JP2007079184A

JP2007079184A - 電子写真装置

Info

Publication number: JP2007079184A
Application number: JP2005267790A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Yoshikawa; 吉川隆博
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2005-09-15
Filing date: 2005-09-15
Publication date: 2007-03-29
Also published as: CN100474172C; US20070059020A1; CN1932691A

Abstract

【課題】活性炭の吸着量アップや機内温度を上昇させることなく、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させた電子写真装置を提供すること。
【解決手段】熱ローラや熱ベルトを用いる定着装置８において、定着装置８の熱により発生する揮発性有機化合物を除去することを目的として定着装置８の直接上部に位置する部品に活性炭入りの部材３６を配置したことにより、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させた電子写真装置を提供することを可能にした。
【選択図】図１

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真装置に関し、詳しくは定着装置の熱により発生する揮発性有機化合物を低減した電子写真装置に関するものである。

従来、電子写真装置として、有害物質の含有や異臭等に対して規制は行われてきており、近年になっては、有機化合物の揮発量（以下はＶＯＣ）に対する規格化が行われ始めた。そして、電子写真装置のＶＯＣは熱によって揮発する量が大きく変化するため、熱ローラや熱ベルト方式の定着装置から発生する熱による影響が大きいものとなっている。したがって、発生する熱量が大きくなると、ＶＯＣの総量（以下はＴＶＯＣ）は非常に大きくなる。言い換えれば、ＶＯＣの主な発生源は定着装置内部に使用されている接着剤やシリコーンゴム等の定着設定温度によるＶＯＣであり、それを低減させる必要がある。

そこで、特許文献１には、オゾン対策同様に排気ファンの排気口等に活性炭入りのフィルタを設けることにより、ＶＯＣを機外に出さないことが開示されている。具体的には、排気ファンの後に複数の管状排風路を有する活性炭入りフィルタを設けて、対応している。

しかしながら、この方式では、ＶＯＣの低減には効果があるものの、活性炭のＶＯＣの吸着には限界があり、問題であった。そこで、ＶＯＣを低減させるためには、通常使用よりさらにＶＯＣ発生分の活性炭の吸着能力をアップすることが必要になり、そのためには、フィルタの目を細かくする必要があった。また、そのようにすると、流速が下がり、機内温度自体を上昇させる現象となり易いという問題点が生じた。さらに、定着に直接外気に触れ易いため、定着の温度維持を悪化させ、消費電力アップとなり易いという問題も存在する。

さらに特許文献２には、エアーの吸引とともに、防塵フィルター、光触媒フィルター、紫外線ランプを構成して対応する方法が、開示されている。

しかしながら、上記手段は、とても大掛かりな手段であり、機械の大型化やコストアップの問題があり、より簡単な構成での対応が望まれていた。

特開２００４−２４０２７０号公報特開２００５−７０２６４号公報

そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、活性炭の吸着量アップや機内温度を上昇させることなく、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させた電子写真装置を提供することである。また、ＶＯＣの吸収効率をアップさせた電子写真装置を提供することである。

上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明は、記録紙上のトナー像を熱及び／又は圧力で定着させる定着装置を有する電子写真装置において、定着装置の熱により発生する揮発性有機化合物を除去する活性炭入りの部材を定着装置の上部に配置又は塗装することを特徴とするものである。

また、本発明は、記録紙上のトナー像を熱及び／又は圧力で定着させる定着装置を有する電子写真装置において、定着装置の熱により発生する揮発性有機化合物を除去する活性炭入りの部材を定着装置の外装カバー内面に配置又は塗装することを特徴とするものである。

本発明は、定着装置の排紙側ガイド板及び／又は排紙入り口ガイド板の上側ガイドの用紙搬送用リブの間に活性炭入りの部材を配置又は塗装することを特徴とするものである。

本発明は、活性炭を塗装した部材の形状を波形形状のシート部材とし、その波形形状を用紙搬送方向に設けることを特徴とする前記記載の電子写真装置である。

本発明は、活性炭を塗装した部材の形状を連続したリブを設けた形状とし、そのリブを用紙搬送方向に連続した形状に配置することを特徴とする前記記載の電子写真装置である。

さらに本発明は、活性炭入りの部材が単独で交換できることを特徴とする前記記載の電子写真装置である。

本発明は、上記解決するための手段によって、活性炭の吸着量アップや機内温度を上昇させることなく、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させた電子写真装置を提供することができる。

以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。

図１は、電子写真装置を示す図である。スキャナーやパソコンで作成された画像データをもとに書き込み１により各色感光体２１、２２、２３、２４に画像データのトナー像を作成する。そのトナー像は中間転写ベルト３に転写して１つの画像に合わせられ、レジストローラ５により搬送されてきた用紙に２次転写４により転写される。トナー像を転写された用紙は搬送ベルト６により定着装置８に運ばれ、熱と圧力によりトナー像が用紙に定着する。

図２は、定着装置を示す図である。上記構成の定着装置８についてはさらに説明すると、定着ローラ方式では、定着ローラ５０はその内部に発熱源（以下ヒータとする）５５を持ち、表面にフッ素樹脂を設け、加圧ローラ７０が圧接回転しており、定着ローラ５０の表面はヒータ５５を温度センサー５３により温度制御して用紙に熱と圧力を与えて、トナーを用紙に定着させる。

また、定着ベルト方式では、定着ローラ５０はその内部にヒータ５５を持ち、表層にフッ素樹脂／ゴムを設けたゴム５０ａで被覆されており、加熱ローラ６０はその内部にヒータ６５、６６を持つ金属パイプである。この２本のローラ間に金属フィルム（例えば、Ｎｉ、ＳＵＳ等）や樹脂フィルム（例えばＰＩ、ＰＡＩ）基材上にシリコーンゴムが有り、表層にフッ素樹脂を設けたベルト４０が掛けられる。そして、定着ローラ５０によりベルト４０（以下定着ベルト）は駆動回転されている。

また、定着ベルト４０を挟んで定着ローラと圧接回転する加圧ローラ７０は定着ローラと同様に、その内部にヒータ７５を持ち、表層にフッ素樹脂を設けたゴム７０ａが被覆されている。それぞれのローラ５０、６０、７０内にあるヒータ５５、６５、６６、７５はローラ６０、５０上にある定着ベルト４０や加圧ローラ７０の温度をセンサー５３、６３、７３で検知して点灯制御している。但し、温度センサー５３は複数個あり、中央部と端部の温度を検知している。

画像形成されたトナーを付着させた用紙は、定着ローラ５０と加圧ローラ７０のゴム部５０ａ、７０の変形による圧接する部分（ニップ部）で定着ローラ５０や加熱ローラ６０により暖められた定着ベルト４０により熱と圧力を得て、トナーを用紙に定着させる。そして、定着ベルト４０上に残ったトナーは、定着ベルト４０上に当接したクリーニングローラ８０によりトナーをクリーニング／蓄積している。

（実施例１）
本実施例では、上記構成において、定着の熱が中間転写ベルト３に来ないようにした遮蔽版３５の定着装置８側に活性炭入りの部材３６が設けてある（図１を参照）。定着装置８による熱でＶＯＣは、熱により発生した気流により上に上がって行く。そのため、気流の流れを大きく乱さないため、機内温度を上昇させることなく、定着発熱時において活性炭にＶＯＣが吹き付けられる状態になり活性炭のガス吸着力により、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させることができる。

（実施例２）
本実施例では、定着装置８は他のユニットに熱の影響を与えにくくするために、定着カバー４６が設けられている（図２を参照）。そして、定着カバー４６の内側には活性炭入りの部材４７が設けてある。定着装置８内は各発熱ローラ等５０、６０、７０の熱により発生した気流のため、上側の定着カバー４６の内側にＶＯＣが溜まる。そのため、気流の流れを大きく乱さないため、機内温度を上昇させることなく、定着発熱時において活性炭にＶＯＣが吹き付けられる状態になり活性炭のガス吸着力により、簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させることができる。

（実施例３）
図３は、排紙部を示す図である。本実施例では、定着装置８の排紙側ガイド板９０、９５と排紙入り口ガイド板１１０、１１５の上側のガイド板９０、１１０の用紙搬送用リブ９０ａ、１１０ａ間にリブの高さより低くなるように活性炭入りの部材９１、１１１が設けてある（図２、３を参照）。定着の熱による上昇気流と用紙搬送による気流によりＶＯＣは上側のガイド板９０、１１０に沿って排出される。その時に上側のガイド板９０、１１０のリブ９０ａ、１１０ａがあるのでリブ９０ａ、１１０ａ間に、より多く沿って行くので、その位置に活性炭入り部材９１、１１１がリブ９０ａ、１１０ａより低く設けられているため、用紙搬送の負荷にならず、気流の抵抗も少なく、活性炭のガス吸着が行えるので、より簡単な構成にてＶＯＣが機外に出るのを低減させることができる。

（実施例４）
図４は、活性炭の波形形状のシート部材を用紙搬送方向に設けたことを示す図である。
本実施例では、活性炭を塗装した部材３６、４７の形状を波形形状のシート部材とし、その波形形状を用紙搬送方向に設けている（図１、２、４を参照）。用紙が移動することにより用紙搬送方向に気流が発生する。その気流と定着装置８の熱による上昇気流があわさるため、波形形状部に気流が当たり、気流の滞留が発生する。そのため、ＶＯＣは活性炭に長い時間触れる状態になり活性炭のガス吸着力によりＶＯＣはより低減されるので、ＶＯＣの吸収効率をアップすることができる。

（実施例５）
図５は、活性炭を塗装したリブを用紙搬送方向に連続した形状に配置したことを示す図である。本実施例では、活性炭を塗装した部材３６、４７の形状を連続したリブ３６ａ、４７ａを設けた形状とし、そのリブ３６ａ、４７ａを用紙搬送方向に連続した形状に配置している（図１、２、５を参照）。用紙が移動することにより用紙搬送方向に気流が発生する。その気流と定着装置８の熱による上昇気流があわさるため、リブ形状部３６ａ、４７ａに気流が当たり、気流の滞留が発生する。そのため、ＶＯＣは活性炭に長い時間触れる状態になり活性炭のガス吸着力によりＶＯＣはより低減されるので、ＶＯＣの吸収効率をアップすることができる。

（実施例６）
図６は、遮蔽板や定着カバーに鍵爪形状を持たせたことを示す図である。
本実施例では、遮蔽板３５や定着カバー４６に鍵爪形状を持たせることにより、活性炭入り部材３６、４７をスライド固定できるようにしている（図１、２、３、６を参照）。そのため、簡単に交換できるので、活性炭の効果が弱まった場合に新品に交換できる。よって、経時での効率低減の対策ができる。

図１は、電子写真装置を示す図である。図２は、定着装置を示す図である。図３は、排紙部を示す図である。図４は、活性炭の波型形状のシート部材を用紙搬送方向に設けたことを示す図である。図５は、活性炭を塗装したリブを用紙搬送方向に連続した形状に配置したことを示す図である。図６は、遮蔽板や定着カバーに鍵爪形状を持たせたことを示す図である。

符号の説明

１書き込み
３中間転写ベルト
４２次転写
５レジストローラ
６搬送ベルト
８定着装置
２１感光体
２２感光体
２３感光体
３５遮蔽版
３６活性炭入りの部材
３６ａリブ
４０定着ベルト
４６定着カバー
４７活性炭入りの部材
４７ａリブ
５０定着ローラ
５０ａゴム
５３温度センサー
５５ヒータ
６０加熱ローラ
６３温度センサー
６５ヒータ
６６ヒータ
７０加圧ローラ
７０ａゴム
７３温度センサー
７５ヒータ
８０クリーニングローラ
９０排紙側ガイド板
９０ａ用紙搬送用リブ
９１活性炭入りの部材
９５排紙側ガイド板
１００活性炭入りの部材
１００ａリブ
１１０排紙入り口ガイド板
１１０ａ用紙搬送用リブ
１１１活性炭入りの部材
１１５排紙入り口ガイド板

Claims

記録紙上のトナー像を熱及び／又は圧力で定着させる定着装置を有する電子写真装置において、定着装置の熱により発生する揮発性有機化合物を除去する活性炭入りの部材を定着装置の上部に配置又は塗装することを特徴とする電子写真装置。
記録紙上のトナー像を熱及び／又は圧力で定着させる定着装置を有する電子写真装置において、定着装置の熱により発生する揮発性有機化合物を除去する活性炭入りの部材を定着装置の外装カバー内面に配置又は塗装することを特徴とする電子写真装置。
定着装置の排紙側ガイド板及び／又は排紙入り口ガイド板の上側ガイドの用紙搬送用リブの間に活性炭入りの部材を配置又は塗装することを特徴とする電子写真装置。
活性炭を塗装した部材の形状を波形形状のシート部材とし、その波形形状を用紙搬送方向に設けることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一つに記載の電子写真装置。
活性炭を塗装した部材の形状を連続したリブを設けた形状とし、そのリブを用紙搬送方向に連続した形状に配置することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一つに記載の電子写真装置。
活性炭入りの部材が単独で交換できることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一つに記載の電子写真装置。