JP2013129812A - 層間充填用活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラスチック及びガラスとの濡れ性に優れ、高温高湿下においても変色、変形等の外観変化を伴わず層間充填に適した活性エネルギー線硬化性組成物を提供する。
【解決手段】 前記活性エネルギー線硬化性組成物は、特定の水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)を特定条件下でウレタン化反応させて製造されるウレタン(メタ)アクリレート(A)、単官能(メタ)アクリレート(B)、及び光重合開始剤(C)を含むことを特徴とする。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物により硬化物層を形成させて、図1のように液晶テレビ、電子ペーパー用ディスプレイ、パソコン及び携帯電話用ディスプレイ部位の透明基材2、3間の充填剤として、前記硬化物層1を使用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パソコン、テレビ、携帯電話等のディスプレイ用透明基材の層間充填剤として使用することができる活性エネルギー線硬化性組成物、及び該活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体に関する。
パソコン、カーナビ、テレビ、携帯電話等に用いられているディスプレイは、バックライトからの光で画像を映し出している。ディスプレイには、カラーフィルターを含め、ガラス板等のガラス基材やプラスチックフィルム等のプラスチック基材等の様々な透明基材が使用されており、これらの透明基材の光散乱や吸収の影響で、光源からディスプレイ外部へ出力される光量が減少する。この減少幅が大きくなれば、画面が暗くなり、視認性が低下することになる。視認性を上げるため、ディスプレイ表面層の反射防止性を高めたり、光源からの光量を強くしたりする等して対応している。
その一環としてガラス基材やプラスチック基材等の透明基材間の空気層を樹脂層に変える方法がある。空気層を樹脂層に変更することで、空気とガラス基材やプラスチック基材との界面における光散乱を防止できるため、出力される光量の低下を防ぐことが可能になる。
ガラス基材やプラスチック基材等の透明基材の層間に使用される樹脂に求められる性能としては、透明基材との密着性はもとより、高い耐変形性、高い柔軟性に加え、高い透明性、特に400nmにおける透過率が95%以上であることが求められる。また、高温下における耐性、具体的には95℃での形状変化がないことや色相変化がないことが必要である。このような性能の樹脂を目指して、水素化したブタジエンポリオールを用いたウレタン(メタ)アクリレートや、これらを含む組成物が、以下に示す先行文献に提案されている。
特許1041553号公報 特許2582575号公報 特開2002−069138号公報 特開2002−309185号公報 特開2003−155455号公報 特開2010−144000号公報 特開2010−254890号公報 特開2010−254891号公報 特開2010−265402号公報 特開2011−116965号公報
しかしながら、これらの先行文献に記載されているウレタン(メタ)アクリレートや、これらを含む組成物は、ウレタン(メタ)アクリレートの合成の際粘度が高くなり大スケールでは製造ができなかったり、反応が不均一になるため得られるウレタン(メタ)アクリレートやこれらの組成物が低温下で白濁することで透明性が低下したり、硬化塗膜が高温下で形状変化する等の欠点を有しており、ディスプレイ用透明基材の層間充填剤としては不十分であった。
従って、本発明の目的は、活性エネルギー線硬化性組成物の含有成分を製造する際に高粘度化することなく、且つ、副生物の副生も少なく、目的成分を製造することができ、かつ、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物が高柔軟性、高透明性に加え高温耐熱性を示す活性エネルギー線硬化性組成物、及び該活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体を提供することである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討した結果、水素化ポリオレフィン骨格を有する特定のジオールから特定の条件下で得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)、活性エネルギー線硬化性単官能モノマー(B)、光重合開始剤(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物が、ガラス基材やプラスチック基材の層間充填剤用硬化性組成物として有用であることを見出した。
すなわち、本発明は、
水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)と、脂環式ジイソシアネート、分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネート、及び芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも1つであるジイソシアネート(Y)とを、単官能(メタ)アクリレート(B)の存在下でウレタン化反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該ウレタンイソシアネートプレポリマーと水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)とを反応させて製造されるウレタン(メタ)アクリレート(A)、
単官能(メタ)アクリレート(B)、並びに
光重合開始剤(C)を含む、
活性エネルギー線硬化性組成物を提供する。
また、水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)は、下記式(1)に示すジオールであることが好ましい。
Figure 2013129812
[式(1)中、aは70から250の整数を示し、R2は下記式(2)で示される一価の基を示し(式(2)中、bは0から10までの整数を示す)、
Figure 2013129812
1,R3は互いに同一でも異なっても良い下記式(3)で示される一価の基を示す(式(3)中、cは0〜10までの整数を示す)]
Figure 2013129812
また、前記ウレタンイソシアネートプレポリマーは、水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)の水酸基が全てウレタン化するまで反応して得られるウレタンイソシアネートプレポリマーであることが好ましい。
また、前記活性エネルギー線硬化性組成物は、揮発性の有機溶剤を含まないことが好ましい。
また、前記活性エネルギー線硬化性組成物において、
第一のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)の中心に前記活性エネルギー線硬化性組成物0.200gを塗布して円状(4cm径)の樹脂層を形成し、前記樹脂層上に、第二のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)を付着させ、その後活性エネルギー線を照射して、前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて硬化物層を形成することにより得られる積層体を95℃の条件下500時間保存した際の、保存前後の前記積層体のAPHAの増加が25以下であることが好ましい。
また、本発明は、
ガラス及びプラスチックから選ばれる第一の透明基材と、ガラス及びプラスチックから選ばれる第二の透明基材との間に前記活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体を提供する。
前記積層体は、第一の透明基材の上に前記活性エネルギー線硬化性組成物を塗布して樹脂層を形成し、前記樹脂層上に第二の透明基材を付着させ、その後活性エネルギー線を照射して、前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて硬化物層を形成することにより得られることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、含有成分であるウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造の際、高粘度化することがなく、且つ、副生物の副生も少なく、目的とするウレタン(メタ)アクリレート(A)を製造することができる。その結果、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物(硬化前)は、低温下での白濁による樹脂の外観悪化がない。また、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ガラス基材やプラスチック基材との濡れ性が良く、高い柔軟性、そして高耐熱性を有する。さらに、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は透明性が高く、高温下でも変形や色相劣化が少ない。
また、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物をパソコン、カーナビ、テレビ、携帯電話等に用いられているディスプレイの透明基材間に充填することで、空気と透明基材界面における光散乱を防止でき、さらに耐熱性試験中に色相変化や形状変化を起こしにくい積層体が得られることがわかった。
本発明の積層体の一態様を示す概略図である。 本実施例における硬化物の透明性の評価に用いるガラス積層体を示す概略図である。(A)はガラス積層体を上から見た図であり、(B)はガラス積層体を横から見た図である。 本実施例で用いたガラス積層体(試験片A)の態様を示す概略図である。
<水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールから得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造方法>
本発明において使用するウレタン(メタ)アクリレート(A)は、水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)と、脂環式ジイソシアネート、分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネート、及び芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも1つであるジイソシアネート(Y)とを、単官能(メタ)アクリレート(B)の存在下でウレタン化反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該ウレタンイソシアネートプレポリマーと水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)とを反応させて製造することができる。
なお、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)を単に「ウレタン(メタ)アクリレート(A)」又は「(A)」と、
水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)を単に「ジオール(X)」又は「(X)」と、
脂環式ジイソシアネート、分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネート、及び芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも1つであるジイソシアネート(Y)を単に「ジイソシアネート(Y)」、「(Y)」と、
ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)を単に「(Z)」と言うことが有る。
上記製造方法は、例えば「(X)、(Y)、(Z)を一括混合して反応させる方法。」「(Y)及び(Z)を反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該プレポリマーと(X)を反応させる方法。」等の従来の方法に比べて、粘度増加防止、樹脂外観、副生物抑制、硬化物の透明性、耐熱性等が顕著に向上するという効果を奏する。
具体的には、「(X)、(Y)、(Z)を一括混合して反応させる方法。」で製造すると、ウレタン(メタ)アクリレート(A)は高粘度となり、攪拌が困難となり、又は反応が不均一に進行し、部分的なゲル化の確率が高くなるだけでなく、ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)を骨格に有さない化合物の副生量が多くなり、透過率の低下、柔軟性の低下を引き起こす。また、複雑な各種の化合物が不規則に生成するため、生成物を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物として使用する際、品質の管理が難しくなる。
また、「(Y)及び(Z)を反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該プレポリマーと(X)を反応させる方法。」で反応させた場合、ジイソシアネート(Y)のイソシアネート基全てがヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)と反応した化合物が副生する。この副生物は、ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)骨格を含んでおらず、結晶性を示し、400nmでの透過率が低下し、ゲル化の可能性も高くなる。
上記製造方法において、ウレタンイソシアネートプレポリマーの合成方法として、次の方法が挙げられる。
[方法1]ジオール(X)、ジイソシアネート(Y)を一括混合して反応させる方法。
[方法2]ジイソシアネート(Y)の中にジオール(X)を滴下しながら反応させる方法。
[方法3]ジオール(X)の中にジイソシアネート(Y)を滴下しながら反応させる方法。
[方法3]の場合、大量のジオール(X)の中にジイソシアネート(Y)を滴下しながら反応させるので、ジイソシアネート(Y)の両側のイソシアネート基が2モルのジオール(X)の水酸基とウレタン化して、模式的に書くとX−Y−X型の両末端が水酸基のジオールが副生し、さらに、これに2モルのジイソシアネート(Y)が反応し、模式的に書くと、Y−X−Y−X−Y型の両末端がイソシアネート基の化合物が副生し、さらに同様な反応が繰り返され、模式的に書くと以下の構造の化合物が大量に副生する場合がある。
Y−[X−Y]n−X−Y (n=1以上の整数)
このような副生物が大量に副生すると、これにヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートは、アクリル密度が低いため、硬化物は十分な架橋密度が得られない。
従って、目的とするウレタンイソシアネートプレポリマーを収率良く得るためには、[方法1]、[方法2]が特に好ましく用いられる。
[方法1]の場合:
反応器に、初めにジオール(X)と単官能(メタ)アクリレート(B)とを仕込み、均一になるまで攪拌した後、ジイソシアネート(Y)を仕込んで均一にする。このことにより、反応液の粘度は低く押さえられる。その後、攪拌をしながら、必要に応じて昇温後、ウレタン化触媒を投入してウレタン化を開始する方法が望ましい。ウレタン化触媒を投入後に必要に応じて昇温しても良い。
ジオール(X)とジイソシアネート(Y)とが均一となる前に、ウレタン化触媒を初めから投入すると、ジイソシアネート(Y)の仕込み段階で、ジオール(X)とジイソシアネート(Y)とが不均一な状態でウレタン化反応が進行することになり、得られるウレタンプレポリマーの分子量や粘度が変化し、未反応のジイソシアネート(Y)が系中に残存した状態で反応が終結する場合がある。このような場合には、後で使用するヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)と残存したジイソシアネート(Y)だけの反応による副生物が生じるため、400nmでの透過率低下を導くため不都合である。
このような副生物の含有量は、目的とする水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールから得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)に対して7%未満であることが好ましい。7%以上であると、400nmでの透過率低下を導く。
[方法1]は、高粘度であるジオール(X)をそのまま反応器に仕込める点、ワンポットでウレタン(メタ)アクリレート(A)が製造できる点が、工業的に優れている。
[方法2]の場合、反応器に、ジイソシアネート(Y)、ウレタン化触媒、及び必要により単官能(メタ)アクリレート(B)の一部を仕込み均一になるまで攪拌する。攪拌をしながら、必要に応じて昇温し、ジオール(X)と単官能(メタ)アクリレート(B)との均一混合液を滴下しながら反応させる。
[方法2]は、高粘度であるジオール(X)と単官能(メタ)アクリレート(B)との均一混合液を別途調製し、これを反応器に滴下する手間がかかるが、[方法3]で述べた下記副生物の副生が最も少ない点で好ましい。
Y−[X−Y]n−X−Y (nは1以上の整数)
なお、いずれの方法でも、ジオール(X)とジイソシアネート(Y)との反応によりウレタンイソシアネートプレポリマーを合成する際、ジオール(X)の水酸基の全てがウレタン化するまで反応を行うことが好ましい。反応の終点は、反応液中のイソシアネート基濃度(「NCO基濃度」ということもある)を測定し、系内に仕込んだ水酸基の全てがウレタン化した時のイソシアネート基濃度以下となったことや、イソシアネート基濃度がもはや変化しなくなったこと等により確認できる。
上記観点から、ジオール(X)とジイソシアネート(Y)とのモル比は、特に限定されないが、例えば、ジオール(X)1モルに対して、ジイソシアネート(Y)を1.1〜2.0モル、好ましくは1.2〜1.5モル用いることができる。
また、ウレタンイソシアネートプレポリマーとヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)とを反応させて、目的とする水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールから得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)を合成する際、反応液中に未反応のイソシアネート基が多量に残存すると、ゲル化が起こったり、塗膜の硬化不良となったりするなどの不具合が生じる可能性がある。
これらの不具合を避けるため、前記反応において、ウレタンイソシアネートプレポリマーのイソシアネート基のモル数に対して、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)の水酸基のモル数が過剰となるように反応させ、かつ、反応液中の残存イソシアネート基濃度が0.1重量%以下に達するまで反応を継続する必要がある。なお、前記反応において、ウレタンイソシアネートプレポリマーのイソシアネート基のモル数1モルに対して、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)の水酸基のモル数は、1.005〜1.1モル、好ましくは1.01〜1.05モルとすることができる。
上記反応は、重合を防止する目的で、ジブチルヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン等の重合禁止剤存在下で行うことが好ましい。これらの重合禁止剤の添加量は、生成するウレタン(メタ)アクリレート(A)に対して、1〜10000ppm(重量基準)が好ましく、より好ましくは100〜1000ppm、さらに好ましくは400〜1000ppmである。重合禁止剤の添加量がウレタン(メタ)アクリレート(A)に対して1ppm未満であると十分な重合禁止効果が得られないことがあり、10000ppmを超えると生成物の諸物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
同様の目的で、本反応は分子状酸素含有ガス雰囲気下で行うことが好ましい。酸素濃度は安全面を考慮して適宜選択される。
本反応は、十分な反応速度を得るために、触媒を用いて行ってもよい。触媒としては、ジブチルスズジラウレート、オクチル酸スズ、塩化スズ等を用いることができるが、反応速度面からジブチルスズジラウレートが好ましい。これらの触媒の添加量は通常、1〜3000ppm(重量基準)、好ましくは50〜1000ppmである。触媒添加量が1ppmより少ない場合には十分な反応速度が得られないことがあり、3000ppmより多く加えると耐光性の低下等、生成物の諸物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造は、公知の揮発性の有機溶剤の存在下で行うことができる。揮発性の有機溶剤は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)製造後、減圧により留去することができる。また、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中に残った揮発性の有機溶剤を透明基材に塗布した後、乾燥により除去することもできる。なお、揮発性の有機溶剤とは、沸点が200℃を超えない有機溶剤を意味する。
しかし、ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造から活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の配合まで、一切揮発性の有機溶剤を使用せずに、揮発性の有機溶剤を含まない活性エネルギー線硬化性樹脂組成物とすることが、密閉状態での硬化系では好ましい。
本願発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、揮発性の有機溶剤を含まないことが好ましい。ここで、「含まない」とは、活性エネルギー線硬化性組成物全体に占める割合が1重量%以下であることを意味するが、0.5重量%以下であることが好ましく、0.1重量%以下であることがより好ましい。
反応は温度130℃以下で行うことが好ましく、特に40〜130℃であることがより好ましい。40℃より低いと実用上十分な反応速度が得られないことがあり、130℃より高いと熱によるラジカル重合によって二重結合部が架橋し、ゲル化物が生じることがある。
反応は、通常、残存イソシアネート基が0.1重量%以下になるまで行う。残存イソシアネート基濃度はガスクロマトグラフィー、滴定法等で分析する。
なお、末端(メタ)アクリロイル基の一部をアルコキシ基に変性してもよい。アルコキシ基に変性することにより、例えば、基材との濡れ性を調整することができる。
末端(メタ)アクリロイル基の一部をアルコキシ基に変性する場合、その変性割合は(メタ)アクリロイル基とアルコキシ基のモル数の合計を100%とした場合、アルコキシ基の割合が1〜30モル%、好ましくは5〜20モル%、更に好ましくは5〜10モル%である。アルコキシ基の変性割合が1モル%未満では、効果が小さく、また、30モル%を超えると得られる生成物の相溶性を悪化させる恐れがあり、また、反応性の低下も招く恐れがあるため、好ましくない。
末端(メタ)アクリロイル基の一部をアルコキシ基にする方法としては、ウレタンイソシアネートプレポリマーに水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)を反応させるのに加え、ウレタンイソシアネートプレポリマーにアルコールを反応させる方法等が挙げられる。
具体的には、例えば、次の方法があげられる。
(1)ウレタンイソシアネートプレポリマーに先ず所望する量のアルコールを反応させて、ウレタンイソシアネートプレポリマーの末端の所望する割合をアルコキシ基とした後、水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)を反応させて、残るイソシアネート基へ(メタ)アクリロイル基を導入する方法。
(2)ウレタンイソシアネートプレポリマーに先ず所望する量の水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)を反応させて、ウレタンイソシアネートプレポリマーの末端の所望する割合を(メタ)アクリロイル基とした後、アルコールを反応させて、残るイソシアネート基へアルコキシ基を導入する方法。
(3)ウレタンイソシアネートプレポリマーに、所望する量のアルコールと水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)とを同時に反応させ、ウレタンイソシアネートプレポリマーの末端に所望する割合のアルコキシ基と(メタ)アクリロイル基を導入する方法。
(4)上記(1)〜(3)の方法を組み合わせる方法。
なお、上記の方法(1)〜(4)のいずれにおいても、反応液中の残存イソシアネート基濃度が0.1重量%以下となるようにするため、ウレタンイソシアネートプレポリマーの末端イソシアネート基のモル数に対して反応に供するアルコール及び/又は水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)の水酸基の合計モル数は過剰となるように反応させる必要がある。
使用できるアルコールとしては特に制限されないが、例えば、炭素数3以上の脂肪族又は脂環式の1級アルコール等が挙げられ、その分子量は70から400の範囲にあることが好ましい。アルコールの炭素数が3未満あるいは分子量が70未満の場合、ウレタン(メタ)アクリレートの合成中に揮発する恐れがあるため好ましくない。また、分子量が400を超えると、イソシアネート基との反応性が低下し、合成時間が長くなる恐れがあるため好ましくない。また、芳香環を有するアルコールは、得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)の耐候性が劣る可能性があり、好ましくない。なお、アルコールは目的に応じて、2種以上を併用しても良い。
具体的には、好ましいアルコールとしては、1−ブタノール、1−ヘプタノール、1−ヘキサノール、ノルマルオクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、シクロヘキサンメタノール、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコールやこれらの混合物があげられる。なかでも、2−エチルヘキシルアルコールが沸点、価格、入手容易性の観点から好ましい。
<水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)>
水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)の重量平均分子量(Mw)は、2,000〜10,000の範囲であれば良いが、好ましくは3,000〜6,000である。なお、重量平均分子量(Mw)は、GPCの測定によるポリスチレン換算の値である。Mwが2,000未満であるとウレタン(メタ)アクリレート化後の樹脂Tgが高くなり、柔軟性が低下し、樹脂外観が悪化し、副生成物も増大する場合がある。一方、Mwが10,000を超えると架橋密度が小さくなりすぎて硬化性の悪化、高温下の形状変化を引き起こす場合がある。架橋密度は多官能(メタ)アクリレートの添加により上げることができるが、後述するように多官能モノマーを配合すると環境試験下での外観不良を引き起こす要因となる。水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)としては、例えば、両末端に水酸基を有するポリアルカジエン(ポリブタジエン、ポリイソプレン等)を水素化した化合物を使用できる。
水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)としては市販品を用いてもよく、例えば、出光興産社製「エポール」、日本曹達社製「GI−2000」、「GI−3000」等が挙げられるが、この限りではない。
<ジイソシアネート(Y)>
ジイソシアネート(Y)としては、樹脂外観、硬化物の透明性等の観点から、結晶性を示さないものが用いられ、具体的には、脂環式ジイソシアネート、分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネート、及び芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも1つである。前記脂環式ジイソシアネートとしては、特に制限されないが、例えば、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。前記分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネートとしては、特に制限されないが、例えば、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。前記芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物としては、特に制限されないが、例えば、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げられる。これに対して、上記以外のジイソシアネート(Y)、特に結晶性を示すものを用いた場合、樹脂外観、硬化物の透明性に問題が生じる。
<ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)>
ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(Z)としては、特に制限されないが、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを使用することができる。
<単官能(メタ)アクリレート(B)>
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、単官能(メタ)アクリレート(B)を含有することにより、ウレタン(メタ)アクリレートを製造する上で粘度の調整及び硬化塗膜のTgの調整が的確に行われ、粘度増加防止、樹脂外観、副生物抑制、硬化物の透明性、耐熱性等が向上するという効果を奏する。なお、単官能(メタ)アクリレート(B)を単に(B)と言うことが有る。
単官能(メタ)アクリレート(B)の使用濃度は、特に限定されないが、得られるウレタン(メタ)アクリレート含有物全体に対して、例えば、20〜60重量%であり、好ましくは20〜40重量%である。20重量%未満であれば得られるウレタン(メタ)アクリレートの粘度が高くなり、取り扱いが難しくなり、ゲル化を生じる場合がある。一方、60重量%を超えると塗布する際、粘度が低すぎて透明基材との濡れ性が悪化し、ウレタン(メタ)アクリレートの柔軟性、耐熱性を低下させる恐れがある。
このような単官能(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、ポリエーテル系アクリレート(PO変性品、EO変性品等)でない単官能(メタ)アクリレートであることが耐熱性の観点から好ましく、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、オクチル/デシル(メタ)アクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、シクリヘキシル(メタ)アクリレート、その他アルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、n−オクチルアクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、オクチル/デシル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
上記の単官能(メタ)アクリレートは、市販品を用いてもよく、例えば、製品名「β−CEA」(ダイセル・サイテック社製、β−カルボキシエチルアクリレート)、製品名「IBOA」(ダイセル・サイテック社製、イソボルニルアクリレート)、製品名「ODA−N」(ダイセル・サイテック社製、オクチル/デシルアクリレート)等が市場から入手可能である。
<光重合開始剤(C)>
本発明の光重合開始剤(C)は、活性エネルギー線の種類や、ウレタン(メタ)アクリレート(A)の種類によっても異なり、特に限定されないが、公知の光ラジカル重合開始剤や光カチオン重合開始剤を用いることができ、特に限定されないが、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフインオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、カンファーキノン等が挙げられる。
光重合開始剤の使用量は、特に限定されないが、例えば、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは1〜5重量部である。1重量部よりも少ないと硬化不良を引き起こす恐れがあり、逆に光重合開始剤の使用量が多いと硬化後の塗膜から光重合開始剤由来の臭気が残存することがある。
<透明基材>
本発明に用いられる透明基材としては、透明ガラス板等のガラス基材の他に透明プラスチックフィルム等のプラスチック基材を使用することが出来る。
プラスチック基材としては、既存の透明素材を用いることが可能であり、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が例示される。中でも、特に好ましくは、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂が好ましく用いられる。
<添加剤>
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物には、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、例えば、フィラー、染顔料、レベリング剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤、分散剤、チクソトロピー性付与剤等が挙げられる。これらの添加物の添加量は、特に限定されないが、活性エネルギー線硬化性組成物100重量部に対して、例えば0〜10重量部であり、好ましくは0.05〜5重量部である。
<透明基材への塗布・硬化方法>
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を透明基材(例えば、ガラス板等のガラス基材やプラスチックフィルム等のプラスチック基材等)に塗布する場合、塗布方法としては、特に限定されず、吹き付け法、エアレススプレー法、エアスプレー法、ロールコート法、バーコート法、グラビア法等を用いることが可能である。中でも、ロールコート法が美観性、コスト、作業性等の観点から最も好ましく用いられる。なお、塗布は、プラスチックフィルム等の製造工程中で行う、いわゆるインラインコート法でもよいし、既に製造された透明基材に別工程で塗布を行う、いわゆるオフラインコート法でもよい。生産効率の観点から、オフラインコートが好ましい。
本発明の塗工膜の厚みは、50〜300μmが好ましく、より好ましくは50〜200μmである。層厚みが300μmを超える場合には、塗布する樹脂組成物の量が多量となるため、コストが高くなったり、膜厚の均一性が低下したりする場合がある。また、50μm未満である場合には、硬化性樹脂の柔軟特性を発揮できない。
<色相変化における耐熱性>
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、
第一のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)の中心に前記活性エネルギー線硬化性組成物0.200gを塗布して円状(4cm径)の樹脂層を形成し、前記樹脂層上に、第二のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)を付着させ、その後活性エネルギー線を照射して、前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて硬化物層を形成することにより得られる積層体を95℃の条件下500時間保存した際の、保存前後の前記積層体のAPHAの増加が25以下であることが好ましいが、20以下であることがより好ましく、15以下であることがさらに好ましい。
<積層体>
本発明の積層体は、ガラス及びプラスチックから選ばれる第一の透明基材と、ガラス及びプラスチックから選ばれる第二の透明基材との間に前記活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体であれば良く、特に限定されない。好ましくは、第一の透明基材の上に前記活性エネルギー線硬化性組成物を塗布して樹脂層を形成し、前記樹脂層上に第二の透明基材を付着させ、この後、透明基材越しに、例えば、紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を照射することにより、極めて短時間で前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて、硬化物層を形成させて積層体を得ることができる。図1に、前記積層体の一態様を示す。
前記積層体を95℃の条件下500時間保存した際の、保存前後の前記積層体のAPHAの増加は、特に限定されないが、例えば、25以下であり、20以下であることが好ましく、15以下であることがさらに好ましい。
紫外線照射を行う時の光源としては、特に限定されないが、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタルハライド灯等が用いられる。照射時間は、光源の種類、光源と塗布面との距離、その他の条件により異なるが、長くとも数十秒であり、通常は数秒である。通常、ランプ出力80〜300W/cm程度の照射源が用いられる。電子線照射の場合は、50〜1000KeVの範囲のエネルギーを持つ電子線を用い、2〜5Mradの照射量とすることが好ましい。活性エネルギー線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の促進を図ってもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
<物性の測定方法、試験方法、評価方法>
物性の測定方法、試験方法、評価方法を以下に示す。
(重量平均分子量)
重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーション・ガスクロマトグラフィー)法により、下記の測定条件で、標準ポリスチレンを基準にして求めた。
使用機器 : TOSO HLC-8220GPC
ポンプ : DP-8020
検出器 : RI-8020
カラムの種類: Super HZM-M, Super HZ4000, Super HZ3000, Super HZ2000
溶剤 : テトラヒドロフラン
相流量 : 1mL/分
カラム内圧力: 5.0MPa
カラム温度 : 40℃
試料注入量 : 10μL
試料濃度 : 0.2mg/mL
(硬化前樹脂組成物の外観試験)
硬化前の樹脂組成物の外観を確認した。樹脂組成物を−30℃(マイナス30℃)で1時間保管し、結晶化等による白濁、着色の有無を目視により、以下の基準で評価した。
具体的には、目視により白濁、着色のいずれも認定できない場合には、結果は良好(クリアー)であるとして、表1、2の「樹脂外観(−30℃)」の欄に「○」を記載した。一方、目視により白濁、着色のいずれかが認定された場合には、結果は不良(外観不良)であるとして、表1、2の「樹脂外観(−30℃)」の欄に「×」を記載した。
(副生成物含有量)
本発明の目的物である水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールから得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)に対する副生物の含有量は、GPC分析により得られる各成分のピーク面積を基に、次の計算式により求め、以下の基準で評価した。
副生物含有量=副生物ピークの面積÷(副生物ピークの面積+水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールから得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)ピークの面積)×100
具体的には、副生成物含有量が7%未満の場合には、結果は良好であるとして、表1、2の「副生物含有量」の欄に「○」を記載した。一方、副生成物含有量が7%以上の場合には、結果は不良であるとして、表1、2の「副生物含有量」の欄に「×」を記載した。
(硬化物の透明性の評価)
図2に示したように、マイクログラス(寸法:1.0×76×26mm)上に、シリコンラバーで方形の枠を作り(内寸:1.0×40×10mm)、その枠の中に活性エネルギー線硬化性組成物を1.0g滴下した。70℃で加温し、表面が平滑になったところで、下記条件で紫外線照射した。
[紫外線照射条件]
照射強度 : 120W/cm
照射距離 : 10cm
コンベア速度: 5m/分
照射回数 : 2回
分光光度計(製品名UV-VISIBLE SPECTROPHOTO METER、島津製作所社製)を用いて、マイクロガラスだけのものをリファレンスとして透過率を測定し、以下の基準で評価した。
400nmにおける透過率が95%以上であった場合、透過率は良好であるとして、表1、2の「透明性(400nmでの透過率)」の欄に「○」を記載した。一方、400nmにおける透過率が95%未満の場合には、透過率は不良であるとして、表1、2の「透明性(400nmでの透過率)」の欄に「×」を記載した。
(硬化物の耐熱性の評価)
図3に示したガラス積層体(試験片A)を以下の耐熱条件下で保管し、試験片AのAPHA(色相)及び形状の変化を観察した。なお、図3(A)はガラス積層体を上から見た図であり、同図(B)はガラス積層体を横から見た図である。
[試験片Aの作成]
図3に示したガラス積層体(試験片A)を次のようにして作成した。まず、ガラス板(厚さ1mm、5cm四方)の中心に活性エネルギー線硬化性組成物0.200gを正確に秤量してのせた。さらにその上から同形状のガラス板を被せ、樹脂層を円状(4cm径)に広げ、ガラス積層体を得た。その後、該ガラス積層体の片方のガラス面から高圧水銀灯(アイグラフィックス社製)を用いて、下記の条件で紫外線照射を行い、樹脂組成物硬化物層を有するガラス積層体(試験片A)を得た。
(紫外線照射条件)
照射強度 : 120W/cm
照射距離 : 10cm
コンベア速度: 5m/分
照射回数 : 8回
[耐熱条件下での保管]
小型環境試験器(製品名SH-641、エスペック社製)を用い、温度95℃の条件で500時間、試験板(ガラス積層体、硬化後)を保管した。
[APHAの測定]
APHAの測定は、分光式色彩計(製品名Spectro Color Meter SE2000、日本電色工業社製)を用いて、耐熱条件下での保管前後のガラス積層体のAPHAを測定し、以下の基準で評価した。
耐熱条件下での保管前後のAPHAの増加が15未満の場合、色相の観点から耐熱性は極めて良好であるとして、表1、2の「耐熱性」の「色相変化」の欄に「◎」を記載した。また、耐熱条件下での保管前後のAPHAの増加が15以上50未満の場合、色相の観点から耐熱性は良好であるとして、表1、2の「耐熱性」の「色相変化」の欄に「○」を記載した。一方、耐熱条件下での保管前後のAPHAの増加が50以上の場合、色相の観点から耐熱性は不良であるとして、表1、2の「耐熱性」の「色相変化」の欄に「×」を記載した。
[形状の測定]
耐熱条件下での保管後の試験片Aの形状変化(そり)の有無を目視により測定し、以下の基準で評価した。
具体的には、目視により形状変化(そり)が認定できない場合には、結果は良好であるとして、表1、2の「耐熱性」の「形状変化」の欄に「○」を記載した。一方、目視により形状変化(そり)が認定された場合には、結果は不良であるとして、表1、2の「耐熱性」の「形状変化」の欄に「×」を記載した。
<合成例>
ウレタン(メタ)アクリレートの合成例、実施例について、以下に説明する。
(イソシアネート基濃度の測定)
イソシアネート基濃度は、以下のように測定した。なお、測定は100mLのガラスフラスコでスターラーによる攪拌の下で行った。
(ブランク値の測定)
15mLのTHFに、ジブチルアミンのTHF溶液(0.1N)15mLを加え、さらにブロモフェノールブルー(1%メタノール希釈液)を3滴加えて加えて青色に着色させた後、規定度が0.1NであるHCl水溶液で滴定した。変色がみられた時点のHCl水溶液の滴定量をVb(mL)とした。
(実測イソシアネート基濃度の測定)
サンプルをWs(g)秤量し、15mLのTHFに溶解させ、ジブチルアミンのTHF溶液(0.1N)を15mL加えた。溶液化したことを確認した後、ブロモフェノールブルー(1%メタノール希釈液)を3滴加えて青色に着色させた後、規定度が0.1NであるHCl水溶液で滴定した。変色がみられた時点のHCl水溶液の滴定量をVs(mL)とした。
以下の計算式により、サンプル中のイソシアネート基濃度を算出した。
イソシアネート基濃度(重量%)=(Vb−Vs)×1.005×0.42÷Ws
(合成例、比較合成例で用いたポリオレフィン骨格含有のジオール(X))
「エポール」(出光興産社製);水酸基末端ポリオレフィン(水酸基価0.92mol/kg、臭素価5.9g/100g、不揮発分99.5重量%以上、推定重量平均分子量2174)、
「NISSO PB GI−1000」(日本曹達社製);水素化1,2−ポリブタジエングリコール(水酸基価67.2mgKOH/g、ヨウ素価11.2g/100g、推定重量平均分子量1670)、
「NISSO PB GI−2000」(日本曹達社製);水素化1,2−ポリブタジエングリコール(水酸基価48.3mgKOH/g、ヨウ素価9.0g/100g、水添率97.6%、推定重量平均分子量2323)、
「NISSO PB GI−3000」(日本曹達社製);水素化1,2−ポリブタジエングリコール(水酸基価28.3mgKOH/g、ヨウ素価15.6g/100g、揮発分0.11%、推定重量平均分子量3965)
(合成例、比較合成例で使用したジイソシアネート(Y))
「IPDI」(化合物名 イソホロンジイソシアネート);製品名「VESTANAT IPDI」(エボニック社製)
「HDI」(化合物名 ヘキサメチレンジイソシアネート);製品名「HDI」(日本ポリウレタン社製)
「TMHDI」(化合物名 2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート);製品名「TMDI」(エボニック社製)
(合成例、比較合成例で使用した単官能(メタ)アクリレート(B))
「ODA−N」;オクチル/デシルアクリレート(ダイセル・サイテック社製)
(合成例、比較合成例で使用した水酸基含有(メタ)アクリレート(Z))
「HEA」;アクリル酸2−ヒドロキシエチル(日本触媒社製)
(合成例、比較合成例で使用したアルコール)
「2−EH」;2−エチルヘキシルアルコール(三協化学社製)
以下に、合成例、比較合成例を記載するが、濃度表記の「ppm」、「重量%」、「重量%分」は、特別な記載がない限り、得られるウレタン(メタ)アクリレート含有物全体に対する濃度である。
<合成例1/A−1>
GI−3000、IPDI、HEAのモル比を2:3:2.02で反応させ、単官能(メタ)アクリレート(B)としてODA−Nを用いた。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)215g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)103g(30重量%分)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート18gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、300ppmのジブチルスズジラウレートを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
なお、反応が完結したことは、反応液中のイソシアネート基濃度が、反応に供した水酸基の全てがウレタン化した時の残存イソシアネート基濃度(以下、「理論終点イソシアネート基濃度」という)以下となったことで確認した(他の合成例も同じ)。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.67重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、7gのヒドロキシエチルアクリレートを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−1)を得た。
<合成例2/A−2>
GI−3000、IPDI、HEAのモル比を3:4:2.02に変更した以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。以下に実際の仕込み量、及び反応条件を記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)230g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)107g(30重量%分)充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート17gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.45重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート(4g)を投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−2)を得た。
<合成例3/A−3>
GI−3000、IPDI、HEAのモル比を3:4:2.02に変更し、単官能(メタ)アクリレート(B)の使用濃度を20重量%に下げた以外は合成例1と同様の操作を繰り返した。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)256g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)70g(20重量%分)充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート19gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.52重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート(5g)を投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−3)を得た。
<合成例4/A−4>
単官能(メタ)アクリレート(B)をIBOAに変更した以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)225g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、イソボルニルアクリレート(IBOA)107g(30重量%分)充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート19gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.67重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート7gを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−4)を得た。
<合成例5/A−5>
GI−3000、IPDI、HEAのモル比を3:4:2.02に変更し、単官能(メタ)アクリレート(B)をIOA(濃度20重量%分)に変更した以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)227g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、イソオクチルアクリレート(IOA)63g(20重量%分)充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート18gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.45重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート5gを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−5)を得た。
<合成例6/A−6>
水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)として「エポール」と「GI−3000」を使用し、エポール、GI−3000、IPDI、HEAのモル比を1:1:3:2.02で調整し、単官能(メタ)アクリレート(B)をIBOAに変更した以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、エポール(出光興産社製)78g、GI−3000(日本曹達社製)141g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、イソボルニルアクリレート(IBOA)107g(30重量%分)充填した。内温を50℃にし、2時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート24gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.85重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート9gを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−6)を得た。
<合成例7/A−7>
ジイソシアネート(Y)として、IPDIに代えてTMHDIを用いた以外は合成例1と同様の操作を行った。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)226g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)を107g(30重量%分)充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)18gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに2時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.68重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、2−ヒドロキシエチルアクリレート7gを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−7)を得た。
<合成例8/A−8>
水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)として、GI−3000に代えて「エポール」を使用した以外は合成例1と同様の操作を行った。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、エポール(出光興産社製)199g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)103g(30重量%分)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート30gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、ジブチルスズジラウレート300ppmを加え、さらに2時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(1.15重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(11g)を投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−8)を得た。
<合成例9/A−9>
ウレタンイソシアネートプレポリマーの合成に際しIPDIの中にGI−3000を滴下しながら反応させた以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。HEAのモル比を2:3:2.02で反応させ、単官能(メタ)アクリレート(B)としてODA−Nを用いた。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、イソホロンジイソシアネート(18g)、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)(43g)、300ppmのジブチルスズジラウレートを充填した。系内を均一に攪拌しながら、内温を50℃に昇温した。ODA−Nを43g配分したのは、IPDIが攪拌できるようにするためである。
攪拌を継続し、かつ温度を50℃に維持しながら、GI−3000(日本曹達社製)215gをオクチル/デシルアクリレート(ODA−N)60gに均一に溶解した混合液を30分かけて滴下した。この時、系内に投入されたオクチル/デシルアクリレート(ODA−N)の総重量は103g(30重量%分)である。その後、さらに3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.67重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、2−ヒドロキシエチルアクリレート11gを投入した。さらに70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−9)を得た。
<合成例10/A−10>
GI−3000、IPDI、HEAのモル比を3:4:1.82に変更し、更に0.2モル分の2−エチルヘキシルアルコール(2−EH)を使用した。HEAと2−EHのモル比は90:10である。実際の仕込み量、及び反応条件を以下に記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)273g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)75g(20重量%分)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート21gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、300ppmのジブチルスズジラウレートを加え、さらに3時間、50℃で攪拌した。
反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.57重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、0.6gの2−エチルヘキシルアルコール(2−EH)(三協化学社製)を投入し、1時間反応させた。その後、5.1gのヒドロキシエチルアクリレートを投入し、70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(A−10)を得た。このウレタン(メタ)アクリレートの末端の10モル%は2−エチルヘキシルアルコール、90モル%はヒドロキシエチルアクリレートが付加している。
<比較合成例1/CA−1>
ジイソシアネート(Y)としてHDIを使用した以外は合成例1と同様の操作を繰り返した。モル比はGI−3000、HDI、HEAを2:3:2.02で調整した。以下に実際の仕込み量、及び反応条件を記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)320g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)150g(30重量%分)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)20gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、300ppmのジブチルスズジラウレートを加え、更に3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(0.69重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、10gのヒドロキシエチルアクリレートを投入した。更に70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(CA−1)を得た。
<比較合成例2/CA−2>
水素化ポリオレフィン骨格を有するジオール(X)として、GI−1000を使用した以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。モル比はGI−1000、IPDI、HEAを2:3:2.02で調整した。
以下に実際の仕込み量、及び反応条件を記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−1000(日本曹達社製)276g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、オクチル/デシルアクリレート(ODA−N)150g(30重量%分)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート(IPDI)55gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、300ppmのジブチルスズジラウレートを加え、更に3時間、50℃で攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(1.42重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、反応温度を70℃まで上げ、ヒドロキシエチルアクリレート19gを投入した。更に70℃で3時間攪拌した。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(CA−2)を得た。
<比較合成例3/CA−3>
単官能(メタ)アクリレート(B)を使用しなかった以外は合成例1と同様の操作を繰り返した。モル比はGI−3000、IPDI、HEAを2:3:2.02で調整した。以下に実際の仕込み量、及び反応条件を記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、GI−3000(日本曹達社製)320g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を充填した。内温を50℃にし、1時間攪拌し、系内を均一化させた後、イソホロンジイソシアネート(IPDI)20gを投入した。反応温度で1時間攪拌させた後、300ppmのジブチルスズジラウレートを加えた。増粘したため、系内の反応温度を70℃へ変更し、粘度を低下させようとしたが、攪拌翼へ樹脂がからまり、ゲル化に至ったため、合成反応の継続ができなくなった。
<比較合成例4/CA−4>
ウレタン(メタ)アクリレート(A)の合成を、「(Y)及び(Z)を反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該プレポリマーと(X)を反応させる方法。」の順番にした以外は、合成例1と同様の操作を繰り返した。以下に実際の仕込み量、及び反応条件を記載する。
温度計、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、IBOA(150g、30重量%分)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)27g、2−ヒドロキシエチルアクリレート9g、800ppmのジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルスズジラウレート100ppmを充填した。内温を70℃にし、1時間攪拌した。
本例では、反応液中のイソシアネート基濃度が理論終点イソシアネート基濃度(4.75重量%)以下であることを確認した後、次の操作へ移行した。
その後、GI−3000(日本曹達社製)315g、ジブチルスズジラウレート200ppmを加え、更に2時間反応させた。イソシアネート基濃度が0.1重量%以下になったことを確認して反応を終了させ、活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート含有物(CA−4)を得た。
<活性エネルギー線硬化性組成物の調製>
表1、2に記載の成分を20mLの褐色ビンに全量が15g程度になるように均一に配合し、実施例に用いる活性エネルギー線硬化性組成物を調製した。
なお、光重合開始剤として、Irg184(チバスペシャリティケミカルズ社製)を用いた。
<試験結果>
表1、2に記載の配合による活性エネルギー線硬化性組成物について、前記の各試験、評価を行った。上述のように、試験、評価の結果を表1、2に記載した。
Figure 2013129812
Figure 2013129812
表1、実施例に示したように、本発明の、水素化ポリオレフィン骨格を有するジオールに対してイソホロンジイソシアネートやトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、次いでヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートを反応させることで得られるウレタン(メタ)アクリレートを含む硬化性組成物は、フィルム間に充填することで、空気とフィルム界面における光散乱を防止できる。さらに、耐熱性試験中に色相変化や形状変化を起こしにくい性能を有することが分かった。これに対して、表2、比較例に示したように、ジイソシアネート(Y)として結晶性を示すヘキサメチレンジイソシアネートを用いたり(比較例1、2)、ジオール(X)として重量平均分子量が小さいものを使用したり(比較例3)、ウレタン(メタ)アクリレート合成時の反応を適正な順序で行わなかった場合(比較例4)には、硬化前組成物が低温で白濁したりするなどの樹脂外観が損なわれ、硬化物の透明性が損なわれたり、又耐熱試験中に形状変化を示すなどの欠点を有していることが分かった。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物によれば、含有成分であるウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造の際、高粘度化することがなく、且つ、副生物の副生も少なく、目的とするウレタン(メタ)アクリレート(A)を製造することができ、その結果、低温下での白濁による樹脂の外観悪化がなく、また、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ガラス基材やプラスチック基材との濡れ性が良く、高い柔軟性、そして高耐熱性を有し、さらに、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は透明性が高く、高温下でも変形や色相劣化が少ないため、特に、パソコン、カーナビ、テレビ、携帯電話等に用いられているディスプレイの透明基材間の充填剤として有用である。
1 活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層
2、3 透明基材
4 シリコンラバー
11 樹脂
21 ガラス板

Claims (7)

  1. 水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)と、脂環式ジイソシアネート、分岐鎖を有する脂肪族ジイソシアネート、及び芳香族のイソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化合物からなる群より選択される少なくとも1つであるジイソシアネート(Y)とを、単官能(メタ)アクリレート(B)の存在下でウレタン化反応させて、イソシアネート基を含有するウレタンイソシアネートプレポリマーを形成した後、該ウレタンイソシアネートプレポリマーと水酸基含有(メタ)アクリレート(Z)とを反応させて製造されるウレタン(メタ)アクリレート(A)、
    単官能(メタ)アクリレート(B)、並びに
    光重合開始剤(C)を含む、
    活性エネルギー線硬化性組成物。
  2. 水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)が、下記式(1)に示すジオールである請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
    Figure 2013129812
    [式(1)中、aは70から250の整数を示し、R2は下記式(2)で示される一価の基を示し(式(2)中、bは0から10までの整数を示す)、
    Figure 2013129812
    1,R3は互いに同一でも異なっても良い下記式(3)で示される一価の基を示す(式(3)中、cは0〜10までの整数を示す)]
    Figure 2013129812
  3. ウレタンイソシアネートプレポリマーが、水素化ポリオレフィン骨格を有する重量平均分子量2,000〜10,000のジオール(X)の水酸基が全てウレタン化するまで反応して得られるウレタンイソシアネートプレポリマーである請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  4. 揮発性の有機溶剤を含まないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  5. 第一のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)の中心に前記活性エネルギー線硬化性組成物0.200gを塗布して円状(4cm径)の樹脂層を形成し、前記樹脂層上に、第二のガラス基材(厚さ1mm、5cm四方)を付着させ、その後活性エネルギー線を照射して、前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて硬化物層を形成することにより得られる積層体を95℃の条件下500時間保存した際の、保存前後の前記積層体のAPHAの増加が25以下である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  6. ガラス及びプラスチックから選ばれる第一の透明基材と、ガラス及びプラスチックから選ばれる第二の透明基材との間に請求項1〜5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物層を有する積層体。
  7. 前記積層体が、第一の透明基材の上に請求項1〜5に記載のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物を塗布して樹脂層を形成し、前記樹脂層上に第二の透明基材を付着させ、その後活性エネルギー線を照射して、前記活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて硬化物層を形成することにより得られる請求項6に記載の積層体。
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