JP5003176B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

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本発明は、デジタルオシロスコープのアナログフロントエンド、あるいはアナログデジタル変換器のアナログ信号増幅器に用いて好適な差動増幅回路に関するものである。
図4に差動増幅回路の構成を示す。図4において、抵抗10の一端は電源Vccに、他端はトランジスタ11のコレクタに接続される。抵抗12の一端はトランジスタ11のエミッタに接続され、その他端は定電流源16に接続される。また、抵抗13の一端は電源Vccに、他端はトランジスタ14のコレクタに接続される。抵抗15の一端はトランジスタ14のエミッタに接続され、その他端は定電流源16に接続される。定電流源16の他端は電源Veeに接続される。なお、Ieeは定電流源16の出力電流である。
トランジスタ11のベースを非反転入力端子in、トランジスタ14のベースを反転入力端子inxとする。また、抵抗10とトランジスタ11のコレクタの共通接続点を出力端子outx、抵抗13とトランジスタ14のコレクタの共通接続点を出力端子outとする。
トランジスタ11のコレクタ電流をIq1、ベースエミッタ間電圧をVq1BEとし、トランジスタ14のコレクタ電流をIq2、ベースエミッタ間電圧をVq2BEとする。また、抵抗10と13の抵抗値をRc、抵抗12と15の抵抗値をRe、非反転入力端子inの電圧をVin、反転入力端子inxの電圧をVinxとすると、キルヒホッフの電圧法則から下記(1)式が成立する。
Vin−Vq1BE−Re・Iq1+Re・Iq2+Vq2BE−Vinx=0
・・・・・・・・(1)
トランジスタ11と14を理想トランジスタとすると、ベースエミッタ間電圧VBEとコレクタ電流ICとの間には、下記(2)式の関係がある。なお、VTは熱電圧、ISは飽和電流であり、lnは自然対数を表す。
BE=VT・ln(IC/IS)・・・・・・・・・・・・(2)
トランジスタ11と14の飽和電流ISが等しいとすると、前記(1)、(2)式から下記(3)式が導出される。なお、Vidは2つの入力電圧の差電圧(差動入力)である。
Vid=Vin−Vinx
=Re・(Iq1−Iq2)+VT・ln(Iq1/Iq2)・・・(3)
出力端子out、outxの電圧をそれぞれVout、Voutxとすると、キルヒホッフの電圧法則から下記(4)、(5)式が求められる。
Vout=Vcc−Rc・Iq2・・・・・・・(4)
Voutx=Vcc−Rc・Iq1・・・・・・(5)
VoutとVoutxの差電圧(差動出力)をVodとすると、前記(4)、(5)式から、下記(6)式が成立する。
Vod=Vout−Voutx=Rc・(Iq1−Iq2)・・・・・(6)
前記(3)式とこの(6)式から、差動出力Vodと差動入力Vidの関係は下記(7)式で与えられる。
Vod=(Rc/Re)・Vid−(Rc/Re)・VT・ln(Iq1/Iq2)
・・・・・・・(7)
この(7)式から明らかなように、右辺第2項のためにゲインが低下するので、この差動増幅回路のゲインをNにするためには、RcをReのN倍より大きくしなければならない。以下、ゲインをNにするRcの大きさを求める。
ゲインをNにするためには、下記(8)式が成立しなければならない。
Vod=N・Vid・・・・・・・・・・・(8)
前記(3)、(6)式のVid、Vodを(8)式に代入すると、
Rc・(Iq1−Iq2)
=N・(Re・(Iq1−Iq2)+VT・ln(Iq1/Iq2))
となり、この式を整理すると下記(9)式になる。
Rc=N・Re+N・VT・ln(Iq1/Iq2)/(Iq1−Iq2)
・・・・・・・(9)
すなわち、ゲインをNにするためには、(9)式右辺の第2項の分だけRcの値を増加させなければならない。この第2項は、トランジスタ11、14のベースエミッタ間電圧の影響によって発生する。
特開平10−335951号公報 特開2003−179438号公報
しかしながら、このような差動増幅回路には次のような課題があった。前述したように、Rc/ReをNにするだけではゲインをNにすることができず、前記(9)式の第2項の分だけRcを増加させなければならない。そのため、出力電圧のコモンモード電圧が下がってしまうという課題があった。
前記(7)式からわかるように、Rcを増加させないでReの値を小さくしてもゲインを高くすることができるが、そうするとリニアリティエラーが悪化してしまうという課題もあった。
従って本発明の目的は、Rcの値をReのN倍にすることによりゲインNを得ることができ、コモンモード電圧の低下を小さくすることができる差動増幅回路を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
第1の抵抗と第1のトランジスタと第2の抵抗を直列接続し、第3の抵抗と第2のトランジスタと第4の抵抗を直列接続して、これらの直列回路を並列接続し、この並列回路と第1の定電流源を直列に接続した回路構成を有し、前記第1、第2のトランジスタのベースを入力端子とし、前記第3の抵抗と前記第2のトランジスタの接続点、および前記第1の抵抗と前記第1のトランジスタの接続点を出力端子とする差動増幅回路において、
前記入力端子に印加される入力電圧が入力され、この入力電圧に応じた出力電流を前記第1の抵抗と前記第1のトランジスタの接続点に出力する第1のサブアンプと、
前記入力電圧が入力され、この入力電圧に応じた出力電流を前記第3の抵抗と前記第2のトランジスタの接続点に出力する第2のサブアンプとを具備し、
前記第1のサブアンプを、定電流源と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに一方の入力電圧が入力され、そのコレクタが電源に接続される第1の直列回路と、一端が前記定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに他方の入力電圧が入力され、そのコレクタから電流を出力する第3の直列回路とで構成し、
前記第2のサブアンプを、定電流源と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに他方の入力電圧が入力され、そのコレクタが電源に接続される第1の直列回路と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに一方の入力電圧が入力され、そのコレクタから電流を出力する第3の直列回路とで構成したものである。回路構成を簡単にでき、かつコモンモード電圧の低下を小さくすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において
前記第1、第2のサブアンプは、一端が前記定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースが、前記第1の直列回路内のトランジスタのベースと共通接続された第2の直列回路とを具備し、
2つの出力端子から同じ大きさの電流を出力し、前記第3の抵抗と第2のトランジスタの接続点にこの電流の一方を出力し、前記第1のサブアンプ内の前記第2の直列回路を構成するトランジスタのコレクタに他方の電流を出力する第1のカレントミラーと、
2つの出力端子から同じ大きさの電流を出力し、前記第1の抵抗と第1のトランジスタの接続点にこの電流の一方を出力し、前記第2のサブアンプ内の前記第2の直列回路を構成するトランジスタのコレクタに他方の電流を出力する第2のカレントミラーと、
を具備したものである。コモンモード電圧の低下を小さくすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記第1の抵抗と第1のトランジスタの接続点、および前記第3の抵抗と第2のトランジスタの接続点にダイオードを挿入するようにしたものである。カレントミラーの出力レベルを低く保てることができるので、カレントミラーの出力トランジスタの飽和に対してマージンをとることができる。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2、および3の発明によれば、2個の抵抗とトランジスタを直列接続した回路を2組並列接続する構成の差動増幅回路において、入力電圧の大きさに応じた電流を出力するサブアンプを2個用い、差動増幅回路の出力端子にこのサブアンプの出力電流を出力して、ベースエミッタ間電圧に起因するゲインの誤差成分を補正するようにした。
トランジスタのコレクタとエミッタに接続された抵抗の抵抗値の比だけでゲインを決めることができる。そのため、コレクタ側に挿入した抵抗値を小さくすることができ、出力電圧のコモンモード電圧の低下を少なくすることができるという効果がある。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る差動増幅回路の一実施例を示す構成図である。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。また、この実施例は請求項2に対応するものである。
図1において、20はメインアンプであり、図4差動増幅回路と同じ構成を有している。すなわち、抵抗10とトランジスタ11、抵抗12が直列接続された回路と、抵抗13とトランジスタ14、抵抗15が直列接続された回路が並列に接続され、この並列回路は定電流源16と直列に接続されている。抵抗13とトランジスタ14の共通接続点を出力端子out、抵抗10とトランジスタ11の共通接続点を出力端子outxとする。トランジスタ11のベースはこの差動増幅回路の非反転入力端子inに、トランジスタ14のベースはこの差動増幅回路の反転入力端子inxに接続されている。出力端子out、outxがこの差動増幅回路の出力端子になる。
30はサブアンプであり、トランジスタ31〜33、抵抗34〜36、および定電流源37で構成されている。トランジスタ31のコレクタは電源Vccに、ベースはこの差動増幅回路の反転入力端子inxに接続されている。抵抗34の一端はトランジスタ31のエミッタに接続され、他端は定電流源37の一端に接続されている。この定電流源37の他端は電源Veeに接続されている。
トランジスタ32と33のベースは共通接続され、この差動増幅回路の非反転入力端子inに接続されている。トランジスタ32と33のエミッタにはそれぞれ抵抗35、36の一端に接続されている。これらの抵抗35と36の他端は定電流源37に接続されている。トランジスタ33のコレクタは出力端子outxに接続されている。
50はカレントミラーであり、その電源は電源Vccから供給される。カレントミラー50は2つの出力端子を有し、同じ大きさの電流を出力する。一方の出力端子はトランジスタ32のコレクタに接続され、他方の出力端子は出力端子outに接続されている。
40はサブアンプであり、サブアンプ30と同様の構成を有している。すなわち、トランジスタ41〜43、抵抗44〜46および定電流源47で構成されている。トランジスタ42と43のベースは共通接続され、この差動増幅回路の反転入力端子inxに接続さている。
トランジスタ41のコレクタは電源Vccに接続され、そのベースはこの差動増幅回路の非反転入力端子inに接続されている。トランジスタ41のエミッタは抵抗44の一端に接続され、この抵抗44の他端は定電流源47に接続されている。定電流源47の他端は電源Veeに接続されている。トランジスタ42のエミッタは抵抗45の一端に接続され、この抵抗45の他端は定電流源47に接続されている。トランジスタ43のコレクタは出力端子outに接続され、そのエミッタは抵抗46の一端に接続されている。この抵抗46の他端は定電流源47に接続されている。
51はカレントミラーであり、その電源は電源Vccから供給される。カレントミラー51は2つの出力端子を有し、同じ大きさの電流を出力する。一方の出力端子はトランジスタ42のコレクタに接続され、他方の出力端子は出力端子outxに接続されている。
このような構成において、図1に示すようにトランジスタ11、14、33、31、41、43、32、42のコレクタ電流をそれぞれIq1、Iq2、Iq3、Iq4、Iq5、Iq6、Iq7、Iq8、カレントミラー50、51の出力電流をそれぞれICM1、ICM2とし、定電流源16の出力電流をIee、定電流源37と47の出力電流をIxxとする。また、非反転入力端子in、反転入力端子inxに印加される電圧をそれぞれVin、Vinx、これらの差電圧をVid(=Vin−Vinx)、出力端子out、outxの電圧をそれぞれVout、Voutx、それらの差電圧をVod(=Vout−Voutx)とする。さらに、トランジスタ31の面積をトランジスタ33の面積のM倍、トランジスタ41の面積をトランジスタ43の面積のM倍とする。
図4と同じように、メインアンプ20について、非反転入力端子inと反転入力端子inxとの間にキルヒホッフの電圧法則を適用すると、前記(3)式と同じ式が得られる。また、サブアンプ30について、非反転入力端子inと反転入力端子inxとの間にキルヒホッフの電圧法則を適用すると、下記(10)式が得られる。なお、トランジスタ31、33のベースエミッタ電圧をそれぞれVq4BE、Vq3BE、抵抗34の抵抗値をRy、抵抗35、36の抵抗値をRxとする。
Vin−Vq3BE−Rx・Iq3+Ry・Iq4+Vq4BE−Vinx=0
・・・・・・(10)
トランジスタ31の面積はトランジスタ33の面積のM倍であることを考慮して前記(10)式を整理すると、下記(11)式に示す入力電圧の差電圧Vidが求められる。
Vid=Rx・Iq3−Ry・Iq4+VT・ln(Iq3/(Iq4/M))
・・・・・・(11)
サブアンプ40について、サブアンプ30と同じ操作を行うと、下記(12)式が得られる。なお、抵抗44の抵抗値をRy、抵抗45、46の抵抗値をRxとする。
Vid=Ry・Iq5−Rx・Iq6+VT・ln((Iq5/M)/Iq6)
・・・・・・(12)
トランジスタ31〜33のコレクタ電流の和、およびトランジスタ41〜43のコレクタ電流の和は共にIxxなので、下記(13)、(14)式が得られる。
Iq4=Ixx−Iq3−Iq7・・・・・・・・(13)
Iq5=Ixx−Iq6−Iq8・・・・・・・・(14)
トランジスタ32と33は同じ特性を有し、また抵抗35と抵抗36の抵抗値は共にRxなので、そのコレクタ電流は等しくなる。従って、下記(15)式が成立する。
Iq7=Iq3・・・・・・・・(15)
同様に、トランジスタ42と43は同じ特性を有し、また抵抗45と抵抗46の抵抗値は共にRxなので、そのコレクタ電流は等しくなる。従って、下記(16)式が成立する。
Iq8=Iq6・・・・・・・・(16)
前記(13)式と(15)式を(11)式に代入すると、下記(17)式が得られる。
Vid=(Rx+2・Ry)・Iq3−Ry・Ixx
+VT・ln(Iq3/((Ixx−2・Iq3)/M))・・・(17)
同様に、前記(14)式と(16)式を(12)式に代入すると、下記(18)式が得られる。
Vid=−(Rx+2・Ry)・Iq6+Ry・Ixx
+VT・ln(((Ixx−2・Iq6)/M)/Iq6)・・・(18)
電源Vccと出力端子outについてキルヒホッフの電圧法則を適用すると、下記(19)式が得られる。
Vout=Vcc−Rc・(Iq2+Iq6−ICM1)・・・・・・(19)
同様に、電源Vccと出力端子outxについてキルヒホッフの電圧法則を適用すると、下記(20)式が得られる。
Voutx=Vcc−Rc・(Iq1+Iq3−ICM2)・・・・・・(20)
この(19)式、(20)式から、出力電圧の差電圧Vodは下記(21)式になる。
Vod=Rc・(Iq1−Iq2+Iq3−Iq6+ICM1−ICM2)
・・・・・・・(21)
カレントミラー50、51の特性、および前記(15)式、(16)式から
ICM1=Iq7=Iq3
ICM2=Iq8=Iq6
が得られるので、これらの式を前記(21)式に代入すると、下式が得られる。
Vod=Rc・(Iq1−Iq2)+2・Rc・(Iq3−Iq6)
この式および前記(3)式から、下記(22)式が得られる。
Vod=(Rc/Re)・Vid−(Rc/Re)・VT・ln(Iq1/Iq2)
+2・Rc・(Iq3−Iq6)・・・・・・(22)
この(22)式右辺の第2項と第3項が打ち消されるように、すなわち下記(23)式を満足するようにRx、Ry、Ixxを選定することにより、RcとReの比をゲインとすることができる。
VT・ln(Iq1/Iq2)=2・Re(Iq3−Iq6)・・・・(23)
このように、この実施例では前記(23)式を満たすように、サブアンプ30、40から出力端子outx、outに電流を出力する。なお、実際にはサブアンプ30、40はこれらの出力端子から電流を吸い込むものであるが、マイナスの電流を出力すると考えてよい。
次に、具体的な設計例について、図4の従来回路と図1実施例の違いを説明する。なお、差動増幅回路のゲインNを2、入力電圧の差電圧Vid=0.25V、Re=1kΩ、Iee=200μAとする。
図4の従来の差動増幅回路では、前記(9)式からRc=2.82kΩとするとゲインを2にすることができる。このときのコモンモード電圧の降下分は、下記(24)式で求められる。
電圧降下=Rc・(Iq1+Iq2)/2=Rc・Iee/2・・・・(24)
この式にRc=2.82kΩ、Iee=200μAを代入すると、コモンモード電圧の降下ΔV1=0.282Vになる。
前述したように、図1の差動増幅回路では前記(22)式右辺の第3項を第2項で打ち消すようにRx、Ry、Ieeを選定する。第2項を計算するために、Iq1+Iq2=Ieeを前記(3)式に代入すると下式になる。
Vid=Re・(2・Iq1−Iee)+VT・ln(Iq1/(Iee−Iq1))
この式にVid=0.25V、Iee=200μA,VT=26×10-3を代入してIq1を計算すると、
Iq1=188.6μA
が得られる。従って、前記(23)式右辺の第2項の値は下式になる。
−(Rc/Re)・VT・ln(Iq1/(Iee−Iq2)=−0.146V
前記(22)式右辺の第3項でこの−0.146Vを打ち消すように、Rx、Ry、Ixx、Mを決める。例えば、Rx=5.46kΩ、Ry=546Ω、Ixx=100μA、トランジスタ31と33の面積比M(=トランジスタ41と43の面積比)=10、Vid=0.25Vとすると、前記(17)式、(18)式から、Iq3=36.3μA、Iq6=5.4nAになる。これらの値を前記(22)式に代入するとVod=0.5Vになり、ゲイン2が得られる。
このときのコモンモード電圧降下ΔV2は、下式で表すことができる。
ΔV2=(Rc・(Iq2+Iq6−ICM1+Iq1+Iq3−ICM2))/2
=Rc・(Iq1+Iq2)/2=Rc・Iee/2=0.2V
このΔV2を従来の差動増幅回路のコモンモード電圧降下ΔV1と比較すると、29%改善されていることがわかる。
図2は本発明の他の実施例の構成図であり、請求項3に対応するものである。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図2において、60、61はダイオードである。ダイオード60は抵抗10とトランジスタ11のコレクタとの間に、抵抗10側がアノードになるように挿入されている。また、ダイオード61は抵抗13とトランジスタ14のコレクタとの間に、抵抗13側がアノードになるように挿入されている。これらダイオード60、61によってカレントミラー50、51の出力レベルを低く保つことができ、カレントミラー50、51内の出力トランジスタの飽和に対してマージンを取ることができる。
図3は更に他の実施例の構成図であり、請求項に対応するものである。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、70はサブアンプであり、サブアンプ30と同様の構成を有しているが、トランジスタ32と抵抗35が省略されている。また、トランジスタ32を省略したことにより、カレントミラー50も用いない。
80はサブアンプであり、サブアンプ40と同様の構成を有しているが、トランジスタ42と抵抗45が省略されている。また、トランジスタ42を省略したことにより、カレントミラー51も用いない。すなわち、図1、図2実施例よりも回路が簡略化されている。
この実施例では入力電圧の差電圧Vidの絶対値が大きいときはコモンモード電圧降下が大きくなるが、Vidの絶対値がゼロに近い範囲ではコモンモード電圧を高く維持することができる。従って、入力電圧の差電圧が小さい場合に適している。
なお、サブアンプは図1、図3の構成に限定されることはない。前記(24)式を満たすように、入力電圧によって変化する電流を差動増幅器の出力端子に供給するアンプであれば、図1、図3の構成に限定されることはない。
本発明の一実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 従来の差動増幅回路の構成図である。
符号の説明
10、12、13、15、34〜36、44〜46 抵抗
11、14、31〜33、41〜43 トランジスタ
16、37、47 定電流源
20 メインアンプ
30、40、70、80 サブアンプ
50、51 カレントミラー
60、61 ダイオード
1q1〜Iq8 コレクタ電流
in 非反転入力端子
inx 反転入力端子
out、outx 出力端子
Iee、Ixx 定電流源の出力電流
ICM1、ICM2 カレントミラーの出力電流

Claims (3)

  1. 第1の抵抗と第1のトランジスタと第2の抵抗を直列接続し、第3の抵抗と第2のトランジスタと第4の抵抗を直列接続して、これらの直列回路を並列接続し、この並列回路と第1の定電流源を直列に接続した回路構成を有し、前記第1、第2のトランジスタのベースを入力端子とし、前記第3の抵抗と前記第2のトランジスタの接続点、および前記第1の抵抗と前記第1のトランジスタの接続点を出力端子とする差動増幅回路において、
    前記入力端子に印加される入力電圧が入力され、この入力電圧に応じた出力電流を前記第1の抵抗と前記第1のトランジスタの接続点に出力する第1のサブアンプと、
    前記入力電圧が入力され、この入力電圧に応じた出力電流を前記第3の抵抗と前記第2のトランジスタの接続点に出力する第2のサブアンプとを具備し、
    前記第1のサブアンプは、定電流源と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに一方の入力電圧が入力され、そのコレクタが電源に接続される第1の直列回路と、一端が前記定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに他方の入力電圧が入力され、そのコレクタから電流を出力する第3の直列回路とで構成され、
    前記第2のサブアンプは、定電流源と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに他方の入力電圧が入力され、そのコレクタが電源に接続される第1の直列回路と、一端がこの定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースに一方の入力電圧が入力され、そのコレクタから電流を出力する第3の直列回路とで構成されたことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 前記第1、第2のサブアンプは、一端が前記定電流源に接続される抵抗とトランジスタが直列に接続され、このトランジスタのベースが前記第の直列回路内のトランジスタのベースと共通接続された第2の直列回路とを具備し、
    2つの出力端子から同じ大きさの電流を出力し、前記第3の抵抗と第2のトランジスタの接続点にこの電流の一方を出力し、前記第1のサブアンプ内の前記第2の直列回路を構成するトランジスタのコレクタに他方の電流を出力する第1のカレントミラーと、
    2つの出力端子から同じ大きさの電流を出力し、前記第1の抵抗と第1のトランジスタの接続点にこの電流の一方を出力し、前記第2のサブアンプ内の前記第2の直列回路を構成するトランジスタのコレクタに他方の電流を出力する第2のカレントミラーと、
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
  3. 前記第1の抵抗と第1のトランジスタの接続点、および前記第3の抵抗と第2のトランジスタの接続点にダイオードを挿入したことを特徴とする請求項2記載の差動増幅回路。
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