JP2012195051A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】消去パルスの印加回数を削減して消去時間を短縮し、消去ベリファイの精度を向上することが可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】メモリセルアレイ1は、直列接続された複数のメモリセルを有するNANDストリングを複数有し、第1の方向に並んだ複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、それぞれのNANDストリングの一端に接続されたビット線とを有している。制御回路7は、複数のワード線、及び複数のビット線の電位を制御する。制御回路7は、消去動作により、複数のメモリセルを一括して消去し、ワード線のうち、特定のワード線により選択されるメモリセルの閾値電圧を第1のベリファイレベルによりベリファイし、第1のベリファイレベルは、全てのワード線を一括してベリファイする場合の第2のベリファイレベルよりオフセットしている。
【選択図】図22

Description

本発明は、1つのメモリセルに複数のデータを記憶することが可能な半導体記憶装置に関する。
不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュメモリが開発されている。このNAND型フラッシュメモリは、ロウ方向に並んだ複数のセル全て、又は半数のセルが、それぞれビット線に接続される。各ビット線は、書き込み、及び読み出しデータを記憶するラッチ回路に接続され、ロウ方向に並んだ全てのセル、又は半数のセル(例えば2〜4kBのセル)が一括して書き込み又は読み出し動作される。消去動作は、メモリセルの閾値電圧を負とし、書き込み動作によりメモリセル内に電子を注入することにより閾値電圧を正にする。この消去動作は、複数のNANDストリングを含むブロック単位(例えば1MBのセル)に実行される(例えば特許文献1参照)。
ここで、消去動作により、メモリセルが深く消去され、メモリセルの閾値電圧が大きく負とされた場合、セルに大きなストレスがかかり劣化が進む。このため、データリテンション特性が悪化するという問題がある。したがって、なるべく浅く消去する必要がある。しかし、消去電圧を低くした場合、NAND型フラッシュメモリは、書き込み及び消去動作を繰り返すと、消去されにくくなる問題がある。このため、浅い消去を行う場合、消去電圧を低くし、少しずつ消去電圧をステップアップさせて少しずつ消去させる方法がある。しかし、この場合、消去時間が増大し、また、何度も消去パルスがセルに印加されるため、セルにストレスがかかるという問題がある。
そこで、セルの消去検証時に消去されたセルの数を確認し、消去されたセルの数が設定された数より少ない場合、消去パルス幅または消去電圧を増加させて消去を行い、消去されたセルの数が設定された数より多い場合、消去パルス幅或いは消去電圧を減少させて消去を行うことにより、工程や動作環境に応じて変わる消去速度を一定に維持して、過消去防止する技術が開発されている(例えば特許文献2参照)。
また、消去ベリファイはNANDストリング単位で行うため、1ワード線毎のリードに比べてベリファイ精度が悪いという問題を有している。そこで、消去時間の短縮および高信頼性の確保を実現することができる不揮発性半導体記憶装置が開発されている(例えば特許文献3参照)。
しかし、これらは十分なものではなく、さらなる消去時間の短縮及び消去ベリファイ制度の向上が望まれている。
特開2004−192789号公報 特開2002−25283号公報 特開2002−157890号公報
本発明は、消去パルスの印加回数を削減して消去時間を短縮し、消去ベリファイの精度を向上することが可能な半導体記憶装置を提供しようとするものである。
本発明の半導体記憶装置の態様は、直列接続された複数のメモリセルを有するNANDストリングを複数有し、第1の方向に並んだ前記複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、それぞれの前記NANDストリングの一端に接続されたビット線とを有するメモリセルアレイと、複数の前記ワード線、及び複数の前記ビット線の電位を制御する制御回路を具備し、前記制御回路は、消去動作により、前記複数のメモリセルを一括して消去し、前記ワード線のうち、特定のワード線により選択されるメモリセルの閾値電圧を第1のベリファイレベルによりベリファイし、前記第1のベリファイレベルは、全てのワード線を一括してベリファイする場合の第2のベリファイレベルよりオフセットしていることを特徴とする。
本発明によれば、消去パルスの印加回数を削減して消去時間を短縮し、消去ベリファイの精度を向上することが可能な半導体記憶装置を提供できる。
各実施形態に適用される半導体記憶装置を示す構成図。 図1に示すメモリセルアレイ及びビット線制御回路の一例を示す回路図。 図1に示すメモリセルアレイ及びビット線制御回路の他の例を示す回路図。 図4(a)はメモリセルを示す断面図、図4(b)は選択ゲートを示す断面図。 メモリセルアレイ及び周辺回路を示す断面図。 図5に示す各部に供給される電圧の例を示す図。 図2、図3に示すデータ記憶回路の一例を示す回路図。 データ書き込み後のメモリセルの閾値電圧の一例を示す図。 リード動作の一例を示すフローチャート。 リード動作の一例を示すタイミングチャート。 プログラム(書き込み)動作の一例を示すフローチャート。 プログラム動作の一例を示すタイミングチャート。 消去時のメモリセルの閾値電圧の変化を示す図。 消去動作の一例を示すフローチャート。 消去動作の一例を示すタイミングチャート。 ソースフォロワー方式ベリファイ動作を示すタイミングチャート。 EASB方式を説明するための図。 ソフトプログラム時のベリファイレベルを示す図。 図19(a)(b)(c)は、弱消去時のメモリセルの閾値電圧の変化を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る弱消去動作を示すフローチャート。 図21(a)は、弱消去動作時の消去電圧と消去ベリファイ電圧の関係を示す図であり、図21(b)は、通常の消去動作時の消去電圧と消去ベリファイ電圧の関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る弱消去動作を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態に係る弱消去動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るベリファイ時の電位の関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るベリファイ時の電位の関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るゲート電圧とベリファイ時の電流の関係を示す図。 リード時及びベリファイリード時のワード線の電位を示す図。 ベリファイリード時のワード線の電位を示す図。 ベリファイを省略した場合におけるワード線の電位を示す図。 図29の変形例であり、ベリファイを省略した場合におけるワード線の電位を示す図。 図2、図3に示すメモリセルアレイとローデコーダの一例を示す回路図。 ダミーセルも消去動作を行う場合における各部の電位を示す図。 消去動作中のダミーセルのワード線WLDD、WLDSの電位を示す図。 選択ブロックのローデコーダを選択するトランジスタのゲートに供給される信号の電位を示す図。 選択ブロックのローデコーダを選択するトランジスタのゲートに供給される電位を示す図。 ダミーワード線WLDD、WLDSの隣のワード線に供給される電位を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に適用される半導体記憶装置、例えば4値(2ビット)を記憶することが可能なNAND型フラッシュメモリの構成を示している。
メモリセルアレイ1は、複数のビット線と複数のワード線と共通ソース線を含み、例えばEEPROMセルからなる電気的にデータを書き換え可能なメモリセルがマトリクス状に配置されている。このメモリセルアレイ1には、ビット線を制御するためのビット制御線回路2とワード線制御回路6が接続されている。
ビット線制御回路2は、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルのデータを読み出したり、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルの状態を検出したり、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルに書き込み制御電圧を印加してメモリセルに書き込みを行なう。ビット線制御回路2には、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4が接続されている。ビット線制御回路2内のデータ記憶回路はカラムデコーダ3によって選択される。データ記憶回路に読み出されたメモリセルのデータは、前記データ入出力バッファ4を介してデータ入出力端子5から外部へ出力される。データ入出力端子5は、例えばメモリチップ外部の図示せぬホストに接続される。このホストは例えばマイクロコンピュータにより構成され、前記データ入出力端子5から出力されたデータを受ける。さらに、ホストは、NAND型フラッシュメモリの動作を制御する各種コマンドCMD、アドレスADD、及びデータDTを出力する。ホストからデータ入出力端子5に入力された書き込みデータは、データ入出力バッファ4を介して、カラムデコーダ3によって選択されたデータ記憶回路に供給され、コマンド及びアドレスは制御信号及び制御電圧発生回路7に供給される。
ワード線制御回路6は、メモリセルアレイ1に接続されている。このワード線制御回路6は、メモリセルアレイ1中のワード線を選択し、選択されたワード線に読み出し、書き込みあるいは消去に必要な電圧を印加する。
メモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、及びワード線制御回路6は、制御信号及び制御電圧発生回路7に接続され、この制御信号及び制御電圧発生回路7によって制御される。制御信号及び制御電圧発生回路7は、制御信号入力端子8に接続され、ホストから制御信号入力端子8を介して入力される制御信号ALE(アドレス・ラッチ・イネーブル)、CLE(コマンド・ラッチ・イネーブル)、WE(ライト・イネーブル)、RE(リード・イネーブル)によって制御される。
前記ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、ワード線制御回路6、制御信号及び制御電圧発生回路7は書き込み回路、及び読み出し回路を構成している。
また、ビット線制御回路2の出力端にはカウンタ9が接続されている。このカウンタ9は、後述するように、消去時に消去されていないメモリセルの数をカウントするものである。このカウンタ9の出力信号は前記制御信号及び制御電圧発生回路7に供給される。この制御信号及び制御電圧発生回路7は、カウンタ9の出力信号に応じて消去電圧を変化させる。
図2は、図1に示すメモリセルアレイ1及びビット線制御回路2の構成を示している。メモリセルアレイ1には複数のNANDセルが配置されている。1つのNANDセルは、直列接続された例えば32個のEEPROMからなるメモリセルMCと、選択ゲートS1、S2とにより構成されている。選択ゲートS2はビット線BL0eに接続され、選択ゲートS1はソース線SRCに接続されている。各ロウに配置されたメモリセルMCの制御ゲートはワード線WL0〜WL29、WL30、WL31に共通接続されている。また、選択ゲートS2はセレクト線SGDに共通接続され、選択ゲートS1はセレクト線SGSに共通接続されている。
ビット線制御回路2は複数のデータ記憶回路10を有している。各データ記憶回路10には、一対のビット線(BL0e、BL0o)、(BL1e、BL1o)…(BLie、BLio)、(BL8ke、BL8ko)が接続されている。
メモリセルアレイ1は、破線で示すように、複数のブロックを含んでいる。各ブロックは、複数のNANDセルにより構成され、例えばこのブロック単位でデータが消去される。また、消去動作は、データ記憶回路10に接続されている2本のビット線について同時に行なわれる。
また、ビット線の1つおきに配置され、1つのワード線に接続された複数のメモリセル(破線で囲まれた範囲のメモリセル)は、1セグメントを構成する。このセグメント毎にデータが書き込まれ、読み出される。
リード動作、プログラムベリファイ動作及びプログラム動作時において、データ記憶回路10に接続されている2本のビット線(BLie、BLio)のうち外部より供給されるアドレス信号(YA0、YA1…YAi…YA8k)に応じて1本のビット線が選択される。さらに、外部アドレスに応じて、1本のワード線が選択される。
さらに、外部アドレスにより、1本のワード線が選択され、図2の点線で示す、2ページが選択される。この2ページの切り替えはアドレスによって行われる。1セルに2ビットを記憶する場合は、2ページであるが、1セルに3ビット記憶する場合は3ページ、1セルに4ビット記憶する場合は4ページ選択される。消去動作は、図2の点線で示しているブロック単位で行う。
図3は、ロウ方向に並んだ全てのセルを一括して書き込む場合の構成を示している。この例の場合、各ビット線BL0,BL1…BL8k−1,BL8kは、それぞれデータ記憶回路10に接続され、各データ記憶回路10には、アドレス信号YA0、YA1…YA8k−1、YA8kがそれぞれ供給されている。
図4(a)はメモリセル、図4(b)は選択ゲートの断面図を示している。図4(a)において、基板51(後述するP型ウェル領域55)にはメモリセルのソース、ドレインとしてのn型拡散層42が形成されている。P型ウェル領域55の上にはゲート絶縁膜43を介して浮遊ゲート(FG)44が形成され、この浮遊ゲート44の上には絶縁膜45を介して制御ゲート(CG)46が形成されている。図4(b)において、P型ウェル領域55にはソース、ドレインとしてのn型拡散層47が形成されている。P型ウェル領域55の上にはゲート絶縁膜48を介して制御ゲート49が形成されている。
図5は、第1の実施形態に対応する半導体記憶装置の断面図を示している。例えばP型半導体基板51内には、N型ウェル領域52、53、54、P型ウェル領域56が形成されている。N型ウェル領域52内にはP型ウェル領域55が形成され、このP型ウェル領域55内にメモリセルアレイ1を構成する低電圧NチャネルトランジスタLVNTrが形成されている。さらに、前記N型ウェル領域53、P型ウェル領域56内に、データ記憶回路10を構成する低電圧PチャネルトランジスタLVPTr、低電圧NチャネルトランジスタLVNTrが形成されている。前記基板51内には、ビット線とデータ記憶回路10を接続する高電圧NチャネルトランジスタHVNTrが形成されている。また、前記N型ウェル領域54内には例えばワード線駆動回路等を構成する高電圧PチャネルトランジスタHVPTrが形成されている。図5に示すように、高電圧トランジスタHVNTr、HVPTrは、低電圧トランジスタLVNTr、LVPTrに比べて例えば厚いゲート絶縁膜を有している。
図6は、メモリセルの消去、プログラム、リード時において、図5に示す各部に供給される電圧の例を示している。
図7は、図2、図3に示すデータ記憶回路10の一例を示す回路図である。
このデータ記憶回路10は、プライマリデータキャッシュ(PDC)、セコンダリデータキャッシュ(SDC)、ダイナミックデータキャッシュ(DDC0)、ダイナミックデータキャッシュQ(DDC1)、テンポラリデータキャッシュ(TDC)を有している。SDC、PDC、DDC0は、書き込み時に入力データを保持し、読み出し時に読み出しデータを保持し、ベリファイ時に一時的にデータを保持し、多値データを記憶する際に内部データの操作に使用される。TDCは、データの読み出し時にビット線のデータを増幅し、一時的に保持するとともに、多値データを記憶する際に内部データの操作に使用される。
SDCは、ラッチ回路を構成するクロックドインバータ回路61a、61b、及びトランジスタ61c、61dにより構成されている。トランジスタ61cはクロックドインバータ回路61aの入力端と、クロックドインバータ回路61bの入力端の間に接続されている。このトランジスタ61cのゲートには信号EQ2が供給されている。トランジスタ61dはクロックドインバータ回路61bの出力端と接地間に接続されている。このトランジスタ61dのゲートには信号PRSTが供給されている。SDCのノードN2aは、カラム選択トランジスタ61eを介して入出力データ線IOに接続され、ノードN2bは、カラム選択トランジスタ61fを介して入出力データ線IOnに接続される。これらトランジスタ61e、61fのゲートにはカラム選択信号CSLiが供給されている。SDCのノードN2aは、トランジスタ61g、61hを介してPDCのノードN1aに接続されている。トランジスタ61gのゲートには信号BLC2が供給され、トランジスタ61hのゲートには信号BLC1が供給されている。
PDCは、クロックドインバータ回路61i、61j及びトランジスタ61kにより構成されている。トランジスタ61kは、クロックドインバータ回路61iの入力端とクロックドインバータ回路61jの入力端の相互間に接続されている。このトランジスタ61kのゲートには信号EQ1が供給されている。PDCのノードN1bはトランジスタ61lのゲートに接続されている。このトランジスタ61lの電流通路の一端はトランジスタ61mを介して接地されている。このトランジスタ61mのゲートには信号CHK1が供給されている。また、トランジスタ61lの電流通路の他端はトランスファーゲートを構成するトランジスタ61n、61oの電流通路の一端に接続されている。このトランジスタ61nのゲートには信号CHK2nが供給されている。また、トランジスタ61oのゲートは前記クロックドインバータ回路61aの出力端に接続されている。トランジスタ61n、61oの電流通路の他端には、配線COMiが接続されている。この配線COMiは全データ記憶回路10に共通の配線であり、全データ記憶回路10のベリファイが完了した場合、配線COMiの電位はハイレベルとなる。すなわち、後述するように、ベリファイが完了すると、PDCのノードN1bがローレベルとなる。この状態において、信号CHK1、CHK2nをハイレベルとすると、ベリファイが完了している場合、配線COMiの電位はハイレベルとなる。
さらに、前記TDCは、例えばMOSキャパシタ61pにより構成されている。このキャパシタ61pは、一端が前記トランジスタ61g、61hの接続ノードN3に接続され、他端に信号BOOSTが供給される。また、接続ノードN3には、トランジスタ61qを介してDDC0が接続されている。トランジスタ61qのゲートには、信号REG0が供給されている。
DDC0は、トランジスタ61r、61sにより構成されている。トランジスタ61rの電流通路の一端には信号VPREが供給され、他端は前記トランジスタ61qの電流通路に接続されている。このトランジスタ61rのゲートはトランジスタ61sを介して前記PDCのノードN1aに接続されている。このトランジスタ61sのゲートには信号DTG0が供給されている。
DDC1は、トランジスタ61Qr、61Qsにより構成されている。トランジスタ61Qrの電流通路の一端には信号VPREが供給され、他端は前記トランジスタ61Qqを介して接続ノードN3に接続されている。トランジスタ61Qqのゲートには、信号REG1が供給されている。トランジスタ61Qrのゲートはトランジスタ61Qsを介して前記PDCのノードN1aに接続されている。このトランジスタ61Qsのゲートには信号DTG1が供給されている。
さらに、前記接続ノードN3にはトランジスタ61t、61uの電流通路の一端が接続されている。トランジスタ61uの電流通路の他端には信号VPREが供給され、ゲートにはBLPREが供給されている。前記トランジスタ61tのゲートには信号BLCLAMPが供給されている。このトランジスタ61tの電流通路の他端はトランジスタ61vを介してビット線BLoの一端に接続され、トランジスタ61wを介してビット線BLeの一端に接続されている。ビット線BLoの他端はトランジスタ61xの電流通路の一端に接続されている。このトランジスタ61xのゲートには信号BIASoが供給されている。ビット線BLeの他端はトランジスタ61yの電流通路の一端に接続されている。このトランジスタ61yのゲートには信号BIASeが供給されている。これらトランジスタ61x、61yの電流通路の他端には、信号BLCRLが供給されている。トランジスタ61x、61yは、信号BIASo、BIASeに応じてトランジスタ61v、61wと相補的にオンとされ、非選択のビット線に信号BLCRLの電位を供給する。
上記各信号及び電圧は、図1に示す制御信号及び制御電圧発生回路7により生成され、この制御信号及び制御電圧発生回路7の制御に基づき、以下の動作が制御される。
また、図3に示すデータ記憶回路10は、図7に示す構成と同様であり、ビット線との接続のみが相違している。すなわち、図7に示すように、トランジスタ61tの他端部には、例えばトランジスタ61vのみが接続され、このトランジスタ61vを介してビット線BLe又はBLoが接続される。
本メモリ、多値メモリであり、1セルに2ビットのデータを記憶することができる。2ビットの切り替えはアドレス(第1ページ、第2ページ)によって行なう。1セルに2ビットを記憶する場合、2ページであるが、1セルに3ビットを記憶する場合、アドレス(第1ページ、第2ページ、第3ページ)によって切り換える。さらに、1セルに4ビットを記憶する場合は、アドレス(第1ページ、第2ページ、第3ページ、第4ページ)によって切り換える。
図8は、メモリセルのデータとメモリセルの閾値電圧の関係を示している。以下、1セルに2ビットを記憶する4値の場合について説明する。消去動作を行なうとメモリセルのデータは“0”となる。第1ページと第2ページの書き込みで、メモリセルのデータはデータ“0”、“1”、“2”、“3”となる。本実施形態において、メモリセルのデータは閾値電圧の低い方から高い方へと定義されている。
(読み出し動作)
図8に示すように、データの書き込み後、メモリセルのデータは、“0”、“1”、“2”、“3”のいずれかにある。このため、“a”、“b”、“c”のレベルで読み出し動作を行うことによりデータを読み出すことができる。
図9は、リードシーケンスのフローチャートを示している。先ず、読み出しレベル“a”で読み出し(S11)、この後、読み出しレベル“b”で読み出し(S12)、さらに、読み出しレベル“c”で読み出し動作を行う(S13)。これにより、2ビットのデータをセルから読み出すことができる。
図10は、リード及びベリファイリードの動作波形を示している。図10用いて読み出し動作について説明する。先ず、選択されているセルのウェル、ソース線、非選択ビット線を電圧Vxとすると同時に、選択ワード線にリードの時の電位“a”、“b”、“c”(例えば“a”=0V)を供給し、選択ブロックの非選択ワード線にVread+Vx、選択ブロックのセレクト線SGDにVsg(Vdd+Vth)+Vx、セレクト線SGSにVssをそれぞれ供給する。ここで、Vddは電源電圧、VthはnチェネルMOSトランジスタの閾値電圧、Vxは所定の電圧である。図5に示すデータ記憶回路のVpreにVdd(例えば2.5V)、BLPREにVsg(=Vdd+Vth)、信号BLCLAMPに例えば(0.6V+Vth+Vx)の電圧を一旦与え、ビット線を例えば(0.6V+Vx)にプリチャージする。次に、セルのソース側のセレクト線SGSをVdd+Vxにする。メモリセルの閾値電圧が“a”又は“b”、“c”(例えば“a”=0V)より高い時、セルはオフする。このため、ビット線はHレベル(ハイレベル)(例えば1.6V)のままである。また、メモリセルの閾値電圧が“a”又は“b”、“c”より低い時、セルはオンする。このため、ビット線は放電され、ソース線と同電位、つまり接地電位Vxとなる。
ここで、図7に示すデータ記憶回路10の信号BLPREを一旦Vsg(=Vdd+Vth)として、TDCのノードN3を電源電圧Vddにプリチャージした後、信号BOOSTを接地電位VssからVddにする。これによりTDCのノードN3は2Vddとなる。次に、信号BLCLAMPに例えば(0.45V+Vth+Vx)の電圧を与える。TDCのノードN3はビット線の電位が0.45V+Vxより低い場合Lレベル(ローレベル)となり、ビット線の電位が0.45V+Vxより高い場合、Hレベルのままとなる。ここで、BLCLAMPをVSSにしてOFFした後、信号BOOSTをVddからVssにした後、信号BLC1=Vsg(=Vdd+Vth)として、TDCの電位をPDCに読み込む。セルの閾値電圧が、“a”、“b”、“c”のレベルより低い場合、PDCはLレベル、高い場合、PDCはHレベルとなり、PDCのデータが読み出される。
(プログラム及びプログラムベリファイ)
図11は、プログラム動作のフローチャートを示している。プログラム動作は、先ず、アドレスを指定し、例えば図3に示す2ページが選択する。本メモリは、第1ページと第2ページを同時に書き込む。書き込みたい第1ページのデータが外部より入力され、全てのデータ記憶回路10内のSDCに記憶される(S21)。この後、転送コマンドが入力されると、全てのデータ記憶回路10内のSDCのデータがPDCに転送される(S22)。同様にして、第2ページのデータが外部より入力され、全てのデータ記憶回路10内のSDCに記憶される。この後、データ操作が行われ、SDC、PDC、DDC0にデータがセットされる(S23)。次いで、プログラム動作が実行される。
(プログラム動作)(S24)
図12は、プログラム動作の波形図を示している。先ず、図7に示すデータ記憶回路10の信号BLC1をVdd+Vthとすると、PDCにデータ“1”(書き込みを行なわない)が記憶されている時、ビット線がVddとなり、PDCにデータ“0”(書き込みを行なう)が記憶されている時、ビット線がVssとなる。また、選択されたワード線に接続され、非選択ページ(ビット線が非選択)のセルは書き込みが行なわれてはならない。このため、これらのセルに接続されているビット線も、データ“1”と同じように、Vddに設定される。
ここで、選択されているブロックのセレクト線SGDをVdd、選択ワード線にプログラム電圧VPGM(20V)、非選択ワード線にVPASS(10V)を供給する。ビット線がVssになっている場合、セルのチャネルがVss、ワード線がVPGMとなるため、書き込みが行なわれる。一方、ビット線がVddになっている場合、セルのチャネルがVssでなくVPGMを上げることになる。このため、カップリングでVPGM/2程度となる。したがって、このセルはプログラムされない。このようにしてプログラムされた後、メモリセルのデータは“0”、“1”、“2”、“3”のいずれかとなる。
(プログラムベリファイ)
書き込み後に行われるプログラムベリファイは、リード動作と同じである。しかし、この場合、図8に示すように、選択ワード線にリードの時の電位a、b、cよりそれぞれ少し高い電位a’、b’、c’が供給され、メモリセルのデータが読み出される(S25、S26、S27)。以後“’”はベリファイ電位を示し、リードの電位より若干高い値とする。例えばa=0Vとするとa’=0.5Vに設定されている。プログラムベリファイの結果、メモリセルの閾値電圧がターゲットの閾値レベルに達している場合、PDCは“1”にセットされ、次回の書き込み動作では、書き込み非選択となる(S28)。また、プログラムベリファイの結果、メモリセルの閾値電圧がターゲットの閾値レベルに達していない場合、プログラム電圧が若干アップされ、再度プログラムが行われる(S28,S29,S24)。このような動作が、全てのメモリセルのベリファイが完了するまで繰り返される。
図27は、リード時及びベリファイリード時に、選択ワード線に電位“a’”、“b’”、“c’”(a、b、c)の電圧を連続して加えた場合の選択ワード線と、非選択ワード線の波形を示している。“a”のレベルに書き込んでいるセルは、セルの閾値が低いため早く書き込みが完了する。このため、“a”のレベルに書き込んでいるセルが無くなると、この“a”のレベルでのベリファイ動作は不要となるため、“a”のレベルでのベリファイは省略し、“b”と“c”のレベルでのベリファイ動作を行う。
図28は、ベリファイリード時に、選択ワード線に電位“b’”、“c’”の電圧を連続して加えた場合の選択ワード線と、非選択ワード線の波形を示している。図28の“b’”のレベルは、非選択ワード線をVreadに同時に上げるためワード線間のカップリングを受け、図27に示す“b’”のレベルより上昇している。このため、ベリファイを省略した場合、図29に示すように非選択ワード線がVreadになってから、選択ワード線が安定するまで十分時間を取る必要がある。
図30は、図29の変形例であり、図30に示すように、一旦、選択ワード線のレベルを前のレベル(“a”のレベル)に設定することも可能である。尚、ベリファイを省略する前、“a”のレベルもワード線間のカップリングを受けて上昇してしまう。しかし、リード時も同じようにカップリングを受けて上がるため問題はない。
(消去動作)
消去動作は、図3に点線で示すブロック単位で行う。消去後、メモリセルの閾値電圧は、図13に示すように、最終的にデータ“0”となる。しかし、メモリセルの特性は一様ではなく、また、消去前にメモリセルに記憶されているデータに対応した閾値電圧によっても消去特性が相違する。そこで、消去動作後、消去ベリファイが行われる。
図14は、消去動作のフローチャートを示し、図15は消去動作の波形図を示している。消去動作は、選択されたブロック内の全てのセルについて一括して行う。先ず、選択ブロックのウェルに消去電圧Veraが供給され、選択ブロックの全ワード線に接地電位Vssが供給されて消去動作が実行される(S32)。次に、消去ベリファイ動作が行われる(S33)。この消去ベリファイ動作は、例えばソースフォロワー方式により、選択されたブロック内の全てのセルについて一括して消去ベリファイが行われる。この結果、全てのメモリセルの閾値電圧がデータ“0”の閾値電圧に達していない場合、すなわち、ベリファイがパスしていない場合、消去電圧がステップアップされ(S34,S35)、消去動作が繰り返される。
また、ベリファイがパスしている場合、過消去状態のセルについてソフトプログラム(S36)、及びソフトプログラムベリファイ(S37)が行われる。この結果、全てのNANDストリングがベリファイをパスしていない場合、再度消去動作が行われる(S38、S32)。また、全てのNANDストリングがベリファイをパスしている場合、消去動作が終了される。尚、ソフトプログラムが不要である場合は、ソフトプログラム(S36)、ソフトプログラムベリファイ(S37)及び判別動作(S38)が省略される。
尚、図14のステップ34は、全てのメモリセル、ステップ36d、38は、全てのNANDストリングと記載したが、これに限らず、例えば規定値を設け、この規定値を、ベリファイをパスしないメモリセル又はNANDストリングの数が規定値以下かどうかを判別するように構成することも可能である。
ここで、上記ソースフォロワー方式の消去ベリファイについて説明する。
図16は、ソースフォロワー方式の消去ベリファイのタイミングチャートを示している。この消去ベリファイは、選択されたブロック内の偶数番目のビット線に接続された全セルについて、一括してベリファイし、この後、選択されたブロック内の奇数番目のビット線に接続された全セルについて、一括してベリファイする。すなわち、先ず、ワード線に所定の電圧を加え、選択ブロックの偶数番目の選択ビット線がVssに設定され、奇数番目の選択ビット線がVddに設定される。これとともに、ソースがVddに設定され、ソース側の選択ゲートSGSがオンとされる。
すると、選択ビット線の電圧は、例えばワード線の電圧が0V、NANDストリング内のセルの閾値電圧が、−2V、−1.5V、−0.5V、−1Vの場合(実際には、NANDストリングは32セル又は64セルある)、Vg−Vthの電圧となる。このため、0V−(−0.5V(閾値電圧が一番浅いセルの閾値電圧))=0.5Vとなる。ここで、図7に示すTDCのノードN3をVddにプリチャージした後、信号BOOSTをVssからVddに設定し、TDCのノードN3を2Vddとした後、信号BLCLAMPを例えば0.8V+Vthに設定する。ビット線の電圧が0.5Vであるため、TDCのノードN3はLレベルとなる。この後、信号BOOSTをVddからVssに設定し、信号BLC1をHレベルに設定すると、TDCのノードN3にLレベルがラッチされる。
一方、NANDストリング内のセルの閾値が、−2V、−1.5V、−1V、−1.1Vの場合、ビット線の電圧は、Vg−Vth=0V−(−1V(閾値電圧が一番浅いセルの閾値電圧))=1.0Vとなる。ここで、TDCのノードN3をVddにプリチャージした後、信号BOOSTをVssからVddに設定し、TDCを2Vddとした後、信号BLCLAMPを例えば0.8V+Vthに設定する。すると、ビット線の電圧が1Vであるため、TDCのノードN3はHレベルとなる。この後、信号BOOSTをVddからVssに設定し、信号BLC1をHレベルとすると、TDCのノードN3にHレベルがラッチされる。つまり、セルの閾値電圧が、−0.8V以下であれば、TDCのノードN3がHレベルとなり、−0.8V以上であればLレベルとなる。
この後、奇数番目のビット線に接続されているメモリセルについても偶数番目のビット線に接続されたメモリセルと同様にベリファイが実行される。この後、偶数番目と奇数番目のビット線に接続されているメモリセルのベリファイ結果が合わされ、選択ブロックの全てのセルが、消去ベリファイレベルに達するようにされる。この結果、消去ベリファイレベルに達していない場合、再度消去電圧を増加して消去動作が実行される。
この後、上記ソフトプログラム動作が行われ、消去後の閾値電圧が深くなり過ぎないように、弱い書き込みが行われる。このソフトプログラム動作は、図17に示すように、EASB(Erased Area Self Boost)書き込み方式を採用している場合、次の問題がある。すなわち、EASB書き込み方式の場合、ソース線側のセルから書き込まれる。例えばワード線がVssに設定されているセルの消去レベルが深過ぎた場合、そのセルはオフしない。このため、データ“1”を書き込むとき(非書き込み時)、プログラム電圧Vpgmがワード線に供給されているセルの直下がブートされ非書き込みにすることが出来なくなる。したがって、図14に示すように、消去動作の後に、全ワード線を選択状態としてソフトプログラム動作を行う(S36)。この後、全NANDストリングについてソフトプログラムベリファイを行う(S37)。このソフトプログラムベリファイは、消去ベリファイ動作(S33)と全く同じである。しかし、ソフトプログラムベリファイレベルは、消去ベリファイレベルの−0.8Vより浅く、例えば−0.5Vである。このため、ワード線の電圧を0.3Vとするか、信号BLCLAMPを0.5Vに設定する。
また、図18に示すように、ソフトプログラムベリファイは、NANDストリング内で消去後の閾値電圧が最も浅いセルがソフトプログラムベリファイレベル1を超えた場合、そのセルについて、次回のソフトプログラムは非書込にする。このようにして全てのNANDストリングのセルがソフトプログラムベリファイレベルを超えるように書き込む。この後、更にソフトプログラムベリファイレベルを少し上げ、全てのセルがこの少し上げたソフトプログラムベリファイレベル2以下になっていることを確認する。この結果、ソフトプログラムベリファイレベル2以下になっていない場合、再度消去動作を行う。このソフトプログラム動作は、消去中に行わなくても、プログラム中にレベル“0”を書き上げても良い。無論、不要の場合は省略可能である。
(第1の実施形態)
NAND型フラッシュメモリは、消去及び書き込みを繰り返すと、なかなか消去しにくくなるため、消去電圧を上げる必要がある。したがって、出荷時は、ある程度消去及び書き込みを繰り返した後でも消去されるよう、消去電圧をある程度高くする必要がある。しかし、消去電圧が高い場合、セルにストレスが加わり劣化が加速してしまうという問題がある。
そこで、第1の実施形態は、通常よりも低い消去電圧で消去した後、消去ベリファイ動作により、ブロック内のNANDストリングから一括してデータを読み出し、どのくらいの数のメモリセルが消去されていないかをカウントする。このカウントされた消去されていないセルの数に応じて、次の消去電圧が設定され、この設定された消去電圧を用いて消去動作が行われる。
図19は、第1の実施形態に係る閾値電圧分布の遷移を示している。図19(a)に示す状態において、通常よりも低い消去電圧により、弱い消去を行った場合、図19(b)に示すように、十分に消去されないセルが存在する。そこで、弱消去ベリファイレベルを越えているメモリセルの数をカウントし、このカウント数に応じて次の消去電圧が定められる。この求められた消去電圧により消去を行うことにより、図19(c)に示すように、メモリセルの閾値電圧分布を消去ベリファイレベル以下に設定する。
図20は、第1の実施形態に係る消去シーケンスを示すものであり、図14に示す消去シーケンスと同一部分には同一符号を付している。
第1の実施形態の場合、先ず、通常より低い第1の消去電圧を用いて、弱い消去が行われる(S41)。この第1の消去電圧は、従来の消去電圧が、例えば22Vであるのに対して、例えば20Vに設定されている。しかし、これに限定されるものではなく、その他の電圧に設定することも可能である。この後、弱消去ベリファイが実行される(S42)。この弱消去ベリファイは、図14に示す消去ベリファイと同様であるが、ワード線のレベル若しくは信号BLCLAMPのレベルを変え、消去ベリファイより高い第1のベリファイレベル(弱消去レベル)で判断する。次に、第1のベリファイレベルより高いメモリセルを含むNANDストリングの数がカウントされる(S43)。具体的には、前述した一括ベリファイの結果、第1のベリファイレベルより高い閾値電圧を有するメモリセルを含むNANDストリングに接続されたデータ記憶回路10のPDCには、Hレベルがラッチされている。このPDCのデータは、SDC、データ線IO,IOn又は、配線COMiを介して図1に示すカウンタ9に供給され、カウントされる(S43)。カウンタ9のカウント値は、制御信号及び制御電圧発生回路7に供給される。この制御信号及び制御電圧発生回路7は、カウンタ9の出力信号に応じて次の消去動作に使用される消去電圧を設定する(S44)。例えばカウント値が規定値より大きい場合、消去不十分なメモリセルが多い。この場合、消去電圧のステップ幅が大きく設定され、消去電圧が高く設定される。この後、図14において説明したと同様にして、消去動作(S32)、消去ベリファイ(S33)、ソフトプログラム動作(S36)が実行される。尚、ソフトプログラム動作は、必要ない場合、省略することが可能である。
上記第1の実施形態によれば、通常の消去電圧より低い第1の消去電圧により、弱い消去を行い、この後、通常の消去ベリファイレベルより高い第1の消去ベリファイ電圧によりベリファイし、このベリファイを満足しないNANDストリングの数をカウントし、このカウント値に応じて次の消去電圧を設定して消去動作を行っている。このため、これ以降の消去動作において、メモリセルに印加される消去パルスの印加回数を削減することができるため、消去時間を短縮することができるとともに、メモリセルに与えるストレスを低減することができる。しかも、消去の初期において適正な消去電圧を設定することができるため、消去の精度を向上することができる。
図19(a)に示すように、消去前の閾値分布が、“0”となっているメモリセルの数が多い場合、又は全てのメモリセルが“0”となっている場合、弱消去を行った後、弱消去ベリファイを行うと、このレベルより閾値レベルが高いセルの数が非常に少ないか、若しくは、無くなってしまう。この場合、図20に破線で示すように、消去動作を行わず、消去ベリファイ動作を行う。しかし、通常、NAND型フラッシュメモリのチップ外に接続されるマイクロコンピュータにより構成されるホストは、消去を行ったかどうかは分かっている。このため、消去したセルに対して、再度消去することは問題ならない場合が多い。また、全てのデータが同じデータにならないよう、チップ外のホストが、ランダマイズしていることが多いため、全てのデータが“0”となる場合は、殆ど起こらないため、問題にならない。
図21は、第1の実施形態に係る消去電圧とベリファイ電圧の関係を示している。図21(a)は、第1の実施形態に係り、図21(b)は、図14に示す消去動作を示している。第1の実施形態の場合、第1の消去電圧、第1の消去ベリファイレベルを用いた弱消去ベリファイ、弱消去ベリファイの結果に基づいて第2の消去電圧が設定されている。このため、2回目以降の消去パルスの電圧を適正に設定することができる。したがって、図21(b)に示す一般的な消去に比べて、消去動作の繰り返し回数を少なくすることができる。
尚、図20に破線で示すように、ステップS34において、ベリファイがパスしない場合、消去不十分なメモリセルの数をカウントし、このカウント値に応じて、消去電圧を変更することも可能である。また、このビット数のカウントは、消去ベリファイS33の直後に行ってもよい。
(第2の実施形態)
図22は、第2の実施形態に係る消去シーケンスを示している。図22において、図20と同一部分には同一符号を付している。
図14、又は図20に示す第1の実施形態において、弱消去ベリファイ、消去ベリファイ、ソフトプログラムベリファイ1、ソフトプログラムベリファイ2は、図16に示すソースフォロワー方式で全NANDストリングを一括してベリファイした。しかし、このソースフォロワー方式の読み出しは、通常のリード及びプログラムベリファイリードと読み出し方が異なるため精度が低い。また、消去動作は、ブロック内の全てのセルを消去するため、殆どのセルは同様に消去されているはずである。また、消去後のソフトプログラムも、ブロック内の全てのセルを一括して書き込むため、殆どのセルは同様に書き込まれているはずである。このため、第2の実施形態では、ブロック内の特定のワード線のみについて、通常のリード及びプログラムベリファイリードを用いて弱消去後のベリファイを行う。
但し、1又は複数のワード線を選択状態とし、他のワード線を非選択状態として、選択ワード線に加える電圧より高い電圧を加えて、例えばソースフォロワー方式により読み出すことも可能である。
例えば、図22において、先ず、第1の実施形態と同様にして、低い消去電圧を用いて、弱い消去が行われる(S41)。この後、弱消去ベリファイが行われる(S51)。この弱消去ベリファイは、例えば特定の1つのワード線、又は数本のワード線について、ソースフォロワー方式、又は、上述した通常のリード及びプログラムベリファイリードと同様に行われる。但し、第1のベリファイレベルが用いられる。特定のワード線は、例えばレイアウト上の理由により、予め消去が遅いセルの位置が分かっている場合、このセルを選択するワード線が用いられる。
この後、第1の実施形態と同様に、データ記憶回路10に読み出された弱消去ベリファイレベルより高いメモリセルの数がカウンタ9によりカウントされる(S43)。消去電圧が低いため、弱消去ベリファイレベルより高い閾値電圧を有するメモリセルの数はかなりある。このカウント値に応じて、制御信号及び制御電圧発生回路7により、次の消去電圧が設定される(S44)。この設定された消去電圧により、再度消去動作が行われる(S32)。
この後、消去ベリファイ、ソフトプログラム動作が第1の実施形態と同様に実行される。ソフトプログラム動作は、必要ない場合、省略することが可能である。
尚、弱消去ベリファイ、消去ベリファイ、ソフトプログラムベリファイにおいて、ワード線は1本に限定されるものではなく、数本のワード線を同時に選択してベリファイ読み出しを行っても良い。また、1本又は数本のワード線を順次スキャンしてベリファイ読み出しを行い、読み出し結果を合算させても良い。このように、合算させることで、選択したブロック内のセルに対してベリファイを確実に行うことが出来る。
また、図24は、1本又は複数のワード線を選択してベリファイする場合において、通常のリード及びプログラムベリファイリード時のワード線及びフローティングゲートの電位の関係を示している。図24において、破線で囲って示す選択されたセルのフローティングゲートは、選択されたセルに隣接するセルのワード線がVread+Vfix(例えば7V+1.6V)と高いため、選択ワード線が例えば0Vであっても、カップリングにより、例えば1.2V程度になっている。弱消去ベリファイ、消去ベリファイ、及びソフトプログラムベリファイにおいて、セルの閾値電圧は、低い値となっている。このため、非選択セルのワード(WL)線には、Vread+Vfix(例えば7V+1.6V)と高い電圧を与える必要がない。
そこで、図25に示すように、選択されたセルと隣接するセルのワード線を、電圧VCGRV2、例えば0Vにする。すると、選択されたセルのフローティングゲートは、図24に比べて低い値、例えば0.1Vとなる。この状態で、選択セルのワード線をVCGRV(例えば0V)としてベリファイを行う。
図26は、メモリセルのゲート電圧と電流の関係を示している。ここで、フローティングゲートに蓄えられる電子により、メモリセルの特性が変化し、メモリセルに0.1μAの電流が流れるときのゲート電圧を閾値電圧として定義する。図26に示す特性Aは、図25に示す電位としてベリファイした場合を示している。このメモリセルは、図26の特性Aに従ってベリファイが完了する。これに対して、通常のリード及びプログラムベリファイリード時は、図24に示すように、選択されたセルと隣接するセルのワード線の電位がVread+Vfix(例えば7V+1.6V)と高い。このため、図26の特性Aとしてベリファイが完了していても、読み出し方式が変わることにより、図26の特性Bに示すようになる。したがって、選択セルに隣接するセルのワード線のレベルを下げると、より低い閾値電圧でのベリファイが可能である。
また、図2に示す選択ゲートS1又はS2に隣接するセル(ワード線WL0,WL31が接続されたセル)からデータを読み出す場合、セレクト線SGS又はSGDの電圧を下げることが出来ない。しかし、選択ゲートS1又はS2に隣接セルは特性が良くないことがある。このため、最近の製品において、選択ゲートS1又はS2と隣接するセルは、実際のデータを記憶するセルとしては用いられず、ダミーとして使用されるため問題ない。
さらに、全てのワード線を1本ずつ選択して読み出す場合、消去ベリファイ後、消去が不十分のセルが規定値以上存在するワード線には、消去電圧を供給し、消去が不十分のセルが規定値以下存在するワード線には、非消去電圧を供給して、再度消去動作を行い。これらの動作を繰り返して消去することも可能である。
また、全てのワード線を1本ずつ選択して読み出す場合、ソフトプログラム後、ソフトプログラムが不十分なセルが規定値以上存在するワード線には、書き込み電圧を供給し、ソフトプログラムが不十分なセルが規定値以下存在するワード線には、非書き込み電圧を供給して、再度ソフトプログラムを行う。これらの動作を繰り返してソフトプログラムを行うことも可能である。
上記第2の実施形態によれば、弱消去後、特定のワード線を用いて、通常のリード又はベリファイリードと同様に、弱消去ベリファイ、消去ベリファイ、ソフトプログラムベリファイを行っている。このため、高精度にメモリセルのデータを読み出すことができるため、消去不十分なセルの数を正確にカウントすることができる。したがって、次の消去のための消去電圧を正確に設定することが可能である。このため、消去パルスの印加回数をさらに抑制することができ、消去時間の短縮、及びメモリセルのストレスを緩和することができる。
また、図14に示す弱消去ベリファイを使用しない従来例においても、1又は数本のワード線を選択状態として、通常の読み出し、又はソースフロワー方式を使用することも可能である。さらに、1本又は数本のワード線を選択状態として、順次スキャンしてベリファイ読み出しを行い、読み出し結果を合算させても良い。このように、合算させることで、選択したブロック内のセルに対してベリファイを確実に行うことができる。
(第3の実施形態)
図23は、第3の実施形態に係る消去シーケンスを示している。第3の実施形態において、第2の実施形態と同一部分には同一符号を付している。第2の実施形態は、低い消去電圧を用いて、弱消去を行った後、ブロック内の特定のワード線のみについて、通常のリード及びプログラムベリファイリードを用いて弱消去ベリファイを行い、この弱消去ベリファイレベルより高いセルの数をカウントし、このカウント値に応じて、消去電圧を設定して、次の消去動作を行った。
これに対して、第3の実施形態は、弱消去ベリファイレベルを僅かずつ変えて複数回読み出し、閾値電圧分布の中心を調べ、この閾値電圧分布の中心のレベルに応じて、消去電圧を設定して、次の消去動作を行う。弱消去ベリファイレベルを僅かずつ変えて複数回読み出すリード方法は、通常のリード及びプログラムベリファイリードと全く同じである。
すなわち、図23に示すように、先ず、低い消去電圧を用いて、弱消去が行われる(S41)。この後、ブロック内の特定の1つのワード線のみについて、通常のリード及びプログラムベリファイリードを用いて弱消去ベリファイが行われる(S51)。この弱消去ベリファイは、第2の実施形態と同様に、特定の複数のワード線を用いて行うことも可能である。次に、カウンタ9により、弱消去ベリファイレベルより高いセルの数がカウントされる(S43)。この後、カウント値が閾値電圧分布の中心かどうかが判別される(S52)。すなわち、例えばカウンタ9のカウント値が前回のカウント値と比較され、カウント値が最大となったかどうかが判別される。このため、カウント値は、例えばレジスタを用いて保持される。この判別の結果、カウント値が最大に達していない場合、リードレベル、すなわち、弱消去ベリファイレベルが僅かに増加される(S53)。この増加された弱消去ベリファイレベルを用いて、再度、特定のワード線について弱消去ベリファイ(S51)、セル数のカウント(S43)、閾値電圧分布の中心かどうかが判別される(S52)。この結果、閾値電圧分布の中心である場合、カウント値に応じて次の消去電圧が設定される(S44)。この後、設定された消去電圧により消去動作(S32)、ベリファイ動作(S34)、ソフトプログラムシーケンス(S36)、ソフトプログラムベリファイ(S37)が行われる。ソフトプログラム動作は、必要ない場合、省略することが可能である。
上記第3の実施形態によれば、弱消去後、弱消去ベリファイレベルを変えて特定のワード線に接続されたメモリセルの閾値電圧をベリファイし、弱消去ベリファイレベルを越えているセルの数をカウントし、このカウント値より、閾値電圧分布の中心を検出し、この閾値電圧分布の中心に応じて、次の消去電圧を設定している。このため、次の消去電圧を一層確実に設定することができるため、少ない消去パルス数によりメモリセルを消去することができる。このため、消去時間を短縮できるとともに、メモリセルのストレスを軽減することが可能である。
無論、1本又は数本のワード線を選択状態として、通常の読み出し、又はソースフロワー方式を使用することも可能である。また、1本又は数本のワード線を選択状態として、順次スキャンしてベリファイ読み出しを行い、読み出し結果を合算させても良い。このように、合算させることで、選択したブロック内のセルに対してベリファイを確実に行うことが出来る。
尚、図20、22、23のステップ34は、全てのメモリセル、ステップ36中のステップ36d(図14に記載)、及びステップ38は、全てのNANDストリングと記載した。しかし、これに限らず、図14と同様に、例えば規定値を設け、ベリファイをパスしないメモリセル又はNANDストリングの数が、規定値以下かどうかを判別するように構成することも可能である。
また、図22、図23も、図20と同様に、ステップS34において、ベリファイがパスしない場合、消去不十分なメモリセルの数をカウントし、このカウント値に応じて、消去電圧を変更することも可能である。また、このビット数のカウントは、消去ベリファイS33の直後に行ってもよい。
図14に示す従来例、及び図20、図22、図23に示す実施形態において、消去動作は、図15に示すタイミングにより、選択されたブロック内の全てのセルについて一括して行われる。
図31は、図2、図3に示すメモリセルアレイとローデコーダの一例を示している。前述したように、選択ゲートの隣のセルは特性が悪いことが知られている。このため、選択ゲートの隣のセルはダミーとして使用し、データ記憶用のセルとして使用しないようにしている。しかし、消去動作はブロック単位で行うため、ブロック内の全てのセルが消去され、この後、必要に応じてブロック内の全てのセルが同時にソフトプログラムされる。このため、ダミーセルも劣化する。ダミーセルは、選択ゲートの隣にあるため、特性が他のセルよりも悪いことがあり、正常なセルに比べて一層劣化する場合がある。
図32は、従来のダミーセルも消去動作を行う場合の波形である。しかし、図33に示すように、消去動作中のダミーセルのワード線WLDD、WLDSの電圧を例えば0.5V又は1Vにすると消去が緩和される。このため、消去が僅かしか行われず、ダミーセルの劣化を防止できる。さらに消去を緩和するには、ワード線に高い電圧を加えればよい。しかし、選択ブロックのローデコーダを選択するトランジスタのゲートに供給される信号TransferGは、消去動作時にVddとなっている。このため、このトランジスタを介してVddより高い電圧をワード線に供給することが困難である。
そこで、図34に示すように、選択ブロックのローデコーダを選択するトランジスタのゲートに供給される信号TransferGをVddより高い電圧、例えばリード時と同じ電圧VreadHとすることにより、Vddより高い電圧をワード線に供給することが可能である。
さらに、図35に示すように、選択ブロックのローデコーダを選択するトランジスタのゲートに供給される信号TransferGをVddとし、ダミーワード線WLDD、WLDSの駆動回路をVddとする。すると、ダミーセルのローデコーダを選択するトランジスタのみオフし、ダミーワード線WLDD、WLDSの電位がカップリングにより高い電圧となるため、ダミーセルを非選択状態にすることができる。しかし、この場合、ダミーセルのワード線が高い電位となるため、ダミーセルの隣のセルのワード線がカップリングによりVssより高い電位となるため、消去が遅くなる可能性がある。
この場合、図36に示すように、ダミーワード線WLDD、WLDSの隣のワード線WL0,WL31にVssを供給し、その他のワード線WL1〜WL30に所定の少し低い電圧、例えば0.5V又は1Vを供給し、僅かに消去されにくくして、ダミーワード線の隣のワード線WL0,WL31のセルと、その他のワード線WL1〜WL30の消去を等しくする。
尚、このようにして、ダミーワード線の消去を緩和したり、非消去にした場合、又は、緩和しない場合においても、ダミーセルは他のセルと特性が異なるため、本来の消去レベルまで消去されず、ベリファイ動作が正常に行われなくなることがある。この場合、消去ベリファイやソフトプログラムベリファイの読み出し時に、ダミーワード線には、選択ワード線に供給する電位より高い電位、例えばVddやVreadなどを供給し、ベリファイ対象から除いてもよい。
その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変えない範囲において種々変形実施可能なことは勿論である。
1…メモリセルアレイ、7…制御信号及び制御電圧発生回路、9…カウンタ、10…データ記憶回路。

Claims (6)

  1. 直列接続された複数のメモリセルを有するNANDストリングを複数有し、第1の方向に並んだ前記複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、それぞれの前記NANDストリングの一端に接続されたビット線とを有するメモリセルアレイと、
    複数の前記ワード線、及び複数の前記ビット線の電位を制御する制御回路を具備し、
    前記制御回路は、消去動作により、前記複数のメモリセルを一括して消去し、前記ワード線のうち、特定のワード線により選択されるメモリセルの閾値電圧を第1のベリファイレベルによりベリファイし、前記第1のベリファイレベルは、全てのワード線を一括してベリファイする場合の第2のベリファイレベルよりオフセットしていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 直列接続された複数のメモリセルを有するNANDストリングを複数有し、第1の方向に並んだ前記複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、それぞれの前記NANDストリングの一端に接続されたビット線とを有するメモリセルアレイと、
    複数の前記ワード線、及び複数の前記ビット線の電位を制御する制御回路を具備し、
    前記制御回路は、消去動作により、複数の前記ワード線のうち、n個のワード線に接続されたメモリセルを一括して消去し、前記n個のワード線のうち、特定のワード線により選択されるメモリセルの閾値電圧がベリファイレベルに達したかどうかベリファイすることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 複数のワード線、及び複数のビット線に接続された複数のメモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルアレイと、
    複数の前記ワード線、及び複数の前記ビット線の電位を制御する制御回路を具備し、
    前記制御回路は、消去動作により、複数の前記ワード線のうち、n個のワード線に接続されたメモリセルを一括して消去した後、複数の前記ワード線のうち、n個のワード線に接続されたメモリセルを一括して書き込み動作を行い、前記n個のワード線のうち、特定のワード線により選択されるメモリセルの閾値電圧がベリファイレベルに達したかどうかベリファイすることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記特定のワード線は、1又は複数のワード線であることを特徴とする請求項2又は3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記特定のワード線は、各々が隣り合った、少なくとも3本のワード線であることを特徴とする請求項2又は3記載の半導体記憶装置。
  6. 前記特定のワード線により選択されるメモリセルの隣のメモリセルには、読み出し動作時に供給される電圧より低い電圧が供給されることを特徴とする請求項2又は3記載の半導体記憶装置。
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