JP5107011B2 - 駆動制御装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の像担持体にそれぞれ担持している可視像を、無端移動する無端状のベルト部材の表面、あるいはその表面上に保持している記録部材に重ね合わせて転写する画像形成装置、及びこれに用いられる駆動制御装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、ベルト部材たる無端状の中間転写ベルトを駆動ローラや従動ローラによって張架しながら無端移動せしめる転写ユニットを有している。そして、像担持体たる複数の感光体にそれぞれ形成した互いに異なる色のトナー像を、前述の転写ユニットによって中間転写ベルトに重ね合わせて転写することでフルカラー画像を得る。中間転写ベルトを用いる中間転写方式の代わりに、複数の感光体上のトナー像を、無端状の紙搬送ベルトの表面上に保持している記録紙に重ね合わせて転写する直接転写方式の画像形成装置も、同特許文献1に記載されている。これらの方式のように、複数の像担持体にそれぞれ形成した可視像をベルト部材の表面あるいはベルト部材上の記録紙に重ね合わせて転写する方式は、タンデム方式と呼ばれている。
タンデム方式の画像形成装置では、ベルト部材の速度変動によって可視像の重ね合わせずれを引き起こし易い。重ね合わせの転写の際にベルト部材の速度変動が起こると、複数の像担持体上の可視像が互いに位置ずれして転写されてしまうからである。ベルト部材の速度変動をきたす要因としては、ベルト部材の周方向における厚みムラが挙げられる。ベルト部材を駆動する駆動ローラ上にベルト厚の比較的大きい部分が巻き付いているときにはベルト移動速度が速くなり、反対にベルト厚の比較的小さい部分が巻き付いているときにはベルト移動速度が遅くなる。これにより、ベルト部材が1周する間に速度変動を引き起こすのである。遠心成型法で成型されたベルト部材では、ベルトを成型するための金型の偏心に起因して、ベルト1周あたりにおいて最大厚み箇所と最小厚み箇所とが180[°]の位相差の関係になる厚みムラを引き起こし易い。かかる厚みムラでは、ベルト1周あたりにおける速度変動が1周期分のサインカーブを描く特性となる。
特許文献1に記載の画像形成装置は、ベルト部材として、周方向の所定位置にマークが付されたものを用い、そのマークをマークセンサによってベルト部材の所定の無端移動位置で検知する。そして、マークからの周方向における1周分のベルト厚み変動パターンを予め記憶しており、マーク検知タイミングと、ベルト厚み変動パターンとに基づいてベルト部材の駆動速度を調整することで、ベルト部材の厚みムラによる速度変動を抑えるようになっている。
また、特許文献2に記載の画像形成装置は、ベルト部材の厚みをセンサとの距離変位や電気抵抗などに基づいて検知する厚み検知手段を有しており、ベルト部材を無端移動させながら厚みを検知する。そして、その検知結果に基づくベルト周方向における厚み変動パターンをデータ記憶手段に記憶した後、その厚み変動パターンに基づいてベルト部材の駆動速度を調整することで、ベルト部材の厚みムラによる速度変動を抑えるようになっている。
また、特許文献3に記載の画像形成装置は、ベルト部材を張架している張架ローラの回転角変位又は回転角速度を検知するエンコーダを有しており、その検知結果に基づいて、ベルト部材の1周あたりにおける速度変動パターンを測定する。そして、データ記憶手段に記憶したその速度変動パターンに基づいてベルト部材の駆動速度を調整することで、ベルト部材の厚みムラによる速度変動を抑えるようになっている。
ベルト部材の厚みは、温湿度等の環境変化に伴うベルト部材の伸縮、経時におけるベルト伸び、経時におけるベルト摩耗などによって変化する。そして、これによってベルト部材の1周あたりにおける厚み変動パターンも変化するが、特許文献1に記載の画像形成装置においては、その変化をベルト部材の駆動速度の調整に反映させることができない。これに対し、特許文献2や特許文献3に記載の画像形成装置においては、環境変化等によるベルト部材の厚み変化が起きたとしても、次のようにすることで、その変化をベルト部材の駆動速度の調整に反映させることが可能である。即ち、所定のタイミングが到来する毎に、厚み変動パターンや速度変動パターン(以下、これらをまとめて変動パターンという)を測定し直して更新するのである。これにより、ベルト部材の厚みムラによる速度変動をより確実に抑えることができる。
特許第3658262号公報 特開2001−228777号公報 特開2005−115398号公報
しかしながら、特許文献2や特許文献3に記載の画像形成装置では、変動パターンを測定するタイミングによっては、測定が完了するまでユーザーからの画像形成命令を受け付けることができなくなる。そして、ユーザーの待ち時間を増大させて、ユーザーに不便感を抱かせるおそれがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、駆動速度制御パターン更新のための処理を実施することによるユーザーの待ち時間の増大化を抑えることができる駆動制御装置や画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の像担持体と、それら像担持体にそれぞれ担持されている可視像を、複数の回転体によって張架された状態で無端移動している無端状のベルト部材の表面あるいは該表面に保持された記録部材に転写する転写手段とを具備する画像形成装置に搭載され、それら回転体のうちの少なくとも1つの駆動回転体の回転駆動によって該ベルト部材を無端移動せしめながら、該ベルト部材の少なくとも1周あたりにおける速度変動パターンあるいは厚み変動パターンを解析し、解析結果に基づいて少なくともベルト1周あたりにおける該駆動回転体の駆動速度制御パターンを更新する駆動速度制御パターン更新処理を実施する駆動制御装置であって、画像形成装置の電源が投入された後、所定の準備処理が完了して操作者からの画像形成命令に基づく画像形成動作の開始が可能になるまでの準備期間について、前記電源が投入された後に前記準備期間の長さを予測し、予測結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか否かを決定し、決定結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか、あるいは、操作者からの画像形成命令が発信された後、所定の準備処理が完了して前記画像形成命令に基づく画像形成動作の開始が可能になるまでの準備期間について、前記画像形成命令が発信された後に前記準備期間の長さを予測し、予測結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか否かを決定し、決定結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始することを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項の駆動制御装置であって、上記予測結果に基づいて上記準備期間内に上記駆動速度制御パターン更新処理を開始しないと決定した場合には、上記電源が投入される前、あるいは上記画像形成命令が発信される前に記憶しておいた上記駆動速度制御パターンに基づいて、上記準備期間経過後の上記駆動回転体の駆動を制御することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1又は2の駆動制御装置であって、予測した上記準備期間内に上記駆動速度制御パターン更新処理を完了し得るか否かを予測し、完了し得る場合に、該準備期間内に該駆動速度制御パターン更新処理を開始することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至の何れかの駆動制御装置であって、上記準備処理が、上記記録部材に対して上記可視像の定着処理を加熱によって施す定着手段を所定の温度まで昇温せしめる処理を含むことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、複数の像担持体と、それら像担持体にそれぞれ担持されている可視像を、複数の回転体によって張架された状態で無端移動している無端状のベルト部材の表面あるいは該表面に保持された記録部材に転写する転写手段と、それら回転体のうちの少なくとも1つの駆動回転体の回転駆動によって該ベルト部材を無端移動せしめながら、該ベルト部材の少なくとも1周あたりにおける速度変動パターンあるいは厚み変動パターンを解析し、解析結果に基づいて少なくともベルト1周あたりにおける該駆動回転体の駆動速度制御パターンを更新する駆動速度制御パターン更新処理を実施する駆動制御装置とを備える画像形成装置において、上記駆動制御装置として、請求項1乃至の何れかの駆動制御装置を用いたことを特徴とするものである。
これらの発明において、請求項1又は2の発明特定事項の全てを備えるものでは、駆動速度制御パターン更新処理に要する時間のうち、その全てあるいは一部を、画像形成装置が画像形成可能な状態に立ち上がるまでの準備期間で消化する。この準備期間は、例えば、定着手段を所定の定着温度まで昇温せしめたり、何らかの機器を動作位置まで移動させたり、何らかの理由によって機器を所定時間だけ空運転したりするための期間であり、駆動速度制御パターン更新処理の有無にかかわらず必要になるものである。このような準備期間において駆動速度制御パターン更新処理の全て又は一部を消化することで、駆動速度制御パターン更新処理を実施することによるユーザーの待ち時間の増大化を抑えることができる。
また、請求項7の発明特定事項の全てを備えるものにおいては、画像形成動作の開始前に実施する画像形成前クリーニング処理の実施期間中に、駆動速度制御パターン更新処理を消化することで、駆動速度制御パターン更新処理を実施することによるユーザーの待ち時間の増大化を回避することができる。画像形成前クリーニング処理としては、搬送路内に詰まった記録紙を取り除くためのユーザーによるジャム処理が実施された後に、ジャム処理中にトナー等を付着させてしまった可能性のあるベルト部材を1周以上無端移動させながらクリーニングする処理などが挙げられる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット6Yを例にすると、図2に示すように、潜像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像器5Y等を備えている。画像形成ユニットたるプロセスユニット6Yは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる像担持体としての感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザー光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーと磁性キャリアとを含有するY現像剤を用いる現像器5YによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色のプロセスユニット(6M,C,K)においても、同様にして感光体(1M,C,K)上に(M,C,K)トナー像が形成されて、ベルト部材としての中間転写ベルト8上に中間転写される。
上記現像器5Yは、そのケーシングの開口から一部露出させるように配設された現像ロール51Yを有している。また、互いに平行配設された2つの搬送スクリュウ55Y、ドクターブレード52Y、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Yなども有している。
現像器5Yのケーシング内には、磁性キャリアとYトナーとを含む図示しないY現像剤が収容されている。このY現像剤は2つの搬送スクリュウ55Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、上記現像ロール51Yの表面に担持される。そして、ドクターブレード52Yによってその層厚が規制されてからY用の感光体1Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体1Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体1Y上にYトナー像が形成される。現像器5Yにおいて、現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール51Yの回転に伴ってケーシング内に戻される。
2つの搬送スクリュウ55Yの間には仕切壁が設けられている。この仕切壁により、現像ロール51Yや図中右側の搬送スクリュウ55Y等を収容する第1供給部53Yと、図中左側の搬送スクリュウ55Yを収容する第2供給部54Yとがケーシング内で分かれている。図中右側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Y内のY現像剤を図中手前側から奥側へと搬送しながら現像ロール51Yに供給する。図中右側の搬送スクリュウ55Yによって第1供給部53Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられた図示しない開口部を通って第2供給部54Y内に進入する。第2供給部54Y内において、図中左側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Yから送られてくるY現像剤を図中右側の搬送スクリュウ55Yとは逆方向に搬送する。図中左側の搬送スクリュウ55Yによって第2供給部54Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第1供給部53Y内に戻る。
透磁率センサからなる上述のTセンサ56Yは、第2供給部54Yの底壁に設けられ、その上を通過するY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度と良好な相関を示すため、Tセンサ56YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。この制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納したRAMを備えている。このRAM内には、他の現像器に搭載された図示しないTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータも格納されている。Y用Vtrefは、後述するY用のトナー搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、上記制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないY用のトナー搬送装置を駆動制御して第2供給部54Y内にYトナーを補給させる。この補給により、現像器5Y内のY現像剤中のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスユニットの現像器についても、M,C,K用のトナー搬送装置を用いた同様のトナー補給制御が実施される。
先に示した図1において、プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中下方には、潜像書込手段としての光書込ユニット7が配設されている。光書込ユニット7は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、プロセスユニット6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット7は、光源から発したレーザー光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
光書込ユニット7の図中下側には、給紙カセット26、これらに組み込まれた給紙ローラ27など有する紙収容手段が配設されている。給紙カセット26は、シート状の記録体たる記録紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の記録紙Pには給紙ローラ27を当接させている。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の記録紙Pが給紙路70に向けて送り出される。
この給紙路70の末端付近には、レジストローラ対28が配設されている。レジストローラ対28は、記録紙Pを挟み込むべく両ローラを回転させるが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段としての転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他に、2次転写バイアスローラ19、ベルトクリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、エンコーダローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、ベルトループ内側に配設された駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、及びエンコーダローラ14によって張架されながら、駆動ローラ12の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。
中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
駆動ローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、この2次転写ニップで記録紙Pに転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8のおもて面には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップで4色トナー像が一括2次転写された記録紙Pは、転写後搬送路71を経由して定着装置20に送られる。
定着手段としての定着装置20は、内部にハロゲンランプ等の発熱源からなる定着ヒータを有する定着ローラ20aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ20bとによって定着ニップを形成している。定着装置20内に送り込まれた記録紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ20aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化せしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。なお、定着装置20は、定着ローラ20aの表面温度を検知する図示しない表面温度センサを具備しており、これによる検知結果を後述する制御部に送信するようになっている。
定着装置20内でフルカラー画像が定着せしめられた記録紙Pは、定着装置20を出た後、排紙路72と反転前搬送路73との分岐点にさしかかる。この分岐点には、第1切替爪75が揺動可能に配設されており、その揺動によって記録紙Pの進路を切り替える。具体的には、爪の先端を反転前送路73に近づける方向に動かすことにより、記録紙Pの進路を排紙路72に向かう方向にする。また、爪の先端を反転前搬送路73から遠ざける方向に動かすことにより、記録紙Pの進路を反転前搬送路73に向かう方向にする。
第1切替爪75によって排紙路72に向かう進路が選択されている場合には、記録紙Pは、排紙路72から排紙ローラ対100を経由した後、機外へと配設されて、プリンタ筺体の上面に設けられたスタック50a上にスタックされる。これに対し、第1切替爪75によって反転前搬送路73に向かう進路が選択されている場合には、記録紙Pは反転前搬送路73を経て、反転ローラ対21のニップに進入する。反転ローラ対21は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pをスタック部50aに向けて搬送するが、記録紙Pの後端をニップに進入させる直前で、ローラを逆回転させる。この逆転により、記録紙Pがそれまでとは逆方向に搬送されるようになり、記録紙Pの後端側が反転搬送路74内に進入する。
反転搬送路74は、鉛直方向上側から下側に向けて湾曲しながら延在する形状になっており、路内に第1反転搬送ローラ対22、第2反転搬送ローラ対23、第3反転搬送ローラ対24を有している。記録紙Pは、これらローラ対のニップを順次通過しながら搬送されることで、その上下を反転させる。上下反転後の記録紙Pは、上述の給紙路70に戻された後、再び2次転写ニップに至る。そして、今度は、画像非担持面を中間転写ベルト8に密着させながら2次転写ニップに進入して、その画像非担持面に中間転写ベルトの第2の4色トナー像が一括2次転写される。この後、転写後搬送路71、定着装置20、排紙路72、排紙ローラ対100を経由して、機外のスタック部50a上にスタックされる。このような反転搬送により、記録紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。
上記転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、Y,M,C,Kトナーを収容するトナー収容部たるトナーボトル32Y,M,C,Kを搭載している。トナーボトル32Y,M,C,Kは、互いに水平よりも少し傾斜した角度で並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ後述するトナー搬送装置により、プロセスユニット6Y,M,C,Kの現像器に適宜補給される。これらのトナーボトル32Y,M,C,Kは、プロセスユニット6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図3は、本プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、演算手段たる制御部200は、CPU201と、制御プログラムや各種データを記憶したROM202と、各種データを一時的に記憶するRAM203とを有している。この制御部200には、各周辺制御部との間で信号の授受を行うためのI/Oインターフェース204を介して光書込ユニット7、Tセンサ56Y,M,C,K、光書込ユニット7の制御を専用に司る光書込制御回路205、電源回路206、トナー補給回路207などが接続されている。また、ロータリーエンコーダ(以下、単にエンコーダという)170、中間転写ベルト(8)を駆動する駆動ローラ(12)の駆動源となっているベルト駆動モータ162、ホームポジションセンサ160、定着装置に具備される表面温度センサ20c、定着ヒータ20dなども接続されている。
光書込制御回路205は制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて光書込ユニット7を制御する。また、電源回路206は制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて、各プロセスユニットの帯電装置に高電圧を印加するととも、各現像装置の現像ローラにそれぞれ現像バイアスを印加する。
トナー補給回路207は、制御部200からI/Oインターフェース204を介して入力される指令に基づいて、各色の図示しないトナー搬送装置を制御する。これにより、図示しない各色のトナーボトル(図1の32Y,M,C,K)から各現像装置内の2成分現像剤へのトナー補給を制御する。
制御部200は各色毎のTセンサ56Y,M,C,Kの出力値に基づいて現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度が基準レベルになるような指令をI/Oインターフェース204を介してトナー補給回路207へ出力する。
図4は、転写ユニットにおける中間転写ベルト8、これを張架する駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、エンコーダローラ14等からなるベルトユニットを示す斜視図である。中間転写ベルト8は、ベルトループ内側に配設された駆動ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、エンコーダローラ14に対して、それぞれ所定の巻き付き角で巻き付いている。そして、駆動ローラ12の回転駆動に伴って、図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。このとき、クリーニングバックアップローラ13、エンコーダローラ14は、何れも、中間転写ベルト8の無端移動に伴って従動回転する。このため、エンコーダローラ14の単位時間あたりにおける回転角変位や、回転角速度は、中間転写ベルト8の走行速度と相関関係がある。かかるエンコーダローラ14には、図示しないエンコーダが設けられている。
駆動ローラ12は、伝達機構106を介して駆動源としてのベルト駆動モータ162からの回転駆動力が伝達されるようになっている。具体的には、ベルト駆動モータ162における出力軸162aの回転駆動力は、出力軸162aに固定された出力ギヤに噛み合っている中継ギヤ106aに伝達される。そして、伝達機構106の中継ギヤ106aに伝達された回転駆動力は、これに噛み合っている入力ギヤ106bに伝達される。この入力ギヤ106bは、駆動ローラ12の回転軸部材に固定されているため、駆動ローラ12に対しては、入力ギヤ106bによって回転駆動力が入力される。
図5は、中間転写ベルト8のループ内に配設される従動ローラとしてのエンコーダローラ14をその一端側に配設されたエンコーダ170とともに示す拡大構成図である。エンコーダローラ14が中間転写ベルト8の無端移動に伴って従動回転することは既に述べた通りである。エンコーダローラ14のローラ部の両端からそれぞれ軸線方向に突出する回転軸部材の一方(140)は、図示のように、外側に向かうにしたがって3段階に細くなる構造になっている。両端の回転軸部材はそれぞれ転写ユニットの支持板に設けられた軸受け169によって回転自在に支持されている。
エンコーダローラ14の回転軸部材140を覆っているエンコーダ170は、回転軸部材140とともに回転するように、回転軸部材140に固定された円盤状のコードホイール171、透過型フォトセンサ172、支持板173、カバー174等を有している。
支持板173は、ポリアセタール等の樹脂材料からなり、エンコーダローラ14の回転軸部材140における根元側の箇所に圧入(軽圧入)されている。コードホイール171は、この支持板173の片側端面(圧入方向の反対側の端面)に対して、図示しない両面テープを介して固定されている。回転軸部材140の先端部も軸受けによって回転自在に支持されており、これによってコードホイール171が固設された支持板173の位置決め精度が向上している。
コードホイール171は、厚さ0.2mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)などからなり、図6に示すように、その外縁部には放射状のスリット171aが形成されている。このスリット171aは、例えばフォトレジストを用いたパターン描画技術などによって形成されたものである。
透過型フォトセンサ172は、コードホイール171のスリット形成部を介して、自らの発光素子172aと受光素子172bとを対向させている。コードホイール171の回転に伴って、スリット形成部の各スリット171aが受光素子172aと発光素子172bとの間に位置して光を送受可能にしたり、両素子間にスリット171aが介在しなくなって光の送受がなされなくなったりが短周期で繰り返される。より詳しくは、両素子の間にスリット171a(図中の黒塗りの箇所)が介在するときには発光素子172aから射出された光が受光素子172bに受光されて、透過型フォトセンサ172からの出力電圧がHiレベルになる。これに対し、スリット171aが介在しないときには、発光素子172aからの光がスリット間の箇所に遮断されて、透過型フォトセンサ172からの出力電圧がLowレベルになる。従って、例えば、図7に示すようなエンコーダ出力信号の周波数に基づいて、エンコーダローラ14の回転角速度(以下、単に角速度という)が把握される。この把握は、図3に示した制御部200によって行われる。なお、同図においては、便宜上、スリット171aを黒塗りで示しているが、実際には、スリット171aはその名の通り、細い開口になっている。
本プリンタのようなタンデム方式においては、中間転写ベルト8を一定速度で移動させる必要がある。しかし、実際には、ベルトの周方向の厚みムラにより、そのベルト移動速度に変動が生じる。中間転写ベルト8のベルト移動速度が変動すると、実際のベルト移動位置が目標とするベルト移動位置からずれてしまい、感光体1Y,M,C,K上の各トナー像のベルト移動方向における先端位置が中間転写ベルト8上でずれて重ね合わせずれ(色ずれ)が発生する。また、ベルト移動速度が相対的に速い時に中間転写ベルト8上に転写されたトナー像部分は本来の形状よりもベルト周方向に引き延ばされた形状となり、逆に、ベルト移動速度が相対的に遅い時に中間転写ベルト8上に転写されたトナー像部分は本来の形状よりもベルト周方向に縮小された形状となる。この場合、最終的に記録紙上に形成された画像には、そのベルト周方向に対応する方向に周期的な画像濃度の変化(バンディング)が表れる。
そこで、所定のタイミングで、駆動速度制御パターン更新処理を実施するようになっている。そして、この駆動速度制御パターン更新処理において、中間転写ベルト8の少なくとも1周あたりにおける速度変動パターンを解析し、解析結果に基づいてベルト駆動モータ162の少なくともベルト1周あたりにおける駆動速度制御パターンを決定する。この後、RAM203内の駆動速度制御パターンデータを更新する。プリントジョブ中には、更新した駆動速度制御パターンに基づいてベルト駆動モータ162を駆動することで、中間転写ベルト8の速度の安定化を図っている。
図8は、中間転写ベルト8における2次転写ニップの周囲箇所を示す拡大側面図である。中間転写ベルト8は、エンコーダローラ14に対してベルト巻付角θで巻き付いており、駆動ローラ12に対してベルト巻付角θで巻き付いている。そして、この状態で、図中矢印Aの方向に無端移動する。
制御部200は、エンコーダローラ14に設置されたエンコーダ170から送られてくる信号に基づいて中間転写ベルト8の回転周期で発生する変動成分を認識し、適切な目標値を構築する。認識方法としては、駆動ローラ12の回転角変位又は回転角速度と、エンコーダローラ14の回転角変位又は回転角速度のサンプルリングを行う。なお、駆動ローラ12の回転角変位又は回転角速度については、ベルト駆動モータ162に具備されているモータエンコーダからの信号に基づいて把握するようになっている。モータエンコーダからの出力信号を利用する代わりに、駆動ローラ12にもエンコーダを設け、これからの出力信号に基づいて、駆動ローラの回転角変位又は回転角速度を把握するようにしてもよい。
制御部200は、サンプルリングした駆動ローラ12の回転角変位又は回転角速度と、エンコーダローラ14の回転角変位又は回転角速度との差から求められる変動成分の振幅及び位相を求める。これをベルトの1周期で発生する速度変動パターンとし、この速度変動パターンからベルト1周期内において速度変動を発生させないような、ベルト駆動モータ162の駆動速度制御パターンを決定する。
図9は、一般的に用いられるベルト部材の周方向におけるベルト厚み変動(ベルト厚み偏差分布)の一例を示すグラフである。このグラフの横軸は、ベルト1周分の長さ(ベルト周長)を2π[rad]の角度に置き換えたものである。縦軸は、ベルト周方向におけるベルト平均厚み(100μm)を基準(基準値0)としたベルト厚みの偏差値である。図9に示すベルト厚み変動は、ベルト厚み変動の周波数成分のうち、基本(一次)成分(発生周期がベルト1周期となる成分)のみを示したものである。なお、後述するが、本実施形態においてはこのような一次成分のみの厚み変動からベルト駆動を制御するだけでなく、高次成分を考慮に入れて対応可能である。
駆動ローラ12側におけるベルト移動速度については、以下のようにして求める。即ち、駆動ローラ12側においけるベルト移動速度は、駆動ローラ12のベルト巻付角θの(1/2)上における中間転写ベルト8の中央部をベルト駆動位置Xと仮に設定し、このベルト駆動位置での速度とする。中間転写ベルト8の厚さが周方向に沿って正弦的に変化しているとき(サイン波)、駆動位置におけるベルト実効厚みBは、下記の数1に示す式で表すことができる。この式中の「Bt0」は、中間転写ベルト8の平均厚みであり、「Bta」は厚さ変動の振幅値、「θb」はベルト厚さ回転角速度であり、αは、初期位相である。
Figure 0005107011
実効厚みBは、ベルト材質が均一で、かつ、中間転写ベルト8の内周面と外周面との伸縮度の絶対値がほぼ一致する場合、そのベルト厚み方向の中央とベルト内周面との距離に相当する。多層構造のベルトなどにおいては、硬質な層と軟質な層との間で互いに伸縮性が異なる結果、ベルト厚み方向の中央からずれた位置とベルト内周面との距離がベルト実効厚みBtとなることもある。また、ベルト実効厚みBtは、駆動ローラ12に対するベルト巻付角によっても変化することがある。ベルト実効厚みBtは、ベルト厚み実効係数κdを用いると、下記の数2に示す式で表すことができる。ベルト厚み方向の中央とベルト内周面との距離がちょうどベルト実効厚みBtに等しい場合、ベルト厚み実効係数κdは0.5となる。
Figure 0005107011
このようなベルト実効厚みBt’となった場合のベルト搬送速度Vは、(駆動ローラ半径R+ベルト実効厚みBt’)×駆動ローラ回転角速度ωより求められ、下記の数3に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
上記数3から厚さ変動の振幅「Bta」があると、駆動位置におけるベルト搬送速度が変化することがわかる。
一方、エンコーダローラ14側におけるベルト移動速度は、以下のようにして求める。エンコーダローラ14のベルト巻付角θの(1/2)上における中間転写ベルト8の中央部をベルト従動位置Yと仮に設定し、このベルト従動位置での速度とする。上記ベルト駆動位置Xからベルト従動位置Yまでの距離は、ベルト一周の長さを2πラジアンとするとき、位相差τラジアンと表すことができる。すると、従動位置Yにおけるベルト実効厚みBt’’は、下記の数4に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
ここで、κはエンコーダローラ14側におけるベルト厚み実効係数であり、駆動ローラ12とエンコーダローラ14とでベルト巻付き量が異なる構成が考えられるため、別の係数を設定した。そして、このようなベルト実効厚みBt’’のベルトが巻き付いている時の従動位置Yにおけるベルト搬送速度Vは、下記の数5に示す式で表すことができる。この式中の「R」は従動ローラ半径であり、ωは、従動ローラ回転角速度である。
Figure 0005107011
ここで、中間転写ベルト8の実効厚み(Bt)の変動におけるローラの回転角速度(ω)とベルトの速度(Vb)との関係を図10に基づいて説明する。図10(a)は、ローラが一定の回転角速度(ω=定数)で回転している場合の各ベルト位置でのベルトの速度(Vb)の関係Aと、ベルトが一定速度(Vb=定数)で回転している場合の各ベルト位置でのローラの回転角速度(ω)の関係Bとを示した図である。なお。グラフEは、ベルト実効厚み(Bt)を示している。図10(a)のグラフAからわかるように、ローラが一定の回転角速度で回転している場合(ω=定数)、ベルトの速度(Vb)は、ベルトの実効厚み(Bt)が最大の部分で速度が最大となり、ベルトの厚みが最小の部分で速度が最小となっている。一方、ベルト速度を一定(Vb=一定)とした場合は、ローラの回転角速度(ω)は、ベルト実効の厚み(Bt)が最大の部分で速度が最小となり、ベルトの実効厚み(Bt)が最小の部分で速度が最大となっている(図10(a)のB参照)これは、数3や、数5からわかるように、ローラの回転角速度(ω)、ベルト速度(V)、ベルト実効厚み(B)との間には、V=B×ωの関係が成り立っているからである。
この図10(a)の結果から、以下のことが言える。駆動ローラ12を一定の角速度で回転させた場合、ベルトの速度は、ベルトの厚みの影響により図10(a)のAの波形のように変動する。一方、エンコーダローラ14の回転角速度は、上記速度変動の影響を受ける。厚み変動の影響を考慮しなければ、エンコーダローラ14の回転角速度は、上記速度変動と同様な波形となる。しかしながら、実際は、エンコーダローラ14の回転角速度は、ベルトの厚みの影響によって、図10(a)に示す波形Bのような変動成分が加わる。すなわち、エンコーダローラ14の回転角度は、図10(a)の波形Aと波形Bとが重畳されたような波形となる。
図10(b)は、図8に示したようにエンコーダローラ14と駆動ローラ12とがτ離れた場合の中間転写ベルト8の厚み変動における駆動ローラ12の速度および中間転写ベルト8の速度の関係、並びに、中間転写ベルト8の厚み変動におけるエンコーダローラ14の速度および中間転写ベルト8の速度の関係を示した図である。図10(b)のAは、駆動ローラ12を一定の回転角速度で回転した場合のベルト搬送速度を示したグラフである。Cは、駆動ローラ12を一定の回転角速度で回転した場合のエンコーダローラ14の回転角速度である。B’は、ベルトを一定の搬送速度で回転したときのエンコーダローラ14の回転角速度である。Eは、エンコーダローラ14の従動回転位置におけるベルトの実効厚み変動である。Eは、駆動ローラ12の駆動回転位置におけるベルトの実効厚み変動である。
図10(b)からわかるように、駆動ローラ12を一定の回転角速度で回転した場合のエンコーダローラ14の回転角速度であるCは、ベルトを一定の搬送速度で回転したときのエンコーダローラ14の回転角速度変動B’と、駆動ローラ12を一定の回転角速度で回転した場合のベルト速度であるAとを重畳したものである。なお、ここでは、R=R、κ=κ、α=0、τ=1.3ラジアンとしている。
また、図10(b)からわかるように、回転角速度であるCをエンコーダで検出する場合、位相差τがπrad(もしくはπの奇数倍)であれば、波形B’が波形Aと同一の曲線となる。その結果、波形B’と波形Aとの合成曲線である波形Cの振幅は最大(図の例では曲線Aの振幅の2倍)になる。すなわち、駆動ローラ12とエンコーダローラ14の距離がベルト厚み変動の周期の2分の1に設定できればエンコーダローラ14の回転角速度の検出感度が最大になる。また同様に、πに近い方が波形B’と波形Aとが同一曲線に近づくので検出感度が大きくなる。このことから、回転角速度を検出するエンコーダローラ14は、駆動ローラ12に対しベルト上での距離がπに近い(ベルト周期成分がベルト1周1周期の場合、もっとも距離が離れた)エンコーダローラ14を選択するのが好ましい。
実際には、ベルト搬送経路を考慮すると、τをベルト厚み変動周期の丁度2分の1に設定することは難しいが、なるべくその近くに設定できると検出感度が高くなる。ベルト厚み変動が全体で2周期以上有る場合は、その変動周期において、前記の位相差τを丁度π、もしくはπの奇数倍に設定でき、高い検出感度を得ることができる。この関係をベルトの長さで表現すると、ベルト厚み変動の周期Tに対応するベルト長さの2分の1、もしくはその奇数倍ということになる。
本実施形態においては、エンコーダローラ14の回転角速度の変動がB’となるように、駆動ローラ12の回転角速度を調整するものである。詳しくは、図10(b)の波形Cから、波形B´を求める。波形C、波形B´とも周期は、ベルト厚み変動の周期であり同じ周期を有している。波形CをKsin(θ+τ)とすると、波形B’は、ηKSin(θ+τ+T)で表すことができ、振幅の補正係数ηと位相補正値Τとがわかれば、波形Cから、波形Bを求めることができる。
以下に、駆動ローラを一定角速度で駆動したときのエンコーダローラ14の回転角速度(波形C)から、中間転写ベルト8を一定の搬送速度で回転したときのエンコーダローラ14の回転角速度(波形B’)を算出する方法について説明する。
まず、エンコーダローラ14の回転角速度ωは、上記数3と数5から下記の数6に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
ベルト厚み変動Btaは、ローラ径Rよりも十分小さいとして近似することにより、下記の数7に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
数7に示すエンコーダローラ14の回転角速度ωのうち、変動成分Δωは、下記の数8に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
Δωeは、ベルト1周の厚み変動による変動成分であり、{}の中の2項に注目し、前者をA、後者をBとすると、Aは駆動位置におけるベルト変動成分を示しており、Bは従動位置におけるベルト変動成分をそれぞれ表している。なお、{}の外の分数の構成から、エンコーダローラ14の半径Reよりも、駆動ローラ12の半径Rdを大きくすることで、検出感度が高くなることが分かる。
Figure 0005107011
Figure 0005107011
ここで、駆動ローラ12を一定角速度で回転させた場合のエンコーダローラ14で検出されるデータ成分Cとすると、下記の数11に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
A、Bは同じ周期を有する正弦波であるから、その和は同じ周期の単一の正弦波に合成されるので、Cは正弦関数で表現でき、K、βを定数とすると下記の数12に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011
A、B、Cはいずれも回転周期がベルトの回転周期と同じであるため、位相ベクトルで表現することができる。図11はA、B、Cの位相ベクトル成分図である。図11では、一般化する意味でベクトルAを0°としているが、ベクトルAに初期位相αを与えても、各ベクトルの振幅位相関係には影響ない。
駆動ローラ12を一定回転させたときのエンコーダローラ14の回転角速度変動(ベクトルC)から、目標値であるベルト一定速度の時のエンコーダローラ14の角速度変動(ベクトルB)への変換係数ηが補正係数となる。どちらも正弦関数であるため振幅に対して係数をかけて、位相操作を行うことによりベクトルCからベクトルBへ変換が可能である。つまり、図11に示したように、検出されたCのベクトル成分からBのベクトル成分へ変換するために、ベクトルの長さ(振幅値)を補正係数にて変換し、π−τ+βだけ位相を遅らせることにより変換できる。ここでβとは、AとCとの位相差である。
Figure 0005107011

Figure 0005107011
駆動ローラ12を一定回転させたときに従動ローラ側で検出される変動振幅を、ベルトが一定速度で搬送された時の従動ローラ側での変動振幅に変換する補正係数ηは下記の数15に示す式で表すことができる。
Figure 0005107011

また、位相に対する補正値Τは
Figure 0005107011

となる。
つまり、駆動ローラ12を一定回転させて検出されたベルト1周期の速度変動パターン(図10(b)の波形C)の変振幅及び位相数値に対して、振幅値は、補正係数ηをかけて、位相Tを加えた値が、ベルトを一定速度で回転させた場合におけるエンコーダローラ14の回転角速度の変動データ(図10(b)の波形B’)となる。これがベルト厚み変動に対応させてベルトを一定速度で無端移動させるための、ベルト駆動モータ152の駆動速度制御パターンとなる。数13〜15は、ローラ径や位相差など、すべてベルト駆動ユニットの構成に関する数値で求められる。このため、振幅の補正係数ηと位相補正値Tは、予め決定される定数である。ただし、ベルト厚み実効係数κは、ベルトの材質やベルトの巻付き角に応じて変化するものであり、駆動ローラ12側とエンコーダローラ14側のベルト厚み実効係数κを事前に把握する必要がある。このベルト厚み実効係数κは、ベルトの平均速度と各ローラの平均回転角速度の関係を計測して求めることができる。ベルト厚み実効係数κは、ベルト材質やベルトの巻付き角が装置すべてに共通であれば、1つの装置において計測すれば他の装置に同じ数値を用いることができる。また、駆動ローラ12とエンコーダローラ14の半径Rを同一として、さらにベルト実効厚み係数κも同一となる構成にすることで、数13、数14が簡略化されることがわかる。このことから、駆動側と従動側のκがほぼ同一となるように巻付き角を一致させるようにベルト搬送経路を設計することが好ましい。また、巻付き角がある角度を超える、つまり、駆動ローラ12側とエンコーダローラ14側の巻付き角を十分に持たせると、ベルト厚み実効係数κは、巻付き角に依らず、ベルト体の構造固有の値に安定することが実験から得られた。このことから、駆動と従動の両者の巻付き角を十分に持たせることで同様にκの比を1とすることが可能である。
これまで、理解の容易化を図るために駆動ローラ12の回転角速度を一定とした場合について説明してきたが、駆動ローラ12の回転角速度を一定にする必要はない。この理由を以下に説明する。以下の説明では、わかりやすくするため、駆動ローラ12の角速度を変動させて、ベルト速度を一定とした場合について説明する。ベルト速度が一定と仮定した場合、駆動ローラ12における回転角速度は、図10(b)に示した波形Aとπだけ位相がずれた波形となる。このときのエンコーダローラ14における回転角速度は、図10(b)に示した波形B´となる。駆動ローラ12における回転角速度(波形Aとπずれた波形)とエンコーダローラ14における回転角速度(波形B´)との差分は、図10(b)のCの波形(駆動ローラ12を一定回転させたときのエンコーダローラ14の回転角速度)となる。先の説明では、わかり易くするために、ベルト速度が一定と仮定した場合について説明したが、上述のように駆動ローラ12における回転角速度からエンコーダローラ14における回転角速度を差し引けば、図10(b)のCの波形(駆動ローラ12を一定回転させたときのエンコーダローラ14の回転角速度)が得られる。これは、従動軸側で検出される数9、10、12の式で表現されたベルト厚み変動に起因した変動成分の関係は、駆動ローラ12の回転角速度に依存しないためである。つまり、駆動ローラ軸の回転角速度が変動していても、エンコーダローラ軸の回転角速度から駆動ローラ軸の回転角速度を差し引くことによって、駆動ローラ軸を一定に回転させた時と同様にベルト厚み変動に起因した変動成分を得ることができる。
以上のように、エンコーダローラ軸の回転角速度、及び駆動ローラ軸の回転角速度(角変位)の変動を計測したデータから、ベルト1周期におけるベルト厚み変動によるエンコーダローラ14の回転角速度(角変位)変動、即ち、速度変動パターンを解析する。そして、この解析データに基づいて、ベルトを一定速度で駆動し得る駆動速度制御パターンを演算し、RAM203内のデータを更新する。これにより、駆動ローラ12の偏心等駆動系の回転変動によるベルト速度変動、ベルト厚み変動によるベルト速度変動、ベルトとローラの熱膨張によるベルト速度変動、スリップによるベルト速度変動などのベルトの周期変動を制御することが可能となる。
また、変動成分を三角関数として近似し、展開したこの原理は、ローラ径やベルト周長などによらず、どのような構成においても適用することが可能である。
また、駆動ローラ12とエンコーダローラ14との回転角速度によって、ベルトの周期変動を制御する原理について説明したが、角速度ではなく回転角変位(位置)でも同様の原理が適用される。これは、角速度を積分したものが角変位となるからである。数式では、sin関数がcos関数に変換され、振幅が変わり、定常偏差が発生する。しかし、本理論で重要な点は、波形A、B、Cの振幅と位相の関係であり、角速度でも、角変位でも波形A、B、Cの振幅と位相の関係は変化しない。つまり、波形A、B、Cが角変位でも、上記と同様の数式で表現された振幅補正係数ηと位相補正値Tが求められるからである。
また、ここでは、ベルト周期変動をベルト1周期の基本波成分が支配している場合で、変動を正弦波として近似し、その振幅と位相値から、ベルト1周分の目標基準信号を正弦波として算出する原理を説明した。しかし、実際には、使用するベルトの周期変動が基本波として近似するには誤差が大きい場合がある。その時には、基本波の半分の周期をもつ第2高調波成分や同様に基本波の1/nの周期を持つ第n高調波成分を扱い、ベルト周期変動を近似すればよい。これは、周期関数をフーリエ級数展開するものと同様である。そして、それぞれの高調波成分に対して、同様の振幅補正、位相補正を行えばよい。ただし、位相差τに関しては、それぞれの高調波成分の周期に合わせて変換する必要がある。
また、ベルト1周期経過毎のタイミングについては、図3に示したホームポジションセンサ160によって検知する。具体的には、中間転写ベルト(8)としては、周方向の所定位置にホームポジションマークを設けたものを用いている。そして、ベルトループ外における所定の位置に固定したホームポジションセンサ160により、ベルト1周毎にホームポジションマークを検知させるようになっている。
先に示した図3において、I/Oユニット204には、外部のパーソナルコンピュータから送られてくる画像情報を受け入れるための図示しない画像情報取得手段としての画像情報入力部が接続されている。制御部200や、光書込制御回路205は、この画像情報に基づいて光書込ユニット、プロセスユニット、転写ユニットなどを駆動して、画像を形成する。
以上の基本的な構成を備える本プリンタにおいては、各色のプロセスユニット6Y,M,C,Kや光書込ユニット7が、像担持体たる各色の感応体1Y,M,C,Kに可視像たるY,M,C,Kトナー像を形成する可視像形成手段として機能している。また、転写ユニット15が、複数の感光体にそれぞれ担持されるトナー像を、駆動ローラ12の回転駆動に伴って無端移動せしめているベルト部材としての中間転写ベルト8に重ね合わせて転写する転写手段として機能している。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
本プリンタにおいて、操作者による何らかのアクションを待機している状態としては、電源ON待機状態、画像形成命令待機状態、スリープ状態などがある。電源ON待機状態は、プリンタ本体の電源が操作者によってONされるのを待機している状態である。また、画像形成命令待機状態は、電源ONの状態、且つ後述する定着温度維持処理を実施している状態で、操作者からの画像形成命令(プリント命令)を待機している状態である。この状態では、画像形成動作を行っていないものの、定着ローラの表面温度を定着温度付近に維持する定着温度維持処理については逐次実施している。また、スリープ状態は、電源ONの状態、且つ定着温度維持処理を実施していない状態で、操作者からの画像形成命令を待機している状態である。画像形成動作が終了してしばらくの間は、前述した画像形成命令待機状態になっているが、画像形成命令を受けない時間が所定時間以上になると、定着温度維持処理が中止されて、画像形成命令待機状態からスリープ状態に移行する。
電源ON待機状態で電源がONされた場合には、装置内の各種機器をイニシャライズしたり立ち上げたりするための電源ON後準備処理が必要になる。また、スリープ状態で画像形成命令が行われた場合には、装置内の各種機器を必要に応じて立ち上げるためのスリープ直後準備処理が必要になる。
図12は、プリンタ本体の電源がONされた直後に実施される電源ON後準備処理における各種処理の実施タイミングの一例を示すタイミングチャートである。この例では、定着装置の定着ローラ(20a)の表面温度が室温(25℃)まで下がった状態で電源がONされた直後における各種処理の実施タイミングを示している。図示のように、本プリンタの制御部200は、電源ON後準備処理において、メモリ準備処理、定着準備処理、トレイ準備処理、増設ユニット準備処理、及び操作表示部準備処理を行うようになっている。
メモリ準備処理では、まず、制御部200のRAM203を初期化した後、光書込制御回路205の画像情報記憶用メモリを初期化するための通信を行う。この通信により、光書込制御回路205における大容量の画像情報を蓄積可能な画像情報記憶用メモリが初期化される。
また、定着準備処理では、定着ローラの表面温度を所定の定着温度(例えば140℃)に維持するための昇温プログラムが読み込まれた後、定着ヒータ20dのONによって同表面温度を定着温度まで昇温せしめるための昇温処理が実行される。この昇温処理の後には、表面温度が定期的にサンプリングされ、表面温度が定着温度よりも所定温度だけ下がると、定着ヒータ20dをONする定着温度維持処理が逐次実行されるが、この定着温度維持処理は電源ON後準備処理には含まれない。
また、増設ユニット準備処理では、図示しないスキャナや増設給紙バンクなどといった所定の増設ユニットについて、本プリンタに接続されているか否かを確認するための増設ユニット情報取得処理が実施される。そして、増設ユニットが接続されている場合には、スキャナの移動操作部をホームポジションまで移動させたり、増設給紙バンクのトレイを上昇させたりなどといった、増設ユニットの立ち上げ処理が必要に応じて実施される。
また、トレイ準備処理では、給紙カセット26内のトレイを、最下降位置から、記録紙を給紙ローラ27に突き当てる位置まで上昇させる処理が実施される。また、操作表示部準備処理では、操作表示部のメモリが初期化せしめられる。
定着温度がある程度まで下がった状態で電源がONされると、電源ON後準備処理における各種処理のうち、定着準備処理に最も長時間を要する。例えば、定着温度が25℃程度まで下がっている場合には、図示のように、定着準備処理だけで約15秒もの時間を要する。
一方、本プリンタにおいては、上述したように駆動速度制御パターン更新処理を所定のタイミングで実施するようになっており、このとき、中間転写ベルト8を少なくとも1周させて駆動速度制御パターンを更新するのに8秒弱を要する。従って、電源ON時の定着ローラの温度によっては、この時間は電源ON後準備処理に要する時間よりも短くなる。電源ON後準備処理は、駆動速度制御パターン更新処理の有無にかかわらず必要なものであり、且つ、その実施期間中(準備期間中)に、駆動速度制御パターン更新処理を並行して実施しても何ら問題はない。そこで、本プリンタの駆動制御装置としての制御部200は、電源ON後準備処理中に、必要に応じて駆動速度制御パターン更新処理を実施するようになっている。
なお、図12に示した光書込制御回路側での初期化処理が完了するタイミングは、電源ONから約9秒後であり、これは駆動速度制御パターン更新処理に要する時間(8秒弱)よりも長い。しなしながら、電源ONから約1秒経過するまでの間には、データ一時記憶を要する処理を開始することができない。このため、電源ON後準備処理において、無条件で駆動速度制御パターン更新処理を実施するようにした場合、それが完了するタイミングは、光書込制御回路側での初期化処理が完了するタイミングよりも後になる。
図13は、電源がONされた直後に制御部200によって実施される制御の処理フローを示すフローチャートである。プリンタの電源がONされると、制御部200は、まず電源ON後準備処理を開始した後(ステップ1:以下、ステップをSと記す)、定着準備処理に要する時間t1を予測する(S2)。具体的には、制御部200は、予めの実験によって得られた、定着ローラの表面温度とその表面温度を定着温度まで昇温させるのに必要な昇温時間との関係を示すデータテーブル、をROM202内に格納している。そして、電源がONされてから定着準備処理を開始するまでの僅かな時間に、表面温度センサ20cからの出力に基づいて定着温度の表面温度を取得し、その結果と前述のデータテーブルとに基づいて、定着準備処理に要する時間t1を予測する。
このようにして定着準備処理に要する時間t1を予測すると、次に、その時間t1について、予めROM203内に格納している、駆動速度制御パターン更新処理に要する時間t2よりも大きいか否かを判定する(S3)。そして、「時間t1>時間t2」ではない場合には(S3でN)、電源ON後準備処理を完了した後に(S7でY)、一連の処理フローを終了して画像形成命令待機状態に入る。
一方、「時間t1>時間t2」である場合には(S3でY)、駆動速度制御パターン更新処理を開始する(S4)。そして、駆動速度制御パターン更新処理を完了した後に(S5でY)、電源ON後準備処理について完了したか否かを判定し(S6)、完了した場合に一連の処理フローを終了して画像形成命令待機状態に入る。
なお、上記S3において「時間t1>時間t2」でないと判断されたことによって駆動速度制御パターン更新処理が省略された場合、電源がONされる前にRAM202に記憶された駆動速度制御パターンに基づいてその後のプリントジョブにおけるベルト駆動モータ162の駆動が制御される。つまり、駆動速度制御パターンの更新が省略されるのであるが、それに起因するベルト走行速度の不安定化を引き起こす可能性は低い。「時間t1>時間t2」であった場合には、定着温度が適切に維持されている状態で電源がOFFされた後、比較的短時間で電源が再びONされたケースであり、環境変化等による駆動速度制御パターンの不適切化を引き起こしている可能性が低いからである。
以上のような制御フローを実施する本プリンタにおいては、駆動速度制御パターン更新処理を電源ON後準備処理の実施中(準備期間中)に消化し得る可能性が高い場合には、準備期間中に駆動速度制御パターン更新処理を実施する。これにより、駆動速度制御パターン更新処理によるユーザーの待ち時間の増大化をほぼ回避することができる。
図14は、定着ローラの表面温度が室温付近まで下がっている状態で電源がONされた直後に実施される電源ON後準備処理及び駆動速度制御パターン更新処理の各種処理における実施タイミングの一例を示すタイミングチャートである。定着ローラの表面温度が室温付近まで下がっている状態で電源がONされた場合、図示のように、電源ON後準備処理の実施期間中に、駆動速度制御パターン更新処理を完了していることがわかる。つまり、ユーザーの待ち時間の増加を回避しつつ、駆動速度制御パターンを更新することができるのである。
上述したスリープ直後準備処理においては、先に図12に示した電源ON後準備処理における各種準備処理のうちのいくつかが省略されるが、定着準備処理は確実に実行される。そして、そのときの定着ローラの表面温度によっては、電源ON後準備処理と同様に、スリープ直後準備処理の実施期間中に、駆動速度制御パターン更新処理の開始及び完了が行われる。具体的には、スリープ直後準備処理が開始されると、電源ON後準備処理と同様に、定着準備処理に要する時間t1が予測された後、「時間t1>時間t2」である場合に、駆動速度制御パターン更新処理が開始される。これにより、スリープ直後準備処理においても、ユーザーの待ち時間の増加を回避しつつ、駆動速度制御パターンを更新することができる。
本プリンタの制御部200は、これまで説明した電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理の他に、画像形成前クリーニング処理を必要に応じて実施するようになっている。具体的には、先に示した図1において、プリンタの筐体には、開閉カバー60が設けられており、これは揺動軸63を中心にして揺動するようになっている。開閉カバー60が揺動軸63を中心にして図中時計回り方向に所定の角度だけ回転すると、給紙路70や反転搬送路73が外部に大きく露出する。これにより、給紙路70や反転搬送路に詰まったジャム紙を容易に取り除くことができる。ユーザーによるジャム処理操作の際、開閉カバー60の開放によって外部に露出している中間転写ベルト8にユーザーがトナー像未定着のジャム紙を誤って擦り付けるなどすると、中間転写ベルト8が汚れてしまう。また、ジャムが発生すると、プリントジョブが中断されるが、このとき、記録紙にまだ2次転写されていない未定着トナー像が中間転写ベルト8に付着していることがある。そこで、制御部200は、ユーザーによるジャム処理操作が行われた後には、プリントジョブの再開に先立って、中間転写ベルト8を少なくとも1周させながらベルトクリーニング装置10によって中間転写ベルト8をクリーニングする画像形成前クリーニング処理を実施する。
また、制御部200は、ジャム処理操作後の他に、次のような場合にも、画像形成前クリーニング処理を実施するようになっている。即ち、本プリンタにおいては、中間転写ベルト8のループ内側に配設された4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kのうち、Y,M,Cの3つを僅かに移動させることで、中間転写ベルト8の張架姿勢を変化させることができるようになっている。具体的には、モノクロプリントが行われる場合には、Y,M,Cの3色による画像形成は必要ない。にもかかわらず、Y,M,Cのプロセスユニット6Y,M,Cを駆動したり、Y,M,Cの感光体1Y,M,Cを中間転写ベルト8に当接させたりすると、無駄な電力を消費したり、ベルトや感光体の寿命を短くしたりしてしまう。そこで、モノクロプリントの場合には、3つの1次転写バイアスローラ9Y,M,Cをベルトから遠ざける方向に僅かに移動させることで、ベルトの張架姿勢を変えて、ベルトを感光体1Y,M,Cから離間させるようになっている。このように、ベルトを感光体1Y,M,Cから離間させた状態で、カラープリントの命令を受けると、今度は1次転写バイアスローラ9Y,M,Cをベルトに近づける方向に移動させてベルトに当接させるのであるが、このとき、反動などによって感光体1Y,M,Cの表面に付着していたY,M,Cトナーをベルトに転移させることがある。そこで、制御部200は、ベルトを感光体1Y,M,Cから離間させている状態でカラープリント命令を受けたことに基づいてベルトを感光体1Y,M,C,Kに当接させた場合には、そのカラープリントのジョブに先立って、画像形成前クリーニング処理を実施するようになっている。
画像形成前クリーニング処理においては、少なくとも中間転写ベルト8を1周以上させるので、このときに、駆動速度制御パターンを解析して更新することが可能である。そこで、制御部200は、画像形成前クリーニング処理を実施する際には、その実施中に、駆動速度制御パターン更新処理を並行して実施するようになっている。かかる構成においては、駆動速度制御パターン更新処理を実施することによるユーザーの待ち時間の増大化を回避することができる。
これまで、電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理の実施期間内に駆動速度制御パターン更新処理を完了するプリンタの例について説明してきたが、準備処理の実施期間内に駆動速度制御パターン更新処理を完了する必要は必ずしもない。準備処理の期間の一部で、駆動速度制御パターン更新処理を並行して実施し、準備処理の期間の終了後に駆動速度制御パターン更新処理を完了してもよい。このような場合であって、駆動速度制御パターン更新処理を単独で行う場合に比べて、ユーザーの待ち時間を短縮することができるからである。
また、電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理に、メモリ準備処理、定着準備処理、トレイ準備処理、増設ユニット準備処理、操作表示部準備処理等を実施するプリンタの例について説明したが、これら処理のうち、1部のものだけを実施する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。更には、それら処理とは異なる処理を電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理で実施する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。その他の準備処理の1つとしては、プロセスコントロール処理や位相合わせ処理などが挙げられる。プロセスコントロール処理とは、予め定められた階調パターンのトナー像をベルト部材の表面上に形成し、それの画像濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を検知した結果に基づいて、現像バイアス、光書込量、現像剤のトナー濃度目標値などを調整する処理である。また、位相合わせ処理とは、ドラム上の感光体の偏心に起因するトナー像のベルト部材への重ね合わせ転写ずれを抑えるための処理であり、偏心による感光体表面の速度変動の位相を合わせるために、感光体の回転位置を調整するものである。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、プリンタの電源が投入された後や、操作者からの画像形成命令が発信された後に、準備期間としての、電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理に要する時間t1の長さを予測し、予測結果に基づいて時間t1内に駆動速度制御パターン更新処理を開始するか否かを決定するように、駆動制御装置としての制御部200を構成している。かかる構成では、時間t1が駆動速度制御パターン更新処理の実施に必要な時間t2よりも長くなるときだけ駆動速度制御パターン更新処理を電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理と並行して実施して、駆動速度制御パターン更新処理の実施によるユーザーの待ち時間の長期化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、時間t1の予測結果に基づいて、電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理の実施期間内(準備期間内)に駆動速度制御パターン更新処理を開始しないと決定した場合には、電源が投入される前や、画像形成命令が発信される前に記憶しておいた駆動速度制御パターンに基づいて、準備期間経過後のベルト駆動モータ駆動ローラ162(ひいては駆動ローラ12)の駆動を制御するように、制御部200を構成している。かかる構成では、環境変動等に起因する駆動速度制御パターンの不適切化を引き起こしている可能性が低い場合には、駆動速度制御パターン更新処理の実施を省略することで、可能性が低いにもかかわらず駆動速度制御パターン更新処理を実施してしまうことによるユーザーの待ち時間の長期化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、予測した時間t1内に駆動速度制御パターン更新処理を完了し得るか否かを予測し、完了し得る場合に、時間t1(準備期間)内に駆動速度制御パターン更新処理を開始するように、制御部200を構成している。かかる構成では、電源ON後準備処理やスリープ直後準備処理の実施中(準備期間)に駆動速度制御パターン更新処理を完了し得るときだけ、それを実施することで、駆動速度制御パターン更新処理の実施によるユーザーの待ち時間の長期化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、準備処理が、記録部材たる記録紙に対してトナー像の定着処理を加熱によって施す定着装置20の定着ローラを所定の定着温度まで昇温せしめる定着準備処理を含んでいる。かかる構成では、定着準備処理の実施期間を利用して、駆動速度制御パターン更新処理を消化又はその一部を実施することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットと、その周囲とを示す拡大構成図。 同プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図。 同プリンタの転写ユニットにおける中間転写ベルト及びこれを張架するローラ等からなるベルトユニットを示す斜視図。 同中間転写ベルトのループ内に配設されるエンコーダローラをその一端側に配設されたエンコーダとともに示す拡大構成図。 同エンコーダのコードホイールを透過型フォトセンサとともに示す拡大斜視図。 同透過型フォトセンサからの出力電圧特性を示すグラフ。 同中間転写ベルトにおける2次転写ニップの周囲箇所を示す拡大側面図。 ベルトの周方向におけるベルト厚み変動(ベルト厚み偏差分布)の一例を示すグラフ。 (a)は、ローラが一定の回転角速度で回転している場合の各ベルト位置でのベルトの速度の関係Aと、ベルトが一定速度で回転している場合の各ベルト位置でのローラの回転角速度の関係Bとを示したグラフ。(b)は、エンコーダローラと駆動ローラとがτ離れた場合の中間転写ベルトの厚み変動における駆動ローラの速度および中間転写ベルトの速度の関係、並びに、中間転写ベルトの厚み変動におけるエンコーダローラの速度および中間転写ベルトの速度の関係を示したグラフ。 A、B、Cの位相ベクトル成分を示す模式図。 プリンタ本体の電源がONされた直後に実施される電源ON後準備処理における各種処理の実施タイミングの一例を示すタイミングチャート。 電源がONされた直後に制御部200によって実施される制御の処理フローを示すフローチャート。 定着ローラの表面温度が室温付近まで下がっている状態で電源がONされた直後に実施される電源ON後準備処理及び駆動速度制御パターン更新処理の各種処理における実施タイミングの一例を示すタイミングチャート。
符号の説明
1Y,M,C,K:感光体(像担持体)
8:中間転写ベルト(ベルト部材)
10:ベルトクリーニング装置(クリーニング手段)
12:駆動ローラ(駆動回転体)
13:クリーニングバックアップローラ(回転体)
14:エンコーダローラ(回転体)
15:転写ユニット(転写手段)
200:制御部(駆動制御装置)

Claims (5)

  1. 複数の像担持体と、それら像担持体にそれぞれ担持されている可視像を、複数の回転体によって張架された状態で無端移動している無端状のベルト部材の表面あるいは該表面に保持された記録部材に転写する転写手段とを具備する画像形成装置に搭載され、それら回転体のうちの少なくとも1つの駆動回転体の回転駆動によって該ベルト部材を無端移動せしめながら、該ベルト部材の少なくとも1周あたりにおける速度変動パターンあるいは厚み変動パターンを解析し、解析結果に基づいて少なくともベルト1周あたりにおける該駆動回転体の駆動速度制御パターンを更新する駆動速度制御パターン更新処理を実施する駆動制御装置であって
    画像形成装置の電源が投入された後、所定の準備処理が完了して操作者からの画像形成命令に基づく画像形成動作の開始が可能になるまでの準備期間について、前記電源が投入された後に前記準備期間の長さを予測し、予測結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか否かを決定し、決定結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか、あるいは、操作者からの画像形成命令が発信された後、所定の準備処理が完了して前記画像形成命令に基づく画像形成動作の開始が可能になるまでの準備期間について、前記画像形成命令が発信された後に前記準備期間の長さを予測し、予測結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始するか否かを決定し、決定結果に基づいて前記準備期間内に前記駆動速度制御パターン更新処理を開始することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項の駆動制御装置であって、
    上記予測結果に基づいて上記準備期間内に上記駆動速度制御パターン更新処理を開始しないと決定した場合には、
    上記電源が投入される前、あるいは上記画像形成命令が発信される前に記憶しておいた上記駆動速度制御パターンに基づいて、上記準備期間経過後の上記駆動回転体の駆動を制御することを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1又は2の駆動制御装置であって、
    予測した上記準備期間内に上記駆動速度制御パターン更新処理を完了し得るか否かを予測し、完了し得る場合に、該準備期間内に該駆動速度制御パターン更新処理を開始することを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項1乃至の何れかの駆動制御装置であって、
    上記準備処理が、上記記録部材に対して上記可視像の定着処理を加熱によって施す定着手段を所定の温度まで昇温せしめる処理を含むことを特徴とする駆動制御装置。
  5. 複数の像担持体と、それら像担持体にそれぞれ担持されている可視像を、複数の回転体によって張架された状態で無端移動している無端状のベルト部材の表面あるいは該表面に保持された記録部材に転写する転写手段と、それら回転体のうちの少なくとも1つの駆動回転体の回転駆動によって該ベルト部材を無端移動せしめながら、該ベルト部材の少なくとも1周あたりにおける速度変動パターンあるいは厚み変動パターンを解析し、解析結果に基づいて少なくともベルト1周あたりにおける該駆動回転体の駆動速度制御パターンを更新する駆動速度制御パターン更新処理を実施する駆動制御装置とを備える画像形成装置において、
    上記駆動制御装置として、請求項1乃至の何れかの駆動制御装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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