JP2011123178A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロールとして、回転軸が固定され、この固定された回転軸とベアリングを介して回転する外周部を有するものを使用した場合でも、ベアリングに使用される潤滑油の劣化を抑制することができ、経年劣化をより抑制することができる定着装置等を提供する。
【解決手段】用紙にトナー像を定着する定着ベルトと、ニップ部を形成する加圧ロールと、定着ベルトを張架する定着ロールと、用紙を定着ベルトから剥離させる剥離パッドと、定着ベルトを内部から加熱すると共に定着ベルトの蛇行を制御する内部加熱ロール612と、を備え、内部加熱ロール612は、固定された中心軸101と、中心軸101を中心として回転する外周部102と、外周部102を内側から加熱するハロゲンヒータ72と、ハロゲンヒータ72から発生する熱放射を反射するための熱反射板103と、を備えることを特徴とする定着ユニット60。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置として、複数のロールによって張架されたベルト部材(定着ベルト)によって構成された加熱部材を備えたものが知られている。
特許文献1には、フルカラーセンサによって基準画像の濃度を読取り、この濃度に基づいて、温度調節回路部によって熱ローラ定着器の加熱温度を可変設定する。そして、温度調節回路部によって設定された熱ローラ定着器の加熱温度により転写紙を定着し、目標とするグロスを得るようにする画像形成装置が記載されている。
特開平9−305058号公報
ここで、例えば、ロールとして、回転軸が固定され、この固定された回転軸とベアリングを介して回転する外周部を有するものを使用した場合、定着ベルトの加熱を行なう際の熱によりベアリングに使用される潤滑油が劣化する場合があった。
本発明は、ロールとして、回転軸が固定され、この固定された回転軸とベアリングを介して回転する外周部を有するものを使用した場合でも、ベアリングに使用される潤滑油の劣化を抑制することができ、経年劣化をより抑制することができる定着装置等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録材にトナー像を定着する定着部材と、前記定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、前記定着部材を挟み前記加圧部材と対向して配され、当該定着部材を張架する張架部材と、前記定着加圧部の下流側領域であって前記張架部材に隣接する位置に配され、前記記録材を前記定着部材から剥離させる剥離部材と、前記定着部材を内部から加熱すると共に、当該定着部材の蛇行を制御する内部加熱手段と、を備え、前記内部加熱手段は、固定された中心軸と、前記中心軸を中心として回転する外周部と、前記外周部内部に配置され、当該外周部を内側から加熱する加熱手段と、前記中心軸に固定されると共に前記外周部の両端部に配され、前記加熱手段から発生する熱放射を反射するための熱反射部材と、を備えることを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記熱反射部材は、前記外周部の両端部において中心軸方向にそれぞれ複数配されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、複数の前記熱反射部材の少なくとも1つは、前記中心軸に沿って形成される延伸部を有することを特徴とする請求項2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記熱反射部材は、前記外周部のピーク温度を有する箇所より端部側に配置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記中心軸に固定される熱検知部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項6に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、記録材にトナー像を定着する定着部材と、当該定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、当該定着部材を挟み当該加圧部材と対向して配され当該定着部材を張架する張架部材と、当該定着加圧部の下流側領域であって当該張架部材に隣接する位置に配され当該記録材を当該定着部材から剥離させる剥離部材と、当該定着部材を内部から加熱すると共に当該定着部材の蛇行を制御する内部加熱手段と、を備える定着手段と、を備え、前記内部加熱手段は、固定された中心軸と、当該中心軸を中心として回転する外周部と、当該外周部内部に配置され当該外周部を内側から加熱する加熱手段と、当該中心軸に固定されると共に当該外周部の両端部に配され当該加熱手段から発生する熱放射を反射するための熱反射部材とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ロールとして、回転軸が固定され、この固定された回転軸とベアリングを介して回転する外周部を有するものを使用した場合でも、ベアリングに使用される潤滑油の劣化を抑制することができ、経年劣化をより抑制することができる定着装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、加熱手段から発生する熱放射をより効率的に反射することができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、加熱手段の端部から発生する熱放射をより効率的に反射することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベアリングの温度上昇をより抑制することができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、熱検知部をより容易に固定することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、良好な画質を維持することができる画像形成装置が提供できる。
本実施の形態に係る定着ユニットが適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を説明するための断面構成図である。 内部加熱ロールについて説明した断面図である。 (a)は、内部加熱ロール内部に設置される4本のハロゲンヒータのそれぞれの発熱体が配される箇所を説明した図である。(b)は、大サイズの用紙を定着する際のハロゲンヒータから放射される熱放射分布を示した図である。 実施例1および比較例1の結果を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態に係る定着ユニット(定着器)60が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)を備えている。各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の画像形成装置1に用いられる定着ユニット60について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を説明するための断面構成図である。この定着ユニット60は、定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成される加圧部材の一例としての加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、用紙Pにトナー像を定着する定着部材の一例としての定着ベルト610と、定着ベルト610を挟み加圧ロール62と対向して配され、定着ベルト610を張架しながら回転動作する張架部材の1つであって、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接(互いに押圧されながら接触)する領域であるニップ部(定着加圧部)Nにて定着ベルト610を内側から加熱する定着ロール611と、定着ベルト610を内側から張架しながら定着ベルト610を加熱する内部加熱手段の一例としての内部加熱ロール612、定着ベルト610を外側から張架しながら定着ベルト610を加熱する外部加熱手段の一例としての外部加熱ロール613と、を備えている。また、定着ベルトモジュール61は、定着ロール611と内部加熱ロール612との間(ニップ部Nの上流側)で定着ベルト610を張架する張架ロール614と、ニップ部Nの下流側領域であって定着ロール611に隣接する位置に配される剥離部材の一例としての剥離パッド64と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する張架ロール615と、を備えている。
定着ベルト610は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆されたPFA(テトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)からなる離型層とで構成されている。ここでは、弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられたものである。すなわち、定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト610表面が変形することが好ましいからである。
定着ロール611は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールであり、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受けて、図中矢印方向に回転する。そして、定着ロール611の内部に配置された加熱源としての例えば3本のハロゲンヒータ71により、定着ロール611は予め定められた温度(例えば、150℃)に加熱される。
内部加熱ロール612は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された加熱源としての例えば4本のハロゲンヒータ72により、内部加熱ロール612は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。
また、内部加熱ロール612は、その両端部に定着ベルト610を内側から外側に向けて押圧するバネ部材(不図示)が配置され、定着ベルト610全体の張力を例えば15kgfに設定している。
さらには、内部加熱ロール612には、定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するための機構が設けられている。すなわち、内部加熱ロール612の近傍には、定着ベルト610の端部位置(エッジ位置)を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。また、内部加熱ロール612には、内部加熱ロール612の一方の端部を内部加熱ロール612の軸方向と直行する方向に変位させる変位機構(不図示)が設けられている。そして、この変位機構は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて内部加熱ロール612の一方の端部を変位させることで定着ベルト610を内部加熱ロール612の軸方向に変位させる。それにより、定着ベルト610のベルトウォークを制御している。
外部加熱ロール613は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された加熱源としての例えば3本のハロゲンヒータ73により、外部加熱ロール613は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。
このように、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ロール611と内部加熱ロール612と外部加熱ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
剥離パッド64は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で構成された、断面が略円弧形状のブロック部材である。そして、加圧ロール62が定着ベルト610を介して定着ロール611に圧接される領域(以下、「ロールニップ部N1」)の下流側近傍位置にて、定着ロール611の軸方向全域に亘って固定配置されている。そして、剥離パッド64は、定着ベルト610を介して加圧ロール62を予め定められた幅領域(例えば、定着ベルト610の進行方向に沿って5mmのニップ幅)に亘って予め定められた荷重(例えば、平均10kgf)で均一に押圧するように設置され、ロールニップ部N1に連なる「剥離パッドニップ部N2」を形成している。
加圧ロール62は、定着ベルト610の外周面に圧接することで、定着ベルト610との間に未定着トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部Nを形成する部材である。加圧ロール62は、例えば、アルミニウムやSUSからなる円柱状ロールを基体として、基体側から順に、シリコーンゴムからなる弾性層と、PFAチューブからなる離型層とが積層されて構成されている。そして、加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61に接離するように配置され、定着ベルトモジュール61を押圧しながら接触(圧接)するように設定された場合には、定着ベルトモジュール61の定着ロール611が矢印方向へ回転するのに伴い、定着ロール611に従動して矢印方向に回転する。
<定着ユニットでの定着動作についての説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60での定着動作について説明する。
画像形成装置1の二次転写領域Tr(図1参照)において合成トナー像(未定着トナー像)が静電転写された用紙Pは、第4搬送路R4(図1参照)に沿って定着ユニット60のニップ部N(図2参照)に向けて搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。
すなわち、本実施の形態の定着ユニット60では、ロールニップ部N1に作用する熱は主に定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置されたハロゲンヒータ71から定着ロール611を介して供給される熱と、内部加熱ロール612の内部に配置されたハロゲンヒータ72から内部加熱ロール612を介して供給される熱と、外部加熱ロール613の内部に配置されたハロゲンヒータ73から外部加熱ロール613を介して供給される熱とによって加熱される。それにより、定着ロール611だけでなく、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613からも熱エネルギーが補給されるので、ロールニップ部N1においては、プロセススピードが高速であっても充分な熱量が確保される。
本実施の形態の定着ユニット60では、直接的な加熱部材として機能する定着ベルト610は、極めて熱容量を小さく構成することができる。加えて、定着ベルト610は、熱供給部材である定着ロール611と、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613のそれぞれにおいて広いラップ面積(大きなラップ角度)で接触するように構成されている。そのため、定着ベルト610が1回転する短かい期間に、定着ロール611や内部加熱ロール612および外部加熱ロール613から充分な熱量が供給されるので、定着ベルト610を必要な定着温度に短時間で復帰させることが可能となる。それにより、ロールニップ部N1においては、予め定められた定着温度が維持される。
その結果、本実施の形態の定着ユニット60では、高速で連続通紙されても定着温度が略一定に維持される。また、高速での定着動作の開始時に定着温度が落ち込む現象(所謂「温度ドループ現象」)の発生が抑制される。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、定着温度の維持および温度ドループ現象の発生が抑制され、さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ71、さらにはハロゲンヒータ72、ハロゲンヒータ73の出力調整により、温度の切り替えを容易としている。
また、本実施の形態の定着ユニット60は、定着ロール611がアルミニウムやSUS等で形成されたハードロールであり、加圧ロール62が弾性層を被覆したソフトロールである。そのため、ロールニップ部N1では、定着ロール611は殆ど撓まず、加圧ロール62表面が撓むことによって定着ベルト610の進行方向に幅を持ったニップ領域が形成されている。このように、ロールニップ部N1においては、定着ベルト610がラップされている側の定着ロール611が殆ど変形しない。そのため、定着ベルト610は移動速度を略一定に維持しながらロールニップ部N1を通過する。それにより、ロールニップ部N1において定着ベルト610にシワや歪みが生じることが抑制されるので、良質の定着画像が安定的に提供される。
引き続いて、ロールニップ部N1を通過した後には、用紙Pは剥離パッドニップ部N2に搬送される。剥離パッドニップ部N2は、加圧ロール62に剥離パッド64が押圧されて、定着ベルト610が加圧ロール62に圧接するように構成されている。したがって、ロールニップ部N1は定着ロール611の曲率によって下に凸である湾曲した形状を有するのに対し、剥離パッドニップ部N2は加圧ロール62の曲率によって上に凸である湾曲した形状を有している。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙Pは、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙P上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙Pは定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程にも位置付けられる。
そして、剥離パッドニップ部N2の出口では、定着ベルト610は剥離パッド64に巻き付くように搬送されるので、定着ベルト610の搬送方向はそこで急激に変化する。すなわち、定着ベルト610は剥離パッド64の外側面に沿って移動するため、定着ベルト610の屈曲は大きなものとなる。そのため、剥離パッドニップ部N2内において定着ベルト610との付着力が予め弱められた用紙Pは、用紙P自身が有している紙のコシによって定着ベルト610から分離する。
そして、定着ベルト610から分離された用紙Pは、剥離パッドニップ部N2の下流側に配置された剥離案内部材の一例としての剥離案内板69により、その進行方向が導かれる。剥離案内板69により案内された用紙Pは、その後、排紙案内部材の一例としての排紙ガイド78、および排紙ベルト79によって冷却ユニット80に向けて搬送される。即ち、剥離案内板69は、定着ベルト610から剥離した用紙Pを、完全に定着ベルト610から分離し、用紙Pの進行方向を規定するための部材である。そして排紙ガイド78および排紙ベルト79は、剥離案内板69により進行方向が規定された用紙Pを円滑に冷却ユニット80に誘導するための部材である。
以上述べた動作により定着ユニット60での定着処理が完了する。
<内部加熱ロールについての説明>
ここで、内部加熱ロール612について更に詳しく説明を行なう。
図3は、内部加熱ロール612について説明した断面図である。
図3に示した内部加熱ロール612は、その一方の端部について図示したものである。そして図3に示すように内部加熱ロール612は、固定された中心軸101と、中心軸101を中心として回転する外周部102と、外周部102内部に配置され、外周部102を内側から加熱する加熱手段の一例としてのハロゲンヒータ72と、中心軸101に固定されると共に外周部102の両端部に配され、ハロゲンヒータ72から発生する熱放射を反射するための熱反射部材の一例としての熱反射板103とから主要部が構成されている。なお、ハロゲンヒータ72は説明をよりわかりやすくするため点線により図示している。
中心軸101は、内部加熱ロール612の両端部にそれぞれ配置される。中心軸101が回転せず固定されているのは、1つには、内部加熱ロール612が、定着ベルト610(図2参照)の蛇行を制御するための機構を有しているためである。即ち、上述した通り、定着ベルト610の蛇行の制御は、内部加熱ロール612の一方の端部を内部加熱ロール612の軸方向と直行する方向に変位させる変位機構により実現している。そしてこの変位機構は、回転せず、固定されていることが好ましい。そのためこの変位機構は、回転しない中心軸101と接続することで、中心軸101と共に固定される。
また他には外周部102の温度を測定する温度検知部の一例としての温度センサ(図示せず)を設置する関係からも中心軸101が固定されている方が好ましい。つまり、温度センサを外周部102の外周表面の温度を測定するためこれに接するように設置する。そして温度センサを中心軸101に接続することで、温度センサを固定することが可能となる。
外周部102は、中心軸101とベアリング104を介して接続されている。そのため外周部102は、ベアリング104により中心軸101を中心として回転することができる。これにより、定着ベルト610の回転に従って外周部102が回転可能となる。
ハロゲンヒータ72は、本実施の形態では、4本設置されている。
図4(a)は、内部加熱ロール612内部に設置される4本のハロゲンヒータ72のそれぞれの発熱体が配される箇所を説明した図である。
図4(a)において、斜線部で示した部分が、発熱体が配される箇所である。図4(a)に示したように4本のハロゲンヒータ72であるハロゲンヒータ72a,72b,72c,72dは、それぞれ異なる箇所に発熱体が配され、異なるパターンで熱放射を行なう。
即ち、ハロゲンヒータ72a,72b,72c,72dは、全ての箇所において、熱放射を行なうわけではなく、まずその両端部においては、ほとんど熱放射を行なわない。用紙Pは、ニップ部Nを通過する際に、定着ベルト610(図2参照)により与えられる熱と、加圧ロール62(図2参照)により与えられる圧力により未定着トナー像が定着される。このとき、画像形成装置1(図1参照)により使用される用紙Pの幅を大きく越えた幅で定着ベルト610を加熱する必要はない。そのため定着ベルト610を内部から加熱する手段である内部加熱ロール612についても予め定められた幅を超えての加熱は不要である。そのため内部加熱ロール612の両端部においては、ハロゲンヒータ72a,72b,72c,72dにより加熱が行なわれないようになっている。
ここでハロゲンヒータ72aは、内部加熱ロール612に対し、大サイズの用紙Pの両端に対応する位置を加熱する。また、ハロゲンヒータ72bは、大サイズの用紙Pの幅に対応した箇所を極力均一に加熱する熱放射分布を有する。同様にして、ハロゲンヒータ72cは、中サイズの用紙Pの幅に対応した箇所を極力均一に加熱する熱放射分布を有し、ハロゲンヒータ72dは、小サイズの用紙Pの幅に対応した箇所を極力均一に加熱する熱放射分布を有する。
本実施の形態では、用紙Pの幅に対応して、4本のハロゲンヒータ72の出力を調整する。これにより、用紙Pの幅に対応して、定着ベルト610を効率よく加熱することができる。即ち、用紙Pの定着後は、用紙Pが通過した箇所は、定着ベルト610から熱が奪われることになるが、その箇所に対応して、4本のハロゲンヒータ72の出力を調整することで、より迅速に定着ベルト610を元の温度に上昇させることができる。
ここで、図4(b)は、大サイズの用紙Pを定着する際のハロゲンヒータ72から放射される熱放射分布を示した図である。ここで、横軸は、ハロゲンヒータ72における長軸方向における位置を表し、縦軸は、ハロゲンヒータ72から放射される熱放射の大きさを相対的に表している。この場合、ハロゲンヒータ72a、ハロゲンヒータ72bにより発熱を行なうため、この2つからの熱放射分布を実線で示している。
この場合、図4(b)に示すようにハロゲンヒータ72aおよびハロゲンヒータ72bから熱放射させることで、大サイズの用紙Pの幅に対応した箇所の熱放射分布を均一化することができる。即ち、ハロゲンヒータ72bの熱放射を行なう箇所は、大サイズの用紙Pの幅に対応しているが、熱放射を行なう部分のうち両端部は、熱放射が小さくなりやすい。ハロゲンヒータ72aは、ハロゲンヒータ72bの熱放射が小さくなる位置に対応して、熱放射を行なう。図4(b)において、ハロゲンヒータ72aおよびハロゲンヒータ72bの熱放射分布の合計を点線で示す。図4(b)からもわかるように、ハロゲンヒータ72aおよびハロゲンヒータ72bの双方を使用することで、熱放射分布の均一化を図ることができる。
熱反射板103は、内部加熱ロール612の端部に配置される。本実施の形態では、熱反射板103は、中心軸101にボルト105(図3参照)により固定されている。そしてこれを設けることで、ハロゲンヒータ72から放射された熱が内部加熱ロール612の両端部に伝熱することが抑制される。ハロゲンヒータ72から放射される熱が、内部加熱ロール612の両端部に伝熱することで、過度の熱量がベアリング104に達すると、ベアリング104内部に存在する潤滑油に耐熱温度を超えてベアリング104が加熱される可能性がある。本実施の形態では、ベアリング104の潤滑油の耐熱温度は、例えば、260℃である。この場合、潤滑油の劣化抑制の観点からは、ベアリング104の温度は、240℃までに留めることが必要である。またベアリング104の温度が、240℃より更に低くなれば低くなるほど潤滑油の劣化抑制の観点からは好ましい。熱反射板103は、ハロゲンヒータ72から発生する熱放射を反射することで、ベアリング104の温度上昇を抑制し、潤滑油の劣化を抑制する。
また上述の通り、ハロゲンヒータ72の熱放射を行なう部分のうち両端部は、熱放射が小さくなりやすい。熱反射板103を設けることで、反射した熱放射が、この両端部を加熱することになるため、ハロゲンヒータ72による熱放射分布の均一化を、より一層図ることができる。
熱反射板103の配置される位置は、ハロゲンヒータ72により加熱される外周部102のピーク温度より、内部加熱ロール612の端部側に配置することが好ましい。この位置より内部加熱ロール612の中央部側に配置すると、ハロゲンヒータ72により発熱する箇所が、熱反射板103が配置される位置より更に端部側に存在することになる。この場合、ベアリング104の温度上昇が生じやすくなる。つまり熱反射板103を上記の位置に配置することで、ベアリング104の温度上昇をより抑制することができる。
また熱反射板103は、外周部102の両端部において中心軸101の方向にそれぞれ複数配されることが好ましい。これにより、ハロゲンヒータ72から発生する熱放射をより効率的に反射することができる。
図3に示した例では、熱反射板103は、熱反射板103a,103b,103cの3枚からなる。またこのうち一番端部に位置する熱反射板103aは、中心軸101に沿って形成される延伸部106を有する。ハロゲンヒータ72は、上述の通り、その端部においては、ほとんど熱放射を行なわない。しかしながら、少量の熱放射は行なっている。そのためこのような延伸部106を設けることで、この分の熱放射も反射し、ベアリング104に到達するのを抑制することができる。これにより、ベアリング104の温度上昇を更に抑制することができる。
(実施例1)
図3に示した熱反射板103を設けた内部加熱ロール612を使用した定着ユニット60(図2参照)を用いた画像形成装置1(図1参照)により、画像形成を行なった。この際に定着ロール611の表面温度を195℃に制御を行なった。同様にして、内部加熱ロール612の表面温度を190℃に、外部加熱ロール613の表面温度を180℃になるように制御を行なった。
また用紙Pとしては、富士ゼロックス株式会社製ミラーコートプラチナ(坪量256g/m、用紙サイズA3)を使用した。画像形成を行なうプロセスとしては、最初に約150sスタンバイを行なった後に、画像形成を用紙Pの枚数で250枚行なった。このとき画像形成を行なう時間は約200sであった。そして、画像形成後はスタンバイ状態に戻した。
上記のような運転条件で、ベアリング104の温度変化を測定した。なお本実施の形態において、ベアリング104に使用した潤滑油の耐熱温度は、260℃であるが、潤滑油の劣化抑制の観点からは、240℃以下にする必要がある。
(比較例1)
図3に示した内部加熱ロール612から熱反射板103を除去した内部加熱ロールを使用したこと以外は、実施例1と同様にして画像形成を行ない、ベアリング104の温度変化を測定した。
(評価結果)
結果を図5に示す。図5において横軸は時間(s)を表し、縦軸は、ベアリング104の温度(℃)を表す。また実施例1の結果は実線により示し、比較例1の結果は点線で示した。
図5に示すように実施例1の熱反射板103を設けた内部加熱ロール612を使用した場合は、ベアリング104の温度が全プロセス中200℃以下に収まっていることがわかる。対して、比較例1の熱反射板103を設けなかった内部加熱ロールを使用した場合は、画像形成後のスタンバイ状態において、240℃を超えて温度の上昇が生じることがわかる。
1…画像形成装置、60…定着ユニット、61…定着ベルトモジュール、62…加圧ロール、64…剥離パッド、72…ハロゲンヒータ、101…中心軸、102…外周部、103…熱反射板、106…延伸部、612…内部加熱ロール、N…ニップ部、P…用紙

Claims (6)

  1. 記録材にトナー像を定着する定着部材と、
    前記定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材を挟み前記加圧部材と対向して配され、当該定着部材を張架する張架部材と、
    前記定着加圧部の下流側領域であって前記張架部材に隣接する位置に配され、前記記録材を前記定着部材から剥離させる剥離部材と、
    前記定着部材を内部から加熱すると共に、当該定着部材の蛇行を制御する内部加熱手段と、を備え、
    前記内部加熱手段は、
    固定された中心軸と、
    前記中心軸を中心として回転する外周部と、
    前記外周部内部に配置され、当該外周部を内側から加熱する加熱手段と、
    前記中心軸に固定されると共に前記外周部の両端部に配され、前記加熱手段から発生する熱放射を反射するための熱反射部材と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記熱反射部材は、前記外周部の両端部において中心軸方向にそれぞれ複数配されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 複数の前記熱反射部材の少なくとも1つは、前記中心軸に沿って形成される延伸部を有することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記熱反射部材は、前記外周部のピーク温度を有する箇所より端部側に配置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記中心軸に固定される熱検知部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、
    記録材にトナー像を定着する定着部材と、当該定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、当該定着部材を挟み当該加圧部材と対向して配され当該定着部材を張架する張架部材と、当該定着加圧部の下流側領域であって当該張架部材に隣接する位置に配され当該記録材を当該定着部材から剥離させる剥離部材と、当該定着部材を内部から加熱すると共に当該定着部材の蛇行を制御する内部加熱手段と、を備える定着手段と、
    を備え、
    前記内部加熱手段は、固定された中心軸と、当該中心軸を中心として回転する外周部と、当該外周部内部に配置され当該外周部を内側から加熱する加熱手段と、当該中心軸に固定されると共に当該外周部の両端部に配され当該加熱手段から発生する熱放射を反射するための熱反射部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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