JP5863011B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、上記従来の画像形成装置内の温度上昇が問題になる箇所によっては、その箇所の温度を直接監視できず温度を制御することができない場合がある。特に、現像装置を有する作像ユニットを長時間連続駆動した場合には、その現像装置内の軸受け部等の摺動部の温度及び現像剤自体の温度がかなり上昇し、現像装置内で現像剤(トナー)が溶融してしまう場合があるが、その摺動部の温度や現像剤自体の温度を直接監視することは難しい。
また、上記引用文献1の画像形成装置では、現像装置内で現像ローラ上のトナーの温度が過剰に上昇することによるトナー溶融を防止することができない。
また、上記引用文献2の画像形成装置では、トナー画像のドット数が少ない場合、現像装置内の現像ローラの軸受け部等の摺動部や現像剤の温度がかなり上昇してしまうため、現像装置内でトナーが溶融してしまうという問題を解消できない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの全体構成を示す概略構成図である。また、図2は、同プリンタに用いられるイエロー画像形成ユニット1Yの構成例を示す概略構成図である。また、図3は、イエロー画像形成ユニット1Yの斜視図である。
なお、転写ユニット40の上方には、Yトナー,Cトナー,Mトナー,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,100C,100M,100K内の各色トナーは、画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kの現像ユニット7Y,7C,7M,7Kそれぞれに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100Kは、画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図1において、他色用の画像形成ユニット1C,1M,1Kにおいても、同様に感光体3C,3M,3K上にCトナー像,Mトナー像,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト41上に中間転写される。
なお、制御部900は、例えば汎用のマイクロコンピュータで構成することができる。また、制御部900の全部又は一部を後述の制御や処理を行うように設計された集積回路素子(例えばIC)などで構成してもよい。
(1)現像ローラ駆動の指示
(2)温度センサの検知電圧のデータから検知温度の算出
(3)後述の間欠印刷動作モードへの移行についての判断及び実行
[制御例1]
本実施形態のプリンタにおける第1の制御例(制御例1)では、制御部900は、温度センサ905の検知結果である検知温度と予め設定した温度閾値T1、T2とに基づいて、以下に示すように動作モードの制御を行う。
制御部900は、まず、現像ローラ駆動の指示を行うとともに、温度センサ905により検知された検知電圧を温度に換算する。この換算結果の温度値(仮にT[℃]とする)のデータを記憶部901に保存していく。この検知温度Tのデータの保存時に、現在の検知温度Tと、記憶部901に保存されている予め設定した第1の温度閾値T1とを比較する。ここで、T≧T1となった場合には、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L以下に制限した制限付き画像形成動作モード(以下、「間欠印刷動作モード」という。)に移行するように制御する。この間欠印刷動作モードでは、総ページ数Li(>L)の連続した印刷動作(画像形成動作)の印刷要求が指示されても、所定ページ数L毎に所定時間Rだけ、現像ローラ12を含む現像ユニット7が停止して画像形成動作の待機状態になる。すなわち、指示があった複数ページLiの連続印刷動作(連続画像形成動作)が、予め設定した所定ページLずつ間欠的に実行される。
また、利用者が操作部902を操作して温度閾値T1及びT2、上記連続画像形成可能なページ数Lの設定値、並びに上記最短停止期間Rの設定値等の制御条件の設定値を入力すると、記憶部901に保存されている温度閾値T1及びT2等の制御条件の設定値が、入力した設定値に変更される。このように温度閾値T1及びT2等の制御条件は、操作部902を操作して任意に設定することができる。これにより、プリンタの実際の使用環境や使われ方に合わせた温度閾値T1及びT2等の制御条件を、プリンタの実際の使用箇所や市場で設定できるため、上記現像ローラ12の温度上昇によるトナー溶融などの不具合の発生をより低減することができるとともに、記録紙への印刷時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
図5において、連続印刷動作が可能な通常印刷動作モードに設定されている状態で、温度センサ905による検知温度T[℃]が、第1の温度閾値T1以上になると、間欠印刷動作モードに移行する。この間欠印刷動作モードへの移行により、印刷要求が多ページ(総ページ数Li>L)の連続印刷であったとしても、連続印刷ページ数をLページに制限した間欠印刷動作を繰り返す。こうすることで、総印刷ページ数Liに対する現像ユニット7の停止時間が増加し、現像ユニット7(現像ローラ12)の温度をそれ以上上昇させない或いは低下させることが可能となる。また、不図示の間欠印刷動作時の現像ユニット7の駆動停止から再駆動までの最短時間(待機時間)Rを任意の値に設定することにより、プリンタの実際の使用環境や使われ方に応じて現像ユニット7の温度のさらなる制御が可能となる。
その後、上記間欠印刷動作モードにおいて、温度センサ905による検知温度T[℃]が、第2の温度閾値T2(<T1)よりも低くなると、現像ユニット7の温度が十分低下したと判断できるため、それまでの連続印刷ページ数の制限を解除し、連続印刷ページ数の制限無しの連続印刷可能な通常印刷動作モードに戻る。
本実施形態に係るプリンタの第2の制御例(制御例2)では、制御部900は、温度センサ905の検知温度と複数の温度閾値T0、T1、T2、T3とに基づいて、以下に示すように動作モードの制御を行う。制御部900は、まず、現像ローラ駆動の指示を行うとともに、温度センサ905により検知された検知電圧を温度に換算する。その換算結果の温度値T[℃]を、記憶部901に保存していく。この検知温度Tのデータの保存時には、現在の検知温度Tと、間欠印刷動作第一実行温度閾値である第1の温度閾値T1とを比較し、T≧T1となったときに、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L1以下に制限した一段目の制限付き画像形成動作モードである第1の間欠印刷動作モードに移行するように制御する。この第1の間欠印刷動作モードでは、総ページ数Li(>L1)の連続した印刷動作(画像形成動作)の印刷要求が指示されても、所定ページ数L1毎に所定時間Rだけ、現像ローラ12を含む現像ユニット7が停止して画像形成動作の待機状態になる。すなわち、指示があった複数ページLiの連続印刷動作(連続画像形成動作)がL1ページずつ間欠的に実行され、連続印刷ページ数がL1ページに制限された間欠印刷動作を繰り返す。
図6において、連続印刷動作が可能な通常印刷動作モードに設定されている状態で、温度センサ905による検知温度T[℃]が、第1の温度閾値T1以上となると、第1の間欠印刷動作モードに移行する。この第1の間欠印刷動作モードへの移行により、印刷要求が多ページ(総ページ数Li>L1)の連続印刷であったとしても、最大連続印刷ページ数をL1ページに制限した一段階目の間欠印刷動作1が繰り返し実行され、温度上昇が緩和される。
続いて、検知温度T[℃]が第2の温度閾値T2以上になると、最大連続印刷ページ数をL1よりも少ないL2に制限した第2の間欠印刷動作モードに移行する。この第2の間欠印刷動作モードへの移行により、最大連続印刷ページ数をL1よりも少ないL2に制限した二段階目の間欠印刷動作2が繰り返し実行され、さらに温度上昇が緩和される。
続いて、検知温度T[℃]が第3の温度閾値T3以上になると、最大連続印刷ページ数をL2よりもさらに少ないL3に制限した第3の間欠印刷動作モードに移行する。この第3の間欠印刷動作モードへの移行により、最大連続印刷ページ数をL2よりも更に少ないL3に制限した三段階目の間欠印刷動作3が繰り返し実行され、さらに温度上昇が緩和される。
その後、検知温度T[℃]が第4の温度閾値T0(<T1)よりも低くなったときに、現像ローラ12を含む現像ユニット7の温度が十分低下したと判断できるため、それまでの連続印刷ページ数の制限を解除し、再び制限無しの連続印刷可能な通常印刷動作モードに戻る。
(態様A)
感光体3などの像担持体に潜像を形成する光書込ユニット20などの潜像形成手段と、現像ローラ12などの現像剤担持体に担持したトナーなどの現像剤により像担持体上の潜像を現像する現像ユニット7などの現像装置とを備え、複数ページについて画像形成動作を連続して実行可能なプリンタなどの画像形成装置であって、現像剤担持体の温度に対応して変化する現像装置の内部又は周辺の温度を検知する温度センサ905などの温度検知手段と、その温度検知手段の検知結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御する制御部900などの制御手段とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、温度センサ905などの温度検知手段により、現像剤担持体の温度に対応して変化する現像ユニット7などの現像装置の内部又は周辺の温度を検知し、その検知結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御する。ここで、上記検知結果に基づいて現像ローラ12などの現像剤担持体が過昇温していると判断した場合には、連続画像形成可能なページ数を制限することにより、現像剤担持体を含む現像装置の動作を休止させ、現像剤担持体の過昇温を防止できる。従って、現像剤担持体上の現像剤の過昇温による溶融を未然に防ぐことができる。また、上記検知結果に基づいて現像剤担持体が過昇温していないと判断した場合には、上記連続画像形成可能なページ数の制限を解除することにより、現像剤担持体を含む現像装置の動作を休止させることなく画像形成動作を連続的に実行可能になるので、連続画像形成動作時の効率低下を回避することができる。しかも、上記連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除の制御には、現像剤担持体の温度に対応して変化する現像装置の内部又は周辺の温度の検知結果を用いているので、現像剤担持体内の現像剤担持体や現像剤の温度を推定する演算を行う必要がない。従って、現像装置内の現像剤担持体や現像剤の温度を推定する演算を行うことなく、連続画像形成動作時の効率低下を回避しつつ現像剤担持体上の現像剤の過昇温による溶融を未然に防ぐことができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、制御部900などの制御手段は、温度センサ905などの温度検知手段の検知結果と予め設定した複数の温度閾値とに基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、温度検知手段の検知結果と複数の温度閾値それぞれとを比較し、その結果に基づき、連続画像形成可能なページ数の制限とその制限の解除とを互いに異なる検知温度で実行したり、連続画像形成可能なページ数の制限を互いに異なる複数の検知温度で多段階に実行したりすることができる。
(態様C)
上記態様A又は態様Bにおいて、制御部900などの制御手段は、温度センサ905などの温度検知手段による検知温度Tが予め設定した第1の温度閾値T1以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L以下に制限し、その後、検知温度Tが予め設定した第2の温度閾値T2未満になった場合に、連続画像形成可能なページ数の制限を解除するように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、検知温度Tと温度閾値T1及びT2との比較結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御することにより、温度を推定する演算結果を用いる場合に比較して制御はより簡易になる。
(態様D)
上記態様A乃至態様Cのいずれかの態様において、制御部900などの制御手段は、温度センサ905などの温度検知手段による検知温度Tが予め設定した第1の温度閾値T1以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L以下に制限した制限付き画像形成動作モードに移行し、その制限付き画像形成動作モードにおいて検知温度Tが予め設定した第2の温度閾値T2未満になった場合に、連続画像形成可能なページ数の制限を解除して通常の画像形成動作モードに移行するように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、上記所定の制限付き画像形成動作モード及び通常の画像形成動作モードを予め設定しておき、それらの画像形成動作モードの移行という簡易な制御で、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除が可能になる。
(態様E)
上記態様C又は態様Dにおいて、前記第1の温度閾値T1及び第2の温度閾値T2の設定値を記憶する記憶部901などの温度閾値記憶手段と、第1の温度閾値T1及び第2の温度閾値T2の少なくとも一方の設定値を入力する操作部902などの温度閾値入力手段と、を更に備え、制御部900などの制御手段は、温度閾値記憶手段に記憶されている温度閾値の設定値を温度閾値入力手段で入力された温度閾値の設定値に変更し、温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の温度閾値の設定値に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を行うように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、温度閾値T1及びT2を任意の値に設定して間欠印刷動作モード及び通常印刷動作モードへの移行を制御することができるとともに、実際の使用環境や使われ方に合わせた温度閾値T1及びT2に実際の使用箇所や市場で設定できるため、現像ローラ12などの現像剤担持体の温度上昇によるトナー溶融などの不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
(態様F)
上記態様C乃至態様Eのいずれかの態様において、前記温度閾値T1及びT2の大小関係が、T1>T2である。これによれば、上記実施形態について説明したように、上記連続印刷ページ数の制限を解除した後すぐに連続印刷され温度が急上昇することによる現像ローラ12などの現像剤担持体を含む現像ユニット7などの現像装置内のトナーの溶融を防ぐことができる。
(態様G)
上記態様A乃至態様Fのいずれかの態様において、間欠印刷動作モードにおける連続画像形成可能なページ数Lの設定値を記憶する記憶部901などのページ数記憶手段と、前記連続画像形成可能なページ数Lの設定値を入力する操作部902などのページ数入力手段とを備え、ページ数記憶手段に記憶されているページ数Lの設定値をページ数入力手段で入力されたページ数Lの設定値に変更し、ページ数記憶手段に記憶されている変更後のページ数Lの設定値に基づいて間欠印刷動作モードを制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせて、連続画像形成可能なページ数Lを任意の値に設定して間欠印刷動作モードを制御することができるので、現像ローラ12などの現像剤担持体の温度上昇による不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
(態様H)
上記態様A又は態様Bにおいて、制御部900などの制御手段は、温度センサ905などの温度検知手段による検知温度Tが、予め設定した第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3それぞれ以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数をそれぞれ所定ページ数L1、L2及びL3以下に制限し、その後、前記検知温度Tが予め設定した第4の温度閾値T0未満になった場合に、前記連続画像形成可能なページ数の制限を解除するように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、検知温度Tと温度閾値T1、T2、T3及びT0との比較結果に基づいて、間欠印刷動作モード及び通常印刷動作モードへの移行を制御することにより、温度を推定する演算結果を用いる場合に比較して制御はより簡易になる。特に、検知温度TがT1、T2、T3と高くなるに従って総印刷ページ数に対する現像ユニット7等の現像装置の停止時間Rが順次増加していき、現像ローラ12等の現像剤担持体を含む現像ユニット7などの現像装置における温度上昇を緩和する或いは低下させることが可能となる。しかも、印刷要求された総ページ数について印刷を開始してから完了するまでの時間をより短くすることができ、生産性の低下をより確実に最小限に抑えることができる。
(態様I)
上記態様A、態様B又は態様Hにおいて、制御部900などの制御手段は、温度センサ905などの温度検知手段による検知温度Tが、予め設定した第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3それぞれ以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数をそれぞれ所定ページ数L1、L2及びL3以下に制限した制限付き画像形成動作モードに移行し、その制限付き画像形成動作モードにおいて検知温度Tが予め設定した第4の温度閾値T0未満になった場合に、連続画像形成可能なページ数の制限がない通常の画像形成動作モードに移行するように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、検知温度Tと、温度閾値T1、T2、T3及びT0それぞれとの比較結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御することにより、温度を推定する演算結果を用いる場合に比較して制御はより簡易になる。
(態様J)
上記態様H又は態様Iにおいて、第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の設定値を記憶する記憶部901などの温度閾値記憶手段と、第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の少なくとも一つの設定値を入力する操作部902などの温度閾値入力手段とを更に備え、制御部900などの制御手段は、温度閾値記憶手段に記憶されている温度閾値の設定値を温度閾値入力手段で入力された温度閾値の設定値に変更し、温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の温度閾値の設定値に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の温度閾値T1、T2及びT3を任意の値に設定して通常印刷動作モードから第1の間欠印刷動作モードへの移行及び複数の間欠印刷動作モード間の移行を制御することができるとともに、実際の使用環境や使われ方に合わせた温度閾値T1、T2、T3に実際の使用箇所や市場で設定できるため、現像ローラ12などの現像剤担持体の温度上昇によるトナー溶融などの不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
(態様K)
上記態様H乃至態様Jのいずれかの態様において、第4の温度閾値T0の設定値を記憶する記憶部901などの温度閾値記憶手段と、第4の温度閾値T0の設定値を入力する操作部902などの温度閾値入力手段とを更に備え、制御部900などの制御手段は、温度閾値記憶手段に記憶されている第4の温度閾値T4の設定値を温度閾値入力手段で入力された第4の温度閾値T0の設定値に変更し、温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の第4の温度閾値T0の設定値に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限の解除を行うように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、第4の温度度閾値T4を任意の値に設定して第3の間欠印刷動作モードから通常印刷動作モードへの移行を制御することができるとともに、実際の使用環境や使われ方に合わせた温度閾値T4に実際の使用箇所や市場で設定できるため、現像ローラ12などの現像剤担持体の温度上昇によるトナー溶融などの不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
(態様L)
上記態様H乃至態様Kのいずれかの態様において、第1の温度閾値T1と第4の温度閾値T0との大小関係が、T1>T0である。これによれば、上記実施形態について説明したように、上記連続印刷ページ数の制限を解除した後すぐに連続印刷され温度が急上昇することによる現像ローラ12などの現像剤担持体を含む現像ユニット7などの現像装置内のトナーの溶融を防ぐことができる。
(態様M)
上記態様H乃至態様Lのいずれかの態様において、複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の設定値を記憶する記憶部901などのページ数記憶手段と、複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の設定値の少なくとも一つを入力する操作部902などのページ数入力手段とを更に備え、制御部900などの制御手段は、ページ数記憶手段に記憶されているページ数の設定値をページ数入力手段で入力されたページ数の設定値に変更し、ページ数記憶手段に記憶されている変更後のページ数L1、L2及びL3の設定値に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせて、複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の設定値それぞれを任意の値に設定して間欠印刷動作モードを制御することができるので、現像ローラ12などの現像剤担持体の温度上昇による不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
(態様N)
上記態様H乃至態様Mのいずれかの態様において、第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の大小関係が、T1<T2<T3であり、複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の大小関係が、L1>L2>L3である。これによれば、上記実施形態について説明したように、検知温度TがT1、T2、T3と高くなるに従って総画像形成ページ数に対する現像ユニット7などの現像装置の停止時間Rが順次増加していき、現像ローラ12などの現像剤担持体を含む現像ユニット7などの現像装置における温度上昇を緩和する或いは低下させることが可能となる。しかも、画像形成が要求された総ページ数について印刷を開始してから完了するまでの時間をより短くすることができ、生産性の低下をより確実に最小限に抑えることができる。
(態様O)
上記態様A乃至態様Nのいずれかの態様において、連続画像形成可能なページ数の制限を行っているときの現像ローラ12などの現像剤担持体の駆動停止から駆動再開までの最短停止期間Rの設定値を記憶する記憶部901などの最短停止期間記憶手段と、前記最短停止期間Rの設定値を入力する操作部902などの最短停止期間入力手段とを備え、最短停止期間記憶手段に記憶されている最短停止期間Rの設定値を最短停止期間入力手段で入力された最短停止期間Rの設定値に変更し、最短停止期間記憶手段に記憶されている変更後の最短停止期間Rの設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うときの現像剤担持体の駆動停止から駆動再開までの最短停止期間Rを任意の値に設定して制御することができるので、現像剤担持体の温度上昇による不具合の発生をより低減することができるとともに、画像形成時における生産性の低下を最小限に抑えることができる。
2(2Y,2C,2M,2K) 感光体ユニット
3(3Y,3C,3M,3K) 感光体
7(7Y,7C,7M,7K) 現像ユニット
12(12Y,12C,12M,12K) 現像ローラ
15(15Y,15C,15M,15K) 現像スリーブ
20 光書込ユニット
900 制御部
901 記憶部
902 操作部
905 温度センサ
906 現像駆動モータ
Claims (15)
- 像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、現像剤担持体に担持した現像剤により前記像担持体上の潜像を現像する現像装置とを備え、複数ページについて画像形成動作を連続して実行可能な画像形成装置であって、
現像剤を担持した前記現像剤担持体の温度に対応して変化する現像装置の内部又は周辺の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段の検知結果に基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記温度検知手段の検知結果と予め設定した複数の温度閾値とに基づいて、連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記温度検知手段による検知温度Tが予め設定した第1の温度閾値T1以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L以下に制限し、その後、前記検知温度Tが予め設定した第2の温度閾値T2未満になった場合に、前記連続画像形成可能なページ数の制限を解除するように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記温度検知手段による検知温度Tが予め設定した第1の温度閾値T1以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数を所定ページ数L以下に制限した制限付き画像形成動作モードに移行し、
前記制限付き画像形成動作モードにおいて前記検知温度Tが予め設定した第2の温度閾値T2未満になった場合に、前記連続画像形成可能なページ数の制限を解除して通常の画像形成動作モードに移行するように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3又は4の画像形成装置において、
前記第1の温度閾値T1及び第2の温度閾値T2の設定値を記憶する温度閾値記憶手段と、前記第1の温度閾値T1及び第2の温度閾値T2の少なくとも一方の設定値を入力する温度閾値入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記温度閾値記憶手段に記憶されている温度閾値の設定値を、前記温度閾値入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑える温度閾値の設定値に変更し、前記温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の温度閾値の設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限及びその制限の解除を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3乃至5のいずれかの画像形成装置において、
前記第1の温度閾値T1及び第2の温度閾値T2の大小関係が、T1>T2であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、
前記連続画像形成可能なページ数Lの設定値を記憶するページ数記憶手段と、前記連続画像形成可能なページ数Lの設定値を入力するページ数入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記ページ数記憶手段に記憶されているページ数Lの設定値を、前記ページ数入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑えるページ数Lの設定値に変更し、前記ページ数記憶手段に記憶されている変更後のページ数Lの設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記温度検知手段による検知温度Tが、予め設定した第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3それぞれ以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数をそれぞれ所定ページ数L1、L2及びL3以下に制限し、その後、前記検知温度Tが予め設定した第4の温度閾値T0未満になった場合に、前記連続画像形成可能なページ数の制限を解除するように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2又は8の画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記温度検知手段による検知温度Tが、予め設定した第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3それぞれ以上になった場合に、連続画像形成可能なページ数をそれぞれ所定ページ数L1、L2及びL3以下に制限した制限付き画像形成動作モードに移行し、
前記制限付き画像形成動作モードにおいて前記検知温度Tが予め設定した第4の温度閾値T0未満になった場合に、前記連続画像形成可能なページ数の制限がない通常の画像形成動作モードに移行するように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8又は9の画像形成装置において、
前記第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の設定値を記憶する温度閾値記憶手段と、前記第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の少なくとも一つの設定値を入力する温度閾値入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記温度閾値記憶手段に記憶されている温度閾値の設定値を、前記温度閾値入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑える温度閾値の設定値に変更し、前記温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の温度閾値の設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至10のいずれかの画像形成装置において、
前記第4の温度閾値T0の設定値を記憶する温度閾値記憶手段と、前記第4の温度閾値T0の設定値を入力する温度閾値入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記温度閾値記憶手段に記憶されている第4の温度閾値T0の設定値を、前記温度閾値入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑える第4の温度閾値T0の設定値に変更し、前記温度閾値記憶手段に記憶されている変更後の第4の温度閾値T0の設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限の解除を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至11のいずれかの画像形成装置において、
前記第1の温度閾値T1と第4の温度閾値T0との大小関係が、T1>T0であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至12のいずれかの画像形成装置において、
前記複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の設定値を記憶するページ数記憶手段と、前記複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の設定値の少なくとも一つを入力するページ数入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記ページ数記憶手段に記憶されているページ数の設定値を、前記ページ数入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑えるページ数の設定値に変更し、前記ページ数記憶手段に記憶されている変更後のページ数L1、L2及びL3の設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8乃至13のいずれかの画像形成装置において、
前記第1の温度閾値T1、第2の温度閾値T2及び第3の温度閾値T3の大小関係が、T1<T2<T3であり、
前記複数の連続画像形成可能なページ数L1、L2及びL3の大小関係が、L1>L2>L3であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至14のいずれかの画像形成装置において、
前記連続画像形成可能なページ数の制限を行っているときの前記現像剤担持体の駆動停止から駆動再開までの最短停止期間Rの設定値を記憶する最短停止期間記憶手段と、前記最短停止期間Rの設定値を入力する最短停止期間入力手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記最短停止期間記憶手段に記憶されている最短停止期間Rの設定値を、前記最短停止期間入力手段で入力された画像形成装置の実際の使用環境や使われ方に合わせた不具合の発生をより低減し生産性の低下を最小限に抑える最短停止期間Rの設定値に変更し、前記最短停止期間記憶手段に記憶されている変更後の最短停止期間Rの設定値に基づいて、前記連続画像形成可能なページ数の制限を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。
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