JP2000153199A - 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置 - Google Patents

塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP2000153199A
JP2000153199A JP33270498A JP33270498A JP2000153199A JP 2000153199 A JP2000153199 A JP 2000153199A JP 33270498 A JP33270498 A JP 33270498A JP 33270498 A JP33270498 A JP 33270498A JP 2000153199 A JP2000153199 A JP 2000153199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
discharge port
coating liquid
coated
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33270498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4324998B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
Isamu Sakuma
勇 佐久間
Yoshinori Tani
義則 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP33270498A priority Critical patent/JP4324998B2/ja
Publication of JP2000153199A publication Critical patent/JP2000153199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4324998B2 publication Critical patent/JP4324998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】吐出量を少なくして端部厚膜化を防止し、均一
な塗布膜厚をえるようにし、塗布液の種類が変わっても
常に塗布均一性が保てるように融通性があり、かつ再現
性の高い手段を提供できるようにし、さらには塗布速度
をあげても端部での膜切れが生ずることなく、高速でも
均一性を実現することが可能な塗布装置、塗布方法並び
にプラズマディスプレイの製造方法および製造装置を提
供する。 【解決手段】塗布器は所定厚みのシム102を内部に挿
入して塗布液で吐出する吐出口を構成するものであり、
吐出する塗布液の分布が塗出口の長手方向にわたって変
化するように、シム102は吐出口長手方向および/ま
たは塗布液吐出方向にわたって塗布液流路形状を変化さ
せる形状を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラズマ
ディスプレイ、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィル
タ、光学フィルタ、プリント基板、集積回路、半導体等
の製造分野に使用されるものであり、詳しくはガラス基
板などの被塗布部材表面に非接触で塗布液を吐出しなが
ら塗膜を形成する塗布装置および塗布方法、並びにこれ
ら装置および方法を使用したプラズマディスプレイの製
造装置および製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきているが、現在注目されているもの
の一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が
可能なプラズマディスプレイである。これは、一定ピッ
チでストライプ状に一方向にのびる溝をもつ隔壁をガラ
ス基板上に構成し、さらにこの隔壁の溝にR、G、Bの
蛍光体を充填し、任意の部位を紫外線により発光させ、
所定のカラーパターンを写し出すものである。通常隔壁
のある方が背面板、発行させる部位を決める電極がある
方が前面板と呼ばれており、両者を貼りあわせてプラズ
マディスプレイとして構成される。
【0003】ここで重要な背面板上の隔壁パターンの形
成方法としては、隔壁ペーストを均一に塗布し、乾燥し
て均一膜厚のものを成型してから、所定ピッチのストラ
イプ状の溝を、サンドブラスト法やフォトリソグラフィ
ー法等の後加工によって彫り込み、焼成するのが主流で
ある。隔壁の塗膜の厚さは焼成後でも100〜200μ
mと厚く、この膜厚に隔壁ペーストを均一に塗布する手
段としては、数千〜数万cpsというペースト粘度にあ
わせて、スクリーン印刷法で何度も塗布する方法が一般
的に用いられている。しかしこの方法では塗布回数が1
0〜20回にも及ぶため、コスト削減や品質向上を狙っ
て、塗布を1回で完了できるロール法やダイコート法等
の導入が、近年盛んに取り組み始められている。
【0004】この中でも、ダイを用いたダイコート法
は、塗布回数を1回で行えることの他、(1)アプリケ
ータであるダイがガラス基板と非接触であるので、塗布
面にスクリーンむらが残らず品質を向上できる、(2)
スクリーンのような消耗品がないので、その費用を皆無
にできる、等のメリットがある。
【0005】プラズマディスプレイの隔壁を形成するた
めのペーストを1回のダイコートで塗布しても、製品画
面部分となる中央部分の膜厚精度は問題はない。にもか
かわらず、隔壁形成へのダイコート法の適用を困難にし
ているのは、製品画面部分とは関係のない端部の膜厚形
状が所望のものに形成できないからである。
【0006】すなわち、ダイの吐出口を均一な間隙にし
ても、表面張力その他の影響によって端部は厚く塗布さ
れるという問題がある。
【0007】端部の厚膜化を防止するために、特開平1
0−156255号公報では、吐出前の口金内部で端部
の塗布液を吸引して、端部の吐出量を少なくすることが
提案されているが、外部からの吸引などの複雑な強制排
除手段を用いなければならないという問題がある。ま
た、このようにして端部の厚膜化を防止しても、塗布速
度を上げると、端部から膜切れが生じて塗布速度が上げ
られないという新たな問題が発生する。これに対して、
特開平4−371259号公報では、端部での塗布を安
定とするために、端部でのクリアランスを中央部よりも
狭くしている。しかしながら、対象がスライドダイなの
でそのまま通常のダイコートには適用できないし、吐出
量分布とクリアランスの関係が定かでないという問題が
ある。
【0008】また、特開平4−317770号公報で
は、スライドダイで吐出口出口に向かうにしたがって塗
布液流路を吐出口長手方向に広がる形状にして、端部の
厚膜を防止する手法が示されているが、対象がスライド
ダイで通常のダイにはそのまま適用できないのと、ダイ
そのものを加工しているために塗布液流路形状を容易に
変更できず、塗布液にあわせて最適な塗布液流路形状に
して厚膜を防止することができないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の事
情に基づいて行ったもので、その目的とするところは、
外部からの吸引などの強制排除手段を用いることなく吐
出量を少なくして端部厚膜化を防止し、均一な塗布をえ
るようにすること、さらに、塗布液の種類が変わっても
常に塗布均一性が保てるように融通性があり、かつ再現
性の高い手段を提供できるようにすること、さらには、
塗布速度をあげても端部での膜切れが生ずることなく、
高速でも塗布均一性を実現することが可能な塗布装置お
よび塗布方法、並びにこれらの塗布方法および装置を用
いたプラズマディスプレイの製造方法および製造装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下に述べる手段によって達成される。
【0011】(1)塗布液を供給する塗布液供給手段
と、前記塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布
部材に吐出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器お
よび被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動
させて前記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手
段とを備えた塗布装置において、前記塗布器は所定厚み
のシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成
するものであり、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手
方向にわたって変化するように、前記シムは吐出口長手
方向および/または塗布液吐出方向にわたって塗布液流
路形状を変化させる形状を有することを特徴とする塗布
装置。
【0012】(2)シムは吐出口出口に向かって吐出口
長手方向に塗布液流路が次第に広がる形状であることを
特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
【0013】(3)布液を供給する塗布液供給手段と、
前記塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材
に吐出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および
被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させ
て前記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段と
を備えた塗布装置において、前記塗布器は所定厚みのシ
ムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成する
ものであり、吐出する塗布液の分布が吐出口の中央部と
端部で変化するように、吐出口の長手方向端部に挿入さ
れた異なる形状のシムをさらに有することを特徴とする
塗布装置。
【0014】(4)塗布液を供給する塗布液供給手段
と、前記塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布
部材に吐出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器お
よび被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動
させて前記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手
段とを備えた塗布装置において、塗布器の長手方向の吐
出量が分布に合わせて塗布器の吐出口と被塗布部材との
間隔が異なるように、塗布器は長手方向にわたって断面
形状の異なる吐出口先端形状を有することを特徴とする
塗布装置。
【0015】(5)塗布器の長手方向の吐出量が相対的
に少ない部分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔
を相対的に小さくなるように、塗布器の吐出口先端形状
が吐出口長手方向にわたって異なる構成を有することを
特徴とする前記(4)に記載の塗布装置。
【0016】(6)前記塗布器吐出口長手方向の端部に
向かうにしたがって塗布器の吐出口と被塗布部材との間
隔が狭くなるように、吐出口端部に向かうにしたがって
吐出口先端が突き出る形状を有することを特徴とする前
記(5)に記載の塗布装置。
【0017】(7)前記(1)〜(6)のいずれかに記
載の塗布装置を使用してプラズマディスプレイを製造す
ることを特徴とするプラズマディスプレイの製造装置。
【0018】(8)塗布器の一方向に延びる吐出口から
塗布液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および
被塗布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記
被塗布部材に塗膜を形成する塗布方法において、前記塗
布器は所定厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出す
る吐出口を構成し、吐出する塗布液の分布が吐出口の長
手方向にわたって変化するように、前記シムで吐出口長
手方向および/または塗布液吐出方向にわたって塗布液
流路形状を変化させて吐出するものであることを特徴と
する塗布方法。
【0019】(9)シムは吐出口出口に向かって吐出口
長手方向に塗布液流路が次第に広がる形状とすることを
特徴とする前記(8)に記載の塗布方法。
【0020】(10)塗布器の一方向に延びる吐出口か
ら塗布液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器およ
び被塗布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前
記被塗布部材に塗膜を形成する塗布方法において、前記
塗布器は所定厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出
する吐出口を構成し、塗布液の吐出量分布が吐出口の中
央部と端部で変化するように、吐出口の長手方向端部に
異なる形状のシムをさらに挿入して吐出することを特徴
とする塗布方法。
【0021】(11)塗布器の一方向に延びる吐出口か
ら塗布液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器およ
び被塗布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前
記被塗布部材に塗膜を形成する塗布方法において、塗布
器の長手方向の吐出量分布に合わせて塗布器の吐出口と
被塗布部材との間隔を異ならした状態において吐出する
ことを特徴とする塗布方法。
【0022】(12)塗布器の長手方向の吐出量が相対
的に少ない部分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間
隔を相対的に小さくして吐出することを特徴とする前記
(11)に記載の塗布方法。
【0023】(13)塗布器の長手方向の端部の吐出量
を相対的に少なくするのは、吐出口長手方向端部にする
ことを特徴とする前記(12)に記載の塗布方法。
【0024】(14)前記(8)〜(13)のいずれか
に記載の塗布方法を用いてプラズマディスプレイの製造
を行うことを特徴とするプラズマディスプレイの製造方
法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい一実施
形態を図面に基づいて説明する。
【0026】図1は、この発明に係る塗布装置の全体斜
視図、図2は図1の載置台6とダイ40回りの模式図、
図3は本発明に係るダイの構造の一例を示す概略斜視図
である。
【0027】図1を参照すると、本発明になるプラズマ
ディスプレイの隔壁製造に適用されるダイコート法によ
る塗布装置、いわゆるダイコータが示されている。この
ダイコータは基台2を備えており、その上に一対のガイ
ド溝レール4が設けられている。これらガイド溝レール
4には保持体としての載置台6が配置され、この載置台
6の上面は、真空吸引によって基板A(被塗布部材)が
固定可能な吸着孔のある吸着面90として構成されてい
る。載置台6は一対のスライド脚8を介してガイド溝レ
ール4上を水平方向に自在に往復動する。また載置台6
の先頭部には、ダイ40の下端面位置を検出するセンサ
ー202A、202Bが取り付けられている。なおガイ
ド溝レールは、側面カバー4a、上面カバー10に覆わ
れている。
【0028】一対のガイド溝レール4間には、図2に示
す送りねじ機構14、16、18を内蔵したケーシング
12が配置されており、ケーシング12はガイド溝レー
ル4に沿って水平方向に延びている。送りねじ機構1
4、16、18は、図2に示されているように、ボール
ねじからなるフィードスクリュー14を有しており、フ
ィードスクリュー14は載置台6の下面に固定されたナ
ット状のコネクタ16にねじ込まれ、このコネクタ16
を貫通して延びている。フィードスクリュー14の両端
部は図示しない軸受に回転自在に支持されており、その
一端にはACサーボモータ18が連結されている。
【0029】図1に示されているように、基台2の上面
のほぼ中央にはダイ支柱24が配置されており、このダ
イ支柱24は逆L字形をなしている。ダイ支柱24の先
端は載置台6の往復動経路の上方に位置付けられてお
り、昇降機構26が取り付けられている。昇降機構26
は昇降可能な昇降ブラケット(図示しない)を備えてお
り、この昇降ブラケットはケーシング28内の一対のガ
イドロッドに昇降自在に取り付けられている。また、ケ
ーシング内にはガイドロッド間に位置してボールねじか
らなるフィードスクリュー(図示しない)もまた回転自
在にして配置されており、このフィードスクリューに対
してナット型のコネクタを介して昇降ブラケットが連結
されている。フィードスクリューの上端にはACサーボ
モータ30が接続されており、このACサーボモータ3
0はケーシング28の上面に取り付けられている。
【0030】昇降ブラケットには支持軸(図示しない)
を介してダイホルダ32が取り付けられており、このダ
イホルダ32はコの字形をなしかつ一対のガイド溝レー
ル4の上方をこれらレール間に亘って水平に延びてい
る。ダイホルダ32の支持軸は昇降ブラケット内にて回
転自在に支持されており、これにより、ダイホルダ32
は支持軸とともに垂直面内で回転することができる。
【0031】また昇降ブラケットには水平バー36も固
定されており、この水平バー36はダイホルダ32の上
方に位置し、ダイホルダ32に沿って延びている。水平
バー36の両端部には、その下面から突出する伸縮ロッ
ドを有する電磁作動型のリニアアクチュエータ38がそ
れぞれ取り付けられている。これらの伸縮ロッドは下端
がダイホルダ32の両端にそれぞれ当接するように配置
されている。
【0032】ダイホルダ32には塗布器としてのダイ4
0が保持されている。図1から明らかなように、スリッ
トダイ40は載置台6の往復動方向と直交する方向、つ
まり、ダイホルダ32の長手方向に水平に延びて、その
両端がダイホルダ32に支持されている。
【0033】その他基台2の上面にはダイ支柱24より
も手前側にセンサ柱20が配置されている。このセンサ
支柱20もまた逆L字形をなしている。センサ支柱20
の先端には、載置台6の往復動経路の上方になるように
厚みセンサ22がブラケット21を介して取り付けられ
ている。この厚みセンサー22は、基板Aの塗布開始部
分がダイ40の吐出口真下で停止した時に、基板Aの中
央部が測定できる位置に配置されている。
【0034】さてダイ40は図2、図3に概略的に示さ
れているように、長尺なブロック形状のリアリップ6
0、フロントリップ66を、載置台6の往復動方向に図
示しない複数の連結ボルトにより相互に一体的に結合し
て構成されている。リアリップ60、フロントリップ6
6の最下面は塗布膜Cを保持する吐出口面74となって
おり、吐出口面74〜基板Aのすきまであるクリアラン
スは塗布性から最適な値に設定される。
【0035】またダイ40の内部ではリアリップ60、
およびフロントリップ66との間には塗布膜Cを形成す
る塗布液の流路となるスリット64が形成され、ダイ4
0の下面では塗布液の出口である吐出口72となる。こ
のスリット64の間隙はリアリップ60、フロントリッ
プ66の平行部116A、116Bとの間に挟み込まれ
たシム102によって確保されており、任意の大きさに
設定できる。吐出量のダイ40長手方向(図2の紙面に
垂直な方向)分布は、リップ間隙のダイ40長手方向の
分布によって定まる。すなわち、リップ間隙が広いと吐
出量は多くなり、リップ間隙が狭いと吐出量は少なくな
る。さらにスリット64の上流側には、これに連通して
ダイ40の長手方向(基板幅方向)に水平に延びている
マニホールド62が形成されている。さらにこのマニホ
ールド62はダイ40の内部通路112を介して供給ホ
ース42、電磁切換え弁46、シリンジポンプ44、吸
引ホース48、タンク50へと接続されており、タンク
50内の塗布液76の供給を受けることができる。な
お、タンク50は密閉容器で一定圧力のエアーや、N2
等の不活性ガスで加圧されていることが好ましい。加圧
力は好ましくは0.02〜1MPa、より好ましくは
0.1〜0.5MPaである。
【0036】実際の塗布液のダイ40への供給は、シリ
ンジポンプ44と電磁切換え弁46との連携動作によっ
て随意に行うことができる。すなわち、まず電磁切換え
弁46を吸引ホース48とシリンジポンプ44のシリン
ジ80のみが連通するように切換えた後に、シリンジ8
0の内面にシール材を介して係合しているピストン52
を下側に一定量移動させて、タンク50内の塗布液76
を各々シリンジ80内に充填する。続いて電磁切換え弁
46を供給ホース42とシリンジポンプ44のシリンジ
80のみが連通するように切換えてから、ピストン52
を上側に所定の速度で一定量移動させて、ダイ40のマ
ニホールド62への供給が実現する。
【0037】これら電磁切換え弁46の切替タイミン
グ、シリンジポンプ44の、動作タイミング、塗布液吐
出量、吐出速度等の動作条件は、各々の装置が電気的に
接続されているコンピュータ54によって各装置ごとに
独立に制御される。さらに、シリンジポンプ44を載置
台6等と連動して動作制御するため、コンピュータ54
には厚みセンサー22の他に、シーケンサ56も電気的
に接続されている。このシーケンサ56は、載置台6側
のフィードスクリュー14のACサーボモータ18や、
昇降機構26側のACサーボモータ30やリニアアクチ
ュエータ38の作動をシーケンス制御するものであり、
そのシーケンス制御のために、シーケンサ56にはAC
サーボモータ18、30の作動状態を示す信号、載置台
6の移動位置を検出する位置センサ58からの信号、ダ
イ40の作動状態を検出するセンサ(図示しない)から
の信号などが入力され、一方、シーケンサ56からはシ
ーケンス動作を示す信号がコンピュータ54に出力され
るようになっている。なお、位置センサ58を使用する
代わりに、ACサーボモータ18にエンコーダを組み込
み、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づ
き、シーケンサ56にて載置台6の移動位置を検出する
ことも可能である。また、シーケンサ56自体にコンピ
ュータ54による制御を組み込むことも可能である。
【0038】図4は、本発明に係るダイの一実施例を示
す正面断面図、図5はその部分拡大図である。
【0039】シム102の塗布液接触部分120A、1
20Bを平行部116の途中から吐出口に向かってダイ
長手方向(図4の矢印方向)に広げて、塗布液流路形状
を変化させている。このように吐出口幅W1を平行部1
16幅W2よりも広くすると、吐出口端部へ流れる塗布
液は少なくなるので、その結果、吐出口端部より吐出さ
れる塗布液量は中央部よりも少なくなる。一般に基板に
塗布を行うと、塗布された基板上の塗布液の端部が表面
張力によってダイ長手方向(基板幅方向)に基板中心に
向かって収縮するように移動するので、塗布した厚さが
基板幅方向に均一であるなら、塗布液が引き寄せられる
端部の膜厚は中央部分よりも厚くなる。しかし本実施例
のように、端部の吐出量をが中央部分よりも少なくして
いると、塗布した直後の端部膜厚は中央部分よりも小さ
くても、わずかな時間の後には塗布液の表面張力による
引き寄せ効果により、端部膜厚は中央部分とちょうど同
じ大きさにすることができる。
【0040】端部に流れる塗布液量を制御するには、図
5に示すとおり、シム102の端部の形状を変える必要
がある。すなわち、角度Θ、および切欠きの吐出方向長
さL1をかえることによって、端部の吐出量を任意に制
御できる。ここでΘは100〜175度が好ましく、特
に120〜150度が好ましい。さらにL1は0.1〜
30mmが好ましく、特に0.5〜3mmが好ましい。
【0041】図6は別の実施例を示したものであり、端
部にのみ端部用シム108A、108Bを使用して、端
部の塗布液流路形状を容易に変更できるようにし、塗布
液ごとに端部での吐出量が変化しても容易に対応できる
ように配慮したものである。端部用シム108A、10
8Bのシム幅L3は、0.5〜30mmが好ましく、特
に1〜10mmが好ましい。また、切欠き部分の形状は
図5に準ずる。
【0042】端部用シム108A、108Bは、シム1
02と同じように、リアリップ60、フロントリップ6
6の平行部116A、116Bではさみこんで所定位置
に固定される。
【0043】また、補助的に端部用シム108A、10
8Bをシム102に接着テープで連結してもよい。ただ
し、接着テープはマニホールド62の位置にくるように
して、接着テープによってリップ間隙が広がらないよう
にすることが必要である。
【0044】図7はさらに別に実施例を示したもので、
シム102の塗布液接触部分120A、120Bが平行
部116の途中から吐出口72に向かってダイ長手方向
(図7の矢印方向)に広がり、塗布液吐出量が減少する
のに合わせて、リップ先端にある吐出口面74が塗布液
吐出方向に漸次突き出る斜行部124A、124Bを有
するようにしたものである。
【0045】吐出量が小さくなるとダイの吐出口面74
と基板Aの間の間隙であるクリアランスも小さくしない
と、高速で塗布するときに塗布液がとぎれて膜にならな
い。
【0046】それに対して、本実施例では、図7に示す
ように、シム102の端部形状によって端部の塗布液吐
出量が基板幅方向(図7の矢印方向)端部に向かうにし
たがって少なくなるが、斜行部124A、124Bによ
って吐出口面74と基板Aとのクリアランスもそれに応
じて中央部の値C1から両端部の値C2まで漸次小さく
なるようにしている。吐出量に応じてクリアランスが小
さくなっているので、塗布速度が高くなっても、端部だ
けが膜切れすることはなく、高速塗布と膜厚の均一性が
実現できることになる。
【0047】斜行部124A、124Bの基板幅方向
(ダイ長手方向)長さは0.5〜30mmが好ましく、
特に1〜10mmが好ましい。またクリアランスC1、
C2の差は塗布液の挙動によって定めればよいが、10
〜1000μmが好ましく、特に20〜200μmが好
ましい。
【0048】また、斜行部124A、124Bは図7で
示したように直線状であってもよいし、任意の曲線であ
ってもよい。
【0049】さらに、シム102の端部形状や、端部用
シム108A、108Bは、ダイの両端部で同じ形状で
もよいし、異なっていてもよい。さらに本実施例ではダ
イ長手方向の形状を変化させることについて記載した
が、シム102の厚みを変化させて、ダイ端部の吐出量
を変化させてもよい。
【0050】次にこの塗布装置を使った塗布方法につい
て説明する。
【0051】まず塗布装置における各作動部の原点復帰
が行われると載置台6、ダイ40はスタンバイの位置に
移動する。この時、塗布液タンク50〜ダイ40まで塗
布液はすでに充満されており、ダイ40を上向きにして
塗布液を吐出してダイ内部の残留エアーを排出するとい
う、いわゆるエアー抜き作業も既に終了している。
【0052】次に、載置台6の先端にあるセンサー20
2A、202Bをダイ40の上流側の吐出口面74Aの
真下に移動させ、ダイ40をゆっくり下降させて所定位
置で停止した後に、載置台6の吸着面90を基準にした
ダイ40の吐出口面74の基板幅方向の高さ分布を測定
し、吐出口面74が載置台6の吸着面90と平行になる
ように、リニアアクチュエータ38の伸縮量を調整す
る。この時、載置台6の吸着面90を基準点とした吐出
口面74と昇降機構26の上下方向座標軸(Z軸)値と
の関連づけ、いわゆる吐出口面74の原点出しも同時に
実行、完了される。これによって、上下方向座標軸値を
制御すれば、吐出口面74を吸着面90から任意の高さ
位置に移動させることができる。これらの作業が完了す
れば、載置台6、ダイ40を原点復帰させる。
【0053】この準備動作が完了した後、載置台6の表
面に図示していないリフトピンを上昇させ、その上部に
図示しないローダから基板Aを載置したら、リフトピン
を下降させて載置台上面に基板Aを載置して吸着する。
【0054】次に載置台6を所定速度で移動させ、基板
Aの塗布開始部がダイ40の吐出口の真下にきたら停止
させる。この停止状態の時に厚みセンサ22で基板Aの
基板厚みを測定し、その厚さとあらかじめ条件として与
えておいたクリアランスから、ダイ40の下降すべき値
を演算し、次のその位置にダイ40が下降する。
【0055】一方、シリンジポンプ44はこの間にタン
ク50から所定量の塗布液を吸引しており、クリアラン
スの設定確認後、塗布液をシリンジポンプ44からダイ
40に送り込む。シリンジポンプ44の塗布液送り込み
動作開始後に、コンピュータ54内のタイマーがスター
トし、定められた時間の後にコンピュータからシーケン
サ56に対してスタート信号が出され、載置台6が塗布
速度で移動を開始し、塗布が開始される。この時、ダイ
40にはさみこまれているシム102の端部形状は図4
に示されるように、ダイ40の吐出口に向かって塗布液
流路形状が基板幅方向に広がるようにしているので、端
部の吐出量が小さくなり、基板A幅方向全体にわたって
膜厚が均一な塗布が行えることになる。
【0056】基板Aの塗布終了部がダイ40の吐出口真
下の位置にきたら、コンピュータ54から信号を出し
て、シリンジポンプ44の停止とダイ40の上昇を行
い、塗布液を基板から完全にたちきる。
【0057】一方載置台6はさらに動きつづけ、基板A
をアンローダで移載する終点位置にきたら停止し、基板
Aの吸着を解除してリフトピンを上昇させて基板Aを持
ち上げる。
【0058】この時図示されないアンローダによって基
板Aの下面を保持して、次の工程に基板Aを搬送する。
アンローダへの受け渡しが完了したら、載置台6はリフ
トピンを下降させ原点位置に復帰する。
【0059】この間にシリンジポンプ44は、吸引動作
を行ってタンク50から新たに液を充満させる。ついで
次の基板Aが来るのを待ち、同じ動作をくりかえす。
【0060】なお本発明が適用できる塗布液としては粘
度が1cps〜100000cps、望ましくは10c
ps〜50000cpsであり、ニュートニアンが塗布
性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適用で
きる。基板Aとしてはガラスの他にアルミ等の金属板、
セラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよい。さ
らに使用する塗布状態としては、クリアランスが40〜
500μm、より好ましくは80〜300μm、塗布速
度が0.1m/分〜10m/分、より好ましくは0.5
m/分〜6m/分、ダイのリップ間隙は50〜1000
μm、より好ましくは100〜600μm、塗布厚さが
5〜400μm、より好ましくは20〜250μmであ
る。
【0061】
【実施例】幅340mm×440mm×厚さ2.8mm
のソーダガラス基板上の全面に感光性銀ペーストを5μ
mの厚みにスクリーン印刷した後で、フォトマスクを用
いて露光し、現像および焼成の各工程を経て、ピッチ2
20μmのストライプ状の1920本の銀電極を形成し
た。その電極上にガラスとバインダーからなるガラスペ
ーストをスクリーン印刷した後に、焼成して誘電体層を
形成した。次に吐出幅430mm、リップ間隙(シム厚
さ)500μmのダイを用意し、ガラス粉末と感光性有
機成分からなる感光性ガラスペーストを、クリアランス
300μm、塗布厚さ200μm、塗布速度1m/分で
塗布した。この時のシムは両端部を図5のL1を1m
m、Θを150度とする形状とした。輻射ヒータを用い
た乾燥炉で乾燥後、塗布厚み分布を基板幅方向にわたっ
て測定したところ、140μm±3μmの範囲に収ま
り、両端部が特に厚くなることはなかった。次いで隣あ
った電極間に隔壁が形成されるように設計されたフォト
マスクを用いて露光し、現像と焼成を行って隔壁を形成
した。隔壁の形状はピッチ220μm、線幅30μm、
高さ130μmであり、隔壁本数は1921本であっ
た。この後、R、G、Bの蛍光体ペーストを順次スクリ
ーン印刷によって塗布して乾燥、焼成し、プラズマディ
スプレイの背面板までに作製できた。
【0062】
【発明の効果】1)ダイ内部の塗布液流路をシムによっ
てダイ長手方向端部で広くなるようにしたのでダイ吐出
口端部から吐出される塗布液量が中央部よりも少なくな
り、基板上に塗布したときに端部の厚膜化が防止できる
ばかりでなく、ダイ長手方向にわたって均一な膜厚にす
ることが可能となる。
【0063】2)さらに、端部のみ通常のリップ間隙を
確保するシムとは別のシムを挿入して、ダイ端部の吐出
量を制御できるようにしたので、塗布液の種類が異なっ
て流動挙動が変化しても、容易に対応することができ
る。
【0064】3)またダイ端部の吐出量が少なくなるの
に合わせて、ダイの吐出口先端と基板との間のクリアラ
ンスが小さくなるように、吐出口先端が中央部よりも突
き出る形状としたので、高い塗布速度でも膜切れなく塗
布できるようになり、高速塗布時にも均一膜厚を実現す
ることが可能となる。
【0065】以上の優れた効果を有する塗布装置並びに
塗布方法を用いたプラズマディプレイの製造装置並びに
製造方法でプラズマディスプレイを製造するのであるか
ら、高い生産性で高い品質のプラズマディスプレイをえ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイコータを概略的に示し
た斜視図である。
【図2】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて
示した概略構成図である。
【図3】本発明に係るダイの構造の一例を示す概略斜視
図である。
【図4】本発明に係るダイの一実施例を示す正面断面図
である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】本発明に係るダイの別の実施例を示す正面断面
図である。
【図7】本発明に係るダイのさらに別の実施例を示す正
面断面図である。
【符号の説明】
2:基台 6:載置台 14:フィードスクリュー 18:ACサーボモータ 22:厚さセンサ 26:昇降機構 40:ダイ(塗布器) 44:シリンジポンプ 46:電磁切り換え弁 50:タンク 52:ピストン 54:コンピュータ 60:リアリップ 62:マニホールド 64:スリット 66:フロントリップ 72:吐出口 74:吐出口面 76:塗布液 80:シリンジ 90:吸着面 102:シム 108A、108B:端部用シム 112:塗布液入口 116:平行部 120A、120B:塗布液接触部分 124A、124B:斜行部 A:基板(被塗布部材) C:塗布膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】塗布装置および塗布方法並びにプラズマ
ディスプレイの製造方法および製造装置
【特許請求の範囲】
【請求項2】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐
出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗
布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前
記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備
えた塗布装置において、前記塗布器は所定厚みのシムを
内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成するもの
であり、吐出する塗布液の分布が吐出口の中央部と端部
で変化するように、吐出口の長手方向端部に挿入された
異なる形状のシムをさらに有し、該シムは吐出口部分
で、角度100〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.
1〜30mmで塗布液流路を広げる形状を有すること
特徴とする塗布装置。
【請求項】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐
出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗
布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前
記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備
えた塗布装置において、塗布器の長手方向の吐出量が分
布に合わせて塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が異
なるように、塗布器は長手方向にわたって断面形状の異
なる吐出口先端形状を有することを特徴とする塗布装
置。
【請求項】塗布器の長手方向の吐出量が相対的に少な
い部分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔を相対
的に小さくなるように、塗布器の吐出口先端形状が吐出
口長手方向にわたって異なる構成を有することを特徴と
する請求項に記載の塗布装置。
【請求項】前記塗布器吐出口長手方向の端部に向かう
にしたがって塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が狭
くなるように、吐出口端部に向かうにしたがって吐出口
先端が突き出る形状を有することを特徴とする請求項
に記載の塗布装置。
【請求項】請求項1〜のいずれかに記載の塗布装置
を使用してプラズマディスプレイを製造することを特徴
とするプラズマディスプレイの製造装置。
【請求項】塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液
を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗布
部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布
部材に塗膜を形成する塗布方法において、前記塗布器は
所定厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出
口を構成し、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手方向
にわたって変化するように、前記シムは吐出口部分で、
角度100〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜
30mmで塗布液流路を広げる形状にして、塗布液を吐
出することを特徴とする塗布方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラズマ
ディスプレイ、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィル
タ、光学フィルタ、プリント基板、集積回路、半導体等
の製造分野に使用されるものであり、詳しくはガラス基
板などの被塗布部材表面に非接触で塗布液を吐出しなが
ら塗膜を形成する塗布装置および塗布方法、並びにこれ
ら装置および方法を使用したプラズマディスプレイの製
造装置および製造方法の改良に関するものである。
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきているが、現在注目されているもの
の一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が
可能なプラズマディスプレイである。これは、一定ピッ
チでストライプ状に一方向にのびる溝をもつ隔壁をガラ
ス基板上に構成し、さらにこの隔壁の溝にR、G、Bの
蛍光体を充填し、任意の部位を紫外線により発光させ、
所定のカラーパターンを写し出すものである。通常隔壁
のある方が背面板、発行させる部位を決める電極がある
方が前面板と呼ばれており、両者を貼りあわせてプラズ
マディスプレイとして構成される。ここで重要な背面板
上の隔壁パターンの形成方法としては、隔壁ペーストを
均一に塗布し、乾燥して均一膜厚のものを成型してか
ら、所定ピッチのストライプ状の溝を、サンドブラスト
法やフォトリソグラフィー法等の後加工によって彫り込
み、焼成するのが主流である。隔壁の塗膜の厚さは焼成
後でも100〜200μmと厚く、この膜厚に隔壁ペー
ストを均一に塗布する手段としては、数千〜数万cps
というペースト粘度にあわせて、スクリーン印刷法で何
度も塗布する方法が一般的に用いられている。しかしこ
の方法では塗布回数が10〜20回にも及ぶため、コス
ト削減や品質向上を狙って、塗布を1回で完了できるロ
ール法やダイコート法等の導入が、近年盛んに取り組み
始められている。この中でも、ダイを用いたダイコート
法は、塗布回数を1回で行えることの他、(1)アプリ
ケータであるダイがガラス基板と非接触であるので、塗
布面にスクリーンむらが残らず品質を向上できる、
(2)スクリーンのような消耗品がないので、その費用
を皆無にできる、等のメリットがある。プラズマディス
プレイの隔壁を形成するためのペーストを1回のダイコ
ートで塗布しても、製品画面部分となる中央部分の膜厚
精度は問題はない。にもかかわらず、隔壁形成へのダイ
コート法の適用を困難にしているのは、製品画面部分と
は関係のない端部の膜厚形状が所望のものに形成できな
いからである。すなわち、ダイの吐出口を均一な間隙に
しても、表面張力その他の影響によって端部は厚く塗布
されるという問題がある。端部の厚膜化を防止するため
に、特開平10−156255号公報では、吐出前の口
金内部で端部の塗布液を吸引して、端部の吐出量を少な
くすることが提案されているが、外部からの吸引などの
複雑な強制排除手段を用いなければならないという問題
がある。また、このようにして端部の厚膜化を防止して
も、塗布速度を上げると、端部から膜切れが生じて塗布
速度が上げられないという新たな問題が発生する。これ
に対して、特開平4−371259号公報では、端部で
の塗布を安定とするために、端部でのクリアランスを中
央部よりも狭くしている。しかしながら、対象がスライ
ドダイであり、そのまま通常のダイコートには適用でき
ないし、さらに単に端部のクリアランスを小さくしただ
けでは、端部の厚膜化の防止に寄与しないという問題が
ある。また、特開平4−317770号公報では、スラ
イドダイで吐出口出口に向かうにしたがって塗布液流路
を吐出口長手方向に広がる形状にして、端部の厚膜を防
止する手法が示されているが、対象がスライドダイで通
常のダイにはそのまま適用できないのと、ダイそのもの
を加工しているために塗布液流路形状を容易に変更でき
ず、塗布液にあわせて最適な塗布液流路形状にして厚膜
を防止することができないという問題がある。さらにま
た特開平10−277464号公報等では、上板と下板
でシム板を挟みこんでダイの吐出口を形成し、さらにシ
ム板を塗布方向に広がる方向に傾斜させてダイの長手方
向両端部の吐出量を少なくすることで、塗布幅の変化に
容易に対応しつつ、端部の厚膜化を防止する手段が示さ
れている。しかし、厚膜化を防止するための具体的な形
状が示されていないという問題と、塗布速度を上げたと
きに吐出量が少ない端部から塗布液が途切れて膜切れが
生じるため、高速で塗布するときには、端部の厚膜化を
防止して均一に塗布することができないという問題があ
る。
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の事
情に基づいて行ったもので、その目的とするところは、
外部からの吸引などの強制排除手段を用いることなく吐
出量を少なくして端部厚膜化を防止し、均一な塗布をえ
るようにすること、さらに、塗布液の種類が変わっても
常に塗布均一性が保てるように融通性があり、かつ再現
性の高い手段を提供できるようにすること、さらには、
塗布速度をあげても端部での膜切れが生ずることなく、
高速でも塗布均一性を実現することが可能な塗布装置お
よび塗布方法、並びにこれらの塗布方法および装置を用
いたプラズマディスプレイの製造方法および製造装置を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下に述べる手段によって達成される。 (1)塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記塗布液
供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐出する
吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗布部材
のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備えた塗
布装置において、前記塗布器は所定厚みのシムを内部に
挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成するものであ
り、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手方向にわたっ
て変化するように、前記シムは吐出口部分で、角度10
0〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜30mm
で塗布液流路を広げる形状を有することを特徴とする塗
布装置。 (2)塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記塗布液
供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐出する
吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗布部材
のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備えた塗
布装置において、前記塗布器は所定厚みのシムを内部に
挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成するものであ
り、吐出する塗布液の分布が吐出口の中央部と端部で変
化するように、吐出口の長手方向端部に挿入された異な
る形状のシムをさらに有し、該シムは吐出口部分で、角
度100〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜3
0mmで塗布液流路を広げる形状を有することを特徴と
する塗布装置。 ()塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記塗布液
供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐出する
吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗布部材
のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備えた塗
布装置において、塗布器の長手方向の吐出量が分布に合
わせて塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が異なるよ
うに、塗布器は長手方向にわたって断面形状の異なる吐
出口先端形状を有することを特徴とする塗布装置。 ()塗布器の長手方向の吐出量が相対的に少ない部分
は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔を相対的に小
さくなるように、塗布器の吐出口先端形状が吐出口長手
方向にわたって異なる構成を有することを特徴とする前
記()に記載の塗布装置。 ()前記塗布器吐出口長手方向の端部に向かうにした
がって塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が狭くなる
ように、吐出口端部に向かうにしたがって吐出口先端が
突き出る形状を有することを特徴とする前記()に記
載の塗布装置。(6)前記塗布器の長手方向両端部の吐出量が相対的に
少なくなるように、前記塗布器の塗布液流路が吐出口両
端部付近で吐出口長手方向に次第に広がる形状を有する
とともに、これにあわせて塗布器の吐出口両端部で吐出
口と被塗布部材との間隔が狭くなるように、吐出口両端
部に向かうにしたがって吐出口先端が次第に突き出る形
状を有することを特徴とする(4)に記載の塗布装置。 (7)前記塗布器の塗布液流路が吐出口両端部付近で吐
出口長手方向に次第に広がる形状を、塗布器内部に挿入
されて吐出口を構成するシムの形状を、吐出側部分で角
度100〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜3
0mmの鈍角形状にして形成することを特徴とする
(6)に記載の塗布装置。)前記(1)〜()のいずれかに記載の塗布装置
を使用してプラズマディスプレイを製造することを特徴
とするプラズマディスプレイの製造装置。 ()塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液を被塗
布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗布部材の
少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布部材に
塗膜を形成する塗布方法において、前記塗布器は所定厚
みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構
成し、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手方向にわた
って変化するように、前記シムは吐出口部分で、角度1
00〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜30m
mで塗布液流路を広げる形状にして、塗布液を吐出する
ことを特徴とする塗布方法。 (10)塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液を被
塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗布部材
の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布部材
に塗膜を形成する塗布方法において、前記塗布器は所定
厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を
構成し、塗布液の吐出量分布が吐出口の中央部と端部で
変化するように、吐出口の長手方向端部に異なる形状の
シムをさらに挿入し、該シムは吐出口部分で、角度10
0〜175度、塗布液吐出方向に長さ0.1〜30mm
で塗液流路を広げる形状にして吐出することを特徴とす
る塗布方法。 (11)塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液を被
塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗布部材
の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布部材
に塗膜を形成する塗布方法において、塗布器の長手方向
の吐出量分布に合わせて塗布器の吐出口と被塗布部材と
の間隔を異ならした状態において吐出することを特徴と
する塗布方法。 (12)塗布器の長手方向の吐出量が相対的に少ない部
分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔を相対的に
小さくして吐出することを特徴とする前記(11)に記
載の塗布方法。 (13)塗布器の長手方向の端部の吐出量を相対的に少
なくするのは、吐出口長手方向端部にすることを特徴と
する前記(12)に記載の塗布方法。 (14)前記()〜(13)のいずれかに記載の塗布
方法を用いてプラズマディスプレイの製造を行うことを
特徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい一実施
形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係
る塗布装置の全体斜視図、図2は図1の載置台6とダイ
40回りの模式図、図3は本発明に係るダイの構造の一
例を示す概略斜視図である。図1を参照すると、本発明
になるプラズマディスプレイの隔壁製造に適用されるダ
イコート法による塗布装置、いわゆるダイコータが示さ
れている。このダイコータは基台2を備えており、その
上に一対のガイド溝レール4が設けられている。これら
ガイド溝レール4には保持体としての載置台6が配置さ
れ、この載置台6の上面は、真空吸引によって基板A
(被塗布部材)が固定可能な吸着孔のある吸着面90と
して構成されている。載置台6は一対のスライド脚8を
介してガイド溝レール4上を水平方向に自在に往復動す
る。また載置台6の先頭部には、ダイ40の下端面位置
を検出するセンサー202A、202Bが取り付けられ
ている。なおガイド溝レールは、側面カバー4a、上面
カバー10に覆われている。一対のガイド溝レール4間
には、図2に示す送りねじ機構14、16、18を内蔵
したケーシング12が配置されており、ケーシング12
はガイド溝レール4に沿って水平方向に延びている。送
りねじ機構14、16、18は、図2に示されているよ
うに、ボールねじからなるフィードスクリュー14を有
しており、フィードスクリュー14は載置台6の下面に
固定されたナット状のコネクタ16にねじ込まれ、この
コネクタ16を貫通して延びている。フィードスクリュ
ー14の両端部は図示しない軸受に回転自在に支持され
ており、その一端にはACサーボモータ18が連結され
ている。図1に示されているように、基台2の上面のほ
ぼ中央にはダイ支柱24が配置されており、このダイ支
柱24は逆L字形をなしている。ダイ支柱24の先端は
載置台6の往復動経路の上方に位置付けられており、昇
降機構26が取り付けられている。昇降機構26は昇降
可能な昇降ブラケット(図示しない)を備えており、こ
の昇降ブラケットはケーシング28内の一対のガイドロ
ッドに昇降自在に取り付けられている。また、ケーシン
グ内にはガイドロッド間に位置してボールねじからなる
フィードスクリュー(図示しない)もまた回転自在にし
て配置されており、このフィードスクリューに対してナ
ット型のコネクタを介して昇降ブラケットが連結されて
いる。フィードスクリューの上端にはACサーボモータ
30が接続されており、このACサーボモータ30はケ
ーシング28の上面に取り付けられている。昇降ブラケ
ットには支持軸(図示しない)を介してダイホルダ32
が取り付けられており、このダイホルダ32はコの字形
をなしかつ一対のガイド溝レール4の上方をこれらレー
ル間に亘って水平に延びている。ダイホルダ32の支持
軸は昇降ブラケット内にて回転自在に支持されており、
これにより、ダイホルダ32は支持軸とともに垂直面内
で回転することができる。また昇降ブラケットには水平
バー36も固定されており、この水平バー36はダイホ
ルダ32の上方に位置し、ダイホルダ32に沿って延び
ている。水平バー36の両端部には、その下面から突出
する伸縮ロッドを有する電磁作動型のリニアアクチュエ
ータ38がそれぞれ取り付けられている。これらの伸縮
ロッドは下端がダイホルダ32の両端にそれぞれ当接す
るように配置されている。ダイホルダ32には塗布器と
してのダイ40が保持されている。図1から明らかなよ
うに、スリットダイ40は載置台6の往復動方向と直交
する方向、つまり、ダイホルダ32の長手方向に水平に
延びて、その両端がダイホルダ32に支持されている。
その他基台2の上面にはダイ支柱24よりも手前側にセ
ンサ柱20が配置されている。このセンサ支柱20もま
た逆L字形をなしている。センサ支柱20の先端には、
載置台6の往復動経路の上方になるように厚みセンサ2
2がブラケット21を介して取り付けられている。この
厚みセンサー22は、基板Aの塗布開始部分がダイ40
の吐出口真下で停止した時に、基板Aの中央部が測定で
きる位置に配置されている。さてダイ40は図2、図3
に概略的に示されているように、長尺なブロック形状の
リアリップ60、フロントリップ66を、載置台6の往
復動方向に図示しない複数の連結ボルトにより相互に一
体的に結合して構成されている。リアリップ60、フロ
ントリップ66の最下面は塗布膜Cを保持する吐出口面
74となっており、吐出口面74〜基板Aのすきまであ
るクリアランスは塗布性から最適な値に設定される。ま
たダイ40の内部ではリアリップ60、およびフロント
リップ66との間には塗布膜Cを形成する塗布液の流路
となるスリット64が形成され、ダイ40の下面では塗
布液の出口である吐出口72となる。このスリット64
の間隙はリアリップ60、フロントリップ66の平行部
116A、116Bとの間に挟み込まれたシム102に
よって確保されており、任意の大きさに設定できる。吐
出量のダイ40長手方向(図2の紙面に垂直な方向)分
布は、リップ間隙のダイ40長手方向の分布によって定
まる。すなわち、リップ間隙が広いと吐出量は多くな
り、リップ間隙が狭いと吐出量は少なくなる。さらにス
リット64の上流側には、これに連通してダイ40の長
手方向(基板幅方向)に水平に延びているマニホールド
62が形成されている。さらにこのマニホールド62は
ダイ40の内部通路112を介して供給ホース42、電
磁切換え弁46、シリンジポンプ44、吸引ホース4
8、タンク50へと接続されており、タンク50内の塗
布液76の供給を受けることができる。なお、タンク5
0は密閉容器で一定圧力のエアーや、N2 等の不活性ガ
スで加圧されていることが好ましい。加圧力は好ましく
は0.02〜1MPa、より好ましくは0.1〜0.5
MPaである。実際の塗布液のダイ40への供給は、シ
リンジポンプ44と電磁切換え弁46との連携動作によ
って随意に行うことができる。すなわち、まず電磁切換
え弁46を吸引ホース48とシリンジポンプ44のシリ
ンジ80のみが連通するように切換えた後に、シリンジ
80の内面にシール材を介して係合しているピストン5
2を下側に一定量移動させて、タンク50内の塗布液7
6を各々シリンジ80内に充填する。続いて電磁切換え
弁46を供給ホース42とシリンジポンプ44のシリン
ジ80のみが連通するように切換えてから、ピストン5
2を上側に所定の速度で一定量移動させて、ダイ40の
マニホールド62への供給が実現する。これら電磁切換
え弁46の切替タイミング、シリンジポンプ44の、動
作タイミング、塗布液吐出量、吐出速度等の動作条件
は、各々の装置が電気的に接続されているコンピュータ
54によって各装置ごとに独立に制御される。さらに、
シリンジポンプ44を載置台6等と連動して動作制御す
るため、コンピュータ54には厚みセンサー22の他
に、シーケンサ56も電気的に接続されている。このシ
ーケンサ56は、載置台6側のフィードスクリュー14
のACサーボモータ18や、昇降機構26側のACサー
ボモータ30やリニアアクチュエータ38の作動をシー
ケンス制御するものであり、そのシーケンス制御のため
に、シーケンサ56にはACサーボモータ18、30の
作動状態を示す信号、載置台6の移動位置を検出する位
置センサ58からの信号、ダイ40の作動状態を検出す
るセンサ(図示しない)からの信号などが入力され、一
方、シーケンサ56からはシーケンス動作を示す信号が
コンピュータ54に出力されるようになっている。な
お、位置センサ58を使用する代わりに、ACサーボモ
ータ18にエンコーダを組み込み、このエンコーダから
出力されるパルス信号に基づき、シーケンサ56にて載
置台6の移動位置を検出することも可能である。また、
シーケンサ56自体にコンピュータ54による制御を組
み込むことも可能である。図4は、本発明に係るダイの
一実施例を示す正面断面図、図5はその部分拡大図であ
る。シム102の塗布液接触部分120A、120Bを
平行部116の途中から吐出口に向かってダイ長手方向
(図4の矢印方向)に広げて、塗布液流路形状を変化さ
せている。このように吐出口幅W1を平行部116幅W
2よりも広くすると、吐出口端部へ流れる塗布液は少な
くなるので、その結果、吐出口端部より吐出される塗布
液量は中央部よりも少なくなる。一般に基板に塗布を行
うと、塗布された基板上の塗布液の端部が表面張力によ
ってダイ長手方向(基板幅方向)に基板中心に向かって
収縮するように移動するので、塗布した厚さが基板幅方
向に均一であるなら、塗布液が引き寄せられる端部の膜
厚は中央部分よりも厚くなる。しかし本実施例のよう
に、端部の吐出量をが中央部分よりも少なくしている
と、塗布した直後の端部膜厚は中央部分よりも小さくて
も、わずかな時間の後には塗布液の表面張力による引き
寄せ効果により、端部膜厚は中央部分とちょうど同じ大
きさにすることができる。端部に流れる塗布液量を制御
するには、図5に示すとおり、シム102の端部の形状
を変える必要がある。すなわち、角度Θ、および切欠き
の吐出方向長さL1をかえることによって、端部の吐出
量を任意に制御できる。ここでΘは100〜175度が
好ましく、特に120〜150度が好ましい。さらにL
1は0.1〜30mmが好ましく、特に0.5〜3mm
が好ましい。Θが指定の範囲よりも大きいか、L1が指
定の範囲よりも小さいと、塗布液が流れる流路が急激に
変化するため塗布液がダイの長手方向にうまく広がら
ず、端部の吐出量が少なくならないので、端部の厚膜化
を防止できない。またΘが指定の範囲よりも小さいか、
L1が指定の範囲よりも大きいと、塗布液が流れる流路
の変化が緩すぎて塗布液が十分広がってしまい、ダイの
長手方向で吐出量の差がなくなり、これもまた端部の厚
膜化を防止できない。図6は別の実施例を示したもので
あり、端部にのみ端部用シム108A、108Bを使用
して、端部の塗布液流路形状を容易に変更できるように
し、塗布液ごとに端部での吐出量が変化しても容易に対
応できるように配慮したものである。端部用シム108
A、108Bのシム幅L3は、0.5〜30mmが好ま
しく、特に1〜10mmが好ましい。また、切欠き部分
の形状は図5に準ずる。端部用シム108A、108B
は、シム102と同じように、リアリップ60、フロン
トリップ66の平行部116A、116Bではさみこん
で所定位置に固定される。また、補助的に端部用シム1
08A、108Bをシム102に接着テープで連結して
もよい。ただし、接着テープはマニホールド62の位置
にくるようにして、接着テープによってリップ間隙が広
がらないようにすることが必要である。図7はさらに別
に実施例を示したもので、シム102の塗布液接触部分
120A、120Bが平行部116の途中から吐出口7
2に向かってダイ長手方向(図7の矢印方向)に広が
り、塗布液吐出量が減少するのに合わせて、リップ先端
にある吐出口面74が塗布液吐出方向に漸次突き出る斜
行部124A、124Bを有するようにしたものであ
る。吐出量が小さくなるとダイの吐出口面74と基板A
の間の間隙であるクリアランスも小さくしないと、高速
で塗布するときに塗布液がとぎれて膜にならない。それ
に対して、本実施例では、図7に示すように、シム10
2の端部形状によって端部の塗布液吐出量が基板幅方向
(図7の矢印方向)端部に向かうにしたがって少なくな
るが、斜行部124A、124Bによって吐出口面74
と基板Aとのクリアランスもそれに応じて中央部の値C
1から両端部の値C2まで漸次小さくなるようにしてい
る。吐出量に応じてクリアランスが小さくなっているの
で、塗布速度が高くなっても、端部だけが膜切れするこ
とはなく、高速塗布と膜厚の均一性が実現できることに
なる。斜行部124A、124Bの基板幅方向(ダイ長
手方向)長さは0.5〜30mmが好ましく、特に1〜
10mmが好ましい。またクリアランスC1、C2の差
は塗布液の挙動によって定めればよいが、10〜100
0μmが好ましく、特に20〜200μmが好ましい。
また、斜行部124A、124Bは図7で示したように
直線状であってもよいし、任意の曲線であってもよい。
さらに、シム102の端部形状や、端部用シム108
A、108Bは、ダイの両端部で同じ形状でもよいし、
異なっていてもよいが、図5に示す先端部形状を有する
ことが望ましい。さらに本実施例ではダイ長手方向の形
状を変化させることについて記載したが、シム102の
厚みを変化させて、ダイ端部の吐出量を変化させてもよ
い。また、図7の斜行部124A、124Bに対応し
て、両端部にシム102とは異なるシムを別に挿入して
もよい。これによって、塗布幅の変化に容易に対応でき
るし、塗布液ごとに異なるシムを挿入して最適な端部塗
布液流路形状にすることができる。次にこの塗布装置を
使った塗布方法について説明する。まず塗布装置におけ
る各作動部の原点復帰が行われると載置台6、ダイ40
はスタンバイの位置に移動する。この時、塗布液タンク
50〜ダイ40まで塗布液はすでに充満されており、ダ
イ40を上向きにして塗布液を吐出してダイ内部の残留
エアーを排出するという、いわゆるエアー抜き作業も既
に終了している。次に、載置台6の先端にあるセンサー
202A、202Bをダイ40の上流側の吐出口面74
Aの真下に移動させ、ダイ40をゆっくり下降させて所
定位置で停止した後に、載置台6の吸着面90を基準に
したダイ40の吐出口面74の基板幅方向の高さ分布を
測定し、吐出口面74が載置台6の吸着面90と平行に
なるように、リニアアクチュエータ38の伸縮量を調整
する。この時、載置台6の吸着面90を基準点とした吐
出口面74と昇降機構26の上下方向座標軸(Z軸)値
との関連づけ、いわゆる吐出口面74の原点出しも同時
に実行、完了される。これによって、上下方向座標軸値
を制御すれば、吐出口面74を吸着面90から任意の高
さ位置に移動させることができる。これらの作業が完了
すれば、載置台6、ダイ40を原点復帰させる。この準
備動作が完了した後、載置台6の表面に図示していない
リフトピンを上昇させ、その上部に図示しないローダか
ら基板Aを載置したら、リフトピンを下降させて載置台
上面に基板Aを載置して吸着する。次に載置台6を所定
速度で移動させ、基板Aの塗布開始部がダイ40の吐出
口の真下にきたら停止させる。この停止状態の時に厚み
センサ22で基板Aの基板厚みを測定し、その厚さとあ
らかじめ条件として与えておいたクリアランスから、ダ
イ40の下降すべき値を演算し、次のその位置にダイ4
0が下降する。一方、シリンジポンプ44はこの間にタ
ンク50から所定量の塗布液を吸引しており、クリアラ
ンスの設定確認後、塗布液をシリンジポンプ44からダ
イ40に送り込む。シリンジポンプ44の塗布液送り込
み動作開始後に、コンピュータ54内のタイマーがスタ
ートし、定められた時間の後にコンピュータからシーケ
ンサ56に対してスタート信号が出され、載置台6が塗
布速度で移動を開始し、塗布が開始される。この時、ダ
イ40にはさみこまれているシム102の端部形状は図
4に示されるように、ダイ40の吐出口に向かって塗布
液流路形状が基板幅方向に広がるようにしているので、
端部の吐出量が小さくなり、基板A幅方向全体にわたっ
て膜厚が均一な塗布が行えることになる。基板Aの塗布
終了部がダイ40の吐出口真下の位置にきたら、コンピ
ュータ54から信号を出して、シリンジポンプ44の停
止とダイ40の上昇を行い、塗布液を基板から完全にた
ちきる。一方載置台6はさらに動きつづけ、基板Aをア
ンローダで移載する終点位置にきたら停止し、基板Aの
吸着を解除してリフトピンを上昇させて基板Aを持ち上
げる。この時図示されないアンローダによって基板Aの
下面を保持して、次の工程に基板Aを搬送する。アンロ
ーダへの受け渡しが完了したら、載置台6はリフトピン
を下降させ原点位置に復帰する。この間にシリンジポン
プ44は、吸引動作を行ってタンク50から新たに液を
充満させる。ついで次の基板Aが来るのを待ち、同じ動
作をくりかえす。なお本発明が適用できる塗布液として
は粘度が1cps〜100000cps、望ましくは1
0cps〜50000cpsであり、ニュートニアンが
塗布性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適
用できる。基板Aとしてはガラスの他にアルミ等の金属
板、セラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよ
い。さらに使用する塗布状態としては、クリアランスが
40〜500μm、より好ましくは80〜300μm、
塗布速度が0.1m/分〜10m/分、より好ましくは
0.5m/分〜6m/分、ダイのリップ間隙は50〜1
000μm、より好ましくは100〜600μm、塗布
厚さが5〜400μm、より好ましくは20〜250μ
mである。
【実施例】幅340mm×440mm×厚さ2.8mm
のソーダガラス基板上の全面に感光性銀ペーストを5μ
mの厚みにスクリーン印刷した後で、フォトマスクを用
いて露光し、現像および焼成の各工程を経て、ピッチ2
20μmのストライプ状の1920本の銀電極を形成し
た。その電極上にガラスとバインダーからなるガラスペ
ーストをスクリーン印刷した後に、焼成して誘電体層を
形成した。次に吐出幅430mm、リップ間隙(シム厚
さ)500μmのダイを用意し、ガラス粉末と感光性有
機成分からなる感光性ガラスペーストを、クリアランス
300μm、塗布厚さ200μm、塗布速度1m/分で
塗布した。この時のシムは両端部を図5のL1を1m
m、Θを150度とする形状とした。輻射ヒータを用い
た乾燥炉で乾燥後、塗布厚み分布を基板幅方向にわたっ
て測定したところ、140μm±3μmの範囲に収ま
り、両端部が特に厚くなることはなかった。次いで隣あ
った電極間に隔壁が形成されるように設計されたフォト
マスクを用いて露光し、現像と焼成を行って隔壁を形成
した。隔壁の形状はピッチ220μm、線幅30μm、
高さ130μmであり、隔壁本数は1921本であっ
た。この後、R、G、Bの蛍光体ペーストを順次スクリ
ーン印刷によって塗布して乾燥、焼成し、プラズマディ
スプレイの背面板までに作製できた。
【発明の効果】1)ダイ内部の塗布液流路を、先端を所
定形状に切り欠いたシムによってダイ長手方向端部で広
くなるようにしたのでダイ吐出口端部から吐出される塗
布液量が中央部よりも少なくなり、基板上に塗布したと
きに端部の厚膜化が防止できるばかりでなく、ダイ長手
方向にわたって均一な膜厚にすることが可能となる。 2)さらに、端部のみ通常のリップ間隙を確保するシム
とは別の先端を所定形状に切り欠いたシムを挿入して、
ダイ端部の吐出量を制御できるようにしたので、塗布液
の種類が異なって流動挙動が変化しても、異なる形状の
シムへの交換によって容易に対応することができる。 3)またダイ端部の吐出量が少なくなるのに合わせて、
ダイの吐出口先端と基板との間のクリアランスが小さく
なるように、吐出口先端が中央部よりも突き出る形状と
したので、高い塗布速度でも膜切れなく塗布できるよう
になり、高速塗布時にも均一膜厚を実現することが可能
となる。 以上の優れた効果を有する塗布装置並びに塗布方法を用
いたプラズマディプレイの製造装置並びに製造方法でプ
ラズマディスプレイを製造するのであるから、高い生産
性で高い品質のプラズマディスプレイをえることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイコータを概略的に示し
た斜視図である。
【図2】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて
示した概略構成図である。
【図3】本発明に係るダイの構造の一例を示す概略斜視
図である。
【図4】本発明に係るダイの一実施例を示す正面断面図
である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】本発明に係るダイの別の実施例を示す正面断面
図である。
【図7】本発明に係るダイのさらに別の実施例を示す正
面断面図である。
【符号の説明】 2:基台 6:載置台 14:フィードスクリュー 18:ACサーボモータ 22:厚さセンサ 26:昇降機構 40:ダイ(塗布器) 44:シリンジポンプ 46:電磁切り換え弁 50:タンク 52:ピストン 54:コンピュータ 60:リアリップ 62:マニホールド 64:スリット 66:フロントリップ 72:吐出口 74:吐出口面 76:塗布液 80:シリンジ 90:吸着面 102:シム 108A、108B:端部用シム 112:塗布液入口 116:平行部 120A、120B:塗布液接触部分 124A、124B:斜行部 A:基板(被塗布部材) C:塗布膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/313 G09F 9/313 Z Fターム(参考) 2H025 AB13 AB14 AB15 AB16 AB17 EA04 2H088 FA18 FA30 MA20 4D075 AC04 AC92 AC93 CA48 DA06 DB13 DC24 4F041 AA05 CA04 CA16 CA22 5C094 AA43 AA46 AA55 BA31 CA19 DA13 EC04 FA01 FA02 GB10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
    塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐
    出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗
    布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前
    記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備
    えた塗布装置において、前記塗布器は所定厚みのシムを
    内部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成するもの
    であり、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手方向にわ
    たって変化するように、前記シムは吐出口長手方向およ
    び/または塗布液吐出方向にわたって塗布液流路形状を
    変化させる形状を有することを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】シムは吐出口出口に向かって吐出口長手方
    向に塗布液流路が次第に広がる形状であることを特徴と
    する請求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】布液を供給する塗布液供給手段と、前記塗
    布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐出
    する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗布
    部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記
    被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備え
    た塗布装置において、前記塗布器は所定厚みのシムを内
    部に挿入して塗布液を吐出する吐出口を構成するもので
    あり、吐出する塗布液の分布が吐出口の中央部と端部で
    変化するように、吐出口の長手方向端部に挿入された異
    なる形状のシムをさらに有することを特徴とする塗布装
    置。
  4. 【請求項4】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
    塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐
    出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗
    布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前
    記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備
    えた塗布装置において、塗布器の長手方向の吐出量が分
    布に合わせて塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が異
    なるように、塗布器は長手方向にわたって断面形状の異
    なる吐出口先端形状を有することを特徴とする塗布装
    置。
  5. 【請求項5】塗布器の長手方向の吐出量が相対的に少な
    い部分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔を相対
    的に小さくなるように、塗布器の吐出口先端形状が吐出
    口長手方向にわたって異なる構成を有することを特徴と
    する請求項4に記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】前記塗布器吐出口長手方向の端部に向かう
    にしたがって塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔が狭
    くなるように、吐出口端部に向かうにしたがって吐出口
    先端が突き出る形状を有することを特徴とする請求項4
    5に記載の塗布装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の塗布装置
    を使用してプラズマディスプレイを製造することを特徴
    とするプラズマディスプレイの製造装置。
  8. 【請求項8】塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液
    を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗布
    部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布
    部材に塗膜を形成する塗布方法において、前記塗布器は
    所定厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐出
    口を構成し、吐出する塗布液の分布が吐出口の長手方向
    にわたって変化するように、前記シムで吐出口長手方向
    および/または塗布液吐出方向にわたって塗布液流路形
    状を変化させて吐出するものであることを特徴とする塗
    布方法。
  9. 【請求項9】シムは吐出口出口に向かって吐出口長手方
    向に塗布液流路が次第に広がる形状とすることを特徴と
    する請求項8に記載の塗布方法。
  10. 【請求項10】塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布
    液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗
    布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
    布部材に塗膜を形成する塗布方法において、前記塗布器
    は所定厚みのシムを内部に挿入して塗布液を吐出する吐
    出口を構成し、塗布液の吐出量分布が吐出口の中央部と
    端部で変化するように、吐出口の長手方向端部に異なる
    形状のシムをさらに挿入して吐出することを特徴とする
    塗布方法。
  11. 【請求項11】塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布
    液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗
    布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
    布部材に塗膜を形成する塗布方法において、塗布器の長
    手方向の吐出量分布に合わせて塗布器の吐出口と被塗布
    部材との間隔を異ならした状態において吐出することを
    特徴とする塗布方法。
  12. 【請求項12】塗布器の長手方向の吐出量が相対的に少
    ない部分は、塗布器の吐出口と被塗布部材との間隔を相
    対的に小さくして吐出することを特徴とする請求項11
    に記載の塗布方法。
  13. 【請求項13】塗布器の長手方向の端部の吐出量を相対
    的に少なくするのは、吐出口長手方向端部にすることを
    特徴とする請求項12に記載の塗布方法。
  14. 【請求項14】請求項8〜13のいずれかに記載の塗布
    方法を用いてプラズマディスプレイの製造を行うことを
    特徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
JP33270498A 1998-11-24 1998-11-24 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP4324998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33270498A JP4324998B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33270498A JP4324998B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000153199A true JP2000153199A (ja) 2000-06-06
JP4324998B2 JP4324998B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=18257947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33270498A Expired - Fee Related JP4324998B2 (ja) 1998-11-24 1998-11-24 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4324998B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080146A (ja) * 2001-09-07 2003-03-18 Dainippon Printing Co Ltd 塗工装置
JP2006181448A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd ダイヘッド
JP2007296504A (ja) * 2006-05-08 2007-11-15 Nitto Denko Corp ダイ方式塗布装置及び塗布方法
CN103301994A (zh) * 2012-03-07 2013-09-18 日东电工株式会社 垫片构件、涂敷机以及涂敷膜的制造方法
JP2015134308A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 富士フイルム株式会社 塗布フィルムの製造方法およびエクストルージョン塗布装置
KR20150088188A (ko) 2014-01-23 2015-07-31 후지필름 가부시키가이샤 도포 필름의 제조 방법 및 익스트루전 도포 장치
JP2017029938A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 株式会社テクノスマート ダイ及び塗工装置
JP2017522178A (ja) * 2014-06-23 2017-08-10 エクセル インダストリー 保護膜を適用するための方法及び装置
CN111940230A (zh) * 2019-05-14 2020-11-17 东京应化工业株式会社 垫片、喷嘴以及涂布装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080146A (ja) * 2001-09-07 2003-03-18 Dainippon Printing Co Ltd 塗工装置
JP2006181448A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd ダイヘッド
JP4606157B2 (ja) * 2004-12-27 2011-01-05 大日本印刷株式会社 ダイヘッド
JP2007296504A (ja) * 2006-05-08 2007-11-15 Nitto Denko Corp ダイ方式塗布装置及び塗布方法
US20140154421A1 (en) * 2012-03-07 2014-06-05 Nitto Denko Corporation Shim member, die coater, and method for producing coating film
JP2013212492A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Nitto Denko Corp シム部材、ダイコーター及び塗布膜の製造方法
CN103301994A (zh) * 2012-03-07 2013-09-18 日东电工株式会社 垫片构件、涂敷机以及涂敷膜的制造方法
JP2015134308A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 富士フイルム株式会社 塗布フィルムの製造方法およびエクストルージョン塗布装置
KR20150088188A (ko) 2014-01-23 2015-07-31 후지필름 가부시키가이샤 도포 필름의 제조 방법 및 익스트루전 도포 장치
JP2017522178A (ja) * 2014-06-23 2017-08-10 エクセル インダストリー 保護膜を適用するための方法及び装置
JP2017029938A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 株式会社テクノスマート ダイ及び塗工装置
CN111940230A (zh) * 2019-05-14 2020-11-17 东京应化工业株式会社 垫片、喷嘴以及涂布装置
JP2020185527A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 東京応化工業株式会社 シム、ノズルおよび塗布装置
JP7316717B2 (ja) 2019-05-14 2023-07-28 Aiメカテック株式会社 シム、ノズルおよび塗布装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4324998B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5776545A (en) Nozzle coating method and equipment
JP2006093108A (ja) 光学ディスプレイのための蛍光体を噴射するシステム
JP4366757B2 (ja) 塗布装置、塗布方法ならびにプラズマディスプレイまたはディスプレイ用部材の製造方法
JP2006134873A (ja) 誘電体層の形成装置及びそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2002086044A (ja) 塗布方法および塗布装置並びにディスプレイ用部材およびプラズマディスプレイの製造方法およびその製造装置
JP2000153199A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置
JP3199239B2 (ja) プラズマディスプレイ用部材の製造方法および装置
JP2014180604A (ja) 間欠塗布装置および間欠塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造方法
JP4419203B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイ用部材の製造方法および製造装置
JP2000102759A (ja) 塗布方法および塗布装置並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造方法および製造装置
JP3912635B2 (ja) 凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JP2001062371A (ja) 塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法
JP4158482B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置ならびにプラズマディスプレイ用部材の製造方法
JP2001000904A (ja) 塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法
JP4127096B2 (ja) 塗布ヘッドならびに塗液の塗布装置および塗布方法
JP3728109B2 (ja) ノズル、凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JPH11239750A (ja) 凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JP2012192332A (ja) 塗布装置、塗布方法およびディスプレイ用部材の製造方法
JP2012191141A (ja) 基板処理装置及び処理液供給方法
JP2000167463A (ja) ノズル並びに塗液の塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイパネル用部材の製造方法
JP2001000907A (ja) 塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法
KR101089748B1 (ko) 도포장치의 제어 방법
JP2000157905A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイ用部材の製造方法および製造装置
JP2000189872A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイ用部材の製造方法および製造装置
JP3994357B2 (ja) 凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees