JP2023077205A - 画像形成装置及び感光体表面電位推定方法 - Google Patents

画像形成装置及び感光体表面電位推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作像後の感光体に残留した電荷の影響を除去しつつ、感光体の走行距離やユーザの待機時間を増大させることなく、作像中の感光体表面電位の推定を行う。【解決手段】潜像を担持し、回転可能な感光体3と、感光体3を帯電させる帯電部材6と、感光体3に光照射することにより除電する除電部材21と、帯電部材6に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する電流検知部70と、帯電部材6及び前記除電部材21を制御する制御部65と、を備え、帯電部材6に印加される帯電バイアスが、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えられ、切り替えられたときに電流検知部70に流れるフィードバック電流のDC成分から、作像時の感光体表面電位を推定する画像形成装置。【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置及び感光体表面電位推定方法に関する。
画像形成装置において、感光体の表面電位を検知するために表面電位センサ等の装置を感光体の近傍に設置する構成は、コストアップやマシンサイズアップにつながってしまうという問題があった。
この問題に対し、フィードバック(FB)回路を使用して感光体を帯電する際に帯電部材に流れる電流を検知し、表面電位センサ等の装置を用いずに感光体の帯電後表面電位を推定する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、印刷動作時は帯電ACバイアスと帯電DCバイアスとを重畳して帯電部材に印加して感光体を帯電させ、印刷動作終了時は帯電ACバイアスのみを帯電部材に印加して感光体表面を除電し、電源から感光体へ流れる電流のうちのDC成分である帯電DC電流を検出して制御部へ出力し、帯電DC電流の情報に基づいて算出した帯電電荷量に基づき除電後の感光体の表面電位を推定する技術が開示されている。
また、特許文献2では、作像中と同条件での感光体表面電位を検知することができる技術として、AC除電時に生じる内部電流の変化を用いることで感光体の帯電後表面電位を推定する技術が提案されている。
しかしながら、特許文献2の技術では、内部電流を用いた表面電位の推定を行うための専用のシーケンスを用意する必要があり、これに起因した感光体の走行距離の増加や、ユーザの待機時間の増大を招くという課題がある。
一方、これらの課題を回避するためにAC除電のみを行う場合には、感光体の感光層内に残留した電荷を除ききれず、以降の画像形成の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。
AC除電で残留した電荷を除去するために、感光体に対する光照射による除電を組み合わせる方法が考えられる。光照射により除電を行う手段としては、感光体に対する書込手段である光源を用いることもできる。
しかしながら、単にAC除電と光照射による除電を組み合わせただけでは、書込可能領域よりも現像開口幅が大きい場合等に、書込可能領域外の感光体と現像部材との電位差によってキャリア付着等の異常が生じてしまう可能性がある。
そこで本発明は、作像後の感光体に残留した電荷の影響を除去しつつ、感光体の走行距離やユーザの待機時間を増大させることなく、作像中の感光体表面電位の推定を行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、潜像を担持し、回転可能な感光体と、前記感光体を帯電させる帯電部材と、前記感光体に光照射することにより除電する除電部材と、前記帯電部材に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する検知部と、前記帯電部材及び前記除電部材を制御する制御部と、を備え、前記帯電部材に印加される帯電バイアスが、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えられ、切り替えられたときに前記電流検知部に流れるフィードバック電流のDC成分から、作像時の感光体表面電位を推定することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の感光体表面電位推定方法は、潜像を担持し、回転可能な感光体と、前記感光体を帯電させる帯電部材と、前記感光体に光照射することにより除電する除電部材と、前記帯電部材に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する検知部と、前記帯電部材及び前記除電部材を制御する制御部と、を備える画像形成装置において作像時の前記感光体の表面電位を推定する方法であって、前記帯電部材に印加される帯電バイアスを、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えるステップと、切り替えられたときに前記電流検知部に流れるフィードバック電流のDC成分を得るステップと、得られた値から作像時の感光体表面電位を推定するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、作像後の感光体に残留した電荷の影響を除去しつつ、感光体の走行距離やユーザの待機時間を増大させることなく、作像中の感光体表面電位の推定を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 図1の画像形成装置が備える画像形成ユニットの概略図である。 感光体表面電位推定を行う構成の一例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る感光体表面電位推定方法を示すフローチャートである。 感光体表面電位推定のシーケンスのタイミングチャートを示す図である。 図4に示す各タイミングにおける感光体表面電位を示す説明図である。 除電電流と推定される作像中の感光体表面電位の関係を示すグラフである。
以下、本発明の画像形成装置及び感光体表面電位推定方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置(プリンタ)の全体構成を示す概略図である。プリンタは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す:表示の簡略化のため、以下ではこれら略号を省略することもある)のトナー像を生成するための4つの画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kを備える。これら画像形成ユニット1は、画像を形成する画像形成物質として互いに異なる色のYトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを用いるが、それ以外は同じ構成である。
Yトナーの画像形成ユニット1Yを例にとって説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットの概略図である。図2に示すように、画像形成ユニット1Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体3Yを有する感光体ユニット2Yと、感光体3Y上の潜像を現像する現像装置としての現像ユニット7Yとで構成されている。画像形成ユニット1Yは、プリンタ本体に対して一体的に着脱可能であり、プリンタ本体から取り外した状態では、現像ユニット7Yを感光体ユニット2Yに対して着脱することができる。すなわち、図1で示されるプリンタでは、画像形成ユニット1がプロセスカートリッジとして構成されている。
図2において、感光体ユニット2Yは、感光体3Yと、ドラムクリーニング装置4Yと、感光体3Yの表面を帯電する帯電装置5Yなどを備える。
帯電装置5Yは、駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される感光体3Yの表面を一様に帯電させる。
図2の例では、感光体3Yに近接させた帯電部材としての帯電ローラ6Yに帯電バイアスを印加することで感光体3Yの表面を一様帯電させる方式の帯電装置5Yを示している。帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシを当接させる方式やスコロトロンチャージャのようなチャージャ方式を用いてもよい。
図1において、画像形成ユニット1の図中下方には、潜像形成手段としての光書き込みユニット20が設けられている。光書き込みユニット20は画像情報に基づき書込光(レーザー光)Lを画像形成ユニット1の一様帯電後の感光体3に照射する。
図1の例では、光書き込みユニット20は、書込光源21から発した書込光Lをモータにより回転駆動されるポリゴンミラーで偏向させながら複数の光学レンズやミラーを介して感光体3に照射する構成である。
光書き込みユニット20は、このようなポリゴン走査方式に限定されず、LEDアレイによる光走査を行うこともできる。
感光体3の全域のうち、光走査によって書込光Lが照射された領域は、電位を減衰させて静電潜像を担持する。
また、本実施形態の画像形成装置の構成として専用の除電光源は備えず、光書き込みユニット20の書込光源21から照射される光を除電光として除電が行われる。
またプリンタは、検知時のバイアスや周辺モジュールの感光体3への当接及び離間、除電光の照射等を制御する制御部としてのコントローラ65を備えている。
図2に戻って、感光体3Yは書込光Lで露光された領域のみ表面電位が低下し(例えば-50V)、静電潜像が形成される。感光体3Yが回転することで、静電潜像は現像ユニット7Yの現像ローラ12Yと対向する現像領域まで搬送される。
現像ユニット7Yは、搬送スクリュと、攪拌フィンとを有する第1の搬送攪拌手段8Y、及びトナー補給口が設けられた第1の現像剤循環搬送通路9Yを有する。また、搬送スクリュと、攪拌フィンとを有する第2の搬送攪拌手段11Y、透磁率センサからなるトナー濃度センサ10Y、現像ローラ12Y、及びドクターブレード13Yなどが設けられた第2の現像剤循環搬送通路14Yを有する。以下、第1、第2の現像剤循環搬送通路9Y、14Yを、それぞれ第1、第2の搬送通路9Y、14Yと表記する。
第1、第2の搬送通路9Y、14Yは両端(図2における紙面手前側と奥側)の連絡口で繋がっており、マイナス帯電性のYトナーと磁性キャリアを有するY現像剤を内包している。
第1の搬送攪拌手段8Yは駆動手段で回転し、第1の搬送通路9YにあるY現像剤を図2の紙面奥側から手前側へ搬送する。手前側に搬送されたY現像剤は紙面手前側の連絡口で第2の搬送通路14Yへ移動する。第2の搬送攪拌手段11Yも同様に回転し、第2の搬送通路14Yに来たY現像剤を図2の紙面手前側から奥側へ搬送する。搬送途中のY現像剤は第2の搬送通路14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yで、そのトナー濃度を検知される。
第2の搬送通路14Yの上方には、現像ローラ12Yが第2の搬送攪拌手段11Yと平行に配置されている。現像ローラ12Yは、図2で反時計回り方向に回転する非磁性の現像スリーブ15Yと、現像スリーブ15Yに内包された回転しないマグネットローラ16Yで構成される。第2の搬送通路14Y内を搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの磁力により現像スリーブ15Yの表面に汲み上げられる。現像スリーブ15Yには、微小な隙間を保持してドクターブレード13Yが対向して設けられており、汲み上げられたY現像剤はドクターブレード13Yを通過する際にその層厚(汲み上げ量)を規制される。
ドクターブレード13Yを通過したY現像剤は感光体3Yと対向する現像領域まで搬送される。現像スリーブ15Yに印加された現像バイアス(例えば-550V)と感光体3Yの露光部の表面電位(例えば-50V)との電位差により、現像領域に搬送されたY現像剤中のYトナーのみが感光体3Yの露光部に付着する。これにより感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によりYトナーを消費したY現像剤は第2の搬送通路14Yに戻され、第2の搬送攪拌手段11Yで図2の紙面奥側へ搬送され、奥側の連絡口で第1の搬送通路9Yに移動する。第1の搬送通路9Yに戻ったY現像剤はトナー補給口にて新たにトナーを補給され、再び第1の搬送攪拌手段8Yで図2の紙面手前側に搬送される。
感光体3Yに形成されたYトナー像は、図1の中間転写体である中間転写ベルト41に中間転写される。中間転写後に感光体3Yの表面に残留した廃トナーは、ドラムクリーニング装置4Yによって除去される。廃トナーが除去された感光体3Yの表面は除電部材により除電され、次の画像形成を行うために帯電装置5Yへと向かう。
なお、現像剤の搬送通路近傍に設けられるべき作像温度センサは、第1、第2の搬送通路9Y、14Y内の現像剤の温度と相関が高い温度検知を行うことができる位置(例えば、現像ユニット7Y内や、画像形成装置の本体側の現像ユニット7Y近傍など)に配置されている。
図1に戻って、光書き込みユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が設けられている。これらの給紙カセット内には記録紙Pが複数枚重ねられた状態で収納されており、一番上の記録紙Pには、それぞれ第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aが当接するようになっている。これら給紙ローラ31a、32aが反時計回りに駆動することで、給紙カセット31、32内の一番上の記録紙Pが給紙路33に排出される。
記録紙Pは搬送ローラ対34で上側へ搬送され、スキュー補正・タイミング合わせローラ対(いわゆるレジストローラ)35の位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト41上の画像に合わせたタイミングで二次転写ニップ(二次転写ローラ50と二次転写対向ローラ46の当接位置)へと搬送される。
画像形成ユニット1の上方には中間転写ユニット40が配置されている。中間転写ユニット40は中間転写ベルト41、ベルトクリーニングユニット42、一次転写ローラ45Y、45C、45M、45、二次転写対向ローラ46、及び駆動ローラ47などを備えて構成される。中間転写ベルト41は駆動ローラ47により反時計回りに回転する。4つの一次転写ローラ45は中間転写ベルト41を挟んで、各々対応する色の感光体3との間に一次転写ニップを形成している。一次転写ローラ45は中間転写ベルト41の内周側に一次転写バイアスを印加する。一次転写ローラ45と感光体3の電位差により、感光体3上のトナー像が一次転写ニップで中間転写ベルト41に転写される。各色の一次転写ニップで、Yトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Kトナー像が中間転写ベルト41に順次転写され、中間転写ベルト41には4色のトナー像を重ね合わせた4色トナー像が形成される
二次転写対向ローラ46は二次転写ローラ50と対向する位置に設けられ、両者が中間転写ベルト41を挟んで二次転写ニップを形成している。中間転写ベルト41に形成された4色トナー像のタイミングに合わせて、スキュー補正・タイミング合わせローラ対35が記録紙Pを二次転写ニップに搬送する。二次転写対向ローラ46と二次転写ローラ50の間には二次転写バイアスが印加され、その力で中間転写ベルト41上の4色トナー像は記録紙Pへと二次転写される。そして記録紙Pの下地色と相まって、フルカラーのトナー像となる。二次転写ニップを通過後に中間転写ベルト41に残留した廃トナーはベルトクリーニングユニット42によって除去される。
二次転写ニップの上方には定着ユニット60が設けられている。定着ユニット60はハロゲンランプなどの発熱源を内包する加圧ローラ61と、定着ベルトユニット62とで構成されている。さらに定着ベルトユニット62は、定着ベルト64、ハロゲンランプなどの発熱源を内包する加熱ローラ63、及び駆動ローラ66などで構成されている。定着ベルト64は駆動ローラ66により図中反時計回りに回転し、加熱ローラ63により加熱されて一定の温度(例えば140℃)に維持される。
加圧ローラ61も時計回りに回転し、内部の発熱源により加熱され一定の温度(例えば120℃)に維持される。定着ベルト64と加圧ローラ61は当接しており、定着ニップを形成する。二次転写ニップを通過し、トナー像を載せた記録紙Pは、定着ユニット60内の定着ニップに搬送される。定着ニップで加熱・加圧されることで、トナー像は記録紙P上に定着する。トナー像を定着させた記録紙Pは、排紙ローラ対67を通過して、機外の排紙スタック部68に排紙される。
なお、中間転写ユニット40の上方には、Yトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを各々収容する4つのトナーカートリッジ100Y、100C、100M、100Kが設けられている。トナーカートリッジ100内の各色トナーは補給経路を経て、トナー補給口から現像ユニット7に補給される。これらのトナーカートリッジ100は、画像形成ユニット1とは独立して画像形成装置本体に対して着脱可能である。
なお、トナーカートリッジ100、及びトナーボトルは、トナー収容容器の一例である。
図3は、本発明の一実施形態の画像形成装置において、本発明に係る感光体表面電位の推定を行う構成の一例を示す概略図である。
本実施形態の画像形成装置は、潜像を担持し、回転可能な感光体3と、感光体3を帯電させる帯電部材6と、感光体3に光照射することにより除電する除電部材と、帯電部材6に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する電流検知部70と、帯電部材6及び除電部材を制御する制御部65と、を備え、帯電部材6に印加される帯電バイアスが、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えられ、切り替えられたときに電流検知部70に流れるフィードバック電流のDC成分から、作像時の感光体表面電位を推定する。
また、帯電部材6へ除電前の帯電バイアスV2を印加した時に内部電流を生じ、内部電流と帯電部材6に流れた電流とを足し合わせたフィードバック電流を検知する電流検知部70を備え、内部電流の変化量から帯電部材6に流れた電流を推定する構成とする。
電子写真の作像プロセスでは、感光体3を露光することで感光体3の感光層3a内に残留した電荷を打ち消して、次の帯電工程に備える除電工程がある。除電は、書き込み光源を用いて行う場合がある。本実施形態では、本実施形態において、除電部材は、感光体3の潜像形成手段としての光書き込み手段である。すなわち、書込光源21から照射される書込光Lを除電光として除電が行われる。以下、この処理を「書込光による除電」ともいう。
書き込み光源としては、レーザーダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)等が挙げられる。
感光体表面が作像時の電位である状態において、そのまま書込光Lによる除電を行うと、書き込み可能領域よりも現像開口幅が大きい場合に、書き込み可能領域外の感光体と現像部材との間の電位差によってキャリア付着などの異常が生じてしまう場合がある。
これを防止するために、書込光Lによる除電を行う場合は、その前工程として、帯電部材6に印加する帯電バイアスを作像に用いる電位(V1)よりも低いレベルの電位(V2)に変化させることが好ましい。
なお、作像時の帯電バイアスV1と除電前の帯電バイアスV2とは、V1>V2>0の関係を満たすことが好ましい。
このV1からV2への電位の変化においてフィードバック回路に生じる除電電流の大きさから、作像中の感光体表面電位を推定することができる。図3中に示す電流検知部70はフィードバック回路を構成する。
帯電部材6は、帯電電源71から、帯電バイアスとして、直流電圧(帯電DCバイアス)と交流電圧(帯電ACバイアス)とを重畳した振動電圧が印加される。感光体3は、帯電部材6に印加された帯電バイアスにより帯電される。本実施形態では、帯電部材6を除電部材として構成しているため、別途除電部材を設けるための配置スペースを省略可能となるとともに、コスト削減が可能となる。
本実施形態の画像形成装置では、表面電位計のような装置を設けることなく、また別個の回路や除電部材を設ける必要が無いため、コストの増加や回路レイアウトの巨大化を回避できる。
また、本実施形態の画像形成装置では、作像時の感光体表面電位を推定する処理と、前記感光体を除電する処理とが並行して行われる。
本実施形態の感光体表面電位推定方法は、潜像を担持し、回転可能な感光体3と、感光体3を帯電させる帯電部材6と、感光体3に光照射することにより除電する除電部材21と、帯電部材6に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する電流検知部70と、帯電部材6及び除電部材21を制御する制御部と、を備える画像形成装置において作像時の感光体3の表面電位を推定する方法であって、帯電部材6に印加される帯電バイアスを、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えるステップと、切り替えられたときに電流検知部70に流れるフィードバック電流のDC成分を得るステップと、得られた値から作像時の感光体表面電位を推定するステップと、を有する。
図4は、本発明の一実施形態に係る感光体表面電位推定方法の流れを示すフローチャートである。
作像動作中は帯電部材に帯電バイアスV1を印加し、感光体を帯電させている。作像動作を終了(ステップS1)した後、感光体表面電位を検知したい箇所が帯電部材の対向位置に来たタイミングで帯電バイアスをV2に切り替える(ステップS2)。このタイミングについては、図5のタイミングチャートを用いて後述する。
帯電バイアスV1は、例えば470~820Vである。
帯電バイアスV2はV1より低い値かつ0V以上であって、例えば200Vである。
次に、帯電バイアスV2を印加した際に帯電部材に流れる電流をフィードバック回路で取得する(ステップS3)。フィードバック回路は、図3の電流検知部70に相当する。この電流検知部70では、帯電部材に流れた電流の直流成分を検知する。
次に、ステップS3で取得した電流の値と、印加された帯電バイアスV2から見積もられる内部電流との差分である除電電流を算出する(ステップS4)。除電電流は、感光体の電荷が除電されることで生じる電流である。
次に、ステップS4で得られた除電電流の値から、演算手段により演算を行い、帯電バイアスV1印加時における感光体表面電位を推定する(ステップS5)。すなわち、感光体を帯電させる帯電バイアスをV1からV2に切り替えた際に電流検知部70に流れる電流の直流成分から、帯電部材通過前の感光体の表面電位を推定する。この推定には、図7に示すような、実験的又は計算的に取得した除電電流と感光体表面電位との関係を用いる。
一方、ステップS2の後はステップS3と並行して書込光による除電が行われる。
まず、除電光を照射したい箇所が照射位置に来たタイミングで書込光源の出力をONにする(ステップS6)。そして、書込光源21から照射される書込光Lを除電光として除電が行われる(ステップS7)。
このように、感光体表面電位推定動作と感光体の除電動作とを並行して行うことにより、作像後の感光体に残留した電荷の影響を除去しつつ、感光体の走行距離やユーザの待機時間を増大させることなく、感光体表面電位の推定を行うことができる。
感光体の走行距離を低減することにより、感光体ユニットの長寿命化にもつながる。
なお、感光体表面電位推定シーケンスは、図4のようなフローに限らず、他の調整動作でバイアスを印加するシーケンスから続けて実施しても良いし、感光体表面電位推定シーケンスのために個別の調整動作を設けても良い。
図5(A)は感光体表面電位推定のシーケンスのタイミングチャートであり、図5(B)は図5(A)中の符号L、L1、及びL2を説明する図である。
なお、説明の簡単のために、帯電部材6の帯電DCバイアスと、そのバイアスにより帯電された感光体表面電位は同等になると仮定している。
また、帯電DCバイアスV1を印加する際に、フィードバック回路に生じる内部電流をI_FB1としている。
本実施形態において推定対象とするのは帯電後の感光体表面電位(帯電バイアスV1で帯電)であるため、外乱を受けないように転写バイアスをOFFにする。転写バイアスをOFFにした時点をタイミングTとする。
タイミングTにおいて一次転写ローラ45と対向していた感光体位置が、帯電部材6と対向する位置に移動するまでの時間を「L1/S」で表している。L1は図5(B)の中央の図で示す距離L1であり、Sはプロセス線速である。
このL1/Sの時間を経過した時点をタイミングTとし、タイミングTにおいて帯電DCバイアスをV1からV2に切り替える。
タイミングTにおいて帯電部材6と対向していた感光体位置が、書込光源21から書込光Lが照射される位置に移動するまでの時間を「L2/S」で表している。L2は図5(B)の右側の図で示す距離L2であり、Sはプロセス線速である。
このL2/Sの時間を経過した時点をタイミングTとし、タイミングTにおいて書込光源21の出力をONとする。
感光体3の1周分の時間を「L/S」で表している。Lは図5(B)の左側の図で示す距離Lであり、Sはプロセス線速である。
書込光源21の出力は、感光体1周分の時間(L/S)ONとし、書込光Lの照射により感光体3の除電を行った後、OFFとする。
FB(フィードバック)電流は、帯電バイアスV2が印加された際にフィードバック回路に生じる内部電流をI_FB3としたとき、帯電バイアスをV1からV2に切り替えた後、除電電流が内部電流とは逆向きに生じることで相殺され、このときのFB電流はI_FB2となる。このI_FB2とI_FB3の差分を除電電流Dとする。
除電電流Dの値を、作像中の感光体表面電位の推定に用いる。
図6は、図5(A)中に示したタイミングT1、T2、T3における感光体表面電位を示す説明図である。説明の簡単のために、印加される帯電バイアスと感光体表面電位とが同じ電位として示している。感光体3の回転方向を矢印で示している。
図6(A)は、転写バイアスをOFFにした時点をタイミングTの状態を示している。図6(B)は、帯電DCバイアスをV1からV2に切り替えたタイミングTを経過した後の状態を示している。図6(C)は、書込光源21の出力をONとしたタイミングTを経過した後、すなわち書込光による除電を開始した後の状態を示している。
具体的な値として、例えば、V1は470~820Vとすることができ、V2は200Vとすることができる。なお、図6(C)中のV0は、除電後の電位であり0Vに近い値である。
図6(A)のタイミングT1では、感光体3の表面には、帯電バイアスV1が印加された帯電部材6によりV1に帯電した箇所を有している。
図6(B)のタイミングT2では、感光体3の表面にはV1に帯電した箇所とともに、帯電バイアスV2が印加された帯電部材6によりV2に帯電した箇所を有している。
図6(C)のタイミングT3では、感光体3の表面にはV1に帯電した箇所及びV2に帯電した箇所とともに、書込光Lの照射により除電が行われ、約0VであるV0の箇所を有している。
電流検知部70は、感光体表面電位がV1からV2に切り替えられる際にフィードバック回路に生じた除電電流を取得する。そして、除電電流に基づき図7に示す関係を用いて作像中の感光体表面の電位を推定することができる。
図7は、除電電流と推定される作像中の感光体表面電位Vdとの関係を示すグラフである。
複数の帯電バイアスV1により帯電させた感光体表面電位に対し、帯電バイアスV2(Vs=200[-V])に切り替えたときの除電電流を実験的に得た。図7は、得られた除電電流と、帯電バイアスV1で帯電させた感光体表面電位Vdとの関係を示す検量線である。図7に示すように、高い線形性が得られる。
上述の画像形成装置及び上述のフローにより得られた除電電流Dの大きさから、この検量線を用いて演算を行い、作像中の感光体表面電位Vdを推定することができる。
なお、検量線を用いた演算は、画像形成装置本体に設けられ演算手段(CPU)や記憶手段(RAMやROM)などからなる制御部で実行することができる。
本発明に係る画像形成装置及び感光体表面電位推定方法によれば、印刷終了後に実施する書込光を用いた除電において、作像後の感光体に残留した電荷の影響を除去するとともに、感光体の走行距離やユーザの待機時間を増大させることなく、作像中の感光体表面電位の推定を行うことができる。
3 感光体
6 帯電部材
21 除電部材(書込光源)
45 一次転写ローラ
65 制御手段部
70 電流検知部
71 帯電電源
特開2015-154039号公報 特開2021-71715号公報

Claims (6)

  1. 潜像を担持し、回転可能な感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電部材と、
    前記感光体に光照射することにより除電する除電部材と、
    前記帯電部材に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する電流検知部と、
    前記帯電部材及び前記除電部材を制御する制御部と、を備え、
    前記帯電部材に印加される帯電バイアスが、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えられ、切り替えられたときに前記電流検知部に流れるフィードバック電流のDC成分から、作像時の感光体表面電位を推定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記作像時の帯電バイアスV1と前記除電前の帯電バイアスV2とが、V1>V2>0の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電部材へ前記除電前の帯電バイアスV2を印加した時に内部電流を生じ、前記内部電流と前記帯電部材に流れた電流とを足し合わせたフィードバック電流を検知する電流検知部を備え、前記内部電流の変化量から前記帯電部材に流れた電流を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記除電部材は、前記感光体の潜像形成手段としての光書き込み手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 作像時の感光体表面電位を推定する処理と、前記感光体を除電する処理とが並行して行われることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 潜像を担持し、回転可能な感光体と、前記感光体を帯電させる帯電部材と、前記感光体に光照射することにより除電する除電部材と、前記帯電部材に帯電バイアスを印加したときに生じるフィードバック電流を検知する検知部と、前記帯電部材及び前記除電部材を制御する制御部と、を備える画像形成装置において作像時の前記感光体の表面電位を推定する方法であって、
    前記帯電部材に印加される帯電バイアスを、作像時の帯電バイアスV1から除電前の帯電バイアスV2に切り替えるステップと、切り替えられたときに前記電流検知部に流れるフィードバック電流のDC成分を得るステップと、得られた値から作像時の感光体表面電位を推定するステップと、を有することを特徴とする感光体表面電位の推定方法。
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