JP2010009006A - ベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、及び画像形成装置 - Google Patents
ベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログラム、及び画像形成装置 Download PDFInfo
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Abstract
ングのずれを解消するベルト駆動制御装置、ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御プログ
ラム、又は画像形成装置を提供する。
【解決手段】ベルトの厚み変動によって発生する速度変動に対し、画像形成中に駆動支持
回転体の回転制御を行う場合であっても、補正値記憶手段に記憶された補正値をベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、補正値の反映をベルトの1周回分正確に待つことができる。これにより、ベルト周回の開始時点から補正値を反映することが可能となり、補正反映タイミングのずれの解消が可能となる。
【選択図】図1
Description
フィードバック制御することが有効な手段となっている。
ベルト搬送速度Vは、数式(1)
V = (R + B/2)×ω(R:駆動ローラ半径 B:ベルト厚み ω:駆動ローラ角速度) …(1)
で与えられ、ベルト厚みBが変動すると図15で示したベルト厚み実効線の位置が変化する。つまり、ベルト駆動の実効半径が変化することであり、数式(1)の(R+B/2)が変化するため、駆動ローラ角速度ωが一定でもベルト搬送速度が変化することが分かる。すなわち駆動ローラを角速度一定で回転させても、ベルトの厚み変動があるとベルト搬送速度は変化してしまう。図18にベルト駆動搬送系のモデルを示す。
また、制御の精度を上げるべく1制御当たりのベルト厚みのデータサイズを16bit表現しようとすると、以下のように100kbit以上のメモリが必要となる。
そのため上記制御を実機で行う場合には、新たにベルトの厚み変動の記憶用メモリを不揮発性メモリとして用意する必要があり、仮に圧縮データとして記憶し、電源オン時に揮発性メモリに伸張したとしても、大容量のメモリが必要となる。そのため、通常のワークエリアとして使用しているメモリのほかに別途メモリが必要となり、大幅なコストアップとなって現実的でない。
度を一定とした場合について図4を用いて説明する。図4に関して、
Aは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合のベルト搬送速度、
Bは、ベルト速度が一定と仮定した場合の駆動ローラ15における回転角速度(波形Aと
πだけ位相がずれた波形)、
Cは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合の第1従動ローラ14の回転
角速度、
B’は、中間転写ベルト10を一定の搬送速度で回転させたときの第1従動ローラ14の
回転角速度、
Ejは、第1従動ローラ14におけるベルトの実効厚み変動、
Edは、駆動ローラ15におけるベルトの実効厚み変動、
である。
ローラ14の回転角速度である波形Cは、駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転した
場合のベルト搬送速度の波形Aと、中間転写ベルト10を一定の搬送速度で回転したとき
の第1従動ローラ14の回転角速度の波形B’とを重畳したものである。
における回転角速度から第1従動ローラ14における回転角速度を差し引けば、波形C(
駆動ローラ15を一定の回転角速度で回転させた場合の第1従動ローラ14の回転角速度
)が得られる。つまり、駆動ローラ軸の回転角速度が変動していても、従動ローラ軸の回
転角速度から駆動ローラ軸の回転角速度を差し引くことによって、駆動ローラ軸を一定に
回転させた時と同様に中間転写ベルト10のベルトの厚み変動に起因した変動成分を得る
ことができる。ここで、回転角速度の変動を、以降回転角変位と呼ぶ。
の送受信制御をはじめ、本デジタルカラー複写機本体100全体の制御を行っている。
O制御部504は、バス509を介して相互に接続され、CPU501からの指示により
データのリード/ライト処理及び各負荷505を駆動するモータ、クラッチ、ソレノイド
、センサなど各種の動作を実行する。
に対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じ
てドライバ507によりPLL制御が行われ、転写駆動モータ17が回転駆動される。
、制御が繰り返される。
エリアとして使用される機能の他に、前述したようにエンコーダ500からのエンコーダ
パルスと転写駆動モータ17からのモータFGパルスの差分値からノイズ成分を除去する
ためのローパスフィルタ用のデータ記憶エリア、及び間引いたデータを記憶するエリア、
さらには補正値を記憶するエリアとして使用される。このRAM502は揮発性メモリの
ため、振幅・位相値など次のベルト駆動で使用するパラメータに関しては、図示しないE
EPROM(Electrically Erasable Programmable
Read Only Memory)などの不揮発性メモリに記憶しておき、電源オン時
もしくは転写駆動モータ17の駆動時にsin関数もしくは近似式を用いて、ベルト一周期
分のデータをRAM502上に展開する。
合正弦波状となっていて、特にベルト1周分全ての検出回転角速度の誤差データを持って
おく必要もなく、計測時に基準位置からの位相と振幅を算出し、このデータからベルト厚
みによる検出回転角速度の誤差データを算出しても十分同等のデータとして扱えることが
わかっている。そのため、制御周期毎の誤差データを不揮発性メモリに記憶しておく必要
がなく、上記振幅・位相のパラメータのみで誤差データを生成するため、揮発性メモリの
みのエリアだけ用意すれば制御可能となる。なお、誤差データの生成に関しても、電源オ
ン時もしくは転写駆動モータ17の駆動時に生成される。
616を制御するための所定の設定を行う。
動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度のパルス数をそれぞれカ
ウントする処理を行う。パルスのカウントはハードウェア的にパルスのエッジを検出し、
エッジの入力回数を計測する。このとき転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエ
ンコーダ500からのエンコーダパルスの分解能が異なるため、分解能を合わせるための
定数604(K1)を乗算する。その後各々のカウント結果から差分値の算出を行う。本実
施形態ではベルト駆動制御装置600の内部で4msのタイマ615を有しており、4m
sタイマのタイミングで各パルスカウンタ値を参照している。差分した結果は、4ms周
期でローパスフィルタ部606のメモリに差分値として記憶される。
位置が、図1〜図3に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの位置と
で異なった構成となっているが、いずれもデジタルカラー複写機におけるメカレイアウト
等の条件によって配置されたタンデム式画像形成部の一例を示すものであり、本実施形態
の構成、ならびに作用に影響するものではない。
リングが可能であれば、量子誤差が少なくなるため、これに限ったものではない。これは
、転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパ
ルスの各分解能とベルト回転速度から決定されるパルスの発生周期と、内部メモリの確保
可能な容量で決定される。
ダパルスの各々の出力には、ローラ回転周期変動、駆動ギア周期変動、ベルトの厚み変動
によるベルト周期変動成分が含まれているため、ローパスフィルタ部606では、4ms
毎にサンプリングした差分値から移動平均処理によりベルト厚み以外の周期変動成分の除
去を行う。本実施形態ではベルト周期成分に比較的近い駆動ローラ15の周期変動成分を
除去するために、駆動ローラ15の2周分の差分値を記憶可能なメモリ(不図示)を用意
して移動平均処理を行っている。これは後述する振幅・位相値を算出する際に、ベルトの
周期変動に近い変動成分が重畳していると演算誤差が発生するため、事前に除去する処理
を行っているものである。
617によって4msの10倍の40ms毎にダウンサンプリングして、ダウンサンプリ
ング処理部607に設けられたメモリ607aに一次記憶する。
msでの比較的早い周期でのサンプリングを行ったが、振幅・位相値演算部610ではベ
ルト1周回分の振幅・位相値の算出を行う用途のため、他の変動成分が重畳していないデ
ータであればそれほど多くのデータ数は必要ない。そのため本実施形態では移動平均処理
したデータをさらに40ms周期で間引いてメモリに記憶する処理を行っている。
なる位置管理が必要となる。そのためベルト上に基準マークを取り付け、センサで基準位
置を検出しながらデータをサンプリングすることで基準位置の管理が可能となるが、本実
施形態では4msタイマでパルスカウント値を参照して、差分値の演算を開始したタイミ
ングを仮想の基準位置(以下「ベルト仮想ホームポジション」と記す)とし、以降は4m
sのカウント量でベルトの周回分と基準位置を認識する処理を行っている。この基準位置
で、ダウンサンプリング処理部608に設けられたメモリ608aからのデータ書込み、読出しのタイミングを制御している。
基本周波数 f0 = 1/T …(2a)
基本角周波数 ω0 = 2πf0 …(2b)
となり、離散データはフーリエ級数として次の数式(3)のように表すことができる。
ルトの厚み変動に関して余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
。
ト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジショ
ン(図7に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)とする。
例えば、Tが実際の画像形成装置において8秒程度であるとし、Cを40msとすれば、
N=8/0.04=200
となる。
補正値を40ms周期で順次読出す処理を繰り返
し、補正値の反映タイミングを中間転写ベルト10のちょうど1周回分遅らせることで、
ベルトの特定位置での厚みに応じた補正値が反映される構成となり、ベルト駆動制御にお
ける反映タイミング(位置)のずれが生じない。
部612、補正値読出制御部614がそれぞれ制御することを上述したが、その制御方法
としては、例えば上記のように各々設けられたメモリ607a、及びメモリ611aがDRAMで構成されているものであれば、CPU501によって各メモリに接続されたチップイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。あるいは、読出し制御時では、アウトプットイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。ここで、使用するメモリはDRAMに限らず、SRAMやSDRAMなどでも構わない。
ベルトの前周回でダウンサンプリングした値と全く同じ値をサンプリングした場合にあっ
ても、上記実施形態による一連の演算処理を施すものとしてもよいし、一方でその場合の
演算をキャンセルするような処理を設けても良い。
られた不図示の不揮発性メモリに記憶された最新の振幅・位相値を用いた補正値として、
補正値記憶制御部610で選択された第1の補正値領域に相当する中間転写ベルト10のメモリ611aに、演算後のデータをそれぞれ記憶してもよい。
0の検出回転角速度のパルス数をパルスカウンタ803a、803bにてそれぞれカウン
トするパルスカウント部803(パルスカウンタ)、転写駆動モータ17からのモータF
Gパルスのカウント値をエンコーダ500からのエンコーダパルスのカウント値に換算す
る定数804、各々のパルスカウント値の差を算出する減算部805、高周波ノイズを除
去するためのローパスフィルタ806、ローパスフィルタからの減算結果を、ベルトの周
回分に対応したダウンサンプリング用の奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bのいずれかに交互に記憶させる制御を行うサンプリングデータ記憶制御部807、
ローパスフィルタ後の減算結果をダウンサンプリング処理し、ベルト1周分のダウンサン
プリング結果を奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bのそれぞれのメモ
リに一次記憶するダウンサンプリング処理部808(ダウンサンプリング)、ダウンサン
プリング結果が記憶されている奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bか
らいずれか一方のデータの読出しを制御するサンプリングデータ読出制御部609、パル
スカウント部803からサンプリングデータ読出制御部809までを一単位とするサンプ
リングデータ取得部802、ベルト1周回分のダウンサンプリング結果から、ベルトの厚
み変動成分を抽出する振幅・位相値演算部810、振幅・位相値に補正計数を与える補正
計数演算部811、演算された振幅・位相値を補正値としてベルトの周回分に対応した奇
数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bのいずれかに記憶するために制御す
る補正値記憶制御部812、算出された振幅・位相値から補正値を算出してテーブル展開
する補正値演算部813、補正値演算により記憶された補正値を、ベルトの周回分に応じ
て割り振られた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bから交互に読出す
制御を行う補正値読出制御部814、補正値演算部813から読出された補正値に参照パ
ルスを与える参照パルス供給部815、参照パルスの付加に基づいて転写駆動モータ17
に与えるパルス信号を生成するパルス生成部816(パルス発生器)、4msのタイマ817、中間転写ベルト10の周回に伴う相対的な位置を検出するために用いられるベルト
位置カウンタ818、タイマ817とベルト位置カウンタ818を一単位とするカウント
生成部801から構成されている。
818を制御するための所定の設定を行う。
動モータ17の回転角速度とエンコーダ500の検出回転角速度のパルス数をそれぞれカ
ウントする処理を行う。パルスのカウントはハードウェア的にパルスのエッジを検出し、
エッジの入力回数を計測する。このとき転写駆動モータ17からのモータFGパルスとエ
ンコーダ500からのエンコーダパルスの分解能が異なるため、分解能を合わせるための
定数804(K1)を乗算する。その後各々のカウント結果から差分値の算出を行う。本実
施形態ではベルト駆動制御装置800の内部で4msのタイマ817を有しており、4m
sタイマのタイミングで各パルスカウンタ値を参照している。差分した結果は、4ms周
期でローパスフィルタ部806のメモリに差分値として記憶される。
位置が、図1〜図3に示したベルトの形状とベルトに対する各色の感光体ドラムの位置と
で異なった構成となっているが、いずれもデジタルカラー複写機におけるメカレイアウト
等の条件によって配置されたタンデム式画像形成部の一例を示すものであり、本実施形態
の構成、ならびに作用に影響するものではない。
リングが可能であれば、量子誤差が少なくなるため、これに限ったものではない。これは
、転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパ
ルスの各分解能とベルト回転速度から決定されるパルスの発生周期と、内部メモリの確保
可能な容量で決定される。
ダパルスの各々の出力には、ローラ回転周期変動、駆動ギア周期変動、ベルトの厚み変動
によるベルト周期変動成分が含まれているため、ローパスフィルタ部806では、4ms
毎にサンプリングした差分値から移動平均処理によりベルト厚み以外の周期変動成分の除
去を行う。本実施形態ではベルト周期成分に比較的近い駆動ローラ15の周期変動成分を
除去するために、駆動ローラ15の2周分の差分値を記憶可能なメモリ(不図示)を用意
して移動平均処理を行っている。これは後述する振幅・位相値を算出する際に、ベルトの
周期変動に近い変動成分が重畳していると演算誤差が発生するため、事前に除去する処理
を行っているものである。
619によって4msの10倍の40ms毎にダウンサンプリングして、ダウンサンプリ
ング処理部808に設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bに
一次記憶する。本実施形態では、ダウンサンプリング処理部808において中間転写ベル
ト10の奇数周回と偶数周回の各々1周回分ずつを記憶可能なメモリを2個用意し、ベル
トの周回分に応じてそれらに対する書込み、読出し動作を交互に選択する。これらのメモ
リの構成を、図9に示す。
msでの比較的早い周期でのサンプリングを行ったが、振幅・位相値演算部810ではベ
ルト1周回分の振幅・位相値の算出を行う用途のため、他の変動成分が重畳していないデ
ータであればそれほど多くのデータ数は必要ない。そのため本実施形態では移動平均処理
したデータをさらに40ms周期で間引いてメモリに記憶する処理を行っている。
するメモリを持たせてある。これは後述する振幅・位相値演算部810で、最大振幅値と
位相値を算出する際にソフトウェアによって演算を行う場合、演算処理に時間がかってし
まう。そのためベルト1周分のデータを取得した後に次の周回で振幅・位相値演算を行い
、この演算で得られた結果をもとに補正値を作成し、その次の周回に補正処理を行う理由
からである。この動作に関しては本実施形態で最も特徴的な動作を行う処理であり、以降
で詳細を説明する。
なる位置管理が必要となる。そのためベルト上に基準マークを取り付け、センサで基準位
置を検出しながらデータをサンプリングすることで基準位置の管理が可能となるが、本実
施形態では4msタイマでパルスカウント値を参照して、差分値の演算を開始したタイミ
ングを仮想の基準位置(以下「ベルト仮想ホームポジション」と記す)とし、以降は4m
sのカウント量でベルトの周回分と基準位置を認識する処理を行っている。この基準位置
のタイミングで、ダウンサンプリング用の奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ
808bを中間転写ベルト10の周回分に応じて順次交互に選択している。
相差τを2πとすると、駆動ローラ15の累積回転角や従動ローラ14の近傍に設置された不図示のロータリエンコーダの累積回転角、図8に示すタイマ817からのベルト回転周期を計算する4ms周期のクロックを基に発生する信号からベルトの一周期を求めた結果を用いている。
前述したように振幅・位相値演算部810で、基準位置での位相値と最大振幅値の演算が
行われる。振幅・位相値演算は、ベルトの周期変動成分の高次成分まで演算することが可
能であり、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に1次成分〜3次成分までの値の算出を行っている。
sin関数を用いて各成分の合成波を算出し、補正値演算部813でベルト1周分の補正テ
ーブルの演算を行う。なお、ダウンサンプリング処理部808と同様に、補正値演算部813でもベルトの奇数周回と偶数周回用に奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ
813bを用意し、これらのメモリに対してベルトの周回分に応じて書込み、読出しを交
互に選択しながら演算を行う。これらのメモリの構成を、図10に示す。
ス生成部816で転写駆動モータ17に出力するパルス信号の生成を行う。パルス信号の
生成は、補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ
813bから、ベルトの周回分に応じてメモリを交互に選択して値を読出す。補正値演算
部813で演算された値は、4ms周期での転写駆動モータ17からのモータFGパルス
とエンコーダ500からのエンコーダパルスの差分値であることから、この値を周波数に
換算して本来の基準周波数に加算することで駆動モータに与える周波数を決定し、当該周
波数から周期パルス信号を生成することで駆動モータに与えるパルス信号の生成を行って
いる。
らのモータFGパルスとエンコーダ500からのエンコーダパルスの各出力からベルトの
厚み変動による従動ローラの誤検出分を抽出し、誤検出分を制御目標周波数とすることで
結果的にDCモータのPLL制御が連動して動作し、中間転写ベルト10を等速に動作さ
せることが可能となる。
制御方法について説明する。
モータ17が駆動を開始して中間転写ベルト10を回転させる。CPU501は、中間転
写ベルト10の回転が安定するまでの所定期間待機した後に、図8に示すパルスカウント
部803にて転写駆動モータ17からのモータFGパルス及びエンコーダ500からのエ
ンコーダパルスのそれぞれのカウントを開始し、それらのカウント結果に対して減算部805で減算することによりベルトの厚み変動が生成される。なお、CPU501は、サン
プリングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制
御部812、補正値読出制御部814をそれぞれ制御し、中間転写ベルト10の周回分及
びタイマカウント値に応じたそれぞれのメモリに対するデータの記憶、読出しを行う。
られた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b及び補正値演算部813に
設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bへの、記憶及び読出し
のタイミング動作について図11を用いて説明する。上記ダウンサンプリング処理部808に設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bは、図9に示す第1のダウンサンプリング領域、第2のダウンサンプリング領域に相当し、補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bは、図10に示す第1の補正値領域、第2の補正値領域に相当する。
部808に設けられた奇数周回用メモリ808aを用い、第2のダウンサンプリングデー
タ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808に設けられた偶数周回用メモリ
808bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として、上記補正値演算部813に設
けられた奇数周回用メモリ813aを用い、第2の補正値記憶手段として、上記補正値演
算部813に設けられた偶数周回用メモリ813bを用いるものとする。
ルトの厚み変動に関して余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
。
直後の中間転写ベルト10の駆動前に、補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a
、偶数周回用メモリ813bに対して、操作部820より設定された不揮発性メモリ等で
構成された外部メモリ821内の設定値(以下、「SP値」と記す)を読み出して、補正
値演算部813の第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813a、第2の補正値
領域に相当する偶数周回用メモリ813bにそれぞれ記憶する。これは、中間転写ベルト
10の1周回目では補正値の演算結果が未取得であるため、予め記憶されたSP値などか
ら補正値を読出して反映する必要があるためである。
ト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジショ
ン(図11に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)とする。
補正値演算部813の2つのメモリ領域のうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用
メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順次
読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する。
写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値と差分値の算出及び移動平均処理
に関して、ベルト駆動制御装置800内のソフトウェアを制御して行う。このとき、サン
プリングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808の2つのメモリの
うちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aに対して、4
0ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
転写ベルト10のベルト周回数が2周回目となりステップS4に移行した時に、サンプリ
ングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つのメ
モリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに対し
て、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを選択して
サンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部610は、中間転写ベルト
10の1周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
られた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対
して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回
用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
。
メモリ813a、あるいは第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bから4
0ms周期で順次読出される補正値に対する各アドレスの、ベルト仮想ホームポジション
に相当する値を0としている。
転写ベルト10のベルト周回数が3周回目となりステップS7に移行した時に、サンプリ
ングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つのメ
モリのうちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aに対し
て、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
並行して第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bを選択して
サンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベルト
10の2周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813
bに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回
用メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
。
転写ベルト10のベルト周回数が4周回目となりステップS10に移行した時に、サンプ
リングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つの
メモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに対
して、転写駆動モータ17が停止したときのタイマカウント値=xに相当するメモリアド
レスまで、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
0と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを選択
してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベ
ルト10の3周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813
aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
補正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数
周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10に対する転写駆動モータ17が停止
したときのタイマカウント値=x(xは正数)に相当するメモリアドレスまでの補正値を
40ms周期で順次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号
を生成、出力する。
い第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10
の1周回分の補正値を40ms周期で順次読出し、その後CPU501は、図8に示す操
作部820に接続された外部メモリ821(不揮発性メモリ)に得られた補正値をSP値
として記憶して、次に転写駆動モータ17が駆動された時の反映データとして使用する。
憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御部812、補正
値読出制御部814のそれぞれが動作し、ダウンサンプリング処理部808と補正値演算
部813に各々設けられた、ベルト1周回分のデータを記憶できる最大のアドレス値N−
1をもつ2つのメモリ(Nは0を含む任意の正の整数)が中間転写ベルト10の周回分に
応じて交互に選択され、それら各々設けられた2つのメモリに対してデータの記憶と読出
しの処理が行われる。これによって、サンプリングしたデータに応じた補正値が反映され
るタイミングが、ベルト仮想ホームポジションから2周回後となるような処理となり、転
写駆動モータ17が停止するまで実行される。
例えば、Tが実際の画像形成装置において8秒程度であるとし、Cを40msとすれば、
N=8/0.04=200
となる。
補正値を40ms周期で順次読出した後に、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモ
リ813bの記憶領域に順次記憶された補正値を40ms周期で順次読出す処理を繰り返
し、補正値の反映タイミングを中間転写ベルト10のちょうど1周回分遅らせることで、
ベルトの特定位置での厚みに応じた補正値が反映される構成となり、ベルト駆動制御にお
ける反映タイミング(位置)のずれが生じない。これは、第2の補正値領域に相当する偶
数周回用メモリ813bに記憶された補正値を順次読出した後に、第1の補正値領域に相
当する奇数周回用メモリ813aに順次記憶された補正値を40ms周期で順次読出す場
合も同様である。
数周回用メモリ813bを確保することで、振幅・位相値演算の処理負荷を、安価なCP
Uでも軽減できるように実現している。
リング領域に相当する奇数周回用メモリ808a、第1の補正値領域に相当する奇数周回
用メモリ813a、偶数周回用メモリとして第2のダウンサンプリング領域に相当する偶
数周回用メモリ808b、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bをそれ
ぞれ選択したが、中間転写ベルト10の周回数の偶・奇に対してメモリ構成をそれぞれ入
れ替えてもよい。
モリ808b、第2の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813b、偶数周回用メモ
リとして第1のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808a、第1の補
正値領域に相当する偶数周回用メモリ813aのように選択して制御しても良い。
数周回用メモリ808bと、補正値演算部813にそれぞれ設けられた奇数周回用メモリ
813aと偶数周回用メモリ813bへの記憶及び読出し動作の切替手段として、サンプ
リングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御
部812、補正値読出制御部814がそれぞれ制御することを上述したが、その制御方法
としては、例えば上記のように各々設けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メ
モリ808b、奇数周回用メモリ813a、及び偶数周回用メモリ813bがDRAMで
構成されているものであれば、CPU501によって各メモリに接続されたチップイネー
ブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。あるいは、読出し制御時では
、アウトプットイネーブル信号をアサート/ネゲートすることで制御してもよい。ここで
、使用するメモリはDRAMに限らず、SRAMやSDRAMなどでも構わない。
ベルトの前周回でダウンサンプリングした値と全く同じ値をサンプリングした場合にあっ
ても、上記実施形態による一連の演算処理を施すものとしてもよいし、一方でその場合の
演算をキャンセルするような処理を設けても良い。
られた不図示の不揮発性メモリに記憶された最新の振幅・位相値を用いた補正値として、
補正値記憶制御部812で選択された第1の補正値領域に相当する中間転写ベルト10の
奇数周回用メモリ813a及び第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bに
、演算後のデータをそれぞれ記憶してもよい。
3a、偶数周回用メモリ813bを中間転写ベルト10の周回分に応じて交互に選択して
データの記憶と読出しを順次行う処理において、図12に示すような補正値の演算と記憶
に要する時間:tだけ遅延した後、演算された振幅・位相値を反映するベルト制御方法に
ついて説明する。
用メモリ808a、偶数周回用メモリ808bは、図9に示す第1のダウンサンプリング
領域、第2のダウンサンプリング領域に相当し、補正値演算部813に設けられた奇数周
回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bは、図10に示す第1の補正値領域、第2の補正値領域に相当する。
、上記ダウンサンプリング処理部608に設けられた奇数周回用メモリ808aを用い、
第2のダウンサンプリングデータ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808
に設けられた偶数周回用メモリ808bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として
、上記補正値演算部813に設けられた奇数周回用メモリ813aを用い、第2の補正値
記憶手段として、上記補正値演算部813に設けられた偶数周回用メモリ813bを用い
るものとする。
がソフトウェアの演算処理として行われる場合に、その演算処理時間は実際のベルト1周
回に要する時間(現実的には数秒程度が一般的である)よりも短いため、補正値反映まで
の時間を短縮し、且つ中間転写ベルト10の周回によるベルトの厚み変動に対して、より
正確な補正値を反映させるものである。
における中間転写ベルト10のベルト仮想ホームポジションからの移動位置に合わせた補
正値を、補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bの
いずれかのアドレスをずらして読み出すことで反映し、パルス生成部816からの転写駆
動モータ17へのモータCLKにフィードバックさせるということである。
イマの周期を利用して、中間転写ベルト10の周回に伴うベルト仮想ホームポジションか
らの移動距離(位置)に対応させて、40msタイマのカウント数から読出しを行ってい
る補正値演算部813の奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bのいずれ
かのアドレスをずらせば良く、このタイマ周期でも転写駆動モータ17へのモータCLK
に対して、十分に精度の良い振幅・位相制御が行える。
タイマの周期を利用することに関しては、つぎのような理由がある。ダウンサンプリング
領域、及び補正値領域のそれぞれのメモリがひとつであったとしても、ベルトの厚み変動
に対する振幅・位相の補正演算に要する時間のみを遅延時間とし、ベルトの厚み変動によ
り起因するベルトの搬送速度ムラから発生する色ずれに対して、最短の遅延時間で補正反
映を行うことが可能である。そのため、補正値が反映されない期間、すなわち転写駆動モ
ータ17へのモータCLKのフィードバックに対する遅延時間は、t<ベルト1周回分に
要する時間となるので、ベルト搬送速度ムラへの対応が迅速になるというメリットが見込
める。これは、図11と図12の補正値反映に係る読出タイミングと、それに対応した処理負荷の内容を比較すれば明らかである。
御装置800に備えられたCPU501より転写駆動モータ17への駆動要求があると、
転写駆動モータ17が駆動開始して中間転写ベルト10を回転させる。CPU501は、
中間転写ベルト10の回転が安定するまで待機した後に、転写駆動モータ17からのモー
タFGパルス及びエンコーダ500からのエンコーダパルスを図8に示す構成にしたがっ
てカウントし、図12に示すようなベルトの厚み変動を得る。ここでも、各メモリの動作
説明の簡略化のために、余分なベルトの厚み変動成分を加えない正弦波で示すことにする
。
けた直後の中間転写ベルト10の駆動前に、操作部820より設定された外部メモリ82
1内のSP値を読出して、補正値演算部813の第1の補正値領域に相当する奇数周回用
メモリ813a、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bにそれぞれ記憶
する。
ベルト10を回転し、この時点での中間転写ベルト10の位置を、ベルト仮想ホームポジ
ション(図12に示す「ベルト回転状態とベルト厚み」の波形に示した楕円点線部分)と
する。
目に補正値演算部813の2つのメモリ領域のうちの第1の補正値領域に相当する奇数周
用メモリ813aを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
。
転写駆動モータ17からのモータFGパルスのカウント値と差分値の算出及び移動平均処
理に関して、ベルト駆動制御装置800内のソフトウェアを制御して行う。このとき、サ
ンプリングデータ記憶制御部607は、ダウンサンプリング処理部808の2つのメモリ
のうちの第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808a対して、4
0ms周期で間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
転写ベルト10のベルト周回数が2周回目となりステップS104に移行した時に、サン
プリングデータ記憶制御部807は、ダウンサンプリング処理部808に設けられた2つ
のメモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bに
対して、40msで間引かれた差分値のサンプリングデータを順次記憶する。
104と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを
選択してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部610は、中間転
写ベルト10の1周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。演算終了後、補正値記憶制御部812は、次の記憶先となる補正値演算部813の2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
して補正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する
偶数周回用メモリ813bを選択して中間転写ベルト10の1周回分の補正値を40ms
周期で順次読出、その後、パルス生成部816は、駆動用モータのパルス信号を生成、出
力する。
メモリ813a、あるいは第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bから4
0ms周期で順次読出される補正値に対する各アドレスの、ベルト仮想ホームポジション
に相当する値を0としている。
正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周
回用メモリ813aに補正値の記憶を完了した時点から、そのメモリのから中間転写ベル
ト10の1周回分の補正値を40ms周期で読出し、その後、パルス生成部816は、駆
動用モータのパルス信号を生成、出力する。
2021になった時点から補正値の読出し、演算及び記憶に要する時間:tだけ遅延させ
た時点を表すことになるため、上記奇数周回用メモリ813aからの補正値の読出しを開
始するアドレスは、この時間t相当する分だけずらした値からとすればよい。
のカウントの4041カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が3周回目となった
ステップS108に移行した時に、サンプリングデータ記憶制御部807は、ダウンサン
プリング処理部808に設けられた2つのメモリのうちの第1のダウンサンプリング領域
に相当する奇数周回用メモリ808aに対して、40ms周期で間引かれた差分値のサン
プリングデータを順次記憶する。
ングデータの記憶と並行して、ステップS109において、サンプリングデータ読出制御
部809は、第2のダウンサンプリング領域に相当する偶数周回用メモリ808bを選択
してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転写ベ
ルト10の2周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813
bに対して、演算で得られた補正値を順次記憶する。
正値演算部813に設けられた2つのメモリのうちの第2の補正値領域に相当する偶数周
回用メモリ813bに補正値の記憶を完了した時点から、そのメモリのから中間転写ベル
ト10の1周回分の補正値を40ms周期で読出し、その後、パルス生成部816は、駆
動用モータのパルス信号を生成、出力する。
7のときと同様に、タイマカウント値が2021になった時点から補正値の読出し、演算
及び記憶に要する時間:tだけ遅延させた時点を表すことになるため、上記偶数周回用メ
モリ813bからの補正値の読出しを開始するアドレスは、この時間tに相当する分だけ
ずらした値からとすればよい。
のカウントの6061カウントで中間転写ベルト10のベルト周回数が4周回目になった
ステップS111において、サンプリングデータ記憶制御部607は、ダウンサンプリン
グ処理部808に設けられた2つのメモリのうちの第2のダウンサンプリング領域に相当
する偶数周回用メモリ808bに対して、40ms周期で間引かれた差分値のサンプリン
グデータを順次記憶する。このメモリ偶数周回用メモリ808bに対する記憶時のアドレ
スは、転写駆動モータ17が停止したときのタイマカウント値=xまでとする。
111と並行して第1のダウンサンプリング領域に相当する奇数周回用メモリ808aを
選択してサンプリングデータを順次読出し、さらに振幅・位相値演算部810は、中間転
写ベルト10の3周回目のサンプリングデータに対して振幅値と位相値の演算を行う。
メモリのうちの第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aに対して、演算で
得られた補正値を順次記憶する。
タ17が停止したときのタイマカウント値=xまで1周回分の補正値を40ms周期で順
次読出し、その後、パルス生成部616は、駆動用モータのパルス信号を生成、出力する
。
伴い第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bを選択し、そのメモリから中
間転写ベルト10の1周回分の補正値を、図6に示す操作部820に接続された外部メモ
リ621(不揮発性メモリ)にSP値として記憶して、次回の転写駆動モータ17の駆動
時の反映データとして使用する。
プリング処理部808のどちらか一方のメモリからのサンプリングデータの読出し時間と
演算時間、及び補正値演算部813のどちらか一方のメモリへの補正値の記憶時間の総和
に相当する遅延時間のみで反映が開始されるので、ベルトの厚み変動によって発生する速
度変動に対する処理負荷の軽減とベルト制御の精度向上が実現できる。
周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b、奇数周回用メモリ813a、又は偶
数周回用メモリ813bのいずれかのメモリが交互に制御されるためであり、図11に示したタイミングでは、中間転写ベルト10の1周回目にサンプリングして得られた補正値の反映が中間転写ベルト10の3周回目からであるのに対して、図12に示したタイミングでは、中間転写ベルト10の1周回目にサンプリングした補正値の反映が中間転写ベルト10の2周回目のt秒後からとなる。
れた外部メモリ821に、操作部から入力されたSP値としての補正値又は前回の演算処
理で得られた補正値を保存しておき、中間転写ベルト10の回転開始に合わせてベルト1
周回目の補正値として外部メモリ821から読出し、新たな補正値として使用する方法も
ある。この場合の外部メモリ621は、デジタルカラー複写機本体100の操作部からの
データ入力によって、記憶及び読出しを行うことも可能であり、本実施形態では中間転写
ベルト10の1周回目に反映される補正値として、SP値又は前回補正値の先頭アドレス
から1周回分の読出しを行っている。
モリ813bのアドレスの遷移状態を、図13に示す。このメモリアドレスの遷移を制御
するのが、サンプリングデータ記憶制御部807、サンプリングデータ読出制御部809
、補正値記憶制御部812、補正値読出制御部814のうちの、特に補正値記憶制御部8
12、補正値読出制御部614であり、それらは中間転写ベルト10のベルト周回数、及
びタイマカウント値、メモリのアドレス値に応じて行われる。
示すタイミングの中間転写ベルト10のベルト周回数が2周回目のとき、ステップS10
6において、第2の補正値領域に相当する偶数周回用メモリ813bのアドレス=0から
アドレス=(時間tに相当するアドレス)までを順次読出し、ステップS107において
、第1の補正値領域に相当する奇数周回用メモリ813aのアドレス=(時間tに相当す
るアドレス)から最終アドレス=N−1(Nは0を含む任意の正の整数)までを、中間転
写ベルト10の2周回目及び3周回目にかけて順次読出す。これは、ベルトの周回分に応
じてメモリが交互に選択されていることを示す。
印で示すアドレス=0からアドレス=(時間tに相当するアドレス)までを順次読出し、
第2の補正値領域を交互に選択してアドレス=(時間tに相当するアドレス)から最終ア
ドレス=N−1(Nは0を含む任意の正の整数)までを、中間転写ベルト10の3周回目
及び4周回目にかけて順次読出す。
示す第2の補正値領域のアドレス=0から中間転写ベルト10を駆動する転写駆動モータ
17が停止する位置に相当するアドレス=(時間xに相当するアドレス)まで順次読出し
て一連の動作を終了する。以上の動作が、第2の実施形態を示すものである。
0の奇数周回数、偶数周回数に一意的に対応するのではなく、各メモリ領域の途中のアド
レス(時間tに相当するアドレス)を境界に切替が行われるものである。
けられた奇数周回用メモリ808a、偶数周回用メモリ808b、及び補正値演算部81
3に設けられた奇数周回用メモリ813a、偶数周回用メモリ813bへの記憶及び読出
し動作によって相対的に軽減され、さらに、上記のようにメモリを2つ持ち交互に記憶及
び読出しのアクセスを行うことで常に中間転写ベルト10の周回中に補正値を反映させる
ことが可能となり、その結果中間転写ベルト10のベルトの厚み変動に対する補正反映時
間が、上記第2の実施形態よりもさらに早くなるので、画像品質に与える影響もより低減
できる結果となる。
演算部に設けられたそれぞれ1つのメモリが、図15及び図16に示すような、中間転写
ベルト10の2周回分記憶できる領域をもつもので構成される例を示す。
記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理部808’に設けられたメモリ808’a
を用い、第2のダウンサンプリングデータ記憶手段として、上記ダウンサンプリング処理
部808’に設けられた808’bを用いるものとし、第1の補正値記憶手段として、上
記補正値演算部813’に設けられたメモリ813’aを用い、第2の補正値記憶手段と
して、上記補正値演算部813’に設けられたメモリ813’bを用いるものとする。
ンサンプリング処理部808’及び補正値演算部813’内部に設けられた各メモリが1
個で、それぞれが中間転写ベルト10の2周回分に相当する領域を有するものとする。こ
れらのメモリを、図15に示すダウンサンプリング領域、図16に示す補正値領域として
与える。このような構成のメモリを使えば、図8に示したサンプリングデータ記憶制御部
807、サンプリングデータ読出制御部809、補正値記憶制御部812、補正値読出制
御部814におけるメモリ領域の切替制御が不要となり、CPU501からのソフトウェ
ア制御が簡略化できる。
つに分けたとき、その前半部分、後半部分で中間転写ベルト10の奇数周回、偶数周回の
どちらを対応させるかは任意でよい。
データが消去されるような構造のタイプであっても、データの上書きによる記憶動作やメ
モリへの通電停止等によってもとのデータが消去されるまでデータを保持する構造のタイ
プのいずれであっても適用可能である。
0Y,40M,40C,40Kが複数並べて設置されるタンデム方式のデジタルカラー複
写機における転写ユニットに適用したが、本発明が適用可能なベルト駆動制御装置及び画
像形成装置は、この構成に限るものではない。
のとし、駆動ローラで回転駆動するベルト駆動制御装置、又はこれを有する画像形成装置
、上記ベルト駆動制御装置を搭載し、カラー画像が形成可能な装置及びその画像形成装置
に用いる転写装置等であれば、いずれにも適用可能である。実施の形態においても、本発
明では3つの例を示したが、これらに限ったものではない。
せた後に印字用紙に転写する中間転写方式を適用したが、搬送ベルトで転写紙を搬送し、
転写紙上に感光体ドラム40Y,40M,40C,40Kからのトナーを4色直接転写す
る直接転写方式の搬送ベルトに対しても適用可能である。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順番での配列とした
が、設計上の各種メリットを考慮して、その順番を任意に決めることは全く問題ない。
、これに限ったものではなく例えばLEDアレイ等でも良い。
よるソフトウェアの動作によっても実現することができる。このプログラムは記録媒体を
利用することに流通過程で取引することも可能である。記録媒体の例として、例えば、F
D、CD−ROM(R、RW)、DVD−ROM(R、RW)、MO、MD、磁気テープ
、サーバのハードディスク等が該当する。
14 第1従動ローラ(従動支持回転体の一例)
15 駆動ローラ(駆動支持回転体の一例)
16 第2従動ローラ(従動支持回転体の一例)
17 転写駆動モータ(駆動源の一例)
100 デジタルカラー複写機本体(画像形成装置の一例)
800 ベルト駆動制御装置
801 カウント生成部
802 サンプリングデータ取得部(サンプリングデータ取得手段の一例)
805 減算部(差分値算出手段の一例)
807 サンプリングデータ記憶制御部(サンプリングデータ記憶制御手段の一例)
808a 奇数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808b 偶数周回用メモリ(第2のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808’a 奇数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
808’b 偶数周回用メモリ(第1のダウンサンプリングデータ記憶手段の一例)
809 サンプリングデータ読出制御部(サンプリングデータ読出制御手段の一例)
810 振幅・位相値演算部(補正値生成手段の一例)
812 補正値記憶制御部(補正値記憶制御手段の一例)
813a 奇数周回用メモリ(第1の補正値記憶手段の一例)
813b 偶数周回用メモリ(第2の補正値記憶手段の一例
813’a 奇数周回用メモリ(第1の補正値記憶手段の一例)
813’b 偶数周回用メモリ(第2の補正値記憶手段の一例
814 補正値読出制御部(補正値読出制御手段の一例)
Claims (11)
- 回転駆動力の伝達によりベルトを回転させる駆動支持回転体の回転を検出する駆動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
前記ベルトの回転に従って回転する従動支持回転体の回転を検出する従動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
に基づき、前記従動支持回転体におけるベルトの厚み変動に対応させて前記駆動支持回転体の回転を制御するベルト駆動制御装置であって、
前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値をサンプリングしてサンプリングデータを得るサンプリングデータ取得手段と、
所定の補正値を記憶する補正値記憶手段と、
前記サンプリングデータに基づき、前記駆動支持回転体の回転を補正する補正値を前記ベルトの周回分毎に生成する補正値生成手段と、
前記補正値記憶手段に記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じたタイミングで読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いる補正値読出制御手段と、
を備えることを特徴とするベルト駆動制御装置。 - 前記補正値記憶手段は、所定の補正値をそれぞれ記憶する第1及び第2の補正値記憶手段を備えるとともに、
前記補正値生成手段によって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて前記第1及び第2の補正値記憶手段に交互に記憶させる補正値記憶制御手段を備え、
前記補正値読出制御手段は、前記第1及び第2の補正値記憶手段にそれぞれ記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すことにより、前記駆動支持回転体の回転の制御に用いることを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動制御装置。 - 前記補正値記憶制御手段が前記補正値を前記第1の補正値記憶手段に記憶させている期間中に、前記補正値読出制御手段は前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値を読出すことを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。
- 前記補正値記憶制御手段が前記ベルトの周回分毎の補正値を前記第1の補正値記憶手段に記憶させている期間中では、前記補正値読出制御手段は、前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値を読出し、
前記期間後では、前記補正値読出制御手段は、前記第2の補正値記憶手段に記憶された補正値の読出しを停止するともに、前記第1の補正値記憶手段に記憶されている補正値のうち、前記第2の補正値記憶手段から読出さなかった補正値に相当する補正値から読出しを開始することを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。 - 前記サンプリングデータ取得手段は、
所定のサンプリングデータをそれぞれ記憶する第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段と、
前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値を算出する差分値算出手段と、
前記差分値をサンプリングして得たサンプリングデータのうち、前記ベルトの周回分毎のサンプリングデータを前記ベルトの周回分に応じて前記第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段に交互に記憶させるサンプリングデータ記憶制御手段と、
前記第1及び第2のサンプリングデータ記憶手段にそれぞれ記憶されたサンプリングデータを、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すサンプリングデータ読出制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動制御装置。 - 前記差分値算出手段によって算出された差分値を、前記サンプリングデータ記憶制御手段が前記第1のサンプリングデータ記憶手段に記憶させている期間中に、前記サンプリングデータ読出制御手段は、前記第2のサンプリングデータ記憶手段に記憶されたサンプリングデータを読出すことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置。
- 前記補正値生成手段は、前記差分値から前記ベルトの厚み変動に対応した周波数を有する回転角変位又は回転角速度のベルト交流成分の振幅及び位相を抽出して前記補正値を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置。
- 電子写真方式により像担持体上に露光して潜像を形成する露光手段と、
前記潜像を現像して顕像化画像を生成する現像手段と、
前記顕像化画像を前記ベルト又は記録材に転写する転写手段と、
前記転写された前記ベルト又は前記記録材を搬送する前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載のベルト駆動制御装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 回転駆動力の伝達によりベルトを回転させる駆動支持回転体の回転を検出する駆動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
前記ベルトの回転に従って回転する従動支持回転体の回転を検出する従動支持回転体検出手段からの検出結果値と、
に基づき、前記従動支持回転体におけるベルトの厚み変動に対応させて前記駆動支持回転体の回転を制御するベルト駆動制御方法であって、
前記駆動支持回転体検出手段の検出結果値と前記従動支持回転体検出手段の検出結果値との差分値をサンプリングしてサンプリングデータを得るサンプリングデータ取得ステップと、
前記サンプリングデータに基づき、前記駆動支持回転体の回転を補正する補正値を前記ベルトの周回分毎に生成する補正値生成ステップと、
前記補正値生成ステップによって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて補正値記憶手段に対して記憶させる補正値記憶制御ステップと、
前記補正値記憶手段に記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じたタイミングで読出す補正値読出制御ステップと、
を備えて実行することを特徴とするベルト駆動制御方法。 - 前記補正値記憶手段は、第1及び第2の補正値記憶手段とを備えており、
前記補正値記憶制御ステップは、前記補正値生成ステップによって生成された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて所定の第1及び第2の補正値記憶手段に対して交互に記憶させるステップであり、
前記補正値読出制御ステップは、前記第1及び第2の補正値記憶手段にそれぞれ記憶された補正値を、前記ベルトの周回分に応じて交互に読出すステップである、
ことを特徴とする請求項9に記載のベルト駆動制御方法。 - 請求項10、または11に記載のベルト駆動制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするベルト駆動制御プログラム。
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