JP4901294B2 - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、湿度に応じてトナー濃度を調整する画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
従来、表面が一様に帯電された感光体ドラムに対して所定の画像データに基づく露光動作を行うことにより該感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、その静電潜像を帯電させたトナーで現像する現像装置によりトナー像を形成した後、該トナー像を感光体ドラムから直接的又は間接的に記録紙上に転写、定着することにより記録紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が広く知られている。
このような画像形成装置において、現像装置には、例えばキャリアとトナーとからなる現像剤が収納されており、現像剤におけるトナーの比率、すなわちトナー濃度を増大させることにより画像濃度を濃くし、トナー濃度を低下させることにより画像濃度を薄くするようになっている。しかし、トナーの帯電量は湿度によって変化し、湿度が高いと帯電量が低下してキャリアからトナーが離れやすくなって、画像の濃度が濃くなる一方、湿度が低いと帯電量が増大してキャリアからトナーが離れ難くなり、画像の濃度が薄くなってしまう。
そこで、湿度が高い場合は現像装置のトナー濃度を低下させて画像の濃度を薄くし、湿度が低い場合は現像装置のトナー濃度を増大させて画像の濃度を濃くすることで、湿度変化による画像濃度の変化を補正するようにした画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−47438号公報
ところで、上述のような画像形成装置は、電源オン時の湿度が、電源オフ時の湿度と大きく異なっていた場合、例えば真夏にエアコンを運転した環境で画像形成装置の電源を切り、翌日にエアコンを運転しないで画像形成装置の電源をオンにした場合等には、前日に画像形成装置の電源をオフした際には、湿度が低いので現像装置内のトナー濃度が増大されている。そして、翌日画像形成装置の電源をオンした際には、湿度が高いにもかかわらず、現像装置内には前日電源をオフした際の濃度の高いトナーが残留しているため、トナー濃度を低下させて画像濃度を補正しようとしても、現像装置内に残留している濃度の高いトナーを使ってしまうまでは画像濃度が補正されないために適正な画像濃度が得られず、画像品質が低下するという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、湿度に応じて現像装置内のトナー濃度を調整する画像形成装置において、電源をオフした際の湿度と電源オンした際の湿度とが変化した場合における画像品質の低下を低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電させたトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像部と、前記現像部により前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録紙に転写する転写部と、前記記録紙に転写されたトナー像を定着させて画像を形成する定着部と、絶対湿度を検出する湿度検出部と、前記湿度検出部により検出された絶対湿度の増減に応じて前記現像部におけるトナー濃度を減増させるトナー濃度制御部と、前記現像部に残留したトナーを回収するためのトナー回収部と、不揮発性の記憶部と、前記湿度検出部により検出された絶対湿度を前記記憶部に定期的に記憶させる記憶制御部と、自機の電源をオン、オフするための電源スイッチ部と、前記電源スイッチ部がオフからオンにされた際に、前記湿度検出部により検出された絶対湿度と前記電源スイッチ部がオフされる前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、前記トナー回収部によって、前記現像部に残留したトナーを回収させるトナー回収制御部とを備える。
この構成によれば、感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電したトナーが付着されてトナー像が形成され、このトナー像が記録紙に転写されることにより画像形成が行われる。また、トナー濃度制御部によって、湿度検出部により検出された絶対湿度の増減に応じて現像部におけるトナー濃度が減増され、湿度変化による画像濃度への影響が低減される。そして、記憶制御部によって、湿度検出部により検出された絶対湿度が不揮発性の記憶部に記憶される。さらに、トナー回収制御部によって、電源スイッチ部がオフからオンにされた際に、湿度検出部により検出された絶対湿度と記憶部に記憶されている絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、トナー回収部を用いて現像部に残留したトナーが回収される。これにより、電源スイッチ部がオフされる前の、現状と異なる絶対湿度条件に応じてトナー濃度が調整されたトナーが、トナー回収部により現像部から回収されるので、電源をオフした際の湿度と電源オンした際の湿度とが変化した場合における画像品質の低下を低減することができる。
また、前記トナー回収制御部は、さらに、前記画像の形成動作を行わない場合に消費電力を低減させる節電モードから、前記画像の形成動作を行うための通常モードに移行した際に、前記湿度検出部により検出された絶対湿度と前記節電モードに移行する前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、前記トナー回収部によって、前記現像部に残留したトナーを回収させることが好ましい。
この構成によれば、トナー回収制御部によって、節電モードから通常モードに移行した際に湿度検出部により検出された絶対湿度と記憶部に記憶されている絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、トナー回収部を用いて現像部に残留したトナーが回収される。これにより、節電モードに移行する前の、現状と異なる絶対湿度条件に応じてトナー濃度が調整されたトナーが、トナー回収部により現像部から回収されるので、節電モードに移行した際の湿度と通常モードに移行した際の湿度とが変化した場合における画像品質の低下を低減することができる。
また、前記トナー回収制御部は、前記湿度検出部により検出された絶対湿度が、予め設定された第1湿度に満たず、かつ前記記憶部に記憶されている絶対湿度が前記第1湿度より前記差分設定値だけ高い第2湿度を超える場合に、前記差異が予め設定された差分設定値を超えると判定することが好ましい。
この構成によれば、記憶部に記憶されている絶対湿度より現状の絶対湿度が差分設定値を超えて高くなり、かつ記憶部に記憶されている絶対湿度が第1湿度に満たず、現状の絶対湿度が第2湿度を超える場合にトナー回収部によって現像部に残留したトナーが回収されるので、トナー回収部により現像部に残留したトナーを回収させる絶対湿度の条件をきめ細かく設定することが可能となる。
また、前記トナー回収制御部は、トナー回収部により前記トナーを回収させる際に、前記現像部により、前記トナー回収部により回収可能な量のトナーを前記感光体ドラムに付着させ、前記トナー回収部は、前記感光体ドラムに付着したトナーを回収することが好ましい。
この構成によれば、現像部に残留したトナーが、感光体ドラムに付着されてトナー回収部により回収される。そして、現像部により感光体ドラムに付着されるトナーは、トナー回収部により回収可能な量にされているので、トナー回収部でトナーが回収し切れなくなることが低減される。
また、前記転写部は、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写ベルトに転写し、当該転写ベルトに転写されたトナー像を前記記録紙に転写するものであり、前記トナー回収制御部は、トナー回収部により前記トナーを回収させる際に、前記現像部によって、前記トナー回収部により回収可能な量のトナーを前記感光体ドラムに付着させ、前記転写部によって前記感光体ドラムに付着したトナーを前記転写ベルトに付着させ、前記トナー回収部は、前記転写ベルトに付着したトナーを回収するようにしてもよい。
この構成によれば、現像部に残留したトナーが、感光体ドラムに付着され、感光体ドラムから転写ベルトに転写されて転写ベルトからトナー回収部により回収される。そして、現像部により感光体ドラムに付着されるトナーは、転写ベルトからトナー回収部により回収可能な量にされているので、トナー回収部でトナーが回収し切れなくなることが低減される。
また、本発明に係る画像形成方法は、感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電させたトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像部により前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録紙に転写する転写工程と、前記記録紙に転写されたトナー像を定着させて画像を形成する定着工程と、絶対湿度を検出する湿度検出工程と、前記湿度検出工程において検出された絶対湿度の増減に応じて前記現像部におけるトナー濃度を減増させるトナー濃度制御工程と、前記湿度検出工程において検出された絶対湿度を不揮発性の記憶部に定期的に記憶させる記憶制御工程と、自機の電源がオフからオンにされた際に、前記湿度検出工程において検出された絶対湿度と前記電源がオフされる前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、現像部に残留したトナーを回収するためのトナー回収部によって現像部に残留したトナーを回収させるトナー回収工程とを備える。
この構成によれば、感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電したトナーが付着されてトナー像が形成され、このトナー像が記録紙に転写されることにより画像形成が行われる。また、絶対湿度の増減に応じて現像部におけるトナー濃度が減増され、湿度変化による画像濃度への影響が低減される。そして、湿度検出工程において検出された絶対湿度が不揮発性の記憶部に記憶される。さらに、自機の電源がオフからオンにされた際に、湿度検出工程において検出された絶対湿度と記憶部に記憶されている絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、トナー回収部を用いて現像部に残留したトナーが回収される。これにより、電源がオフされる前の、現状と異なる絶対湿度条件に応じてトナー濃度が調整されたトナーが、トナー回収部により現像部から回収されるので、電源をオフした際の湿度と電源オンした際の湿度とが変化した場合における画像品質の低下を低減することができる。
このような構成の画像形成装置及び画像形成方法は、電源がオフされる前の、現状と異なる絶対湿度条件に応じてトナー濃度が調整されたトナーが、トナー回収部により現像部から回収されるので、電源をオフした際の湿度と電源オンした際の湿度とが変化した場合における画像品質の低下を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
本発明に係る現像装置は、複写装置、プリンタ装置及びファクシミリ装置等の画像形成装置に適用されるが、一例として、カラープリンタ装置に適用した場合について以下に説明する。
まず、画像形成装置の一例であるカラープリンタ装置について説明する。図1は、実施形態に係るカラープリンタ装置の概略構成を示す図である。図1において、カラープリンタ装置CPは、用紙貯留部10と、画像形成部20と、定着部30と、排紙部40と、用紙搬送路50と、制御部60とを備え、用紙貯留部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送路50及び制御部60は、略箱形の装置本体1に内装され、排紙部40は、装置本体1の頂部に設けられている。
用紙貯留部10は、印刷処理に供する転写材の一例としての用紙P(記録紙)を貯留し、制御部60の制御により用紙Pを繰り出して給紙するものである。用紙貯留部10には、所定数(本実施形態では1つ)の用紙カセット11が装置本体1に対して挿脱自在に設けられている。用紙カセット11の上流端(図1に示す例では用紙カセット11の左上方)には、用紙束から用紙Pを1枚ずつ繰り出させるピックアップローラ12が設けられている。このピックアップローラ12の駆動によって用紙カセット11から繰り出された用紙Pは、用紙搬送路50に給紙されるようになっている。
画像形成部20は、制御部60の制御によって、コンピュータ等から図略の通信I/F回路で受信した画像信号に基づき、用紙貯留部10に貯留された用紙束から繰り出された1枚ずつの用紙Pに対して画像の転写処理を施すものである。画像形成部20は、トナー像を形成する画像形成ユニット21と、この画像形成ユニット21で形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写装置27(転写部)とを備えて構成されている。
画像形成ユニット21は、上流側(図1の紙面の右側)から下流側へ向けて順次に略水平方向に配設されたイエロー用ユニット21Y、マゼンダ用ユニット21M、シアン用ユニット21C及びブラック用ユニット21Kを備えている。また、これら各ユニットの下部位置には、露光ユニット24が配設されている。これら各ユニット21Y、21M、21C、21Kは、装置本体1内における各機器に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて装着されている。なお、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
これら各ユニット21Y、21M、21C、21Kは、それぞれ、感光体ドラム22と、帯電器23と、現像装置25(現像部)と、クリーニング装置26(トナー回収部)とを備え、感光体ドラム22は、前後方向(図1の紙面と直交する方向)に延びるドラム軸回りに回転可能に設けられ、当該感光体ドラム22の周面に沿うように当該感光体ドラム22の直下位置から、当該感光体ドラム22の回転方向である反時計方向に向けて、帯電器23、現像装置25及びクリーニング装置26が配設されている。
感光体ドラム22は、周面に静電潜像及びこの静電潜像に従ったトナー像(可視像)を形成させるためのものである。帯電器23は、ドラム軸回り反時計方向に回転している感光体ドラム22の周面に一様な電荷を形成させるものであり、例えば、周面が感光体ドラム22の周面と当接しながら従動回転しつつ当該感光体ドラム22へ電荷を付与する帯電ローラを備えて構成されている。現像装置25は、感光体ドラム22の周面にトナーを供給することによって周面の静電潜像が形成された部分にトナーを付着させ、これによって感光体ドラム22の周面にトナー像を形成するものである。本実施形態では、カラーに対応するために、イエロー用ユニット21Yの現像装置25Yには、イエローのトナーが収容され、マゼンダ用ユニット21Mの現像装置25Mには、マゼンダのトナーが収容され、シアン用ユニット21Cの現像装置25Cには、シアンのトナーが収容され、そして、ブラック用ユニット21Kブラックの現像装置25Kには、ブラックのトナーが収容されている。現像装置25については、後にさらに詳述する。クリーニング装置26は、転写処理後の感光体ドラム22の周面に残留しているトナーを取り除いてクリーニングするためのものである。このクリーニング装置26によってクリーニングされた感光体ドラム22の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電器23へ向かうことになる。
露光ユニット24は、画像データに基づき強弱の付与されたレーザ光を、回転している感光体ドラム22の周面に帯電器23と現像装置25との間において照射し、当該感光体ドラム22の周面に静電潜像を形成するものである。露光ユニット24は、カラーに対応するために、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各色にそれぞれ対応した各レーザ光を各露光ユニット21Y、21M、21C、21Kにおける各感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに照射するように構成されている。帯電した感光体ドラム22の周面にレーザ光を照射すると、その照射された部分の電荷がレーザ光の強度に応じて消去され、これによって当該感光体ドラム22の周面に静電潜像が形成される。画像データは、図略のインタフェース回路で受信されたコンピュータ等の外部機器からの画像信号に公知の色補正処理等の処理を施すことによって制御部60が生成した現像色のイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各画像データである。
転写装置27は、感光体ドラム22のトナー像を用紙Pに転写するための装置であって、中間転写ベルト271(転写ベルト)、一次転写ローラ272、駆動ローラ273、従動ローラ274及び二次転写ローラ275を備えている。中間転写ベルト271は、無端状であり、一次転写ローラ272、駆動ローラ273及び従動ローラ274によって各ユニット21Y、21M、21C、21Kの直上位置に張架されており、駆動ローラ273の回転駆動力によって時計方向に回転可能となっている。一次転写ローラ272は、各ユニット21Y、21M、21C、21Kの各感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに対応するようにそれぞれ設けられ、中間転写ベルト271を押さえ感光体ドラム22から中間転写ベルト271が浮き上がるのを防止するように配置されている。二次転写ローラ275は、中間転写ベルト271の外周面において駆動ローラ273に対向する位置に配置されている。
駆動ローラ273は、接地されている。一次転写ローラ272は、画像領域におけるトナー像が感光体ドラム22から中間転写ベルト271へ一次転写される間、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が一次転写バイアスとして印加されるようになっている。また、二次転写ローラ275は、中間転写ベルト271上のトナー像が用紙Pへ二次転写される間、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が二次転写バイアスとして印加されるようになっている。このように本実施形態に係るカラープリンタ装置CPは、間接転写方式が採用されている。
そして、従動ローラ274右側には、中間転写ベルト用クリーニング装置276(トナー回収部)が設けられており、用紙Pへトナー像を転写処理した後における中間転写ベルト271の表面に残留しているトナーがこの中間転写ベルト用クリーニング装置276によって取り除かれ、これによって清浄化した中間転写ベルト271が感光体ドラム22へ供給されるようになっている。
定着部30は、制御部60の制御により、画像形成部20によって転写処理の施された用紙Pのトナー像に、加熱による定着処理を施すものであり、内部に通電発熱体が装着されたヒートローラ31と、このヒートローラ31と対向して周面同士が対向配置された加圧ローラ32とを備えている。そして、転写処理後の用紙Pは、ローラ軸回りに反時計方向に向けて駆動回転しているヒートローラ31と、ローラ軸回りに反時計方向に向けて従動回転している加圧ローラ32との間のニップ部を通過することによって、ヒートローラ31からの熱を得て定着処理が施されるようになっている。定着処理の施された用紙Pは、用紙搬送路50によって排紙部40へ排出される。
排紙部40は、定着部30で定着処理の施された用紙Pが排紙され、この排紙された用紙Pを貯留するものである。排紙部40は、装置本体1の頂部が凹没されることによって形成され、この凹没した凹部の底部に排紙された用紙Pを受ける排紙トレイ41が形成されている。
用紙搬送路50は、制御部60の制御により、用紙貯留部10から給紙された用紙Pを画像形成部20及び定着部30を介して排紙部40まで搬送するものである。
図2は、カラープリンタ装置CPの電気的構成の一例を示すブロック図である。湿度センサ81は、相対湿度を検出してその検出データを制御部60へ出力する湿度センサで、例えば画像形成部20の近傍に配設されている。温度センサ82は、温度を検出してその検出データを制御部60へ出力する温度センサで、例えば湿度センサ81の近傍に配設されている。
電源回路83は、外部から供給された商用交流電力に基づき、カラープリンタ装置CP内の各部に動作用の電力を供給する電源回路である。電源スイッチ部84は、自機の電源をオン、オフするためのスイッチで、電源スイッチ部84がオンされることにより電源回路83から各部に動作用の電力が供給されてカラープリンタ装置CPが起動され、電源スイッチ部84がオフされることにより電源回路83から各部への動作用電力の供給が停止されてカラープリンタ装置CPが動作を停止する。
通信I/F回路90は、コンピュータ等の外部機器にLAN(Local Area Network)等を介して接続され、外部機器との間で種々の信号を送受信するインタフェース回路であり、例えば、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等が用いられる。
制御部60は、用紙貯留部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送路50、直流バイアス電源70a,71a、交流バイアス電源70b、湿度センサ81、温度センサ82、電源回路83、及び通信I/F回路90等に接続され、これらを当該機能に従って制御することにより、カラープリンタ装置CPの各部の制御を司るものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される種々のプログラムやその実行に必要なデータ等を予め記憶するROM(Read Only Memory)、CPUのいわゆるワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やバッテリバックアップされたRAM等の不揮発性のメモリにより構成された記憶部64、及びその周辺回路等を備え、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、画像形成処理部61、絶対湿度算出部62、トナー濃度制御部63、記憶制御部65、トナー回収制御部66、及び節電モード制御部67として機能する。
画像形成処理部61は、カラープリンタ装置CPにおける画像形成処理のための制御を行う。絶対湿度算出部62は、湿度センサ81により検出された相対湿度と温度センサ82により検出された温度とから絶対湿度を算出するもので、例えばROMに予め記憶された相対湿度及び温度と絶対湿度との関係を示すLUT(Look Up Table)を参照して絶対湿度を算出する。この場合、絶対湿度算出部62、湿度センサ81、及び温度センサ82が湿度検出部の一例に相当している。
トナー濃度制御部63は、絶対湿度算出部62により算出された絶対湿度の増減に応じて現像装置25におけるトナー濃度を減増させることにより、湿度変化の影響による画像濃度の変化を補正する。記憶制御部65は、絶対湿度算出部62により算出された絶対湿度を記憶部64に記憶させる。
トナー回収制御部66は、電源スイッチ部84がオフからオンにされた際に、絶対湿度算出部62により算出された絶対湿度と記憶部に記憶されている絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、クリーニング装置26によって、現像装置25に残留したトナーを回収させる。
節電モード制御部67は、例えば図略の節電スイッチがユーザによって押下されたり、例えば画像形成を実行しない期間が予め設定された一定の時間を超えた場合に、消費電力を低減させる動作モードであるスリープモード(節電モード)へ移行させる。スリープモードにおいては、節電モード制御部67からの制御信号に応じて、電源回路83からの消費電力の大きい部分、例えばヒートローラ31における発熱体への電力供給が停止されることにより、消費電力が低減されるようになっている。
次に、現像装置25についてさらに説明する。図3は、図1に示す感光体ドラム22及び現像装置25の構成の一例を示す概略構成図である。現像装置25は、トナー薄層を担持して感光体ドラム22上の静電潜像を現像する現像ロール250、内部に配設された磁石によって2成分現像剤の磁気ブラシを発生させ、現像ロール250にトナーを供給する現像剤搬送体としての磁気ロール251、螺旋状羽根を有して互いに現像剤を逆方向に搬送しながら攪拌し、トナーを帯電させて磁気ロール251に搬送するパドルミキサー252と攪拌ミキサー253、及び現像装置の本体部であるハウジング256を有している。
ハウジング256は、第1現像剤攪拌室257及び第2現像剤攪拌室258を内部に構成している。また、現像装置25には、現像ロール250に直流(DC)バイアスを印加する直流バイアス電源70a、同じく現像ロール250に交流(AC)バイアスを印加する交流バイアス電源70b、及び磁気ロール251に直流(DC)バイアスを印加する直流バイアス電源71aが接続されている。現像時の直流バイアス電源70aの出力電圧は例えば100V、交流バイアス電源70bの出力電圧は例えば1.5kV、3.5kHz、直流バイアス電源71aの出力電圧は例えば400Vにされている。
現像剤は、トナーの供給と回収の役割を有し、例えば10Ωcm〜10Ωcmの体積固有抵抗のキャリアを用い、現像ロール250と磁気ロール251間のニップで、現像ロールに強固に静電的に付着したトナーを磁気ロールに担持された磁気ブラシで引き剥がし、現像に必要なトナーを供給する。高磁力でしかも低抵抗なキャリアとしては、マグネタイトキャリア、Mn系フェライト、Mn−Mg系フェライトなどを用いることができる。現像剤のトナーとキャリアの混合割合は、トナーとキャリアの合計量に対してトナー2〜20重量%、好ましくは5〜15重量%である。
このように構成された現像装置25においては、現像剤におけるトナーの混合割合、すなわちトナー濃度が低いとトナー帯電量が高くなってトナーがキャリアから離れ難くなる結果、画像濃度が薄くなる一方、トナー濃度が高いと帯電量が低くなってトナーがキャリアから離れ易くなる結果、画像濃度が濃くなる。また、現像装置25内の絶対湿度、すなわち大気の単位容積当たりに含まれる水蒸気量が低下するとトナー帯電量が高くなってトナーがキャリアから離れ難くなる結果、画像濃度が薄くなる一方、絶対湿度が上昇すると帯電量が低くなってトナーがキャリアから離れ易くなる結果、画像濃度が濃くなったり、トナーが現像器から飛散して画像形成装置内を汚染したり、画像上にトナーカブリが生じたりする。
このような構成のカラープリンタ装置CPにおける画像形成動作について説明すると、まず、帯電器23によって感光体ドラム22に帯電が行われた後、露光ユニット24によって露光が行われ、静電潜像が感光体ドラム22の表面に形成される。この静電潜像は、現像装置25でトナー像化され、感光体ドラム22の表面に形成されたこのトナー像は、一次転写ローラ272に印加された転写バイアスによって中間転写ベルト271上に転写される。そして、中間転写ベルト271に転写されずに感光体ドラム22に残留した残留トナーは、クリーニング装置26によってクリーニングされ、図略の回収ボトルへ収容される。このような露光、現像及び転写の動作がイエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各現像色に対して順次に行われ、中間転写ベルト271の表面には、各色のトナー像が重ねられ、中間転写ベルト271上にフルカラーのトナー像が形成される。
フルカラーのトナー像が中間転写ベルト271に形成されると、二次転写ローラ275が中間転写ベルト271に当接され、タイミングを合わせて用紙貯留部10から用紙搬送路50によって転写位置まで搬送された用紙Pに、二次転写ローラ275に印加された二次転写バイアスにより中間転写ベルト271に形成されたフルカラーのトナー像が転写される。そして、用紙Pに転写されたフルカラーのトナー像は、定着部30による加熱及び加圧によって用紙Pに定着され、用紙Pは、排紙部40に排出される。なお、中間転写ベルト271に残留したトナーは、中間転写ベルト271の中間転写ベルト用クリーニング装置276を二次転写後の中間転写ベルト271に当接させることによってクリーニングされ、図略の回収ボトルに収容される。
このような画像形成動作中において、現像装置25は、トナー補給に関し、次のように動作している。まず、絶対湿度算出部62によって、湿度センサ81により検出された相対湿度と温度センサ82により検出された温度とから絶対湿度が算出される。そして、湿度変化による画像濃度の変動、すなわち絶対湿度が上昇するとトナーの帯電量が減少して画像濃度が濃くなる一方、絶対湿度が低下するとトナーの帯電量が増大して画像濃度が薄くなるという画像濃度の変動を補正するべく、トナー濃度制御部63によって、絶対湿度算出部62により算出された絶対湿度が上昇すると図略のトナー容器から現像装置25へのトナー供給量が減少されてトナー濃度が低下される結果、湿度上昇により画像濃度が濃くなることが低減される一方、絶対湿度算出部62により算出された絶対湿度が低下すると図略のトナー容器から現像装置25へのトナー供給量が増加されてトナー濃度が増大される結果、湿度上昇により画像濃度が薄くなることが低減される。
このように、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなどのそれぞれの色に対応したトナーとキャリアからなる2成分現像剤におけるトナー濃度が、トナー濃度制御部63によって、絶対湿度の増減に応じて減増される。そして、この2成分現像剤は、図3に示した攪拌ミキサー253、パドルミキサー252によって攪拌、帯電され、磁気ロール251に供給される。そして磁気ロール251上に磁気ブラシが形成され、磁気ロール251に加えられた直流バイアス電源71aによる例えば+400Vと、現像ロール250に加えられた直流バイアス電源70aによる例えば+100Vとの電位差により、現像ロール250にトナーのみの薄層を形成する。現像ロール250上のトナー薄層の厚さは、現像剤の抵抗や現像ロール250と磁気ロール251の回転速度差などによっても変化するが、上記の電位差によっても制御することが可能である。この電位差を大きくすると現像ロール250上のトナーの層が厚くなり、小さくすると薄い層になる。
そして、画像形成処理部61からの制御信号に応じて、まず、帯電器23によって感光体ドラム22が例えば400Vに帯電され、その後、露光ユニット24による露光により、感光体ドラム22の露光後電位は約70Vになって静電潜像が形成される。そしてこの静電潜像は、例えば現像ロール250に加えられた直流バイアス電源70aによる+100Vと、現像時に重畳される交流バイアス電源70bによるVp−p1.6kV、周波数3.0kHz、デューティ比30%の矩形波により、現像ロール250上のトナー薄層から感光体ドラム22に飛翔したトナーで現像され、トナー像が形成される。トナーの飛散を防ぐために、交流バイアス電源70bによる交流電圧が現像の直前に印加される。
こうしてトナー像が感光体ドラム22上に形成されて現像され、現像装置25内の現像剤中のトナー濃度が現像に伴って減少すると、トナー濃度制御部63からの制御信号に応じて図略のトナー容器から現像装置25に必要量のトナーが補給されて、現像装置25内のトナー濃度が絶対湿度に応じた適正な濃度にされ、適正な画像濃度が得られるように調整される。
次に、図2に示す記憶制御部65及びトナー回収制御部66の動作について説明する。図4は、記憶制御部65及びトナー回収制御部66の動作の一例を示すフローチャートである。まず、絶対湿度算出部62によって、湿度センサ81により検出された相対湿度と温度センサ82により検出された温度とから絶対湿度H1が算出される(ステップS1)。この場合、上述したように、トナー濃度制御部63によって、画像濃度を適正にするように、絶対湿度H1に応じて現像装置25内のトナー濃度が調節されている。
次に、記憶制御部65によって、絶対湿度算出部62で得られた絶対湿度H1が、予め設定された低湿を示す第1湿度、例えば3(g/m)と比較され(ステップS2)、絶対湿度H1が3(g/m)以下であれば(ステップS2でYES)、絶対湿度H1が記憶部64に記憶されて(ステップS3)ステップS4へ移行する一方、絶対湿度H1が3(g/m)を超えていれば(ステップS2でNO)、絶対湿度H1が記憶部64に記憶されることなくステップS4へ移行する。なお、記憶制御部65は、絶対湿度H1の値にかかわらず、定期的に、例えば5分毎に絶対湿度H1を記憶部64に記憶させる構成としてもよい。
次に、ステップS4において、電源スイッチ部84がオフされて電源回路83からカラープリンタ装置CP内の各部への動作用電力の供給が停止されたり、節電モード制御部67によってスリープモードへと移行されたりすると、記憶制御部65による絶対湿度H1の記憶部64への新たな記憶動作が行われず、記憶部64に記憶されている絶対湿度H1がそのまま保持される。また、ステップS2において、絶対湿度H1が3(g/m)以下であれば、現像装置25内に残留しているトナーは、トナー濃度制御部63によって、第1湿度以下の低湿状態を示す絶対湿度H1に応じてトナー濃度が高濃度にされている。
そして、ステップS5において、電源スイッチ部84がオフされて電源回路83からカラープリンタ装置CP内の各部への動作用電力の供給が開始されたり、例えば通信I/F回路90によってLAN91を介して接続されたパーソナルコンピュータからの画像データが受信されて節電モード制御部67によりスリープモードが解除されて通常モードに移行したりすると、再び絶対湿度算出部62によって、湿度センサ81により検出された相対湿度と温度センサ82により検出された温度とから絶対湿度H2が算出される(ステップS6)。
次に、トナー回収制御部66によって、絶対湿度算出部62で得られた絶対湿度H2が、予め設定された高湿を示す第2湿度、例えば20(g/m)と比較され(ステップS7)、絶対湿度H2が20(g/m)に満たなければ処理を終了し(ステップS7でNO)、絶対湿度H2が20(g/m)以上であれば(ステップS7でYES)、記憶部64から絶対湿度H1が読み出されて第1湿度、例えば3(g/m)と比較される(ステップS8)。そして、絶対湿度H1が3(g/m)を超えていれば処理を終了し(ステップS9でNO)、絶対湿度H1が3(g/m)以下であれば(ステップS9でYES)、現像装置25に残留しているトナーを廃棄するべくステップS10へ移行する。
第2湿度は、第1湿度に対して予め設定された差分設定値である17(g/m)だけ高く設定されており、ステップS6〜S9の処理により、電源オフあるいはスリープモードに移行する前の絶対湿度H1より、再び電源オンあるいは通常モードに移行した際の絶対湿度H2が、17(g/m)以上高くなった場合に、ステップS10へ移行する。
そうすると、ステップS10においては、現像装置25には、現時点より17(g/m)以上低い低湿状態の絶対湿度H1に応じてトナー濃度が高濃度にされたトナーが残留しているため、絶対湿度H2が第2湿度を超えて高湿の状態で画像形成を行うと、画像濃度が濃くなりすぎてしまう。
そこで、ステップS10において、現像装置25に残留している高濃度のトナーを廃棄した後に画像形成を行うことで、画像濃度が濃くなりすぎることを低減し、画像品質の低下を低減する。この場合、第1湿度、第2湿度、及び差分設定値は、湿度変化の前後において画像品質の低下を招く湿度条件を実験的に求めて適宜設定すればよい。
なお、ステップS7〜S9において、トナー回収制御部66は、絶対湿度H2が、予め設定された第1湿度に満たず、かつ絶対湿度H1が第2湿度を超える場合にステップS10へ移行する例に限られず、絶対湿度H2と第1湿度との差分が、差分設定値を超える場合にステップS10へ移行するようにしてもよい。
次に、ステップS10において、トナー回収制御部66からの制御信号に応じて、現像装置25によって、クリーニング装置26で単位時間当たりに回収可能な量のトナーが、感光体ドラム22に付着されて吐き出され、クリーニング装置26により感光体ドラム22に付着したトナーが回収されて廃棄される。この場合、現像装置25内に残留している高濃度のトナーが廃棄されるので、高濃度のトナーによって画像濃度が濃くなり、画像品質が低下することが低減される。また、現像装置25は、クリーニング装置26で単位時間当たりに回収可能な量のトナーを吐き出すので、クリーニング装置26においてトナーを回収し切れずにクリーニング装置26からトナーが溢れてしまうことを抑制することができる。
トナー回収制御部66は、例えば現像装置25によって、感光体ドラム22に帯状のトナー像を繰り返し形成させ、帯の太さや帯の間隔を調整することにより、感光体ドラム22に付着させるトナー量をクリーニング装置26で回収可能な量に調整してもよく、網目状やドットパターン等、種々の画像パターンを形成することにより、トナー量を調整するようにしてもよい。また、トナー回収制御部66は、例えば直流バイアス電源71aの出力電圧と直流バイアス電源70aの出力電圧とを制御して磁気ロール251と現像ロール250との間の電位差を制御することで、感光体ドラム22に付着させるトナー層の厚さを調節し、感光体ドラム22に付着させるトナー量を調節するようにしてもよい。
なお、クリーニング装置26は、画像形成時に転写処理後の感光体ドラム22の周面に残留しているトナーを取り除いてクリーニングするためのものであるため、通常は大量のトナーを回収する必要が無く、トナー回収能力が少なく設定されている。そのため、クリーニング装置26を用いて現像装置25の残留トナーを回収しようとすると、回収時間が増大するおそれがある。
そこで、トナー回収制御部66は、中間転写ベルト用クリーニング装置276で単位時間当たりに回収可能な量のトナーを、現像装置25によって感光体ドラム22に付着させ、感光体ドラム22に付着したトナーを一次転写ローラ272によって中間転写ベルト271に転写させ、中間転写ベルト271に転写されたトナーを、中間転写ベルト用クリーニング装置276によって回収させるようにしてもよい。この場合、一般的にクリーニング装置26よりも中間転写ベルト用クリーニング装置276の方が、単位時間当たりのトナー回収量が多いので、現像装置25における残留トナーの回収時間を短縮することができる。
また、残留トナーの回収時間を短縮するために、クリーニング装置26のトナー回収量を増大させようとすると、現像装置25Y,25M,25C,25Kにおける4つのクリーニング装置26のトナー回収量を増大させる必要があるのに対し、中間転写ベルト用クリーニング装置276は1つであるので、中間転写ベルト用クリーニング装置276のトナー回収量を増大させて中間転写ベルト用クリーニング装置276により残留トナーを回収するようにした場合の方が、トナー回収時間を短縮することが容易である。
トナー回収制御部66は、中間転写ベルト用クリーニング装置276により残留トナーを回収する場合においても、例えば現像装置25によって、感光体ドラム22に帯状のトナー像を繰り返し形成させ、帯の太さや帯の間隔を調整することにより、感光体ドラム22に付着させるトナー量を中間転写ベルト用クリーニング装置276で回収可能な量に調整してもよく、網目状やドットパターン等、種々の画像パターンを形成することにより、トナー量を調整するようにしてもよい。また、トナー回収制御部66は、例えば直流バイアス電源71aの出力電圧と直流バイアス電源70aの出力電圧とを制御して磁気ロール251と現像ロール250との間の電位差を制御することで、感光体ドラム22に付着させるトナー層の厚さを調節し、感光体ドラム22に付着させるトナー量を調節するようにしてもよい。
また、帯状のトナー像を形成して中間転写ベルト用クリーニング装置276に回収させるトナー量を調節する場合には、例えば、現像装置25Y,25M,25C,25Kに各色のトナー像の帯を交互に中間転写ベルト271に転写させるようにさせてもよい。
また、低湿状態から高湿状態に変化した場合の例を示したが、高湿状態から低湿状態に差分設定値を超える湿度変化が生じた場合に適用してもよい。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタ装置の概略構成を示す図である。 図1に示すカラープリンタ装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す感光体ドラム及び現像装置の構成の一例を示す概略構成図である。 図1に示す記憶制御部及びトナー回収制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
CP カラープリンタ装置
1 装置本体
20 画像形成部
21 画像形成ユニット
21C シアン用ユニット
21K ブラック用ユニット
21M マゼンダ用ユニット
21Y イエロー用ユニット
22 感光体ドラム
23 帯電器
24 露光ユニット
25,25C,25K,25M,25Y 現像装置
26 クリーニング装置
27 転写装置
30 定着部
60 制御部
61 画像形成処理部
62 絶対湿度算出部
63 トナー濃度制御部
64 記憶部
65 記憶制御部
66 トナー回収制御部
67 節電モード制御部
81 湿度センサ
82 温度センサ
83 電源回路
84 電源スイッチ部
271 中間転写ベルト
272 一次転写ローラ
275 二次転写ローラ
276 中間転写ベルト用クリーニング装置

Claims (6)

  1. 感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電させたトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像部と、
    前記現像部により前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録紙に転写する転写部と、
    前記記録紙に転写されたトナー像を定着させて画像を形成する定着部と、
    絶対湿度を検出する湿度検出部と、
    前記湿度検出部により検出された絶対湿度の増減に応じて前記現像部におけるトナー濃度を減増させるトナー濃度制御部と、
    前記現像部に残留したトナーを回収するためのトナー回収部と、
    不揮発性の記憶部と、
    前記湿度検出部により検出された絶対湿度を前記記憶部に定期的に記憶させる記憶制御部と、
    自機の電源をオン、オフするための電源スイッチ部と、
    前記電源スイッチ部がオフからオンにされた際に、前記湿度検出部により検出された絶対湿度と前記電源スイッチ部がオフされる前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、前記トナー回収部によって、前記現像部に残留したトナーを回収させるトナー回収制御部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー回収制御部は、さらに、前記画像の形成動作を行わない場合に消費電力を低減させる節電モードから、前記画像の形成動作を行うための通常モードに移行した際に、前記湿度検出部により検出された絶対湿度と前記節電モードに移行する前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、前記トナー回収部によって、前記現像部に残留したトナーを回収させること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー回収制御部は、前記湿度検出部により検出された絶対湿度が、予め設定された第1湿度に満たず、かつ前記記憶部に記憶されている絶対湿度が前記第1湿度より前記差分設定値だけ高い第2湿度を超える場合に、前記差異が予め設定された差分設定値を超えると判定すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー回収制御部は、トナー回収部により前記トナーを回収させる際に、前記現像部により、前記トナー回収部により回収可能な量のトナーを前記感光体ドラムに付着させ、
    前記トナー回収部は、前記感光体ドラムに付着したトナーを回収すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記転写部は、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写ベルトに転写し、当該転写ベルトに転写されたトナー像を前記記録紙に転写するものであり、
    前記トナー回収制御部は、トナー回収部により前記トナーを回収させる際に、前記現像部によって、前記トナー回収部により回収可能な量のトナーを前記感光体ドラムに付着させ、前記転写部によって前記感光体ドラムに付着したトナーを前記転写ベルトに付着させ、
    前記トナー回収部は、前記転写ベルトに付着したトナーを回収すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 感光体ドラム上に形成された静電潜像に、帯電させたトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像部により前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録紙に転写する転写工程と、
    前記記録紙に転写されたトナー像を定着させて画像を形成する定着工程と、
    絶対湿度を検出する湿度検出工程と、
    前記湿度検出工程において検出された絶対湿度の増減に応じて前記現像部におけるトナー濃度を減増させるトナー濃度制御工程と、
    前記湿度検出工程において検出された絶対湿度を不揮発性の記憶部に定期的に記憶させる記憶制御工程と、
    自機の電源がオフからオンにされた際に、前記湿度検出工程において検出された絶対湿度と前記電源がオフされる前に最後に前記記憶部に記憶され絶対湿度との差異が、予め設定された差分設定値を超える場合、現像部に残留したトナーを回収するためのトナー回収部によって現像部に残留したトナーを回収させるトナー回収工程と
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
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