JP7218151B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式などを用いた画像形成装置では、感光ドラムなどの像担持体上に形成された潜像が、現像装置によってトナーを用いて現像されて、トナー像が形成される。そして、このトナー像が直接又は中間転写体を介して紙などの記録材上に転写され、この記録材が定着装置によって加熱及び加圧されることでトナー像が記録材に定着される。
近年、このような画像形成装置において、消費電力を低減することを目的として、従来のトナーよりも低温で定着できるトナー(以下「低温定着トナー」ともいう。)の開発が行われている。例えば特許文献1に低温定着トナーの一例が開示されている。同じプリントスピードで定着温度を下げることが可能になれば、それだけ電力を必要としないため、大幅な消費電力低減につながる。低温定着トナーは、従来のトナーよりも低温で溶けて記録材上に定着させることが可能である一方、画像形成装置内の温度上昇によってトナーの表面の溶解などの変化により、トナーの凝集に起因するスジ状の画像不良(現像スジ)などが発生しやすい。特に、連続駆動(複数の記録材に連続して画像を形成する連続プリント)を行うことで、画像形成装置内の温度上昇はより顕著になり、現像装置内に収容されたトナーは温度の影響を受けやすくなる。
画像形成装置内の温度上昇を抑制する方法として、画像形成装置内の温度が閾値以上になった場合に、画像形成動作を一旦停止したり動作速度を遅くしたりする昇温抑制モードに切り替える方法がある(特許文献2~4)。
特開2017-107167号公報 特開2012-198495号公報 特開2007-237682号公報 特開2014-052485号公報
しかしながら、上記従来の方法による昇温抑制モードを採用すると、例えば低温定着トナーを用いる場合などに、次のような課題が顕著になりやすい。
低温定着トナーは雰囲気温度の影響を受けやすいので、通常モードから昇温抑制モードに切り替える温度の閾値を下げることが必要となる場合がある。その場合、通常モードから昇温抑制モードに切り替えるまでの時間が短くなり、また頻繁に通常モードから昇温抑制モードに切り替わるようになることから、単位時間当たりのプリント枚数(スループット)が低下して、画像形成の生産性が低下してしまう。
実際のところ、背景技術で述べたスジ状の画像不良(現像スジ)の原因であるところのトナーの凝集が発生するタイミングは、それまでの経緯にも依存する。例えば、ケース1を、遅いプリント速度(49℃で温度が安定)を長時間継続し、それからプリント速度の速いモード(52℃で温度が安定)に移行した場合とする。また、ケース2を、最初からプリント速度の速いモード(52℃で温度が安定)で動作した場合とする。
この場合、ケース1とケース2とでは、同じ凝集の状態が発生するまでの時間が異なってくる。全体としての時間はケース2のほうが短い。しかし、凝集状態が発生するまでの52℃が継続する時間はケース1の方が短い。即ち、ケース1の場合は、49℃の状態が長時間継続したことが影響しているのである。また、49℃の状態が長時間継続した場合に、49℃でも凝集状態が発生し得る。
このようにトナーの凝集が発生するタイミングに、それまでの経緯が影響することもあり、所定の環境値(温度)を閾値として設定する場合、余裕をもって低めに設定する必要がある。しかし、低めの温度を設定すると、昇温抑制モードの頻度が高くなる。一方、昇温抑制モードの頻度を下げるために、閾値を高めに設定すると、閾値に達する前に凝集が発生し、画像不良が引き起こされるリスクが増大する。例えば閾値を52℃に設定すると、51℃が継続する場合に発生する凝集を検出できない。なお、この問題は特に低温定着トナーおいて顕著であるが、より定着温度の高いトナーでも同様の問題がいえる。
したがって、本発明の目的は、画像形成装置内の温度上昇による画像不良を抑制しつつ、スループットの低下を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体と、前記像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを収容する収容部と前記像担持体に形成された潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像部材とを備えた現像装置と、前記現像装置が置かれた環境に関する環境情報を検知する環境検知手段と、単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数である第1のモードと、単位時間当たりのプリント枚数が前記第1の枚数よりも少ない第2の枚数である第2のモードと、を切り替える制御を行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記環境検知手段により検知された前記環境情報と少なくとも1つの他の情報とに応じて重み付けした指標値を経時的に加算又は減算して得た更新値に基づいて、前記第1のモードから前記第2のモードへの切り替えを行うことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、画像形成装置内の温度上昇による画像不良を抑制しつつ、スループットの低下を抑制することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 プロセスカートリッジの概略断面図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。 一定温度下での時間経過とトナーの凝集度と関係を示すグラフ図である。 カートリッジの使用履歴、カートリッジの種類によるトナーの状態を説明するための現像装置の概略断面図である。 異なるプリント動作設定での現像装置近傍の温度の推移を示すグラフ図である。 昇温抑制モードの発動の可否を判断する制御のフローチャート図である。 昇温抑制モードの解除の可否を判断する制御のフローチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いたプロセスカートリッジ着脱式のレーザビームプリンターである。図2は、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジBの概略断面図である。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体(記録紙、OHPシートなど)に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンター、ファクシミリ装置、及びそれらの機能を有する複合機などが含まれる。また、プロセスカートリッジとは、感光体と、感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つと、を一体的に画像形成装置の装置本体に対して着脱可能としたものである。
図1に示すように、本実施例の画像形成装置100は、その装置本体Aにプロセスカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」ともいう。)Bが着脱可能に装着されて構成されている。図2に示すように、本実施例では、カートリッジBは、クリーニングユニットB1と、現像ユニットB2と、が一体的に結合されて構成されている。クリーニングユニットB1は、像担持体としてのドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1と、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2と、クリーニング手段としてのクリーニング装置6と、を有して構成さている。現像ユニットB2は、現像手段としての現像装置4で構成されている。
カートリッジBが装置本体Aに装着された状態で、カートリッジBの上側の装置本体Aには、露光手段(潜像形成手段)としての露光装置(レーザスキャナユニット)3が配置されている。また、カートリッジBが装置本体Aに装着された状態で、カートリッジBの下側の装置本体Aには、画像形成対象となる記録紙などの記録材(シート、記録媒体)Pを収容したトレイ6が配置されている。また、装置本体Aには、記録材Pの搬送方向Dに沿って、ピックアップローラ7a、給送ローラ対7b、搬送ローラ対7c、レジストローラ対7d、転写ガイド8などが順次配置されている。また、装置本体Aには、記録材Pの搬送方向Dに沿って、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ5、搬送ガイド9、定着手段としての像加熱装置である定着装置10、排出ローラ対11、排出トレイ12などが順次配置されている。なお、定着装置10は、加熱ローラ10aと、加圧ローラ10bと、を有して構成されている。
感光ドラム1は、駆動装置20(図3)から駆動力が伝達されて、図中矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)、本実施例では215mm/secで回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面(外周面)は、帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に帯電処理される。帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に接触し、感光ドラム1の回転に伴って従動して回転する。帯電工程時に、帯電ローラ2には、所定の帯電バイアス(帯電電圧)が印加される。帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光装置3によって画像情報に応じて走査露光され、感光ドラム1上に画像情報に対応した潜像(静電潜像、静電像)が形成される。露光装置3は、画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光Lは、カートリッジBの上面の露光窓部B3を通り、感光ドラム1の表面を走査露光する。
感光ドラム1上に形成された潜像は、現像装置4によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像(現像剤像)が形成される。現像装置4(現像ユニットB2)は、トナーTを収容する収容部41と、トナーTを感光ドラム1との対向部である現像位置(現像部)へと搬送する現像部材としての現像ローラ42と、を有する。また、現像装置4は、トナーTを撹拌及び搬送する搬送部材43と、現像ローラ42上のトナーTを規制する規制部材としての現像ブレード44と、を有する。収容部41は、トナー室41aと、トナー供給室41bと、を有して構成され、搬送部材43はトナー室41aに配置され、現像ローラ42及び現像ブレード44はトナー供給室41bに配置されている。現像ローラ42は、中空円筒状の現像スリーブ42aと、現像スリーブ42aの内部(中空部)に固定して配置されたマグネットローラ42bと、を有して構成されている。現像スリーブ42aは、駆動装置20(図3)から駆動力が伝達されて、感光ドラム1の周速度に対応する所定の周速度で回転駆動される。トナー室41a内のトナーTは、搬送部材43の回転によって撹拌及び搬送され、トナー供給室41bへと送り出される。トナーTは、マグネットローラ42bの磁力により現像ローラ42(現像スリーブ42a)の表面に担持される。現像ローラ42の表面に担持されたトナーTは、現像ローラ42に当接して配置された現像ブレード44によって、摩擦帯電されつつ所定の層厚に規制される。現像ローラ42の表面のトナーTは、現像部において感光ドラム1上の潜像に応じて感光ドラム1の表面に移動して、トナー像を形成する。現像工程時に、現像ローラ42には、所定の現像バイアス(現像電圧)が印加される。
また、露光装置3からのレーザ光Lの出力とタイミングが合わされて、ピックアップローラ7aによってトレイ6から記録材Pが給送され、この記録材Pが給送ローラ対7b、搬送ローラ対7cなどによって搬送される。そして、この記録材Pは、感光ドラム1上のトナー像とタイミングが合わされて、レジストローラ対7dによって、転写ガイド8を経由して、感光ドラム1と転写ローラ5とが接触する転写位置(転写部)Nへと供給される。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写位置Nにおいて、転写ローラ5の作用によって、感光ドラム1と転写ローラ5とに挟持されて搬送される記録材P上に転写される。転写工程時に、転写ローラ5にはトナーの正規の帯電極性(現像時の帯電極性)とは逆極性の転写バイアス(転写電圧)が印加される。
トナー像が転写された記録材Pは、感光ドラム1から分離されて、搬送ガイド9に沿って定着装置10へと搬送される。この記録材Pは、加熱ローラ10aと加圧ローラ10bとが接触する定着ニップ部を通過する。加熱ローラ10a及び加圧ローラ10bは、駆動装置20(図3)から駆動力が伝達されて、感光ドラム1の周速度に対応する所定の周速度で回転駆動される。定着装置10は、この定着ニップ部で記録材Pを加圧及び加熱することで、記録材P上にトナー像を定着させる。
記録材Pの片面にのみ画像を形成する片面プリントの場合は、記録材Pの片面にトナー像が定着された記録材Pは、排出ローラ対11によって装置本体Aの外部に設けられた排出トレイ12に排出(出力)される。また、記録材Pの両面に画像を形成する両面プリントの場合は、1面目に画像が形成された記録材Pの全部が装置本体Aの外部に排出される前に、所定のタイミングで排出ローラ対11の回転が反転させられる。これにより、その記録材Pは反転パス16に導入される。反転パス16に導入された記録材Pは再給送ローラ対17などによって再度レジストローラ対7dに向けて搬送される。この記録材Pは、1面目の画像形成時の場合と同様に、レジストローラ対7dによって転写位置Nへと供給され、1面目とは反対側の2面目にトナー像が転写される。2面目にトナー像が転写された記録材Pは、その後定着装置10により2面目にトナー像が定着された後に、排出ローラ対11により排出トレイ12に排出される。
また、転写工程後に感光ドラム1の表面に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置6によって感光ドラム1の表面から除去されて回収される。クリーニング装置6は、感光ドラム1の表面に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレード62によって、回転する感光ドラム1の表面から転写残トナーを掻き取って、回収トナー室61に収容する。
2.制御態様
図3は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。制御手段としての制御部50は、演算処理を行う中心的素子である演算制御手段としてのCPU51、記憶手段としてのRAM52、ROM53などのメモリ(記憶媒体)などを有して構成される。書き換え可能なメモリであるRAM52には、制御部50に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納され、ROM53には制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。CPU51とRAM52、ROM53などのメモリとは互いにデータの転送や読込みが可能となっている。制御部50は、画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置200からの画像形成信号(画像データ、制御指令)に基づき、画像形成装置100の各部を統括的に制御して、プリント動作(画像形成動作)を実行させる。また、制御部50には、環境センサ15、駆動装置20、残量検知部30、画像処理部70、カートリッジメモリ14などが接続されている。
環境センサ15は、現像装置4が置かれた環境に関する環境情報を検知する環境検知手段の一例である。本実施例では、環境センサ15は、温度及び湿度を検知する温湿度センサで構成されている。また、本実施例では、環境センサ15は、現像装置4において最も昇温が発生しやすい現像ローラ42付近の温度及び湿度を測定できるように、図1に示すように現像ブレード44の上方に配置されている。また、本実施例では、環境センサ15は、画像形成装置100の電源が入っている間は常に、画像形成装置100の駆動状態にかかわらず、1秒ごとに温度及び湿度をモニターしている。制御部50は、必要に応じて環境センサ15による温度及び湿度の検知結果(出力信号)を取得することができる。なお、環境検知手段は、現像装置4が置かれた環境と相関する画像形成装置100の内部又は外部の少なくとも一方の温度又は湿度の少なくとも一方に関する環境情報を検知するものであればよい。本実施例では、特に、環境検知手段は、現像装置4の周囲又は内部の温度を検知する温度検知手段であればよい。また、環境センサ15が湿度を検出する代わりに空気中の水分量を検出しその信号を出力するようにしても同様のことが達成できる。
駆動装置20は、前述のように、感光ドラム1、現像ローラ42、定着装置10などに駆動力を伝達し、それぞれを回転駆動する。制御部50は、後述するように、単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数である第1のモード(通常モード)と、単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数よりも少ない第2の枚数である第2のモード(昇温抑制モード)と、を切り替える制御を行う。制御部50は、上記各モードでプリント動作を実行させる際に、各モードに対応して予め設定された駆動速度で感光ドラム1、現像ローラ42、定着装置10などを駆動することができる。
残量検知部30は、現像装置4の初期(新品時)からの使用量(以下「使用履歴」ともいう。)に関する使用量情報(以下「使用履歴情報」ともいう。)を検知する使用量検知手段の一例である。本実施例では、残量検知部30は、現像装置4の収容部41内のトナー残量に関するトナー残量情報を検知する。ここで、トナー残量は、現像装置4の収容部41に初期に収容されるトナーの量を100%、現像装置4(カートリッジB)の交換が必要であるとして予め設定された量まで減った際の収容部41内のトナーの量を0%として示す。残量検知部30としては、種々の原理に基づくものが知られている。例えば、電極間に存在するトナーの量に応じた静電容量の変化を検知することに基づく静電容量検知式、発光部と受光部との間の光路に存在するトナーの量に応じた受光部による受光量の変化を検知することに基づく光学検知式のものなどが知られている。残量検知部30としては、利用可能なものを適宜選択して用いることができるが、本実施例では比較的広範囲のトナーの量を逐次検知するのに有利な静電容量検知式のものを用いた。本実施例では、残量検知部30は、現像装置4の収容部41内に配置された電極対(電極のうちの一つとして現像ローラ42を用いてもよい。)と、電極対からの信号をトナー残量に変換する回路と、を有して構成されている。制御部50は、必要に応じて残量検知部30によるトナー残量の検知結果を取得することができる。
画像処理部70は、本実施例では、外部装置200から送られた画像データに基づいて露光装置3を制御するための信号を生成する処理を行うとともに、形成する画像の印字率を計算して印字率に関する印字率情報を制御部50に入力する。印字率は、画像形成領域の全ての画素に画像が形成された場合に対する画像の面積比率を示す。印字率情報は、プリント動作において所定単位(例えば単位時間や単位プリント枚数)当たりに現像装置4から消費されるトナーの消費量に関するトナー消費量情報の一例である。
カートリッジメモリ14は、カートリッジBに設けられたメモリ(記憶媒体)である。カートリッジBが装置本体Aに装着されることで、装置本体A側に設けられた接続手段(図示せず)を介して制御部50とカートリッジメモリ14との間での情報の読み書きが可能となる。なお、カートリッジメモリ14と装置本体A側の接続手段とは、接触して接続されて通信可能とされてもよいし、非接触に接続されて通信可能とされてもよい。本実施例では、画像形成装置100は、収容部41に初期に収容されるトナーの量が異なる複数の種類のカートリッジB(現像装置4)を装着可能である。そして、本実施例では、カートリッジメモリ14には、少なくともカートリッジB(現像装置4)の種類、具体的には初期に収容されるトナーの量を示す識別情報が記憶されている。なお、カートリッジB(現像装置4)の種類を示す識別情報はメモリに記憶されていることに限定されるものではない。装置本体A側でカートリッジBの種類を識別することができれば、例えば電気的、磁気的、あるいは物理的(部材の形状など)にカートリッジBの種類を示す情報を付帯できる任意の手段を用いることができる。
3.現像スジ発生メカニズム
次に、昇温により発生する画像不良として、現像スジが発生するメカニズムに関して説明する。
トナーは、所定の温度に達するとトナーの内部にあるワックスの染み出しによってトナー同士の付着力が増加し、凝集しやすくなる。その後、そのトナーの凝集物が現像ブレード44と現像ローラ42との間に挟まることによって、現像ローラ42上のトナーコートを乱してしまうことがある。そのため、現像ローラ42上にトナーコートが厚い場所と薄い場所とが発生してしまう。そして、最終的にハーフトーンやベタ画像のプリント時に縦スジ(現像ローラ42の表面の移動方向に対応する記録材Pの搬送方向に延びるスジ状の濃度ムラ)などのスジ状の画像不良(現像スジ)を発生させることになる。
トナーの凝集しやすさは、次のようにして数値化することが可能である。例えばホソカワミクロン製パウダーテスタPT-X型を使用し、篩の目開きとしては75μm、38μm、20μmのものを上からこの順に重ねて設置する。また、トナーMgを秤量し75μmの目開きの篩に投入し、振幅1.5mm、振動時間5秒の条件下で所定の振動を印加する。そして、それぞれの篩に残ったトナー量をXg、Yg、Zgとすると、(X/M+3×Y/5/M+Z/5/M)×100の式で得られる値をトナーの凝集度とする。
4.トナーの状態の予測(温度及び時間の要因)
まず、モデルを用いた検討として、容器(ポリカップ)に100gのトナーを入れて、所定の温湿度の雰囲気下に所定時間放置した後にトナーの凝集度を測定することで、温度及び湿度と、時間との、トナーの凝集に対する影響を確認した。結果を図4に示す。図4の横軸は時間、縦軸はトナーの凝集度を示す。なお、本例で用いたトナーに関しては、湿度の影響はほとんど無かったため、図4には一定の温度環境(45℃、47℃、49℃、52℃の4条件)下に一定時間放置した場合の時間とトナーの凝集度との関係を示した。
図4からわかるように、47℃以下ではほとんどトナーの凝集度が変化しないのに対し、49℃以上では時間の経過に伴ってトナーの凝集度が上昇する。そして、49℃と52℃とでは、52℃の方がトナーの凝集度の上昇が速いことがわかる。
次に、上述のように放置したトナーを現像装置4に入れて現像スジが発生するか否かを確認した。結果を表1に示す。評価基準は、現像スジが発生しない場合を〇(良好)、現像ローラ42上のトナーコートが若干乱れているが現像スジは発生しない場合を△(実用上問題なし)、現像スジが発生した場合を×(不良)とした。
Figure 0007218151000001
表1に示す結果から求めたトナーの凝集度と現像スジの発生との関係を表2に示す。
Figure 0007218151000002
表2から、現像ローラ42上のトナーコートの乱れが発生するトナーの凝集度の閾値は50であると考えられる。
さらに、ある温度環境下にトナーを単体で放置した場合に、どのくらいの時間経過でトナーの凝集度が50に到達するかを確認した。結果を表3に示す。
Figure 0007218151000003
表3の結果に基づいて言い換えると、49℃の温度環境下で420分放置された状態と、52℃の温度環境下で60分放置された状態とでは、いずれもトナーの凝集度が50に達することから、トナーの状態としてはほぼ同等であるといえる。すなわち、52℃の温度環境下で1分当たりにトナーが受ける熱の影響は、49℃の温度環境下で1分当たりにトナーが受ける熱の影響の7倍であると見積もることができる。同様の考え方で、各温度における単位時間当たりの影響を重み付けして、トナーの状態を予測することができる。
以上では、単体で所定の温度下に所定の時間放置したモデルのトナーを用いた検討であった。実際に、温度32℃、湿度80%RHの環境下で、現像装置4の昇温が発生しやすい両面連続プリントを行い、プリント枚数と、適宜のプリント枚数時に採取したトナーの凝集度と、その時の現像ローラ42上のトナーコートの乱れと、の関係を確認した。その結果、表1及び表2に示した通り、概ね凝集度50が、現像ローラ42上のトナーコートの乱れが発生するトナーの凝集度の目安として妥当であることが確認された。
このように、トナーの凝集度が50程度になる条件としては、温度だけでなく、その温度環境下に置かれた時間が大きく影響することから(表3)、温度及び時間を考慮することで、トナーの状態を予測することができることがわかる。また、温度が変化していった場合に、その夫々の温度がどれだけ継続したかの凝集発生に至るまでの経緯も凝集発生に影響する。つまり、トナーの状態を示す情報として温度及び時間を考慮して重み付けした指標値を逐次加算していくことで、トナーの状態を予測することが可能になることがわかる。
5.トナーの状態の予測(温度及び時間以外の要因)
次に、トナーの凝集に影響することのある、温度及び時間以外の要因について説明する。
まず、印字率がトナーの凝集に影響することがある。印字率が低い場合は、トナーが消費されにくくなることから、現像ローラ42上のトナーの入れ替わりが小さくなるため、トナーは凝集しやすくなる。印字率が高い場合は、消費されたトナーの代わりに新たなトナーが現像ローラ42上にコートされるため、トナーの凝集は起こりにくい。つまり、トナーの状態の予測において、印字率が低い場合は、印字率が高い場合に比べて、よりトナーの凝集が進んだ方向に重み付けを行うことが好ましい。
また、カートリッジB(現像装置4)の使用履歴がトナーの凝集に影響することがある。図5(a)、(b)は、設定寿命が10K(10,000)枚のカートリッジB(以下「10Kカートリッジ」ともいう。)の異なる使用履歴の状態を示す概略断面図である。図5(a)は初期(フル充填時)の10Kカートリッジ、図5(b)はトナー残量が少なくなった時の10Kカートリッジを示す。収容部41内のトナー残量は、プリントにより徐々に減っていく。そのため、カートリッジBの使用履歴の一例としてトナー残量を検知することで、カートリッジBの使用履歴を検知することができる。カートリッジBがどれだけ消費されたか、つまり使用履歴の指標としては、従来から知られるように、印刷枚数、感光ドラム1の回転数/駆動時間、現像ローラ42の回転数/駆動時間等を採用しても良い。図5(b)に示すトナー残量が少なくなった状態では、トナーの量が減っているので、図5(a)に示すフル充填時と比べると、トナーは現像ローラ42近傍に繰り返し供給されることで凝集しやすくなる。また、これだけでなく、この状態では、撹拌の繰り返しなどによりトナー自体の流動性が低下したこと、あるいは上述のような温度の影響を受けたことなどにより、図5(a)に示すフル充填時と比べるとトナーは凝集しやすくなっている。つまり、トナーの状態の予測において、カートリッジBの使用履歴が長い場合は、使用履歴が短い場合に比べて、よりトナーの凝集が進んだ方向に重み付けを行うことが好ましい。なお、カートリッジBの使用履歴が長い場合とは、カートリッジBの初期からの使用量が大きい場合、すなわち、トナー残量が少ない場合に対応する。また、カートリッジBの使用履歴が短い場合とは、カートリッジBの初期からの使用量が小さい場合、すなわち、トナー残量が多い場合に対応する。
また、カートリッジB(現像装置4)の種類(より詳細には、収容部41に初期に収容されるトナーの量が異なることによる収容部41の容器形状の違い)がトナーの凝集に影響することがある。図5(c)は設定寿命が5K(5,000)枚のカートリッジB(以下「5Kカートリッジ」ともいう。)の初期(フル充填時)の状態の概略断面図である。10Kカートリッジと5Kカートリッジとで現像ローラ42近傍のトナーの量はほとんど変わらない。しかし、収容部41内でのトナーの循環を考えると、10Kカートリッジよりも5Kカートリッジの方が、収容部41内のトナーにおける現像ローラ42近傍のトナーの比率が大きいため、現像ローラ42近傍のトナーの状態の影響が速く表れるものと考えられる。つまり、トナーの状態の予測において、カートリッジBの設定寿命が短い(収容部41の容量が小さい)場合は、カートリッジBの設定寿命が長い(収容部41の容量が大きい)場合に比べて、よりトナーの凝集が進んだ方向に重み付けを行うことが好ましい。
このように、トナーの状態の予測においては、前述の環境情報だけでなく、印字率情報、使用履歴情報、カートリッジBの大きさ/容積の種類を示す識別情報も加味することが好ましい。
6.昇温抑制モード
本実施例の画像形成装置100は、次の第1のモード(通常モード)と第2のモード(昇温抑制モード)とを切り替えてプリント動作を実行することができる。第1のモード(通常モード)は、単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数であるモードである。第2のモード(昇温抑制モード)は、単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数よりも少ない第2の枚数であるモードである。特に、本実施例では、現像装置4の昇温が発生しやすい両面プリント時の昇温抑制モードとして、プロセススピードを通常モードの半分に落としたモードが設けられている。なお、「通常モード」を「全速モード」、「昇温抑制モード」を「半速モード」ともいう。
温度32℃、湿度80%RHの環境下で、以下の3つのプリント動作設定で連続プリント試験を行った。
Figure 0007218151000004
この連続プリント試験では、後述する昇温抑制モードは実施しないで行った。また、この連続プリント試験では、現像装置4近傍の温度の測定を行った。結果を図6に示す。図6の横軸は時間、縦軸は温度を示す。
全速モードで両面連続プリントを行ったテスト(1)では、現像装置4近傍の温度は52℃で飽和している。52℃では表3に示したように60分の経過でトナーの凝集度が50に到達することから、比較的早い段階で現像スジ発生に至る可能性が高いことがわかる。
これに対し、半速モードで両面連続プリントを行ったテスト(2)では、現像装置4近傍の温度は45℃で飽和している。この温度は、トナーの凝集度が50に到達することがない程度に十分低い値である。
さらに、全速モードで片面連続プリントを行ったテスト(3)では、現像装置4近傍の温度は41℃で飽和している。この温度は、テスト(1)~(3)の中では最も低い値である。
テスト(3)において現像装置4近傍の温度が低かったのは、次のような理由によるものである。つまり、両面連続プリントを行ったテスト(1)及び(2)では、1面目のプリントで1度定着装置10を通過し加熱された記録材Pが、2面目のプリントの際に定着装置10を通過する。これにより、テスト(1)及び(2)では、テスト(3)よりも現像装置4近傍の温度を高くする効果が生じているためである。
また、全速モードと半速モードとで現像装置4近傍の温度が異なるのは、次のような理由によるものである。つまり、半速モードではプロセススピードが半分、すなわち、定着装置10を通過する時間が倍になっている。これにより、トナー像が形成された記録材Pに対し定着装置10が単位時間当たりに与える必要がある熱量は、全速モードの場合よりも少なくて済むからである。なお、定着装置10は、温度検知手段により検知される温度が略一定となるようにヒータの温度調整が行われている。
ここでは、試験結果は示していないが、半速モードで片面連続プリントを行った場合は、現像装置4近傍の温度は、上記同様の理由で、全速モードで片面連続プリントを行った場合よりも低い温度で飽和する。
以上のような検討を踏まえて、本実施例では、両面プリント中に、所定の条件(後述)を満たした場合に、通常モードとしての全速モードから昇温抑制モードとしての半速モードに切り替えることとしている。なお、本実施例では、上述の検討からわかるように、全速モードで片面プリントを連続して行ってもトナーの凝集度が50に達することはない。そのため、本実施例では、片面プリントは常に全速モードで行われ、昇温抑制モードは設けられていない。ただし、画像形成装置100の構成(トナーの特性)などに応じて、片面プリントを半速モードなどの昇温抑制モードで行うことができるようになっていてよい。その場合、片面プリント中に、所定の条件を満たした場合に、通常モードとしての全速モードから昇温抑制モードとしての半速モードに切り替えるようにすればよい。
このように、本実施例では、昇温抑制モードとして、プリント動作を一旦停止することをせずに、全速モードから半速モードに切り替える。これは、次のような理由によるものである。まず、半速モードでもプリントが行われるため、スループットの低下を抑制することができるからである。また、温度が低下するまでにある程度高い温度でプリント動作が行われることになるが、その時点で現像ローラ42上にコートされているトナーは、プリントで消費されたり、入れ替わったりするので、直ちに凝集することにはならないからである。
7.昇温抑制モードの発動
本実施例では、制御部50は、環境センサ15により検知された環境情報に応じて重み付けした指標値を経時的に加算して得た更新値(累計値)に基づいて、第1のモード(通常モード)から第2のモード(昇温抑制モード)への切り替えを行う。本実施例では、制御50は、上記更新値が所定の閾値に達した場合に、第1のモードから第2のモードへの切り替えを行う。このとき、制御部50は、環境情報が示す温度が第1の温度の場合よりも、環境情報が示す温度が第1の温度より高い第2の温度の場合の方が大きい値となるように、上記指標値の重み付けを行う。
また、本実施例では、制御部50は、環境情報に加えて少なくとも1つの他の情報に応じて上記指標値を重み付けして経時的に加算して得た上記更新値に基づいて、通常モードから昇温抑制モードへの切り替えを行う。本実施例では、上記少なくとも1つの他の情報は、画像形成動作において所定単位当たりに現像装置4から消費されるトナーの消費量に関するトナー消費量情報を含む。制御部50は、所定の単位(例えば1頁)に対するトナー消費量情報が示すトナーの消費量が第1の消費量の場合よりも、トナー消費量情報が示すトナーの消費量が第1の消費量より小さい第2の消費量の場合の方が大きい値となるように、上記指標値の重み付けを行う。特に、本実施例では、トナー消費量情報は、形成する画像の印字率に関する印字率情報である。トナー消費量情報は、印字率情報に限定されるものではなく、画像形成動作において所定単位(例えば所定時間や1頁)当たりに現像装置4から消費されるトナーの消費量と相関する情報であればよく、例えば画像データなどに基づいて算出された所定単位当たりの消費量自体でもよい。
また、本実施例では、画像形成装置100は、収容部41に初期に収容されるトナーの量が異なる複数の種類の現像装置4を装着可能であり、上記少なくとも1つの他の情報は、現像装置4の種類を示す識別情報を含む。制御部50は、識別情報が示す画像形成装置100に装着された現像装置4の初期のトナーの量が第1の量の場合よりも、識別情報が示す画像形成装置100に装着された現像装置4の初期のトナーの量が第1の量より少ない第2の量の場合の方が大きい値となるように、上記指標値の重み付けを行う。
さらに、本実施例では、上記少なくとも1つの他の情報は、現像装置4の初期からの使用量に関する使用量情報を含む。制御部50は、使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、使用量情報が示す使用量が第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が大きい値となるように、上記指標値の重み付けを行う。特に、本実施例では、使用量情報は、収容部41に残っているトナーの残量に関するトナー残量情報である。使用量情報は、トナー残量情報に限定されるものではなく、現像装置4の使用量と相関する情報であれば、例えば、現像装置4からのトナーの消費量の情報、現像ローラ42や感光ドラム1などの回転部材の回転時間や回転回数の情報などでもよい。以下、更に詳しく説明する。
本実施例では、前述したトナーの凝集に影響する要素を考慮し、トナーの状態を予測するために加算するポイント(指標値)のテーブルを以下のように設定した。
カートリッジBとしては10Kカートリッジ(図5(a)、(b))、5Kカートリッジ(図5(c))の2種類を設定した。また、印字率としては1.5%未満、1.5%以上3%未満、3%以上の3水準を設定した。また、トナー残量としては、10Kカートリッジの場合は残量100~61%、60%~31%、30~0%の3水準、5Kカートリッジの場合は残量100~61%、60~0%の2水準を設定した。そして、これらカートリッジBの種類、印字率、トナー残量の各条件で、1秒ごとに検知された温度が何℃であるかに応じて加算するポイントを示すテーブルを設定した。10Kカートリッジについての上記ポイントのテーブルを表5に、5Kカートリッジについての上記ポイントのテーブルを表6に示す。また、表5、表6には、通常モードから昇温抑制モードへの切り替えを行うタイミングを判断するために、上記ポイントの更新値と比較される閾値も併せて示されている。
Figure 0007218151000005
Figure 0007218151000006
10Kカートリッジの初期と5Kカートリッジの初期とのポイントを比較した場合に、5Kカートリッジのポイントの方の重み付けを大きくしているのは、次のような理由によるものである。つまり、前述のように、10Kカートリッジと5Kカートリッジとでは、収容部41内のトナーにおける現像ローラ42近傍のトナーの比率が異なる(10Kカートリッジよりも5Kカートリッジの方が大きい。)。そのため、10Kカートリッジよりも5Kカートリッジの方が、現像ローラ42近傍のトナーの状態の影響が表れやすいからである。
なお、前述の理由により、10Kカートリッジ、5Kカートリッジのいずれについても、使用履歴が長いことを意味するトナー残量が少ない場合のポイントの方が、トナー残量が多い場合のポイントよりも、重み付けを大きくしている。また、前述の理由により、所定単位当たりに現像装置4から消費されるトナーの消費量が少ないことを意味する印字率が小さい場合のポイントの方が、印字率が大きい場合のポイントよりも、重み付けを大きくしている。
表5、表6に示すようなポイントのテーブル及び閾値の情報は、予め実験などを行うことによって求められて、制御部50のROM53に記憶されている。そして、制御部50のCPU51は、両面プリントを開始すると、温度情報、印字率情報、トナー残量情報、及びカートリッジBの種類を示す識別情報を取得する。また、制御部50は、両面プリント中に、上記テーブルを参照し、環境情報、印字率情報、トナー残量情報、及びカートリッジBの種類を示す識別情報に基づいて選択したポイントを、制御部50のRAM52に逐次加算して記憶(更新)していく。このポイントは、トナーの状態を数値化するための指標値の一例である。そして、制御部50は、ポイントの更新値が閾値に達した場合に、通常モードから昇温抑制モードに切り替える。
図7は、本実施例における、両面プリントのジョブ(一の指示により開始される、単数又は複数の記録材Pに画像を形成して出力する一連の動作)において昇温抑制モードの発動の可否を判断する制御の手順の概略を示すフローチャート図である。
CPU51は、外部装置200から両面プリントのジョブの情報が入力されると、プリントスタート信号に基づいて両面プリントのジョブを開始させる(S101)。また、CPU51は、カートリッジメモリ14からカートリッジBの種類を示す識別情報を取得する(S102)。次に、CPU51は、取得した識別情報に基づいて、ROM53に記憶された10Kカートリッジ用又は5Kカートリッジ用のポイントのテーブルのうち、画像形成装置100に装着されているカートリッジBに対応するものを選択する(S103)。なお、本実施例では、この識別情報の取得、ポイントのテーブルの選択は、ジョブの最初の画像形成が開始される前に行われる。
次に、CPU51は、環境センサ15により検知された温度情報を取得する(S104)。なお、本実施例では、この温度情報の取得は、ジョブの画像形成(より詳細には定着装置10の加熱)の開始後に1秒ごとに逐次行われる。ここで、両面プリントのジョブの画像形成は、通常モードで開始される。次に、CPU51は、画像処理部70により求められた印字率情報を取得する(S105)。なお、本実施例では、画像処理部70は一の記録材Pに形成される画像(ここでは「イメージ」ともいう。)ごとに印字率を求めるようになっており、CPU51が取得する印字率情報は1イメージごとに更新される。つまり、本実施例では、1秒ごとに逐次更新される温度情報と共にポイントの選択に用いられる印字率情報は、1イメージ分は一定の値となる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、1イメージの所定の区分ごとに、例えば温度情報の更新と同期して印字率情報を取得(更新)するなどしてもよい。次に、CPU51は、残量検知部30により検知されたトナー残量情報を取得する(S106)。なお、本実施例では、このトナー残量情報の取得は、温度情報の取得と同期して、1秒ごとに行われる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば1イメージを形成するごとにトナー残量情報を取得(更新)するなどしてもよい。
次に、CPU51は、S103で選択したポイントのテーブルを参照して、S104~S106で取得した温度情報、印字率情報、及びトナー残量情報に対応するその時点でのポイントの値を選択する(S107)。なお、本実施例では、このポイントの選択は、温度情報の取得と同期して、1秒ごとに行われる。次に、CPU51は、RAM52に記憶されている前回までのポイントの更新値に、S107で求めたその時点でのポイントの値を加算し、最新のポイントの更新値をRAM52に記憶させて、ポイントの更新値を更新する(S108)。
次に、CPU51は、現在通常モードであるか否かを判断する(S109)。上述のように、両面プリントのジョブの画像形成は通常モードで開始されるので、通常、最初はS109では通常モードであると判断される。次に、CPU51は、S109で通常モードであると判断した場合は、RAM52に記憶されている最新のポイントの更新値が、ROM53に記憶された閾値(本実施例では30000)に達したか否かを判断する(S110)。そして、CPU51は、ポイントの更新値が閾値に達したと判断した場合は、通常モードから昇温抑制モードへの切り替えを行う(S111)。つまり、CPU51は、駆動装置20に指示を入力して、全速モードから半速モードへの切り替えを行う。その後、CPU51は、ジョブの全ての画像形成が終了したか否かを判断し(S112)、終了していればジョブを終了させ(S113)、終了していなければ処理をS104に戻す。一方、CPU51は、S109で通常モードではないと判断した場合は昇温抑制モードを維持し、またS110でポイントの更新値が閾値に達していないと判断した場合は通常モードを維持して、処理をS112に進める。
なお、本実施例では、制御部50は、ジョブを終了するごとに、RAM52に逐次更新して記憶されていたポイントの更新値を初期値(本実施例では0)にリセットする。
このように、本実施例では、制御部50は、連続プリント中に最新のポイントの更新値が、ROM53に記憶された閾値に達した場合に、第1のモード(通常モード)から第2のモード(昇温抑制モード)への切り替えを行う。本実施例では、上記閾値は、30000ポイントである。ここで、本実施例では、表5、表6に示すように、所定の温度以下(本実施例では47.4℃以下)の場合は、加算されるポイントは0である。つまり、本実施例では、制御部50は、連続プリント中に環境センサ15により検知される温度が所定の温度以上(本実施例では47.5℃以上)になった場合に、第1のモード(通常モード)から第2のモード(昇温抑制モード)への切り替えを行うことが可能である。そして、本実施例では、上記切り替えを行うまでの連続プリントの開始からの時間は、連続プリントにおいて所定の第1の印字率の画像を連続して形成する場合よりも、連続プリントにおいて第1の印字率より小さい所定の第2の印字率の画像を連続して形成する場合の方が短い。また、本実施例では、上記切り替えを行うまでの連続プリントの開始からの時間は、現像装置4の初期からの使用量が第1の使用量の場合よりも、現像装置4の初期からの使用量が前記第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が短い。さらに、本実施例では、上記切り替えを行うまでの連続プリントの開始からの時間は、画像形成装置100に装着された現像装置4の初期のトナー量が第1の量の場合よりも、画像形成装置100に装着された現像装置4の初期のトナー量が第1の量よりも少ない第2の量の場合の方が短い。特に、本実施例では、上記連続プリントは、記録材Pの両面に画像を形成する両面連続プリントである。
ここで、本実施例では、重み付けを行った指標値を経時的に加算して得た更新値に基づいて、第1のモード(通常モード)から第2のモード(昇温抑制モード)への切り替えを行った。ただし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、重み付けを行った指標値を経時的に減算して得た更新値に基づいて上記切り替えを行ってもよい。例えば、本実施例における閾値に対応するポイント(本実施例では30000ポイント)を初期値として、本実施例と同様にして重み付けを行ったポイントを逐次減算していくことで更新値を求める。そして、その更新値が本実施例における閾値に代わる閾値として0ポイントに達した場合に上記切り替えを行うことができる。あるいは、初期値は0ポイントとして、更新値がマイナスの値である所定の閾値に達した場合に上記切り替えを行うようにしてもよい。より具体的には、先に説明した図7のS108で、CPU51が更新値としての前回までの累積値に今回のポイントを加算していたが、CPU51は、これに代わり、今回のポイントを累積値から逐次減算する。また、図7のS110でCPU51が更新値が閾値以上になったか否かを判定していたところを、減算による更新値が閾値以下になったか否かを判定すれば良い。
また、指標値の更新値が閾値に達した場合とは、例えば指標値を逐次加算していく場合には、典型的には指標値の更新値が閾値になった場合である。ただし、指標値の更新値が閾値になった場合に直ちに上記切り替えを行うことのみを意味するものではなく、例えば画像形成動作の推移や他の制御の推移などの関係でその後一定の期間を経た後に上記切り替えを行ってもよい。つまり、指標値を逐次加算していく場合には、指標値の更新値が閾値に達した場合とは、指標値の更新値が閾値になった場合、閾値を超えた場合を含むものである。同様に、指標値を逐次減算していく場合には、指標値の更新値が閾値に達した場合とは、指標値の更新値が閾値になった場合、閾値を下回った場合を含むものである。
8.昇温抑制モードから通常モードへの移行
昇温抑制モードを実施することにより、現像スジの発生を抑制することができる。しかし、昇温抑制モードは本実施例ではプロセススピードが通常モードの半分の半速モードであるため、スループットは低下する。したがって、昇温によるトナーの凝集への影響が低減できたと判断できれば、速やかに通常モードに戻すことが好ましい。
本実施例では、トナーの凝集度が50に到達する条件を満たした場合に昇温抑制モードを発動させている。そして、昇温抑制モードを実施することで、前述のように現像装置4近傍の温度は45℃まで低下する。トナーの凝集度が50程度に上昇した可能性がある場合であっても、温度を低下させて、トナーを攪拌などして混合することで、トナーの凝集度は低下していくことがわかった。これは、温度が上がってトナーの凝集度が50程度に上昇した可能性がある状態で現像ローラ42上にコートされていたトナーが、プリントにより消費されてしまうことなどによる。また、温度が下がった状態で現像ローラ42に新たに供給されるトナーの凝集度は高くないので、現像ローラ42近傍にあったトナーとその新たに供給されるトナーとが混合されることで、現像ローラ42近傍のトナーの凝集度が低下することなどによる。
図8は、本実施例における、両面プリントのジョブにおいて昇温抑制モードの解除の可否を判断する制御の手順の概略を示すフローチャート図である。図7では省略されていたが、図8に示す処理は、図7におけるS111の処理とS112の処理との間で実行することができる。
CPU51は、S111で昇温抑制モードに切り替えた後、環境センサ15により検知された温度情報を取得する(S114)。次に、CPU51は、S114で取得した温度情報が示す温度が45℃を下回ったか否か判断する(S115)。そして、CPU51は、温度が45℃を下回っていると判断した場合は、RAM52に逐次更新して記憶されていたポイントの更新値を初期値(本実施例では0)にリセットして(S116)、昇温抑制モードから通常モードへの切り替えを行う(S117)。つまり、CPU51は、駆動装置20に指示を入力して、半速モードから全速モードへの切り替えを行う。その後、CPU51は、処理を図7のS112に進める。一方、CPU51は、S115で温度が45℃を下回っていないと判断した場合は、昇温抑制モードを維持して、処理を図7のS112に進める。
ここで、環境センサ15により検知された温度が45℃を下回っていた場合に、それまでのポイントの更新値をリセットするのは、次のような理由によるものである。つまり、本実施例の構成では、トナーの凝集度が55を超えた場合はトナーの凝集が発生し、その後温度を下げても元に戻らない不可逆変化になることがある。これに対し、トナーの凝集度が50までであれば、現像スジが発生せず、また温度を下げればトナーの凝集度は低下するからである。
9.本実施例の効果
次に、本実施例の効果を検証するために行った実験の結果について説明する。ここでは、以下の各条件において、両面連続プリントを行った場合の全速モード(通常モード)と半速モード(昇温抑制モード)とでのそれぞれのプリントイメージ数、全てのイメージのプリントを終了するまでの所要時間、現像スジの発生の有無を調べた。現像スジの評価基準は、表1の場合と同様、○(現像スジもトナーコートの乱れも発生無)、△(トナーコート乱れのみ発生、現像スジは未発生)、×(現像スジ発生)とした。
(1)比較例と本実施例との比較
本実施例と比較例との比較を行った。比較例では、環境センサ15により検知された温度が所定の閾値に到達し場合に速やかに全速モード(通常モード)から半速モード(昇温抑制モード)に切り替えた。ここでは、トナーの凝集の影響が表れ始める48℃を比較例1における温度の閾値とした。また、それよりも更に高い52℃の温度を閾値とした場合を比較例2とした。上記の点を除き、本実施例と比較例とでの構成及び動作は実質的に同じとした。実験の条件は下記の通りである。また、結果を表7に示す。
<条件>
環境:32℃、80%RH
カートリッジ種類:10Kカートリッジ
トナー残量:50%
印字率:1.5%
プリントイメージ:1200イメージ
プリント動作設定:両面連続
Figure 0007218151000007
比較例1では、環境センサ15により検知された温度が48℃に到達した場合に速やかに全速モードから半速モードに切り替わる。そのため、比較例1では、全速モードでプリントできたのは1200イメージ中の380イメージに留まり、1200イメージのプリント所要時間は101分であった。これは、閾値を48℃と余裕をもって低めに設定したためである。また、比較例2では結局52℃に到達しなかったため、1200イメージ全速で印字可能であり、現像スジも発生しなかった。しかし、比較例2では、1200イメージ印字終了後にトナーコートを観察すると、コート乱れが観察されており、実際この後もさらに継続すると1250イメージで現像スジが発生した。
一方、本実施例では、1200イメージ中の1160イメージまで全速でプリントが可能であり、1200イメージのプリント所要時間は62分であった。つまり、本実施例では、現像スジの発生を抑制しつつ、比較例1における温度の閾値である48℃よりも温度が高い状態でも全速モードでプリントができた。これにより、本実施例では、現像スジなどのトナーの凝集による画像不良を抑制しつつ、比較例1のように単に温度が閾値に到達した場合に昇温抑制モードを発動する構成よりもスループットを向上させることが可能である。なお、本実施例において1200イメージ以降さらに1500イメージまで継続したが、現像スジの発生も無くコート乱れも問題無いことが確認できた。
(2)印字率が異なる場合の比較
本実施例の構成において、形成する画像の印字率が異なる場合(1.5%、3%)の比較を行った。印字率が高い場合には、現像ローラ42上にコートされるトナーの入れ替わりが大きくなるため、同じトナーが現像ローラ42の表面に滞在し続けにくくなる。そのため、トナーの凝集度が上昇しにくくなる。実験の条件は下記の通りである。また、結果を表8に示す。
<条件>
環境:32℃、80%RH
カートリッジ種類:10Kカートリッジ
トナー残量:50%
印字率:1.5%、3%
プリントイメージ:1200イメージ
プリント動作設定:両面連続
Figure 0007218151000008
印字率を3%とした場合は、全てのイメージを全速モードでプリントしても現像スジは発生せず、プリント所要時間の短縮が可能になる。つまり、本実施例によれば、印字率情報を加味してトナーの状態を予測することで、高印字率の画像を形成する場合は昇温抑制モードを発動する条件が緩和(60分)され、スループットを向上させることができる。
(3)使用履歴が異なる場合の比較
本実施例の構成において、カートリッジB(現像装置4)の使用履歴が異なる場合(トナー残量100%、60%、30%)の比較を行った。使用履歴が長いと、ワックスの染み出しやトナーの流動性低下などといったトナーの変化要因が多くなる。なお、使用履歴は、トナー残量を用いて判断することができる。ここで、トナー残量が十分に多い初期においては、設定寿命が長いカートリッジBの方が短いカートリッジBよりも、現像ローラ42近傍のトナーが収容部41内のトナーに対し占める割合が小さいため、現像ローラ42近傍のトナーの状態の影響を受けにくい。しかし、トナー残量が少なくなってくると、設定寿命が長いカートリッジBの方が短いカートリッジBよりも、トナー残量の変化が大きくなる分使用履歴の影響を大きく受けるため、現像ローラ42近傍のトナーの状態の影響を受けやすくなる。したがって、ここでは、使用履歴の影響を大きく受けやすい10Kカートリッジを用いて、トナー残量(使用履歴)の違いの影響を調べた。実験の条件は下記の通りである。また、結果を表9に示す。
<条件>
環境:32℃、80%RH
カートリッジ種類:10Kカートリッジ
トナー残量:100%、60%、30%
プリントイメージ:1200イメージ
印字率:1.5%
プリント動作設定:両面連続
Figure 0007218151000009
使用履歴が長くなるにつれて全速モードでプリントできるイメージ数が減少するため、プリント所要時間は長くなるが、いずれの場合も現像スジの発生は見られず、良好な結果が得られている。
ここで、本実施例よりもスループットを向上させるように、本来のトナー残量よりもトナー残量が多い場合に対応するポイントのテーブルを用いた場合の結果を表10に示す。表10には、比較のために、表9に示した本実施例の結果も併せて示している。
Figure 0007218151000010
表10に示すように、本実施例よりもプリント所要時間を短縮できるようなテーブルを用いた場合、軽微なレベルであるものの現像ローラ42上のトナーコートの乱れが発生した。これに対し、本実施例では、プリント所要時間は若干長くなるが、現像スジや現像ローラ42上のトナーコートの乱れは発生しない。
このように、本実施例によれば、予めカートリッジBの種類ごとにトナー残量(使用履歴)に応じたポイントのテーブルを設定することにより、トナー残量(使用履歴)を加味してトナーの状態を予測することが可能となる。これにより、スループットの低下を抑制しつつ、現像スジなどの画像不良の発生を抑制することができる。
(4)設定寿命が異なる場合の比較
本実施例の構成において、カートリッジB(現像装置4)の設定寿命が異なる場合(10K、5K)の比較を行った。前述のように、カートリッジBの設定寿命が異なる場合、収容部41の形状を変える場合が多い(図5(a)、(c))。実験の条件は下記の通りである。また、結果を表11に示す。
<条件>
環境:32℃、80%RH
カートリッジ種類:10Kカートリッジ、5Kカートリッジ
トナー残量:100%
プリントイメージ:1200イメージ、1500イメージ
印字率:1.5%
プリント動作設定:両面連続
Figure 0007218151000011
1200イメージのプリントでは、10Kカートリッジ、5Kカートリッジのいずれを用いた場合も通常モードから半速モードに切り替わることなくプリントが終了する。一方、1500イメージのプリントでは、10Kカートリッジを用いた場合よりも5Kカートリッジを用いた場合の方が、通常モードから半速モードに早く切り替わる。
ここで、5Kカートリッジを用いる際に10Kカートリッジ用のものと同じポイントのテーブルを用いて1500イメージのプリントを行った場合の結果を表12に示す。表12には、比較のために、10Kカートリッジを用いる際に10Kカートリッジ用のポイントのテーブルを用いて1500イメージのプリントを行った場合の結果も併せて示している。
Figure 0007218151000012
表12に示すように、5Kカートリッジを用いる際に10Kカートリッジ用のものと同じポイントのテーブルを用いてプリントを行った場合には、軽微なレベルであるものの現像ローラ42上のトナーコートの乱れが発生した。
このように、本実施例によれば、例えば5Kカートリッジ用に10Kカートリッジ用のものとは異なるポイントのテーブルを設定することにより、収容部41の形状(初期のトナー量)に応じて現像スジの発生を抑制することができる。
以上のように、本実施例によれば、低温定着トナーを用いる場合でも、画像不良の発生を抑制しつつ、昇温防止モードを発動するまでのプリント可能枚数を増加させることが可能となる。したがって、本実施例によれば、画像形成装置100内の温度上昇による画像不良を抑制しつつ、スループットの低下を抑制することができる。
なお、低温定着トナーは、例えば、懸濁重合法で、結着樹脂にスチレンアクリル系樹脂、磁性体、結晶性ポリエステル、エステルワックスを主成分として製造できる。また、混合比としては、例えば、結着樹脂にスチレンアクリル系樹脂を90部、磁性体を90部、結晶性ポリエステルを10部、エステルワックスを10部を、好適な例として挙げることができる。また、結晶性ポリエステルの融点74℃、トナー(結着樹脂)のガラス転移温度50~60℃を、好適な条件として挙げることができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、昇温抑制モードの発動の可否を判断するための閾値は固定値とし、逐次加算するポイントを種々の要因に応じて変えた。これにより、トナーの状態をより細かく予測することができる。
これに対し、例えばトナー残量(使用履歴)などの一部の要因については、それに応じてポイントの重み付けを変更する代わりに、それに応じて閾値を変化させてもよい。
表13は、本実施例における、トナー残量に応じて閾値を変更する場合のポイントのテーブル及び閾値の例(10Kカートリッジ用)を示す。
Figure 0007218151000013
このように、本実施例では、制御部50は、現像装置4の初期からの使用量に関する使用量情報に応じて、昇温抑制モードの発動の可否を判断するための閾値を変更する。このとき、制御部50は、指標値を経時的に加算する場合は、使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、使用量情報が示す使用量が前記第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が小さい値となるように、上記閾値を変更することができる。また、制御部50は、指標値を経時的に減算する場合は、使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、使用量情報が示す使用量が第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が大きい値となるように、上記閾値を変更することができる。
本実施例によれば、実施例1よりもトナー残量に関してのトナーの状態の予測精度は若干低下するが、ポイントのテーブルが比較的簡易となり、制御の簡易化を図ることができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、温度及び時間の他の要因として、印字率、使用履歴及びカートリッジBの種類(設定寿命)のすべてを考慮してトナーの状態を予測した。ただし、所望の予測精度などに応じて、温度及び時間の他の要因として、印字率、使用履歴及びカートリッジBの種類(設定寿命)のうちの一部のみを考慮してトナーの状態を予測してもよい。
また、上述の実施例では、画像形成装置内の昇温を抑制するための昇温抑制モードは半速モードの1種類であった。昇温抑制モードはプロセススピードを通常モードの半分にするモードに限定されるものではなく、所望の昇温抑制効果などに応じて、通常モードよりも遅い所定のプロセススピードとすることができる。また、昇温抑制モードとして通常モードよりも遅い複数の異なるプロセススピードのモードが設けられていてもよい。また、温度の履歴などにより重み付けして加算又は減算して得た更新値に対して複数の閾値を設定することができる。そして、昇温抑制モードでのプロセススピードを、例えば指標値を加算していく場合において上記更新値が大きくなるほどプロセススピードを遅くするなど、段階的に変更することができる。また、昇温抑制モードでは、プロセススピードを変更することに加えて又は代えて、プリント動作を一旦停止(紙間を延長)してもよい。停止時間は、所望の昇温抑制効果などに応じて適宜設定することができる。
また、上述の実施例では、種々の要因に応じて重み付けされて予めテーブルデータとして設定された指標値(ポイント)を逐次選択し、加算又は減算していくことで、重み付けされた指標値を逐次加算又は減算して更新値を得た。ただし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、種々の要因に応じて予め設定された重み付け係数などを用いて、指標値を逐次計算で求めて加算又は減算していくことで更新値を得るようにしてもよい。
また、上述の実施例で用いたトナーは、温度に関しては感度を有するものの、湿度に関しては感度が無視できる程度に小さかった。そのため、上述の実施例では、環境情報として温度の履歴を重み付けして加算又は減算して得た更新値に基づいてトナーの状態を予測した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、吸水性の外添剤を用いている場合などには、トナーは湿度に関して感度を有していることがある。湿度の変化による画像不良としては、上述の実施例で説明したトナーの凝集に起因する現像スジの他に、トナーの帯電性の変動による画像濃度薄などが考えられる。したがって、上述の実施例における温度の場合と同様にして、湿度の履歴を重み付けして加算又は減算して得た更新値に基づいてトナーの状態を予測することができる。典型的には、湿度の上昇によるトナー凝集に起因した現像スジの発生を抑制するなどのために、湿度が高いほど、上述の実施例におけるポイントに対応する指標値を、大きい値になるように重み付けするようにする。つまり、この場合、制御手段は、環境情報が示す湿度が第1の湿度の場合よりも、環境情報が示す湿度が第1の湿度より高い第2の湿度の場合の方が大きい値となるように、指標値の重み付けを行う。なお、温度と湿度との両方を組み合わせた履歴を重み付けして加算又は減算して得た更新値に基づいてトナーの状態を予測してもよい。
また、上述の実施例では、現像装置はプロセスカートリッジとして画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とされていたが、現像装置(現像カートリッジ)が単独で画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とされていてもよい。
1 感光ドラム
4 現像装置
10 定着装置
15 環境センサ
41 収容部
42 現像ローラ
44 現像ブレード
50 制御部
A 画像形成装置本体
B プロセスカートリッジ

Claims (14)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
    トナーを収容する収容部と前記像担持体に形成された潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像部材とを備えた現像装置と、
    前記現像装置が置かれた環境に関する環境情報を検知する環境検知手段と、
    単位時間当たりのプリント枚数が第1の枚数である第1のモードと、単位時間当たりのプリント枚数が前記第1の枚数よりも少ない第2の枚数である第2のモードと、を切り替える制御を行う制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記環境検知手段により検知された前記環境情報と少なくとも1つの他の情報とに応じて重み付けした指標値を経時的に加算又は減算して得た更新値に基づいて、前記第1のモードから前記第2のモードへの切り替えを行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記更新値が所定の閾値に達した場合に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記環境情報が示す温度が第1の温度の場合よりも、前記環境情報が示す温度が前記第1の温度より高い第2の温度の場合の方が大きい値となるように、前記指標値の重み付けを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記環境情報が示す湿度が第1の湿度の場合よりも、前記環境情報が示す湿度が前記第1の湿度より高い第2の湿度の場合の方が大きい値となるように、前記指標値の重み付けを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記少なくとも1つの他の情報は、画像形成動作において所定単位当たりに前記現像装置から消費されるトナーの消費量に関するトナー消費量情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記トナー消費量情報が示すトナーの消費量が第1の消費量の場合よりも、前記トナー消費量情報が示すトナーの消費量が前記第1の消費量より小さい第2の消費量の場合の方が大きい値となるように、前記指標値の重み付けを行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記トナー消費量情報は、形成する画像の印字率に関する印字率情報であることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  8. 前記収容部に初期に収容されるトナーの量が異なる複数の種類の前記現像装置を装着可能であり、前記少なくとも1つの他の情報は、前記現像装置の種類を示す識別情報を含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記識別情報が示す前記画像形成装置に装着された前記現像装置の前記初期のトナーの量が第1の量の場合よりも、前記識別情報が示す前記画像形成装置に装着された前記現像装置の前記初期のトナーの量が前記第1の量より少ない第2の量の場合の方が大きい値となるように、前記指標値の重み付けを行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記少なくとも1つの他の情報は、前記現像装置の初期からの使用量に関する使用量情報を含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、前記使用量情報が示す使用量が前記第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が大きい値となるように、前記指標値の重み付けを行うことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記更新値が所定の閾値に達した場合に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切り替えを行うようになっており、前記現像装置の初期からの使用量に関する使用量情報に応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記指標値を経時的に加算する場合は、前記使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、前記使用量情報が示す使用量が前記第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が小さい値となるように、前記閾値を変更し、前記指標値を経時的に減算する場合は、前記使用量情報が示す使用量が第1の使用量の場合よりも、前記使用量情報が示す使用量が前記第1の使用量より大きい第2の使用量の場合の方が大きい値となるように、前記閾値を変更することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記使用量情報は、前記収容部に残っているトナーの残量に関するトナー残量情報であることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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