JP2013167853A - 画像形成装置 - Google Patents

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直幸 尾崎
Shunichi Hashimoto
俊一 橋本
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Abstract

【課題】複数の記録媒体について画像を連続的に形成するときの画像形成速度を装置内温度に基づいて制限する場合にも装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の記録媒体について画像を連続的に形成する場合、その複数の記録媒体の一部について画像形成動作が終了した後、装置内温度を検知する温度センサーの検知結果と、複数の記録媒体の一部に画像を形成したときに使用された画像形成動作条件と、複数の記録媒体のうち画像形成が終了していない残りの記録媒体の枚数とに基づいて、画像形成速度が互いに異なる複数種類の画像形成動作条件の切り替えを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAXなどの画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置において長時間にわたって複数の記録媒体としての用紙に画像を連続的に形成する連続通紙を行う場合、現像装置や定着装置などの作像ユニットが長時間駆動し続けるため、画像形成装置内の温度(以下「装置内温度」という。)や画像形成装置に用いられている部品の温度が上昇する場合がある。このような温度上昇を防止するため、冷却ファンやダクト等によって装置内温度がある所定の温度以上にならないように装置内温度の上昇を抑制したり、装置内温度調整用のエアコンによって装置内温度をある所定温度に調整する温度制御を行ったりする画像形成装置が知られている。
上記従来の冷却ファンやダクト等による装置内温度の上昇の抑制やエアコンによる温度制御では、装置本体の全体のサイズや装置本体内の構成及びレイアウト等の制約により、温度上昇の防止効果に限界がある。また、上記従来の冷却ファンやダクト等及びエアコンでは、画像形成装置の内部空間の平均的な温度上昇を抑制することはできるが、現像装置や定着装置などの作像ユニットにおける局所的な温度上昇を抑制することは難しい。
従来、作像ユニットの一つである定着装置における局所的な温度上昇を抑制するため、その装置内の定着部材の温度を直接測定して温度制御を行う画像形成装置が知られている。例えば、小サイズ紙の連続通紙によって定着部材としての定着ローラが局所的に温度上昇する定着装置において、定着ローラの温度を直接測定する画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、定着ローラの温度の測定結果に基づいて、定着ローラの表面のうち小サイズ紙が接触していた表面部分の周辺で温度が上昇して定着ローラ上の温度が不均一になっていると判断すると、連続して画像が形成される複数の用紙の間隔(通紙間隔)を一時的に広げ、定着ローラ上の温度不均一を均すような温度制御が行われる。
しかし、定着装置以外の現像装置などの作像ユニットでは、装置の小型化のため作像ユニットの温度を直接測定するセンサを設けることができない場合がある。この場合は、当該作像ユニットの温度の測定結果に基づく温度制御を行うことができない。そのため、長時間の連続した画像形成動作を行う連続通紙の場合に、定着装置以外の現像装置などの作像ユニットにおける温度上昇を確実に抑制できないおそれがある。例えば、上記連続通紙の場合に、現像装置内の軸受け部等の摺動部及び現像剤自体の温度がかなり温度上昇し、現像装置内で像形成物質としてのトナーが溶融してしまうおそれがある。
特許文献1には、画像形成装置の設置場所の温度を検知する温度センサと、画像形成装置内部の熱源である定着装置から離れた位置における温度を検知する温度センサとを備え、これらの温度検知結果に基づいて定着装置の近くにある現像装置の温度を推定する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、上記2つの温度の測定結果に基づいて推定した現像装置の温度の推定値に応じて、画像形成動作を停止したり全速モード(通常の画像形成速度)と半速モード(全速モードの半分の画像形成速度)との間の切り替えを行ったりする画像形成動作条件の切り替え制御を行うことにより、現像装置における温度上昇を抑制している。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている画像形成装置のように、温度の検知結果に基づいて画像形成動作条件の切り替え制御を行う場合、連続通紙する複数の用紙のうち画像形成動作条件の切り替え後に画像を形成する残りの用紙の枚数によっては、画像形成速度(印刷速度)が低下してしまうおそれがある。例えば、特許文献1の画像形成装置では、上記残りの用紙の枚数が少ない場合であっても、温度センサの測定結果に基づいて推定した現像装置の温度が高いと全速モードから半速モードに画像形成動作条件を切り替えるので、画像形成速度が大幅に低下してしまう。また、残りの用紙の枚数が少ない場合に半速モードから全速モードに切り替えると、そのまま画像形成速度を切り替えずに半速モードのまま画像形成を行う場合よりもかえって時間がかかってしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の記録媒体について画像を連続的に形成するときの画像形成速度を装置内温度に基づいて制限する場合にも装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の記録媒体について画像を連続的に形成可能な画像形成装置であって、該画像形成装置内の温度を検知する温度検知手段と、複数の記録媒体について画像を連続的に形成する場合、前記複数の記録媒体の一部について画像形成動作が終了した後、前記温度検知手段の検知結果と、前記複数の記録媒体の一部に画像を形成したときに使用された画像形成動作条件と、前記複数の記録媒体のうち画像形成が終了していない残りの記録媒体の枚数とに基づいて、画像形成速度が互いに異なる複数種類の画像形成動作条件の切り替えを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の記録媒体について画像を連続的に形成するときの画像形成速度を装置内温度に基づいて制限する場合にも装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す概略構成図。 イエロー画像形成ユニットの一構成例を示す概略構成図。 同イエロー画像形成ユニットの外観斜視図。 本実施形態に係る画像形成装置における制御系の要部の一構成例を示すブロック図。 3枚の記録紙の印刷出力時における2種類の印刷条件切り替え制御の様子を示す説明図。 図5の3枚の記録紙の印刷出力する場合における装置内温度Tの時間変化の様子を示すグラフ。 本実施形態に係る画像形成装置の全速モードにおける装置内温度上昇時の印刷モード切り替え制御の一例を示すフローチャート。 本実施形態に係る画像形成装置の半速モードにおける装置内温度上昇時の印刷モード切り替え制御の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す概略構成図である。
図1において、画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す。)のトナー像それぞれを生成するための4つの作像部としての画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。これら画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kは、画像を形成する画像形成物質として互いに異なる色のYトナー,Cトナー,Mトナー,Kトナーを用いるが、それ以外は同じ構成になっている。例えば、Yトナー像を生成するための画像形成ユニット1Yを例にすると、画像形成ユニット1Yは、感光体ユニット2Y(後述の図2参照)と現像手段としての現像装置7Yとを有している。これら感光体ユニット2Y及び現像装置7Yは、画像形成ユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱可能なものである。また、画像形成ユニット1Yを画像形成装置100の本体から取り外した状態では、現像装置7Yを感光体ユニット2Yに対して着脱することができる。
画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kの図中下方には、潜像形成手段としての光書込装置20が配設されている。光書込装置20は、画像情報に基づいてレーザ光Lを、各画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kに設けられた潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y,3C,3M,3Kに照射する。これにより、感光体3Y,3C,3M,3K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。光書込装置20は、例えば、光源(例えばLD:半導体レーザ)から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,3C,3M,3Kに照射するものである。このような構成のものに代えて、LEDアレイによる光走査を行うものを、光書込装置20として採用することもできる。
光書込装置20の下方には、記録媒体収納供給手段としての第一給紙カセット31及び第二給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット31,32内には、それぞれ、記録媒体としての記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、記録媒体供給部材としての第一給紙ローラ31a及び第二給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第一給紙ローラ31aが不図示の駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されると、第一給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第二給紙ローラ32aが不図示の駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されると、第二給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の二次転写ニップへ向けて送り出す。
各画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kの図中上方には、中間転写体としての中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動させることができる転写手段としての転写装置40が配設されている。転写装置40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット42、第一ブラケット43、第二ブラケット44などを備えている。また、4つの一次転写部材としての一次転写ローラ45Y,45C,45M,45K、二次転写部材としての二次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動する。4つの一次転写ローラ45Y,45C,45M,45Kは、このように無端移動する中間転写ベルト41を感光体3Y,3C,3M,3Kとの間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップを形成し、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーの帯電極性とは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K各色用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,3C,3M,3K上のYトナー像,Cトナー像,Mトナー像,Kトナー像が重ね合わせられるように一次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に四色重ね合わせトナー像(以下「四色トナー像」という。)が形成される。
二次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された二次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで二次転写ニップを形成している。レジストローラ対35が、そのローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト41上の四色トナー像に同期させるタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の四色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ50と二次転写バックアップローラ46との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で記録紙Pに一括して二次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
二次転写ニップを通過しても記録紙Pに転写されずに中間転写ベルト41に残った転写残トナーは、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット42は、例えば、クリーニングブレード42aを中間転写ベルト41のおもて面に当接させ、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
二次転写ニップの図中上方には、定着手段としての定着装置60が配設されている。この定着装置60は、ハロゲンランプなどの発熱源を内包する第1の定着部材としての加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62を備えている。定着ベルトユニット62は、第2の定着部材としての無端状の定着ベルト64、ハロゲンランプなどの発熱源63aを内包する加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66などを有している。そして、定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動させる。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。このようにして加熱された定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト64のループ外側には、図示しない温度検知手段としての温度センサが定着ベルト64のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。この温度センサにより、定着ニップに進入する直前の定着ベルト64の表面温度が検知される。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ63に内包される発熱源63aや、加圧加熱ローラ61に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト64の表面温度が所定の温度(例えば、約140℃)に維持される。
二次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着装置60内に送られる。そして、定着装置60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64及び加圧加熱ローラ61によって加熱され、押圧されて、フルカラートナー像が定着される。このようにして定着処理が施された記録紙Pは、記録媒体排出搬送手段としての排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、記録媒体排出積載部としてのスタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
なお、転写装置40の上方には、Yトナー,Cトナー,Mトナー,Kトナーそれぞれを収容する4つのトナー収容容器としてのトナーカートリッジ19Y,19C,19M,19Kが配設されている。トナーカートリッジ19Y,19C,19M,19K内の各色トナーは、画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kの現像装置7Y,7C,7M,7Kそれぞれに適宜供給される。これらトナーカートリッジ19Y,19C,19M,19Kは、画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図2はイエロー画像形成ユニットの一構成例を示す概略構成図であり、図3はイエロー画像形成ユニットの外観斜視図である。感光体ユニット2Yは、感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、不図示の除電装置、帯電装置5Yなどを有している。帯電装置5Yは、不図示の駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される感光体3Yの表面を一様帯電させる。図2においては、不図示の電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ6Yを感光体3Yに近接させることで、感光体3Yを一様帯電させる方式の帯電装置5Yを示している。帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電させるものを用いてもよい。帯電装置5Yによって一様帯電させた感光体3Yの表面は、後述する光書込装置から発するレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像装置7Yは、第一搬送スクリュー8Yが配設された第一剤収容部9Yを有している。また、現像装置7Yは、現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ(例えば、透磁率センサ)10Y、第二搬送スクリュー11Y、現像剤担持体(現像部材)としての現像ロール12Y、現像剤規制部材としてのドクターブレード13Yなどが配設された第二剤収容部14Yも有している。これら二つの剤収容部9Y,14Y内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとを有するY現像剤(図示せず)が内包されている。第一搬送スクリュー8Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動され、第一剤収容部9Y内のY現像剤を紙面に垂直な方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第一剤収容部9Yと第二剤収容部14Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第二剤収容部14Y内にY現像剤を進入させる。
第二剤収容部14Y内の第二搬送スクリュー11Yは回転駆動され、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第一剤収容部14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yによってそのトナー濃度が検知される。第二搬送スクリュー11Yの上方には、現像ロール11Yが第二搬送スクリュー11Yと平行に配設されている。この現像ロール11Yは、図中反時計回り方向に回転駆動される非磁性パイプから成る現像スリーブ15Y内に磁石部材としてのマグネットローラ16Yを内包している。第二搬送スクリュー11Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの発する磁力によって現像スリーブ15Y表面に汲み上げられる。そして、現像スリーブ15Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード13Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像スリーブ15Yの回転に伴って第二搬送スクリュー11Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第一剤収容部9Y内へ戻る。
トナー濃度センサ10YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として、後述の制御手段としてのコントローラに送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ10YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記コントローラに設けられたRAM等の記憶手段には、トナー濃度センサ10Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載された各トナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータが格納されている。Y用現像装置7Yについては、トナー濃度センサ10Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、後述するY用トナー供給装置を、比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴ってYトナーを消費してYトナー濃度を低下させたY現像剤に対して第一剤収容部9Yにおいて適量のYトナーが供給される。このため、第二剤収容部14Y内のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用の画像形成ユニット(1C,1M,1K)内における現像剤についても、同じトナー供給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、転写装置40の中間転写ベルト41に中間転写される。ドラムクリーニング装置4Yが、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。図1において、他色用の画像形成ユニット1C,1M,1Kにおいても、同様に感光体3C,3M,3K上にCトナー像,Mトナー像,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト41上に中間転写される。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置における制御系の要部の一構成例を示すブロック図である。制御手段としてのコントローラ700は、CPU、RAM、ROMなどで構成され、前述の光書込装置20、画像形成ユニット1Y,1C,1M,1K、転写装置40及び定着装置60が接続されている。更に、コントローラ700は、装置内温度を検知する温度検知手段としての温度センサ701、給紙ローラ31a,32a、搬送ローラ対34、レジストローラ対35等を駆動する用紙供給搬送部702、画像データ処理部703、操作表示部704、外部のホストコンピュータ装置などと通信するための外部通信インターフェース705などが接続されている。コントローラ700は、外部通信インターフェース705を介して外部のホストコンピュータ装置などから印刷ジョブ(画像形成ジョブ)の指令や画像データを受信し、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、記録紙Pにカラー画像を形成して出力する画像形成動作を制御する。
また、コントローラ700は、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、画像形成動作条件としての印刷条件(例えば、モノクロ/カラー、片面/両面、全速モード/半速モード、間欠動作の有無等)について次のような制御を行う。例えば、コントローラ700は、複数のページそれぞれに対応する複数の記録紙について画像を連続的に形成する場合、複数の記録紙の一部について画像形成動作としての印刷動作が終了した後、温度センサ701の検知結果と、上記印刷動作が終了した複数の記録紙の一部に画像を形成したときに使用された印刷条件と、複数の記録紙のうち画像形成が終了していない残りの記録紙の枚数とに基づいて、画像形成速度としての印刷速度が互いに異なる複数種類の印刷条件の切り替えを制御する。
ここで、コントローラ700は、複数種類の印刷条件として、記録紙への画像形成速度が標準の速度である全速モードと、記録紙への画像形成速度が標準の速度の半分の速度である半速モードとを切り替え可能に構成してもよい。この場合、コントローラ700は、例えば、全速モードにおいて前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、全速モードから半速モードへの切り替えを行わないように制御する。また、コントローラ700は、前記残りの記録媒体の枚数が所定枚数N2以下の場合であっても、前記連続的に画像を形成する複数の記録紙の全体枚数が予め設定した所定枚数N3を超える場合には全速モードから半速モードへの切り替えを行うように制御してもよい。また例えば、コントローラ700は、半速モードにおいて残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、半速モードから全速モードへの切り替えを行わないように制御する。
また、コントローラ700は、複数種類の印刷条件として、複数の記録紙の全部について連続的に画像を形成する連続動作と、複数の記録媒体を所定枚数N4ごとに分けて間欠的に画像を形成する間欠動作とを切り替え可能に構成してもよい。この場合、コントローラ700は、装置内温度が所定の温度範囲内の場合には、前記連続動作から間欠動作に切り替えて前記残りの記録紙に対する画像形成を行うように制御する。また、コントローラ700は、前記残りの記録紙の枚数が予め設定した所定枚数N1以下の場合には、前記連続動作から前記間欠動作条件への切り替えを行わないように制御してもよい。
図5は3枚の記録紙の印刷出力時における2種類の印刷条件切り替え制御の様子を示す説明図である。
図5の上段は、全速モードのまま3枚の記録紙に画像を連続的に形成して出力する印刷動作の制御パターン910の例を示している。ここで、印刷動作は一般的に立ち上げ動作(印刷準備)と印刷動作と立ち下げ動作(後処理)とからなる。立ち上げ動作では、各モータの回転駆動、現像バイアスの印加及び帯電バイアスの印加を所定のタイミングでONしていく。印刷動作では、感光体3Y,3C,3M,3Kへの画像の書き込みや現像が行われる。最後に、立ち下げ動作では、次回の印刷に備えて、所定のタイミングで各モータの回転駆動、現像バイアスの印加及び帯電バイアスの印加をOFFする。
図5の下段は、温度センサ701の検知結果に基づいて画像形成装置100の装置内温度が熱いと判定され、その装置内温度の温度条件のみに基づいて全速モードと半速モードとの間の切り替えを行う制御パターン920の例を示している。この制御パターン920では、例えば全体で3枚の記録紙の印刷のうち2枚目の記録紙の印刷が終了した後、3枚目の記録紙の印刷を行う前に、全速モードから半速モードへの切り替えすなわち線速の切り替えが発生している。この場合、全速モードの立ち下げ動作を経た後に半速モードの立ち上げ動作を実施することとなり、3枚目の最終記録紙が出力されるまでにはかなり時間を要してしまう。しかしながら、残り枚数が所定の枚数以下であれば、印刷動作後、すぐに立ち下げ動作となり、装置内温度はほとんど上がることなく、3枚の印刷出力を終えることが可能である。
図6は、図5の3枚の記録紙の印刷出力時における装置内温度Tの時間変化の様子を示すグラフである。図6において、実線910は全速モードのまま3枚の記録紙について印刷出力を行った場合の温度変化であり、破線920は2枚の記録紙について印刷出力が終わった後に印刷モードを全速モードから半速モードに切り替えた場合の温度変化である。図6の実線910に示すように、全速モードで3枚の記録紙の印刷出力を行った場合のほうが装置内温度の最高温度は高い。しかし、図6において破線920に示すように途中で全速モードから半速モードに切り替えた場合と同様に、全速モードのまま印刷出力を行った場合でも、所定の許容温度範囲の上限である温度閾値T2を超えることはない。この装置内温度Tが許容温度範囲の下限である温度閾値T1を超えてから上限の温度閾値T2を超えない範囲で出力できる最大通紙枚数は、印刷条件(モノクロ/カラー、片面/両面、全速モード/半速モード等)により異なる。そのため、全速モードと半速モードとの間の印刷モード切り替えを行わない残り枚数N2は、印刷条件(モノクロ/カラー、片面/両面、全速モード/半速モード等)毎に設定するのが好ましい。
図7は、本実施形態に係る画像形成装置の全速モードにおける装置内温度上昇時の印刷モード切り替え制御の一例を示すフローチャートである。図7の制御例は、印刷モードとして全速モードが選択されているときの制御例であり、複数の記録紙について連続的に印刷する場合の一枚の印刷ごとに実施される。
図7において、まず、温度センサ701の検知結果に基づいて、温度センサ701で検知された装置内温度Tが所定の第1温度閾値T1より低いか否かを判定する(ステップ101)。ここで、装置内温度Tが第1温度閾値T1より低い場合には(ステップ101でYES)、装置内温度が十分低いと判定し、印刷状態をそのまま継続する(ステップ102)。なお、これらのステップ101及び102の処理は一枚印刷を行う毎に実施され、続く、装置内温度Tが温度閾値T1以上の場合でも同様である。
次に、温度センサ701の検知結果に基づいて、温度センサ701で検知された装置内温度Tが第1温度閾値T1以上かつ所定の第2温度閾値T2より低いか否かを判定する(ステップ103)。ここで、装置内温度Tが第1温度閾値T1以上かつ所定の第2温度閾値T2より低い場合には(ステップ103でYES)、更に、残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN1枚以下か否かを判定する(ステップ104)。残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN1枚以下であれば(ステップ104でYES)、画像形成装置内の大幅な温度上昇が生じないと判定し、印刷状態をそのまま継続する(ステップ105)。一方、残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN1枚よりも多い場合には(ステップ104でNO)、このままの状態で印刷を継続すると装置内温度が大幅に上昇し、正常な画像形成の妨げになると判定し、残りの記録紙を所定枚数N4ごとに分けて間欠的に印刷する間欠動作を実施し、装置内温度の上昇を抑制する(ステップ106)。
また、上記ステップ103において、装置内温度Tが第2温度閾値T2以上の場合には(ステップ103でNO)、残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN2枚以下か否かを判定する(ステップ107)。
ここで、残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN2枚以下の場合(ステップ107でYES)、更に、これまでに連続して印刷している連続印刷枚数(ページ数)が所定のN3枚以下か否かを判定する(ステップ108)。連続印刷枚数(ページ数)がN3枚以下の場合は(ステップ108でYES)、残りの印刷枚数(ページ数)について前述の間欠動作を実施する(ステップ109)。
一方、上記ステップ107において残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN2枚よりも多い場合(ステップ107でNO)、及び、上記ステップ108において連続印刷枚数(ページ数)がN3枚よりも多い場合(ステップ108でNO)のいずれかの場合には、印刷モードを全速モードから半速モードに切り替え(ステップ110)、次の記録紙(ページ)について印刷動作を実施する。
図8は、本実施形態に係る画像形成装置の半速モードにおける装置内温度上昇時の印刷モード切り替え制御の一例を示すフローチャートである。図8の制御例は、印刷モードとして半速モードが選択されているときの制御例であり、複数の記録紙について連続的に印刷する場合の一枚の印刷ごとに実施される。
図8において、まず、温度センサ701の検知結果に基づいて、温度センサ701で検知された装置内温度Tが第1温度閾値T1より低いか否かを判定する(ステップ201)。ここで、装置内温度Tが第1温度閾値T1より低い場合には(ステップ201でYES)、更に、残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN1枚以下か否かを判定する(ステップ202)。残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN1枚以下であれば(ステップ202でYES)、線速切り替えによる時間のロスを防止するため、半速モードのまま印刷を継続して実施する(ステップ203)。一方、残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN1枚よりも多い場合は(ステップ202でNO)、印刷モードを半速モードから全速モードに切り替える(ステップ204)。但し、紙種設定が半速モード対応となるような厚紙設定でない場合、又はユーザーが高解像の出力を行うための半速モードを選択していない場合に限る。すなわち、紙種設定が半速モード対応の設定の場合やユーザーが半速モードを選択している場合は、半速モードのまま印刷を継続して実施する。
また、上記ステップ201において、装置内温度Tが第1温度閾値T1以上の場合には(ステップ201でNO)、温度センサ701で検知された装置内温度Tが第1温度閾値T1以上かつ所定の第2温度閾値T2より低いか否かを判定する(ステップ205)。ここで、装置内温度Tが第1温度閾値T1以上かつ所定の第2温度閾値T2より低い場合には(ステップ205でYES)、更に、残りの印刷枚数(印刷ページ数)が所定のN2枚以下か否かを判定する(ステップ206)。残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN2枚以下であれば(ステップ206でYES)、線速の変更は実施せず、半速モードのまま印刷を継続して実施する(ステップ207)。一方、残りの印刷枚数(印刷ページ数)がN2枚よりも多い場合は(ステップ206でNO)、印刷モードを半速モードから全速モードに切り替える(ステップ208)。但し、前述のステップ204と同様に、紙種設定が半速モード対応となるような厚紙設定でない場合、又はユーザーが高解像の出力を行うための半速モードを選択していない場合に限る。すなわち、紙種設定が半速モード対応の設定の場合やユーザーが半速モードを選択している場合は、半速モードのまま印刷を継続して実施する。
また、上記ステップ205において、装置内温度Tが第2温度閾値T2以上の場合には(ステップ205でNO)、線速の変更は実施せず、半速モードのまま印刷を継続して実施する(ステップ209)。
なお、上記図7及び8の制御例において、上記間欠動作を行うか否かの判定に用いる残り枚数に対する基準値である所定枚数N1の値や、上記印刷モードの切り替え(線速変更)を行うか否かの判定に用いる残り枚数に対する基準値である所定枚数N2の値は、カラーモード、通紙設定、印刷モード等の印刷条件毎に個別に設定してもよい。また、上記図7及び8の制御例に用いる所定枚数N3及びN4についても、カラーモード、通紙設定、印刷モード等の印刷条件毎に個別に設定してもよい。また、これらの所定枚数N1、N2、N3、N4は、ユーザやオペレータが操作表示部704を介して任意に設定したり、外部通信インターフェース705を介して外部装置から任意に設定したりしてもよい。
表1は、上記制御に用いる所定枚数N1及びN2を印刷条件毎に個別に設定した設定例を示す一覧表である。この設定例では、印刷条件のカラーモードとしてモノクロモードとフルカラーモードとがあり、通紙設定として片面と両面とがあり、印刷モードとして全速(標準速)モードと半速(低速)モードとがある場合について示している。
Figure 2013167853
表1において、例えば、カラーモードがモノクロ画像を形成するモノクロモードであり、通紙設定が片面であり、印刷モードの全速モードである場合、間欠動作を行わない基準の所定枚数N1の値は50[枚]に設定されている。この場合、印刷モード切り替え(線速の変更)は行わないので、基準の所定枚数N2の値は設定されない。また例えば、カラーモードがモノクロ画像を形成するモノクロモードであり、通紙設定が両面であり、印刷モードの半速モードである場合、印刷モードの切り替え(線速の変更)を行わない基準の所定枚数N2の値は5[枚]に設定されている。この場合、間欠動作は実施しないので、基準の所定枚数N1の値は設定されない。
また例えば、カラーモードがフルカラー画像を形成するフルカラーモードであり、通紙設定が片面であり、印刷モードの全速モードである場合、間欠動作を行わない基準の所定枚数N1の値は15[枚]に設定され、印刷モード切り替え(線速の変更)は行わない基準の所定枚数N2の値は5[枚]に設定されている。また例えば、カラーモードがフルカラーモードであり、通紙設定が両面であり、印刷モードの半速モードである場合、印刷モード切り替え(線速の変更)は行わない基準の所定枚数N2の値は6[枚]に設定されている。この場合、間欠動作は実施しないので、基準の所定枚数N1の値は設定されない。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複数の記録紙P等の記録媒体について画像を連続的に形成可能な画像形成装置100であって、画像形成装置内の温度を検知する温度センサー701等の温度検知手段と、複数の記録媒体について画像を連続的に形成する場合、その複数の記録媒体の一部について画像形成動作が終了した後、温度検知手段の検知結果と、上記複数の記録媒体の一部に画像を形成したときに使用された印刷条件等の画像形成動作条件と、複数の記録媒体のうち画像形成が終了していない残りの記録媒体の枚数とに基づいて、印刷速度等の画像形成速度が互いに異なる複数種類の印刷条件等の画像形成動作条件の切り替えを制御するコントローラ700等の制御手段とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、連続的に画像が形成される複数の記録媒体の一部について画像形成動作が終了した後、装置内温度を検知する温度検知手段の検知結果だけでなく、画像形成済みの記録媒体について使用された印刷条件等の画像形成動作条件と、残りの記録媒体の枚数とに基づいて、画像形成速度が互いに異なる複数種類の画像形成動作条件の切り替えを制御している。この制御により、装置内温度が上昇する傾向があっても、残りの記録媒体の枚数が少ない場合には、画像形成速度を低速に切り替えずそのまま残りの記録媒体について画像形成を行うことができるので、装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、前記複数種類の画像形成動作条件として、記録紙P等の記録媒体への画像形成速度が標準の速度である全速モードと、記録媒体への画像形成速度が標準の速度の半分の速度である半速モードとを切り替え可能であり、全速モードにおいて前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、全速モードから半速モードへの切り替えを行わない。これによれば、上記実施形態について説明したように、全速モードにおいて装置内温度が上昇する傾向があっても、残りの記録媒体の枚数が所定枚数N2以下の少ない場合には、全速モードから半速モードへの切り替えを行わずにそのまま残りの記録媒体について画像形成を行うことができる。したがって、装置内温度の検知結果に基づいて全速モードと半速モードとを切り替える制御を行う場合に、装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、前記残りの記録媒体の枚数が所定枚数N2以下の場合であっても、前記画像形成動作が終了した複数の記録媒体の一部の枚数が予め設定した所定枚数N3を超える場合には全速モードから半速モードへの切り替えを行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記画像形成動作が終了した複数の記録媒体の一部の枚数が所定枚数N3を超えていることにより残りの記録媒体に画像を形成する際に装置内温度が過剰に上昇するおそれがある場合に、その装置内温度の過剰上昇を優先的に防止すべく全速モードから半速モードへの切り替えを行い、装置内温度の過剰な上昇をより確実に防止することができる。
(態様D)
上記態様Cにおいて、前記所定枚数N3は任意に設定可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、カラーモードや通紙設定等の印刷条件に応じて前記所定枚数N3を設定することができるため、印刷条件に応じて装置内温度の過剰な上昇をより確実に防止することができる。
(態様E)
上記態様Aにおいて、前記複数種類の画像形成動作条件として、記録紙P等の記録媒体への画像形成速度が標準の速度である全速モードと、記録媒体への画像形成速度が標準の速度の半分の速度である半速モードとを切り替え可能であり、半速モードにおいて残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、半速モードから全速モードへの切り替えを行わない。これによれば、上記実施形態について説明したように、半速モードにおいて装置内温度の上昇のおそれがなく全速モードへの切り替えが可能であっても、残りの記録媒体の枚数が所定枚数N2以下の少ない場合には、半速モードから全速モードへの切り替えによる時間ロスが発生しないように、半速モードから全速モードへの切り替えを行わずにそのまま残りの記録媒体について画像形成を行うことができる。したがって、装置内温度の検知結果に基づいて全速モードと半速モードとを切り替える制御を行う場合に、装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
(態様F)
上記態様A乃至態様Eのいずれかの態様において、前記複数種類の画像形成動作条件として、複数の記録媒体の全部について連続的に画像を形成する連続動作と、複数の記録媒体を所定枚数N4ごとに分けて間欠的に画像を形成する間欠動作とを切り替え可能であり、装置内温度が所定の温度範囲内の場合には、連続動作から間欠動作に切り替えて前記残りの記録媒体に対する画像形成を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内温度が所定の温度範囲内の場合には、連続動作から間欠動作に切り替えて前記残りの記録媒体に対する画像形成を行うことにより、その残りの記録媒体に対する画像形成中に装置内温度が大幅に上昇するのを防止することができる。
(態様G)
上記態様Fにおいて、前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N1以下の場合には、連続動作から間欠動作への切り替えを行わない。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記残りの記録媒体の枚数が所定枚数N1以下の場合は、装置内温度の大幅な上昇が発生しないので、連続動作から間欠動作への切り替えを行わないことにより、画像形成速度の低下を抑制することができる。
(態様H)
上記態様F又は態様Gにおいて、前記間欠動作時における所定枚数N4を任意に設定可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、カラーモードや通紙設定等の印刷条件に応じて前記所定枚数N4を設定することができるため、印刷条件に応じて画像形成速度の低下をより確実に抑制することができる。
(態様I)
上記態様B乃至態様Hのいずれかの態様において、記録紙P等の記録媒体の片面に画像を形成する片面画像形成時と、記録媒体の両面に画像を形成する両面画像形成時とで、記画像形成動作条件の切り替えの基準となる所定枚数を個別に設定可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、片面画像形成時及び両面画像形成時のいずれにおいても装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
(態様J)
上記態様B乃至態様Iのいずれかの態様において、記録紙P等の記録媒体にモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成時と、記録媒体にフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成時とで、画像形成動作条件の切り替えの基準となる所定枚数を個別に設定可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、モノクロ画像形成時及びフルカラー画像形成時のいずれにおいても装置内温度の過剰な上昇を防止しつつ画像形成速度の低下を抑制することができる。
1Y,1C,1M,1K 画像形成ユニット
2Y,2C,2M,2K 感光体ユニット
3Y,3C,3M,3K 感光体
7Y,7C,7M,7K 現像装置
20 光書込装置
40 転写装置
41 中間転写ベルト
60 定着装置
100 画像形成装置
700 コントローラ
701 温度センサ
702 用紙供給搬送部
703 画像データ処理部
704 操作表示部
705 外部通信インターフェース
特開2007‐322539号公報

Claims (10)

  1. 複数の記録媒体について画像を連続的に形成可能な画像形成装置であって、
    該画像形成装置内の温度を検知する温度検知手段と、
    複数の記録媒体について画像を連続的に形成する場合、前記複数の記録媒体の一部について画像形成動作が終了した後、前記温度検知手段の検知結果と、前記複数の記録媒体の一部に画像を形成したときに使用された画像形成動作条件と、前記複数の記録媒体のうち画像形成が終了していない残りの記録媒体の枚数とに基づいて、画像形成速度が互いに異なる複数種類の画像形成動作条件の切り替えを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記複数種類の画像形成動作条件として、記録媒体への画像形成速度が標準の速度である全速モードと、記録媒体への画像形成速度が該標準の速度の半分の速度である半速モードとを切り替え可能であり、
    前記全速モードにおいて前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、前記全速モードから前記半速モードへの切り替えを行わないことを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において
    前記残りの記録媒体の枚数が前記所定枚数N2以下の場合であっても、前記画像形成動作が終了した複数の記録媒体の一部の枚数が予め設定した所定枚数N3を超える場合には前記全速モードから前記半速モードへの切り替えを行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記所定枚数N3は任意に設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1の画像形成装置において、
    前記複数種類の画像形成動作条件として、記録媒体への画像形成速度が標準の速度である全速モードと、記録媒体への画像形成速度が該標準の速度の半分の速度である半速モードとを切り替え可能であり、
    前記半速モードにおいて前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N2以下の場合には、前記半速モードから前記全速モードへの切り替えを行わないことを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において
    前記複数種類の画像形成動作条件として、複数の記録媒体の全部について連続的に画像を形成する連続動作と、複数の記録媒体を所定枚数N4ごとに分けて間欠的に画像を形成する間欠動作とを切り替え可能であり、
    前記画像形成装置内の温度が所定の温度範囲内の場合には、前記連続動作から前記間欠動作に切り替えて前記残りの記録媒体に対する画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において
    前記残りの記録媒体の枚数が予め設定した所定枚数N1以下の場合には、前記連続動作から前記間欠動作への切り替えを行わないことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6又は7の画像形成装置において、
    前記間欠動作時における所定枚数N4を任意に設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれかの画像形成装置において、
    前記記録媒体の片面に画像を形成する片面画像形成時と、該記録媒体の両面に画像を形成する両面画像形成時とで、前記画像形成動作条件の切り替えの基準となる前記所定枚数を個別に設定可能なことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項2乃至9のいずれかの画像形成装置において、
    前記記録媒体にモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成時と、該記録媒体にフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成時とで、前記画像形成動作条件の切り替えの基準となる前記所定枚数を個別に設定可能なことを特徴とする画像形成装置。
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