JP2013212492A - シム部材、ダイコーター及び塗布膜の製造方法 - Google Patents

シム部材、ダイコーター及び塗布膜の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ダイコーターにおける塗布幅の変更を容易にすることを課題とする。
【解決手段】 ダイコーターに備えられたダイの先端部に塗布液の吐出口たるスロットが形成されるように、前記ダイが有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されて前記スロット側に開口するようなコの字状に形成されたシム部材であって、前記スロットの長手方向に延存するように配される基端部と、前記基端部の長手方向両端部から前記ダイの先端部に向けて延在している一対の延在部とで前記コの字状に形成されており、且つ、前記一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該一方の延在部の全部たる第1の部分と、前記基端部を少なくとも含む残りの部分たる第2の部分とが分割可能に構成されていることを特徴とするシム部材。
【選択図】 図5

Description

本発明は、シム部材、ダイコーター及び塗布膜の製造方法に関する。
従来、塗布装置の一つとして、塗布液を吐出するスロットをダイに備えたダイコーターが知られている。該ダイコーターは、供給された塗布液をスロットから押し出すとともに、該スロットに近接させてフィルム等の基材を相対移動させることにより、該基材上に塗布液を塗布するものである。
この種のダイコーターでは、用途等に応じて種々異なる塗布幅で基材に対して塗布が行われる場合があり、この場合に塗布幅の異なる複数のダイコーターを用いることは、極めて無駄が多い。
そこで、2つのダイブロックと複数のシム部材とを備え、シム部材を2つのダイブロックで挟んで固定することにより、キャビティとスロットとが形成されるように構成されたダイコーターが提案されている(特許文献1参照)。かかるダイコーターによれば、ダイブロックに挟まれたシム部材を、該シム部材と塗布幅の異なるシム部材に交換することによって、塗布幅を変更することが可能となる。
特開2009−18227号公報
しかし、かかるダイコーターでは、塗布幅を変更するたびにダイコーターを分解してシム部材をダイコーターから取り外し、これとは塗布幅の異なるシム部材を再度取り付ける必要があるため、塗布幅の変更作業が煩雑となるおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、ダイコーターにおける塗布幅の変更を容易にすることを課題とする。
本発明に係るシム部材は、ダイコーターに備えられたダイの先端部に塗布液の吐出口たるスロットが形成されるように、前記ダイが有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されて前記スロット側に開口するようなコの字状に形成されたシム部材であって、
前記スロットの長手方向に延存するように配される基端部と、前記基端部の長手方向両端部から前記ダイの先端部に向けて延在している一対の延在部とで前記コの字状に形成されており、且つ、
前記一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該少なくとも一方の延在部の全部たる第1の部分と、前記基端部を含む残りの部分たる第2の部分とが分割可能に構成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該少なくとも一方の延在部の全部たる第1の部分と、基端部を含む残りの部分たる第2の部分とが分割可能に構成されているため、例えば、第1の部分を第2の部分に対して長手方向に相対移動可能に構成させることができ、この場合には、2つのダイブロックに挟まれた状態で、第1の部分を相対移動させて、塗布幅を変更することができる。また、第1の部分として用いた際の前記長手方向の長さが互いに異なる複数の第1の部分用の部材をそれぞれ備え、該複数の第1の部分用の部材から一の部材を選択使用することによって第1の部分を構成し得るようになすこともでき、この場合には、第1の部分用の部材を交換することにより、塗布幅を変更することが可能となる。よって、ダイコーターを分解することなく、塗布幅を所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅の変更を容易にすることができる。
また、上記シム部材においては、前記第1の部分が、前記第2の部分に対して前記スロットの長手方向に相対移動可能に構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、2つのダイブロックに挟まれた状態で、上記第1の部分を、上記第2の部分に対してスロットの長手方向に相対移動させるだけで、シム部材を取り外すことなく塗布幅を所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅の変更をより容易にすることができる。
また、上記シム部材においては、前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の先端部であり、該先端部は、前記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在していることが好ましい。
かかる構成によれば、例えば、先端部を相対移動可能に構成させることができ、この場合には、先端部を相対移動させるだけで塗布幅を変更することができる。また、先端部用の部材を複数備え、これらから一の部材を選択使用することによって先端部を構成し得るようになすこともでき、この場合には、先端部用の部材を交換するだけで塗布幅を変更することができる。よって、塗布幅の変更がより容易となる。
前記先端部が、前記スロットの開口側に向けて互いの間隔が広がるような形状であるように構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、例えば基材等に塗布された塗布膜の厚みを、より確実に、幅方向に亘って均一にすることができる。
また、上記シム部材においては、前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の全部であることが好ましい。
かかる構成によれば、第1の部分及び第2の部分の形状をより単純化することができる。
また、上記シム部材においては、前記第1の部分用の部材が、それぞれ複数備えられており、該複数の部材は、前記第1の部分として用いた際の前記長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の部材から一の部材が選択使用されて前記第1の部分が構成されており、且つ、使用される部材が交換可能に構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、上記部材を交換して第1の部分を構成するだけで、塗布幅を変更することが可能となるため、塗布幅の変更をより容易にすることができる。
また、本発明に係るダイコーターは、前記シム部材を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る塗布膜の製造方法は、前記シム部材を備えたダイコーターを用い、前記スロットから前記塗布液を吐出して基材上に塗布膜を作製する塗布膜の製造方法であって、
前記第1の部分を前記第2の部分に対して前記スロットの長手方向に相対移動させることによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することを特徴とする。
また、本発明に係る塗布膜の製造方法は、前記シム部材を備えたダイコーターを用い、前記スロットから前記塗布液を吐出して基材上に塗布膜を作製する塗布膜の製造方法であって、
前記複数の部材から選択使用した部材を他の部材と交換することによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することを特徴とする。
また、上記塗布膜の製造方法においては、交換した前記部材を、さらに前記長手方向に相対移動させることによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することが好ましい。
以上の通り、本発明によれば、ダイコーターにおける塗布幅の変更を容易にすることができる。
本発明の第1実施形態のシム部材を備えたダイコーターを示す概略構成図 ダイの概略斜視図 図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、図2のダイの概略側面図及び概略上面図 図4(a)は、図3のダイの概略分解側面図であり、図4(b)、図4(c)及び図4(d)はそれぞれ、図4(a)の第1のダイブロック、シム部材及び第2のダイブロックの概略上面図 図5(a)は、シム部材によって塗布幅が比較的小さくされた状態を示す概略上面図であり、図5(b)は、シム部材によって塗布幅が比較的大きくされた状態を示す概略上面図 図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)及び図6(e)はそれぞれ、第1の部分の一実施形態を示す概略上面図 ダイの一実施形態を示す概略側面図 図8(a)、図8(b)はそれぞれ、第1のダイブロックの一実施形態を示す概略上面図 図9(a)及び図9(b)はそれぞれ、第1の部分の一実施形形態を示す概略上面図 図10(a)は、長手方向の長さが比較的小さい第1の部分用の部材を示す概略上面図であり、図10(b)は、長手方向の長さが比較的大きい第1の部分用の部材を示す概略上面図 図11(a)は、本実施形態のシム部材において長手方向の長さが比較的小さい第1の部分用の部材が選択使用された状態を示す概略上面図であり、図11(b)は、長手方向の長さが比較的大きい第1の部分用の部材が選択使用された状態を示す概略上面図 図12(a)は、本実施形態のシム部材を備えたダイコーターにおけるダイの概略分解側面図であり、図12(b)、図12(c)及び図12(d)はそれぞれ、図12(a)の第1のダイブロック、シム部材及び第2のダイブロックの概略上面図 図13(a)は、第1の部分を固定した状態を示す概略側面図であり、図13(b)は、第1の部分の固定を解除した状態を示す概略側面図 図14(a)は、本実施形態のシム部材を備えたダイコーターにおけるダイの概略分解側面図であり、図14(b)、図14(c)及び図14(d)はそれぞれ、図14(a)の第1のダイブロック、シム部材及び第2のダイブロックの概略上面図 図15(a)は、本実施形態のシム部材において長手方向の長さが比較的小さい第1の部分用の部材が選択使用された状態を示す概略上面図であり、図15(b)は、長手方向の長さが比較的大きい第1の部分用の部材が選択使用された状態を示す概略上面図 図16(a)は、第1の部分を固定した状態を示す概略側面図であり、図16(b)は、第1の部分の固定を解除した状態を示す概略側面図 図17(a)は、本発明の第2実施形態のシム部材を示す概略上面図であって、塗布幅が比較的小さくされた状態を示す図であり、図17(b)は、塗布幅が比較的大きくされた状態を示す図 本発明の第3実施形態のシム部材を示す概略上面図 参考例で用いた一実施形態のシム部材を示す概略上面図 塗布膜の幅方向位置と厚みとの関係を示すグラフ
以下に本発明の実施形態に係るシム部材を備えたダイコーターについて図面を参照しつつ説明する。
先ず、本発明の第1実施形態に係るシム部材を備えたダイコーターについて説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態のダイコーター1は、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2b(2つのダイブロック)とを有するダイ2と、2つのダイブロックに挟持されて前記スロット10側に開口するようなコの字状に形成されたシム部材30とを備えている。かかるダイコーター1は、例えばローラ部材53に支持されて移動する基材51上に塗布液5を吐出することにより、該基材51上に塗布膜55を形成するものである。
ダイ2は、その先端部にスロット10が形成されるように対向して配置された第1のダイブロック2a及び第2のダイブロック2bを備えている。第1のダイブロック2aには、長手方向に沿って凹部が形成されており、該凹部が第2のダイブロック2bで塞がれることによって、塗布液5が供給されるキャビティ22が形成されるようになっている。キャビティ22とスロット10とは連通しており、キャビティ22からスロット10に塗布液5が供給されるようになっている。また、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bにはそれぞれ、ボルト47が螺入されるネジ孔41、43が形成されている。
なお、図7に示すように、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bにそれぞれ凹部が形成され、該第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとが対向配置されることによってこれら凹部が合掌したキャビティ22が形成されても良い。
キャビティ22の長手方向における一の端部22aには、塗布液5が供給されるように第1のダイブロック2aに形成された給液ポート25が連通しており、該給液ポート25を介して塗布液5がキャビティ22に供給されるようになっている。また、キャビティ22に供給された塗布液5は、上記一の端部22aから他の端部22bに向かって移動しつつ、スロット10に供給されるようになっている。
なお、給液ポート25は、図8(a)に示すように、キャビティ22の長手方向中央部に設けられていてもよいし、図8(b)に示すように、キャビティ22の長手方向両端部に1つずつ設けられていてもよい。
シム部材30は、図3及び図4に示すように、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2b(以下、2つのダイブロックという場合がある。)に挟持されることにより、開口10aから塗布液5を吐出するスロット10を形成するようになっている。
かかるシム部材30は、スロット10の長手方向に延存するように配される基端部31と、該基端部31の長手方向両端部から開口10a側に向けて(すなわち、ダイ2の先端部に向けて)延在している一対の延在部33とでコの字状に形成されている。
基端部31は、上記第1のダイブロック2aの凹部における上記長手方向の端縁(図3(b)の左右方向)に沿って配置され、2つの延在部33は、該凹部における短手方向(図3(b)の上下方向)の端縁に沿って配置され、これらが第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bに挟まれることによって、キャビティ22の壁面の一部を構成するようになっている。
また、シム部材30は、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(本実施形態では後述するように先端部34)と、基端部31を少なくとも含む残りの部分たる第2の部分(本実施形態では後述するように基端部31及び残部35)とが分割可能に構成されている。より具体的には、シム部材30は、前記第1の部分と前記第2の部分とが、基端部31の長手方向に沿って分割可能に構成されている。また、前記第1の部分及び前記第2の部分は、シム部材30としてコの字状に配されたとき、互いに当接する面が、基端部31の長手方向に沿って延在しているように構成されている。
本実施形態では、両方の延在部33の先端部34が、第1の部分とされている。より具体的には、一対の延在部33は、それぞれ上記長手方向に沿って基端部31と平行に少なくとも内側に突出するように延在している先端部34を有して形成されており、これら一対の延在部33の両方の先端部34が、第1の部分とされている。すなわち、該第1の部分は、一対の延在部33の少なくとも一方の先端部34であり、該先端部34は、上記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在している。
また、さらに具体的には、一対の延在部33の少なくとも一方が、上記長手方向に沿って内側及び外側に突出するように延在している先端部34を有して、T字状に形成されており、該先端部34が第1の部分とされている(図3(b)参照)。このように、先端部34の一部がダイブロック間よりも外側に突出してしていることにより、この突出している部分を手指で掴むことができる。
なお、一対の延在部33の少なくとも一方が、内側に突出するように延在している先端部34を有してL字状に形成されていてもよい。
また、延在部33における基端部31側の残部35は、基端部31と不可分な一体物になっており、該一体物が第2の部分とされている。なお、上記第1の部分及び上記第2の部分を形成する方法としては、一枚のシム部材30を、例えばカッター等の公知の切断方法を用いて切断することによって形成する方法や、一枚の板状の材料から、上記第1の部分及び上記第2の部分をそれぞれ打ち抜くことによって形成する方法等が挙げられる。
2つの先端部34(第1の部分)は、所定の間隔を空けて配され、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bに挟まれることによって、スロット10が形成されるようになっており、かかる2つの先端部34の間隔は、塗布幅Wを決定するようになっている。
本実施形態では、例えば、第1の部分を、第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動可能に構成させることができる。かかる構成の一例について説明する。すなわち、これら先端部34は、延在部33の残部35の開口側先端部35aにそれぞれ接触されており、且つ、開口側先端部35aに対してスロット10の長手方向に相対移動可能(すなわち、第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動可能)とされており、2つの先端部34の少なくとも一方を、上記一体物に対して相対移動させることにより、塗布幅Wを変更することができる。
例えば、2つの先端部34を、図5(a)に示すように、互いに近づくように一対の延在部33の内側に向かって移動させたときには、塗布幅Wを比較的小さくすることが可能となる。一方、図5(b)に示すように、互いに遠ざかるように一対の延在部33の外側に向かって移動させたときには、塗布幅Wを比較的大きくすることができる。なお、これら2つの先端部34の一方のみを移動させてもよい。
なお、先端部34は、図6(a)に示すように、略矩形状であって角部が面取りされた形状に形成されていたり、図6(b)に示すように、略矩形状であって、角部がR状に湾曲しているような形状に形成されていたり、その他、図6(c)〜図6(e)に示すような形状に形成されていることが好ましい。すなわち、図6(a)〜図6(e)に示すように、先端部34が、開口10a(図3及び図4参照)側に向けて塗布幅が広がるような形状に構成されている、すなわち、開口10a(図3及び図4参照)側に向けて互いの間隔が広がるような形状であるように構成されていることが好ましい。先端部34aがこのように形成されていることによって、塗布膜55の厚みを、より確実に、スロット10の長手方向に亘って均一にすることが可能となる。
すなわち、一般に、基材21上に塗布液5が塗布されたとき、その表面張力により、塗布液5の幅方向両端部が丸まろうとし、該両端部が中央側よりも盛り上がったような状態となる。この点に関し、先端部34が、開口10a側に向けて互いの間隔が広がるような形状であるように構成されていることによって、キャビティ22からスロット10へと流入した塗布液5は、スロット10の開口10a側において、幅方向外側に広がり、このように広がる分だけ、両端部の盛り上がりが低減されることになる。これにより、基材21上に塗布された塗布液5の幅方向両端部の厚みを、中央側に近づけることができるため、塗布膜55の厚みを、より確実に、幅方向に亘って均一にすることが可能となる(図20参照)。
また、図4に示すように、基端部31には、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとを締結する際にボルト47が貫通する貫通孔45が形成されている。そして、シム部材30が第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bに挟まれて、これらがボルト47によって締結されることにより、シム部材30が、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bに挟まれた状態で固定されるようになっている。また、このようにシム部材30が固定されることにより、上記残部35と先端部34との間から、または、シム部材30と、第1のダイブロック2a及び第2のダイブロック2bとの間から塗布液5が漏れないようになっている。
上記したシム部材30の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルム、ステンレス(SUS)や真ちゅう等の金属箔が挙げられる。また、シム部材30は、1枚の板から切り取られて形成されていることが好ましい。このように1枚の板から切り取られて形成されていることにより、シム部材30を構成する第1の部分及び第2の部分が同じ材質及び同じ厚みを有するため、塗布液5の漏れをより防止することができる。
先端部34の上記長手方向の長さは、適宜設定することができる。また、本実施形態では、先端部34の短手方向の長さは、スロット10の短手方向の長さとされている。なお、該先端部34の短手方向の長さは、例えば、図9(a)に示すように、スロット10の短手方向の長さよりも小さくてもよいし、図9(b)に示すように、この長さよりも大きくてもよい。
また、延在部33における残部35の短手方向の長さは、上記したような先端部34の短手方向の長さに合わせて、図9(a)に示すように、キャビティ22の短手方向の長さよりも大きくてもよく、図9(b)に示すように、キャビティ22の短手方向の長さよりも小さくてもよい。
なお、シム30がダイ2に装着されたとき、第1の部分における開口10a側の端縁(ここでは2つの先端部34の端縁)が、第1のダイブロック2a及び第2のブロック2bにおける開口10a側の両端縁(両先端縁)と、面一となるように配された構成とすることも、これら両端縁よりも外側に突出しているように配された構成とすることも、これら両端縁よりも内側に引っ込んでいるように配された構成とすることもできる。
また、上記したシム部材30が第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとの間に挟まれた状態で、ボルト47で締結することにより、シム部材30を2つの先端部34が移動しないように固定して塗布幅Wが一定に維持されるようにし、この状態で、塗布液5をスロット10から吐出するようになっている。
塗布幅Wを変更する際には、ボルト47を緩め、2つの先端部34の固定を解除させて、これらのうち少なくともいずれかを移動させてと塗布幅Wを所望の幅に変更した後、再度、ボルト47を締めることによって、塗布幅Wを変更することができるようになっている。これにより、シム部材30を取り外すことなく、塗布幅Wを変更することができる。
また、本実施形態では、上記したように第1の部分を第2の部分に対して相対移動させる構成に代えて、例えば、上記第1の部分用の部材が、それぞれ複数備えられており、該複数の部材は、上記第1の部分として用いた際の長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の部材から一の部材が選択使用されて上記第1の部分が構成されており、且つ、使用される部材が交換可能に構成されているようにしてもよい。
かかる構成の一例について、説明する。すなわち、シム部材30は、第1の部分用の部材(ここでは先端部34用の先端部用部材70)が、それぞれ複数備えられており(図10参照)、該複数の先端部用部材70は、第1の部材(ここでは先端部34)として用いた際のスロット10の長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の先端部用部材70から一の先端部用部材70が選択使用されて上記第1の部分(ここでは先端部34)が構成されており(図11(a)または図11(b)参照)、且つ、使用される先端部用部材70が交換可能に構成されている。
各複数の先端部用部材70は、例えば、図11(a)に示すように、上記長手方向の長さが比較的小さいL1である先端部用部材70と、図11(b)に示すように、上記長手方向の長さが比較的大きいL2である先端部用部材70とから構成されている。
また、上記と同様、ボルト47(図4参照)を用いて、基端部31及び先端部用部材70が固定されるようになっている。
そして、例えば、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70(図11(a)参照)が選択使用され、2つのダイブロックに挟まれた状態で固定されて先端部34が構成された状態から、ボルト47を緩めることによって、上記と同様に、上記先端部用部材70の固定が解除されるようになっている。この状態で、2つのダイブロックに挟まれた状態の上記先端部用部材70を、ダイ2の側方(基端部31の長手方向においてダイ2の一方または両方の外側)から取り外すことができるようになっている。
また、取り外した上記先端部用部材70の代わりに、例えば、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70を選択し、ダイ2の側方から2つのダイブロック間に挿入し、延在部33の残部35の開口側先端部35aに接触させ(図11(b)参照)、この状態でボルト47を締めることによって、上記と同様に、該先端部用部材70を取り付けて固定することができるようになっている。これにより、先端部34が構成される。このようにして、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70から、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70に交換することができる。また、かかる交換により、塗布幅Wを小さくすることができる(図11(b)参照)。さらに、上記と同様にして、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70から、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70に交換することもできる。これにより、塗布幅Wを大きくすることができる(図11(a)参照)。このように、先端部用部材70を交換することによって、塗布幅Wを変更することができる。また、先端部用部材70を交換する際には、該先端部用部材70を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れして交換することができる。
また、交換した第1の部分用の部材(ここでは上記長さL1またはL2を有する先端部用部材70)を、さらに、上記長手方向に相対移動させることによって、スロット10の長手方向の塗布幅Wを変更することができる(図11(a)または図11(b)の破線矢印参照)。
上記では、シム部材30が、ボルト47を用いて固定及び固定解除される構成を示すが、シム部材30が、その他例えば、押しボルト49(図12〜図16参照)を用いて固定及び固定解除されるような構成を採用することもできる。
具体的には、例えば、図12、図13に示すように、上記したボルト47によって、基端部31及び先端部34が固定されるような構成とし、さらに、第2のダイブロック2b側から第1のダイブロック2aを押圧することにより、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとの間隔を調整可能な押しボルト49を備え、該押しボルト49の押圧力によって、相対移動可能な先端部34の固定状態と固定解除状態とを制御するような構成とされている。
すなわち、第2のダイブロック2bには、押しボルト49が螺入されるネジ孔48が形成されている。また、先端部34には、押しボルト49が貫通する長孔状の貫通孔50が、長手方向に沿って形成されており、該貫通孔50内に押しボルト49が貫通している状態で先端部34が上記長手方向に移動できるようになっている。
押しボルト49は、第2のダイブロック2bのネジ孔48に捻じ込まれることによって、先端部34の貫通孔50を貫通し、その先端49aが第1のダイブロック2aに当接するようになっている。また、押しボルト49による第1のダイブロック2aの押圧力が小さい場合には、ボルト47による締結力によって先端部34が2つのダイブロックに挟まれた状態で固定されるようになっている(図13(a)参照)。
この状態から、押しボルト49を締め込むことによって、先端49aが第1のダイブロック2aを押圧することができ、この押圧力に対する反作用によって、第2のダイブロック2bにおける開口10a側が、上記ボルト47による締結力に抗して上方に押し上げられるようになっている(図13(b)参照)。これにより、開口10a側において第1のダイブロック2a及び第2のダイブロック2bの間隔が大きくなって先端部34の固定が解除され、該先端部34を上記長手方向に相対移動させることができる。また、このとき、基端部31は、ボルト47で固定されているため、先端部34の固定のみを解除することができる。
一方、押しボルト49を緩めることによって、先端49aによる第1のダイブロック2aの押圧力が小さくなるため、先端部34を、ボルト47による締結力によって2つのダイブロックに挟まれた状態で固定することができる。
このように、シム部材30が押しボルト49によって固定及び固定解除されるように構成されていることによって、押しボルト49を締め込むまたは緩めるだけで、第1の部分の固定のみを解除することができるため、より容易に塗布幅Wを変更することが可能となる。
また、シム部材30が、押しボルト49を用いて固定及び固定解除されるような構成としては、上記図12、図13に示すような構成の他、例えば、図14〜図16に示すような構成を採用することもできる。
すなわち、図14、図15に示すように、ボルト47によって、基端部31及び先端部34(または先端部用部材70)が固定されるようになっている。一方、先端部34(または先端部用部材70)には、上記したような貫通孔50は形成されていない。また、上記と同様に、第2のダイブロック2b側から第1のダイブロック2aを押圧することにより、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとの間隔を調整可能な押しボルト49が備えられており、該押しボルト49の押圧力によって、相対移動可能な先端部34(または選択使用可能な先端部用部材70)の固定状態と固定解除状態とを制御するように構成されている。延在部33の残部35には、押しボルト49が貫通する貫通孔73が形成されており、押しボルト49は、第2のダイブロック2bのネジ孔48を貫通し、さらに残部35の貫通孔73を貫通して、その先端49aが第1のダイブロック2aに当接するようになっている。
そして、例えば、上記のように、先端部34が相対移動可能に構成されている場合には、図16(a)に示すように、先端部34が2つのダイブロックに挟まれて固定された状態から、押しボルト49を捻じ込むことによって、上記と同様に、図16(b)に示すように、開口10a側において第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bとの間隔が大きくなって先端部34の固定が解除されるようになっている。また、この状態で、先端部34を相対移動させることができるようになっている(図14(c)の破線矢印参照)。一方、押しボルト49を緩めることによって、上記と同様、図16(a)に示すように、先端部34を2つのダイブロックに挟まれた状態で固定することができるようになっている。
また、上記のように、先端部用部材70を複数備え、これらから一の先端部用部材70を選択使用して第1の部分を構成させた場合には、以下のようにシム部材30が固定及び固定解除されるように構成することができる。すなわち、例えば、図16(a)に示すように、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70(図15(a)参照)が選択使用され、2つのダイブロックに挟まれた状態で固定されて先端部34が構成された状態から、押しボルト49を捻じ込むことによって、上記と同様に、図16(b)に示すように、上記先端部用部材70の固定が解除されるようになっている。また、この状態で、2つのダイブロックに挟まれた状態の上記先端部用部材70を、上記のように、ダイ2の側方から取り外すことができるようになっている。
さらに、取り外した上記先端部用部材70の代わりに、例えば、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70を選択し、上記のように、2つのダイブロック間にダイ2の側方から挿入して延在部33の残部35の開口側先端部35aに接触させ(図15(b)参照)、この状態で押しボルト49を緩めることによって、上記と同様に、図16(a)に示すように、該先端部用部材70を取り付けて固定することができるようになっている。これにより、先端部34が構成される。このようにして、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70から、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70に交換することができるようになっている。また、上記と同様、先端部用部材70を交換する際には、該先端部用部材70を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れして交換することができるようになっている。さらに、上記と同様にして、上記長手方向の長さがL2である先端部用部材70から、上記長手方向の長さがL1である先端部用部材70に交換することもできるようになっている。
また、交換した第1の部分用の部材(ここでは上記長さL1またはL2を有する先端部用部材70)を、さらに上記長手方向に相対移動させることによって、スロット10の長手方向の塗布幅Wを変更することができる(図15(a)または図15(b)の破線矢印参照)。
次いで、上記ダイコーター1を用いた塗布膜の製造方法について説明する。
本実施形態の塗布膜の製造方法は、例えば、第1の部分(ここでは先端部34)が、第2の部分(ここでは、基端部31及び残部35)に対してスロット10の長手方向に相対移動可能に構成されているシム部材30を備えたダイコーター1を用い、スロット10から塗布液5を吐出して基材51上に塗布膜55を作製する塗布膜の製造方法であって(図1参照)、先端部34を、基端部31及び残部35に対してスロット10の長手方向に相対移動させることによって、スロット10の長手方向の塗布幅を変更する。
例えば、スロット10の長手方向の塗布幅Wを小さくするときには、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(ここでは先端部34)を、一対の延在部33の内側に向かって前記長手方向に相対移動させ、スロット10の長手方向の塗布幅Wを大きくするときには、先端部34を、一対の延在部33の外側に向かって前記長手方向に相対移動させる。
すなわち、スロット10の長手方向の塗布幅Wを小さくするときには、図5(a)に示すように、2つの先端部34のいずれか少なくとも一方を、一対の延在部33が近接する側に向かって、すなわち、一対の延在部33の内側(図5(a)の矢印方向)に向かって上記長手方向に相対移動させ、スロット10の長手方向の塗布幅Wを大きくするときには、図5(b)に示すように、2つの先端部34のいずれか一方を、一対の延在部33が離間する側に向かって、すなわち、一対の延在部33の外側(図5(b)の矢印方向)に向かって上記長手方向に相対移動させる。
また、本実施形態の塗布膜の製造方法は、例えば、第1の部分(ここでは先端部34)用の部材(ここでは先端部用部材70)が、それぞれ複数備えられており、該複数の先端部用部材70は、先端部34として用いた際の上記長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の先端部用部材70から一の先端部用部材70が選択使用されて先端部34が構成されており、且つ、使用される部材が交換可能に構成されているシム部材30を備えたダイコーター1を用い、スロット10から塗布液5を吐出して基材51上に塗布膜55を作製する塗布膜の製造方法であって(図1参照)、上記複数の先端部用部材70から選択使用した先端部用部材70を他の先端部用部材70と交換することによって、スロット10の長手方向の塗布幅Wを変更する。
例えば、スロット10の長手方向の塗布幅Wを小さくするときには、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(ここでは先端部34)用の複数の部材(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70及び上記長さがL2である先端部用部材70)から選択使用した一の部材(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70)を、これよりも上記長手方向長さが大きい他の部材(ここでは、上記長さL2を有する先端部用部材70)に交換する。一方、例えば、スロット10の長手方向の塗布幅Wを大きくするときには、複数の部材から選択使用した一の部材(ここでは、上記長さL2を有する先端部用部材70)を、これよりも上記長手方向長さが小さい他の部材(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70)に交換する。また、上記のように、先端部用部材70を交換する際には、該先端部用部材70を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れして交換することができる。
すなわち、スロット10の長手方向の塗布幅Wを小さくするときには、図11(a)または図15(a)に示すように、2つの先端部34のいずれか少なくとも一方について、先端部用部材70を複数備え(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70及び上記長さL2を有する先端部用部材70を備え)、複数の先端部用部材70から選択使用した一または一対の先端部用部材70(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70)を、これよりも上記長手方向長さが大きい他の先端部用部材70(ここでは上記長さL2を有する先端部用部材70)に交換する。一方、例えば、スロット10の長手方向の塗布幅Wを大きくするときには、図11(b)または図15(b)に示すように、上記複数の先端部用部材70から選択使用した一の先端部用部材70(ここでは上記長さL2を有する先端部用部材70)を、図11(a)または図15(a)に示すように、これよりも上記長手方向長さが小さい他の先端部用部材70(ここでは上記長さL1を有する先端部用部材70)に交換する。
また、かかる製造方法においては、交換した第1の部分用の部材(ここでは上記長さL1またはL2を有する先端部用部材70)を、さらに上記長手方向に相対移動させることによって、スロット10の長手方向の塗布幅Wを変更することができる(図11(a)、図11(b)、図15(a)、図15(b)の破線矢印参照)。
上記の通り、本実施形態のシム部材30は、ダイコーター1に備えられたダイ2の先端部に塗布液5の吐出口たるスロット10が形成されるように、ダイ2が有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されてスロット10側に開口するようにコの字状に形成されたシム部材30であって、スロット10の長手方向に延存するように配される基端部31と、基端部31の長手方向両端部からダイ2の先端部に向けて延在している一対の延在部33とで上記コの字状に形成されており、且つ、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(先端部34)と、少なくとも基端部31を含む第2の部分(基端部31及び残部35)とが分割可能に構成されている。
かかる構成によれば、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分と、基端部31を含む残りの部分たる第2の部分とが分割可能に構成されているため、例えば、第1の部分を第2の部分に対して長手方向に相対移動可能に構成させることができ、この場合には、2つのダイブロックに挟まれた状態で、第1の部分を相対移動させて、塗布幅Wを変更することができる。
また、第1の部分として用いた際の上記長手方向の長さが互いに異なる複数の第1の部分用の部材をそれぞれ備え、該第1の部分用の部材を交換することによって第1の部分を構成し得るようになすこともでき、この場合には、第1の部分用の部材を交換することにより、塗布幅Wを変更することが可能となる。
よって、ダイコーター1を分解することなく、塗布幅Wを所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅Wの変更を容易にすることができる。
加えて、上記のように、前記第1の部分用の部材を交換することによって第1の部分を構成する場合には、前記第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から挿入することができ、また、該2つのダイブロック間に配されている前記第1の部分用の部材をダイ2の側方から取り出すことができる。すなわち、前記第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることができる。
ここで、ダイ2の開口a側の先端部分は、基材51上への塗布液5の塗布(スリット10からの塗布液5の吐出)に対して最も大きな影響を及ぼすため、該先端部分には、ダイ2の内で最も高い加工精度が要求されている。しかし、ダイ2の前方から(スロット10側から)2つのダイブロック間に前記第1の部分用の部材を出し入れする場合には、上記先端部分に損傷を生じさせるおそれがある。このような損傷が生じた場合には、スロット10の幅方向に均一な塗布膜55が形成され難くなる。
この点に関し、上記のように、第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることができることによって、上記のような先端部分に損傷を生じさせることを、回避することができる。
また、本実施形態においては、上記第1の部分が、上記第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動可能に構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、2つのダイブロックに挟まれた状態で、上記第1の部分を、上記第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動させるだけで、シム部材30を取り外すことなく塗布幅Wを所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅Wの変更をより容易にすることができる。
また、本実施形態においては、前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の先端部であり、該先端部は、前記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在していることが好ましい。第1の部分は、一対の延在部33の少なくとも一方の先端部34であることが好ましい。
かかる構成によれば、例えば、先端部34を相対移動可能に構成させることができ、この場合には、先端部34を相対移動させるだけで塗布幅を変更することができる。また、先端部用の部材(先端部用部材70)を複数備え、これらから一の該先端部用部材70を選択使用することによって先端部34を構成し得るようになすこともでき、この場合には、先端部用部材70を交換するだけで塗布幅を変更することができる。
よって、塗布幅Wの変更がより容易となる。
また、本実施形態においては、一対の延在部33の少なくとも一方が、上記長手方向に沿って内側及び外側に突出するように延在している先端部34を有してT字状に形成されており、第1の部分は、先端部34であることが好ましい。すなわち、前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の先端部であり、該先端部は、前記長手方向に沿って内側及び外側に突出するように延在していることが好ましい。このように、先端部34の一部がダイブロック間よりも外側に突出してしていることにより、この突出している部分を手指で掴むことができる。これにより、例えば、上記のように、先端部34を相対移動可能に構成させた場合には、先端部34を相対移動させ易くなる。また、例えば、上記のように、先端部用部材70を複数備え、これらから一の先端部用部材70を選択使用して先端部34を構成させた場合には、先端部用部材70を交換し易くなる。
また、先端部34の両方が、上記第1の部分とされていることが好ましく、かかる構成によって、ダイ2の長手方向の中心と塗布幅Wの中心とを合わせ易くすることができ、その結果、煩わしい調整をすることなく容易に基材51の中心に塗布液5を塗布し易くすることが可能となる。
また、本実施形態においては、上記第1の部分用の部材が、それぞれ複数備えられており、該複数の部材は、上記第1の部分として用いた際の上記長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の部材から一の部材が選択使用されて上記第1の部分が構成されており、且つ、使用される部材が交換可能に構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、上記部材を交換して第1の部分を構成するだけで、塗布幅Wを変更することが可能となるため、塗布幅Wの変更をより容易にすることができる。また、比較的大きく塗布幅Wを変更することも可能となる。
加えて、上記部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることができるため、上記のように、ダイ2の開口10a側の先端部分に損傷を生じさせることを、回避することができる。
ここで、例えば、上記したように、第1の部分(ここでは先端部34)の一部が、ダイブロック間よりも外側に突出している場合には、この突出している部分を手指で掴んで相対移動させるように構成させることが可能となる。
しかし、このような構成を採用した場合には、塗布幅Wが大きくなるように先端部34を外側に移動させ過ぎると、上記突出している部分が外側に突出し過ぎて、該部分の周囲に配された装置や作業者等との不意の衝突が生じるおそれがある。また、塗布幅Wが小さくなるように先端部34を内側に移動させ過ぎると、上記突出している部分が内側に引っ込み過ぎて、該部分を手指で掴むことができなくなるおそれがある。
このように、第1の部分を相対移動可能に構成させた場合には、塗布幅の変更の程度を大きくすることができず、塗布幅Wの変更の程度が制限されるおそれがある。
これに対し、上記のように、第1の部分用の部材(ここでは先端部用部材70)を複数備え、これらから一の部材を選択使用して第1の部分(ここでは先端部34)を構成するようにした場合には、塗布幅Wの変更の程度を比較的大きくすることが可能となる。これにより、第1の部分用の部材を交換して第1の部分とした際に、上記突出している部分における突出の程度を適度なものとしつつ、塗布幅Wを所望の幅に変更することが可能となる。加えて、上記部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることが、容易となる。
また、上記のように第1の部分用の部材を複数備え、これらから一の部材を選択使用して第1の部分を構成するようになされていることに加え、交換した上記部材を、さらに上記長手方向に相対移動可能に構成されていることが好ましい。
これにより、交換した上記部材を、さらに上記長手方向に相対移動させることができるため、より詳細に塗布幅Wを変更することができる。例えば、上記部材を交換することによって塗布幅Wを比較的大きな程度で変更し、交換した上記部材を第2の部分に対して相対移動させることによって、塗布幅Wを比較的小さな程度で変更する、というようにして、塗布幅Wを変更することが可能となる。
なお、上記本実施形態では、第1の部分が、一対の延在部33のうち両方の延在部33の先端部34であるような構成を例示したが、第1の部分は、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部であれば、特に限定されるものではない。
次に、本発明の第2実施形態に係るシム部材を備えたダイコーターについて説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については共通する符号を付して説明を省略する。
図17に示すように、本実施形態では、一対の延在部33は、上記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在している先端部34を有して形成されており、これらの一対の延在部33の一方の先端部34が上記第1の部分とされている。より具体的には、一対の延在部33のうち一方の延在部33(図17の右側の延在部33)は、内側及び外側に突出するように延在している先端部34を有してT字状に形成され、他方の延在部33(図17の左側の延在部33)は、内側に突出するように延在している先端部34を有してL字状に形成されており、一対の延在部33のうち上記右側の延在部33の先端部34が、上記第1の部分とされている。
すなわち、シム部材30は、一方の延在部33において、上記第1の部分と上記第2の部分との2つに、基端部31の長手方向に沿って分割可能となっており、上記第1の部分は、別体となっている先端部34であり、上記第2の部分は、基端部31と、先端部34が分割可能とされている方の延在部33の残部35と、先端部34が分割可能とされていない方の延在部33とが不可分に一体化してなる一体物であるように構成されている。また、かかる不可分な一体物は、上記と同様、ボルト47によって第1のダイブロック2a及び第2のダイブロック2bと共に締結されて固定され、これによってシム部材30が固定されるようになっている。一方、ボルト47を緩めることによってシム部材30の固定が解除されるようになっている。
そして、例えば、上記別体となっている先端部34を、図17(a)に示すように、一対の延在部33の内側(図17(a)の矢印方向)に向かって上記長手方向に移動させることにより、塗布幅Wを比較的小さくすることができる。一方、図17(b)に示すように、一対の延在部33の外側(図17(b)の矢印方向)に向かって上記長手方向に移動させることにより、塗布幅Wを比較的大きくすることができる。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、第1の部分用の部材を複数備え、これらから一の部材を選択使用することによって第1の部分を構成するようにさせたり、押しボルト49を用いて第1の部分の固定及び固定解除を行うように構成させたりすることもできる。これらも含め、その他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、シム部材30がこのように構成にされていることによって、例えば、1つの第1の部分(ここでは先端部34)を、相対移動可能に構成させたり、第1の部分用の部材(ここでは先端部用部材70)を複数備え、これらから一の部材を選択使用することによって1つの第1の部分(ここでは先端部34)を構成するようにできるため、シム部材30の作成が容易となり、また、塗布幅の変更がより容易となる。
次に、本発明の第3実施形態に係るシム部材を備えたダイコーターについて説明する。なお、上記第1実施形態と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態では、シム部材30は、第1の部分が、一対の延在部33のうち少なくとも一方の全部であるように構成されている。より具体的には、本実施形態では、第1の部分が、一対の延在部33の両方の全部であるように構成されている。例えば、シム部材30は、一対の矩形状の延在部33を有しており、該延在部33の両方の全部たる上記第1の部分と、基端部31たる第2の部分とが、基端部31の長手方向に沿って分割可能に構成されている。また、延在部33の一部がダイブロック間よりも外側に突出しているように、延在部33が配されており、これにより、突出している部分を手指で掴むことができるように構成されている。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、第1の部分用の部材を複数備え、これらから一の部材を選択使用することによって第1の部分を構成するようにさせたり、ボルト47を用いて第1の部分の固定及び固定解除を行うように構成させたり、押しボルト49を用いて第1の部分の固定及び固定解除を行うように構成させたりすることもできる。これらも含め、その他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、第1の部分が、一対の延在部33の少なくとも一方の全部であるように構成されていることによって、第1の部分及び第2の部分の形状をより単純化することができる。さらに、延在部33が矩形状であることによって、シム部材30の形成がより容易となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、シム部材30が、第1のダイブロック2aと第2のダイブロック2bに挟まれた状態で固定及び固定解除される構成も、上記したようなボルト47や押しボルト49を用いて固定及び固定解除される構成以外の構成を採用することもできる。また、第1の部分(例えば先端部34や延在部33)がダイブロック間よりも外側に突出している部分を有しているような構成を採用した場合、この突出している部分の形状は、特に限定されるものではない。また、かかる突出している部分が存在しないように第1の部分を形成することも、第1の部分を配することも可能である。
(参考例1)
図4(c)に示すように、矩形状の先端部34を有するシム部材を備えた、図1に示すダイコーター1を用いた。
塗布液として、アクリル系粘着剤を、トルエンと酢酸エチルとの混合液に溶解させたものを用い、基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(MRF38、厚み:38μm、幅1300mm、三菱樹脂社製)を用いた。
そして、長手方向における基材の移動速度を28m/分、塗布幅Wを1280mmに設定し、上記ダイコーター1を用いて基材に塗布液を塗布し、その後、乾燥することによって、基材上に塗布膜を形成した。形成された塗布膜の厚みを、光学干渉式厚み計(MCPDシリーズ、大塚電子株式会社製)を用いて、幅方向に亘って測定した。得られた結果を、図20に示す。なお、塗布膜の幅方向両端側において同様の結果が得られたため、図20では、塗布膜の幅方向一端側についての結果を示し、X軸は、一端縁からの距離を示す。また、参考例1で用いた先端部における後述する面取り量は、0mmに相当する。
(参考例2)
図6(c)及び図19に示すように、先端部34の内側における開口10a側(各図の上側)が面取りされたように形成された、すなわち、開口10a側に向けて互いの間隔が広がるように形成された先端部34を用いた。また、図19に示すように、先端部34の内側端縁34a(図の上下方向)に対する面取り部分の傾斜角度θを30°とし、先端部34の幅方向における内側端縁34aからの面取り部分の長さ(面取り量、すなわち、一方の先端部34の開口10a側端縁において他方の先端部34の開口10a側端縁との間隔が広がった量)Lを5mmとし、塗布幅(先端部34における開口10a側端縁間の距離)Wを、1280mmとした。
このように形成された先端部34を用いること以外は参考例1と同様にして、基材上に塗布液を塗布し、基材上に形成された塗布膜の厚みを幅方向に亘って測定した。得られた結果を、図20に示す。
(参考例3)
幅方向における内側端縁34aからの面取り部分の長さL(面取り量)を10mmとしたこと以外は参考例2と同様にして、基材上に塗布液を塗布し、基材上に形成された塗布膜の厚みを幅方向に亘って測定した。得られた結果を、図20に示す。
図20に示すように、面取り部分を設けた場合には(5mm、10mm)、設けない場合(0mm)よりも、塗布膜における幅方向両端部の盛り上がりを抑えることができるため、塗布膜の厚みを、より確実に、幅方向に亘って均一にし得ることがわかった。
また、本参考例では、面取り量が10mmの場合には、5mmの場合よりも、上記両端部の盛り上がりを抑えることができた反面、5mmの場合に比べて、中央側よりも薄い部分が両端部において発生する傾向にあった。
上記より、先端部に面取り部分を設けることによって、塗布膜の幅方向両端部の盛り上がりを抑えることができるため、塗布膜の厚みを、より確実に、幅方向に亘って均一にし得、さらに、面取り量が過度に大きくならないように調整することによって、該両端部の厚みの低下を抑制することができるため、塗布膜の厚みを、一層確実に、幅方向に亘って均一にし得ることがわかった。
1:ダイコーター、2:ダイ、2a、2b:ダイブロック、10:スロット、22:キャビティ、25:給液ポート、30:シム部材、31:基端部、33:延在部、34:先端部、47:ボルト、49:押しボルト、70:先端部用部材
本発明に係るシム部材は、ダイコーターに備えられたダイの先端部に塗布液の吐出口たるスロットが形成されるように、前記ダイが有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されて前記スロット側に開口するようなコの字状に形成されたシム部材であって、
前記スロットの長手方向に延するように配される基端部と、前記基端部の長手方向両端部から前記ダイの先端部に向けて延在している一対の延在部とで前記コの字状に形成されており、且つ、
前記一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該少なくとも一方の延在部の全部たる第1の部分と、前記基端部を含む残りの部分たる第2の部分と分割されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該少なくとも一方の延在部の全部たる第1の部分と、基端部を含む残りの部分たる第2の部分と分割されているため、例えば、第1の部分を第2の部分に対して長手方向に相対移動可能に構成させることができ、この場合には、2つのダイブロックに挟まれた状態で、第1の部分を相対移動させて、塗布幅を変更することができる。また、第1の部分として用いた際の前記長手方向の長さが互いに異なる複数の第1の部分用の部材をそれぞれ備え、該複数の第1の部分用の部材から一の部材を選択使用することによって第1の部分を構成し得るようになすこともでき、この場合には、第1の部分用の部材を交換することにより、さらに塗布幅を変更することが可能となる。よって、ダイコーターを分解することなく、塗布幅を所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅の変更を容易にすることができる。
また、上記シム部材においては、前記第1の部分が、前記第2の部分に対して前記スロットの長手方向に相対移動可能に構成されている
また、上記シム部材においては、前記第1の部分が、前記第1の部分として用いた際の前記長手方向の長さが互いに異なる複数の前記第1の部分用部材から選択されるものであり、該複数の部材から一の部材が選択使用されて前記第1の部分が構成されており、且つ、
使用される部材が交換可能に構成されていることが好ましい。
かかるシム部材30は、スロット10の長手方向に延するように配される基端部31と、該基端部31の長手方向両端部から開口10a側に向けて(すなわち、ダイ2の先端部に向けて)延在している一対の延在部33とでコの字状に形成されている。
また、シム部材30は、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(本実施形態では後述するように先端部34)と、基端部31を少なくとも含む残りの部分たる第2の部分(本実施形態では後述するように基端部31及び残部35)と分割されている。より具体的には、シム部材30は、前記第1の部分と前記第2の部分と、基端部31の長手方向に沿って分割されている。また、前記第1の部分及び前記第2の部分は、シム部材30としてコの字状に配されたとき、互いに当接する面が、基端部31の長手方向に沿って延在しているように構成されている。
本実施形態では、両方の延在部33の先端部34が、第1の部分とされている。より具体的には、一対の延在部33は、それぞれ上記長手方向に沿って基端部31と平行に少なくとも内側に突出するように延在している先端部34を有して形成されており、これら一対の延在部33の両方の先端部34が、第1の部分とされている。すなわち、該第1の部分は、一対の延在部33の少なくとも一方の先端部34であり、該先端部34は、上記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在している。
本実施形態では、例えば、第1の部分を、第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動可能に構成させるかかる構成の一例について説明する。すなわち、これら先端部34は、延在部33の残部35の開口側先端部35aにそれぞれ接触されており、且つ、開口側先端部35aに対してスロット10の長手方向に相対移動可能(すなわち、第2の部分に対してスロット10の長手方向に相対移動可能)とされており、2つの先端部34の少なくとも一方を、上記一体物に対して相対移動させることにより、塗布幅Wを変更することができる。
また、本実施形態では、上記したように第1の部分を第2の部分に対して相対移動させる構成と共に、例えば、上記第1の部分用の部材が、それぞれ複数備えられており、該複数の部材は、上記第1の部分として用いた際の長手方向の長さが互いに異なっており、該複数の部材から一の部材が選択使用されて上記第1の部分が構成されており、且つ、使用される部材が交換可能に構成されているようにしてもよい。
上記の通り、本実施形態のシム部材30は、ダイコーター1に備えられたダイ2の先端部に塗布液5の吐出口たるスロット10が形成されるように、ダイ2が有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されてスロット10側に開口するようにコの字状に形成されたシム部材30であって、スロット10の長手方向に延するように配される基端部31と、基端部31の長手方向両端部からダイ2の先端部に向けて延在している一対の延在部33とで上記コの字状に形成されており、且つ、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分(先端部34)と、少なくとも基端部31を含む第2の部分(基端部31及び残部35)と分割されている。
かかる構成によれば、一対の延在部33のうち少なくとも一方の延在部33の先端部34、または、該少なくとも一方の延在部33の全部たる第1の部分と、基端部31を含む残りの部分たる第2の部分と分割されているため、例えば、第1の部分を第2の部分に対して長手方向に相対移動可能に構成させることができ、この場合には、2つのダイブロックに挟まれた状態で、第1の部分を相対移動させて、塗布幅Wを変更することができる。
また、第1の部分として用いた際の上記長手方向の長さが互いに異なる複数の第1の部分用の部材をそれぞれ備え、該第1の部分用の部材を交換することによって第1の部分を構成し得るようになすこともでき、この場合には、第1の部分用の部材を交換することにより、塗布幅Wを変更することが可能となる。
よって、ダイコーター1を分解することなく、塗布幅Wを所望の幅に変更することが可能となる。従って、塗布幅Wの変更を容易にすることができる。
加えて、上記のように、前記第1の部分用の部材を交換することによって第1の部分を構成する場合には、前記第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から挿入することができ、また、該2つのダイブロック間に配されている前記第1の部分用の部材をダイ2の側方から取り出すことができる。すなわち、前記第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることができる。
ここで、ダイ2の開口a側の先端部分は、基材51上への塗布液5の塗布(スリット10からの塗布液5の吐出)に対して最も大きな影響を及ぼすため、該先端部分には、ダイ2の内で最も高い加工精度が要求されている。しかし、ダイ2の前方から(スロット10側から)2つのダイブロック間に前記第1の部分用の部材を出し入れする場合には、上記先端部分に損傷を生じさせるおそれがある。このような損傷が生じた場合には、スロット10の幅方向に均一な塗布膜55が形成され難くなる。
この点に関し、上記のように、第1の部分用の部材を2つのダイブロック間にダイ2の側方から出し入れすることができることによって、上記のような先端部分に損傷を生じさせることを、回避することができる。
図17に示すように、本実施形態では、一対の延在部33は、上記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在している先端部34を有して形成されており、これらの一対の延在部33の一方の先端部34が上記第1の部分とされている。より具体的には、一対の延在部33のうち一方の延在部33(図17の右側の延在部33)は、内側及び外側に突出するように延在している先端部34を有してT字状に形成され、他方の延在部33(図17の左側の延在部33)は、内側に突出するように延在している先端部34を有してL字状に形成されており、一対の延在部33のうち上記右側の延在部33の先端部34が、上記第1の部分とされている。
すなわち、シム部材30は、一方の延在部33において、上記第1の部分と上記第2の部分との2つに、基端部31の長手方向に沿って分割されており、上記第1の部分は、別体となっている先端部34であり、上記第2の部分は、基端部31と、先端部34が分割されている方の延在部33の残部35と、先端部34が分割されていない方の延在部33とが不可分に一体化してなる一体物であるように構成されている。また、かかる不可分な一体物は、上記と同様、ボルト47によって第1のダイブロック2a及び第2のダイブロック2bと共に締結されて固定され、これによってシム部材30が固定されるようになっている。一方、ボルト47を緩めることによってシム部材30の固定が解除されるようになっている。
図18に示すように、本実施形態では、シム部材30は、第1の部分が、一対の延在部33のうち少なくとも一方の全部であるように構成されている。より具体的には、本実施形態では、第1の部分が、一対の延在部33の両方の全部であるように構成されている。例えば、シム部材30は、一対の矩形状の延在部33を有しており、該延在部33の両方の全部たる上記第1の部分と、基端部31たる第2の部分と、基端部31の長手方向に沿って分割されている。また、延在部33の一部がダイブロック間よりも外側に突出しているように、延在部33が配されており、これにより、突出している部分を手指で掴むことができるように構成されている。

Claims (10)

  1. ダイコーターに備えられたダイの先端部に塗布液の吐出口たるスロットが形成されるように、前記ダイが有する対向して配置された2つのダイブロックに挟持されて前記スロット側に開口するようなコの字状に形成されたシム部材であって、
    前記スロットの長手方向に延存するように配される基端部と、前記基端部の長手方向両端部から前記ダイの先端部に向けて延在している一対の延在部とで前記コの字状に形成されており、且つ、
    前記一対の延在部のうち少なくとも一方の延在部の先端部、または、該少なくとも一方の延在部の全部たる第1の部分と、前記基端部を少なくとも含む残りの部分たる第2の部分とが分割可能に構成されていることを特徴とするシム部材。
  2. 前記第1の部分が、前記第2の部分に対して前記スロットの長手方向に相対移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシム部材。
  3. 前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の先端部であり、
    該先端部は、前記長手方向に沿って少なくとも内側に突出するように延在していることを特徴とする請求項1または2に記載のシム部材。
  4. 前記先端部が、前記スロットの開口側に向けて互いの間隔が広がるような形状であるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のシム部材。
  5. 前記第1の部分は、前記一対の延在部の少なくとも一方の全部であることを特徴とする請求項1または2に記載のシム部材。
  6. 前記第1の部分用の部材が、それぞれ複数備えられており、
    該複数の部材は、前記第1の部分として用いた際の前記長手方向の長さが互いに異なっており、
    該複数の部材から一の部材が選択使用されて前記第1の部分が構成されており、且つ、
    使用される部材が交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシム部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のシム部材を備えていることを特徴とするダイコーター。
  8. 請求項2に記載のシム部材を備えたダイコーターを用い、前記スロットから前記塗布液を吐出して基材上に塗布膜を作製する塗布膜の製造方法であって、
    前記第1の部分を前記第2の部分に対して前記スロットの長手方向に相対移動させることによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することを特徴とする塗布膜の製造方法。
  9. 請求項6に記載のシム部材を備えたダイコーターを用い、前記スロットから前記塗布液を吐出して基材上に塗布膜を作製する塗布膜の製造方法であって、
    前記複数の部材から選択使用した部材を他の部材と交換することによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することを特徴とする塗布膜の製造方法。
  10. 交換した前記部材を、さらに前記長手方向に相対移動させることによって、前記スロットの長手方向の塗布幅を変更することを特徴とする請求項9に記載の塗布膜の製造方法。
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