JP2011054933A - 基板処理装置及び位置決め方法並びにフォーカスリング配置方法 - Google Patents

基板処理装置及び位置決め方法並びにフォーカスリング配置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めることなく,基板処理装置の部品の位置決め精度を従来以上に高める。
【解決手段】ウエハWを載置する基板載置面115とフォーカスリング124を載置するフォーカスリング載置面116を有するサセプタ114を備えた載置台110と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔(第1基準孔)とフォーカスリングに形成された位置決め孔(第2基準孔)に挿入され,加熱によって径方向に膨張して各位置決め孔に嵌合することでフォーカスリングを位置決めする複数の位置決めピン200とを設けた。
【選択図】 図5

Description

本発明は,半導体ウエハ,FPD(フラットパネルディスプレイ)基板,太陽電池基板などの基板を処理する基板処理装置及びそれに用いられるフォーカスリングなどの部品の位置決め方法並びに配置方法に関する。
半導体装置の製造過程では,半導体ウエハ等の基板に微細な回路パターンを形成する目的でプラズマエッチング処理が繰り返し実施される。プラズマエッチング処理では,例えば減圧可能に構成されたプラズマ処理装置の処理室内に対向配置された電極間に高周波電圧を印加してプラズマを発生させ,載置台上に載置した基板に対してプラズマを作用させてエッチングを行なう。
このようなプラズマエッチング処理の際に,基板の中央部と同様に周縁部においても均一で良好な処理を行うため,載置台上の基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを載置台上に配置してエッチングが行われる(特許文献1参照)。
このような基板処理装置では,基板周縁部の周方向においても均一で良好な処理を行うため,載置台とフォーカスリングの合わせ面にそれぞれ位置決め孔を形成し,これら位置決め孔に位置決めピンを挿入した場合に嵌め合い精度を高めることで,すなわち位置決め孔と位置決めピンとの径方向の隙間を小さくすることで,フォーカスリングの位置決めを行っていた。これによれば,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めるほど,フォーカスリングの位置決め精度を高めることができる。
特開2005−33062号公報 特開平10−265977号公報
しかしながら,フォーカスリングはプラズマによって数百度以上の高温に晒されるため,載置台とフォーカスリングなどのように異種材料で構成される部品間では熱膨張量の相違によるずれ分を考慮しなければならない。このため,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めようとするほど,熱膨張量の差によって載置台に対してフォーカスリングがずれたときに位置決めピンやフォーカスリングに大きな力がかかるため破損し易くなるという問題がある。
このため,従来は位置決めピンの材料としては高熱を受けてもほとんど熱変形しないような耐熱材料(例えばポリイミド)が良いとされ,さらに載置台やフォーカスリングの熱膨張を考慮して位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を緩くしていた。
ところが,嵌め合い精度を緩くするほど,位置決め孔と位置決めピンとの径方向の隙間も大きくなるので,フォーカスリングが位置ずれする虞がある。もしフォーカスリングが位置ずれすると,基板の外周面とフォーカスリングの内周面との隙間が基板の周方向において一定でなくなってしまうので,例えば基板周縁部の周方向において基板温度にばらつきが生じるなどにより,処理の均一性が保てなくなる。
このように,基板処理装置内に設けられた部品はプラズマによって高熱に晒されるので,上述した載置台とフォーカスリングの場合のみならず,例えば上部電極の電極板を位置決めする場合(例えば特許文献2参照)など他の部品間においても位置決め孔に位置決めピンを挿入して位置決めする場合にはこれらの嵌め合い精度を高めることによって部品間の位置決め精度を従来以上に高めるには限界がある。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めることなく,第1部品(例えばサセプタ又は電極支持体)に対して第2部品(例えばフォーカスリング又は電極板)の位置決め精度を高めることができる基板処理装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,処理室内に基板を配置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置であって,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタを備えた載置台と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔と前記フォーカスリングに形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して前記各位置決め孔に嵌合することで前記フォーカスリングを位置決めする複数の位置決めピンと,を備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内の載置台に基板を載置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置において,前記フォーカスリングを位置決めする位置決め方法であって,前記載置台は,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタと,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔と前記フォーカスリングに形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,を備え,前記各位置決めピンを加熱することで,前記各位置決め孔にその径方向の隙間を埋めるように膨張して前記各位置決め孔に嵌合し,前記各位置決め孔の中心が同軸上に合致して前記サセプタに対して所定の位置に前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする位置決め方法が提供される。
このような本発明によれば,加熱前の位置決めピンと位置決め孔との間に径方向の隙間があっても,位置決めピンが加熱されると径方向に膨張してその隙間が埋められる。このため,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めることなく,位置決めピンが加熱されるだけで,各位置決め孔の中心を正確に合わせることができる。これにより,フォーカスリングはサセプタに対して所定の位置に正確に位置決めされる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に配置した基板に対してプラズマ処理を施す基板処理装置であって,前記基板を載置する基板載置面を有するサセプタを備えた載置台と,前記サセプタに対向配置され,プラズマを生成する高周波電力が印加される電極板と,これを支持する電極支持体とを備える上部電極と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記電極支持体に形成された位置決め孔と前記電極板に形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して前記各位置決め孔に嵌合することで前記電極板を位置決めする複数の位置決めピンと,を備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基板を載置する載置台に対向配置された上部電極を備え,この上部電極に設けられた電極板に所定の高周波電力を印加して生起したプラズマで前記基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において,前記電極板を位置決めする位置決め方法であって,前記上部電極は,前記電極板を支持する電極支持体と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記電極支持体に形成された位置決め孔と前記電極板に形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,を備え,前記各位置決めピンを加熱することで,前記各位置決め孔の径方向の隙間を埋めるように膨張して前記各位置決め孔に嵌合し,前記各位置決め孔の中心が同軸上に合致して前記電極支持体に対して所定の位置に前記電極板を位置決めすることを特徴とする位置決め方法が提供される。
このような本発明によれば,加熱前の位置決めピンと位置決め孔との間に径方向の隙間があっても,位置決めピンが加熱されると径方向に膨張してその隙間が埋められる。このため,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めることなく,位置決めピンが加熱されるだけで,各位置決め孔の中心を正確に合わせることができる。これにより,電極板は電極支持体に対して所定の位置に正確に位置決めされる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に基板を配置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置であって,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタを備えた載置台と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記フォーカスリングにその下面から突出するように取り付けられて前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して嵌合することで前記フォーカスリングを位置決めする複数の位置決めピンと,前記基板載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記基板を持ち上げて前記基板載置面から脱離させる第1リフタピンと,前記フォーカスリング載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げて前記フォーカスリング載置面から脱離させる第2リフタピンと,前記処理室の外側に設けられ,前記処理室に設けられた搬出入口を介して,前記第1リフタピンとの間で前記基板をやり取りするとともに,前記第2リフタピンとの間で前記フォーカスリングを前記位置決めピンが取り付けられたままやり取りする搬送アームと,を備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に配置した基板に対してプラズマ処理を施す基板処理装置において,前記基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置する方法であって,前記基板処理装置は,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタとを備えた載置台と,前記サセプタの温度を調整するサセプタ温調部と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記フォーカスリングにその下面から突出するように取り付けられて前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,前記基板載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記基板を持ち上げて前記基板載置面から脱離させる第1リフタピンと,前記フォーカスリング載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げて前記フォーカスリング載置面から脱離させる第2リフタピンと,前記処理室の外側に設けられ,前記処理室に設けられた搬出入口を介して,前記第1リフタピンとの間で前記基板をやり取りするとともに,前記第2リフタピンとの間で前記フォーカスリングを前記位置決めピンが取り付けられたままやり取りする搬送アームと,を備え,前記フォーカスリングを交換する際には,前記第2リフタピンによって前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げるステップと,前記フォーカスリングを前記搬送アームで受け取って前記搬出入口から前記処理室の外側に搬出するステップと,新たな前記フォーカスリングを加熱前の前記位置決めピンを取り付けたまま,前記搬送アームで前記第2リフタピンに受け渡すステップと,前記第2リフタピンを降下させることによって,前記位置決めピンが前記サセプタの位置決め孔に挿入された状態で,前記フォーカスリング載置面に載置するステップと,前記サセプタ温調部で前記サセプタを加熱することによって前記各位置決めピンを加熱し,前記各位置決めピンを径方向に膨張させて嵌合させることで前記フォーカスリングを位置決めするステップと,を有することを特徴とする基板処理装置のフォーカスリング配置方法。
このような本発明によれば,搬送アームでフォーカスリングを自動的にサセプタのフォーカスリング載置面に配置することができるので,処理室を大気開放せずにフォーカスリングの交換を行うことができる。しかも,フォーカスリングは位置決めピン付けたまま搬送し,交換することができるので,フォーカスリングがサセプタに配置されたときには加熱することで正確に位置決めを行うことができる。
これにより,たとえフォーカスリングを配置したときに搬送アームによる搬送誤差などによって位置ずれが発生し加熱前の位置決めピンと位置決め孔との間に径方向の隙間があっても,位置決めピンが加熱されて径方向に膨張して位置決め孔に嵌合するので,フォーカスリングをサセプタに対して所定の位置に正確に位置決めすることができる。
本発明によれば,位置決め孔と位置決めピンの嵌め合い精度を高めなくても,第1部品(例えばサセプタ又は電極支持体)に対して第2部品(例えばフォーカスリング又は電極板)の位置決め精度を従来以上に高めることができる。
本発明の第1実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 同実施形態にかかる位置決めピンの構成を説明するための模式図であって,加熱する前の状態を示すものである。 同実施形態にかかる位置決めピンの構成を説明するための模式図であって,加熱した後の状態を示すものである。 同実施形態におけるフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,加熱前の位置決めピンを挿入した後の図である。 同実施形態におけるフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,図3Aの位置決めピンを加熱した後の図である。 同実施形態における処理室内状態安定化処理の具体例を示すフローチャートである。 同実施形態におけるフォーカスリングの位置決め孔(第2基準孔)の変形例を示す図である。 図5に示すフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,加熱前の位置決めピンを挿入した後の図である。 図5に示すフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,図6Aの位置決めピンを加熱する途中の図である。 図5に示すフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,図6Aの位置決めピンを加熱した後の図である。 同実施形態における電極板を位置決めする際の作用説明図であって,加熱前の位置決めピンを挿入した後の図である。 同実施形態における電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図7Aの位置決めピンを加熱した後の図である。 同実施形態における電極板の位置決め孔(第1基準孔)の変形例を示す図である。 図8に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,加熱前の位置決めピンを挿入した後の図である。 図8に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図9Aの位置決めピンを加熱する途中の図である。 図8に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図9Aの位置決めピンを加熱した後の図である。 同実施形態における電極支持体の位置決め孔(第1基準孔)の変形例を示す図である。 図10に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,加熱前の位置決めピンを電極支持体の位置決め孔に挿入した後の図である。 図10に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図11Aの位置決めピンを加熱した後の図である。 図10に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図11Bの位置決めピンを電極板の位置決め孔に挿入する途中の図である。 図10に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図11Bの位置決めピンを電極板の位置決め孔に挿入した後の図である。 図10に示す電極板を位置決めする際の作用説明図であって,図11Dの位置決めピンを加熱した後の図である。 本発明の第2実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 図12に示すサセプタの構成を説明するための斜視図である。 図12に示すフォーカスリングを配置する際の作用説明図であって,フォーカスリングを搬入する途中の図である。 図12に示すフォーカスリングを配置する際の作用説明図であって,フォーカスリングを第2リフタピンに受け渡す前の図である。 図12に示すフォーカスリングを配置する際の作用説明図であって,フォーカスリングを第2リフタピンに受け渡した後の図である。 図12に示すフォーカスリングを配置する際の作用説明図であって,フォーカスリングを第2リフタピンで下降させた後の図である。 図12に示すフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,位置決めピンを加熱する前の図である。 図12に示すフォーカスリングを位置決めする際の作用説明図であって,位置決めピンを加熱した後の図である。 図12に示すフォーカスリングを搬出する際の作用説明図であって,フォーカスリングを第2リフタピンで上昇させる途中の図である。 図12に示すフォーカスリングを搬出する際の作用説明図であって,フォーカスリングを第2リフタピンで上昇させた後の図である。 本発明の第3実施形態にかかる基板処理装置の構成例を示す横断面図である。 図17に示す搬送室内に設けられた搬送アームにおけるピックの変形例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず,本発明の第1実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を図面を参照しながら説明する。ここでは,基板処理装置を1つの平行平板型のプラズマ処理装置100で構成した場合を例に挙げる。図1は,本実施形態にかかるプラズマ処理装置100の概略構成を示す縦断面図である。
プラズマ処理装置100は,例えば表面が陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムから成る円筒形状に成形された処理容器を有する処理室102を備える。処理室102は接地されている。処理室102内の底部にはウエハWを載置するための略円柱状の載置台110が設けられている。載置台110はセラミックなどで構成された板状の絶縁体112と,絶縁体112上に設けられた下部電極を構成するサセプタ114とを備える。
載置台110はサセプタ114を所定の温度に調整可能なサセプタ温調部117を備える。サセプタ温調部117は,例えばサセプタ114内に設けられた温度調節媒体室118に温度調節媒体を循環するように構成されている。
サセプタ114は,その上側中央部に凸状の基板載置部が形成されており,この基板載置部の上面は基板載置面115となり,その周囲の低い部分の上面はフォーカスリング124を載置するフォーカスリング載置面116となる。図1に示すように,基板載置部の上部に静電チャック120を設ける場合は,この静電チャック120の上面が基板載置面115となる。静電チャック120は,絶縁材の間に電極122が介在された構成となっている。静電チャック120は,電極122に接続された図示しない直流電源から例えば1.5kVの直流電圧が印加される。これによって,ウエハWが静電チャック120に静電吸着される。基板載置部はウエハWの径よりも小径に形成されており,ウエハWを載置したときにウエハWの周縁部が基板載置部から張り出すようになっている。
サセプタ114の上端周縁部には,静電チャック120の基板載置面115に載置されたウエハWを囲むようにフォーカスリング124が配置されている。フォーカスリング124は,サセプタ114のフォーカスリング載置面116に載置され,サセプタ114に対して位置決めピン200で位置決めされている。なお,フォーカスリング124の位置決め方法の具体例は後述する。
絶縁体112,サセプタ114,静電チャック120には,基板載置面115に載置されたウエハWの裏面に伝熱媒体(例えばHeガスなどのバックサイドガス)を供給するためのガス通路111が形成されている。この伝熱媒体を介してサセプタ114とウエハWとの間の熱伝達がなされ,ウエハWが所定の温度に維持される。
サセプタ114の上方には,このサセプタ114に対向するように上部電極130が設けられている。この上部電極130とサセプタ114の間に形成される空間がプラズマ生成空間となる。上部電極130は,絶縁性遮蔽部材131を介して,処理室102の上部に支持されている。
上部電極130は,主として電極板132とこれを着脱自在に支持する電極支持体134とによって構成される。電極板132は例えば石英から成り,電極支持体134は例えば表面がアルマイト処理されたアルミニウムなどの導電性材料から成る。電極板132は電極支持体134に対して位置決めピン300で位置決めされている。なお,電極板132の位置決め方法の具体例は後述する。
電極支持体134には処理ガス供給源142からの処理ガスを処理室102内に導入するための処理ガス供給部140が設けられている。処理ガス供給源142は電極支持体134のガス導入口143にガス供給管144を介して接続されている。
ガス供給管144には,例えば図1に示すように上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)146および開閉バルブ148が設けられている。なお,MFCの代わりにFCS(Flow Control System)を設けてもよい。処理ガス供給源142からはエッチングのための処理ガスとして,例えばCガスのようなフルオロカーボンガス(C)が供給される。
処理ガス供給源142は,例えばプラズマエッチングのためのエッチングガスを供給するようになっている。なお,図1にはガス供給管144,開閉バルブ148,マスフローコントローラ146,処理ガス供給源142等から成る処理ガス供給系を1つのみ示しているが,プラズマ処理装置100は,複数の処理ガス供給系を備えている。例えば,CF,O,N,CHF等のエッチングガスが,それぞれ独立に流量制御され,処理室102内に供給される。
電極支持体134には,例えば略円筒状のガス拡散室135が設けられ,ガス供給管144から導入された処理ガスを均等に拡散させることができる。電極支持体134の底部と電極板132には,ガス拡散室135からの処理ガスを処理室102内に吐出させる多数のガス吐出孔136が形成されている。ガス拡散室135で拡散された処理ガスを多数のガス吐出孔136から均等にプラズマ生成空間に向けて吐出できるようになっている。この点で,上部電極130は処理ガスを供給するためのシャワーヘッドとして機能する。
上部電極130は電極支持体134を所定の温度に調整可能な電極支持体温調部137を備える。電極支持体温調部137は,例えば電極支持体134内に設けられた温度調節媒体室138に温度調節媒体を循環するように構成されている。なお,図示はしないが,載置台110には,ウエハWをリフタピンで持ち上げて静電チャック120の基板載置面115から脱離させるリフタが設けられている。
処理室102の底部には排気管104が接続されており,この排気管104には排気部105が接続されている。排気部105は,ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており,処理室102内を所定の減圧雰囲気に調整する。また,処理室102の側壁にはウエハWの搬出入口106が設けられ,搬出入口106にはゲートバルブ108が設けられている。ウエハWの搬出入を行う際にはゲートバルブ108を開く。そして,図示しない搬送アームなどによって搬出入口106を介してウエハWの搬出入を行う。
上部電極130には,第1高周波電源150が接続されており,その給電線には第1整合器152が介挿されている。第1高周波電源150は,50〜150MHzの範囲の周波数を有するプラズマ生成用の高周波電力を出力することが可能である。このように高い周波数の電力を上部電極130に印加することにより,処理室102内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができ,より低圧条件下のプラズマ処理が可能となる。第1高周波電源150の出力電力の周波数は,50〜80MHzが好ましく,典型的には図示した60MHzまたはその近傍の周波数に調整される。
下部電極としてのサセプタ114には,第2高周波電源160が接続されており,その給電線には第2整合器162が介挿されている。この第2高周波電源160は数百kHz〜十数MHzの範囲の周波数を有するバイアス用の高周波電力を出力することが可能である。第2高周波電源160の出力電力の周波数は,典型的には2MHzまたは13.56MHz等に調整される。
なお,サセプタ114には第1高周波電源150からサセプタ114に流入する高周波電流を濾過するハイパスフィルタ(HPF)164が接続されており,上部電極130には第2高周波電源160から上部電極130に流入する高周波電流を濾過するローパスフィルタ(LPF)154が接続されている。
プラズマ処理装置100には,制御部(全体制御装置)400が接続されており,この制御部400によってプラズマ処理装置100の各部が制御されるようになっている。また,制御部400には,オペレータがプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや,プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなる操作部410が接続されている。
さらに,制御部400には,プラズマ処理装置100で実行される各種処理(ウエハWに対するプラズマ処理の他,後述する処理室状態安定化処理など)を制御部400の制御にて実現するためのプログラムやプログラムを実行するために必要な処理条件(レシピ)などが記憶された記憶部420が接続されている。
記憶部420には,例えば複数の処理条件(レシピ)が記憶されている。これらの処理条件は,プラズマ処理装置100の各部を制御する制御パラメータ,設定パラメータなどの複数のパラメータ値をまとめたものである。各処理条件は例えば処理ガスの流量比,処理室内圧力,高周波電力などのパラメータ値を有する。
なお,これらのプログラムや処理条件はハードディスクや半導体メモリに記憶されていてもよく,またCD−ROM,DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で記憶部420の所定位置にセットするようになっていてもよい。
制御部400は,操作部410からの指示等に基づいて所望のプログラム,処理条件を記憶部420から読み出して各部を制御することで,プラズマ処理装置100での所望の処理を実行する。また,操作部410からの操作により処理条件を編集できるようになっている。
(フォーカスリングの位置決め)
ここで,第1部品の1例としてのサセプタ114に対して第2部品の1例としてのフォーカスリング124を位置決めする場合について説明する。図1に示すように,サセプタ114とフォーカスリング124は,これらの合わせ面に設けた複数(例えば2つ又は3つ)の位置決めピン200で位置決めされる。
本実施形態で用いる位置決めピン200は,所定温度以上に加熱すると径方向に膨張する材料で構成される。このような材料としては,例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂,ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などが挙げられる。例えばPPS樹脂は,図2Aに示すように多数のPPS繊維202を束ねてなる。本実施形態ではこのPPS樹脂で構成された位置決めピン200を用いる。このようにPPS樹脂で構成された位置決めピン200は,所定温度(例えば100℃)以上に加熱すると,図2Bに示すように径方向に膨張するとともに,縦方向に収縮する。なお,図2A,図2Bは,位置決めピン200の構造及びその径の変化を分かり易くするために,PPS繊維202を拡大しその数を極めて少なくして表現した模式図である。
次に,このような位置決めピン200の特性を利用してフォーカスリング124の位置決めを行う方法について説明する。フォーカスリング124の位置決めは,例えば装置組立時やメンテナンスによるフォーカスリング124の交換時などに行われる。具体的には図3Aに示すように,サセプタ114上にフォーカスリング124を配置するときに,これらの合わせ面となるサセプタ114のフォーカスリング載置面116に形成された位置決め孔(第1基準孔)210と,フォーカスリングの下面に形成された位置決め孔(第2基準孔)220に加熱前の位置決めピン200を遊嵌する。すなわち,各位置決め孔210,220の径は,位置決めピン200の径よりも大きくなるように形成しておく。
次いで,位置決めピン200を所定温度以上に加熱する。図1に示すプラズマ処理装置100では,サセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上にすることで,位置決めピン200を加熱できる。このときの温度は,少なくとも位置決めピン200が径方向に膨張する温度以上に加熱する。このため,位置決めピン200を構成する材料に応じて必要な温度は異なる。例えばPPS樹脂で構成される位置決めピン200では,例えば80℃以上乃至は100℃以上になるように加熱する。
これにより,図3Bに示すように位置決めピン200は径方向に膨張して各位置決め孔210,220の径方向の隙間がなくなるので,各位置決め孔210,220の中心は,位置ずれ(図3Aに示すΔD)がなくなって同一中心線上に合致させることができる。こうして,サセプタ114の上の所定の位置にフォーカスリング124をずれることなく正確に位置決めすることができる。このため,ウエハWの外周とフォーカスリング124との隙間Dは周方向にわたって同一となるので,ウエハWのプラズマ処理の面内均一性(特にウエハW周縁部における周方向の面内均一性)を向上させることができる。
以上では,サセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上にすることで,位置決めピン200を加熱する場合を例に挙げたが,位置決めピン200の加熱は必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば装置組立後やメンテナンス後には製品ウエハのプラズマ処理を行う前に,処理室102内の状態を整える処理室内状態安定化処理(例えばシーズニング処理)を行う場合がある。処理室内状態安定化処理では,例えば製品ウエハのときの処理条件と同様の処理条件でプラズマ処理を実行する。このとき,処理室102内に生成したプラズマからの入熱によってフォーカスリング124とサセプタ114が加熱される。これにより,位置決めピン200が所定温度以上に加熱されるので,サセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上に加熱する工程を省略できる。
この場合,処理条件によってはフォーカスリング124とサセプタ114の加熱温度も異なり,位置決めピン200が所定の温度以上に加熱されない場合も考えられる。このため,処理条件に基づいて位置決めピン200の加熱要否を判定して,その判定結果に応じてサセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上に加熱するか否かを決定するようにしてもよい。
このときの処理室内状態安定化処理を例えば図4に示すフローチャートを例に挙げて説明する。すなわち,ステップS110にてサセプタ温調部117による位置決めピン200の加熱要否を判定する。この場合,例えば予め複数の処理条件ごとに位置決めピン200の加熱要否のデータを関連づけて記憶部420に記憶しておき,処理室内状態安定化処理によるプラズマ処理を実行するときの処理条件に関連づけられた加熱要否のデータに基づいて判定する。
この場合の加熱要否のデータとしては,例えばプラズマ入熱によっても位置決めピン200が所定温度以上に加熱されない処理条件には,サセプタ温調部117による加熱が必要とするデータを関連づけて記憶しておき,プラズマ入熱により十分に位置決めピン200が所定温度以上に加熱される処理条件には,サセプタ温調部117による加熱が不要とするデータを関連づけて記憶しておく。
そして,ステップS120にてサセプタ温調部117による位置決めピン200の加熱が必要と判定した場合は,ステップS130にてサセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上に加熱して位置決めピン200を加熱する。これにより,位置決めピン200が径方向に膨張してフォーカスリング124が正確に位置決めされる。その上で,ステップS140にて処理室102内の状態を安定化するためのプラズマ処理を実行する。
これに対して,ステップS120にてサセプタ温調部117による位置決めピン200の加熱が不要と判定した場合は,サセプタ温調部117でサセプタ114による加熱を行うことなく,ステップS140にて処理室102内の状態を安定化するためのプラズマ処理を実行する。このときに処理室102内に生起したプラズマの入熱により位置決めピン200が加熱される。これにより,位置決めピン200が径方向に膨張してフォーカスリング124が正確に位置決めされる。
ところで,上述したサセプタ114とフォーカスリング124は材質が異なるので,熱膨張係数も異なる。例えばサセプタ114は表面がアルマイト処理されたアルミニウム等で構成され,フォーカスリング124はウエハWと同様のシリコン等で構成される。この場合は,サセプタ114の方がフォーカスリング124より熱膨張係数が大きい。このため,これらが加熱されたとき,サセプタ114の方がフォーカスリング124より熱膨張量が大きくなることになる。
このような場合でも,本実施形態によれば,各位置決め孔210,220を加熱前の位置決めピン200の径よりも大きくとることができるので,熱膨張量の差を吸収することができる。すなわち,サセプタ114とフォーカスリング124がサセプタ温調部117やプラズマにより加熱されたときにそれぞれの径が変化して各位置決め孔210,220の位置がずれたとしても,位置決めピン200が加熱されたときに径方向に膨張することでその各位置決め孔210,220の位置ずれ分も吸収しながら,各位置決め孔210,220の中心を同一直線上に合致させることができる。
これにより,サセプタ114とフォーカスリング124に熱膨張量の差があったとしても,それに応じて各位置決め孔210,220の径を調整することで,フォーカスリング124を正確に位置決めすることができる。
この場合には図5に示すようにフォーカスリング124の位置決め孔220の径をサセプタ114の位置決め孔210の径よりも大きくするようにしてもよい。これによれば,サセプタ114とフォーカスリング124に大きな熱膨張量の差があっても,それを吸収しながらフォーカスリング124を正確に位置決めすることができる。
図5に示す位置決め孔210,220に位置決めピン200を挿入してフォーカスリング124を位置決めする場合の作用説明図を図6A〜図6Cに示す。図6A〜図6Cは図5に示すP部の拡大図である。先ず図6Aに示すように位置決め孔210,220に位置決めピン200を挿入された状態で,位置決めピン200が所定温度以上に加熱されると,位置決めピン200は径方向に徐々に膨張する。そして,図6Bに示すように位置決め孔210の隙間を埋めた後,図6Cに示すように位置決め孔220の隙間を埋める。これにより,各位置決め孔210,220の中心が同一直線上に合致し,フォーカスリング124が正確に位置決めされる。
このように本実施形態によれば,加熱によって位置決めピン200が径方向に膨張すれば,各位置決め孔210,220と位置決めピン200との隙間がなくなるので,特に各位置決め孔210,220と位置決めピン200の嵌め合い精度を高めなくても,サセプタ114に対してフォーカスリング124を従来以上に正確に位置決めすることができる。
(電極板の位置決め)
次に,第1部品の1例としての電極支持体134に対して第2部品の1例としての電極板132を位置決めする場合について説明する。図1に示すように,電極支持体134と電極板132は,これらの合わせ面に設けた複数(例えば2つ又は3つ)の位置決めピン300で位置決めされる。ここでの位置決めピン300は,上述した位置決めピン200の材質と同様であり,同様の特性を有するため,ここではその詳細な説明を省略する。
次に,このような位置決めピン300の特性を利用して電極板132の位置決めを行う方法について説明する。電極板132の位置決めは,装置組立時やメンテナンスによる電極板132の交換時などに行われる。具体的には図7Aに示すように,電極支持体134の下に電極板132を取り付けるときに,これらの合わせ面となる電極支持体134の下面に形成された位置決め孔(第1基準孔)310と,電極板132の上面に形成された位置決め孔(第2基準孔)320に位置決めピン300を遊嵌する。すなわち,各位置決め孔310,320の径は,位置決めピン300の径よりも大きくなるように形成しておく。
次いで,位置決めピン300を所定温度以上に加熱する。図1に示すプラズマ処理装置100では,電極支持体温調部137で電極支持体134を所定の温度以上にすることで,位置決めピン300を加熱できる。このときの温度は,少なくとも位置決めピン300が径方向に膨張する温度以上に加熱する。このため,位置決めピン300を構成する材料に応じて必要な温度は異なる。位置決めピン200と同様に例えばPPS樹脂で構成される位置決めピン300では,100℃以上になるように加熱する。
これにより,図7Bに示すように位置決めピン300は径方向に膨張して位置決め孔310,320の径方向の隙間がなくなるので,各位置決め孔310,320の中心は,位置ずれ(図7Aに示すΔD)がなくなって同一中心線上に合致させることができる。こうして,電極支持体134の下の所定の位置に電極板132をずれることなく正確に位置決めすることができる。このため,電極支持体134のガス吐出孔136aと電極板132のガス吐出孔136bがずれることもないので,コンダクタンスの低下を防止できるとともに,ガス吐出孔136aから電極支持体134と電極板132との間に処理ガスが漏れ出すことを防止できる。
以上では,電極支持体温調部137で電極支持体134を所定の温度以上にすることで,位置決めピン300を加熱する場合を例に挙げたが,位置決めピン300の加熱は必ずしもこれに限定されるものではない。上述したように処理室内状態安定化処理で処理室102内に生起したプラズマからの入熱によって電極支持体134と電極板132も加熱される。これにより,位置決めピン300が所定温度以上に加熱されるので,電極支持体温調部137で電極支持体134を所定の温度以上に加熱する工程を省略できる。
この場合も,処理条件によっては電極板132と電極支持体134の加熱温度も異なり,位置決めピン300が所定の温度以上に加熱されない場合も考えられる。このため,処理条件に基づいて位置決めピン300の加熱要否を判定して,その判定結果に応じて電極支持体温調部137で電極支持体134を所定の温度以上に加熱するか否かを決定するようにしてもよい。このとき,例えば上述した図4に示す処理室内状態安定化処理を適用することができる。
具体的には,図4に示すステップS110にて電極支持体温調部137による位置決めピン300の加熱要否を判定する。この場合,例えば予め複数の処理条件ごとに位置決めピン300の加熱要否のデータを関連づけて記憶部420に記憶しておき,処理室内状態安定化処理によるプラズマ処理を実行するときの処理条件に関連づけられた加熱要否のデータに基づいて判定する。
この場合の加熱要否のデータとしては,例えばプラズマ入熱によっても位置決めピン300が所定温度以上に加熱されない処理条件には,電極支持体温調部137による加熱が必要とするデータを関連づけて記憶しておき,プラズマ入熱により十分に位置決めピン200が所定温度以上に加熱される処理条件には,電極支持体温調部137による加熱が不要とするデータを関連づけて記憶しておく。
そして,ステップS120にて電極支持体温調部137による位置決めピン300の加熱が必要と判定した場合は,ステップS130にて電極支持体温調部137で電極支持体134を所定の温度以上に加熱して位置決めピン300を加熱する。これにより,位置決めピン300が径方向に膨張して電極板132が正確に位置決めされる。その上で,ステップS140にて処理室102内の状態を安定化するためのプラズマ処理を実行する。
これに対して,ステップS120にて電極支持体温調部137による位置決めピン300の加熱が不要と判定した場合は,電極支持体温調部137で電極支持体134による加熱を行うことなく,ステップS140にて処理室102内の状態を安定化するためのプラズマ処理を実行する。このときに処理室102内に生起したプラズマの入熱により位置決めピン300が加熱される。これにより,位置決めピン300が径方向に膨張して電極板132が正確に位置決めされる。
ところで,上述した電極支持体134と電極板132は材質が異なるので,熱膨張係数も異なる。例えば電極支持体134は表面がアルマイト処理されたアルミニウム等で構成され,電極板132は石英等で構成される。この場合は,サセプタ114とフォーカスリング124の関係と同様に,電極支持体134の方が電極板132より熱膨張係数が大きい。このため,これらが加熱されたとき,電極支持体134の方が電極板132より熱膨張量が大きくなることになる。
このような場合でも,本実施形態によれば,各位置決め孔310,320を加熱前の位置決めピン300の径よりも大きくとることができるので,熱膨張量の差を吸収することができる。すなわち,電極支持体134と電極板132が電極支持体温調部137やプラズマにより加熱されたときにそれぞれの径が変化して各位置決め孔310,320の位置がずれたとしても,位置決めピン300が加熱されたときに径方向に膨張することでその各位置決め孔310,320の位置ずれ分も吸収しながら,各位置決め孔310,320の中心を同一直線上に合致させることができる。これにより,電極支持体134と電極板132に熱膨張量の差があったとしても,それに応じて各位置決め孔310,320の径を調整することで,電極板132を正確に位置決めすることができる。
この場合には図8に示すように電極板132の位置決め孔320の径を電極支持体134の位置決め孔310の径よりも大きくするようにしてもよい。これによれば,電極支持体134と電極板132に大きな熱膨張量の差があっても,それを吸収しながら電極板132を正確に位置決めすることができる。
図8に示す位置決め孔310,320に位置決めピン300を挿入して電極板132を位置決めする場合の作用説明図を図9A〜図9Cに示す。図9A〜図9Cは図8に示すQ部の拡大図である。先ず図9Aに示すように位置決め孔310,320に位置決めピン300を挿入された状態で,位置決めピン300が所定温度以上に加熱されると,位置決めピン300は径方向に徐々に膨張する。そして,図9Bに示すように位置決め孔310の隙間を埋めた後,図9Cに示すように位置決め孔320の隙間を埋める。これにより,各位置決め孔310,320の中心が同一直線上に合致し,電極板132が正確に位置決めされる。
なお,電極支持体134の位置決め孔310は,加熱前の位置決めピン300を挿入したときに落下しないように支持できる程度の孔径や孔形状にしてもよい。これによれば,位置決めピン300を遊嵌する際に,先に電極支持体134の位置決め孔310に挿入して支持させた状態で,電極板132を取り付けることができる。
例えば図10に示すように電極支持体134の位置決め孔310の形状を,下方に向かうに連れて小径になるようなテーパ形状にしてもよい。このとき,位置決め孔310の最下端は位置決めピン300を挿入したときに落下しないように支持できる程度の孔径にする。
図10に示す位置決め孔310,320に位置決めピン300を挿入して電極板132を位置決めする場合の作用説明図を図11A〜図11Eに示す。図11A〜図11Eは図10に示すR部の拡大図である。先ず図11Aに示すように加熱前の位置決めピン300を下端部が位置決め孔310から突出するように挿入する。このとき,位置決めピン300は位置決め孔310の最も小径となる最下端で支持されるので落下することはない。
この状態で,電極支持体温調部137で電極支持体134を加熱すると,位置決めピン300は図11Bに示すように位置決め孔310の形状に沿うように膨張する。このとき,位置決めピン300の位置決め孔310から突出した部分は膨張しないように断熱部材で覆うようにしてもよい。これにより,位置決めピン300は位置決め孔310に確実に装着される。なお,位置決めピン300を挿入しただけで位置決め孔310に十分に支持されていれば,この加熱工程は省略可能である。
次いで,図11C,図11Dに示すように位置決め孔310から下方に突出した位置決めピン300の頭部を位置決め孔320で覆うように電極板132を取り付ける。続いて,電極支持体温調部137又はプラズマからの入熱により位置決めピン300が所定温度以上に加熱されると,位置決めピン300は径方向に徐々に膨張し,図11Eに示すように位置決め孔320の隙間を埋める。これにより,各位置決め孔310,320の中心が同一直線上に合致し,電極板132が正確に位置決めされる。
このように本実施形態によれば,加熱によって位置決めピン300が径方向に膨張すれば,各位置決め孔310,320と位置決めピン300との隙間がなくなるので,特に各位置決め孔310,320と位置決めピン300の嵌め合い精度を高めなくても,電極支持体134に対して電極板132を従来以上に正確に位置決めすることができる。
上述した本実施形態においては,各位置決めピン200,300を加熱するのに,プラズマの入熱の他,各温調部117,137を利用する場合について説明したが,これに限定されるものではない。例えばサセプタ114,電極支持体134にそれぞれヒータが設けられていれば,そのヒータを利用して位置決めピン200,300を加熱することもできる。
なお,上記実施形態では,位置決めピン200を用いたフォーカスリング124の位置決めと,位置決めピン300を用いた上部電極130の電極板132の位置決めを両方行う場合について説明したが,いずれか一方のみを行うようにしてもよいことは言うまでもない。また,位置決めピン200によって位置決めするフォーカスリング124は,操作者が処理室102の蓋を開けて(大気開放して)手動でフォーカスリング載置面116に配置したものだけでなく,操作者が処理室102の蓋を開けることなく(大気開放することなく),図示しない搬送アームによってフォーカスリング載置面116に自動で配置したものであってもよい。
(第2実施形態)
次に,本発明の第2実施形態にかかる基板処理装置の構成例を図面を参照しながら説明する。ここでは,1つの平行平板型のプラズマ処理装置とその処理室にウエハWとフォーカスリング124の両方を搬出入可能な搬送アームを備えた基板処理装置によって,フォーカスリング124の配置と第1実施形態と同様の位置決めピン200を用いた位置決めの両方を自動的に行う場合を例に挙げて説明する。図12は,第2実施形態にかかるプラズマ処理装置101の構成例を示す縦断面図である。図13は,図13に示すサセプタ114の構成を説明するための斜視図である。
図12に示すプラズマ処理装置101は,図1と同様の平行平板型のプラズマ処理装置である。なお,プラズマ処理装置101において,図1に示すプラズマ処理装置100と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態におけるフォーカスリング124は,図13に示すように位置決めピン200を取り付けたまま配置され位置決めされる。このため,位置決めピン200は,フォーカスリング124の下面から突出するようにフォーカスリング124側に形成された位置決め孔(第2基準孔)220に予め取り付けられる。この場合,例えばフォーカスリング124の位置決め孔220に位置決めピン200が固定されるように嵌合するようにしてもよい。また位置決め孔220に位置決めピン200を遊嵌させてから加熱して膨張させて嵌合させるようにしてもよい。さらに,位置決め孔220に位置決めピン200を接着して固定してもよい。
プラズマ処理装置101の載置台110には,図13に示すようにサセプタ114のフォーカスリング載置面116に,第1実施形態の場合と同様に膨張前の位置決めピン200を遊嵌可能な径の位置決め孔(第1基準孔)210が形成されている。フォーカスリング124がフォーカスリング載置面116に載置されると,位置決めピン200が位置決め孔210に挿入される。その後,位置決めピン200を加熱して膨張させて位置決め孔210に嵌合させることによって,フォーカスリング124を高精度で位置決めすることができる。なお,このときの作用効果の詳細については後述する。
さらに,プラズマ処理装置101のサセプタ114には,図13に示すように第1リフタピン172が基板載置面115から突没自在に設けられるとともに,第2リフタピン182がフォーカスリング載置面116から突没自在に設けられている。具体的には図12に示すように第1リフタピン172は第1リフタ170によって駆動され,ウエハWを持ち上げることによって基板載置面115から脱離させることができる。第2リフタピン182は第2リフタ180によって駆動され,フォーカスリング124を持ち上げることによってフォーカスリング載置面116から脱離させることができる。
第1リフタ170は,複数(例えば3本)の第1リフタピン172を起立した状態で支持するベース174と,ベース174に取り付けたボールネジなどのロッド176を昇降させるモータ178とで構成される。第2リフタ180は,複数(例えば3本)の第2リフタピン182を起立した状態で支持するベース184と,ベース184に取り付けたボールネジなどのロッド186を昇降させるモータ188とで構成される。
このようなモータ178,188としては例えばDCモータやステッピングモータを用いることができる。なお,第1リフタ170及び第2リフタ180の昇降機構はこれに限られるものではなく,例えばリニアモータで昇降させるように構成してもよい。
プラズマ処理装置101のサセプタ114を支持する絶縁体112は環状に形成されており,第1リフタピン172は絶縁体112に囲まれたサセプタ114の下方から鉛直上方に延びて静電チャック120の上面である基板載置面115から突没自在に設けられる。具体的には各第1リフタピン172は,サセプタ114と静電チャック120とを貫通して形成される孔部にそれぞれ挿入され,ベース174の昇降動作に応じて,図13に示すように基板載置面115から突没するようになっている。ベース174は例えば環状に形成され,その上部に第1リフタピン172が等間隔に並ぶように取り付けられる。なお,これら第1リフタピン172の数は3本に限られるものではない。
第2リフタピン182はサセプタ114の下方から鉛直上方に延びてフォーカスリング載置面116から突没自在に設けられる。具体的には各第2リフタピン182は,サセプタ114の下方からフォーカスリング載置面116まで貫通して形成される孔部にそれぞれ挿入され,ベース184の昇降動作に応じて,図13に示すようにフォーカスリング載置面116から突没するようになっている。ベース184は例えば環状に形成され,その上部に第2リフタピン182が等間隔に並ぶように取り付けられる。なお,これら第2リフタピン182の数は3本に限られるものではない。
このような第2リフタ180のベース184は,第1リフタ170のベース174よりも大きな径で構成されるとともに,そのベース174よりも外側に配置される。これにより,第2リフタ180は第1リフタ170と干渉することなく,独立して昇降させることができる。
このように構成された第1リフタ170によれば,各第1リフタピン172をベース174で一斉に上昇させることでウエハWを持ち上げて静電チャック120から脱離させることができる。また,第2リフタ180によれば,各第2リフタピン182をベース184で一斉に上昇させることでフォーカスリング124を持ち上げてフォーカスリング載置面116から脱離させることができる。
このようなフォーカスリング124は,図14Aに示すように処理室102の外側に設けた搬送アーム190によって,搬出入口106から搬出入できるようになっている。ここでのウエハWのみならず,フォーカスリング124も搬送可能なピック192を備えている。
次に,このような構成の第2実施形態にかかる基板処理装置における動作を図面を参照しながら説明する。図14A〜図14Dは,サセプタ114のフォーカスリング載置面116にフォーカスリング124を配置する際の動作を説明するための横断面図である。図15A,図15Bは,フォーカスリング124を位置決めする際の動作を説明するための断面拡大図である。図16A,図16Bは,フォーカスリング載置面116からフォーカスリング124を持ち上げて離脱させる際の動作を説明するための断面拡大図である。
先ず,サセプタ114のフォーカスリング載置面116にフォーカスリング124を配置する際の動作を図14A〜図14Dを参照しながら説明する。この場合は,フォーカスリング124を搬入する前に,第2リフタ180を駆動させて第2リフタピン182を所定のフォーカスリング受取位置(第2リフタピン182の先端が基板載置面115より上に突き出る位置)まで上昇させておく。
そして,図14Aから図14Bに示すようにフォーカスリング124を位置決めピン200を取り付けたまま搬送アーム190のピック192に載せて,搬出入口106から搬入する。続いて,図14Cに示すようにフォーカスリング124を第2リフタピン182上に受け渡して,ピック192を処理室102の外に後退させる。
次いで,第2リフタ180を駆動させて第2リフタピン182でフォーカスリング124を下降させる。これにより,図14Dに示すように位置決めピン200は,フォーカスリング載置面116の位置決め孔210に挿入され,フォーカスリング124はフォーカスリング載置面116に配置される。
このとき,フォーカスリング124は僅かではあるが,サセプタ114に対して位置ずれしたまま配置される。フォーカスリング124の位置ずれの程度は搬送アーム190の搬送精度などによっても異なる。このときのフォーカスリング124はΔD’だけ位置ずれしているものとする。
次に,こうして配置されたフォーカスリング124を正確に位置決めする際の動作を図15A,図15Bを参照しながら説明する。図15Aは,図14Dの状態を一部拡大した図である。図15Aに示すようにフォーカスリング124を配置したときには,位置決めピン200は位置決め孔210に挿入されるものの,その位置決め孔210の中心とフォーカスリング124側の位置決め孔220の中心とはΔD’だけずれている。
次いで,位置決めピン200を所定温度以上に加熱する。図12に示すプラズマ処理装置101では,サセプタ温調部117でサセプタ114を所定の温度以上にすることで,位置決めピン200を加熱できる。このときの温度は,少なくとも位置決めピン200が径方向に膨張する温度以上に加熱する。このため,位置決めピン200を構成する材料に応じて必要な温度は異なる。例えばPPS樹脂で構成される位置決めピン200では,例えば80℃以上になるように加熱する。
これにより,図15Bに示すように位置決めピン200は径方向に膨張して位置決め孔220の径方向の隙間がなくなるので,各位置決め孔210,220の中心は,位置ずれ(図15Aに示すΔD’)がなくなって同一中心線上に合致させることができる。こうして,サセプタ114の上の所定の位置にフォーカスリング124をずれることなく正確に位置決めすることができる。
このため,たとえ搬送アーム190による搬送精度が悪くてフォーカスリング124が位置ずれして配置されたとしても,位置決めピン200を加熱することでフォーカスリング124を正確に位置決めすることができる。本発明者が行った実験によれば,誤差が1/100mm以下の精度で各位置決め孔210,220の中心を同一中心線上に合致させることができた。
こうして,フォーカスリング124を位置決めすると,ウエハWの処理を開始する。具体的には搬送アーム190によってウエハWを処理室102内に搬入して基板載置面115に載置させて所定のプラズマ処理を実行する。このとき,フォーカスリング124は正確に位置決めされているため,ウエハWの外周とフォーカスリング124との隙間Dは周方向にわたって同一となる。これにより,ウエハWのプラズマ処理の面内均一性(特にウエハW周縁部における周方向の面内均一性)を向上させることができる。
このようなウエハWに対するプラズマ処理を繰り返すことで,プラズマの活性種の作用によりフォーカスリング124の表面が徐々に削れる。このため,フォーカスリング124の交換が必要になる。このとき,リフタピン182によってフォーカスリング124を持ち上げても位置決めピン200が残ってしまうと,新しいフォーカスリング124を自動的に搬送することができない。
ところが,本実施形態による位置決めピン200においては,加熱によって位置決め孔210の隙間を埋めて嵌合するほど膨張するので位置決め精度を高めるには十分であるものの,嵌め合いの程度はそれほどきつくはないことがわかった。このため,リフタピン182によってフォーカスリング124を持ち上げるだけで,位置決めピン200はフォーカスリング124に付いたまま一緒に持ち上げられて位置決め孔210から容易に抜ける。
ここで,このように搬送アーム190を用いてフォーカスリング124を搬出する際の動作を図16A,図16Bを参照しながらより詳細に説明する。フォーカスリング124がフォーカスリング載置面116に配置されている状態から第2リフタ180を駆動して第2リフタピン182を上昇させる。すると,図16Aに示すように,第2リフタピン182がフォーカスリング124を持ち上げると,位置決めピン200はフォーカスリング124に付いたまま一緒に持ち上げられる。さらに第2リフタピン182を上昇させると,図16Bに示すように位置決めピン200は位置決め孔210から抜けて,フォーカスリング124に付いたまま持ち上げられる。これにより,フォーカスリング124を位置決めピン200が付いたまま搬送アーム190によって受け取ることができるので,そのまま処理室102内から搬出することができる。
このように,本実施形態によれば,位置決め孔210に位置決めピン200を残すことなく,フォーカスリング124を搬出することができる。これにより,フォーカスリング124の交換も搬送アーム190によって自動的に行うことができる。すなわち,搬送アーム190を用いてフォーカスリング124を搬出した後,加熱前の位置決めピン200を取り付けた新しいフォーカスリング124を搬入して配置することができる。しかもその位置決めピン200を加熱することで新たなフォーカスリング124についても自動的に正確に位置決めすることができる。
これにより,作業者が処理室102の蓋を開けることなく(大気開放することなく),フォーカスリング124を交換することができる。このため,例えば搬送アーム190を処理室102に接続された減圧雰囲気の室内に配置する場合には,減圧雰囲気のままフォーカスリング124を交換でき,しかも位置決めピン200の作用により正確な位置決めもできる。
(第3実施形態にかかる基板処理装置の構成例)
次に,本発明の第3実施形態にかかる基板処理装置の構成例について図面を参照しながら説明する。ここでは,減圧可能な共通搬送室510に上記第2実施形態にかかるプラズマ処理装置101を複数接続した所謂クラスタツール型の基板処理装置500を例に挙げる。図17は,第3実施形態にかかる基板処理装置500の構成例を示す横断面図である。
図17に示すように基板処理装置500は,複数(ここでは6つ)のプラズマ処理装置101A〜101Fを共通搬送室510の周りにゲートバルブ108A〜108Fを介して接続してなる真空処理ユニット502と,この真空処理ユニット502に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット504とを備える。共通搬送室510はその内部を所定の真空圧力に制御できるように構成されており,共通搬送室510内には上記搬送アーム190が設けられている。これにより,減圧雰囲気のままウエハWとフォーカスリング124を各プラズマ処理装置101A〜101Fとの間で搬出入することができる。
搬送アーム190は,2つのピック192A,192Bを有しており,一度に2枚のウエハW又はフォーカスリング124を取り扱うことができるようになっている。搬送アーム190は基台194に回転自在に支持されている。基台194は,共通搬送室510内の基端側から先端側にわたって配設された案内レール196上を例えば図示しないスライド駆動用モータによりスライド移動自在に構成されている。なお,基台194には例えばアーム旋回用のモータなどの配線を通すためのフレキシブルアーム198が接続されている。
なお,図17に示す基板処理装置500は,プラズマ処理装置101を6つ設けた場合を例に挙げているが,これに限定されるものではなく,5つ以下のプラズマ処理装置101を備えたものであってもよい。また,図17に示す基板処理装置500には,フォーカスリング124の交換が必要な少なくとも1つのプラズマ処理装置101を設けていればよく,その他は別の処理装置(例えば熱処理装置,成膜装置など)を設けてもよい。
共通搬送室510の周囲には,第1,第2ロードロック室520M,520Nの一端がそれぞれゲートバルブ(真空圧側ゲートバルブ)522を介して接続されており,第1,第2ロードロック室520M,520Nの他端は,それぞれゲートバルブ(大気圧側ゲートバルブ)524を介して搬送ユニット504を構成する搬送室530に接続されている。
第1,第2ロードロック室520M,520Nは,ウエハW又はフォーカスリング124を一時的に保持し,減圧雰囲気に調整した後に共通搬送室510へパスし,大気圧雰囲気に調整した後に搬送ユニット504の搬送室530へパスする機能を有している。第1,第2ロードロック室520M,520Nの内部にはそれぞれ,ウエハWとフォーカスリング124を載置可能な受渡台526が設けられている。
このような真空処理ユニット502によれば,搬送アーム190を案内レール196に沿ってスライド移動させることにより,第1,第2ロードロック室520M,520N及びプラズマ処理装置101A〜101Fの各処理室102にアクセス可能となる。例えば搬送アーム190を第1,第2ロードロック室520M,520N及び対向配置されたプラズマ処理装置101A,101Fの各処理室102にアクセスさせる際には,搬送アーム190を案内レール196に沿って共通搬送室510の基端側寄りに位置させる。
また,搬送アーム190を他の4つのプラズマ処理装置101B〜101Eの各処理室102にアクセスさせる際には,搬送アーム190を案内レール196に沿って共通搬送室510の先端側寄りに位置させる。これにより,1つの搬送アーム190により,共通搬送室510に接続されているすべての処理室102と第1,第2ロードロック室520M,520Nにアクセス可能となる。
なお,上記実施形態では,1つの搬送アーム190をスライド自在に設けた場合を例に挙げたが,これに限定されるものではなく,例えば共通搬送室510の基端側寄りと先端側寄りにそれぞれ1つずつ搬送アーム190を回転自在に固定するようにしてもよい。また,搬送アーム190のピックの数は,2つに限られることはなく,例えば1つのみとしてもよい。
次に,搬送ユニット504の構成例について説明する。搬送ユニット504は,箱状の搬送室530により構成される。搬送室530その内部は大気圧雰囲気であり,Nガス等の不活性ガスや清浄空気が循環されるようになっている。搬送室530には,複数のカセット台532A〜532Dが並設されている。これらカセット台532A〜532Cには,ウエハWを収納するカセット容器534A〜534Cがセットされる。搬送室530の側壁には,ウエハWの投入口としての3つのロードポート536A〜536Cが各カセット台532A〜532Cに対応するように設けられている。
図17では,例えば各カセット台532A〜532Cに3台のカセット容器534A〜534Cをそれぞれ1つずつ載置することができる例を挙げているが,カセット台とカセット容器の数はこれに限られず,例えば1台又は2台であってもよく,また4台以上設けてもよい。
各カセット容器534A〜534Cには,少なくとも1ロット分(例えば25枚)以上のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容できるようになっており,内部は例えばNガス雰囲気で満たされた密閉構造となっている。
また,カセット台532Dには,フォーカスリング124を収納するカセット容器534Dがセットされる。また,フォーカスリング124の投入口としてロードポート536Dが各カセット台532Dに対応するように設けられている。カセット容器534Dには,加熱前の位置決めピン200が取り付けられたフォーカスリング124が収納されている。この場合,フォーカスリング124の周方向の位置は,各プラズマ処理装置101A〜101Fに搬入されたときに,フォーカスリング載置面116に形成された複数の位置決め孔210にそれぞれ位置決めピン200が挿入されるように仮位置決めされている。
搬送室530には,ウエハWの位置決め装置としてのオリエンタ(プリアライメントステージ)537が設けられている。オリエンタ537は,例えば内部に回転載置台538とウエハWの周縁部を光学的に検出する光学センサ539とを備え,ウエハWのオリエンテーションフラットやノッチ等を検出して位置合せを行う。
搬送室530内には,上記各カセット容器534A〜534D,オリエンタ537,第1,第2ロードロック室520M,520Nに,ウエハW又はフォーカスリング124を搬出入する搬送アーム560が設けられている。搬送アーム560は,基台562上に固定され,この基台562は搬送室530内を長手方向に沿って設けられた案内レール564上を例えばリニアモータ駆動機構によりスライド移動可能に構成されている。搬送アーム560は例えば図17に示すような2つのピック566A,566Bを備えるダブルアーム機構であってもよく,また1つのピックを備えるシングルアーム機構であってもよい。
このような構成の基板処理装置500によれば,例えば所定のカセット容器534A〜534CからウエハWを取り出して所望のプラズマ処理装置101A〜101Fに搬送してエッチングなどのプラズマ処理を行うことができる。例えばカセット容器534AのウエハWをプラズマ処理装置101Aにてプラズマ処理を行う場合には,先ず搬送アーム560によってカセット容器534AからウエハWを搬送室530内に取り込むと,オリエンタ537に搬送して位置合わせを行う。次に搬送アーム560によってオリエンタ537からウエハWを搬出して大気圧雰囲気に調整されたロードロック室520Nに搬入する。
続いて,ロードロック室520Nが減圧雰囲気に調整されると,もう一方の搬送アーム190によってウエハWを搬出して共通搬送室510内に取り込み,プラズマ処理装置101Aの処理室102に搬入する。こうしてプラズマ処理装置101AにてウエハWのプラズマ処理を実行する。
プラズマ処理装置101Aでのプラズマ処理が終了すると,搬送アーム190によって処理済みのウエハWを処理室102から搬出して,減圧雰囲気に調整されたロードロック室520Mに搬入する。そして,ロードロック室520Nが大気圧雰囲気に調整されると,搬送アーム560によってウエハWを搬出して元のカセット容器534Aに戻す。
また,フォーカスリング124を交換する際にも,ウエハWとほぼ同様にフォーカスリング124を搬送する。例えばプラズマ処理装置101Cのフォーカスリング124を交換する際には,搬送アーム560によって新たなフォーカスリング124をカセット容器534Dから取り出して,ロードロック室520Mに搬入する。続いて搬送アーム190の一方のピック192Aによって圧力調整後のロードロック室520Mから新たなフォーカスリング124を取り出して,プラズマ処理装置101Cの直前までスライド移動する。
このとき,プラズマ処理装置101C内では,上記図16A,図16Bによって説明したように,第2リフタピン182によって使用済みのフォーカスリング124を位置決めピン200ごと上昇させる。
次いで,搬送アーム190の他方のピック192Bによって使用済みのフォーカスリング124を第2リフタピン182から受け取り,プラズマ処理装置101Cから取り出す。このとき,使用済みのフォーカスリング124は位置決めピン200が付いたままプラズマ処理装置101Cから搬出される。この動作後に連続して,一方のピック192Aによって新たなフォーカスリング124を第2リフタピン182に受け渡す。なお,使用済みのフォーカスリング124はロードロック室520Mを経由して元のカセット容器534に戻される。
プラズマ処理装置101C内では,新たなフォーカスリング124が搬入されると,上記図14B〜図14Dによって説明したように第2リフタピン182で新たなフォーカスリング124を下降することによって位置決めピン200はそれぞれ対応する位置決め孔210に挿入され,新たなフォーカスリング124がフォーカスリング載置面116に載置される。
このように複数の搬送アーム190,560によりロードロック室520Mなどで中継しながらフォーカスリング124を搬送する場合には,搬送誤差が累積して発生し易い。このため,フォーカスリング124を単に搬送して配置するだけでは,図15Aに示すようにフォーカスリング124の位置ずれが発生し易くなる。
本実施形態では,このような搬送誤差などによる位置ずれが発生した場合であっても,上記図15A,図15Bによって説明したように各位置決めピン200を加熱して膨張させることによって新たなフォーカスリング124を正確に位置決めすることができる。
なお,上記第3実施形態では,フォーカスリング124をカセット容器534Dに収容する場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではない。フォーカスリングの交換はウエハWの場合ほど頻繁に搬送するわけではないので,例えばカセット容器534Dに収容する代わりにオリエンタ537内に1枚又は複数枚のフォーカスリング124の載置部(図示省略)を設けるようにしてもよい。この場合には,フォーカスリング124をオリエンタ537の載置部にセットし,それを搬送アーム560で搬出して所望のプラズマ処理装置101A〜101Fに搬送するようにしてもよい。
また,フォーカスリング124の交換が必要になったときに,操作者が搬送アーム560のピック566A,566Bのいずれか一方に直接載置するようにしてもよい。この場合,図18に示すようにピック566A,566Bには複数の仮位置決め用凸部568を設けるようにしてもよい。図18では仮位置決め用凸部568を4つ設けた場合の例を示しているが,これに限定されるものではなく,2つ以上設ければ足り,3つであってもよい。
フォーカスリング124の下面にはこのような仮位置決め用凸部568に挿入されるような凹部(図示省略)を形成する。そして,フォーカスリング124を交換する際には,新たなフォーカスリング124の凹部を仮位置決め用凸部568に挿入されるようにピック566A又は566Bに載置する。この仮位置決め用凸部568で仮位置決めされるフォーカスリング124の周方向の位置は,各プラズマ処理装置101A〜101Fに搬入されたときに,フォーカスリング載置面116に形成された複数の位置決め孔210にそれぞれ位置決めピン200が挿入される位置である。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上述した実施形態では,上部電極と下部電極の両方に高周波を印加する場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,上部電極のみに高周波を印加する場合にも本発明を適用できる。また,上部電極に27〜150MHzの高周波を印加した場合について説明したが,この範囲に限るものではない。さらに,基板としてはウエハWを用い,これにエッチングを施す場合について説明したが,これに限られるものではなく,FPD基板,太陽電池用基板等の他の基板であってもよい。また,プラズマ処理もエッチングに限られず,スパッタリング,CVD等の他の処理であってもよい。
本発明は,半導体ウエハ,FPD基板,太陽電池基板などの基板を処理する基板処理装置及び位置決め方法並びにフォーカスリング配置方法に適用可能である。
100 プラズマ処理装置
101(101A〜101F) プラズマ処理装置
102 処理室
106 搬出入口
108(108A〜108F) ゲートバルブ
110 載置台
114 サセプタ
115 基板載置面
116 フォーカスリング載置面
117 サセプタ温調部
118 温度調節媒体室
120 静電チャック
124 フォーカスリング
130 上部電極
132 電極板
134 電極支持体
137 電極支持体温調部
138 温度調節媒体室
140 処理ガス供給部
142 処理ガス供給源
150 第1高周波電源
160 第2高周波電源
170 第1リフタ
172 第1リフタピン
180 第2リフタ
182 第2リフタピン
190 搬送アーム
192(192A,192B) ピック
200 位置決めピン
202 PPS繊維
210 位置決め孔(第1基準孔)
220 位置決め孔(第2基準孔)
300 位置決めピン
310 位置決め孔(第1基準孔)
320 位置決め孔(第2基準孔)
400 制御部
410 操作部
420 記憶部
500 基板処理装置
502 真空処理ユニット
504 搬送ユニット
510 共通搬送室
520(520N,520M) ロードロック室
522,524 ゲートバルブ
530 搬送室
537 オリエンタ
560 搬送アーム
566A,566B ピック
568 仮位置決め用凸部
W ウエハ

Claims (14)

  1. 処理室内に基板を配置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置であって,
    前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタを備えた載置台と,
    加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔と前記フォーカスリングに形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して前記各位置決め孔に嵌合することで前記フォーカスリングを位置決めする複数の位置決めピンと,
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記載置台は,前記サセプタの温度を調整するサセプタ温調部を備え,
    前記位置決めピンは,前記プラズマ入熱により又は前記サセプタ温調部により加熱されて膨張し,前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 処理室内に配置した基板に対してプラズマ処理を施す基板処理装置であって,
    前記基板を載置する基板載置面を有するサセプタを備えた載置台と,
    前記サセプタに対向配置され,プラズマを生成する高周波電力が印加される電極板と,これを支持する電極支持体とを備える上部電極と,
    加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記電極支持体に形成された位置決め孔と前記電極板に形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して前記各位置決め孔に嵌合することで前記電極板を位置決めする複数の位置決めピンと,
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 前記上部電極は,前記電極支持体の温度を調整する電極支持体温調部を備え,
    前記位置決めピンは,前記プラズマ入熱により又は前記電極支持体温調部により加熱されて膨張し,前記電極板を位置決めすることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 処理室内の載置台に基板を載置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置において,前記フォーカスリングを位置決めする位置決め方法であって,
    前記載置台は,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタと,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔と前記フォーカスリングに形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,を備え,
    前記各位置決めピンを加熱することで,前記各位置決め孔にその径方向の隙間を埋めるように膨張して前記各位置決め孔に嵌合し,前記各位置決め孔の中心が同軸上に合致して前記サセプタに対して所定の位置に前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする位置決め方法。
  6. 前記載置台は,前記サセプタの温度を調整するサセプタ温調部を備え,
    前記位置決めピンは,前記プラズマ入熱により又は前記サセプタ温調部により,加熱されて膨張し,前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする請求項5に記載の位置決め方法。
  7. 前記プラズマ処理の処理条件に応じて前記サセプタ温調部による前記位置決めピンの加熱要否を判定し,前記サセプタ温調部による加熱が必要と判定した場合は前記サセプタ温調部により前記位置決めピンを加熱して前記フォーカスリングを位置決めしてからプラズマ処理を行い,前記サセプタ温調部による加熱が不要と判定した場合はそのままプラズマ処理を行ってそのプラズマ入熱により前記位置決めピンを加熱して前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする請求項6に記載の位置決め方法。
  8. 基板を載置する載置台に対向配置された上部電極を備え,この上部電極に設けられた電極板に所定の高周波電力を印加して生起したプラズマで前記基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において,前記電極板を位置決めする位置決め方法であって,
    前記上部電極は,前記電極板を支持する電極支持体と,加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記電極支持体に形成された位置決め孔と前記電極板に形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,を備え,
    前記各位置決めピンを加熱することで,前記各位置決め孔の径方向の隙間を埋めるように膨張して前記各位置決め孔に嵌合し,前記各位置決め孔の中心が同軸上に合致して前記電極支持体に対して所定の位置に前記電極板を位置決めすることを特徴とする位置決め方法。
  9. 前記上部電極は,前記電極支持体の温度を調整する電極支持体温調部を備え,
    前記位置決めピンは,前記プラズマ入熱により又は前記電極支持体温調部により,加熱されて膨張し,前記電極板を位置決めすることを特徴とする請求項8に記載の位置決め方法。
  10. 前記プラズマ処理の処理条件に応じて前記電極支持体温調部による前記位置決めピンの加熱要否を判定し,前記電極支持体温調部による加熱が必要と判定した場合は前記電極支持体温調部により前記位置決めピンを加熱して前記電極板を位置決めしてからプラズマ処理を行い,前記電極支持体温調部による加熱が不要と判定した場合はそのままプラズマ処理を行ってそのプラズマ入熱により前記位置決めピンを加熱して前記電極板を位置決めすることを特徴とする請求項9に記載の位置決め方法。
  11. 処理室内に基板を配置し,その基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置して,前記基板に対するプラズマ処理を施す基板処理装置であって,
    前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタを備えた載置台と,
    加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記フォーカスリングにその下面から突出するように取り付けられて前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔に挿入され,加熱によって径方向に膨張して嵌合することで前記フォーカスリングを位置決めする複数の位置決めピンと,
    前記基板載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記基板を持ち上げて前記基板載置面から脱離させる第1リフタピンと,
    前記フォーカスリング載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げて前記フォーカスリング載置面から脱離させる第2リフタピンと,
    前記処理室の外側に設けられ,前記処理室に設けられた搬出入口を介して,前記第1リフタピンとの間で前記基板をやり取りするとともに,前記第2リフタピンとの間で前記フォーカスリングを前記位置決めピンが取り付けられたままやり取りする搬送アームと,
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  12. 前記載置台は,前記サセプタの温度を調整するサセプタ温調部を備え,
    前記位置決めピンは,前記サセプタ温調部により加熱されて膨張し,前記フォーカスリングを位置決めすることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記搬送アームは,前記処理室に前記搬出入口を介して接続された真空搬送室内に配置されているものであることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
  14. 処理室内に配置した基板に対してプラズマ処理を施す基板処理装置において,前記基板の周囲を囲むようにフォーカスリングを配置する方法であって,
    前記基板処理装置は,前記基板を載置する基板載置面と前記フォーカスリングを載置するフォーカスリング載置面を有するサセプタとを備えた載置台と,
    前記サセプタの温度を調整するサセプタ温調部と,
    加熱によって径方向に膨張する材料によってピン状に構成され,前記フォーカスリングにその下面から突出するように取り付けられて前記サセプタのフォーカスリング載置面に形成された位置決め孔に挿入された複数の位置決めピンと,
    前記基板載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記基板を持ち上げて前記基板載置面から脱離させる第1リフタピンと,
    前記フォーカスリング載置面から突没するように前記載置台に設けられ,前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げて前記フォーカスリング載置面から脱離させる第2リフタピンと,
    前記処理室の外側に設けられ,前記処理室に設けられた搬出入口を介して,前記第1リフタピンとの間で前記基板をやり取りするとともに,前記第2リフタピンとの間で前記フォーカスリングを前記位置決めピンが取り付けられたままやり取りする搬送アームと,を備え,
    前記フォーカスリングを交換する際には,前記第2リフタピンによって前記フォーカスリングを前記位置決めピンごと持ち上げるステップと,
    前記フォーカスリングを前記搬送アームで受け取って前記搬出入口から前記処理室の外側に搬出するステップと,
    新たな前記フォーカスリングを加熱前の前記位置決めピンを取り付けたまま,前記搬送アームで前記第2リフタピンに受け渡すステップと,
    前記第2リフタピンを降下させることによって,前記位置決めピンが前記サセプタの位置決め孔に挿入された状態で,前記フォーカスリング載置面に載置するステップと,
    前記サセプタ温調部で前記サセプタを加熱することによって前記各位置決めピンを加熱し,前記各位置決めピンを径方向に膨張させて嵌合させることで前記フォーカスリングを位置決めするステップと,
    を有することを特徴とする基板処理装置のフォーカスリング配置方法。
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