JP2009294643A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】立ち下げシーケンス中に次の画像形成命令を受けた場合に、次の画像形成処理開始までの待ち時間を短縮する。
【解決手段】本プリンタは、画像形成処理後の立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在する場合には、その印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しない場合には、少なくとも感光体表面移動、帯電バイアス及び現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う。立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断してから感光体表面移動を停止させるまでの立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、感光体表面移動を停止させることなく、次の印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する。
【選択図】図18

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、潜像担持体の表面上に形成したトナー像を最終的に記録材上に転写して画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては、通常、画像形成処理後の予め決められた判断時(立ち下げ判断タイミング)に、次の画像形成命令が存在するか否かを判断し、次の画像形成命令が存在しないと判断したら、所定の立ち下げ制御対象について立ち下げ処理を行う。一般に、この立ち下げ制御対象には、潜像担持体の表面移動、帯電手段の帯電バイアス、現像手段の現像バイアス等が含まれ、これらの立ち下げ制御対象を所定の立ち下げ手順に従って立ち下げ処理する。このような立ち下げ処理を行う主な理由は、立ち下げ制御対象に関わる各種部材の劣化抑制、トナーの劣化抑制などである。また、次の画像形成命令を受けた場合、これらの立ち下げ処理対象については、その画像形成命令に従った次の画像形成処理を開始するための立ち上げ処理が必要となる。
これらの立ち下げ処理や立ち上げ処理には、当然に相応の時間を要する。また、これらの処理を行っている間は画像形成処理を開始できない。そのため、一旦立ち下げ処理に入ってしまった後に画像形成命令を受けた場合には、立ち下げ処理に入る前に画像形成命令を受ける場合に比べて、次の画像形成処理を開始するまでの時間が遅れてしまう。
特許文献1には、連続画像形成時において印刷データのデータ処理にかかる時間を予測し、予測した時間に応じてプリンタエンジンへの最初のページ画像の出力タイミングを遅延させる画像形成装置が開示されている。連続画像形成中に処理負荷の高い画像データが含まれていると、その画像データに基づくページ画像(画像形成命令)の出力が遅れるため、その直前の画像形成処理が終了した後の立ち下げ判断タイミングの時までに、当該ページ画像(画像形成命令)を出力できない場合がある。そのため、連続画像形成中にも関わらずプリンタエンジンが立ち下げ処理に移行してしまい、最大で立ち下げ処理及びその後の立ち下げ処理に要する時間分だけ、当該ページ画像に基づく画像形成処理の開始が遅れてしまう。上記特許文献1に記載の画像形成装置によれば、連続画像形成中に処理負荷の高い画像データが含まれている場合でも、その処理に要する時間に対応する分だけ最初のページ画像のプリンタエンジンへの出力タイミングを遅らせることにより、連続画像形成中にプリンタエンジンが立ち下げ処理へ移行してしまう事態の発生を防止することが可能である。よって、連続画像形成中に立ち下げ処理に移行してしまうことで生じるダウンタイムを軽減することができる。
上記特許文献1を含む従来の画像形成装置においては、立ち下げ判断タイミングに次の画像形成命令が存在しないと判断した場合には、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を実行する立ち下げシーケンスへ移行する。そして、この立ち下げシーケンスが完了するまでの間に次の画像形成命令を受けても、立ち下げシーケンスを中断せずにそのまま継続する。そのため、立ち下げシーケンス中に次の画像形成命令を受けた場合には、残りの立ち下げシーケンスに要する時間と、その後の立ち上げシーケンスに要する時間とを合算した時間分だけ待ち時間が発生し、当該画像形成命令に従った次の画像形成処理の開始が遅れるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、立ち下げシーケンス中に次の画像形成命令を受けた場合に、次の画像形成処理開始までの待ち時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体の表面移動を開始させた後、帯電手段により一様に帯電した該潜像担持体の表面部分に潜像形成手段により潜像を形成し、現像手段により該潜像にトナーを付着させることによって該潜像担持体の表面上にトナー像を形成し、該潜像担持体の表面上のトナー像を転写手段により直接記録材上に転写するか又は被転写部材に一旦転写した後に記録材上に転写するかして、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、画像形成処理後の予め決められた判断時に次の画像形成命令が存在すると判断した場合には、上記次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、該判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合には、少なくとも上記潜像担持体の表面移動、上記帯電手段の帯電バイアス及び上記現像手段の現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う制御手段を有し、上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断してから上記潜像担持体の表面移動を停止させる潜像担持体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち上記潜像担持体立ち下げ処理を最後に行うものであり、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該次の画像形成命令を受けなかったとした場合に潜像担持体立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、上記所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けて該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象については、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、上記潜像担持体の表面移動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象について、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については上記次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、該次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記未処理立ち下げ制御対象に上記現像手段の現像バイアスが含まれる場合、上記制御手段は、該帯電手段の帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、該帯電手段の帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理、上記潜像担持体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、上記潜像担持体の表面移動の立ち上げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち上げ処理、上記現像手段の現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行うものであり、上記制御手段は、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の画像形成命令を受けた場合、該帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、該潜像担持体の表面移動及び該帯電手段の帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象について、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記判断時は、上記潜像担持体からトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記判断時は、上記記録材へトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とするものである。
本発明においては、立ち下げシーケンス中における潜像担持体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間に次の画像形成命令を受けた場合でも、潜像担持体の表面移動を停止させずに当該画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することができる。よって、潜像担持体の表面移動を一旦停止させていた従来装置と比較して、少なくとも、潜像担持体の表面移動を停止させる命令を出してから実際に潜像担持体の表面移動が停止するまでに要する時間と、潜像担持体の表面移動を開始させる命令を出してから潜像担持体の表面移動速度が目標速度で安定するまでに要する時間とを合算した時間分については、次の画像形成処理開始までの待ち時間を短縮することができる。
以上のように、本発明によれば、立ち下げシーケンス中における潜像担持体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間に次の画像形成命令を受けた場合、この場合に潜像担持体の表面移動を一旦停止させていた従来装置に比べ、次の画像形成処理開始までの待ち時間を短縮することができるという優れた効果が奏される。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図である。 同プロセスユニットを示す斜視図である。 同プロセスユニットの現像ユニットを示す斜視図である。 同プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図である。 同本体側駆動伝達部を上方から示す平面図である。 Y用のプロセスユニットの一端部を示す部分斜視図である。 同プリンタにおけるY用の感光体ギヤと、その周囲構成とを示す斜視図である。 同感光体ギヤとその周囲構成とを、プロセス駆動モータ側から示す斜視図である。 各感光体をその軸方向から見たときのプリンタの模式図である。 同プリンタによって形成されるK用の速度変動検知用画像を示す平面模式図である。 転写ユニットと、光学センサユニットとを示す斜視図である。 K色の感光体の速度変動パターンを示す図である。 駆動制御後のK色の感光体の速度変動パターンを示す図である。 プロセス駆動モータの回転速度と時間との関係を示した図である。 感光体の速度変動パターンによって感光体が所定速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置が変動する様子を説明する図である。 従来の感光体速度変動をキャンセルする駆動制御開始時と、本実施例の感光体速度変動をキャンセルする駆動制御開始時とを比較する図である。 同プリンタにおけるモノクロモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。 同プリンタにおけるフルカラーモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。 従来のモノクロモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。 従来のフルカラーモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。 同プリンタにおけるモノクロモード時の立ち下げシーケンスの他の例を示すタイミングチャートである。 同プリンタにおけるフルカラーモード時の立ち下げシーケンスの他の例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという。)に適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
同図のプリンタは、トナー像形成手段たるプロセスユニットとして、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、「Y」、「C」、「M」、「K」と記す。)用の4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色であるYトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット1Yを例にすると、これは図2に示すように、感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yとを有している。これら感光体ユニット2Y及び現像ユニット7Yは、図3に示すようにプロセスユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱される。但し、プリンタ本体から取り外した状態では、図4に示すように現像ユニット7Yを図示しない感光体ユニットに対して着脱することができる。
先に示した図2において、感光体ユニット2Yは、ドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置5Yなどを有している。
帯電手段たる帯電装置5Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ6Yを感光体3Yに近接させることで、感光体3Yを一様帯電せしめる方式の帯電装置5Yを示した。帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャのように、チャージャ方式によって感光体3Yを一様帯電せしめるものを用いてもよい。帯電装置5Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット7Yは、攪拌搬送部材としての第1搬送スクリュー8Yが配設された第1剤収容部9Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、「トナー濃度センサ」という。)10Y、攪拌搬送部材としての第2搬送スクリュー11Y、現像剤担持体としての現像ロール12Y、ドクターブレード13Yなどが配設された第2剤収容部14Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュー8Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部9Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部9Yと第2剤収容部14Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部14Y内に進入する。
第2剤収容部14Y内の第2搬送スクリュー11Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュー11Yの図中上方には、現像ロール12Yが第2搬送スクリュー11Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール12Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ15Y内にマグネットローラ16Yを内包している。第2搬送スクリュー11Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの発する磁力によって現像スリーブ15Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ15Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード13Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール12Yの現像スリーブ15Yの回転に伴って第2搬送スクリュー11Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部9Y内に戻る。
トナー濃度センサ10YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部140に送られる。この制御部140は、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)、データ記憶手段であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成され、各種の演算処理や、制御プログラムの実行を行うことができる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ10YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部140はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ10Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC、M、K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像ユニット7Yについては、トナー濃度センサ10Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナー消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部9Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部14Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,1M,1K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
潜像担持体である感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する被転写部材としての中間転写ベルトに中間転写される。感光体ユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。先に示した図1において、他色用のプロセスユニット1C,1M,1Kにおいても、同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、無端移動体たる中間転写ベルト上に中間転写される。なお、除電を行わない場合や、後述する光書込ユニット20を利用して除電を行う場合には、除電装置は必ずしも設ける必要はない。
プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの図中下方には、光書込ユニット20が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの感光体3Y,3C,3M,3Kに照射する。これにより、感光体3Y,3C,3M,3K上にY、C、M、K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザー光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,3C,3M,3Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録材たる記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、記録紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の二次転写ニップに向けて送り出す。
各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの図中上方には、被転写部材としての中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット42、第1ブラケット43、第2ブラケット44などを備えている。また、一次転写手段たる4つの一次転写ローラ45Y,45C,45M,45K、二次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの一次転写ローラ45Y,45C,45M,45Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体3Y,3C,3M,3Kとの間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY、C、M、K用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、その外周面に感光体3Y,3C,3M,3K上のY、C、M、Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という。)が形成される。
二次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された二次転写手段たる二次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで二次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ50と二次転写バックアップローラ46との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で記録紙Pに一括して二次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット42は、クリーニングブレード42aを中間転写ベルト41の外周面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
なお、転写ユニット40の第1ブラケット43は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ48の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。本プリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第1ブラケット43を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ48の回転軸線を中心にしてY、C、M用の一次転写ローラ45Y,45C,45Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト41をY、C、M用の感光体3Y,3C,3Mから離間させる。そして、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kのうち、K用のプロセスユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY、C、M用のプロセスユニットを無駄に駆動させることによるそれらプロセスユニットの消耗を回避することができる。
二次転写ニップの図中上方には、定着ユニット60が配設されている。この定着ユニット60は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62とを備えている。定着ベルトユニット62は、定着部材たる定着ベルト64、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61が外周面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト64のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト64の外周面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト64の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ63に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ61に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト64の表面温度が約140[°]に維持される。
先に示した図1において、二次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着ユニット60内に送られる。そして、定着ユニット60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y、C、M、Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,100C,100M,100K内のY、C、M、Kトナーは、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの現像ユニット7Y,7C,7M,7Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100Kは、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図5は、プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図である。
また、図6は、この本体側駆動伝達部を上方から示す平面図である。
プリンタの筺体内には、支持板が立設せしめられており、これには4つのプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kが固定されている。駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの回転軸には、原動ギヤ121Y,121C,121M,121Kが回転軸と同一軸線上で回転するように接続されている。
プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの回転軸の下方には、上記支持板に突設せしめられた図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kが配設されている。この現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kは、互いに同じ回転軸線上で回転する第1ギヤ部123Y,123C,123M,123Kと第2ギヤ部124Y,124C,124M,124Kとを有している。第2ギヤ部124Y,124C,124M,124Kの方が、第1ギヤ部123Y,123C,123M,123Kよりもプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの回転軸の先端側に位置している。現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kは、その第1ギヤ部123Y,123C,123M,123Kをプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの原動ギヤ121Y,121C,121M,121Kに噛み合わせながら、プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kの回転によって固定軸上で摺動回転する。
駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kは、DCブラシレスモータの一種であるDCサーボモータや、ステッピングモータなどからなる。原動ギヤ121Y,121C,121M,121Kと感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kとの減速比は、例えば1:20になっている。原動ギヤから感光体ギヤに至るまでの減速段数を1段としたのは、部品点数を少なくし低コストにするための他、ギヤを2つにして噛み合い誤差や偏心による伝達誤差の要因を少なくする狙いからである。1段減速にしたことで、1:20という比較的大きい減速比では、感光体ギヤが感光体よりも大径となる。このような大径の感光体ギヤを用いることで、ギヤ1歯噛み合いに対応する感光体表面上でのピッチ誤差を小さくして、副走査方向の印字濃度むら(バンディング)の影響を少なくするという狙いもある。減速比は、感光体の目標速度とモータ特性との関係から、高効率、高回転精度が得られる速度領域に基づいて決定される。
現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kの左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転する第1中継ギヤ125Y,125C,125M,125Kが配設されている。これらは、現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kの第2ギヤ部124Y,124C,124M,124Kに噛み合うことで、現像ギヤ122Y,122C,122M,122Kから回転駆動力を受けて、固定軸上で摺動回転する。第1中継ギヤ125Y,125C,125M,125Kには、駆動伝達方向上流側で第2ギヤ部124Y,124C,124M,124Kが噛み合っている他に、駆動伝達方向下流側でクラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kが噛み合っている。これらクラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kは、現像クラッチ127Y,127C,127M,127Kに支持されている。現像クラッチ127Y,127C,127M,127Kは、図示しない制御部140によって電源供給がオンオフ制御されるのに伴って、クラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kの回転駆動力をクラッチ軸に繋いだり、クラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kを空転させたりする。現像クラッチ127Y,127C,127M,127Kのクラッチ軸の先端側には、クラッチ出力ギヤ128Y,128C,128M,128Kが固定されている。現像クラッチ127Y,127C,127M,127Kに電源が供給されると、クラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kの回転駆動力がクラッチ軸に繋がれて、クラッチ出力ギヤ128Y,128C,128M,128Kが回転する。これに対し、現像クラッチ127Y,127C,127M,127Kへの電源供給が切られると、たとえプロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kが回転していても、クラッチ入力ギヤ126Y,126C,126M,126Kがクラッチ軸上で空転するため、クラッチ出力ギヤ128Y,128C,128M,128Kの回転が停止する。
クラッチ出力ギヤ128Y,128C,128M,128Kの図中左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な第2中継ギヤ129Y,129C,129M,129Kが配設されており、クラッチ出力ギヤ128Y,128C,128M,128Kに噛み合いながら回転する。
図7は、Y用のプロセスユニット1Yの一端部を示す部分斜視図である。現像ユニット7Yのケーシング内の現像スリーブ15Yは、その軸部材をケーシング側面に貫通させて外部に突出させている。このように突出した軸部材箇所には、スリーブ上流ギヤ131Yが固定されている。また、ケーシング側面には固定軸132Yが突設せしめられており、これに対して第3中継ギヤ130Yが摺動回転可能に係合しながら、スリーブ上流ギヤ131Yに噛み合っている。
Y用のプロセスユニット1Yがプリンタ本体にセットされた状態では、第3中継ギヤ130Yに対し、スリーブ上流ギヤ131Yの他、先に図5や図6に示した第2中継ギヤ129Yが噛み合う。そして、第2中継ギヤ129Yの回転駆動力が、第3中継ギヤ130Y、スリーブ上流ギヤ131Yに順次伝達されて、現像スリーブ15Yが回転駆動される。
なお、Y用のプロセスユニット1Yについてだけ、図を示して説明したが、他色用のプロセスユニットにおいても、同様にして現像スリーブに回転駆動力が伝達される。
また、図7では、Y用のプロセスユニット1Yの一端部だけを示したが、現像スリープ15Yの他端側の軸部材は、ケーシングの他端側の側面に貫通して外部に突出しており、その突出箇所には図示しないスリーブ下流ギヤが固定されている。また、先に図2に示した第1搬送スクリュー8Y、第2搬送スクリュー11Yも、その軸部材をケーシング他端側の側面に貫通させており、その突出箇所には図示しない第1スクリューギヤ、第2スクリューギヤが固定されている。現像スリーブ15Yがスリーブ上流ギヤ131Yによる駆動伝達によって回転すると、それに伴い、他端側においてスリーブ下流ギヤが回転する。そして、スリーブ下流ギヤに噛み合っている第2スクリューギヤで駆動力を受ける第2搬送スクリュー11Yが回転するとともに、第2スクリューギヤに噛み合っている第1スクリューギヤで駆動力を受ける第1搬送スクリュー8Yが回転する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。
図8は、Y用の感光体ギヤ133Yと、その周囲構成とを示す斜視図である。
同図において、プロセス駆動モータ120Yのモータ軸に固定された原動ギヤ121Yには、現像ギヤ122Yの第1ギヤ部123Yの他、従動ギヤたる感光体ギヤ133Yが噛み合っている。感光体ギヤ133Yは、本体側駆動伝達部に回動自在に支持されている。感光体ギヤ133Yの直径は、感光体の直径よりも大きくなっている。プロセス駆動モータ120Yが回転すると、その回転駆動力が原動ギヤから感光体ギヤ121Yに一段減速で伝達されて感光体が回転駆動する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。
なお、プロセスユニットの感光体の回転軸と、プリンタ本体側に支持される感光体ギヤとは、カップリングによって連結される。
次に、本プリンタの感光体駆動制御について説明する。
図9は、Y用の感光体ギヤ133Yとその周囲構成とを、プロセス駆動モータ側から示す斜視図である。
同図において、感光体ギヤ133Yのギヤ部の回転方向における所定の位置には、マーキング用の基準マーク134Yが突設せしめられている。また、感光体ギヤ133Yの側方には、基準マーク検知手段たるポジションセンサ135Yが配設されている。感光体ギヤ133Yが所定の回転姿勢になると、その基準マーク134Yがポジションセンサ135Yとの対向部に位置してポジションセンサ135Yによって検知される。これにより、感光体ギヤ133Yは、それぞれ1回転する毎に、所定の回転角度になったタイミングがポジションセンサ135Yによって検知される。
図10は、各感光体3Y,3C,3M,3Kをその軸方向から見たときのプリンタの模式図である。
感光体3Y,3C,3M,3Kと同一軸線上で回転する感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kに設けられた基準マーク134Y,134C,134M,134Kは、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kが1回転する毎に、フォトセンサ等からなるポジションセンサ135Y,135C,135M,135Kによって検知される。
転写ユニット40には、中間転写ベルト41の幅方向に所定の間隔で並ぶ2つの図示しない反射型フォトセンサからなる光学センサユニット136が、中間転写ベルト41の張架面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。
各プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kは、制御部140によって、その回転速度や、回転の開始タイミングや停止タイミングが制御される。この制御部140は、プリンタ全体のプロセス制御を行っており、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。制御部140には、各感光体3Y,3C,3M,3Kの回転位置を検知するために設けられたポジションセンサ135Y,135C,135M,135Kから出力される検知信号が入力される。制御部140は、この検知信号に基づいて、各プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kを制御し、各感光体3Y,3C,3M,3Kの速度制御を行う。
また、制御部140は、各感光体3Y,3C,3M,3Kについてそれぞれ、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの偏心に起因する1回転あたりにおける速度変動パターンを検出するための速度検出制御を、所定のタイミングで行うようになっている。所定のタイミングとしては、プロセスユニット交換時などといった速度変動パターンを変化させる操作がなされたとき、高画質プリントモードが選択されている状態でプリント命令がなされたとき、などが挙げられる。
速度検出制御では、各色の感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングに基づいて各色の速度変動検知用画像の潜像形成を開始する。そして、各感光体3Y,3C,3M,3Kに対してそれぞれ速度変動検知用画像を中間転写ベルト41上に重ね合わせないで転写する。この速度変動検知用画像は、K用の速度変動検知用画像を例にすると、図11に示すように、tk01、tk02、tk03、tk04、tk05、tk06・・・という複数のKトナー像がベルト移動方向(副走査方向)に沿って所定ピッチで並ぶようにベルト上に転写される。但し、理論的には所定ピッチで並ぶようにしているが、K用の感光体(3K)の速度変動により、これらKトナー像の実際の配設ピッチはその速度変動に応じた誤差が出てくる。
先に示した図11において、中間転写ベルト41上に形成された速度変動検知用画像内の各トナー像は、ベルトの無端移動に伴って光学センサユニット136との対向位置まで搬送される。そして、ベルトの移動に伴って光学センサユニット136の直下を通過する際に、光学センサユニット136によってそれぞれ検知される。これにより、各色の速度変動検知用画像における各トナー像の検知時間ピッチ誤差が検知される。この検知時間ピッチ誤差は、それぞれ各色の感光体ギヤの偏心に起因する速度変動に対応している。
本プリンタの制御部140は、各色についてそれぞれ、上記検知時間ピッチ誤差と、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの1回転周期とに基づいて、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの1回転における速度変動パターンを解析する。この解析法の1つとして、全データの平均値をゼロとして、変動値のゼロクロス、又はピーク値から変動成分の振幅と位相を解析する方法が挙げられる。しかし、検出データがノイズの影響を大きく受けるため、誤差が大きくなって実用的でない。そこで、本プリンタでは、速度変動パターンを直交検波処理によって解析する手法を採用している。直交検波処理で行うことで、変動のゼロクロスやピーク検知による算出では難しかった少ない変動データで速度変動パターンの解析が可能となる。
なお、本プリンタにおいては、感光体の速度変動パターンと、感光体の速度変動パターンとは、振幅に若干の差があるものの、波形の位相が完全に同期する。よって、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの速度変動パターンを検知することと、感光体の速度変動パターンを検知することとは同じである。
また、本プリンタにおいては、速度検出制御の実施時間の短縮化を図る目的で、図12に示すように、K用の速度変動検知用画像PVkと、M用の速度変動検知用画像PVmとを中間転写ベルト41に対してベルト幅方向に並べて形成する。そして、ベルト幅方向の一端部に形成されたK用の速度変動検知用画像PVkを光学センサユニット136の第1光学センサ137で検知するとともに、ベルト幅方向の他端部に形成されたM用の速度変動検知用画像PVmを光学センサユニット136の第2光学センサ138で検知する。これにより、K用の速度変動検知用画像PVkにおける各Kトナー像の検知時間ピッチ誤差と、M用の速度変動検知用画像PVmにおける各Mトナー像の検知時間ピッチ誤差とを同時に検出して、変動パターン検出制御の実施時間の短縮化を図ることができる。また、YとCとについても、同様にして、それぞれの検知時間ピッチ誤差を同時に検出するようになっている。
本プリンタの制御部140は、速度検出制御によって各感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンを検出すると、図13に示すような感光体1回転あたりに1周期分のサインカーブを描くような変動特性が得られる。
制御部140は、この変動特性とは逆位相の関係になる駆動速度パターンとなるように、プロセス駆動モータ120Y,120C,120M,120Kに与えるクロックを変動させることで、図14に示すように、偏心に起因する感光体の速度変動を、プロセス駆動モータ133Y,133C,133M,133Kの駆動速度の変動によって打ち消して、感光体の速度変動をほぼ無くすことができる。
従来は、上記変動特性の波形の始期(速度変動検知用画像の先端に対応する潜像が形成され始めた時点)、すなわち、感光体ギヤ133Y,133C,133M,133Kの基準マークがポジションセンサによって検知されたタイミングで、変動特性をキャンセルするためのプロセス駆動モータ120の駆動速度制御を行っていた。このため、プリントスタート指令にてプロセス駆動モータ120の駆動開始後、プロセス駆動モータ120の回転速度が目標速度に達した状態でポジションセンサ135が基準マーク134を検知したタイミングで、感光体速度変動をキャンセルする駆動制御を開始する。図9に示すような基準マークを用いた場合は、ギヤの基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングの他に、基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されなくなるタイミングでも感光体速度変動をキャンセルする駆動制御を開始することができるが、この場合、最大で感光体3が半回転するまで、感光体速度変動をキャンセルする駆動制御を開始することができない。その結果、潜像開始タイミングが遅れ、ファーストプリントタイムが長くなってしまう。
そこで、本実施形態においては、感光体の速度が目標速度に達したときの感光体3の回転位置を認識できるようにし、感光体の速度が目標速度に達した後で、ポジションセンサ135が基準マーク134を検知する前に感光体速度変動をキャンセルする駆動制御を開始することができるようにした。
具体的には、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置に基づいて、感光体3が所定速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を認識する。本実施形態においては、基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングで駆動モータ120の駆動を停止する。これにより、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置を容易に認識することができる。
図15は、プロセス駆動モータ120の回転速度と時間との関係を示した図である。図に示すように、プロセス駆動モータ120は、駆動を開始してからt1秒経過後に目標の回転速度に立ち上がる。また、プロセス駆動モータ120は、駆動を停止しても、感光体3などの慣性力などで回転して、t2秒後に停止する。すなわち、感光体3は、プロセス駆動モータ120の駆動停止後も回転し、感光体3が目標速度に立ち上がる間も回転している。よって、感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を認識するためには、プロセス駆動モータ120の駆動が停止してから感光体3が停止するまでの間の感光体3の回転角度および駆動モータ120の駆動が開始してから感光体3が所定速度に立ち上がるまで間の感光体の回転角度を考慮に入れる必要がある。
そこで、本実施形態においては、プロセス駆動モータ120の駆動が停止してから再びプロセス駆動モータ120の駆動が開始して感光体3が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度を把握するための回転角度把握情報を以下の実験により求める。
実験は、まず、プロセス駆動モータ120を速度検出制御のときの速度(以下、「目標速度」という。)で回転させ、基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されたタイミングでプロセス駆動モータ120の駆動を停止して、感光体3の回転を停止させる。感光体3の回転が停止したら、再びプロセス駆動モータ120の駆動を開始して、目標速度に立ち上がってから基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間t3を計測する。
この実験で得られた実験データたる時間t3と、上述の感光体の速度変動パターンとを用いて逆算することで、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置から、感光体3が所定速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を演算することができる。
以下に、図16に基づいて具体的に説明する。
プロセス駆動モータ120が駆動を停止してから、感光体3の回転が停止するまでの時間t2、駆動を開始してから目標速度に立ち上がるまでの時間t1は、振幅制御の角度情報に支障が無いレベルで一定であるが、図16(a)、(b)に示すように、感光体3の速度変動パターンによって、感光体3の回転位置(基準マークの位置)は異なる。ただし、t1+t2は図の様に必ずしも感光体3回転以内に収まるわけではなく、プロセス駆動モータ120の特性や、感光体3にプロセス駆動モータ120の駆動力を伝達する伝達機構の構成によって異なる。時間t1、時間t2を回転角度把握情報として用いて、感光体3の速度変動パターンから、プロセス駆動モータ120の駆動が停止してから再びプロセス駆動モータ120の駆動が開始して感光体3が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度を把握することも可能である。しかし、感光体停止時の速度減少、感光体立ち上がり時の速度増加を考慮に入れて演算する必要があるため、演算処理の負荷が大きくなる。
そこで、感光体3が目標速度に立ち上がってから基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間t3を用いることにした。時間t3は、振幅制御の角度情報に支障が無いレベルで一定であり、速度検出制御のときの駆動速度と同じ一定の駆動速度で回転させたときの基準マーク134がポジションセンサ135によって検知されるまでの時間であるので、検出した感光体3の速度変動パターンを補正せずに、時間t3からプロセス駆動モータ120の駆動停止してから再度感光体3が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度を予測することができる。
回転角度把握情報としての時間t3と、検出した感光体の速度変動パターンとで演算した、プロセス駆動モータ120の駆動停止してから再度感光体が目標速度に立ち上がるまでの感光体3の回転角度と、プロセス駆動モータ120が駆動を停止したときの感光体3の回転位置情報とから、感光体3が所定速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置を予測することができる。
また、プロセス駆動モータ120の駆動停止のタイミングは、任意でもよい。この場合は、基準マークがポジションセンサによって検知されてからプロセス駆動モータ120が停止されるまでの時間t5を計測して、この時間t5と、感光体3が一回転する時間との比率から、プロセス駆動モータ120の駆動停止時の感光体3の回転位置を演算すればよい。
本実施形態の画像形成装置においては、上記実験より得られる回転角度把握情報たる時間t3をメモリに記憶しておく。そして、速度検出制御によって各感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンを検出したら、検出された速度変動パターンと時間t3とから、感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を演算して、その演算結果をメモリに記憶する。制御部140は、ファーストプリント時、メモリに記憶された感光体が所定速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置を読み出し、この読み出した感光体の回転位置情報と、速度変動パターンとから感光体が所定速度に立ち上がり直後における感光体の速度変動をキャンセルするためにプロセス駆動モータに与えるクロックを把握する。そして、制御部140は、感光体3が所定速度に立ち上がり直後で、ポジションセンサが基準マークを検知する前に感光体速度変動をキャンセルする駆動制御を開始する。
演算によって求めた感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置と、実際の感光体が目標速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置とが微小に異なる場合がある。よって、速度変動パターンの基準位置である基準マーク134をポジションセンサ135が検知したら、演算によって求めた感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体3の回転位置を基準とした駆動制御から、ポジションセンサ135が基準マーク134を検知した感光体3の回転位置を基準とした駆動制御に切り替えてもよい。
図17は、従来の感光体速度変動をキャンセルする駆動制御開始時と、本実施例の感光体速度変動をキャンセルする駆動制御開始時とを比較する図である。
図に示すように、本実施例においては、感光体3が目標速度に立ち上がった直後の感光体の回転位置を把握することができるので、駆動モータが目標速度に達した直後に駆動制御を開始することができる。よって、従来のポジションセンサが基準マークを検知してから駆動制御を開始するものに比べて、駆動制御の開始を速めることができる。これにより、駆動制御を開始して、t4秒後に行う潜像形成を、従来よりも早めることができ、ファーストプリントタイムを従来に比べて早めることができる。なお、潜像形成は、駆動制御開始直後(t4=0)でもよい。
次に、本発明の特徴部分に関わる立ち下げシーケンス及び立ち上げシーケンスについて説明する。
一般に、画像形成処理後の予め決められた判断時(立ち下げ判断タイミング)に、立ち下げシーケンスへ移行するか否かの判断を行う。本実施形態では、モノクロ画像を形成するモノクロモードの場合と、カラー画像を形成するフルカラーモードの場合とで、立ち下げ判断タイミングが異なっている。具体的には、モノクロモードの場合には、Kトナー像の中間転写完了時、すなわち、K用感光体3Kから中間転写ベルト41へのKトナー像後端の中間転写が終了した時を、立ち下げ判断タイミングとしている。また、フルカラーモードの場合には、二次転写の完了時、すなわち、中間転写ベルト41から記録紙Pへの4色トナー像後端の二次転写を終えた時を、立ち下げ判断タイミングとしている。なお、立ち下げ判断タイミングは、これらの時期に限らず、他の適切なタイミングに設定することができる。また、本実施形態では、所定の条件に従い、画像形成処理後にプロセス制御を行う場合があるが、この場合には、そのプロセス制御完了後に立ち下げシーケンスへ移行するか否かの判断を行う。この場合、プロセス制御完了後の時点が立ち下げ判断タイミングとなる。
立ち下げシーケンスへ移行するか否かの判断は、制御部140が行い、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令(印刷要求)が存在するか否かによって行う。詳しくは、立ち下げ判断タイミングの時点で次の印刷要求が存在する場合には、立ち下げシーケンスへ移行しないと判断し、立ち下げ判断タイミングの時点で次の印刷要求が存在しない場合には、立ち下げシーケンスへ移行すると判断する。ただし、この判断には、次の印刷要求が存在するか否かだけでなく、エラーが生じている場合などの他の条件を付加してもよい。
図20は、モノクロ画像を形成する場合(モノクロモードの場合)における従来の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
図21は、カラー画像を形成する場合(フルカラーモードの場合)における従来の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
なお、これらの図には、主要な立ち下げ制御対象である感光体駆動(潜像担持体の表面移動)、現像駆動(現像手段の現像剤担持体の表面移動や攪拌搬送部材の回転駆動)、中間転写駆動(中間転写体の表面移動)、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス(一次転写バイアス)、二次転写バイアスについてのみ記載しており、他の立ち下げ制御対象についてはその記載が省略してある。
モノクロモードの場合、制御部140が中間転写完了時点で立ち下げシーケンスへ移行すると判断したら、立ち下げシーケンスに移行する。ここで、モノクロモードの場合、上述したとおり、Y、C、Mの感光体3Y,3C,3Mを中間転写ベルト41から離間させ、かつ、Y、C、Mのプロセスユニット1Y,1C,1Mを非稼働状態で画像形成処理を行う。したがって、モノクロモードの場合には、Y、C、Mのプロセスユニット1Y,1C,1Mに関わる立ち下げ処理については不要である。
モノクロモードの立ち下げシーケンスでは、最初に、第1搬送スクリュー8K及び第2搬送スクリュー11Kによる攪拌によって現像剤が受けるストレスを低減するために、現像駆動を停止させる現像駆動立ち下げ処理を実行する。また、本実施形態では、現像駆動立ち下げ処理とほぼ同時に、一次転写ローラ45Kに印加されている中間転写バイアスの印加を停止させる中間転写バイアス立ち下げ処理も実行する。これにより、その後にK用の中間転写領域を通過する感光体3Kの表面部分に付着する微量の地汚れトナーが中間転写ベルト41に転移しにくくなる。
その後、Kトナー像の二次転写が完了するタイミングで、二次転写ローラ50へ印加されている二次転写バイアスの印加を停止させる二次転写バイアス立ち下げ処理を実行する。これにより、その後に二次転写領域を通過する中間転写ベルト41の表面部分に付着する微量の地汚れトナーが二次転写ローラ50に転移しにくくなる。
また、本実施形態では、二次転写バイアス立ち下げ処理とほぼ同時に、現像ロール12Kに印加されている現像バイアスの印加を停止させる現像バイアス立ち下げ処理も実行する。その後、帯電バイアスの印加を停止する。なお、現像バイアス立ち下げ処理を実行するタイミングは、帯電バイアスの印加を停止して感光体3Kの表面電位が低下した部分が現像領域に到達する前のタイミングであるのが望ましい。これは、感光体3Kの表面電位が低下した部分が現像領域に到達したときに現像バイアスが印加されていると、現像ロール12Kの表面に付着している現像剤中のトナーが感光体に付着しやすいからである。
ただし、帯電バイアスの印加により感光体3Kの表面電位が高く維持されている部分が現像領域に到達したときに現像バイアスの印加が停止していると、現像ロール12Kの表面に付着している現像剤中のキャリアが感光体に付着しやすい。よって、最も望ましくは、帯電バイアスの印加を先に停止させ、これにより感光体3Kの表面電位が低下した部分の先端が現像領域に到達するタイミングで、現像バイアス立ち下げ処理を実行する。この場合、現像ロール12Kの表面に付着している現像剤中のトナー及びキャリアの両方が感光体に付着するのを抑制できる。
そして、最後に、感光体駆動と中間転写駆動を停止させる感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理(潜像担持体立ち下げ処理)を実行する。本実施形態では、Kの感光体3Kと中間転写ベルト41とは互いに常時当接した状態であるため、感光体駆動と中間転写駆動の停止及び起動は常に時間差を持つことなく同期させなければならない。
一方、フルカラーモードの場合、制御部140が二次転写完了時点で立ち下げシーケンスへ移行すると判断したら、立ち下げシーケンスに移行する。フルカラーモードの立ち下げシーケンスでは、モノクロモードと同様に、最初に各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像駆動を停止させる現像駆動立ち下げ処理を実行する。ここで、本実施形態では、現像駆動立ち下げ処理とほぼ同時に、二次転写ローラ50に印加されている二次転写バイアスの印加を停止させる二次転写バイアス立ち下げ処理も実行する。これにより、その後に二次転写領域を通過する中間転写ベルト41の表面部分に付着する微量の地汚れトナーが二次転写ローラ50に転移しにくくなる。なお、フルカラーモードの場合、中間転写バイアスについては、立ち下げ判断タイミングの時点(二次転写完了時点)で既に停止しているので、中間転写バイアスの立ち下げ処理は行わない。
その後、各現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像ロール12Y,12C,12M,12Kに印加されている現像バイアスの印加を停止させる現像バイアス立ち下げ処理を実行し、その後、帯電バイアスの印加を停止する。なお、現像バイアス立ち下げ処理を実行するタイミングは、帯電バイアスの印加を停止して各感光体3Y,3C,3M,3Kの表面電位が低下した部分がそれぞれの現像領域に到達する前のタイミングであるのが望ましい点は、モノクロモードの場合と同様である。また、最も望ましくは、各帯電バイアスの印加を先に停止させ、これにより各感光体3Y,3C,3M,3Kの表面電位が低下した部分の先端がそれぞれの現像領域に到達するタイミングで、現像バイアス立ち下げ処理を実行する点も、モノクロモードの場合と同様である。
そして、最後に、感光体駆動と中間転写駆動を停止させる感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理を実行する。また、次の画像形成時に色ズレが生じるのを防ぐために各感光体間の相対的な停止位置を互いに合わせる場合には、感光体駆動の停止後に再度起動させ微調整を行い再び停止させる。
また、立ち上げシーケンスについて説明すると、まず、印刷要求を受けると、立ち下げシーケンスが完了した後の状態から、まず、感光体駆動と中間転写駆動を開始させる感光体・中間転写ベルト立ち上げ処理を実行する。その後、帯電バイアスの印加を開始する帯電バイアス立ち上げ処理を実行し、感光体にトナーやキャリアが付着しないように現像駆動の停止状態を維持しつつ、帯電バイアスの印加により感光体表面電位が高まった部分の先端が現像領域に到達するタイミングに合わせて、現像バイアスの印加を開始する現像バイアス立ち上げ処理を実行する。このとき、完全にぴったりと合わせることは困難であることから、帯電バイアスによる帯電部分の先端が現像領域に到達するタイミングと現像バイアスの印加開始タイミングとのズレにより、多少のトナーが感光体表面に付着する場合がある。このように付着したトナーが中間転写ベルト41へ転移しないように、中間転写バイアスは、帯電バイアスによる帯電部分の先端が中間転写領域に到達するタイミングよりも遅く、かつ、感光体上のトナー像の先端が中間転写領域に到達するよりも前のタイミングで、印加する。また、同様の理由により、二次転写バイアスは、帯電バイアスによる帯電部分の先端に対応する中間転写ベルト41上の部分が二次転写領域に到達するタイミングよりも遅く、かつ、中間転写ベルト41上のトナー像の先端が二次転写領域に到達するよりも前のタイミングで、印加するのが好ましい。
立ち上げシーケンスにおいて、現像駆動は、第1搬送スクリュー8K及び第2搬送スクリュー11Kによる攪拌によって現像剤が受けるストレスを低減するために、感光体上の静電潜像の先端が現像領域に到達する直前のタイミングで開始する。
なお、フルカラーモードの場合、中間転写ベルト41をY、C、M用の感光体3Y,3C,3Mへ当接させる処理を行う場合がある。この場合には、帯電バイアスによる帯電部分の先端が中間転写領域に到達するタイミングよりも遅く、かつ、感光体上のトナー像の先端が最初に中間転写領域に到達するよりも前のタイミングで、中間転写ベルト41をY、C、M用の感光体3Y,3C,3Mへ当接させる。
立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、従来は、立ち下げシーケンスを中断することなくそのまま継続し、立ち下げシーケンスが完了した後、立ち上げシーケンスに移行して画像形成処理が可能な状態になってから、当該印刷要求に従った画像形成処理を開始していた。そのため、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合には、残りの立ち下げシーケンスに要する時間と、その後の立ち上げシーケンスに要する時間とを合算した時間分だけ待ち時間が発生し、当該印刷要求に従った次の画像形成処理の開始が遅れる。その結果、生産性の低下、ダウンタイムの増加の問題があった。
図18は、本実施形態におけるモノクロモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
図19は、本実施形態におけるフルカラーモード時の立ち下げシーケンスを示すタイミングチャートである。
本実施形態において、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力されなければ、上述した従来の立ち下げシーケンスと同様に立ち下げシーケンスを実行する。しかしながら、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力された場合、具体的には、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令が存在しないと判断してから感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理が完了するまでの期間(立ち下げ期間)に次の印刷要求を受けた場合は、従来の処理とは異なる処理を行う。
詳しくは、図18及び図19に示すように、本実施形態では、次の印刷要求を受けた後も、現像駆動、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス及び二次転写バイアスの立ち下げ処理については、通常の立ち下げシーケンスに従って行う。しかし、感光体駆動及び中間転写駆動については立ち下げ処理を行わずに、そのまま立ち上げシーケンスにおける帯電バイアスの立ち上げ処理に移行する。その後の立ち上げシーケンスは通常の立ち上げシーケンスと同じである。
以上のような処理を行うことにより、本実施形態によれば、図20及び図21に示した符号Aで示す期間に相当する時間、詳しくは、立ち下げシーケンス完了時に制御部140が感光体駆動及び中間転写駆動の停止命令を出力してから実際に感光体及び中間転写ベルト41の駆動が停止するまでに要する時間と、制御部140が感光体及び中間転写ベルト41の駆動開始命令を出力してから感光体及び中間転写ベルト41の速度が目標速度で安定するまでに要する時間(立ち上げシーケンスにおける帯電バイアス立ち上げ処理を開始できるようになるまでの時間)とを合算した時間分について、ダウンタイムを解消することができる。
なお、感光体駆動停止後に停止位置の微調整を行う構成であれば、その微調整の時間に要する時間も省略することができる。ただし、本実施形態においては、上述したように、立ち上げシーケンスの際に各感光体間の相対的な停止位置を互いに合わせることで、感光体駆動停止後に停止位置の微調整を行わずに色ズレを防止している。
また、本実施形態においては、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力された場合、感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理を除いた他の立ち下げ制御対象の立ち下げ処理については、通常の立ち下げシーケンスと同じように処理する。そのため、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力された場合の制御内容を簡単化することができる。その結果、ソフトウェア構造が簡略化でき、ソフトウェア構造の複雑化から生じる異常動作(バグ)の発生確率を大きく下げることができる。
一方で、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求が入力された場合に、感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理以外の他の立ち下げ制御対象の立ち下げ処理についても、通常の立ち下げシーケンスとは異なる処理としてもよい。
例えば、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令が存在しないと判断してから現像バイアス立ち下げ処理が完了するまでの期間に次の印刷要求を受けた場合に、帯電バイアス及び現像バイアスの立ち下げ処理については実行しないようにしてもよい。この場合、更なるダウンタイムの解消が可能となる。
また、例えば、立ち下げ判断タイミングの時点で次の画像形成命令が存在しないと判断した後、現像バイアス立ち下げ処理が開始してから帯電バイアス立ち下げ処理が開始するまでの期間に次の印刷要求を受けた場合には、帯電バイアスの立ち下げ処理については実行しないようにしてもよい。この場合、図22及び図23に示すように、次の印刷要求を受けたら、すぐに感光体の除電処理を中止して、そのまま立ち上げシーケンスにおける現像バイアスの立ち上げ処理に移行する。その後の立ち上げシーケンスは通常の立ち上げシーケンスと同じである。このとき、感光体にトナー或いは現像剤が付着することの無いよう、現像駆動の停止状態を維持しつつ、感光体上の除電中止位置が現像位置に達するタイミングに合わせて、現像バイアスの印加を開始する。この例によれば、図20及び図21に示した符号Bで示す期間に相当する時間、詳しくは、およそ、通常の立ち下げシーケンスにおいて制御部140が帯電バイアス立ち下げ処理の開始命令を出力する時から、通常の立ち上げシーケンスにおいて制御部140が現像バイアス立ち上げ処理の開始命令を出力する時までの時間分について、ダウンタイムを解消することができる。
以上のように、本実施形態に係るプリンタは、潜像担持体としての感光体3Y,3C,3M,3Kを表面移動させた後、帯電手段としての帯電装置5Y,5C,5M,5Kにより一様に帯電した感光体3Y,3C,3M,3Kの表面部分に潜像形成手段としての光書込ユニット20により潜像を形成し、現像手段としての現像ユニット7Y,7C,7M,7Kにより潜像にトナーを付着させることによって感光体3Y,3C,3M,3Kの表面上にトナー像を形成し、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面上のトナー像を被転写部材としての中間転写ベルト41に一旦転写した後に記録材としての記録紙P上に転写して、記録紙P上に画像を形成する画像形成装置である。本プリンタは、画像形成処理後の予め決められた判断時である立ち下げ判断タイミングに次の画像形成命令である印刷要求が存在すると判断した場合には、その印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断した場合には、少なくとも感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアス及び現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う制御手段としての制御部140を有している。そして、この制御部140は、立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断してから感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動を停止させる感光体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間中(立ち下げシーケンス中)に次の印刷要求を受けた場合、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動を停止させることなく、次の印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する。したがって、立ち下げシーケンス完了時に制御部140が感光体駆動及び中間転写駆動の停止命令を出力してから実際に感光体及び中間転写ベルト41の駆動が停止するまでに要する時間と、制御部140が感光体及び中間転写ベルト41の駆動開始命令を出力してから感光体及び中間転写ベルト41の速度が目標速度で安定するまでに要する時間(立ち上げシーケンスにおける帯電バイアス立ち上げ処理を開始できるようになるまでの時間)とを合算した時間(図20及び図21に示した符号Aで示す期間に相当する時間)分について、ダウンタイムを解消することができる。
特に、本実施形態においては、制御部140が立ち下げ判断タイミングに次の印刷要求が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち感光体3Y,3C,3M,3K立ち下げ処理が最後に行われる。そして、制御部140は、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、次の印刷要求を受けなかったとした場合に感光体3Y,3C,3M,3K立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動を停止させることなく、次の印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する。この構成によれば、立ち下げシーケンスの完了に近い段階で次の印刷要求を受ける場合であっても、ダウンタイムを解消することができる。よって、ダウンタイムを解消できる機会を増やすことができる。
特に、本実施形態において、制御部140は、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けてその印刷要求に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象である現像駆動、帯電バイアス、現像バイアス、中間転写バイアス及び二次転写バイアスの立ち下げ処理については、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けずに感光体・中間転写ベルト立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行う。これにより、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスが通常の立ち上げシーケンスと同じの手順となるので、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスの制御内容を簡単化することができる。その結果、ソフトウェア構造が簡略化でき、ソフトウェア構造の複雑化から生じる異常動作(バグ)の発生確率を大きく下げることができる。
また、制御部140が立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合、感光体駆動及び中間転写駆動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象については、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させるようにしてもよい。
例えば、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断する。このような制御を行うことで、現像ユニット中の現像剤が感光体に付着してしまう事態を抑制することが可能となる。
また、本実施形態において、制御部140は、通常の立ち下げシーケンスについては、現像ユニット7Y,7C,7M,7Kの現像バイアスの立ち下げ処理、帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスの立ち下げ処理、感光体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動の立ち上げ処理、帯電装置の帯電バイアスの立ち上げ処理、現像ユニットの現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行い、現像ユニットの現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の印刷要求を受けた場合、帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、感光体3Y,3C,3M,3Kの表面移動及び帯電装置5Y,5C,5M,5Kの帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象については、現像ユニットの立ち上げ処理から順次、通常の立ち上げシーケンスと同じ同じ手順で、立ち上げ処理を行う。このような制御を行うことで、現像ユニットの現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって帯電装置の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の印刷要求を受けたときのダウンタイムを効率よく解消することができる。また、感光体の表面移動及び帯電装置の帯電バイアスを除く立ち下げ制御対象については通常の立ち上げシーケンスと同じの手順となるので、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた後の立ち上げシーケンスの制御内容を簡単化することができる。その結果、ソフトウェア構造が簡略化でき、ソフトウェア構造の複雑化から生じる異常動作(バグ)の発生確率を大きく下げることができる。
また、本実施形態においては、モノクロモードの立ち下げ判断タイミングを、感光体3Y,3C,3M,3Kからトナー像の転写が完了する中間転写の完了時点としている。また、本実施形態においては、フルカラーモードの立ち下げ判断タイミングを、記録紙Pへトナー像の転写が完了する二次転写の完了時点としている。これらの場合、迅速に立ち下げシーケンスを開始して画像形成装置を休止状態へ移行できる。しかも、本実施形態では、立ち下げシーケンス中に次の印刷要求を受けた場合でも少ないダウンタイムでその印刷要求に従った画像形成処理を開始できるので、速やかに画像形成装置を休止状態へ移行することによる劣化防止等の利益を少ないダウンタイムで得ることができる。
なお、本実施形態では、いわゆるタンデム型で中間転写方式のカラー画像形成装置を例に挙げて説明したが、直接転写方式のものや、1ドラム型のカラー画像形成装置や、モノクロ画像形成装置であっても、同様に本発明を適用することが可能である。
1Y,1C,1M,1K プロセスユニット
3Y,3C,3M,3K 感光体
5Y,5C,5M,5K 帯電装置
7Y,7C,7M,7K 現像ユニット
12Y,12C,12M,12K 現像ロール
20 光書込ユニット
41 中間転写ベルト
45Y,45C,45M,45K 一次転写ローラ
50 二次転写ローラ
60 定着ユニット
140 制御部
特開2007−69357号公報

Claims (8)

  1. 潜像担持体の表面移動を開始させた後、帯電手段により一様に帯電した該潜像担持体の表面部分に潜像形成手段により潜像を形成し、現像手段により該潜像にトナーを付着させることによって該潜像担持体の表面上にトナー像を形成し、該潜像担持体の表面上のトナー像を転写手段により直接記録材上に転写するか又は被転写部材に一旦転写した後に記録材上に転写するかして、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    画像形成処理後の予め決められた判断時に次の画像形成命令が存在すると判断した場合には、上記次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御を実行し、該判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合には、少なくとも上記潜像担持体の表面移動、上記帯電手段の帯電バイアス及び上記現像手段の現像バイアスを含む立ち下げ制御対象を制御して、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を所定の立ち下げ手順に従って行う制御手段を有し、
    上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断してから上記潜像担持体の表面移動を停止させる潜像担持体立ち下げ処理が完了するまでの立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理のうち上記潜像担持体立ち下げ処理を最後に行うものであり、
    上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、該次の画像形成命令を受けなかったとした場合に潜像担持体立ち下げ処理が完了することになる時点の直前までは、上記所定の立ち下げ手順に従って各立ち下げ制御対象の立ち下げ処理を継続し、その後、該潜像担持体の表面移動を停止させることなく、該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けて該次の画像形成命令に従った次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際、立ち下げ処理を行った立ち下げ制御対象については、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1の画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けた場合、上記潜像担持体の表面移動を除く未だ立ち下げ処理を完了していない未処理立ち下げ制御対象について、予め決められた条件に従って立ち下げ処理を行うか否かを判断し、立ち下げ処理を行わないと判断した未処理立ち下げ制御対象については上記次の画像形成処理まで駆動を継続させ、立ち下げ処理を行うと判断した未処理立ち下げ制御対象については所定の停止タイミングで駆動を停止させ、該次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の所定の開始タイミングで駆動を再開させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記未処理立ち下げ制御対象に上記現像手段の現像バイアスが含まれる場合、上記制御手段は、該帯電手段の帯電バイアスが立ち下げ処理を行わないと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行わないと判断し、該帯電手段の帯電バイアスが既に立ち下げ処理を完了している処理済み立ち下げ制御対象であるか又は立ち下げ処理を行うと判断された未処理立ち下げ制御対象であるときには、該現像手段の現像バイアスについて立ち下げ処理を行うと判断することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1の画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記判断時に次の画像形成命令が存在しないと判断した場合、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理、上記潜像担持体立ち下げ処理の順に連続して立ち下げ処理を行い、かつ、立ち上げ処理については、上記潜像担持体の表面移動の立ち上げ処理、上記帯電手段の帯電バイアスの立ち上げ処理、上記現像手段の現像バイアスの立ち上げ処理の順に連続して行うものであり、
    上記制御手段は、上記現像手段の現像バイアスの立ち下げ処理の開始後であって上記帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理の開始前に次の画像形成命令を受けた場合、該帯電手段の帯電バイアスの立ち下げ処理を行わずに、該潜像担持体の表面移動及び該帯電手段の帯電バイアスを除いた立ち下げ制御対象について、上記立ち下げ期間中に次の画像形成命令を受けずに上記潜像担持体立ち下げ処理を完了してから次の画像形成処理を行うための制御へ移行する際の立ち上げ手順と同じ手順で、立ち上げ処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記判断時は、上記潜像担持体からトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記判断時は、上記記録材へトナー像の転写が完了する時点であることを特徴とする画像形成装置。
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