JP2010009006A - ベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成中に駆動支持回転体の回転制御を行う場合であっても、補正反映タイミ
ングのずれを解消するベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログ
ラム、又は画像形成装置を提供する。
【解決手段】ベルトの厚み変動によって発生する速度変動に対し、画像形成中に駆動支持
回転体の回転制御を行う場合であっても、補正値記憶手段に記憶された補正値をベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、補正値の反映をベルトの1周回分正確に待つことができる。これにより、ベルト周回の開始時点から補正値を反映することが可能となり、補正反映タイミングのずれの解消が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像を転写、又は転写紙を搬送するベルトの駆動制御を行うベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、及び上記ベルト駆動制御装置を備えた画像形成装置に関するものである。
カラー画像形成の代表的な方法として、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を直接転写紙に重ねながら転写させる直接転写方式と、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を中間転写体に重ねながら転写させ、しかる後に転写紙に一括して転写させる中間転写方式とがある。また複数の感光体を転写紙又は中間転写体に対向させて並べて配置することから、タンデム方式と呼ばれ、感光体毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対して静電潜像の形成、現像などの電子写真プロセスを実行させ、直接転写方式では走行中の転写紙上に、中間転写方式においては走行中の中間転写体上に転写する方式が取られている。
これらの各方式を用いたタンデム方式のカラー画像形成装置では、直接転写方式にあっては転写紙を支持しながら走行する無端状ベルトを、中間転写方式にあっては、感光体から画像を受け取り担持する無端状ベルトを採用するのが一般的である。そして前出のように4個の感光体を含む作像ユニットをベルトの一走行辺に並べて設置する。
このような無端状ベルトを利用するカラー画像形成装置においては、ベルトの移動速度が一定に維持されないと各色間において色ずれが発生するため、無端状ベルトを一定の移動速度で移動させる高精度な駆動制御が要求される。そのため、前出のタンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ずれの発生を防止するうえで重要となるが、いずれの転写方式においても転写ベルトの速度変動による色ずれを回避するために、複数個から構成されている転写ユニット内の従動ローラのうちのひとつにエンコーダを取り付け、エンコーダの回転速度変動に応じて駆動ローラの回転速度を
フィードバック制御することが有効な手段となっている。
なお、フィードバック制御を実現する最も一般的な方法として、位相同期制御(PLL:Phase Locked Loop制御。以下、「PLL制御」と記す)がある。これは、駆動モータの目標角速度とエンコーダの検出角速度との差から角速度誤差を検出し、制御ゲインをかけて駆動パルス周波数を制御することで、常にエンコーダ出力が目標角速度で駆動されるように制御する方法である。具体的には、転写ベルトを支持している各ローラの周期変動、転写ベルトと外部で接している各ローラの周期変動など、外乱による影響でベルトの搬送速度に変動が発生した場合、エンコーダ出力が一定速度となるように制御される。
しかし、この方法は微小な搬送ベルトの厚みによって、転写紙の搬送速度に変化が生じ、画像が理想位置からずれるという画像品質の低下とともに、複数の記録紙間の画像にも変動が発生し、記録紙間の繰り返し位置の再現性が劣化するという問題があった。
これは、ベルト駆動位置において、ベルト厚みの中央部で搬送速度が決定すると仮定したとき、
ベルト搬送速度Vは、数式(1)
V = (R + B/2)×ω(R:駆動ローラ半径 B:ベルト厚み ω:駆動ローラ角速度) …(1)
で与えられ、ベルト厚みBが変動すると図15で示したベルト厚み実効線の位置が変化する。つまり、ベルト駆動の実効半径が変化することであり、数式(1)の(R+B/2)が変化するため、駆動ローラ角速度ωが一定でもベルト搬送速度が変化することが分かる。すなわち駆動ローラを角速度一定で回転させても、ベルトの厚み変動があるとベルト搬送速度は変化してしまう。図18にベルト駆動搬送系のモデルを示す。
まず、駆動ローラを一定角速度で回転させた時のベルト1周にわたるベルトの厚み変動と、ベルト搬送速度変動について概念的に示したものが図19である。ベルトの厚い部分が駆動ローラに巻き付いていると、図17に示したベルト駆動実効半径が増加して、ベルト搬送速度は増加する。逆にベルトの薄い部分が駆動ローラに巻き付いていると、ベルト搬送速度は低下することを示している。
これに対し、ベルトが一定搬送速度で搬送されていた時の従動ローラでのベルトの厚み変動と、従動ローラで検出したベルト搬送速度変動について概念的に示したものが図19である。ベルトが理想的に速度変動なく搬送されていても、ベルトの厚い部分が従動ローラに巻き付いていると、数式(1)よりベルトの従動実効半径が増加して、従動ローラの回転角速度は低下する。これは、ベルト搬送速度の低下として検出される。一方、ベルトの薄い部分が従動ローラに巻き付いていると、数式(1)よりベルトの従動実効半径が減少して、従動ローラの回転角速度は増加し、その結果ベルト搬送速度の増加として検出される。このようにベルトの周回にわたってベルトの厚み変動が確認された場合、従動ローラの軸上に設けられたエンコーダによってベルト搬送速度を検出すると、本来の制御の狙いとは異なる誤検出が発生する。
そのため、たとえベルトが一定速度で搬送されていても、ベルトの周回にわたるベルトの厚み変動がエンコーダによって検出されると、従動ローラの回転角変位検出では、あたかもベルトが速度変動しているように検出されてしまう。このため、従来の従動ローラフィードバック制御ではベルトの厚み変動を制御することができなかった。
このようなベルトの厚み変動を解決する手法として、ベルトの高精度な駆動制御のために、ベルトを駆動する駆動ローラ、あるいは駆動ローラから駆動力が伝達されて動作する従動ローラの駆動制御を行う画像形成装置が知られている(特許文献1,2)。
特許文献1(特開2000−310897の「画像形成装置及び記憶媒体」)には、一定のパルスレートで駆動ローラを駆動するときに、ベルトマークによって検知される位置を基準として、既知である転写ベルトの全周方向にわたるベルト厚みプロファイル(以下、「ベルトの厚み変動」と記す)によって発生する可能性のある速度変動Vhを打ち消すようなベルト速度プロファイル(以下、「ベルト速度変動」と記す)を事前に計測し、これに対して変調されたパルスレートで駆動モータ制御信号を生成し、これを元にモータを駆動して駆動ローラを介して転写ベルトを駆動することによって、最終的な転写ベルトの速度Vbを変動のないものとする画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2(特開2006−106642の「ベルト駆動制御装置、ベルト装置及び画像形成装置」)には、モータから出力された駆動入力信号を変換部で従動ローラの回転角速度として変換し、比較器で駆動出力信号と変換部で変換された駆動入力信号とを比較し、ベルト1周期のベルトの厚み変動に起因した変動成分を得て、次に周期変動サンプル部でベルト1周期のベルトの厚み変動に起因した変動成分をメモリに記憶して、メモリに記憶されたベルト1周期分の変動成分から変動振幅及び位相検出部において、ベルト周期成分の振幅及び位相を検出するベルト駆動制御装置が開示されている。
上記特許文献1では、ベルト速度変動データは制御周期毎のデータを必要とするため、制御周期を短周期で行う場合は大容量のメモリが必要となり、また制御周期を長周期にするとフィードバック制御自体が十分な効果が得られなくなる問題がある。これは例えばベルト周長が815mmで、ベルト駆動速度が125mm/s、制御周期が1msであった場合には、以下のようにベルト1周あたり6520回の制御が実行される。
815mm /(125mms×1ms) = 6520回
また、制御の精度を上げるべく1制御当たりのベルト厚みのデータサイズを16bit表現しようとすると、以下のように100kbit以上のメモリが必要となる。
6520回 × 16bit = 104,320bit
そのため上記制御を実機で行う場合には、新たにベルトの厚み変動の記憶用メモリを不揮発性メモリとして用意する必要があり、仮に圧縮データとして記憶し、電源オン時に揮発性メモリに伸張したとしても、大容量のメモリが必要となる。そのため、通常のワークエリアとして使用しているメモリのほかに別途メモリが必要となり、大幅なコストアップとなって現実的でない。
さらにベルトの厚み変動データとしてベルトの厚みそのものを計測する必要があり、そのための手段としてレーザ変位計で厚みを計測している。また計測したデータは、製品出荷時もしくはサービス対応時に操作パネル等の入力手段から入力するとしている。しかしながら数μmのベルトの厚み変動を計測するには、高精度の計測手段が必要となるとともに、計測結果のデータ管理及びデータ量が多いため、入力ミスが発生する恐れがある。
一方、上記特許文献2では、上記特許文献1の課題を解消するために、ベルトの周方向の周期的な厚み変動に対応した周波数を有する回転角変位又は回転角速度のベルト交流成分の振幅及び位相を抽出中であっても、画像形成を行うことができるベルト駆動制御装置、ベルト装置及び画像形成装置が提供されている。
これを実現するために、特許文献2では、従動ローラ軸の回転検出結果から駆動ローラ軸の回転検出結果を減算することで、ベルトの周方向の周期的な厚み変動に対応した周波数を有する回転角変位又は回転角速度のベルト交流成分を求め、交流成分から振幅と位相を抽出し、駆動ローラの回転を制御する。
詳しくは、ベルトの仮想ホームポジションを検出する1期間をベルト1周期分の厚み変動に起因した周期変動成分として検出してメモリに記憶し、記憶された変動成分から基本波及び高調波の振幅と位相を検出して、従動支持回転体検出手段で検出された回転角変位又は回転角速度をベルトの厚み変動に対応した回転角変位又は回転角速度のベルト交流成分としている。但し、この振幅と位相を検出するための変動値のゼロクロス、又はピーク値から既定周期の変動成分の振幅と位相を検出する手法や直交検波による既定周期成分の検出手法は、いずれも演算に伴う反映時間の遅延が発生するため、検出された振幅及び位相はこの遅延に伴って本来反映すべきベルトの位置に対してずれてしまうことになる。つまり、演算された振幅及び位相は、本来反映すべきベルトの位置とは異なる位置にて補正されてしまうといった課題が残る。
そこで本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像形成中に駆動支持回転体の回転制御を行う場合であっても、補正反映タイミングのずれを解消するベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、又は画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明を適用したベルト駆動装置は、回転駆動力の伝達によりベルトを回転させる駆動支持回転体の回転を検出する駆動支持回転体検出手段からの検出結果値と、前記ベルトの回転に従って回転する従動支持回転体の回転を検出する従動支持回転体検出手段からの検出結果値と、に基づき、前記従動支持回転体におけるベルトの厚み変動に対応させて前記駆動支持回転体の回転を制御するベルト駆動制御装置であって、前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値をサンプリングしてサンプリングデータを得るサンプリングデータ取得手段と、所定の補正値を記憶する補正値記憶手段と、前記サンプリングデータに基づき、前記駆動支持回転体の回転を補正する補正値を前記ベルトの周回分毎に生成する補正値生成手段と、前記補正値記憶手段に記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いる補正値読出制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明を適用したベルト駆動制御装置において、前記補正値記憶手段は、所定の補正量をそれぞれ記憶する第1及び第2の補正値記憶手段を備えるとともに、前記補正値生成手段によってい生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて前記第1及び第2の補正値記憶手段に交互に記憶させる補正値記憶制御手段を備え、前記補正値読出制御手段は、前記第1及び第2の補正値記憶手段にそれぞれ記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いてもよい。
本発明によれば、ベルトの厚み変動によって発生する速度変動に対し、画像形成中に駆動支持回転体の回転制御を行う場合であっても、補正値記憶手段に記憶された補正値をベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、補正値の反映をベルトの周回分正確に待つことができる。これにより、補正反映タイミングのずれを解消することが可能となる。
画像形成装置の外観図である。 中間転写ベルト10の斜視模式図である。 ベルト搬送系の一構成を示す図である。 ベルト位置とベルト速度の関係を示す図である。 転写駆動モータ17の制御系及び制御対象のハードウェアブロック構成図で ベルトの厚み変動に対する第1の実施形態に係る駆動制御装置のブロック図である。 ベルト厚み変動補正制御の全体タイミングを示す図である。 ベルトの厚み変動に対する第2の実施形態に係る駆動制御装置のブロック図である。 ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つのメモリ構成図である。 補正値演算部813に設けられた2つのメモリ構成図である。 ベルトの厚み変動補正制御の全体タイミング(ベルト1周回分遅れ)を示す図である。 ベルトの厚み変動補正制御の全体タイミング(補正値記憶までの時間分:t 遅れ)を示す図である。 補正値記憶までの時間分:t に相当するアドレスを移動して補正値用領域から読出す図である。 ベルトの厚み変動に対する第3の実施形態に係る駆動制御装置のブロック図である(1つのメモリでベルト2周回分記憶する場合)。 ダウンサンプリング用のメモリにおけるベルト2周回分の領域を示す図である。 補正値領域用のメモリにおけるベルト2周回分の領域を示す図である。 ベルト厚みとベルト駆動実効半径の関係を示す図である。 ベルト駆動搬送系のモデル図である。 駆動ローラ15におけるベルト1周にわたるベルトの厚み変動とベルト搬送速度変動の概念図である。 従動ローラ14又は16におけるベルト1周にわたるベルトの厚み変動とベルト搬送速度変動の概念図である。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
ここで、電子写真方式によるタンデム式画像形成装置の一例について、図1を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用する画像形成装置としてのタンデム式デジタルカラー複写機(以下、「デジタルカラー複写機本体100」と記す)の一例を示す概略構成図である。
図1において、符号100はデジタルカラー複写機本体であり、符号150はそれを載せる給紙テーブルであり、符号200はデジタルカラー複写機本体100上に取り付けるスキャナであり、符号250はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF : Auto Document Feeder)である。このデジタルカラー複写機は、タンデム式で中間転写(間接転写)方式を採用する電子写真複写機である。
デジタルカラー複写機本体100には、その内部に、像担持体としての中間転写体であるベルトからなる中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3つの支持回転体としての駆動ローラ15、第1従動ローラ14,第2従動ローラ16に掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。これら3つの駆動ローラ及び従動ローラのうち、第2従動ローラ16の図中左側には画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置19が設けられている。
また、駆動ローラ15と第1従動ローラ14との間に張り渡したベルト部分には、そのベルト移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成部18がタンデム方式によって配置されたタンデム式画像形成部20が設置されており、この上方には、潜像形成手段としての露光装置21が設けられている。
一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム式画像形成部20の反対側には、第2の転写手段としての2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22においては、2つのローラ23間に記録材搬送部材としてのベルトである2次転写ベルト24が掛け渡されている。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を介して第2従動ローラ16に押し当てられるように設けられている。この2次転写装置22により、中間転写ベルト10上の画像を記録材である転写紙に転写する。
また、この2次転写装置22の図中左方には、転写紙上に転写された画像を定着する定着装置25が設けられている。この定着装置25は、ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられた構成となっている。上記2次転写装置22には、画像転写後の転写紙をこの定着装置25へと搬送する転写紙搬送機能も備わっているが、2次転写装置22として転写ローラや非接触型のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、この転写紙搬送機能を併せて持たせることが難しくなる。また、本実施形態では、このような2次転写装置22及び定着装置25の下に、上記タンデム式画像形成部20と平行に、転写紙の両面に画像を記録すべく転写紙を反転する転写紙反転装置28も設けられている。
上記デジタルカラー複写機を用いてコピー動作を行うときは、原稿自動搬送装置250の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置250を開いてスキャナ200のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置250を閉じて押さえる。その後、デジタルカラー複写機の操作パネル等に備えつけられた不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置250に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動する。他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ200を駆動する。次いで、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読取る。
この原稿読取り動作に並行して、図2に記載の駆動源である駆動モータ17で駆動ローラ15を回転駆動させる。これにより、中間転写ベルト10が図中時計回り方向に回転移動するとともに、この回転移動に伴って残りの第1従動ローラ14,及び第2従動ローラ16が連れ回り回転する。これとあわせて個々の画像形成部18において潜像担持体としての感光体ドラム40Y,40M,40C,40Kを回転させ、各感光体ドラム上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色別情報を用いてそれぞれ露光現像して、顕像化された単色のトナー画像を形成する。そして、各感光体ドラム40Y,40M,40C,40K上のトナー画像を中間転写ベルト10上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
このような画像形成に並行して、給紙テーブル150の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写紙を繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に転写紙を送り込み、2次転写装置22で転写して転写紙上にカラー画像を転写する。
画像転写後の転写紙は、2次転写ベルト24で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切替爪55で切替えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切替爪55で切替えて転写紙反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
なお、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置19で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム式画像形成部20による再度の画像形成に備える。ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙の紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
このタンデム式デジタルカラー複写機を用いて、ブラックのモノクロコピーをとることもできる。その場合には、図示しない手段により、中間転写ベルト10を感光体ドラム40Y,40M,40Cから離れるようにする。これらの感光体ドラム40Y,40M,40Cの駆動を一時的に止めておき、ブラック用の感光体ドラム40Kのみを中間転写ベルト10に接触させて画像の形成と転写を行う。
つぎに、本実施形態の特徴部分である、中間転写ベルト10の駆動制御について説明する。
本実施形態のタンデム式デジタルカラー複写機では、中間転写ベルト10を一定速度で移動させる必要がある。しかし実際には、ベルトの厚みのばらつきにより、ベルト移動速度に変動が生じる。中間転写ベルト10のベルト移動速度が変動すると、実際のベルト移動位置が目標とするベルト移動位置からずれてしまい、感光体ドラム40Y,40M,40C,40K上の各トナー画像の先端位置が中間転写ベルト10上でずれて、色ずれが発生する。
色ずれに関しては、ベルト移動速度が相対的に速い時に中間転写ベルト10上に転写されたトナー画像部分は、本来の形状よりもベルト周回方向に引き延ばされた形状となり、逆に、ベルト移動速度が相対的に遅い時に中間転写ベルト10上に転写されたトナー画像部分は、本来の形状よりもベルト周回方向に縮小された形状となる。この場合、最終的に転写紙上に形成された画像には、そのベルト周回方向に対応する方向に周期的な画像濃度の変化(一般的にはバンディングと呼ばれる現象)が現れる。
そこで、以下、中間転写ベルト10を高い精度で一定速度に維持する構成及び動作について説明する。なお、以下の説明は、中間転写ベルト10に限られるものではなく、広く駆動制御がなされるベルトについても同様である。
図2に中間転写ベルト10の主要部品の構成図を示す。駆動ローラ15は転写駆動モータ17の駆動ギア18と接続していて、転写駆動モータ17を回転駆動することで転写駆動モータ17の駆動速度に比例して回転される。駆動ローラ15が回転することによって中間転写ベルト10が駆動され、中間転写ベルト10が駆動されることによって第1従動ローラ14が回転する。本実施形態では第1従動ローラ14の軸上に図示しないエンコーダ(例えばロータリエンコーダ等)を配置していて、第1従動ローラ14の回転速度をエンコーダで検出し、検出された値を以下詳細に示す演算を行うことによって転写駆動モータ17の速度制御を行っている。
本実施形態では、駆動ローラ15の目標回転速度を予め設定し、当該目標回転速度に対し実際のエンコーダの回転検出速度が同一となるようにPLL制御を行っているが、このPLL制御を行うにあたり、検出速度変動に対する制御の追従性を向上させるために、制御ゲインをかけている。このような制御を行うことで、中間転写ベルト10の速度変動を最小限とし、色ずれの発生を抑制している。但し、エンコーダを用いたPLL制御では、前述したように制御ゲインをかけて、転写駆動モータ17の駆動速度を制御するため、ベルトの厚み変動によって検出誤差が発生すると、誤差を増幅して転写駆動モータ17を駆動してしまう現象が発生する。そのためベルト厚みの変動によって中間転写ベルト10の速度変動が発生し、色ずれが発生する。
上記現象の詳細を、図3を用いて説明する。
数式(1)より、図2に記載の転写駆動モータ17を一定速度で駆動したときに、中間転写ベルト10が理想的に速度変動なく搬送されていても、中間転写ベルト10の厚い部分が第1従動ローラ14に巻き付いていると、中間転写ベルト10の従動実効半径が増加して、一定時間あたりの従動ローラの回転角速度は低下する。これは、ベルト搬送速度の低下として検出される。一方、中間転写ベルト10の薄い部分が第1従動ローラ14に巻き付いていると、中間転写ベルト10の従動実効半径が減少して、一定時間あたりの従動ローラの回転角速度は上昇する。これは、ベルト搬送速度の上昇として検出される。より詳細には、前出の図15で説明した原理と同様である。
以下の説明では、駆動ローラ15の回転角速度を変動させて、中間転写ベルト10の速
度を一定とした場合について図4を用いて説明する。図4に関して、
Aは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合のベルト搬送速度、
Bは、ベルト速度が一定と仮定した場合の駆動ローラ15における回転角速度(波形Aと
πだけ位相がずれた波形)、
Cは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合の第1従動ローラ14の回転
角速度、
B’は、中間転写ベルト10を一定の搬送速度で回転させたときの第1従動ローラ14の
回転角速度、
Ejは、第1従動ローラ14におけるベルトの実効厚み変動、
Edは、駆動ローラ15におけるベルトの実効厚み変動、
である。
図4からわかるように、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転した場合の第1従動
ローラ14の回転角速度である波形Cは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転した
場合のベルト搬送速度の波形Aと、中間転写ベルト10を一定の搬送速度で回転したとき
の第1従動ローラ14の回転角速度の波形B’とを重畳したものである。
またベルト速度が一定と仮定した場合の駆動ローラ15における回転角速度Bは、波形Aとπだけ位相がずれた波形となる。このときの第1従動ローラ14における回転角速度は、図4に示す波形B’となり、駆動ローラ15における回転角速度(波形Aとπずれた波形)と第1従動ローラ14における回転角速度(波形B’)との差分は、波形C(駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合の第1従動ローラ14の回転角速度)となる。
上記説明では、ベルト速度が一定と仮定した場合について説明したが、駆動ローラ15
における回転角速度から第1従動ローラ14における回転角速度を差し引けば、波形C(
駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合の第1従動ローラ14の回転角速度
)が得られる。つまり、駆動ローラ軸の回転角速度が変動していても、従動ローラ軸の回
転角速度から駆動ローラ軸の回転角速度を差し引くことによって、駆動ローラ軸を一定に
回転させた時と同様に中間転写ベルト10のベルトの厚み変動に起因した変動成分を得る
ことができる。ここで、回転角速度の変動を、以降回転角変位と呼ぶ。
上記のように従動ローラ軸の回転角変位及び駆動ローラ軸の回転角変位を計測したデータから、ベルトの厚み変動による第1従動ローラ14の回転角変位を算出する。そして、この算出データから、ベルトが一定搬送速度となる従動ローラの制御目標値を設定し、この目標値と従動ローラ側に設けられたエンコーダの出力値と比較して駆動制御する。
これはμm単位の実際の中間転写ベルト10の厚みを計測してそれを制御パラメータとするのではなく、ベルト厚みの影響でエンコーダに発生するrad(ラジアン)単位の検出回転角速度の誤差を制御パラメータとしている。前記のように駆動ローラ15とエンコーダの出力結果から制御パラメータを生成するので、実機でも制御パラメータを生成することが可能であり、ベルト厚みを計測するための計測装置を必要とせず、非常に安価な構成で実現することが可能となる。
なお実際のエンコーダの出力結果には、ベルト厚みによる検出回転角速度の誤差だけではなく、駆動ローラ15及びその他の構成要素の変動・回転偏芯成分が重畳して出力される。そのためその中から第1従動ローラ14の影響成分のみを抽出する処理が行われ、抽出した結果を検出回転角速度の誤差の制御パラメータとしている。
従動ローラ側に設けられるエンコーダについては、図3に示すように、上記第1従動ローラ14だけでなく、第2従動ローラ16に対して設置しても良い。あるいは、中間転写ベルト10を掛け渡すローラのうち、駆動ローラ15以外のローラであれば、どのローラにエンコーダを設置してもよい。
図5は、本実施形態における転写駆動モータ17の制御系及び制御対象のハードウェア構成を示すブロック図である。この制御系は、エンコーダ500からのエンコーダパルスの出力信号に基づいて転写駆動モータ17の駆動パルスをデジタル制御する制御系である。この制御系は、CPU501、RAM502、ROM503、I/O制御部504、転写駆動モータI/F部506、ドライバ507、検出I/O部508から構成されている。
上記CPU501は外部装置510から入力される画像データの受信及び制御コマンド
の送受信制御をはじめ、本デジタルカラー複写機本体100全体の制御を行っている。
またワーク用として用いるRAM501及びプログラムを記憶するROM503、I/
O制御部504は、バス509を介して相互に接続され、CPU501からの指示により
データのリード/ライト処理及び各負荷505を駆動するモータ、クラッチ、ソレノイド
、センサなど各種の動作を実行する。
転写駆動モータI/F506は、CPU501からの駆動指令により、ドライバ507
に対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じ
てドライバ507によりPLL制御が行われ、転写駆動モータ17が回転駆動される。
エンコーダ500からのエンコーダパルス出力及び転写駆動モータ17からの周波数発電信号(Frequency Generator : FG、以下「FGパルス」と記す。)は、検出I/O部508に入力される。検出I/O部508は、エンコーダ500からのエンコーダパルス及び転写駆動モータ17からのモータFGパルスの各出力パルスを処理してデジタル数値に変換する。またこの検出I/O部508では、出力パルスを計数するカウンタを備えている。そして、このカウンタのカウントした数値は、バス509を介してCPU501に送られる。
上記転写駆動モータI/F506は、上記CPU501から送られてきた駆動周波数の指令信号に基づいて、パルス状の制御信号を生成する。上記ドライバ507は、PLL制御用IC及びパワー半導体素子(例えばトランジスタ)等で構成されている。このドライバ507は、上記転写駆動モータI/F506から出力されたパルス状の制御信号と第1従動ローラ14の近傍に配置されたエンコーダ500からのエンコーダパルスに基づいて、第1従動ローラ14の回転角速度が制御信号と速度及び位相が同一となるようにPLL制御が行われる。さらにPLL制御によって生成されたパルス周波数に応じて転写駆動モータ17に位相信号を印加する。この結果、第1従動ローラ14は、CPU501から出力される所定の駆動周波数で駆動制御される。これにより、エンコーダ500を構成する不図示のディスクの回転角速度が目標回転角速度に従うように追従制御され、第1従動ローラ14が所定の回転角速度で等角速度回転する。前出の不図示のディスク回転角速度は、エンコーダ500と検出I/O部508により検出後CPU501に取り込まれ、以降
、制御が繰り返される。
また、RAM502はROM503に記憶されているプログラムを実行する際のワーク
エリアとして使用される機能の他に、前述したようにエンコーダ500からのエンコーダ
パルスと転写駆動モータ17からのモータFGパルスの差分値からノイズ成分を除去する
ためのローパスフィルタ用のデータ記憶エリア、及び間引いたデータを記憶するエリア、
さらには補正値を記憶するエリアとして使用される。このRAM502は揮発性メモリの
ため、振幅・位相値など次のベルト駆動で使用するパラメータに関しては、図示しないE
EPROM(Electrically Erasable Programmable
Read Only Memory)などの不揮発性メモリに記憶しておき、電源オン時
もしくは転写駆動モータ17の駆動時にsin関数もしくは近似式を用いて、ベルト一周期
分のデータをRAM502上に展開する。
実際のベルトの厚み変動は、その製造工程に左右される要素が大きいが、ほとんどの場
合正弦波状となっていて、特にベルト1周分全ての検出回転角速度の誤差データを持って
おく必要もなく、計測時に基準位置からの位相と振幅を算出し、このデータからベルト厚
みによる検出回転角速度の誤差データを算出しても十分同等のデータとして扱えることが
わかっている。そのため、制御周期毎の誤差データを不揮発性メモリに記憶しておく必要
がなく、上記振幅・位相のパラメータのみで誤差データを生成するため、揮発性メモリの
みのエリアだけ用意すれば制御可能となる。なお、誤差データの生成に関しても、電源オ
ン時もしくは転写駆動モータ17の駆動時に生成される。
図6は、本発明の実施形態に係るベルト駆動制御装置600のブロック図である。
図6において、転写駆動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度は、図6に示すベルト駆動制御装置600に入力される。なお、本実施形態での転写駆動モータ17として、DCブラシレスモータを使用しており、転写駆動モータ17の回転角速度は、モータにおけるロータの回転速度を検出しているFGパルスを用いているが、FGパルスには限らず転写駆動モータ17の軸上に取り付けられたエンコーダからのエンコーダパルスなどを使用しても良い。
このベルト駆動制御装置600は、転写駆動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度のパルス数をパルスカウンタ603a、603bにてそれぞれカウントするパルスカウント部603(パルスカウンタ)、転写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値をエンコーダ500からのエンコーダパルスのカウント値に換算する定数604、各々のパルスカウント値の差を算出する減算部605、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ606、ローパスフィルタからの減算結果を、ダウンサンプリング処理し、ベルト1周分のダウンサンプリング結果をメモリ607aに記憶するダウンサンプリング処理部607(ダウンサンプリング)、パルスカウント部603からダウンサンプリング処理部607までを一単位とするサンプリングデータ取得部602、ベルト1周回分のダウンサンプリング結果から、ベルトの厚み変動成分を抽出する振幅・位相値演算部608、振幅・位相値に補正計数を与える補正計数演算部609、演算された振幅・位相値を補正値としてベルトの周回分に対応してメモリ611aに記憶するために制御する補正値記憶制御部610、算出された振幅・位相値から補正値を算出してテーブル展開する補正値演算部611、補正値演算により記憶された補正値を、ベルトの周回分に応じてメモリ611aから読出す制御を行う補正値読出制御部612、補正値演算部611から読出された補正値に参照パルスを与える参照パルス供給部613、参照パルスの付加に基づいて転写駆動モータ17に与えるパルス信号を生成するパルス生成部614(パルス発生器)、4msのタイマ615、中間転写ベルト10の周回に伴う相対的な位置を検出するために用いられるベルト位置カウンタ616、タイマ615とベルト位置カウンタ616を一単位とするカウント生成部601から構成されている。
CPU501は、カウント生成部601に対してタイマ615及びベルト位置カウンタ
616を制御するための所定の設定を行う。
また、サンプリングデータ取得部602において、パルスカウント部603は、転写駆
動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度のパルス数をそれぞれカ
ウントする処理を行う。パルスのカウントはハードウェア的にパルスのエッジを検出し、
エッジの入力回数を計測する。このとき転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエ
ンコーダ500からのエンコーダパルスの分解能が異なるため、分解能を合わせるための
定数604(K1)を乗算する。その後各々のカウント結果から差分値の算出を行う。本実
施形態ではベルト駆動制御装置600の内部で4msのタイマ615を有しており、4m
sタイマのタイミングで各パルスカウンタ値を参照している。差分した結果は、4ms周
期でローパスフィルタ部606のメモリに差分値として記憶される。
ここで、図6及び図12に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの
位置が、図1〜図3に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの位置と
で異なった構成となっているが、いずれもデジタルカラー複写機におけるメカレイアウト
等の条件によって配置されたタンデム式画像形成部の一例を示すものであり、本実施形態
の構成、ならびに作用に影響するものではない。
なお、差分値を算出するタイミングは本実施形態では4msとしているが、高速サンプ
リングが可能であれば、量子誤差が少なくなるため、これに限ったものではない。これは
、転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパ
ルスの各分解能とベルト回転速度から決定されるパルスの発生周期と、内部メモリの確保
可能な容量で決定される。
前出の転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコー
ダパルスの各々の出力には、ローラ回転周期変動、駆動ギア周期変動、ベルトの厚み変動
によるベルト周期変動成分が含まれているため、ローパスフィルタ部606では、4ms
毎にサンプリングした差分値から移動平均処理によりベルト厚み以外の周期変動成分の除
去を行う。本実施形態ではベルト周期成分に比較的近い駆動ローラ15の周期変動成分を
除去するために、駆動ローラ15の2周分の差分値を記憶可能なメモリ(不図示)を用意
して移動平均処理を行っている。これは後述する振幅・位相値を算出する際に、ベルトの
周期変動に近い変動成分が重畳していると演算誤差が発生するため、事前に除去する処理
を行っているものである。
移動平均処理後のデータは、中間転写ベルト10の1周分のデータを、40msタイマ
617によって4msの10倍の40ms毎にダウンサンプリングして、ダウンサンプリ
ング処理部607に設けられたメモリ607aに一次記憶する。
データのサンプリング周期に関して、移動平均処理では量子化誤差を少なくするため4
msでの比較的早い周期でのサンプリングを行ったが、振幅・位相値演算部610ではベ
ルト1周回分の振幅・位相値の算出を行う用途のため、他の変動成分が重畳していないデ
ータであればそれほど多くのデータ数は必要ない。そのため本実施形態では移動平均処理
したデータをさらに40ms周期で間引いてメモリに記憶する処理を行っている。
振幅・位相値演算部608では、位相値を算出するために中間転写ベルト10の基準と
なる位置管理が必要となる。そのためベルト上に基準マークを取り付け、センサで基準位
置を検出しながらデータをサンプリングすることで基準位置の管理が可能となるが、本実
施形態では4msタイマでパルスカウント値を参照して、差分値の演算を開始したタイミ
ングを仮想の基準位置(以下「ベルト仮想ホームポジション」と記す)とし、以降は4m
sのカウント量でベルトの周回分と基準位置を認識する処理を行っている。この基準位置
で、ダウンサンプリング処理部608に設けられたメモリ608aからのデータ書込み、読出しのタイミングを制御している。
上記ベルト仮想ホームポジションについては、図3に示すようにベルト1周に対する位相差τを2πとすると、駆動ローラ15の累積回転角や従動ローラ14の近傍に設置された不図示のロータリエンコーダの累積回転角、図6に示すタイマ617からのベルト回転周期を計算する4ms周期のクロックを基に発生する信号からベルトの一周期を求めた結果を用いている。
ダウンサンプリング処理部607のメモリにベルト1周分のデータが記憶されたあと、前述したように振幅・位相値演算部608で、基準位置での位相値と最大振幅値の演算が行われる。振幅・位相値演算は、ベルトの周期変動成分の高次成分まで演算することが可能であり、本実施形態では1次成分〜3次成分までの値の算出を行っている。
演算方法は直交検波処理で行う。直交検波処理の基本概念を以下に示す。一般的に時間領域で周期的に変化する波形は、波形の周期をTとおくと、数式(2a)、(2b)
基本周波数 f0 = 1/T …(2a)
基本角周波数 ω0 = 2πf0 …(2b)
となり、離散データはフーリエ級数として次の数式(3)のように表すことができる。
Figure 2010009006
ここで、以下の数式(4a)〜(4c)で各成分を求めることができる。
Figure 2010009006
a0は直流成分、anとbnは角周波数がnω0のcos波とsin波の振幅であり、以下の数式(5a)〜(5c)を得ることができる。
Figure 2010009006
上記式において、rn、φnは、各々第n次高調波の振幅及び位相を示している。
振幅及び位相値を算出する場合は、まず数式(4a)〜(4c)を用いてメモリに記憶されたダウンサンプリング処理後の離散データに対して、計測時のベルト1周の周波数fと各離散データのデータサンプリング時間tからsinとcosの演算を行い、その累積値からanとbnを算出し、数式(5a)〜(5c)を用いてrnとφnの算出を行う。また上記演算結果には駆動ローラの誤検出分と従動ローラの誤検出分が重畳されている。そのため最終的に転写ユニットのメカレイアウトによって一意に決定される変換係数を用いて振幅値の補正を行い、従動ローラの誤検出分への換算を行う。
つぎに、従動ローラで誤検出される成分の1〜3次成分までの振幅・位相値を演算後、sin関数を用いて各成分の合成波を算出し、補正値演算部613でベルト1周分の補正テーブルの演算を行う。そして、ダウンサンプリング処理部607と同様に、補正値演算部611のメモリ611aに対してベルトの周回分に応じて書込み、読出しを選択しながら演算を行う。
この書込み、読出しの選択方法に関しては、補正値演算部611で補正テーブルを演算後、パルス生成部614で転写駆動モータ17に出力するパルス信号の生成を行う。パルス信号の生成は、補正値演算部611に設けられたメモリ611aから、ベルトの周回分に応じて値を読出す。補正値演算部611で演算された値は、4ms周期での転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコーダパルスの差分値であることから、この値を周波数に換算して本来の基準周波数に加算することで駆動モータに与える周波数を決定し、当該周波数から周期パルス信号を生成することで駆動モータに与えるパルス信号の生成を行っている。
以上の動作を中間転写ベルト10の周回ごとに繰り返すことで、転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコーダパルスの各出力からベルトの厚み変動による従動ローラの誤検出分を抽出し、誤検出分を制御目標周波数とすることで結果的にDCモータのPLL制御が連動して動作し、中間転写ベルト10を等速に動作させることが可能となる。
次に、本発明の第1の実施形態として、ベルト駆動制御装置600を用いたベルト駆動制御方法について説明する。
まず、図6に示すように、デジタルカラー複写機本体100内のベルト駆動制御装置600に設けられたCPU501より転写駆動モータ17への駆動要求があると、転写駆動モータ17が駆動を開始して中間転写ベルト10を回転させる。CPU501は、中間転写ベルト10の回転が安定するまでの所定期間待機した後に、図6に示すパルスカウント部603にて転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパルスのそれぞれのカウントを開始し、それらのカウント結果に対して減算部605で減算することによりベルトの厚み変動が生成される。なお、CPU501は、補正値記憶制御部610、補正値読出制御部612をそれぞれ制御し、中間転写ベルト10の周回分及びタイマカウント値に応じたそれぞれのメモリに対するデータの記憶、読出しを行う。
ここでは、各メモリへの記憶及び読出しのタイミング動作の説明の簡略化のために、ベ
ルトの厚み変動に関して余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
図7に示すように、ダウンサンプリング処理部607のダウンサンプリング領域と補正値演算部611の補正値領域にそれぞれ用意するメモリの記憶及び読出しのタイミング動作に関し、タイマカウント値n(以下、「タイマカウント値」と記す(nは0を含む正の整数))はタイマ617の4ms周期のカウント値を示し、中間転写ベルト10の1周回につき本実施形態では2020カウントを行うものとする。また、ベルト周回分を表す一例としてのベルト周回数m(以下、「ベルト周回数」と記す(mは0を含む正の整数))は、中間転写ベルト10の周回数を示し、タイマカウント値が2020カウントする毎に1カウントする。このベルト周回数の値に応じて、偶数周回であるか奇数周回であるかの認識を行っているが、本実施形態による転写駆動モータ17が駆動され中間転写ベルト10の周回が開始される時点は、ベルト周回数が1の奇数周回目からと定義する。つまり、本実施形態では、ベルト周回数が奇数のとき、中間転写ベルト10の奇数周回目であることを表し、ベルト周回数が偶数のとき、中間転写ベルト10の偶数周回目であることを表す。
ステップS1において、補正値記憶制御部610は、転写ベルト駆動要求を受け付けた直後の中間転写ベルト10の駆動前に、補正値演算部613のメモリ613aに対して、操作部620より設定された不揮発性メモリ等で構成された外部メモリ621内の設定値(以下、「SP値」と記す)を読み出して、補正値演算部611の補正値領域に相当するメモリ613aに記憶する。これは、中間転写ベルト10の1周回目では補正値の演算結果が未取得であるため、予め記憶されたSP値などから補正値を読出して反映する必要があるためである。
ステップS2において、CPU501は、転写駆動モータ17を駆動して中間転写ベル
ト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジショ
ン(図7に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)とする。
ステップS3において、補正値読出制御部612は、中間転写ベルト10の1周回目に補正値演算部611のメモリ613aから中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順次読出し、その後、パルス生成部614は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する。また、これと並行して、CPU501はエンコーダ500からのエンコーダパルス及び転写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値と差分値の算出及び移動平均処理に関して、ベルト駆動制御装置600内のソフトウェアを制御して行う。このとき、、ダウンサンプリング処理部607は、ダウンサンプリング処理部607内のダウンサンプリング領域に相当するメモリ607aに対して、ダウンサンプリングデータとしての、40ms周期で間引かれたサンプリングデータを順次記憶する。
タイマカウント値が2020カウントに達し、次のカウントの2021カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が2周回目となりステップS4に移行したときに、ダウンサンプリング領域に相当するメモリ607aからサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部608は、中間転写ベルト10の1周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部610は、次の記憶先となる補正値演算部613に設けられた補正値領域に相当するメモリ613aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
なお、本実施形態では、補正値領域に相当する補正値演算部611のメモリ611aから40ms周期で順次読出される補正値に対する各アドレスの、ベルト仮想ホームポジションに相当する値を0としている。
タイマカウント値が4040カウントに達し、次のカウントの4041カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が3周回目となりステップS5に移行したときに、ダウンサンプリング処理部607は、ダウンサンプリング処理部607内のダウンサンプリング領域に相当するメモリ607aに対して、ダウンサンプリングデータとしての、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
ステップS6において、補正値読出制御部612は、補正値演算部611に設けられた補正値領域に相当するメモリ613aから中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順次読出し、その後、パルス生成部614は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する。
ステップS7において、振幅・位相値演算部608は、ダウンサンプリング領域に相当するメモリ607aからサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部608は、中間転写ベルト10の3周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部610は、補正値演算部611に設けられた補正値領域に相当するメモリ613aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS8において、補正値読出制御部612は、中間転写ベルト10の停止に伴い補正値領域に相当するメモリ613aから中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順次読出し、その後CPU501は、図6に示す操作部620に接続された外部メモリ621(不揮発性メモリ)に得られた補正値をSP値として記憶して、次に転写駆動モータ17が駆動された時の反映データとして使用する。
以上の動作を繰り返し行うことで、CPU501の制御により、補正値記憶制御部610、補正値読出制御部612のそれぞれが動作し、ダウンサンプリング処理部607と補正値演算部611に各々設けられた、ベルト1周回分のデータを記憶できる最大のアドレス値N−1をもつメモリ(Nは0を含む任意の正の整数)が中間転写ベルト10の周回分に応じて読出しと書出しとが交互に選択され、実行される。これによって、サンプリングしたデータに応じた補正値が反映されるタイミングが、ベルト仮想ホームポジションから2周回後となるような処理となり、転写駆動モータ17が停止するまで実行される。
ここで、Nの値は、以下の式で求められる。
N=(中間転写ベルト10の1周回に要する時間:T)/(メモリのアクセス周期:C)
例えば、Tが実際の画像形成装置において8秒程度であるとし、Cを40msとすれば、
N=8/0.04=200
となる。
このように、補正値領域に相当するメモリ611aに順次記憶された
補正値を40ms周期で順次読出す処理を繰り返
し、補正値の反映タイミングを中間転写ベルト10のちょうど1周回分遅らせることで、
ベルトの特定位置での厚みに応じた補正値が反映される構成となり、ベルト駆動制御にお
ける反映タイミング(位置)のずれが生じない。
ダウンサンプリング処理部607に設けられたメモリ607aと、補正値演算部613に設けられたメモリ611aへの記憶及び読出し動作の切替手段として、補正値記憶制御
部612、補正値読出制御部614がそれぞれ制御することを上述したが、その制御方法
としては、例えば上記のように各々設けられたメモリ607a、及びメモリ611aがDRAMで構成されているものであれば、CPU501によって各メモリに接続されたチップイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。あるいは、読出し制御時では、アウトプットイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。ここで、使用するメモリはDRAMに限らず、SRAMやSDRAMなどでも構わない。
なお、補正値を演算する場合、中間転写ベルト10のベルトの厚み変動が発生せずに、
ベルトの前周回でダウンサンプリングした値と全く同じ値をサンプリングした場合にあっ
ても、上記実施形態による一連の演算処理を施すものとしてもよいし、一方でその場合の
演算をキャンセルするような処理を設けても良い。
さらに、前回の中間転写ベルト10の回転終了時にベルト駆動制御装置600内に設け
られた不図示の不揮発性メモリに記憶された最新の振幅・位相値を用いた補正値として、
補正値記憶制御部610で選択された第1の補正値領域に相当する中間転写ベルト10のメモリ611aに、演算後のデータをそれぞれ記憶してもよい。
続いて、本発明の第2の実施形態として、第1の実施形態の補正値演算部611に対応する補正値演算部813に、メモリ611aに対応するメモリ813aの他に第2の記憶領域として偶数周回用メモリ813bを設け、メモリ813a(以下、「奇数周回用メモリ813a」)と偶数周回用メモリ613bにそれぞれ記憶された補正値をベルトの周回に応じて交互に読出すベルト駆動制御装置について説明する。
図8は、本実施形態に係るベルト駆動制御装置800のブロック図である。
なお、図8の説明において、ベルト駆動制御装置800の主要部ではない構成については、図6と符号を共通することで、詳細な説明は割愛する。
このベルト駆動制御装置800は、転写駆動モータ17の回転角速度とエンコーダ50
0の検出回転角速度のパルス数をパルスカウンタ803a、803bにてそれぞれカウン
トするパルスカウント部803(パルスカウンタ)、転写駆動モータ17からのモータF
Gパルスのカウント値をエンコーダ500からのエンコーダパルスのカウント値に換算す
る定数804、各々のパルスカウント値の差を算出する減算部805、高周波ノイズを除
去するためのローパスフィルタ806、ローパスフィルタからの減算結果を、ベルトの周
回分に対応したダウンサンプリング用の奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bのいずれかに交互に記憶させる制御を行うサンプリングデータ記憶制御部807、
ローパスフィルタ後の減算結果をダウンサンプリング処理し、ベルト1周分のダウンサン
プリング結果を奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bのそれぞれのメモ
リに一次記憶するダウンサンプリング処理部808(ダウンサンプリング)、ダウンサン
プリング結果が記憶されている奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bか
らいずれか一方のデータの読出しを制御するサンプリングデータ読出制御部609、パル
スカウント部803からサンプリングデータ読出制御部809までを一単位とするサンプ
リングデータ取得部802、ベルト1周回分のダウンサンプリング結果から、ベルトの厚
み変動成分を抽出する振幅・位相値演算部810、振幅・位相値に補正計数を与える補正
計数演算部811、演算された振幅・位相値を補正値としてベルトの周回分に対応した奇
数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bのいずれかに記憶するために制御す
る補正値記憶制御部812、算出された振幅・位相値から補正値を算出してテーブル展開
する補正値演算部813、補正値演算により記憶された補正値を、ベルトの周回分に応じ
て割り振られた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bから交互に読出す
制御を行う補正値読出制御部814、補正値演算部813から読出された補正値に参照パ
ルスを与える参照パルス供給部815、参照パルスの付加に基づいて転写駆動モータ17
に与えるパルス信号を生成するパルス生成部816(パルス発生器)、4msのタイマ817、中間転写ベルト10の周回に伴う相対的な位置を検出するために用いられるベルト
位置カウンタ818、タイマ817とベルト位置カウンタ818を一単位とするカウント
生成部801から構成されている。
CPU501は、カウント生成部801に対してタイマ817及びベルト位置カウンタ
818を制御するための所定の設定を行う。
また、サンプリングデータ取得部802において、パルスカウント部803は、転写駆
動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度のパルス数をそれぞれカ
ウントする処理を行う。パルスのカウントはハードウェア的にパルスのエッジを検出し、
エッジの入力回数を計測する。このとき転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエ
ンコーダ500からのエンコーダパルスの分解能が異なるため、分解能を合わせるための
定数804(K1)を乗算する。その後各々のカウント結果から差分値の算出を行う。本実
施形態ではベルト駆動制御装置800の内部で4msのタイマ817を有しており、4m
sタイマのタイミングで各パルスカウンタ値を参照している。差分した結果は、4ms周
期でローパスフィルタ部806のメモリに差分値として記憶される。
ここで、図8及び図14に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの
位置が、図1〜図3に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの位置と
で異なった構成となっているが、いずれもデジタルカラー複写機におけるメカレイアウト
等の条件によって配置されたタンデム式画像形成部の一例を示すものであり、本実施形態
の構成、ならびに作用に影響するものではない。
なお、差分値を算出するタイミングは本実施形態では4msとしているが、高速サンプ
リングが可能であれば、量子誤差が少なくなるため、これに限ったものではない。これは
、転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパ
ルスの各分解能とベルト回転速度から決定されるパルスの発生周期と、内部メモリの確保
可能な容量で決定される。
前出の転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコー
ダパルスの各々の出力には、ローラ回転周期変動、駆動ギア周期変動、ベルトの厚み変動
によるベルト周期変動成分が含まれているため、ローパスフィルタ部806では、4ms
毎にサンプリングした差分値から移動平均処理によりベルト厚み以外の周期変動成分の除
去を行う。本実施形態ではベルト周期成分に比較的近い駆動ローラ15の周期変動成分を
除去するために、駆動ローラ15の2周分の差分値を記憶可能なメモリ(不図示)を用意
して移動平均処理を行っている。これは後述する振幅・位相値を算出する際に、ベルトの
周期変動に近い変動成分が重畳していると演算誤差が発生するため、事前に除去する処理
を行っているものである。
移動平均処理後のデータは、中間転写ベルト10の1周分のデータを、40msタイマ
619によって4msの10倍の40ms毎にダウンサンプリングして、ダウンサンプリ
ング処理部808に設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bに
一次記憶する。本実施形態では、ダウンサンプリング処理部808において中間転写ベル
ト10の奇数周回と偶数周回の各々1周回分ずつを記憶可能なメモリを2個用意し、ベル
トの周回分に応じてそれらに対する書込み、読出し動作を交互に選択する。これらのメモ
リの構成を、図9に示す。
データのサンプリング周期に関して、移動平均処理では量子化誤差を少なくするため4
msでの比較的早い周期でのサンプリングを行ったが、振幅・位相値演算部810ではベ
ルト1周回分の振幅・位相値の算出を行う用途のため、他の変動成分が重畳していないデ
ータであればそれほど多くのデータ数は必要ない。そのため本実施形態では移動平均処理
したデータをさらに40ms周期で間引いてメモリに記憶する処理を行っている。
また、ダウンサンプリング領域に、中間転写ベルト10のそれぞれ1周回分ずつを記憶
するメモリを持たせてある。これは後述する振幅・位相値演算部810で、最大振幅値と
位相値を算出する際にソフトウェアによって演算を行う場合、演算処理に時間がかってし
まう。そのためベルト1周分のデータを取得した後に次の周回で振幅・位相値演算を行い
、この演算で得られた結果をもとに補正値を作成し、その次の周回に補正処理を行う理由
からである。この動作に関しては本実施形態で最も特徴的な動作を行う処理であり、以降
で詳細を説明する。
振幅・位相値演算部810では、位相値を算出するために中間転写ベルト10の基準と
なる位置管理が必要となる。そのためベルト上に基準マークを取り付け、センサで基準位
置を検出しながらデータをサンプリングすることで基準位置の管理が可能となるが、本実
施形態では4msタイマでパルスカウント値を参照して、差分値の演算を開始したタイミ
ングを仮想の基準位置(以下「ベルト仮想ホームポジション」と記す)とし、以降は4m
sのカウント量でベルトの周回分と基準位置を認識する処理を行っている。この基準位置
のタイミングで、ダウンサンプリング用の奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ
808bを中間転写ベルト10の周回分に応じて順次交互に選択している。
上記ベルト仮想ホームポジションについては、図3に示すようにベルト1周に対する位
相差τを2πとすると、駆動ローラ15の累積回転角や従動ローラ14の近傍に設置された不図示のロータリエンコーダの累積回転角、図8に示すタイマ817からのベルト回転周期を計算する4ms周期のクロックを基に発生する信号からベルトの一周期を求めた結果を用いている。
ダウンサンプリング処理部808のメモリにベルト1周分のデータが記憶されたあと、
前述したように振幅・位相値演算部810で、基準位置での位相値と最大振幅値の演算が
行われる。振幅・位相値演算は、ベルトの周期変動成分の高次成分まで演算することが可
能であり、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に1次成分〜3次成分までの値の算出を行っている。
つぎに、従動ローラで誤検出される成分の1〜3次成分までの振幅・位相値を演算後、
sin関数を用いて各成分の合成波を算出し、補正値演算部813でベルト1周分の補正テ
ーブルの演算を行う。なお、ダウンサンプリング処理部808と同様に、補正値演算部813でもベルトの奇数周回と偶数周回用に奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ
813bを用意し、これらのメモリに対してベルトの周回分に応じて書込み、読出しを交
互に選択しながら演算を行う。これらのメモリの構成を、図10に示す。
このメモリの選択方法に関しては、補正値演算部813で補正テーブルを演算後、パル
ス生成部816で転写駆動モータ17に出力するパルス信号の生成を行う。パルス信号の
生成は、補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ
813bから、ベルトの周回分に応じてメモリを交互に選択して値を読出す。補正値演算
部813で演算された値は、4ms周期での転写駆動モータ17からのモータFGパルス
とエンコーダ500からのエンコーダパルスの差分値であることから、この値を周波数に
換算して本来の基準周波数に加算することで駆動モータに与える周波数を決定し、当該周
波数から周期パルス信号を生成することで駆動モータに与えるパルス信号の生成を行って
いる。
以上の動作を中間転写ベルト10の周回ごとに繰り返すことで、転写駆動モータ17か
らのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコーダパルスの各出力からベルトの
厚み変動による従動ローラの誤検出分を抽出し、誤検出分を制御目標周波数とすることで
結果的にDCモータのPLL制御が連動して動作し、中間転写ベルト10を等速に動作さ
せることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態として、ベルト駆動制御装置800を用いたベルト駆動
制御方法について説明する。
まず、図8に示すように、デジタルカラー複写機本体100内のベルト駆動制御装置800に設けられたCPU501より転写駆動モータ17への駆動要求があると、転写駆動
モータ17が駆動を開始して中間転写ベルト10を回転させる。CPU501は、中間転
写ベルト10の回転が安定するまでの所定期間待機した後に、図8に示すパルスカウント
部803にて転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエ
ンコーダパルスのそれぞれのカウントを開始し、それらのカウント結果に対して減算部805で減算することによりベルトの厚み変動が生成される。なお、CPU501は、サン
プリングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制
御部812、補正値読出制御部814をそれぞれ制御し、中間転写ベルト10の周回分及
びタイマカウント値に応じたそれぞれのメモリに対するデータの記憶、読出しを行う。
次に、本実施形態の最も特徴的な動作として、ダウンサンプリング処理部808に設け
られた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b及び補正値演算部813に
設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bへの、記憶及び読出し
のタイミング動作について図11を用いて説明する。上記ダウンサンプリング処理部808に設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bは、図9に示す第1のダウンサンプリング領域、第2のダウンサンプリング領域に相当し、補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bは、図10に示す第1の補正値領域、第2の補正値領域に相当する。
なお、第1のダウンサンプリングデータ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理
部808に設けられた奇数周回用メモリ808aを用い、第2のダウンサンプリングデー
タ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808に設けられた偶数周回用メモリ
808bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として、上記補正値演算部813に設
けられた奇数周回用メモリ813aを用い、第2の補正値記憶手段として、上記補正値演
算部813に設けられた偶数周回用メモリ813bを用いるものとする。
ここでは、各メモリへの記憶及び読出しのタイミング動作の説明の簡略化のために、ベ
ルトの厚み変動に関して余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
図11に示すように、ダウンサンプリング処理部808のダウンサンプリング領域と補正値演算部613の補正値領域にそれぞれ用意するメモリの記憶及び読出しのタイミング動作に関し、タイマカウント値n(以下、「タイマカウント値」と記す(nは0を含む正の整数))はタイマ817の4ms周期のカウント値を示し、中間転写ベルト10の1周回につき本実施形態では2020カウントを行うものとする。また、ベルト周回分を表す一例としてのベルト周回数m(以下、「ベルト周回数」と記す(mは0を含む正の整数))は、中間転写ベルト10の周回数を示し、タイマカウント値が2020カウントする毎に1カウントする。このベルト周回数の値に応じて、偶数周回であるか奇数周回であるかの認識を行っているが、本実施形態による転写駆動モータ17が駆動され中間転写ベルト10の周回が開始される時点は、ベルト周回数が1の奇数周回目からと定義する。つまり、本実施形態では、ベルト周回数が奇数のとき、中間転写ベルト10の奇数周回目であることを表し、ベルト周回数が偶数のとき、中間転写ベルト10の偶数周回目であることを表す。
ステップS1において、補正値記憶制御部812は、転写ベルト駆動要求を受け付けた
直後の中間転写ベルト10の駆動前に、補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a
、偶数周回用メモリ813bに対して、操作部820より設定された不揮発性メモリ等で
構成された外部メモリ821内の設定値(以下、「SP値」と記す)を読み出して、補正
値演算部813の第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813a、第2の補正値
領域に相当する偶数周回用メモリ813bにそれぞれ記憶する。これは、中間転写ベルト
10の1周回目では補正値の演算結果が未取得であるため、予め記憶されたSP値などか
ら補正値を読出して反映する必要があるためである。
ステップS2において、CPU501は、転写駆動モータ17を駆動して中間転写ベル
ト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジショ
ン(図11に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)とする。
ステップS3において、補正値読出制御部814は、中間転写ベルト10の1周回目に
補正値演算部813の2つのメモリ領域のうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用
メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順次
読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する。
また、これと並行して、CPU501はエンコーダ500からのエンコーダパルス及び転
写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値と差分値の算出及び移動平均処理
に関して、ベルト駆動制御装置800内のソフトウェアを制御して行う。このとき、サン
プリングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808の2つのメモリの
うちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aに対して、4
0ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
タイマカウント値が2020カウントに達し、次のカウントの2021カウントで中間
転写ベルト10のベルト周回数が2周回目となりステップS4に移行した時に、サンプリ
ングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つのメ
モリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに対し
て、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
ステップS5において、サンプリングデータ読出制御部809は、上記ステップS4と
並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを選択して
サンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部610は、中間転写ベルト
10の1周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部612は、次の記憶先となる補正値演算部813に設け
られた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対
して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS6において、補正値読出制御部814は、上記ステップS5と並行して補正
値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回
用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
なお、本実施形態では、第1の補正値領域に相当する補正値演算部813の奇数周回用
メモリ813a、あるいは第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bから4
0ms周期で順次読出される補正値に対する各アドレスの、ベルト仮想ホームポジション
に相当する値を0としている。
タイマカウント値が4040カウントに達し、次のカウントの4041カウントで中間
転写ベルト10のベルト周回数が3周回目となりステップS7に移行した時に、サンプリ
ングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つのメ
モリのうちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aに対し
て、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
ステップS8において、サンプリングデータ読出制御部809は、上記ステップS7と
並行して第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bを選択して
サンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベルト
10の2周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部812は、さらに次の記憶先となる補正値演算部813
に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813
bに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS9において、補正値読出制御部814は、上記ステップS8と並行して補正
値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回
用メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
タイマカウント値が6060カウントに達し、次のカウントの6061カウントで中間
転写ベルト10のベルト周回数が4周回目となりステップS10に移行した時に、サンプ
リングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つの
メモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに対
して、転写駆動モータ17が停止したときのタイマカウント値=xに相当するメモリアド
レスまで、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
ステップS11において、サンプリングデータ読出制御部809は、上記ステップS1
0と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを選択
してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベ
ルト10の3周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部812は、さらに次の記憶先となる補正値演算部813
に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813
aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS12において、補正値読出制御部814は、上記ステップS11と並行して
補正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数
周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10に対する転写駆動モータ17が停止
したときのタイマカウント値=x(xは正数)に相当するメモリアドレスまでの補正値を
40ms周期で順次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号
を生成、出力する。
ステップS13において、補正値読出制御部814は、中間転写ベルト10の停止に伴
い第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10
の1周回分の補正値を40ms周期で順次読出し、その後CPU501は、図8に示す操
作部820に接続された外部メモリ821(不揮発性メモリ)に得られた補正値をSP値
として記憶して、次に転写駆動モータ17が駆動された時の反映データとして使用する。
以上の動作を繰り返し行うことで、CPU501の制御により、サンプリングデータ記
憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御部812、補正
値読出制御部814のそれぞれが動作し、ダウンサンプリング処理部808と補正値演算
部813に各々設けられた、ベルト1周回分のデータを記憶できる最大のアドレス値N−
1をもつ2つのメモリ(Nは0を含む任意の正の整数)が中間転写ベルト10の周回分に
応じて交互に選択され、それら各々設けられた2つのメモリに対してデータの記憶と読出
しの処理が行われる。これによって、サンプリングしたデータに応じた補正値が反映され
るタイミングが、ベルト仮想ホームポジションから2周回後となるような処理となり、転
写駆動モータ17が停止するまで実行される。
ここで、Nの値は、以下の式で求められる。
N=(中間転写ベルト10の1周回に要する時間:T)/(メモリのアクセス周期:C)
例えば、Tが実際の画像形成装置において8秒程度であるとし、Cを40msとすれば、
N=8/0.04=200
となる。
このように、第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに順次記憶された
補正値を40ms周期で順次読出した後に、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモ
リ813bの記憶領域に順次記憶された補正値を40ms周期で順次読出す処理を繰り返
し、補正値の反映タイミングを中間転写ベルト10のちょうど1周回分遅らせることで、
ベルトの特定位置での厚みに応じた補正値が反映される構成となり、ベルト駆動制御にお
ける反映タイミング(位置)のずれが生じない。これは、第2の補正値領域に相当する偶
数周回用メモリ813bに記憶された補正値を順次読出した後に、第1の補正値領域に相
当する奇数周回用メモリ813aに順次記憶された補正値を40ms周期で順次読出す場
合も同様である。
また、図11に示したCPU501の処理負荷は、ダウンサンプリング処理部808にそれぞれ設けられた奇数周回用メモリ808aと偶数周回用メモリ808b、及び補正値演算部813にそれぞれ設けられた奇数周回用メモリ813aと偶数周回用メモリ813bへの記憶及び読出し動作によって相対的に軽減され、さらに、メモリを2つ持ち交互に記憶及び読出しのアクセスをすることで常に中間転写ベルト10の周回中に補正値を反映させることが可能となり、その結果ベルトの厚み変動に対する補正反映時間が早くなるので、画像品質に与える影響を低減できる。
さらに、上記のように補正テーブル領域813に2つの奇数周回用メモリ813aと偶
数周回用メモリ813bを確保することで、振幅・位相値演算の処理負荷を、安価なCP
Uでも軽減できるように実現している。
ここまでの動作は、中間転写ベルト10の奇数周回用メモリとして第1のダウンサンプ
リング領域に相当する奇数周回用メモリ808a、第1の補正値領域に相当する奇数周回
用メモリ813a、偶数周回用メモリとして第2のダウンサンプリング領域に相当する偶
数周回用メモリ808b、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bをそれ
ぞれ選択したが、中間転写ベルト10の周回数の偶・奇に対してメモリ構成をそれぞれ入
れ替えてもよい。
例えば奇数周回用メモリとして第2のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メ
モリ808b、第2の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813b、偶数周回用メモ
リとして第1のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808a、第1の補
正値領域に相当する偶数周回用メモリ813aのように選択して制御しても良い。
ダウンサンプリング処理部808にそれぞれ設けられた奇数周回用メモリ808aと偶
数周回用メモリ808bと、補正値演算部813にそれぞれ設けられた奇数周回用メモリ
813aと偶数周回用メモリ813bへの記憶及び読出し動作の切替手段として、サンプ
リングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御
部812、補正値読出制御部814がそれぞれ制御することを上述したが、その制御方法
としては、例えば上記のように各々設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メ
モリ808b、奇数周回用メモリ813a、及び偶数周回用メモリ813bがDRAMで
構成されているものであれば、CPU501によって各メモリに接続されたチップイネー
ブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。あるいは、読出し制御時では
、アウトプットイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。ここで
、使用するメモリはDRAMに限らず、SRAMやSDRAMなどでも構わない。
なお、補正値を演算する場合、中間転写ベルト10のベルトの厚み変動が発生せずに、
ベルトの前周回でダウンサンプリングした値と全く同じ値をサンプリングした場合にあっ
ても、上記実施形態による一連の演算処理を施すものとしてもよいし、一方でその場合の
演算をキャンセルするような処理を設けても良い。
さらに、前回の中間転写ベルト10の回転終了時にベルト駆動制御装置800内に設け
られた不図示の不揮発性メモリに記憶された最新の振幅・位相値を用いた補正値として、
補正値記憶制御部812で選択された第1の補正値領域に相当する中間転写ベルト10の
奇数周回用メモリ813a及び第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bに
、演算後のデータをそれぞれ記憶してもよい。
続いて、本発明の第3の実施形態として、補正値演算部813の奇数周回用メモリ61
3a、偶数周回用メモリ813bを中間転写ベルト10の周回分に応じて交互に選択して
データの記憶と読出しを順次行う処理において、図12に示すような補正値の演算と記憶
に要する時間:tだけ遅延した後、演算された振幅・位相値を反映するベルト制御方法に
ついて説明する。
第2の実施形態と同様に、上記ダウンサンプリング処理部608に設けられた奇数周回
用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bは、図9に示す第1のダウンサンプリング
領域、第2のダウンサンプリング領域に相当し、補正値演算部813に設けられた奇数周
回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bは、図10に示す第1の補正値領域、第2の補正値領域に相当する。
ここでも、第1の実施形態と同様に、第1のダウンサンプリングデータ記憶手段として
、上記ダウンサンプリング処理部608に設けられた奇数周回用メモリ808aを用い、
第2のダウンサンプリングデータ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808
に設けられた偶数周回用メモリ808bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として
、上記補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813aを用い、第2の補正値
記憶手段として、上記補正値演算部813に設けられた偶数周回用メモリ813bを用い
るものとする。
この実施形態では、ダウンサンプリング処理部808〜補正値演算部813までの処理
がソフトウェアの演算処理として行われる場合に、その演算処理時間は実際のベルト1周
回に要する時間(現実的には数秒程度が一般的である)よりも短いため、補正値反映まで
の時間を短縮し、且つ中間転写ベルト10の周回によるベルトの厚み変動に対して、より
正確な補正値を反映させるものである。
つまり、補正値の演算と記憶に要する内部処理が時間:tを要して終了次第、その時刻
における中間転写ベルト10のベルト仮想ホームポジションからの移動位置に合わせた補
正値を、補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bの
いずれかのアドレスをずらして読み出すことで反映し、パルス生成部816からの転写駆
動モータ17へのモータCLKにフィードバックさせるということである。
このアドレスをずらす方法としては、以下の方法がある。図8に示すように40msタ
イマの周期を利用して、中間転写ベルト10の周回に伴うベルト仮想ホームポジションか
らの移動距離(位置)に対応させて、40msタイマのカウント数から読出しを行ってい
る補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bのいずれ
かのアドレスをずらせば良く、このタイマ周期でも転写駆動モータ17へのモータCLK
に対して、十分に精度の良い振幅・位相制御が行える。
40msタイマ819によって4msの10倍の40ms毎にダウンサンプリングした
タイマの周期を利用することに関しては、つぎのような理由がある。ダウンサンプリング
領域、及び補正値領域のそれぞれのメモリがひとつであったとしても、ベルトの厚み変動
に対する振幅・位相の補正演算に要する時間のみを遅延時間とし、ベルトの厚み変動によ
り起因するベルトの搬送速度ムラから発生する色ずれに対して、最短の遅延時間で補正反
映を行うことが可能である。そのため、補正値が反映されない期間、すなわち転写駆動モ
ータ17へのモータCLKのフィードバックに対する遅延時間は、t<ベルト1周回分に
要する時間となるので、ベルト搬送速度ムラへの対応が迅速になるというメリットが見込
める。これは、図11と図12の補正値反映に係る読出タイミングと、それに対応した処理負荷の内容を比較すれば明らかである。
図11に示したタイミングと同様に、図12に示すタイミングの実施形態について、以下に説明する。
図12に示すタイミングにおいて、デジタルカラー複写機本体100内のベルト駆動制
御装置800に備えられたCPU501より転写駆動モータ17への駆動要求があると、
転写駆動モータ17が駆動開始して中間転写ベルト10を回転させる。CPU501は、
中間転写ベルト10の回転が安定するまで待機した後に、転写駆動モータ17からのモー
タFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパルスを図8に示す構成にしたがっ
てカウントし、図12に示すようなベルトの厚み変動を得る。ここでも、各メモリの動作
説明の簡略化のために、余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
ステップS101において、補正値記憶制御部812は、転写ベルト駆動要求を受け付
けた直後の中間転写ベルト10の駆動前に、操作部820より設定された外部メモリ82
1内のSP値を読出して、補正値演算部813の第1の補正値領域に相当する奇数周回用
メモリ813a、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bにそれぞれ記憶
する。
ステップS102において、CPU501は、転写駆動モータ17を駆動して中間転写
ベルト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジ
ション(図12に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)と
する。
ステップS103において、補正値読出制御部814は、中間転写ベルト10の1周回
目に補正値演算部813の2つのメモリ領域のうちの第1の補正値領域に相当する奇数周
用メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
また、これと並行して、CPU501はエンコーダ500からのエンコーダパルス及び
転写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値と差分値の算出及び移動平均処
理に関して、ベルト駆動制御装置800内のソフトウェアを制御して行う。このとき、サ
ンプリングデータ記憶制御部607は、ダウンサンプリング処理部808の2つのメモリ
のうちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808a対して、4
0ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
タイマカウント値が2020カウントに達し、次のカウントの2021カウントで中間
転写ベルト10のベルト周回数が2周回目となりステップS104に移行した時に、サン
プリングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つ
のメモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに
対して、40msで間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
ステップS105において、サンプリングデータ読出制御部809は、上記ステップS
104と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを
選択してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部610は、中間転
写ベルト10の1周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。演算終了後、補正値記憶制御部812は、次の記憶先となる補正値演算部813の2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS106において、補正値読出制御部814は、上記ステップS105と並行
して補正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する
偶数周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms
周期で順次読出、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出
力する。
なお、本実施形態では、第1の補正値領域に相当する補正値演算部813の奇数周回用
メモリ813a、あるいは第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bから4
0ms周期で順次読出される補正値に対する各アドレスの、ベルト仮想ホームポジション
に相当する値を0としている。
ステップS107において、補正値読出制御部814は、補正値記憶制御部812が補
正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周
回用メモリ813aに補正値の記憶を完了した時点から、そのメモリのから中間転写ベル
ト10の1周回分の補正値を40ms周期で読出し、その後、パルス生成部816は、駆
動用モータのパルス信号を生成、出力する。
この奇数周回用メモリ813aに補正値の記憶を完了した時点は、タイマカウント値が
2021になった時点から補正値の読出し、演算及び記憶に要する時間:tだけ遅延させ
た時点を表すことになるため、上記奇数周回用メモリ813aからの補正値の読出しを開
始するアドレスは、この時間t相当する分だけずらした値からとすればよい。
ステップS107の動作と並行して、タイマカウント値が4040カウントに達し、次
のカウントの4041カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が3周回目となった
ステップS108に移行した時に、サンプリングデータ記憶制御部807は、ダウンサン
プリング処理部808に設けられた2つのメモリのうちの第1のダウンサンプリング領域
に相当する奇数周回用メモリ808aに対して、40ms周期で間引かれた差分値のサン
プリングデータを順次記憶する。
この第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aへのサンプリ
ングデータの記憶と並行して、ステップS109において、サンプリングデータ読出制御
部809は、第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bを選択
してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベ
ルト10の2周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部812は、さらに次の記憶先となる補正値演算部813
に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813
bに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
ステップS110において、補正値読出制御部814は、補正値記憶制御部812が補
正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周
回用メモリ813bに補正値の記憶を完了した時点から、そのメモリのから中間転写ベル
ト10の1周回分の補正値を40ms周期で読出し、その後、パルス生成部816は、駆
動用モータのパルス信号を生成、出力する。
この偶数周回用メモリ813bに補正値の記憶を完了した時点は、上記ステップS10
7のときと同様に、タイマカウント値が2021になった時点から補正値の読出し、演算
及び記憶に要する時間:tだけ遅延させた時点を表すことになるため、上記偶数周回用メ
モリ813bからの補正値の読出しを開始するアドレスは、この時間tに相当する分だけ
ずらした値からとすればよい。
ステップS110の動作と並行して、タイマカウント値が6060カウントに達し、次
のカウントの6061カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が4周回目になった
ステップS111において、サンプリングデータ記憶制御部607は、ダウンサンプリン
グ処理部808に設けられた2つのメモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当
する偶数周回用メモリ808bに対して、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリン
グデータを順次記憶する。このメモリ偶数周回用メモリ808bに対する記憶時のアドレ
スは、転写駆動モータ17が停止したときのタイマカウント値=xまでとする。
ステップS112において、サンプリングデータ読出制御部809は、上記ステップS
111と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを
選択してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転
写ベルト10の3周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
演算終了後、補正値記憶制御部612は、次の記憶先となる補正値演算部813の2つの
メモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対して、演算で
得られた補正値を順次記憶する。
ステップS113において、そのメモリから中間転写ベルト10に対する転写駆動モー
タ17が停止したときのタイマカウント値=xまで1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部616は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
ステップS114において、補正値読出制御部814は、中間転写ベルト10の停止に
伴い第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bを選択し、そのメモリから中
間転写ベルト10の1周回分の補正値を、図6に示す操作部820に接続された外部メモ
リ621(不揮発性メモリ)にSP値として記憶して、次回の転写駆動モータ17の駆動
時の反映データとして使用する。
図10に示したタイミングによれば、ベルトの厚み変動に対する補正値は、ダウンサン
プリング処理部808のどちらか一方のメモリからのサンプリングデータの読出し時間と
演算時間、及び補正値演算部813のどちらか一方のメモリへの補正値の記憶時間の総和
に相当する遅延時間のみで反映が開始されるので、ベルトの厚み変動によって発生する速
度変動に対する処理負荷の軽減とベルト制御の精度向上が実現できる。
これは、ダウンサンプリング処理部808及び補正値演算部813に設けられた、奇数
周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b、奇数周回用メモリ813a、又は偶
数周回用メモリ813bのいずれかのメモリが交互に制御されるためであり、図11に示したタイミングでは、中間転写ベルト10の1周回目にサンプリングして得られた補正値の反映が中間転写ベルト10の3周回目からであるのに対して、図12に示したタイミングでは、中間転写ベルト10の1周回目にサンプリングした補正値の反映が中間転写ベルト10の2周回目のt秒後からとなる。
なお、第2及び第3の実施形態のいずれに対しても、図8に示す操作部820に接続さ
れた外部メモリ821に、操作部から入力されたSP値としての補正値又は前回の演算処
理で得られた補正値を保存しておき、中間転写ベルト10の回転開始に合わせてベルト1
周回目の補正値として外部メモリ821から読出し、新たな補正値として使用する方法も
ある。この場合の外部メモリ621は、デジタルカラー複写機本体100の操作部からの
データ入力によって、記憶及び読出しを行うことも可能であり、本実施形態では中間転写
ベルト10の1周回目に反映される補正値として、SP値又は前回補正値の先頭アドレス
から1周回分の読出しを行っている。
この実施形態のときの補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メ
モリ813bのアドレスの遷移状態を、図13に示す。このメモリアドレスの遷移を制御
するのが、サンプリングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809
、補正値記憶制御部812、補正値読出制御部814のうちの、特に補正値記憶制御部8
12、補正値読出制御部614であり、それらは中間転写ベルト10のベルト周回数、及
びタイマカウント値、メモリのアドレス値に応じて行われる。
図13に示す第1、第2の補正値領域の各メモリへの記憶及び読出し動作は、図12に
示すタイミングの中間転写ベルト10のベルト周回数が2周回目のとき、ステップS10
6において、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bのアドレス=0から
アドレス=(時間tに相当するアドレス)までを順次読出し、ステップS107において
、第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aのアドレス=(時間tに相当す
るアドレス)から最終アドレス=N−1(Nは0を含む任意の正の整数)までを、中間転
写ベルト10の2周回目及び3周回目にかけて順次読出す。これは、ベルトの周回分に応
じてメモリが交互に選択されていることを示す。
同様に、図13に示す中間転写ベルト10のベルト周回数が3周回目において、点線矢
印で示すアドレス=0からアドレス=(時間tに相当するアドレス)までを順次読出し、
第2の補正値領域を交互に選択してアドレス=(時間tに相当するアドレス)から最終ア
ドレス=N−1(Nは0を含む任意の正の整数)までを、中間転写ベルト10の3周回目
及び4周回目にかけて順次読出す。
図13に示す中間転写ベルト10のベルト周回数が4周回目において、一点鎖線矢印で
示す第2の補正値領域のアドレス=0から中間転写ベルト10を駆動する転写駆動モータ
17が停止する位置に相当するアドレス=(時間xに相当するアドレス)まで順次読出し
て一連の動作を終了する。以上の動作が、第2の実施形態を示すものである。
このように、第3の実施形態においては、第1、第2の補正値領域が中間転写ベルト1
0の奇数周回数、偶数周回数に一意的に対応するのではなく、各メモリ領域の途中のアド
レス(時間tに相当するアドレス)を境界に切替が行われるものである。
この実施形態では、CPU501の処理負荷は、ダウンサンプリング処理部808に設
けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b、及び補正値演算部81
3に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bへの記憶及び読出
し動作によって相対的に軽減され、さらに、上記のようにメモリを2つ持ち交互に記憶及
び読出しのアクセスを行うことで常に中間転写ベルト10の周回中に補正値を反映させる
ことが可能となり、その結果中間転写ベルト10のベルトの厚み変動に対する補正反映時
間が、上記第2の実施形態よりもさらに早くなるので、画像品質に与える影響もより低減
できる結果となる。
さらに、本発明の第4の実施形態として、ダウンサンプリング処理部808及び補正値
演算部に設けられたそれぞれ1つのメモリが、図15及び図16に示すような、中間転写
ベルト10の2周回分記憶できる領域をもつもので構成される例を示す。
ここでは、上記第2又は第3の実施形態とは異なり、第1のダウンサンプリングデータ
記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808’に設けられたメモリ808’a
を用い、第2のダウンサンプリングデータ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理
部808’に設けられた808’bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として、上
記補正値演算部813’に設けられたメモリ813’aを用い、第2の補正値記憶手段と
して、上記補正値演算部813’に設けられたメモリ813’bを用いるものとする。
図8に示す場合と同様に、この場合の全体ブロック図を図14に示す。ここでは、ダウ
ンサンプリング処理部808’及び補正値演算部813’内部に設けられた各メモリが1
個で、それぞれが中間転写ベルト10の2周回分に相当する領域を有するものとする。こ
れらのメモリを、図15に示すダウンサンプリング領域、図16に示す補正値領域として
与える。このような構成のメモリを使えば、図8に示したサンプリングデータ記憶制御部
807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御部812、補正値読出制
御部814におけるメモリ領域の切替制御が不要となり、CPU501からのソフトウェ
ア制御が簡略化できる。
この第4の実施形態の場合も第2、第3の実施形態と同様に、メモリアドレス空間を2
つに分けたとき、その前半部分、後半部分で中間転写ベルト10の奇数周回、偶数周回の
どちらを対応させるかは任意でよい。
以上、第1、第2、第3、第4の実施形態によるそれぞれの制御によって、ベルト厚みの変動によって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で且つ適切な処理で行うことが可能となる。また、上記実施形態2及び実施形態3に示したように、ダウンサンプリング処理部808(808’)及び補正値演算部813(813’)にそれぞれ2つずつ設けられた中間転写ベルト10の1周回分の領域をもつメモリ、あるいは上記実施形態4に示したように、ダウンサンプリング処理部808(808’)及び補正値演算部813(813’)にそれぞれ1つずつ設けられた中間転写ベルト10の2周回分の領域をもつメモリに対してのいずれにも適用可能である。
また、メモリについては、記憶及び読出し動作に関して、一度読出し動作を実行したら
データが消去されるような構造のタイプであっても、データの上書きによる記憶動作やメ
モリへの通電停止等によってもとのデータが消去されるまでデータを保持する構造のタイ
プのいずれであっても適用可能である。
また、上記各実施形態においては、中間転写ベルト10のベルト面上に感光体ドラム4
0Y,40M,40C,40Kが複数並べて設置されるタンデム方式のデジタルカラー複
写機における転写ユニットに適用したが、本発明が適用可能なベルト駆動制御装置及び画
像形成装置は、この構成に限るものではない。
また、ベルトにおいてはベルト仮想ホームポジションを求める無端状ベルトを用いるも
のとし、駆動ローラで回転駆動するベルト駆動制御装置、又はこれを有する画像形成装置
、上記ベルト駆動制御装置を搭載し、カラー画像が形成可能な装置及びその画像形成装置
に用いる転写装置等であれば、いずれにも適用可能である。実施の形態においても、本発
明では3つの例を示したが、これらに限ったものではない。
また、本実施形態では、中間転写ベルト10上に4色のトナーを転写し、4色重ね合わ
せた後に印字用紙に転写する中間転写方式を適用したが、搬送ベルトで転写紙を搬送し、
転写紙上に感光体ドラム40Y,40M,40C,40Kからのトナーを4色直接転写す
る直接転写方式の搬送ベルトに対しても適用可能である。
さらに、本実施形態では、4連タンデム方式で構成される感光体ドラムの配置として、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順番での配列とした
が、設計上の各種メリットを考慮して、その順番を任意に決めることは全く問題ない。
さらに、本実施形態では、露光光源としてレーザダイオードによるレーザ光を用いたが
、これに限ったものではなく例えばLEDアレイ等でも良い。
また、上記各実施形態におけるベルト駆動制御装置800による動作は、プログラムに
よるソフトウェアの動作によっても実現することができる。このプログラムは記録媒体を
利用することに流通過程で取引することも可能である。記録媒体の例として、例えば、F
D、CD−ROM(R、RW)、DVD−ROM(R、RW)、MO、MD、磁気テープ
、サーバのハードディスク等が該当する。
10 中間転写ベルト(ベルトの一例)
14 第1従動ローラ(従動支持回転体の一例)
15 駆動ローラ(駆動支持回転体の一例)
16 第2従動ローラ(従動支持回転体の一例)
17 転写駆動モータ(駆動源の一例)
100 デジタルカラー複写機本体(画像形成装置の一例)
800 ベルト駆動制御装置
801 カウント生成部
802 サンプリングデータ取得部(サンプリングデータ取得手段の一例)
805 減算部(差分値算出手段の一例)
807 サンプリングデータ記憶制御部(サンプリングデータ記憶制御手段の一例)
808a 奇数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808b 偶数周回用メモリ(第2のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808’a 奇数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808’b 偶数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
809 サンプリングデータ読出制御部(サンプリングデータ読出制御手段の一例)
810 振幅・位相値演算部(補正値生成手段の一例)
812 補正値記憶制御部(補正値記憶制御手段の一例)
813a 奇数周回用メモリ(第1の補正値記憶手段の一例)
813b 偶数周回用メモリ(第2の補正値記憶手段の一例
813’a 奇数周回用メモリ(第1の補正値記憶手段の一例)
813’b 偶数周回用メモリ(第2の補正値記憶手段の一例
814 補正値読出制御部(補正値読出制御手段の一例)
特開2000−310897号公報 特開2006−106642号公報

Claims (11)

  1. 回転駆動力の伝達によりベルトを回転させる駆動支持回転体の回転を検出する駆動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
    前記ベルトの回転に従って回転する従動支持回転体の回転を検出する従動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
    に基づき、前記従動支持回転体におけるベルトの厚み変動に対応させて前記駆動支持回転体の回転を制御するベルト駆動制御装置であって、
    前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値をサンプリングしてサンプリングデータを得るサンプリングデータ取得手段と、
    所定の補正値を記憶する補正値記憶手段と、
    前記サンプリングデータに基づき、前記駆動支持回転体の回転を補正する補正値を前記ベルトの周回分毎に生成する補正値生成手段と、
    前記補正値記憶手段に記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いる補正値読出制御手段と、
    を備えることを特徴とするベルト駆動制御装置。
  2. 前記補正値記憶手段は、所定の補正値をそれぞれ記憶する第1及び第2の補正値記憶手段を備えるとともに、
    前記補正値生成手段によって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて前記第1及び第2の補正値記憶手段に交互に記憶させる補正値記憶制御手段を備え、
    前記補正値読出制御手段は、前記第1及び第2の補正値記憶手段にそれぞれ記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いることを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動制御装置。
  3. 前記補正値記憶制御手段が前記補正値を前記第1の補正値記憶手段に記憶させている期間中に、前記補正値読出制御手段は前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値を読出すことを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。
  4. 前記補正値記憶制御手段が前記ベルトの周回分毎の補正値を前記第1の補正値記憶手段に記憶させている期間中では、前記補正値読出制御手段は、前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値を読出し、
    前記期間後では、前記補正値読出制御手段は、前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値の読出しを停止するともに、前記第1の補正値記憶手段に記憶されている補正値のうち、前記第2の補正値記憶手段から読出さなかった補正値に相当する補正値から読出しを開始することを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。
  5. 前記サンプリングデータ取得手段は、
    所定のサンプリングデータをそれぞれ記憶する第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段と、
    前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値を算出する差分値算出手段と、
    前記差分値をサンプリングして得たサンプリングデータのうち、前記ベルトの周回分毎のサンプリングデータを前記ベルトの周回分に応じて前記第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段に交互に記憶させるサンプリングデータ記憶制御手段と、
    前記第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段にそれぞれ記憶されたサンプリングデータを、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すサンプリングデータ読出制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。
  6. 前記差分値算出手段によって算出された差分値を、前記サンプリングデータ記憶制御手段が前記第1のサンプリングデータ記憶手段に記憶させている期間中に、前記サンプリングデータ読出制御手段は、前記第2のサンプリングデータ記憶手段に記憶されたサンプリングデータを読出すことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置。
  7. 前記補正値生成手段は、前記差分値から前記ベルトの厚み変動に対応した周波数を有する回転角変位又は回転角速度のベルト交流成分の振幅及び位相を抽出して前記補正値を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置。
  8. 電子写真方式により像担持体上に露光して潜像を形成する露光手段と、
    前記潜像を現像して顕像化画像を生成する現像手段と、
    前記顕像化画像を前記ベルト又は記録材に転写する転写手段と、
    前記転写された前記ベルト又は前記記録材を搬送する前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 回転駆動力の伝達によりベルトを回転させる駆動支持回転体の回転を検出する駆動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
    前記ベルトの回転に従って回転する従動支持回転体の回転を検出する従動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
    に基づき、前記従動支持回転体におけるベルトの厚み変動に対応させて前記駆動支持回転体の回転を制御するベルト駆動制御方法であって、
    前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値をサンプリングしてサンプリングデータを得るサンプリングデータ取得ステップと、
    前記サンプリングデータに基づき、前記駆動支持回転体の回転を補正する補正値を前記ベルトの周回分毎に生成する補正値生成ステップと、
    前記補正値生成ステップによって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて補正値記憶手段に対して記憶させる補正値記憶制御ステップと、
    前記補正値記憶手段に記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じたタイミングで読出す補正値読出制御ステップと、
    を備えて実行することを特徴とするベルト駆動制御方法。
  10. 前記補正値記憶手段は、第1及び第2の補正値記憶手段とを備えており、
    前記補正値記憶制御ステップは、前記補正値生成ステップによって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて所定の第1及び第2の補正値記憶手段に対して交互に記憶させるステップであり、
    前記補正値読出制御ステップは、前記第1及び第2の補正値記憶手段にそれぞれ記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すステップである、
    ことを特徴とする請求項9に記載のベルト駆動制御方法。
  11. 請求項10、または11に記載のベルト駆動制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするベルト駆動制御プログラム。
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