JP5157171B2 - 現像器、画像形成装置 - Google Patents
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図6Aにおいて、前記特許文献1のような従来の現像器01は、トナーおよびキャリアから成る2成分現像剤を収容する現像容器02と、前記現像容器02の現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部材03と、検出面04a近傍の2成分現像剤のトナー濃度(トナーおよびキャリアの混合比率)を検出するトナー濃度センサ04と、を有する。前記トナー濃度センサ04は、前記検出面04a近傍のトナー濃度を検出するため、前記検出面04aの外径を小さくしすぎると、センサ自体の感度の低下や前記検出面04a近傍の現像剤量が不足等により、正確なトナー濃度検出ができないおそれがある。このため、前記トナー濃度センサ04の小型化には限界がある。
図6Cにおいて、小型化された現像容器02にトナー濃度センサ04を取り付ける際、前記トナー濃度センサ04の検出面04a近傍に2成分現像剤が不足しないように、前記検出面04aが斜めの状態で配置され、且つ前記攪拌搬送部材03先端の回転軌跡と前記検出面04aの中央部とが最近接するように、前記トナー濃度センサ04が取り付けられている。
前記図6Cに示すような技術として他には、特許文献2(特開平6−11968号公報)がある。
特許文献2には、検出面が斜めの状態でトナー濃度センサが現像容器に取り付けられており、攪拌搬送部材先端の回転軌跡と前記検出面とが最近接する位置が、前記検出面表面の攪拌搬送部材回転方向の下流側となるように構成された現像器が記載されている。
また、前記図6Cに示す従来技術において、トナー濃度センサ04の検出面04a近傍では、攪拌搬送部材回転方向下流側の現像剤は、前記攪拌搬送部材03の回転方向上流側から搬送される現像剤により押されて流動する。しかし、前記検出面04aの攪拌搬送部材回転方向上流側の現像剤は流れが弱い。このため、前記図6Cに示す従来技術では、前記検出面04a近傍の攪拌搬送部材回転方向上流部06(図6C参照)で現像剤が滞留したり、淀んだりするおそれがある。前記検出面04a近傍の攪拌搬送部材回転方向上流部06で現像剤が滞留したり淀んだりした場合、湿度や温度等の要因により、前記検出面04a表面に現像剤が凝集、固着して前記トナー濃度センサ04の検出精度が低下するおそれがある。
前記特許文献2や図6に示す従来技術では、近年の高画質化や低温定着性の要求からくる現像剤の流動性の悪化(滞留現像剤が発生しやすい)に対応できない。前記検出面近傍の流動性悪化に対応するため、前記検出面近傍を物理的に攪拌するマイラーやフィルム等を攪拌搬送部材に取り付ける方法(特開平5−150650号公報)も考えられるが、マイラーやフィルム等の耐久性(変形、破損等)に問題があり、比較的製品寿命の長い現像器には適さない、という問題がある。
(O01)トナー濃度センサの検出精度低下を抑制すること。
なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
前記技術的課題を解決するために、第1発明の現像剤収容容器は、
現像剤が収容される現像剤収容室(7)と、
前記現像剤収容室(7)に収容された現像剤を攪拌搬送する回転可能な攪拌搬送部材(R2)と、
前記現像剤収容室(7)に露出して前記攪拌搬送部材(R2)により攪拌搬送される現像剤を検出する検出部(SN1a)を有する現像剤検出部材(SN1)であって、前記検出部(SN1a)と回転する前記攪拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端との最近接位置が前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側に設定されると共に、前記最近接位置から前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向の下流側に行くに連れて、検出部(SN1a)と前記撹拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端との距離が広がる前記現像剤検出部材(SN1)と、
前記検出部(SN1a)よりも前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向の下流側における前記現像剤収容室(7)の内面が、前記撹拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端に近接し且つ予め設定された間隔を保って形成された前記現像剤収容室(7)と、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の現像剤収容容器では、現像剤収容室(7)に現像剤が収容される。回転可能な攪拌搬送部材(R2)は、前記現像剤収容室(7)に収容された現像剤を攪拌搬送する。現像剤検出部材(SN1)は、前記現像剤収容室(7)に露出する検出部(SN1a)を有する。前記検出部(SN1a)は、前記攪拌搬送部材(R2)により攪拌搬送される現像剤を検出する。前記現像剤検出部材(SN1)は、前記検出部(SN1a)と前記攪拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端との最近接位置が前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側に設定されると共に、前記最近接位置から前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向の下流側に行くに連れて、検出部(SN1a)と前記撹拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端との距離が広がっている。
また、前記検出部(SN1a)よりも前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向の下流側における前記現像剤収容室(7)の内面は、前記撹拌搬送部材(R2)の回転軌跡の外端に近接し且つ予め設定された間隔を保って形成されている。
したがって、第1発明の前記現像剤収容容器(GV)では、前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側で現像剤が滞留したり、淀んだりすることが低減される。このため、温度や湿度等の要因により、現像剤が前記検出部(SN1a)に凝集、固着することが低減されるので、前記現像剤検出部材(SN1)の検出精度の低下を抑制することができる。
第1発明の形態1の現像剤収容容器は、第1発明において、
前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向に対して、前記検出部(SN1a)の下流側に配置された前記現像剤収容室(7)の内面が、前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向に対する検出部(SN1a)の下流端より、重力方向で下方に配置された前記現像剤収容室(7)、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の現像剤収容容器では、
前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向に対して、前記検出部(SN1a)の下流側に配置された前記現像剤収容室(7)の内面は、前記撹拌搬送部材(R2)の回転方向に対する検出部(SN1a)の下流端より、重力方向で下方に配置されている。
第1発明の形態2の現像剤収容容器は、第1発明または第1発明の形態1において、
前記現像剤収容室(7)に回転可能に支持された回転軸(R2a)と、前記回転軸(R2a)に支持された搬送羽根(R2b)と、を有する前記攪拌搬送部材(R2)、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の現像剤収容容器では、前記攪拌搬送部材(R2)の回転軸(R2a)は、前記現像剤収容室(7)に回転可能に支持されている。前記攪拌搬送部材(R2)の搬送羽根(R2b)は、前記回転軸(R2a)に支持されている。
したがって、第1発明の形態2の現像剤収容容器(GV)では、前記現像剤検出部材(SN1)は、前記検出部(SN1a)と前記搬送羽根(R2b)の先端が描く回転軌跡との最近接位置が前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側となるように設置される。このため、前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側で現像剤が滞留したり、淀んだりすることが低減される。
第1発明の形態3の現像剤収容容器は、第1発明または第1発明の形態1、2のいずれかにおいて、
トナーおよびキャリアから成る2成分現像剤が収容された前記現像剤収容室(7)と、
2成分現像剤の混合比率を検出する前記現像剤検出部材(SN1)と、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の形態3の現像剤収容容器では、前記現像剤収容室(7)にトナーおよびキャリアから成る2成分現像剤が収容される。前記現像剤検出部材(SN1)は、2成分現像剤の混合比率を検出する。
したがって、第1発明の形態3の前記現像剤収容容器(GV)では、前記検出部(SN1a)の攪拌搬送部材(R2)回転方向上流側で2成分現像剤が滞留したり淀んだりすることが低減される。このため、温度や湿度等の要因により、2成分現像剤が前記検出部(SN1a)に凝集、固着することが低減されるので、前記現像剤検出部材(SN1)の検出精度の低下を抑制することができる。
第1発明の形態4の現像剤収容容器は、前記第1発明または第1発明の形態1ないし3のいずれかにおいて、
前記検出部(SN1a)が鉛直に対して斜めの角度に設置された前記現像剤検出部材(SN1)、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の形態4の現像剤収容容器では、前記現像剤検出部材(SN1)は、前記検出部(SN1a)が鉛直に対して斜めの角度になるように設置されている。
したがって、第1発明の形態4の現像剤収容容器(GV)では、前記現像剤検出部材(SN1)の一部分が前記現像剤収容容器(GV)の外壁よりも外側に突出する場合、前記現像剤検出部材(SN1)を斜めに取り付けることにより、前記検出部(SN1a)が鉛直や水平になるように前記現像剤検出部材(SN1)を設置した場合と比較して、前記現像剤検出部材(SN1)が水平または鉛直方向に突出する量が少なくなるため前記現像剤収容容器(GV)を省スペース化することができる。
第1発明の形態5の現像剤収容容器は、第1発明または第1発明の形態1ないし4のいずれかにおいて、
前記検出部(SN1a)表面を保護する被覆層が設けられた前記現像剤検出部材(SN1)、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明の形態5の現像剤収容容器では、前記現像剤検出部材(SN1)は、前記検出部(SN1a)表面を保護する被覆層が設けられている。
したがって、第1発明の形態5の現像剤収容容器(GV)では、前記検出部(SN1a)表面が損傷することによる前記現像剤検出部材(SN1)の検出精度の低下が防止される。
前記技術的課題を解決するために第2発明の現像器は、第1発明または第1発明の形態1ないし5のいずれかに記載の現像剤収容容器(GV)と、
前記現像剤収容容器(GV)に回転可能に支持され且つ表面に現像剤を担持して潜像を可視像に現像する現像領域(Q2)に現像剤を搬送する現像剤保持体(R0)と、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第2発明の現像器は、第1発明または第1発明の形態1ないし5のいずれかに記載の現像剤収容容器(GV)と、前記現像剤収容容器(GV)に回転可能に支持された現像剤保持体(R0)とを有する。前記現像剤保持体(R0)は、表面に現像剤を担持して潜像を可視像に現像する現像領域(Q2)に現像剤を搬送する。
したがって、第2発明の現像器(G)では、現像剤が前記検出部(SN1a)に凝集、固着することが低減されるので、前記現像剤検出部材(SN1)の検出精度の低下を抑制することができる。
前記技術的課題を解決するために第3発明の画像形成装置は、第2発明に記載の現像器(G)を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第3発明の画像形成装置(U)は、第2発明に記載の現像器(G)を備えているので、前記現像剤検出部材(SN1)の検出精度の低下を抑制することができる。
(E01)トナー濃度センサの検出精度低下を抑制することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は本発明の実施例1の現像器を備えた画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)PGを有する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機U1と、前記プラテンガラスPG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置F1を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
複写機本体U1上面の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読取装置としてのIITは、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置された露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および露光光学系Aを有している。
前記自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ)U2を使用して複写を行うADFモードの場合は、前記露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の複写位置F1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行うプラテンモードの場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通ってCCD(固体撮像素子)上に収束される。前記CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
前記レーザ駆動信号出力装置DLは、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROS(光書込走査装置、または画像書込装置)に出力する。
前記ROSの下方に配置された感光体(像保持体)PRは、矢印Ya方向に回転する。前記感光体PR表面は、帯電領域Q0において帯電ロール(チャージロール)CRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(画像書込装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体PR表面は回転移動して現像領域Q2、シート転写領域Q3を順次通過する。
前記現像器G内部に収容された現像剤は、前記静電潜像をトナー像に現像するのに消費される。前記現像器Gに現像剤を補給するための現像剤カートリッジKは、カートリッジ装着部材KSに着脱可能に装着される。前記現像剤カートリッジK内の現像剤はリザーブタンクRTで攪拌されてから現像剤搬送部材GHにより現像器Gに搬送される。なお、前記カートリッジ装着部材KSに着脱可能に装着される現像剤カートリッジK内の現像剤をリザーブタンクRT、現像剤搬送部材GHにより現像器Gに搬送する構成は、従来公知(例えば、特開2003−84555号公報等参照)であり、種々の構成を採用可能であるため詳細な説明は省略する。
前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記感光体PR上のトナー像がシート転写領域Q3に移動するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドSG1から転写ユニットTUの転写ベルトTBに搬送される。転写ベルトTBは搬送されたシートSをシート転写領域Q3に搬送する。
シート転写領域Q3において転写ロールTRによりトナー像が転写された前記シートSは、シート転写領域Q3の下流側のシート剥離爪SCにより転写ベルトTB表面から剥離される。剥離されたシートSは、加熱ロールFhおよび加圧ロールFpを有する定着器Fでトナー像が加熱定着される。トナー像が加熱定着されたシートSは、シート排出路SH2に向かわせるように弾性変形するマイラゲートMGを通過する。
前記マイラゲートMGを通過したシートSは、正逆回転可能な搬送ロールRbが複数配置されたシート排出路SH2に搬送される。
なお、前記シートSの両面に画像形成する場合、前記搬送ロールRbは、片面記録済シートSの後端が前記マイラゲートMGを通過してから逆回転し、前記片面記録済シートSをスイッチバックさせる。前記搬送ロールRbによりスイッチバックした片面記録済シートSは、シート循環搬送路SH3に搬送される。シート循環搬送路SH3に搬送された片面記録済シートSは、表裏反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。前記シート転写領域Q3に再送された片面記録済シートSは、2面目にトナー像が転写される。
なお、前記符号SH1〜SH3,Rp,Rs,Rr,Ra,Rb,MG等で示す構成要素から用紙搬送装置SHが構成される。
図2は本発明の実施例1の現像器の斜視説明図である。
図3は実施例1の現像器の断面図であり、図3Aは図2のIIIA−IIIA線断面図であり、図3Bは図2のIIIB−IIIB線断面図である。
図4は図3AのIV−IV線断面図である。
図5は実施例1のトナー濃度センサの説明図である。
図2〜図4において、前記現像領域Q2で感光体PRに対向して配置された現像器Gは、負(−)極性に帯電するトナー及び正(+)極性に帯電するキャリアからなる2成分現像剤を収容する現像容器(現像剤収容容器)GVを有している。前記現像容器GVは、現像容器本体1と、その上端を塞ぐ現像容器カバー2と、現像容器本体1の前端に連結された前側接続部材3と、を有している。
図2、図3Bにおいて、前記第2撹拌室7の後部外壁には、センサユニットSUが固定支持されており、前記センサユニットSUは、トナー濃度を検出するトナー濃度センサ(現像剤検出部材)SN1を有している。前記トナー濃度センサ(透磁率センサ)SN1は、前記第2撹拌室7の内部に露出する検出面(検出部)SN1aを有する。実施例1のトナー濃度センサSN1は、前記検出面SN1aが円形状に構成されており、前記検出面SN1aの直径が8[mm]のものを使用した。また、前記第2撹拌室7の後端部の外側壁上部には、劣化した現像剤を排出する現像剤排出口(トナー排出口)7aが形成されている。前記現像剤排出口7aには、図示しない排出現像剤搬送部材が接続されており、現像剤排出口7aから排出された排出現像剤は回収ボックス(図示せず)に回収される。
図3、図5において、前記仕切壁9には、トナー濃度センサSN1の近傍に対応する位置から前側(後述する第2搬送方向上流側)にかけて、上方に突出する現像剤流入防止部9aが形成されている。図3Bに示すように、前記トナー流入防止部9aの上端と、現像容器カバー2の上壁2bとの間には、空気圧変動低減用隙間9bが形成されており、前記空気圧変動低減用隙間9bによりトナー濃度センサSN1近傍の気密性が高まりすぎることが防止されている。このため、上壁2bをユーザが押したり、外部の空気圧が変動したり、現像剤の補給や落下により現像容器GV内の空気圧が変動した時に、空気の流れが拡散しやすく空気圧変動の影響が低減される。この結果、トナー濃度センサSN1近傍や上流側の空気圧が変動した時に、下流側の現像剤排出口7aに空気の流れが集中して、現像剤排出口7aから現像剤が噴出したり、漏れたりすることを低減できる。
前記第1撹拌室6及び第2撹拌室7とによって循環撹拌室(6+7)が構成されている。
。
前記第1撹拌部材R1及び第2撹拌部材R2とによって、循環搬送部材(撹拌搬送部材)(R1+R2)が構成されている。また、前記現像ロールR0、現像容器GV、センサユニットSU、現像ロール室4、循環撹拌室(6+7)、第1撹拌部材R1および第2撹拌部材R2等によって現像器Gが構成されている。
実施例1のパドルPDは、前記パドルPD先端の回転軌跡が直径14[mm]となるように構成されている。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、現像器Gに収容されているトナーおよびキャリアから成る2成分現像剤が使用されて、感光体PR表面に形成された静電潜像がトナー像に現像される。この現像によりトナーが消費されて、現像器G内のトナー濃度(トナーおよびキャリアの割合)が低下する。なお、トナー濃度は、現像剤が検出面SN1a近傍を通過する際、トナー濃度センサSN1により検出される。この検出結果に基づいて、前記リザーブタンクRTから現像剤が補給される。
前記パドルPDの回転軌跡よりも外側の現像剤は、前記パドルPDの回転により遠心方向に押される現像剤の移動により押し出される形で攪拌搬送される。このとき、前記パドルPD先端の回転軌跡に近い現像剤ほど、前記パドルPDの回転により遠心方向に押される現像剤により搬送されやすい。すなわち、前記検出面SN1a表面の現像剤は、最近接位置21aで現像剤が最も流れやすく、前記最近接位置21aから離れると搬送されにくい。ここで、前記最近接位置21aのパドルPD回転方向下流側の位置では、上流側の最近接位置21aで搬送された現像剤に押し出されるように搬送されるため、比較的現像剤は搬送されやすく滞留は発生しにくい。一方、前記最近接位置21aのパドルPD回転方向上流側の位置は、前記パドルPDと内壁面の距離が広い状態から狭い状態へ移行していく位置であるため、前記パドルPDによる現像剤の搬送力が十分に伝わらず、現像剤の滞留が発生しやすい。しかし、前記最近接位置21aが前記検出面SN1aの回転方向中部よりも上流側に設定されているので、現像剤の滞留や固着が発生した場合でも、トナー濃度センサSN1へ与える影響を極僅かに抑えることができる。
前記実施例1のトナー濃度センサSN1では、前記現像容器GVよりも外側に突出する検出面SN1aの反対側部分は、前記検出面SN1aが鉛直又は水平となるように前記トナー濃度センサSN1を設置した場合と比較して、水平または鉛直方向に突出する量が少なくなる。したがって、前記現像器Gを省スペース化することができる。さらに、前記検出面SN1aが斜めとなるようにトナー濃度センサSN1を設置しているので、前記現像器Gを小型化しても、前記トナー濃度センサSN1の検出面SN1a近傍で現像剤が不足することが防止される。このため、前記現像器Gを小型化した場合でも、前記トナー濃度センサSN1の検出精度低下が抑制される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例1において、本発明は現像器を備えたモノクロの画像形成装置に限定されず、複数の現像器や現像装置、現像ユニット等を備えたカラー画像形成装置に本発明を適用することも可能である。また、本発明は、複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置にも適用することが可能である。
(H02)前記実施例1において、現像容器に収容する現像剤は、トナーおよびキャリアから成る2成分現像剤に限定されず、トナーのみから成る1成分現像剤を収容することも可能である。この場合、前記現像容器には、前記トナー濃度センサの代わりに前記現像容器に収容された現像剤の有無を検出するセンサを取り付けることも可能である。1成分現像剤を収容し且つ、現像剤の有無を検出するセンサを取り付けた現像容器を有する現像器において、本発明を適用した場合、前記センサの検出部近傍でトナーの流動性が悪くなることが抑制されるので、トナーの有無を正確に検出することができる。
(H04)前記実施例1において、本発明はセンサを取り付けた現像器に限定されず、センサを取り付けた現像剤カートリッジやリザーブタンク、現像剤が搬送される搬送路等の収容された現像剤が搬送される現像剤収容容器に本発明を適用することも可能である。
(H05)前記実施例1において、検出面が斜めになるようにトナー濃度センサを現像容器に取り付けたがこれに限定されず、前記検出面が水平から鉛直の間の任意の角度となるように前記トナー濃度センサを現像容器に取り付けることも可能である。
(H06)前記実施例1において、パドル先端の回転軌跡と検出面との最近接位置が前記検出面表面の攪拌搬送部材回転方向上流側となるようにトナー濃度センサを設置したがこれに限定されず、前記パドルを省略して、第2攪拌搬送部材の撹拌搬送羽根先端の回転軌跡と前記検出面との最近接位置が前記検出面の攪拌搬送部材回転方向上流側となるようにトナー濃度センサを設置することも可能である。
(H08)前記実施例1において、先端の回転軌跡の直径が14[mm]のパドルと、円形状の検出面の直径が8[mm]のトナー濃度センサを使用したがこれに限定されず、設計に応じた任意のサイズのパドルやトナー濃度センサを使用することが可能である。また、前記トナー濃度センサの検出面は、円形状に限定されず、楕円形や四角形のものを使用することも可能である。
G…現像器、
GV…現像剤収容容器、
Q2…現像領域、
R0…現像剤保持体、
R2…攪拌搬送部材、
R2a…回転軸、
R2b…搬送羽根、
SN1…現像剤検出部材、
SN1a…検出部、
U…画像形成装置。
Claims (8)
- 現像剤が収容される現像剤収容室と、
前記現像剤収容室に収容された現像剤を攪拌搬送する回転可能な攪拌搬送部材と、
前記現像剤収容室内に露出して前記攪拌搬送部材により攪拌搬送される現像剤を検出する検出部を有する現像剤検出部材であって、前記検出部と回転する前記攪拌搬送部材の回転軌跡の外端との最近接位置が前記検出部の攪拌搬送部材回転方向上流側に設定されると共に、前記最近接位置から前記撹拌搬送部材の回転方向の下流側に行くに連れて、検出部と前記撹拌搬送部材の回転軌跡の外端との距離が広がる前記現像剤検出部材と、
前記検出部よりも前記撹拌搬送部材の回転方向の下流側における前記現像剤収容室の内面が、前記撹拌搬送部材の回転軌跡の外端に近接し且つ予め設定された間隔を保って形成された前記現像剤収容室と、
を備えたことを特徴とする現像剤収容容器。 - 前記撹拌搬送部材の回転方向に対して、前記検出部の下流側に配置された前記現像剤収容室の内面が、前記撹拌搬送部材の回転方向に対する検出部の下流端より、重力方向で下方に配置された前記現像剤収容室、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤収容容器。 - 前記現像剤収容室に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸に支持された搬送羽根と、を有する前記攪拌搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤収容容器。 - トナーおよびキャリアから成る2成分現像剤が収容された前記現像剤収容室と、
2成分現像剤の混合比率を検出する前記現像剤検出部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤収容容器。 - 前記検出部が鉛直に対して斜めの角度に設置された前記現像剤検出部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤収容容器。 - 前記検出部表面を保護する被覆層が設けられた前記現像剤検出部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤収容容器。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の現像剤収容容器と、
前記現像剤収容容器に回転可能に支持され且つ表面に現像剤を担持して潜像を可視像に現像する現像領域に現像剤を搬送する現像剤保持体と、
を備えたことを特徴とする現像器。 - 請求項7に記載の現像器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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