640へとインクが流通する。印刷材出口31は、インクを流通可能な多孔状のシート部材によって形成されている。
図16及び図22に示すように、印刷材供給口280内には、印刷材供給口280内と外部とを連通させるための開口としての連通口32が形成されている。連通口32は、印刷材供給口280のインクの流れ方向(−Z軸方向)において、印刷材出口31よりも下流側に設けられている。また、連通口32は、第1面201にカートリッジ20を垂直投影した場合に、印刷材出口31と重ならない位置に設けられている。連通口32によって、印刷材供給口280内の空気が存在する領域(内部空間)が外部(外気)と連通し、内部空間と外部との圧力差を略一定に維持できる。
図16及び図22に示すように、第1面201には、プリズムユニット270が配置されている。プリズムユニット270は、いわゆる直角プリズム275を備えている。プリズムユニット270の直角プリズム275は、略直角に交わる2つの表面(図示せず)を有する。これら2つの表面は、印刷材収容室200内に位置する。本実施形態では、インクの有無を、図12に示したプリンター50の制御部510において判断する。この判断は、図12に示したプリンター50の検出部57と、図16及び図22に示したカートリッジ20のプリズム275との間の光のやりとりに基づいて、次のように行われる。まず、検出部57の発光部から、プリズム275の2つの表面のうち、一方の表面に向けて光を射出する。このとき、プリズム275の周囲がインクで満たされている場合は、検出部57の発光部から射出した光のほとんどが、当該一方の表面を透過して、検出部57の受光部へは到達しない。一方、プリズム275の周囲にインクが存在しない場合は、発光部から射出した光の大部分が、プリズム275の一方の表面で反射する。この反射光は、プリズム275のもう一方の表面で検出部57に向かって反射して、検出部57の受光部へ到達する。このように、検出部57の受光部が、一定レベル以上の光を検知しない場合は、プリンター50の制御部510において「インク有り」と判定し、検知した場合は「インク無し」と判定する。なお、「インク無し」とは、インクが残り少ない状態を含む。
また、図16及び図22に示すように、第1面201のうち、印刷材供給口280とプリズムユニット270との間の位置には、シート部材298が貼り付けられている。このシート部材298は、印刷材収容室200内の流路の一部246(「接続路246」とも呼ぶ。図22)を形成するための一部材である。接続路246は、印刷材収容室200内の印刷材供給口280に向かう流れ方向において、プリズムユニット270と印刷材供給口280との間に位置する。
図16及び図20に示すように、第3面203には、突起状の第1のカートリッジ側規制部210が形成されている。第1のカートリッジ側規制部210は、装着状態においてレバー80に係止される。図15及び図19に示すように、第4面204には、突起状の第2のカートリッジ側規制部221が形成されている。装着状態において、第2のカートリッジ側規制部221は、壁部604(図2)に形成された貫通孔である第2の装置側規制部620(図14)に挿入され係止される。すなわち、装着状態においては、ホルダー60のレバー80と、第2の装置側規制部620とによって、カートリッジ20がX軸方向両側において係止されることでホルダー60に対して位置決めされる。
図15に示すように、第8面208には、回路基板15が設けられている。回路基板15の表面には、装着状態において、接点機構61と接触する複数の端子が形成されている。また、回路基板15の裏面にはカートリッジ20の各種情報(インク有無、インク色等)を記憶する記憶装置が設けられている。
図15に示すように、第5面205にはカートリッジ20の内部に空気を導入するための通気口290が形成されている。
D−4.カートリッジの内部構成の概略及び動作:
図23は、カートリッジ20について説明するための第1の図である。図24は、カートリッジ20について説明するための第2の図である。図25は、カートリッジ20について説明するための第3の図である。なお、図23〜図25は、カートリッジ20の内部の状態を説明するための模式図である。
図23に示すように、カートリッジ20の外殻22は、容器本体部材21と、蓋部材23を有する。容器本体部材21の開口を塞ぐように蓋部材23が取り付けられることで内部空間が形成される。カートリッジ20は、第1の連通路315と、第2の連通路310と、を備える。第1の連通路315および第2の連通路310は、いずれも大気が連通する流路である。また、カートリッジ20は、印刷材収容室200を備える。印刷材収容室200は、容器本体部材21と第1のシート部材291とによって区画されている。シート部材291は、可撓性を有する部材である。印刷材収容室200には、第1の連通路315を介して所定のタイミングで大気が導入される。印刷材収容室200への大気の入口は、空気導入口47である。カートリッジ20は、空気導入口47の開閉を行うための弁機構40を備える。
印刷材収容室200内には、表面(+Y軸方向側の面)が第1のシート部材291に接触する受圧板293が配置されている。また、印刷材収容室200内には、受圧板293の裏面(−Y軸方向側の面)側から印刷材収容室200内の容積を拡大する方向に第1のシート部材291を付勢する第1の付勢部材としてのコイルばね294が配置されている。これにより、印刷材収容室200内の圧力は大気圧よりも低い圧力(負圧)に維持される。カートリッジ20を対向壁206に垂直投影した場合に、受圧板293の重心は、コイルばね294が受圧板293に当接する領域の内側に位置する。
印刷材収容室200は、メイン室242と、検出室244と、接続路246と、バッファ室250とを備える。インクは、上流側のメイン室242から、検出室244、接続路246、バッファ室250をこの順番に流れて、下流側の印刷材供給口280に至る。メイン室242は、コイルばね294が配置された部分である。検出室244は、プリズム275(図16および図22)の表面271が配置された部分である。接続路246はバッファ室250と検出室244とを繋ぐ流路である。接続路246は、第1面201を形成する壁とシート部材298(図22)によって形成された流路である。接続路246は、接続路246から上流側流路(例えば、検出室244)にインクが逆流することを抑制するための流路である。接続路246は、メニスカスを形成することでインクを保持可能な保持流路248,249を有する。保持流路248,249は、流路断面に角となる部分を有さない形状を有する。これにより、バッファ室250のインクが毛管力によって上流側へと逆流する可能性を低減できる。例えば、印刷材収容室200内のインクが残り僅かとなり、バッファ室250のみにインクが存在する場合を考える。この場合において、バッファ室250から検出室244にインクが逆流すると、インク有無の誤検出の原因となる。また、バッファ室250から検出室244にインクが逆流すると、バッファ室250に気泡が侵入し、気泡がプリンター50側へと流入する原因にもなる。しかしながら、保持流路248,249によって、インクの逆流を防止できるため、上記の不具合の発生を低減できる。本実施例では、保持流路248,249は、円柱状の流路である。バッファ室250は、印刷材供給口280に接続された流路である。
第1の連通路310は、カートリッジの内部空間を介して、印刷材供給口280のうち印刷材出口31よりも下流側の空間289(連通口32が配置されている空間289)と、カートリッジ20の外部と、を連通させる。この空間289は、印刷材供給口280が例えばキャップのようなもので塞がれた場合に、このような供給口280を塞ぐ他の部材と印刷材供給口280とによって区画される。このように、供給口280が他の部材によって塞がれると1つの閉じた部屋が供給口280内に構成されるため、この空間289を内部室289ともいう。ここで、供給口280を塞ぐ他の部材としては、キャップ以外にも、装着状態において供給口280の開口端288の周縁部に当接するホルダー60の弾性部材648(図14)が該当する。
第1の連通路310の一端部は内部室289に設けられた連通口290であり、他端部は蓋部材23に貫通形成された連通口32である。連通口32から連通口290に向かう流体(空気)の流れ方向について、第1の連通路310は、連通口32と、貫通路33と、流路室252と、空気室241と、連結部264と、内部連通路262と、連通口290と、を備える。第1の連通路310の構成を述べる際に用いる「上流」、「下流」は、連通口32から連通口290に向かう流体(空気)の流れ方向を基準にする。
貫通路33は、印刷材供給口280と流路室22との間の壁を貫通する流路である。貫通路33の上流端部は連通口32を形成する。流路室252は、容器本体部材21に形成された空間である。流路室252は、上流端部が貫通路33に接続され、下流端部が空気室241に接続されている。貫通路33は、流路室252を介して印刷材供給口280と空気室241とを接続する通路となる。
内部連通路262は、一端部が通気口290に接続され、他端部が連結部264に接続された流路である。内部連通路262は、蓋部材23のうち第1のシート部材291と対向する対向面23fb側に形成された流路である。内部連通路262は、対向面23fbに形成された溝部と、溝部を覆うように対向面23fbに取り付けられたシート部材295(「第2のシート部材295」ともいう。)によって構成されている。第2のシート部材295は、その少なくとも一部が第1のシート部材291と対向する位置に配置されている。また、内部連通路262は、蛇行路である。
連結部264は、内部連通路262の上流端部に接続されている。内部連通路262と空気室241との間の空気の流通は、連結部264を介して行われる。連結部264は、蓋部材23のうち第1のシート部材291と対向する対向面23fbに凹設されている。すなわち、連結部264は、対向面23fbに形成された凹部である。空気室241は、蓋部材23と第1のシート部材291との間に形成された空間である。言い換えれば、空気室241は、蓋部材23と第1のシート部材291によって挟まれた空間である。
第1の連通路310によって、供給口280が他の部材によって塞がれた場合にも、空間289の圧力を外部の圧力と略一定に維持できる。これにより、空間289の圧力変動に伴って生じる印刷材供給口280からのインク漏れの発生を低減できる。
例えば、カートリッジ20をプリンター50に装着する際(装着動作時)には、ホルダー60の弾性部材648(図2)が印刷材供給口280の開口端288の周囲を密閉する。ここで、開口端288の周囲を密閉する際には、弾性部材648の一部が印刷材供給口280内に食い込むことで、印刷材供給口280内の容積が減少し印刷材供給口280内の圧力が上昇する。一般に、印刷材収容室200から印刷材出口31までの流路は、印刷材出口31から外部にインクが漏れ出さないようにするために流路抵抗が高い部分が存在する。本実施例では、後述する印刷材供給口280内に設けられたシート部材や、フォームによって流路抵抗が高くなっている。よって、開口端288の周囲が密閉され、印刷材供給口280内の容積が減少した直後の状態では、減少した分の空気は印刷材収容室200には十分に流通しない。しかしながら、第1の連通路310によって減少した分の空気を外部に逃がすことができ、外部と印刷材供給口280内の圧力を略一定に維持できる。
仮に、カートリッジ20に第1の連通路310が設けられていない場合は、例えば印刷材供給口280内の圧縮された空気が、カートリッジ20の装着後に徐々に印刷材収容室200に流入する。これにより、印刷材収容室200内に予期しない空気が侵入し、印刷材収容室200内を適切な圧力範囲に維持できない虞が生じる。また、例えば、印刷材供給口280内の上昇した圧力と、印刷材収容室200内の圧力が均衡するまで印刷材供給口280内の空気が印刷材収容室200に流入すると、印刷材収容室200内の圧力は空気が流入する前の状態に比べ上昇する。この状態で利用者がカートリッジ20をホルダー60から取り外した場合、印刷材供給口280内の圧力は大気圧になる。すなわち、印刷材供給口280内の圧力は低下し、圧力が高い印刷材収容室200から印刷材供給口280を通って外部にインクが漏れ出すことになる。
第2の連通路315は、外部の空気を印刷材収容室200に導入するための流路である。第2の連通路315は、一端部に連通口290(「外部空気導入口290」ともいう。)が形成され、他端部に空気導入口47(「内部空気導入口47」ともいう)が形成されている。通気口290は、蓋部材23に貫通形成された開口である。空気導入口47は、印刷材収容室200内に空気を取り込むための開口である。空気導入口47は、弁機構40のカバーバルブ46に形成された開口であり、弁機構40によって開閉される。この弁機構40の詳細は後述する。
第2の連通路315は、通気口290を上流側、空気導入口47を下流側としたとき、上流側から順に、通気口290と、内部連通路262と、連結部264と、空気室241と、空気導入口47と、を備える。なお、第2の連通路315の構成について説明する場合に用いる「上流」、「下流」は、通気口290から空気導入口47に向かう空気の流れ方向を基準とする。これらの要素のうち、空気室241と、連結部264と、内部連通路262と、通気口290の部分は、第1の連通路310を構成する要素と共通である。すなわち、第1の連通路310の下流側の部分と、第2の連通路315の上流側の部分は共用されている。空気室241、連結部264、内部連通路262、通気口290は、第2の連通路315では空気をカートリッジの外部から内部へ導入する流路として機能し、第1の連通路310では空気をカートリッジの内部から外部へ排出する流路として機能する。
弁機構40は、カバーバルブ46と、レバーバルブ44と、付勢部材としてコイルばね42と、を備える。レバーバルブ44は、コイルばね42によってカバーバルブ46に押し付けられ、貫通孔である空気導入口47を塞いでいる。レバーバルブ44は、受圧板293が変位することで当接するレバー部49と、空気導入口47を塞ぐための弁部43と、を備える。
次に、カートリッジ20の動作について説明する。カートリッジ20の初期状態(未使用状態)では、図23のように、印刷材収容室200にはインクが充填されている。
図24に示すように、印刷材収容室200のインクが消費され、受圧板293が第6面206側に近づくと、受圧板293がレバー部49を第6面206側に押す。これにより、弁部43が空気導入口47から離れ、外部の空気と印刷材収容室200とが一時的に連通する。すなわち、レバーバルブ44が開弁状態となる。そして、外部の空気が第2の連通路315を通って印刷材収容室200に流入する。これにより、図25に示すように空気が導入された分だけ印刷材収容室200の容積が大きくなる。同時に、印刷材収容室200内の負圧は少し小さくなる(大気圧に近づく)。そして、図25に示すように、印刷材収容室200にある程度の空気が導入されると、受圧板293がレバー部49から離れる。これにより、弁部43が再び空気導入口47を塞ぐ。すなわち、レバーバルブ44が閉弁状態となる。このように、印刷材収容室200のインクの消費に伴って、印刷材収容室200内の負圧が大きくなると一次的にレバーバルブ44が開弁状態になることで印刷材収容室200内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
D−5.カートリッジの詳細構成:
図26は、カートリッジ20の第1の分解斜視図である。図27は、カートリッジ20の第2の分解斜視図である。図28は、カートリッジ20の第3の分解斜視図である。図29は、カートリッジ20の第4の分解斜視図である。図30は、蓋部材23の対向面23fbを示す図である。図31は、容器本体部材21を示す図である。図32は、蓋部材23を取り付ける前のカートリッジ20を示す図である。図31には、印刷材収容室200のインクが印刷材供給口280を通って外部へ流通する様子を矢印で示している。また図31には、プリズム275の表面271を点線で図示している。図32には、蓋部材23の溝部261及び第2のシート部材295を点線で示している。
図26及び図27に示すように、カートリッジ20は、容器本体部材21と、蓋部材23と、第1のシート部材291と、を備える。容器本体部材21は、略直方体形状である。容器本体部材21は、一側壁(+Y軸方向側の壁)に開口222を有する凹形状である。第1のシート部材291は、容器本体部材21に接着または溶着されて、容器本体部材21と共に印刷材収容室200を区画形成する。第1のシート部材291は、可撓性を有する。すなわち、印刷材収容室200の外周壁の一部は、第1のシート部材291によって形成されている。第1のシート部材291には、空気室241と空気導入口47とを連通させる貫通孔292が形成されている。
蓋部材23は、第1のシート部材291を覆うように容器本体部材21に取り付けられている。容器本体部材21と蓋部材23は、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。また、第1のシート部材291は、ナイロンとポロプロピレンを含む材料等の合成樹脂により形成されている。板状の蓋部材23は、第1のシート部材291と対向する対向面23fbと、対向面23fbとは反対側の面である表面23faとを有する。対向面32fbはカートリッジ20の内面、表面23faはカートリッジ20の外面となる。
受圧板293は、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。受圧板293は、第1のシート部材291に接触して配置されている。コイルばね294は、印刷材収容室200のうちメイン室242内に配置される。コイルばね294は、受圧板293と、容器本体部材21の面のうち受圧板293と対向する面(対向面)に当接する。受圧板293は、印刷材収容室200のインクの消費に伴って印刷材収容室200内を移動する。受圧板293の移動方向は、Y軸方向(対向面23fbや表面23faに垂直な方向)である。
図26に示すように、弁機構40は、バネ部材42と、レバーバルブ44と、カバーバルブ46とを備える。カバーバルブ46は、容器本体部材21のうち、第2面202と第4面204とが交わるコーナー部分240(図31)に収容され、容器本体部材21に取り付けられる。カバーバルブ46は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成される。図26及ぶ図27に示すように、カバーバルブ46は凹形状であり、開口を形成する端面41には第1のシート部材291が気密に貼り付けられている。カバーバルブ46の凹部は、第1のシート部材291の貫通孔292と連通している。また、カバーバルブ46の凹部の底部にはカバーバルブ46の裏側まで貫通した空気導入口47が形成されている。
レバーバルブ44は、バネ部材42によってカバーバルブ46に押し付けられ、空気導入口47を塞いでいる。レバーバルブ44は、受圧板293が変位することで当接するレバー部49(図27)を有する。レバーバルブ44は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成しても良い。また、レバーバルブ44は、エラストマー等の弾性部材とポリプロピレン等の合成樹脂を用いて2色成型により形成しても良い。
印刷材供給口280は、印刷材収容室200と連通している。図27に示すように印刷材収容室200と印刷材供給口280とは、印刷材連通孔277によって連通している。図26及び図27に示すように、印刷材供給口280は、内部に供給用部材30を備える。供給用部材30は、フォーム(多孔質部材)34とシート部材(フィルター部材)36とを備える。印刷材供給口280の開口端288から近い順に、シート部材36とフォーム34とが配置されている。フォーム34やシート部材36は、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成されている。装着状態では、シート部材36は印刷材供給管640(図2)に接触し、インクをプリンター50側へ流通させる。すなわち、シート部材36は、印刷材出口31を形成する。
図27に示すように、第1面201には第1面201を貫通する開口部278が形成されている。開口部278を覆うように第1面201にシート部材298が貼り付けられることで、接続路246が形成される。
図30及び図31に示すように、蓋部材23の外縁部23pは、容器本体部材21の開口側(+Y軸方向側)の端部のうちシングルハッチングを付した容器側外縁部21pに接着または溶着によって接合されている。また、第1のシート部材291は、容器本体部材21の開口側(+Y軸方向側)の端部(端面)のうち、容器側外縁部21pよりも内側に位置する内側端部21t,22rpに気密に貼り付けられている。容器本体部材21のうち、第1のシート部材291が貼り付けられた領域外には、流路室252が形成されている(図31)。なお、内側端部21t,22rpには、理解の容易のためにクロスハッチングを付している。また、図31のうち、ドットを付した領域が、印刷材収容室200である。
図26、図31、図32に示すように、印刷材収容室200は、開口222と対向する対向壁206(第6面206)から開口222側に向かって延びる仕切壁22rを有する。仕切壁22rは、メイン室242とバッファ室250とを区画している。図12〜図14では、検出室244をメイン室242とは独立した1つの部屋として示していたが、実際には図20および図21に示したように、検出室244は、メイン室242の一部として構成されている。印刷材収容室200は、仕切壁22rによって、容量が大きいメイン室242と、容量が小さいバッファ室250とに仕切られている。バッファ室250はメイン室242よりも容積が小さい。本実施形態では、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の概ね10倍である。図31の矢印に示すように、メイン室242のインクは、検出室244、接続路246、バッファ室250を通って印刷材供給口280に流入する。なお、図31及び図32では、メイン室242と検出室244との境界部分には点線を付している。
ここで、メイン室242とバッファ室250の容積との関係について説明する。本実施形態では、検出室内のプリズム250を利用した光学的な検出によって、インク無しの判断がされた後、直ちに印字を止めるようにはしていない。光学的な検出によってインク無しの判断がされた時点では、メイン室242(検出室244を含む)のインクが無くなっただけであり、まだバッファ室250にはインクが残っている。そこで、この時点で、プリンター50は、まず、利用者に新たなカートリッジ20の準備を促す表示などを行う。そして、その後は、バッファ室250内のインクを利用して、印字を続けられるようにする。最終的に印字をとめるタイミングは、バッファ室250内のインクがどのくらい消費されたかを、プリンター50の制御部510で所定のデータに基づいて管理し、この管理情報に基づいて決定する。このような管理情報に基づくインク消費量の管理は、プリンター50の様々な動作ごとにあらかじめ設定されたインク消費量のデータに基づいて行われるものであり、実際のインク消費量を計測することで行われているものではない。プリズム250を用いて実際のインクの有無を検出する方が、データに基づくインク消費量の管理よりも、精度が高い。よって、データに基づいてインクの消費量が管理されるバッファ室250の容積を、実際のインクの有無を検出することでインクの消費状態が管理されるメイン室242の容積に対してなるべく小さくしておいた方が、全体のインク量の管理精度は高くなると言える。全体のインク量の管理精度が高まれば、最終的に印字がとめられたときにカートリッジ20内に残るインクの量を少なくすることが可能となる。よって、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の3倍以上、好ましくは5倍以上に設定することが好ましい。一方、バッファ室250の容積を、メイン室242の容積に対して小さくしすぎると、メイン室242(検出室244を含む)のインクが無くなった後、最終的に印字をとめるまでの期間が充分に確保できなくなってしまう。よって、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の20倍以下、好ましくは15倍以下に設定することが好ましい。まとめると、メイン室242の容積は、バッファ室250の容積の3倍以上20倍以下が好ましく、5倍以上15倍以下に設定することがさらに好ましい。
図29及び図30に示すように、蓋部材23の対向面23fbには、溝部261と、連結部264と、凸部266,268とが形成されている。溝部261、連結部264、凸部266,268は、外縁部23pよりも内側に形成されている。先に説明したとおり、外延部23pは、容器本体部材21との接合部である。
また、図30に示すように、蓋部材23は、他の部分269よりも厚さが大きい部分267を有する。他の部分269を「薄肉部分269」、厚さが大きい部分267を「厚肉部分267」と呼ぶ。厚肉部分267は、薄肉部分269よりも第1のシート部材291側に突出している。溝部261、通気口290、連結部264、凸部268は、厚肉部分267に形成されている。
溝部261は、蛇行した形状である。溝部261は、少なくとも1箇所において180°屈曲した部分を有する。溝部261の上流側端部は通気口290に接続されている。また、溝部261の下流側端部は連結部264に接続されている。連結部264は、対向面23fbに凹部として設けられている。図29に示すように、第2のシート部材295は、通気口290、溝部261を覆うように対向面23fbに取り付けられている。第2のシート部材295は、対向面23fbのうち、図19に斜線で示した通気口290および溝部261の周囲の土手261aに接着または溶着により取り付けられている。これにより、溝部261と第2のシート部材295とによる内部連通路262が構成される。この内部連通路262は、溝部261の形状に対応して、少なくとも一部が180°屈曲した蛇行路となる。また、図29に示すように、第2のシート部材295は連結部264と重なる位置(対向する位置)まで延長された部分295a(「延長部分295a」とも呼ぶ。)を備える。延長部分295aは、連結部264の全てを覆うように対向している。延長部分295aは、対向面23fbに取り付けられていない。図30からわかるように、第2のシート部材295は、通気口290および溝部261の周囲の土手261a(図30の斜線で示した部分)には溶着または接着されているが、連結部264の周囲の土手264aには溶着も接着もされていない。すなわち、第2のシート部材295のうち、延長部分295aは、連結部264を覆っているだけである。連結部264は、シート部材295によって塞がれてはいない。図29には、理解の容易の為に、第2のシート部材295のうち、延長部分295aと、それ以外の部分の境界には点線を付している。ここで、連結部264の流路断面積は、内部連通路262の流路断面積よりも大きい。また、内部連通路262の流路断面積は、流路室252や空気室241の流路断面積よりも小さい。流路断面積とは、流路中の流体の流れ方向に垂直な面の面積である。
凸部266,268は、それぞれ直線状に延びる。また、凸部266,268は、同一直線状上に位置する。凸部266,268は、対向面23fbからカートリッジ20の内方、すなわち印刷材収容室200側に向かって突出している。凸部266,268は、メイン室242とバッファ室250とを仕切る仕切壁22r(図31,図32)と対向する。凸部266,268は、仕切り壁22rの開口222側の端部22rp(端面22rp)と対向する。
また、図32に示すように、溝部261の土手261a(図30)の一部は、印刷材収容室200を区画形成する周囲壁の一部と対向する。具体的には、溝部261の土手261a(図19参照)の一部が、印刷材収容室200を区画形成する周囲壁の内側端部21tと対向する。内側端部21tは、印刷材収容室200を区画形成する周囲壁の開口222側に位置する端部(端面)である。
図33は、図21のF10−F10部分断面図である。図33に示すように印刷材供給口280は、一端部に連通口32を形成する貫通路33を有する。貫通路33は、印刷材供給口280を形成する部材を貫通し、流路室252に連通する。貫通路33はZ軸方向に沿って延びる。
D−6.インク注入方法:
次に、印刷材収容室200にインクを注入する方法について説明する。図34は、インク注入方法のフローである。図35は、インク注入方法を説明するための第1の図である。図36は、インク注入方法を説明するための第2の図である。
本実施例では、図35及び図36に示すように、印刷材収容室200へのインク注入は、蓋部材23が取り外された状態で行なわれる。また、本実施形態では、印刷材収容室200へのインク注入は、貫通路33が流路室252に貫通していない状態で行なう。すなわち、インクを注入する前は、図22に示す貫通路33と流路室252との間が貫通しておらず、壁で仕切られた状態になっており、この状態でインクの注入を行う。こうすることで、印刷材収容室200にインクを注入する際に、第1の連通路310を介して外部にインクが漏れ出す可能性を低減できる。なお、貫通路33と流路室252との間が貫通した状態でインクを注入する場合は、連通口32を栓やシールなどで塞いでおけば良い。
図34及び図35に示すように、空気導入口47を封止部材560で塞いだ状態で、印刷材供給口280から印刷材収容室200の空気を吸い込んで、印刷材収容室200内を減圧する(ステップS10)。例えば、開口端288を塞ぐように吸引装置(図示せず)を配置して、印刷材供給口280から印刷材収容室200内を吸引する。
ステップS10の後に、印刷材供給口280から印刷材収容室200に所定量のインクを注入する(ステップS20)。ステップS20は、例えば、インクを収容するタンクと印刷材供給口280とを接続し、タンクからポンプ等を用いて印刷材供給口280にインクを流入させることで行なう。このインク注入装置と吸引装置は一体となったユニット装置として用いても良い。
図34に示すように、ステップS20の後に、第1の連通路310を形成する(ステップS30)。第1の連通路310は、例えば、針状の部材で貫通路33と流路室252とを仕切っていた壁を突き破ることで作成できる。なお、ステップS20やステップS30の後に、封止部材560を取り除いて蓋部材23を容器本体部材21に取り付ける。これにより、インクが印刷材収容室200に収容されたカートリッジ20が製造できる。
D−7.効果:
上記の実施例では、内部室289に設けられた連通口32から空気室241を経由して通気口290へと至る連通路310によって、内部室289が外部と連通するため、印刷材供給口280の開口端288がキャップなどで塞がれても内部室の空気が外部に流出することが可能となる。これにより、内部室289の空気は圧縮されなくなるため、印刷材収容室200に空気が流入したり、内部室289の圧力変動によりインクが漏れ出したりするのを防ぐことができる。また、この連通路310は、印刷材収容室200を経由しないため、本実施形態で説明した半密閉タイプのカートリッジに適している。また、特許文献4に開示されたような密閉タイプのカートリッジ(印刷材収容室200が大気と連通しないカートリッジ)にも、好適に適用可能である。もちろん、特許文献5に開示されたような開放タイプのカートリッジ(印刷材収容室200が常時大気と連通するカートリッジ)にも適用可能である。
上記の実施例では、内部連通路262を蓋部材23の対向面23fb側に形成できることから、カートリッジ20の外観の美観が損なわれることを抑制できる。
上記の実施例では、印刷材収容室200を形成するための第1のシート部材291と蓋部材23との間に第2のシート部材295が配置されている(図26、図27)。言い換えると、第2のシート部材295の少なくとも一部が、第1のシート部材291と対向する位置に設けられている。これにより、第1のシート部材291が受圧板293と共に外力によって蓋部材23側に動いた場合でも、第1のシート部材291が直接蓋部材23に接触する可能性を低減できる。これにより、第1のシート部材291が破れる可能性を低減できる。また、第1のシート部材291が蓋部材23に接触した場合でも、第2のシート部材295が緩衝材の役割を果たし、第1のシート部材291が破れる可能性を低減できる。また、空気を印刷材収容室200に導入するための第2の連通路315の一部を、蓋部材23のうち第1のシート部材291と対向する位置に設けることで、第2のシート部材295は、2つの役割を兼ねることができる。すなわち、第2のシート部材295は、第1のシート部材291が破れることを防止するための緩衝材としての役割と、第2の連通路315を形成するための部材としての役割の2つを兼ねる。これにより、別々にシート部材を設ける必要が無い。
ここで、蓋部材23の対向面23fbのうち、第2のシート部材295が貼り付けられた部分には溝部261が形成されている(図29)。対向面23fbのうち、溝部261が形成された部分は凹凸形状である。このため、特に、溝部261が形成された領域に第1のシート部材291が接触すると、溝部261の角によって第1のシート部材291が破れやすい。しかしながら、本実施例では、溝部261を覆うように第2のシート部材が貼り付けられていることから、第1のシート部材291が溝部261に当たって破れる可能性を低減できる。
ここで、第1のシート部材291は受圧板293の動きに連動して動く傾向にある。よって、第1のシート部材291のうち受圧板293の周縁部に位置する部分は、変位が大きくなり蓋部材23に当たって破れやすくなる。よって、第2のシート部材295は、受圧板293の周縁部の少なくとも一部と対向する位置に配置されることが好ましい。さらに、第2のシート部材295は、受圧板293の周縁部の全ての部分に対向した位置に配置されることが好ましい。
また、上記実施例では、蓋部材23のうち溝部261が位置する厚肉部分267は、他の部分(薄肉部分)269よりも厚さが大きい(図29)。こうすることで、溝部261内に侵入したインク中の水分や溶媒(以下、「水分等」として説明する。)が蓋部材を厚さ方向に通り抜けて外部へと流出することを抑制できる。図37及び図38を用いて、この理由を以下に詳述する。
図37は、効果を説明するための第1の図である。図38は、効果を説明するための第2の図である。図37は、比較例であり、本実施例とは異なり、第2のシート部材295が表面23faに貼り付けられている態様である。図38は、本実施例と同様に、第2のシート部材295が裏面23fbに貼り付けられている態様である。また、図37に図示する蓋部材23の厚みは一定であり、厚さAを有するものとする。また、図37に図示する蓋部材23は、溝部261が深さDを有する。また、蓋部材23の溝部261の底部から対向する蓋部材23の面までの距離を距離B1とする。
図37及び図38の矢印YPに示すように、印刷材収容室200内のインクが蒸発することで蒸気となった水分等は、収容室200内から第1のシート部材295を透過して、あるいは空気導入口47を介して、空気室241内に拡散する。空気室241内に拡散した蒸気は、内部連通路262を通じて通気口291から出て行くだけでなく、内部連通路262から蓋部材23を厚さ方向に通り抜けて出ていくこともある。ここで、表面23faに第2のシート部材295が貼られている場合は、蒸気が内部連通路262から蓋部材23を厚さ方向に通り抜けようとしても第2のシート部材295によって妨げられる。
これに対し、図38に示すように、第2のシート部材295が対向面23fbに貼られている場合は、蒸気が内部連通路262から蓋部材23を厚さ方向にそのまま通り抜けることができる。そこで、本実施例では、溝部261が位置する蓋部材23の厚さを薄肉部分269の厚さよりも大きくすることで、蒸気が内部連通路262から蓋部材23を厚さ方向に通り抜けにくくしている。例えば、図38では、厚肉部分267の厚さは厚さCであり、溝部261の底部から対向する面(表面23fa)までの距離は、距離B2である。ここで、B2>B1の関係を満たす。こうすることで、蒸気が外部に流出することを抑制でき、インク中の水分等の蒸発を抑制することが可能となる。これにより、印刷材収容室200のインクの濃度変動を抑制できる。
また、本実施例では、第2のシート部材295の延長部分295aが、連結部264と重なる位置に配置されている(図29)。すなわち、延長部分295aが、連結部264を覆うように、連結部264と対向している。延長部分295aは、対向面23fbに取り付けられていない。これにより、連結部264を介して空気の流通を円滑に行うことができる一方、連結部264から内部連通路262を通って外部にインクが流出する可能性を低減できる。
また、本実施例では、連結部264の流路断面積は、内部連通路262の流路断面積よりも大きい(図29)。これにより、外部との空気の流通を、より円滑に行うことができる。
また、本実施例では、内部連通路262が180°屈曲した部分を有する蛇行路である(図29)。これにより、狭い領域内で内部連通路262の距離を長くできる。よって、インクが内部連通路262を通って外部に流出することを抑制できる。
また、本実施例では、蓋部材23の対向面23fbには、印刷材収容室200内に配置された仕切壁22rと対向する凸部266,268が設けられている(図30)。これにより、外力により蓋部材23がカートリッジ20の内方に変形しようとした場合でも、凸部266,268が仕切壁22rの端部22rpに当たることで蓋部材23の変形を抑制できる。
図39は、凸部266,268の効果を説明するための図である。蓋部材23の外縁部23pが接着される容器本体部材21の容器側外縁部21pは、第1のシート部材291が接着される内側端部21tや仕切壁22rの端部22rpよりも+Y軸方向側に位置する。これは、蓋部材23と第1のシート部材291とが擦れて第1のシート部材291が破れることを防止するために、第1のシート部材291と蓋部材23との間に所定の間隔をあけるためである。特に、第1のシート部材291のうち、内側端部21tに接着された部分が破れると、破れた部分から印刷材収容室200の外側にインクが漏れ出す可能性が高くなる。
ここで、カートリッジ20の蓋部材23上に他の物が置かれた場合や、カートリッジ20が減圧された包装内に収容された場合には、蓋部材23をカートリッジ20の内方に変形させる外力Fが加わる。本実施例では、蓋部材23は、蓋部材23の外縁部23pよりも内側に位置し、仕切壁22rと対向する凸部266,268を有する。これにより、蓋部材23に外力Fが加わった場合でも、凸部266,268が端部22rpに当接することで、蓋部材23の変形を抑制できる。
また、本実施例では、図30および図32から把握できるように、蓋部材23の溝部261の土手261aの一部が、印刷材収容室200を区画形成する周囲壁の一部と対向している。具体的には、溝部261の土手261a(図30参照)の一部が、印刷材収容室200を区画形成する周囲壁の内側端部21tと対向する。すなわち、蓋部材23の外縁部23pよりも内側の部分で、蓋部材23を支持できる箇所を増やすことができる。これにより、蓋部材23をカートリッジ20の内方に変形させる外力Fが蓋部材23に加わった場合でも、溝部261の土手261aが印刷材収容室200の周囲壁の内側端部21tに当たることで蓋部材23の変形をさらに抑制できる。
また、蓋部材23の対向面23fb側に内部連通路262を形成する。これにより、カートリッジ20の外観の美感が損なわれることを抑制できる。特に、第2のシート部材295をカートリッジ20の外表面に貼り付けなくて済む。これにより、カートリッジ20の美感が損なわれることをさらに抑制できる。
第4実施例において、課題を解決するための手段に記載の文言との対応関係は以下の通りである。すなわち、カートリッジ20が「液体収容体」に相当し、印刷材収容室200が「液体収容部」に相当し、印刷材供給口280が「液体供給部」に相当し、容器本体部材21及び第1のシート部材291が「収容体本体」に相当する。また、連通口32,貫通路33,流路室252が「第1の部分」に相当し、空気室241,連結部264,内部連通路262,通気口290が「第2の部分」に相当する。また、内部連通路262が「狭小流路」に相当する。
E.印刷材供給口にキャップを取り付けたカートリッジ:
図40は、キャップ付きカートリッジ13の斜視図である。図40は、カートリッジ本体20と、キャップ71とを備える。カートリッジ20は、第4実施例のカートリッジ20と同一の構成である。キャップ71は、カートリッジ20(キャップ付きの場合は、「カートリッジ本体20」とも呼ぶ。)に着脱可能に取り付けられている。また、キャップ71は、開口端288の開口を塞ぐように取り付けられている。キャップ71は、カートリッジ20がプリンター50に装着されていないとき、例えば運搬中、販売中、ホルダー60をするために一時的にカートリッジ20を取り外したときなどに、印刷材供給口280(図4等)からインクが漏れ出すのを防ぐためのものである。キャップ71は、カートリッジ20をプリンター50に装着する際に、使用者によって取り外される。キャップ71は、レバー72と、キャップ本体74とを備える。レバー72は、キャップ71をカートリッジ本体20から取り外す際に利用される。すなわち、利用者は、レバー72を摘まんでキャップを取り外すことができる。キャップ本体74は、内側に弾性部材(図示せず)が収容され、弾性部材によって開口端288の開口を塞ぐ。
キャップ付きカートリッジ13によれば、カートリッジ20がプリンター50に装着されていないときに、開口端288からインクが漏れ出す可能性を低減できる。
F.包装されたカートリッジ:
図41は、図40のキャップ付きカートリッジ13を包装材8によって包装した状態を示す斜視図である。包装材8の内部の圧力は、大気圧よりもかなり低い圧力まで減圧された状態となっている。すなわち、キャップ付きカートリッジ13は、包装材8によって減圧パックされている。このような減圧パックは、カートリッジ100を一部が開口した包装材8の中に配置した後、開口から包装材8の内部の空気を引き抜くことで減圧し、その状態を保持したまま包装材8の開口を閉じることで、形成できる。包装材8は、例えばポリエチレンやナイロン等の合成樹脂によって作製される。
上記のように、本実施形態の包装されたカートリッジ14は、包装材8の内部が大気圧よりも低い圧力に減圧されていることから、カートリッジ20内部のインクの溶存気体量の低減を図ることができる。
G.変形例:
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば以下のような変形が可能である。
G−1.第1変形例:
図42は、第1変形例のカートリッジ20aを説明するための図である。第4実施例のカートリッジ20(図31)と異なる点は、バッファ室250aの容積が小さくなった点と、バッファ室250aを設ける為に新たに区画壁251を設けた点である。その他の構成については第1実施例と同様であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
図42のように、区画壁251を設けることで、バッファ室250aの大きさを容易に変更できる。すなわち、第4実施例のカートリッジ20の容器本体部材21を形成するための金型に、区画壁251を形成するための入れ子を組み合わせることで、第4実施例とは容積の異なるバッファ室250aを有する容器本体部材21aを容易に一体成形できる。第1変形例のカートリッジ20aも、先に図40や図41を参照して説明したように、キャップ71を取り付けたり、さらに包装材8によって減圧パックしたりすることが可能である。
G−2.第2変形例:
図43Aおよび図43Bは、カートリッジ20c〜20hの形状の種々の変形例を示す概念図である。図42A〜図42Fには、種々のカートリッジ20c〜20hの第5面205側を図示している。
図43Aに示すカートリッジ20cの外殻22cは、楕円形又は長円形の側面を有している。また、カートリッジ20cは、その正面側に第1のカートリッジ側規制部210と、回路基板15とを有する。また、カートリッジ20cの底面側には、印刷材供給口280が形成されており、背面側には第2のカートリッジ側規制部220が形成されている。このカートリッジ20cでも、第1と第2のカートリッジ側規制部210,220と、回路基板15と、印刷材供給口280とが、プリンター50の対応する部材と接続するように構成されていれば、上記のカートリッジ20,20aと互換性を確保することが可能である。
図43Dに示すカートリッジ20fは第7面を有さない点や、第2面と第3面の交わるコーナー部分が切除されたような形状になっている点でカートリッジ20,20aと異なる。これらのカートリッジ20c〜20gにおいても、第1と第2のカートリッジ側規制部210,220と、回路基板15と、印刷材供給口280とがプリンター50の対応する部材と接続するように構成されており、上記のカートリッジ20,20aと互換性を確保することが可能である。
図43Aおよび図43Bに示した例から理解できるように、カートリッジの外形の形状には、様々な変形例が考えられる。カートリッジの外形の形状が略直方体以外の形状を有している場合にも、例えば図43A及び図43Bに点線で示したように、略直方体の6つの面、すなわち、図4〜図22に示した底面201(第1面201)、上面202(第2面202)、正面203(第3面203)、背面204(第4面204)、左側面205(第5面205)、及び右側面206(第6面206)、を仮想的に考えることが可能である。本明細書において、「面」(プレーン)という用語は、このような仮想的な面(仮想面、非実在面とも呼ぶ)と、図4〜図22等に記載したような実在面と、の両方を包含した意味で使用することができる。また、「面」という用語は、平面と曲面の両方を包含した意味で使用される。
G−3.第3変形例:
上記実施例では、いわゆる半密閉タイプのインクカートリッジ20,20a,100w,100awを用いて説明を行ったが、他のタイプのカートリッジに本発明を適用して良い。例えば、液体収容部が外部と常に連通しているタイプのインクカートリッジや、液体収容部が常に密閉されているタイプのインクカートリッジ(いわゆるインクパック)にも本発明は適用可能である。
G−4.第4変形例:
上記実施例では、カートリッジ20,20a,100w,100awは、ホルダー(カートリッジ装着部)がキャリッジ上にあるオンキャリッジタイプの印刷装置に着脱自在に装着されていたが、キャリッジ以外の場所にカートリッジ100w,100awを配置するタイプの印刷装置(いわゆる、オフキャリッジタイプの印刷装置)に用いても良い。
G−5.第5変形例:
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を消費する任意の液体噴射装置及びそれらの液体噴射装置に用いられる液体収容体にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置に用いられる液体収容体として本発明は適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体消費ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が消費できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施例で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
G−6.第6変形例:
また、以下の態様としても本発明は適用できる。
[態様1]液体収容体であって、
内部に液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部と連通し、前記液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、を備える収容体本体と、
前記液体供給部の開口を塞ぐように前記収容体本体に取り外し可能に前記収容体本体に装着されて前記液体供給部と共に内部室を区画形成するキャップ部材と、
前記内部室と外部とを連通させる第1の連通路と、を備える、液体収容体。
態様1に記載の液体収容体によれば、内部室が第1の連通路によって外部と連通しているため、キャップ部材が液体供給部の開口を塞ぐように収容体本体に装着される際に、内部室の空気が第1の連通路を通って外部に流出することが可能となる。これにより、内部室の空気は圧縮されなくなるため、液体収容部に空気が流入するのを防ぐことができる。
10…印刷材供給システム
13…キャップ付きカートリッジ
14…包装されたカートリッジ
15…回路基板
20…カートリッジ(カートリッジ本体)
20a〜20h…カートリッジ
21,21a…容器本体部材
21p…容器側外縁部
21t…内側端部
22…外殻
22c…外殻
22r…仕切壁
22rp…端部(端面)
23…蓋部材
23p…外縁部
23fa…表面
23fb…裏面(対向面)
30…供給用部材
31…印刷材出口
32…連通口
33…貫通路
34…フォーム
36…シート部材
40…弁機構
41…端面
42…コイルばね(バネ部材)
43…弁部
44…レバーバルブ
46…カバーバルブ
47…空気導入口
49…レバー部
50…プリンター
51…制御部
52…キャリッジ
57…検出部
60…ホルダー
61…接点機構
71…キャップ
72…レバー
74…キャップ本体
80…レバー
90…印刷媒体
200…印刷材収容室
201…第1面(底面)
202…第2面(上面)
203…第3面(正面)
204…第4面(背面)
205…第5面(左側面)
206…第6面(右側面,対向壁)
207…第7面
208…第8面
210…第1のカートリッジ側規制部
221…第2のカートリッジ側規制部
222…開口
240…コーナー部分
241…空気室
242…メイン室
244…検出室
246…接続路
248…保持流路
250…バッファ室
250a…バッファ室
251…区画壁
252…流路室
261…溝部
262…内部連通路
264…連結部
266…凸部
267…厚肉部分
268…凸部
269…薄肉部分
270…プリズムユニット
271…表面
275…プリズム
277…印刷材連通孔
278…開口部
280…印刷材供給口
288…開口端
289…内部室(空間)
290…通気口
291…第1のシート部材
292…貫通孔
293…受圧板
294…コイルばね
295…第2のシート部材
295a…延長部分
298…シート部材
310…第1の連通路
315…第2の連通路
510…制御部
517…フレキシブルケーブル
520…キャリッジ
522…キャリッジモーター
524…駆動ベルト
532…搬送モーター
534…プラテン
540…ヘッド
560…封止部材
601…壁部
602…カートリッジ装着部
604…壁部
607…仕切り壁
620…第2の装置側規制部
640…印刷材供給管
642…先端部
645…基端部
648…弾性部材
C…中心軸
F…外力
1w…印刷装置
5w…収容体ユニット
8w…包装材
12w…ローラ
14w…キャリッジモーター
16w…駆動ベルト
20w…ホルダー
24w…液体供給管
30w…キャリッジ
32w…印刷ヘッド
40w…制御部
42w…フレキシブルケーブル
100w,100aw…カートリッジ
110w…容器本体
111w…板状部
112w…第1の壁部
113w…第2の壁部
114w…第3の壁部
115w…第4の壁部
117w…レバー
119w…収容体本体
120w…バネ部材
122w…第2室
123w…第1室
130w…受圧板
140w…第1のシート部材
150w…蓋部材
160w,160aw…液体供給部
162w…開口
163w…液体供給流路
166w…貫通孔
168w…内部室
169w…第2のシート部材
174w,174aw…キャップ部材
190w,190aw…第1の連通路
191w…第1の部分
192w…第2の部分
210w…大気開放口
211w…貫通孔
220w…空気流路(狭小流路)
226w…蛇行流路
227w…第1分岐溝
228w…第2分岐溝
230w…貫通孔
260w…出口室
320w…弁室
400w…凹部
410w…空気室
420w…液体収容部
510w…アーム部材
511w…支点
512w…第1アーム
512wa…突起
513w…第2アーム
514w…シール部材
520w…バネ部材
530w…弁部材
540w…支点受部
550w…弁流路(貫通孔)
560w…バネ座

Claims (16)

  1. 液体収容体であって、
    内部に液体を収容するための液体収容部と、前記液体収容部と連通し、前記液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、を備える収容体本体と、
    前記液体供給部の開口を塞ぐように前記収容体本体に取り外し可能に前記収容体本体に装着されて前記液体供給部と共に内部室を区画形成するキャップ部材と、
    前記内部室と外部とを連通させる第1の連通路と、を備える、液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体であって、さらに、
    前記液体収容部と外部とを連通させ、前記液体収容部に空気を導入するための第2の連通路を備え、
    前記第1の連通路は、
    前記内部室に接続された一端部を含む第1の部分と、
    前記第1の連通路の流路に沿った方向において、前記第1の部分よりも外気側に位置し前記第1の部分と外部とを連通させる第2の部分であって、前記第2の連通路の一部を構成する第2の部分と、を含む、液体収容体。
  3. 請求項1に記載の液体収容体であって、
    前記第1の連通路は、前記キャップ部材に形成されている、液体収容体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記第1の連通路は、前記第1の連通路のうち他の部分よりも流路断面積が小さい部分である狭小流路を有する、液体収容体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    一側壁に開口を有する凹形状の容器本体部材と、前記容器本体部材の前記開口を塞ぐように前記容器本体に取り付けられた蓋部材と、を備え、
    前記蓋部材のうち前記シート部材と対向する対向面側には、前記第1の連通路の一部である内部連通路が形成されている、液体収容体。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記第1の連通路は、前記液体収容部に前記液体が充填された後に形成される、液体収容体。
  7. 収容体ユニットであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体収容体と、
    大気圧よりも低い圧力で内部に前記液体収容体を収容する包装材と、を備える収容体ユニット。
  8. 外殻と、
    前記外殻の内部に設けられた液体収容部と、
    前記外殻の内部かつ前記液体収容部の外部に設けられた空気室と、
    前記外殻の面に設けられ、前記液体収容部の前記液体を外部に流通させるための開口を有する液体供給部と、
    前記外殻の面に設けられた通気口と、
    を備え、
    前記液体供給部内には、前記液体供給部の開口が塞がれることで、内部室が区画形成され、
    前記内部室は、前記内部室に設けられた連通口から前記空気室を経由して前記通気口へと至る連通路によって、外部と連通している、液体収容体。
  9. 請求項8に記載の液体収容体であって、
    前記外殻は、一側壁に開口を有する凹形状の容器本体部材と、前記容器本体部材の前記開口を塞ぐように取り付けられた蓋部材と、を有し、
    前記蓋部材には、前記通気口が形成されており、
    前記蓋部材のうち前記液体収容部と対向する対向面に、一端が前記通気口と連通し、他端が前記空気室と連通する内部連通路が形成されている、液体収容体。
  10. 請求項9に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部は、前記容器本体部材に可撓性を有する第1のシート部材を取り付けることによって構成され、
    前記蓋部材は、前記第1のシート部材を覆うように前記容器本体部材に取り付けられ、
    前記内部連通路は、溝部と、前記溝部を覆うように前記対向面に取り付けられた第2のシート部材とによって構成され、
    前記第2のシート部材は、少なくとも一部が前記第1のシート部材と対向する位置に設けられている、液体収容体。
  11. 請求項10に記載の液体収容体であって、
    前記内部連通路の前記他端には、前記対向面に設けられた凹部によって構成された連結部が設けられ、
    前記第2のシート部材は、前記連結部と対向する位置まで延長されており、
    前記第2のシート部材のうち、前記延長された部分は、前記対向面に取り付けられていない、液体収容体。
  12. 請求項11に記載の液体収容体であって、
    前記連結部の流路断面積は、前記内部連通路の流路断面積よりも大きい、液体収容体。
  13. 請求項9から請求項12までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記内部連通路は、180°屈曲した部分を有する蛇行路である、液体収容体。
  14. 請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記内部室に設けられた連通口と前記空気室とを接続する通路は、前記液体収容部に前記液体が充填された後に形成される、液体収容体。
  15. 請求項8から請求項14のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部は、外部の空気を導入するための空気導入口と、前記空気導入口を閉じるように付勢される弁機構と、を有し、
    前記弁機構は、前記液体収容部内の液体の消費に伴って、所定のタイミングで一時的に前記空気導入口を開くように構成される、液体収容体。
  16. 請求項8から請求項14のいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部は、大気と連通しない密閉空間である、液体収容体。
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