JP2010164935A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードのいずれかを選択する構成において、光沢を付与するモードでは適切に光沢を付与することができ、かついずれのモードにおいても安定した用紙搬送が可能で、小型で安価な画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置5と、光沢付与装置6と、を用紙搬送のパスラインPL上に備え、用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、光沢付与装置6は、加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧を、光沢を付与するモードのときの該加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着画像に光沢を付与する手段を有する画像形成装置に関するものである。
近年、カラー電子写真装置において、定着装置にて、コート紙等の地肌光沢が高い用紙に対して画像光沢も地肌光沢に近い光沢を付与することが行なわれてきている。
光沢度を高くする方法として、用紙の搬送速度として通常線速の半分以下の線速にして、定着熱量を増すことにより、トナー画像をよりゲル化させ、トナー粒子形状を無くして、光沢を付与することが一般的である。
また、定着装置の用紙に熱量と圧を加えるニップ部において、その圧が高い構成が画像表面をレベリングするため光沢を高くすることが知られている。そのため、高い光沢を付与できるようにするためには、高いニップ圧を形成する構成が必要であるため、その構成にて高生産性を上げる場合には大きな定着装置となった。また、このような構成の定着装置であっても、光沢付与時には線速ダウンにより熱量アップを図るため、生産性を大幅に落とす必要があった。
また、光沢制御を目的とした技術として、従来から、特許文献1のように定着装置を複数設け、通過する定着装置個数により光沢制御を行うものが知られている。この場合、複数の定着装置を設けているために、光沢を付与しない時(例えば、普通紙を通紙する時)と光沢付与の時とで、使用する定着装置数を選択可能にするための2つの搬送路(用紙パスライン)を設ける必要があった。
そこで、特許文献2では、第1定着工程と第2定着工程にて、必要に応じてそれぞれの工程においてローラ間を離間させて、光沢付与する/しないを切り分ける方法が提示されている。しかしながら、第1定着工程と第2定着工程の間ではトナーが完全には定着していない状態の用紙を搬送することがあることから、画像傷付き防止の観点から該2つの定着工程の間をつなぐ共有ガイド板によって用紙の搬送状態を完全に修正することが難しいため、ジャムが発生する問題があった。
また、特許文献3では、第2定着工程の簡素化を目的として、第2定着工程を進入用紙温度より低く温めたローラとすることが提示されているが、第1定着−第2定着工程間をガイド板等で通紙すると、ガイド板に用紙やトナー表層温度が熱を奪われ、本来の目的である光沢付与が出来なかった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードのいずれかを選択する構成において、光沢を付与するモードでは適切に光沢を付与することができ、かついずれのモードにおいても安定した用紙搬送が可能で、小型で安価な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置(画像形成装置100)であって、定着部材(定着ベルト50)及び該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させる定着ニップ部(ニップ部N1,N1’,N1'',N1''')を形成する加圧部材(加圧ローラ70)を有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)及びトナーに光沢を付与する光沢付与ニップ部(ニップ部N2)を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)を有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、を用紙搬送のパスライン(パスラインPL)上に備え、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして、前記用紙の搬送を行う画像形成装置(図1〜図7)。
〔2〕 用紙搬送のパスライン上の前記光沢付与装置の後方に搬送ローラ対(搬送ローラ対7)を備え、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ以上の用紙を搬送する場合、前記光沢付与装置は前記第1回転体と第2回転体の間を開放し、前記搬送ローラ対が前記用紙の搬送を行う前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ未満の用紙を搬送する場合、前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして、前記用紙の搬送を行う前記〔2〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置(画像形成装置100)であって、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト50)と該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させる定着ニップ部(ニップ部N1,N1’,N1'',N1''')を形成する加圧部材(加圧ローラ70)とを有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)と定着トナーに光沢を付与する光沢付与ニップ部(ニップ部N2)を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)とを有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、前記定着ニップ部後端から210mm以内に配置され、前記用紙を搬送する搬送ローラ対(搬送ローラ対7)と、を1つの用紙搬送のパスライン(パスラインPL)上にこの順番で備え、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、該用紙の搬送方向の長さが210mm未満のときに、前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を、光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行い、前記用紙の搬送方向の長さが210mm以上のときに、前記光沢付与装置は第1回転体と第2回転体の間を開放し、前記搬送ローラ対が該用紙の搬送を行う画像形成装置(図1〜図7)。
〔5〕 前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合であって、該用紙の搬送方向の長さが210mm以上のときに、前記光沢付与装置における第1回転体と第2回転体の間は2mm以下に開放される前記〔4〕に記載の画像形成装置。
〔6〕 前記第1回転体の表面温度は、前記定着装置の定着部材の表面温度より低い前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔7〕 前記第1回転体の表面温度は、光沢付与装置への前記用紙進入時の用紙温度以上、前記定着装置からの該用紙排出直後の用紙温度以下である前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔8〕 前記第1回転体の表面温度は、前記トナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下である前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔9〕 前記定着装置は、前記定着部材が無端ベルトである前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔10〕 前記用紙上の画像に光沢を付与するモードの場合、前記定着ニップ部のニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上とする前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔11〕 前記定着装置を通過した用紙上の画像の光沢度が25%以上である前記〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔12〕 前記定着装置と光沢付与装置の間に、搬送される前記用紙を通す隙間を該定着装置から光沢付与装置に向かって狭くしたガイド板(ガイド板45)を有する前記〔1〕〜〔11〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔13〕 前記定着装置のニップ部後端から前記光沢付与装置のニップ部先端までの距離が60〜182mmとなるように、前記第1回転体及び第2回転体が配置される前記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔14〕 前記光沢付与装置の第1回転体と第2回転体は、それぞれ独立して回転駆動する前記〔1〕〜〔13〕のいずれかに記載の画像形成装置。
本発明に係る画像形成装置によれば、光沢付与しないモードのときに光沢付与装置の第1,2回転体が搬送ローラ対として機能するので、長さの短い用紙の搬送が可能である。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、定着装置、光沢付与装置、搬送ローラ対が同一パスラインに順番に配置され、このパスラインで用紙を搬送することにより用紙上の画像に光沢付与するモード、光沢付与しないモードのいずれにも対応できるので、装置として小型化を図ることができる。また、用紙が厚紙であっても線速を低下させることなく形成する画像に光沢を付与することができる。また、いずれのモードでもジャムを発生させることがなく、とくに光沢付与しないモードの場合でも、光沢付与装置の第1,2回転体で光沢を付与しない程度にニップして用紙搬送を行うので、長さの短い用紙の搬送が可能である。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成を示す断面図である。 定着装置におけるニップ圧(定着ニップ圧)と画像の光沢度との関係を示す図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成(1)を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成(2)を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成(3)を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成(4)を示す断面図である。 本発明における定着工程、光沢付与工程でのトナー状態を示す模式図である。 光沢付与装置におけるニップ圧(光沢付与ニップ圧)と画像の光沢度との関係を示す図である。 光沢付与装置で用いる加熱ローラの構成を示す断面図である。 光沢付与装置における加熱ローラ、加圧ローラの構成例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置のその他の要部構成例(1)を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置のその他の要部構成例(2)を示す断面図である。
以下に、本発明に係る画像形成装置の構成について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるデジタルカラー複写機装置本体の全体構成を示す断面概略図である。
カラー複写機100は、装置本体上部に位置する画像読取部100Aと、装置本体中央部に位置する画像形成部200Bと、装置本体下部に位置する給紙部200Cと、を有する。
画像読取部100Aには、原稿の画像情報を光学読み取りするスキャナ部1と、原稿を連続してスキャナ部1に搬送するADF(自動原稿送り装置)10と、を備える。
画像形成部100Bには、水平方向に延びる転写面を有するベルト状の中間転写体30が配置されており、該中間転写体30の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての4つの感光体31が中間転写体30の転写面に沿って並置されている。
感光体31の上方には、スキャナ画像情報、外部画像情報に基いた露光光を各感光体31の周面に照射する書込み部2が配置されている。また、各感光体31はそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置、現像装置、1次転写装置からなる現像部3と、転写後の感光体31の残留トナーを回収するクリーニング部36と、が配置されている。また、各現像装置には、それぞれのカラートナーが収容されている。
中間転写体30は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて各感光体31との対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つに対向する位置に転写ローラである2次転写部34が設けられている。また、2次転写部34の位置からの用紙搬送のパスライン上に、搬送ベルト35、定着装置5、光沢付与装置6、搬送ローラ対7がこの順番で配置されている。
給紙部200Cは、記録媒体としての用紙を積載収容する給紙トレイ41(各給紙トレイとして41a,41b,41c,41dがある)と、該給紙トレイ41内の用紙を最上のものから順に1枚ずつ分離して、2次転写部の位置まで搬送する搬送路37、画像形成とのタイミングやスキュー補正を行うレジスト部38を含む搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置100における画像形成に当たっては、感光体31の表面が現像部3の帯電装置により一様に帯電され、画像読取部100Aからのスキャナ画像情報、あるいは外部画像情報に基づいて書込み部2により各感光体31上にその色に応じた静電潜像が形成される。該静電潜像は対応する色のトナーを収容した現像装置によりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置により中間転写体30上に1次転写される。これにより、それぞれの色のトナー像が中間転写体30上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられることになる。
つぎに、中間転写体30上に1次転写されたトナー像は、2次転写部34で搬送されてきた用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、さらに定着装置5まで搬送され、定着部材と加圧部材との定着ニップ部にて定着が行なわれる。つぎに、用紙上の定着トナーは必要に応じて光沢付与装置6にて光沢が付与され、搬送ローラ対7で搬送され、排紙部8から排出経路に沿って送出された後に、出力画像として装置本体から排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
本発明に係る画像形成装置では、高度な定着、光沢付与機能が得られ、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)・画像(光沢付与、光沢付与なし)への対応が用紙生産性を低下させることなしに可能となる。以下、本発明の根幹部分について説明する。
図2は、図1に示した画像形成装置(カラー複写機)の要部構成を示す概略図である。
本発明に係る画像形成装置100は、用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、定着部材(定着ベルト50)及び該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させるニップ部(定着ニップ部ともいう)N1を形成する加圧部材(加圧ローラ70)を有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)及びトナーに光沢を付与するニップ部(光沢付与ニップ部ともいう)N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)を有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、を用紙搬送のパスライン(パスラインPL)上に備えるものである。
ここで、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、光沢付与装置6は、加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧を、光沢を付与するモードのときの該加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行う。
また、本発明に係る画像形成装置100は、用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト50)と該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させるニップ部(定着ニップ部ともいう)N1を形成する加圧部材(加圧ローラ70)とを有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)と定着トナーに光沢を付与するニップ部(光沢付与ニップ部ともいう)N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)とを有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、前記定着装置のニップ部後端から距離L1として210mm以内に配置され、前記用紙を搬送する搬送ローラ対(搬送ローラ対7)と、を1つの用紙搬送のパスラインPL上にこの順番で備えるものである。
ここで、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合であって、該用紙の搬送方向の長さ(以下、単に用紙の長さという)が210mm未満のときに、光沢付与装置6は、加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧を、光沢を付与するモードのときの該加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行う。また、前記用紙の長さが210mm以上のときに、光沢付与装置6は加熱ローラ80と加圧ローラ90の間を開放し、搬送ローラ対7が該用紙の搬送を行う。なお、ここでいう開放とは、加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させ、その間を前記用紙が通過可能な状態とすることである。これらの制御の詳細は後述する。
(定着装置)
定着装置5は、押圧部材である定着パット51、分離ローラ56、テンションローラ58及び加熱ローラ60に一定のテンションで架け渡された定着ベルト50と、該定着ベルト50に対して回転自在に圧接しニップ部N1を形成する加圧ローラ70と、ニップ部N1の用紙排出側であって先端が加圧ローラ70に近接して配置され該加圧ローラ70への用紙の巻き付きを防止する分離部材43と、を備える。
定着ベルト50は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコーンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、分離ローラ56、テンションローラ58は、金属の芯金にシリコーンゴムを有したものである。なお、テンションローラ58は、定着ベルト50の走行のためと定着パット51と分離ローラ56の間で定着ベルト50を加圧ローラ70に圧接させるためのベルト張力を与えている。
定着パット51は、弾性体からなり、押し付け部材53(弾性体でなくてもよい)により定着ベルト50の内側から定着ベルト50に向かって所定の圧力で押し付けられ、分離ローラ56とともに、定着ベルト50を介して加圧ローラ70に圧接して、用紙に熱と圧力を加える所定のニップ幅のニップ部N1を形成している。
また、加熱ローラ60は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部に定着ベルト50を加熱するためのハロゲンヒータなどのヒータ65からなる熱源を有していて、定着ベルト50の内周側の加圧ローラ70とは圧接しない位置に、すなわちニップ部N1に加熱源を有しないように配置されている。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、定着ベルト50が加熱ローラ60に接触している領域の温度を検知する温度検知センサ62を備えている。
加圧ローラ70は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、加圧ローラ70は、内部にヒータ75を有し、温度検知センサ72により検知される加圧ローラ70の温度に基づいてヒータ75の点灯制御が行われて、ニップ部N1を用紙が通過する時に該用紙から加圧ローラ70が熱を奪うことを防止している。
また、加圧ローラ70には、加圧レバー76、スプリング77、加圧部材76a、カム78からなる加圧手段が設けられている。
この加圧手段により加圧ローラ70を加圧状態とする動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム78が図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム78が加圧部材76aを押し上げる(図中矢印方向)。加圧部材76aが押されると、該加圧部材76aに固定されているスプリング77が一定の圧力で加圧レバー76の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー76のスプリング77側の端部が押し上げられると、該加圧レバー76は支持軸76bを中心軸として回転する(図2では反時計回り方向)。ついで、加圧レバー76のスプリング77側の端部と支持軸76bの中間にある加圧部76cが加圧ローラ70の軸に当接し、定着パット51方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ70が定着ベルト50を介して定着パット51に当接し、押し付け部材53の弾性力に基づいた一定の圧力で加圧する状態となり定着用のニップ部N1を形成する。なお、加圧手段として、スプリング77は省略可能であり、その場合にはカム78が直接加圧レバー76の端部を押し上げるように作用する。
定着装置5の駆動の際には、例えばテンションローラ58の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト50が該テンションローラ58の押圧により適切なテンションが付与された状態で用紙を排出する方向(図2では時計回り方向)に回動し、加圧ローラ70がつれ回りする。駆動されるローラはテンションローラ58に限らず加圧ローラ70や加熱ローラ60であってもよい。また、定着の際には、定着ベルト50は、加熱ローラ60内部に配置されたヒータ65の発熱により温度検知センサ62で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。
定着装置5では、定着ベルト50、加圧ローラ70が回転駆動された状態で、定着ベルト50の表面は所定の温度まで加熱されており、ニップ部N1に未定着トナーTが形成された用紙が通され(図中、右側から左側方向への通紙)、ニップ部N1における加圧及び加熱により未定着トナーを用紙上に熱融着させて定着が行なわれる。
ついで、トナー定着された用紙はニップ部N1から排出されるが、分離部材43により用紙が加圧ローラ70から分離されて排出される。
なお、ニップ部N1は、線速に対する総ニップ時間を60msec以上有しており、ニップ幅全体の50%以上の領域においてニップ圧が15〜30N/cm2となっている。これにより、厚紙(秤量300g/m2程度の用紙)を含めて定着装置5で十分な定着を行うことができる。
ところで、画像形成プロセス全体における用紙上の画像への光沢付与を考えると、最終的な光沢度は定着装置5における光沢付与の程度に影響を受ける。
図3に、定着装置5におけるニップ圧(定着ニップ圧)と画像の光沢度との関係を示す。ここでは、用紙として光沢度30%のコート紙を用いて画像形成を行い、定着工程のみで光沢付与装置6を使わなかった場合(定着工程のみ、実線)と定着工程後に光沢付与装置6において一定条件で光沢付与を行った場合(定着工程+光沢付与工程、点線)の画像の光沢度の変化を示している。これによると、光沢付与装置6による画像の光沢度の向上は一定であって、最終的な光沢度は定着装置5における光沢付与の程度、すなわち定着ニップ圧に影響を受けていることが分かる。なお、ここでいう光沢度とは、60°光沢度計で測定した値(%)としている(以降で示す光沢度も同じである)。
ここで、定着装置5における光沢度の影響を考慮すると、定着パット51をシリコーンスポンジからなるものとすることが好ましい。従来、ニップ圧が15N/cm2以上となる構成ではシリコーンスポンジが劣化するため、使用することができず、定着パット51としてソリッドゴムからなるものを使用していたが、待機時で圧軽減する工夫や単泡高硬度(硬度アスカーC25度以上)のシリコーンスポンジを用いることにより耐久的な劣化が抑制され、シリコーンスポンジからなる定着パット51を用いることが可能となった。
このような定着パット51をシリコーンスポンジからなるものとした定着装置5において、ニップ圧15N/cm2以下とすると、光沢度30%には到達せず、光沢を付与しない状態に抑えることができる。すなわち、画像光沢を付与するモードにおいて用紙の厚さによって光沢が異なることがあったり、画像光沢を付与しないモードにおいて薄い用紙では光沢が増加することがあったりするが、この定着パット51を用いて、加圧手段のカム78を調整することにより、ニップ部N1のニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を調整して光沢度を調整することが可能となる。
例えば、厚紙(秤量124〜300g/m2の用紙)の用紙を用いる場合には、用紙へのニップ圧及びニップ時間を増大させる必要があり、カム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上とする。また、普通紙以下の秤量の用紙を用いる場合には、そのままではニップ部N1から該用紙に定着に必要な熱量以上の熱量を供給することになり、画像の光沢度が予定以上に上昇するため、これを抑制する必要があり、カム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%未満とする。すなわち、15N/cm2以下の領域の割合を増やすようにする。このように、普通紙などの薄い用紙を用いるような供給熱量が増える場合にはニップ圧を低くして、光沢を抑えることが可能となる。これにより、光沢を付与しないモードにおいて、用紙として熱量過多となる傾向のある普通紙以下の秤量の用紙を使っても、ニップ圧の調整により、厚紙の場合と同等の画像光沢を維持することができる。
また、光沢を付与するモードにおいても、用紙の厚さを考慮してカム78を調整し定着装置5におけるニップ部N1のニップ時間が30〜100msecであって、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上とし、定着後の画像(定着トナー)の光沢度を10〜30%、より好ましくは20〜30%、さらに好ましくは25%以上、例えば25〜30%とする。これにより、最終的な画像の光沢度を用紙の光沢度に合わせて一定にすることが可能となる。
そのため、光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれでの希望光沢の信頼性を向上させることができる。
なお、定着装置5として、図2に示す装置構成のものを示したが、本発明ではこれに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、押圧部材として定着パット51に代えて、中空円筒形状の定着ローラ51Rとしてもよい。これにより、加圧ローラ70が定着ベルト50を介して定着ローラ51R及び分離ローラ56の2箇所で圧接するダブルニップの構成となる。なお、図4では、加圧手段においてカム78が回転することにより、ニップ圧が最大となっている状態と最小となっている状態の2つの状態を示している。
この場合のニップ部N1’におけるニップ圧の分布は、用紙搬送方向の入口領域(加圧ローラ70と定着ローラ51Rの当接部分)と出口領域(加圧ローラ70と分離ローラ56の当接部分)で15〜30/cm2、前記入口領域と出口領域の間である中間領域で5〜15N/cm2となる。
このとき、ニップ部N1’においては、入口領域にて用紙上のトナーをほぼ定着させることになる。ついで該トナーは十分に溶けた状態となって強い粘性をもつことになるので、定着ベルト50に用紙が貼り付いて中間領域を進むが、用紙を固定した状態で搬送するためにはこの時のニップ圧として5N/cm2以上が必要である。また、図3の関係よりニップ圧15N/cm2以下では光沢ありの状態までは上がらない。そのため、中間領域のニップ圧を5〜15N/cm2としている。そして、小径ローラである分離ローラ56の曲率分離の強い分離力によって、用紙は定着ベルト50から分離されて排出される。
図4の構成では、定着ベルト50内の定着ローラ51Rと加圧ローラ70の当接状態を変化させることにより、前記中間領域のニップ幅の増減の調整が可能である。そこで、図2の装置構成の場合と同様の考え方により、普通紙以下の秤量の用紙を用いる場合には、定着ローラ51Rと加圧ローラ70の当接状態を調整して、5〜15N/cm2の中間領域のニップ幅を増やすようにする。このように、普通紙などの薄い用紙を用いるような供給熱量が増える場合にはニップ圧を低くして、光沢を抑えることが可能となる。これにより、光沢を付与しないモードにおいて、用紙として熱量過多となる傾向のある普通紙以下の秤量の用紙を使っても、ニップ圧の調整により、厚紙の場合と同等の画像光沢を維持することができる。また、光沢を付与するモードにおいても、用紙の厚さを考慮して中間領域のニップ幅を調整し定着装置5におけるニップ圧を調整することにより、最終的な画像の光沢度を一定にすることが可能である。そのため、光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれでの希望光沢の信頼性を向上させることができる。
また、図5に示すように、図4の構成から分離ローラ56を省略した構成としてもよい。これにより、加圧ローラ70は、定着ベルト50を介して定着ローラ51Rに圧接してニップ部を形成する。なお、定着ベルト50の用紙排出側に分離部材44を設けるとよい。なお、図5では、加圧手段においてカム78が回転することにより、ニップ圧が最大となっている状態と最小となっている状態の2つの状態を示している。
あるいは、図5の構成から定着ベルト50、テンションローラ58、加熱ローラ60を省略した構成としてもよい。この場合、加圧ローラ70は、定着ローラ51Rに直接圧接してニップ部を形成する。また、定着ローラ51Rに加熱手段を設ける。
あるいは、本発明は加圧ベルトを用いた方式の定着装置を用いてもよい。
図6は、本発明で用いる定着装置におけるその他の構成例(3)を示す断面図である。この定着装置5では、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下にローラ13R,14R,15Rに回動自在に一定のテンションで架け渡された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材14bにより定着ニップ部N1’’を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト14aはヒータ14hにより加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14bには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1''のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
図7は、本発明で用いる定着装置におけるその他の構成例(4)を示す断面図である。この定着装置5では、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下に支持部材14sでテンションフリーの状態で支持された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧部材であるバックアップ部材14dにより定着ニップ部N1'''を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14dには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1'''のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
定着装置5から排出された用紙は、つぎに光沢付与装置6に送られるが、定着装置5と光沢付与装置6との間に、例えば2枚の板状部材がパスラインPLの上下に配置され、搬送される用紙を通す隙間を定着装置5から光沢付与装置6に向かって狭くしたガイド板45を設けるとよい。分離ローラ56の曲率により分離された用紙はカールする傾向があるが、ガイド板45が用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。なお、本発明では定着装置5により用紙上のトナーは十分に定着されているので、ガイド板45に接触しても画像品質が損なわれることはない。
(光沢付与装置)
光沢付与装置6は、加熱手段(加熱部材85)を内部に有する中空円筒形状の第1回転体(加熱ローラ80)と、用紙上の画像(定着トナー)に光沢を付与するニップ部N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)と、を有する。
また、加熱ローラ80のニップ部N2入側に近い表面温度を検知する温度検知センサ82を備えており、該温度検知センサ82で検知される温度に基づいて加熱手段85であるハロゲンヒータなどのヒータの点灯制御が行われ、加熱ローラ80の表面温度が一定に保たれている。
この加熱ローラ80の表面温度は、画像に光沢を付与するモードのときに、定着トナーに適切に光沢を付与するためにコントロールされる温度である。例えば、用紙上の定着トナーに接触する加熱ローラ80の表面温度は、定着装置5の定着部材(定着ベルト50)の表面温度より低い。あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下であることが好ましい。
あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下であることが好ましく、軟化温度以上、流出開始温度以下であることがより好ましい。ここで、これらのトナー物性温度は、例えばフローテスター(CFT−500D(島津製作所製))を使って、荷重5kg/cm2、昇温速度3.0℃/min、ダイ口径1.00mm、ダイ長さ10.0mmの条件で測定し、温度に対するピストンストロークの関係から求めるとよい。なお、1/2流出開始温度とは、流出開始温度と流出終了温度の中点となる温度である。
具体的な加熱ローラ80の表面温度は、例えば60℃(使用トナーの物性温度における軟化温度)〜137℃(使用トナーの物性温度における1/2流出開始温度)が好ましく、60〜120℃(使用トナーの物性温度における流出開始温度)が好ましく、さらに好ましくは80〜100℃である。なお、トナーに関する温度(トナー物性温度)は、トナーロットや色によりばらつきがあり、ここで示す温度はその平均値である。
図8に、用紙上のトナー状態を示す模式図を示す。図8(a)が定着装置5通過時(定着工程)のトナー断面状態、図8(b)が光沢付与装置6通過時(光沢付与工程)のトナー断面状態である。
図8(a)に示す定着工程では、左側の未定着状態のトナーは、ニップ部N1(N1’,N1'',N1''')で熱と圧力を受けて、トナー表面から用紙上までトナー層全体が溶融されており、これにより定着が完了する(図8(a)右側)。また、トナーはある程度のレベリングとともに用紙に密着するようになり、トナー表面にも強い粘着力が発生している。
これに対して、光沢付与工程では、すでに定着が完了しているので、トナー表面をレベリングするだけの熱量を付与する。すなわち、図8(b)の左側のトナーがニップ部N2で熱と圧力を受けるが、加熱ローラ80の表面温度が光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下(あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)であるため、トナー層の全体を溶かすのではなく表層を軟化させるのみとなり、トナーとしての色はそのまま保持されつつ、表層のみが平滑な加熱ローラ80の表面によりレベリングされ光沢が向上する。このときのトナー表面は定着工程のときほどの粘着力はないため、加熱ローラ80の直径を30mm以上、40mm以下としても、用紙の分離性が良好である。すなわち、光沢付与装置6の用紙排出側に設けた分離部材83を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。また、定着工程のようにトナー層全体を溶かすことによるオフセットが発生しないため、加圧ローラ90の表面のトナー汚れを除去するためのクリーニング部材93を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。
なお、本発明の画像形成装置100において、用紙の種類や紙厚、搬送速度によっては、定着装置5通過時に定着が完了していなくてよく、例えば定着装置5を1段目の定着装置とし、光沢付与装置6を2段目の定着装置として2段の定着装置により定着を完了させるようにする。これは、秤量124g/m2の以上の厚紙を高速で搬送する場合などに有効である。
加圧ローラ90は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、加圧ローラ90には、加圧レバー96、スプリング97、加圧部材96a、カム98からなる加圧調整手段が設けられており、画像に光沢を付与するモードのときには、この加圧調整手段により加圧ローラ90を加圧状態とする。
その動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム98が図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム98が加圧部材96aを押し上げる(図中矢印方向)。加圧部材96aが押されると、該加圧部材96aに固定されているスプリング97が一定の圧力で加圧レバー96の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー96のスプリング97側の端部が押し上げられると、該加圧レバー96は支持軸96bを中心軸として回転する(図2では時計回り方向)。ついで、加圧レバー96のスプリング97側の端部と支持軸96bの中間にある加圧部96cが加圧ローラ90の軸に当接し、加熱ローラ80方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ90が加熱ローラ80に当接し、所定の圧力で加圧する状態となり光沢付与用のニップ部N2を形成する。なお、加圧調整手段として、スプリング97は省略可能であり、その場合にはカム98が直接加圧レバー96の端部を押し上げるように作用する。
加圧調整手段による圧力の調整はカム98の回転角の調整で行われ、カム98の所定の回転位置で加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させ、ニップ部N2を開放することが可能である。
図9に、光沢付与装置6におけるニップ圧(光沢付与ニップ圧)と画像の光沢度との関係を示す。ここでは、用紙として光沢度30%のコート紙を用いて画像形成を行い、光沢を付与するモードにおける所定条件で行った定着工程直後の光沢度(定着工程のみ、実線)と、定着工程後に光沢付与装置6において加熱ローラ80の表面温度を前記条件としニップ圧を変化させて光沢付与を行った場合(定着工程+光沢付与工程、点線)の画像の光沢度の変化を示している。これによると、定着工程のみの光沢度25%を基準として、光沢付与ニップ圧が5N/cm2以下では光沢度が上昇しないことがわかる。また、5N/cm2を超えると徐々に光沢度が上昇し、15N/cm2以上で光沢度が約35%で一定となる。
したがって、用紙上の画像に光沢を付与するモードのとき、前記加圧調整手段により、ニップ部N2におけるニップ圧は15〜30N/cm2に調整されることが好ましい。これにより、定着装置5から搬送されてきた用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱を加えるとともに所定の圧力が加えられることにより、該定着トナー表層のレベリングが行われて光沢が付与されることになる。
また、光沢を付与しないモードのとき、前記加圧調整手段により、ニップ部N2におけるニップ圧は光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整される。例えば、15N/cm2未満に調整されることが好ましく、5N/cm2以下に調整されることがより好ましい。このときのニップ圧とは、ニップ幅全体の平均値である。これにより、用紙は加熱ローラ80、加圧ローラ90でニップされるが、ニップ圧が弱いため、画像の光沢を上昇させることなく、用紙を搬送するだけの装置として機能する。
このとき、光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ以上の用紙を搬送する場合、光沢付与装置6では、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放し、搬送ローラ対7が前記用紙の搬送を行うとよい。また、光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ未満の用紙を搬送する場合、光沢付与装置6では、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、前記用紙の搬送を行うとよい。
ここでいう、「基準長さ」とは、画像形成装置100における装置レイアウト(距離L1、L2)から適宜設定される長さであることが好ましい。例えば、装置レイアウトの決まった画像形成装置100において、光沢付与装置6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間を開放した状態で、定着装置5のニップ部N1(N1’,N1'',N1''')を出た用紙の先端が該用紙の後端がニップ部N1(N1’,N1'',N1''')を出る前に搬送ローラ対7に到達して適切に搬送することが可能な用紙の長さの最大値、あるいはその長さの範囲に装置特性を加味して導き出した値である。
ここで例えば、基準長さがB5版用紙の長手方向の長さやB4版用紙の短手方向の長さ(257mm)の場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが257mm未満のとき(例えば、A4版用紙の短手方向を搬送方向とするとき)、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが257mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
あるいは、例えば、基準長さがA4版用紙の短手方向の長さ(210mm)の場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが210mm未満のとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが210mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
なお、ここまで用紙サイズの値を基準長さとした例を示したが、基準長さは必ずしも用紙サイズと一致するものではない。
例えば、基準長さが200mmである場合もありうる。この場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが200mm未満のとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが200mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
あるいは、基準長さが装置レイアウトから導き出されるある値の範囲から適宜設定される場合もある。例えば、距離L1=210mm、距離L2≦182mmのとき、その値の範囲を182mmより大、210mm以下とし、その範囲から基準長さを200mmと設定する。この場合、光沢を付与しないモードであって、B5版用紙をその短手方向(長さ182mm)を搬送方向として搬送するとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、A4版用紙をその短手方向(長さ210mm)を搬送方向として搬送するとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放することになる。
また「基準長さ」を、光沢を付与しないモードで、定着装置5と光沢付与装置6との間の用紙線速差に起因する撓みや引張り合いにより用紙に微小シワ等が発生しうる最小用紙長さとしてもよい。
光沢を付与しないモードでは、薄紙長手用紙として秤量80g/m2以下のA3版等の用紙を使用することがあるが、この用紙の場合には、定着装置5と光沢付与装置6との間のわずかな用紙線速差によっても撓みや引張り合いにより用紙に微小シワ等が発生する。そのため、光沢付与装置6の加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させて、この問題を解決するものである。このとき、用紙は光沢付与装置6を通過するだけであるが、用紙の長さが基準長さ(例えば、210mm)以上であるため、定着装置5のニップ部N1(N1’,N1'',N1''')から出てきた用紙先端は搬送ローラ対7まで到達し、搬送ローラ対7が用紙をニップして搬送することになる。これにより、形成された画像にローラが接触する機会を減らして画像品質を確保するとともに、確実に搬送することができる。この場合、画像形成装置100における距離L1はこの基準長さ以下とされる。
また、この開放するときの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ローラ間ギャップ)は2mm以下にするとよい。ローラ間ギャップを2mmより大きくすると、用紙がパスラインPLから外れてジャムが発生しやすくなるためである。
なお、加熱ローラ80、加圧ローラ90のそれぞれの表層にフッ素樹脂で被覆することが好ましい。図10に、加熱ローラ80の断面構成を示す。ここでは、円筒形状の芯金80cの円周上にシリコーンゴム等の弾性層80bが設けられ、さらにその上にフッ素樹脂層80aが設けられている。加圧ローラ90も同様の構成とする。なお、加熱ローラ80については、フッ素樹脂のチューブ(例えば、PFAチューブ)を芯金80cの弾性層80b上に被せることにより、表面が滑らかなフッ素樹脂層80aとなり、画像の光沢向上に寄与するので好ましい。
これによれば、光沢を付与しないモードで前記のようにローラ間ギャップを2mm以下として加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させて、この間を用紙を通過させる際に、画像面が加熱ローラ80に部分的に接触することがあるが、表面のフッ素樹脂層80aが離型性を有しているために、画像が部分的に接触したとしても画像削れ等の発生を防止することができる。
また、画像に光沢を付与するモードのときには、光沢付与装置6のニップ部N2を通過する時間(ニップ時間)を15msec以上とすることにより、定着工程後の画像に光沢を付与することができるが、ニップ時間15msecに相当するニップ幅は狭いのでローラ軸方向の偏差による影響を受けてニップ時間が変動する可能性がある。そこで、図10に示すように、シリコーンゴム等の弾性層80bをフッ素樹脂層80aの下に配置することが好ましい。また、加圧ローラ90側の弾性層90b(不図示)を加熱ローラ80よりも軟らかめにするとよい。これにより、硬めの弾性層80b、軟らかめの弾性層90bの関係によりニップ部N2において加圧ローラ90側に少しくぼむようになって、加熱ローラ80と加圧ローラ90とが面で接触しニップ幅が安定化するとともに、ニップ圧の幅方向の均一化も図ることができる。
以上のように光沢付与装置6を構成することにより、光沢を付与するモードにおいて目標光沢を安定して得ることができ、また光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれにおける目標光沢の信頼性を向上させている。
また、光沢付与装置6の配置位置として、定着装置5のニップ部N1(N1’,N1'',N1''')の後端から該光沢付与装置6のニップ部N2の先端までの距離L2が60〜182mmとなるように、より好ましくは70〜150mmとなるように、さらに好ましくは80〜100mmとなるように、加熱ローラ80及び加圧ローラ90が配置されることが好ましい。
距離L2が60mm未満となると、ガイド板45の2枚の板部材の入り側の間隔と出側の間隔は決まっていることから、該板部材の傾斜が急となりすぎて、ガイド板45でジャムが発生しやすくなり不適である。なお、距離L2の下限は、画像形成装置100の構成、例えば定着装置5や光沢付与装置6それぞれのニップ部の構成により変わりうる。
また、距離L2の上限は最小用紙長さとするとよい。例えば、距離L2=182mmはB5版用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合に対応するための距離である。また、ハーフレターサイズの用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合には、距離L2の上限を150mmとする。また、官製はがきの用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合には、距離L2の上限を100mmとする。
なお、A4版用紙の短手方向が最小用紙長さとなる場合には、距離L2の上限を210mmとしてもよい。あるいは、B5版用紙の長手方向が最小用紙長さとなる場合には、距離L2の上限を257mmとしてもよい。これらの場合には、距離L1の上限も距離L2の上限の距離に対応して変更する必要がある。
また、画像形成装置100では、用紙の両面に画像を形成して搬送されるときがあり、この場合に加熱ローラ80、加圧ローラ90いずれか一方のローラだけ回転駆動させると、回転駆動されないローラが定着トナーによりスリップする現象が起こり、用紙の表裏で搬送状態が異なることに起因するシワが発生してしまう。これを防止するために、加熱ローラ80と加圧ローラ90は、図11に示すように、ギヤ81,91の回転によりそれぞれ独立して回転駆動することが好ましい。また、光沢を付与しないモードで、加熱ローラ80、加圧ローラ90間を開放する時にも、該加熱ローラ80、加圧ローラ90それぞれが回転して、用紙搬送の負荷にならないようにするとよい。なお、図11は、加熱ローラ80及び加圧ローラ90を光沢付与装置6の入り側のパスライン上から見た図である。
また、図11に示すように、加熱ローラ80のローラ形状として中央のローラ径を小さくしそこから外側に向かってローラ径が大きくなるような鼓(ツヅミ)状(逆クラウンともいう)とするとよい。これにより、光沢を付与するモードにおいて、加熱ローラ80に加圧ローラ90が強く圧接し、用紙がこのニップ部N2を通過する際に、該用紙は中央から両端方向に押し広げられながら搬送されることとなりシワ発生を防止することが可能である。また、このとき、加熱ローラ80のローラ硬度を加圧ローラ90よりも大きくすると、圧接した際の加熱ローラ80側のツヅミ形状を維持することができ、より好ましい。
光沢付与装置6から排出された、または通過した用紙は、つぎに搬送ローラ対7に送られるが、光沢付与装置6と搬送ローラ対7との間に、例えば2枚の板状部材がパスラインPLの上下に配置され、搬送される用紙を通す隙間を光沢付与装置6から搬送ローラ対7に向かって狭くしたガイド板95を設けるとよい。ガイド板95が用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、搬送ローラ対7でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。
(搬送ローラ対)
搬送ローラ対7は、クロロプレンゴムやシリコーンゴムなどからなる円筒形状のローラ7aと樹脂からなる円筒形状のローラ7bとが当接した構成となっている。ローラ7a,7bのいずれか一方、あるいは両方が回転駆動しており、搬送されてきた用紙を挟み込んで排出経路に搬送する。ここで、搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1(N1’,N1'',N1''')の後端から基準長さ(例えば、210mm)以内に配置されているので、画像に光沢を付与しないモードであって、用紙の搬送方向の長さが基準長さ(例えば、210mm(A4版用紙の短手方向の長さ))以上の場合、光沢付与装置6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間が開放されているが、定着装置5のニップ部N1(N1’,N1'',N1''')を出た用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1(N1’,N1'',N1''')を出る前に搬送ローラ対7に到達するために、適切に搬送することが可能である。
なお、本発明では光沢付与装置6では加熱ローラ80の表面温度が低め(光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下。あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)とされているので、光沢を付与するモードのときの搬送ローラ対7に到達したときの用紙の温度は定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度と同等以下となっており、搬送ローラ対7へのトナーの固着等を防止することができる。また、同様の理由からガイド板95等へのトナー固着も防止できる。
(光沢付与モード・光沢非付与モード)
本発明の画像形成装置100では、同じ連量(秤量)の用紙を用いて、該用紙上の画像に光沢を付与するモード(光沢付与モード)と、光沢を付与しないモード(光沢非付与モード)と、を選択可能に有している。例えば、画像形成装置100の表示モニタに、光沢付与モードと光沢非付与モードとをユーザが選択可能なように表示する。ここで、光沢付与モードとは、コート紙などの光沢度の高い(30〜50%)の用紙を用いて、画像(定着トナー画像)を形成し、画像に対して下地である用紙と同等の光沢を付与するモードであり、グラビア写真印刷用として好適である。また、光沢非付与モードとは、普通紙など光沢度のあまり高くない用紙を用いて、画像を形成し、該画像にとくに光沢を付与する処理を行わないモードである。
光沢付与モードが選択された場合、用紙として光沢度30〜50%のコート紙などを用いて、以下のように処理が行われる。ここでは、図2の装置構成で、距離L1=210mm、距離L2=60〜182mmとした場合を前提に説明する。
(S11) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト50は、加熱ローラ60内部に配置されたヒータ65の発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上のトナーは完全に定着されるとともに、画像(定着トナー)に25%以上の光沢が付与されるようになる。
(S12) 定着装置5から排出された用紙はガイド板45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S13) 光沢付与装置6において、用紙上の画像に光沢がさらに付与される。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であり、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が15〜30N/cm2に調整されている。これにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱及び所定の圧力が加えられ、該定着トナー表層のレベリングが行われて、用紙の光沢度に対して±15%以内、より好ましくは±10%以内となった光沢度が定着トナーに付与される。
(S14) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
光沢非付与モードが選択された場合、用紙のサイズが確認され、用紙の搬送方向の長さとして210mm未満、210mm以上で区分けされて、以下のように処理が行われる。
まず、用紙の搬送方向の長さが210mm未満の場合を説明する。
(S21) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト50は、加熱ローラ60内部に配置されたヒータ65の発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%未満としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。あるいは、用紙の種類によっては、定着装置5の条件は光沢付与モードと同じとしてもよい。
(S22) 定着装置5から排出された用紙はガイド板45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S23) 光沢付与装置6において、ニップ部N2で用紙を挟み込んで該用紙の搬送を行う。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であるが、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が、光沢付与モードのときのニップ部N2のニップ圧よりも低く、例えば5N/cm2以下に調整されている。このように軽圧下とすることにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーにあまり熱及び圧力が加えられず、該定着トナーの光沢を上昇させることがない。
(S24) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
つぎに、光沢非付与モードが選択され、用紙の搬送方向の長さが210mm以上の場合、以下のように処理が行われる。
(S31) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト50は、加熱ローラ60内部に配置されたヒータ65の発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%未満としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。
(S32) 定着装置5から排出された用紙はガイド板45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S33) 光沢付与装置6では、ローラ間ギャップが2mm以下となるように加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させた状態となっており、用紙はこの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間を通過していく。
(S34) 光沢付与装置6を通過した用紙はガイド板95を通り、搬送ローラ対7まで到達する。搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1の後端から210mm以内に配置されているので、前記用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達し、該搬送ローラ対7が用紙を挟み込んで適切に搬送を継続する。搬送ローラ対7を出た用紙は、搬送経路を通って排紙される。
以上のように、光沢非付与モード(例えば、通常印字)で、用紙の搬送方向の長さが210mm未満、210mm以上のいずれの場合においても、定着装置5及び光沢付与装置6でトナーの光沢を上昇させることがなく、かつ安定して搬送できるように工夫されているので、光沢付与モード、光沢非付与モードのいずれのモードであっても用紙搬送のパスラインを変更しないで所望の光沢の画像形成が可能となっており、画像形成装置として小型化が可能である。
また、光沢付与モードにおいて、定着装置5におけるニップ時間として30msec以上、より好ましくは60msec以上とし、光沢付与装置6におけるニップ時間を15msec以上とすることが可能である。これにより、光沢付与モードにおいても光沢非付与モードの場合と同等の用紙生産性を有することになり、いずれのモードを選択しても高い生産性を維持することができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、本発明の画像形成装置は、図12において、図中点線の枠で示すように、定着装置5(第1定着装置ともいう)と、光沢付与装置6と、がそれぞれ別ユニットで構成されていてもよい。なお、図12の画像形成装置では、図2の画像形成装置における定着装置5に代えて図4の定着装置5を用いた場合を示したがこれに限定されるものではなく、これに代えて図2または図5〜図7の定着装置5を用いてもよい。また、光沢付与装置6に代えて第2定着装置として、図2または図4〜図7の定着装置5を用いた構成としてもよい。
また、本発明の画像形成装置は、図13において、図中点線の枠で示すように、定着装置5(第1定着装置ともいう)と、光沢付与装置6と、が1つのユニットで構成されていてもよい。なお、図13における定着装置5と、光沢付与装置6とは、図12に示すものと同じである。また、図13に示す定着装置5に限定されるものではなく、これに代えて、図2または図5〜図7の定着装置5を用いてもよい。また、光沢付与装置6に代えて第2定着装置として、図2または図4〜図7の定着装置5を用いた構成としてもよい。
1 スキャナ部
2 書込み部
3 現像部
5 定着装置
6 光沢付与装置
7 搬送ローラ対
7a,7b ローラ
8 排紙部
10 自動原稿送り装置(ADF)
12h,14h,65,75,85 ヒータ
12R,51R 定着ローラ
13R,14R,15R ローラ
14a 加圧ベルト
14b,14d バックアップ部材
14s 支持部材
30 中間転写体
31 感光体
34 2次転写部
35 搬送ベルト
37 搬送路
38 レジスト部
41,41a,41b,41c,41d 給紙トレイ
43,44,83 分離部材
45,95 ガイド板
50 定着ベルト
51 定着パット
53 押し付け部材
56 分離ローラ
58 テンションローラ
60,80 加熱ローラ
62,72,82 温度検知センサ
70,90 加圧ローラ
76,96 加圧レバー
76a,96a 加圧部材
76b,96b 支持軸
76c,96c 加圧部
77,97 スプリング
78,98 カム
80a フッ素樹脂層
80b 弾性層
80c 芯金
81,91 ギヤ
93 クリーニング部材
100 画像形成装置
100A 画像読取部
100B 画像形成部
100C 給紙部
N1,N1’,N1'',N1''',N2 ニップ部
PL パスライン
特開昭63−192068号公報 特開2003−167459号公報 特開2004−139040号公報

Claims (14)

  1. 用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、
    定着部材及び該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させる定着ニップ部を形成する加圧部材を有する定着装置と、
    加熱手段を有する第1回転体及びトナーに光沢を付与する光沢付与ニップ部を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体を有する光沢付与装置と、を用紙搬送のパスライン上に備え、
    前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、
    前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして、前記用紙の搬送を行う画像形成装置。
  2. 用紙搬送のパスライン上の前記光沢付与装置の後方に搬送ローラ対を備え、
    前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ以上の用紙を搬送する場合、
    前記光沢付与装置は前記第1回転体と第2回転体の間を開放し、前記搬送ローラ対が前記用紙の搬送を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ未満の用紙を搬送する場合、
    前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして、前記用紙の搬送を行う請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、
    回動可能に設けられる定着部材と該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させる定着ニップ部を形成する加圧部材とを有する定着装置と、
    加熱手段を有する第1回転体と定着トナーに光沢を付与する光沢付与ニップ部を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体とを有する光沢付与装置と、
    前記定着ニップ部後端から210mm以内に配置され、前記用紙を搬送する搬送ローラ対と、
    を1つの用紙搬送のパスライン上にこの順番で備え、
    前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、
    該用紙の搬送方向の長さが210mm未満のときに、前記光沢付与装置は、前記光沢付与ニップ部のニップ圧を、光沢を付与するモードのときのニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行い、
    前記用紙の搬送方向の長さが210mm以上のときに、前記光沢付与装置は第1回転体と第2回転体の間を開放し、前記搬送ローラ対が該用紙の搬送を行う画像形成装置。
  5. 前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合であって、該用紙の搬送方向の長さが210mm以上のときに、前記光沢付与装置における第1回転体と第2回転体の間は2mm以下に開放される請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1回転体の表面温度は、前記定着装置の定着部材の表面温度より低い請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1回転体の表面温度は、光沢付与装置への前記用紙進入時の用紙温度以上、前記定着装置からの該用紙排出直後の用紙温度以下である請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記第1回転体の表面温度は、前記トナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下である請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記定着装置は、前記定着部材が無端ベルトである請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記用紙上の画像に光沢を付与するモードの場合、前記定着ニップ部のニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記定着装置を通過した用紙上の画像の光沢度が25%以上である請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記定着装置と光沢付与装置の間に、搬送される前記用紙を通す隙間を該定着装置から光沢付与装置に向かって狭くしたガイド板を有する請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記定着装置のニップ部後端から前記光沢付与装置のニップ部先端までの距離が60〜182mmとなるように、前記第1回転体及び第2回転体が配置される請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記光沢付与装置の第1回転体と第2回転体は、それぞれ独立して回転駆動する請求項1〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
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