JP5428930B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コピー、プリンター、ファクシミリなどに用いられる電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に電子写真式の画像形成装置では、一様に帯電された感光体上に、画像データにより変調された書込光を照射して、感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像の形成された感光体に現像部によりトナーを供給してトナー画像を感光体上に形成して現像する。さらに、この感光体上のトナー画像を転写部において転写紙(記録紙又は中間転写体)に転写した後、定着部により、転写トナーを加熱・加圧して定着し、感光体表面に残留したトナーをクリーニング部でクリーニングブレードにより掻き取る等の方法により回収する。
以上が、一般的な電子写真式画像形成装置において取られる画像形成プロセスである。
ところで、感光体上に現像されたトナーを紙まで移動させる転写工程においては、転写性の良し悪しに対し、トナーの帯電量とともに非静電的な付着力が大きな影響を有することが解明されつつある。さらに、トナーの非静電的な付着力については、トナー表面に存在する添加剤の影響が大きく、量が多いほど静電的な付着力は少なく、転写性は良好である。
しかしながら、低画像面積の連続印刷時には、現像装置中の多くのトナーが使用されないままに攪拌され続けることで添加剤の埋没・離脱が起こり、非静電的な付着力の低下による転写性の低下が起こる。また、現像装置中に長く存在しているトナーと補給されたばかりトナーでは、表面状態が異なるために両トナー同士の電荷交換が行われ、弱および逆帯電トナーの存在比率が増加し、地汚れやトナー飛散を引き起こすという問題がある。
このような現像装置中のトナーの劣化を抑制するために、様々な検討が行われてきた。
例えば特許文献1では、トナーの劣化をトナー消費量/駆動時間から判断し、劣化トナーの吐き出しパターンを形成し、現像装置内トナーのリフレッシュを行っている。
また、特許文献2では現像装置内の劣化トナーのみを吐き出させるために新しいトナーを補給し、白紙画像上でカブリが発生している間にリフレッシュ動作を行うことで、主に帯電不良を原因とする画像欠陥を抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載の方法による吐き出しパターンでは、劣化トナーと同時に未劣化トナーも吐き出されるため、無駄にトナーを浪費してしまうことになる。
さらに、特許文献2に記載の方法において、カブリ発生の検知には濃度センサが必要となり装置や処理が複雑になるという問題がある。
本発明は以上の事情に鑑み、現像装置中で長時間攪拌されることにより発生した劣化トナーと新しいトナーとの交換(リフレッシュ)を効果的且つ効率よく行うことが出来る画像形成装置を提供する。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、現像装置にトナーを補給する補給手段と、前記現像装置が有する現像剤担持体と、前記現像装置内の劣化トナーが、補給されたトナーと混合されることにより発生して該現像剤担持体に吸着した逆帯電トナーを電気的に吸引して保持する保持手段と、該保持手段から前記逆帯電トナーを回収する回収手段と、前記現像装置内の現像剤におけるトナー濃度を検知する検知手段と、前記補給手段を制御して前記現像装置にトナーを補給する制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記現像剤におけるトナーの劣化が想定される場合、前記補給手段を制御して前記現像装置へのトナーの補給を行って前記保持手段及び前記回収手段により前記逆帯電トナーの排出を行い、前記検知手段により検知されるトナー濃度の上昇状態が所定の基準値と略一致した時に、前記現像装置へのトナー補給を停止する制御を行う画像形成装置を特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記現像装置の駆動時間と画像面積と、から求められる前記現像装置の単位駆動時間あたりのトナー消費量に基づいてトナーの劣化を想定する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記所定の基準値は、前記逆帯電トナーの含有率が5個数%以下のトナーを補給した場合の、前記前記トナー濃度の上昇状態である画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記トナー濃度の上昇状態は、トナー補給時間に対するトナー濃度上昇の勾配である画像形成装置を特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記保持手段は像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記回収手段は、前記像担持体のクリーニング装置である画像形成装置を特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記検知手段は、現像剤の透磁率を検知する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記検知手段は、現像剤の反射濃度を検知する画像形成装置を特徴とする。
以上のように構成したので、本発明によれば、現像装置中で長時間攪拌され続けることにより発生した劣化トナーと新しいトナーとを交換するリフレッシュ動作をトナーの劣化が想定される場合に開始し、かつ、現像剤中のトナー濃度の上昇状態が所定の基準値と略一致した時に現像装置へのトナー補給を停止するようにしたので、無駄に大量なトナーを使用することなく、効果的且つ効率よくリ現像剤のフレッシュ動作を行うことが出来る。
本発明を適用したタンデム型間接転写方式のカラー複写機を示す図。 図1の画像形成装置における画像形成部100の要部を示した図。 本発明の制御部の構成を示す図。 逆帯電トナーの個数の割合(含有率)が振れた現像剤にて、それぞれ単位時間当たりの補給量を一定として新しいトナーを補給した際の検知トナー濃度の変化を表した図。 トナー帯電量分布の測定結果を示す図。 リフレッシュ動作を停止するための判断について説明した図。 現像剤リフレッシュの処理の流れを説明したフローチャート。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した画像形成装置であるタンデム型間接転写方式のカラー複写機を示す図である。
この画像形成装置は、複写装置本体200、この複写機本体を載せる給紙テーブル300、複写装置本体上に取り付けるスキャナ400、さらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)500から主に構成されている。
複写装置本体200には、中央に、無端ベルト状の中間転写体210を設ける。そして、図1の例では、中間転写体210を、3つの支持ローラ214、215、216に掛け回して図中時計回り方向に回転搬送可能とする。図示の例では、3つの支持ローラのうち第2の支持ローラ215の左側に、画像転写後に中間転写体210上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置217を設ける。
また、第1の支持ローラ214と第2の支持ローラ215との間に張り渡した中間転写体210上には、その搬送方向に沿って、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4つの画像形成部100(後に図2を用いて詳述する)を横に並べて配置してタンデム画像形成装置220を構成する。そのタンデム画像形成装置220の上方には、図1に示すように、露光装置221を設ける。
一方、中間転写体210を挟んでタンデム画像形成装置220と反対の側には、2次転写装置222を備える。2次転写装置222は、図示の例では、2つのローラ223間に、無端ベルトである2次転写ベルト224を掛け渡して構成し、中間転写体210を介して第3の支持ローラ216に押し当てて配置し、中間転写体210上の画像をシートに転写する。
また、2次転写装置222の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置225を設ける。定着装置225は、無端ベルトである定着ベルト226に加圧ローラ227を押し当てて構成する。
上述した2次転写装置222には、画像転写後のシートをこの定着装置225へと搬送するシート搬送機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置222として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
なお、図示の例では、このような2次転写装置222および定着装置225の下側に、上述したタンデム画像形成装置220と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置228を備える。
さて、いまこのカラー電子写真複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置500の原稿台530上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置500を開いてスキャナ400のコンタクトガラス532上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置500を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置500に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス532上へと移動して後、他方コンタクトガラス532上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ400を駆動し、第1走行体433および第2走行体434を走行する。そして、第1走行体433で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体434に向け、第2走行体434のミラーで反射して結像レンズ435を通して読み取りセンサ436に入れ、原稿内容を読み取る。
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ214、215、216の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体210を回転搬送する。同時に、個々の画像形成装置100でその感光体ドラム240を回転して各感光体ドラム240上にそれぞれ、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体210の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体210上に合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル300の給紙ローラ342の1つを選択回転し、ペーパーバンク343に多段に備える給紙カセット344の1つからシートを繰り出し、分離ローラ345で1枚ずつ分離して給紙路346に入れ、搬送ローラ347で搬送して複写装置本体200内の給紙路248に導き、レジストローラ249に突き当てて止める。
または、給紙ローラ250を回転して手差しトレイ251上のシートを繰り出し、分離ローラ252で1枚ずつ分離して手差し給紙路253に入れ、同じくレジストローラ249に突き当てて止める。
そして、中間転写体210上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ249を回転し、中間転写体210と2次転写装置222との間にシートを送り込み、2次転写装置222で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置222で搬送して定着装置225へと送り込み、定着装置225で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪255で切り換えて排出ローラ256で排出し、排紙トレイ257上にスタックする。または、切換爪255で切り換えてシート反転装置228に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ256で排紙トレイ257上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写体210は、中間転写体クリーニング装置217で、画像転写後に中間転写体210上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置220による再度の画像形成に備える。
図2は、図1の画像形成装置における画像形成部100の要部を示した図である。
画像形成部100は、像担持体としての感光体ドラム2の周りに、帯電手段としての帯電装置3、現像手段としての現像装置10、現像装置10の表面に対して一定距離の隙間を持って保持されたドクターブレード5等を備えている。
帯電装置3はローラ状であり、感光体ドラム2に接触して電圧を印加することによりその感光体ドラム2の帯電を行う。もちろん、非接触のスコロトロンチャージャで帯電を行うこともできる。
感光体ドラム2には、帯電装置3により−600〜−1400Vが帯電される。電荷の付与(荷電)が行われた後、画像露光系4により潜像形成が行われる。
アナログ複写機の場合、露光ランプで照射された原稿像がミラーにより逆像の形で感光体に可視光投影され結像されるが、デジタルの場合にはCCD(電荷結合素子)で読み取られた原稿像は400〜780nmのLDやLEDのデジタル信号に変換されて、感光体ドラム上2に結像される。従って、アナログとデジタルの波長域は異なる。結像によって感光層では電荷分離が行われ、感光体に潜像形成が行われる。原稿に応じた潜像形成が行われた感光体ドラム2は、現像装置10で現像剤により現像が行われ、現稿像は顕像化(トナー像)される。
現像装置10において、現像ケース17には、磁性キャリアと非磁性のトナーとを含む二成分現像剤を収容した現像剤収容部16、現像ケース17の開口を通して感光体ドラム2と対向し、二成分現像剤をのうちのトナーを感光体ドラム2に転移させるための現像剤担持体としての現像スリーブ13、現像スリーブ13の表面に対して一定距離の隙間をもって保持されたドクターブレード18、複写装置本体に設けたトナー補給ユニット(補給手段)20からトナーを補給するため経路となる補給口11等が設けられている。
また、現像剤収容部16には、二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ2に二成分現像剤を供給付着させるための平行な2本の現像剤撹拌スクリュー12a、12bが設けられ、2本のスクリュー12a、12bの間は、両端部を除いて仕切り板で仕切られている。
現像ケース17の現像剤収容部16に対応する位置には、トナー濃度センサ(検知手段)14が設けられており、現像剤中のトナー濃度TCを検知することが出来る。
現像剤中のトナー濃度を検知するセンサとして現在主流となっているのは、二成分現像剤の一定領域の透磁率を検知するものであるが、その他現像剤の反射濃度を検知する手段も用いることができる。
複写装置本体又は画像形成部100が個別に有する制御部1は、かかるトナー濃度センサ14によって検知される現像剤中のトナー濃度TCに基づいて、現像剤中のトナー濃度を所定の値に調整するために、複写装置本体に有するトナー補給ユニット20を制御して現像剤収容部16へのトナー補給を行うとともに、後述する本発明のトナーリフレッシュ動作を制御する。
トナー補給ユニット20から補給口11を通じて現像剤収容部16に補給されたトナーは、搬送スクリュー12(12a、12b)にて既に現像剤収容部16内に存在する現像剤と混合および搬送され、現像スリーブ13に供給される。
ところで、現在電子写真に用いられているトナーは、帯電性や流動性、付着力等の特性を調整するためにシリカや酸化チタン等を表面に添加している。
転写工程において、この添加剤の作用により感光体や中間転写体(ベルト)から移動しやすくなることで画像のボソツキが良くなることが分かっている。
しかし低画像面積の連続出力等によりトナーが現像装置10中で空攪拌されつづけると、添加剤はトナー母体表面の凹凸に埋没および表面から脱離するため、静電的な付着力が増加する。このことで転写性が著しく低下し、非常に劣化した画像となることが明らかとなっている。
また、添加剤が埋没および脱離したトナーは補給されたばかりのトナーと添加剤の被覆率等の表面状態が異なるために、劣化トナーと補給トナーとが混合されると一方から他方へトナー間での電荷交換が行われ、帯電分布としては低/逆帯電側と強帯電側に分かれ、逆帯電トナーが地肌電界に引き寄せられることによる地汚れ、および弱帯電トナーの機内飛散が起こり、強帯電トナー比率が増加により現像能力が低下する。現在までの評価結果からは劣化トナーから補給トナーへの電荷が移動し、劣化トナーが弱帯電および逆帯電化することが分かりつつある。
逆帯電化されたトナーは感光体ドラム2へと移動し、その感光体ドラム2はドクターブレード5により清掃されるため、劣化トナーを機外へ搬出される。従って、現像装置10内のトナーをリフレッシュすることができる。
すなわち、感光体ドラム2が、逆帯電化された劣化トナーを現像スリーブ13から電気的に吸引して保持するための保持手段として機能し、また、ドクターブレード5が、保持手段としての感光体ドラム2から劣化トナーを回収する回収手段として機能する。
しかしながら、かかるリフレッシュ動作は、上記のように、新たなトナーを供給することで劣化トナーを逆帯電させて現像スリーブで保持手段で吸引、回収手段で回収・排出する。
このように、トナー補給動作を伴うため、頻繁に行われるとトナーの消費量が徒に増加することになる。そのため本発明では、新規トナーの補給による劣化トナー吐き出し(リフレッシュ)動作を行う条件を設け、画質の改善とトナーの消費量とのバランスを取っている。
トナーの劣化は現像装置10内での空攪拌時間により促進されるため、現像装置駆動時間と、画像面積から求められるトナー消費量との関係から、トナーの劣化度合いを予測することができる。
よって、一定の現像装置駆動時間におけるトナー消費量の値により、劣化トナーの吐き出し動作を行うかどうかの判断を行うことで、トナー消費量を抑えることができる。
更に、劣化トナーは高温高湿時に帯電低下が起きやすく、また機内への飛散が多くなるので、画像にボソツキが発生する。そのため、現像装置10に温湿度センサを設けて高温高湿への長期放置を経験した現像剤に対して本発明の劣化トナー吐き出しを行うことにより、かかる課題を改善することも可能である。
図3は、本発明の制御部の構成を示す図である。
制御部1は、トナー濃度センサ14から入力されるトナー濃度TCに基づいて、現像剤収容部16内のトナー濃度を調整するためにトナーの補充を行うようにトナー補給手段20を制御する制御手段(CPU)、現像装置の駆動時間(印刷枚数)とトナー消費量との関係など本発明の処理に必要な情報を予め格納しておくROM(Read Only Memory)31及び本発明の処理における検知データ等を一時的に格納するRAM(Random Access Memory)を有する。
図4は、逆帯電トナーの個数の割合(含有率)を異ならせた現像剤にて、それぞれ単位時間当たりの補給量を一定として新しいトナーを補給した際の検知トナー濃度の変化を表した図である。
逆帯電トナーの含有率はホソカワミクロン社製E−spartアナライザーによるトナー帯電量測定結果から求めた。
図5は、トナー帯電量分布の測定結果を示す図である。
トナー帯電量分布の測定結果は図5のようになり、単位重量のトナー中の、電荷量が0以下であるトナーの個数の割合を逆帯電トナー含有率としている。
図4に示すように、逆帯電トナー含有率が低いほど補給時間に対する検知トナー濃度の上昇勾配が直線状である。また、含有率が高いほど、勾配は次第に大きくなる。ただし、勾配は最終的にすべて同等となる。
これはトナー補給を開始した直後は、現像剤中の逆帯電トナーが多いほど現像剤から感光体ドラム2に移動するトナーが多く、現像剤中のトナー濃度の上昇が緩やかであるが、トナー補給をし続けて現像剤中の劣化トナーが少なくなった際には感光体ドラム2に移動するトナーが減少するため勾配が急になり逆帯電トナー含有率が元々少ないトナーとほぼ等しくなるためである。
初期剤の逆帯電トナー含有率は5%程度であるため逆帯電トナー含有率が5%以内であれば良好な画質が得られる現像剤であると考えられ、トナー補給動作を続けた結果この勾配となれば、劣化トナーがほぼ無く、良好な画像が得られる現像剤になったと判断することができる。
図6は、リフレッシュ動作を停止するための判断について説明した図である。
図6中のTsはトナー濃度検知のサンプリング間隔を表しており、ΔTC_nは各サンプリング間隔におけるトナー濃度検知結果の変化量を表している。
Tsは現在のトナー濃度センサの仕様としては10msec.程度のサンプリング間隔での検知が可能であるが、サンプリング間隔が短すぎると勾配の計算が正しく行えないため、1〜3sec.程度とするのが好ましい。
また、ΔTC_refは基準データとなる、トナー補給時間に対する検知トナー濃度の変化量(勾配)を表している。本発明ではあらかじめ設定されている基準データであるΔTC_refと検知データである各ΔTC_nとで比較を行い、ΔTC_nデータがΔTC_refの±5%以内であった場合には現像剤がリフレッシュされたと判断しリフレッシュ動作を停止する。
また、ΔTC_nのみでなく前後複数のデータから求めた値を判断基準とすることがデータのバラツキの点から見て好ましい。
図7は、現像剤リフレッシュの処理の流れを説明したフローチャートである。
単位現像装置駆動時間におけるトナー消費量が所定値以上となり、トナーの劣化が推測される場合(ステップS101)、制御部1は、トナーのリフレッシュ動作を開始する。
リフレッシュ動作に入ると現像スリーブ13と感光体ドラム2に対して駆動およびバイアス印加が行われる(ステップS102)。
次に、制御部1は、トナー補給手段20を制御して新しいトナーを現像装置10へと補給させる(ステップS103)。
制御部1は、トナー濃度検知手段14の出力からトナー濃度TCの勾配(ΔTC)の算出と基準データΔTC_refとの比較判定を行う(ステップS104)。
前述したように、データのばらつきの観点から比較対象となる算出データ(ΔTC_n)は連続した複数回のデータを用い(ΔTC_n、ΔTC_n+1、ΔTC_n+2…)、基準データと同等と判断できる勾配の±5%の範囲に収まったところで(ステップS104)、トナーの補給動作を停止し(ステップS105)、現像スリーブ13および感光体ドラム2(保持手段)の駆動およびバイアス印加を停止する(ステップS106)してリフレッシュ動作を終了する。
以下、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
RICOH社製 imagio Neo C7500を改造し、図2に示すように、現像装置10に、現像剤中の逆帯電トナーを吸着して保持するための逆帯電トナー保持部材15を新たに設けた。
この場合、保持手段としての逆帯電トナー保持部材15によって、現像装置内の逆帯電トナーを吸着させる。
従って、逆帯電トナーは、現像スリーブ13により保持、ドクターブレード5によって回収されることはない。
逆帯電トナー保持部材15は円筒上のアルミ材質のローラ状のものを用い、現像スリーブ13とのギャップは感光体ドラム2とのギャップと同じ0.3mm±0.05mmとし、また、現像スリーブ13の駆動とともに、その速度と等速で、かつ逆方向に回転させるようにした。
印刷動作を行い、200枚出力後にはトナーの劣化が起こっているものとし、現像剤リフレッシュ動作として現像装置10へのトナー補給をおよそ2g/sec.の割合で行いつつ、現像スリーブ13を作像時と同様に駆動させるとともに感光体ドラム2へバイアスを印加した。
このリフレッシュ動作は現像剤のトナー濃度検知手段14のトナー補給時間に対する勾配が、目標とする範囲(基準データの±5%)に入っていると判断した際に終了することとした。
トナー濃度検知手段14は現像剤の透磁率を測定する方式であるTDK社製TS−Aトナー濃度センサを用い、本発明における勾配の目標範囲は0.271〜0.300wt%/sec.(0.285wt%/sec.±5%)とした。
図7に示す制御を行い、画像面積率0.5%の連続通紙を100枚区切りで10,000枚行った際のトナー補給時の画像白紙部の地汚れの程度とベタ画像のボソツキ程度を測定した。評価用の紙はボソツキに感度のあるマイリサイクルペーパーGPを用いた。
[実施例2]
逆帯電トナー保持部材15は設けずに、感光体ドラム2上に逆帯電トナーを吸着させてドクターブレード5により清掃し、機外へ排出する以外は[実施例1]と同じとした。
[実施例3]
トナー濃度センサ14を現像剤の反射濃度を測定する方式であるシャープ社製GP2Y40010K0F反射濃度センサを用いる以外は[実施例1]と同じとした。
[実施例4]
現像装置駆動時間とトナー消費量を不揮発性のメモリ(ROM)31上に記録し、作像開始時に過去1時間の現像装置駆動時間に対するトナー消費量をメモリ31から読み取り、閾値である4g/時間以下である場合に劣化トナー吐き出し動作を行う以外は、[実施例1]と同様の評価を行った。尚、次回の判断は吐き出し動作を行った時点から始めることとした。
[比較例1]
劣化トナー吐き出し動作を行わない以外は[実施例1]と同様の評価を行った。
結果を以下の表に示す。
比較例1では補給時地汚れやボソツキが許容できないレベルであるのに対し、本発明における劣化トナー吐き出し動作を行うことにより両方の品質が大幅に改善することができた。
Figure 0005428930

○・・・充分許容できるレベル
×・・・許容できないレベル
1 制御手段、2 感光体ドラム、3 帯電装置、4 画像露光系、5 ドクターブレード、10 現像装置、11 補給口、12 現像剤撹拌スクリュー、13 現像スリーブ、14 トナー濃度センサ、15 逆帯電トナー保持部材、16 現像剤収容部、17 現像ケース、18 ドクターブレード、20 トナー補給手段、31 メモリ、100 画像形成部、200 複写装置本体、210 中間転写体、214 支持ローラ、215 支持ローラ、216 支持ローラ、217 中間転写体クリーニング装置、220 タンデム画像形成装置、221 露光装置、222 次転写装置、223 ローラ、224 次転写ベルト、225 定着装置、226 定着ベルト、227 加圧ローラ、228 シート反転装置、240 感光体ドラム、248 給紙路、249 レジストローラ、250 給紙ローラ、251 トレイ、252 分離ローラ、253 給紙路、255 切換爪、256 排出ローラ、257 排紙トレイ、300 給紙テーブル、342 給紙ローラ、343 ペーパーバンク、344 給紙カセット、345 分離ローラ、346 給紙路、347 搬送ローラ、400 スキャナ、433 走行体、434 走行体、435 結像レンズ、436 センサ
特開2008−268356公報 特開2007−034051公報

Claims (8)

  1. 現像装置にトナーを補給する補給手段と、前記現像装置が有する現像剤担持体と、前記現像装置内の劣化トナーが、補給されたトナーと混合されることにより発生して該現像剤担持体に吸着した逆帯電トナーを電気的に吸引して保持する保持手段と、該保持手段から前記逆帯電トナーを回収する回収手段と、前記現像装置内の現像剤におけるトナー濃度を検知する検知手段と、前記補給手段を制御して前記現像装置にトナーを補給する制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記現像剤におけるトナーの劣化が想定される場合、前記補給手段を制御して前記現像装置へのトナーの補給を行って前記保持手段及び前記回収手段により前記逆帯電トナーの排出を行い、前記検知手段により検知されるトナー濃度の上昇状態が所定の基準値と略一致した時に、前記現像装置へのトナー補給を停止する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記現像装置の駆動時間と画像面積と、から求められる前記現像装置の単位駆動時間あたりのトナー消費量に基づいてトナーの劣化を想定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記所定の基準値は、前記逆帯電トナーの含有率が5個数%以下のトナーを補給した場合の、前記前記トナー濃度の上昇状態であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
    前記トナー濃度の上昇状態は、トナー補給時間に対するトナー濃度上昇の勾配であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記保持手段は像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記回収手段は、前記像担持体のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記検知手段は、現像剤の透磁率を検知することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記検知手段は、現像剤の反射濃度を検知することを特徴とする画像形成装置。
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