JP4990098B2 - 現像装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーを用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像装置およびその現像装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真法に基づいて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、たとえば、感光体と、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニングおよび除電の各装置とを含む。回転駆動される感光体の表面が、帯電装置によって均一に帯電され、その帯電した感光体表面に、露光装置によってレーザ光が照射され、静電潜像が形成される。続いて、現像装置によってトナーを用いて感光体表面の静電潜像が現像され、その感光体表面に可視像であるトナー像が形成される。感光体表面のトナー像は、転写装置によって転写材に転写され、その後、定着装置によって加熱および加圧され、転写材に定着される。これによって記録材に画像が形成される。一方、転写されることなく感光体の表面に残ったトナーは、クリーニング装置によって除去され、所定の回収部に回収される。クリーニングされた後の感光体表面は、除電装置によって感光体表面に残留した電荷が除去される。
感光体表面の静電潜像を現像する現像剤としては、トナーのみからなる一成分現像剤またはトナーおよびキャリアよりなる二成分現像剤を用いる。一成分現像剤はキャリアを使用しないので、トナーとキャリアとを均一に混合するための攪拌機構を必要としない。したがって、現像装置がシンプルになるという利点を有するが、トナーの帯電量が安定しにくいという欠点がある。二成分現像剤は、トナーとキャリアとを均一に混合するための攪拌機構を必要とする。したがって、現像装置が複雑になるという欠点があるが、トナーの帯電安定性および高速機への適合性に優れるので、高速画像形成装置およびカラー画像形成装置に使用される。
二成分現像剤を用いた画像形成装置では、良好な画像を形成するために、現像装置における現像槽内のトナー濃度を適正な濃度に維持する必要がある。現像槽内のトナー濃度を適正な濃度に維持するため、現像装置において、たとえば現像剤のトナー濃度の指標として現像剤の透磁率を検出し、検出した透磁率検出値がトナー補給判断の基準値となる透磁率基準値を超えると、トナー濃度が所定値を下回ったものとしてトナーが補給され、二成分現像剤中のトナー濃度を一定に保つ。しかし、二成分現像剤の帯電特性、たとえば二成分現像剤中のキャリアの帯電付与能力は、摩擦および汚染によるキャリアの表面状態の変化によって変化するので、二成分現像剤中のトナー濃度を一定に制御するだけでは、一定の画像濃度を有する画像を安定して得られない。
また、二成分現像剤は、長期間の使用によって、二成分現像剤の帯電特性が低下するので、寿命がくると二成分現像剤の交換が必要となる。新しい二成分現像剤に交換した直後において、原因は明らかではないが、トナーの帯電量が著しく上昇し、画像濃度が低下する初期変動が見られる。
このような二成分現像剤の帯電特性の初期変動に対して、特許文献1では、新しい二成分現像剤のトナー濃度を、画像形成装置において使用される通常のトナー濃度より高く設定し、トナー補給を行うトナー濃度の基準を初期現像剤のトナー濃度より低く設定するトナー濃度制御装置が開示されている。
特開平5−249832号公報
特許文献1に開示のトナー濃度制御装置によれば、現像剤の交換直後のトナー帯電量上昇およびライフにおけるトナーの帯電特性によらず一定の画像濃度を有する画像を形成することができるが、特許文献1のように、初期のトナー濃度を高く設定し、トナー補給を行うトナー濃度の基準を初期現像剤のトナー濃度より低く設定すると、高湿環境下において一定の画像濃度を有する画像を形成することができない。また、感光体ドラムへのキャリア付着が生じることによってキャリアの浪費のみではなく、形成された画像に白抜けが発生する恐れがある。
本発明の目的は、湿度環境にかかわらず、現像剤の交換直後に最適なトナー濃度に調節することができる現像装置、およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、トナーおよびキャリアよりなる現像剤を収容する現像槽と、
現像槽近傍の雰囲気湿度を検出する湿度検出手段と、
現像槽内のトナー濃度を検出する濃度検出手段と、
現像槽中にトナーを補給するトナー補給手段と、
現像剤を攪拌する攪拌手段と、
トナー補給手段にトナーを補給させるか否かを判断する判断手段とを備え、
現像剤が交換されたのち、現像動作を開始する前に、前記攪拌手段によって、交換された現像剤のトナー帯電量が飽和帯電量となるまで所定時間攪拌されたのちに、
前記湿度検出手段にて、現像槽近傍の雰囲気湿度を検出し、ついで前記濃度検出手段である透磁率センサによって現像槽内のトナー濃度を検出し、
前記判断手段は、予め求めた前記雰囲気湿度と環境補正係数kとの関係に基づき、検出された前記雰囲気湿度から下記式(1)に基づいて初期トナー濃度補正量ΔNを決定し、
ΔN=k×N1 …(1)
(ただし、式中、N1は現像剤が交換されてからの累積撹拌時間と初期トナー濃度補正値との関係に基づき定まる初期トナー濃度補正値を表す。)
さらに、下記式(2)に基づいてターゲットトナー濃度Tを算出し、
T=A+ΔN …(2)
(ただし、式中、Aは基の初期トナー濃度を表し、ΔNは前記と同様の意味を表す。)
前記判断手段は、現状トナー濃度が、前記ターゲットトナー濃度Tから約0.3%の値を引いた値未満のときはトナーを補給するように判断し、
前記判断に基づいて、前記トナー補給手段は、トナー補給を行うことを特徴とする現像装置。
た本発明は、前記判断手段がトナーを補給するように判断した場合、前記トナー補給手段は、トナーを複数回に分けて補給することを特徴とする。
た本発明は、上記の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、現像剤が交換され、前記濃度検出手段は、交換された現像剤のトナー帯電量が飽和帯電量となるまで攪拌されたのちにトナー濃度を検出する。
これにより、トナー帯電量が安定した状態におけるトナー濃度を検出できるので、二成分現像剤の静置時間にかかわらず、安定した濃度を検出することができる。したがって、二成分現像剤の現像装置周辺の湿度環境に応じた最適なトナー濃度に調節することができ、一定の画像濃度を有する画像をより安定して形成することができる。また感光体ドラムへのキャリア付着を防ぐことができるので、白抜けのない良好な画像をより安定して形成することができる。
た本発明によれば、前記判断手段がトナーを補給するように判断した場合、前記トナー補給手段は、トナーを複数回に分けて補給する。
トナーの補給を複数回に分けて行うので、現像槽中に多量のトナーが一度に補給されることがない。したがって、未帯電トナーによるトナー飛散を防ぐことができるので、一定の画像濃度を有する画像をより一層安定して形成することができる。
また本発明によれば、画像形成装置は上記の現像装置を有するので、二成分現像剤の交換直後において、現像槽周辺の湿度に応じて、最適なトナー濃度に調節することができる。したがって、画像形成装置が設置される環境が高湿環境または低湿環境でも、一定の画像濃度を有する画像を安定して形成することができる。また感光体ドラムへのキャリア付着を防ぐことができるので、白抜けのない良好な画像を安定して形成することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<画像形成装置>
図1は、本発明の実施の第1形態である画像形成装置100の構成を模式的に示す概略図である。図1に示す画像形成装置100は、図2に示す本実施形態の現像装置200を含む以外は従来の画像形成装置と同様の構成を有し、たとえば、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、DVDレコーダなどの外部機器からネットワークを介して伝達される画像情報、画像形成装置100に備えられる図示しないスキャナ装置によって読み取られる画像情報などに応じて、記録紙などの記録媒体上にモノクロ画像を形成する。画像形成装置100は、画像形成手段125と、記録媒体供給手段126と、画像定着手段27と、制御手段110と、電源装置111とを含む。
画像形成手段125は、感光体ドラム3と、帯電手段5と、露光ユニット11と、現像装置200と、転写手段6と、クリーニングユニット4と、除電手段12とを含む。帯電手段5、露光ユニット11、現像装置200、転写手段6、クリーニングユニット4および除電手段12は、感光体ドラム3の周囲にこの順番で配置される。感光体ドラム3は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に設けられるローラ状部材である。感光体ドラム3には、たとえば、芯金と、該芯金の表面に形成される感光層とを含むローラ状部材が用いられる。芯金は、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属によって形成される。感光層には、たとえば、電荷発生物質を含む樹脂層と電荷輸送物質を含む樹脂層との積層体を使用できる。感光層には、後記するように静電潜像ひいてはトナー像が形成される。帯電手段5は、感光体ドラム3の表面を所定の極性および電位に帯電させる。帯電手段5には、たとえば、チャージャ型帯電器、ローラ型帯電器、ブラシ型帯電器などの接触式または非接触式の帯電器を使用できる。
露光ユニット11は、帯電手段5によって帯電状態にある感光体ドラム3の表面に画像情報に応じた信号光を照射し、感光体ドラム3の表面に静電潜像を形成する。露光ユニット11には、たとえば、半導体レーザなどのレーザ照射部と反射ミラーとを含むレーザスキャニングユニットを使用できる。現像装置200が備える現像部1は、感光体ドラム3表面の静電潜像にトナーを供給して現像し、可視像であるトナー像を形成する。クリーニングユニット4は、トナー像を記録媒体に転写した後に感光体ドラム3表面に残留するトナーを除去して回収する。転写手段6は、転写ローラ66と、図示しない電源とを含む。転写ローラ66は、感光体ドラム3表面に圧接しかつ回転自在に設けられるローラ状部材である。転写ローラ66と感光体ドラム3との圧接部が転写ニップ部である。電源は、転写ローラ66に転写バイアス電圧を印加する。転写手段6によれば、記録媒体の転写ローラ66側から転写バイアス電圧を印加して記録媒体を帯電させるとともに、転写ローラ66によって記録媒体を加圧することによって、感光体ドラム3表面上のトナー像を記録媒体に転写する。なお、記録媒体は、露光ユニット11による露光に同期して、後述する記録媒体供給手段126から転写ニップ部に送給される。クリーニングユニット4は、クリーニングブレード4aを含む。クリーニングブレード4aは、たとえば弾性材料からなり、感光体ドラム3表面に当接するように設けられる板状部材である。クリーニングブレード4aは、トナー像を記録媒体に転写した後に、感光体ドラム3表面に残留するトナー、紙粉などを除去する。除電手段12は除電ランプなどによって構成され、クリーニング後の感光体ドラム3表面の電荷を除去する。
画像形成手段125では、帯電手段5によって感光体ドラム3表面を帯電状態とし、これに露光ユニット11から画像情報に応じた信号光を照射することによって、感光体ドラム3表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装置200からトナーが供給されてトナー像が形成され、トナー像は転写手段6によって記録媒体に転写される。トナー転写後の感光体ドラム3表面は、クリーニングユニット4による残留トナーなどの除去および除電手段12による電荷除去を受け、清浄化される。この一連の操作が繰返し実行され、画像が形成される。
記録媒体供給手段126は、記録媒体トレイ10と、ピックアップローラ16と、レジストローラ14とを含む。記録媒体トレイ10は、普通紙、コート紙、カラーコピー用紙、OHPフィルムなどの記録媒体を収容するトレイである。記録媒体トレイ10への記録媒体の補給は、画像形成装置100の正面側(操作側)に記録媒体トレイ10を引き出して行われる。ピックアップローラ16は、記録媒体トレイ10内の記録媒体を1枚ずつ分離してレジストローラ14に送給する。レジストローラ14は、画像形成手段125における露光ユニット11の感光体ドラム3表面への露光に同期して、記録媒体を転写ニップ部に順次送給する。記録媒体供給手段126によれば、記録媒体トレイ10に収容される記録媒体は、ピックアップローラ16およびレジストローラ14を介して、現像装置200に供給される。
画像定着手段27は、定着装置8と、搬送ローラ17と、切換えゲート9と、反転ローラ18と、積載トレイ15とを含む。定着装置8は、定着ローラ81と加圧ローラ82とを含む。定着ローラ81は図示しない駆動手段によって回転駆動可能に設けられるローラ状部材であり、その内部に加熱手段81aを有する。加熱手段81aには、ハロゲンランプ、赤外線ランプなどを使用できる。加圧ローラ82は回転自在に支持され、定着ローラ81に圧接するように設けられるローラ状部材である。定着ローラ81と加圧ローラ82との圧接部が定着ニップ部である。定着ニップ部を通過する記録媒体は定着ローラ81からの加熱と加圧ローラ82からの加圧とを受ける。定着装置8では、画像形成手段125の転写手段6によってトナー像が転写された記録媒体が、定着ニップ部に送給されて加熱加圧を受け、トナー像が記録媒体に定着され、画像が形成される。
搬送ローラ17は、画像記録済み記録媒体、すなわち定着装置8によって画像が形成された記録媒体を切換えゲート9に送給する。切換えゲート9は、画像記録済み記録媒体の送給経路を切換える。切換えゲート9を介して、画像記録済み記録媒体は、反転ローラ18または図示しない中継搬送装置もしくは記録媒体再供給搬送装置のいずれかに搬送される。反転ローラ18は画像記録済み記録媒体を積載トレイ15に排出する。その一方で、両面画像形成または後処理、たとえば、ステープル処理、穴あけ処理などが指定される場合、反転ローラ18は画像記録済み記録媒体を挟持した状態で、該記録媒体の一部を積載トレイ15の方向に排出した後逆回転し、該記録媒体を切換えゲート9および画像形成装置100の側面に開口するように設けられる搬送路45を介して図示しない中継搬送装置または記録媒体再供給搬送装置に送給する。このとき、切換えゲート9は実線の位置から破線の位置に変位する。積載トレイ15は、画像形成装置100の外側上部に設けられ、画像形成装置100から排出される画像記録済み記録媒体を貯留するためのトレイである。
画像定着手段27によれば、定着装置8によってトナー像が記録媒体に定着され、画像記録済み記録媒体は、搬送ローラ17および切換えゲート9を介して反転ローラ18に搬送され、そのまま積載トレイ15に排出されるかまたは反転ローラ18によって搬送方向を変更され、切換えゲート9を介して図示しない中継搬送装置または記録媒体再供給搬送装置に送給される。
制御手段110は、制御部40の説明において詳述したとおりである。
さらに画像形成装置100の下面および側面には搬送路13,48が設けられる。搬送路13,48および搬送路49は、画像形成装置100に外部装置を接続する際に、記録媒体を画像形成装置100の外部または内部に搬送するために利用される。
画像形成装置100によれば、制御手段110に入力される画像情報に応じて、感光体ドラム3の表面に静電潜像が書き込まれ、この静電潜像が現像されてトナー像として記録媒体に転写され、さらに定着され、そのまま積載トレイ15に排出されるかまたは後処理工程、再度の画像形成工程などに供される。
露光ユニット11の上下空間部には、画像形成プロセスを制御する回路基板および外部機器からの画像データを受け入れるインターフェイス基板などを収容する制御部110、これら各種のインターフェイス基板および画像形成を行う各部に対して電力を供給する電源装置111などが配置される。
本実施の形態では、画像形成装置100は単色画像を形成するプリンタとして構成されるけれども、それに限定されず、多色画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ装置などとして構成することができる。
<現像装置>
図2は、本実施形態に係る現像装置200の構成を示す概略図である。現像装置200は、電子写真方式を利用して画像形成する画像形成装置100に装着され、感光体ドラム3の表面に形成される静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。現像装置200は、現像部1とトナー補給部2と、制御部40と、データ記憶部50から構成される。現像部1は、現像槽21と、現像ローラ24と、供給ローラ23と、攪拌部材22と、層厚規制部材77とを含む。
現像槽21は内部空間を有する容器状部材であり、その内部空間に現像剤を収容する。本実施形態において、現像剤はトナーとキャリアとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)である。また、現像槽21は現像ローラ24、供給ローラ23および攪拌部材22を収容して回転自在に支持しかつ層厚規制部材77を支持する。また、現像槽21を構成する現像槽壁のうち、感光体ドラム3を臨む側面には、開口21aが形成される。開口21aを介して感光体ドラム3と現像ローラ24とが対向する。また、現像槽壁の鉛直方向上壁における攪拌部材22の鉛直方向上方部分には、開口Qが形成される。開口Qはトナー受入口である。開口Qの鉛直方向上部に連接して、図2に示す現像装置200におけるトナーホッパ97の図示しないトナー補給口が鉛直方向において開口Qに連通するように設けられる。現像槽21内のトナー消費状況に応じて、トナーホッパ97から開口Qを介して現像槽内にトナーが補給される。トナーホッパ97から現像槽21へのトナーの補給は、トナー補給ローラ73の回転によって行われる。トナー補給ローラ73は、トナー補給口の鉛直方向上方において、その回転時にトナー補給口に摺擦するように設けられる。現像槽21は、たとえば、合成樹脂、好ましくは射出成形可能な熱可塑性樹脂によって形成される。
現像ローラ24は、図示しない駆動手段によって軸線回りに矢符114の方向に回転駆動するローラ部材である。現像ローラ24は、現像槽21の開口部2a近傍に配置されて感光体ドラム3を臨み、感光体ドラム3に対して間隙を有して離隔し、かつ感光体ドラム3の軸線と現像ローラ24の軸線とが平行になるように設けられる。本実施の形態では、感光体ドラム3と現像ローラ24との最近接部、すなわち現像ニップ部における間隙は、約1mmである。また本実施の形態では、感光体ドラム3と現像ローラ24とが間隙を有して離隔するように設けられるけれども、それに限定されず、両者が圧接するように設けてもよい。現像ローラ24はその表面にトナー層を担持して回転駆動し、現像ニップ部において、感光体ドラム3表面の静電潜像にトナーを供給して現像し、トナー像を形成する。現像ローラ24から感光体ドラム3へトナーを移行させる際には、図示しない電源から現像ローラ24に現像バイアス電圧が印加される。
供給ローラ23は、現像ローラ24を介して感光体ドラム3に対向するように設けられるローラ部材である。供給ローラ23は、図示しない駆動手段によって軸線回りに矢符123の方向に回転駆動する。供給ローラ23は、その回転駆動によって、現像槽21の内部空間に収容されるトナーまたはトナーとキャリアとを摺擦してトナーを帯電させるとともに、現像ローラ24周辺に搬送する。
攪拌部材22は、供給ローラ23を介して現像ローラ24に対向する位置であって、開口Qの鉛直方向下方に設けられ、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するスクリュウ部材である。攪拌部材22は、その回転駆動によって、トナー受入口である開口Qを介して現像槽21内に供給されるトナーと、現像槽21内に元々存在するトナーとを均一に混合するとともに、均一に混合したトナーを供給ローラ23の周辺に搬送する。
層厚規制部材77は、短手方向の一端が現像槽21に支持されかつ他端が遊端部になって現像ローラ24表面に対して間隙を有して離隔するように設けられる板状部材である。本実施の形態では、層厚規制部材77の他端と現像ローラ24との間隙は約0.9mmである。層厚規制部材77は、現像ローラ24表面に担持される現像剤層の厚さが所望の値になるように調整する。層厚規制部材77はたとえば弾性材料によって形成される。弾性材料としては特に制限はないけれども、たとえば、金属、合成樹脂、ゴムなどが挙げられる。これらの中でも、感光体ドラム3の損傷などを考慮すると、ゴムが好ましい。
湿度センサ26は、現像槽21の鉛直方向上部の外壁に対して間隙を有して離隔するように設けられ、現像剤の雰囲気湿度として、現像槽21周辺の湿度を検出する湿度検出手段である。湿度センサ26は制御部40に電気的に接続され、その検知結果は制御部40に入力される。湿度センサ26には一般的な湿度センサを使用できるが、たとえば、雰囲気の水分の吸脱着による電気的性質の変化を利用する湿度センサが使用できる。雰囲気の湿分の吸脱着による電気的性質の変化を利用する湿度センサとしては、たとえば、乾湿球式、毛髪式、水晶振動式、高分子センサおよび金属酸化物センサを挙げることができる。湿度センサ26の検出値に基づき、現像槽21へのトナーの補給を行う。詳細については、後記する。また、本実施の形態では、現像槽21の外壁に対して間隙を有して離隔するように設けるけれども、それに限定されず、湿度センサ26を現像槽21の外壁に接するように設けてもよい。
透磁率センサ25は、現像槽21における供給ローラ23と対向する位置に現像槽21の外壁に接するように設けられ、透磁率をトナー濃度として検出する透磁率検出手段である。測定されるべき、トナー(現像剤)がセンサ付近を流れると、その現像剤が磁心として働いて透磁率センサ25に備えられるコイル間のインダクタンスを変化させる。このインダクタンスの大きさは、磁心として働いている現像剤あるいは磁性キャリアの磁粉量によって決まるので、コイルからの出力電圧によって磁粉量すなわちトナー濃度を測定できる。
トナー補給手段である、トナー補給部2は、トナー補給槽7と、トナーボトル30と、トナーホッパ97と、攪拌部材71と、トナー搬送ローラ72と、補給ローラ73とを含む。トナーボトル30は、トナーを貯留し、必要に応じて交換可能である。トナーホッパ97は、トナーボトル30から供給されるトナーをトナー補給槽7に一時的に貯溜し、制御部40が、図示しないトナー補給モータの動作を制御して補給ローラ73の回転を制御することによって、現像槽21に補給されるトナーの量が制御される。
制御部40は、現像装置200の起動、停止、トナー濃度(透磁率検出値)に基づくトナー補給ローラ73の回転駆動制御など)を行う判断手段である。制御部40は、CPUおよびCPUによって実行されるプログラムを記憶するROM、および周辺装置などを備え、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することによって後述する各処理を実行する。データ記憶部50は、制御部40の処理に用いる各種パラメータおよび式(式の係数など)が記憶されるSRAMなどからなる。データ記憶部50は、各種演算に必要なパラメータを予め記憶したり、新たなパラメータを追加、更新することができる。データ記憶部50は、後述する初期トナー濃度補正量の算出に用いられる補正係数が記載されたテーブルを記憶する。
図3は、現像装置200において、湿度センサ26の検出値に基づく初期トナー濃度補正の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートを用いて、本発明の第1の実施形態である、図2に示す現像装置200における現像剤交換後の初期トナー濃度の補正の処理手順について説明する。この処理は、図2に示す制御部40が制御プログラムを実行することによって具現される。また、この処理は、図2に示す現像槽21が装着された後、交換用現像剤が所定時間攪拌され、ステップa1に進むことが好ましい。交換用現像剤は、長期間の静置によってトナー帯電量が著しく低下しているので、攪拌時にトナー飛散が生じるおそれがあるが、交換用現像剤を現像槽21に投入後、トナー濃度が低い状態、すなわちトナーによるキャリアの被覆率が低い状態で所定時間攪拌し、トナーの帯電量を上げることによって、トナー飛散を少なくすることができ、一定の画像濃度を有する画像をより安定して形成することができる。以下、a1、a2、…は、処理手順(ステップ)の番号を表す。なお、交換用現像剤のトナー濃度は、上記トナー補給によって、適正なトナー濃度に設定するため、ライフのトナー濃度以下になるように製造される。また、現像剤を交換した後、サービスマン等がメンテナンスカウンタをリセット(ゼロに戻す)することによって、画像形成装置は、現像剤が交換されたことを検知するように構成される。
<ステップa1>
現像剤の交換後、図2に示す湿度センサ26を通じて、図2に示す現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S1を検出する。
<ステップa2>
今回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S1と図2に示すデータ記憶部50にて記憶しておいた前回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S0とを比較する。今回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S1が、前回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S0を超えていれば、初期トナー濃度補正の処理を終了する。今回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S1が、前回測定した現像槽21周辺の雰囲気湿度の検出値S0以下であれば、ステップa3に進む。
<ステップa3>
トナー補給モードを開始し、トナーを補給する。データ記憶部50に記憶している「現像剤の雰囲気湿度の検出値Sと湿度エリアとの相関変換テーブル」および「湿度エリアとトナー補給量との変換テーブル」を用いて、トナー補給量を決める。必要なトナー補給量を一度に全量補給することもできるが、トナーの補給を複数回に分けて、たとえば1/3ずつトナーを補給し、段階的に目的の現像剤のトナー濃度にまで上げることが好ましい。現像剤中に多量のトナーを一度に補給すると、未帯電トナーによるトナー飛散が生じることがある。トナーの補給を複数回に分けて行うことによって、現像槽21中に多量のトナーが一度に補給されることがなく、未帯電トナーによるトナー飛散を防ぐことができる。したがって、一定の画像濃度を有する画像をより一層安定して形成することができる。トナーの補給は、図2に示すトナー補給ローラ73の回転時間を制御部40で制御することによって行う。
<ステップa4>
少量のトナーが補給された段階で、再度雰囲気湿度を測定し、トナー補給による動作によって雰囲気湿度が変化していないかを確認する。ステップa1で測定した現像剤の雰囲気湿度の検出値S1が今回測定した現像剤の雰囲気湿度の検出値S2未満であれば、初期トナー濃度補正の処理を終了する。ステップa1で測定した現像剤の雰囲気湿度の検出値S1が今回測定した現像剤の雰囲気湿度の検出値S2以上であれば、ステップa3に戻り、トナーを補給する。ステップa4の処理は、高湿化に伴うトナー飛散を防止するために行う。
初期トナー濃度補正の処理の終了後、図1に示す画像形成装置100を用いて、画像の形成を開始する。
図4は、現像装置200において、湿度センサ26および透磁率センサ25の検出値に基づく初期トナー濃度補正の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートを用いて、本発明の第2の実施形態である、現像装置200における現像剤交換後の初期トナー濃度補正の処理手順について説明する。この処理は、制御部40が制御プログラムを実行することによって具現される。また、この処理は、図2に示すトナーボトル30が装着された後に行われる。
ステップb11の前に、図2に示す現像ローラ24および撹拌ローラ23などの駆動系を所定時間、たとえば20回以上回転駆動させることが好ましい。これによって、現像槽21内の現像剤の撹拌が開始され、トナー帯電量が飽和帯電量になった状態で、透磁率センサ25の検出値を検出することができる。透磁率の検出を、交換用現像剤のトナー帯電量が飽和帯電量となるまで交換用現像剤を攪拌した後に行うことによって、トナー帯電量が安定した状態における透磁率を検出できるので、交換用現像剤の静置時間に係わらず、安定した透磁率を検出することができる。したがって、交換用現像剤の製造ロット差および現像槽21周辺の湿度環境に応じた最適なトナー濃度に調節することができ、一定の画像濃度を有する画像をより安定して形成することができる。また感光体ドラム3へのキャリア付着を防ぐことができるので、白抜けのない良好な画像をより安定して形成することができる。
現像ローラ24および攪拌ローラ23などの所定時間の回転駆動は透磁率の検出値を安定させるのみならず、後のステップで行うトナー補給時のトナー飛散を少なくできる。長期間、静置されていた交換用現像剤のトナー帯電量は著しく低下しているため、攪拌時にトナー飛散が生じることがあるが、トナー濃度が低い状態、すなわちトナーによるキャリア被覆率が低い状態のまま攪拌し、トナーの帯電量を上げることによって、トナー飛散を少なくすることができる。以下、b11,b12…は、処理手順(ステップ)の番号を示す。
<ステップb11>
図2に示す湿度センサ26によって、現像槽21周辺の雰囲気湿度を検出し、図7に示す環境補正係数テーブルによって、湿度エリアを決定する。図7は、湿度エリアおよび環境補正係数kを決定する環境補正テーブルである。図2に示すデータ記憶部50から、基準トナー濃度Aを取得する。「基準トナー濃度A」とは、データ記憶部50に記憶されている基準の初期トナー濃度のカウント値である。図2に示す透磁率センサ25によって、現状トナー濃度、すなわち現像槽21内のトナーの濃度を検出する。
透磁率を検出することによって現像槽21内のトナー濃度を測定する透磁率センサ25は、湿度によって透磁率検出値が変化することがある。図5は、現像剤のトナー濃度が一定である場合における雰囲気の湿度と透磁率センサ25の検出値(出力電圧)との関係を示すグラフである。このときの現像剤中のトナーの重量濃度は4%である。雰囲気の湿度が高い場合、現像剤からの放電量が大きくなるので、現像剤の帯電量が下がり、透磁率検出値が上がる。また、図6は、現像槽21内における現像剤のトナー濃度と透磁率センサ25の検出値(透磁率検出値)との関係を示すグラフである。図6のグラフによれば、温度が10度、湿度が25%である低湿環境、温度が30度、湿度が85%である高湿環境および温度が20度、湿度が65%である常湿(以下「NN」ともいう)環境のそれぞれの環境においてセンサ出力は異なる。図6において、太い実線は常湿環境の場合を示し、一点鎖線は高湿環境の場合を示し、破線は低湿環境の場合を示す。
上記のように、透磁率センサ25は、湿度が一定の場合には、実際のトナー濃度と透磁率検出値とは負方向の比例関係を有するが、実際のトナー濃度が一定であっても、湿度環境が変化すれば透磁率検出値が変化するので、ステップb12において、透磁率基準値は湿度環境に応じて補正される。
<ステップb12>
初期トナー濃度補正量ΔNを決定する。初期トナー濃度補正量ΔNは、式(1)によって算出される。
ΔN=k×N1 …(1)
k:環境補正係数
N1:初期トナー濃度補正値
環境補正係数kは、図7に示す環境補正テーブルを用いて、ステップb11で測定した湿度エリアから求める。初期トナー濃度補正値N1は、図8に示す初期トナー濃度補正テーブルを用いて求める。図8は、現像槽21内の現像剤が交換されてから攪拌された累積時間によって初期トナー濃度補正値N1を求める初期トナー濃度補正テーブルである。
<ステップb13>
ステップb12で算出した初期トナー濃度補正量ΔNを用いて、ターゲットトナー濃度T、すなわち現像槽21周辺の湿度および現像槽21において現像剤が攪拌された時間によって補正された後のトナー濃度のカウント値を決定する。ターゲットトナー濃度Tは、式(2)によって算出される。初期トナー濃度補正値1カウントは、現像剤のトナー濃度約0.1%に相当し、符号の+は、現像剤のトナー濃度を上昇させる方向に初期のトナー濃度を補正することである。
T=A+ΔN …(2)
A:基準トナー濃度
ΔN:初期トナー濃度補正
<ステップb14>
現状トナー濃度と、ステップb13で算出したターゲットトナー濃度Tから3カウント引いた値とを比較する。現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度Tから3カウント引いた値以上であれば、ステップb15に進み、現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度Tから3カウント引いた値未満であればステップb16に進む。
<ステップb16>
トナー補給モードを開始し、トナーの補給を行う。トナーの補給は、必要なトナー量を一度に補給することも可能であるが、複数回に分けて行うことが好ましい。本実施形態において、トナーの補給は2回に分けて行う。ステップb14で、ターゲットトナー濃度Tから3カウントを引いた値を現状トナー濃度との比較に用いることによって、トナーの補給を2回に分けて行うことができるので、現像槽中に多量のトナーが一度に補給されることがない。したがって、未帯電トナーによるトナー飛散を防ぐことができ、一定の画像濃度を有する画像をより一層安定して形成することができる。
<ステップb17>
現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度Tから3カウント引いた値以上になるまで、トナーの補給を行う。
<ステップb18>
トナー補給モードを停止し、トナーの補給を停止する。
<ステップb19>
現像剤の攪拌を30秒間行う。交換用現像剤は、長期間の静置によってトナー帯電量が著しく低下し、攪拌時にトナー飛散が生じるおそれがあるが、交換用現像剤を現像装置200に投入後、トナー濃度が低い状態すなわちトナーによるキャリアの被覆率が低い状態で攪拌し、トナーの帯電量を上げることによって、トナー飛散を少なくすることができる。これによって、一定の画像濃度を有する画像の再現性をより安定して形成することができる。
<ステップb15>
現状トナー濃度と、ステップb14で算出したターゲットトナー濃度Tとを比較する。現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度T以上であれば、初期トナー濃度補正の処理を終了する。現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度T未満であればステップb20に進む。
<ステップb20>
トナー補給モードを開始し、トナーの補給を行う。
<ステップb21>
現状トナー濃度が、ターゲットトナー濃度Tの値以上になるまで、トナーの補給を行う。
<ステップb22>
トナー補給モードを停止し、トナーの補給を停止する。
<ステップb23>
現像剤の攪拌を30秒間行う。これによって、初期トナー濃度補正の処理を終了する。
初期トナー濃度補正の処理の終了後、図1に示す画像形成装置100を用いて、画像の形成を開始する。
図9は、各湿度エリアでの初期トナー濃度補正量の推移を示したグラフである。この時の現像剤中の基準トナー濃度は、5.0%である。図9のグラフは、図7および図8のテーブルを用いて作成されたものである。図9のグラフは、低湿エリアでの補正量は、常湿エリアでの補正量より多く、高湿エリアにおいては、初期トナー濃度の補正は行われないことを示す。また、現像槽での現像剤の攪拌時間が長くなることによって、初期トナー濃度の補正量が減少することを示す。
以上示したように、ステップa1〜ステップa4またはステップb11〜ステップb23の処理を行うことによって、現像槽周辺の雰囲気湿度に対応した最適な二成分現像剤のトナー濃度に調節することができる。したがって、画像形成装置が本発明の現像装置を備えることによって、画像形成装置が設置される環境が高湿環境または低湿環境でも、一定の画像濃度を有する画像を安定して形成することができる。また感光体ドラムへのキャリア付着を防ぐことができるので、白抜けのない良好な画像を安定して形成することができる。
(実施例)
[実施例1]
図1に示す画像形成装置100において、二成分現像剤を用いて連続プリントテストを行った。試験紙として、A4サイズの電子写真記録媒体(マルチレシーバー:シャープドキュメントシステム社製)を使用した。連続プリントテストは、温度25℃、湿度60%の常湿環境において行った。
紙の上に形成されるプリント画像のカバレージ、すなわち画像形成可能領域のトナーによる被覆率が6%となるテキスト画像のプリントテストを50,000(以下「50k」と略す)枚印字し、5k枚の印字毎に、画像濃度を測定した。
[実施例2]
温度25度、湿度10%の低湿環境下において連続プリントテストを行った以外は、実施例1と同様にして連続プリントテストを行った。
[比較例1]
初期トナー濃度補正制御モードを搭載していない制御ソフトを画像形成装置100に搭載した以外は実施例1と同様にして連続プリントテストを行った。
[比較例2]
初期トナー濃度補正制御モードを搭載していない制御ソフトを画像形成装置100に搭載した以外は実施例2と同様にして連続プリントテストを行った。
<画像濃度評価>
画像濃度については、一辺が5cmのベタ画像(100%濃度)をプリントし、反射濃度計(マクベス社製:RD918)を用いて測定した。その評価基準は以下に準拠した。
○:良好。画像濃度が1.30以上であり、紙の繊維がトナーで充分に覆われた状態である。
△:やや不良。画像濃度が1.20以上1.30未満であり、紙の繊維がある程度適切にトナーで覆われた状態である。
×:不良。画像濃度が1.20未満であり、紙の繊維がトナーで不充分に覆われた状態である。
<結果>
連続プリントテスト結果を表1に示す。
Figure 0004990098
表1に示される連続プリントテストの結果より、実施例1および実施例2のように初期トナー濃度補正モードを搭載した画像形成装置100で形成した画像は、1枚目から50K枚までの、5k枚毎の画像濃度の評価において、温度が25度、湿度が60%である常湿環境および温度が25度、湿度が10%である低湿環境でも充分な画像濃度が得られた。
一方、温度が25度、湿度が60%である常湿環境で、初期トナー濃度補正モードを搭載していない画像形成装置100で画像を形成した比較例1は、5〜15k枚にかけて画像濃度の低下が確認できた。また、温度が25度、湿度が10%である低湿環境で、初期トナー濃度補正モードを搭載していない画像形成装置100で画像を形成した比較例2では5〜20k枚にかけて画像濃度の低下が確認できた。
本発明の実施の第1形態である画像形成装置100の構成を模式的に示す概略図である。 本実施形態に係る現像装置200の構成を示す概略図である。 現像装置200において、湿度センサ26の検出値に基づく初期トナー濃度補正の処理手順を示すフローチャートである。 現像装置200において、湿度センサ26および透磁率センサ25の検出値に基づく初期トナー濃度補正の処理手順を示すフローチャートである。 現像剤のトナー濃度が一定である場合における雰囲気の湿度と透磁率センサ25の検出値(出力電圧)との関係を示すグラフである。 現像槽21内における現像剤のトナー濃度と透磁率センサ25の検出値(透磁率検出値)との関係を示すグラフである。 環境補正係数テーブルの例を示す図である。 初期トナー濃度補正テーブルの例を示す図である。 各湿度エリアでの初期トナー濃度補正量の推移を示したグラフである。
符号の説明
1 現像部
2 トナー補給部
3 感光体ドラム
21 現像槽
22 攪拌部材
23 供給ローラ
24 現像ローラ
40 制御部
50 データ記憶部

Claims (3)

  1. トナーおよびキャリアよりなる現像剤を収容する現像槽と、
    現像槽近傍の雰囲気湿度を検出する湿度検出手段と、
    現像槽内のトナー濃度を検出する濃度検出手段と、
    現像槽中にトナーを補給するトナー補給手段と、
    現像剤を攪拌する攪拌手段と、
    トナー補給手段にトナーを補給させるか否かを判断する判断手段とを備え、
    現像剤が交換されたのち、現像動作を開始する前に、前記攪拌手段によって、交換された現像剤のトナー帯電量が飽和帯電量となるまで所定時間攪拌されたのちに、
    前記湿度検出手段にて、現像槽近傍の雰囲気湿度を検出し、ついで前記濃度検出手段である透磁率センサによって現像槽内のトナー濃度を検出し、
    前記判断手段は、予め求めた前記雰囲気湿度と環境補正係数kとの関係に基づき、検出された前記雰囲気湿度から下記式(1)に基づいて初期トナー濃度補正量ΔNを決定し、
    ΔN=k×N1 …(1)
    (ただし、式中、N1は現像剤が交換されてからの累積撹拌時間と初期トナー濃度補正値との関係に基づき定まる初期トナー濃度補正値を表す。)
    さらに、下記式(2)に基づいてターゲットトナー濃度Tを算出し、
    T=A+ΔN …(2)
    (ただし、式中、Aは基の初期トナー濃度を表し、ΔNは前記と同様の意味を表す。)
    前記判断手段は、現状トナー濃度が、前記ターゲットトナー濃度Tから約0.3%の値を引いた値未満のときはトナーを補給するように判断し、
    前記判断に基づいて、前記トナー補給手段は、トナー補給を行うことを特徴とする現像装置。
  2. 前記判断手段がトナーを補給するように判断した場合、
    前記トナー補給手段は、トナーを複数回に分けて補給することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 請求項1または2に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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