JP4385809B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式あるいは静電記録方式などによる複写機、プリンタ、記録画像表示装置、ファクシミリなどの画像形成装置およびその画像形成装置を用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
電子写真方式あるいは静電記録方式などの画像形成装置においては、像担持体上に静電潜像を形成した後、その静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段が必要であるが、その現像手段の一つとして、トナーおよび磁性キャリアを含む二成分系現像剤を使用して現像ロール上に磁気ブラシを形成し、その磁気ブラシで像担持体上の静電潜像を現像する二成分磁気ブラシ現像法が広く知られている。
この二成分磁気ブラシ現像法では、トナーと磁性キャリアとを撹拌し摩擦することにより、各々を互いに異なる極性に帯電させ、帯電したトナーによって反対極性を持つ静電潜像を可視化するようになっている。
図7は、従来の二成分磁気ブラシ方式の現像装置の概略構成図である。
図7に示されるように、この二成分磁気ブラシ方式の現像装置800は、現像剤を担持する現像ロール814と、現像剤を収容する長尺の現像容器806とが備えられており、この現像容器806は隔壁803によって撹拌室804および現像室805の2室に区画されている。撹拌室804および現像室805にはそれぞれ所定方向に回転する攪拌搬送部材811,812が備えられている。これら攪拌搬送部材811,812には、現像装置800の長手方向に延びた回転軸811a,812aに、長手方向に所定間隔を保ちながら螺旋状につながった撹拌搬送スクリュ811b、搬送スクリュ812bが取り付けられている。
現像室805の現像ロール814側には長手方向にのびる開口部が設けてあり、その開口部に対向する位置に、像担持体11と微小間隔をおいて配備された現像ロール814が対向して配置されている。現像ロール814は内部に固定磁石が配備され。その外側に、所定方向に回転する現像スリーブが配備されている。また、その現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成するための層規制ブレード815が現像ロール814に対して所定間隔を隔てて配置されている。
現像容器806内にはトナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が収容されており、現像によって消費されたトナーに見合った量のトナーが、補給用トナーの収容されているトナー貯蔵室823から撹拌室804の一方の端部に補給される。補給されたトナーは、撹拌室804内の攪拌搬送部材811の撹拌搬送スクリュ811bによって現像容器806内の現像剤と混合され攪拌され摩擦により帯電されながら矢印A方向に搬送される。隔壁803の長手方向の両端部には撹拌室804と現像室805とを連通させる開口803a,803bが設けられており、これらの開口803a,803bで撹拌室804と現像室805との間の現像剤の受け渡しが行われる。現像室805内に送り込まれた現像剤は搬送スクリュ812bにより撹拌室804とは逆方向に搬送されながら、現像室805の開口部から層規制ブレード815を経て現像ロール814に供給されるようになっている。
このような構成の現像装置を備えた画像形成装置において、画質の良い出力画像を安定して形成するためには、現像容器内の二成分現像剤中のトナー濃度を一定に管理することが極めて重要であり、そのため、従来から、現像剤中のトナー濃度を検知し、トナー濃度を所望の値に管理するための様々な方式が提案されている。
例えば、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤の透磁率を磁気センサによって測定し、予め求めておいた磁気センサの出力値と現像剤中のトナーの量の実測値との関係に基づき、その磁気センサの出力値から現像剤中のトナー濃度を推定するという方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平04−024651号公報(第1−2頁、図3)
しかし、一般に、二成分現像剤には、画像の光沢度を向上させるためにワックスを含有させたトナーが用いられており、ワックスのために凝集性や流動性が低くなり、現像装置内で現像剤が凝集しやすいという問題がある。そこで、凝集性や流動性を改善するためにトナーには外添剤を添加することが広く行われているが、外添剤により凝集性や流動性が改善されたとしても、低濃度の画像出力を継続していると、現像容器中のトナーは少ししか消費されないために、トナーは現像容器内に長く滞留し攪拌によるストレスを強く受けることになる。強いストレスを受けたトナーは外添剤の遊離や埋没のために凝集性や流動性が低下して外添剤のない状態に近づき、極めて凝集しやすくなり、夜間などの画像形成装置の停止中に現像容器内で現像剤が凝集してしまうことがある。この現象は高温多湿の環境下において特に発生しやすい。
図7を参照して説明した現像装置800の、例えば、撹拌室804の外側にトナー濃度検知センサを配備した場合、撹拌室804内の、トナー濃度検知センサ直前の部分で凝集した現像剤は、現像装置800が再起動した時に撹拌搬送スクリュ811bによって清掃される必要があるが、実際上は凝集した現像剤をすべて清掃することは極めて難しい。
通常は、撹拌搬送スクリュ811bとトナー濃度センサの間にある程度の隙間が形成されるような設計が行われるが、凝集性や流動性の低下した現像剤がこの隙間で凝集した場合は、その凝集した現像剤は粉砕することができない状態になってしまう。凝集した現像剤は凝集時のトナー濃度のままその場所に停滞し、トナー濃度検知センサ813には、実際に撹拌室内を搬送される現像剤ではなく、凝集し停滞した現像剤のトナー濃度を検知してしまう。また、攪拌搬送部材の停止位置によっては、現像剤量が大きく変化する為、正確な濃度測定ができなかった。
従って、例えば画像出力を続けたことにより現像剤中のトナー濃度が低下してきた場合にも、トナー濃度検知センサは現像容器内を循環している現像剤のトナー濃度ではなく、凝集した現像剤のトナー濃度を検知しているので、トナー濃度の低下を検出することができず、本来ならばトナーを補給をしなければならない状態であるにもかかわらず、トナーは補給されない。従って、現像剤中のトナー量減少による画像劣化、画像濃度薄、またはトナー帯電量増加による画像濃度薄などのトラブルを発生するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、現像剤中のトナー濃度を正確に検知することにより常に高画質の画像を形成することのできる画像形成装置およびその画像形成装置を用いて画像を形成する画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
所定の像担持体に形成された静電潜像を、トナーおよびキャリアを含む現像剤を内部に保持した現像装置を用いてその現像剤中のトナーで現像してその像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することによりその記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記現像装置が、
上記現像剤を収容する長尺の現像容器と、
上記現像容器内で所定方向に回転自在に配備されたものであって、上記現像容器の長手方向に延びた回転軸、その回転軸の周面でその回転軸を中心に、その長手方向に延びる羽根を有する撹拌搬送部材と、
上記撹拌室の底部に配備され、上記撹拌室内の、上記撹拌搬送部材が回転することにより上記羽根が通過する通過領域内の所定検出領域に存在する現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサと、
上記撹拌搬送部材の回転を停止させる制御部とを備え、
上記制御部が、上記撹拌搬送部材の回転を停止させるにあたり、上記撹拌搬送部材により移動される現像剤が上記所定検出領域を覆うように、上記撹拌搬送部材の回転を停止させるものであることを特徴とする。
なお、ここにいう羽根とは、上記現像容器の長手方向に所定間隔を保ちながら螺旋状につながったものであってもよいし、上記現像容器の長手方向に向かって直線状に延びたものであってもよい。
本発明の画像形成装置によれば、制御部により、撹拌搬送部材の停止位置を、現像剤が所定検出領域を覆う位置に制御することにより、画像形成装置の再起動時に、トナー濃度検知センサの前面で凝集した現像剤が撹拌搬送部材の回転によって取り除かれるので、トナー濃度検知センサは現像容器内を循環している現像剤のトナー濃度を常に正確に検知することができるようになり、高画質の画像を形成することが可能となる。また、現像剤を確実に測定できるため、正確なトナー濃度を測定することができる。
また、上記目的を達成する本発明の画像形成方法は、
所定の像担持体に形成された静電潜像を、トナーおよびキャリアを含む現像剤を内部に保持した現像装置を用いてその現像剤中のトナーで現像してその像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することによりその記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成方法において、
上記現像装置が、
上記現像剤を収容する長尺の現像容器と、
上記現像容器内で所定方向に回転自在に配備されたものであって、上記現像容器の長手方向に延びた回転軸、その回転軸の周面でその回転軸を中心に、その長手方向に延びる羽根を有する撹拌搬送部材と、
上記撹拌室の底部に配備され、上記撹拌室内の、上記撹拌搬送部材が回転することにより上記羽根が通過する通過領域内の所定検出領域に存在する現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサと、
上記撹拌搬送部材の回転を停止させる制御部とを備え、
上記制御部が、上記撹拌搬送部材の回転を停止させるにあたり、上記撹拌搬送部材により移動される現像剤が上記所定検出領域を覆うように、上記撹拌搬送部材の回転を停止してなることを特徴とする。
本発明の画像形成方法によれば、制御部により、撹拌搬送部材の停止位置を、現像剤が所定検出領域を覆う位置に制御することにより、画像形成装置の再起動時に、トナー濃度検知センサの前面で凝集した現像剤が撹拌搬送部材の回転によって取り除かれるので、トナー濃度検知センサは現像容器内を循環している現像剤のトナー濃度を常に正確に検知することができるようになり、高画質の画像を形成することが可能となる。また、現像剤を確実に測定できるため、正確なトナー濃度を測定することができる。
以上説明したように、本発明の画像形成装置および画像形成方法によれば、上記制御部による撹拌搬送部材の停止位置の制御により、再起動時のトナー濃度の誤検知を確実に防止できるので、常に高画質の画像を形成することのできる画像形成装置および画像形成方法を実現することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に係る現像装置を適用したタンデム型のフルカラープリンタを示す図である。
図1において、このタンデム型フルカラープリンタの本体01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行うプリントヘッドデバイス(Print Head Device)02と、プリントヘッドデバイス02の4つの感光体ドラム(像担持体)11,12,13,14に画像露光を施す露光装置であるROS(Raster Output Scanner)03と、プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41,42,43,44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーボックス04Y,04M,04K,04Cと、プリントヘッドデバイス02に記録媒体としての転写用紙Pを供給する給紙カセット05と、プリントヘッドデバイス02からトナー像が転写された転写用紙Pに対して、定着処理を施す定着装置70と、定着装置70によって片面に画像が定着された転写用紙Pを、表裏を反転した状態で再度プリントヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経路07と、プリンタ本体01の外部から所望の転写用紙Pを給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御する制御回路や、画像信号に画像処理を施す画像処理回路などからなるコントローラ09と、高圧電源回路などからなる電気回路10とが設けられている。さらに、プリンタ本体01の上部には、画像が形成された転写用紙Pが排出される排出トイレTが一体的に配備されている。
なお、上記プリントヘッドデバイス02は、上記の感光体ドラム11,12,13,14のほかに、現像装置41,42,43,44、一次中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60などを備えている。
プリンタ本体01の内部に配設される種々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レーザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するためのf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反射ミラーなどから構成されている。
図2は、図1に示したフルカラープリンタのプリントヘッドデバイスおよびROSを示す図である。
なお、図2中の矢印は、各回転部材の回転方向を示している。
プリントヘッドデバイス02は、図2に示すように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)用の各感光体ドラム(像但持体)11,12,13,14を有する画像形成部1,2,3,4と、これら感光体ドラム11,12,13,14に接触する一次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21,22,23,24と、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のレーザ光31,32,33,34を照射するROS(露光装置)03(図1参照)と、感光体ドラム11,12,13,14上に形成された静電潜像を、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナーで現像する現像装置41,42,43,44と、上記4つの感光体ドラム11,12,13,14のうちの2つの感光体ドラム11,12に接触する中間転写体としての第1の一次中間転写ドラム(像担持体)51および他の2つの感光体ドラム13,14に接触する第2の一次中間転写ドラム(像担持体)52と、上記第1および第2の一次中間転写ドラム51,52に接触する中間転写体としての二次中間転写ドラム(像担持体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール(転写電界付与回転体)60とで、その主要部が構成されている。
感光体ドラム11,12,13,14は、共通の接平面Mを有するように一定の間隔をおいて配置されている。また、第1の一次中間転写ドラム51および第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が感光体ドラム11,12,13,14の回転軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二次中間転写ドラム53は、その感光体ドラム11,12,13,14と回転軸が平行となるように配置されている。
各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回路10(図1参照)に配設された画像処理回路によりラスタライジングされてROS03に入力される。このROS03では、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のレーザ光31,32,33,34が変調され、対応する色の感光体ドラム11,12,13,14に照射される。
各感光体ドラム11,12,13,14の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが行なわれる。まず、感光体ドラム11,12,13,14としては、例えば、直径30mmのOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム11,12,13,14は、例えば、104mm/secの回転速度で回転駆動される。感光体ドラム11,12,13,14の表面は、図2に示すように、接触型帯電装置としての帯電ロール21,22,23,24に、約−1000VのDC電圧を印加することによって、例えば、約−500V程度に帯電される。
なお、接触型の帯電装置としては、ロールタイプのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのものなどが挙げられるが、どのタイプのものを用いてもよい。本実施形態では、近年、電子写真装置で一般に使用されている帯電ロールを採用している。また、感光体ドラム11,12,13,14の表面を帯電させるために、本実施形態では、DCのみを印加する帯電方式をとっているが、ACとDCとを重畳させた電圧を印加する帯電方式を用いてもよい。
その後、感光体ドラム11,12,13,14の表面には、露光装置としてのROS03によってイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応したレーザ光31,32,33,34が照射され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が各感光体ドラム上に形成される。感光体ドラム11,12,13,14は、ROS03により静電潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は、100V以下程度にまで除電される。
また、上記感光体ドラム11,12,13,14の表面に形成されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像装置41,42,43,44によって現像され、感光体ドラム11,12,13,14上にイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナー像として可視化される。
本実施形態では、現像装置41,42,43,44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採用しているが、本発明の適用範囲はこの現像方式に限定されるものではなく、非接触型の現像方式においてもこの発明を充分に適用することができる。
現像装置41,42,43,44には、それぞれイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)色のトナーと磁性キャリアからなる現像剤が充填されており、それらの現像剤を担持して各感光体ドラムに供給する現像ロール403、現像剤を撹拌しながら搬送し現像ロール403に供給する撹拌搬送部材401、402、現像ロール403上に形成される現像剤層の層厚を規制する層規制ブレード415などがそれぞれ備えられている。
これらの各現像装置の詳細については後述する。
次に、各感光体ドラム11,12,13,14上に形成されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)の各色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51および第2の一次中間転写ドラム52上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11,12上に形成されたイエロー(Y)およびマジェンタ(M)色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体ドラム13,14上に形成されたブラック(K)、シアン(C)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上に、それぞれ転写される。
従って、第1の一次中間転写ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから転写された単色像と、感光体ドラム11,12の双方から転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラム52上にも、感光体ドラム13,14から同様な単色像および二重色像が形成される。
第1および第2の一次中間転写ドラム51,52上に感光体ドラム11,12,13,14からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+250V〜500V程度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気温度・湿度によって最適値に設定される。この雰囲気温度・湿度は、雰囲気温度・湿度によって抵抗値が変化する特性を持つ部材の抵抗値を検知することで簡易的に知ることが可能である。上述のように,トナーの帯電量が−20μC/g〜−35μC/gの範囲内にあり、常温常湿環境下にある場合には、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52の表面電位は、+400V程度であることが望ましい。
本実施形態で用いる第1および第2の一次中間転写ドラム51,52は、例えば、外径が60mmに形成され、抵抗値は108Ω程度に設定される。第1および第2の一次中間転写ドラム51,52は、単層、あるいは複数層からなる、表面が弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的には、鉄やアルミニウムなどからなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴムなどで代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102Ω〜103Ω)が、厚さ0.1mm〜10mm程度に設けられている。
更に、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3μm〜100μmの高離型層(ρv=1011Ω・cm〜1013Ω・cm)として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。第1および第2の一次中間転写ドラム51,52全体の硬度は、JIS−A硬度で20°〜90°程度の弾性を有している。ここで重要なのは、高離型層の抵抗値と表面の離型性であり、の抵抗値がR=105Ω〜109Ω程度で、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定されない。
このように第1および第2の一次中間転写ドラム51,52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、二次中間転写ドラム53上に静電的に三次転写される。従って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロー(Y)、マジェンタ(M)、ブラック(K)、シアン(C)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成されることになる。
図2において、第1の一次中間転写ドラム51上には、先ず、マジェンタ色のトナー像がマジェンタ用の感光体ドラム12から転写され、イエロー色のトナー像がイエロー用の感光体ドラム11から転写され、先に転写されたマジェンタ色のトナー像の上に重ね合わされて転写される。また、第2の一次中間転写ドラム52上には、先ず、シアン色のトナー像がシアン用の感光体ドラム14から転写され、次に、ブラック色のトナー像がブラック用の感光体ドラム13から、先に転写されたシアン色のトナー像の上に重ね合わされて転写される。
第1および第2の一次中間転写ドラム51,52上に形成されたトナー像は、二次中間転写ドラム53に対して、第1の一次中間転写ドラム51から、イエロー、マジェンタの順で転写された後、第2の一次中間転写ドラム52から、ブラック、シアンの順で転写される。
この二次中間転写ドラム53上に、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+600V〜1200V程度である。この表面電位は、感光体ドラム11,12,13,14から第1の一次中間転写ドラム51および第2の一次中間転写ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や雰囲気温度・湿度によって最適値に設定される。また、転写に必要なのは、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52と二次中間転写ドラム53との間の電位差であるので、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52の表面電位に応じた値に設定することが必要である。上述のように、トナーの帯電量が−20μC/g〜−35μC/gの範囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52の表面電位が400V程度の場合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は+800V程度に設定することが望ましい。つまり、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52と二次中間転写ドラム53との間の電位差は+400V程度に設定することが望ましい。
本実施形態で用いる二次中間転写ドラム53は、例えば、外径が第1および第2の一次中間転写ドラム51,52と同じ60mmに形成され、抵抗値は1011Ω程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52と同様、単層、あるいは複数層からなる表面が弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的には鉄やアルミニウムなどからなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴムなどで代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102Ω〜103Ω)が、厚さ0.1mm〜10mm程度に設けられている。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3μm〜100μmの高離型層(ρv=1011Ω・cm〜1013Ω・cm)として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。二次中間転写ドラム53全体の硬度は、JIS−A硬度で20°〜90°程度の弾性を有している。ここで、二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52よりも高く設定する必要がある。そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1および第2の一次中間転写ドラム51,52を帯電してしまい、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52の表面電位の制御が難しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に材料は限定されない。
次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、約+2000V程度の転写電圧が印加された最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに三次転写される。この用紙Pは、図示しない紙送り工程を経て、二次中間転写ドラム53と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロセスが完了する。
転写電界付与ロールとしての最終転写ロール60は、弾性を有する円筒状回転体であり、二次中間転写ドラム53からギアを介して駆動力を伝達されるか、もしくは二次中間転写ドラム53との摩擦駆動力による従動により回転駆動される。
なお、上記二次中間転写ドラム53と最終転写ロール60との転写ニッブ部における転写の後、二次中間転写ドラム53上に残留したトナーは、クリーナ62により静電的、あるいは物理的に除去される。クリーナ62は、回転円筒状でρv=102Ω・cm〜103Ω・cm程度の抵抗を有する導電性ロールである。印加電圧は+1200V程度であり、残留トナーを静電的に吸着、除去する。
同様に、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52にもクリーナ63,64が設けられており、印加電圧は+800V程度であり、第1および第2の一次中間転写ドラム51,52と二次中間転写ドラム53との間で行われる二次転写後の残留トナーを静電的、かつ物理的な回転摺擦力で除去する。クリーナ63,64の材質は、クリーナ62と同様、回転円筒状でρv=102Ω・cm〜103Ω・cm程度の抵抗を有する導電性ロールである。
次に、本実施形態の画像形成装置に備えられる現像装置について説明する。
図3は、本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置の概略構成図である。
図3に示す現像装置400は、図1および図2に示した本実施形態の画像形成装置に用いられる二成分磁気ブラシ現像方式の現像装置であり、磁気ブラシ状の現像剤を表面に担持する現像ロール403と、隔壁408によって撹拌室404および現像室405の2室に区画された、現像剤を収容する長尺の現像容器406とを備えており、撹拌室404と現像室405にはそれぞれ所定方向に回転自在な第1および第2の攪拌搬送部材411,412が備えられている。
これら第1および第2の攪拌搬送部材411,412は、それぞれ、現像容器406の長手方向に延びた回転軸411a,412a、それら回転軸411a,412aの周面でそれら回転軸411a,412aを中心に、長手方向に所定間隔を保ちながら螺旋状につながった撹拌搬送スクリュ411b,412bを有している。
さらに、撹拌室404側の第1の攪拌搬送部材411は、回転軸411a周面の、撹拌搬送スクリュ411bの間隔部分に設けられた、長手方向に向かって直線状に延びる現像剤攪拌搬送部材411cを有している。
また、撹拌室404の底部には、撹拌室404内の第1の攪拌搬送部材411が回転することにより現像剤攪拌搬送部材411cが通過する通過領域420_2内の所定検出領域420(図5参照)に存在する現像剤中のトナー濃度を測定するトナー濃度検知センサ413が備えられている。
このトナー濃度検知センサ413としては、例えば、磁気ブリッジ方式のトナー濃度検出センサ、または、光反射率方式のトナー濃度検出センサなどを用いることができる。
なお、本実施形態における撹拌搬送スクリュ411bおよび現像剤攪拌搬送部材411cは、本発明にいう羽根に相当するものである。
現像室405の開口部には、所定方向に回転する像担持体11と微小間隔をおいて、所定方向に回転する現像ロール403が対向配置されている。現像ロール403の内部には磁石が固定配置されており、その周囲に現像スリーブが回転自在に配置されている。また、現像ロール403表面に現像剤の薄層を形成するための層規制ブレード415が現像ロール403に対して所定間隔をおいて配置されている。
現像容器406に隣接する位置には、現像容器406内に新たなトナーを供給するためのトナー供給制御部424およびトナー貯蔵室423が配備されている。
現像容器406の撹拌室404内および現像室405内にはトナーと磁性キャリアが混合された現像剤が収容されており、現像によって消費されたトナーに見合った量のトナーが、トナー供給制御部424によってトナー貯蔵室423から撹拌室404に補給されることにより現像容器406内の現像剤のトナー濃度(トナーと磁性キャリアの混合比)は一定に保たれるようになっている。
撹拌室404に補給されたトナーは、第1の攪拌搬送部材411の撹拌搬送スクリュ411bによって現像容器406中の現像剤と混合され攪拌されることによりトナーは帯電されながら矢印B方向に搬送される。隔壁408の、現像容器長手方向の両端部には撹拌室404と現像室405とを連通する開口408a,408bが設けられており、これらの開口408a,408bを介して現像剤の受け渡しが行われ、現像剤は撹拌室404と現像室405との間を循環するようになっている。
撹拌室404内を矢印B方向に搬送された現像剤は、開口408aにおいて現像室405に受け渡され、第2の攪拌搬送部材412の撹拌搬送スクリュ412bにより攪拌されながら撹拌室404における搬送方向とは逆方向の矢印C方向に搬送されるが、現像室405内を搬送される現像剤は、現像室405の現像ロール403側に開口した開口部から少量づつ現像ロール403に供給され、層規制ブレード415によって現像ロール403上に所定層厚の現像剤層が形成されるようになっている。
本実施形態の撹拌搬送スクリュ411b(羽根)は、第1の攪拌搬送部材411が回転することにより撹拌搬送スクリュ411bが通過する通過領域420_1内で撹拌搬送スクリュ411bから撹拌搬送スクリュ411bの通過方向に広がる移動対象領域内に存在する現像剤を移動させる能力を有しており、また、現像剤攪拌搬送部材411cは、第1の攪拌搬送部材411が回転することにより現像剤攪拌搬送部材411cが通過する通過領域420_2内で現像剤攪拌搬送部材411cから現像剤攪拌搬送部材411cの通過方向に広がる移動対象領域内に存在する現像剤を移動させる能力を有している。
また、本実施形態の現像装置400は、第1の撹拌搬送部材411の回転を開始させたり停止させたりする制御部430を備えており、この制御部430は、上記のような能力を有する撹拌搬送スクリュ411bおよび現像剤攪拌搬送部材411cを備えた条件のもとで、第1の攪拌搬送部材411の回転を停止させるにあたり、停止させた第1の攪拌搬送部材411における上記移動対象領域および上記移動対象領域のうちのいずれか一方が所定検出領域420(図5参照)を覆うように、第1の攪拌搬送部材411の回転を停止させるように構成されている。上記の移動対象領域、および移動対象領域については図6を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施形態の現像装置における第1の撹拌搬送部材を示す図である。
図4には、図3に示した現像装置400における第1の撹拌搬送部材411の一部が示されている。
図4に示すように、この第1の撹拌搬送部材411には、その回転軸411aを中心に矢印B方向に回転する、長手方向に螺旋状につながった撹拌搬送スクリュ411bが取り付けられており、また、撹拌室404の外側に配備されたトナー濃度検知センサ413(図3参照)に対向する、撹拌搬送スクリュ411bの頂部411d間の間隔L2部分には、長手方向に向かって直線状に延びる長さL1の現像剤攪拌搬送部材411cが取り付けられている。
図5は、本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置の断面図である。
図5には、図3に示した現像装置400のA−A断面図が示されている。
図5に示すように、この現像装置400は、像担持体11上に形成された静電潜像を、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤中のトナーで現像して像担持体11上にトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に用いられる現像装置であって、上記の現像剤を収容する長尺の現像容器406と、その現像剤を担持して像担持体11上のトナー像に供給する現像スリーブおよび固定磁石よりなる現像ロール403と、現像容器406内で所定方向に回転自在に配備された、第1および第2の撹拌搬送部材411,412とを有している。
第1および第2の撹拌搬送部材411,412は、現像容器406の長手方向に延びた回転軸の周面で回転軸を中心に、長手方向に所定間隔を保ちながら螺旋状につながった撹拌搬送スクリュ411b,412bを有しており、さらに、第1の撹拌搬送部材411は、回転軸411a周面の、撹拌搬送スクリュ411bの、長手方向に、対向する2つの頂部411d間の間隔部分L2(図4参照)に設けられた、長手方向に向かって直線状に延びる現像剤攪拌搬送部材411cを有している。
この現像剤攪拌搬送部材411cと頂部411dとのなす角度は、現像剤攪拌搬送部材411cから頂部411dに向けて矢印B方向に210°回転した角度に設定されている。
さらに、この実施形態では、トナー濃度検出センサ413は、第1の撹拌搬送部材411の回転軸の垂直上方の0°の位置からに矢印B方向に210°回転した位置に設置されており、このトナー濃度検出センサ413は、第1の撹拌搬送部材411の回転に伴い現像剤攪拌搬送部材411cが通過する通過領域420_2(図3参照)内の所定検出領域421、すなわち、回転軸411aを中心として反時計回りに角度A1から角度A2までの領域421内に存在する現像剤中のトナー濃度を検出するようになっている。
ここで、図3に示した制御部430が、第1の撹拌搬送部材411の回転の開始および停止の制御を行うのに必要なパラメータである移動対象領域および移動対象領域について以下に実施例を参照しながら説明する。
図5に示すように、この実施形態では、第1の撹拌搬送部材411の現像剤攪拌搬送部材411cは、図面に向かって反時計方向(矢印B方向)に回転するものとし、第1の撹拌搬送部材411の停止位置を、第1の撹拌搬送部材411の回転軸の垂直上方の0°の位置から矢印B方向への回転角度で表している。
以上の条件のもとで、撹拌室404内の現像剤の界面の位置を角度X1°とし、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置を角度X2°とし、撹拌搬送スクリュ411bの頂部411dの停止位置を角度X3°としたときに、上記角度A1°、角度A2°、角度X1°、角度X2°、および角度X3°の間に、下記式(1)なる関係が成り立ち、かつ、下記式(2)なる関係または下記式(3)なる関係のうちの少なくともいずれか一方の関係が成り立つように第1の攪拌搬送部材411の停止位置を角度X2°に制御する。
このように第1の攪拌搬送部材411の停止位置を制御することによって、この画像形成装置が再起動した時に、現像装置400のトナー濃度検知センサ413に対向する位置に存在する、凝集した現像剤を現像剤攪拌搬送部材411cまたは撹拌搬送スクリュ411bのうちの少なくともいずれか一方で除去することができるので、常に正確で安定したトナー濃度検知結果を得ることができる。
X1≧A2 … (1)
X2≦A1 … (2)
X3≦A1 … (3)
次に、富士ゼロックス社製Docucentre Color 400を改造した画像形成装置を用いて行ったテスト結果を実施例として説明する。
図6は、本発明の実施例における第1の撹拌搬送部材の停止位置を示す図である。
図6(a)〜図6(e)に、本発明の実施例における第1の撹拌搬送部材の種々の停止位置を示す。
なお、この実施例では、第1の撹拌搬送部材の撹拌搬送スクリュ411bの山の頂点の停止位置:角度X3は、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置:X2に対して矢印B方向に210°だけ回転した位置に取り付けられている。
また、トナー濃度検知センサ413は、現像容器406に対して、垂直上方0°の位置から矢印B方向に210°だけ回転したA1の位置に配備されている。
上記の条件のもとで、図6(a)〜図6(c)に示すように、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を0°、180°、210°として、1000枚の印字試験を実施した後、トナー濃度検知センサ413から得られたトナー濃度(%)と、現像スリーブ上の実際のトナー濃度測定値(%)とを調査した。同時に最終的に得られた画像についての画質評価も実施した。
評価の結果を表1に示す。
Figure 0004385809
表1に示すように、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を0°とした実施例1、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を180°とした実施例2、および現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を210°とした実施例3では、トナー濃度検知センサによるトナー濃度と現像スリーブ上の実トナー濃度は一致しており、1000枚印字試験後の出力画像の画質も全て良好であった。
次に、比較例1として、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を90°とした以外は実施例1と同様の評価を実施し、また、比較例2として、現像剤攪拌搬送部材411cの停止位置角度X2を270°とした以外は実施例1と同様の評価を実施した。
その結果は、表1に示すように、トナー濃度検知センサ413によるトナー濃度と現像スリーブ上の実トナー濃度とは一致せず、また、1000枚印字試験後の出力画像の画質についても画像のかすれや白抜けの発生があり、良好な画像を得ることはできなかった。
このように、実施例1〜実施例3において良好な結果が得られたのは、概ね次のような理由によるものと考えられる。すなわち、図6(a)〜図6(c)に示すように、トナー濃度検出センサ413が現像剤中のトナー濃度を検出できる所定検出領域421、すなわち、角度A1から角度A2までの領域内に、角度X2で停止した現像剤攪拌搬送部材411c、または角度X3で停止した撹拌搬送スクリュ411bの頂部411bのそれぞれの回転方向下流側に、画像形成装置が停止している間に形成された現像剤の凝集体T2またはT3のいずれかが存在している。このような状態で画像形成装置が再起動した時には、トナー濃度検知センサ413の前面の現像容器内壁に付着して凝集した現像剤T1が、上記の凝集体T2またはT3とともに、現像剤攪拌搬送部材411cまたは撹拌搬送スクリュ411bの頂部411bにより矢印B方向に移動させられて、トナー濃度検知センサ413の前面には新鮮な現像剤が搬送されてくる。そのため、トナー濃度検知センサ413は、現像容器内の現像剤中のトナー濃度を正確に検知できる状態となる。
一方、比較例1〜比較例2において良好な画像が得られなかったのは、次のような理由によるものと考えられる。すなわち、図6(d)〜図6(e)に示すように、トナー濃度検出センサ413が現像剤中のトナー濃度を検出できる所定検出領域421、すなわち、角度A1から角度A2までの領域421内に、角度X2で停止した現像剤攪拌搬送部材411c、または角度X3で停止した撹拌搬送スクリュ411bの頂部411bのそれぞれの回転方向下流側に、画像形成装置が停止している間に形成された現像剤の凝集体T2またはT3のうちのいずれも存在していない。このような状態で画像形成装置が再起動した時には、トナー濃度検知センサ413の前面の現像容器内壁に付着して凝集した現像剤T1は、現像剤攪拌搬送部材411cまたは撹拌搬送スクリュ411bの頂部411bのいずれによっても移動させられることがない。そのため、トナー濃度検知センサ413は、トナー濃度検知センサ413の前面の現像容器内壁に付着して凝集した現像剤T1のトナー濃度を検知し続けることとなり、現像容器内の現像剤中のトナー濃度を正確に検知することはできない。
なお、上記実施形態における現像剤の凝集体T2が形成される領域は、本発明にいう移動対象領域に相当するものであり、また、上記実施形態における現像剤の凝集体T3が形成される領域は、本発明にいう移動対象領域に相当するものである。
本発明の画像形成装置の一実施形態に係る現像装置を適用したタンデム型のフルカラープリンタを示す図である。 図1に示したフルカラープリンタのプリントヘッドデバイスおよびROSを示す図である。 本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置の概略構成図である。 本実施形態の現像装置における第1の撹拌搬送部材を示す図である。 本実施形態の画像形成装置に用いられる現像装置の断面図である。 本発明の実施例における第1の撹拌搬送部材の停止位置を示す図である。 従来の二成分磁気ブラシ方式の現像装置の概略構成図である。
符号の説明
01 本体
02 プリントヘッドデバイス
03 ROS
04Y,04M,04K,04C トナーボックス
05 給紙カセット
07 両面用搬送経路
08 手差し給紙手段
09 コントローラ
10 電気回路
11,12,13,14 感光体ドラム
1,2,3,4 画像形成部
21,22,23,24 帯電ロール
31,32,33,34 レーザ光
41,42,43,44 現像装置
51,52 一次中間転写ドラム
53 二次中間転写ドラム
60 最終転写ロール
62,63,64 クリーナ
70 定着装置
400 現像装置
401,402 撹拌搬送部材
403 現像ロール
404 撹拌室
405 現像室
406 現像容器
408 隔壁
408a,408b 開口
411,412 攪拌搬送部材
411a,412a 回転軸
411b,412b 撹拌搬送スクリュ
411c 現像剤攪拌搬送部材
414d 頂部
413 トナー濃度検知センサ
415 層規制ブレード
420 所定検出領域
420_2 所定検出領域
423 トナー貯蔵室
424 トナー供給制御部
430 制御部
800 現像装置
803 隔壁
803a,803b 開口
804 撹拌室
805 現像室
806 現像容器
811,812 攪拌搬送部材
811b 撹拌搬送スクリュ
812b 搬送スクリュ
811a,812a 回転軸
814 現像ロール
815 層規制ブレード

Claims (2)

  1. 所定の像担持体に形成された静電潜像を、トナーおよびキャリアを含む現像剤を内部に保持した現像装置を用いて該現像剤中のトナーで現像して該像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記現像装置が、
    前記現像剤を収容する長尺の現像容器と、
    前記現像容器内で所定方向に回転自在に配備されたものであって、前記現像容器の長手方向に延びた回転軸、該回転軸の周面で該回転軸を中心に、該長手方向に延びる羽根を有する撹拌搬送部材と、
    前記現像容器の底部に配備され、前記現像容器内の、前記撹拌搬送部材が回転することにより前記羽根が通過する通過領域内の所定検出領域に存在する現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサと、
    前記撹拌搬送部材の回転を停止させる制御部とを備え、
    前記制御部が、前記撹拌搬送部材の回転を停止させるにあたり、前記羽根の、前記トナー濃度検出センサに対面して移動する部分が該トナー濃度検出センサよりも前記攪拌搬送部材の回転方向上流側に移動し、かつ、該部分に押されて該回転方向下流側に移動してきた現像剤が該トナー濃度検出センサ前面を覆う位置まで移動してきたタイミングで前記撹拌搬送部材の回転を停止させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 所定の像担持体に形成された静電潜像を、トナーおよびキャリアを含む現像剤を内部に保持した現像装置を用いて該現像剤中のトナーで現像して該像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成方法において、
    前記現像装置が、
    前記現像剤を収容する長尺の現像容器と、
    前記現像容器内で所定方向に回転自在に配備されたものであって、前記現像容器の長手方向に延びた回転軸、該回転軸の周面で該回転軸を中心に、該長手方向に延びる羽根を有する撹拌搬送部材と、
    前記現像容器の底部に配備され、前記現像容器内の、前記撹拌搬送部材が回転することにより前記羽根が通過する通過領域内の所定検出領域に存在する現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出センサと、
    前記撹拌搬送部材の回転を停止させる制御部とを備え、
    前記制御部が、前記撹拌搬送部材の回転を停止させるにあたり、前記羽根の、前記トナー濃度検出センサに対面して移動する部分が該トナー濃度検出センサよりも前記攪拌搬送部材の回転方向上流側に移動し、かつ、該部分に押されて該回転方向下流側に移動してきた現像剤が該トナー濃度検出センサ前面を覆う位置まで移動してきたタイミングで前記撹拌搬送部材の回転を停止してなることを特徴とする画像形成方法。
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