JP2017120811A - フォーカスリング - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の部材の下面、第2の部材の上面との密着性が損なわれることなく、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内を均一なエッチングができ、しかも切り出し部分が少ないフォーカスリングを提供する。
【解決手段】フォーカスリング1は、前記第1の部材10の下面13に形成された第1のリング状凹部15と、前記第1のリング状凹部15に重ね合わせられる、前記第2の部材20の上面21に形成された第2のリング状凹部25と、前記第1のリング状凹部15内、及び前記第2のリング状凹部25内に収容されるリング状部材30と、を備え、前記第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21とが、前記第1、2のリング状凹部15,25を除いて密着している。
【選択図】図4

Description

本発明はフォーカスリングに関し、特にプラズマ処理装置において被処理基板の外側に設けられ、その内周部に被処理基板を載置するフォーカスリングに関する。
半導体デバイス製造プロセスにおいて、プラズマエッチング装置、プラズマCVD装置等のプラズマ処理装置が用いられ、被処理基板にエッチング等の処理が行われる。
その際、被処理基板のプラズマ処理を均一にするために、被処理基板の周囲を囲むように、フォーカスリングが配置される。
このフォーカスリングは、被処理基板の外側に設けられ、例えばその内周部に被処理基板を載置することにより、被処理基板の周囲にいわゆる擬似被処理基板(擬似ウエハ)を形成し、当該被処理基板(当該ウエハ)のプラズマ処理を均一になすものである。
前記フォーカスリングはシリコンにより製作され、被処理基板よりも大きな外径を有するリング状に形成される。
一般的には、前記フォーカスリングは単結晶シリコンのインゴットを輪切りにし、円板状部材を切り出し、更に前記円板状部材の中央部分をくりぬくことにより、リング状のフォーカスリングを製作している。
ところで、前記フォーカスリングをプラズマ処理に用いると、使用するにつれてその表面が損傷、劣化し、前記フォーカスリングを新規に交換する必要があった。
そのため、フォーカスリング全体を新規に交換するのではなく、フォーカスリングの劣化した一部を交換することができる、分割型のフォーカスリングが特許文献1,2において提案されている。
この特許文献1に示されたフォーカスリングを、図9に基づいて説明する。
このフォーカスリング40は、第1の部材41と、第2に部材42からなる二体構造のフォーカスリングであって、それぞれの部材41、42の外周部に相互に嵌合する、位置決め用凹凸41a、42aが設けられている。
また、第1の部材41の内周部には、被処理基板を載置する段部41bが形成され、第2の部材42には、前記段部41bの内周面に一致した貫通孔42bが形成されている。
このフォーカスリング40にあっては、第1の部材41と、第1の部材41を支持するためにその下方に配置された第2の部材42とから構成されているため、表面劣化した場合にはフォーカスリング全体を交換するのではなく、損傷が著しい第1の部材41のみを交換することができる。その結果、プラズマ処理装置の運用コスト、半導体デバイスの製造コストを抑制することができる。
更に、特許文献2に示されたフォーカスリングを、図10に基づいて説明する。
このフォーカスリング50は、シリコンフォーカスリングの使用済み廃棄品を再加工することによって得られた、第1の部材51および第2の部材52を重ね合わせることによって、形成される。
前記第1の部材51の下面51a、第2の部材52の上面52aには、それらの重ね合わせ面の各外周縁部に凹凸のハメ合わせ部51b、52bを設け、各リングを重ね合わせる際の位置合わせ基準としている。
このように特許文献2に示されたフォーカスリング50にあっては、従来は廃棄処分されていた使用済みシリコンフォーカスリングを新たな素材として再生使用するため、従来よりも安価なシリコンフォーカスリングを得ることができる。
特開2002−9048号公報 特開2004−79983号公報
ところで、特許文献1、2に記載されたフォーカスリングにあっては、第1の部材と、第1の部材を支持するための第2の部材とから構成されている。
そのため、第1の部材の下面と第2の部材の上面との間から(特に外周部から)、プラズマ処理の際用いられるエッチングガスが侵入し、第1の部材の下面及び第2の部材の上面が侵食され、前記第1の部材と第2の部材との密着性が損なわれるという技術的課題があった。更に言えば、この密着性が損なわれた状態でプラズマ処理が行われると、第1の部材と第2の部材との間の熱の伝導性が損なわれ、被処理基板近傍の温度コントロールが十分になされず当該基板のエッチングが面内不均一となるという技術的課題があった。
特に、第2の部材の上面も侵食され、表面が粗くなるため、第1の部材のみを交換しても、新規な第1の部材と従前から使用されていた第2の部材との密着性が悪く、被処理基板の面内を均一にエッチングすることができないという技術的課題があった。
また、第1の部材と第2の部材の外周部には、位置決め用凹凸(凹凸のハメ合わせ部)が設けられている。この位置決め用凹凸(凹凸のハメ合わせ部)は、図9(b)の斜線で示すように、材料から切り出して形成するために、材料のロスが大きく、製造コストが嵩むという技術的課題があった。
特に、位置決め用の凸部は、位置決めのために(嵌合するために)所定の長さ以上の長さ寸法Tを必要するため、凸部が形成される第1の部材はより厚い材料から切り出す必要があり、材料のロスがより大きく、より製造コストが嵩むという技術的課題があった。
また、第1の部材と第2の部材が、前記位置決め用凹凸(凹凸のハメ合わせ部)のみで当接し、第1の部材の下面と第2の部材の上面における他の部位が密着しない場合には、第1の部材と第2の部材間の熱伝導性が悪化し、被処理基板近傍の適切な温度コントロールができず、当該基盤の面内を均一にエッチングできないという技術的課題があった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、第1の部材の下面、第2の部材の上面との密着性が損なわれることなく、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内を均一にエッチングすることができ、しかも切り出し部分が少ないフォーカスリングを提供することを目的とするものである。
前記した課題を解決するためになされた本発明にかかるフォーカスリングは、環状の第1の部材と、前記環状の第2の部材とを有し、前記第2の部材の上面に前記第1の部材が重ね合わせられるフォーカスリングであって、前記第1の部材の下面に形成された第1のリング状凹部と、前記第1のリング状凹部に重ね合わせられる、前記第2の部材の上面に形成された第2のリング状凹部と、前記第1のリング状凹部内、及び前記第2のリング状凹部内に収容されるリング状部材と、を備え、前記第1の部材の下面と第2の部材上面とが、前記第1、2のリング状凹部を除いて密着していることを特徴としている。
このように構成されているため、第1の部材の下面と第2の部材の上面との間、特に外周面側からエッチングガスが侵入した場合にも、前記第1、2のリング状凹部より内周面側へのエッチングガスの侵入が抑制され、前記内周面側の第1の部材下面及び第2の部材上面の侵食が抑制される。
その結果、前記第1の部材と第2の部材との内周面側において、良好な密着性が維持され、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
また、前記第1のリング状凹部と第2のリング状凹部を形成する場合は、従来の位置決め用凹凸を形成する場合のように厚い材料から切り出す必要がなく、製造コストをより安価になすことができる。
ここで、前記第1、2のリング状凹部を含む、第1の部材の下面と第2の部材の上面とが対向する環状対向面の全面積を100%とした際、第1の部材と第2の部材の内周面から第1、2のリング状凹部の内周面に至る、第1の部材の下面と第2の部材の上面とが対向する環状対向面の面積が、前記全面積の40%以上となる位置に、第1、2のリング状凹部が設けられ、前記第1、2のリング状凹部内に、前記リング状部材が配置されていることが望ましい。
このように、前記リング状部材が特定位置に配置されているため、第1の部材の下面と第2の部材の上面との間の外周部側からエッチングガスが侵入した場合にも、前記第1、2のリング状凹部より内周面側の特定領域(全面積の40%以上の領域)へのエッチングガスの侵入が抑制される。
その結果、前記特定領域における、第1の部材下面及び第2の部材上面の侵食が抑制され、良好な密着状態が維持され、熱の伝導性が損なわれることなく、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
尚、第1、2のリング状凹部より内周面側の特定領域は、前記全面積の60%以上の領域を確保することにより、上記効果をより確実に得ることができる。
また、前記第1の部材と第2の部材の内周面から前記リング状部材の内周面に至る、前記環状対向面における、第1の部材の下面及び第2の部材の上面の平坦度が10μm以下であることが望ましい。
第1の部材の下面及び第2の部材の上面の平坦度が10μm以下である場合には、第1の部材と第2の部材の熱の伝導効果に優れ、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
更に、前記環状対向面における、第1の部材下面の内周端部と外周端部及び第2の部材上面の内周端部と外周端部のうち、少なくとも、第1の部材下面の外周端部及び第2の部材上面の外周端部に、面取り寸法が100μm以下の直線状あるいは曲線状の面取り部が形成されていることが望ましい。
このように、第1の部材下面の外周端部及び第2の部材上面の外周端部に、面取り寸法が100μm以下の極めて小さな直線状あるいは曲線状の面取り部が形成されているため、第1の部材及び第2の部材の外周面側からのエッチングガスの侵入を抑制することができる。
このエッチングガスの侵入抑制効果をより確実にするためには、酸エッチングによる好ましくは面取り寸法が50μm以下、さらに好ましくは30μm以下の曲線状の面取り部とすることがより好ましい。
また、第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部が、平面視上、直線状部と曲線状部を有し、前記リング状部材が、前記第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部の直線状部と曲線状部に対応する、直線状部と曲線状部を有し、かつ、前記リング状部材の直線状部は、リング状部材の外周のみに形成されていることが望ましい。
このように、第1のリング状凹部、第2のリング状凹部、前記リング状部材には、平面視上、直線状部と曲線状部から形成されているため、第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部内における特定の位置に、前記リング状部材を確実に固定することができる。
また、前記リング状材の径方向の垂直断面において、リング状材の外周面の下側部に屈曲部が形成されていることが望ましい。
このように、リング状材の外周面の下側部に屈曲部が形成されているため、前記第1、2のリング状凹部より内周面側へのエッチングガスの侵入がより抑制され、前記内周面側の第1の部材下面及び第2の部材上面の侵食が抑制される。
その結果、前記第1の部材と第2の部材との内周面側の密着性が良好な状態に維持され、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
本発明によれば、第1の部材の下面、第2の部材の上面との密着性が損なわれることなく、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内を均一にエッチングでき、しかも切り出し部分が少ないフォーカスリングを得ることができる。
図1は、本発明の実施形態を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した各部材を組み立てた状態を示す斜視図である。 図3は、図2に示したI−I断面図である。 図4は、図3に示した要部拡大図である。 図5は、図1に示した第1の部材の角部を示す概念図である。 図6は、フォーカスリングの第1の変形例を示す平面図である。 図7は、図6に示した第1の変形例に用いられるリング状部材の一部を示す平面図である。 図8は、リング状部材の変形例を示す断面図である。 図9は、第1の従来例を示す分解断面図である。 図10は、第2の従来例を示す分解断面図である。
本発明にかかるフォーカスリングの実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
このフォーカスリング1は、例えば、内径が450mm、外径が550mm、厚さが7mm(特に、有効な範囲は、内径が290mm〜448mm、外径が350mm〜550mm、厚さが3mm〜10mm)の大きさを有している。
図1、図2に示すように、このフォーカスリング1は、環状の第1の部材10と、前記環状の第2の部材20と、リング状部材30とを有し、リング状部材30を介して、第2の部材20と第1の部材10が重ね合わせて使用する、いわゆる分割型のフォーカスリングである。
また、前記第1の部材10、第2の部材20、リング状部材30は、単結晶シリコンあるいは多結晶シリコンで形成されている。
尚、多結晶シリコンの場合は、プロセス時の発塵(パーティクル)発生原因になり得るため、単結晶シリコンで形成することがより好ましい。
図1、図3、図4に示すように、前記環状の第1の部材10は、上面11、外周面12、下面13、内周面14とから構成されている。そして、前記第1の部材10の下面13には所定の深さ、径方向の幅を有する、断面矩形形状の第1のリング状凹部15が形成されている。また環状の第1の部材10の内周面14側には、ウエハが載置される段部(載置面)16が形成されている。
また、前記第2の部材20は、上面21、外周面22、下面23、内周面24とから構成されている。そして、前記第2の部材3の上面21には所定の深さ、径方向の幅を有する、断面矩形形状の第2のリング状凹部25が形成されている。
この第1のリング状凹部15と第2のリング状凹部25は、対応した位置に配置され、第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21が重ね合わせられることにより、一つのリング状部材30を収容するリング状の空間Sが形成される。
また、前記リング状部材30は、上面31、外周面32、下面33、内周面34とから構成され、その断面形状は矩形形状になされ、かつ平面視上、環状に形成されている。
このリング状部材30は、第1のリング状凹部15内及び前記第2のリング状凹部25内、すなわち前記空間Sに収容される。
図4に示すように、前記第1の部材10の厚さt1、第2の部材の厚さt2、全体の厚さt3(=t1+t2)とした際、t1が0.2〜0.4t3、t2が0.6〜0.8t3、好ましくはt1が0.2〜0.3t3、t2が0.7〜0.8t3と設定するのが好ましい。
このように、前記第1の部材10の厚さt1、第2の部材20の厚さt2に設定されることにより、第1の部材のみを交換する場合、コストメリットを最大限に活かすことができる。
また、図4に示すように、前記第1のリング状凹部15の深さ寸法をA、前記第2のリング状凹部25の深さ寸法をB、リング状部材30の高さ寸法をCとした場合、前記寸法Aの公差寸法下限値と前記寸法Bの公差寸法下限値の和が、寸法Cの公差寸法上限値よりも大きく設定される。
即ち、リング状部材30の周りに、第1のリング状凹部15と前記第2のリング状凹部25による空間Sが形成されるように設定される。
尚、図4では、理解を容易ならしめるため、リング状部材30が第2のリング状凹部25から浮いた状態で図示しているが、実際はリング状部材30が第2のリング状凹部25に接して配置される。
また、上記したように、前記寸法Aの公差寸法下限値と前記寸法Bの公差寸法下限値の和が、寸法Cの公差寸法上限値よりも大きく設定されるため、リング状部材30が、第1のリング状凹部15内及び前記第2のリング状凹部25内に収容された状態において、第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21とが、前記第1、2のリング状凹部15、25を除いて密着した状態、いわゆる密接している。
このように、第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21とが、前記第1、2のリング状凹部15,25を除いて密着した状態にあるため、第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21との間、特に外周面12、22側からのエッチングガスの侵入が抑制される。
また、第1、2の部材10,20の外周面12、22側から、下面13と上面21との間にエッチングガスが侵入した場合にも、前記第1、2のリング状凹部15,25より内周面側の領域へのエッチングガスの侵入が抑制され、前記内周面側の第1の部材下面13及び第2の部材上面21の侵食が抑制される。
これは、外周面側の第1の部材10の下面13及び第2の部材20の上面21がエッチングされ、前記リング状部材30が収容された空間Sの当該部材側壁側空間S1内にエッチングガスが侵入する。この侵入したエッチングガスは、前記空間Sの当該部材側壁側空間S1内で滞留し、前記空間S1内に新たなエッチングガスが流入するのを抑制する。
その結果、前記第1、2のリング状凹部15,25より内周面側の領域へのエッチングガスの侵入が抑制され、前記内周面側の第1の部材下面13及び第2の部材上面21の侵食が抑制される。
このように、内周面側の第1の部材下面13及び第2の部材上面21の侵食が抑制されることにより、前記内周面側領域の良好な密着性は維持され、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
また、図4に示すように、前記第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21とが対向する環状対向面の全面積X(図4では断面図であるため、単に径方向の長さで示しているが、この長さ寸法と周方向の長さを乗じたものである)を100%とした場合に、第1の部材10と第2の部材20の内周面から前記空間Sの内周面34(第1、2のリング状凹部15,25の内周面15a,25a)に至る環状面積Yが、前記全面積Xの40%以上となる位置に、前記第1、2のリング状凹部15,25(リング状部材30)が配置される。
前記第1、2のリング状凹部15,25(リング状部材30)が前記特定位置に配置されているため、外周面12,22側から第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21との間にエッチングガスが侵入した場合にも、前記第1、2のリング状凹部15,25(リング状部材30の内周面)より内周面側の特定領域(全面積の40%以上の領域)へエッチングガスの侵入が抑制される。
この特定領域は、前記したようにエッチングガスの侵入が抑制される領域であり、第1の部材10と第2の部材20との良好な密着性が維持される領域である。また、被処理基板に近接する領域である。
したがって、この特定領域が全面積に占める割合が高い方がより好ましく、好ましくは前記全面積の60%以上であることが好ましい。
更に、前記第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21の平坦度は、10μm以下に形成されている。
前記第1の部材10の下面13と第2の部材20の上面21の平坦度が10μm以下に形成されることにより、前記下面13及び上面21が密着するため、熱の伝導性が損なわれることなく、被処理基板近傍の適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
特に、特定領域(第1の部材と第2の部材の内周面から第1、2のリング状凹部15,25の内周面15a、25aに至る前記環状対向面)における、第1の部材の下面及び第2の部材の上面の平坦度が10μm以下、より好ましくは5μm以下であることが望ましい。
前記特定領域における第1の部材の下面13及び第2の部材の上面21は、良好な密着性が維持される領域であり、この領域の平坦度を他の領域よりさらに高めることにより被処理基板近傍のより適切な温度コントロールを行うことができ、当該基板の面内をより均一にエッチングすることができる。
また、第1の部材下面13の外周端部(角部)と第2の部材上面21の外周端部(角部)には、面取り寸法が100μm以下の面取り部が形成されている。面取り部が形成されていない場合には、取り扱い作業中に欠け等が生じ、パーティクルの発生を招来する虞があるためである。
一方、第1の部材下面13の外周端部(角部)と第2の部材上面21の外周端部(角部)の面取り寸法が100μmより大きい場合には、前記面取り部から第1の部材下面13と第2の部材上面21との間に、エッチングガスが侵入し易く、好ましくない。
このことは、第1の部材下面13の内周端部(角部)と第2の部材上面21の内周端部(角部)の面取り部においても同様である。
前記第1の部材下面13の外周端部(角部)と第2の部材上面21の外周端部(角部)の面取り部は、構成が同一であるため、図5に基づいて、第1の部材下面13の外周端部(角部)の面取り部17について更に説明する。
図5に示すように、第1の部材10の外周面12及び下面13に面取り寸法t3、t4が100μm以下となるように面取り部17が形成されている。
この面取り部17の形状は、直線状の形状に限定されるものではなく、曲線状の形状であっても良い。
このように、面取り寸法が100μm以下の直線状あるいは曲線状の面取り部17が形成されているため、エッチングガスの侵入が抑制され、リング状部材30の侵食がより確実に抑制される。
尚、この面取り部17の形成は酸エッチング等の化学的研磨で面取り寸法を50μm以下に形成することがより好ましい。さらに好ましくは30μm以下の曲線状の面取り部とすることがより好ましい。
更に、このフォーカスリング1にあっては、第1のリング状凹部15と第2のリング状凹部25を形成すれば良く、従来の第1の部材と第2の部材の外周部に位置決め用凹凸を設ける場合に比べて、薄い材料からの切り出しが可能であり、製造コストをより安価になすことができる。
例えば、図4に示すように、第1のリング状凹部15の深さAが0.4mm、第2のリング状凹部25の深さBが0.7mm、第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部の幅Dが5mmに形成されている。
即ち、第1の部材下面13及び第2の部材上面21に、前記第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25を切り出す(切削)することによって製造することができ、切り出し量も少なく、製造コストをより安価になすことができる。
次に、本発明にかかる第1の変形例について、図6、図7に基づいて説明する。尚、図6は第2の部材にリング部材が収容された状態を示す平面図であり、図7は図6に示したリング状部材の概略図である。
上記実施形態では、第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25は、平面視上、環状に形成され、またリング状部材30についても、第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25に収容されるように、環状に形成されている場合について説明した。
この第1の変形例では、第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25が、平面視上、直線状部26と曲線状部27を有している。尚、図6には図示していないが、第1のリング状凹部15にも、第2のリング状凹部25と同様な直線状部26と曲線状部27が形成されている。
また、前記リング状部材30には、前記第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25の直線状部と曲線状部に対応する、直線状部35と曲線状部36が形成されている。
前記直線状部35の半径方向の幅t5は、曲線状部36の半径方向の幅t6の0.85〜0.95倍であることが望ましい。
このように、第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25、前記リング状部材30が平面視上、直線状部と曲線状部を有しているため、前記リング状部材30を、第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部内に位置ずれを起こすことなく、特定の位置に確実に固定することができる。
尚、本発明のフォーカスリングにおいては、第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25が、平面視上、直線状部26と曲線状部27を有し、前記リング状部材30が、前記第1のリング状凹部15及び第2のリング状凹部25の直線状部と曲線状部に対応する、直線状部と曲線状部を有し、かつ、前記リング状部材30の直線状部26は、リング状部材30の外周のみに形成されていることがより好ましい。
これにより、被処理基板の外周から、リング状部材30の内周までの間隔を均等にすることができ、被処理基板近傍のより均一な温度コントロールを行うことができる。
次に、第1のリング状凹部、第2のリング状凹部、前記リング状部材の断面形状が異なる変形例を図8に基づいて説明する。
上記実施形態にあっては、第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25、前記リング状部材30の断面形状が矩形形状の場合について説明したが、図8(a)に示すように第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25、前記リング状部材30が逆L字型であっても良い。
また、図8(b)に示すように、第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25、前記リング状部材30がT字型であっても良い。
更に、図8(c)に示すように、第1のリング状凹部15、第2のリング状凹部25、前記リング状部材30が十字型であっても良い。
このように、リング状部材30の外周面の特に下側部にエッチングガスの流れ方向に直角方向(下方に向かう)の屈曲部32aが形成され、かつ、直角方向(上方に向かう)に折り返す屈曲部32bが形成されているため、前記第1、2のリング状凹部15,25より内周面側へのエッチングガスの侵入がより抑制され、前記内周面側の第1の部材下面13及び第2の部材上面21の侵食が抑制される。
その結果、前記第1の部材10と第2の部材20との内周面側の良好な密着状態が維持され、被処理基板の面内均一なエッチングを行うことができる。
1 フォーカスリング
10 第1の部材
12 外周面
13 下面
15 第1のリング状凹部
20 第2の部材
21 上面
22 外周面
25 第2のリング状凹部
30 リング状部材
S 空間
S1 リング状部材側壁側空間

Claims (6)

  1. 環状の第1の部材と、前記環状の第2の部材とを有し、前記第2の部材の上面に前記第1の部材が重ね合わせられるフォーカスリングであって、
    前記第1の部材の下面に形成された第1のリング状凹部と、
    前記第1のリング状凹部に重ね合わせられる、前記第2の部材の上面に形成された第2のリング状凹部と、
    前記第1のリング状凹部内、及び前記第2のリング状凹部内に収容されるリング状部材と、を備え、
    前記第1の部材の下面と第2の部材上面とが、前記第1、2のリング状凹部を除いて密着していることを特徴とするフォーカスリング。
  2. 前記第1、2のリング状凹部を含む、第1の部材の下面と第2の部材の上面とが対向する環状対向面の全面積を100%とした際、
    第1の部材と第2の部材の内周面から第1、2のリング状凹部の内周面に至る、第1の部材の下面と第2の部材の上面とが対向する環状対向面の面積が、前記全面積の40%以上となる位置に、第1、2のリング状凹部が設けられ、
    前記第1、2のリング状凹部内に、前記リング状部材が配置されていることを特徴とする請求項1記載のフォーカスリング。
  3. 前記第1の部材と第2の部材の内周面から前記リング状部材の内周面に至る、前記環状対向面における、第1の部材の下面及び第2の部材の上面の平坦度が、10μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のフォーカスリング。
  4. 前記環状対向面における、第1の部材下面の内周端部と外周端部及び第2の部材上面の内周端部と外周端部のうち、
    少なくとも、第1の部材下面の外周端部及び第2の部材上面の外周端部に、面取り寸法が500μm以下の直線状あるいは曲線状の面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフォーカスリング。
  5. 第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部が、平面視上、直線状部と曲線状部を有し、
    前記リング状部材が、前記第1のリング状凹部及び第2のリング状凹部の直線状部と曲線状部に対応する、直線状部と曲線状部を有し、かつ、前記リング状部材の直線状部は、リング状部材の外周のみに形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたフォーカスリング。
  6. 前記リング状材の径方向の垂直断面において、リング状材の外周面の下側部に屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたフォーカスリング。
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