JPH11125972A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11125972A
JPH11125972A JP9306595A JP30659597A JPH11125972A JP H11125972 A JPH11125972 A JP H11125972A JP 9306595 A JP9306595 A JP 9306595A JP 30659597 A JP30659597 A JP 30659597A JP H11125972 A JPH11125972 A JP H11125972A
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JP9306595A
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English (en)
Inventor
Wataru Yasuda
亘 安田
Mikio Ishibashi
幹生 石▲橋▼
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 第1現像剤担持体と第2現像剤担持体との間
に形成される電界の向きを変化させることにより、第2
現像剤担持体上の現像剤を第1現像剤担持体に回収する
画像形成装置において、第2現像剤担持体上に発生する
現像剤のフィルミングの発生を防止し、且つ、温度もし
くは湿度の変化に応じて、回収を実施する時間を短縮す
ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 フィルミングが発生し易い低温低湿時で
は図(a)に示すように、回収時間Trが4×t1であ
るのに対し、フィルミングが発生し難い高温多湿時では
図(b)に示すように、収時間Trがt1であり、高温
多湿時にはフィルミングの発生の防止機能を阻害するこ
となく複写動作時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写
機、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、現像
装置内における第2現像剤担持体から第1現像剤担持体
への現像剤の回収を行う画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真式画像形成装置は次の
ようなプロセスで印字を行っている。即ち、帯電装置に
よって像担持体としての感光体の表面を均一に帯電し、
光学系による画像情報に基づく静電潜像を該表面に形成
する。次いで、この静電潜像が現像装置に対向する現像
位置を通過する際に、トナー付着によって当該潜像を可
視像化(以下、現像と称する)し、タイミングを合わせ
て搬送されてくる画像記録媒体と重ね、転写装置を用い
て、トナー像を画像記録媒体としての転写紙に転写す
る。転写されたトナー像は定着装置を通過することによ
って転写紙の上に定着される。一方、転写処理後の感光
体はクリーニング装置によって残留トナーを除去され、
感光体上の残留電荷は除電装置によって除電される。
【0003】このような一連のプロセスを行う画像形成
装置において、一成分系トナー(以下、単に、トナーと
称する)を用いる上記現像装置としては、特開平6−1
75477号公報記載のものがある。
【0004】この特開平6−175477号公報の現像
装置は、トナー収容部内のトナーを磁気的に担持する第
1現像剤担持体としての第1搬送ローラと、該第1搬送
ローラからのトナーを電気的に担持し、像担持体として
の感光体ドラムに電気的に転移付着させる第2現像剤担
持体としての第2トナー搬送ローラとを有する構成であ
る。このような構成にすることにより、上記第1搬送ロ
ーラ上の逆チャージトナーの上記第2搬送ローラへの転
移を軽減させ、適正に帯電したトナーを該第2搬送ロー
ラから感光体ドラム上の静電潜像に供給させることが可
能になる。
【0005】しかしながら、この特開平6−17547
7号公報の現像装置においては、次のような不具合があ
る。即ち、上記第2搬送ローラは、感光体ドラム上の静
電潜像に対してトナーを選択的に転移させるので、現像
位置を通過した該第2搬送ローラ上の領域は、トナー像
の面積率及び濃度等に応じた量の残留トナーを担持す
る。そして、この残留トナーは、上記第2搬送ローラと
上記第1搬送ローラとの当接面において、その上に新た
なトナーを付着させ、更に、繰り返し押圧されること
で、該第2搬送ローラ上に融着するフィルミングを形成
する。このフィルミングは、上記第2搬送ローラ上にお
けるトナー層厚やトナー帯電量を不均一化し、形成画像
の濃度ムラを引き起こしてしまう。
【0006】一方、本出願人は、特開平9−15969
号公報において、上記転写紙に対応する感光体ドラムの
領域に担持されている静電潜像の現像を行ってから、次
の該転写紙に対応する感光体ドラムの領域に担持されて
いる静電潜像の現像を行うまでの間に、上記第1搬送ロ
ーラに印加する電圧を変更することにより、該第1搬送
ローラと上記第2搬送ローラとの間に形成される電界の
向きを変化させる現像装置を提案した。
【0007】この特開平9−15969号公報の現像装
置によれば、上記第1搬送ローラと上記第2搬送ローラ
との間に形成される電界の向きを変化させることによ
り、該第2搬送ローラ上のトナーを該第1搬送ローラ上
に回収できるので、上記不均一化を防止することができ
る(以下、第2現像剤担持体上から第1現像剤担持体上
への現像剤の回収を、単に、回収と称する)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、画像
形成装置の高スピード化に伴い、当然ながら上記特開平
9−15969号公報の現像装置においても高スピード
化が望まれる。このため、上記特開平9−15969号
公報の現像装置においては、上記回収時間を極力短縮化
することが望ましい。
【0009】しかしながら、上記特開平9−15969
号公報の現像装置においては、原因は不明であるが、上
記回収時間を短縮すると突然に上記フィルミングが発生
したり、また、該回収時間を短縮しても長期間フィルミ
ングが発生しなかったりするので、該回収時間の短縮化
が困難であるという問題があった。
【0010】一方、今回、本発明者らの研究により、上
記第1搬送ローラと上記第2搬送ローラとの当接面にお
ける上記フィルミングの発生には、湿度や温度等の環境
要因、上記回収を実施する時間(以下、回収時間と称す
る)の長さ、及び、上記回収の実施中に各搬送ローラに
印加する電圧の値、によって変化する特性があることが
判明した。
【0011】以下、上記環境要因、上記回収時間の長
さ、及び、上記電圧の値と、上記フィルミングの発生と
の関係の研究において、本発明者らが行った試験につい
て詳述する。
【0012】図1は上記試験に用いた試験装置の概略構
成図である。本試験装置においては、図中矢印A方向に
回転駆動される感光体ドラム1は、帯電装置2により表
面が一様に−750Vに帯電される。この感光体ドラム
1は、図中Qの部分で現像装置100の第2搬送ローラ
105(図2参照)と当接面を形成して接触している。
この当接面Qでは、後述する理由により、感光体ドラム
1上にトナーが付着することはないが、何らかの理由に
よって微量のトナーが付着した場合には、クリーニング
装置11によって感光体ドラム1上からクリーニングさ
れる。
【0013】図2は、上記試験装置に用いた現像装置1
00の概略構成を示す断面図である。この現像装置10
0は、第1現像剤担持体としての第1搬送ローラ103
と、第1搬送ローラ103と感光体ドラム1とに当接す
る第2現像剤担持体としての第2トナー搬送ローラ10
5と、第1搬送ローラ103に当接してトナー量を規制
するドクターブレード104と、トナーを収容するトナ
ー収容部102とからなる。第1搬送ローラ103は、
ある一定のピッチで着磁されている硬質ローラであり第
1搬送ローラバイアスVbA(VbAxもしくはVbA
y)が印加されており、第2搬送ローラは105は導電
性ゴム等により形成された軟質ローラであり第2搬送ロ
ーラバイアスVb(−350V)が印加されている。
【0014】図中、200は、第1搬送ローラバイアス
VbAを現像バイアスVbAx(−700V)と回収バ
イアスVbAy(GND=0V、または、+350V)
とで切り換えるための第1搬送ローラバイアス切替スイ
ッチ、202は所定のタイミングで第1搬送ローラバイ
アス切替スイッチ200の切り換え制御を行うMPU
(マイクロプロセッサユニット)を示す。
【0015】第1搬送ローラ103および第2搬送ロー
ラ105は図中反時計回りに、感光体ドラム1は図中時
計回りにそれぞれ回転する。感光体ドラム1と、第1搬
送ローラ103と、第2搬送ローラ105との線速比
は、3.00対3.09対1.03に設定されており、
第2搬送ローラ105の線速を第1搬送ローラ103の
線速の3倍にすることで、第2搬送ローラ105上に十
分量のトナーが供給されるような設定となっている。
【0016】トナー収容部102内のトナーTは、一成
分系磁性トナーであって磁性を有しているので、着磁さ
れている第1搬送ローラ103の表面に担持される。そ
して、第1搬送ローラ103の表面に形成されるトナー
層は、第1搬送ローラ103の回転に伴って搬送され、
金属製のドクターブレード104によって薄層化される
と共に摩擦帯電され、マイナスの電荷を有するようにな
る。
【0017】帯電装置2によって均一に−750Vに帯
電した感光体ドラム1の表面に対して、第2搬送ローラ
バイアスVbの値は−350Vであり、第1搬送ローラ
バイアスVbAとしての第1搬送ローラ現像バイアスV
bAxの値は−700Vである。
【0018】このようなバイアスの印加条件では、第2
搬送ローラ105の表面電位は第1搬送ローラ103の
表面電位よりも高く、さらに、トナーの帯電極性がマイ
ナスであるので、第1搬送ローラ上のマイナス帯電トナ
ーは、第1搬送ローラ103と第2搬送ローラ105と
の当接面において第2搬送ローラ105上に転移付着す
る。この結果、第2搬送ローラ105上にはトナー層が
形成される。
【0019】また、感光体ドラム1の表面電位は第2搬
送ローラ105の表面電位よりも低いので、第2搬送ロ
ーラ105上のトナーが感光体ドラム1上に転移付着す
ることはない。
【0020】通常の電子写真記録方式の画像形成装置に
おいては、感光体ドラム1と現像装置100との間に露
光装置が設けられており、感光体ドラム1の表面の該露
光装置に対向する部分で原稿の画像に対応した潜像が形
成され、該潜像部分は第2搬送ローラ現像バイアスVb
Ax(−700V)よりも高い電位に帯電される。この
帯電の結果、第2搬送ローラ105が上記潜像部分に選
択的にトナーを転移付着させので、第2搬送ローラ10
5との当接面Qを通過した感光体ドラム1の表面は、部
分的にトナーを担持した状態になる。
【0021】しかし、本試験装置においては、上述の理
由により、感光体ドラム1上にトナーが付着しないの
で、感光体ドラム1との当接面Qを通過した第2搬送ロ
ーラ105の表面は全域にトナーを担持した状態にな
る。
【0022】以上の構成の試験装置において、次に示す
試験を行った。
【0023】(1)試験1 上記回収を実施しない状態で48時間連続運転した時、
つまり、第1搬送ローラ現像バイアスVbAx(−70
0V)及び第2搬送ローラバイアスVb(−350V)
を継続的に印加し、且つ、各ローラ及び感光体ドラム1
を連続回転した時における、上記フィルミングの発生状
況と、湿度及び温度との関係を試験した。
【0024】試験1における結果は次の通りであった。 温度48℃、湿度80%の環境下では、第2搬送ロー
ラ105の表面においてフィルミングの発生は認められ
なかった(以下、このようにフィルミングの発生が認め
られない試験結果を記号○で示す)。 温度48℃、湿度20%の環境下では、第2搬送ロー
ラ105の表面において、フィルミングの発生が多数認
められた(以下、このようにフィルミングの発生が多数
認められた試験結果を記号×で示す)。 温度23℃、湿度65%の環境下では、第2搬送ロー
ラ105の表面において部分的にフィルミングの発生が
認められた(以下、このように部分的にフィルミングの
発生が認められた試験結果を記号△で示す)。 温度10℃、湿度15%の環境下では、結果は×であ
った。 これらの結果より、湿度や温度が低いほど上記フィルミ
ングが発生し易く、なかでも、湿度の影響が大きいこと
がわかる。
【0025】(2)試験2 図3は、試験2における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャートである。図に示すように、第
2搬送ローラバイアスVb(−350V)が、試験開始
から試験終了までの間に継続的に印加されている。ま
た、図中t1は、第2搬送ローラ105が1回転される
のに要する時間であり、t2は、第2搬送ローラ105
の表面がA4サイズ転写紙の縦方向の長さ(297m
m)を移動されるのに要する時間である。試験2におい
ては、図に示すように、第2搬送ローラ105の表面が
297mm移動された直後から第2搬送ローラ105が
1回転されるまでの間に、第1搬送ローラ103に第1
搬送ローラ回収バイアスVbAy(GND=0V)が印
加される。そして、第2搬送ローラ105が前記1回転
された後、t1+t2の時間が経過するまでは、第1搬
送ローラ103には第1搬送ローラ現像バイアスVbA
x(−700V)が印加される。
【0026】このようなバイアスの印加条件において、
各搬送ローラ上のトナーは、第1搬送ローラ103に第
1搬送ローラ現像バイアスVbAx(−700V)が印
加されている間は第1搬送ローラ103から第2搬送ロ
ーラ105へ転移付着し、第1搬送ローラ103に第1
搬送ローラ回収バイアスVbAy(0V)が印加されて
いる間は第2搬送ローラ105から第1搬送ローラ10
3へ転移付着する。従って、バイアスVbAの第1搬送
ローラ103への印加を実施している間の時間が上記回
収時間となる。なお、試験2における試験装置の運転
は、試験1と同様に48時間(図中のt)行った。
【0027】試験2における結果は次の通りであった。 温度48℃、湿度80%の環境下では、結果は○であ
った。 温度23℃、湿度65%の環境下では、結果は△であ
った。 温度10℃、湿度15%の環境下では、結果は△であ
った。 これらの結果より、第2搬送ローラ105から第1搬送
ローラ103への上記回収を実施することによって、上
記フィルミングの発生を軽減することができることがわ
かる。しかし、本試験のような各ローラへのバイアスの
印加条件及び上記回収時間では、湿度や温度の環境要因
によっては、上記フィルミングの発生が起こることが判
明した。
【0028】(3)試験3 図4は、試験3における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャートである。図に示すように、試
験2では上記回収時間がt1であるのに対し、試験3で
は2×t1、つまり、第2搬送ローラ105の2回転分
の該回収時間が設定されている。このような各搬送ロー
ラへのバイアスの印加条件で、48時間の連続運転を行
った。
【0029】試験3における結果は次の通りであった。 温度48℃、湿度80%の環境下では、結果は○であ
った。 温度23℃、湿度65%の環境下では、結果は○であ
った。 温度10℃、湿度15%の環境下では、結果は△であ
った。
【0030】(4)試験4 図5は、試験4における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャートである。図に示すように、試
験4においては、4×t1、つまり、第2搬送ローラ1
05の4回転分の上記回収時間が設定されている。この
ような各搬送ローラへのバイアスの印加条件で、48時
間の連続運転を行った。 (以下、余白)
【0031】試験4における結果は次の通りであった。 温度48℃、湿度80%の環境下では、結果は○であ
った。 温度23℃、湿度65%の環境下では、結果は○であ
った。 温度10℃、湿度15%の環境下では、結果は○であ
った。 試験2乃至4の結果より、上記回収時間を長く設定する
ことで上記フィルミングの発生を防止できることが証明
される。しかしながら、上述した理由により、上記回収
時間は極力短縮化されることが望ましい。
【0032】(5)試験5 図6は、試験5における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャートである。図に示すように、試
験5においては、t1、つまり、第2搬送ローラ105
の1回転分の上記回収時間が設定されている。また、上
記回収時間内における第1搬送ローラ回収バイアスVb
Ayの値は+350Vに設定されている。従って、上記
回収時間内における第2搬送ローラバイアスVb(−3
50V)と第1搬送ローラ回収バイアスVbAyとの電
位差は、試験2乃至4では350Vであるのに対し、本
試験では700Vであり、より大きく設定されている。
このように、前記電位差を大きく設定することにより、
第2搬送ローラ105上のマイナス帯電トナーにより強
い電気的な力を作用させて、単位時間当たりに第1搬送
ローラ103上に回収されるトナーの量を多くしてい
る。つまり、上記回収時間内における上記電位差を大き
くすることにより、トナーの回収効率を高くしている。
このような各搬送ローラへのバイアスの印加条件で、4
8時間の連続運転を行った。
【0033】試験5における結果は次の通りであった。 温度48℃、湿度80%の環境下では、結果は○であ
った。 温度23℃、湿度65%の環境下では、結果は○であ
った。 温度10℃、湿度15%の環境下では、結果は○であ
った。 これらの結果より、上記回収時間内における第2搬送ロ
ーラバイアスVbと第1搬送ローラ回収バイアスVbA
yとの電位差を大きく設定する、つまり、トナーの回収
効率を高くすることで、上記回収時間を短縮しても上記
フィルミングの発生を防止できることがわかる。
【0034】以上の試験結果より、上記フィルミングの
発生には、次に掲げる特性があることが判明した。 (1)湿度が高いほど上記フィルミングは発生し難い。 (2)温度が高いほど上記フィルミングは発生し難い。 (3)上記回収時間が長いほど上記フィルミングは発生
し難い。 (4)上記回収時間内における第2搬送ローラバイアス
Vbと第1搬送ローラ回収バイアスVbAyとの電位差
を大きく設定するほど上記フィルミングは発生し難い。
【0035】そこで、本発明は、上記の問題点及び上記
フィルミングの発生の特性に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、上記第1現像剤担持体と上記
第2現像剤担持体との間に形成される電界の向きを変化
させることにより、該第2現像剤担持体上の現像剤を該
第1現像剤担持体に回収する画像形成装置において、該
第2現像剤担持体上に発生する現像剤のフィルミングの
発生を防止し、且つ、温度もしくは湿度の変化に応じ
て、該回収を実施する時間を短縮することができる画像
形成装置を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、一成分系の現像剤を担持する
第1現像剤担持体と、該現像剤を担持し且つ該第1現像
剤担持体に当接する第2現像剤担持体とを有する現像装
置と、潜像を担持し且つ該第2現像剤担持体に当接され
る像担持体と、画像形成装置の内部又は周囲の湿度を検
知する湿度検知手段とを備え、該第1現像剤担持体に担
持される該現像剤を該第2現像剤担持体に転移付着させ
た後、該第2現像剤担持体に担持される該現像剤を該像
担持体に転移付着させることにより該潜像を可視像化
し、画像記録媒体に対応する該像担持体の領域に担持さ
れている該潜像の可視像化を行ってから、次の画像記録
媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている該潜
像の可視像化を行うまでの間に、該第1現像剤担持体に
印加する電圧を変更することにより、該第2現像剤担持
体に担持される現像剤を該第1現像剤担持体に回収する
画像形成装置において、該湿度検知手段による湿度の検
知結果の値に応じて、該回収を行う時間を少なくとも2
段階に変化させることを特徴とするものである。
【0037】請求項1の発明においては、上記フィルミ
ングが発生し易い低湿度の環境下では上記回収の時間を
長くし、該フィルミングが発生し難い高湿度の環境下で
は該回収の時間を短くすることで、動作時の湿度環境に
最適な該回収の時間を設定しながら上記第2現像剤担持
体上に発生する該フィルミングを防止する。また、上記
フィルミングが発生し難い高湿度の環境下では上記回収
の時間を短くすることにより、画像形成装置の累積運転
時間を短縮する。
【0038】請求項2の発明は、一成分系の現像剤を担
持する第1現像剤担持体と、該現像剤を担持し且つ該第
1現像剤担持体に当接する第2現像剤担持体とを有する
現像装置と、潜像を担持し且つ該第2現像剤担持体に当
接される像担持体と、画像形成装置の内部又は周囲の湿
度を検知する湿度検知手段とを備え、該第1現像剤担持
体に担持される該現像剤を該第2現像剤担持体に転移付
着させた後、該第2現像剤担持体に担持される該現像剤
を該像担持体に転移付着させることにより該潜像を可視
像化し、画像記録媒体に対応する該像担持体の領域に担
持されている該潜像の可視像化を行ってから、次の画像
記録媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている
該潜像の可視像化を行うまでの間に、該第1現像剤担持
体に印加する電圧を変更することにより、該第2現像剤
担持体に担持される現像剤を該第1現像剤担持体に回収
する画像形成装置において、該湿度検知手段による湿度
の検知結果の値に応じて、上記変更の前と、該変更の後
とにおける上記電圧の差を少なくとも2段階に変化させ
ることを特徴とするものである。
【0039】請求項2の発明においては、上記フィルミ
ングが発生し易い低湿度の環境下では上記電圧の差を大
きく、つまり、現像剤の回収効率を高くし、該フィルミ
ングが発生し難い高湿度の環境下では該電圧の差を小さ
く、つまり、現像剤の回収効率を低くすることで、動作
時の湿度環境に最適な電圧を上記第1現像剤担持体に印
加する。また、上記フィルミングが発生し易い低湿度の
環境下では現像剤の回収効率を高くすることにより、上
記回収の時間を延長することなく上記第2現像剤担持体
上に発生する該フィルミングを防止する。
【0040】請求項3の発明は、一成分系の現像剤を担
持する第1現像剤担持体と、該現像剤を担持し且つ該第
1現像剤担持体に当接する第2現像剤担持体とを有する
現像装置と、潜像を担持し且つ該第2現像剤担持体に当
接される像担持体と、画像形成装置の内部又は周囲の温
度を検知する温度検知手段とを備え、該第1現像剤担持
体に担持される該現像剤を該第2現像剤担持体に転移付
着させた後、該第2現像剤担持体に担持される該現像剤
を該像担持体に転移付着させることにより該潜像を可視
像化し、画像記録媒体に対応する該像担持体の領域に担
持されている該潜像の可視像化を行ってから、次の画像
記録媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている
該潜像の可視像化を行うまでの間に、該第1現像剤担持
体に印加する電圧を変更することにより、該第2現像剤
担持体に担持される現像剤を該第1現像剤担持体に回収
する画像形成装置において、該温度検知手段による温度
の検知結果の値に応じて、該回収を行う時間を少なくと
も2段階に変化させることを特徴とするものである。
【0041】請求項3の発明においては、上記フィルミ
ングが発生し易い低温度の環境下では上記回収の時間を
長くし、該フィルミングが発生し難い高温度の環境下で
は該回収の時間を短くすることで、動作時の温度環境に
最適な該回収の時間を設定しながら上記第2現像剤担持
体上に発生する該フィルミングを防止する。また、上記
フィルミングが発生し難い高温度の環境下では上記回収
の時間を短くすることにより、画像形成装置の累積運転
時間を短縮する。
【0042】請求項4の発明は、一成分系の現像剤を担
持する第1現像剤担持体と、該現像剤を担持し且つ該第
1現像剤担持体に当接する第2現像剤担持体とを有する
現像装置と、潜像を担持し且つ該第2現像剤担持体に当
接される像担持体と、画像形成装置の内部又は周囲の温
度を検知する温度検知手段とを備え、該第1現像剤担持
体に担持される該現像剤を該第2現像剤担持体に転移付
着させた後、該第2現像剤担持体に担持される該現像剤
を該像担持体に転移付着させることにより該潜像を可視
像化し、画像記録媒体に対応する該像担持体の領域に担
持されている該潜像の可視像化を行ってから、次の画像
記録媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている
該潜像の可視像化を行うまでの間に、該第1現像剤担持
体に印加する電圧を変更することにより、該第2現像剤
担持体に担持される現像剤を該第1現像剤担持体に回収
する画像形成装置において、該温度検知手段による温度
の検知結果の値に応じて、上記変更の前と、該変更の後
とにおける上記電圧の差を少なくとも2段階に変化させ
ることを特徴とするものである。
【0043】請求項4の発明においては、上記フィルミ
ングが発生し易い低温度の環境下では上記電圧の差を大
きく、つまり、現像剤の回収効率を高くし、該フィルミ
ングが発生し難い高温度の環境下では該電圧の差を小さ
く、つまり、現像剤の回収効率を低くすることで、動作
時の温度環境に最適な電圧を上記第1現像剤担持体に印
加する。また、上記フィルミングが発生し易い低温度の
環境下では現像剤の回収効率を高くすることにより、上
記回収の時間を延長することなく上記第2現像剤担持体
上に発生する該フィルミングを防止する。
【0044】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の画像形成装置において、複数の画像記録媒体に対す
る画像形成を連続して行う連続画像形成動作を終了した
後にも上記回収を行い、該連続画像形成動作を終了した
後に行う上記回収の時間を、該連続画像形成動作の間に
行う該回収の時間よりも、延長することを特徴とするも
のである。
【0045】請求項5の発明においては、上記連続画像
形成動作が終了した後の上記回収の時間を延長すること
により、上記フィルミングの発生の防止機能を阻害する
ことなく該連続画像形成動作の間に行う該回収の時間を
短縮する。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施形態について説明する。図7は本実施形態に係る複
写機の概略構成図である。この複写機は、原稿読み取り
用のスキャナー部20と、このスキャナー部20から出
力されるデジタル信号を電気的に処理する画像処理部2
1と、該画像処理部から出力されるデジタル信号に基づ
いて画像を転写紙上に形成するプリンタ部22からなっ
ている。
【0047】上記スキャナー部20においては、原稿載
置台上に置かれた原稿の画像は、図示を省略した照射ラ
ンプ、ミラー、レンズを介して画像読取装置(図示省
略)によって読み取られ、そのデータが画像処理部21
に送られる。
【0048】上記画像処理部21においては、このデー
タに必要な処理が施され、画像信号に変換され、プリン
タ部22へ送られる。
【0049】上記プリンタ部22においては、図中矢印
A方向に回転駆動される感光体ドラム1は、帯電装置2
により表面が一様帯電される。そして、感光体ドラム1
表面には、画像処理部21からの画像信号に基づいて、
半導体レーザ、ポリゴンミラー、反射ミラー等からなる
露光装置3により、図中Sの位置において、原稿の画像
に対応した潜像が形成される。この感光体ドラム1上の
潜像は、現像装置100との対向部Qで現像装置100
の第2現像剤担持体としての第2搬送ローラ105(図
2参照)から供給されるトナーで現像されて顕像とな
る。ここで、現像装置100については、後に詳述す
る。そして、上記顕像は、給紙トレイ5からレジストロ
ーラ6でタイミングをとられてベルト状の搬送装置7上
に載置されて感光体ドラム1との対向部Rに搬送されて
きた例えば転写紙(図示せず)に、転写装置8により転
写される。顕像が転写された転写紙は搬送装置7により
搬送され、定着装置9を通る際に顕像が定着されて排紙
トレイ10に排出される。ここで、顕像転写後の感光体
ドラム1上に残留した未転写トナーは、クリーニング装
置11によって感光体ドラム1上からクリーニングさ
れ、クリーニング装置11に回収される。そして、クリ
ーニング後の感光体ドラム1表面は、除電ランプ(図示
せず)によって残留電荷が除電される。なお、図中、3
0は複写機内の湿度を検知する湿度センサー、31は複
写機内の温度を検知する温度センサーを示す。
【0050】図8は、本実施形態の複写機に用いる現像
装置の概略構成を示す断面図である。この現像装置10
0は像担持体としての感光体ドラム1の側方に配設さ
れ、感光体ドラム1に向けて開口部が形成されたケーシ
ング101、第1現像剤担持体としての第1搬送ローラ
103と、適切な当接量を維持して第1搬送ローラ10
3と感光体ドラム1とに当接する第2現像剤担持体とし
ての第2トナー搬送ローラ105と、第1搬送ローラ1
03に対し一定の圧力で当接してトナー量を規制する金
属製の弾性体からなるドクターブレード104と、トナ
ーを収容するトナー収容部102とからなる。第1搬送
ローラ103は、ある一定のピッチで着磁されている硬
質ローラでありバイアスVbA(VbAx、VbAy1
もしくはVbAy2)が印加されており、第2搬送ロー
ラは105は導電性ゴム等により形成された軟質ローラ
でありバイアスVbが印加されている。
【0051】図中、200は第1搬送ローラバイアスV
bAを第1搬送ローラ現像バイアスVbAxと第1搬送
ローラ回収バイアスVbAyとで切り換えるための第1
搬送ローラバイアス切替スイッチ、203は第1搬送ロ
ーラ回収バイアスVbAyを高温多湿用回収バイアスV
bAy1と低温低湿用回収バイアスVbAy2とで切り
換えるための回収バイアス切替スイッチ、202は所定
のタイミングで第1搬送ローラバイアス切替スイッチ2
00及び回収バイアス切替スイッチ203の切り換え制
御を行うMPUを示す。
【0052】次に、現像プロセスについて図8を参照し
ながら詳述する。
【0053】現像時において、第1搬送ローラ103お
よび第2搬送ローラ105は図中半時計回りに、感光体
ドラム1は図中時計回りに、それぞれ回転する。感光体
ドラム1と、第1搬送ローラ103と、第2搬送ローラ
105との線速比は、3.00対3.09対1.03に
設定されており、第2搬送ローラ105の線速を第1搬
送ローラ103の線速の3倍にすることで、第2搬送ロ
ーラ105上に必要十分量のトナーが供給されるような
設定となっている。
【0054】トナー収容部102内のトナーは、一成分
系磁性トナーであって磁性を有しているので、着磁され
ている第1搬送ローラ103の表面に担持される。そし
て、第1搬送ローラ103の表面に形成されるトナー層
は、第1搬送ローラ103の回転に伴って搬送され、金
属製のドクターブレード104によって薄層化されると
共に摩擦帯電し、電荷を有するようになる。なお、トナ
ーの正規の帯電極性はマイナスとして、以下、説明す
る。
【0055】帯電装置2によって均一に−750Vに帯
電した感光体ドラム1の表面に対し、露光装置3が露光
することにより、その露光部分の表面電位は−100V
になる。即ち、画像記録部が−100V、非露光部分が
−750Vである静電潜像が感光体ドラム1の表面に形
成される。このように帯電した感光体ドラム1に対し
て、第2搬送ローラ105には−350Vの第2搬送ロ
ーラバイアスVbが印加されており、第1搬送ローラ1
03には−700Vの第1搬送ローラ現像バイアスVb
Axが印加されている。
【0056】上記バイアスの印加条件では第2搬送ロー
ラ105の表面電位は第1搬送ローラ103の表面電位
よりも高く、さらに、トナーの帯電極性がマイナスであ
るので、第1搬送ローラ上のマイナス帯電トナーは、第
1搬送ローラ103と第2搬送ローラ105との当接面
Pにおいて第2搬送ローラ105上に転移付着する。こ
の結果、第2搬送ローラ105上にはトナー層が形成さ
れることになる。なお、第1搬送ローラ103上にプラ
ス帯電したトナーが存在した場合、第2搬送ローラ10
5の表面電位が第1搬送ローラ103の表面電位よりも
高いために、プラス帯電トナーが第2搬送ローラ上に転
移することはない。
【0057】また、感光体ドラム1の表面において、非
露光部分は第2搬送ローラ105の表面電位より高くな
っている。このため、第2搬送ローラ105の表面のト
ナーは静電潜像の部分にのみ選択的に転移付着して、感
光体ドラム1の表面にはトナー像が形成される。
【0058】そして、感光体1上に形成されたトナー像
は、転写装置8によって転写紙に転写され、熱定着がな
された後、排紙トレイ10に排出される。
【0059】次に、第1搬送ローラバイアス切替スイッ
チ200の制御動作について、図9を参照しながら説明
する。図9は第1搬送ローラバイアス切替スイッチ20
0の制御系の構成を示すブロック図である。第1搬送ロ
ーラバイアス切替スイッチ200の切り替えのタイミン
グは、露光開始を検知した時の信号をトリガとする。そ
して、MPU202は、このトリガに基づいて第1搬送
ローラバイアスVbAの切り換えタイミングを算出し、
算出時間が経過した時点で第1搬送ローラバイアスVb
Aを切り換えるように、第1搬送ローラバイアス切替ス
イッチ200を制御する。具体的には、MPU202
は、複数の転写紙に対する複写を連続して行う連続複写
動作時における先の転写紙に対応する感光体ドラム1の
表面の転写紙領域の現像が終了し、次の転写紙に対応す
る感光体ドラム1の表面の転写紙領域の現像が始まるま
での間の所定時間帯、即ち転写紙間における転写紙領域
以外の現像の間の所定時間帯に、第1搬送ローラバイア
ス切替スイッチ200を切り替えることで、第1搬送ロ
ーラへのバイアスを現像バイアスVbAxと回収バイア
スVbAyとで切り換える。
【0060】このような制御によって、転写紙間におけ
る転写紙領域以外の現像の間の所定時間帯内は、第2搬
送ローラ105の表面電位が第1搬送ローラ103の表
面電位よりも低くなるので、第1搬送ローラ103から
第2搬送ローラ105へにはトナーが転移付着せず、逆
に第2搬送ローラ105上のトナーが第1搬送ローラ1
03へとトナーが静電気の力により転移付着する。この
結果、第2搬送ローラ105上から第1搬送ローラ10
3上への上記回収が行われる。
【0061】以上の構成を備えた本実施形態の複写機に
おいて、請求項1及び請求項3の構成を適用した第1実
施例について説明する。
【0062】本実施例の複写機は、予め定められた、湿
度と対湿度回収時間Twとのテーブル(図示せず)に基
づいた対湿度回収時間Twを選択し、さらに、予め定め
られた、温度と対温度回収時間Ttとのテーブル(図示
せず)に基づいた対温度回収時間Ttを選択することに
より、回収時間Tr=Tw+Ttを算出する。なお、湿
度が高いほど対湿度回収時間Twは長くなり、温度が高
いほど対温度回収時間Ttは長くなる。 (以下、余白)
【0063】図10は本第1実施例の複写機における各
搬送ロ一ラへのバイアス制御を示すタイミングチャート
であり、(a)は低温低湿時における各搬送ロ一ラへの
バイアス制御を示すタイミングチャートを、(b)は高
温多湿時における各搬送ロ一ラへのバイアス制御を示す
タイミングチャートをそれぞれ示す。図中、P1は1枚
目の転写紙に対する露光動作を、P2は2枚目の転写紙
に対する露光動作を、Fは転写紙の先端部分に対応する
領域を、Bは転写紙の後端部分に対応する領域を、t1
は第2搬送ローラが1回転するのに要する時間をそれぞ
れ示す。図示の通り、上記フィルミングが発生し易い低
温低湿時では回収時間Trが4×t1であるのに対し、
該フィルミングが発生し難い高温多湿時では回収時間T
rがt1であり、高温多湿時には該フィルミングの発生
の防止機能を阻害することなく複写動作時間を短縮す
る。
【0064】以上の構成において、本第1実施例の複写
機では、上記フィルミングが発生し易い低温低湿時には
上記回収時間を長くし、該フィルミングが発生し難い高
温多湿時には該回収時間を短くすることで、動作時の環
境要因に最適な該回収時間を設定しながら第2搬送ロー
ラ105上に発生する該フィルミングを防止する。ま
た、上記フィルミングが発生し難い高温多湿時には上記
回収時間を短くすることにより、複写動作時間を短縮す
る。
【0065】以上のように本第1実施例の複写機によれ
ば、動作時の環境要因に最適な上記回収時間を設定しな
がら第2搬送ローラ105上に発生する上記フィルミン
グを防止するので、該フィルミングが発生し難い高温多
湿時には該回収時間を短縮することができる。また、複
写動作時間を短縮するので、複写機内部の各部品の寿命
を延長することができる。
【0066】次に、上記実施形態の複写機において、請
求項2及び請求項4の構成を適用した第2実施例につい
て説明する。
【0067】本第2実施例の複写機のMPU202は、
湿度センサー30及び温度センサー31の出力に基づい
て図8に示す回収バイアス切替スイッチ203を切り換
えることで、第1搬送ローラ回収バイアスVbAyを高
温多湿用回収バイアスVbAy1(GND=0V)と低
温低湿用回収バイアスVbAy2(+350V)とで切
り換える。このような制御を行うことにより、上記フィ
ルミングが発生し難い高温多湿時には、回収時間内に印
加する第1搬送ローラ回収バイアスVbAと第2搬送ロ
ーラバイアスVbとの電位差が350Vに設定されるの
に対し、該フィルミングが発生し易い低温低湿時には、
該電位差が700Vに設定される。即ち、低温低湿時に
は高温多湿時よりも、上記回収時間内に印加する第1搬
送ローラ回収バイアスVbAと第2搬送ローラバイアス
Vbとの電位差を大きくする。
【0068】このように、低温低湿時には高温多湿時よ
りも上記電位差を大きくすることにより、第2搬送ロー
ラ105上のマイナス帯電トナーにより強い電気的な力
を作用させてトナーの回収効率を高くして上記フィルミ
ングの発生を防止する。
【0069】図11は本第2実施例の複写機における各
搬送ロ一ラへのバイアス制御を示すタイミングチャート
であり、(a)は低温低湿時における各搬送ロ一ラへの
バイアス制御を示すタイミングチャートを、(b)は高
温多湿時における各搬送ロ一ラへのバイアス制御を示す
タイミングチャートをそれぞれ示す。図示の通り、上記
フィルミングが発生し易い低温低湿時には、第1搬送ロ
ーラ回収バイアスVbAを低温低湿用回収バイアスVb
Ay2に切り換えることにより、上記回収時間を延長す
ることなく第2搬送ローラ105上に発生する該フィル
ミングを防止する。
【0070】また、このように、温度及び湿度の環境要
因の変化に応じて第1搬送ローラ回収バイアスVbAを
切り換えることにより、動作時の該環境要因に最適な電
圧を第1搬送ローラ103に印加する。
【0071】以上のように本第2実施例の複写機によれ
ば、動作時の環境要因に最適な電圧を第1搬送ローラ1
03に印加するので、第2搬送ローラ105上に発生す
る上記フィルミングを防止しながら、第1搬送ローラ1
03に与える電気的な負荷を軽減することができる。ま
た、上記回収時間を延長することなく上記第2搬送ロー
ラ105上に発生する該フィルミングを防止するので、
低温低湿時における該回収時間を短縮することができ
る。また、低温低湿時における上記回収時間を短縮する
ので、低温低湿時と高温多湿時とで該回収時間を一定に
することができる。
【0072】次に、上記第2実施例の複写機において、
請求項5の構成を適用した一具体例について説明する。
【0073】図12は本具体例の複写機における各搬送
ロ一ラへのバイアス制御を示すタイミングチャートであ
り、(a)は低温低湿時における各搬送ロ一ラへのバイ
アス制御を示すタイミングチャートを、(b)は高温多
湿時における各搬送ロ一ラへのバイアス制御を示すタイ
ミングチャートをそれぞれ示す。図中、Tcは複数の転
写紙に対する複写を連続して行う連続複写動作に要する
時間を、Tr1は連続現像動作の間の上記回収時間を、
Tr2は連続現像動作終了後の該回収時間をそれぞれ示
す。図示の通り、連続複写動作の間の回収時間Tr1を
短縮し、短縮された分の時間を連続複写動作終了後の回
収時間Tr2に付加することで、上記フィルミングの発
生の防止機能を阻害することなく連続複写動作に要する
時間Tcを短縮する。
【0074】以上のように本具体例の複写機によれば、
上記フィルミングの発生の防止機能を阻害することなく
連続複写動作の間の回収時間Tr1を短縮するので、連
続複写動作に要する時間Tcを短縮することができる
【0075】
【発明の効果】
【0076】請求項1の発明によれば、動作時の湿度環
境に最適な上記回収の時間を設定しながら上記第2現像
剤担持体上に発生する上記フィルミングを防止するの
で、該フィルミングが発生し難い高湿度の環境下では該
回収の時間を短縮することができるという優れた効果が
ある。また、画像形成装置の累積運転時間を短縮するの
で、画像形成装置内部の各部品の寿命を延長することが
できるという優れた効果がある。
【0077】請求項2の発明によれば、動作時の湿度環
境に最適な電圧を上記第1現像剤担持体に印加するの
で、上記第2現像剤担持体上に発生する上記フィルミン
グを防止しながら、該第1現像剤担持体に与える電気的
な負荷を軽減することができるという優れた効果があ
る。また、上記回収の時間を延長することなく上記第2
現像剤担持体上に発生する上記フィルミングを防止する
ので、低湿度の環境下における該回収の時間を短縮する
ことができるという優れた効果がある。また、低湿度の
環境下における上記回収の時間を短縮するので、低湿度
の環境下と高湿度の環境下とで該回収の時間を一定にす
ることができるという優れた効果がある。
【0078】請求項3の発明によれば、動作時の温度環
境に最適な上記回収の時間を設定しながら上記第2現像
剤担持体上に発生する上記フィルミングを防止するの
で、該フィルミングが発生し難い高温度の環境下では該
回収の時間を短縮することができるという優れた効果が
ある。また、画像形成装置の累積運転時間を短縮するの
で、画像形成装置内部の各部品の寿命を延長することが
できるという優れた効果がある。
【0079】請求項4の発明によれば、動作時の温度環
境に最適な電圧を上記第1現像剤担持体に印加するの
で、上記第2現像剤担持体上に発生する上記フィルミン
グを防止しながら、該第1現像剤担持体に与える電気的
な負荷を軽減することができるという優れた効果があ
る。また、上記回収の時間を延長することなく上記第2
現像剤担持体上に発生する上記フィルミングを防止する
ので、低温度の環境下における該回収の時間を短縮する
ことができるという優れた効果がある。また、低温度の
環境下における上記回収の時間を短縮するので、低温度
の環境下と高温度の環境下とで該回収の時間を一定にす
ることができるという優れた効果がある。
【0080】請求項5の発明によれば、上記フィルミン
グの発生の防止機能を阻害することなく上記連続画像形
成動作の間に行う該回収の時間を短縮するので、該連続
画像形成動作に要する時間を短縮することができるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験1乃至5に用いた試験装置の概略構成図。
【図2】同試験装置に用いた現像装置の概略構成を示す
断面図。
【図3】試験2における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャート。
【図4】試験3における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャート。
【図5】試験4における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャート。
【図6】試験5における各搬送ロ一ラへのバイアス制御
を示すタイミングチャート。
【図7】本実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図8】同複写機に用いる現像装置の概略構成を示す断
面図。
【図9】同複写機における第1搬送ローラバイアス切替
スイッチの制御系の構成を示すブロック図。
【図10】第1実施例の複写機における各搬送ロ一ラへ
のバイアス制御を示すタイミングチャート。
【図11】第2実施例の複写機における各搬送ロ一ラへ
のバイアス制御を示すタイミングチャート。
【図12】具体例の複写機における各搬送ロ一ラへのバ
イアス制御を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 5 給紙トレイ 6 レジストローラ 7 搬送装置 8 転写装置 9 定着装置 10 排紙トレイ 11 クリーニング装置 20 スキャナー部 21 画像処理部 22 プリンタ部 30 湿度センサー 31 温度センサー 100 現像装置 101 現像ケーシング 102 トナー収容部 103 第1搬送ローラ 105 第2搬送ローラ 200 第1搬送ローラバイアス切替スイッチ 202 MPU 203 回収バイアス切替スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一成分系の現像剤を担持する第1現像剤担
    持体と、該現像剤を担持し且つ該第1現像剤担持体に当
    接する第2現像剤担持体とを有する現像装置と、潜像を
    担持し且つ該第2現像剤担持体に当接される像担持体
    と、画像形成装置の内部又は周囲の湿度を検知する湿度
    検知手段とを備え、該第1現像剤担持体に担持される該
    現像剤を該第2現像剤担持体に転移付着させた後、該第
    2現像剤担持体に担持される該現像剤を該像担持体に転
    移付着させることにより該潜像を可視像化し、画像記録
    媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている該潜
    像の可視像化を行ってから、次の画像記録媒体に対応す
    る該像担持体の領域に担持されている該潜像の可視像化
    を行うまでの間に、該第1現像剤担持体に印加する電圧
    を変更することにより、該第2現像剤担持体に担持され
    る現像剤を該第1現像剤担持体に回収する画像形成装置
    において、該湿度検知手段による湿度の検知結果の値に
    応じて、該回収を行う時間を少なくとも2段階に変化さ
    せることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】一成分系の現像剤を担持する第1現像剤担
    持体と、該現像剤を担持し且つ該第1現像剤担持体に当
    接する第2現像剤担持体とを有する現像装置と、潜像を
    担持し且つ該第2現像剤担持体に当接される像担持体
    と、画像形成装置の内部又は周囲の湿度を検知する湿度
    検知手段とを備え、該第1現像剤担持体に担持される該
    現像剤を該第2現像剤担持体に転移付着させた後、該第
    2現像剤担持体に担持される該現像剤を該像担持体に転
    移付着させることにより該潜像を可視像化し、画像記録
    媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている該潜
    像の可視像化を行ってから、次の画像記録媒体に対応す
    る該像担持体の領域に担持されている該潜像の可視像化
    を行うまでの間に、該第1現像剤担持体に印加する電圧
    を変更することにより、該第2現像剤担持体に担持され
    る現像剤を該第1現像剤担持体に回収する画像形成装置
    において、該湿度検知手段による湿度の検知結果の値に
    応じて、上記変更の前と、該変更の後とにおける上記電
    圧の差を少なくとも2段階に変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】一成分系の現像剤を担持する第1現像剤担
    持体と、該現像剤を担持し且つ該第1現像剤担持体に当
    接する第2現像剤担持体とを有する現像装置と、潜像を
    担持し且つ該第2現像剤担持体に当接される像担持体
    と、画像形成装置の内部又は周囲の温度を検知する温度
    検知手段とを備え、該第1現像剤担持体に担持される該
    現像剤を該第2現像剤担持体に転移付着させた後、該第
    2現像剤担持体に担持される該現像剤を該像担持体に転
    移付着させることにより該潜像を可視像化し、画像記録
    媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている該潜
    像の可視像化を行ってから、次の画像記録媒体に対応す
    る該像担持体の領域に担持されている該潜像の可視像化
    を行うまでの間に、該第1現像剤担持体に印加する電圧
    を変更することにより、該第2現像剤担持体に担持され
    る現像剤を該第1現像剤担持体に回収する画像形成装置
    において、該温度検知手段による温度の検知結果の値に
    応じて、該回収を行う時間を少なくとも2段階に変化さ
    せることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】一成分系の現像剤を担持する第1現像剤担
    持体と、該現像剤を担持し且つ該第1現像剤担持体に当
    接する第2現像剤担持体とを有する現像装置と、潜像を
    担持し且つ該第2現像剤担持体に当接される像担持体
    と、画像形成装置の内部又は周囲の温度を検知する温度
    検知手段とを備え、該第1現像剤担持体に担持される該
    現像剤を該第2現像剤担持体に転移付着させた後、該第
    2現像剤担持体に担持される該現像剤を該像担持体に転
    移付着させることにより該潜像を可視像化し、画像記録
    媒体に対応する該像担持体の領域に担持されている該潜
    像の可視像化を行ってから、次の画像記録媒体に対応す
    る該像担持体の領域に担持されている該潜像の可視像化
    を行うまでの間に、該第1現像剤担持体に印加する電圧
    を変更することにより、該第2現像剤担持体に担持され
    る現像剤を該第1現像剤担持体に回収する画像形成装置
    において、該温度検知手段による温度の検知結果の値に
    応じて、上記変更の前と、該変更の後とにおける上記電
    圧の差を少なくとも2段階に変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の画像形成装置に
    おいて、複数の画像記録媒体に対する画像形成を連続し
    て行う連続画像形成動作を終了した後にも上記回収を行
    い、該連続画像形成動作を終了した後に行う上記回収の
    時間を、該連続画像形成動作の間に行う該回収の時間よ
    りも、延長することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337605A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2007298756A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2009008981A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2016164635A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 キヤノン株式会社 画像形成装置

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