JP2010171863A - 電圧調整回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧調整回路において、回路が複雑になるレールツーレール型オペアンプを用いることなく、全体として回路の簡素化とチップサイズの低減化を図る。
【解決手段】第1及び第2の出力バッファ4、5をそれぞれNチャネル型オペアンプ、Pチャネル型オペアンプという素子数が少ない2種類のオペアンプを用いて形成する。第1及び第2のスイッチ群2、3は、直列抵抗体1からの2つの電圧Sxa、Sxbを出力する。第2のスイッチング回路6は、直列抵抗体1からの2つの電圧Sxa、Sxbを、それぞれの入力電圧範囲に適合するように、第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5のいずれかに入力するように切り換えを行う。
【選択図】図1
【解決手段】第1及び第2の出力バッファ4、5をそれぞれNチャネル型オペアンプ、Pチャネル型オペアンプという素子数が少ない2種類のオペアンプを用いて形成する。第1及び第2のスイッチ群2、3は、直列抵抗体1からの2つの電圧Sxa、Sxbを出力する。第2のスイッチング回路6は、直列抵抗体1からの2つの電圧Sxa、Sxbを、それぞれの入力電圧範囲に適合するように、第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5のいずれかに入力するように切り換えを行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、電圧調整回路に関し、特に、ブリッジ型センサーからの出力される2つの出力電圧の差電圧のオフセットを調整する電圧調整回路に関する。
4個の抵抗をブリッジ接続したブリッジ回路からなるブリッジ型センサーは、例えば、測定対象物の傾斜角、加速度を測定するセンサー、ある測定点での地磁気を測定するセンサー等として用いられる。このブリッジ型センサーは、例えば傾斜角を表す2つの出力電圧を出力する。そして、2つの出力電圧の差電圧は、インスツルメンテンテーションアンプによって増幅される。
例えば、測定対象物が傾斜していない場合や加速度がゼロの場合、2つの出力電圧の差電圧はゼロであることが理想的である。しかしながら、ブリッジに接続される抵抗の抵抗値のばらつきや周囲の温度条件等によって、測定対象物が傾斜していない場合における2つの出力電圧の差電圧をゼロに設定することはきわめて困難である。換言すれば、ブリッジ型センサーの2つの出力電圧の差電圧にはオフセットが含まれているのである。
このオフセットがあると、測定対象物の傾斜角等を求める際に誤差が現れるため、できるだけ取り除くことが望ましい。そこで、図12の電圧調整回路を用いてブリッジ型センサーの2つの出力電圧の差電圧の補正を行うことができる。
この電圧調整回路は、直列抵抗体50、第1のスイッチ群51、第2のスイッチ群52、第1の出力バッファ53、第2の出力バッファ54からなる。
直列抵抗体50は、第1の基準電圧V1が印加される第1の基準電圧印加端子P1と第2の基準電圧V2が印加される第2の基準電圧印加端子P2の間にR1〜R17という17個の抵抗を直列接続して形成される。
第1のスイッチ群51は、抵抗R1〜R17の各接続点に一端が接続された18個のスイッチS0a〜S17aからなる。スイッチS0a〜S17aの他端は第1の共通接続線55に共通接続される。第2のスイッチ群52は、抵抗R1〜R17の各接続点に一端が接続された18個のスイッチS0b〜S17bからなる。スイッチS0b〜S17bの他端は第2の共通接続線56に共通接続される。
第1の出力バッファ53はレールツーレール型オペアンプ(rail-to-rail type operation amplifier)を用いて形成され、その非反転入力端子(+)に第1の共通接続線55が接続される。同様に、第2の出力バッファ54はレールツーレール型オペアンプを用いて形成され、その非反転入力端子(+)に第2の共通接続線56が接続される。
第1及び第2の出力バッファ53、54は電圧調整回路の出力インピーダンスを下げるために設けられる。
第1の出力バッファ53の出力電圧VOUTaは第1の出力端子OUT1に出力される。第2の出力バッファ54の出力電圧VOUTbは第2の出力端子OUT2に出力される。第1の基準電圧V1と第2の基準電圧V2との間の分割数(=抵抗の個数)をKとし、電圧調整データをnとすると、出力電圧VOUTa、VOUTbは次式で表される。
VOUTa=(V1−V2)×n/K
VOUTb=V1−(V1−V2)×n/K
即ち、電圧調整データがnの時に、第1のスイッチ群51のスイッチSnaと第2のスイッチ群52のスイッチSnbがオンする構成とする。
VOUTa=(V1−V2)×n/K
VOUTb=V1−(V1−V2)×n/K
即ち、電圧調整データがnの時に、第1のスイッチ群51のスイッチSnaと第2のスイッチ群52のスイッチSnbがオンする構成とする。
V1=Vcc(電源電圧)、V2=GND(接地電圧)=0Vとして、電圧調整範囲を最大にする場合は、出力電圧VOUTa、VOUTbは次式で表される。
VOUTa=Vcc×n/K
VOUTb=Vcc×(1−n/K)
電圧調整データnの値を0〜Kとすると、第1及び第2の出力バッファ53、54には、0V〜Vccまでの電圧が入力される。第1及び第2の出力バッファ53、54の電源電圧はVcc、接地電圧は0Vであるから第1及び第2の出力バッファ53、54は0V〜Vccという広い入力電圧範囲を持っているレールツーレール型オペアンプである必要がある。
VOUTa=Vcc×n/K
VOUTb=Vcc×(1−n/K)
電圧調整データnの値を0〜Kとすると、第1及び第2の出力バッファ53、54には、0V〜Vccまでの電圧が入力される。第1及び第2の出力バッファ53、54の電源電圧はVcc、接地電圧は0Vであるから第1及び第2の出力バッファ53、54は0V〜Vccという広い入力電圧範囲を持っているレールツーレール型オペアンプである必要がある。
第1及び第2の出力バッファ53、54にレールツーレール型オペアンプが用いられていない場合には、V1=Vcc(電源電圧)、V2=GND(接地電圧)=0Vとして、電圧調整範囲を最大にすることができなかった。
上述のように従来の電圧調整回路においては、第1及び第2の出力バッファ53、54はレールツーレール型オペアンプを用いて形成する必要があるが、一般にレールツーレール型オペアンプは回路が複雑であり、ICのチップサイズが大きくなるという問題があった。
本願に開示される発明の中、主たる発明は以下の通りである。
即ち、本発明の電圧調整回路は、第1の基準電圧V1と前記第1の基準電圧V1より低い第2の基準電圧V2の間に直列に接続された複数の抵抗からなる直列抵抗体と、前記直列抵抗体から、電圧調整データの増加に応じて増加する第1の出力電圧及び前記電圧調整データの増加に応じて減少する第2の出力電圧が出力されるようにスイッチングする第1のスイッチング回路と、前記第1の基準電圧V1から前記第2の基準電圧V2より高い電圧までの第1の入力電圧範囲を有する第1の出力バッファと、前記第1の基準電圧V1より低い電圧から前記第2の基準電圧までの第2の入力電圧範囲を有する第2の出力バッファと、前記電圧調整データに応じて、前記第1及び第2の出力電圧を前記第1及び第2の入力電圧範囲に適合するように、前記第1の出力バッファ又は前記第2の出力バッファに入力するようにスイッチングする第2のスイッチング回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の電圧調整回路によれば、回路が複雑になるレールツーレール型オペアンプを用いることなく、全体として回路の簡素化とチップサイズの低減化を図ることができる。
以下、本発明の第1乃至第3の実施形態を説明するが、その前に各実施形態に共通する本発明の技術的特徴について説明する。
本発明の電圧調整回路においては、2つの出力バッファをレールツーレール型オペアンプの代わりに、例えば、Nチャネル型オペアンプ、Pチャネル型オペアンプという素子数が少ない2種類のオペアンプを用いて形成する。
しかしながら、Nチャネル型オペアンプの入力電圧範囲(同相入力範囲とも呼ばれる)は、電源電圧をVcc(例えば、5V)とすると、Vt1〜Vccであり、Vt1以下の入力電圧に対しては正常に動作しないという特性を持っている。Vt1は例えば1Vである。
一方、Pチャネル型オペアンプの入力電圧範囲は例えば0V〜(Vcc−Vt2)であり、(Vcc−Vt2)以上の入力電圧に対しては正常に動作しないという特性を持っている。Vt2は例えば、1Vである。
そこで、本発明においては、直列抵抗体からの2つの出力電圧をその値に応じて、その入力電圧範囲に適合するように、Pチャネル型オペアンプ、Nチャネル型オペアンプのいずれかに入力するように切り換えを行うようにしたものである。これにより、回路の複雑化を避けながら、電圧調整範囲を最大にすることができる。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による電圧調整回路の回路図である。この電圧調整回路は、直列抵抗体1、第1のスイッチング回路を形成する第1のスイッチ群2及び第2のスイッチ群3、第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5、第2のスイッチング回路6、第3のスイッチング回路7を有する。
図1は、第1の実施形態による電圧調整回路の回路図である。この電圧調整回路は、直列抵抗体1、第1のスイッチング回路を形成する第1のスイッチ群2及び第2のスイッチ群3、第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5、第2のスイッチング回路6、第3のスイッチング回路7を有する。
直列抵抗体1は、第1の基準電圧V1が印加される第1の基準電圧印加端子P1と第2の基準電圧V2が印加される第2の基準電圧印加端子P2の間にR1〜R17という17個の抵抗を直列接続して形成される。
第1のスイッチ群2は、抵抗R1〜R17の各接続点に一端が接続された18個のスイッチS0a〜S17aからなる。スイッチS0a〜S17aの他端は第1の共通接続線8に共通接続される。直列抵抗体1から第1のスイッチ群2を介して第1の共通接続線8に出力される電圧をSxaとする。
第2のスイッチ群3は、抵抗R1〜R17の各接続点に一端が接続された18個のスイッチS0b〜S17bからなる。スイッチS0b〜S17bの他端は第2の共通接続線9に共通接続される。直列抵抗体1から第2のスイッチ群3を介して第2の共通接続線9に出力される電圧をSxbとする。
第1の基準電圧V1と第2の基準電圧V2との間の分割数(=抵抗の個数)をKとし、電圧調整データをnとすると、Sxa、Sxbは次式で表される。なお、図1では、一例としてK=17の場合を示してある。
Sxa=(V1−V2)×n/K
Sxb=V1−(V1−V2)×n/K
即ち、電圧調整データがnの時に、第1のスイッチ群2のスイッチSnaと第2のスイッチ群3のスイッチSnbがオンする構成とする。
Sxa=(V1−V2)×n/K
Sxb=V1−(V1−V2)×n/K
即ち、電圧調整データがnの時に、第1のスイッチ群2のスイッチSnaと第2のスイッチ群3のスイッチSnbがオンする構成とする。
V1=Vcc(電源電圧)、V2=0Vとすると、Sxa、Sxbは次式で表される。
Sxa=Vcc×n/K
Sxb=Vcc×(1−n/K)
第1の出力バッファ4はNチャネル型オペアンプ又はNPN型オペアンプを用いて形成される。即ち、出力端子が反転入力端子(−)に接続された増幅率1の負帰還型の構成である。第1の出力バッファ4の電源電圧をVccとすると、第1の出力バッファ4の入力電圧範囲は、Vt1〜Vccである。Vt1は正のしきい値電圧で、例えば1Vである。
Sxa=Vcc×n/K
Sxb=Vcc×(1−n/K)
第1の出力バッファ4はNチャネル型オペアンプ又はNPN型オペアンプを用いて形成される。即ち、出力端子が反転入力端子(−)に接続された増幅率1の負帰還型の構成である。第1の出力バッファ4の電源電圧をVccとすると、第1の出力バッファ4の入力電圧範囲は、Vt1〜Vccである。Vt1は正のしきい値電圧で、例えば1Vである。
また、第2の出力バッファ5はPチャネル型オペアンプ又はPNP型オペアンプを用いて形成される。これも、出力端子が反転入力端子(−)に接続された増幅率1の負帰還型の構成である。第2の出力バッファ5の電源電圧をVccとすると、第2の出力バッファ5の入力電圧範囲は、0V〜Vcc−Vt2である。Vt2は正のしきい値電圧で、例えば1Vである。
第2のスイッチング回路6は、スイッチSw1a、Sw1bからなる。第3のスイッチング回路7は、スイッチSw2a、Sw2bからなる。第1の出力端子OUT1に出力される第1の出力電圧をVOUTaとし、第2の出力端子OUT2に出力される第2の出力電圧をVOUTbとする。
第2及び第3のスイッチング回路6、7のスイッチングを図1、図2に基づいて説明する。
(1)Sxa≦Sxbの設定とする電圧調整データnの値(0≦n≦K/2)の場合には、図1のように、Sxaを第2の出力バッファ5の非反転入力端子(+)に入力し、Sxbを第1の出力バッファ4の非反転入力端子(+)に入力する。また、第2の出力バッファ5の出力端子を第1の出力端子VOUT1に接続し、第1の出力バッファ4の出力端子を第2の出力端子VOUT2に接続する。
つまり、電圧が0V〜Vcc/2の範囲となるSxaを第2の出力バッファ5に入力し、バッファした後に、第1の出力端子VOUT1に第1の出力電圧VOUTaとして出力する。また、電圧がVcc/2〜Vccの範囲となるSxbを第1の出力バッファ4に入力し、バッファした後に、第2の出力端子VOUT2に第2の出力電圧VOUTbとして出力する。
(2)Sxa>Sxbの設定とする電圧調整データnの値(K/2<n≦K)の場合には、図1で図示した状態とは反対に、Sxaを第1の出力バッファ4の非反転入力端子(+)に入力し、Sxbを第2の出力バッファ5の非反転入力端子(+)に入力する。また、第1の出力バッファ4の出力端子を第1の出力端子VOUT1に接続し、第2の出力バッファ5の出力端子を第2の出力端子VOUT2に接続する。
つまり、電圧がVcc/2〜Vccの範囲となるSxaを第1の出力バッファ4に入力し、バッファした後に、第1の出力端子VOUT1に第1の出力電圧VOUTaとして出力する。また、電圧が0V〜Vcc/2の範囲となるSxbを第2の出力バッファ5に入力し、バッファした後に、第2の出力端子VOUT2に第2の出力電圧VOUTbとして出力する。
この結果、第1の出力電圧Vouta、第2の出力電圧Voutbは以下のようになり、従来と同様の出力を得ることができる。
VOUTa=Sxa=Vcc×n/K
VOUTb=Sxb=Vcc×(1−n/K)
このように、スイッチSw1a、Sw1b、Sw2a、Sw2bを電圧調整データnの値によって切り換え、Sxa、Sxbをそのとり得る範囲に応じた入力電圧範囲を持つ第1の出力バッファ4又は第2の出力バッファ5に入力する。これにより、電圧調整範囲を最大にしつつ、従来のように回路が複雑となるレールツーレール型オペアンプを用いる必要が無く、全体として回路の簡素化とチップサイズの低減化を図ることができる。
VOUTa=Sxa=Vcc×n/K
VOUTb=Sxb=Vcc×(1−n/K)
このように、スイッチSw1a、Sw1b、Sw2a、Sw2bを電圧調整データnの値によって切り換え、Sxa、Sxbをそのとり得る範囲に応じた入力電圧範囲を持つ第1の出力バッファ4又は第2の出力バッファ5に入力する。これにより、電圧調整範囲を最大にしつつ、従来のように回路が複雑となるレールツーレール型オペアンプを用いる必要が無く、全体として回路の簡素化とチップサイズの低減化を図ることができる。
[出力バッファの具体的な構成例]
図3(a)は、第1の出力バッファ4の回路図であり、Nチャネル型オペアンプを用いたものである。Nチャネル型MOSトランジスタMN1、MN2は一対の差動入力トランジスタであり、それらの共通接続されたソースに定電流源I1が接続される。MN1のゲートが非反転入力端子(+)、MN2のゲートが反転入力端子(−)に対応する。
また、これら一対の差動入力トランジスタにカレントミラーを形成するPチャネル型MOSトランジスタMP1、MP2が接続されている。
図3(a)は、第1の出力バッファ4の回路図であり、Nチャネル型オペアンプを用いたものである。Nチャネル型MOSトランジスタMN1、MN2は一対の差動入力トランジスタであり、それらの共通接続されたソースに定電流源I1が接続される。MN1のゲートが非反転入力端子(+)、MN2のゲートが反転入力端子(−)に対応する。
また、これら一対の差動入力トランジスタにカレントミラーを形成するPチャネル型MOSトランジスタMP1、MP2が接続されている。
そして、MN1とMP1の接続点から差動出力が取り出され、この差動出力がPチャネル型MOSトランジスタMP3(出力トランジスタ)のゲートに入力される。MP3のソースには電源電圧Vccが印加され、そのドレイン(出力端子)には定電流源I2が接続される。また、MN2のゲートはMP3のドレインが接続される。
この構成によれば、入力電圧はNチャネル型MOSトランジスタMN1のゲートに印加されるので、入力電圧がこのトランジスタのしきい値電圧Vt1より低くなると動作しなくなる。つまり、第1の出力バッファ4が正常に動作する入力電圧範囲はVt1〜Vccである。
なお、第1の出力バッファ4はMOSトランジスタの代わりに、バイポーラトランジスタを用いても形成することができる。その場合、Nチャネル型MOSトランジスタをNPN型バイポーラトランジスタで置き換え、Pチャネル型MOSトランジスタをPNP型バイポーラトランジスタで置き換えればよい。
図3(b)は、第2の出力バッファ5の回路図であり、Pチャネル型オペアンプを用いたものである。Pチャネル型MOSトランジスタMP4、MP5は一対の差動入力トランジスタであり、それらの共通接続されたソースに定電流源I3が接続されている。MP4のゲートが非反転入力端子(+)、MP5のゲートが反転入力端子(−)に対応する。
また、これら一対の差動入力トランジスタにカレントミラーを形成するNチャネル型MOSトランジスタMN3、MN4が接続されている。
そして、MN3とMP4の接続点から差動出力が取り出され、この差動出力がNチャネル型MOSトランジスタMN5(出力トランジスタ)のゲートに入力される。MN5のドレイン(出力端子)には定電流源I4が接続される。また、MP5のゲートにはMN5のドレインが接続される。
この構成によれば、入力電圧はPチャネル型MOSトランジスタMP4のゲートに印加されるので、入力電圧がVcc−Vt2より高くなると動作しなくなる。VtpはMP4のしきい値電圧の絶対値である。つまり、第2の出力バッファ5が正常に動作する入力電圧範囲は0〜Vcc−Vt2である。
なお、第2の出力バッファ5はMOSトランジスタの代わりに、バイポーラトランジスタを用いても形成することができる。その場合、Nチャネル型MOSトランジスタをNPN型バイポーラトランジスタで置き換え、Pチャネル型MOSトランジスタをPNP型バイポーラトランジスタで置き換えればよい。
[電圧調整回路の具体的な構成例]
図4は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3、第2のスイッチング回路6、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチS0a〜S10a、S0b〜S10bに接続されている。
図4は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3、第2のスイッチング回路6、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチS0a〜S10a、S0b〜S10bに接続されている。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態による電圧調整回路の回路図である。本実施形態は、第1の実施形態の第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3の結線を変更することにより、第2のスイッチング回路6を省略し、素子数(スイッチ数)の低減を図ったものである。
図5は、第2の実施形態による電圧調整回路の回路図である。本実施形態は、第1の実施形態の第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3の結線を変更することにより、第2のスイッチング回路6を省略し、素子数(スイッチ数)の低減を図ったものである。
即ち、第1のスイッチ群2のS0a〜SKaをその中間で2つに分割する。具体的には、Kが奇数の場合、S0a〜S(K/2―0.5)aのスイッチ群とS(K/2+0.5)a〜SKaのスイッチ群に分割する。Kが偶数の場合、S0a〜S(K/2)aのスイッチ群とS(K/2+1)a〜SKaのスイッチ群に分割する。図5の場合は、K=17であるから、S0a〜S8aのスイッチ群とS9a〜S17aのスイッチ群に分割する。
そして、分割された第2の基準電圧V2を供給する第2の基準電圧印加端子P2に近い側(0≦n≦K/2)のスイッチ群の各スイッチの他端を共通接続線8Lに共通接続する。直列抵抗体1から共通接続線8Lに出力される電圧をSxLaとする。また、分割された第1の基準電圧V1を供給する第1の基準電圧印加端子P1に近い側(K/2<n≦K)のスイッチ群の各スイッチの他端を共通接続線8Hに共通接続する。直列抵抗体1から共通接続線8Hに出力される電圧をSxHaとする。
同様に、即ち、第2のスイッチ群3のS0b〜SKbをその中間で2つに分割する。具体的には、Kが奇数の場合、S0b〜S(K/2―0.5)bのスイッチ群とS(K/2+0.5)b〜SKbのスイッチ群に分割する。Kが偶数の場合、S0b〜S(K/2)bのスイッチ群とS(K/2+1)b〜SKbのスイッチ群に分割する。図5の場合は、K=17であるから、S0b〜S8bのスイッチ群とS9b〜S17bのスイッチ群に分割する。
そして、分割された第2の基準電圧V2を供給する第2の基準電圧印加端子P2に近い側(0≦n≦K/2)のスイッチ群の各スイッチの他端を共通接続線9Lに共通接続する。直列抵抗体1から共通接続線9Lに出力される電圧をSxLbとする。また、分割された第1の基準電圧V1を供給する第1の基準電圧印加端子P1に近い側(K/2<n≦K)のスイッチ群の各スイッチの他端を共通接続線9Hに共通接続する。直列抵抗体1から共通接続線9Hに出力される電圧をSxHbとする。
そして、共通接続線8H、9Hを接続する。接続された共通接続線8H、9Hの電圧をSxHとする。また、共通接続線8L、9Lを接続する。接続された共通接続線8L、9Lの電圧をSxLとする。SxHは、第1の出力バッファ4の非反転入力端子(+)に直接入力される。SxLは、第2の出力バッファ5の非反転入力端子(+)に直接入力される。
第1及び第2のスイッチ群2、3のスイッチングは第1の実施形態と同じに行う。そうすると、以下の結果が得られる。
電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、SxL、SxHは以下のようになる。
SxL=SxLa=(V1−V2)×n/K
SxH=SxHb=V1−(V1−V2)×n/K
また、電圧調整データnの値がK/2<n≦Kの場合、SxL、SxHは以下のようになる。
SxL=SxLb=V1−(V1−V2)×n/K
SxH=SxHa=(V1−V2)×n/K
V1=Vcc(電源電圧)、V2=0Vとすると、SxL、SxHは以下のようになる。電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、
SxL=Vcc×n/K
SxH=Vcc×(1−n/K)
また、電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、
SxL=Vcc×(1−n/K)
SxH=Vcc×n/K
この結果、電圧調整データnの値によらず、0≦SxL≦Vcc/2、
Vcc/2≦SxH≦Vccとなる。そこで、SxLを第2の出力バッファ5に、SxHを第1の出力バッファ4に入力する。
SxL=SxLa=(V1−V2)×n/K
SxH=SxHb=V1−(V1−V2)×n/K
また、電圧調整データnの値がK/2<n≦Kの場合、SxL、SxHは以下のようになる。
SxL=SxLb=V1−(V1−V2)×n/K
SxH=SxHa=(V1−V2)×n/K
V1=Vcc(電源電圧)、V2=0Vとすると、SxL、SxHは以下のようになる。電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、
SxL=Vcc×n/K
SxH=Vcc×(1−n/K)
また、電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、
SxL=Vcc×(1−n/K)
SxH=Vcc×n/K
この結果、電圧調整データnの値によらず、0≦SxL≦Vcc/2、
Vcc/2≦SxH≦Vccとなる。そこで、SxLを第2の出力バッファ5に、SxHを第1の出力バッファ4に入力する。
第3のスイッチング回路7のスイッチング状態は第1の実施形態と同じである。即ち、電圧調整データnの値が0≦n≦K/2の場合、第2の出力バッファ5の出力端子を第1の出力端子VOUT1に接続し、第1の出力バッファ4の出力端子を第2の出力端子VOUT2に接続する。また、電圧調整データnの値がK/2<n≦Kの場合、第1の出力バッファ4の出力端子を第1の出力端子VOUT1に接続し、第2の出力バッファ5の出力端子を第2の出力端子VOUT2に接続する。
この結果、第1の出力電圧Vouta、第2の出力電圧Voutbは以下のようになり、従来と同様の出力を得ることができる。
Vouta=Sxa=Vcc×n/K
Voutb=Sxb=Vcc×(1−n/K)
このように、直列抵抗体1の抵抗分圧を第1のスイッチ群2(スイッチSna)、第2のスイッチ群3(スイッチSnb)で切り換えた出力を、各々中点で2分割し、第1の基準電圧V1に近い側同士の出力、第2の基準電圧V2に近い側同士の出力を互いに接続する。そして、それらの出力を、その出力電圧のとり得る範囲に応じた入力電圧範囲を持つ第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5に入力することで、第1の実施形態の第2のスイッチング回路6が不要となる。回路の簡素化、チップサイズの低減の効果は、第1の実施形態と同様である。
Vouta=Sxa=Vcc×n/K
Voutb=Sxb=Vcc×(1−n/K)
このように、直列抵抗体1の抵抗分圧を第1のスイッチ群2(スイッチSna)、第2のスイッチ群3(スイッチSnb)で切り換えた出力を、各々中点で2分割し、第1の基準電圧V1に近い側同士の出力、第2の基準電圧V2に近い側同士の出力を互いに接続する。そして、それらの出力を、その出力電圧のとり得る範囲に応じた入力電圧範囲を持つ第1の出力バッファ4、第2の出力バッファ5に入力することで、第1の実施形態の第2のスイッチング回路6が不要となる。回路の簡素化、チップサイズの低減の効果は、第1の実施形態と同様である。
尚、図6には、K=16(Kが偶数)の場合の電圧調整回路を示してある。
[電圧調整回路の具体的な構成例]
図7は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチS0a〜S10a、S0b〜S10bに接続されている。
図7は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群2、第2のスイッチ群3、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチS0a〜S10a、S0b〜S10bに接続されている。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態による電圧調整回路の回路図である。本実施形態の電圧調整回路は、第2の実施形態のものを更に簡素化したものである。第2の実施形態による動作を表にまとめると表1のようになる。
図8は、第3の実施形態による電圧調整回路の回路図である。本実施形態の電圧調整回路は、第2の実施形態のものを更に簡素化したものである。第2の実施形態による動作を表にまとめると表1のようになる。
このことから、SxLaを出力するスイッチSnaをS(K−n)bとして取り扱うことも可能である。同様に、SxHaを出力するスイッチS(K−n)aをSnbとして取り扱うことも可能である。
従来例、第2の実施形態では、第1及び第2のスイッチ群2、3を設け、電圧調整データnに応じてスイッチSna、Snbのスイッチングをそれぞれ制御していた。本実施形態では、スイッチ群10だけを設けると共に、スイッチング回路の論理を変更し、電圧調整データがnの時に、スイッチSna、S(K−n)aを同時にオンさせるように制御する。
第2の実施形態において、スイッチSna、S(K−n)bは、互いに同じノードに接続されているので、電圧調整データがnの時にスイッチS(K−n)aをオンさせることは、スイッチSnbをオンさせるのと同じ作用をし、第1のスイッチ群2のスイッチが等価的に第2のスイッチ群3のスイッチ動作も同時に行っていることになる。したがって、図8のように、第2のスイッチ群3を削除することが可能になる。
図8においては、スイッチ群10のスイッチは、スイッチSna、S(K−n)bが1つのスイッチに置き換えられることから、S0aS17b〜S17aS0bという符号を付してある。
表2に、電圧調整データとスイッチの状態の関係を示す。
[電圧調整回路の具体的な構成例]
図10は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群10、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチに接続されている。この場合、スイッチ入力部にORゲートを設け、前記アナログスイッチを電圧調整データがn、K−nの時にオンさせるように構成されている。
図10は、K=10の場合における電圧調整回路の具体的な回路図である。第1のスイッチ群10、第3のスイッチング回路7は、例えばPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジスタを並列接続してなるアナログスイッチで形成することが好ましい。また、電圧調整データn(n=0〜10)に対応した11本の配線が、それぞれ対応するスイッチに接続されている。この場合、スイッチ入力部にORゲートを設け、前記アナログスイッチを電圧調整データがn、K−nの時にオンさせるように構成されている。
[電圧調整回路の使用例]
上述の第1乃至第3の実施形態の電圧調整回路は、ブリッジ型センサーの2つの出力電圧の差電圧の補正(オフセット調整)するためのオフセット調整回路に用いることができる。
上述の第1乃至第3の実施形態の電圧調整回路は、ブリッジ型センサーの2つの出力電圧の差電圧の補正(オフセット調整)するためのオフセット調整回路に用いることができる。
図11はオフセット調整回路の回路図である。オフセット調整回路は、ブリッジ型センサー20、インスツルメンテーションアンプ30、電圧調整回路100からなる。
ブリッジ型センサー20は、4個の抵抗21A〜21Dをブリッジ接続し、抵抗21A、21Bの接続点と抵抗21C、21Dの接続点から、電源電圧Vccに応じた2つの出力電圧SOUT1、SOUT2を発生するものである。このブリッジ型センサー20は、例えば、測定対象物の傾斜角、加速度を測定するセンサー、ある測定点での地磁気を測定するセンサー等として用いられる。
インスツルメンテーションアンプ30は、3個の差動増幅回路31、32、33と、これらの差動増幅回路31、32、33に接続される抵抗34〜40とからなる。つまり、差動増幅回路31は抵抗21A、21Bの接続点から発生する出力電圧SOUT1を増幅し、差動増幅回路32は抵抗21C、21Dの接続点から発生する出力電圧SOUT2を増幅し、差動増幅回路33は、差動増幅回路31、32の出力電圧の差電圧を増幅する。ここで、インスツルメンテーションアンプ30の増幅率は、ブリッジ型センサー20の出力電圧のレベルが微小であるために、抵抗34〜40の設定に応じて数十〜数百倍に設定されている。
これにより、インスツルメンテーションアンプ30の出力電圧に基づき、測定対象物の傾斜角等を求めることができる。しかし、ブリッジ型センサー20の出力電圧SOUT1、SOUT2の差電圧には前述のようにオフセットが含まれている。出力電圧SOUT1、SOUT2を増幅した差動増幅回路31、32の出力電圧の差電圧にも増幅されたオフセットが含まれている。
そこで、このオフセットを除去すべく、電圧調整回路100が設けられる。電圧調整回路100の構成は第1乃至第3の実施形態で示した通りである。つまり、電圧調整回路100の第1の出力電圧Voutaを、抵抗101を介して、抵抗37と差動増幅回路33の非反転入力端子(+)の接続点に印加する。また、電圧調整回路100の第2の出力電圧Voutbを、抵抗102を介して、抵抗38と差動増幅回路33の反転入力端子(−)の接続点に印加する。
電圧調整回路100の第1の出力電圧Vouta及び第2の出力電圧Voutbは電圧調整データnによって調整することができるから、電圧調整データnの設定によって、オフセットを除去してインスツルメンテーションアンプ30の出力電圧の誤差を無くすることが可能になる。
1 直列抵抗体
2 第1のスイッチ群
3 第2のスイッチ群
4 第1の出力バッファ
5 第2の出力バッファ
6 第2のスイッチング回路
7 第3のスイッチング回路
20 ブリッジ型センサー
30 インスツルメンテーションアンプ
2 第1のスイッチ群
3 第2のスイッチ群
4 第1の出力バッファ
5 第2の出力バッファ
6 第2のスイッチング回路
7 第3のスイッチング回路
20 ブリッジ型センサー
30 インスツルメンテーションアンプ
Claims (6)
- 第1の基準電圧V1と前記第1の基準電圧V1より低い第2の基準電圧V2の間に直列に接続された複数の抵抗からなる直列抵抗体と、
前記直列抵抗体から、電圧調整データの増加に応じて増加する第1の出力電圧及び前記電圧調整データの増加に応じて減少する第2の出力電圧が出力されるようにスイッチングする第1のスイッチング回路と、
前記第1の基準電圧V1から前記第2の基準電圧V2より高い電圧までの第1の入力電圧範囲を有する第1の出力バッファと、
前記第1の基準電圧V1より低い電圧から前記第2の基準電圧までの第2の入力電圧範囲を有する第2の出力バッファと、
前記電圧調整データに応じて、前記第1及び第2の出力電圧を前記第1及び第2の入力電圧範囲に適合するように、前記第1の出力バッファ又は前記第2の出力バッファに入力するようにスイッチングする第2のスイッチング回路と、を備えることを特徴とする電圧調整回路。 - 第2のスイッチング回路は、前記電圧調整データをn(自然数)とし、前記抵抗の数をKとする時、
0≦n≦K/2の場合は前記第1の出力電圧を前記第2の出力バッファの入力端子に入力し、前記第2の出力電圧を前記第1の出力バッファの入力端子に入力し、
K/2<n≦Kの場合は前記第1の出力電圧を前記第1の出力バッファの入力端子に入力し、前記第2の出力電圧を前記第2の出力バッファの入力端子に入力するようにスイッチングすることを特徴とする請求項1に記載の電圧調整回路。 - 第1のスイッチング回路は、前記直列抵抗体の抵抗の各接続点に一端が接続された(K+1)個のスイッチから成る第1のスイッチ群と、
前記第1のスイッチ群のスイッチの他端を共通接続し、前記第1の出力電圧を出力する第1の共通接続線と、
前記直列抵抗体の抵抗の各接続点に一端が接続された(K+1)個のスイッチから成る第2のスイッチ群と、
前記第2のスイッチ群の抵抗の他端を共通接続し、前記第2の出力電圧を出力する第2の共通接続線と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の電圧調整回路。 - 第1の基準電圧V1と前記第1の基準電圧V1より低い第2の基準電圧V2の間に直列に接続された複数の抵抗からなる直列抵抗体と、
前記直列抵抗体から、電圧調整データの増加に応じて増加する第1の出力電圧が出力されるようにスイッチングする第1のスイッチ群と、
前記直列抵抗体から、電圧調整データの増加に応じて減少する第2の出力電圧が出力されるようにスイッチングする第2のスイッチ群と、
前記第1及び第2のスイッチ群をそれぞれ中間で2分割し、前記第1の基準電圧V1に近い側の分割された第1及び第2のスイッチ群を共通接続して形成された第1の共通接続線と、
前記第2の基準電圧V2に近い側の分割された第1及び第2のスイッチ群を共通接続して形成された第2の共通接続線と、
前記第1の共通接続線が入力端子に接続され、前記第1の基準電圧V1から前記第2の基準電圧V2より高い電圧からまでの第1の入力電圧範囲を有する第1の出力バッファと、
前記第2の共通接続線が入力端子に接続され、前記第1の基準電圧V1より低い電圧から前記第2の基準電圧までの第2の入力電圧範囲を有する第2の出力バッファと、
を備えることを特徴とする電圧調整回路。 - 第1の基準電圧V1と前記第1の基準電圧V1より低い第2の基準電圧V2の間に直列に接続された複数の抵抗からなる直列抵抗体と、
前記直列抵抗体の抵抗の各接続点に一端が接続され、電圧調整データの増加に応じて増加する第1の出力電圧及び電圧調整データの増加に応じて減少する第2の出力電圧が出力されるようにスイッチングするスイッチ群と、
前記スイッチ群をそれぞれ中間で2分割し、第1の基準電圧V1に近い側の分割されたスイッチ群の他端を共通接続して形成された第1の共通接続線と、
前記第2の基準電圧V2に近い側の分割されたスイッチ群の他端を共通接続して形成された第2の共通接続線と、
前記第1の共通接続線が入力端子に接続され、前記第1の基準電圧V1から前記第2の基準電圧V2より高い電圧までの第1の入力電圧範囲を有する第1の出力バッファと、
前記第2の共通接続線が入力端子に接続され、前記第1の基準電圧V1より低い電圧から前記第2の基準電圧までの第2の入力電圧範囲を有する第2の出力バッファと、
を備えることを特徴とする電圧調整回路。 - 第1の出力端子と、
第2の出力端子と、
0≦n≦K/2の場合は、前記第2の出力バッファの出力端子を前記第1の出力端子に接続し、前記第1の出力バッファの出力端子を前記第2の出力端子に接続し、
K/2<n≦Kの場合は前記第2の出力バッファの出力端子を前記第2の出力端子に接続し、前記第1の出力バッファの出力端子を前記第1の出力端子に接続するようにスイッチングする第3のスイッチング回路を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電圧調整回路。
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2009
- 2009-01-26 JP JP2009014198A patent/JP2010171863A/ja active Pending
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