JP6429107B2 - 画像形成装置及び異常検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等のタンデム型の画像形成装置及びこの画像形成装置の異常検知方法に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置では、トナー及びキャリアからなる二成分の現像剤を用いる構成のものがある。このような画像形成装置では、画像形成装置の設置時や現像装置の交換時、またはプロセスカートリッジの交換時など、未使用の現像剤を使用する前の初期のセットアップ時には初期剤設定制御が実施される。
この初期剤設定制御は、現像装置が備えるトナー濃度センサの検出結果と、現像装置が収容する現像剤のトナー濃度との整合を図る制御である。このような制御を行うのは以下の理由による。すなわち、トナー濃度センサとしては、トナー濃度によって値が変化する現像剤の透磁率を測定し、この測定結果に基づいてトナー濃度を算出するものが知られているが、トナー濃度と透磁率との関係は現像剤のロット毎に異なっている。このため、トナー濃度が所定の値になるように作られている未使用の現像剤に交換した時点で、その現像剤の透磁率の検出結果のデータと、透磁率に基づいて算出されるトナー濃度のデータとの関係を整合する初期剤設定制御が行われている。
特許文献1には、感光体を一つだけ備え、感光体表面上のトナー付着量を検出するトナー付着量センサを備える画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、初期剤設定制御時に現像装置と共に感光体を駆動し、感光体に対する一様帯電と現像ローラに対する現像バイアスの印加とを行い、一様帯電後の感光体に対して露光を行わない制御を実施する。すなわち、初期剤設定制御時に、感光体上にトナー像を形成しない作像条件(以下、「白紙画像の作像条件」という。)で現像装置や感光体を駆動する。
そして、初期剤設定制御時に、上記トナー付着量センサで感光体表面上のトナー付着量を検出し、所定量以上のトナーが付着したことを検知したときには、駆動を停止すると共に異常が生じていることを警告することが記載されている。初期剤設定制御時の感光体表面上に所定量以上のトナーが付着するような異常には、帯電装置に異常が生じ、感光体表面の一様帯電が行えない異常がある。
特許文献2には、複数の感光体と、複数の感光体上に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、中間転写体の表面上のトナー付着量を検出するトナー付着量センサと、を備えるタンデム型の画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、白紙画像の作像条件で現像領域を通過した感光体と一次転写位置で対向した中間転写体上の領域に、所定量以上のトナーが付着する全ベタ画像の異常を検知したときには、駆動を停止すると共に異常が生じていることを警告することが記載されている。全ベタ画像は、帯電装置の故障等による感光体の帯電不良によって形成される。
しかしながら、特許文献2に記載の構成では、タンデム型の画像形成装置が備える複数の帯電装置の何れかに異常が生じたことを検知できるのみで、異常が生じた帯電装置は特定することはできない。
タンデム型の画像形成装置でも、特許文献1に記載のように感光体表面上のトナーの付着量を検出して帯電装置に異常が生じたことを検知する構成を採用することは可能である。そして、このような構成であれば、異常が生じた帯電装置は特定することも可能と考えられる。しかし、複数の感光体の全てにトナー付着量センサを設ける必要が生じ、コストの増加に繋がる。
上述した説明では、帯電装置に異常が生じて感光体の表面が帯電されない場合に、感光体を露光をしなくてもトナーが感光体の全面に付着する不具合について説明した。このような不具合が生じるのは、露光された部分を現像化する所謂ネガ・ポジ現像方式の画像形成装置の場合である。
一方、露光されない部分を現像化する所謂ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置では、露光装置に異常が生じ、帯電後の感光体の表面が露光されない場合に、トナーが感光体の全面に付着する不具合が生じる。
このように、白紙画像の作像条件で駆動したときに感光体等の潜像担持体にトナーが付着してしまう不具合は、ネガ・ポジ現像方式かポジ・ポジ現像方式かによって、潜像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段における異常が生じている部分が異なる。しかし、何れの現像方式であっても、複数の潜像担持体とこれにトナー像を形成するトナー像形成手段を備えるタンデム型の画像形成装置において、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じたトナー像形成手段を特定することが求められる。
また、タンデム型の画像形成装置としては、複数の潜像担持体から中間転写ベルト等の中間転写体に転写する中間転写方式の画像形成装置に限らない。搬送ベルト等の転写搬送部材に担持された記録媒体に各色のトナー像を直接転写する直接転写方式のタンデム型の画像形成装置であっても同様の問題は生じ得る。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次の通りである。すなわち、タンデム型の画像形成装置で、コストの増加を抑制しつつ、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じたトナー像形成手段を特定することができる画像形成装置及びその異常検知方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動する被転写体と、前記被転写体の表面移動方向に沿って配置される複数の潜像担持体と、前記複数の潜像担持体にそれぞれ現像剤を用いてトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、転写バイアスを印加して前記複数の潜像担持体に形成された各トナー像をそれぞれの転写位置で前記被転写体の表面に転写させる複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち前記被転写体の表面移動方向の最下流側に配置された転写手段よりも前記被転写体の表面移動方向下流側に配置され、前記被転写体の表面に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、各部の駆動を制御する制御手段と、を備える画像形成装置において、前記制御手段は、前記潜像担持体上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で前記複数のトナー像形成手段を駆動し、且つ、前記転写手段及び前記被転写体を駆動する白紙画像形成制御を実行し、前記白紙画像形成制御を実行中に前記トナー付着量検出手段が所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、前記白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを前記潜像担持体上に付着させた前記トナー像形成手段を特定するものであり、前記画像形成装置の設置時や前記トナー像形成手段の交換時等の前記トナー像形成手段の移動後に前記白紙画像形成制御を実行することを特徴とするものである。
本発明によれば、タンデム型の画像形成装置で、コストの増加を抑制しつつ、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じたトナー像形成手段を特定することができる、という優れた効果がある。
本実施形態のプリンタの概略構成を示す図。 プロセスユニットを示す拡大構成図。 プリンタにおけるトナー像を形成する制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 フォトセンサによるセンサ位置までの四つの一次転写ニップからのそれぞれの距離と、作像部駆動モーターの駆動開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間との関係の説明図。 初期剤設定制御時に所定量以上のトナー付着量となるトナーが感光体に付着する異常が生じたプロセスユニットを特定するセンサ検知制御のフローチャート。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、複数の感光体が並行配設されたタンデム型のカラープリンタ(以下、単に「プリンタ10」という)の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の全体を示す概略構成図である。
図1に示すに、プリンタ10の本体ケース20内部の略中央部には、プリンタエンジン74、光ビームを出射して光ビームによる走査線を後述する感光体に照射させる光書込装置40、中間転写ベルト50等が配置されている。プリンタエンジン74は、各色毎にトナー画像を形成する四つのプロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)からなる。画像形成部としての各プロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)は、それぞれ同じ構造に形成されている。また、各プロセスユニット30(30Y,30C,30M、30K)では、異なる色のトナーが使用されることにより、それぞれ異なる色のトナー画像が形成される。
各プロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)で使用されるトナーは、上方に配置されたトナーボトル32(32Y,32C,32M,32K)から供給される。各トナーボトル32(32Y,32C,32M,32K)は、内部に収容するトナーがなくなると、それぞれ新しいものと交換できるようにプリンタ10本体に対して着脱可能に取り付けられている。
上述したプロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)及びその構成部品等に関する本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を示している。以下、これらの添え字は適宜省略する。
各プロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)は、感光体ユニット70(70Y,70C,70M,70K)と、現像装置80(80Y,80C,80M,80K)とから構成されている。感光体ユニット70(70Y,70C,70M,70K)は、矢印方向へ回転駆動される感光体60(60Y,60C,60M,60K)を有する。感光体ユニット70(70Y,70C,70M,70K)は、後述するように、感光体60(60Y,60C,60M,60K)の周囲にクリーニング装置90(90Y,90C,90M,90K)と、帯電装置92(92Y,92C,92M,92K)とを有する。
潜像担持体である感光体60(60Y,60C,60M,60K)は、印刷時に駆動モータ(図示せず)により回転駆動され、円筒状の外周面には感光層が設けられている。光書込装置40から出射された光ビームが感光体60の外周面に照射されることにより、感光体60(60Y,60C,60M,60K)の外周面には画像データに応じた静電潜像が書き込まれる。
現像装置80(80Y,80C,80M,80K)は、感光体60(60Y,60C,60M,60K)へのトナー供給を行う。供給されたトナーが感光体60の外周面に書き込まれた静電潜像に付着することにより、感光体60上の静電潜像がトナー画像として顕像化される。
光書込装置40は、画像情報に基づいてレーザ光Lをポリゴンミラー41で偏光させながら複数のレンズミラーを介して各感光体60(60Y,60C,60M,60K)に照射する。なお、光書込装置40としては、上述のようなポリゴンミラー41を駆動するポリゴン走査方式以外にもLEDアレイ(light emitting diode array)方式を用いることも可能である。
中間転写体である中間転写ベルト50は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトであり、感光体60上に形成されたトナー画像が転写される。この中間転写ベルト50は、第一張架ローラ100、第二張架ローラ110及び第三張架ローラ120により支持されて図1中の矢印方向(反時計回り方向)へ回転駆動される。中間転写ベルト50の内周面側(ループの内側)には、各感光体60上のトナー画像を中間転写ベルト50上に転写させる四個の一次転写ローラ130(130Y,130C,130M,130K)が配置されている。一次転写ローラ130(130Y,130C,130M,130K)と感光体60(60Y,60C,60M,60K)との間に中間転写ベルト50が挟み込まれることにより一次転写ニップが形成されている。
一次転写ローラ130(130Y,130C,130M,130K)は、中間転写ベルト50の内側に当接し、一次転写バイアスを印加している。そして、一次転写ローラ130(130Y,130C,130M,130K)と感光体60(60Y,60C,60M,60K)との電位差により、感光体60(60Y,60C,60M,60K)上のトナー像が中間転写ベルト50の表面に転写される。このように、各感光体60(60Y,60C,60M,60K)上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト50上に順次転写されることにより、中間転写ベルト50上にはカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト50の外周面側(ループの外側)には、中間転写ベルト50の外周面に付着した残留トナーや紙粉等をクリーニングするベルトクリーニング部140が配置されている。
プリンタ10の本体ケース20内における四個のプロセスユニット30(30Y,30C,30M,30K)及び光書込装置40の下方には、印刷媒体である用紙Pが積層保持される第一給紙トレイ151及び第二給紙トレイ152が配置されている。第一給紙トレイ151及び第二給紙トレイ152内に積層保持されている用紙Pは、第一給紙ローラ161及び第二給紙ローラ162により最上位のものから順に給紙される。また、本体ケース20の右側面の手差し給紙トレイ222には、例えば第一給紙トレイ151や第二給紙トレイ152内に保持されているものとは異なるサイズの用紙Pが載置される。手差し給紙トレイ222に載置された用紙Pは、手差し給紙ローラ224により最上位のものから順に給紙される。
プリンタ10は、第一給紙トレイ151や第二給紙トレイ152内から第一給紙ローラ161及び第二給紙ローラ162により給紙された用紙Pを一枚ずつに分離する第一分離ローラ対181及び第二分離ローラ対182を備える。また、本体ケース20内には、第一分離ローラ対181及び第二分離ローラ対182により分離給紙された用紙Pが搬送される搬送経路170が形成されている。搬送経路170には用紙Pを搬送する搬送ローラ対160が配置されている。
各給紙トレイ(151,152,222)に収納された用紙Pは、給紙ローラ(161,162,224)が回転駆動されることにより、一枚ずつ最上位の用紙から取り出されて搬送経路170に搬送される。
搬送経路170上には、レジストローラ対180、二次転写手段である二次転写ローラ190、定着装置200、排紙ローラ210等が配置されている。中間転写ベルト50が通過する第三張架ローラ120と二次転写ローラ190との間は、二次転写ニップを形成している。中間転写ベルト50上に転写された各カラーのトナー画像は、第一給紙トレイ151、第二給紙トレイ152または手差し給紙トレイ222から搬送された用紙Pが二次転写ニップを通過する過程で用紙Pに転写される。
レジストローラ対180は、所定のタイミングで間欠的に回転駆動される一対のローラである。レジストローラ対180が間欠的に回転駆動されることにより、レジストローラ対180の位置まで搬送されて停止していた用紙Pが、中間転写ベルト50と二次転写ローラ190とにより挟まれる転写位置(二次転写ニップ)へ送り込まれる。そして、用紙Pがこの転写位置を通過する過程において、中間転写ベルト50上のトナー画像が用紙Pに転写される。
定着装置200は、トナー画像が転写された用紙Pに対して熱と圧力とを加えてトナーを溶融し、トナー画像を用紙Pに定着させるユニットである。定着装置200の具体的構成は、ハロゲンランプなどの第一定着ヒータ201a(発熱源)を内包する加圧ローラ201と、定着ベルトユニット202とから構成されている。さらに、定着ベルトユニット202は、定着ベルト204、ハロゲンランプなどの第二定着ヒータ203a(発熱源)を内包する加熱ローラ203、駆動ローラ206等で構成されている。定着ベルト204は、駆動ローラ206により図1中の反時計方向に回転し、加熱ローラ203により加熱されて一定温度に維持される。加圧ローラ201は図1中の時計回りに回転し、内部の第一定着ヒータ201aにより加熱され一定温度に維持される。定着ベルト204と加圧ローラ201は当接しており、定着ニップを形成している。
用紙Pは、中間転写ベルト50を通過する過程で中間転写ベルト50上に担持されたフルカラーのトナー像を転写され、その後、定着装置200内の定着ニップに搬送される。定着装置200を通過することによりトナー画像を定着処理された用紙Pは、排紙ローラ210により本体ケース20の上面部に形成されている排紙トレイ220上に排紙される。
中間転写ベルト50の表面移動方向について二次転写ニップに対して下流側で、中間転写ベルト50を挟んで第三張架ローラ120と対向する位置には、中間転写ベルト50上のトナー付着量を検出するフォトセンサ300が配置されている。フォトセンサ300の配置としては、この位置に限らない。四つのプロセスユニット30のうちの最下流に配置されたブラック用プロセスユニット30Kの一次転写ニップに対して中間転写ベルト50の表面移動方向下流側、且つ、ベルトクリーニング部140に対して表面移動方向上流側であればよい。
フォトセンサ300は、通紙をせずに中間転写ベルト50上に形成される基準パターンのトナー付着像反射率を検知し、その検知結果から各プロセス条件を制御するプロセスコントロールに使用される。
プロセスコントロールとしては、感光体60上に基準パターン像としてのパッチパターン像の静電潜像を形成してこれを現像装置80で現像して、中間転写ベルト50に転写する。そして、中間転写ベルト50上のパッチパターン像の単位面積当りのトナー付着量から現像装置80の現像能力を算出する。そして、その現像能力から現像バイアス、感光体60の帯電電位等の各種電位を決定する。このようなプロセスコントロールを行うことで、設置環境の変化や経時劣化が生じても安定した画像形成を行うことができる。
また、詳細は後述するように、プリンタ10では、初期剤設定制御時や通紙時の紙間など通常ではトナーのいないはずの状況時もフォトセンサ300により反射率の検知を行い、帯電不良時や現像バイアス異常の検知に用いられる。このフォトセンサ300に関しては、トナー付着の検知をできるものであれば、上述した反射率を検知する方式のセンサに限定しない。
図2は、四つのプロセスユニット30のうちの一つを示す拡大構成図である。四つのプロセスユニット30は使用するトナーの色が異なる点以外は略同様の構成を備えているため、図2及び以下の説明では、使用するトナーの色を示すの添え字は省略する。プロセスユニット30は、感光体60、現像装置80及びクリーニング装置90を一体的に支持し、プリンタ10本体に対して着脱可能となっている。
現像装置80は、キャリアとトナーとからなる二成分現像剤である現像剤Gを収容し、現像剤G中に含まれるトナーを用いて感光体60上の潜像を顕像化する。現像装置80は、感光体60に対向する現像剤担持体としての現像ローラ81を備え、現像ローラ81に供給する現像剤Gを収容する現像剤収容部として第一現像剤収容部88aと第二現像剤収容部88bとを形成している。現像ローラ81は、内部に固設された磁石や、磁石の周囲を回転するスリーブ等で構成される。
また、現像装置80は、現像ローラ81に対向する層厚規制部材であるドクタ82を備え、第一現像剤収容部88a及び第二現像剤収容部88b内に配設された二つの搬送スクリュとして第一搬送スクリュ83a及び第二搬送スクリュ83bを備える。さらに、第二現像剤収容部88b内の現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ86等を備える。
第一現像剤収容部88aと第二現像剤収容部88bとは仕切り壁84によって仕切られており、仕切り壁84は第一現像剤収容部88aの搬送スクリュの軸方向(図2中の紙面に直交する方向)の両端部に不図示の開口部を備えている。そして、この開口部によって第一現像剤収容部88aと第二現像剤収容部88bとが連通し、第一搬送スクリュ83a及び第二搬送スクリュ83bが回転することによって、現像剤Gが第一現像剤収容部88aと第二現像剤収容部88bとを循環する。
また、第二現像剤収容部88bは、その上方に形成された開口を介してトナー搬送経路89に連通している。
作像を行うときには、現像ローラ81を構成するスリーブは、図2中の矢印方向(反時計回り方向)に回転する。そして、スリーブ内に配置された磁石により形成された磁界によって現像ローラ81上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ81上を移動する。
現像装置80内の現像剤Gは、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置80内のトナー消費に応じて、トナーボトル32に収容されているトナーが、不図示のトナー補給装置によって第二現像剤収容部88b内に補給される。
第二現像剤収容部88b内に補給されたトナーは、第二搬送スクリュ83b及び第一搬送スクリュ83aによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、第一現像剤収容部88aと第二現像剤収容部88bとを循環する(図2の紙面に直交する方向の移動である)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ81上に形成された磁界によりキャリアとともに現像ローラ81上に担持される。
このように構成された現像装置80は、次のように動作する。
現像ローラ81のスリーブは、図2中の矢印方向(反時計回り方向)に回転している。そして、スリーブ内部の磁石により形成された磁界によって現像ローラ81上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ81上を移動する。
現像ローラ81上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、現像ローラ81とドクタ82との対向位置に達する。そして、現像ローラ81上の現像剤Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、現像ローラ81と感光体60との対向位置である現像領域まで搬送される。そして、現像領域で現像ローラ81と感光体60との間に形成された現像電界によって、感光体60上に形成された静電潜像にトナーが吸着される。現像領域を通過したあとの現像ローラ81上に残った現像剤Gはスリーブの回転にともない第一現像剤収容部88aの上方に達して、この位置で現像ローラ81から離脱し、第一現像剤収容部88a内で攪拌されながら搬送される。
図3は、プリンタ10におけるトナー像を形成する制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、プリンタ10は、各駆動部の駆動制御を行う制御部500を備えている。
プリンタ10は、四つのプロセスユニット30のそれぞれの現像装置80と感光体60との共通の駆動源として作像部駆動モーター600を備える。現像装置80と感光体60とを共通の駆動源によって駆動することで駆動源の数を少なくすることができ、コストの削減を図ることができる。
プリンタ10では、作像部駆動モーター600として、四つのプロセスユニット30のそれぞれに対応する四つのモーターを備える構成である。
また、カラー用のトナーを作像する三つのプロセスユニット30(30Y,30C,30M)を常に同時に駆動させる構成であれば、作像部駆動モーター600として二つのモーターを備える構成としてもよい。この構成の場合、カラー用のプロセスユニット30(30Y,30C,30M)の現像装置80及び感光体60を共通の作像部駆動モーター600で駆動する。そして、ブラック用のプロセスユニット30(30K)の現像装置80及び感光体60を独立した作像部駆動モーター600で駆動する。このような構成であれば、モノクロ画像を出力の際にカラー用のプロセスユニット30(30Y,30C,30M)を停止させることが可能となるとともに、駆動源の数を少なくすることができる。
本実施形態のプリンタ10は、トナー及びキャリアからなる二成分現像剤を用いた画像形成装置である。プリンタ10では、工場から着荷したプリンタ10の設置時、プロセスユニット30の交換時など、未使用の現像剤Gを収容した現像装置80の初期のセットアップ時には初期剤設定制御が実行される。
現像剤Gは、トナー濃度によって透磁率の値が変化する。このため、トナー濃度センサ86は、現像装置80内に収容する現像剤Gの透磁率を測定し、制御部500がトナー濃度センサ86の測定結果に基づいて制御部500がトナー濃度を検出する。しかし、トナー濃度と透磁率との関係は現像剤Gのロット毎に異なっている。このため、トナー濃度が所定の値になるように作られている未使用の現像剤Gに交換した時点で、現像剤Gの透磁率の検出結果のデータと、透磁率に基づいて算出されるトナー濃度のデータとの関係を整合する初期剤設定制御を行う。
初期剤設定制御の際には、未使用の現像剤Gを第一搬送スクリュ83a及び第二搬送スクリュ83bによって攪拌し馴染ませるため、現像装置80の駆動源である作像部駆動モーター600を駆動する。これにより、第一搬送スクリュ83a及び第二搬送スクリュ83bが回転するとともに、現像ローラ81のスリーブが回転する。また、作像部駆動モーター600を駆動することで、これを駆動源とする感光体60も回転する。
また、この初期剤設定制御の際には、帯電バイアス印加装置392と現像バイアス印加装置380とを駆動し、帯電装置92による感光体60表面の一様帯電を開始するとともに、現像ローラ81に現像バイアスを印加する。
さらに、初期剤設定制御の際には、中間転写ベルト50の駆動や一次転写ローラ130に対する一次転写バイアスの印加も開始する。
現像ローラ81のスリーブの内部には磁石があり、現像剤Gを現像ローラ81の表面に引き寄せるため、初期剤設定制御の際にスリーブが回転すると、現像ローラ81の表面に引き寄せられた現像剤Gが磁気ブラシを形成して現像領域まで搬送される。このとき、現像領域での現像剤Gに対して静電的な力が作用していないと、現像剤G中のトナーが感光体60に付着するおそれがある。これに対して、プリンタ10では、初期剤設定制御の際に、感光体60表面を一様帯電させるとともに、現像ローラ81に現像バイアスを印加することで、トナーが感光体60側から現像ローラ81側に向かうような電界を形成する。これにより、初期剤設定制御の際に、現像剤G中のトナーが感光体60に付着することを防止できる。
また、プリンタ10では、現像装置80と感光体60とが独立した駆動源である場合、感光体60を回転駆動せずに現像ローラ81のみを回転駆動させると、現像ローラ81の表面上の磁気ブラシが感光体60表面の一部を摺擦し続けることになる。これにより、感光体60の表面の一部が損傷するおそれがあるため、現像装置80と感光体60とが独立した駆動源である場合でも、初期剤設定制御の際には、現像装置80とともに感光体60も回転駆動させるべきである。
このように、初期剤設定制御の際には、現像ローラ81、感光体60及び中間転写ベルト50はすべて表面移動している。装置に異常がない場合は、感光体60の表面は一様帯電された状態で現像領域を通過するため、現像剤G中のトナーによる現像は行われず、感光体60上にトナーが付着することはない。
しかし、初期剤設定制御の際のプリンタ10の起動時に、四つのプロセスユニット30のいずれかにおいて帯電装置92の破損や接触不良が生じ、帯電バイアスが印加されない不具合が生じたときは、トナーが感光体60上に付着する。その後、感光体60の表面上のトナーが転写される中間転写ベルト50にもトナー付着が生じてしまう。
このとき、感光体60上には全ベタ画像に対応したトナーが付着するため、プリンタ10を駆動し続けると、大量のトナーが感光体60や中間転写ベルト50に付着し、プリンタ10内を汚染するおそれがある。
また、初期剤設定制御時のように、用紙Pが通紙されていない状態のときにこの問題が発生すると、問題の発見が遅れ現像装置80内のトナーが全て排出されて被害がさらに拡大する。
さらに、現像装置80内の現像剤Gからトナーが排出され続けると、現像剤Gのトナー濃度が低下し、感光体60に対するキャリア付着が発生することがある。これは、現像剤G中のトナーが減少することで、キャリア同士の接触等により、逆帯電のキャリアや弱帯電のトナーが発生し、静電的に感光体60にキャリアが感光体60に引き寄せられるためと考えられる。感光体60に対するキャリア付着が発生すると、キャリアによって感光体60やクリーニングブレードが破損するという問題が生じるおそれがある。
特許文献1に記載の画像形成装置では、モノクロ機の直接転写の場合で、感光体上のトナー付着量が所定量よりも多いことをフォトセンサによって検出した場合に装置の駆動を停止する。これにより、感光体にトナー像を形成するトナー像形成手段に問題が生じた状態で画像形成装置を駆動し続けることを防止することが可能であり、大量のトナーが排出されることを抑制できる。
しかし、プリンタ10のように、四つの感光体を備えるタンデム型のカラー機において感光体上のトナー付着量を検出しようとすると、各感光体にフォトセンサを一つずつ配置する必要が生じ、レイアウトやコストの面で問題が生じる。
特許文献2に記載の画像形成装置では、中間転写ベルトを備えたタンデム型のカラー機で、中間転写ベルト上のトナー付着量を検出するフォトセンサを備えている。これにより、中間転写ベルト上の非画像領域に所定量以上のトナーが付着していることを検出することで、複数の感光体の何れかのトナー像形成手段に問題が発生していることを検出できる。しかし、複数の感光体の何れのトナー像形成手段で問題が発生しているのかを判断することが出来ず、サービスマンが複数のトナー像形成手段の一つ一つを確認して、問題が発生しているトナー像形成手段を見つける必要があった。
また、通常の画像形成時には、現像装置内の現像剤のトナー濃度を検出しており、帯電不良によってベタ画像に対応したトナーが排出され続けて現像装置内の現像剤のトナー濃度が極端に低くなった場合は、トナー濃度センサによって異常を検出することができる。そして、この異常を検出したときに、画像形成装置の駆動を停止することで、被害の拡大を防止することができる。しかし、初期剤設定制御時にはトナー濃度センサを調整しているためこの異常を検出する動作は作用しない。そのため、初期剤設定制御時にトナーが感光体に付着する不具合がトナー像形成手段に生じている場合には、異常が生じていることを検出できずに現像装置内のトナーの全てが排出される問題が生じ得る。
次に、本発明の特徴部について説明する。
プリンタ10の制御部500は、初期剤設定制御時には感光体60上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で四つのプロセスユニット30を駆動する。すなわち、感光体60及び現像ローラ81を回転駆動させるとともに、帯電装置92による一様帯電及び現像ローラ81に対する現像バイアスの印加を行い、光書込装置40から感光体60へのレーザ光Lの照射は行わない。また、一次転写ローラ130への一次転写バイアスの印加を行うとともに、中間転写ベルト50の表面移動も開始する。
また、制御部500は、初期剤設定制御時にフォトセンサ300を用いて中間転写ベルト50の表面上のトナー付着量を検出する。そして、フォトセンサ300が所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、プリンタ10の各駆動部の駆動を停止する。そして、四つのプロセスユニット30の駆動を開始してから所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーが感光体60に付着したプロセスユニット30を特定する。
図4は、フォトセンサ300によるセンサ位置までの四つの一次転写ニップからのそれぞれの距離と、作像部駆動モーター600の駆動開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間との関係の説明図である。
図5は、初期剤設定制御時に所定量以上のトナー付着量となるトナーが感光体60に付着する異常が生じたプロセスユニット30を特定するセンサ検知制御のフローチャートである。
図4の縦軸は、各色の一次転写ニップからセンサ位置までの中間転写ベルト50上での距離を示しており、センサ位置までの距離はブラックの一次転写ニップが最も短く、イエローの一次転写ニップが最も長いことが分かる。また、ΔY、ΔC、ΔM及びΔKは、各感光体60上での現像領域から一次転写ニップまでの移動距離を示している。
図4中の横軸は作像部駆動モーター600の駆動開始からの経過時間を示している。図4中の「TK」は、ブラック用の作像部駆動モーター600のスタートからブラック用プロセスユニット30Kによる白紙画像の先端がセンサ位置に到達するまでの時間である。図4中の「TM」は、マゼンタ用の作像部駆動モーター600のスタートからマゼンタ用プロセスユニット30Mによる白紙画像の先端がセンサ位置に到達するまでの時間である。図4中の「TC」は、シアン用の作像部駆動モーター600のスタートからシアン用プロセスユニット30Cによる白紙画像の先端がセンサ位置に到達するまでの時間である。図4中の「TY」は、イエロー用の作像部駆動モーター600のスタートからイエロー用プロセスユニット30Yによる白紙画像の先端がセンサ位置に到達するまでの時間である。
次に、図5を用いて初期剤設定制御の流れについて説明する。
プリンタ10の電源を入れた後に初期剤設定制御が開始されるフラグが立っている場合に、各プロセスユニット30の現像装置80に駆動を入力する作像部駆動モーター600が動き出した時からフォトセンサ300による検知をスタートさせる(S1)。制御部500は、所定量以上のトナーの有無判定をする検知サンプリング時間である判定時間M1の間のフォトセンサ300の検出結果に基づいて中間転写ベルト50上のトナー付着量を検出する。
ブラック用プロセスユニット30Kに異常がない場合、「TK」から「TM」までの間の判定時間M1において、センサ位置における中間転写ベルト50上に所定量以上のトナーが付着しない(わずかなトナーやキャリアが付着し得る)。この場合、制御フローのS2において、フォトセンサ300の検出結果に基づいた中間転写ベルト50上のトナー付着量は所定値を超えず(S2で「No」)、ブラック用プロセスユニット30Kは正常であると判断し、制御フローはS3へ進む。
逆に、ブラック用プロセスユニット30Kの帯電装置92に異常があり、帯電バイアスが印加されない場合、「TK」から「TM」までの間の判定時間M1において、センサ位置における中間転写ベルト50上に所定量以上のトナーが付着する。この場合、制御フローのS2において、フォトセンサ300の検出結果に基づいた中間転写ベルト50上のトナー付着量が所定値を超えたことを検知し(S2で「Yes」)、ブラック用プロセスユニット30Kに異常がある判断する。そして、プリンタ10の駆動を停止し、制御フローはS6へ進み、ブラック用プロセスユニット30Kに異常が生じていることを報知手段である不図示の操作パネルで警告する。
このような制御では、ブラック用プロセスユニット30Kに異常があった場合においても、「TK」+「M1」の時間分のトナー付着が発生するが、更なるトナー付着を防ぐことが出来る。このため、プリンタ10内の汚染を抑制し、異常の発見が遅れることによるキャリア付着の発生を防止し、プリンタ10の破損を防止できる。また、異常が生じていること操作パネルで警告することで、異常が生じているプロセスユニット30を使用者やメンテナンスを行う者に素早く知らせることができ、交換作業を効率的に行うことができる。
判定時間M1は、「M1<TM−TK」の関係を満たす必要がある。また、判定時間M1は任意で設定できる値であるが、短すぎるとイレギュラーで生じたトナー落ちやノイズなどによりトナー付着量が所定値を超えたことを正確に検知することができなくなる。このため、「M1<TM−TK」の関係を満たす範囲である程度の時間を検知するようにする。すなわち、中間転写ベルト50が隣り合う一次転写ニップの間を通過するのに要する時間(「ステーションピッチ」ともいう)よりも判定時間M1が短くなるように設定する。判定時間M1は、一次転写ニップ同士の距離や、センサ位置までの距離などのレイアウトによって適宜設定する。
他のプロセスユニット30(30M,30C,30Y)についても異常がない場合は、上述した制御と同様の制御をS3、S4及びS5と行い、全てが正常であると判断した場合は、通常動作を継続する(S7)。異常がある場合は、上述した制御と同様に、プリンタ10の駆動を停止し、制御フローはS6へ進み、トナー付着量が所定値を超えたプロセスユニット30に異常が生じていることを警告する。
上述したセンサ検知制御は、初期剤設定制御時に限らず、プロセスユニット30の入れ替えを行ったときに同様の制御を行う構成としてもよい。
また、上述した初期剤設定制御と同様のセンサ検知制御を、印刷開始時に実行しても良い。
この場合、通常印刷の命令がマシンに送られ、作像動作が開始されるときにおいても同様のセンサ検知制御を実行する。
印刷開始時に作像部駆動モーター600の動き出しから感光体60上に印刷命令に基づいた画像が形成されるまでの時間において、各プロセスユニット30に異常が無いかの検知動作を行う。
このように印刷開始時にも上述した初期剤設定制御と同様のセンサ検知制御を行うことで、初期剤設定制御時やユニット交換時以外に、何らかの接触不良などの問題によって帯電バイアス不良が生じたときにも素早く対応でき、被害を最小限に抑えることができる。ただし、このようなセンサ検知制御を毎回の印刷開始時に行うか否かは、適宜設定することができるようにする。
通常の印刷時は、帯電バイアス異常によって印刷命令の画像とは異なるベタ画像が作像され続けても、トナー濃度センサ86によって現像装置80内の現像剤Gのトナー濃度の急激な低下という異常を検知するまでプリンタ10の動作は停止しない。このとき、帯電バイアス異常が生じた状態で印刷を行っているため、画像が乱れたりするおそれがあり、この場合、消費したトナーや用紙は無駄になってしまう。これに対して、印刷開始時に上述した初期剤設定制御と同様のセンサ検知制御を行うことで、印刷する前に異常を検知できるので無駄なトナーや用紙の消費を抑えることが可能となる。このセンサ検知制御の実行タイミングは、連続印刷時の紙間などにも用いることができる。
プリンタ10では、プロセスコントロール時は中間転写ベルト50上のトナー付着量をフォトセンサ300によって検知している。そして、フォトセンサ300を用いて、制御上は中間転写ベルト50上にトナーが付着していない状態であるにも関わらず、所定値以上のトナー付着量を検出した場合には、プリンタ10を停止させている。これにより、プロセスユニット30の破損や接触不良によって帯電不良が生じた場合に、トナーが吐き出されて中間転写ベルト50上に転写された状態を検出し、トナーが大量に吐き出され続けることを防止できる。
また、制御部500は、作像部駆動モーター600の駆動開始時からフォトセンサ300でトナー付着量が所定量以上となったことを検知するまでの時間によって、どの色のプロセスユニット30において以上が発生しているかを判断する機能を備える。これにより、一つのフォトセンサ300で、複数のプロセスユニット30の何れに異常が生じているのかを判断することが可能となる。
帯電装置92の帯電方式としては、帯電部材に交流成分を含むAC電圧を印加するAC帯電方式と、直流成分のみのDC電圧を印加するDC帯電方式とがある。AC帯電方式の場合には、感光体60を接地する回路の電流をフィードバック電流として検出し、このフィードバック電流の値に基づいて帯電バイアスが印加されない不具合が生じていることを検出が可能である。一方、DC帯電方式では、電流が微量でノイズが大きいためAC帯電方式のようにフィードバック電流の検出結果に基づいて帯電バイアスが印加されない不具合が生じていることを検出することは困難である。これに対して、上述したセンサ検知制御を行う本実施形態のプリンタ10では、AC帯電方式のようなフィードバック電流に基づいた検知を行えないDC帯電方式においても帯電バイアスが印加されない不具合が発生していることを検知することが可能となる。
本実施形態のプリンタ10では、カラー機であるが、トナー付着量を検出するセンサが各色の感光体60に対向して設けられておらず、帯電バイアスが印加されない異常の検出に、プロセスコントロール時に使用するフォトセンサ300を利用している。また、異常を検知したタイミングに基づいて異常が生じたプロセスユニット30を特定することができる。このため、コストの増加を抑制しつつ、白紙画像の作像条件で感光体60にトナーを付着させる異常が生じたプロセスユニット30を特定することが可能となる。
また、複数のプロセスユニット30の何れかに異常が生じたことを検知したときに、プリンタ10の動作を停止させることで、トナーによる装置内の汚染やキャリアによる感光体60等の損傷を防止し、被害を最小限に押さえることができる。
さらに、プリンタ10のセンサ検知制御を行う構成では、帯電方式に関係なく、帯電バイアスが印加されない不具合が生じていることを検出が可能である。
また、通常の印刷時等には、帯電バイアスが印加されない不具合に起因してトナーが大量に排出される異常が発生すると、現像装置80内の現像剤Gのトナー濃度が急激に減少するため、トナー濃度センサ86によって異常を検出することが可能である。しかし、初期剤設定制御時には、トナー濃度が所定の値になるように作られている現像剤Gに対するトナー濃度センサ86の検出結果を整合する制御であるため、トナー濃度センサ86によって異常を検出することができない。これに対して、プリンタ10のセンサ検知制御は、初期剤設定制御時にトナー濃度センサ86の代わりにトナーが大量に排出される異常を検出することができる。
工場から着荷したプリンタ10の設置時やプロセスユニット30の交換時など、プロセスユニット30の輸送後には、輸送時の衝撃等により帯電装置92に破損や接触不良が生じ、帯電バイアスを印加できない不具合が生じている確率が高くなる。このようなプリンタ10の設置時やプロセスユニット30の交換時に実行される初期剤設定制御時に帯電バイアスが印加されない不具合が生じていることを検知することで、被害の拡大を防止できる。
白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常の原因は、画像形成装置が、露光された部分を現像化する所謂ネガ・ポジ現像方式と、露光されない部分を現像化する所謂ポジ・ポジ現像方式と、で異なる。本実施形態のプリンタ10は、所謂ネガ・ポジ現像方式であるため、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常の発生を検知することで帯電バイアスが印加されない異常が生じていることを検知できる。一方、所謂ポジ・ポジ現像方式においては、白紙画像の作像条件では一様帯電された感光体の表面が露光手段によって全面露光される。このため、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置では、上述したセンサ検知制御のように、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常の発生を検知することで、露光手段による露光ができない異常が生じていることを検知できる。
上述した実施形態のプリンタ10は、複数の潜像担持体である感光体60から中間転写体である中間転写ベルト50に一次転写する中間転写方式のタンデム型の画像形成装置である。本発明を適用可能なタンデム型の画像形成装置としては、中間転写方式の画像形成装置に限らない。搬送ベルト等の転写搬送部材に担持された記録媒体に各色のトナー像を直接転写する直接転写方式のタンデム型の画像形成装置であっても本発明は適用可能である。この構成の場合、トナー付着量検出手段で付着量を検出されるトナー像は潜像担持体に形成され、転写搬送部材に転写される。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
表面移動する中間転写ベルト50等の被転写体と、被転写体の表面移動方向に沿って配置される複数の感光体60等の潜像担持体と、複数の潜像担持体にそれぞれ現像剤G等の現像剤を用いてトナー像を形成する複数のプロセスユニット30等のトナー像形成手段と、一次転写バイアス等の転写バイアスを印加して複数の潜像担持体に形成された各トナー像をそれぞれの一次転写ニップ等の転写位置で被転写体の表面に転写させる複数の一次転写ローラ130等の転写手段と、複数の転写手段のうち被転写体の表面移動方向の最下流側に配置された転写手段よりも被転写体の表面移動方向下流側に配置され、被転写体の表面に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するフォトセンサ300等のトナー付着量検出手段と、各部の駆動を制御する制御部500等の制御手段と、を備えるプリンタ10等の画像形成装置において、制御手段は、潜像担持体上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で複数のトナー像形成手段を駆動し、且つ、転写手段及び被転写体を駆動する初期剤設定制御等の白紙画像形成制御を実行し、白紙画像形成制御を実行中にトナー付着量検出手段が所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを潜像担持体上に付着させたトナー像形成手段を特定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のトナー像形成手段のそれぞれの転写位置からトナー付着量検出手段による検出位置までの距離が異なる。このため、白紙画像形成制御の実行時に潜像担持体にトナーが付着する不具合が生じた場合に、白紙画像形成制御の開始から潜像担持体に付着したトナーが被転写体に転写され、検出位置に到達するまでの時間はトナー像形成手段毎に異なる。このため、白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを潜像担持体上に付着させたトナー像形成手段を特定することができる。
また、被転写体上でトナー付着量を検出するため、複数のトナー像形成手段の潜像担持体のそれぞれにトナー付着量を検出する手段を設ける必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
このように、態様Aでは、タンデム型の画像形成装置で、コストの増加を抑制しつつ、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じたトナー像形成手段を特定することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、フォトセンサ300等のトナー付着量検出手段は、判定時間M1等の所定の検出時間の検出結果に基づいて中間転写ベルト50等の被転写体の表面上のトナー付着量を検出し、所定の検出時間は、被転写体の表面が隣り合う一次転写ニップ等の転写位置の間を通過するのに要する時間以下である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、所定の検出時間というある程度の時間の検出結果に基づいて判定することでノイズを除去できる。また、被転写体の表面が転写位置の間を通過するのに要する時間以下となる所定の検出時間で検出を行うことで、白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じたトナー像形成手段を特定することが可能となる。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、フォトセンサ300等のトナー像形成手段は、トナーとキャリアとからなる現像剤G等の二成分現像剤を収容し、二成分現像剤中のトナーを感光体60等の潜像担持体に供給する現像装置80等の現像装置を備え、現像装置は、収容する二成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ86等のトナー濃度検出手段を備え、未使用の現像剤である初期剤に対するトナー濃度検出手段の出力を所定出力に設定する初期剤設定制御を実行するものであり、白紙画像形成制御は初期剤設定制御とともに実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、工場からの着荷やユニット交換において、破損や接触不良などでプロセスユニット30等のトナー像形成手段に異常が生じる確率が高くなる。このような異常が生じる確率が高くなっているときに実行される初期剤設定制御と共にトナー像形成手段の異常の有無を検知する白紙画像形成制御を実行することで被害の拡大を防止できる。さらに、初期剤設定制御時は、異常が生じてトナーが排出され続け、現像装置内の現像剤のトナー濃度が低下しても、出力を設定中のトナー濃度検出手段ではトナー濃度の低下を検知することが出来ず、異常の発生を検知することができない。一方、態様Cでは、初期剤設定制御時に白紙画像の作像条件で潜像担持体にトナーが付着する異常が生じていることを検知できる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、白紙画像形成制御は、画像形成開始時のプロセスユニット30等のトナー像形成手段の駆動開始から形成する印刷命令に基づいた画像等の画像先端までの制御である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、初期剤設定制御時以外においても何らかの影響で異常が生じた場合に素早く対応できる。また、印刷開始時に行うことで、印刷時に異常が生じたことによるトナーや用紙P等の記録材の無駄な消費を減らすことができる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、制御部500等の制御手段は、白紙画像形成制御を実行中にフォトセンサ300等のトナー付着量検出手段が中間転写ベルト50等の被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合に、プリンタ10の駆動を停止等各部の駆動を停止する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、異常が生じた状態で駆動し続けることによる被害の拡大を防止することができる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、制御部500等の制御手段は、白紙画像形成制御を実行中にフォトセンサ300等のトナー付着量検出手段が中間転写ベルト50等の被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合に、操作パネル等の報知手段によって報知する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、異常が生じているプロセスユニット30等のトナー像形成手段を使用者やメンテナンスを行う者に素早く知らせることができ、交換作業を効率的に行うことができる。
(態様G)
表面移動する中間転写ベルト50等の被転写体と、被転写体の表面移動方向に沿って配置される複数の感光体60等の潜像担持体と、複数の潜像担持体にそれぞれ現像剤G等の現像剤を用いてトナー像を形成する複数のプロセスユニット30等のトナー像形成手段と、一次転写バイアス等の転写バイアスを印加して複数の潜像担持体に形成された各トナー像をそれぞれの一次転写ニップ等の転写位置で被転写体の表面に転写させる複数の一次転写ローラ130等の転写手段と、複数の転写手段のうち被転写体の表面移動方向の最下流側に配置された転写手段よりも被転写体の表面移動方向下流側に配置され、被転写体の表面に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するフォトセンサ300等のトナー付着量検出手段と、各部の駆動を制御する制御部500等の制御手段と、を備えるプリンタ10等の画像形成装置の異常検知方法において、制御手段が潜像担持体上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で複数のトナー像形成手段を駆動し、且つ、転写手段及び被転写体を駆動する白紙画像形成制御を実行し、白紙画像形成制御を実行中にトナー付着量検出手段が被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを潜像担持体上に付着させたトナー像形成手段を特定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のトナー像形成手段のそれぞれの転写位置からトナー付着量検出手段による検出位置までの距離が異なる。このため、白紙画像形成制御の実行時に潜像担持体にトナーが付着する不具合が生じた場合に、白紙画像形成制御の開始から潜像担持体に付着したトナーが被転写体に転写され、検出位置に到達するまでの時間はトナー像形成手段毎に異なる。このため、白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを潜像担持体上に付着させたトナー像形成手段を特定することができる。
また、被転写体上でトナー付着量を検出するため、複数のトナー像形成手段の潜像担持体のそれぞれにトナー付着量を検出する手段を設ける必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
10 プリンタ
20 本体ケース
30Y イエロー用プロセスユニット
30C シアン用プロセスユニット
30K ブラック用プロセスユニット
30 プロセスユニット
30M マゼンタ用プロセスユニット
32 トナーボトル
40 光書込装置
41 ポリゴンミラー
50 中間転写ベルト
60 感光体
70 感光体ユニット
74 プリンタエンジン
80 現像装置
81 現像ローラ
82 ドクタ
83a 第一搬送スクリュ
83b 第二搬送スクリュ
84 仕切り壁
86 トナー濃度センサ
88a 第一現像剤収容部
88b 第二現像剤収容部
89 トナー搬送経路
90 クリーニング装置
92 帯電装置
100 第一張架ローラ
110 第二張架ローラ
120 第三張架ローラ
130 一次転写ローラ
140 ベルトクリーニング部
151 第一給紙トレイ
152 第二給紙トレイ
160 搬送ローラ対
161 第一給紙ローラ
162 第二給紙ローラ
170 搬送経路
180 レジストローラ対
181 第一分離ローラ対
182 第二分離ローラ対
190 二次転写ローラ
200 定着装置
201 加圧ローラ
201a 第一定着ヒータ
202 定着ベルトユニット
203 加熱ローラ
203a 第二定着ヒータ
204 定着ベルト
206 駆動ローラ
210 排紙ローラ
220 排紙トレイ
222 給紙トレイ
224 給紙ローラ
300 フォトセンサ
380 現像バイアス印加装置
392 帯電バイアス印加装置
500 制御部
600 作像部駆動モーター
G 現像剤
L レーザ光
M1 判定時間
P 用紙
特許第4499216号 特許第5381462号

Claims (7)

  1. 表面移動する被転写体と、
    前記被転写体の表面移動方向に沿って配置される複数の潜像担持体と、
    前記複数の潜像担持体にそれぞれ現像剤を用いてトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、
    転写バイアスを印加して前記複数の潜像担持体に形成された各トナー像をそれぞれの転写位置で前記被転写体の表面に転写させる複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち前記被転写体の表面移動方向の最下流側に配置された転写手段よりも前記被転写体の表面移動方向下流側に配置され、前記被転写体の表面に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    各部の駆動を制御する制御手段と、を備える画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記潜像担持体上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で前記複数のトナー像形成手段を駆動し、且つ、前記転写手段及び前記被転写体を駆動する白紙画像形成制御を実行し、
    前記白紙画像形成制御を実行中に前記トナー付着量検出手段が所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、前記白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを前記潜像担持体上に付着させた前記トナー像形成手段を特定するものであり、
    前記画像形成装置の設置時や前記トナー像形成手段の交換時等の前記トナー像形成手段の移動後に前記白紙画像形成制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記トナー付着量検出手段は、所定の検出時間の検出結果に基づいて前記被転写体の表面上のトナー付着量を検出し、
    前記所定の検出時間は、前記被転写体の表面が隣り合う前記転写位置の間を通過するのに要する時間以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記トナー像形成手段は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を収容し、前記二成分現像剤中のトナーを前記潜像担持体に供給する現像装置を備え、
    前記現像装置は、収容する前記二成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段を備え、未使用の現像剤である初期剤に対するトナー濃度検出手段の出力を所定出力に設定する初期剤設定制御を実行するものであり、
    前記白紙画像形成制御は前記初期剤設定制御とともに実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記白紙画像形成制御は、画像形成開始時の前記トナー像形成手段の駆動開始から形成する画像先端までの制御であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記白紙画像形成制御を実行中に前記トナー付着量検出手段が前記被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合に、前記各部の駆動を停止することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記白紙画像形成制御を実行中に前記トナー付着量検出手段が前記被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合に、報知手段によって報知することを特徴とする画像形成装置。
  7. 表面移動する被転写体と、
    前記被転写体の表面移動方向に沿って配置される複数の潜像担持体と、
    前記複数の潜像担持体にそれぞれ現像剤を用いてトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、
    転写バイアスを印加して前記複数の潜像担持体に形成された各トナー像をそれぞれの転写位置で前記被転写体の表面に転写させる複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち前記被転写体の表面移動方向の最下流側に配置された転写手段よりも前記被転写体の表面移動方向下流側に配置され、前記被転写体の表面に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    各部の駆動を制御する制御手段と、を備える画像形成装置の異常検知方法において、
    前記制御手段が前記潜像担持体上にトナーを付着させない白紙画像に対応した作像条件で前記複数のトナー像形成手段を駆動し、且つ、前記転写手段及び前記被転写体を駆動する白紙画像形成制御を実行し、前記白紙画像形成制御を実行中に前記トナー付着量検出手段が前記被転写体上に所定量以上のトナー付着量を検出した場合には、前記白紙画像形成制御の開始から所定量以上のトナー付着量を検出するまでの時間に基づいて、所定量以上のトナー付着量となるトナーを前記潜像担持体上に付着させた前記トナー像形成手段を特定するものであり、
    前記画像形成装置の設置時や前記トナー像形成手段の交換時等の前記トナー像形成手段の移動後に前記白紙画像形成制御を実行することを特徴とする画像形成装置の異常検知方法。
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