JP2013176009A - D/a変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】面積の増大を抑制すること。
【解決手段】D/A変換器10は、6ビットのデジタル入力信号D5〜D0に応じた電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。D/A変換器10は、デジタル入力信号D2〜D0が供給される第1のD/A変換回路11と、デジタル入力信号D5〜D3が供給される第2のD/A変換回路13を有している。第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、バッファ回路12を介して接続されている。バッファ回路12は、負帰還されたオペアンプ60を含み、第1のD/A変換回路11のアナログ信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。
【選択図】図1

Description

D/A変換器に関する。
はしご型抵抗網を用いたR−2R型D/A変換器(Digital to Analog Converter)は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器の1つである。
図24に示すように、R−2R型D/A変換器は、抵抗網301と、デジタル入力信号D0〜D2に対応する3つのスイッチ302〜304を含む。各スイッチ302〜304は、高電位電圧VDレベルの配線311と抵抗網301との間に接続されたトランジスタ302a〜304aと、抵抗網301と低電位電圧GNDレベルの配線312との間に接続されたトランジスタ302b〜304bを含む。トランジスタ302a〜304a,302b〜304bは、デジタル入力信号D0〜D2に応じて、相補的にオンオフする。
R−2R型D/A変換器は、抵抗網301に含まれる抵抗素子と各トランジスタ302a〜304a,302b〜304bのオン抵抗によって、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を分圧した電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。例えば、R−2R型D/A変換器は、図25に示すように、コード(10進数)とデジタル入力信号D2〜D0に応じた電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。なお、図25において、アナログ信号VOUTの電圧値は、高電位電圧VD=6.40〔V〕,低電位電圧GND=0〔V〕の場合を示す。コードは、デジタル入力信号D0〜D2にて表される2進数を10進数で表したものである。
D/A変換器において、分解能を高くするために、多ビットのデジタル入力信号に対応することが求められている。例えば、R−2R型D/A変換器の場合を、図26に示す。別のD/A変換器は、デジタル入力信号の上位ビットに応じた電圧を生成する初段D/A変換部と、初段D/A変換部の出力電圧に基づいてデジタル入力信号の下位ビットに応じた電圧を生成する次段D/A変換部を備える(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2003−224477号公報 特開平5−284028号公報 特公昭63−6170号公報
ところで、図24に示すR−2R型D/A変換器において、トランジスタ302a〜304a,302b〜304bのサイズは、デジタル入力信号D0〜D2に応じて重み付けされている。図24において、各トランジスタ302a〜304a,302b〜304bの横に示した数値は、トランジスタサイズの比を示す。「×1」は1倍、「×2」は2倍、「×4」は4倍を示す。
トランジスタサイズの重み付けは、アナログ信号VOUTの直線性の低下を抑制するために行われる。抵抗網301に含まれる抵抗素子に流れる電流の値は、設定コード(デジタル入力信号D0〜D2)によって変動する。このため、各トランジスタ302a〜304a,302b〜304bのオン抵抗値を同一値とすると、抵抗素子に流れる電流によって、各トランジスタ302a〜304a,302b〜304bに接続された抵抗素子の端子電圧にバラツキが生じる。この端子電圧のバラツキは、アナログ信号VOUTの直線性を低下させる。
このため、R−2R型D/A変換器は、多ビット化に応じてトランジスタの面積が増大する。例えば、図26に示すように、デジタル入力信号D3,D4,D5に対応するスイッチ305〜307のトランジスタ305a〜307a,305b〜307bの面積は、「×8」,「×16」,「×32」となる。即ち、6ビットのD/A変換器は、3ビットのD/A変換器に含まれるトランジスタと、3ビットのD/A変換器に含まれるトランジスタの8倍のサイズのトランジスタを必要とする。つまり、デジタル入力信号のビット数を2倍にすると、D/A変換器の面積は、2倍よりはるかに大きな倍率の面積となる。
トランジスタの最小サイズは、製造技術(微細化テクノロジ)によって制限される。従って、図24に示す「×1」のトランジスタのサイズは、製造技術によって制限される最小サイズ以上となる。つまり、各トランジスタのサイズの縮小は、製造技術により制限される。このことは、多ビットのD/A変換器において、面積縮小を妨げる要因となる。
本発明の一観点によれば、デジタル入力信号に応じたアナログ信号を生成するD/A変換器であって、複数のD/A変換回路と、前記複数のD/A変換回路の間にそれぞれ接続され、負帰還接続された増幅回路と、を有し、初段の前記D/A変換回路には前記デジタル入力信号の最下位ビットを含む複数ビットのデジタル入力信号が供給され、他の前記D/A変換回路には前段の前記D/A変換回路のデジタル入力信号より上位側のデジタル入力信号が供給され、前記複数のD/A変換回路はそれぞれ、対応するデジタル入力信号に応じたR−2Rラダー型の抵抗網と、前記抵抗網と第1電圧レベルの第1配線との間に接続され、2のべき乗の比率でトランジスタサイズが設定された複数の第1トランジスタと、前記抵抗網と第2電圧レベルの第2配線との間に接続され、2のべき乗の比率でトランジスタサイズが設定され、前記対応するデジタル入力信号に応じて前記複数の第1トランジスタに対してそれぞれ相補的にオンオフする複数の第2トランジスタとを含む。
本発明の一観点によれば、デジタル入力信号の多ビット化に対する面積の増大を抑制することができる。
D/A変換器の回路図である。 オペアンプの回路図である。 D/A変換器の動作説明図である。 D/A変換器の動作説明のための回路図である。 D/A変換器の動作説明図である。 D/A変換器の回路図である。 オペアンプの回路図である。 オペアンプの回路図である。 (a)(b)はスイッチの回路図である。 D/A変換器の動作説明図である。 D/A変換器の回路図である。 オペアンプ及びスイッチの回路図である。 制御信号生成回路の回路図である。 D/A変換器の動作説明図である。 オペアンプ及びスイッチの回路図である。 オペアンプ及びスイッチの等価回路図である。 オペアンプ及びスイッチの回路図である。 制御信号生成回路の回路図である。 制御信号生成回路の動作説明図である。 スイッチ制御の説明図である。 D/A変換器の動作説明図である。 オペアンプ及びスイッチの回路図である。 オペアンプの動作特性図である。 従来のD/A変換器の回路図である。 従来のD/A変換器の動作説明図である。 従来のD/A変換器の回路図である。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、D/A変換器10は、6ビットのデジタル入力信号D5〜D0に応じた電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。なお、信号D5は最上位ビット(MSB)であり、信号D0は最下位ビット(LSB)である。
D/A変換器10は、2つのD/A変換回路11,13と、バッファ回路12を有している。
第1のD/A変換回路11は、デジタル入力信号D5〜D0のうち、下位3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に応じて、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電位差を分圧した電圧のアナログ信号VAを出力する。
バッファ回路12は、第1のD/A変換回路11から出力されるアナログ信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。
第2のD/A変換回路13は、デジタル入力信号D5〜D0のうち、上位3ビットのデジタル入力信号D5〜D3に応じて高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電位差を分圧した電圧と、バッファ回路12から出力されるアナログ信号VB(第1のD/A変換回路11のアナログ信号VA)の電圧に基づく電圧のアナログ信号VOUTを出力する。
第1のD/A変換回路11は、R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路であり、抵抗網20を有している。抵抗網20は、抵抗21〜26を含む。抵抗21,22の抵抗値は互いに等しく、所定の抵抗値Rに設定されている。抵抗21,22は第1抵抗の一例である。抵抗23〜26の抵抗値は、抵抗21,22の抵抗値Rの2倍(2R)に設定されている。抵抗23〜25は第2抵抗の一例、抵抗26は第3抵抗の一例である。図1において、各抵抗21〜26の抵抗値を判りやすくするため、抵抗21,22を1つの抵抗シンボルにて示し、抵抗23〜26を2つの抵抗シンボルにて示す。なお、抵抗値2Rの抵抗23〜26を、抵抗値Rの抵抗を2つ直列に接続してもよい。
抵抗21,22は互いに直列接続されている。抵抗21,22の各ノードには抵抗23〜26の第1端子が接続されている。詳述すると、抵抗21の第1端子(図において右側端子)は抵抗23の第1端子に接続され、抵抗21の第2端子と抵抗22の第1端子(図において右側端子)の間のノードは抵抗24の第1端子に接続され、抵抗22の第2端子は抵抗25の第1端子に接続されている。また、抵抗22の第2端子は抵抗26の第1端子に接続されている。
抵抗23〜26の第2端子はスイッチ31〜34にそれぞれ接続されている。
スイッチ31は、2つのトランジスタ31a,31bを含む。トランジスタ31aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ31bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ31aのソース端子は高電位電圧VDレベルの配線15Hに接続され、トランジスタ31aのドレイン端子は抵抗23の第2端子とトランジスタ31bのドレイン端子に接続されている。トランジスタ31bのソース端子は低電位電圧GNDレベルの配線15Lに接続されている。トランジスタ31aのゲート端子はトランジスタ31bのゲート端子とインバータ回路35の出力端子に接続され、そのインバータ回路35の入力端子にはデジタル入力信号D2が供給される。
両トランジスタ31a,31bは、デジタル入力信号D2の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ31aがオンすると、抵抗23の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ31bがオンすると、抵抗23の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
同様に、スイッチ32は、配線15Hと配線15Lの間に直列接続された2つのトランジスタ32a,32bを含む。トランジスタ32aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ32bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。両トランジスタ32a,32bのドレイン端子は互いに接続され、その接続点は抵抗24の第2端子に接続されている。トランジスタ32a,32bのゲート端子は互いに接続され、その接続点はインバータ回路36の出力端子に接続され、そのインバータ回路36の入力端子にはデジタル入力信号D1が供給される。従って、両トランジスタ32a,32bは、デジタル入力信号D1の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ32aがオンすると、抵抗24の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ32bがオンすると、抵抗24の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
同様に、スイッチ33は、配線15Hと配線15Lの間に直列接続された2つのトランジスタ33a,33bを含む。トランジスタ33aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ33bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。両トランジスタ33a,33bのドレイン端子は互いに接続され、その接続点は抵抗25の第2端子に接続されている。トランジスタ33a,33bのゲート端子は互いに接続され、その接続点はインバータ回路37の出力端子に接続され、そのインバータ回路37の入力端子にはデジタル入力信号D0が供給される。従って、両トランジスタ33a,33bは、デジタル入力信号D0の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ33aがオンすると、抵抗25の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ33bがオンすると、抵抗25の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
抵抗26の第2端子が接続されたスイッチ34はトランジスタ34bを含む。トランジスタ34bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ34bのドレイン端子は抵抗26の第2端子に接続され、ソース端子は配線15Lに接続され、ゲート端子は配線15Hに接続されている。従って、トランジスタ34bはオンし、抵抗26の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路において、各トランジスタ31a〜33a,31b〜34bのオン抵抗値は0(ゼロ)〔Ω〕が理想的である。これは、トランジスタを介して配線15H,15Lに接続される抵抗の端子電圧が互いに等しいことを理想としているためである。また、R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路において、各抵抗21〜26に流れる電流量は、設定コード、即ちデジタル入力信号D2〜D0の値(「0」または「1」)に応じて変化する。各トランジスタのオン抵抗値が互いに等しい場合、電流量の変化は、抵抗23〜26の端子電圧の変動を招く。
このため、各トランジスタ31a〜33a,31b〜34bのトランジスタサイズは、デジタル入力信号D2〜D0に応じて重み付けされている。例えば、トランジスタ33aのトランジスタサイズを基準サイズ(×1)とし、この基準サイズに対して、トランジスタ32aは2倍(×2)のトランジスタサイズ、トランジスタ31aは4倍(×4)のトランジスタサイズに設定されている。同様に、トランジスタ33bのトランジスタサイズ(×1)に対して,トランジスタ32bは2倍(×2)のトランジスタサイズ、トランジスタ31bは4倍(×4)のトランジスタサイズに設定されている。そして、トランジスタ34bのトランジスタサイズは、トランジスタ33bのトランジスタサイズと等しいサイズ(×1)に設定されている。
なお、トランジスタサイズが2倍に設定されたトランジスタ32aは、例えば、トランジスタ33aと同じサイズに形成され互いに並列に接続された2個のトランジスタとして良い。同様に、トランジスタサイズが4倍に設定されたトランジスタ31aは、例えば、トランジスタ33aと同じサイズに形成され互いに並列に接続された4個のトランジスタとして良い。同様に、トランジスタサイズが2倍に設定されたトランジスタ32bは、例えば、トランジスタ33bと同じサイズに形成され互いに並列に接続された2個のトランジスタとして良い。また、トランジスタサイズが4倍に設定されたトランジスタ31bは、例えば、トランジスタ33bと同じサイズに形成され互いに並列に接続された4個のトランジスタとして良い。
各スイッチ31〜33は、デジタル入力信号D2〜D0に応じて、抵抗23〜25の第2端子を、高電位電圧VDレベルの配線15Hと低電位電圧GNDレベルの配線15Lの何れか一方に接続する。これにより、第1のD/A変換回路11は、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの電圧差を、各抵抗21〜26の抵抗値と、オンしたトランジスタのオン抵抗値によって分圧した電圧のアナログ信号VAを生成する。
バッファ回路12は、オペアンプ(演算増幅器)60を含む。このオペアンプ60の非反転入力端子は、第1のD/A変換回路11の抵抗網20に含まれる抵抗21,23の間のノード27(出力ノード)に接続され、アナログ信号VAが供給される。オペアンプ60は、出力端子と反転入力端子が互いに接続され、電圧フォロワになる。このオペアンプ60は、信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。
第2のD/A変換回路13は、第1のD/A変換回路11と同様に、R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路であり、抵抗網40を有している。抵抗網40は、抵抗41〜46を含む。抵抗41,42は互いに直列接続されている。抵抗41,42は第1抵抗の一例である。抵抗43〜45は第2抵抗の一例、抵抗46は第3抵抗の一例である。抵抗41,42の各ノードには抵抗43〜46の第1端子が接続されている。詳述すると、抵抗41の第1端子(図において右側端子)は抵抗43の第1端子に接続され、抵抗41の第2端子と抵抗42の第1端子(図において右側端子)の間のノードは抵抗44の第1端子に接続され、抵抗42の第2端子は抵抗45の第1端子に接続されている。また、抵抗42の第2端子は抵抗46の第1端子に接続されている。抵抗46の第2端子はバッファ回路12の出力端子(オペアンプ60の出力端子)に接続されている。
抵抗43〜45の第2端子はスイッチ51〜53に接続されている。
スイッチ51は、2つのトランジスタ51a,51bを含む。トランジスタ51aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ51bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ51aのソース端子は高電位電圧VDレベルの配線15Hに接続され、トランジスタ51aのドレイン端子は抵抗43の第2端子とトランジスタ51bのドレイン端子に接続されている。トランジスタ51bのソース端子は低電位電圧GNDレベルの配線15Lに接続されている。トランジスタ51aのゲート端子はトランジスタ51bのゲート端子とインバータ回路55の出力端子に接続され、そのインバータ回路55の入力端子にはデジタル入力信号D5が供給される。
両トランジスタ51a,51bは、デジタル入力信号D5の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ51aがオンすると、抵抗43の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ51bがオンすると、抵抗43の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
同様に、スイッチ52は、配線15Hと配線15Lの間に直列接続された2つのトランジスタ52a,52bを含む。トランジスタ52aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ52bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。両トランジスタ52a,52bのドレイン端子は互いに接続され、その接続点は抵抗44の第2端子に接続されている。トランジスタ52a,52bのゲート端子は互いに接続され、その接続点はインバータ回路56の出力端子に接続され、そのインバータ回路56の入力端子にはデジタル入力信号D4が供給される。従って、両トランジスタ52a,52bは、デジタル入力信号D4の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ52aがオンすると、抵抗44の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ52bがオンすると、抵抗44の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
同様に、スイッチ53は、配線15Hと配線15Lの間に直列接続された2つのトランジスタ53a,53bを含む。トランジスタ53aは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ53bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。両トランジスタ53a,53bのドレイン端子は互いに接続され、その接続点は抵抗45の第2端子に接続されている。トランジスタ53a,53bのゲート端子は互いに接続され、その接続点はインバータ回路57の出力端子に接続され、そのインバータ回路57の入力端子にはデジタル入力信号D3が供給される。従って、両トランジスタ53a,53bは、デジタル入力信号D3の論理レベル(「1」又は「0」)に応じて相補的にオンオフする。トランジスタ53aがオンすると、抵抗45の第2端子に高電位電圧VDが供給され、トランジスタ53bがオンすると、抵抗45の第2端子に低電位電圧GNDが供給される。
R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路において、各トランジスタ51a〜53a,51b〜53bのオン抵抗値は0(ゼロ)〔[Ω〕が理想的である。これは、トランジスタを介して配線15H,15Lに接続される抵抗の端子電圧が互いに等しいことを理想としているためである。また、R−2Rラダー抵抗型D/A変換回路において、各抵抗41〜46に流れる電流量は、設定コード、即ちデジタル入力信号D5〜D3の値(「0」または「1」)に応じて変化する。各トランジスタのオン抵抗値が互いに等しい場合、電流量の変化は、抵抗43〜46の端子電圧の変動を招く。
このため、各トランジスタ51a〜53a,51b〜53bのトランジスタサイズは、デジタル入力信号D5〜D3に応じて重み付けされている。例えば、トランジスタ53aのトランジスタサイズを基準サイズ(×1)とし、この基準サイズに対して、トランジスタ52aは2倍(×2)のトランジスタサイズ、トランジスタ51aは4倍(×4)のトランジスタサイズに設定されている。同様に、トランジスタ53bのトランジスタサイズ(×1)に対して,トランジスタ52bは2倍(×2)のトランジスタサイズ、トランジスタ51bは4倍(×4)のトランジスタサイズに設定されている。
なお、トランジスタサイズが2倍に設定されたトランジスタ52aは、例えば、トランジスタ53aと同じサイズに形成され互いに並列に接続された2個のトランジスタとして良い。同様に、トランジスタサイズが4倍に設定されたトランジスタ51aは、例えば、トランジスタ53aと同じサイズに形成され互いに並列に接続された4個のトランジスタとして良い。同様に、トランジスタサイズが2倍に設定されたトランジスタ52bは、例えば、トランジスタ53bと同じサイズに形成され互いに並列に接続された2個のトランジスタとして良い。また、トランジスタサイズが4倍に設定されたトランジスタ51bは、例えば、トランジスタ53bと同じサイズに形成され互いに並列に接続された4個のトランジスタとして良い。
各スイッチ51〜53は、デジタル入力信号D5〜D3に応じて、抵抗43〜45の第2端子を、高電位電圧VDレベルの配線15Hと低電位電圧GNDレベルの配線15Lの何れか一方に接続する。これにより、第2のD/A変換回路13は、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの電圧差を、各抵抗41〜46の抵抗値と、オンしたトランジスタのオン抵抗値によって分圧した電圧を生成する。
バッファ回路12によって抵抗46の第2端子に加わるアナログ信号VBは、出力ノード47にオフセット電圧を生じさせる。このオフセット電圧は、抵抗網40の構成、即ち第2のD/A変換回路13のデジタル入力信号D5〜D3のビット数「3」と、アナログ信号VBに基づく。詳しくは、オフセット電圧は、ビット数を指数とする2のべき乗でアナログ信号VBを除した値と等しい。
次に、オペアンプ60の構成例を説明する。
図2に示すように、アナログ信号VAは第1差動対のトランジスタ61のゲート端子に印加され、アナログ信号VBは第1差動対のトランジスタ62のゲート端子に印加される。トランジスタ61,62は例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ61,62のソース端子は互いに接続され、その接続点はトランジスタ61,62のバイアス電流を流す電流源63の第1端子に接続され、電流源63の第2端子は低電位電圧GNDレベルの配線76に接続されている。
また、アナログ信号VAは第2差動対のトランジスタ64のゲート端子に印加され、アナログ信号VBは第2差動対のトランジスタ65のゲート端子に印加される。トランジスタ64,65は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ64,65のソース端子は互いに接続され、その接続点はトランジスタ64,65のバイアス電流を流す電流源66の第2端子に接続され、電流源66の第1端子は高電位電圧VDレベルの配線77に接続されている。
トランジスタ61,62のドレイン端子はトランジスタ67,68にそれぞれ接続されている。トランジスタ67,68は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ67のドレイン端子はトランジスタ61のドレイン端子に接続されて、ソース端子は配線77に接続されている。さらに、トランジスタ67のドレイン端子は同トランジスタ67のゲート端子とトランジスタ69のゲート端子に接続されている。トランジスタ69は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ69のソース端子は配線77に接続され、ドレイン端子はトランジスタ71に接続されている。
同様に、トランジスタ68のドレイン端子はトランジスタ62のドレイン端子に接続されて、ソース端子は配線77に接続されている。さらに、トランジスタ68のドレイン端子は同トランジスタ68のゲート端子とトランジスタ70のゲート端子に接続されている。トランジスタ70は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ70のソース端子は配線77に接続され、ドレイン端子はトランジスタ72に接続されている。
トランジスタ71,72は、例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ71,72のソース端子は配線76に接続されている。トランジスタ71のドレイン端子はトランジスタ64のドレイン端子に接続され、トランジスタ72のドレイン端子はトランジスタ65のドレイン端子に接続されている。さらに、トランジスタ72のドレイン端子はトランジスタ72のゲート端子とトランジスタ71のゲート端子に接続されている。
トランジスタ71のドレイン端子は出力段のトランジスタ73のゲート端子に接続されている。トランジスタ73は、例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ73のソース端子は配線76に接続され、ドレイン端子は抵抗74の第2端子に接続され、抵抗74の第1端子は配線77に接続されている。そして、抵抗74とトランジスタ73の間の出力ノード75からアナログ信号VBが出力される。
上記のオペアンプ60は、入出力電圧範囲が電源電圧範囲(低電位電圧GNDから高電位電圧VDの範囲)である。このオペアンプ60は、レイル・ツー・レイル(RAIL to RAIL)型オペアンプ回路の一例である。
次に、D/A変換器10の作用を説明する。
図4は、3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に対応するD/A変換器の回路を示す。このD/A変換器は、抵抗81〜86を含む抵抗網を有している。各抵抗81〜86は、図1に示す抵抗21〜26とそれぞれ同じ抵抗値に設定されている。また、このD/A変換器は、デジタル入力信号D2〜D0に応じて抵抗83〜85の第2端子(図において下側端子)に、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの何れかを供給するためのスイッチ91〜93、インバータ回路95〜97を有している。スイッチ91〜93は、図1に示すスイッチ31〜33と同様である。
このD/A変換回路において、抵抗86には電圧源E1が接続されている。この電圧源E1は可変電圧源であり、参照電圧Vrefを抵抗86に供給する。また、この電圧源E1は、D/A変換回路に対して十分に低いインピーダンスを有し、参照電圧Vrefの電圧値に変動を生じさせることなく、抵抗86に対して電流を流入/流出(Sink/Source)するものである。
一例として、参照電圧Vrefを低電位電圧GND(0(ゼロ)V)とする。このとき、D/A変換回路は、図24に示すD/A変換器と同様に動作する。従って、アナログ信号VOUTは、図25に示す電圧値となる。
次に、参照電圧Vrefを、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの中間電圧とする。例えば、高電位電圧VDを6.40〔V〕、低電位電圧GNDを0〔V〕とすると、参照電圧Vrefは3.20〔V〕となる。例えば、デジタル入力信号D2〜D0の各ビットを[000]とすると、アナログ信号VOUTは0.40〔V〕となる。また、デジタル入力信号D2〜D0の各ビットを[001]とすると、アナログ信号VOUTは1.20〔V〕となる。参照電圧Vrefを0〔V〕とした時の各電圧値はそれぞれ0〔V〕,0.8〔V〕となる。
従って、このD/A変換回路は、ビット数「3」を指数とする2のべき乗(2)で参照電圧Vrefを除した値をオフセット値(=Vref/8)とする。そして、D/A変換回路は、デジタル入力信号D2〜D0に応じて高電位電圧VDと低電位電圧GNDの電圧差を分圧した電圧にオフセット値を加えた電圧のアナログ信号VOUTを出力する。
アナログ信号VOUTは、デジタル入力信号D2〜D0の論理値と参照電圧Vrefの組み合わせにより、図5に示すように、16通りの値を取りうる。つまり、2種類(0〔V〕,3.20〔V〕)の参照電圧Vrefを抵抗86に印加することにより、D/A変換回路は、4ビットのデジタル入力信号に対応するアナログ信号VOUTを出力する。
図1に示す第1のD/A変換回路11は、3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に応じて高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を分圧した電圧値のアナログ信号VAを出力する。バッファ回路12は、第1のD/A変換回路11のアナログ信号VAと等しい電圧の信号VBを出力する。第2のD/A変換回路13は、図4に示すD/A変換回路と同様に、抵抗46にバッファ回路12のアナログ信号VBが印加される。
従って、第2のD/A変換回路13は、ビット数「3」を指数とする2のべき乗(2)でバッファ回路12のアナログ信号VB(=アナログ信号VA)を除した値をオフセット値(=VB/8=VA/8)とする。そして、第2のD/A変換回路13は、デジタル入力信号D5〜D3に応じて高電位電圧VDと低電位電圧GNDの電圧差を分圧した電圧にオフセット値を加えた電圧のアナログ信号VOUTを出力する。これにより、D/A変換器10は、6ビットのデジタル入力信号D5〜D0に応じて、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を分圧した電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。高電位電圧VD=6.40〔V〕、低電位電圧GND=0〔V〕の場合における、デジタル入力信号D5〜D0とアナログ信号VOUTの電圧値を、図3に示す。尚、コードはデジタル入力信号D5〜D0により示される2進数を10進数で表わしたものである。
また、第1のD/A変換回路11は、バッファ回路12の入力端子に接続され、バッファ回路12の出力端子は第2のD/A変換回路13に接続されている。つまり、6ビットのデジタル入力信号D5〜D0に対応するD/A変換器10は、バッファ回路12により、下位3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に対応する第1のD/A変換回路11と、上位3ビットのデジタル入力信号D5〜D3に対応する第2のD/A変換回路13と分割されている。
バッファ回路12は、アナログ信号VBが反転入力端子に帰還されたオペアンプ60、つまり電圧フォロワ回路を含む。このようなバッファ回路12は、第2のD/A変換回路13に流れる電流によらず、第1のD/A変換回路11のアナログ信号VAの電圧値と等しい電圧値の信号VBを出力する。つまり、第2のD/A変換回路13に流れる電流は、第1のD/A変換回路11に影響を与えない。
従って、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、互いのトランジスタのサイズに相関関係を持つ必要がない。つまり、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、それぞれの回路内において、デジタル入力信号に対応するサイズのトランジスタを有していればよい。具体的には、最上位ビットのデジタル入力信号D5に応答するトランジスタ51a,51bは、第2のD/A変換回路13において最下位ビットとなるデジタル入力信号D3に応答するトランジスタ53a,53bのサイズの4倍(×4)であれば良く、最下位ビットのデジタル入力信号D0に応答するトランジスタ33a,33bのサイズの32倍(×32,図26参照)である必要はない。
このように、各D/A変換回路11,13は、それぞれの回路内において、デジタル入力信号に対応するサイズのトランジスタを含む。例えば、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13のそれぞれにおいて最下位ビットとなる入力信号D0,D3に応答するトランジスタ33a,33b,53a,53bのトランジスタサイズを、製造プロセスにおいて作成可能な最小サイズとすることができる。すると、第2のD/A変換回路13を形成する領域の面積は、第1のD/A変換回路11を形成する領域の面積と等しくなる。従って、この6ビットのD/A変換器10の面積は、図26に示すD/A変換器の面積よりも小さくなる。
なお、複数のトランジスタ間における特性(オン抵抗値等)の相対精度は、素子面積の平方根の逆数に比例する傾向を示す。従って、トランジスタサイズを大きくすることにより、高い相対精度のトランジスタを得ることが可能となる。従って、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13のそれぞれに含まれるトランジスタのサイズを、例えば、製造プロセスにおいて作成可能な最小サイズの2倍としても、図26に示すD/A変換器の面積よりも小さな面積のD/A変換器を形成することが可能となる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)D/A変換器10は、6ビットのデジタル入力信号D5〜D0に応じた電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。D/A変換器10は、デジタル入力信号D2〜D0が供給される第1のD/A変換回路11と、デジタル入力信号D5〜D3が供給される第2のD/A変換回路13を有している。第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、バッファ回路12を介して接続されている。バッファ回路12は、負帰還されたオペアンプ60を含み、第1のD/A変換回路11のアナログ信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。
バッファ回路12は、第2のD/A変換回路13に流れる電流によらず、第1のD/A変換回路11のアナログ信号VAの電圧値と等しい電圧値の信号VBを出力する。つまり、第2のD/A変換回路13に流れる電流は、第1のD/A変換回路11に影響を与えない。従って、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、互いのトランジスタのサイズに相関関係を持つ必要がない。つまり、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13は、それぞれの回路内において、デジタル入力信号に対応するサイズのトランジスタを有していればよい。
これにより、上位のデジタル入力信号D5〜D3に応答するトランジスタ51a〜53a,51b〜53bのトランジスタサイズを、従来例と比べて小さくすることができる。従って、デジタル入力信号の多ビット化に対して、D/A変換器の面積の増大を抑制することができる。
(2)第1のD/A変換回路11において、デジタル入力信号D2,D1に対応するトランジスタ31a,31b,32a,32bのトランジスタサイズを、最下位ビットのデジタル入力信号D0に対応するトランジスタ33a,33bのトランジスタサイズに対して2のべき乗の比率(×4,×2)で設定する。同様に、第2のD/A変換回路13において、デジタル入力信号D5,D4に対応するトランジスタ51a,51b,52a,52bのトランジスタサイズを、最下位ビットのデジタル入力信号D3に対応するトランジスタ53a,53bのトランジスタサイズに対して2のべき乗の比率(×4,×2)で設定する。
従って、それぞれのD/A変換回路11,13において最下位のデジタル入力信号D0,D3に対応するトランジスタ33a,33b,53a,53bのトランジスタサイズを、製造技術によって制限される最小サイズよりも大きくしても、D/A変換器10全体の面積は、図26に示す6ビットのD/A変換器の面積よりも十分に小さい。従って、製造技術による制限を受けることなく、D/A変換器10を形成することができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を図6〜図10に従って説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明の全て又は一部を省略する。
図6に示すように、D/A変換器10aは、第1のD/A変換回路11と、バッファ回路12aと、第2のD/A変換回路13を有している。
図6に示すように、バッファ回路12aは、2つのオペアンプ100,110と、2つのスイッチSW2a,SW2bを有している。オペアンプ100は第1増幅回路の一例、オペアンプ110は第2増幅回路の一例である。
第1のオペアンプ100の非反転入力端子は、第1のD/A変換回路11の抵抗網20に含まれる抵抗21,23の間のノード27(出力ノード)に接続され、アナログ信号VAが供給される。オペアンプ100は、出力端子と反転入力端子が互いに接続され、電圧フォロワになる。このオペアンプ100は、信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。オペアンプ100の出力端子はスイッチSW2aの第1端子に接続され、スイッチSW2aの第2端子は第2のD/A変換回路13の抵抗網40に含まれる抵抗46に接続されている。
第2のオペアンプ110の非反転入力端子は、第1のD/A変換回路11の抵抗網20に含まれる抵抗21,23の間のノード27(出力ノード)に接続され、アナログ信号VAが供給される。オペアンプ110は、出力端子と反転入力端子が互いに接続され、電圧フォロワになる。このオペアンプ110は、信号VAと等しい電圧のアナログ信号VBを出力する。オペアンプ110の出力端子はスイッチSW2bの第1端子に接続され、スイッチSW2bの第2端子は第2のD/A変換回路13の抵抗網40に含まれる抵抗46に接続されている。
図7に示すように、第1のオペアンプ100は、トランジスタ101〜104と電流源105を含む。トランジスタ101,102は例えばNチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ103,104は例えばPチャネルMOSトランジスタである。アナログ信号VAは差動対のトランジスタ101のゲート端子に印加される。トランジスタ101のソース端子とトランジスタ102のソース端子は互いに接続され、その接続点は電流源105の第1端子に接続され、電流源105の第2端子は低電位電圧GNDレベルの配線106に接続されている。トランジスタ101,102のドレイン端子はトランジスタ103,104のドレイン端子にそれぞれ接続され、トランジスタ103,104のソース端子は高電位電圧VDレベルの配線107に接続されている。トランジスタ103のドレイン端子はトランジスタ103のゲート端子とトランジスタ104のゲート端子に接続されている。差動対のトランジスタ102のゲート端子はトランジスタ102のドレイン端子に接続されている。そして、出力ノードとなるトランジスタ102のドレイン端子から信号V1を出力する。
図8に示すように、第2のオペアンプ110は、トランジスタ111〜114と電流源115を含む。トランジスタ111,112は例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタ113,114は例えばNチャネルMOSトランジスタである。アナログ信号VAは差動対のトランジスタ111のゲート端子に印加される。トランジスタ111のソース端子とトランジスタ112のソース端子は互いに接続され、その接続点は電流源115の第2端子に接続され、電流源115の第1端子は高電位電圧VDレベルの配線116に接続されている。トランジスタ111,112のドレイン端子はトランジスタ113,114のドレイン端子にそれぞれ接続され、トランジスタ113,114のソース端子は低電位電圧GNDレベルの配線117に接続されている。トランジスタ113のドレイン端子はトランジスタ113のゲート端子とトランジスタ114のゲート端子に接続されている。差動対のトランジスタ112のゲート端子はトランジスタ112のドレイン端子に接続されている。そして、出力ノードとなるトランジスタ112のドレイン端子から信号V2を出力する。
図9(a)に示すように、第1のスイッチSW2aは、互いに並列接続されたPチャネルMOSトランジスタ121及びNチャネルMOSトランジスタ122と、インバータ回路123を含む。インバータ回路123にはデジタル入力信号D2が供給される。このデジタル入力信号D2は、NチャネルMOSトランジスタ122のゲート端子に供給される。インバータ回路123は、デジタル入力信号D2を論理反転した信号S1xを出力する。この信号S1xは、PチャネルMOSトランジスタ121のゲート端子に供給される。
図9(b)に示すように、第2のスイッチSW2bは、互いに並列接続されたPチャネルMOSトランジスタ124及びNチャネルMOSトランジスタ125と、インバータ回路126を含む。インバータ回路126にはデジタル入力信号D2が供給される。このデジタル入力信号D2は、PチャネルMOSトランジスタ124のゲート端子に供給される。インバータ回路126は、デジタル入力信号D2を論理反転した信号S2xを出力する。この信号S2xは、NチャネルMOSトランジスタ125のゲート端子に供給される。
第1のスイッチSW2aと第2のスイッチSW2bは、デジタル入力信号D2に応答して相補的にオンオフする。例えば、デジタル入力信号D2が論理値「1」(Hレベル)のとき、第1のスイッチSW2aはオンし、第2のスイッチSW2bはオフする。また、デジタル入力信号D2が論理値「0」(Lレベル)のとき、第1のスイッチSW2aはオフし、第2のスイッチSW2bはオンする。
第1のオペアンプ100は、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧範囲において、高電位電圧VD側を入力許容範囲とする高電圧用オペアンプである。第2のオペアンプ110は、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧範囲において、低電位電圧GND側を入力許容範囲とする低電圧用オペアンプである。
図6に示す第1のD/A変換回路11は、3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に応じて、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を分圧した電圧のアナログ信号VAを生成する。従って、第1のD/A変換回路11は、デジタル入力信号D2が「1」(Hレベル)のとき、高電位電圧VDから中間電圧(=(VD)/2)までの範囲内の電圧値を持つアナログ信号VAを生成する。従って、Hレベルのデジタル入力信号D2に応答してオンするスイッチSW2aを介して、高電圧用の第1のオペアンプ100の出力信号V1をアナログ信号VBとして第2のD/A変換回路13に供給する。
同様に、第1のD/A変換回路11は、デジタル入力信号D2が「0」(Lレベル)のとき、中間電圧(=(VD)/2)から低電位電圧GNDまでの範囲内の電圧値を持つアナログ信号VAを生成する。従って、Lレベルのデジタル入力信号D2に応答してオンするスイッチSW2bを介して、低電圧用の第2のオペアンプ110の出力信号V2をアナログ信号VBとして第2のD/A変換回路13に供給する。
デジタル入力信号D5〜D0に対するスイッチSW2a,SW2bの制御と、信号VA,VB及びアナログ信号VOUTの電圧値を図10に示す。なお、コードはデジタル入力信号D5〜D0により示される2進数を10進数で表わしたものである。また、信号VA,VB,アナログ信号VOUTの電圧値は、高電位電圧VD=6.40〔V〕、低電位電圧GND=0〔V〕としたときの値である。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(3)バッファ回路12aは、高電圧用の第1のオペアンプ100と、低電圧用の第2のオペアンプ110を有している。第1のオペアンプ100の出力端子は第1のスイッチSW2aを介して第2のD/A変換回路13に接続される。同様に、第2のオペアンプ110の出力端子は第2のスイッチSW2bを介して第2のD/A変換回路13に接続される。第1のスイッチSW2aと第2のスイッチSW2bは、デジタル入力信号D2に応じて相補的にオンオフする。
従って、第1のスイッチSW2aと第2のスイッチSW2bによって接続経路を切替える。これにより、構成が簡略化されたオペアンプ100,110を用いることができ、バッファ回路12aの面積縮小を図ることができる。
(第三実施形態)
以下、第三実施形態を図11〜図14に従って説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、D/A変換器10bは、第1のD/A変換回路11と、バッファ回路12bと、第2のD/A変換回路13bを有している。また、D/A変換器10bは、図13に示す制御信号生成回路14bを有している。
第2のD/A変換回路13bは、抵抗46の第2端子(ノード48)と低電位電圧GNDレベルの配線15Lとの間に接続されたスイッチ54を含む。このスイッチ54は、トランジスタ54bを含む。トランジスタ54bは例えばNチャネルMOSトランジスタである。このトランジスタ54bは、第2のD/A変換回路13bにおいて最下位ビットであるデジタル入力信号D3によりオンオフするトランジスタ53bと同じサイズ(×1)にて形成されている。
トランジスタ54bのドレイン端子は抵抗46の第2端子に接続され、ソース端子は配線15Lに接続されている。トランジスタ54bのゲート端子には図13に示す制御信号生成回路14bにより生成される制御信号DLが供給される。トランジスタ54bは、制御信号DLに応答してオンオフする。従って、トランジスタ54bは、制御信号DLに応じて、抵抗46と配線15Lとを接離する。
図12に示すように、スイッチSW3aは、互いに並列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ131とNチャネルMOSトランジスタ132を含む。トランジスタ132のゲート端子には図13に示す制御信号生成回路14bにより生成される制御信号SCaが供給される。例えば、スイッチSW3aは図示しないインバータ回路を含み、このインバータ回路によって制御信号SCaを論理反転した信号がトランジスタ131のゲート端子に供給される。
同様に、スイッチSW3bは、互いに並列に接続されたPチャネルMOSトランジスタ133とNチャネルMOSトランジスタ134を含む。トランジスタ134のゲート端子には図13に示す制御信号生成回路14bにより生成される制御信号SCbが供給される。スイッチSW3bは図示しないインバータ回路を含み、このインバータ回路によって制御信号SCbを論理反転した信号がトランジスタ133のゲート端子に供給される。
図13に示すように、制御信号生成回路14bは、デジタル入力信号D2と等しいレベルの制御信号SCaを出力する。制御信号生成回路14bは、ノア回路141〜143を含む。ノア回路141はデジタル入力信号D1,D0を否定論理和演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。ノア回路142は、デジタル入力信号D2とノア回路141の出力信号を否定論理和演算した結果に応じたレベルの制御信号SCbを出力する。ノア回路143はデジタル入力信号D2,D1,D0を否定論理和演算した結果に応じたレベルの制御信号DLを出力する。
次に、このD/A変換器10bの作用を説明する。
図11に示すように、第2のD/A変換回路13bに含まれる抵抗46はスイッチ54を介して低電位電圧GNDレベルの配線15Lに接続されている。スイッチ54(トランジスタ54b)は、制御信号DLに応答してオンオフする。
図13に示す制御信号生成回路14b(ノア回路143)は、図14に示すように、デジタル入力信号D2〜D0が全てLレベルのときにHレベルの制御信号DLを出力し、それ(D2=D1=D0=L)以外のときにLレベルの制御信号DLを出力する。
図11に示すスイッチ54(トランジスタ54b)は、Hレベルの制御信号DLに応答してオンし、Lレベルの制御信号DLに応答してオフする。そして、スイッチ54がオンするとき、バッファ回路12bに含まれるスイッチSW3a,SW3bは、制御信号SCa,SCbに応答してオフする。従って、オペアンプ100,110の出力端子は、抵抗46から切り離される。これにより、第2のD/A変換回路13bに含まれる抵抗網40のノード48は、低電位電圧GNDレベルとなる。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記各実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(4)第2のD/A変換回路13bは、抵抗網40のノード48と低電位電圧GNDレベルの配線15Lの間に接続されたスイッチ54を含む。スイッチ54は、デジタル入力信号D3に応答してオンオフするトランジスタ53bと同じトランジスタサイズのトランジスタ54bを有している。
制御信号生成回路14bは、第1のD/A変換回路11に対応するデジタル入力信号D2〜D0に基づいて、デジタル入力信号D2〜D0が全てLレベルのときにHレベルの制御信号DLを出力し、それ(D2=D1=D0=L)以外のときにLレベルの制御信号DLを出力する。トランジスタ54bは、Hレベルの制御信号DLに応答してオンする。これにより、第2のD/A変換回路13bに含まれる抵抗網40のノード48を確実に低電位電圧GNDレベルとすることができる。
(第四実施形態)
以下、第四実施形態を図15,図16に従って説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明の全て又は一部を省略する。
図15に示すバッファ回路12cは、例えば図11に示すバッファ回路12bに置き換えて用いられる。なお、図1に示すバッファ回路12,図6に示すバッファ回路12aに置き換えて用いても良い。
このバッファ回路12cは、オペアンプ100,110と、スイッチSW3a,SW3bを有している。
オペアンプ100は、トランジスタ101〜104と電流源105を含む。トランジスタ104のドレイン端子は、スイッチSW3aの第1端子(図において左側端子)に接続され、スイッチSW3aの第2端子は差動対のトランジスタ102のゲート端子と、第2のD/A変換回路13bのノード48(図11参照)に接続されている。
オペアンプ110は、トランジスタ111〜114と電流源115を含む。トランジスタ114のドレイン端子は、スイッチSW3bの第1端子(図において左側端子)に接続され、スイッチSW3bの第2端子は差動対のトランジスタ112のゲート端子と、第2のD/A変換回路13bのノード48(図11参照)に接続されている。
トランジスタ102のゲート端子は、オペアンプ100の反転入力端子として機能する。従って、このオペアンプ100の反転入力端子には、第2のD/A変換回路13bのノード48における電圧が帰還される。同様に、トランジスタ112のゲート端子は、オペアンプ110の反転入力端子として機能する。従って、このオペアンプ110の反転入力端子には、第2のD/A変換回路13bのノード48における電圧が帰還される。
例えば、図11に示すように、電圧フォロワ回路のオペアンプ100は、出力端子が反転入力端子に接続される。そして、オペアンプ100の出力端子はスイッチSW3aを介して第2のD/A変換回路13bのノード48に接続される。スイッチSW3aは、オン抵抗を有する。従って、図11に示すバッファ回路12bのオペアンプ100,110は、図16の等価回路に示すように、抵抗151,152(スイッチSW3a,SW3bのオン抵抗成分)を介して、図11に示す第2のD/A変換回路13bのノード48に接続される。これらの抵抗151,152には、第2のD/A変換回路13bからの電流が流れる。その結果、抵抗151,152の両端子間に電位差を生じるため、第2のD/A変換回路13bから見て、オペアンプ100,110は低インピーダンスとならない。
これに対し、本実施形態のバッファ回路12cを適用したD/A変換器では、バッファ回路12cに含まれるオペアンプ100,110の反転入力端子として機能するトランジスタ102,112のゲート端子が第2のD/A変換回路13bのノード48(図11参照)に接続されている。従って、各トランジスタ102,112のゲート端子に帰還される電圧は、スイッチSW3a,SW3bの抵抗成分の影響を受けない。これにより、各オペアンプ100,110は、第2のD/A変換回路13bから見て、低インピーダンスとなる。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記各実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(5)高電圧用のオペアンプ100の出力端子はスイッチSW3aの第1端子に接続され、スイッチSW3aの第2端子は、第2のD/A変換回路13bと、オペアンプ100の反転入力端子に接続される。低電圧用のオペアンプ110の出力端子はスイッチSW3bの第1端子に接続され、スイッチSW3bの第2端子は、第2のD/A変換回路13bと、オペアンプ110の反転入力端子に接続される。従って、オペアンプ100,110の反転入力端子として機能するトランジスタ102,112のゲート端子に帰還される電圧は、スイッチSW3a,SW3bの抵抗成分の影響を受けない。これにより、各オペアンプ100,110は、第2のD/A変換回路13bから見て、低インピーダンスとなり、第2のD/A変換回路13bの構成に応じたアナログ信号VOUTを生成することができる。
(第五実施形態)
以下、第五実施形態を図17〜図23に従って説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明の全て又は一部を省略する。
図17に示すバッファ回路12dは、例えば図11に示すバッファ回路12bに置き換えて用いられる。なお、図1に示すバッファ回路12,図6に示すバッファ回路12aに置き換えて用いても良い。そして、このバッファ回路12dを有するD/A変換器は、図18に示す制御信号生成回路14dを含む。
図17に示すように、バッファ回路12dは、オペアンプ160,170、参照電圧生成回路180、スイッチSWA〜SWJを有している。
アナログ信号VAはスイッチSWI,SWJの第1端子に供給される。スイッチSWIの第2端子はオペアンプ160に接続され、スイッチSWJの第2端子はオペアンプ170に接続されている。
オペアンプ160は、差動対のトランジスタ161,162を有している。トランジスタ161,162は例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ161のゲート端子はスイッチSWIの第2端子に接続されている。
トランジスタ161,162のドレイン端子はトランジスタ163,164にそれぞれ接続されている。トランジスタ163,164は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ163のドレイン端子はトランジスタ161のドレイン端子に接続され、トランジスタ164のドレイン端子はトランジスタ162のドレイン端子に接続されている。トランジスタ163,164のソース端子は配線191Hに接続されている。また、トランジスタ163のドレイン端子はトランジスタ163,164のゲート端子に接続されている。
トランジスタ161,162のソース端子は互いに接続され、その接続点はトランジスタ165に接続されている。トランジスタ165は例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ165のドレイン端子はトランジスタ161,162のソース端子に接続され、トランジスタ165のソース端子は配線191Lに接続されている。トランジスタ165のゲート端子はトランジスタ166に接続されている。
トランジスタ166は例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ166のソース端子は配線191Lに接続されている。トランジスタ166のドレイン端子はトランジスタ165,166のゲート端子に接続されている。また、トランジスタ166のドレイン端子は電流源167の第2端子に接続され、電流源167の第1端子は配線191Hに接続されている。
トランジスタ162のドレイン端子とトランジスタ164のドレイン端子の間の出力ノード168はスイッチSWAの第1端子に接続され、スイッチSWAの第2端子は、第2のD/A変換回路13bのノード48(図11参照)に接続される。スイッチSWEの第1端子は、スイッチSWAの第1端子に接続され、スイッチSWEの第2端子は、差動対のトランジスタ162のゲート端子と、スイッチSWCの第1端子に接続されている。スイッチSWCの第2端子はスイッチSWAの第2端子に接続されている。
オペアンプ170は、差動対のトランジスタ171,172を有している。トランジスタ171,172は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ171のゲート端子はスイッチSWJの第2端子に接続されている。
トランジスタ171,172のドレイン端子はトランジスタ173,174にそれぞれ接続されている。トランジスタ173,174は例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ173のドレイン端子はトランジスタ171のドレイン端子に接続され、トランジスタ174のドレイン端子はトランジスタ172のドレイン端子に接続されている。トランジスタ173,174のソース端子は配線191Lに接続されている。また、トランジスタ173のドレイン端子はトランジスタ173,174のゲート端子に接続されている。
トランジスタ171,172のソース端子は互いに接続され、その接続点はトランジスタ175に接続されている。トランジスタ175は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ175のドレイン端子はトランジスタ171,172のソース端子に接続され、トランジスタ175のソース端子は配線191Hに接続されている。トランジスタ175のゲート端子はトランジスタ176に接続されている。
トランジスタ176は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタ176のソース端子は配線191Hに接続されている。トランジスタ176のドレイン端子はトランジスタ175,176のゲート端子に接続されている。また、トランジスタ176のドレイン端子は電流源177の第1端子に接続され、電流源177の第2端子は配線191Lに接続されている。
トランジスタ172のドレイン端子とトランジスタ174のドレイン端子の間の出力ノード178はスイッチSWBの第1端子に接続され、スイッチSWBの第2端子は、第2のD/A変換回路13bのノード48(図11参照)に接続される。スイッチSWFの第1端子は、スイッチSWBの第1端子に接続され、スイッチSWFの第2端子は、差動対のトランジスタ172のゲート端子と、スイッチSWDの第1端子に接続されている。スイッチSWDの第2端子はスイッチSWBの第2端子に接続されている。
参照電圧生成回路180は、高電位電圧VDレベルの配線191Hと、低電位電圧GNDレベルの配線191Lの間に直列接続された2つの抵抗181,182を有している。両抵抗181,182は、互いに同じ抵抗値に設定されている。従って、参照電圧生成回路180は、両抵抗181,182の間のノード183に、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を抵抗181,182の抵抗値により分圧した値の参照電圧VRを生成する。ノード183はスイッチSWG,SWHの第1端子に接続されている。スイッチSWGの第2端子はオペアンプ160のトランジスタ161のゲート端子に接続されている。スイッチSWHの第2端子はオペアンプ170のトランジスタ171のゲート端子に接続されている。スイッチSWI,SWJは第1切替回路の一例、スイッチSWG,SWHは第2切替回路の一例である。
各スイッチSWA〜SWJには、図18に示す制御信号生成回路14dにより生成される制御信号が供給される。各スイッチSWA〜SWJは、例えば図9(a)に示すスイッチSW2aと同様であり、Hレベルの制御信号に応答してオンし、Lレベルの制御信号に応答してオフする。
制御信号生成回路14dは、ノア回路141〜143、インバータ回路144,145を有している。インバータ回路144は、デジタル入力信号D2(制御信号SCa)を論理反転したレベルの制御信号SCaxを出力する。インバータ回路145は、ノア回路142から出力される制御信号SCbを論理反転したレベルの制御信号SCbxを出力する。デジタル入力信号D2〜D0に対する各制御信号SCa,SCax,SCb,SCbx,DLの論理レベルを図19に示す。
制御信号SCaは、図17に示すスイッチSWA,SWC,SWIに供給される。制御信号SCaxは、図17に示すスイッチSWE,SWGに供給される。制御信号SCbは、図17に示すスイッチSWB,SWD,SWJに供給される。制御信号SCbxは、図17に示すスイッチSWF,SWHに供給される。
デジタル入力信号D2〜D0に対する各スイッチSWA〜SWJの状態を図20に示す。
デジタル入力信号D2〜D0の論理値に従ってバッファ回路12dの動作を説明する。
〔1〕デジタル入力信号D2〜D0が[000」の場合。
このとき、図20に示すように、スイッチSWA,SWB,SWC,SWD,SWI,SWJはオフし、スイッチSWE,SEF,SEG,SEHはオンする。
従って、図17に示すように、高電圧用のオペアンプ160の出力端子(トランジスタ164のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ162のゲート端子)は、スイッチSWA,SWCがオフすることにより図11に示すノード48から切り離される。同様に、低電圧用のオペアンプ170の出力端子(トランジスタ174のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ172のゲート端子)は、スイッチSWB,SWDがオフすることにより図11に示すノード48から切り離される。そして、図18の制御信号生成回路14dにより生成されるHレベルの制御信号DLにより図11に示すスイッチ54(トランジスタ54b)がオンする。これにより、第2のD/A変換回路13bは、低電位電圧GNDレベルをオフセット電圧とし、デジタル入力信号D5〜D3に応じて高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧差を分圧した電圧値のアナログ信号VOUTを出力する。
図17に示す高電圧用のオペアンプ160の非反転入力端子(トランジスタ161のゲート端子)には、オンしたスイッチSWGを介して、参照電圧VRが供給される。また、オペアンプ160の出力端子(トランジスタ164のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ162のゲート端子)は、オンしたスイッチSWEにより互いに接続される。従って、オペアンプ160は、トランジスタ162のゲート端子電圧V3Hを参照電圧VRと等しくするように動作する。
同様に、低電圧用のオペアンプ170の非反転入力端子(トランジスタ171のゲート端子)には、オンしたスイッチSWHを介して、参照電圧VRが供給される。また、オペアンプ170の出力端子(トランジスタ174のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ172のゲート端子)は、オンしたスイッチSWFにより互いに接続される。従って、オペアンプ170は、トランジスタ172のゲート端子電圧V3Lを参照電圧VRと等しくするように動作する。
〔2〕デジタル入力信号D2〜D0が[001」〜[011」の場合。
このとき、図20に示すように、スイッチSWA,SWC,SWIはオフし、スイッチSWE,SWGはオンする。従って、図17に示すように、高電圧用のオペアンプ160の非反転入力端子(トランジスタ161のゲート端子)には、オンしたスイッチSWGを介して参照電圧VRが供給される。また、高電圧用のオペアンプ160の出力端子(トランジスタ164のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ162のゲート端子)は、スイッチSWA,SWCがオフすることで、図11に示すノード48から切り離される。そして、オペアンプ160の出力端子及び反転入力端子は、オンしたスイッチSWEにより互いに接続される。これにより、高電圧用のオペアンプ160は、反転入力端子(トランジスタ162のゲート端子)の電圧を参照電圧VRと等しくするように動作する。
また、図20に示すように、スイッチSWB,SWD,SWJはオンし、スイッチSWF,SWHはオフする。従って、図17に示すように、低電圧用のオペアンプ170の非反転入力端子(トランジスタ171のゲート端子)にはアナログ信号VAが供給される。また、オペアンプ170の出力端子(トランジスタ174のドレイン端子)及び反転入力端子(トランジスタ172のゲート端子)は図11に示すノード48に接続される。これにより、低電圧用のオペアンプ170は、アナログ信号VAと等しい電圧値のアナログ信号VBを出力する。
〔3〕デジタル入力信号D2〜D0が[100」〜[111」の場合。
このとき、図20に示すように、スイッチSWA,SWC,SWIはオンし、スイッチSWE,SWGはオフする。また、スイッチSWB,SWD,SWJはオフし、スイッチSWF,SWHはオンする。即ち、この〔3〕の場合では、上記〔2〕の場合と比べ、各スイッチSWA〜SWJが相補的にオンオフしている。従って、この〔3〕の場合、高電圧用のオペアンプ160は、アナログ信号VAと等しい電圧値のアナログ信号VBを出力する。一方、低電圧用のオペアンプ170は、反転入力端子(トランジスタ172のゲート端子)の電圧を参照電圧VRと等しくするように動作する。
デジタル入力信号D2〜D0に対する制御信号DLの論理とバッファ回路12dにおける電圧値を図21に示す。図21において、「高用」は高電圧用のオペアンプ160を示し、「低用」は低電圧用のオペアンプ170を示す。また、「入力Gate」は、オペアンプ160,170において入力側のトランジスタ161,171のゲート端子、「出力Drain」は出力側のトランジスタ164,174のドレイン端子、「出力Gate」は出力側のトランジスタ162,172のゲート端子をそれぞれ示す。なお、図21に示す電圧値は、高電位電圧VD=6.40〔V〕、低電位電圧GND=0〔V〕とした時の値である。
尚、参照電圧VRは3.20〔V〕であるが、アナログ信号VAも同様に3.20〔V〕である場合があるため、両者を区別するために参照電圧VRにより設定される端子電圧を「VR」として示している。また、デジタル入力信号D5〜D3(図11参照)に依存する端子電圧を「Vf」として示している。
上記したように、下位3ビットのデジタル入力信号D2〜D0に対し、[001」〜[011」の場合にはオペアンプ160のトランジスタ161に参照電圧VRを供給し、[100」〜[111」の場合にはオペアンプ170のトランジスタ171に参照電圧VRを供給した。これらは、バッファ回路12dの動作速度、ひいてはバッファ回路12dを有するD/A変換器の動作速度の高速化を可能とする。
図22は、比較例のバッファ回路12eを示す回路図である。このバッファ回路12eは、オペアンプ200,210と、スイッチ221,222を含む。第1のオペアンプ200は、高電位電圧VDレベルの配線231Hと低電位電圧GNDレベルの配線231Lの間に接続されたトランジスタ201〜206及び電流源207を含み、それらは図17に示すオペアンプ160のトランジスタ161〜166及び電流源167と同様に接続されている。また、オペアンプ210は、高電位電圧VDレベルの配線231Hと低電位電圧GNDレベルの配線231Lの間に接続されたトランジスタ211〜216及び電流源217を含み、それらは図17に示すオペアンプ170のトランジスタ171〜176及び電流源177と同様に接続されている。スイッチ221,222は、例えば図9(a)に示すスイッチSW2aと同様である。
なお、図22に示すバッファ回路12eは、図15に示すバッファ回路12cと同様である。従って、バッファ回路12cと同様に、バッファ回路12eを有するD/A変換器とすることができる。
オペアンプ200において、差動対のトランジスタ201,202にバイアス電流IN1を流すトランジスタ205のソース端子は低電位電圧GNDレベルの配線231Lに接続され,トランジスタ205のドレイン端子は両トランジスタ201,202のソース端子に接続されている。そして、トランジスタ201のゲート端子にはアナログ信号VAが供給され、トランジスタ202のゲート端子にはアナログ信号VBが帰還される。
差動対のトランジスタ201,202にバイアス電流IN1が供給されるとき、トランジスタ201のソース端子電圧は、アナログ信号VAの電圧に応じて変化する。そして、トランジスタ201のソース端子はトランジスタ205のドレイン端子に接続されているため、トランジスタ205のドレイン端子電圧は、アナログ信号VAの電圧値に応じて変化する。
アナログ信号VAの電圧値が低電位電圧GNDの電圧レベルに近づくと、アナログ信号VAに応じてトランジスタ201のソース端子電圧、つまりトランジスタ205のドレイン端子電圧が低下する。そして、トランジスタ205のソース−ドレイン間電圧が、トランジスタ205の電気的特性(しきい値電圧等)に応じて設定される電圧より小さくなると、トランジスタ205に流れる電流IN1の電流量が低下する。
従って、トランジスタ205に流れるバイアス電流IN1は、図23に実線で示すように、アナログ信号VAの電圧低下に従って減少するため、オペアンプ200は停止する。同様に、トランジスタ215に流れるバイアス電流IP1は、図23に破線で示すように、アナログ信号VAの電圧上昇に従って減少するため、オペアンプ210は停止する。なお、図23における電圧−電流特性を示す波形は、電流量の変化を概略的に表すものである。
例えば、低いアナログ信号VAによって停止するオペアンプ200は、デジタル入力信号D2〜D0の変更によって高いアナログ信号VAが供給されると、そのアナログ信号VAの変化に応じてトランジスタ205に流れるバイアス電流IN1が増加し、機能を回復する。従って、デジタル入力信号D2〜D0の変化から、オペアンプ200が機能を回復してアナログ信号VAと等しいアナログ信号VBを出力するまでに必要な時間は、D/A変換器の動作速度を制限する。つまり、D/A変換器における動作速度の高速化を阻害する要因となる。
これに対し、図17に示すバッファ回路12dは、参照電圧生成回路180により高電位電圧VDの1/2の参照電圧VRを生成し、この参照電圧VRとアナログ信号VAを、デジタル入力信号D2〜D0に応じて、高電圧用のオペアンプ160と低電圧用のオペアンプ170に対して相補的に供給する。例えば、高電圧用のオペアンプ160に参照電圧VRが供給されるとき、オペアンプ160のトランジスタ165は、アナログ信号VAによる制限を受けることなく、トランジスタ161,162の差動対に対して必要なバイアス電流IN1を流す。同様に、低電圧用のオペアンプ170に参照電圧VRが供給されるとき、トランジスタ175はアナログ信号VAによる制限を受けることなく、トランジスタ171,172の差動対に対して必要なバイアス電流IP1を流す。
これにより、デジタル入力信号D2〜D0によってアナログ信号VAが例えば高電圧用のオペアンプ160に供給されるとき、そのアナログ信号VAと等しい電圧値のアナログ信号VBを出力するまでに要する時間は、図22に示すオペアンプ200よりも短くなる。従って、図11に示す第2のD/A変換回路13bから、デジタル入力信号D5〜D0に応じた電圧のアナログ信号VOUTを出力するために要する時間が短くなり、D/A変換器における動作速度の高速化を図ることが可能となる。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記各実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(6)参照電圧生成回路180を有し、高電位電圧VDと低電位電圧GNDの間の電圧値の参照電圧VRを生成する。そして、スイッチSWG〜SWJを制御し、参照電圧VRと、第1のD/A変換回路11から出力されるアナログ信号VAとを、高電圧用のオペアンプ160と低電圧用のオペアンプ170に対して相補的に供給するようにした。これにより、アナログ信号VAが供給されないオペアンプは、参照電圧VRによって安定的に動作する。この結果、各オペアンプ160,170は動作可能な状態で待機するため、デジタル入力信号D2〜D0の変更に対して、第2のD/A変換回路13bに対してアナログ信号VAと等しい電圧値のアナログ信号VBを供給するまでに必要な時間が短くなり、D/A変換器の動作速度の高速化を図ることができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13,13bをそれぞれ3ビットのR−2Rラダー抵抗型D/A変換回路としたが、各D/A変換回路11,13,13bのビット数を適宜変更してもよい。また、第1のD/A変換回路11と第2のD/A変換回路13,13bのビット数を、例えば、下位3ビットと上位5ビット、下位4ビットと上位3ビットのように、互いに異なる値としてもよい。
・各D/A変換器10,10a,10bは、2つのR−2Rラダー抵抗型D/A変換回路(第1のD/A変換回路11及び第2のD/A変換回路13,13b)を含むこととしたが、3つ以上のR−2Rラダー抵抗型D/A変換回路を含むこととしてもよい。
・第1のD/A変換回路11の抵抗21,22の抵抗値と、第2のD/A変換回路13の抵抗41,42の抵抗値をそれぞれ「R」としたが、互いに異なる値としてもよい。同様に、抵抗23〜26の抵抗値と、抵抗43〜46の抵抗値を互いに異なる値としてもよい。
・第二実施形態において、スイッチSW2a,SW2bをCMOS構造としたが、高電圧用のオペアンプ100に接続されるスイッチSW2aをPチャネルMOSトランジスタとし、低電圧用のオペアンプ110に接続されるスイッチSW2bをNチャネルMOSトランジスタとしてもよい。
・第五実施形態において、第1のオペアンプ160に供給する電圧(差動対のゲート電圧)と、第2のオペアンプ170に供給する電圧(差動対のゲート電圧)とを、互いに異なる電圧値に設定してもよい。
・上記各実施形態では、高電位電圧VDを6.40〔V〕、低電位電圧GNDを0〔V〕としたが、それぞれの電圧値を適宜変更してもよい。
11 第1のD/A変換回路
12,12a〜12d バッファ回路
13,13b 第2のD/A変換回路
14b,14d 制御信号生成回路
20,40 抵抗網
180 参照電圧生成回路
D5〜D0 デジタル入力信号
60,100,110,160,170 オペアンプ(増幅回路)
DL,SCa,SCb,SCax,SCbx 制御信号
VA,VB,VOUT アナログ信号
VR 参照電圧

Claims (7)

  1. デジタル入力信号に応じたアナログ信号を生成するD/A変換器であって、
    複数のD/A変換回路と、
    前記複数のD/A変換回路の間にそれぞれ接続され、負帰還接続された増幅回路と、
    を有し、
    初段の前記D/A変換回路には前記デジタル入力信号の最下位ビットを含む複数ビットのデジタル入力信号が供給され、他の前記D/A変換回路には前段の前記D/A変換回路のデジタル入力信号より上位側のデジタル入力信号が供給され、
    前記複数のD/A変換回路はそれぞれ、
    対応するデジタル入力信号に応じたR−2Rラダー型の抵抗網と、
    前記抵抗網と第1電圧レベルの第1配線との間に接続され、2のべき乗の比率でトランジスタサイズが設定された複数の第1トランジスタと、
    前記抵抗網と第2電圧レベルの第2配線との間に接続され、2のべき乗の比率でトランジスタサイズが設定され、前記対応するデジタル入力信号に応じて前記複数の第1トランジスタに対してそれぞれ相補的にオンオフする複数の第2トランジスタと、
    を含むD/A変換器。
  2. 前記R−2Rラダー型の抵抗網はそれぞれ、
    第1ノードと出力ノードとの間に直列に接続された複数の第1抵抗と、
    前記第1抵抗の抵抗値の2倍の抵抗値に設定され、第1端子が前記第1抵抗に接続され、入力されるデジタル信号のビット数に対応する複数の第2抵抗と、
    前記第2抵抗と等しい抵抗値に設定され、前記第1ノードに第1端子が接続された第3抵抗と、
    を含み、
    初段の前記D/A変換回路の前記第3抵抗の第2端子には前記第2電圧が供給され、
    他の前記D/A変換回路の前記第3抵抗の第2端子には前記増幅回路の出力信号が供給される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のD/A変換器。
  3. 前記増幅回路は、
    前段の前記D/A変換回路から出力されるアナログ信号が供給され、負帰還接続された高電圧用の第1増幅回路と、
    前段の前記D/A変換回路から出力されるアナログ信号が供給され、負帰還接続された低電圧用の第2増幅回路と、
    前記第1増幅回路の出力端子と後段のD/A変換回路との間に接続された第1スイッチと、
    前記第2増幅回路の出力端子と後段のD/A変換回路との間に接続された第2スイッチと、
    を含み、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチは、前段の前記D/A変換回路に対応するデジタル入力信号のうちの最上位ビットに応じて相補的にオンオフすること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のD/A変換器。
  4. 前記増幅回路は、
    前段の前記D/A変換回路から出力されるアナログ信号が供給され、負帰還接続された高電圧用の第1増幅回路と、
    前段の前記D/A変換回路から出力されるアナログ信号が供給され、負帰還接続された低電圧用の第2増幅回路と、
    前記第1増幅回路の出力端子と後段のD/A変換回路との間に接続された第1スイッチと、
    前記第2増幅回路の出力端子と後段のD/A変換回路との間に接続された第2スイッチと、
    を含み、
    複数の前記D/A変換回路は、前記第1ノードと前記第2配線との間に接続され、対応するデジタル入力信号の最下位ビットに応答する第2トランジスタと同じトランジスタサイズを有する第3トランジスタを含み、
    初段の前記D/A変換回路の前記第3トランジスタのゲート端子は前記第1配線に接続され、
    前段の前記D/A変換回路に対応するデジタル入力信号に応じて後段のD/A変換回路に含まれる前記第3トランジスタのゲート端子に供給する制御信号と、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御信号を生成する制御信号生成回路を含み、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチは、前段の前記D/A変換回路に対応するデジタル入力信号のうちの最上位ビットに応じて相補的にオンオフすること、
    を特徴とする請求項2に記載のD/A変換器。
  5. 前記増幅回路は、
    前段の前記D/A変換回路に対応するデジタル入力信号に応じて、前段の前記D/A変換回路から出力されるアナログ信号を前記第1増幅回路と前記第2増幅回路の何れかに供給する第1切替回路と、
    前記第1電圧と前記第2電圧の間の電圧値の参照電圧を生成する参照電圧生成回路と、
    前記第1増幅回路及び前記第2増幅回路に対して、前記参照電圧を前記アナログ信号と相補的に供給する第2切替回路と、
    前段の前記D/A変換回路に対応するデジタル入力信号に基づいて、前記第1切替回路と前記第2切替回路とをそれぞれ制御する制御信号を生成する制御信号生成回路を含むこと、
    を特徴とする請求項3又は4に記載のD/A変換器。
  6. デジタル入力信号に応じたアナログ信号を生成するD/Aコンバータ回路であって、
    前記デジタル入力信号の最下位ビットを含む複数ビットの第1デジタル入力信号に応じて第1の電圧と第2の電圧との間の電圧差を分圧した電圧値の第1アナログ信号を出力するR−2Rラダー抵抗型の第1のD/A変換回路と、
    前記第1アナログ信号が入力され、出力電圧が負帰還される増幅回路と、
    前記増幅回路の出力電圧をオフセット電圧とし、前記第1デジタル入力信号よりも上位側の複数ビットの第2デジタル入力信号に応じて前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の電圧差を分圧した電圧と前記オフセット電圧に基づく電圧値の第2アナログ信号を出力するR−2Rラダー抵抗型の第2のD/A変換回路と、
    を有するD/A変換器。
  7. デジタル入力信号に応じたアナログ信号を生成するD/Aコンバータ回路であって、
    前記デジタル入力信号の最下位ビットを含む複数ビットの第1デジタル入力信号に対応するR−2Rラダー型の第1抵抗網と、前記第1デジタル入力信号に応答してオンオフし前記第1抵抗網に第1電圧又は第2電圧をそれぞれ供給する複数の第1トランジスタとを含み、前記第1デジタル入力信号に応じて第1の電圧と第2の電圧との間の電圧差を分圧した電圧値の第1アナログ信号を出力する第1のD/A変換回路と、
    前記第1アナログ信号が入力され、出力電圧が負帰還される増幅回路と、
    前記増幅回路の出力電圧が供給される第2抵抗網であって、前記第1デジタル入力信号よりも上位側の複数ビットの第2デジタル入力信号に対応するR−2Rラダー型の第2抵抗網と、前記第2デジタル入力信号に応答してオンオフし前記第1電圧又は前記第2電圧を前記第2抵抗網にそれぞれ供給する複数の第2トランジスタとを含み、前記第2デジタル入力信号に応じて前記第1の電圧と前記第2の電圧との間の電圧差を分圧した電圧と、前記出力電圧に応じたオフセット電圧とに応じた電圧値の第2アナログ信号を出力する第2のD/A変換回路と
    を有するD/A変換器。
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