JP2009519388A - レストランシステム - Google Patents

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Abstract

本発明は、レストランシステム(2)であって、イ)料理及び/又は飲み物を調理及び/又は準備するための少なくとも1つの作業領域(3)が設けられており、ロ)特にレストラン顧客用の単数又は複数のテーブル(5)を備えた、少なくとも1つの顧客領域(4)が設けられており、ハ)作業領域(3)と顧客領域(4)とが、料理及び/又は飲み物用の搬送系(6)を介して接続されており、ニ)搬送系(6)が、料理及び/又は飲み物を作業領域(3)から顧客領域(4)に搬送するために形成されており、ホ)作業領域(3)から顧客領域(4)への料理及び/又は飲み物の搬送が搬送系(6)を介して、少なくとも部分的に重力を用いて行われる。

Description

本発明は、レストランシステム(ガストロノミーシステムとも)に関する。
基本的には異なった2つのレストランシステムが、つまり顧客がサービスを受けるサービスレストランと、セルフサービスレストランとが公知である。
サービスレストランでは顧客はウエータによってテーブルにおいてサービスを受ける。ウエータは注文を受け、それをキッチンに伝え、料理及び飲み物をサービスし、汚れた食器を下げ、計算書を持って行って、支払いを受ける。このことにより確かに顧客は高いサービスを受けるが、しかしながらこのようなサービスは、時間がかかりかつにとってスタッフの手を煩わせ、従って高コストに結び付いている。
セルフサービスレストランでは、顧客は、必要なサービスの大部分を自分で引き受ける。顧客は注文カウンタにおいて注文を行い、そこで、セットされた料理と飲み物を受け取り、又は自分で料理と飲み物をセットして、レジを通過する際に支払いを行う。次いで顧客は料理と飲み物をテーブルに運ぶ。そして通常は、汚れた食器も再び自分で片付ける。このことは確かにコスト面では極めて効果的であるが、顧客にとっては全体として快適ではない。さらに、ファーストフード店のようなレストランでは安価な食器が使用され、しばしば使い捨ての食器が使用される。従ってファーストフード店における食文化は多くの人にとってあまり又はまったく好ましいものではない。
ゆえに本発明の課題は、公知のレストランシステムにおける上述のような欠点を排除して、良好なサービスを伴う好ましい食文化を安価に実現できるレストランシステムを提供することである。
この課題を解決するために本発明によるレストランシステムは、請求項1の特徴部に記載のように構成されている。また本発明の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
請求項1記載の本発明によるレストランシステムでは、
イ)料理及び/又は飲み物を調理及び/又は準備するための少なくとも1つの作業領域が設けられており、
ロ)特にレストラン顧客用の単数又は複数のテーブルを備えた、少なくとも1つの顧客領域が設けられており、
ハ)作業領域と顧客領域とが、料理及び/又は飲み物用の搬送系を介して接続されており、
ニ)搬送系が、料理及び/又は飲み物を作業領域から顧客領域に搬送するために形成されており、
ホ)作業領域から顧客領域への料理及び/又は飲み物の搬送が搬送系を介して、少なくとも部分的に重力を用いて行われる。
従って作業領域は、キッチン及び/又はバーを有する領域である。従ってこの領域は、キッチン及び/又はバーに属するすべての機器、例えばキッチン器具、レンジの加熱板、オーブン、冷蔵庫、及び必要な作業面を備えている。
顧客領域は、レストランの顧客が滞在する領域である。通常、ここにはテーブルと椅子がある。しかしながらまた顧客領域は、スタンドカウンタであっても又は、顧客が料理と飲み物を車で受け取ることができるドライブイン領域であってもよい。後者の場合テーブルは、顧客への料理及び飲み物の引渡し領域に対する同義語である。
本発明の核心は、搬送系の形成にある。ウエータが料理と飲み物を顧客に運ばず、顧客は料理と飲み物を自分で取りに行く必要もない。また料理及び飲み物のために、多くのレストランで見られる、特に日本レストランにおいて見られる例えばコンベヤベルトのような、完全に電気駆動される搬送系は設けられていない。本発明によれば、(通常前もって注文された)料理及び/又は飲み物の搬送は、重力によって行われる。重力は料理及び飲み物を完全に又は少なくとも部分的に、作業領域から顧客領域に、特に顧客のテーブルに及び/又は有利にはテーブルの近傍における引渡し箇所にもたらし、この引渡し箇所からは顧客が料理及び飲み物をセルフサービスで受け取るか又は、サービススタッフ(ウエータ)が料理及び飲み物を各テーブルにサービスする。
手作業(人による作業)は、搬送系の一部とは見なされない。本発明によるレストランシステムにおいて、1つの実施形態では作業員が作業領域において、単に料理及び飲み物を搬送系にセットするだけであり、顧客は顧客領域において料理及び飲み物を搬送系から取り出す。搬送過程との直接的な関係におけるその他の手作業は、存在せず、特に人による料理の搬送は行われない。本発明のこの実施形態における搬送は、人もしくは手による補足的な手助けなしに、重力によって行われる。搬送される料理及び飲み物を目標に向かって導くためにいずれにせよ必要な制御ステップ、例えば搬送系における分岐部における切換えポイントの調節は、作業員によって行うことができる。別の実施形態では、前記実施形態の補足が人によるサービスによって行われており、つまりサービススタッフ(ウエータ)が、搬送系によって運ばれた料理及び飲み物を取り出して、テーブルに付いている顧客にサービスする。搬送系はこの場合サービススタッフの手作業によって補足されており、その結果顧客には、ウエータのサービスによる慣れた快適性が提供される。
本発明の利点としては特に次のことが挙げられる。すなわち本発明によるレストランシステムでは、搬送系によって、通常のサービスレストランにおいて人の手を煩わせるサービス作業を省くことができる。作業領域におけるコックは、料理及び/又は飲み物を直接搬送系にセットすることができ、重力が実質的にテーブルへの搬送を引き受け、自分のテーブルにおいて顧客は自動的に提供された料理及び飲み物を取り出すことができる。同様にまた、セルフサービスレストランにおいて知られている、顧客による料理及び/又は飲み物の不快な引き取りも省かれる。これによってサービスレストランにおいて知られている、良好なサービスのある食文化を、僅かしか人手がかからないことに基づいて、安価に実現することができる。その結果本発明によるレストランシステムは、高い効果を著しく易いコストと結び付け、それにもかかわらず傑出したサービスを提供する。
本発明によるこのようなレストランシステムは、概観できる数の種々様々な料理を提供するレストランのために、特に、名物として特定の料理を種々様々なバリエーションで提供するレストランのために、特に適している。この場合例えば、ライベクーヘン(Reibekuchen)又はじゃがいもパンケーキ(Kartoffelpuffer)との呼ばれるフランケン地方の典型的な料理「バッガース(Baggers)」が挙げられる。「バッガース」は伝統的にはアップルソースを添えて提供されるが、しかしながらまた種々様々なその他のソースが添えられることもある。「バッガース」はまた、肉及び/又は野菜及び/又はサラダ及び/又はスープ及び/又は果物の覆いもしくは付け合わせもしくは中身としても用いることができる。別の例としては、本発明によるレストランシステムを介して種々様々なバリエーションで提供することができるスペイン料理のタパス(Tapas)が挙げられる。
このような名物料理レストランは、画一的な食器を使用するので、重力を用いた搬送系を備えた本発明によるレストランシステムを用いるのに有利である。適宜な好ましい食器選択は、相応しい食文化のために役立つ。キッチンは見通しが良く、特に中央に、有利には例えばリング状のサービス領域の内部の一段高いところに設置することができる。もちろん、サービス領域のほぼ任意の他の「形状付与」やキッチンのための他の配置バリエーションも、現場における所与性に応じて、可能である。
基本的には、本発明によるレストランシステムはもちろん、「バッガース」やタパスのような特定の名物料理のためにのみ適しているのではなく、「通常の」すべての料理のためにも適している。
本発明によるレストランシステムの有利な構成では、作業領域が顧客領域よりも高い位置に配置されている。この場合顧客領域に対して作業領域を高い位置に配置するということは、一般的に理解できることであり、つまり作業領域が顧客領域の真上に配置されている必要はなく、通常は作業領域は顧客領域に対して側方にずらされて、しかしながら顧客領域に比べて高い位置を占めるように、設けられている。作業領域と顧客領域との間における高低差は、自動的に、搬送系を有効にするための重力を生ぜしめる。そして高低差は、重力によって料理及び/又は飲み物を搬送するために利用することができる。
もちろんまた、重力作用のために必要な高低差を、作業領域における又は作業領域近傍における料理及び飲み物を備えた容器の相応な上昇によって実現することも可能である。
搬送系がもっぱら重力に基づいて作用し、搬送のためにその他のエネルギ供給を省くことができると、もちろん有利である。しかしながらまた、重力だけによる搬送を部分的にだけ実施することも可能である。例えば、搬送系を電気系によって部分的に補足することも可能である。例えば搬送系のスタートポイントにおいて、料理及び飲み物を備えた容器をまず初めに、特にローラベルト及び/又はベルトコンベヤ及び/又はエレベータによって、特定の高さにまで移動させることが必要なこともある。この場合そこから容器は重力を用いて搬送されることができる。さらにまた、搬送系を任意の区分において電気式に及び/又は電子式に及び/又は液圧式に補足することも可能である。
本発明の有利な構成では、搬送系が、単数又は複数のレール路及び/又は少なくとも1つのレールを備えたレール系を有している又はこのようなレール系である。
レール系は、単数又は複数のレールを有する搬送系である。レールという概念はこの場合、通常、プラスチック及び/又は金属及び/又は木から成る長尺の部材であって、他の対象物を案内するために働く部材のことを意味している。この他の対象物がここでは重力によってレールに沿って運動させられるので、シュートひいてはシュート系をも、レールという概念に含むことができる。レール路は、レールを用いた作業領域と顧客領域との具体的な結合装置であり、つまりレール路は作業領域において始まり、顧客領域において、有利にはレストラン顧客用のテーブルで又は該テーブルの近傍で終わる。特定のテーブルのために用意された料理及び/又は飲み物は、この場合レール路に沿って滑走して、作業領域から顧客領域における所定のテーブルに達する。
レール系が滑りレールを有していると有利である。滑りレールは、1実施形態では滑り面を、特に平らで滑らかな滑り面を有しており、この滑り面の上を料理及び飲み物は、有利には適宜な容器内で及び/又は適宜な搬送補助手段を用いて、重力によって駆動されて滑走する。1実施形態によればこの場合、容器は少なくともほぼ前面で、レールに接触している。別の構成では、レールは隆起部及び/又は切欠きを有しており、例えばリブ及び/又は溝を有している。この場合隆起部は直接レールに形成されていても、又は付加的に、例えば接着によって装着されていてもよい。切欠き及び/又は隆起部、特にリブ及び/又は溝によって、レールと容器との間における接触面積は小さくなる。これにより、滑り特性を改善することができる。極めて良好な滑り特性を得るためには、例えばキッチンキャビネットにおいてしばしば使用される滑らかな白いプラスチック化粧張りをレールに設けかつ/又は、例えば木の代わりにテラス構造のために使用されるプラスチックとウッドチップとから成る混合物製の波形のイミテーションウッドをレールに設けると、有利である。また興味深いことに、例えばテラス構造のために使用される、畝を付けられたもしくは波形の比較的粗いウッドパネルのまた、極めて良好な滑り特性を有しており、従ってレールのために適した材料と言える。
全体として、滑り面のための材料選択はほぼ無制限であると言える。従ってどのような形式の容器表面に対応させることが望まれているかが明らかになった時に初めて、問題になる材料が良好であるのか不良であるのかを評価することができる。例えば滑らかなプラスチック化粧張り表面は、レールの傾斜角が特定されている場合、研磨されていない高級鋼から成る容器のために最も適している。傾斜角度が同じ場合、この材料は例えばエナメル被覆された金属薄板ポットのためにはあまり適していない。それというのはこの場合容器はあまりに速く滑ってしまうからである。
本発明の1実施形態では、第1の形式のレール路が、1つのレールから、特に横断面円形又は楕円形又は方形のレールから、又は滑り面とガイド縁とを備えたU字形の1つのレールから、形成されている。横断面円形又は楕円形又は方形のシングルレールは、例えば、レールを少なくともほぼ取り囲む搬送補助手段を用いて料理及び飲み物を搬送するために、使用することができる。U字形のレールは例えば、汎用のシュートの形式で料理及び飲み物を搬送するために、使用することができ、このようなシュートでは、容器もしくは搬送補助手段は、広幅の滑り面の上を該滑り面に沿って、側部の制限体によって案内されて、滑る。
本発明の別の実施形態では、第2の形式のレール路が、少なくともほぼ互いに平行に延びる2つのレールを、特に少なくともほぼ横断面円形又は楕円形又は方形の2つのレールを有している。この場合料理及び飲み物は両レール上を滑り、例えば、高低差を用いて駆動装置なしに鉄道軌道に沿って滑る機関車のように、両レールによって案内されて目的地に搬送され、この場合車輪の代わりに滑りシューを使用することができる。
本発明のさらに別の実施形態では、第3の形式のレール路が、少なくともほぼ互いに平行に延びる4つのレールを、特に少なくともほぼ横断面円形又は楕円形又は方形の4つのレールを有しており、内側の2つのレールが、外側の2つのレールに比べて小さな間隔を互いの間に有していて、内側の2つのレールが滑り平面を規定し、かつ外側の2つのレールがガイド平面を規定していて、滑り平面がガイド平面の下に配置されている。特にすべて平面はガイド平面の下を延びている。料理及び飲み物はこの場合、適宜な容器及び/又は搬送補助手段内において、両方の内側のレール(滑り平面)に沿って滑り、両方の外側のレール(ガイド平面)は、容器もしくは搬送補助手段が場合によっては側部に接触することによって、容器もしくは搬送補助手段が側方に飛び出すことを阻止する。これによって容器もしくは搬送補助手段は、いわば手すりのような外側のレールによって、レール路に沿って案内される。
レールは、鉄道レール又は路面電車の形式で形成もしくは配置することができ、この場合レール自体は、中実又は中空の円形もしくは楕円形の横断面を有することができる。この場合少なくとも2つのレールが互いに並んで(特に互いに平行に)延びていると、有利である。有利には付加的に側部に別のレールストランドが一種の手すりの形式で設けられていると有利である。このような側部のレールストランドは、搬送レールにおける容器の案内のために働き、容器の側方への飛び出しや傾倒を阻止する。容器が側部において滑りレールに固定されて位置するように、容器を形成することが可能である。しかしながら同様に、容器がその滑り面で滑りレール上を自由に運動できるように、滑りレールに載せられたいる構成も可能である。大きさの種々異なった容器を搬送できるようにするために、本発明の別の実施形態では、レール形式で形成されたこのような2つの滑りレールが互いに並んで搬送路に配置されているのみならず、もっと多くのレール、例えば4つの滑りレールを配置することも可能である。この場合内側のレールは例えば、小さな容器を搬送するために働き、外側のレールは大きな容器を搬送するために働く。しかしながらまた、小さな容器がレール幅内において往復動するように滑走することも可能である。容器の傾倒又は飛び出しを阻止するために、付加的な側部の制限レールが設けられていても有利である。4つの又はそれ以上の滑りレールが一平面に位置するように配置されていて、側部のガイドレールだけがそれよりも高い位置に配置されているような構成も可能である。しかしながらまた、(2つの)内側の滑りレールがそれぞれ外側の滑りレールよりも低い位置に配置されているような構成も可能である。このような構成では、小さな容器は内側の滑りレールに沿って滑り、高い位置に位置している外側の滑りレールによって側部を案内され、飛び出しや傾倒を防止される。これに対して大きな容器は、高い位置にある外側の滑りレールに沿って滑り、飛び出し及び傾倒の阻止及び側方ガイドは、さらに高い位置にあるガイドレール(手すり)によって行われる。この原理はほぼ任意の形式で拡張することができ、つまり上にべた内側の滑りレールの間に、さらに下に位置する別の滑りレールを、さらに小さな容器のために配置することなどが可能である。このようにして、極めて種々様々な容器(特に横断面寸法が種々異なった容器)を、レール系において確実に搬送することが可能になる。さらにまた、種々異なった大きさの容器を、複数階に構成された1つの系において同時に搬送することも可能である。
上述のような異なった平面に滑り面を備えた、複数部分から成る搬送系は、鉄道レール形式の滑りレールにおいてのみ実現可能なのではなく、このような搬送系は、同様に滑り面及び/又はローラコンベヤもしくはボールベアリングコンベヤによって構成することができる。これらの滑り面もしくはコンベヤは、搬送路の幅にわたって互いに高さをずらされて配置されており、この場合低い位置の面は有利には搬送路の内部に設けられている。さらにまた、組み合わせられた系、例えば滑り面が内部に、それに対して側部における高いポジションに、鉄道レールの形式の滑りレールが配置されているような配置形式、又はそれとは逆の配置形式も可能である。種々異なったレール系は、複数階のレール系の種々異なった「階層」に位置すると考えられる。
本発明の別の構成では、レール系が搬送方向において分岐路を有していて、該分岐路のところで搬送路が制御可能な切換えポイントによって、特に作業領域から操作可能な少なくとも1つの操作装置を介して、調節可能である。レール系に組み込まれた切換えポイントは、レール系の柔軟性を高める。このようにして、複数の分岐路に分割される1つのレールによって、かつ、分岐路に配置された切換えポイントの相応な制御によって、複数のテーブルへのサービスが可能になる。この場合分岐は、側方もしくは水平方向と、鉛直方向においても行うことができ、つまり互いに分岐するレール路は、ほぼ水平に互いに配置されていることも、ほぼ鉛直方向で互いに上下に配置されていることもできる。1つの切換えポンプを介して、2つの分岐路のみならず、3つ以上のレール路への分岐も行うことができる。
切換えポイント制御はもちろん、料理及び飲み物がそれぞれ所定の目的地(通常はテーブル)に到達することを保証しなくてはならない。そのためには例えば、作業領域における人が、所定のテーブルナンバのためのキーを操作する。このキーを押すことによって、自動的に、単数もしくは複数の相応な切換えポイントが必要なポジションにもたらされる。作業領域のスタッフは料理及び/又は飲み物の入った容器をレール上に置くが、このレールへのセットの可能性が、テーブル選択キーの操作後に初めて解放されるようになっていると有利である。そしてその後で容器が滑り始める。しかしながらまたこの制御を、自動的に、レストラン情報技術(IT)システムを介して行うことも、例えば搬送補助手段におけるRFIDチップ及び搬送系における相応な読み取り機を使用して、行うことも可能である。
択一的にしかしながらまた、人が容器を初めにレールにセットして、しかしながら容器の滑り出しが、例えばバリヤによってなお阻止されるようにしておくことも可能であり、このバリヤによる阻止は、例えば、人が、制御される目的地(通常はテーブル)のためのキーを押して、切換えポイントが相応に調節されるまで続く。
容器が切換えポイントの直ぐ後ろでセンサ、例えばライトバリアを通過すると有利である。このようなセンサは、システム制御装置及び/又は作業領域のスタッフに、切換えポイントの効果的な通過を信号で伝える。同時にセンサは、通常位置への切換えポイントの戻りを引き起こす。作業領域のスタッフはその後で初めて、あらかなキー押圧によって他ののテーブル、つまり同様にそれぞれのレールを介して到達することができる他のテーブルを、選択することができ、これによってこのレール又は他の切換えポイントを新たに調節することができ、これによって別の容器を所望の他のテーブルにもたらすことができる。もちろん別の容器は、所望の切換えポイント位置が得られた後で、初めて滑り始めることができるようになっていることが望ましい。択一的に又は付加的に、多数の容器を指定することができ、その結果単数又は複数の切換えポイントは、指定された容器数の通過後に初めて戻されるか、もしくは人による新しい位置が可能である。このことは、料理及び飲み物を備えた複数の容器をほぼ同時にもしくは相前後して1つのテーブルにもたらすことが望まれている場合に、有利であり、このようなことは多くの場合2人又は3人以上の顧客が1つのテーブルに付いている場合に、良くあることである。
択一的にまた、切換えポイントが容器の通過後に自動的に通常位置に戻されるのではなく、新たな信号を得るまで、その位置に留まるようになっていてもよい。このような構成では切換えポイントは自動的に例えばセンサを介して制御されるのではなく、人によって手動で操作される。
本発明の構成では、切換えポイントは電気式及び/又は電子式及び/又は空気力式及び/又は液圧式に調節可能である。切換えポイントの制御は上に述べたような形式で行うことができるが、無線による制御も可能である。
本発明の有利な構成では、搬送補助手段、特に滑り基板及び/又は滑り装置が設けられており、該搬送補助手段がその寸法及び/又は滑り特性に関してレールと対応しており、さらに搬送補助手段が、料理及び/又は飲み物用の容器を搬送するため、特にポット及び/又は食器及び/又はグラス及び/又はコップ及び/又はボトル及び/又はデカンタの搬送のために、形成されており、この場合有利には容器が安定的に搬送補助手段内に又は搬送補助手段上に設置可能であると、搬送時における落下又は傾倒を防止することができ、有利である。
本発明の別の有利な構成では、搬送補助手段がガイド構成部材を有しており、該ガイド構成部材がレールを少なくとも部分的に取り囲んで該レールに係合しており、ガイド構成部材が特に少なくともレール周囲の半分を取り囲んでいて、有利にはレース周囲の少なくとも2/3を取り囲んでいる。
本発明の別の構成では、搬送補助手段が特にリング構成部材を介して互いに結合されている2つのガイド構成部材を有しており、リング構成部材に、搬送される容器が懸吊可能又は懸吊されており、リング構成部材が有利には可動に、特に側部のリングエレメント(を介してガイド構成部材と結合されており、側部のリングエレメントが、ガイド構成部材に設けられたピンに差し嵌められている。択一的に別の構成では、リング構成部材が有利には可動に、特に容器自体を介してガイド構成部材と結合されており、この場合には容器が特にグリップを介して、ガイド構成部材に及び/又は、ガイド構成部材に設けられた成形体に、取り付けられているもしくは差し嵌められている。
これによってガイド構成部材は、ある一定の範囲内でレールに対してフレキシブルであり、これによって滑走時における所望の引っ掛かりが生ぜしめられ、ひいては同様に所望のように搬送速度を制限することができる。
択一的に又は付加的に可能な、本発明の別の構成では、搬送される料理及び/又は飲み物用の容器、特にポット又は食器、有利には滑り深皿及び/又は滑り皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン、及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又はコップ及び/又はボトルが、設けられており、該容器がその寸法及び/又は滑り特性に関してレールと対応している。このような容器は直接、つまり別の搬送補助手段なしに、レール系において使用することができる。このような食器は、搬送補助手段なしに、レール上を該レールに沿って滑る。
寸法に関して「対応している」というのは、容器の外寸が正確に滑りレールの寸法に相当しているという狭い意味ではない。レール寸法が容器寸法よりも大きくても良いということを含んでいる。この場合に重要なことは、それぞれの寸法がレールにおける容器の問題のない搬送を可能にするということだけである。従ってレールは、容器よりも著しく広幅であってもよい。
複数部分から構成された滑り深皿が特に有利であることが分かっており、この場合第1の深皿がその寸法及び/又は滑り特性に関して滑りレールと対応していて、特に滑りレールのために形成された滑り底を有しており、第1の深皿内に、少なくとも1つの別の深皿が懸吊可能又は懸吊されている。
本発明の別の有利な構成では、搬送補助手段及び/又は容器、特に滑り深皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン用の飲み物挿入体が設けられており、該飲み物挿入体によって飲み物容器又はボトル又はデカンタ又はスープ容器が、転倒を防止されて、搬送補助手段及び/又は容器、特に滑り深皿、滑りポット又は滑りパンを用いて搬送可能である。飲み物挿入体は搬送補助手段及び/又は容器と堅く結合されていてよく、また、搬送補助手段及び/又は容器と一体的に形成されていてもよく、しかしながらまた独立した物体として単に搬送補助手段及び/又は容器に挿入されていて、必要であれば再び切り離されてもよい。
本発明の別の有利な構成では、グリップ、特に取外し可能なグリップが設けられており、該グリップによって容器、特に滑り深皿が、レール系及び/又は搬送補助手段(から取出し可能である。このようなグリップは、有利にはレールのテーブル側の端部に配置されていて、顧客による搬送系からの容器の取出しのために使用されることができる。択一的に又は付加的に、容器が、汎用のパン又はポットにおけるように、1つ又は2つのグリップを不動に備えているような構成も、もちろん可能である。
本発明の別の有利な構成では、作業領域が、顧客領域の少なくとも1つのテーブル、特に各テーブルと、少なくとも1つのレール及び/又は少なくとも1つのレール路を介して結合されているか又は結合可能である。この場合有利には、作業領域と顧客領域との間に配置されたレールが、少なくとも部分的に可動であり、特に、作業領域から操作可能な少なくとも1つの操作装置及び/又はケーブル系及び/又はロッカ機構を介して、可動であると、有利である。そしてこの場合レールが、有利にはケーブル系又はロッカ系を介して可動であり、レールの、顧客領域に向けられた端部が鉛直方向で可動であり、特に下側ポジションではテーブルに接して位置しかつ上側ポジションでは顧客領域の上方に浮遊するように配置されており、この場合有利には下側ポジションにおいてだけレールを介して料理及び/又は飲み物の搬送が可能である。さらに択一的に又は付加的に、レールが水平方向において、特に回転支承部によって回転可能であると、有利である。さらにまた、レールの回転運動が、レールの、顧客領域に向けられた端部の、所定の高さを超えて持ち上げられたポジションにおいてのみ可能であり、低いポジションでは、特にレール用のガイドグリッドによってロックされていると、有利である。
ロッカ機構において顧客に向かうレール部分が、発送位置(つまり特にキッチン)に向けられたレール部分よりも長い、通常の場合のためには、発送位置に向けられたレール部分にカウンタバランスを設けると、ロッカ機構の取扱いが容易になり、有利である。
料理及び飲み物を備えた容器を重力によって搬送するためには、容器の速度をある程度制御することが必要である。一方では容器は搬送系の真ん中で停止してはいけないし、また他方では、あまりに高速で顧客領域に達することも許されない。
そのために本発明の別の構成では、レールが作業領域と顧客領域との間において搬送位置で少なくとも中央区分に、ほぼ均一な勾配を有している。付加的に又は択一的に、レールが顧客領域に向かって出口区分を有していて、該出口区分においてレールの勾配の値が、中央区分におけるよりも僅かであり、特に少なくとも部分的に連続的に減少しており、かつ/又はレールの滑り面が、中央区分におけるよりも大きな摩擦係数を有していると、有利である。
カーブにおいては、レール勾配が真っ直ぐなレール区分におけるよりも大きく形成されていると、有利である。それというのは、このように構成されていると、カーブにおけるレールと容器との間における摩擦は、レール縁部における容器の接触とレール縁部による方向制御によって高められるからである。
速度制御のために重要なことは、レール及び容器の種々異なった表面が、異なった滑り特性ひいては異なった滑り速度を生ぜしめるということである。別の決定的な影響要素としては、レールの傾斜角、つまりレールの勾配が挙げられる。
原則的には、容器の速度は、搬送中における容器(通常は容器の下側面)の滑り表面の相応な変化によって合わせられることができる。このことはしかしながら、著しい技術的な手間及び費用によってしか実現することができない。
さらにレールの傾斜角又はレールの勾配は搬送運転中に制御すること、及びこれによって滑走する容器の速度に影響を与えることもできる。
しかしながら、滑り特性、特に容器の速度を、レールの表面特性を介して、特にレールの滑り面の表面特性を介して制御することが、有利である。種々様々な使用される容器の滑り面、特に容器下側の滑り面は、そのためにそれぞれ等しい特性を有することが望ましい。例えば、特に研磨された高級鋼から成る均一な深皿(一般的には:容器)を使用することもできる。このような深皿には複数の利点がある。深皿が互いに衝突した場合でも、深皿は破損することはない。このような深皿もしくは食器は、研磨された又は他の方法で均一に加工された表面を、滑り面にも、ひいては極めて良好な滑り特性を有している。このような深皿は問題なく洗浄機において洗浄可能であり、デザインに対する高い要求にもかなっている。しかしながらまた択一的に、他の材料から、例えばプラスチック及び/又は磁器及び/又はグラス及び/又はセラミック及び/又は他の金属から成る容器、特に深皿及び/又は皿及び/又はパン及び/又はカップ及び/又はボトルを、使用することも可能である。被覆された材料、例えば粉剤で被覆された及び/又は焼付け塗装された及び/又はエナメル塗装された金属又はプラスチックも使用可能である。さらにまた、例えばセルフサービスレストランにおいて公知であるようなボール紙及び/又は紙を、使用することも可能である。このような容器(例えばパッケージ)は、同様にレール系を下降することができる。さらにまた例えば、特に子供の玩具として知られている、エナメル塗装されたポット、パン及び/又は深皿を使用することも可能である。
結局、容器の材料に対しては、シュート面もしくはレールの滑り面の材料に対するのと同じことが言える。材料選択に関してはほぼ無制限である。どのような形式のシュート面又はレールの滑り面と対応させたいのかが明らかになった場合に初めて、問題になる材料が、適しているのか又は適していないのかを評価することができる。
レール形成に関しては、多くの材料が極めて良好及び/又は均一の滑り特性を有していることが判明しており、例えば、キッチン家具の内部において使用される滑らかなプラスチック化粧張りが適している。例えばレールの均一な勾配が25%であると仮定すると、多くの容器がこのプラスチック化粧張りの上を極めて良好にかつ均一に滑るので、このようなプラスチック化粧張りの使用は相応に有利である。これに対して、例えば研磨された木のような他の下地では、同じ容器は25%の勾配において極めて不均一にしか滑らず、しばしば引っ掛かることがある。アルミニウムレール又は粗い木の下地の上では、多くの容器が25%の勾配において、まったく滑ることなしに止まったままになる。このような材料では従って傾斜角を増す必要がある。それというのは、所定の傾斜以上において容器はもちろん如何なる下地において滑り始めるからである。しかしながらこの場合、容器は場合によっては、搬送区間の終端部において事故を起こすような速度に達するおそれがある。大きな傾斜角によって、通常は、空間的な理由から、レール系によって比較的短い極区間しか進むことができない。このことは幾つかの場合においては有利であるが、多くの場合には空間的な所与性に基づいて(特に、使用可能な空間高さは制限されている)不都合である。それというのは、空間高さが低い場合には、搬送系によってサービス可能な顧客領域は相応に小さくなる。広い区間を克服する必要がある場合及び/又は低い室高さしか利用できない場合には、レールを、ローラベルト又はローラコンベヤ及び/又はボールベアリングコンベヤ及び/又はボールベアリングベルトとして形成すると有利である。これによって、小さな値の勾配でも十分な滑り特性を得ることができる。また、特に、進める必要のある距離区間が長い場合には、適宜な手段、例えばコンベヤベルト又はリフトによって、所定の中間ポイントにおいて再び高さを得ることが可能であり、これによってさらなる距離を再び重力による駆動によって進めることができる。
上に述べた種々異なる材料の種々異なる滑り特性は、速度制御のために有利に使用することができ、この場合レールの滑り表面は相応に変化させられ、かつこれによって容器の滑り特性及び速度が制御される。例えば、強い勾配が必要なレールには滑りにくい下地を与えれば、事故のおそれが減じることができるので、有利である。これに対して長い区間を克服するためには、レールの表面に、極めて良好な滑り特性を与えると有利である。
いずれの場合でも、容器が途中で停止することを防止するために、レールの傾斜角との関連において容器の特定の最低速度を可能にする表面形成が有利である。
この観点から、容器がその搬送目的地に達する直前に制動されると有利である。このことは、レールの最終ポイントの近傍においてレールの滑り面における表面を相応に変えることによって達成することができる。本発明の有利な構成では、レールの終端領域において2つの表面変化が行われており、第1の変更は容器の速度を減じ、第2の変更は容器を停止するまで制動する。
容器の特定の部分区分、例えばカーブを迅速に通過し、後続の部分区分において速度を再び減じることも、有利である。このことは、レールの滑り表面の(場合によっては局部的に制限された)変化及び/又はレールの傾斜角の(場合によっては局部的に制限された)変化によって行うことができる。
本発明の別の構成では、搬送速度を検出する速度センサ及び/又は搬送速度を減じるブレーキ装置が設けられている。
択一的に又は付加的に、レールの勾配をレールの搬送端部に向かって減じて形成すること及び/又はレールを水平な経過にかつ/又はそれどころか上向きに移行させることも可能であり、このようにすると、容器の速度を相応に制動することができる。そのためにレールは、そのために必要な形状を固定に有することができる。しかしながらまた、レール勾配を搬送中に、例えばモータによって適合させることも可能である。この場合制御は特に、例えば容器速度を検出するセンサを介して行うことができる。
継続する負荷並びに、これに関連した容器及びレールの滑り表面における摩耗に基づいて、滑り特性は変化することがある。研磨された又は機械的に加工された又は被覆された金属容器(例えば高級鋼深皿)では、このことは簡単に再研磨によって解決することができる。しかしながら同様なことは、レールでは系の大きさ及び不動であることに基づいて、多くの手間及びコストによってしか実施することができない。従ってレールでは、滑り表面が、フィルム及び/又はベニヤ板、特に接着フィルム及び/又は接着ベニヤ板を備えていると有利である。このようなフィルムもしくはベニヤ板もしくは化粧張りは、必要とあれば再び除去され、新たなものと交換されることができる。フィルムもしくはベニヤ板によってその都度所望の表面を製造することができる。そしてこれにより、木、金属、紙、プラスチック、紙、布、織布又はテフロンから成るほぼ任意の表面を接着すること、ひいては実現することができる。レール系の修理又は場合によってはレール系の滑り特性の根本的な変化は、これによって問題なく可能になる。択一的に又は付加的に、容器の滑り面は、特に接着及び/又はクランプ固定及び/又は、吸盤を用いたサクション固定によって、比較可能なフィルムもしくはベニヤ板もしくは化粧張りを備えていてもよい。
本発明の別の構成では、レール路が顧客領域において、特にテーブルのところで、円塔において、特に2階の円塔において、有利には互いに無関係に円塔軸線を中心にして回転可能でかつ互いに上下に配置された2つの平面、つまり下側平面と上側平面とで終わっている。さらに円塔の下側平面は単数又は複数の取出し可能な扇形のトレイを有している。さらに別の構成ではこの場合、円塔に、特に円塔軸線に、単数又は複数の旋回可能及び/又は回転可能なホルダを介して、単数又は複数のモニタ、特にタッチスクリン・モニタが取り付けられている。
本発明によるレストランシステムの別の有利な構成では、レールが作業領域と顧客領域との間において少なくとも部分的に覆われていて、特に全面的に又は格子ロッドによって、覆われている。このように構成されていると一方では、権限のないものが料理及び/又は飲み物に一切接触することはできず、特に、料理及び/又は飲み物を備えた容器を搬送系から簡単に取り出すことはできなくなる。また他方では、料理及び/又は飲み物及び/又は容器が搬送中に汚されることも、十分に回避される。
特殊な構成では従ってレールは、少なくともほぼ完全にカバーによって覆われていてかつ/又は少なくとも部分的に相応な装置、例えばワイヤ格子によって閉鎖されている。この場合、問題なく取外し可能もしくは解放することができるカバーが設けられていると、問題発生時や洗浄を目的としてレールへの接近が可能になるので、有利である。例えばレールは上方旋回可能なカバーによって覆われていてもよい。このようなカバーの寸法、特にその長さは、問題のない開閉が可能であるように選択されている。
外観的に特に好ましい実施形態では、レール系もしくはレールが少なくとも部分的に、分割されたプレキシガラス管内に収容されている。プレキシガラス管はそのために2つの半部に、つまり下側半部と上側半部とに分割されている。下側半部内にはレールが配置されていて、このレールは如何なる形式のレールであってもよく、例えば広幅の滑り面を備えたシュート形式のレールであっても、又は鉄道レールの形式のレールであってもよい。この搬送レールの側部には補足的に、搬送される容器のための手すりの形をしたガイドレールが設けられていてもよく、これらのガイドレールもまた、プレキシガラス管の下側半部に収容されている。この場合上側半部はカバーとして直接下側半部に装着されていても、又はコラムのようなスペーサを介して下側半部の上方に配置されていてもよい。このような実施形態によって、料理及び飲み物は汚れ及び/又は不正なアクセスに対して保護され、かつ同時に顧客は搬送系内を見ることができる。プレキシガラスの他に、管のためにはもちろん別の材料、例えばプラスチック又はガラスのような材料を使用することが可能であり、この場合使用される材料が透明であると有利である。
別の変化実施例では、料理及び/又は飲み物のための容器自体が、例えばプラスチック製のカバーもしくは蓋を、保護として備えている。これによって料理及び飲み物の汚染を阻止することができる。この場合には、権限のない人による容器の取出しを阻止するために、例えばワイヤ格子を設けることによって、単に部分的にレールをカバーするだけでよい。これによって顧客のための容器の搬送を見える状態で行うことができる。
本発明の有利な構成では、レールのカバーが透明な材料、例えばガラス又は透明なプラスチックから形成されている。このような構成には、不正な取出し及び汚染を完全に防止できるにもかかわらず、顧客のための容器の搬送が見える、という利点がある。
別の有利な構成では、格子ロッド又はフェンスを設けることによって顧客はレールを見ることができるが、しかしながら同時に不正なアクセスを阻止することができる。
本発明によるレストランシステムの特に有利な構成では、
イ)少なくとも1つの洗浄及び/又は廃棄領域が設けられており、
ロ)洗浄及び/又は廃棄領域が顧客領域よりも低い位置に配置されており、
ハ)顧客領域と洗浄及び/又は廃棄領域とが搬出系を介して、特に、搬送補助手段及び/又は容器、特に食器、有利には滑り深皿及び/又は滑り皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン、及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又はボトル及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを搬出するための搬出系を介して、接続されており、
ニ)搬出系が、容器及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを顧客領域から洗浄及び/又は廃棄領域に搬送するために形成されており、
ホ)顧客領域から洗浄及び/又は廃棄領域へ搬出系を介して行われる容器及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミの搬出が、少なくとも部分的に重力を用いて行われる。
この構成では、顧客への料理及び飲み物の搬送が極めて効果的に調整されているのみならず、使用済みの容器(特に食器及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又は搬送補助手段)及びテーブルのゴミの搬出が、効果的にひいては安価に調整され、しかもこの際に顧客のための快適性が損なわれることはない。そして顧客は自分で使用済みの食器及びゴミを特別な集合箇所に持って行くことも、ウエータが食器及びゴミを運び出す必要もなくなる。顧客は使用済みの食器及びゴミを簡単に搬出系に入れるだけでよい。このことは(少なくとも部分的に)重力を用いて、容器及びゴミを有利には中央に配置された洗浄兼廃棄領域に搬出するために役立つ。洗浄兼廃棄領域においてゴミは的確に仕分けされ、汚れた食器は、例えば食洗機を用いて洗浄される。洗浄された容器は、再び作業領域において、場合によっては中間貯蔵部を介して、使用することができる。
また、顧客のテーブルとは別個に、搬出系の特別な引取り箇所を設置することも可能である。このような場合には、サービススタッフ(ウエータ)又は顧客が自分で、使用済みの食器及びゴミを、食器戻し箇所とも呼べるこの引取り箇所にもたらすことが必要である。この場合にはサービススタッフによって、顧客に慣れた快適性を提供することができる。さらにサービススタッフを使用することには、この専門家の教育及び経験に基づいて、例えば食器のセット不良による搬出系の汚れを十分に回避することができる、という利点がある。
本発明の有利な構成では、搬出系が搬出レール系を有しているか又は搬出レール系であり、該搬出レール系が有利にはその寸法及び滑り特性に関して、搬送系のレール系に相当している。このことは、搬出系と搬送系とにおいても同じ容器が搬送されねばならないことに基づいて有利である。
料理及び飲み物の注文に関しては、入力システムが顧客領域に、例えばテーブルに設けられており、この入力システムは、特に電子式の入力システム、例えばタッチスクリーン・モニタ(例えば12インチモニタ)である。注文はこの場合ケーブル及び/又は無線でコンピュータシステムに伝えられ、そこからキッチンもしくは作業領域にさらに伝えられる。同様にまた、サービススタッフが注文を受けて、携帯の電子注文機に入力することも可能であり、このようにすると、良好な人的サービスを保証することができる。この注文機は、注文を無線で作業領域(キッチン)に送る。そしてこの作業領域もしくはキッチンから、料理及び/又は飲み物は、レール系を介してテーブルに供給される。さらにまた、料理だけをレール系を介して搬送し、かつ飲み物はウエータがテーブルに運ぶようにすることも可能である。
そのために本発明の有利な構成では、顧客領域と作業領域との間に注文システム、特にボーデンケーブル式注文システムが設けられており、該注文システムにおいて注文伝票が、ボーデンケーブル系を介して特にミニケーブル路を介して、顧客領域から作業領域に送られ、この場合有利にはボーデンケーブル系が顧客領域及び/又は作業領域から操作可能である。さらに、この注文システムが、特にボーデンケーブル系が、顧客への計算書引渡しのため及び/又は支払いのためにも使用可能であると、有利である。
本発明によるレストランシステムの搬送系は、本発明の別の構成では、例えば索道の形式のケーブル系を有していても又はケーブル系であってもよい。またガイドケーブルには、目標箇所までケーブルに沿って滑るループが懸吊されていてもよい。この場合ループには、料理及び/又は飲み物が収容されている又は収容される容器のためのホルダが懸吊されている。
レール系は、側部にガイド縁部を備えた滑らかなレールとして形成されていてもよい。しかしながらまた、レール系は古典的な成形レールであってもよく、このような成形レールに沿って容器は高低差に基づいて走行することができ、この場合容器は、有利にはレール形状に相応して形成されていてかつ/又は場合によっては適宜な縁部を備えて形成されている。
また、搬送系、特にレール系が、ボールベアリングコンベヤ及び/又はボールベアリングベルト及び/又はローラベルト及び/又はベルトコンベヤを有することも可能である。これによって、高低差もしくは勾配が小さい場合でも、改善された滑り特性を得ることができる。
本発明によるレストランシステムの別の有利な構成では、搬送系に、特にレールの下及び/又はレールの側部及び/又はレール内及び/又はレールのカバーの上及び/又は下及び/又は傍らに、管路(又はパイプライン)、有利にはチューブ又はパイプが配置及び/又は形成されており、該管路を介して飲み物が作業領域から顧客領域に、特に顧客領域のテーブルに搬送可能である。特に、管状のレールはそれ自体をこのような管路として使用することができる。顧客領域における管路の端部に、各1つのコック又は弁が設けられていて、該コック又は弁を介して所望の飲み物が供給可能であると、有利である。この場合さらに、それぞれの管路において各コック又は弁の前に、供給された飲み物量を検出する測定器、例えば水量計の形式の測定器が設けられていると、有利である。
これによって、複数の管路を介して、簡単な操作で種々異なった飲み物、例えばビール、ワイン又は水を、テーブルにひいては顧客に搬送することが可能になる。例えば水量計である測定器を介して、それぞれの顧客の実際の使用量を確認することができ、相応に精算することができる。もちろんそのために、新しい顧客の入店時には測定器を0にセットすること又はカウントを記憶することが必要である。消費量はもちろん電子式に又はデータ処理装置を介して求められ、記憶されかつ精算されることができる。択一的にもちろん、精算ひいては測定器を省くことも可能である。このような場合にはこのような管路を介して特別なサービスとして、ただで、例えば水が無制限に顧客に提供される。
飲み物用の管路系の別の有利な構成では、中央の分配箇所が有利には作業領域に設けられており、該分配箇所が、顧客によって注文された飲み物の種類及び量を、顧客領域、特に各テーブルにおける管路のうちの1つに準備し、この準備された飲み物の種類及び量が、有利には弁又はコックを介して顧客領域において、特に各テーブルにおいて取出し可能である。この場合顧客はコックで飲み物の調量を行わない。そして顧客は汎用のレストランにおけるように所定量の飲み物を注文する。この場合飲み物の調量は、中央の分配箇所によって行われ、この中央の分配箇所によって、注文された量の飲み物がテーブルにおける管路のうちの1つに準備される。このようなシステムの利点は、特に、それぞれの管路が取出し後に再び空になるということである。そしてこれにより、例えば1つの管路を通して種々様々な種類のワインを流し、別の管路を通して種々様々な種類のビールを流し、かつ第3の管路を通して種々様々なノンアルコール飲料を流すことができる。顧客は簡単に、予め中央の分配箇所によって調量された量を、テーブルにおける弁又はコックから、例えばそのために設けられたキー(又は相応なスイッチ)の操作によって、取り出す。取出し後に、コック又は弁が自動的に再び閉鎖するようになっていると有利であり、このようになっていると、次の調量動作時に液体がホースもしくはコックもしくは弁から流れ出すことを阻止することができる。注文した飲み物が取出しのために管路において準備されていることを信号によって顧客に知らせるために、取出しのために操作されるキーもしくはスイッチが、飲み物が完全に取り出されるまで、光るようになっていると、有利である。さらにまた、飲み物がまだ完全に取り出されていない場合に、中央の分配箇所が別の飲み物を管路内に入れることを阻止する別の弁が設けられていると有利である。
本発明の特に有利な構成では、使用された管路が液体もしくは飲み物の取出し直後に水で洗浄されるようになっている。そのために有利な構成では例えば、管路の端部において、顧客が飲み物を取り出すことができる取出し弁のそばに、別の弁が設けられており、該弁が洗浄過程のために開放され、この弁を介して「洗浄水」が飲み物用の供給管路から戻し管路を介して、最終的に下水路に排出されるようになっている。
本発明によるレストランシステムの別の構成では、顧客領域又は顧客領域の一部が、複数の部分領域に分割されていて、これらの部分領域が螺旋階段の形式で階段状に互いにずらされて配置されており、個々の部分領域には分岐を介して主搬送路から及び/又は複数の互いに上下に及び/又は互いに隣り合って配置された、搬送系の搬送路を介して、料理及び/又は飲み物が供給可能である。
本発明の別の構成では、顧客領域又は顧客領域の一部が、ドライブイン領域であり、特に駐車場を備えたドライブイン領域であり、該駐車場において搬送系のレール路及び/又はレールが終わっている。
本発明のさらに別の構成では、搬送系が、料理及び/又は飲み物を注文した顧客領域への、特に顧客のテーブルへの料理及び/又は飲み物の目標に合わせられた自動的な搬送のために、形成されている。
本発明によるレストランシステムの別の構成では、レストランシステムが少なくとも部分的に情報技術(IT、ハードウエア及びソフトウエアを含む)によって制御され、該情報技術には、有利には料理及び飲み物の搬送の他に、他のレストラン業務、特に注文システム及び/又は支払いシステムが組み込まれている。1つの変化実施形態では、レストランのITシステムが、作業領域で働く人に、搬送すべき料理及び/又は飲み物がどの搬送路もしくはどのレール路にセットされるべきかを、例えばスタッフによる相応な応答によって及び/又は正確な搬送路もしくはレール路における信号ランプの点灯によって、指示するようになっている。それに属する応答は、手動によって行うこともできるし、又は、料理及び/又は飲み物用の容器に設けられたバーコードの読み取り及び/又は、料理及び/又は飲み物用の容器に設けられたRFIDチップの読み取りによって、それぞれ適宜な読み取り装置を介して行うことができる。レストランのITシステムはさらに、搬送系の分岐もしくは切換えポイントの制御を、料理及び/又は飲み物用の容器に設けられた情報、例えばバーコードの形やRFIDチップに記憶されて準備された情報を用いて準備される情報をも含めて、も引き受けることができる。さらにまた、顧客領域における正確な提供をレストランのITシステムを用いてコントロールできるようにすることも可能である。
次に図面を参照しながら本発明の実施例を詳説する。
図1は、本発明によるレストランシステムの1実施例を示す平面図であり、
図2は、図1に示されたレストランシステムの一部を拡大して示す図であり、
図3は、図1のA−A線に沿った断面図であり、
図4は、本発明によるレストランシステムのためのレールの1実施例を、図面の上側領域では平面図で、かつ下側領域では側面図で示す図であり、
図5は、切換えポイントを備えたレール系の1実施例を示す概略図であり、
図6は、可動のレールの1実施例を示す概略図であり、
図7は、図6に示されたガイドグリッドを拡大して示す側面図であり、
図8は、図6に示されたのとは択一的な、可動のレールのための実施例を示す図であり、
図9は、大きな高低差を克服するためのレール系の1実施例を示す平面図であり、
図10は、図9に示されたレール系の1実施例を示す側面図であり、
図11は、大きな高低差を克服するためのレール系の別の実施例を示す平面図であり、
図12は、図11に示されたレール系の別の実施例を示す側面図であり、
図13は、特に料理を収容するためのものであって、レール系における搬送のために適した容器の1実施例を示す断面図であり、
図14は、図13に示された容器の変化実施例を示す断面図であり、
図15は、図13及び図14に示された容器の底を示す平面図であり、
図16は、図13〜図15に示された容器の実施例とは異なる実施例を示すものであって、大きさの異なる3つの深皿から成る容器を示す断面図であり、
図17は、図16に示された深皿のうちの中位の寸法の深皿を示す断面図であり、
図18は、図16に示された深皿のうちの小さな寸法の深皿を示す断面図であり、
図19は、レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器の1実施例を示す図であり、
図20は、レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器の別の実施例を示す図であり、
図21は、レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器のさらに別の実施例を示す図であり、
図22は、深皿用のグリップを示す図であり、
図23は、本発明によるレストランシステムの1実施例を、工場のような建物において使用した場合の具体例を示す図であって、2階部分を示す図であり、
図24は、本発明によるレストランシステムの1実施例を、工場のような建物において使用した場合の具体例を示す図であって、1階部分を示す図であり、
図25は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための1実施例を示す側面図であり、
図26は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための1実施例を示す平面図であり、
図27は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための別の実施例を示す側面図であり、
図28は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための別の実施例を示す平面図であり、
図29は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す側面図であり、
図30は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す側面図であり、
図31は、本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す平面図であり、
図32は、本発明によるレストランシステム用の分岐系もしくは切換えポイント系の1実施例を示す側面図であり、
図33は、図32のA−A線に沿って分岐系もしくは切換えポイント系を断面して示す図であり、
図34は、本発明によるレストランシステム用の分岐系もしくは切換えポイント系の別の実施例を示す図であり、
図35は、本発明によるレストランシステムの別の実施例を示す図である。
図1〜図35において対応する部材及び構成部分には、それぞれ同一符号が用いられている。
図1には、本発明によるレストランシステム2の1実施例が平面図で示されており、図2には、その一部が拡大して示されており、図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。
レストランシステム2の真ん中には、料理及び/又は飲み物を調理及び/又は準備するための作業領域3が位置している。この作業領域3はほぼリング状の作業カウンタ10と中央カウンタ14とを有している。作業領域3には、料理及び飲み物を調理及び準備するために必要なすべての器具を収容することができ、例えば調理器具は作業カウンタ10に、かつ冷却器具は中央カウンタ14に収容することができる。作業領域3において働く作業員は、符号11で象徴的に示されている。
作業領域3はリング状に顧客領域4によって取り囲まれており、作業領域3は作業カウンタ10によって顧客領域4に対して隔てられている。作業領域3はこの場合顧客領域4に対して高い位置に配置されている(図3参照)。レストランシステム2の中央に配置された作業領域3への接近は、顧客領域4の平面から作業領域3に通じる階段12を介して可能である。顧客領域4は多数のテーブル5を有しており、これらのテーブル5は同様に円形に、つまり互いに異なった半径を有する互いに同心的に配置された2つの円に沿って、作業領域3を中心にして、配置されている。テーブル5の周りにおいてレストランの顧客の占めることができるポジションは、符号13によって象徴的に示されている。
作業領域3と顧客領域4とは、レール系6として形成された、料理及び/又は飲み物用の搬送系を介して接続されている。このレール系6は、料理及び/又は飲み物を作業領域3から顧客領域4に搬送するために形成されている。レール系6は、各テーブル5に通じるここのレール路56から成っていて、しかも、例えば金属及び/又は木及び/又はプラスチックから製造された個々の滑りレール7から形成されている。作業領域3と顧客領域4とを接続するレール路は、それぞれ作業カウンタ10のところで始まっていて、異なった平面に位置していることができるテーブル5のところで終わっている。
通常適宜な容器に入れられている料理及び飲み物の搬送は、電気式駆動装置ではなく、作業領域3と顧客領域4との間における高低差に基づいて容器に作用して該容器を滑りレール7に沿って移動させる重力に基づいて行われる。従ってこのレール系6は滑り系又はシュート系とも呼ぶことができ、レール7は料理及び/又は飲み物の入った容器のためのシュートである。料理及び/又は飲み物の入った容器は、作業領域3における作業カウンタ10における送出箇所から、顧客領域4におけるテーブル5へと滑っていく。
図3に示された断面図から分かるように、レストランシステム2は付加的に洗浄及び/又は廃棄領域15を有している。この洗浄及び/又は廃棄領域15は作業領域3の下に配置されていて、顧客領域4よりも低い位置を占めている。顧客領域4と洗浄及び/又は廃棄領域15とは、汚れた及び/又は使用済みの容器、例えば食器(ポット及び/又はパン)及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを運ぶための搬出系16を介して互いに接続されている。この搬出系16は、汚れた及び/又は使用済みの容器、例えば食器及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを、顧客領域4から洗浄及び/又は廃棄領域15に運ぶのに適した構成を有している。汚れた及び/又は使用済みの容器及び/又はテーブルのゴミの、顧客領域4から洗浄及び/又は廃棄領域15への搬出は、電気的に行われるのではなく、レール系6におけると同様に重力を用いて行われる。顧客領域4と洗浄及び/又は廃棄領域15との間における高低差は、搬出系16を用いて対象物を下方に移動させるのに利用される。
搬出系16は、複数の滑りレール17を有する搬出レール系である。この搬出系16は、その寸法、特に横断面寸法、及び/又は滑り特性に関して、搬送系のレール系6に相当している。図示のテーブル5では、中央のレールはそれぞれ搬入レール系のレールであり、外側の2つのレールはそれぞれ搬出系16の滑りレール17である。幾つかのテーブル5では、この両方の搬出滑りレール17は、搬入レール7の下で1つの搬出滑りレール17にまとめられている。
もちろん、図1〜図3に示されたレストランシステム2を、洗浄及び/又は廃棄領域15なしにもしくは搬出系16なしに形成することも可能である。このような場合には、使用済みの容器及びテーブルのゴミの片付けは、通常のようにサービススタッフによって行われる。また、サービススタッフが使用済みの容器及びテーブルのゴミを片付けて、搬出系の送出箇所にもたらすような混合形態も可能である。
図4には、本発明によるレストランシステム2用の滑りレール7;17の1実施例が、図面上側には平面図で、かつ図面下側には側面図で示されている。滑りレール7;17は長尺もしくは縦長の物体である。滑り7;17は、観察者に向けられた上側に平らな滑り面18を有していて、この滑り面18は滑りレール7;17の長手方向に対して平行に、側部にガイド縁19を備えている。ガイド縁19は、滑り面18の上を移動する容器が滑りレール7;17から落下することを防止するために働く。典型的な滑りレール幅は120mm又は150mmであり、別の任意の寸法を選択することも可能である。
図5には、分岐路8及び切換えポイント9を備えたレール系6の1実施例が略示されている。この場合レール7は搬送方向(矢印参照)に複数の分岐路8を有しており、これらの分岐路8は、主搬送方向から個々のテーブルに、又はテーブルにおける個々の箇所に通じている。個々の分岐路8はそれぞれ所望のように、所属の切換えポイント9を介して制御可能であり、この切換えポイント9は、特に電気式及び/又は空気力式及び/又は液圧式に運転される。各切換えポイント9は調節機構9a(ピストン)とガイドエレメント9bとを有している。調節機構9aは主搬送方向からの所望の変位時にガイドエレメント9bを、滑って移動している容器が自動的に分岐路8へと導かれるように、レール7内に移動する。
図6及び図8には、可動のレール7の異なった2つの実施例が略示されている。レール7はそれぞれ回転中心21(この回転中心におけるレール7の回転支承部)を中心にして、鉛直方向に可動であり、つまりレール7の、顧客領域4に向けられた端部20は、上昇可能であり、かつテーブルへと下降可能である。さらにレール7は特に同様に回転中心21を中心にして、旋回方向においても回転可能(もしくは旋回可能)である。すなわちレール7は、相応な水平方向の旋回によって、所望のように異なったテーブルへと向けられることができ、ひいては1つのレールを用いて、相応なレール調節により複数のテーブルに、料理及び飲み物を供給することができる。レール7が下降したポジションにおいて水平方向で回転可能であることは望まれていないので、そのためにガイドグリッド22が設けられている。このガイドグリッド22は図7に拡大して示されている。このガイドグリッド22は、レール7が鉛直方向で加工可能であることが望まれている箇所に切欠き23を備えた、プレート又はフレーム又は型板である。切欠き23の深さはこの場合、レールが完全な下降時に各テーブルにおける所望のポジションに配置されるように、形成されている。ガイドグリッド22は単に、下降されたポジションにおけるレール7の水平方向における回動を阻止するのみならず、各テーブルに対するレール7の正確な位置決めのためにも役立つ。レール7の運動は、有利には作業領域3から制御可能である。
図6に示された実施例では、レール7はシーソーもしくはロッカの形式で運動するようになっており、つまりこの場合にはロッカ機構44が設けられている。レール7の、作業領域3に向けられた端部24を押圧することによって、反対側に位置するレール端部20は持ち上げられる。次いで、レール7は水平方向で、給仕されるテーブルにおける所望のポジションへともたらされ、ガイドグリッド22の相応な切欠き23内に下降させられる。ロッカ機構44の操作を容易にするために、作業領域3に向けられたレール端部24には重りが設けられていてもよい(図示せず)。
図8に示された実施形態では、レール7の鉛直方向における運動は、ケーブル26を介して、クレーンの形式で行われる。持ち上げられた状態において、レールは水平に位置決めされることができる。次いで、ガイドグリッド22の所望の切欠き23への下降が、ケーブル26を介して行われる。
両方の実施形態において重要なことは、レール7の水平方向における回転運動は、ガイドグリッド22の上における1つのレールポジションにおいてしか、つまり切欠き23の間におけるグリッド歯の上における1つのレールポジションにおいてしか行うことができないということである。これによって特に、水平方向の回動時における事故、特に顧客の怪我を阻止することができる。ガイドグリッド22の寸法及び配置形式は、水平な回転運動時にレール7が顧客の頭のはるか上で動かされるように、形成もしくは設定されている。
もちろん、上に述べたすべてのレール運動は、手動によってのみならず、電気式又は液圧式の駆動によって行うことも可能である。
図9及び図10並びに図11及び図12には、それぞれ平面図(図9;図11)及び側面図(図10;図12)で、大きな高低差を克服するための異なった2つのレール系6が示されている。このようなレール系6は例えば、複数の階にわたって存在するレストラン、天井が高い建物又は複数の平面に設置されたレストランのために必要になる。
図9及び図10に示されたレール系6は高低差を、平面図で見て多角形に、ここでは四角形に配置された複数の真っ直ぐのレール7を用いて、克服している。この場合、運ばれる容器はそれぞれレール7の終端部から、該レールの下に配置された後続のレール7の始端部に落下する。個々のレールは図9及び図10に、符号7a,7b,7c,7d,7eで示されており、これによって図9と図10との間における対応関係が良好に分かる。レール7における容器の運動方向は、それぞれ矢印で示されている。レール系6は、複数の支持体25を有する支持フレームによって支持される。四角形の代わりにさらに多くの角隅もしくはコーナを備えた多角形が形成される場合には、レール移行部における方向転換に基づく制動作用が減じられる。これによって個々のレールの長さを減じることができる。さらにまた、上位のレールから下位のレールへの容器落下時における騒音発生が減じられる。
別の実施形態では、例えば(少なくともほぼ)台形のセグメントから、有利には木から、特に約20mmの厚さの木から、階段状のカーブを構成することが可能であり、この場合1つのセグメントは始端部において先行するセグメントの後端部に、例えばねじによって固定される。このようにして、螺旋階段のように構成されたカーブ構造物が得られる。このカーブ構造物はまた均一な勾配を有することができる。「階段縁部」に例えば合板のような張り板が固定されると、滑り台のような落差のある滑り路が得られ、この落差は使用される段(セグメント)の数に関連している。このカーブ構造物の内側及び外側にも同様に(例えば)合板が「保護柵」のように固定されると、単純な手段によって、大きな高低差をも克服するための螺旋状のカーブが得られる。
図11及び図12に示されたレール系6は高低差を、螺旋状に巻かれたレール7を用いて克服しており、つまりレール7はカーブにおいて下方に向かって導かれ、この場合レール7は相応な傾斜角もしくは落差を有している。レール7上における容器の運動方向は、矢印によって示されている。この実施例においてもレール系6は、複数の支持体25を有する支持系によって支持されている。レールの構成及び勾配に応じて、レールから容器が落下することを阻止するために、レールの横方向傾斜の必要なことがある(カレラトラックの急傾斜カーブのように、捩られた螺旋を必要とする)。このような高価な処置は、図9及び図10の構成では、つまり直線的なシングルレール部材に関しては、不要である。螺旋形のレールの構造は例えば、上の段落に記載されたように行うことができる。
もちろん図9〜図12に示された両方の実施形態においても補足的に、ポイントのような切換えポイントを設けることが可能であり、このような切換えポイントを介して、主搬送路から個々のテーブルに容器を所望のようにもたらすことによって、搬送路上に位置するテーブルへの給仕が可能である。
図9〜図12に示されたレール系6は、テーブルが複数の平面において互いに上下に位置しているタワーのように、レストランを構成することを、可能にする。同様に、螺旋階段の段のように、テーブルを互いにずらして配置させることも可能である。例えば、後続のテーブルが、先行するテーブルよりも常に0.5m高く位置しているような配置形式も可能である。このようにして、存在する空間を効果的に利用しかつ搬送系を介して重力を用いて極めてコストを節約して運転可能な、しかも顧客にとっても極めて快適で、極めて実用的なレストランシステムを得ることができる。
料理及び/又は飲み物のための容器を、カーブ走行させることができるようにするために、基本的には、カーブ状のレール形成が必要である。この場合カーブはそれ自体螺旋状に捩られていて、次の直線的なレール部材への移行が問題なく行われるようになっている(螺旋階段及び/又はカレラトラックの急傾斜カーブをイメージすることができる)。これによってカーブにおいても、先行する直線的なレール部材におけるような勾配を実現することができる。これはしかしながら、レールを構成する場合に比較的高いコストを要することがある。図9及び図10に示された択一的な実施形態では、容器は1つの直線的なレール部材から、その下に位置する次のレール部材の上に落下し、この場合両レール部材は互いにずらされて、図9及び図10ではそれぞれ90°ずらされて延びている。この構成には、しかしながら特に、比較的大きな騒音が生じるという欠点がある。従って、有利でかつ同時に安価な択一的な構成としては、少なくともほぼ台形のセグメントから成る上に述べたカーブ構造物が挙げられ、このカーブ構造物は、有利には既に述べたように例えば合板を備えている。
上述のような問題は、以下に記載の構成によって解決もしくは少なくとも減じることができる。一方では、カーブへの入口の前におけるレール勾配を急勾配に形成して、カーブ自体における勾配を比較的小さくすることができる。このように構成すると、カーブの捩られた構造を省くことができ、しかもレール部材の間における高低差のある移行部を有する前記解決策の騒音に関する欠点を排除することができる。また他方では、互いに高さをずらされた直線的なレール部材から成る前記多角形において、レール部材相互の方向付けのずれを、コーナの数を多くすることによって、例えばコーナの数を8又は12にすることによって、減じることができる。これによって落下高さを減じることができ、その結果これにより、それぞれ下に位置するレール部材への落下時における騒音は著しく減じられる。さらにこのような構成は、捩られた螺旋よりも安価に実現することができる。このことは、例えば前記カーブ構造物、つまり少なくともほぼ台形のセグメントから構成されたカーブ構造物に対しても言える。
図13〜図18には、特に料理を入れるための容器27であって、レール系における搬送のために適した容器27の種々様々な実施例が示されている。レール系6のために適した容器27の概要は図13に示されている。この図13に示された深皿28は、下側の平らな滑り面29を有しており、この滑り面29で深皿28は、レールの滑り面の上を滑る。もちろん滑り面は他の構成を有していてもよく、例えば滑り特性を改善する隆起部を有していてもよい。また、底の縁部は滑り特性を改善するために丸く形成されていてもよい。深皿28及び滑り面29は、図15に示された深皿28を下から見た図から分かるように、円形横断面を有している。深皿の内部には、調理された料理を入れることができる。汚れを回避するために、深皿28はカバー30によって覆うことができ、この場合深皿28の上に置かれたカバー30は、適合するリング状のカバー縁33によって滑りを防止されている。カバー30と深皿28との間に、特にカバー30には、深皿28をシールするために、シール部材、特にシールリング(図示せず)を設けることができる。深皿のカバーはまた開口又は孔(図示せず)を有することができ、これによって水蒸気を逃がすことができ、ひいては例えばフライドポテトが湿って軟らかくなることを防ぐことができる。
図14には、別の有利な択一的なカバー形態が示されている。この深皿28にはカバー31をセットすることができ、このカバー31は蓋をされた深皿28とは反対の側に、リング状の縁ウェブ32を有しており、この縁ウェブ32は特に深皿28の円形横断面に対して同心的に形成されている。そしてこの縁ウェブ32には、別の深皿28を載せることができ、そして形状結合式に固定することができる。例えば図13と図14とは組み合わせて見ると、図13に示された上側の深皿28は、図14に示された下側の深皿28の上に中間カバー31を介して載せて重ねることができる。この場合縁ウェブ32の寸法は、深皿28の寸法と合わせられていて、画一的な深皿型式が、特に同じ寸法を有する深皿型式が下側の深皿としても上側の深皿として使用できるようになっている。この場合重要なことは、中間カバー31を使用することである。このようにして、安定的に2つ又はそれ以上の深皿28を互いに上下に積み重ねて、縁ウェブ32への形状結合式の嵌合に基づいて確実に搬送することが可能である。縁ウェブ32は、上に述べられた深皿28の滑り及び傾倒を阻止する。中間カバー31もまた、正確に適合するカバー縁33を有しており、このカバー縁33は、蓋をされた深皿28の上でカバー31が滑ることを阻止する。最上位の深皿28には、通常の閉鎖カバー30を、つまり付加的な縁ウェブ32のない閉鎖カバー30を載せることができる(図13参照)。
図13〜図15に示された深皿系によって、複数の料理及び/又は飲み物を同時に互いに上下に積み重ねて配置してレール系において搬送することや、1つの料理の複数の構成要素を互いに分けて、例えばパンとスープとを別々に、顧客に提供することができる。
深皿28及び/又はカバー30,31が高級鋼から製造されていると、有利である。さらにすべてのカバー及び底には、例えば約1mmの深さでレストランの名前を鋳造時に入れることができる。このような名前の凹部にはさらにカラーエナメルを流し込んでおくことができる。もちろん、深皿28をプラスチック及び/又は他の金属又は材料から形成することも可能である。
図示されていない別の構成では、閉鎖カバー30に単数又は複数の孔を設けられている。このような孔には小さな旗、例えば爪楊枝に取り付けられた紙の旗を、有利には形状結合式に差し込むことができる。そしてこのような小旗には、深皿に入っている料理の名前や、メニューの料理番号、あるいは注文した顧客のテーブル番号等を記入することができる。このような孔は、上側の深皿縁に設けられていてもよい。そうすれば、カバーが必要ない場合に、上側の深皿縁におけるこの孔に小旗を差し込むことができる。
図16〜図18には、別の特性を有する別の容器27が示されている。この容器27は、異なったサイズの3つの深皿34a,34b,34cから成っている。大きな深皿34aは、図13及び図14において既に述べた深皿28に相当しており、つまりこの深皿34aは滑るベース深皿である。この深皿には、既に述べた閉鎖カバー30及び中間カバー31を使用することができる。深皿34aに比べて小さな深皿34b,34cの目的は、料理に対する付け合わせを、例えば特別なソース又はディップ、例えばアップルソースをメインとは離して、しかしながら一緒に供給することである。そのために小さな深皿34b,34cは大きな深皿34a内にセットされる。しかしながら別の有利な構成では、小さな深皿34b,34cは側部にフック35を備えている。このフック35は、小さな深皿34b,34cをこのフック35を用いて大きな深皿34aに引っ掛けることができるように形成されている。もちろん最小の深皿34cを中位の深皿34bに引っ掛け、中位の深皿34bを大きな深皿34aに引っ掛けることができる(図16参照)。図16から分かるように、深皿縁の傾斜は互いに合わせられていて、深皿の壁が互いに接触していることによって、小さな深皿の傾倒が不可能であるようになっている。小さな深皿34b,34cのためにももちろん同様に、サイズを合わせられたカバー、例えば既に述べたような閉鎖カバー30及び中間カバー31を設けることができる。
また、小さな深皿34b,34cにおけるフック35が、その上縁部にではなく、深皿の側壁の真ん中の領域に設けられていると、有利である。このようになっていると、引っ掛けられた深皿とその都度のベース深皿との間に、料理を収容するのに十分なスペースが得られる。食べるためには、引っ掛けられた深皿34b,34cは簡単に外すことができるので、下に位置する料理は接近可能である。
小さな深皿34b,34cの懸吊は、その重心が大きな深皿34a(ベース深皿)の内部に位置するように行われる。これによってベース深皿34aが滑っている間における傾倒の問題が回避される。図16に示されているような3つの深皿の配置形式においても、重心は中心に向かって位置しているので、傾倒の問題が生じることはない。
フック35は深皿34b,34cに堅固につまり固定的にしっかりと取り付けられていることができる。しかしながらまた同様に、フック35を可変に取り付けることも可能である。可変に取り付けられている場合には、引っ掛けられる小さな深皿の高さを、該深皿が引っ掛けられる大きな深皿を介して、フレキシブルに調節することが可能である。
図示されていない別の構成では、カバー31(図14)と比較可能なカバーが、小さな深皿34b,34cのための保持部を有している。このように構成されていると、小さな深皿34b,34cをフック35を介して、閉鎖されたカバーにおいてもベース深皿34aに引っ掛けること、もしくは小さな深皿を相応な中間カバーを介して大きな深皿に装着することができる。
別の変化実施例では、深皿及び/又はカバーにナイフ・フォーク・スプーンのセット及び/又はナプキンのための保持部が設けられている。
もちろん、種々様々な実施例において上に述べた容器(特に深皿)は、ポットグリップ又はパングリップのようなグリップを有することも可能である。
さらに、適宜な寸法の別の容器、例えばポット及び/又はパンを、互いに上下に積み重ねて、一緒にレール系において滑らせることができる。
図19、図20及び図21には、容器27の異なった3つの実施例が略示されており、これらの容器27は特にレール系において飲み物を搬送するために適している。
ボトル、タンブラ、グラス及びカップ37をレール系6において搬送するために、有利には滑り装置36が設けられている。
図19には滑り装置36の1実施例が示されている。滑り装置36はここでは、レール上を滑るための滑り面を形成する滑らかな下面もしくは下側39を備えた一種のアンダプレート38である。この下側39は深皿28の前記滑り面29に相当する。アンダプレート38の、下側39とは反対の上側には、ホルダ40が形成されており、このホルダ40が形成には特に該ホルダ40の形状に合わせられたタンブラ、グラス又はカップ37が形状結合式にセット可能である。ホルダ40とタンブラ、グラス又はカップ37とはその重量に基づいて、互いに押し付けられ、そしてアンダプレート38もまた自重があるので、レールが所定の傾斜を上回らない限り、飲み物容器(タンブラ、グラス、カップ、ボトル)がレールにおける滑走搬送の間に、傾倒することはない。図19に示されたアンダプレート38のこの特殊な滑り装置36は、これによってレストランシステム2の作業領域3から顧客領域4におけるテーブル5への確実な搬送を可能にする。テーブル5においては飲み物容器を問題なくアンダプレート38から取り外すことができ、飲んだ後又は容器が空になった後で、飲み物容器に再び置くことができる。なお付言すれば、使用される各飲み物容器形状のためには、それに合ったアンダプレートを準備することが必要であり、かつ相応に可変の挿入体を使用する必要がある。
飲み物容器37(しかしながらまた深皿、ポット及びパンのような他の容器)用の滑り装置36のための第2実施例は、DE20216724U1に基づいて公知の、飲み物容器用のスタンドエレメント41であり、これは図20に示されている。このスタンドエレメント41では吸盤42が設けられており、これらの吸盤42を介して飲み物容器37は、しかしながらまた例えば深皿及び/又は小さなポット及び/又は小さなパンも、スタンドエレメント41に固定可能である。吸盤42はこの場合容器37の下側43に吸着する。前記アンダプレート38との比較において不都合なことは、特に飲み物容器が満たされている場合に、スタンドエレメント41はテーブルへの搬送後にも容器に固着したままで、外しにくいことである。これに対して利点としては、一種類のスタンドエレメント41がほぼすべての飲み物容器37に対して使用可能であり、つまり特定の容器のための特殊な構成が不要なことである。もちろんスタンドエレメント41は、必要な滑り特性に相応して形成されている。例えば図20に示された、スタンドエレメント41の下側におけるウェブは省くことができ、その代わりに、図19に示されたアンダプレート38におけるような平らな下側(滑り面)を設けることも可能である。しかしながらまた逆に、図19に示されたアンダプレート38もしくは容器全体、つまり深皿、ポット又はパンが、図20に示されているようなウェブを滑り側に有するような構成も可能である。
図21には、飲み物容器37用の滑り装置36のための第3実施例が断面図で示されている。この滑り装置36は、前記深皿28(図13〜図15参照)に相当していて相応な滑り面29を備えた深皿28を有している。この場合また深皿ではなく、例えばポットのような別の容器であってもよい。図21に示された滑り装置36の一部としては、さらに深皿28用の飲み物挿入体45が設けられている。この飲み物挿入体45は、飲み物を、通常の前記深皿28(滑り深皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン)と共にレール系6を介して搬送することが可能である。飲み物挿入体45は木、プラスチック、フォーム材料又はその他の材料から成っていることができる。飲み物挿入体45は中心に開口を有しており、この開口は、搬送されるグラス37(又はタンブラ、カップ、ボトル)の寸法に合わせられている。飲み物挿入体45は、それが簡単に深皿28内に入れられるように、そしてそこで確実に、特に滑らないように保持されている。このようにして大きなコストをかけることなしに、種々様々な飲み物容器37のための保持を実現することができる。飲み物挿入体45には、飲み物容器37(グラス、カップ、ボトル等)を嵌合適切に挿入することができる。これによってレール系6を介した搬送中に、飲み物容器37が転倒することはなくなる。
飲み物挿入体45はその下側領域に、該飲み物挿入体45が使用される深皿28に相応して、下方に向かって狭くなる形状を有している。もちろん飲み物挿入体45は、他の容器に合わせられていてもよく、例えばポットに合わせられた形状を有していてもよい。深皿28を越えて突出している飲み物挿入体45の部分は、最初一定部分にわたって等しい角度を有しいて、次いで上側の区分46に移行しており、この上側の区分46において飲み物挿入体45の形状は再び狭くなっており、つまり外角は内方に向かって傾けられている。この上側の区分46は、別の小さな深皿47を図16〜図18を参照しながら述べたフック35を用いて飲み物挿入体45に引っ掛けるのに、適したようになっている。飲み物挿入体45の上側の区分46における、内方に向かって傾けられた外角は、小さな深皿47を搬送中に所定のポジションに保持するために働く。小さな深皿47を引っ掛けることができるようにするために、飲み物挿入体45の上部(図21における左側)には、小さな切欠き48が設けられている。図21における飲み物挿入体45の右側には、飲み物挿入体45における別の切欠き49が示されている。この切欠き49は、例えばスプーンのようなカトラリーをその中に差し込んで搬送するために働く。図示されていない別の実施例では、飲み物挿入体45が、深皿28を4分の3だけ満たすように形成されている。このように構成されていると、深皿28の4分の1は、搬送される飲み物容器37以外のために空けられていて、例えば砂糖やミルクのような添え物を一緒に運ぶために使用することができる。
上に述べた飲み物挿入体45は極めて実用的かつ効果的である。それというのはこの飲み物挿入体45は、料理のために特定された深皿28(又はポットやパン)を飲み物搬送のためにも使用することを、可能にするからである。同時にこの原理は多種多様性を可能にし、それによって種々様々な飲み物容器37の搬送のために適している。これによって全体として安価な容器系を準備することができる。そして種々様々な容器を製造するための工作機コストは低下する。さらに種々様々な搬送系の数を1つに減じることができる。
レール系6を介して飲み物容器、例えばグラスを搬送できるようにするために、例えばプラスチックカバーによってカバー可能又は閉鎖可能なグラスもしくは容器を使用すると有利である。このようになっていると、液状の内容物がレールにおける滑動時に溢れてこぼれ出すことを阻止することができる(図19〜図21には図示せず)。
図22には、例えば図13〜図15に示された深皿28のためのグリップ50が示されている。図22の上にはグリップ50が単体で示されていて、図22の下には使用時におけるグリップ50、つまり深皿28に取り付けられた状態のグリップ50が示されている。このグリップ50は、例えば各レール7のテーブル側の端部に引っ掛けられることができる。そうすると、このグリップ50によって熱い深皿28を、火傷をするおそれなしに、問題なくレール系6から取り出すことができる。グリップ50は例えば木、金属又はプラスチックから成っている。取り出される深皿28と結合するグリップ50の内側51には、滑りを悪くする表面(例えば一種のゴム又はプラスチック)が設けられており、これによって深皿28が取出し時にグリップ50から滑って外れることは阻止される。グリップ50はレール系6からの深皿28の取出し前に、深皿28の縁部に簡単に差し込まれる。グリップ50を軽く旋回させることによって、深皿28はその自重によって下方に向かって下がり、これによりグリップ50の内部においてクランプされる。このようにして深皿28の確実な持上げ及び搬送が保証される。深皿28をテーブルに置くと、グリップ50は自動的に弛む。それというのは、深皿28の重量はもはや下方に向かって作用しないからである。これによってグリップ50を問題なく、深皿28から取り外すことができる。
択一的に又は付加的に、小さなパン又はポットのような容器を固定のグリップを備えて製造することも可能であり、かつこのようにしてレール内を移動させることも可能である。
同様に、グリップを一種のトングのように構成することも可能である(図示せず)。グリップはこのような構成においても深皿の縁部に被せられることができる。この場合同様に、手の押付け動作によって深皿をレール系から取り出すことも可能である。
いずれに場合でも、深皿縁部に被せて取り付けられるグリップの部分が、その形状を深皿の壁形状に合わせられていると有利である。
本発明によるレストランシステムは、もちろん、建物の外壁のところで終わる必要はない。中央の作業領域から、相応なレール系を用いて、有利には屋根付きで、ガーデン領域にも給仕をすることが可能である。本発明によるレストランシステムをドライブインレストランにおいて使用することも可能である。この場合にはレール系によって料理及び飲み物を自動車にまで運ぶことができる。
ガーデン領域のため及びドライブインレストランのためには、携帯電話、SMS又はEメールを用いた注文システム及び支払いシステムが有利である。このような注文システムによって顧客は、例えば自動車からの携帯電話を用いて、レストランへの到着数分前に注文することが可能になる。そしてこの場合顧客は、場合によってはその到着時刻を知らせることが可能である。また、インターネットによる注文の可能性も有利である。
このような注文システム及び/又は支払いシステムの利点として特に次のことがある。すなわちこのようなシステムでは、注文された料理及び飲み物を出来立てで準備することができ、注文主は同じ経路を介して、つまり携帯電話、SMS又はEメールもしくはインターネットを介して、出来上がりに関する情報を得ることができる。そして注文者はドライブインカウンタに行って、注文した料理及び飲み物をピックアップすることができる。例えばニュースに、ピックアップ番号及び、場合によってはピックアップカウンタの番号を付けることが可能である。注文者はカウンタにおいてそのピックアップ番号を知らせると、ドライブインカウンタにおいて直ちに、注文した料理及び飲み物を、もちろん適宜なテイクアウトパッケージで、得ることができる。
このシステムの利点としては、常に、既に支払いが終わりかつ注文の済んだ人だけが、ドライブインカウンタに来るということが挙げられる。これによって長い待ち時間を回避することができる。本発明によるシステムはこれによって、従来のドライブインレストランに比べて、ドライブインレストランの効率を高めることができる。また顧客は常に、調理仕立ての料理や準備仕立ての飲み物を得ることができる。さらに顧客が早期に、例えばドライブの途中で注文したような場合でも、待つ必要がなくなる。
注文は、上に述べたドライブインレストランにおいては、汎用のドライブインレストランの形式で行われるのではなく、つまり自動車が列を成して、何時注文カウンタに達し、何時ピックアップカウンタに達するかが分からない汎用の形式で行われるのではなく、有利である。汎用のドライブインレストランにおけるような状況は、不都合であり、料理が直ぐに調理されるにもかかわらず、待ち時間があまりに長過ぎる。顧客用駐車場に注文可能な料理及び飲み物が記載された看板を設置すると有利である。このような看板から、又はもちろん既に途中で又は他の場所から、顧客は、Eメール、SMSを用いて、又は携帯電話又は固定電話を介して、上に述べたような注文を行うことができる。注文終了後に、注文者は、例えば再びSMSを介して情報を得て、ピックアップカウンタに移動することができる。
基本的には、本発明によるレストランシステムの如何なる実施形態においても、テーブル及びドライブインカウンタにおいて、現金、銀行カード又はクレジットカード、携帯電話などを用いて、支払いを行うことができる。テーブルだけではなく、所望のコース料理もしくは定食を、例えばインターネットによって既に家から、又は途中から予約もしくは注文できるようになっていると有利である。別の注文の可能性としては、レストランにコンピュータが設けられていて、このコンピュータにおいて自分のテーブル番号のために作成と注文を行うことができ、しかも同時に支払いもできると有利である。これによって著しく効率を高めることができる。この可能性は、顧客がコンピュータ又はインターネットによる注文及び支払い時に割引を受けるようになっていると、有利である。このシステムはまた、既に述べた飲み物引出し系(Getraenkezapfsystem)の場合に、テーブルに通じる管路を介して所定の飲み物の種類及び量を記録することをも可能にし、これらの飲み物の種類及び量は次いでセンサによって制御されて、相応な管路から取り出されることができる。もちろん、サービススタッフによる通常の注文を行うことも可能である。
顧客がサービススタッフに注文をしたい場合には、そのためにテーブルにランプが設けられていてもよく、この場合顧客は注文希望の印として例えばボタン押しによってこのランプを投入接続することができる。このようになっていると、サービススタッフは、顧客が注文を望んでいて、付加的サービスに対しても支払いをする意志のあるテーブルにだけ、赴けばよいことになる。もちろん、顧客がインターネットで予め注文を行い、サービススタッフにおいて別途の支払いと引き換えに追加注文を行うことも可能である。
不正を阻止するために、特に、注文及び支払いを行っていない人が、他の人が予約しかつ料金を支払ったテーブルに付くという不正を阻止するために、インターネット又はコンピュータ又は同様な方法で注文及び支払いを行った注文者が、テーブル番号及びコード番号付きの確認書を得るようにすることが有利であり、この確認書を注文者は、テーブルに付いた後で簡単にサービススタートを示すために、作業領域に、例えばSMSを用いて渡すことができる。
注文及び支払いのための択一的な実施形態としては、自動販売機において金券及び/又は食券として働くチップを購入することが挙げられる。チップの代わりに、磁気メモリカード又は比較可能な手段を使用することも可能である。テーブルにおいて又はドライブインの場合に、これによって直接、注文と同時に支払いを行うことができる。
別の実施形態によれば、支払いのために、顧客がレストラン入場時に、特にメモリカード又はメモリチップのようなカード又はチップを受け取るようなシステムが可能である。このようなカード又はチップにおいて、顧客のすべての料理及び飲み物が検出される。そしてレストラン退出時に、検出されたデータに基づいて、例えば中央のレジにおいて計算がなされる。
また、場所及び/又はテーブルの予約を時間に関して制限するようなことも可能である。例えばあるテーブルは、最長で2時間しか予約ができない。顧客は予約時に、テーブルを例えば1時間後には再び空けるという約束をすると、その代わりに顧客には、料理及び飲み物の価格に対する割引が与えられる。このようなシステムによって、テーブル及び場所が一晩に一組の顧客によって予約されるのではなくなり、これによってまたレストランシステムの効果を全体として高めることができる。
別の実施形態では、テーブル及び/又は場所の予約も同様にインターネットによって(例えば家から)行うことが可能である。これによって、場所の予約を始めとして、予約された時間の間における食事の時間や所望のコース料理の注文、さらには支払いに到るまで、前もって簡単に調整もしくは済ませておくことができる。また、特にインターネットによる予約時に、顧客は、映画館の席を予約する場合に知られているように、特性のテーブル及び/又は特定の場所を予約することができる。そしてこれらのテーブルもしくは場所は、特定の時間のために当該顧客のために予約される。
全体としてもちろん、本発明によるレストランシステムを、公知のレストランシステムと任意に組み合わせることが可能である。例えばシュートを用いて、料理及び飲み物を作業領域から単数又は複数の配給箇所にもたらし、そこからウエータがサービスを受け持つこともできるし、又は顧客が自分の料理及び飲み物をピックアップすることも可能である。同様なことは搬出系に対しても言える。この場合にはさらに、少数のシュートをレストラン内の適宜な箇所に設けることも可能である。このような場合には、ウエータがテーブルを片付けて、使用済みの容器やテーブルのゴミをこれらのシュートを介して洗い場に送ることができる。そしてこのようにすると、搬出時にレール系が、不慣れな取扱いによって過剰に汚れることを阻止することができる。
空いた工場などの建物は、本発明によるレストランシステムに転用するのに特に適している。このような建物は通常特に適宜な高さを有しており、しかもしばしば比較的有利に入手すること又は借りることができる。このような建物はまた多くの場合、醸造所との関係を有していない。別の利点としては、これらの建物は通常、ライブミュージック及び/又はガーデン領域による騒音が問題にならないような地域に位置しているということが挙げられる。
図23及び図24には、工場のような建物における本発明によるレストランシステムの1実施例の具体的な転用もしくは変更が示されている。レストランシステムを設置したい建物の部屋は、ほぼ7メートルの高さのホールにおいて2つの平面に位置している。図23には2階(1.OG)が示され、図24にはその下に位置する1階(EG)が示されている。
部屋R−Nr.1は1階に位置していて、入口領域を形成している。ここには第1の3つのテーブルがあり、これらのテーブルは記入されたレール系を介してサービスが行われる。
部屋R−Nr.2は原則的には、食事の後で心地よくコーヒを飲むことができるバーである。この部屋は本発明によるレストランシステムとは関係がない。
部屋R−Nr.3及びR−Nr.4には洗い場が設置されている。これらの部屋も同様に1階にある。部屋R−Nr.3にはさらに、2階に位置する作業領域R−Nr.6/7(この部屋は2つの平面:倉庫と調理及びサービス領域を有している)に通じるエレベータがあり、この作業領域において調理がなされ、料理及び飲み物がレール系を介してサービスされる。またエレベータを介して飲み物及び、準備される料理に対する付け合わせ、及び深皿(又はこれに類したもの)及び食器を、1階(又は2階、これはこの部屋の第2の平面に相当する)にもたらすことができる。
1階にある部屋R−Nr.5は本来、1階における入口領域の一部である。この領域だけは2階部分が示されていないが、この部屋R−Nr.5は一種のギャラリ領域、つまり吹き抜け領域である。この吹き抜け領域において2階は、単に手すりによって下方に対して画成されているだけである。この吹き抜け領域には一種の給仕タワー(大きな高さを克服することができるレール系、例えば図11/12におけるような螺旋又は、図9/10におけるような角隅にわたって配置されたレールエレメント)が設置されている。図示の例では、吹き抜け領域の真ん中に、天井から下に向かってフレームが設けられており、このフレームに種々異なったレールが螺旋状に固定されていて、高さの差を克服している。テーブルへはそれぞれ切換えポイントを介して分岐がなされている。このタワー系の最高位の高さは、1階の床から2.20m上に位置しており、その結果この領域においてもフレームの下に1つのテーブルが設置されている。このタワー系の他のテーブルは、それぞれ幾分下方に向かってずらされて位置している。この系の第1のテーブルは1階の高さに位置している。壁にはそれぞれ、1つの平面から次に高い平面に達するために階段が設けられている。
2階において部屋R−Nr.9は0部屋高さとして規定されている。この0部屋高さとは異なる高さで2階にある部屋は、例えば+0.20m又は−0.60mによって特徴付けられている。主顧客領域は部屋R−Nr.9に位置している。ここには77の座席が設けられている。幾つかの箇所には食器棚が計画されており、そこにはグラスやカトラリー類が、周囲に位置するテーブルのためにストックされている。
洗浄された食器は、部屋R−Nr.6(キッチンの貯蔵領域)と部屋R−Nr.8(2階への上り口)との間における開口から、必要とあれば取り出すことができる。食器は個々のかごに収容されており、これらのかごの大きさは、食器棚の引出しに収容できるように正確に合わせられている。これによって食器の配置変えや整理が不要になる。空のかごは食器棚から取り出されて、フルの状態で再び挿入される。前記開口はまた、近くに位置するすべてのテーブルの汚れた食器を再び部屋R−Nr.6におけるエレベータを介して、洗い場にもたらすためにも使用することができる。吹き抜け領域の手すり及び、幾分その下に位置するタワー系の手すりには、さらに2つの搬出レールが設けられており、これらの搬出レールによって食器は、近くに位置するテーブルから、1階の洗い場に搬出することができる。
食器の入ったかご全体をも搬出することができる別の搬出レール52は、主として建物の外に位置している。ゲート状の開口を通してかごはこのレールの上に運ばれ、そして90°カーブして直接、1階における洗い場へと移動させられることができる。
顧客領域である部屋R−Nr.9への接近は、階段室(ここには作業領域へのハッチの形をした開口も位置している)の段部から、角隅における階段を用いて、並びにブリッジの段部を介して可能であり、このブリッジからはそれと共に洗い場への搬出レールが延びている。このようにして、顧客室におけるすべてのテーブルは、レールの存在にもかかわらず、問題なく接近可能である。
2階において手すりによって吹き抜けに対して画成されているブリッジを用いて、作業領域R−Nr.6/7に通じるドアに達し、その後で、約12qmの大きさの面に達することができ、この大きな面は同様に吹き抜け状に手すりによってだけ中庭に向かって画成されている。この面は小さなステージとして形成されていて、このステージ上でライブミュージックを催すことができ、これは周りのどこからも見ることができる。その後ろには室R−Nr.10が位置している。この室R−Nr.10は子供のためのプレイルームもしくはケアルームとして設計されている。子供達はこの部屋で、遊んだり、絵を描いたりすることができる。このようにして両親は心地よい夕べを過ごすことができる。
作業領域R−Nr.6/7は原則的には約4.40mの室高さを備えた部屋である。ここでは、半分の高さ又はそれよりも幾分下に(料理時における上部において必要な吸込みフードのため)、覆いを取り付けることが考えられる。下部は、飲み物、肉、野菜などのための貯蔵空間であると有利である。室に設けられたエレベータを用いてこれらの品物を搬送することができる。相応にここにも冷蔵庫が設置されている。室の上側の平面には本来の調理及びサービス領域が位置している。
そこにはポイントaからすべてのサービスレールを設置することができる。すべてのレールは、そこで、異なった高さで終わっている。レール毎に、これらのレールによって到達可能異などのテーブルに給仕するかを調節する可能性がある。レール(及び場合によっては切換えポイント)はこの場合自動的に相応に調節される。そして単数又は複数の深皿がレールに置かれ、規定されたテーブルへと滑る。レールの端部には例えばライトバリアが設けられている。深皿が目的地に達すると、新たな目的地がレールのために規定され、新たな深皿を備え付けることができる。それぞれのレールによって、1つから最大4つまでのテーブルにサービスが行われる。
R−Nr.6/7へのドアの向かいには、窓が設けられている。これらの窓から庭領域を見ることができる。図示はされていないが、この庭領域には作業領域から料理及び飲み物を、レール系を用いて問題なく提供することができる。同様にレールをもちろん、単数又は複数のドライブインカウンタに導くことも可能である(同様に図示せず)。
さらに、上階の顧客領域から、管の形のシュートをゲストのための付加的な出口として設けることも可能である(図示せず)。
次に、図23及び図24に示されたレール系について述べる。
料理を運ぶためのすべてのレールストランドは、キッチンの上階(R−Nr.6/7)におけるポイントaにおいて始まっている。このポイントaから中央のすべてのテーブルに、レールストランドによって2方向でサービスが行われる。レールは図23及び図24において、太い黒線によって示されている。レールの破線で示されたレール端部は、レール端部における末端ゾーンもしくは制動ゾーンを示している。
上階の顧客室R−Nr.9に向かって5つのレールが、互いに平行に延びる2つのストランドで延びている。個々のストランドのレールは、橋渡しされる高さ/距離に対応させるために、高さが異なっている。この場合左側のストランドはレール1,2から成っており、右側のストランドはレール3,4,9から成っている。デザイン上の理由から、より良好な外観を得るために、もちろん、ある程度の範囲において変更が可能である。これらのレールは、ポイントaから階段室を越えてポイントfに通じる。
ポイントaからは吹き抜け室R−Nr.5に向かって4つの別のレール5〜8が、ポイントbでキッチンを抜けてポイントcに向かって延びている。この場合、必要な通路高さを確保するために、高さを異ならせた各2つのレールから成る平行に延びる2つのストランドが使用される。
ポイントfにおいて、右側のストランドの上に位置するレール3,4はポイントhに向かって延び、このポイントhにおいて最上位のレール4は右に向かって曲がる。ポイントiには、テーブル4−2へのサービスのために切換えポイントが設けられており、レール4は最終的にテーブル4−1で終わっている。レール3はポイントhで分岐し、相応なカーブによってテーブル3−1,3−2へのサービスのために働く。
右側のストランドの最下位のレール9は、ポイントfからさらにポイントjに延び、このポイントjにおいて180°ターンして、切換えポイント及び相応なカーブの後でテーブル9−1,9−2へのサービスのために働く。
左側のストランドのレール1,2はポイントfからさらにポイントkに延びている。このポイントkで下側のレールは分岐し、その両端部においてテーブル2−1,2−2へのサービスのために働く。レール1はさらに延びて、ポイントlにおける分岐後にテーブル1−1,1−2へのサービスのために働く。
互いに上下して延びているレール6,7は、ポイントdにおいてカーブして、ポイントeにおいて、平面の真ん中に位置している螺旋状のレール構造体に開口している。そこで両レール6,7は互いに上下して延びながら、それぞれサービスされるテーブルへの高さを克服する。この場合適宜な高さに相応な切換えポイントが設けられており、これによって螺旋状のレールから離れることができる。両方のレールのうちの上側のレール7は、1階にある10人用テーブル(Nr.7−1)へのサービスのために働く。またレール6は他の平面に位置する3つのテーブル(6−1,6−2,6−3)へのサービスを行う。
レール6,7に対して平行なレール5,8は、同様に互いに上下に延びていてポイントdに達する。そこでレール5は左にカーブし、ポイントを用いて上階の吹き抜けに隣接した2つのテーブル5−1,5−2に料理や飲み物を提供する。下側のレール8は逆方向に延びてポイントeに達する。この場合、不可欠な高低差の克服は、平面の真ん中に位置している螺旋状のレール構造体の周りをレールが案内されることによって行われる。ポイントeからレール8は壁に沿って、ポイントm及びポイントnを介してポンプoにまで延びている。そこで容器は上側のレールから下側のレールに下降し、この下側のレールは再び戻る。このような構造(択一的にカーブも可能である)は付加的な高さを克服するために働く。ポイントnの下においてレールは、室中心に向かってカーブし、相応な切換えポイントを用いて3つのテーブル(8−1,8−2,8−3)へのサービスのために働く。
戦略的に設置された3つのポイントにおいて、搬出レール52,53,54は顧客室からR−Nr.3及びR−Nr.4における流し場に通じている。これは2階における吹き抜けの縁部から(搬出レール53)と、下の顧客室の最上位の平面から(搬出レール54)行われる。この場合両搬出レール53,54は互いに上下に位置していて入口領域を越えて壁における開口を通して洗い場(R−Nr.3,R−Nr.4)内に通じている。付加的に、別の搬出レール52が上の顧客室の背壁に設けられている。この搬出レール52は建物から出て、該建物に沿って外を通って洗い場(R−Nr.3,R−Nr.4)に達する。洗浄済みの食器を上方に向かってキッチンに搬送するためには、荷物用エレベータ55が設けられている。
後続の表には、図23及び図24に示された各ポイントa〜oにおける個々のレール1〜9の高さ(単位m)が示されている。基準点は常に2階のレベルであり、つまりすべての高さ表示は、2階のレベルに関係している。従って1階は−3.30mのレベルに位置している。テーブルの高さは80cmと仮定する。
右に向かってレールが示されており(最上位の行)、その下には、レールによってサービスを受けるテーブル(第2行目)が示されている。下に向かって個々のポイントa〜oが示されている。従ってこの表から各レール1〜9の高さ変化を知ることができる。つまりレール1はポイントaのところで2.92mの高さにおいて始まり、ポイントfで2.30mの高さに達し、ポイントjで2.05m、ポイントkで1.83m、ポイントlで1.26mの高さに達し、最後にテーブル1−1のところでは0.80mの高さで終わり、かつテーブル1−2のところでは0.95mの高さで終わる。
Figure 2009519388
下記の二次条件は表の高さ表示に基づいている:
ポイントcにおける高さは少なくとも2m
ポイントfにおける高さは少なくとも1.60m
ポイントgにおける高さは少なくとも2.55m
レール間隔(高さ)は少なくとも0.3m
レールの勾配:25.0%である。
図23及び図24に記載されたレストランシステムは、例えば以下のように補足することができる:
レールの下、上又は隣に、管路(パイプライン)が設けられている。レールが終わる各テーブルには、コックが設けられていて、このコックを捻って顧客は無料で水道の水を得ることができる。テーブルにはそのために、グラスが準備される。また必要なカトラリーも、例えばテーブルに置かれた容器にセットされている。さらに各テーブルには見易い箇所に、テーブル番号が、場合によっては色付きで示されている。レール網を介して到着する各料理又は飲み物には、小旗が差されている。この小旗には各テーブル番号や料理の名前が記載されている。場合によっては、異なったテーブルのために異なった色の小旗を使用することも可能である。このようにすると、供給される料理又は飲み物がどのテーブルに対するものかが、色だけで認識できる。
さらに例えば、飲み物をもっぱら小瓶(例えば0.2〜0.3リットル)でテーブルに供給することが可能である。この場合テーブルには栓抜きが置かれている。グラスはテーブルに準備されていてもよいし、又はウエータやウエイトレスのようなサービススタッフによって運ばれてもよい。このようにすると、搬送路において飲み物が溢れる問題を著しく減じることができる。
注文システムは例えば次のように構築することができる。すなわちこの場合テーブルにメニューが置かれていて、サービススタッフは電気式注文システムを介して注文を受け、受けた注文は例えば無線で作業領域にさらに伝えられ、これにより作業領域で直ぐに仕事を行うことができる。このようにして顧客に対する人間的な世話が保証されたままで、通常のレストランに比べて、作業手間及び人件費を著しく減じることができる。サービススタッフはまた、もはや不要になった食器、ボトル、カトラリーなどをテーブルから下げ、搬出レールにもたらし、これによってこれら食器類は洗い場に滑らせることができる。ここにおいても大きな効果を得ることができる。図23及び図24に示された実施例では、1階の戻しシステムは高低差がないので、通常のように手で行う必要がある。しかしながらここでは、人が移動する距離はさほど長くない。
図35には、再び工場のような建物において本発明によるレストランシステム1の1実施例を用いる場合が示されている。レストランシステムが設備される空間もしくは部屋は、高さ約7メートルのホールにある。図面から分かるように、複数の平面に分けられて、顧客用のテーブル5を備えた顧客領域4が設けられており、これらの顧客用テーブルは、料理及び飲み物用の搬送系6を介して、顧客領域4よりも高いところに配置された作業領域(図示せず)と接続されている。搬送系6は、多数のレール路56を備えたレール系として形成されている。レール路56はそれぞれ作業領域(図示せず)において始まり、各テーブル5において終わっている。作業領域から顧客領域4もしくは個々のテーブルへの料理及び飲み物の搬送は、重力を用いて行われる。レール系6はそのために滑りレール7を有しており、各レール路56は、互いに平行に延びる2つの滑りレール7から形成されている。レール7はそれぞれほぼ円形の横断面を有している。1つのレール路56のそれぞれ互いに対応配置された2つのレール7の間の間隔は、少なくともほぼ、レール路56全体にわたって一定である。レール7及びレール路56の取付けは、図35には示されていない適宜なホルダ57を介して行われる。これらのホルダ57はそれぞれ有利にはレール7の下側に取り付けられている(例えば図25参照)。
レールは有利には金属、特に高級鋼から成っていて、所望のように成形もしくは屈曲されている。個々のレール路56は直線的に形成されていることも、カーブ又は螺旋及びループ(図示せず)の形で形成されていてもよい。通常、レール路56は直線区分と湾曲区分もしくは螺旋区分を有している。
もちろん、レール系の他のデザイン構成も可能である。例えばレール路は、ほぼ円形又は方形の横断面を有する管状の4つのレールから構成されていて、これら4つのレールは互いにずらされて2つの平面に配置されていることができる。小さな直径を有する各2つのレールは、搬送される容器の下に位置し、大きな直径を有する別の2つのレールは、レール路を画成するための側方ガイドとして働く。このようなレール系は特に、直接かつ別の補助手段なしに適宜な容器、例えば高級鋼深皿を運ぶのに、適している。一方では騒音を減じるために、かつ他方ではレールにおける容器(特に高級鋼深皿)の良好な滑り特性を得るために、この場合搬送時にレールが容器もしくは高級鋼深皿と接触する箇所に、プラスチックが設けられていると有利である。
このようなレール系による試みは、増加する湿気と滑り速度との間、高熱(約60℃以上)と滑り速度との間、及び滑る容器の重量と容器の滑り速度との間において、それぞれポジティブな相関関係が存在することを、示した。特に速い滑りは、濡れた底面を有していて重くて熱い高級鋼深皿において生じた。
さらにまた、容器は速度及び自重の増大に連れて、カーブにおいてかなり強い回転運動にさらされる、ということも分かった。その結果容器は高い速度では、特にカーブにおいてレールの外側画成部に強く押し付けられた。画成レールにおける摩擦によって、容器は回転させられる。容器の重量及び速度に基づいて摩擦力が大きくなればなるほど、容器は速く回転した。これによって、容器内部の食べ物もしくは飲み物は、不都合に渦を巻いた。さらに、背の高いボトル(例えば0.5リットルボトル)の搬送時に問題が生じた。それというのは、このようなボトルは、側部のガイドレールを越えて大きく突出しているからである(下側のレールと側部のガイドレールとの間における高さの差は等しいままだからである)。これによって、搬送時に容器の重心が不都合な位置になり、搬送結果が不満足なものになることがある。
要求に応じた容器の滑り特性は、特に、容器の滑り面における湿りもしくは濡れによって得ることができた。これによって常に、適切な搬送のために必要な最低速度が得られた。
レール路の1箇所のために所定された最大速度の超過を阻止するために、速度を連続的にセンサによって監視し、限界値を超えた場合に適宜な装置(ブレーキ系)によって容器を制動すると、有利である。しかしながらこのようなセンサ及びブレーキ系を設けることは、大きなコストがかかり、継続運転においてはかなりの保守点検費用もかかる。
このことは、図35に示されかつ既に述べたレール系6、つまり各レール路56が単に2つの平行なレール7から成っているレール系6では、極めて簡単に構成されている。適宜な搬送補助手段58,59,60,61(滑り装置も)との共働において、例えば図25〜図31に示されかつ後で述べるように、純然たる機械的な自己制御式の系が生ぜしめられ、この系では、高すぎる速度の発生が簡単に防止されている。
図35に示されたレール系の重要な観点は、各レール路56に単に2つのレール7が使用されていることにある。これらのレール7は、料理及び飲み物もしくはそれらの容器がレール7の間において搬送されるように、配置されている。従って4つのレールを備えた前記解決策に比べて、下側の2つのレールが省かれ、単に側部の2つのレールだけが残っている。これらのレール7は有利には、横断面ほぼ円形の管状の金属レール、特に高級鋼レールである。しかしながらまた、他の形に成形されたレール、例えば方形横断面をもつレールも使用することができる。互いに平行に延びる2つのレール7は、その下側において下から結合されていて、これによって互いに平行な形態を保証することができる。このような結合によって同時に、レストランシステム2もしくはレストランにおけるレールの固定が可能になる。
レール路56上における料理もしくは飲み物の搬送は、適宜な容器もしくは搬送補助手段において行われ、これらの容器もしくは搬送補助手段は通常、作業領域において各レール路56にセットされ、作業領域と顧客領域との間における高低差に基づいて重力によってレール7に沿って、それぞれのテーブル5に向かって滑る。
このような搬送補助手段58,59,60,61(滑り装置も)は、既に述べたように、例えば図25〜図31に示されている。
図25には、レール路56に装着された搬送補助手段58が側面図で示され、図26にはこの搬送補助手段58が上から見た平面図で示されている。横断面図において分かるように、両方のレール7は、ここではスペーサとして形成されたホルダ57を介して互いに結合されており、このホルダ57はそれぞれレール7の下側に取り付けられている。両方のレール7の間には、搬送補助手段58が、挿入された容器27、ここでは2つのグリップ62を備えたポットと共に配置されている。搬送補助手段58は互いに向かい合って位置する側に、有利にはプラスチック製の2つのガイド構成部材63を有しており、両ガイド構成部材63はその横断面形状において、円弧の形を有している。両ガイド構成部材63はそれぞれ一方のレール7を、レール7の全周の半分以上にわたって、特にレールの全周のほぼ2/3又はそれ以上にわたって、又はレールの全周のほぼ3/4又はそれ以上にわたって取り囲んでいる。この取り囲みは図示の実施例では上から行われていて、つまりガイド構成部材63は下方に向かって開放している。ことことは、ガイド構成部材63がそれに沿って滑る両レール7が、規則的な間隔をおいて、既に述べたように下から結合されていることに基づいて、必要である。もし下方に向かって開放されていないと、ガイド構成部材63はホルダ57を通過することができない。
ガイド構成部材63は例えばプラスチック管から形成されている。ガイド構成部材63の長さは基本的にほぼ任意であるが、短いガイド構成部材はレール7に沿った滑走時に、長いガイド構成部材に比べて、傾動しやすいもしくはひっかかりやすい(「引出し効果」)ことが分かっている。
ガイド構成部材63の内径が、該ガイド構成部材63がそれに沿って滑走するレール7の外径に比べて幾分大きいと有利である。これによって一方ではレールの製作誤差をある程度補償することができ、かつ他方では湾曲したレール7に沿った滑走、つまりカーブした又は螺旋状の経過を有するレール路に沿った滑走を可能にする。
各ガイド構成部材63の上側にはピン64が設けられている。そして両方のピン64にはリング構成部材65が差し嵌められている。そのためにリング構成部材65は側部に、該リング構成部材65と堅く結合された2つのリングエレメント79を有しており、両リングエレメント79はピン64に被せ嵌められている。このようにして、両ガイド構成部材63及びそのピン64は、両リングエレメント79を備えたリング構成部材65を介して互いに可動に結合されている。リング構成部材65には、容器27又は、料理及び飲み物用の装置、例えばポット又は飲み物ホルダを引っ掛けることができ、ひいては搬送補助手段58を用いてレール路56に沿って搬送することができる。例として図25及び図26には、2つのグリップ62を備えたポットが示されている。図25において破線は、容器が最大でリング構成部材65を貫いてどの位深く下方に向かって達することができるのかを、示している。
ガイド構成部材63とリング構成部材65との間における可動の結合は、上に述べた引出し効果のために有利であり、つまりレール7におけるガイド構成部材63ひいては搬送補助手段58の所望の傾動もしくはひっかかりのために有利である。これによって搬送速度が制限される。このような引出し効果が存在しないと、搬送補助手段はレール7に沿って望まれているよりも速く滑走してしまう。
リング構成部材65に設けられたリングエレメント79は、連続した切欠きもしくは溝(図示せず)を有しており、この切欠きもしくは溝を貫いてそれぞれ保持ピン80、特にねじ80が、それぞれ対応するピン64に取付け可能もしくは取り付けられている。この場合保持ピン80は遊びをもって切欠きもしくは溝に進入していて、つまり該切欠きもしくは溝を貫通しており、すなわちこの切欠きもしくは溝は、該切欠きの領域において保持ピンもしくはねじ80の直径よりも大きな寸法を有している(場合によって設けられたピンヘッドもしくはねじヘッドはもちろん再び切欠きもしくは溝よりも大きな直径を有することができる)。保持ピンと切欠きもしくは溝との間における遊びによって、リングエレメント79は、該リングエレメントが被せ嵌められたそれぞれのピン64に対して、可動である。しかしながら同時に、搬送補助手段58は全体として、レール7からの取外し時にも、複数部分に分解されない1つのユニットのままである。保持ピンもしくはねじ80を介して、搬送補助手段58のリング構成部材65とガイド構成部材63とは互いに結合されたままである。
特に顧客の頭上を通る特定のレールガイドでは、付加的な安全処置が搬送補助手段58に設けられていると有利であり、このようになっていると、例えば溶接継ぎ目における搬送補助手段58の破損時に、落下する部材による顧客の怪我を防止することができる。例えばリング構成部材65は楕円形に成形されていてもよく、つまり楕円の長径が両レール7を越えて張り出していて、特に両方のピン64を越えて張り出しているような構成も可能である。このような構成では、例えばリングエレメント79はリング構成部材65の内部に配置されていて、その内側に固定されていることができる。このようになっていると、搬送補助手段58の破損時に、例えばリング構成部材65とリングエレメント79との間における溶接継ぎ目の破損時に、リング構成部材65自体はなおガイド構成部材63もしくはレール7に載っており、搬送物と一緒に落下することを防止することができる。
択一的に又は付加的に、リング構成部材65には、特にリング構成部材65の下側には、ロッドが取り付けられており、これらのロッドはレール7の上で該レール7を越えて突出している。これらのロッドは搬送中に一緒に連行される。そして搬送補助手段58の破損時にも、搬送補助手段58は引き続きこれらのロッドを介して、ガイド構成部材63もしくはレール7の上に載っており、搬送物と一緒に落下することを防止することができる。
またピン64とリング構成部材65との間に、例えばナイロンコードのような一種の安全ベルトを設けることも可能である。搬送補助手段58の破損時、例えばリングエレメント79はリング構成部材65との間の結合部の破損時に、リング構成部材65は引き続き安全ベルトを介してピン64に取り付けられており、搬送補助手段58が搬送物と一緒に落下することはない。
上にべたすべての安全処置において、搬送補助手段58は損傷時においても、引き続きレール7の上に保持され、そのまま滑走するか又はレール7上において制動されることができる。上に述べた思想は、他のすべての形式の搬送補助手段において同様に用いることができる。
上に述べた懸吊形式の代わりに、特にボトル、ガラスの水差し又はこれに類したもの用の容器もしくは装置(例えば飲み物ホルダ)を、リング構成部材65に不動に組み込むことも、例えば接着又は溶接によって固定することも可能である。リング構成部材65との一体的な形成もしくは製造もまた可能である。そのための1実施例は図30及び図31に示されている。この実施例では、リング構成部材65にボトルホルダ70が組み込まれている。このボトルホルダ70は、下側に底部を備えた管の形のボトル受容部71を有しており、このボトル受容部71は有利にはリング構成部材65の真ん中に配置されていて、保持ウェブ72を介してリング構成部材65と結合されている(接着、溶接又は一体的な形成によって)。図30から分かるように、ボトル受容部71には、例えばフックのような固定装置81が取り付けられており、この固定装置81を介してさらにボトルのための固定ベルト82が取付け可能である。
上に述べたリング構成部材の代わりに、図27及び図28には搬送補助手段59が示されている。この実施例では各ガイド構成部材63の上側に各1つの成形体66が取り付けられている。この成形体66は、搬送されるポットもしくは容器27の各1つのグリップ62が成形体66内に引っ掛けられ得るように形成されている(図27及び図28参照)。図示の実施例ではグリップ62はそれぞれ成形体66に、該形成体66を取り囲むように係合している。このようにして容器27もしくはポットは搬送中に搬送補助手段59に保持されている。
図27及び図28にさらに示されているように、ガイド構成部材63又は成形体66もしくはピン64には、特にこれらの側部に、保持装置67が設けられており、これらの保持装置67には例えばゴムベルトのような固定装置68が取付け可能であり、この固定装置68を用いて例えば蓋73(図27及び図28ではグリップ69を備えている)を、搬送中に容器27もしくはポットに保持することができる。
さらに、図25及び図26に示されたリング構成部材65に懸吊されている容器においても蓋を、特にゴムベルトのようなベルトを用いて、容器に固定することが可能であり、この場合ゴムベルトは、互いに向かい合って位置しているグリップ62に巻き掛けられ、蓋の上に張設される。別の変化実施例ではこの場合小さな2つの鍋つかみを使用することが可能であり、両鍋つかみはグリップ62の形を有していて、互いに向かい合って位置するグリップ62の上に被せられることができる。この両鍋つかみの間においてゴムベルトは固定されることができ、このゴムベルトはその張力によって蓋を搬送中に容器に保持する。このゴムベルトは真ん中に開口を有していて、取り付けられた状態において該開口を蓋のグリップが貫通し、これによって蓋は付加的に固定される。この解決策の利点としてはさらに、熱い容器もしくはポットにおいて問題なくグリップ62を掴めるということがある。
同様な形式でベルトもしくは一種の安全ベルトを、ボトル又はワインデカンタ又はこれに類したもののために設けることも可能である。このベルトもしくはバンドは、搬送補助手段の2点において引っ掛けられることができ、この場合例えばボトルもしくはデカンタの首を介して引っ張られることでできる。このようにすると、搬送中における事故に際してもボトルもしくはデカンタが搬送補助手段から落下することを防止することができる。このようなバンドもしくはベルトは有利には開口を、特にゴムによって形成された伸張可能な開口を有しており、この開口を通して例えばボトルの首を通すことができる。開口の領域におけるバンドもしくはベルトはこの場合、ボトルの首にしっかりと接触する。搬送補助手段におけるバンドもしくはベルトの固定によって、バンドもしくはベルトはボトルの取出し後にも簡単に搬送補助手段と一緒にさらに案内される。従って顧客のテーブルにおいて個々のベルトやバンドが、処分する必要のある付加的な構成部材として、発生することはない。このことは顧客にとって快適性を高めることになる。
容器、ボトルもしくはデカンタを特殊な挿入体において又はボトルホルダ70において、特にボトル受容部71において固定するために、ボトルホルダ70等に特殊な詰め物、特にゴム製の詰め物を挿入することができる。このような詰め物は、搬送される容器もしくはボトルもしくはデカンタが搬送のためにある程度ボトルホルダ70のような挿入体内に押し込まれ、このようにして確実に各挿入体もしくは各ボトル受容部内に、ひいては各搬送補助手段内において保持されるように、形成されている。容器、ボトル等を引き出す場合には、ある程度の抵抗が克服されねばならない。例えば容器、ボトル等は、付加的なベルトもしくはバンドによる固定なしでも搬送補助手段内に確実に保持され、かつ搬送されることができる。この場合もちろんベルトもしくはバンドによる付加的な固定も可能である。
別の実施例ではボトルホルダ70(もしくは容器用の別の保持装置も)、特にボトル受容部71は、可動に、特に旋回可能又は回動可能に、有利には、各レール平面に対して平行にかつ各運動方向に対して垂直に延びる回転軸線を中心にして旋回可能又は回動可能に、リング構成部材65に取り付けられている。各レール路56は傾斜を有している。ボトル受容部71が不動にリング構成部材65に固定されていると、ボトル受容部71及びその中のボトルは、相応な箇所におけるレール路56と同じ傾斜を有している。これに対して上述のような可動の解決策では、ボトルもしくは、一般的に容器は、常に少なくともほぼ垂直に保持されて搬送されるので、有利である。このことは、料理の搬送のためにも同様に実現することができる。
図29には、択一的な搬送補助手段60が示されており、この搬送補助手段60は、レール7をその全周の半分よりも多く、特に少なくとも2/3にわたって上から取り囲んで係合する上に述べたガイド構成部材63の代わりに、択一的なガイド構成部材75を備えている。このガイド構成部材75は、円弧形状を有しているのではなく、下方に向かって開放した方形の横断面をもって形成されている。そして横断面方形のガイド構成部材75は、レール7の周囲を半分だけ把持しており、つまり搬送補助手段60は、レール7の如何なる箇所においても何ら別の装置を使用することなしに取外し可能であり、搬送補助手段60はレールから外れることがある。このことは、ホルダ57の側部に設けられたU字形成形体76によって阻止される。このU字形成形体76は、ガイド構成部材75がレール7から外れて飛び出すことを防止するために働く。ガイド構成部材75は、上述の形式で又は他の形式で、搬送される容器27と結合されることができる。図29には、容器27のグリップ62を介して結合形式が示されている。図29に示された搬送補助手段60の利点としては次のことが挙げられる。すなわちこの場合、搬送補助手段60は、着脱が望まれていてかつ相応にU字形成形体76が設けられていない箇所において、問題なくレール7から取り外すこともしくはレール7に対してセットすることができ、搬送補助手段60の着脱はレール終端部もしくはレール始端部に制限されていない。
図29に示された実施例ではレール7は円形横断面をもって形成されている。基本的には、この実施例及び他のすべての実施例において、かつ一般的に、他の横断面形状、例えば楕円形又は方形の横断面を有するレールをも使用可能である。この場合場合によってはそれぞれレールに対応する部分、例えば搬送補助手段又は容器は、相応に適合されていなくてはならない。
各2つのガイド構成部材63;75を備えた上に述べた搬送補助手段58,59,60,61であって、ガイド構成部材63;75が、もちろん例えば折畳み可能な高級鋼部分によってハウジング可能なプラスチック又はその他の滑る材料から成っているか、又はこのような材料を有することができ、この場合本来の滑り面だけが滑りやすい材料から形成されていればよく、残りは任意の種々異なる任意の材料から成っていることができる、上に述べた搬送補助手段58,59,60,61は、搬送のために、料理もしくは飲み物用の容器と一緒にレール路56の両方のレール7に被せ嵌めもしくは差し嵌められる。この場合両ガイド構成部材63;75は、差し嵌められた容器(図27/28もしくは図29)を介して又はリング構成部材65(図25/26参照)を介して互いに結合されており、この場合リング構成部材65は、ピン64を介して両ガイド構成部材63;75と結合されていて、その中に容器が挿入されている。
レール路56の直線区分において、料理もしくは飲み物のための容器を備えた搬送補助手段58,59,60,61は、比較的均一に、高低差によって顧客領域4における各テーブル5に向かって滑走する。この場合もちろん、種々異なった容器(例えばポット)は例えばそれぞれの重量に基づいてゆっくりと又は速く滑走することがある。ある程度の最小速度を保証するために、ガイド構成部材63の滑走面を濡らすことが可能である。
料理もしくは飲み物のための容器を備えた搬送補助手段58,59,60,61がカーブに滑り込むと、搬送補助手段58,59,60,61はそれ自体慣性に基づいてカーブ走行ではなく、真っ直ぐに滑走しようとする。レール7におけるガイド構成部材63(以下においては常に;75)は、搬送補助手段58,59,60,61がカーブにおいてもレール路56に追従するために、つまりこの場合搬送補助手段58,59,60,61又は容器が回動させられることなしに、レール路56に追従するために、働く。カーブにおいてガイド構成部材63はレール7と強く引っ掛かる。これによってカーブにおいてはレール7とガイド構成部材63との間における摩擦が高まり、搬送補助手段58,59,60,61の滑走速度は制動される。ここでは既に述べた「引出し効果」が効力を発揮する。ガイド構成部材63が短くなればなるほど、ガイド構成部材63はより多く引っ掛かる。ガイド構成部材63(1実施例では:下側に開口を備えたプラスチック管部材)の長さが、該ガイド構成部材63が滑走するレール7の直径に近づけば近づくほど、ガイド構成部材63はレール路56の直線区分においてさえしばしば引っ掛かるようになる。ガイド構成部材63が少なくとも、該ガイド構成部材63が滑走するレール7の直径の2倍の長さを有していると、ガイド構成部材63は単にカーブにおいて引っ掛かりかつ制動を掛けられる。
さらに、ガイド構成部材63は高速において、低速におけるよりも強く引っ掛かる。すなわちガイド構成部材63ひいては搬送補助手段58,59,60,61は高速時に、低速時におけるよりも強くブレーキがかけられる。
その結果、「引出し効果」なしでは著しく高い速度で、場合によっては許容不能なほどの高速で滑走するおそれのある重い搬送物でも、連続的な引っ掛かりによって(かつ他方ではプラスチック製のガイド構成部材の極めて良好な良好な滑り特性によっても)、全体としては容認できる適宜な速度で、レール系を介して目標へと搬送される。
上に述べたことから明らかなように、常に可能な限り理想的なもしくは理想的な滑り速度を得るために、実地においては種々様々な状況において(例えば空気の湿度又は搬送重量に関連して)、種々様々なガイド構成部材、例えば例えば異なった長さのガイド構成部材もしくは相応に構成された搬送補助手段を用いることが可能である。
「引出し効果」は、リング構成部材を備えた搬送装置58において詳しく調べられた。その際に判明したことであるが、カーブでは、ガイド構成部材63のうちの1つが、つまり内側レール(小さな半径を備えたレール)に沿って滑る内側のガイド構成部材63が、他方のガイド構成部材63に比べて既にある程度大きく滑る。容器はこの場合両ガイド構成部材63の間において斜めに配置されている。カーブの前で例えば、他方のレールに位置しているガイド構成部材が前方に位置していて、後ろの内側レールに位置しているガイド構成部材は相応に、容器が位置しているリング構成部材65の斜め後ろに位置しており、この位置関係はカーブを通る走行の始めに変化する。つまりカーブを通過走行する間、内側レールに位置するガイド構成部材は前に位置し、かつ他方のガイド構成部材は後ろに位置する。しかしながらこのようなガイド構成部材のポジション変化は常に、レール7が互いに少なくとも次のように大きく離れていなくてはならないことを意味する。すなわちこの場合、リング構成部材65を介して結合された両ガイド構成部材63は、平行な位置(つまりどちらのガイド構成部材も他方のガイド構成部材の前に位置していない状態)においてもレールの間を通過する必要があり、さもないと、前記ポジション変化時に搬送補助手段はレールの間においてクランプしてしまう。
全体として、上に述べた搬送補助手段の内部における可動性には、レールの間の間隔における誤差を補償できるという利点がある。例えば、搬送補助手段が相応に形成されている場合には、10mmまでの誤差は何ら問題にならない。搬送補助手段は、相応な傾斜位置によってそれぞれの間隔に適合し、つまり時にはガイド構成部材はレールの上を平行に滑走し、かつ時には互いにずらされて滑走する。
摩擦によるこのような引っ掛かり及び制動によって、搬送補助手段は、ひいては容器は、適宜な均一な速度でカーブを曲がって走行することができる。
図35には、螺旋を備えた多くのレール路56が示されている。上に述べた効果によって、搬送補助手段ひいては容器は、このようなレール路においても妥当な速度で滑る。
螺旋は通常、各レール路56の終端部に位置している。図35から分かるように、容器は上記搬送補助手段において、2段の円塔(Rondell)の上側の平面に滑走する。ここには例えば、プラスチック又は高級鋼製のレールが配置されており、このレールは円塔をその上側平面において少なくともほぼ取り囲んでいる。これによって容器を高い速度でも確実に円塔に沿って案内することができる。そしてレール路56のレールは、この場合円塔74のレールに移行する。円塔はテーブル5の真ん中に位置しているので、容器は円塔74のレールに沿って少なくともほぼテーブルの周りを運動することができる。
円塔の上方ひいてはテーブルの上にレール螺旋を配置することによって、テーブルの間におけるレールが邪魔になることはなくなる。それというのは、このような領域においてレールは十分に高い位置を延びており、例えば床から2.20mの最低高さをもって延びている。従って顧客及びスタッフは自由にテーブルの間を移動することができる。テーブルもしくは円塔の上方で、それぞれ残りの高さはレールスパイラルを用いて橋渡しされる。
円塔におけるレールの配置形式に関しては、円塔の上側平面に対するレールの間隔が、搬送補助手段が上側の円塔平面に載せられるような値であることに、注意を払う必要がある。上側の円塔平面は回転可能である。手によって又は駆動されて行われる、上側の円塔平面の回転によって、ガイドの下端部で円塔に載っている搬送補助手段は、レールによって案内されてさらに搬送される。
1実施例によれば円塔にはただ1つのレールだけが設けられている。このような構成は、上側の円塔平面における搬送補助手段の個別のさらなる案内のために十分である。
上側の円塔平面を大きく回転させると、レールは搬送補助手段のための中間貯蔵スペースに案内されるか、又は直接洗浄領域に案内される。そのためには例えば、テーブルへの搬送時におけるように、平行な2つのレールが設けられている。しかしながらまた、上側の円塔平面におけるように、このさらなる搬送をただ1つのレールによって実施することも可能である。この場合搬送補助手段はただ1つのガイド構成部材でこのレールの下に懸吊される。このような構成は、テーブルにおいてすべての容器が搬送補助手段から取り出されることに基づいて、無害である。
1実施形態では、テーブル5は最大で円の3/4の形状を有している(図35参照)。つまり搬送補助手段はこの3/4円形テーブルに沿って案内され、この場合顧客は(ポット又は深皿のような容器に入った)注文した料理と、(ボトル及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又はデカンタなどの形の)飲み物を、搬送補助手段から取り出す。3/4テーブルの端部で搬送補助手段は、テーブルが位置していない円塔セクタ領域において、例えば洗浄領域へのレールのさらなる案内によって、引き続き搬送されることができる。しかしながらまた、レールを、搬送補助手段のための別の廃棄箇所もしくは集合箇所に導くことも可能である。例えばレールは円塔における3/4円の回転後に、テーブルの下における捕集容器に案内されることができる。そのためにはまたレールを次のように、すなわち搬送補助手段が時々逆様にもしくは懸吊されて案内されるように、案内することも可能である。それというのは、ガイド構成部材はレールを、ガイド構成部材がこのようなポジションにおいてもレールから脱落しないように、把持しているからである。レールの終端部において初めて、ガイド構成部材はれーるから滑って外れる。レールが、搬送補助手段のための捕集容器としての搬送容器において終わることが望ましい場合には、搬送補助手段はこの搬送容器内へと滑り込み、そこでレールから外れる。そしてこの搬送容器は時々交換されるもしくは空にされることができる。
特に搬送補助手段が1つ又は2つのレールに沿ってテーブルから、別の領域に、例えば下の階又は倉庫又は直接洗浄領域に案内される場合には、顧客のテーブルにおける作業ひいては不都合な慌ただしさを回避することができる。
容器もしくはポットもしくはその他の搬送物がなお搬送補助手段にあるにもかかわらず、搬送補助手段がテーブルから洗浄領域又は捕集容器にさらに案内されることを回避するために、搬送装置はテーブルもしくは円塔を離れる前にコントロールユニットもしくは監視ユニットを通して案内されることができる。この監視ユニットは例えば、自動車トンネル又は地下駐車場又は多層駐車場の前における高さ監視システムのように、形成されていることができ、つまりレール上方において所定の高さのところに障害物が設けられていることができる。搬送補助手段がなお容器又はポット又は飲み物などを有している場合には、搬送補助手段はこの検査障害物を通過することができない。そして搬送物が取り出された後で初めて、搬送補助手段はレール上をさらに運ばれることができる。
既に述べたように、レールは円塔よりも僅かに高いところで、つまり上側の円塔平面の上方で案内されるので、搬送補助手段は円塔上面に載っており、これによって搬送補助手段は円塔の回転によってもさらに案内されることができる。レールの高さは円塔の上方僅かなところにあるので、その他のレールホルダを下から設けるためには、択一的に、レールの下側に可動の支持装置、例えばローラ、ボールベアリング、滑りベアリング、スライダなどを設けることが、提案されている。これらの支持装置を介してレールは、上側の円塔平面に載っていることができ、それにもかかわらず円塔は問題なく回転可能であり、これによって例えば搬送補助手段をさらに搬送することができる。
もちろん円塔の上側平面は種々様々な材料から成っていることができる。しかしながら、上側の円塔平面の回転を用いた搬送補助手段のさらなる案内のためには、上側の円塔平面の表面が完全に平らに形成されているのではなく、例えば小突起又は溝のような凹凸又は、円塔において星形に延びている隆起部を有していると有利である。択一的に円塔の上側平面は、全面的にではなく、スポークとリムとを備えた一種のホイールのように形成されていることができる。この場合リムによって顧客はホイールを回転運動させることができる。スポークは、上に述べた全面の溝のように、搬送補助手段をレールに沿って案内して前進駆動させる。この解決策には次のような利点がある。すなわちこのような解決策では、例えば、上側の円塔平面の上方に位置する光源が光を、下側の円塔平面にもたらすことができ、この下側の円塔平面には例えば顧客用の皿、グラス又はカトラリーが置かれている。そしてこれにより、下側の円塔平面のための固有の照明を省くことができる。
別の実施形態では、上側の円塔平面はモータによって、特に電動モータによって駆動される。この場合の利点としては次のことが挙げられる。すなわちこの場合例えば次の搬送補助手段がテーブルに到着した時もしくはその直前に、円塔に到着する搬送補助手段をその容器と共に、自動的にさらに搬送することができる。そしてこれにより、搬送補助手段同士の衝突を回避することができる。このようなモータ駆動装置は有利には、該駆動装置が極めて弱く構成されることができ、これによって、容器がなお使用されている場合に搬送補助手段を前記監視ユニットによってシフトさせることができる。このような場合には監視ユニットはモータを遮断するか又は、円塔はその上側平面において、さらなる搬送が可能になるまで、円塔が搬送補助手段の下で回転もしくは空転するように形成されている。
上に述べたガイド構成部材63は、その内側、特にその滑り面に、ホイール、ローラ、ボール又は(ボール又はニードル)軸受を備えていることができ、このように構成されていると、勾配が小さい場合でも滑走を可能にすることができる。もちろん、レールの上を、搬送補助手段に設けられたホイールが走行することも可能である。このようなホイールは、適宜なブレーキ装置、例えば鉄道技術から公知のブレーキ装置を備えていると有利であり、このようなブレーキ装置が設けられていると、許容不能に高い速度を回避することもしくは制動することができる。また別の実施形態では、ローラ、ボール、軸受などがレールに配置されており、このような場合でも、ローラなどは、ひいては搬送補助手段もしくは容器は所望のように制動されることが望ましい。
到着する料理及び飲み物のどれが自分のためのものであるかを、顧客がテーブルにおいて認識するためには、カラーの目印が設けられている。例えば蓋73のグリップ69は(例えば色の付いたエナメル塗装、ラッカ塗装などによって)又はリング構成部材65は、顧客の座席におけるカラーマーキングに相当するカラーマーキングを備えていることができる。例えば12の座席を備えたテーブル5には、座席に12の異なった確認カラーが配属されている。注文時には例えば、顧客は例えば常に自分の座席の色(この色を顧客は例えば座席の前のテーブル5におけるカラーポイントにおいて知る)を知らせるようになっていると好ましい。そしてキッチンではそれぞれの注文に対して、常にこの色が保管される。そして例えば「テーブル番号3、カラーポイント緑」から注文された料理及び飲み物は、搬送補助手段及び適宜な容器で、「番号3」のテーブルに搬送される。顧客は既に下への滑走時に、搬送補助手段もしくは容器もしくは蓋における色で、もしくは取り付けられた小旗、差込み部材又はその他の認識手段の色で、自分の注文したものが到着することを認識する。
上に述べた搬送補助手段58,59,60,61の大きな利点としては次のことが挙げられる。すなわちこの場合、容器29はもはや下側のレールに沿って滑るのではないので、いまや深い容器、例えばボトル又はサラダボールが、搬送補助手段及び/又は容器の相応な形成によって、側部のレールの間において深く配置されることができ、これによって重心は下に向かってずれる。そしてこれにより、このシステムを用いて大きなボトル、例えば0.5リットルのボトルを搬送することが可能になる。さらにこの場合、搬送補助手段のガイド構成部材63が、半分よりも多く、特に少なくとも2/3、レール7を取り囲むように該レールに係合していると、大きな力が作用した場合でも、レール7から飛び出すことを有利に回避することができる。ボトルはこの場合、ボトルが形状結合式及び/又は摩擦力結合式にセットされる特殊な挿入体によって、容器内に保持されてもよいし、又は、ボトルが同様に形状結合式及び/又は摩擦力結合式に保持される固有のボトルホルダが、搬送補助手段のために設けられていてもよい(図30/31参照)。ボトルはもちろん付加的に、上に述べたように、ポット蓋のように搬送補助手段に固定されることもできる。
レール7の間に背の高い容器を深く配置することにはまた、レール路56を互いに上下に密に配置することができる、という利点がある。これによってこの構成では、レール路56の他の構成(例えば既に述べた4レール式の解決策)に比べて、より多くのレール路56を、所定の空間に配置することが可能になり、個々のレール路を僅かな間隔をおいて互いに上下に配置することができ、これによってレール系の構成が容易になる。このようにしてさらに、2レール系によって、レール系全体において分岐路もしくは切換えポイントを省くことが可能になる。相応な例は図35に示されている。特に長い螺旋塔では真ん中において、複数のレールが互いに上下に密に案内されていて、塔の柱の周りに螺旋状に巻き付いている。これによって、階段状に互いに高さをずらされて配置された4つのテーブルは、各1つの固有のレールによって、分岐路及び切換えポイントなしに、制御可能になり、つまり料理及び飲み物が提供可能になる。少なくとも、分岐路もしくは切換えポイントの数を、多くの場合著しく減じることができる。
例えば、以下において詳しく述べる図33には、3つのレール路56を互いに上下に配置する可能性が横断面図で示されている。2つのレール路56の間もしくは2つのレール7の間の間隔は、1つのレール路が他のレール路に比べて変位される箇所において、鉛直方向で少なくとも次のような大きさでなくてはならない。すなわちこの場合搬送補助手段に懸吊された最深の容器が、その下に位置するレール路56のレールを越えて滑ることができ、しかも(例えば上側のレールの方向変化が下側のレールによって追従されない場合又はその逆の場合に)その下に位置するレールと接触することがないような大きさでなくてはならない。
分岐路8もしくは切換えポイント9は一般的に回避することができないので、図32、図33及び図34には、各レール路56が平行な2つのレール7によって形成されているレール系の解決策のための実施例が示されている。基本的にはこの実施例においても、鉄道技術から公知のように、側部における分岐が可能であり、相応な切換えポイント9によって実現可能である。しかしながら図示の実施例では、鉛直方向における分岐が示されており、つまり切換えポイント9は、容器を横方向もしくは水平方向にずらされたレール路56に導くのではなく、高さをずらされた、つまり鉛直方向にずらされたレール路56に導く。容器27もしくは搬送補助手段58,59,60,61は従って、上方又は下方に向かって、別のレール7の上又は下に位置するレール7に案内される。
図32に示された実施例は、図33において、図32におけるA−A線に沿った断面図で示されている。図32から分かるように、搬送補助手段59(同様に58,60,61)は容器27と共にレール路56の上を滑る。このレール路56は、互いに上下に配置された3つの3つのレール路56に分割し、分岐部は符号8で示されている。各レール路は、図33から分かるように、ホルダ57の上方に配置された2つのレール7を有している。さらなる搬送のために所望のレール路56の制御は、切換えポイント9を介して、ここではレール路56の可動の区分もしくは可動のレール区分を介して行われ、この可動のレール区分は、残りの到来するレール路56とジョイント77、特に回り継手を介して結合されている。切換えポイント9は押圧ピストン78(又は比較可能な駆動装置)を介して制御され、この押圧ピストン78はレール路の可動の区分を上昇もしくは下降させる。このようにして所望のレール路56を制御することができる。
さらに導くレールが、容器が現在位置しているレールの上に位置している場合には、押圧ピストン又はこれに類したものを用いて昇降させられる可動のレール区分(切換えポイント9)及び/又はそれに続くレール区分は、ローラ又は比較可能な滑り補助手段を表面に有していることができ、このような滑り補助手段は、勾配が僅かな場合でも滑走を保証する。例えば比較的短い区間にによって、分岐のために必要な高さ(容器の下方に向かって垂れ下がる高さに基づく)を得ることができる。現在使用されているレールの下に位置するレールにおいて変向が存在する場合には、逆に、大きな勾配を有する後続のレール経過において滑りにくい表面を設けることができ、このようにすると、過剰な速度を回避することができる。
択一的な分岐路8は図34に示されており、これはモビール形式の分岐路8である。このような装置は、大きな高低差を克服するためにも適しており、このような構成は特に、水平方向における長さが狭い空間において、上下に配置された複数のレールを介して下方への滑りを行うのに適している。切換えポイント9自体は図32におけると同様に形成されており、制御は押圧ピストン78又は比較可能な装置を介して行われる。しかしながら搬送補助手段59(同様に58,60,61)もしくは容器27はこの実施例では、下方に向かって到来するレール路56から、逆向きに傾けられたレール路56に変向される。この変向時に大きなレール傾斜に基づいて切換えポイント9において生じる高められた速度は、逆向きに傾けられたレール路56において直ちに、該レール路56の上昇によって吸収される。搬送補助手段59及び/又は容器27は、完全に制動され、さらに続くレール路56の傾斜に基づいて逆方向に加速される。その後で搬送補助手段59及び/又は容器27は、通常の勾配で、ひいては通常の速度で運ばれる。
ガイド構成部材63;75、特に、レール周囲の半分よりも大きな範囲にわたって、特に少なくとも2/3の範囲にわたってレール7を取り囲むガイド構成部材63が、後続のレール7をも取り囲んで該レールに係合できるようにするために、この後続のレール7は、搬送補助手段59が切換えポイント9からこのレール7上に滑り込む領域において、小さな直径を備えて形成されている。特に、この後続のレール7は、上側のレール端部に向かって先細に延びていて、そこに、搬送補助手段59の不都合な飛び出しを阻止するためのセーフティロックを有していることができる。このような構成によって、ガイド構成部材63;75がさらに続く後続のレール7へと確実に係合できることが保証される。
側方への分岐は、比較的長い切換えポイントを介して実現することができる。搬送補助手段もしくは容器がこの切換えポイント(1レール部分)に沿って滑っている間に、この切換えポイント(該レール区分)は側方に旋回させられ、これにより問題のない変向を可能にすることができる。この場合にはセンサが、いつ搬送補助手段もしくは容器が切換えポイントもしくは旋回可能なレール区分に位置しているかを、検出することができる。速度が極めて高い場合には、搬送補助手段もしくは容器は適宜な形式でブレーキをかけられることができる。また択一的に、搬送される容器もしくは搬送補助手段が勾配のないレールの一部において制動されるようになっていてもよい。制動後にこのレール区分は旋回させることができる。適正な連結ポイントが得られると、切換えポイントもしくはレール区分は下降し、搬送補助手段もしくは容器は再び加速されて、滑走する。この解決策は例えば鉄道技術に基づいて公知の回転式引渡し台(Karussell)の形式で形成されることができ、このようになっていると、多くの連結ポイントをこの切換えポイントによって制御することができる。
また分岐部は、一種のエレベータもしくはリフトを介して実現することも可能である。そのために搬送補助手段もしくは容器は1つのレール区分において停止させられる。このレール区分は所望の接続箇所に上方又は下方に向かって移動させられる。そこでレール区分は再び傾けられ、搬送補助手段もしくは容器は所望のレール路に沿って再び滑走する。
基本的には、側方への曲げもしくは変向は、鉄道技術に基づいて公知の切換えポイントと同様に構成された切換えポイントを用いて行うこともできる。
以下においては、図35に示された既に述べた円塔74についてさらに詳しく述べる。テーブル5には図35において各1つの円塔74が配属されている。この円塔74において各レール路56は終わっている。円塔74は互いに上下に配置された2つの円形の平面、つまり上側の平面と下側の平面とを遊離しており、両平面は有利には互いに無関係に独立して回転可能である(例えば顧客自身が手によって、しかしながらまた電気によって行うことも可能)。このように回転可能であることによって、顧客は円塔平面のすべての領域に自分の座席から手を届かせることができる。下側の円塔平面はテーブルの高さ又はテーブルよりも少しだけ上に配置されており、上側の円塔平面は下側の円塔平面の上方に十分な間隔をおいて配置されているので、両円塔平面の間の空間には、下側の円塔平面に例えば顧客用のきれいな食器、カトラリー及びグラスをストックしておくことができる。従って円塔は比較的高い位置に、例えば上側の円塔平面はテーブル高の約30〜50cm上に位置している。レール7は常に上側の円塔平面に到着するので、ほぼ自動的に、到着するレール7は比較的高いところに取り付けられている。円塔の上における既に述べたレール螺旋との関連において、到来するレール路56もしくはレール7は常に、テーブル5への接近が問題なく可能であるような高さにおいて延びている。螺旋は直接、円塔74の上側の平面において終わり、この上側の平面には、搬送される料理もしくは飲み物のための容器を備えた搬送補助手段も到着する。上側の平面における到着する搬送補助手段の案内については、既に述べた通りである。
下側の円塔平面は、きれいな食器、カトラリー及びグラスを準備するためのみならず、使用済みの食器、カトラリーを置くためや、場合によっては搬送補助手段、容器、ポット、蓋、固定装置などを置くためにも使用することができる。このことは特に、そのための搬出系が設けられていない場合に重要である。テーブルのゴミもまた円塔に入れることができる。下側の円塔平面を遅滞なく空にできるようにするためには、円塔の下側の平面がほぼ等しい大きさの4つのセグメント(四分円)に分割されていると有利である。互いに向かい合って位置している2つのセグメントは例えば、きれいな皿、グラス、カトラリー、酢、オイル、塩及び胡椒、並びにナプキンなどを準備するために使用されることができる。残りの2つのセグメントは、上に述べた食器などを搬出するために使用されることができる。そのためには、これらのセグメントを取出し可能なトレイとして形成すると、もしくはこれらのセグメントに相応なトレイを設けると有利である。これらのトレイは扇形の形状を有しており、例えば下側の平面から直接、食器ワゴンに積み換えることができる。実験から分かったことであるが、四分円が廃棄のために取出し可能な各2つのトレイを有していると、つまり各トレイがほぼ八分円の形をしていると、取扱いが改善されて有利である。
取出し可能なトレイには例えば、ポットの蓋を保持するための装置や、搬送補助手段を支承するためのボックス、さらには、蓋を容器もしくはポットに保持するためのゴムバンドが設けられていてもよい。そして残りのスペースには、もはや必要な容器やポットなどを積み重ねることができる。
テーブル5は、図35に示されているように、ほぼ円形形状を、つまりほぼ円形セグメントの形状を、特に3/4円セグメントの形状を有している。従って各テーブルでは、欠けた円セグメントにおいて、円塔への直接的なアクセスもしくは接近が可能である。この欠けた円セグメントのところでスタッフは、円塔の下側の平面に新たな食器などを置いたり、使用済みの食器や、場合によってはストックされた搬送補助手段などが置かれているトレイを取り出し、円塔のこのセグメントに空のトレイをセットすることができる。
2階建ての円塔74は、ほぼテーブル5の真ん中に配置されている。下側及び上側の円塔平面は、鉛直な円塔軸に回転可能に支承されており、この円塔軸は同時に回転可能な円形の両円塔平面のためのボスを形成している。円塔の上側の平面及び/又は下側の平面の下には、テーブル板と下側の円塔平面との間の間隙に、モニタ、特に少なくとも1つのタッチスクリーン・モニタのための少なくとも1つの旋回可能なホルダが配置されている。このホルダは、円塔軸に回転可能に支承されている。このホルダは円塔平面の上にまで達しているので、モニタは円塔の前で、円形セグメント形状の全テーブルの周りを回転させられることができる。このようにしていずれの顧客も自分の座席においてモニタにアクセスすることができ、これにより例えばメニューを見ることや注文をすることができる。大きなテーブルでは、モニタを備えたこのようなホルダを2つ又はそれ以上設けると有利である。
旋回可能なホルダ(アームや旋回アームも含む)を備えた旋回可能なモニタが円塔の下側の平面の下で案内されている場合には、このホルダは付加的にテーブル上に、例えばローラを介して支承されていてもよい。このようになっていると、モニタの案内が容易になる。それというのはこの場合、モニタの重量を円塔軸における支承装置によって支持する必要がないからである。ホルダは有利には、下側の円塔平面からの進出後に上方に向かって曲げられていると有利であり、つまり水平なホルダ区分に対して約90°の角度で上方に向かって案内されたホルダ区分を有していると有利であり、このホルダ区分にはモニタ(タッチスクリーン)が、観察及び操作のために適した高さにおいて固定されているもしくは固定可能である。
各2つの互いに平行に延びているレール7から構成されているレール路56を備えた前記レール系6とは択一的に、本発明によるレール系の各レール路がシングルレール(例えば単管レール系)として、例えばリニアモータカーのレールのように、形成されていてもよい。この場合搬送補助手段は、2つ又はそれ以上の互いに平行なレールに沿って案内されるのではなく、ただ1つのレール(もしくは管)だけに沿って案内され、このレールは搬送補助手段によって少なくともほぼ取り囲まれて係合されている。このレールは横断面で見て中空又は中実の円形であってもよいし、しかしながらまた方形の横断面形状も可能である。方形のレール(管)では、搬送中における搬送補助手段の側方への傾倒は、レールの形状によってだけで阻止されることができる(リニアモータカーにおける案内の原理参照)。円形横断面を有するレールでは、搬送補助手段の側方への傾倒は、例えば、レールの下端部に連続的に下方に向かって突出したガイドエレメント、例えば金属薄板又は方形管又はこれに類したものが設けられていることによって、阻止することができる。このガイドエレメントにレールもしくはレール系が懸吊もしくは固定されていることができる。搬送補助手段の側方への離反旋回もしくは傾倒は、このガイドエレメントを用いて、特に金属薄板又は方形管を用いて、例えば、搬送補助手段が両側からガイドエレメントに例えばローラを介して係合し、これによって搬送補助手段の起立した保持が保証されることによって、阻止することができる。重要なことは、搬送補助手段がガイドエレメントを越えて回動できないことである。そのための具体的な構成に関しては、例えば、シングルレール原理に基づいて構成された今日のジョットコースターの構造を参照することができる。
また、次のように構成された単管レール系も可能である。すなわち別の実施例による単管レール系では、搬送補助手段もしくは容器のガイドが管の内部を延びており、この場合においても既に述べた引出し効果が生ぜしめられ、搬送速度に関する自己制御式の系として利用されることができる。例えば管の片側に溝が設けられていてもよい。管内における滑りインサートにはこの場合アームが固定されていて、このアームは前記溝を通して外方に導かれている。そしてこのアームに、搬送補助手段もしくは容器を、例えば特殊な装置、ホルダ、グリップ、クランプ固定などによって固定することができる。単管レール系のこの変化実施例の利点としては次のことが挙げられる。すなわちこの場合溝から突出しているアームは、同時に、搬送補助手段もしくは容器が管の周りを回動することを防止するためにも役立つ。この原理は、2つ又はそれ以上のレールを備えた前記レール系にも転用することができる。
本発明のその他の多くの構成に関しても、ジェットコースターからの技術を参照することができる。例えば本発明によるレストランシステムにおいても、ジェットコースターにおけるように、重力を用いた搬送のために必要な高さを始めに「人工的に」作り出すことが必要な場合があり、つまり搬送補助手段及び容器を始めに相応な高さに搬送することが必要な場合がある。既に述べたように、レストランシステムにおいてもジェットコースターにおけるように、搬送動作中に臨界的な箇所における速度を測定すること、場合によっては所望のように制動することが、必要なこともある。搬送補助手段もしくは容器の制動は、公知のすべての制動方法によって行うことができる。2つのレール平面に配置された4つのレールから成るレール路の既に述べた構造では、滑り路例えば、液圧シリンダを用いた側部のレールの運動によって、滑り路に向かって互いに狭められることができ、その結果搬送補助手段もしくは容器はその側部のレールにおける高められた摩擦によって、ブレーキをかけられる。平行な2つのレールもしくはただ1つのレールから成る上に述べたレール路では、制動は、レールの一部が例えば液圧系を用いて側方に外側もしくは内側に向かって押圧され、これによってレールが広くなったり狭くなったりすることによって、行うことができる。このようになっていると、レールにおける搬送補助手段もしくは搬送補助手段のガイド構成部材の遊びが減じられ、ひいては搬送補助手段の停止に到るまでの減速が可能になる。ローラ又はホイールにおいて案内される搬送補助手段では、もちろん、例えばディスクブレーキ又はドラムブレーキ等のような公知のブレーキ装置によって、ローラ又はホイールを制動することができる。
次に、本発明によるレストランシステムのための例として、レストラン訪問の際の順序について述べる。入口で顧客は始めに、匿名のレストランカード(又は顧客カード)、例えばRFIDチップを備えたカードを手に入れる。このレストランカードによって顧客は自分の座席においてレストランのITシステムにログインし、タッチスクリーン・モニタを介して料理及び飲み物を注文する。各テーブルにおける各座席はカラーポイントによってマーキングされており、このカラーポイントには(色盲の人のための)番号も記載されている。顧客が、望むならば有利には写真付きのメニューにおいて、情報を得た後で、注文が行われる。注文時に顧客はタッチスクリーン・モニタにおいて自分の座席のカラーマーキングを入力する。次いで注文が、例えば顧客がそのレストランカードをモニタにもしくはモニタの近傍にある読み取り機にかざすことによって、発信される。搬送系を介した(重力を用いた)、注文された料理及び飲み物の供給時に、容器は、注文者の座席カラーの色でマーキングされており、例えば小旗によってや色の付いたポットグリップなどの色によって、マーキングされている。このようにして注文者は(1つのテーブルに複数の異なった顧客又は顧客グループががいる場合に)、滑走時に既に、その料理もしくは飲み物がテーブルの誰のものかを、知ることができる。マーキング、例えば小旗には、さらに印刷が施されていたり、又は相応なステッカーによって、それぞれの容器に何が入っているか、そしてそれが誰のためかが記入されている。顧客がレストランを去る際には、顧客は出口において自分のレストランカードを差し出して、飲食代を精算する。
別の実施形態では、タッチスクリーン・モニタにおける注文直後、携帯電話のディスプレイ又はその他の表示装置に直ちに、計算金額が表示される。この金額は顧客によって直ちに、例えば携帯電話、クレジットカード、ECカード、キャッシュカードなどによって精算することができる。
また、既に支払いの終わった注文だけがレストランのITシステムから作業領域(キッチン)に送られるようにすることも可能である。
択一的に又は補足的に、個人に特化されたもしくは人格化された顧客カードが設けられていてもよく、この場合顧客は他の支払い形式を取り決めることができる。人格化された顧客カードは、顧客のための一連の利点、例えば定期的な訪問時におけるボーナス、食事及びレストラン評価を提出した際のボーナス、並びに推薦時におけるボーナスのような一連の利点と結び付けられている。さらに人格化された顧客カードを基にして、新規顧客を勧誘することもできる。勧誘された顧客が期限内に来た場合には、勧誘者及び勧誘された人はボーナスを得る。レストラン顧客の定期的な評価から、レストランの質に対する顧客評価の変化や見込み顧客に関する膨大なデータを得ることができる。さらに評価結果を、サービススタッフやキッチンスタッフの存在時間と比較することもできる。さらにまた、人格化された顧客カードを持つ顧客には、そのレストラン訪問に対するまとめられた計算書を月末に精算できるという特典を与えることもできる。
タッチスクリーン・モニタによる注文の代わりに、顧客は携帯電話を用いて現場から(座席において)又は既にレストラン訪問の前に注文を行うことも可能である。インターネットを介した先行注文もまた行うことができる。そのためには、その日のメニューをインターネットや携帯電話を介してダウンロードできると有利である。例えば顧客は自宅から、又はレストランへ来る途中から楽に注文を行い、かつ携帯電話、キャッシュカード、クレジットカード又はレストラン顧客カードを用いて支払いを行うことができる。そうすれば到着時には既に食事は出来上がっており、例えば引き取り番号によってテーブルで又はドライブイン駐車場において食事を受け取ることができる(これについては下で述べる)。
本発明によるレストランシステムのための上述のようなIT解決策は、著しいコスト低減と同時に顧客に対する快適性を高めることができる。
本発明によるレストランシステムによってはまた、完全に新しい効果的なドライブイン構想を実現することができる。原理的には、汎用のドライブイン領域において自動車のドライブスルーのために必要であるすべてのスペースを、省くことができる。その代わりに、レストランシステムの作業領域の可能な限り近傍に位置する、ほぼ任意の数の通常の駐車場を、特殊なドライブイン駐車場に変更することができる。この場合作業領域からはレール路が、これらの駐車場のそれぞれに通じる。例えば既に途中から携帯電話によって、又は現場の駐車場においてタッチスクリーンを用いて注文を行い、携帯電話やキャッシュカードなどによって支払いを済ますことができる。次いで料理及び飲み物はレールに沿って直接、自動車へと滑る。このことには、ほぼ任意に多数のドライブイン顧客に対して同時にサービスを提供できるという大きな利点がある。自動車が列を成す渋滞がなくなり、顧客には著しく快適性が増し、しかも思い切ったコスト節減(所要スペースの減少及び人件費節約)が達成される。
本発明によるレストランでは全体として、スタッフによる給仕なしに、料理及び飲み物をテーブルに付いた顧客に適正にもたらすことができる。さらに上に述べた様々な実施例もしくは実施態様によって、注文や支払いを完全に電子化して行うことができる。
レストランのロジスティックスチェーンは、本発明によるレストランシステムでは完全に自動化されて閉じられている。これによって、レストラン運営のすべての領域のための包括的な情報技術(IT)をインストールすることができる。料理及び飲み物の注文、支払い及び引渡しは、少なくともほぼ、従業員を使用することなしに実施することができる。従ってレストランでは、顧客に直接的な利益をもたらさないすべてのプロセスは、(高価な)従業員なしで済ますことができる。例えば、(セルフサービスレストランにおけるように)顧客が食事及び飲み物を自分で取りに行く必要がない限り、サービススタッフが食事及び飲み物をテーブルに運ぶことは、明きからに顧客とって、直接的な利益を及ぼすものではない。本発明は、このようなサービス業務が搬送系を用いて極めて知的に実施できることを示している。そして従業員は、顧客に直接的な利益をもたらすところだけで用いられる。
レストランのプロセスチェーンは、本発明によるレストランシステムによって、料理及び飲み物を重力を用いて運ぶ搬送系によるサービス面においても、革新的に閉じられている。補足すれば、注文及び支払いもまた問題なく、今日の情報技術を介して解決することができる。すべてのプロセスは、少なくともほぼレストランコンピュータを介して制御することができる。これによって、従来は正反対と見なされていた観点、つまり快適性及び環境と低コストとを互いに最適に組み合わせることができる。
全体として、本発明によるレストランシステムにおいて設けられた、重力を用いて搬送を行う搬送系は、その極めて単純かつ安価なコンセプトによって傑出している。本発明によるレストランシステムは単に、汎用のサービス付きレストランの快適性と、セルフサービスレストランの有利なコスト構造とを結び付けているのではない。本発明によるレストランシステムの技術的、情報技術的及び組織的な全解決策によるプロセスは、著しく効果的に構成され、ひいてはコストは著しく節減され、しかも顧客のための利益及び快適性は著しく高まっている。
本発明によるレストランシステムの1実施例を示す平面図である。 図1に示されたレストランシステムの一部を拡大して示す図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 本発明によるレストランシステムのためのレールの1実施例を、図面の上側領域では平面図で、かつ下側領域では側面図で示す図である。 切換えポイントを備えたレール系の1実施例を示す概略図である。 可動のレールの1実施例を示す概略図である。 図6に示されたガイドグリッドを拡大して示す側面図である。 図6に示されたのとは択一的な、可動のレールのための実施例を示す図である。 大きな高低差を克服するためのレール系の1実施例を示す平面図である。 図9に示されたレール系の1実施例を示す側面図である。 大きな高低差を克服するためのレール系の別の実施例を示す平面図である。 図11に示されたレール系の別の実施例を示す側面図である。 特に料理を収容するためのものであって、レール系における搬送のために適した容器の1実施例を示す断面図である。 図13に示された容器の変化実施例を示す断面図である。 図13及び図14に示された容器の底を示す平面図である。 図13〜図15に示された容器の実施例とは異なる実施例を示すものであって、大きさの異なる3つの深皿から成る容器を示す断面図である。 図16に示された深皿のうちの中位の寸法の深皿を示す断面図である。 図16に示された深皿のうちの小さな寸法の深皿を示す断面図である。 レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器の1実施例を示す図である。 レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器の別の実施例を示す図である。 レール系において特に飲み物を搬送するために適した容器のさらに別の実施例を示す図である。 深皿用のグリップを示す図である。 本発明によるレストランシステムの1実施例を、工場のような建物において使用した場合の具体例を示す図であって、2階部分を示す図である。 本発明によるレストランシステムの1実施例を、工場のような建物において使用した場合の具体例を示す図であって、1階部分を示す図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための1実施例を示す側面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための1実施例を示す平面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための別の実施例を示す側面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のための別の実施例を示す平面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す側面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す側面図である。 本発明によるレストランシステム用の搬送補助手段のためのさらに別の実施例を示す平面図である。 本発明によるレストランシステム用の分岐系もしくは切換えポイント系の1実施例を示す側面図である。 図32のA−A線に沿って分岐系もしくは切換えポイント系を断面して示す図である。 本発明によるレストランシステム用の分岐系もしくは切換えポイント系の別の実施例を示す図である。 本発明によるレストランシステムの別の実施例を示す図である。
符号の説明
2 レストランシステム、 3 作業領域、 4 顧客領域、 5 テーブル、 6 搬送系、レール系、 7 滑りレール、レール、 7a...e レール、 8 分岐路、 9 切換えポイント、 9a 調節機構、 9b ガイドエレメント、 10 作業カウンタ、 11 作業員、 12 階段、 13 顧客、 14 中央カウンタ、 15 洗浄兼廃棄領域、 16 搬出系、 17 滑りレール、 18 滑り面、 19 ガイド縁、 20 レール端部、 21 回転支承部、回転中心、 22 ガイドグリッド、 23 ガイドグリッド22における切欠き、 24 レール端部、 25 支持体、 26 ケーブル、 27 容器、 28 深皿、 29 滑り面、 30 カバー、閉鎖カバー、 31 カバー、中間カバー、 32 縁ウェブ、 33 カバー縁、 34a,b,c 深皿、 35 フック、 36 滑り装置、 37 コップ、カップ、グラス、ボトル、飲み物容器、 38 アンダプレート、 39 下側、 40 ホルダ、 41 スタンドエレメント、 42 吸盤、 43 飲み物容器37の下側、 44 ロッカ機構、 45 飲み物挿入体、 46 飲み物挿入体45の上側の区分、 47 小さな深皿、 48 小さな切欠き、 49 切欠き、 50 グリップ、 51 グリップ50の内側、 52,53,54 搬出レール、 55 荷物用エレベータ、 56 レール路、 57 ホルダ、 58,59,60,61 搬送補助手段、 62 グリップ、 63 ガイド構成部材、 64 ピン、 65 リング構成部材、 66 成形体、 67 保持装置、 68 固定装置、ゴムベルト、 69 グリップ、 70 ボトルホルダ、飲み物挿入体、 71 ボトル受容部、 72 保持ウェブ、 73 蓋、 74 円塔、 75 ガイド構成部材、 76 U字形成形体、 77 ジョイント、 78 押圧ピストン、 79 リングエレメント、 80 保持ピン、ねじ、 81 固定装置、 82 固定ベルト、 R−Nr.1〜10 部屋、 a〜o ポジション、 1〜9 レール、 1−1〜9−2 個々のレールに配属もしくは対応配置されたテーブル

Claims (43)

  1. レストランシステム(2)であって、
    イ)料理及び/又は飲み物を調理及び/又は準備するための少なくとも1つの作業領域(3)が設けられており、
    ロ)特にレストラン顧客用の単数又は複数のテーブル(5)を備えた、少なくとも1つの顧客領域(4)が設けられており、
    ハ)作業領域(3)と顧客領域(4)とが、料理及び/又は飲み物用の搬送系(6)を介して接続されており、
    ニ)搬送系(6)が、料理及び/又は飲み物を作業領域(3)から顧客領域(4)に搬送するために形成されており、
    ホ)作業領域(3)から顧客領域(4)への料理及び/又は飲み物の搬送が搬送系(6)を介して、少なくとも部分的に重力を用いて行われることを特徴とするレストランシステム。
  2. 作業領域(3)が顧客領域(4)よりも高い位置に配置されている、請求項1記載のレストランシステム。
  3. 搬送系(6)が、単数又は複数のレール路(56)及び/又は少なくとも1つのレール(7)を備えたレール系(6)を有している又はこのようなレール系(6)である、請求項1又は2記載のレストランシステム。
  4. レール系が滑りレール(7)を有している、請求項3記載のレストランシステム。
  5. 滑りレール(7)が滑り面を有している、請求項4記載のレストランシステム。
  6. 第1の形式のレール路(56)が、1つのレール(7)から、特に横断面円形又は楕円形又は方形のレールから、又は滑り面(18)とガイド縁(19)とを備えたU字形の1つのレール(7)から、形成されている、請求項3から5までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  7. 第2の形式のレール路(56)が、少なくともほぼ互いに平行に延びる2つのレール(7)を、特に少なくともほぼ横断面円形又は楕円形又は方形の2つのレール(7)を有している、請求項3から6までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  8. 第3の形式のレール路(56)が、少なくともほぼ互いに平行に延びる4つのレール(7)を、特に少なくともほぼ横断面円形又は楕円形又は方形の4つのレール(7)を有しており、内側の2つのレールが、外側の2つのレールに比べて小さな間隔を互いの間に有していて、内側の2つのレールが滑り平面を規定し、かつ外側の2つのレールがガイド平面を規定していて、滑り平面がガイド平面の下に配置されている、請求項3から7までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  9. 互いに並んでかつ/又は互いに平行に延びる複数のレール、特に鉄道レールの形式で形成されたレールが、有利には異なった大きさの容器の搬送を可能にするために、互いに高さをずらされて配置されている、請求項3から8までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  10. レール系(6)が搬送方向において分岐路(8)を有していて、該分岐路(8)のところで搬送路が制御可能な切換えポイント(9)によって、特に作業領域(3)から操作可能な少なくとも1つの操作装置を介して、調節可能である、請求項3から9までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  11. 搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)、特に滑り基板及び/又は滑り装置が設けられており、該搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)がその寸法及び/又は滑り特性に関してレール(7)と対応しており、さらに搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)が、料理及び/又は飲み物用の容器(27)を搬送するため、特にポット及び/又は食器、有利には滑り深皿(28,34a)及び/又は滑り皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン、及び/又はグラス及び/又はコップ及び/又はボトル及び/又はデカンタの搬送のために、形成されており、この場合有利には容器が安定的に搬送補助手段内に又は搬送補助手段上に設置可能である、請求項3から10までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  12. 搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)がガイド構成部材(63)を有しており、該ガイド構成部材(63)がレール(7)を少なくとも部分的に取り囲んで該レール(7)に係合しており、ガイド構成部材(63)が特に少なくともレール周囲の半分を取り囲んでいて、有利にはレース周囲の少なくとも2/3を取り囲んでいる、請求項11記載のレストランシステム。
  13. 搬送補助手段(58,59,60,61)が特にリング構成部材(65)を介して互いに結合されている2つのガイド構成部材(63)を有しており、リング構成部材(65)に、搬送される容器(27)が懸吊可能又は懸吊されており、リング構成部材(65)が有利には可動に、特に側部のリングエレメント(79)を介してガイド構成部材(63)と結合されており、側部のリングエレメント(79)が、ガイド構成部材(63)に設けられたピン(64)に差し嵌められているか、又は、
    リング構成部材(65)が有利には可動に、特に容器(27)自体を介してガイド構成部材(63)と結合されており、この場合には容器(27)が特にグリップ(62)を介して、ガイド構成部材(63)に及び/又は、ガイド構成部材(63)に設けられた成形体(66)に、取り付けられているもしくは差し嵌められている、請求項11又は12記載のレストランシステム。
  14. 搬送される料理及び/又は飲み物用の容器(27,28,34a,b,c)、特にポット及び/又は食器、有利には滑り深皿(28,34a)及び/又は滑り皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン、及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又はコップ及び/又はボトルが、設けられており、該容器(27,28,34a,b,c)がその寸法及び/又は滑り特性に関してレール(7)と対応している、請求項3から13までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  15. 容器、特に滑り深皿(34a,b,c)及び/又は滑りポット及び/又は滑りパンが複数部分から構成されており、第1の容器、特に第1の深皿(34a)がその寸法及び/又は滑り特性に関してレール(7)と対応していて、特にレール(7)のために形成された滑り底を有しており、第1の容器、特に第1の深皿(34a)内に、少なくとも1つの別の容器、特に別の深皿(34b,c)が懸吊可能又は懸吊されている、請求項14記載のレストランシステム。
  16. 搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)及び/又は容器(27,28,34a,b,c)、特に滑り深皿(28)及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン用の飲み物挿入体(45,70)が設けられており、該飲み物挿入体(45,70)によって飲み物容器(37)又はボトル又はデカンタ又はスープ容器が、転倒を防止されて、搬送補助手段及び/又は容器、特に滑り深皿(28)及び/又は滑りポット及び/又は滑りパンを用いて搬送可能である、請求項11から15までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  17. グリップ(50)、特に取外し可能なグリップ(50)が設けられており、該グリップ(50)によって容器(27,28,34a,b,c)、特に滑り深皿(28,34a)が、レール系(6)及び/又は搬送補助手段(37,38,41,58,59,60,61)から取出し可能である、請求項11から16までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  18. 作業領域(3)が、顧客領域(4)の少なくとも1つのテーブル(5)、特に各テーブル(5)と、少なくとも1つのレール(7)及び/又は少なくとも1つのレール路(56)を介して結合されているか又は結合可能である、請求項3から17までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  19. 作業領域(3)と顧客領域(4)との間に配置されたレール(7)が、少なくとも部分的に可動であり、特に、作業領域(3)から操作可能な少なくとも1つの操作装置及び/又はケーブル系(26)及び/又はロッカ機構(44)を介して、可動である、請求項3から18までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  20. レール(7)が、有利にはケーブル系(26)又はロッカ系(44)を介して可動であり、レール(7)の、顧客領域に向けられた端部が鉛直方向で可動であり、特に下側ポジションではテーブル(5)に接して位置しかつ上側ポジションでは顧客領域(4)の上方に浮遊するように配置されており、この場合有利には下側ポジションにおいてだけレール(7)を介して料理及び/又は飲み物の搬送が可能である、請求項19記載のレストランシステム。
  21. レール(7)が水平方向において、特に回転支承部(21)によって回転可能である、請求項19又は20記載のレストランシステム。
  22. レール(7)の回転運動が、レールの、顧客領域に向けられた端部(20)の、所定の高さを超えて持ち上げられたポジションにおいてのみ可能であり、低いポジションでは、特にレール(7)用のガイドグリッド(22)によってロックされている、請求項21記載のレストランシステム。
  23. レール(7)が作業領域(3)と顧客領域(4)との間において搬送位置で少なくとも中央区分に、ほぼ均一な勾配を有している、請求項3から22までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  24. 搬送速度を検出する速度センサ及び/又は搬送速度を減じるブレーキ装置が設けられている、請求項3から23までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  25. レール(7)が顧客領域(4)に向かって出口区分を有していて、該出口区分においてレール(7)の勾配の値が、中央区分におけるよりも僅かであり、特に少なくとも部分的に連続的に減少しており、かつ/又はレール(7)の滑り面(18)が、中央区分におけるよりも大きな摩擦係数を有している、請求項3から24までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  26. レール路(56)が顧客領域において、特にテーブル(5)のところで、円塔(74)において、特に2階の円塔(74)において、有利には互いに無関係に円塔軸線を中心にして回転可能でかつ互いに上下に配置された2つの平面、つまり下側平面と上側平面とで終わっている、請求項3から25までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  27. 円塔(74)の下側平面が、単数又は複数の取出し可能な扇形のトレイを有している、請求項26記載のレストランシステム。
  28. 円塔(74)に、特に円塔軸線に、単数又は複数の旋回可能及び/又は回転可能なホルダを介して、単数又は複数のモニタ、特にタッチスクリン・モニタが取り付けられている、請求項26又は27記載のレストランシステム。
  29. レール(7)が作業領域(3)と顧客領域(4)との間において少なくとも部分的に覆われていて、特に全面的に又は格子ロッドによって、覆われている、請求項3から28までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  30. 搬送系がレール系を有しているか又はレール系であり、かつ/又は搬送系(6)、特にレール系(6)が、ボールベアリングコンベヤ及び/又はボールベアリングベルト又はローラベルト及び/又はベルトコンベヤを有している、請求項1から29までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  31. イ)少なくとも1つの洗浄及び/又は廃棄領域(15)が設けられており、
    ロ)洗浄及び/又は廃棄領域(15)が顧客領域(4)よりも低い位置に配置されており、
    ハ)顧客領域(4)と洗浄及び/又は廃棄領域(15)とが搬出系(16)を介して、特に、搬送補助手段及び/又は容器、特に食器、有利には滑り深皿及び/又は滑り皿及び/又は滑りポット及び/又は滑りパン、及び/又はグラス及び/又はカップ及び/又はボトル及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを搬出するための搬出系(16)を介して、接続されており、
    ニ)搬出系(16)が、容器及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミを顧客領域(4)から洗浄及び/又は廃棄領域(15)に搬送するために形成されており、
    ホ)顧客領域(4)から洗浄及び/又は廃棄領域(15)へ搬出系(16)を介して行われる容器及び/又は搬送補助手段及び/又はテーブルのゴミの搬出が、少なくとも部分的に重力を用いて行われる、請求項1から30までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  32. 搬出系(16)が搬出レール系を有しているか又は搬出レール系であり、該搬出レール系が有利にはその寸法及び滑り特性に関して、搬送系のレール系(6)に相当している、請求項31記載のレストランシステム。
  33. 顧客領域(4)と作業領域(3)との間に注文システム、特にボーデンケーブル式注文システムが設けられており、該注文システムにおいて注文伝票が、ボーデンケーブル系を介して特にミニケーブル路を介して、顧客領域から作業領域に送られ、この場合有利にはボーデンケーブル系が顧客領域及び/又は作業領域から操作可能である、請求項1から32までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  34. 注文システム、特にボーデンケーブル系が、顧客への計算書引渡しのため及び/又は支払いのためにも使用可能である、請求項33記載のレストランシステム。
  35. 搬送系(6)に、特にレール(7)の下及び/又はレール(7)の側部及び/又はレール(7)内及び/又はレール(7)のカバーの上及び/又は下及び/又は傍らに、管路、有利にはチューブ又はパイプが配置及び/又は形成されており、該管路を介して飲み物が作業領域(3)から顧客領域(4)に、特に顧客領域(4)のテーブル(5)に搬送可能である、請求項1から34記載のレストランシステム。
  36. 顧客領域(4)における管路の端部に、各1つのコック又は弁が設けられており、該コック又は弁を介して所望の飲み物が供給可能である、請求項35記載のレストランシステム。
  37. それぞれの管路において各コック又は弁の前に、供給された飲み物量を検出する測定器が設けられている、請求項36記載のレストランシステム。
  38. 中央の分配箇所が有利には作業領域(4)に設けられており、該分配箇所が、顧客によって注文された飲み物の種類及び量を、顧客領域(4)、特に各テーブル(5)における管路のうちの1つに準備し、この準備された飲み物の種類及び量が、有利には弁又はコックを介して顧客領域(4)において、特に各テーブル(5)において取出し可能である、請求項35から37までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  39. コック又は弁に又はその近傍において、別の弁が管路に設けられており、該別の弁に、管路を洗浄するために、戻し管路が接続されていて、該戻し管路を介して供給された洗浄水が排出可能である、請求項35から38までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  40. 顧客領域又は顧客領域の一部が、複数の部分領域に分割されていて、該部分領域が螺旋階段の形式で階段状に互いにずらされて配置されており、個々の部分領域には分岐を介して主搬送路から及び/又は複数の互いに上下に及び/又は互いに隣り合って配置された、搬送系の搬送路を介して、料理及び/又は飲み物が供給可能である、請求項1から39までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  41. 顧客領域又は顧客領域の一部が、ドライブイン領域であり、特に駐車場を備えたドライブイン領域であり、該駐車場において搬送系のレール路及び/又はレールが終わっている、請求項1から40までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  42. 搬送系が、料理及び/又は飲み物を注文した顧客領域への、特に顧客のテーブルへの料理及び/又は飲み物の目標に合わせられた自動的な搬送のために、形成されている、請求項1から41までのいずれか1項記載のレストランシステム。
  43. 搬送系が少なくとも部分的に情報技術によって制御され、該情報技術には、有利には料理及び飲み物の搬送の他に、他のレストラン業務、特に注文システム及び/又は支払いシステムが組み込まれている、請求項1から42までのいずれか1項記載のレストランシステム。
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