JP5199222B2 - 演算増幅器および演算増幅装置 - Google Patents

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本発明は、演算増幅器にかかり、特に、高速動作に適した演算増幅器および演算増幅装置に関する。
演算増幅器はあらゆるアナログ回路に用いられていて、その上アナログ回路の性能に大きく影響する重要な要素回路である。演算増幅器に要求される代表的な特性には、高速動作、低消費電流等がある。
図8は、一般的な演算増幅器の回路構成を説明するための図である。(非特許文献1を参照)図示した演算増幅器は、差動増幅回路1、出力増幅回路2によって構成されている。
差動増幅回路1は、ドレイン同士が接続されているMOSトランジスタ13、MOSトランジスタ10と、ドレイン同士が接続されているMOSトランジスタ14、11とが電源Vddと電源Vssとの間に並列に接続されて構成されている。
MOSトランジスタ13のゲートは、MOSトランジスタ10のドレインに接続されていて、MOSトランジスタ13、14はカレントミラーを構成している。MOSトランジスタ10、MOSトランジスタ11のソースには、電流供給用のMOSトランジスタ12が接続されている。
また、出力増幅回路2は、ドレイン同士が接続されたMOSトランジスタ16、15、MOSトランジスタ16のゲート、ドレイン間に接続された、位相補償のための容量素子18及び抵抗素子としてのMOSトランジスタ17(以降、抵抗用MOSトランジスタ17と記す)によって構成されている。
このような演算増幅器を高速で動作させると、演算増幅器の伝達関数に現れる第2ポール、あるいはそれ以上の高次ポールの影響により、回路動作の安定性を確保することが困難になることがある。この内容について、以下に回路の伝達関数を使って説明する。
演算増幅器の帰還がない場合、つまりオープンループの場合の伝達関数は、近似的に式(1)のように表される。
A(s)=Ao・ω1・ω2(1−s/ωz)/{(s+ω1)(s+ω2)(1+s/ω3)}…式(1)
式(1)中のAoは演算増幅器のDCゲイン、ω1は第1ポールの角周波数、ω2は第2ポールの角周波数、ω3は第3ポールの角周波数である。
ここで、周波数fと上記した角周波数ωについて説明する。周波数fと角周波数ωの関係は、ω=2πfとしてよく知られていて、いずれも信号の周波数の高さを表す用語である。フィルタをはじめとした電気分野において通常は周波数fが好んで用いられるが、伝達関数でその周波数特性を記述する場合は、式(2)のように角周波数ωを使用することによって、式の中で2πまたは4π2といった記号の出現を抑えることができる。
このような理由から、本明細書においては、角周波数ωを使って周波数を表している。ただし、周波数、角周波数のいずれもが周波数を表すものであり、本質的に差異がない。従って、以下の説明では角周波数と記述すべきところを周波数と記述する。
また、演算増幅器のGB積は、式(2)のように表すことができる。
GB=Ao・ω1 …式(2)
さらに、図8の小信号等価回路を計算することで式(2)のGBは式(3)、式(1)のω2は式(4)のように表すことができる。(参考書:「CMOS Analog Circuit Design」p. 387.Phillip E. Allen, Douglas R. Holdberg 著 Holt, Rinehart Winston, inc.1987年出版)
GB=Ao・ω1=gm1/c1 …式(3)
ω2=gm2/c2 …式(4)
以上の式において、gm1はMOSトランジスタ10、11のトランスコンダクタンス値、gm2はMOSトランジスタ16のトランスコンダクタンス値である。また、c1、c2は容量素子18、19の容量値である。トランスコンダクタンス値を、以降gm値と記す。
第3ポールの周波数ω3は、式(3)、式(4)のような単純な式で表すことは困難である。しかし、第3ポールの周波数ω3は、一般的にGB積や第2ポールの周波数ω2に比べて充分高い周波数にあることが知られている。上記した式(1)は近似式であり、本来第4次ポール以上の高次ポールも含んだ式にすべきであるが、このような高次ポールも充分高い周波数にあるので、伝達関数は式(1)のように近似することができる。
演算増幅器のゲインが0になるゼロ点周波数ωzは、以下の式(5)によって表される。
ωz=(c2/gm2−c1・R)-1 …式(5)
式(5)において、RはMOSトランジスタ17の抵抗値である。GB積(Gain-Bandwidth Product)とは、演算増幅器をボルテージフォロワとして用いる場合の帯域を表す。演算増幅器は、GB積を大きくすることによってより高速に動作することができるようになる。
しかしながら、高速動作させようとしてGB積のみ大きくすると、回路の安定性が保てなくなる。演算増幅器の回路の安定性を保つため、位相余裕を最低45度、好ましくは60度に保つ必要があることが非特許文献、「PAUL R. GRAY, ROBERT G. MEYER著 ANLYSIS AND DESIGN OF ANALOG INTEGRATED CIRCUITS SECOND EDITION, JOHN WILLEY & SONS Inc., page 534.」に記載されている。回路の安定性を保つためには、少なくとも演算増幅器の伝達関数の、第2ポールの周波数ω2をGBより大きくする必要がある。第2ポールの周波数ω2を大きくするには、式(4)で示したように、MOSトランジスタ16のgm値を大きくする必要がある。gm値を大きくするための具体的な方法として、MOSトランジスタ16に電流を多く流すことが考えられるが、消費電流の増加は、携帯機器の電池寿命の点やICの発熱の点から避けなくてはいけない。また消費電流を大きくするとそれに応じてMOSトランジスタのサイズもまた大きくしなくてはいけない。MOSトランジスタのサイズを大きくすると第3ポールの周波数ω3が低下して、位相余裕の劣化をもたらす。従って、演算増幅器を高速化するために消費電流を増加させたとしても高速化に限界がある。
また、GB積とともに第2ポールの周波数を大きくすると、GBと第2ポールの周波数ω2が第3ポールの周波数ω3に近くなり、位相余裕の低下が起こる。ここで、ゼロ点の周波数ωzを第2ポール周波数のω2と一致させた場合、すなわちωz=−ω2とした場合、式(1)は式(6)のようになり、第2ポールの周波数が伝達関数に及ぼす影響を打ち消すことができる。
A(s)=Ao・ω1/(s+ω1)(1+s/ω3) …式(6)
式(6)によれば、式(1)から位相遅れに寄与していた(s+ω2)の成分を除くことができる。このため、図8に示した演算増幅器の位相遅れを改善することができる。位相遅れの改善により、演算増幅器の位相余裕が改善できて、この新たに生じた位相余裕分を使ってGB積向上に使うことができる。式(6)によると、第2ポールω2と無関係にGB積をω3に近づけることができる。
ゼロ点の周波数を第2ポールの周波数に等しくするためには、抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗値を適正な値にすることが必要になる。そして、抵抗用MOSトランジスタ17の適正な抵抗値は、ωz=−ω2に式(4)、式(5)を代入して計算することで式(7)によって与えられる。
R=(c1+c2)/c1/gm2 …式(7)
すなわち、演算増幅器の伝達関数においては、図8に示した抵抗用MOSトランジスタ17を、式(7)に示した抵抗値Rを持った抵抗として動作させることにより、第2ポールの周波数の影響を除くことができる。
ROUBIK GREGORIAN, GABOR C. TEMES著 ANALOG MOS INTEGRATED CIRCUITS FOR SIGNAL PROCESSING, JOHN WILEY & SONS Inc. page 212.
しかしながら、MOSトランジスタの抵抗値には、MOSトランジスタの製造プロセスに起因する特性のばらつき(以降、製造変動と記す)や、MOSトランジスタの環境温度による特性の変動(以降、温度変動と記す)、電圧電源の変動に伴う特性変動が生じ得る。このため、図8に示した抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗値を、式(7)に示した抵抗値に常に一致させておくことは困難である。
また、抵抗用MOSトランジスタ17の代わりに、IC上に形成された抵抗を用いることが考えられる。IC上に形成される抵抗の抵抗値Rは製造ばらつきおよび温度変動があるため、目標値に対してある程度の変動ばらつきを考慮する必要がある。この変動ばらつき量は、プロセス条件によって異なるがおよそ±30〜40%程度でああることが知られている。
このため、IC上に形成された抵抗を用いて形成されるゼロ点を用いて第2ポールを打ち消すことはやはり困難である。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、製造変動や温度変動に関わらず、消費電流を抑えながら、充分な位相余裕を持って、高速動作が可能な演算増幅器を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の演算増幅器は、差動増幅回路(例えば図1に示した差動増幅回路1、図7に示した差動増幅回路67)と、当該差動増幅回路の第1出力端子(例えば図1に示した出力端子21、図7に示した出力端子71)に接続される入力端子及び外部に電気信号を出力する第2出力端子(例えば図1に示した出力端子22、図7に示した出力端子72)を有する出力増幅回路(例えば図1に示した出力増幅回路2、図7に示した出力増幅回路68)と、を備えた演算増幅器であって、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に接続される位相補償回路を備え、前記位相補償回路は、容量素子(例えば図1に示した容量素子18、図7に示した容量素子61)と、当該容量素子と直列に接続された抵抗回路(例えば図1に示した抵抗回路170、図7に示した抵抗回路620)と、を含み、前記抵抗回路は、抵抗値を制御するための抵抗用MOSトランジスタ(例えば図1、図2に示した抵抗用MOSトランジスタ17)を含むスレーブ回路と、前記抵抗用MOSトランジスタのゲートに対し、前記抵抗用MOSトランジスタのソース、ドレイン間の抵抗値を所定の値にするための抵抗制御信号を供給するマスタ回路(例えば図1、図2に示した制御回路20、図7、図9に示した制御回路65)と、を含み、前記マスタ回路は、反転入力端子、非反転入力端子、出力端子を有し、前記非反転入力端子にリファレンス信号電圧が与えられる差動増幅器(例えば図2、図4に示した差動増幅器203)と、前記差動増幅器の反転入力端子に接続される出力端子と、差動入力信号が入力される入力端子と、を有し、前記出力増幅回路のトランスコンダクタンス値に比例するトランスコンダクタンス値を有するトランスコンダクタンスアンプ(例えば図2、図4に示したトランスコンダクタンスアンプ202)と、前記差動増幅器の反転入力端子にドレイン、またはソースのいずれか一方が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に接続されていない前記ドレイン、または前記ソースに基準電圧が与えられ、ゲートが前記抵抗用MOSトランジスタのゲート及び前記差動増幅器の出力端子に接続された制御用MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ201、図9に示したMOSトランジスタ251)と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の演算増幅器は、請求項1において、前記マスタ回路の差動増幅器の非反転入力端子に供給される前記リファレンス信号電圧を生成するリファレンス信号生成回路(例えば図2、図4に示したリファレンス信号生成回路610)を備え、前記リファレンス信号生成回路は、前記演算増幅器が備える出力増幅回路に含まれるMOSトランジスタのチャネルのサイズに比例して縮小され、前記縮小の縮小率に応じた電流が供給されるMOSトランジスタ(例えば図6に示したMOSトランジスタ150、160)を有することを特徴とする。
請求項3に記載の演算増幅器は、請求項1において、前記スレーブ回路は、前記抵抗用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、前記抵抗用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列、または並列に接続された組み合わせ抵抗(例えば図4に示した組み合わせ抵抗30)を構成し、前記マスタ回路は、前記制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、前記制御用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列または並列に接続された組み合わせ抵抗(例えば図4に示した組み合わせ抵抗405)を構成することを特徴とする。
請求項4に記載の演算増幅装置は、差動増幅回路(例えば図1に示した差動増幅回路1)と、当該差動増幅回路の第1出力端子(例えば図1に示した出力端子21)に接続される入力端子及び外部に電気信号を出力する第2出力端子(例えば図1に示した出力端子22)を有する出力増幅回路(例えば図1に示した出力増幅回路2)と、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に接続される位相補償回路と、を含み、前記位相補償回路は容量素子(例えば図1に示した容量素子18)及び当該容量素子と直列に接続された抵抗素子(例えば図1に示した抵抗回路170)を有し、前記抵抗素子は抵抗値を制御するための抵抗用MOSトランジスタ(例えば図1に示した抵抗用MOSトランジスタ17)を有するスレーブ回路である、演算増幅器(例えば図10に示した演算増幅器301a、301b、301c)を複数個と、前記複数個の演算増幅器の抵抗用MOSトランジスタのゲートに対し、前記抵抗用MOSトランジスタのソース、ドレイン間の抵抗値を所定の値にするための抵抗制御信号を供給するマスタ回路(例えば図10に示した制御回路200)と、を備えた演算増幅装置であって、前記マスタ回路は、反転入力端子、非反転入力端子、出力端子を有し、前記非反転入力端子にリファレンス信号電圧が与えられる差動増幅器(例えば図2に示した差動増幅器203)と、前記差動増幅器の反転入力端子に接続される出力端子と、差動入力信号が入力される入力端子と、を有し、前記出力増幅回路のトランスコンダクタンス値に比例するトランスコンダクタンス値を有するトランスコンダクタンスアンプ(例えば図2に示したトランスコンダクタンスアンプ202)と、前記差動増幅器の反転入力端子にドレイン、またはソースのいずれか一方が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に接続されていない前記ドレイン、または前記ソースに基準電圧が与えられ、ゲートが前記抵抗用MOSトランジスタのゲート及び前記差動増幅器の出力端子に接続された制御用MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ201)と、を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の演算増幅装置は、請求項4において、前記スレーブ回路は、前記抵抗用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、前記抵抗用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列、または並列に接続された組み合わせ抵抗(例えば図4に示した組み合わせ抵抗30)を構成し、前記マスタ回路は、前記制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、前記制御用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列または並列に接続された組み合わせ抵抗(例えば図4に示した組み合わせ抵抗405)を構成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、差動増幅器から出力される出力電圧に応じた抵抗値を有する抵抗素子としてMOSトランジスタを使用することができる。そして、このMOSトランジスタの抵抗値を、制御用のMOSトランジスタによって制御することができる。また、マスタ回路を、抵抗用MOSトランジスタと同じ抵抗値を有する制御用MOS抵抗トランジスタ、制御用MOS抵抗トランジスタの一方の端子に接続される反転入力端子、リファレンス信号電圧が印加される非反転入力端子、抵抗用MOSトランジスタのゲートに接続される出力端子を有する差動増幅器、出力増幅回路のトランスコンダクタンス値に比例したトランスコンダクタンス値を有し、差動増幅器の反転入力端子に出力信号を供給するトランスコンダクタンスアンプとによって構成しているから、演算増幅器における第2ポールとゼロ点とを打ち消し、位相余裕を高めることができる。そして、位相余裕の向上分をGB積向上に充てることにより、製造変動や温度変動に関わらず、消費電流を抑えながら十分な位相余裕をもって高速動作可能な演算増幅器を提供することができる。
請求項2の発明によれば、出力増幅回路に含まれる全てのMOSトランジスタを一定の縮小比率でトランジスタサイズが縮小された縮小MOSトランジスタとし、縮小比率に応じて縮小MOSトランジスタに流れる低減することができる。このため、出力増幅回路において消費される電流を低減し、消費電力を省力化することができる。
請求項3の発明によれば、制御用MOSトランジスタと制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された抵抗素子とを組合せているから、抵抗用MOSトランジスタの良好な線形性を得ることができる。
請求項4の発明によれば、同じ回路構成の複数個の演算増幅器と、1つのマスタ回路からなる演算増幅装置の場合、演算増幅器の抵抗制御信号は、マスタ回路出力信号を共有することができるので、製造変動や温度変動に関わらず、消費電流を抑えながら十分な位相余裕をもって高速動作が可能で、回路規模を減少することができる。
請求項5の発明によれば、制御用MOSトランジスタと制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された抵抗素子とを組合せているから、抵抗用MOSトランジスタの良好な線形性を得ることができる。
本発明の実施形態1の演算増幅器を説明するための回路図である。 図1に示した制御回路を説明するための図である。 図2に示したトランスコンダクタンスアンプの回路構成を説明するための図である。 図2に示した制御用MOSトランジスタに代えて、組み合わせ抵抗を用いたマスタ回路を示した図である。 図4で用いられる組み合わせ抵抗を例示した図である。 図2で用いられているリファレンス信号電圧VAを生成する回路を説明するための図である。 本発明の実施形態2の演算増幅器を説明するための回路図である。 一般的な演算増幅器の回路構成を説明するための図である。 図7に示した制御回路を説明するための図である。 本発明の実施形態3の演算増幅装置を説明するための回路図である。
以下、図を参照して本発明に係る実施形態1、実施形態2の演算増幅器、および実施形態3の演算増幅装置を説明する。
(実施形態1)
1 回路構成
図1は、本発明の実施形態1の演算増幅器を説明するための回路図である。
図示した演算増幅器は、前述した図8の演算増幅器と同様の構成を含む。このため、同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
図示した演算増幅器は、正の電圧Vddが供給される電源(図中にVddで示し、電源Vddとも記す)と、負の電圧Vssを供給する電源(図中にVssで示し、電源Vssとも記す)との間に差動増幅回路1、出力増幅回路2が接続されて構成されている。
演算増幅器の差動増幅回路1は、外部から信号が入力されるMOSトランジスタ10及びMOSトランジスタ11からなる入力MOSトランジスタ対、MOSトランジスタ10、11に電流を供給するMOSトランジスタ12と、MOSトランジスタ10のドレインにドレインとゲートが接続されるMOSトランジスタ13とMOSトランジスタ11のドレインにドレインが接続されてかつMOSトランジスタ13のゲートにゲートが接続されるMOSトランジスタ14からなるロードMOSトランジスタ対を含む。
一方、出力増幅回路2は、ゲートに差動増幅回路1の出力端子21が接続されるMOSトランジスタ16と、MOSトランジスタ16とドレイン同士が接続されるMOSトランジスタ15とを含んでいる。
なお、差動増幅回路1のMOSトランジスタ12のゲート端子をバイアス端子B1、出力増幅回路2のMOSトランジスタ15のゲート端子をバイアス端子B2とも記す。バイアス端子B1は入力MOSトランジスタ対に流れる電流を、B2はMOSトランジスタ15、MOSトランジスタ16に流れる電流を制御するバイアス端子である。
また、実施形態1の演算増幅器は、差動増幅回路1の出力端子21と出力増幅回路2の出力端子22との間に接続される容量素子18及び抵抗用MOSトランジスタ17を備えている。容量素子18、抵抗用MOSトランジスタ17は、演算増幅器の、位相補償回路を構成する。また出力端子22に接続されている容量素子19は負荷容量である。差動増幅回路1、出力増幅回路2の接続は、出力増幅回路2のMOSトランジスタ16のゲート端子が、入力端子として差動増幅回路1の出力端子21に接続されることによって行われている。
さらに、実施形態1の演算増幅器は、抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗値を制御する制御回路20を備えている。実施形態1では、抵抗用MOSトランジスタ17、制御回路20を合わせて抵抗回路170とする。
2 制御回路
図2は、図1に示した制御回路20を説明するための図である。制御回路20は、図1に示した演算増幅器の抵抗用MOSトランジスタ17をスレーブ回路として制御するマスタ回路となっている。抵抗用MOSトランジスタ17では、マスタ回路となる制御回路20によってそのゲート電圧が制御され、ソース、ドレイン間の抵抗(以降、単に抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗とも記す)が、任意の抵抗値に調整される。
一方、制御回路20は、差動増幅器203、MOSトランジスタ201を備えている。差動増幅器203の反転入力端子には、トランスコンダクタンス値(以下、gm値という)がGmxであるトランスコンダクタンスアンプ202の出力端子が接続される。さらに、制御用のMOSトランジスタである201のソースが接続される。差動増幅器203の非反転入力端子には、リファレンス信号生成回路610からリファレンス信号電圧VAが供給される。また、制御用MOSトランジスタ201のドレインには電圧VA−Δ1、トランスコンダクタンスアンプ202の一方の入力端子には電圧Vb−Δ2が、他方の入力端子には電圧Vbが供給される。Δ1は、リファレンス信号生成回路610から供給される電圧VAを基準にしたときの端子n1に対する差電圧であり、Δ2はトランスコンダクタンスアンプの差入力電圧である。
抵抗用MOSトランジスタ17は、制御回路20の制御用MOSトランジスタ201と同じトランジスタサイズ(トランジスタのチャネル長とチャネル幅との比)を有していて、かつゲート・ソース間に印加される電圧の電圧値が等しい場合、これらMOSトランジスタは同一ウエハ上に形成されているので、製造プロセス上で変動が発生したとしてもこの変動は両者に同様に起こるのでいつも両方のMOSトランジスタは、等しい抵抗値を持った抵抗素子となる。
図2の回路では、差動増幅器203の出力信号が、MOSトランジスタ201のゲートに供給して、MOSトランジスタ201の抵抗値、言い換えるとノードn1からノードn2へ流れる電流を制御している。この電流値の増減によってノードn2の電圧が制御されて、再び差動増幅器203の出力端子に信号が伝わる。すなわち、図2の回路は負帰還回路を形成しており、その結果、差動増幅器203の反転入力端子(すなわちノードn2)の電圧はいつも非反転入力端子の電圧VAに等しくなる。このような条件の下で端子n2に流れ込む電流の総和はキルヒホッフの法則によりゼロになる。図2に示したノードn1からノードn2に流れる電流I1は、以下の式(8)によって表される。
I1=−Δ1/R1 …式(8)
式(8)において、R1は抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗値及び制御用MOSトランジスタ201の抵抗値である。
また、トランスコンダクタンスアンプ202のgm値がGmxである場合、トランスコンダクタンスアンプ202からノードn2へ流れる電流I2は、トランスコンダクタンスアンプ202のgm値であるGmxに、トランスコンダクタンスアンプ202の入力電圧差(非反転入力端子電圧から反転入力端子電圧を引いたもの)であるΔ2を乗じて求められる。電流I2を求める式を、式(9)として以下に記す。
I2=Δ2・Gmx …式(9)
ノードn2に関して、キルヒホッフの法則が成り立つので、式(8)と式(9)より式(10)が得られる。
I1+I2=−Δ1/R1+Δ2・Gmx=0 …式(10)
式(10)より、MOSトランジスタ201の抵抗値R1とトランスコンダクタンスアンプ202のgm値Gmxの関係が式(11)で表される。
R1=(Δ1/Δ2)・(1/Gmx) …式(11)
前記したように、制御回路20の制御用MOSトランジスタ201と抵抗用MOSトランジスタ17が同じ抵抗値を持ったものとする。すると、ゼロ点と第2ポールが等しくなるための抵抗用MOSトランジスタの抵抗値は、式(7)で与えられているので、式(11)を用いて書き直すと式(12)のようになる。
Gmx=gm2・(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)} …式(12)
すなわちゼロ点角周波数と第2ポール角周波数に等しくするには図2のトランスコンダクタンスアンプ202のgm値であるGmxが(12)式を満足できればよい。一般には、MOSトランジスタ16のgm値であるgm2は製造プロセス変動、温度変動の影響を受けるが、実施例1では、図2に用いるトランスコンダクタンスアンプ202として、図3に示すような回路を用いることで製造プロセス変動、温度変動によらずいつも式(12)を満足するようなトランスコンダクタンス値Gmxを得ることができる。
ここでgm2について補足説明しておく。gm2は、図1の出力増幅回路2のMOSトランジスタ16のgm値であるとともに、出力増幅回路2のgm値(トランスコンダクタンス値)でもある。何故なら、出力増幅回路2を構成する他方のMOSトランシスタ15のゲートには一定のバイアス電圧が供給されていて、AC信号としての電流信号に寄与しないからである。
図3は、図2に示したトランスコンダクタンスアンプ202の回路構成を説明するための図である。
図2に示したトランスコンダクタンスアンプ202は、トランスコンダクタンスアンプ202の本体部分128、本体部分128のMOSトランジスタ101のゲート端子へ供給されるバイアス電圧を生成するためのバイアス回路129によって構成されている。本体部分128は、入力MOSトランジスタ対を構成するMOSトランジスタ102、MOSトランジスタ103と、入力MOSトランジスタ対に電流を供給する電流源MOSトランジスタとして動作するMOSトランジスタ101と、入力MOSトランジスタのドレインに接続されるロードMOSトランジスタを構成するMOSトランジスタ104、MOSトランジスタ105から構成されている。またバイアス回路129は、本体回路128のMOSトランジスタ101とカレントミラーを構成するMOSトランジスタ106と、MOSトランジスタ106に電流を供給するMOSトランジスタ107から構成されている。図3のトランスコンダクタンスアンプのgm値は、入力MOSトランジスタ102(または103)のgm値に等しいので、次に入力MOSトランジスタのgm値について説明する。
一般的に、MOSトランジスタのgm値は、MOSトランジスタを流れる電流I、MOSトランジスタの移動度μ、単位面積あたりのゲート容量Cox、トランジスタサイズ(W(チャネル幅)/L(チャネル長))を用いて、以下の式(14)のように表される。
gm=2[I・μ・Cox・(W/L)]1/2 …式(14)
このため、図3の入力MOSトランジスタ102(または103)のgm値が、図1のMOSトランジスタ16のgm値であるgm2の(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}倍のgm値を実現するためには、図3に示したMOSトランジスタ102、MOSトランジスタ103のトランジスタサイズ及び、その流れる電流を、図1に示したMOSトランジスタ16のサイズ及び電流の(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}倍にしなければならない。(正しくは、MOSトランジスタ102のサイズ及び電流の積が、MOSトランジスタのサイズ及び電流の積の[(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}]2倍にしなければならい。)
MOSトランジスタ102、MOSトランジスタ103に流れる電流を、MOSトランジスタ16に流れる電流の(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}倍にするには、図3に示したMOSトランジスタ101のトランジスタサイズを、図1に示したMOSトランジスタ15のサイズの2・(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}倍にして、さらに図1に示したMOSトランジスタ16に電流を供給する電流源MOSトランジスタ15の制御信号を、MOSトランジスタ101のゲート端子に供給すればよい。これは同じ制御信号を用いているのでMOSトランジスタ15とMOSトランジスタ101に流れる電流は製造プロセス変動、温度変動の影響を受けることなくいつも電流比は一定になる。またMOSトランジスタ16とMOSトランジスタ101のサイズ比も一定であるので、トランスコンダクタンスアンプのgm値をMOSトランジスタ16のgm値に対していつも式(12)を満足させることができる。なお、実施形態1では、制御信号が、図1に示したMOSトランジスタ15のゲート端子B2に印加される。実施形態1では、この制御信号を、以降制御信号B2とも記す。
なお、図1、図3に示した回路構成では、図1に示した電流源となるMOSトランジスタ15がN型で、図3に示したMOSトランジスタ101はP型となっている。このため、実施形態1では、図3に示したように、制御信号B2を、MOSトランジスタ107のゲート端子から入力してフィルタ制御信号に対応する制御電流に変換する。そして、この制御電流を、MOSトランジスタ106とMOSトランジスタ101から構成されるカレントミラー回路を用いてMOSトランジスタ101に流す。
実施形態1は、以上のようにして、図1に示したMOSトランジスタ16に流れる電流値の(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}倍の値の電流を、図3に示したMOSトランジスタ102、および103に供給することができる。このようにすれば、抵抗用MOSトランジスタ17の抵抗値の製造変動、温度変動、電源電圧変動に関係なく、演算増幅器のゼロ点の周波数を常に第2ポールの周波数に等しくすることができる。
3 消費電流の低減
ところで、一般的に、MOSトランジスタ16は出力増幅回路の構成要素のひとつなので流れる電流は大きくなりがちである。このため、図3に示したMOSトランジスタ102、MOSトランジスタ103に流れる電流は、MOSトランジスタ16に流れる電流値に係数(Δ1/Δ2)・{c1/(c1+c2)}がかかっているとはいえ、大きな値になって、演算増幅器全体の消費電流を高める一因となる。
この点を解消するため、実施形態1では、図2に示したマスタ回路の制御用MOSトランジスタ201のトランジスタサイズを、図1に示した抵抗用MOSトランジスタ17のトランジスタサイズの1/M倍にすることが考えられる。
このようにすることで、図2に示した制御用MOSトランジスタ201の抵抗値をM倍したことになる。したがって、図2に示したトランスコンダクタンスアンプ202のgm値が1/Mになり、トランスコンダクタンスアンプを流れる電流を1/M倍とすることができる。(gm値を1/M倍にするには式(14)によると、電流を1/M倍にして、かつ入力MOSトランジスタサイズ(W/L)を1/M倍にすることになる。このようにすることでMOSトランジスタのオーバードライブ電圧は変化しないで済む。)
さらに、実施形態1では、抵抗用MOSトランジスタ17をP型のMOSトランジスタとしている。しかし、実施形態1は、このように限定されるものでなく、抵抗用MOSトランジスタとしてN型のMOSトランジスタを使って実現することも可能である。P型MOSトランジスタ、N型MOSトランジスタのいずれを位相補償用抵抗として使用するかは、オーバードライブ電圧(Vgs−Vth)をより大きく確保できるかによって決定することができる。例えば、抵抗用MOSトランジスタのソース電圧が基準電圧Vssに近い場合にはN型MOSトランジスタを、基準電圧Vddに近い場合にはP型MOSトランジスタを使用するとよい。
また、Δ1の値は、MOS抵抗素子が線形性能を良好に保つために、MOS抵抗素子201のVgs−Vthに比べて十分小さくする必要がある。ただし、小さすぎるとΔ1およびΔ2の設定電圧からの偏移に対する影響が大きくなるので、適正な値に設定することが望ましい。
4 リファレンス信号電圧
次にリファレンス信号電圧VAを生成するためのリファレンス信号生成回路610について説明する。前記したように、MOSトランジスタ201、17の抵抗値は、MOSトランジスタ201、17各々のゲート・ソース間の電圧で決まる。このため、MOSトランジスタ201、17において、ゲートの電圧だけでなく、ソース電圧も同じにする必要がある。マスタ回路20では、MOSトランジスタ201のソース電圧を、図1に示した演算増幅器の抵抗回路17の両端の電圧に等しくしなければならない。これを実現する方法としては、図1に示した演算増幅器をコピーした、この演算増幅器と同じ回路構成であって、かつ、演算増幅器に含まれる素子のサイズが等しい回路(以下、レプリカ回路Aと記す)をボルテージフォロワ構成にし、抵抗回路17の両端子のどちらか一方の電圧信号を、マスタ回路20の差動増幅器203の非反転入力端子へ電圧VAとして供給すればよい。すなわちリファレンス信号生成回路610として、レプリカ回路Aを用いて、そのリファレンス信号生成回路610から出力されるリファレンス信号電圧VAとして、レプリカ回路Aの中の抵抗回路17(これもレプリカである)の2つの端子のいずれか一方の信号電圧を用いることができる。
このように構成する場合、レプリカ回路Aの演算増幅器のトランジスタサイズ等を図1に示した演算増幅器と完全に同じにすると、回路全体のチップサイズや消費電流が増大する。これを解消するために、レプリカ回路Aの全てのトランジスタサイズとMOSトランジスタを流れる電流の電流値を一律に一定の割合だけ小さくする。トランジスタサイズを小さくして、電流値も同じ割合で小さくすることにより、演算増幅器内の各端子の電圧は図1の演算増幅器と同じになる。このため、抵抗素子17に相当するレプリカ回路Aの抵抗素子の端子電圧も図1の演算増幅器と同じになる。
リファレンス信号生成回路610に用いる回路として、レプリカ回路Aよりさらに小規模の回路として構成する例について説明する。
図6は、図1に示した演算増幅器の出力増幅回路2をコピーした、出力増幅回路2と同じ回路構成であって、かつ、演算増幅器に含まれる素子のサイズが等しい回路(以下、レプリカ回路Bと記す)を説明するための図である。図示したレプリカ回路Bでは、図1に示したMOSトランジスタ16に対応するMOSトランジスタ160、図1に示したMOSトランジスタ15に対応するMOSトランジスタ150が直列に接続されている。MOSトランジスタ150のゲート端子にはMOSトランジスタ15のゲート端子へ印加される電圧が供給され、MOSトランジスタ160のゲート端子とドレイン端子を接続すると、その接続点の端子161に、図1のMOSトランジスタ16のゲート電圧が形成される。この理由は、図1に示したMOSトランジスタ16とMOSトランジスタ160に同じ電流が流れるので、MOSトランジスタ16、MOSトランジスタ160のゲート電圧が等しくなることによる。この端子161の電圧は、抵抗用MOSトランジスタ17の両端の電圧に等しいので、リファレンス信号電圧VAとして、差動増幅器203の非反転入力端子に供給することができる。
また、レプリカ回路Bにあっても、消費電流低減のため、レプリカ回路に含まれるMOSトランジスタ150、160のサイズを、図1に示した出力増幅回路2に含まれるMOSトランジスタ15、16のサイズに対して一定の割合で縮小してもよい。
5 組み合わせ抵抗
図2においてMOSトランジスタ17,201のゲート電圧が低いと、抵抗用MOSトランジスタ17,201の線形性能劣化のために、MOSトランジスタ17と201の抵抗が同じでなくなる。この理由は、線形領域におけるSAHの式であるIds=K(Vgs−Vth−0.5Vds)Vdsからもわかるように、ドレイン・ソース間電流Idsは、(Vgs−Vth)に比べてドレイン・ソース間電圧Vdsが無視できないくらいに大きい場合には、比例関係から大きく外れるので、抵抗用MOSトランジスタは最適な抵抗値からずれた値になる。(抵抗値のずれは、MOSトランジスタ17,201のドレイン・ソース間電圧が異なることに起因している)。
このような点を解消するため、図4では、図1の抵抗用MOSトランジスタ17に代えて、組み合わせ抵抗30を用いるとともに、図2に示した制御用MOSトランジスタ201に代えて、組み合わせ抵抗405を設けたマスタ回路20を、示している。組み合わせ抵抗405は、図2の制御用MOSトランジスタ201に、リニア抵抗素子を直列あるいは並列に接続して構成された組み合わせ抵抗である。このような組み合わせ抵抗によれば、抵抗用MOSトランジスタ17に印加されるゲート電圧を、充分に高い値に設定できない場合であっても、組み合わせ抵抗によって所望の抵抗値を実現することができる。
図5(a)、(b)、(c)は、組み合わせ抵抗405を例示した図である。組み合わせ抵抗405は、制御用MOSトランジスタとなるMOSトランジスタ111とチップ内リニア抵抗素子112を直列、あるいは並列に接続して構成されている。リニア抵抗素子112は、MOSトランジスタと同一のICチップ内に形成される(MOSトランジスタと同一基板上に形成される)抵抗である。リニア抵抗素子112は、例えばポリ抵抗や拡散抵抗として実現される。
ところで、実施形態1の組み合わせ抵抗405は、制御回路20だけでなく、スレーブ回路となる図1の抵抗用MOSトランジスタ17の代わりに、制御回路の組み合わせ抵抗405と同じ回路構成の組み合わせ抵抗30に置き換えなければいけない。ここで、ポリ抵抗や拡散抵抗は、いずれも、抵抗値が不純物の量のばらつきや、温度の変動によって変動し、この変動量は、MOSトランジシタの抵抗値と無関係である。このため、抵抗用MOSトランジスタ17の代わりに用いる組み合わせ抵抗30は、回路構成だけでなくチップ内リニア抵抗素子112の抵抗値とMOSトランジスタの抵抗値が比例関係を保つようにしなければならない。言い換えると、組合せ抵抗405と組み合わせ抵抗30の間では、MOSトランジスタ111のサイズの逆数とチップ内リニア抵抗素子112の抵抗値が比例の関係を保っていればよい。
次に図4の組み合わせ抵抗を用いた場合の線形性能について説明する。図4に示した回路は、図2に示した回路と同様に動作するので、リニア抵抗素子112の抵抗値が小さい場合、組み合わせ抵抗405の抵抗値が、トランスコンダクタンスアンプ202のgm値の逆数(=1/Gmx)に(Δ1=Δ2の場合)等しくなるように図4の回路が動作し、結果として組み合わせ抵抗405内のMOS抵抗素子111は抵抗値が高くなるように制御される。このため、MOSトランジスタ111に印加されるゲート電圧は低くなり、MOSトランジスタ111の線形性能は劣化する。しかし、リニア抵抗素子112の抵抗値と比較してMOSトランジスタの抵抗値は充分高いので、全体としてMOSトランジスタ111の影響が小さくなり、全体の抵抗素子の線形性能劣化はわずかである。
また、リニア抵抗素子112の抵抗値が高い場合、MOSトランジスタ111の抵抗値は低くなる。このため、MOSトランジスタ111のゲート電圧は高くなり、抵抗値の線形性能は高くなる。図5(a)に示したMOS抵抗素子111とリニア抵抗素子112との直列接続の場合も同様に線形性能劣化はわずかである。すなわち、リニア抵抗素子112とMOSトランジスタ111とを組み合わせにより、本実施形態は一層高い線形性能を得ることができるので、組み合わせ抵抗の抵抗値は、MOS抵抗素子のみ使用する場合よりもより正確な抵抗値とすることができる。
実施形態1の演算増幅器は、抵抗用MOSトランジスタ17または抵抗用MOSトランジスタ17に置き換えられている組み合わせ抵抗30が制御回路20によって、製造変動や温度変動に関わらず、いつも第2ポールをゼロ点でキャンセルしているので、消費電流を抑えながら、十分な位相余裕をもって高速動作可能な演算増幅器を提供することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2の演算増幅器を説明するための回路図である。実施形態1と実施形態2とは、差動増幅回路の回路構成が相違している。すなわち、実施形態2も、実施形態1と同様に、差動増幅回路67と出力増幅回路68とを備えている。差動増幅回路67、出力増幅回路68の間には、抵抗用MOSトランジスタ62と容量素子61が接続されていて、さらに抵抗用MOSトランジスタ制御用の制御回路65が抵抗用MOSトランジスタ62のゲートに接続されている。実施形態2では、抵抗用MOSトランジスタ62、制御回路65を合わせて抵抗回路620とする。
また、実施形態2において、抵抗用MOSトランジスタ62、容量素子61が、位相補償回路として機能する。位相補償回路は、差動増幅回路67の出力端子71と、出力増幅回路68の出力端子72との間に接続されている。差動増幅回路67、出力増幅回路68の接続は、出力増幅回路68のMOSトランジスタ59のゲート端子が、入力端子として差動増幅回路67の出力端子71に接続されることによって行われている。また出力端子72に接続されている容量素子64は負荷容量である。
差動増幅回路67は、互いにソース同士が接続されたMOSトランジスタ50、MOSトランジスタ51でなる入力MOSトランジスタ対と、入力MOSトランジスタ対のソースにドレインが接続され、入力MOSトランジスタ対に電流を供給するMOSトランジスタ52、MOSトランジスタ50のドレインにソースが接続されるMOSトランジスタ55、MOSトランジスタ52のドレインにソースが接続されるMOSトランジスタ56でなるカスコードMOSトランジスタ対と、MOSトランジスタ55とドレイン同士が接続されるMOSトランジスタ57、MOSトランジスタ56とドレイン同士が接続されて、MOSトランジスタ57とカレントミラーを構成するMOSトランジスタ58でなるロードMOSトランジスタ対と、MOSトランジスタ55のソースにドレインが接続されるMOSトランジスタ53、MOSトランジスタ56のソースにドレインが接続されるMOSトランジスタ54でなる電流源MOSトランジスタ対とによって構成されている。このような差動増幅回路は、折り返しカスコード構成と呼ばれている。
出力増幅回路68は、ゲート端子に差動増幅回路67の出力端子71が接続されるMOSトランジスタ59とMOSトランジスタ59に電流を供給するMOSトランジスタ60によって構成されている。
差動増幅回路67に対応し、出力増幅回路68では、出力電圧を制御する、いわゆる出力MOSトランジスタ59の極性がN型になっている。実施形態2においても、式(1)〜式(7)が適用できる。ここで式(3)のgm1はMOSトランジスタ50、51のトランスコンダクタンス値、式(4)のgm2はMOSトランジスタ59のトランスコンダクタンス値である。また、式(3)、(4)のc1、c2は容量素子61、64の容量値、式(5)のRはMOSトランジスタ62の抵抗値である。 ここでgm2について補足説明しておく。gm2は、図7の出力増幅回路68のMOSトランジスタ59のgm値であるとともに、出力増幅回路68のgm値(トランスコンダクタンス値)でもある。何故なら、出力増幅回路68を構成する他方のMOSトランシスタ60のゲートには一定のバイアス電圧が供給されていて、AC信号としての電流信号に寄与しないからである。
抵抗用MOSトランジスタ62のゲートに印加される電圧を制御する制御回路65は、図9に示すように、図2に示した実施形態1の制御回路と殆ど同様に構成されている。ただし、実施形態2では、実施形態1の抵抗用MOSトランジスタ17がP型MOSトランジスタであったのに対し、N型MOSトランジスタを抵抗用MOSトランジスタ62に使用している。このため、実施形態2では、制御回路65の制御用MOSトランジスタ251にもN型のMOSトランジスタが使用される。尚、図9においてMOSトランジスタ251の極性のみを変更するだけだと、正帰還回路になり正しい制御ができなくなる。これを負帰還回路にするために、図9に示すように端子n1に与える電圧をVA+Δ1に、トランスコンダクタンスアンプの入力信号対の信号を入れ替えることで電流の向きを変えて負帰還回路にすることができる。
図7に示した制御回路65を、以上のようにして構成することにより、実施形態1と同様に、第2ポールの周波数を演算増幅器のゼロ点の周波数によってキャンセルすることができる。したがって、実施形態2の演算増幅器によっても、抵抗用MOSトランジスタ62が制御回路65によって、製造変動や温度変動に関わらず、いつも第2ポールをゼロ点でキャンセルしているので、消費電流を抑えながら、十分な位相余裕を持って、高速動作可能な演算増幅器を提供することができる。
(実施形態3)
図10は、本発明の実施形態3の演算増幅器を説明するための回路図である。実施形態1と実施形態3とは、演算増幅器が1個だけなのか、複数備えているかが相違している。
一般にIC上に回路を構成する場合、演算増幅器を複数備えることが通常よく行われる。このような場合でも、実施形態1のように、1つの演算増幅器に対して、1つの制御回路を用いても良い。しかしながら、制御回路は図2あるいは図4に示すように構成回路規模が大きいため、チップサイズおよび消費電流の増加をもたらす。本実施形態3においては、複数の演算増幅器を1つの制御回路で制御することで、チップサイズおよび消費電流を抑える方法を提示するものである。以下、図10を用いて説明する。
図10は、3個の演算増幅器301a、301b、301cと1個の制御回路200を備えている。ここで、それぞれの演算増幅器301a、301b、301cは全て同じ回路構成となっている必要がある。演算増幅器の回路例として、それぞれの演算増幅器は図1において、制御回路20のみ除去した回路とする。この場合、抵抗用MOSトランジスタ17のゲート端子には、制御回路200から制御信号線305を介して、全ての演算増幅器に制御信号が供給される。制御回路200としては、演算増幅器に図1の回路を用いているので、図2の制御回路を用いることができる。
次に、図10の回路の動作説明をする。仮に全ての演算増幅器の回路構成が同じで、しかも全てのMOSトランジスタおよび全ての容量素子、抵抗素子が同じサイズであるなら、実施形態1で説明したように、全ての演算増幅器は、図2の制御回路を共用して用いることで製造変動や温度変動に関わらず、いつも第2ポールをゼロ点でキャンセルすることになるので、全ての演算増幅器は、低消費電流で充分な位相余裕を持ち、周波数帯域が広くできる。しかしながら、一般に演算増幅器はそれぞれ要求される特性が異なるため、MOSトランジスタサイズおよびMOSトランジスタに流れる電流は異なる。このような場合においても、1つの制御回路200で生成される制御信号を用いて3つの演算増幅器の第2ポールをゼロ点でキャンセルできる。このためには、それぞれの演算増幅器の抵抗用MOSトランジスタの抵抗値Rが、式(7)を満足するようにすればよい。すなわち3つの演算増幅器のそれぞれの容量比(c1+c2)/c1およびgm2は設計値なので、簡単に計算できるので式(7)を満足するように、それぞれの演算増幅器の抵抗用MOSトランジスタ17のサイズを合わせ込むことによって、1つの制御回路200で全ての演算増幅器の第2ポールをゼロ点でキャンセルできる。より具体的な例を使って説明する。例えば、図10の回路において、演算増幅器301aと制御回路200において、実施形態1と同じ方法で、演算増幅器301aの第2ポールをゼロ点でキャンセルするように制御しているとする。仮に演算増幅器301bの容量比(c1+c2)/c1が演算増幅器301aの2倍であり、かつ演算増幅器301bのgm2が演算増幅器301aの3倍とすると、式(7)により演算増幅器301bの抵抗用MOSトランジスタの抵抗値は、演算増幅器301aの抵抗用MOSトランジスタの抵抗値の(2/3)倍であれば、第2ポールをゼロ点でキャンセルすることができる。従って、このような場合は、演算増幅器301bの抵抗用MOSトランジスタ17のサイズは、演算増幅器301aの抵抗用MOSトランジスタ17のサイズの(3/2)倍にすればよい。(抵抗値とサイズは逆数の関係にある)同様にして、演算増幅器301cの抵抗用MOSトランジスタのサイズも計算して求めることができる。
このように、演算増幅器の回路構成が同じであれば、制御回路は共通にすることができる。上述したように、回路構成が同じである複数の演算増幅器に対して、1つの制御回路で制御しても良いし、複数の演算増幅器を回路構成が同じ複数のグループに分け、それぞれ同じ回路構成とした複数グループ毎にそれぞれの制御回路で制御しても良い。
例えば、図10の全ての演算増幅器の回路構成が、図7であれば制御回路としては、図9の回路を用いることで、第2ポールをゼロ点でキャンセルできる。
また、仮に図1の回路構成の演算増幅器が複数個あり、かつ図7の回路構成の演算増幅器もまた複数個あるなら、それぞれ同じ回路構成の演算増幅器に対して、図10のような方法で第2ポールをゼロ点でキャンセルできる。このように実施形態3においては、演算増幅器の回路構成が同じであれば、制御回路を共通に用いることで、回路規模および消費電流を節約することができる。
また、図10のような複数の演算増幅器を有する演算増幅装置においても、図4、図5で用いた組み合わせ抵抗を、抵抗用MOSトランジスタ17の代わりに用いることにより、いつでも最適な抵抗値とすることができる。
本発明の演算増幅器は、低消費電流で、位相余裕が十分ありながら高速動作させたい演算増幅器であれば、どのような構成にも適用することが可能である。
10〜16、50〜60、101〜107、111 MOSトランジスタ
17、62 抵抗用MOSトランジスタ
18、19、61、62、64、204 容量素子
20、65、200 制御回路
1、67 差動増幅回路
2、68 出力増幅回路
112 リニア抵抗素子
201、251 制御用MOSトランジスタ
202 トランスコンダクタンスアンプ
203 差動増幅器

Claims (5)

  1. 差動増幅回路と、当該差動増幅回路の第1出力端子に接続される入力端子及び外部に電気信号を出力する第2出力端子を有する出力増幅回路と、
    を備えた演算増幅器であって、
    前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に接続される位相補償回路を備え、
    前記位相補償回路は、
    容量素子と、当該容量素子と直列に接続された抵抗回路と、を含み、
    前記抵抗回路は、
    抵抗値を制御するための抵抗用MOSトランジスタを含むスレーブ回路と、
    前記抵抗用MOSトランジスタのゲートに対し、前記抵抗用MOSトランジスタのソース、ドレイン間の抵抗値を所定の値にするための抵抗制御信号を供給するマスタ回路と、を含み、
    前記マスタ回路は、
    反転入力端子、非反転入力端子、出力端子を有し、前記非反転入力端子にリファレンス信号電圧が与えられる差動増幅器と、
    前記差動増幅器の反転入力端子に接続される出力端子と、差動入力信号が入力される入力端子と、を有し、前記出力増幅回路のトランスコンダクタンス値に比例するトランスコンダクタンス値を有するトランスコンダクタンスアンプと、
    前記差動増幅器の反転入力端子にドレイン、またはソースのいずれか一方が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に接続されていない前記ドレイン、または前記ソースに基準電圧が与えられ、ゲートが前記抵抗用MOSトランジスタのゲート及び前記差動増幅器の出力端子に接続された制御用MOSトランジスタと、
    を含むことを特徴とする演算増幅器。
  2. 前記マスタ回路の差動増幅器の非反転入力端子に供給される前記リファレンス信号電圧を生成するリファレンス信号生成回路を備え、
    前記リファレンス信号生成回路は、
    前記演算増幅器が備える出力増幅回路に含まれるMOSトランジスタのチャネルのサイズに比例して縮小され、前記縮小の縮小率に応じた電流が供給されるMOSトランジスタを有することを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
  3. 前記スレーブ回路は、前記抵抗用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、
    前記抵抗用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列、または並列に接続された組み合わせ抵抗を構成し、
    前記マスタ回路は、前記制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、
    前記制御用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列または並列に接続された組み合わせ抵抗を構成することを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
  4. 差動増幅回路と、当該差動増幅回路の第1出力端子に接続される入力端子及び外部に電気信号を出力する第2出力端子を有する出力増幅回路と、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に接続される位相補償回路と、を含み、前記位相補償回路は容量素子及び当該容量素子と直列に接続された抵抗素子を有し、前記抵抗素子は抵抗値を制御するための抵抗用MOSトランジスタを有するスレーブ回路である、演算増幅器
    を複数個と、
    前記複数個の演算増幅器の抵抗用MOSトランジスタのゲートに対し、前記抵抗用MOSトランジスタのソース、ドレイン間の抵抗値を所定の値にするための抵抗制御信号を供給するマスタ回路と、
    を備えた演算増幅装置であって、
    前記マスタ回路は、
    反転入力端子、非反転入力端子、出力端子を有し、前記非反転入力端子にリファレンス信号電圧が与えられる差動増幅器と、
    前記差動増幅器の反転入力端子に接続される出力端子と、差動入力信号が入力される入力端子と、を有し、前記出力増幅回路のトランスコンダクタンス値に比例するトランスコンダクタンス値を有するトランスコンダクタンスアンプと、
    前記差動増幅器の反転入力端子にドレイン、またはソースのいずれか一方が接続され、前記差動増幅器の反転入力端子に接続されていない前記ドレイン、または前記ソースに基準電圧が与えられ、ゲートが前記抵抗用MOSトランジスタのゲート及び前記差動増幅器の出力端子に接続された制御用MOSトランジスタと、
    を含むことを特徴とする演算増幅装置。
  5. 前記スレーブ回路は、前記抵抗用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、
    前記抵抗用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列、または並列に接続された組み合わせ抵抗を構成し、
    前記マスタ回路は、前記制御用MOSトランジスタと同一の基板上に形成された内部抵抗素子を有し、
    前記制御用MOSトランジスタと前記内部抵抗素子とは、直列または並列に接続された組み合わせ抵抗を構成することを特徴とする請求項4に記載の演算増幅装置。
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