JP2012195427A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の基板処理装置は、基板2を出し入れする仕込/取出室3と、前記基板に対して所定の真空処理を行う処理室と、前記仕込/取出室と前記処理室との間における前記基板の受け渡しを行う搬送室と、を備えた基板処理装置であって、前記仕込/取出室は、真空排気可能なチャンバ11と、前記チャンバ内に配され、前記基板が載置される支持部12と、前記支持部上に載置された前記基板の位置ずれ量を検出する測定部と、前記測定部によって検出された前記基板の位置ずれ量に応じて、前記基板の位置を修正するアライメント部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
また、処理室は、製造工程に従った所定の処理の開始前及び終了後において、通常、真空に保持される。従って、半導体基板を処理室に搬入又は搬出する場合、真空と大気圧との間で圧力を推移させる仕込/取出室(ロードロック室)が必要となる。
特に、アライメント機構の設置は、ロボットにとって搬送回数の増加となる。仕込/取出室と搬送室の中間にアライメント機構を設置したり、アライメント用の処理室を設置すると、真空側搬送ロボットのスループットが大きく低下してしまう問題があった。大気側搬送ロボットでは、上記のようなアライメント機構を備えた場合、大気側搬送ロボットのスループットが230枚/時程度から、160枚/時程度まで低下してしまうという問題があり、解決策が望まれていた。
また、本発明は、スループットを低下させることなく、時間のロス無しに基板のアライメントを可能とした基板処理方法を提供することを第二の目的とする。
本発明の請求項2に記載の基板処理装置は、請求項1において、前記仕込/取出室は、その内部に前記基板を一枚ずつ収容すること、を特徴とする。
本発明の請求項3に記載の基板処理装置は、請求項1又は2において、前記支持部は、前記基板と接触して(接触部における伝熱とガスの対流によって)熱交換することにより該基板の温度を制御すること、を特徴とする。
本発明の請求項4に記載の基板処理方法は、基板を出し入れする仕込/取出室と、前記基板に対して所定の真空処理を行う処理室と、前記仕込/取出室と前記処理室との間における前記基板の受け渡しを行う搬送室と、を備えた基板処理装置を用いた基板処理方法であって、前記仕込/取出室において、真空排気可能なチャンバ内に配された支持部上に前記基板を載置する工程Aと、前記支持部上に載置された前記基板の位置ずれ量を検出する工程Bと、前記測定部によって検出された前記基板の位置ずれ量に応じて、前記基板の位置を修正する工程Cと、を少なくとも順に備えたこと、を特徴とする。
本発明の請求項5に記載の基板処理方法は、請求項4において、少なくとも前記工程B及び工程Cを、減圧動作中又は昇圧動作中に行うこと、を特徴とする。
本発明の請求項6に記載の基板処理方法は、請求項4又は5において、前記支持部と前記基板とが接触して熱交換することにより、前記基板の温度を制御すること、を特徴とする。
本発明の基板処理方法は、前記仕込/取出室において、真空排気可能なチャンバ内に配された支持部上に前記基板を載置する工程Aと、前記支持部上に載置された前記基板の位置ずれ量を検出する工程Bと、前記測定部によって検出された前記基板の位置ずれ量に応じて、前記基板の位置を修正する工程Cと、を少なくとも順に備えている。本発明では、仕込/取出室においてアライメントを行うことで、従来、大気側搬送室で行っていたアライメントを省略でき、周囲のコンポーネントのスループットを低下させることなく、時間のロス無しにアライメントが可能となる。また、仕込/取出室でアライメントを行うことにより、大気側搬送ロボットのスループットが向上できる。
なお、工程Cの位置ずれ量の補正は必ずしも、大気側搬送ロボット側が全てを行う必要は無く、補正の一部あるいは全部を、真空搬送ロボットが担っても構わない。たとえば、工程Cにおける「旋回とノッチ合わせ」までは仕込/取出室にて実施し、「水平方向の補正」は真空搬送ロボットが行う構成としてもよい。具体的には、仕込/取出室のアライナは旋回してノッチ角度を合わせ、位置ずれが許容範囲であれは、そのまま真空搬送ロボットに搬送させる。真空搬送ロボットが水平方向の位置補正機能を搭載しているならば、水平方向については基板を置く際に補正することができる。その結果、仕込/取出室のアライナ機構をよりシンプルな構成とすることが可能となり、たとえば仕込/取出室の小型化が図れるので、より好ましい。
FOUP7は、その内部を高いクリーン度で保ちつつ基板2を処理装置に搬送するための密閉容器である。FOUP7の内部には、複数枚の基板2が収納され、各基板2は上下方向に一定の間隔をおいて配置されている。
EFEM9は、仕込/取出室3A,3B(3)の前面に隣接して設置され、ストッカ8に保管されたFOUP7に収納された基板を仕込/取出室3A,3B(3)に引き渡すものである。EFEM9は、大気側搬送ロボット10を有している。大気側搬送ロボット10は、基板2をFOUP7から取り出して仕込/取出室3A,3B(3)に供給し、処理が終わった基板2を仕込/取出室3A,3B(3)から取り出してFOUP7に収納する。
仕込/取出室3は、真空排気可能なチャンバ11と、前記チャンバ11内に配され、前記基板2が載置される支持部12と、前記支持部12上に載置された前記基板2の位置ずれ量を検出する測定部と、前記測定部によって検出された前記基板2の位置ずれ量に応じて、前記基板2の位置を修正するアライメント部と、を有する。
昇降ピン40は、伸縮可能なベローズ35を介して、エアシリンダ等の昇降装置53に接続されている。
そして、昇降装置53により昇降ピン40を昇降させることにより、基板2を受け渡しする場合には、昇降ピン40を支持部12の表面(上面)から突出させ、基板2を支持部12の表面12a(上面)に載置する場合には、昇降ピン40を支持部12の表面12a(上面)から陥没させる。
昇降ピン40の位置は基板2の外周に近い方が基板2のずれを防ぐ効果が高い。しかし、後述するように支持部12にて基板2を冷却するためには、支持部12と基板2が熱交換するための支持部12の接触面積や、支持部12の平坦度が求められたり、支持部12自体を冷却する必要があるため、中央部が、昇降ピン40の回転のために空洞になってしまうと冷却に支障をきたす。
このベローズ35は、支持部12の真下に位置しており、チャンバ11底壁のベローズ35が取り付けられた部分と、支持部12には、連通する孔36が形成されている。
ベローズ35の下端には、底板部37が取り付けられている。ベローズ35の内部には、昇降ピン40が配置されている。
脚部41や腕部45はベローズ35の内径よりも小さく、昇降ピン40は、ベローズ35の内部を鉛直上下方向にも、水平方向にも移動できる。
すなわち、本実施形態の基板処理装置1では、仕込/取出室3の支持部12にX軸方向(移動装置52),Y軸方向(移動装置52),Z軸方向(昇降装置53),θ軸方向(回転装置51)の4つの駆動機構を備えている。
移動装置52(X軸,Y軸方向)は、昇降ピン40上の基板2をXY平面方向、すなわち基板2にとって水平方向に移動させるときに用いられる。
回転装置51(θ軸方向)は、昇降ピン40上の基板2を回転させるときに使う。主にノッチのアライメントの際に用いられる。
また、ベローズ35は、図3(a)に示すように、上端開口の中心軸線Caと下端開口の中心軸線Cbが一致した状態から横方向に変形させると、図3(b)に示すように、上端開口と下端開口が平行な状態を維持しながら、中心軸線Ca、Cbを不一致の状態にできる。このとき、ベローズ35の上端は底面に取り付けられており、固定されている。
支持部12は、面12a上に溝部13が設けられており、この面12a上に微小な隙間部19を有して基板2が載置されるとともに、該基板2と接触して熱交換することにより該基板2を冷却する。
支持部12に溝部13を設けることで、ガス供給手段15から導入されたガスが、この溝部13を通じて基板2と支持部12との間の空間に入り込み、熱交換により基板2を冷却する。さらに、支持部12に溝部13を設けることで、50Pa以上の圧力下にある場合、基板12を下げて基板2と支持部12が接触した際に、基板2と支持部12との間の空隙を小さくできる。ゆえに、溝部13は、ガスによって基板2が浮き上がって基板2が横滑りする問題を抑制できる効果をもたらす。また、溝部13は、基板2と支持部12との接触面積を、適切な冷却温度と温度分布になるように調整する機能もある。
ガス供給手段15は、前記チャンバ11内にあって、前記支持部12上に載置された前記基板2の一面2aよりも上側に位置する第一空間αへ所定のガスを導入する。導入されたガスは、支持部12に形成された溝部13を通じて基板2と支持部12との間の空間に入り込み、熱交換により基板2を冷却する。
前記基板2と前記支持部12とを接触させて熱交換することにより該基板2を冷却する際に、第一空間αと第二空間βの圧力差により基板2が支持部12上に押し付けられ、上方への(凸状の)反りを抑制することができる。これにより基板2が支持部12から浮き上がらず、支持部12と基板2との接触面積を確保することができ、面内でのバラツキがなく均一に、かつ迅速に基板2を冷却することができる。
まず基板2が大気側(EFEM9)から導入された仕込/取出室3が排気され真空になる。続いて、仕込/取出室3に隣接する搬送室5に設置された真空側基板搬送ロボット6によって、基板2は、仕込/取出室3から搬送室5を経由し処理室4へ搬送される。その後、処理室4(プロセスチャンバ11)内において、基板2に対して処理操作(たとえば、エッチング、酸化、化学気相蒸着等)が実施される。
本発明では、仕込/取出室3においてアライメントを行うことで、従来、大気側搬送室(EFEM9)で行っていたアライメントを省略でき、周囲のコンポーネントのスループットを低下させることなく、時間のロス無しにアライメントが可能となる。
以下、工程順に説明する。なお、ここでは、仕込/取出室3において減圧動作中に基板2の位置ずれを補正する場合を例に挙げて説明する。
図4は、仕込/取出室3における時間(および工程)と、圧力との関係を示す図である。
まず、EFEM9から仕込/取出室3へ基板2を搬送し、仕込/取出室3の昇降ピン上に載置する。
具体的には、仕込/取出室3の搬出入口(ドア)を開く(図4中Step1)。EFEM9の大気側基板搬送ロボット10によって、処理済の基板2をアンロードする(図4中Step2)。EFEM9の大気側基板搬送ロボット10によって、処理前の基板2をロードする(図4中Step3)。仕込/取出室3の搬出入口(ドア)を閉じる(図4中Step4)。
次に、基板搬送ロボット10のアームが仕込/取出室3から抜かれて、安全に仕込/取出室3の第一の搬出入口38のドアバルブが閉められる状態になった時点で、ドアバルブを閉じ、排気バルブを開く。
ROUUGHバルブを開け、排気を開始する(図4中Step5)。ROUGHバルブを閉じ、排気を終了する(図4中Step6)。本実施形態では、上記Step5における減圧動作中に基板2の位置ずれ量を検出する。
たとえばチャンバ11内には、基板2の位置ずれ量を検出する測定部として、制御装置55に接続されたCCDカメラ60が配置されており、昇降ピン40上の基板2の、理想位置からのずれ量とずれ方向がCCDカメラ60と制御装置55で検出される。なお、測定部としてはこれに限定されず、基板2の位置ずれを検出できるものであれば、各種センサを用いることができる。
メインバルブを開け、排気を開始する(図4中Step7)。次に、仕込/取出室と搬送室の間を仕切るために用いるバルブ(仕切りバルブ:ISO.V:Isolation Valve )を開ける(図4中Step8)。本実施形態では、上記Step7,8における減圧動作中に基板2のアライメントを行う。
まず、θ軸で1回転させて、幅のあるレーザセンサでノッチ位置と基板2の位置ずれを検知する。
水平移動軸に基板2の位置ずれ角度が合うように旋回し、位置ずれが最小となるように、水平移動する。基板2の最もずれているθ角度をX軸上に来るように基板2を回転して、ずれがなくなる方向にX軸を移動させる。
また、基板2の位置修正だけであれば、X,Y軸だけで可能である。ただし、この場合はX,Yそれぞれの方向に対するずれ量が測定できる必要がある。つまり2ヶ所のレーザセンサまたはCCDカメラが必要となる。
ただし、上述した「基板位置ずれ量の検出」が、基板を旋回させるだけで、基板を支持部に接触させずに行える場合には、必ずしも50Pa以下の圧力とする必要はなく、たとえば50Pa〜大気圧の範囲としても構わない。
なお、この間に、支持部12と前記基板2とが接触して熱交換することにより、前記基板2の温度を制御してもよい。
図5〜図8は、基板の位置合わせ工程の前半を説明するための図である。
図5(a)と図7(a)の符号Oは腕部45の上端が位置する水平面と、ベローズ35に横方向変形が無いときの、昇降ピン40の回転軸線との交点である回転中心を示している。基板2が基板搬送ロボット10のアーム上から昇降ピン40上に移載される際には、ベローズ35は横方向変形の無い状態にされており、昇降ピン40の中心軸線は、回転中心Oを通り、昇降ピン40が回転すると、昇降ピン40上に配置された基板2は、この回転中心Oを中心に回転する。
いずれの場合も、基板2を昇降ピン40に乗せた状態で、昇降ピン40を回転中心Oを中心に回転させ、基板2を水平面内で回転させ、基板中心Aと回転中心Oとを結ぶ線分を、基板2の水平移動方向と平行になるようにする(図5(b)、図7(b))。 図7(b)の符号Hは、底板部37が水平移動したときに、腕部45上の基板2が水平面内で移動する水平移動方向を示している。
基板中心Aが、回転中心Oを通る鉛直線C上に位置したところで、移動を停止する(図5(c)、図7(c))。ここでは、鉛直線Cはベローズ35の上端開口の中心軸線Caと一致している。
ベローズ35が横方向変形した状態で、基板2の下方に基板搬送ロボット6のアームを静止させ、昇降ピン40を降下させて基板2を昇降ピン40上からアーム上に移載することもできる。
基板2の位置ずれ、ノッチ角度以外にもノッチ以外の異常形状(たとえばチッピングによる不連続な形状)を検出することで、処理前に基板2の処理を停止することができる。
図9に示す構成例によれば、支持部12の中央部を残し、支持部12に設けた周回状の3つの穴12a〜12cを通して、昇降ピン40の3本の枝部45a〜45cがそれぞれ、昇降可能であり、かつ、各枝部45a〜45cの先端が穴に沿って円弧状に移動可能[図9(d)]とされている点が特長である。
このような構成によれば、図9(a)→図9(b)→図9(c)→再度、図9(a)という状態を、順に保持することが可能となる。
このような工程を繰り返すことにより、図9に示した構成例は、前述した図5および図6の構成例に比べて、優れた伝熱効率を有するので、著しい冷却効果が発揮される。
Claims (6)
- 基板を出し入れする仕込/取出室と、前記基板に対して所定の真空処理を行う処理室と、前記仕込/取出室と前記処理室との間における前記基板の受け渡しを行う搬送室と、を備えた基板処理装置であって、
前記仕込/取出室は、真空排気可能なチャンバと、前記チャンバ内に配され、前記基板が載置される支持部と、前記支持部上に載置された前記基板の位置ずれ量を検出する測定部と、前記測定部によって検出された前記基板の位置ずれ量に応じて、前記基板の位置を修正するアライメント部と、を有することを特徴とする基板処理装置。 - 前記仕込/取出室は、その内部に前記基板を一枚ずつ収容すること、を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記支持部は、前記基板と接触して熱交換することにより該基板の温度を制御すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理装置。
- 基板を出し入れする仕込/取出室と、前記基板に対して所定の真空処理を行う処理室と、前記仕込/取出室と前記処理室との間における前記基板の受け渡しを行う搬送室と、を備えた基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
前記仕込/取出室において、
真空排気可能なチャンバ内に配された支持部上に前記基板を載置する工程Aと、
前記支持部上に載置された前記基板の位置ずれ量を検出する工程Bと、
前記測定部によって検出された前記基板の位置ずれ量に応じて、前記基板の位置を修正する工程Cと、
を少なくとも順に備えたことを特徴とする基板処理方法。 - 少なくとも前記工程B及び工程Cを、減圧動作中又は昇圧動作中に行うこと、を特徴とする請求項4に記載の基板処理方法。
- 前記支持部と前記基板とが接触して熱交換することにより、前記基板の温度を制御すること、を特徴とする請求項4又は5に記載の基板処理方法。
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