JP2009294643A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本プリンタは、画像形成処理後の立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在する場合には、その印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しない場合には、少なくとも感光体表面移動、帯電バイアス及び現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う。立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断してから感光体表面移動を停止させるまでの立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、感光体表面移動を停止させることなく、次の印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する。
【選択図】図18
Description
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち上記潜像担持体立ち下げ処理を最後に行うものであり、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該次の画像形成命令を受けなかったとした場合に潜像担持体立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、上記所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けて該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象については、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、上記潜像担持体の表面移動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象について、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については上記次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、該次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記未処理立ち下げ制御対象に上記現像手段の現像バイアスが含まれる場合、上記制御手段は、該帯電手段の帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、該帯電手段の帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理、上記潜像担持体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、上記潜像担持体の表面移動の立ち上げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち上げ処理、上記現像手段の現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行うものであり、上記制御手段は、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の画像形成命令を受けた場合、該帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、該潜像担持体の表面移動及び該帯電手段の帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象について、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記判断時は、上記潜像担持体からトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記判断時は、上記記録材へトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とするものである。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
同図のプリンタは、トナー像形成手段たるプロセスユニットとして、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、「Y」、「C」、「M」、「K」と記す。)用の4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色であるYトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット1Yを例にすると、これは図2に示すように、感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yとを有している。これら感光体ユニット2Y及び現像ユニット7Yは、図3に示すようにプロセスユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱される。但し、プリンタ本体から取り外した状態では、図4に示すように現像ユニット7Yを図示しない感光体ユニットに対して着脱することができる。
また、図6は、この本体側駆動伝達部を上方から示す平面図である。
プリンタの筺体内には、支持板が立設せしめられており、これには4つのプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kが固定されている。駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの回転軸には、原動ギヤ121Y,121C,121M,121Kが回転軸と同一軸線上で回転するように接続されている。
同図において、プロセス駆動モータ120Yのモータ軸に固定された原動ギヤ121Yには、現像ギヤ122Yの第1ギヤ部123Yの他、従動ギヤたる感光体ギヤ133Yが噛み合っている。感光体ギヤ133Yは、本体側駆動伝達部に回動自在に支持されている。感光体ギヤ133Yの直径は、感光体の直径よりも大きくなっている。プロセス駆動モータ120Yが回転すると、その回転駆動力が原動ギヤから感光体ギヤ121Yに一段減速で伝達されて感光体が回転駆動する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。
図9は、Y用の感光体ギヤ133Yとその周囲構成とを、プロセス駆動モータ側から示す斜視図である。
同図において、感光体ギヤ133Yのギヤ部の回転方向における所定の位置には、マーキング用の基準マーク134Yが突設せしめられている。また、感光体ギヤ133Yの側方には、基準マーク検知手段たるポジションセンサ135Yが配設されている。感光体ギヤ133Yが所定の回転姿勢になると、その基準マーク134Yがポジションセンサ135Yとの対向部に位置してポジションセンサ135Yによって検知される。これにより、感光体ギヤ133Yは、それぞれ1回転する毎に、所定の回転角度になったタイミングがポジションセンサ135Yによって検知される。
感光体3Y,3C,3M,3Kと同一軸線上で回転する感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kに設けられた基準マーク134Y,134C,134M,134Kは、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kが1回転する毎に、フォトセンサ等からなるポジションセンサ135Y,135C,135M,135Kによって検知される。
制御部140は、この変動特性とは逆位相の関係になる駆動速度パターンとなるように、プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kに与えるクロックを変動させることで、図14に示すように、偏心に起因する感光体の速度変動を、プロセス駆動モータ133Y,133C,133M,133Kの駆動速度の変動によって打ち消して、感光体の速度変動をほぼ無くすことができる。
具体的には、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置に基づいて、感光体3が所定速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を認識する。本実施形態においては、基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングで駆動モータ120の駆動を停止する。これにより、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置を容易に認識することができる。
実験は、まず、プロセス駆動モータ120を速度検出制御のときの速度(以下、「目標速度」という。)で回転させ、基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングでプロセス駆動モータ120の駆動を停止して、感光体3の回転を停止させる。感光体3の回転が停止したら、再びプロセス駆動モータ120の駆動を開始して、目標速度に立ち上がってから基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間t3を計測する。
この実験で得られた実験データたる時間t3と、上述の感光体の速度変動パターンとを用いて逆算することで、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置から、感光体3が所定速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を演算することができる。
プロセス駆動モータ120が駆動を停止してから、感光体3の回転が停止するまでの時間t2、駆動を開始してから目標速度に立ち上がるまでの時間t1は、振幅制御の角度情報に支障が無いレベルで一定であるが、図16(a)、(b)に示すように、感光体3の速度変動パターンによって、感光体3の回転位置(基準マークの位置)は異なる。ただし、t1+t2は図の様に必ずしも感光体3回転以内に収まるわけではなく、プロセス駆動モータ120の特性や、感光体3にプロセス駆動モータ120の駆動力を伝達する伝達機構の構成によって異なる。時間t1、時間t2を回転角度把握情報として用いて、感光体3の速度変動パターンから、プロセス駆動モータ120の駆動が停止してから再びプロセス駆動モータ120の駆動が開始して感光体3が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度を把握することも可能である。しかし、感光体停止時の速度減少、感光体立ち上がり時の速度増加を考慮に入れて演算する必要があるため、演算処理の負荷が大きくなる。
そこで、感光体3が目標速度に立ち上がってから基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間t3を用いることにした。時間t3は、振幅制御の角度情報に支障が無いレベルで一定であり、速度検出制御のときの駆動速度と同じ一定の駆動速度で回転させたときの基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間であるので、検出した感光体3の速度変動パターンを補正せずに、時間t3からプロセス駆動モータ120の駆動停止してから再度感光体3が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度を予測することができる。
図に示すように、本実施例においては、感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置を把握することができるので、駆動モータが目標速度に達した直後に駆動制御を開始することができる。よって、従来のポジションセンサが基準マークを検知してから駆動制御を開始するものに比べて、駆動制御の開始を速めることができる。これにより、駆動制御を開始して、t4秒後に行う潜像形成を、従来よりも早めることができ、ファーストプリントタイムを従来に比べて早めることができる。なお、潜像形成は、駆動制御開始直後(t4=0)でもよい。
一般に、画像形成処理後の予め決められた判断時(立ち下げ判断タイミング)に、立ち下げシーケンスへ移行するか否かの判断を行う。本実施形態では、モノクロ画像を形成するモノクロモードの場合と、カラー画像を形成するフルカラーモードの場合とで、立ち下げ判断タイミングが異なっている。具体的には、モノクロモードの場合には、Kトナー像の中間転写完了時、すなわち、K用感光体3Kから中間転写ベルト41へのKトナー像後端の中間転写が終了した時を、立ち下げ判断タイミングとしている。また、フルカラーモードの場合には、二次転写の完了時、すなわち、中間転写ベルト41から記録紙Pへの4色トナー像後端の二次転写を終えた時を、立ち下げ判断タイミングとしている。なお、立ち下げ判断タイミングは、これらの時期に限らず、他の適切なタイミングに設定することができる。また、本実施形態では、所定の条件に従い、画像形成処理後にプロセス制御を行う場合があるが、この場合には、そのプロセス制御完了後に立ち下げシーケンスへ移行するか否かの判断を行う。この場合、プロセス制御完了後の時点が立ち下げ判断タイミングとなる。
図21は、カラー画像を形成する場合(フルカラーモードの場合)における従来の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
なお、これらの図には、主要な立ち下げ制御対象である感光体駆動(潜像担持体の表面移動)、現像駆動(現像手段の現像剤担持体の表面移動や攪拌搬送部材の回転駆動)、中間転写駆動(中間転写体の表面移動)、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス(一次転写バイアス)、二次転写バイアスについてのみ記載しており、他の立ち下げ制御対象についてはその記載が省略してある。
ただし、帯電バイアスの印加により感光体3Kの表面電位が高く維持されている部分が現像領域に到達したときに現像バイアスの印加が停止していると、現像ロール12Kの表面に付着している現像剤中のキャリアが感光体に付着しやすい。よって、最も望ましくは、帯電バイアスの印加を先に停止させ、これにより感光体3Kの表面電位が低下した部分の先端が現像領域に到達するタイミングで、現像バイアス立ち下げ処理を実行する。この場合、現像ロール12Kの表面に付着している現像剤中のトナー及びキャリアの両方が感光体に付着するのを抑制できる。
なお、フルカラーモードの場合、中間転写ベルト41をY、C、M用の感光体3Y,3C,3Mへ当接させる処理を行う場合がある。この場合には、帯電バイアスによる帯電部分の先端が中間転写領域に到達するタイミングよりも遅く、かつ、感光体上のトナー像の先端が最初に中間転写領域に到達するよりも前のタイミングで、中間転写ベルト41をY、C、M用の感光体3Y,3C,3Mへ当接させる。
図19は、本実施形態におけるフルカラーモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
本実施形態において、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力されなければ、上述した従来の立ち下げシーケンスと同様に立ち下げシーケンスを実行する。しかしながら、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力された場合、具体的には、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令が存在しないと判断してから感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理が完了するまでの期間(立ち下げ期間)に次の印刷要求を受けた場合は、従来の処理とは異なる処理を行う。
詳しくは、図18及び図19に示すように、本実施形態では、次の印刷要求を受けた後も、現像駆動、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス及び二次転写バイアスの立ち下げ処理については、通常の立ち下げシーケンスに従って行う。しかし、感光体駆動及び中間転写駆動については立ち下げ処理を行わずに、そのまま立ち上げシーケンスにおける帯電バイアスの立ち上げ処理に移行する。その後の立ち上げシーケンスは通常の立ち上げシーケンスと同じである。
例えば、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令が存在しないと判断してから現像バイアス立ち下げ処理が完了するまでの期間に次の印刷要求を受けた場合に、帯電バイアス及び現像バイアスの立ち下げ処理については実行しないようにしてもよい。この場合、更なるダウンタイムの解消が可能となる。
特に、本実施形態においては、制御部140が立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち感光体3Y,3C,3M,3K立ち下げ処理が最後に行われる。そして、制御部140は、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、次の印刷要求を受けなかったとした場合に感光体3Y,3C,3M,3K立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動を停止させることなく、次の印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する。この構成によれば、立ち下げシーケンスの完了に近い段階で次の印刷要求を受ける場合であっても、ダウンタイムを解消することができる。よって、ダウンタイムを解消できる機会を増やすことができる。
特に、本実施形態において、制御部140は、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けてその印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象である現像駆動、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス及び二次転写バイアスの立ち下げ処理については、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けずに感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行う。これにより、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスが通常の立ち上げシーケンスと同じの手順となるので、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスの制御内容を簡単化することができる。その結果、ソフトウェア構造が簡略化でき、ソフトウェア構造の複雑化から生じる異常動作(バグ)の発生確率を大きく下げることができる。
また、制御部140が立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、感光体駆動及び中間転写駆動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象については、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させるようにしてもよい。
例えば、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断する。このような制御を行うことで、現像ユニット中の現像剤が感光体に付着してしまう事態を抑制することが可能となる。
また、本実施形態において、制御部140は、通常の立ち下げシーケンスについては、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスの立ち下げ処理、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスの立ち下げ処理、感光体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動の立ち上げ処理、帯電装置の帯電バイアスの立ち上げ処理、現像ユニットの現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行い、現像ユニットの現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の印刷要求を受けた場合、帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動及び帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象については、現像ユニットの立ち上げ処理から順次、通常の立ち上げシーケンスと同じ同じ手順で、立ち上げ処理を行う。このような制御を行うことで、現像ユニットの現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の印刷要求を受けたときのダウンタイムを効率よく解消することができる。また、感光体の表面移動及び帯電装置の帯電バイアスを除く立ち下げ制御対象については通常の立ち上げシーケンスと同じの手順となるので、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスの制御内容を簡単化することができる。その結果、ソフトウェア構造が簡略化でき、ソフトウェア構造の複雑化から生じる異常動作(バグ)の発生確率を大きく下げることができる。
また、本実施形態においては、モノクロモードの立ち下げ判断タイミングを、感光体3Y,3C,3M,3Kからトナー像の転写が完了する中間転写の完了時点としている。また、本実施形態においては、フルカラーモードの立ち下げ判断タイミングを、記録紙Pへトナー像の転写が完了する二次転写の完了時点としている。これらの場合、迅速に立ち下げシーケンスを開始して画像形成装置を休止状態へ移行できる。しかも、本実施形態では、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合でも少ないダウンタイムでその印刷要求に従った画像形成処理を開始できるので、速やかに画像形成装置を休止状態へ移行することによる劣化防止等の利益を少ないダウンタイムで得ることができる。
3Y,3C,3M,3K 感光体
5Y,5C,5M,5K 帯電装置
7Y,7C,7M,7K 現像ユニット
12Y,12C,12M,12K 現像ロール
20 光書込ユニット
41 中間転写ベルト
45Y,45C,45M,45K 一次転写ローラ
50 二次転写ローラ
60 定着ユニット
140 制御部
Claims (8)
- 潜像担持体の表面移動を開始させた後、帯電手段により一様に帯電した該潜像担持体の表面部分に潜像形成手段により潜像を形成し、現像手段により該潜像にトナーを付着させることによって該潜像担持体の表面上にトナー像を形成し、該潜像担持体の表面上のトナー像を転写手段により直接記録材上に転写するか又は被転写部材に一旦転写した後に記録材上に転写するかして、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
画像形成処理後の予め決められた判断時に次の画像形成命令が存在すると判断した場合には、上記次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、該判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合には、少なくとも上記潜像担持体の表面移動、上記帯電手段の帯電バイアス及び上記現像手段の現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う制御手段を有し、
上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断してから上記潜像担持体の表面移動を停止させる潜像担持体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち上記潜像担持体立ち下げ処理を最後に行うものであり、
上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該次の画像形成命令を受けなかったとした場合に潜像担持体立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、上記所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けて該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象については、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、上記潜像担持体の表面移動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象について、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については上記次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、該次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記未処理立ち下げ制御対象に上記現像手段の現像バイアスが含まれる場合、上記制御手段は、該帯電手段の帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、該帯電手段の帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理、上記潜像担持体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、上記潜像担持体の表面移動の立ち上げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち上げ処理、上記現像手段の現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行うものであり、
上記制御手段は、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の画像形成命令を受けた場合、該帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、該潜像担持体の表面移動及び該帯電手段の帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象について、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記判断時は、上記潜像担持体からトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記判断時は、上記記録材へトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (4)
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