JP4655984B2 - 現像装置および前記現像装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置および前記現像装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、像担持体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する電子写真方式の画像形成装置で使用する現像装置、および前記現像装置を使用した画像形成装置に関し、特に、現像容器内の現像剤の消費に応じて現像容器内に新しい現像剤を補給し、現像容器内の現像剤量が一定量以上になると現像剤排出口から現像剤を排出するトリクル式の現像装置および前記現像装置を使用した画像形成装置に関する。
前記トリクル式の現像装置では現像容器内に、トナーおよびキャリアを有する2成分現像剤が収容されている。前記トリクル式現像装置を使用した画像形成装置において、記録シートにトナー像を転写する画像形成動作が繰り返し実行された場合、前記現像容器内に収容された現像剤のトナーが徐々に消費され、キャリアに対するトナー比率が低下(トナー濃度が低下)する。
また、前記現像容器内に収容された現像剤は、回転する攪拌搬送部材により、前記現像容器内を循環しながら攪拌、搬送される。前記攪拌搬送部材により現像容器内を循環しながら搬送される2成分現像剤は、回転する前記攪拌搬送部材との摩擦接触によりキャリア表面にトナーが固着する等して徐々に劣化する。
トナー濃度が低下した現像剤や劣化した現像剤により、記録シートにトナー像を現像すると、画質が低下するおそれがある。
このような問題に対応するため、トリクル式の現像装置では、現像容器内の現像剤の消費に応じて現像容器内に新しい現像剤を補給し、現像容器内の現像剤量が一定量以上になると現像剤排出口から現像剤を排出している。
前記トリクル現像装置としては、下記の技術(J01)〜(J03)が従来公知である。
(J01)特許文献1(特開平10−186855号公報)記載の技術
(J02)特許文献2(特開平11−52727号公報)記載の技術
(J03)特許文献3(特開平11−65248号公報)記載の技術
前記特許文献1〜3には、それぞれ非ロータリ式のトリクル現像装置が記載されており、前記非ロータリ式のトリクル現像装置は、いずれも現像容器内の現像剤循環路を循環しながら攪拌搬送される。そして、現像容器内の余剰現像剤または劣化現像剤等を排出する現像剤排出口は、前記循環路中の現像剤を排出するように配置されている。そして、前記現像剤排出口が配置されている場所の循環路の現像剤高さを一定にすることにより現像容器内の現像剤量を一定に保持している。
また、前記トリクル現像装置としては、下記の技術(J04)〜(J06)が従来公知である。
(J04)特許文献4(特開平11−65216号公報)記載の技術
(J05)特許文献5(特開平11−65279号公報)記載の技術
(J06)特許文献6(特開平11−65280号公報)記載の技術
前記特許文献4〜6には、それぞれロータリ式のトリクル現像装置が記載されており、前記ロータリ式のトリクル現像装置は、いずれも現像容器内の現像剤循環路を循環しながら攪拌搬送される。そして、現像容器内の余剰現像剤または劣化現像剤等を排出する現像剤排出口は、前記循環路中の現像剤を排出するように配置されている。そして、前記現像剤排出口が配置されている場所の循環路の現像剤高さを一定にすることにより現像容器内の現像剤量を一定に保持している。
前記トリクル現像装置では、現像器の現像剤補給口または現像剤排出口は次の(1),(2)のように配置される場合が多い。
(1)現像器の現像剤補給口は、現像剤補給口から現像容器内に新規に補給した現像剤(高濃度2成分現像剤)が十分攪拌され帯電されてから現像ロールに供給されるように配置される。
(2)現像器の現像剤補給口および現像剤排出口は、前記現像剤補給口から現像容器内に補給された新規な現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されないように配置される。
次に、前記(1),(2)のように配置される理由を説明する。
(前記(1)のように配置される理由)
前記現像容器の現像剤補給口から現像容器内に新規に補給した現像剤(高濃度2成分現像剤)は十分攪拌されていないので帯電量が不十分である。前記新規に補給した現像剤を十分攪拌し帯電させてから現像ロールに供給するためには、現像剤補給口から現像容器内に補給された新規な現像剤が、現像ロールに隣接する第1攪拌領域の上流端に搬送されるまでの現像剤搬送距離をできるだけ長くしなければならない。このため前記新規に補給した現像剤を十分攪拌し帯電させてから現像ロールに供給するため、従来技術では、現像剤補給口は第2攪拌領域の上流端部に配置される。
(前記(2)のように配置される理由)
現像容器の現像剤補給口から現像容器内に補給した現像剤(高濃度2成分現像剤)が補給後すぐに現像剤排出口から排出されると、劣化していない現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されることになる。前記現像剤補給口から補給された新規な劣化していない現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されるのを防止するためには、現像剤排出口は現像剤補給口の下流側で且つ現像剤補給口から最も離れた位置(すなわち、現像剤補給口の上流側で且つ現像剤補給口に隣接した位置)に配置しなければならない。このため新規な劣化していない現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されるのを防止する従来技術では、現像剤排出口は現像剤補給口の上流側に隣接して配置される。
前述したように、新規に補給した現像剤を十分攪拌し帯電させてから現像ロールに供給する従来技術では、現像剤補給口は第2攪拌領域の上流端部に配置され、劣化していない現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されるのを防止する従来技術では、現像剤排出口は現像剤補給口の上流側に隣接して配置される。
前記現像剤補給口または現像剤排出口が前述のように配置されるトリクル現像装置としては下記の技術(J07)が従来公知である。
(J07)特許文献7(特開2005−173141号公報)記載の技術
前記特許文献7記載の技術では、現像ロールR0に隣接する第1攪拌領域2と現像ロールR0から離れた第2攪拌領域3と前記両攪拌領域2,3の両端部どうしを接続する一対の循環用接続路E1,E2とにより形成される攪拌循環領域(2+3+E1+E2)を2成分現像剤が循環する。現像容器V内に高濃度の2成分現像剤を補給する場合、第2攪拌領域3の現像剤搬送方向上流端部に補給すると、補給された現像剤は第2攪拌領域3を上流端部から下流端部に搬送されるまでに十分攪拌されてキャリアとトナーとが十分帯電した状態で、第2攪拌領域3の下流端部から第1攪拌領域2の上流端部に搬送される。そして、前記十分攪拌されて帯電したトナーは、前記第1攪拌領域2を上流端部から下流端部に搬送される間に前記現像ロールR0に吸着されて像担持体表面の静電潜像をトナー像に現像するために消費される。
また、前記特許文献7の現像容器V内の余剰現像剤または劣化した現像剤を排出する現像剤排出口2cは、前記現像容器V内に補給された新規な現像剤が無駄に排出されるのを防止するために、現像剤搬送方向において前記現像剤補給口3cの有る第2攪拌領域3より上流側の第1攪拌領域2の下流端部に配置される。
このような構成により前記現像容器V内に補給された2成分現像剤が第1攪拌領域2に搬送されるまでの距離を長くすることができるので、十分攪拌してから第1攪拌領域2に搬送することができる。前記第1攪拌領域2を搬送される現像剤は、現像ロールR0で消費される。また、前記現像容器V内に補給された2成分現像剤が現像剤排出口2cから排出されるまでの搬送距離を長くすることができるので、前記現像剤補給口3cから補給された新規な2成分現像剤の現像剤排出口2cからの無駄な排出量を少なくすることができる。
前記特許文献7記載の技術では、現像ロールR0に隣接する第1攪拌領域2の現像剤搬送方向下流端部2bおよび前記現像ロールR0から離れた第2攪拌領域3の現像剤搬送方向上流端部を前記現像ロールR0の軸方向端部(前端部)よりも軸方向外側(前端部より前方)に配置している。
仮に、前記現像ロールR0の外周面に隣接した位置に現像剤排出口を配置した場合には、現像ロールR0への現像剤の供給不足が生じたり、現像剤の供給が不均一になったりする不具合が生じるが、前記特許文献7記載の技術のように現像剤排出口2cを前記現像ロールR0の軸方向端部(前端部)よりも軸方向外側(前端部より前方)に配置(すなわち、現像ロールR0から離れた位置に配置)することにより、前記不具合を解消することができる。
特開平10−186855号公報 特開平11−52727号公報 特開平11−65248号公報 特開平11−65216号公報 特開平11−65279号公報 特開平11−65280号公報 特開2005−173141号公報
(従来技術(J01)〜(J06)の問題点)
前記従来技術(J01)〜(J06)では、現像剤排出口が現像容器内の現像剤循環路中の現像剤を排出するように配置されている。前記現像容器内の現像剤循環路中は、現像容器内では現像剤高さが高く現像剤の移動速度が速い場所である。現像容器内の現像剤量を一定量(目標量)に保持するために、前記現像剤高さが高く現像剤の移動速度が速い前記現像剤循環路中の現像剤を排出してその場所の現像剤高さを一定に保持しようとすると、現像剤の排出速度が速すぎて、劣化していない現像剤が無駄に排出される場合があった。特に、ロータリ式のトリクル現像装置では、現像容器内の現像剤量が前記一定量(目標量)よりも少ない場合であっても、ロータリ軸回りの現像装置の回転時に現像剤が無駄に排出されるという問題点があった。
(従来技術(J07)の問題点)
前記従来技術(J07)では、現像剤排出口が現像ロールの近くに配置されると現像ロールへの現像剤供給が不安定になるので、現像剤排出口を現像ロールから離して配置しようとすると、現像容器の第1攪拌領域および第2攪拌領域が現像ロールの前端よりも前方に大きく突出する。この場合、現像容器の幅(現像ロール軸方向の長さ)が長くなってしまうという問題点があった。
前記従来のトリクル現像装置(特許文献1〜6参照)では現像容器内の攪拌循環領域の現像剤を現像剤排出口から排出して、攪拌循環領域の現像剤高さを一定に保持することにより現像容器内の現像剤量を一定量(目標値)に保持しようとしている。この従来技術の現像剤排出口は攪拌循環領域の現像剤を排出するように配置されているが、前記循環攪拌領域は現像剤量が多い場所である。前記現像剤量が多い場所の現像剤を排出する従来のトリクル現像装置の構成をロータリ式現像装置に採用し、現像装置の回転位置に応じて現像剤排出口から現像剤を排出する場合、次のような問題点がある。
(現像剤量の多い場所の現像剤を現像剤排出口から排出するロータリ式のトリクル現像装置の問題点)
ロータリ式のトリクル現像装置を有する画像形成装置の画像形成動作時には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)のトナーを収容した複数の現像器が順次現像位置に回転して像担持体上の静電潜像を異なる色のトナー像に現像する。前記各色の複数の現像器の各現像容器が現像位置または前記現像位置から180度回転した位置において、前記各現像容器内の現像剤排出口からの余剰現像剤の排出が行われ、現像容器内の現像剤量は一定に保持される。
前記ロータリ式のトリクル現像装置では、前記現像位置または前記現像位置から180度回転した位置において、前記各現像容器内の現像剤排出口からの余剰現像剤の排出が行われる以外に、現像装置の回転、停止動作時に現像剤排出口から現像剤が排出されるものがある。このようなロータリ式のトリクル現像装置では、現像容器内の現像剤量が一定量(目標量)以下になった場合でも、現像剤排出口の周囲に現像剤がある場合には現像器の回転時に現像剤排出が行われる。この時現像容器内の現像剤量は減少し続ける。この場合にも現像剤排出口からの現像剤の無駄な排出が行われる。
特に、モノクロモード(黒の現像器GKのみを使用した画像形成)のジョブが連続して実行された場合、Y,M,Cの現像器が使用されず現像剤の補給が行われることなく、前記現像装置の回転、停止時動作中に前記Y,M,C現像器内の現像剤が現像剤排出口から無駄に排出されてしまう。
本発明は前記事情に鑑み、トリクル現像装置において、次の記載内容(O01)〜(O03)を技術的課題とする。
(O01)現像容器内の劣化していない現像剤の現像剤排出口からの無駄な排出を減少させること。
(O02)現像容器の現像ロール軸方向の長さを増加させることなく、現像ロールへの現像剤の供給を均一に行えるようにすること。
(O03)トリクル現像装置がロータリ式の場合に、現像装置が回転するときの現像剤排出口からの現像剤の無駄な排出を減少させること。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の構成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易にするため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記課題を解決するため第1発明の現像装置(G,G′,GK″)は、下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えたことを特徴とする。
(A01)現像剤を攪拌搬送しながら循環させるために中央部が仕切壁(4)で仕切られ且つ両端部が循環用接続路(E1+E2)により接続された第1攪拌領域(2)および第2攪拌領域(3)を有する攪拌循環領域(2+3)、前記第1攪拌領域(2)の現像剤搬送方向下流側の前記循環用接続路(E1)よりも現像剤搬送方向下流側の前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面およびその側方に配置された前記第2攪拌領域(3)の上流側端部底面の境界部に形成される第1攪拌領域下流側境界部底面(16,16′)、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(16,16′)上の現像剤量が一定量となるように前記第1攪拌領域下流側境界部底面(16,16′)上の現像剤を排出する現像剤排出口(6,6′,6″)、前記第2攪拌領域(3)に設けた現像剤補給口(7)、ならびに前記第1攪拌領域(2)に沿って配置された現像ロール収容部(1)を有する現像容器(V)、
(A02)前記現像ロール収容部(1)に回転可能に支持され且つ前記現像ロール収容部(1)の現像剤を表面に吸着する現像ロール(GR)であって、表面に吸着した現像剤を静電潜像が形成された像担持体(PR)表面に対向する現像領域(Q2)に搬送して前記静電潜像をトナー像に現像する前記現像ロール(GR)、
(A03)前記第1攪拌領域(2)の現像剤搬送方向の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて攪拌搬送しながら前記現像ロール(GR)に現像剤を供給する順方向搬送羽(R1b)と、前記下流端部の現像剤を前記順方向搬送羽(R1b)とは逆方向に搬送する逆搬送羽(R1c)と、前記順方向搬送羽(R1b)および前記逆搬送羽(R1c)を支持する回転軸(R1a)とを有する第1攪拌搬送部材(R1)、
(A04)前記第2攪拌領域(3)の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて搬送しながら攪拌する順方向搬送羽(R2b)と、前記下流端部の現像剤を前記順方向搬送羽(R2b)とは逆方向に搬送する逆搬送羽(R2c)と、前記順方向搬送羽(R2b)および前記逆搬送羽(R2c)を支持する回転軸(R2a)とを有する第2攪拌搬送部材(R2)、
(A05)前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面上の現像剤が前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上に移動するのを防止する現像剤移動防止壁(17)。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A05)を備えた第1発明の現像装置(G,G′,GK″)では、現像容器(V)は攪拌循環領域(2+3+E1+E2)、第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)、現像剤排出口(6,6′,6″)、現像剤補給口(7)および現像ロール収容部(1)を有する。
現像容器(V)内への現像剤の補給は、前記第2攪拌領域(3)に設けた現像剤補給口(7)から行われる。前記第1攪拌領域(2)に沿って配置された現像ロール収容部(1)には現像ロール(GR)が回転可能に支持される。前記現像ロール(GR)は、前記現像ロール収容部(1)の現像剤を表面に吸着し、前記表面に吸着した現像剤を静電潜像が形成された像担持体(PR)表面に対向する現像領域(Q2)に搬送して前記静電潜像をトナー像に現像する。
第1攪拌搬送部材(R1)は、回転軸(R1a)と、前記回転軸(R1a)に支持された順方向搬送羽(R1b)および逆搬送羽(R1c)とを有する。順方向搬送羽(R1b)は、前記第1攪拌領域(2)の現像剤搬送方向の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて攪拌搬送しながら前記現像ロール(GR)に現像剤を供給する。逆搬送羽(R1c)は、前記第1攪拌領域下流端部の現像剤を、前記順方向搬送羽(R1b)とは逆方向に搬送する。
第2攪拌搬送部材(R2)は、回転軸(R2a)と、前記回転軸(R2a)に支持された順方向搬送羽(R2b)および逆搬送羽(R2c)とを有する。順方向搬送羽(R2b)は、前記第2攪拌領域(3)の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて搬送しながら攪拌する。逆搬送羽(R2c)は、前記下流端部の現像剤を前記順方向搬送羽(R2b)とは逆方向に搬送する
中央部が仕切壁(4)で仕切られ且つ両端部が循環用接続路(E1,E2)により接続された第1攪拌領域(2)および第2攪拌領域(3)を有する前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)において、現像剤は第1攪拌搬送部材(R1)および第2攪拌搬送部材(R2)により、攪拌搬送されながら循環する。
したがって、前記第2攪拌領域(3)に補給された現像剤は前記第2攪拌領域(3)を攪拌搬送されて前記第2攪拌領域(3)の下流端部から第1攪拌領域(2)の上流端部に流入し、さらに前記第1攪拌領域(2)の上流端部から下流端部に攪拌搬送されてから前記第2攪拌領域(3)の上流端部に搬送される。
前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)は、前記第1攪拌領域(2)の現像剤搬送方向下流側の前記循環用接続路(E1)よりも現像剤搬送方向下流側の前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面とその側方に配置された前記第2攪拌領域(3)の上流側端部底面との境界部(前記第1攪拌領域下流側境界部)に形成される。
前記循環する現像剤は前記境界部に流入するが、前記循環する現像剤高さが高ければ境界部に流入する現像剤量も多くなる。この境界部の現像剤は、その現像剤高さが一定量以上になると前記現像剤排出口(6,6′,6″)から排出される。したがって、前記境界部の現像剤高さはほぼ一定に保持される。すなわち、前記境界部の現像剤高さがほぼ一定となるように、境界部の現像剤を排出することにより、前記現像容器(V)内の現像剤量をほぼ一定に保持することができる。
前記現像剤排出口(6,6′,6″)は、前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面とその側方に配置された前記第2攪拌領域(3)の上流側端部底面との境界部(前記第1攪拌領域下流側境界部)の現像剤を排出するので、前記現像剤補給口(7)は第2攪拌領域(3)の上流側部分に現像剤を補給するように構成することができる。
この場合、前記現像剤補給口(7)から前記第2攪拌領域(3)に補給された現像剤は、第2攪拌領域下流端部から循環用接続路(E2)を通って、第1攪拌領域(2)の上流端部から下流端部に搬送されてから、循環用接続路(E1)を搬送される際に一部の現像剤が前記境界部に流入し、前記現像剤排出口(6,6′,6″)から排出される。このため、前記現像剤補給口(7)から補給された劣化していない現像剤が前記現像剤排出口(6,6′,6″)から無駄に排出されるのを防止することができる。
前記境界部底面(5,5)上の現像剤を排出する現像剤排出口(6,6′,6″)は現像ロール(GR)の周側面から離れた位置で且つ現像ロール(GR)の端部から現像ロール(GR)軸方向外方にあまり離れていない位置に配置されるので、現像容器(V)の現像ロール(GR)軸方向の長さを増加させることなく、現像ロール(GR)への現像剤供給を均一に行うことができる。
ロータリ式のトリクル現像装置(G,G′)の場合には、現像装置(G,G′)が回転、停止動作を行うときに現像剤排出口(6,6′)から現像剤が排出される。前記第1発明では現像剤排出口(6,6′)は、現像剤量の少ない第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤を排出するので、現像装置(G,G′)の回転、停止動作時時に現像剤排出口(6,6′)から無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
現像剤移動防止壁(17)は、前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面上の現像剤が前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上に移動するのを防止する。
この場合、前記現像剤移動防止壁(17)により、第1攪拌領域(2)の下流側端部底面上の現像剤が前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上に流入しないので、前記前記現像剤移動防止壁(17)が無い場合に比較して前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量が少なくなる。前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量が少なくなると、前記現像剤排出口(6,6′,6″)から無駄に排出される前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量を減少させることができる。
特に、ロータリ式のトリクル現像装置(G,G′)の場合には前記現像剤移動防止壁(17)により、現像装置(G,G′)の回転時に前記第1攪拌領域(2)の下流側端部底面上の現像剤が前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上に流入しないので、前記現像剤移動防止壁(17)が無い場合に比較して第1攪拌領域(2)下流側の第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量が少なくなる。前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量が少なくなると、前記現像剤排出口(6,6′,6″)から無駄に排出される前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量を減少させることができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の現像装置は、第1発明において下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする。
(A06)前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)の上方位置、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)に隣接する現像容器端壁、または前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)に形成された前記現像剤排出口(6,6′,6″)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A06)を備えた第1発明の形態1の現像装置では、前記現像剤排出口(6,6′,6″)は、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)の上方位置、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)に隣接する現像容器端壁、または前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)に形成される。
前記現像剤排出口(6,6′,6″)は、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤を排出することができる。したがって、前記第1攪拌領域下流側境界部底面(5,5′)上の現像剤量を一定高さ以下に保持することができる。
(第1発明の形態2)
第1発明形態2の現像装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において下記の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記現像容器(V)、前記現像ロール(GR)、前記第1攪拌搬送部材(R1)および前記第2攪拌搬送部材(R2)を有する複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)であって、それぞれ異なる色のトナーを収容する前記現像容器(V)を有する前記複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)、
(A08)周方向に離れて前記複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)が着脱可能に装着される現像器装着部を有する回転可能な現像器装着軸(GA)であって前記現像器装着部に装着された前記複数の各現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)の現像ロール(GR)を前記現像領域(Q2)に順次移動させるように回転する前記現像器装着軸(GA)。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A07),(A08)を備えた第1発明形態2の現像装置では、前記現像容器(V)、前記現像ロール(GR)、前記第1攪拌搬送部材(R1)および前記第2攪拌搬送部材(R2)を有する複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)は、それぞれ異なる色のトナーを収容する前記現像容器(V)を有する。
周方向に離れて前記複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)が着脱可能に装着される現像器装着部を有する回転可能な現像器装着軸(GA)は、前記現像器装着部に装着された前記複数の各現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)の現像ロール(GR)を前記現像領域(Q2)に順次移動させるように回転する。
したがって、前記複数の現像器(GY〜GK,GY′〜GK′)により、前記現像領域(Q2)に対向する像担持体(PR)表面に形成されている静電潜像を異なる色のトナー像に順次現像することができる。
(第2発明)
第2発明の画像形成装置(U,U′)は、前記第1発明または前記第1発明の形態1もしくは2の現像装置(G,G′,GK″)を備えている。
(第2発明の作用)
前記第2発明の画像形成装置(U,U′)は、前記第1発明または前記第1発明の形態1もしくは2の現像装置(G,G′,GK″)を備えているので、前記第1発明または前記第1発明の形態1ないし4のいずれかの現像装置(G,G′,GK″)が奏する作用と同一の作用を奏することができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)〜(E03)を奏する。
(E01)現像容器内の劣化していない現像剤の現像剤排出口からの無駄な排出を減少させることができる。
(E02)現像容器の現像ロール軸方向の長さを増加させることなく、現像ロールへの現像剤の供給を均一に行うことができる。
(E03)トリクル現像装置がロータリ式の場合に、現像装置が回転するときの現像剤排出口からの現像剤の無駄な排出を減少させることができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のトリクル式のロータリ現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)PGを有する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機U1と、前記プラテンガラスPG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)U2を備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記複写機U1に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記複写機U1は、UI(ユーザインタフェース)と、前記プラテンガラスPGの下方に順次配置された画像読取部としてのIIT(イメージインプットターミナル)および画像記録用作動部としてのIOT(イメージアウトプットターミナル)と、前記IITおよびIOT間に設けられたIPS(イメージプロセッシングシステム)とを有している。
前記UIは、画像形成装置Uのユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するコピースタートキー、コピー設定枚数入力キー(図示せず)等の入力操作部材と、画像形成装置Uの現在の設定状態に関する情報の表示等が行われる表示部(図示せず)とを有している。
複写機本体U1上面の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読取装置としてのIITは、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置された露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および露光光学系Aを有している。
前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時はホーム位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ)U2を使用して複写を行うADFモードの場合は、前記露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の複写位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行うプラテンモードの場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通ってCCD(固体撮像素子)上に収束される。前記CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光をR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換する。
また、IPSは、前記IITのCCDから入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換してIOTのレーザ駆動信号出力装置DLに出力する。
前記レーザ駆動信号出力装置DLは、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
前記ROSの下方に配置された感光体ドラムからなる像担持体PRは、矢印Ya方向に回転する。前記像担持体PR表面は帯電器CCにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(潜像書込装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。フルカラー画像を形成する場合は、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成される。
前記像担持体PRへのレーザビームLによる潜像書込は、中間転写ベルトBの非画像部に設けられた基準マークBmをベルト位置センサSNbが検知してから所定の時間経時後に開始される。フルカラー画像の場合は、各色を重ね合わせるので、前記ベルト位置センサSNbが基準マークBmを検知してからレーザビームLによる潜像書込開始までの時間は各色同一である。
前記静電潜像が形成された像担持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次通過する。
前記現像領域Q2において前記静電潜像を現像するロータリ式の現像装置Gは、回転軸GAと前記回転軸GAの周囲に装着されたK(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有している。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCの中のいずれかの現像器が、前記現像領域Q2を通過する静電潜像をトナー像に現像する。
なお、前記現像領域Q2および一次転写領域Q3の間には、像担持体PR上に形成された小さな面積の濃度検出用トナー像(すなわち、パッチ)Tnの濃度を検出するトナー像濃度センサSNdが配置されている。
前記1次転写領域Q3は、矢印Yb方向に回転移動する中間転写ベルトBがロール状の1次転写器T1により像担持体PR表面に圧接される領域である。前記1次転写器T1にはロータリの式現像装置Gで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が電源回路Eから供給される。前記電源回路EはコントローラCにより制御される。
前記像担持体PR表面に現像されたトナー像Tnは前記1次転写領域Q3において、1次転写器T1により中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後、像担持体PR表面は除電器JRにより除電され、前記像担持体PR表面の残留トナーは像担持体クリーナCL1によりクリーニングされる。
前記矢印Yb方向に回転移動する中間転写ベルトBは、駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、フリーロール(アイドラロール)RfおよびバックアップロールT2aにより回転可能に支持されている。バックアップロールT2aには中間転写ベルトBを挟んで2次転写ロールT2bが離隔および圧接可能(離接可能)に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域(ニップ)により2次転写領域Q4が形成されている。
また、前記バックアップロールT2aには前記トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が電源回路Eから供給される。前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。
フルカラー画像を形成する場合、潜像書込位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像領域Q2において1色目のトナー像Tnが形成される。このトナー像Tnは、1次転写領域Q3を通過する際に、1次転写器T1によって中間転写ベルトB上に静電的に1次転写される。その後同様にして、第1色目のトナー像Tnを担持した中間転写ベルトB上に、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像Tnが順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
単色のモノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用して、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。
給紙トレイTR1〜TR4に収容された記録シートSは、シート供給路SH1により前記2次転写領域Q4に搬送される。すなわち、前記各トレイTR1〜TR4の記録シートSは、所定のタイミングでピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。
前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、前記前記1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドSG1から2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4において前記2次転写器T2は、中間転写ベルトB上のトナー像を記録シートSに静電的に一括して2次転写する。2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナCL2により残留トナーが除去される。
なお、前記ベルトクリーナCL2は、中間転写ベルトBと離接(離隔および圧接)自在に配設されており、カラー画像が形成される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔している。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送され、定着領域を通過する際に加熱ロールFhおよび加圧ロールFpを有する定着装置Fにより加熱定着される。
前記定着装置Fにより未定着トナー像が加熱定着された記録シートSは、排紙ローラRhから排紙トレイTRhに排出されるようになっている。
定着装置Fの下流側に配置された切替ゲートGT1は、前記定着装置Fを通過した記録シートSの搬送方向を排紙トレイTRhに接続されたシート排出路SH2またはシート反転路SH3のいずれかの方向に切り替える。シート反転路SH3に沿って複数のシート搬送ロールRaが配置されている。
前記シート反転路SH3およびシート循環路SH4の接続部に設けられたシート状且つ櫛の歯状のマイラーゲートGT2は、通過する記録シートSが下方に搬送される際には弾性変形により記録シートSの下方への移動を許し、マイラーゲートGT2を通過した記録シートSがスイッチバックして上方に搬送される場合にはシート循環路SH4の方向に向かわせるように構成されている。前記シート循環路SH4に沿って複数のシート搬送ロールRaが配置されている。
両面複写の場合には1面目のトナー像が転写されて定着された記録シートSはシート反転路SH3で反転されてから、前記2次転写領域Q4に再送され、2面目にトナー像が転写される。
なお、前記符号SH1〜SH4,Rp,Rs,Rr,Ra,GT1,GT2等で示す構成要素からシート搬送装置SHが構成される。
(現像装置)
図2は前記図1に示す実施例1の現像装置の拡大図である。
図2において、ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaと、前記現像装置Gの回転軸GAに着脱可能に装着されるY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色の現像器GY,GM,GC,GKとを有している。前記各現像器GY,GM,GC,GKは軸周りに90°づつ離れて配置されており、カラー画像記録動作時には、順次現像位置(第1停止位置)P1(像担持体PR表面に対向する位置)に回転移動して停止する。なお、画像記録動作を行わない待機時には、前記現像装置Gは、図2の状態から時計方向45°回転した位置で停止している。この実施例1の前記ロータリ式現像装置Gでは、現像装置Gの回転時に各現像器GY,GM,GC,GKの現像容器Vから排出された現像剤は前記回転軸GAの中心に設けられた排出現像剤搬送路GA1から排出現像剤回収容器(図示せず)に搬送される。このようなロータリ式の現像装置Gは、従来公知(参考例:特開2000−231232号公報)である。
図2に示す現像器GKは像担持体PR表面の静電潜像をK(黒)のトナー像に現像するため、前記像担持体PRに対向する現像位置(第1停止位置)P1に停止している。その他の各現像器GC,GM,GYは、前記現像器GKから90°、180°、270°反時計方向に回転した第2停止位置P2、第3停止位置P3、第4停止位置P4に停止している。
図3は前記図2のIII−III線断面図である。
図2、図3において、前記現像領域Q2(図1参照)で像担持体PRに対向して配置された現像器GKは、現像剤(磁性のキャリアおよびトナーを有する2成分現像剤)を収容する現像容器Vを有している(図2参照)。前記現像容器Vは、現像容器本体V1とその上端を塞ぐ現像容器カバーV2とを有している。
図2において、現像容器本体V1はその内側に、前記現像ロールGRを収容する現像ロール室(現像ロール収容部)1と、前記現像ロール室1に隣接する第1攪拌室(第1攪拌領域)2と、前記第2攪拌室(第2攪拌領域)2に隣接する第2攪拌室3とを有している。
図3において、前記第1攪拌室2および第2攪拌室3は、前後方向(X軸方向)両端部以外の部分が仕切壁4によって仕切られている。即ち、前記第1攪拌室2および第2攪拌室3は、その前後方向両端部の前側循環用接続路E1及び後側循環用接続路E2において接続するように構成されている。
前記第1攪拌室(第1攪拌領域)2、前記前側循環用接続路E1、後側循環用接続路E2及び第2攪拌室(第2攪拌領域)3によって、循環攪拌室(攪拌循環領域、2+3+E1+E2)が構成されている。
図2、図3において、前記第1攪拌室2の前端部底面(下流側端部底面)と前記第2攪拌室3の前端部底面(上流側端部底面)との間には前記前側循環用接続路E1の前側部分(X側部分)に境界部底面(第1攪拌領域下流側境界部底面)5が形成されている。前記境界部底面5上方の前記現像容器カバーV2には、現像剤排出口6が設けられており、前記境界部底面5は、前記第1攪拌室2の前端部底面(下流側端部底面)および前記第2攪拌室3の前端部底面(上流側端部底面)の底面高さよりも底上げして形成されている。
前記第2攪拌室3の現像剤搬送方向上流端部上方の前記現像容器カバーV2には、現像剤補給口7(図3参照)が設けられている。前記現像剤補給口7は、補給された新しい現像剤が補給後すぐに前記現像剤排出口6から排出されないように、前記現像剤排出口6よりも現像剤循環方向下流側に配置さられている。
図2において、前記現像剤排出口6は、現像剤排出路GHaに接続されている。前記現像剤排出路GHaには、ロータリ式の前記現像装置Gが回転するのに伴って回転可能な排出口カバーGHbが支持されている。
前記現像器GY〜GKが現像位置(第1停止位置)P1に停止した図2に示す状態では、前記排出口カバーGHbは、前記現像容器カバーV2に当接して前記現像剤排出口6を塞ぐ位置に回転する。
前記現像器GY〜GKが第2停止位置P2に停止した状態では、前記排出口カバーGHbは、前記現像剤排出路GHa内部に右斜め下方(Y側−Z方向)に傾斜した位置に回転する。
前記現像器GY〜GKが第3停止位置P3に停止した状態では、前記排出口カバーGHbは、前記現像剤排出路GHa内部で垂直な状態に回転する。
前記現像器GY〜GKが第4停止位置P4に停止した状態では、前記排出口カバーGHbは、前記現像剤排出路GHa内部で垂直な状態で前記現像剤排出口6を塞ぐ位置に回転する。
前記現像容器カバーV2の現像剤排出口6が形成されている右側(Y側)には、前記第2攪拌室3側に垂直に突出する現像剤排出量規制部V2aが形成されている。前記現像器GY〜GKには、前記現像器GY〜GKが前記第3停止位置P3に停止した状態において、前記現像剤排出量規制部V2aから排出現像剤搬送路GA1側に現像剤が貯留する現像剤貯留部GYa〜GKaが形成されている。
図3において、前記現像ロールGRは、磁石ロール8と、前記磁石ロール8の外周に回転可能に支持された現像スリーブ9とを有する。前記磁石ロール8は前後の両端から外方に突出する軸8a、8bを有しており、前記軸8a、8bは現像容器Vに固定支持されている。前記軸8a、8bには軸受11、12を介してハブ13,14が回転可能に支持されている。前記ハブ13,14には、前記現像スリーブ9の前端、後端が連結されている。したがって、現像スリーブ9とハブ13,14とは、軸8a、8b上で回転可能である。前記後側のハブ14は、現像容器Vの後端壁を貫通しており、その後端部にはギアG0が固着されている。前記第1攪拌室2の現像剤は、前記磁石ロール8の磁力によって前記現像スリーブ9表面上に吸着されて、層厚規制部材SKにより前記現像スリーブ9表面上に吸着した現像剤量を規制された後に前記現像領域Q2に搬送される。
図3において、前記第1攪拌室2および第2攪拌室3には、現像剤を攪拌しながら搬送する第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が配置されている。前記第1攪拌搬送部材R1は、前記現像ロールGRの軸方向に伸びる第1回転軸(回転軸)R1aと、前記第1回転軸R1aの外周に固着された第1攪拌搬送羽根(順方向搬送羽)R1bと第1逆搬送羽(逆搬送羽)R1cとを有している。
前記第1回転軸R1aは前記現像容器本体V1の前面壁および後面壁によって回転可能に支持されており、第1回転軸R1aの後端部(−X側端部)にはギアG1が固着されている。
前記第1攪拌搬送羽根R1bは、現像剤を後側(−X側)から前側(+X側)に搬送するために前記後側循環用接続路E2から前側循環用接続路E1にかけて設けられている。前記第1逆搬送羽根R1cは、前記前側循環用接続路E1の後端部(−X端部)に設けられており、現像剤を第1攪拌搬送羽根R1bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤を第1攪拌室2から第2攪拌室3に流入させている。
前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第1逆搬送羽R1cにより、前記第1攪拌搬送部材R1の第1搬送羽(R1b+R1c)が構成されている。
また、前記第2攪拌搬送部材R2は、第2回転軸(回転軸)R2a、第2攪拌搬送羽根(順方向搬送羽)R2bおよび第2逆搬送羽根(逆搬送羽)R2cを有している。前記第2攪拌搬送羽根R2bは、現像剤を前側(+X側)から後側(−X側)に搬送するために前記前側循環用接続路E1から後側循環用接続路E2の前端側(X側端部)にかけて設けられている。
前記第2回転軸R2aは、現像容器本体V1の前後両端壁によって回転可能に支持されており、その後端部にギアG2が固着されている。
前記第2逆搬送羽根R2c(図3参照)は、前記後側循環用接続路E2に設けられており、現像剤を第2攪拌搬送羽根R2bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤を第2攪拌室3から第1攪拌室2に流入させている。
前記第2攪拌搬送羽根R2bおよび第2逆搬送羽R2cにより、前記第2攪拌搬送部材R2の第2搬送羽(R2b+R2c)が構成されている。
図3において、前記ハブ14の後端部に固定されたギアG0は、前記第1回転軸R1aのギアG1と噛合っており、前記ギアG1はギヤGaを介して前記ギアG2と噛合っている。前記ギアG0は、現像装置用モータ(図示せず)の回転力が伝達されており、前記現像装置用モータによってギアG0が回転すると、ギアG1はギアG0と逆方向に回転し、前記ギアG1とギアG2は互いに同方向に回転する。即ち、前記ギアG1およびギアG2と一体に回転する第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2は、互いに同方向に回転する。
そして、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bは、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が同方向に回転した場合に、前記第1攪拌室2および第2攪拌室3の中の現像剤を、互いに逆方向に搬送して循環させるように構成されている。また、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bの前記回転方向は、前記ロータリ式の現像装置Gの回転軸Gaの回転方向と同方向に設定されている。
なお、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bの回転方向と、前記ロータリ式の現像装置Gの回転軸Gaの回転方向とが同方向に設定されている場合には、前記ロータリ式の現像装置Gの回転軸Gaが回転した場合(前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bは停止状態)、Y,M,C,Kの各現像器GY,GM,GC,GKの現像容器V内の現像剤は、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bが回転した場合の循環方向と同じ方向に少量移動する。
前記第1攪拌室2の前端部底面(下流側端部底面)と前記第2攪拌室3の前端部底面(上流側端部底面)との間には、境界部底面(第1攪拌領域下流側境界部底面)5が形成されている。前記境界部底面5は、前記第1攪拌室2の前端部底面および第2攪拌室3の前端部底面の高さよりも底上げして形成されている。なお、境界部底面5の底上げの高さhは、次のように設定される。すなわち、前記境界部底面5の底上高さhがh=0の場合に、現像容器内の現像剤が攪拌搬送されながら循環している定常状態においては、前記境界部底面5上の現像剤の高さをh1とし、第1攪拌室2の現像ロールGRに隣接する部分の現像剤高さとは一定の関係がある。すなわち、h1を変化させるとh2が変化する。したがって、h2が目標値h2aとなるh1の値をh1aとすれば、h=h1aに設定する。すなわち、境界部底面5の底上げ高さhは、h=h1aに設定する。なお、h1aの値は、実験またはテスト運転等により定めることができる。
前記前側循環用接続路E1には、前記現像剤排出口6の左側(−Y側)に現像剤移動防止壁17が設けられている。なお、前記現像剤移動防止壁17は、回転する前記第1逆搬送羽根R1cに接触しない位置に設けられている。
前記現像容器V、現像ロールGR、第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2等によって現像器GKが構成されている。なお、前記各色の現像器GY,GM,GCは、黒色の前記現像器GKと同様に構成されているため、その詳細な説明を省略する。
ロータリ式の前記現像装置Gは、前記像担持体PR表面にトナー像を形成する現像位置(図1の現像器GKの位置)に移動した現像器GY〜GKの第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が回転するように構成されている。すなわち、前記現像位置に移動した現像器以外は、前記現像装置用モータ(図示せず)の回転力が伝達されないため、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が停止している。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のロータリ式の現像装置Gでは、フルカラーの画像を形成する場合、中間転写ベルトB上に各色のトナー像を重ねて形成するため、像担持体PR表面に対向する現像位置(第1停止位置)P1に各色の現像器GY〜GKが順次回転移動して停止する。前記現像位置(第1停止位置)P1に移動した現像器は、現像ロールGR等を回転駆動する図示しない現像装置用モータの回転力が伝達されて第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が回転する。前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が回転すると、第1攪拌室2、前側循環用接続路E1、第2攪拌室3および後側循環用接続路E2内に収容された現像剤が循環しながら攪拌・搬送される。
前記第1攪拌室2を攪拌・搬送される2成分現像剤(キャリアおよびトナー)は、回転する現像ロールGR表面に吸着されて像担持体PR表面に対向する現像領域Q2に搬送される。現像領域Q2に搬送された2成分現像剤中のトナーは、像担持体PR表面の静電潜像をトナー像に現像するのに消費される。
前記各色の現像器GY〜GKは、前記トナーの消費量または現像容器V内のトナー濃度等に応じて現像剤補給口7から新しい現像剤(トナー濃度の高い高濃度2成分現像剤)が補給される。前記現像剤補給口7から第2攪拌室3の現像剤搬送方向上流端部に補給されたトナーおよびキャリアを有する新しい現像剤(高濃度現像剤)は、第2攪拌室3を攪拌・搬送される間にキャリアとトナーとが帯電し、現像剤搬送方向下流端部から後側循環用接続路E2を通って第1攪拌室2の現像剤搬送方向上流端部に搬送される。この新しい現像剤は新しい現像剤の補給以前から現像容器V内に有った現像剤と混合されて攪拌搬送されながら現像容器V内を循環し、前記第1攪拌室2を攪拌・搬送される際に現像ロールGR表面に吸着されて前記現像領域Q2に搬送され、像担持体PR表面の静電潜像をトナー像に現像するのに消費される。
前記実施例1の現像剤排出口6は、前記現像ロールGRから離れた前記第1攪拌室2と第2攪拌室3との間の境界部底面5上方に設けられている。このため、実施例1の画像形成装置Uでは、トナー像形成時に前記現像ロールGRへの現像剤供給不足による画質低下を防止することができる。また、実施例1の前記現像装置Gでは、前記第1攪拌搬送部材R1の第1逆搬送羽根R1cの前側に現像剤排出口6を設ける技術(前記特許文献7参照)に比べて、現像器GY〜GKの幅方向を短くすることができる。
前記第1攪拌室2の前端部(下流端部)と第2攪拌室3の前端部(上流端部)とを接続する前側循環用接続路E1を搬送される現像剤の一部は、境界部底面5に流入するが、前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)を搬送される現像剤量が多ければ境界部底面5に流入する現像剤量も多くなる。
前記現像装置Gの回転により現像位置(第1停止位置)P1から180°回転した第3停止位置P3に移動した現像器GY〜GKでは、前記第2攪拌搬送部材R2の現像剤搬送方向上流側端部(前端部、すなわち、X端部)に収容されている現像剤と前記境界部底面5上の現像剤とが現像剤貯留部GYa〜GKaに溜まる。前記現像剤貯留部GYa〜GKaに溜まった現像剤量が現像剤排出量規制部V2aの高さよりも多い場合、前記現像剤排出量規制部V2aの高さよりも多い現像剤量が現像剤排出口6から排出されて現像剤排出路GHaに流入する。
前記現像剤排出路GHaに流入した現像剤は、前記現像器GY〜GKが次に第3停止位置P2に回転移動したときに排出現像剤搬送路GA1に排出される。したがって、この境界部底面5の現像剤は、その現像剤高さ(現像剤量)が一定量以上になると前記現像剤排出口6から排出されるように構成されている。このため、前記境界部底面5の現像剤高さ(現像剤量)はほぼ一定に保持される。
前記実施例1のロータリ式のトリクル現像装置Gでは、前記境界部底面5上の現像剤高さ(現像剤量)を一定にすることにより、前記現像器GY〜GK内の現像剤量を一定にする(攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像剤高さを一定にする)ことができる。
前述したように、現像容器V内を循環する現像剤は、第1攪拌室2の前端部(下流端部)から前側循環用接続路E1を通って第2攪拌室3の前端部(上流端部)に搬送される。前記前側循環用接続路E1から第2攪拌室3の前端部(上流端部)に搬送される現像剤は、前記前側循環用接続路E1を通る(流れる)ときに一部が境界部底面5に流入する。前記現像剤排出口6は前記境界部底面5上の現像剤を排出するように配置されており、前記現像剤補給口7は前記現像剤排出口6の現像剤流動方向下流側の前記第2攪拌室3の上流端部に現像剤を補給するように配置されている。このため、前記現像剤補給口7から第2攪拌室3の上流端部に補給された現像剤は、現像容器Vの攪拌循環領域(2+3+E1+E2)をほぼ1周して前記前側循環用接続路E1から境界部底面5に流入し、前記現像剤排出口6から排出される。すなわち、前記現像剤補給口7から第2攪拌室3の上流端部に補給された現像剤が前記現像剤排出口6から排出されるまでに移動する距離が長くなるため、前記現像剤補給口7から補給された劣化していない現像剤が前記現像剤排出口6から無駄に排出されるのを防止することができる。
ロータリ式のトリクル現像装置では、現像容器V内の現像剤は、前記第3停止位置P3に移動した時だけでなく、前記現像装置Gの回転、停止時動作中においても現像剤排出口6から少量ずつ無駄に排出されてしまう。特に、モノクロモード(黒の現像器GKのみを使用した画像形成)のジョブが連続して実行された場合、Y,M,Cの現像器GY,GM,GCが使用されず現像剤の補給が行われることなく、前記現像装置Gの回転、停止時動作中に前記現像器GY,GM,GC内の現像剤が現像剤排出口6から無駄に排出されてしまう。
もし仮に、従来技術(特許文献4〜6参照)のように、前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)に現像剤排出口を設けた場合には、前記現像容器V内の現像剤量が減少した状態でも、前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)に大量の現像剤があるため、前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像剤量が目標値以下に減少した状態でも前記現像装置Gの回転、停止時動作中において現像剤排出口6から無駄に排出される現像剤量を減少させることができない。すなわち、前記攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像材料が目標値以下に減少した状態でモノクロモードのジョブが連続して現像装置Gの回転、停止動作が連続して行われた場合、前記回転、停止動作中に前記現像剤は排出口から無駄に排出され続ける。
しかしながら、実施例1の現像装置Gでは、現像剤排出口6は、境界部底面5上の現像剤および境界部底面5の側方の第2攪拌室3の上流端部底面上の現像剤を排出するように配置されている。前記第2攪拌室3の上流端部の現像剤は、前記第2攪拌搬送部材R2により下流端側に搬送されるので前記第2攪拌室3の底面上の現像剤量は少なく、また境界部底面5上の現像剤量も少ない。この場合、前記現像装置Gの回転停止動作中に現像剤排出口6から排出可能な現像剤量は非常に少ない。
すなわち、実施例1の現像装置Gでは、攪拌循環領域(2+3+E1+E2)よりも現像剤量の少ない境界部底面5上の現像剤を排出するため、前記現像装置Gの回転、停止時動作中に現像剤排出口6から無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
また、現像容器V内の現像剤量が減少した場合には、前記境界部底面5に流入する現像剤量も減少するため、前記現像装置Gの回転、停止時動作中において現像剤排出口6から排出される現像剤量が減少する。
さらに実施例1の現像装置Gでは、前記境界部底面5が底上げされているので、境界部底面5上の現像剤量が底上げしない場合に比較して少ない。このため、前記境界部底面5が底上げされた実施例1の現像装置は底上げしない場合に比較して、現像剤排出口6から無駄に排出される現像剤量をさらに減少させることができる。
もし仮に、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が逆方向に回転するように構成されている場合には、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bが停止状態で、現像装置Gの回転軸Gaが回転した場合、Y,M,C,Kの各現像器GY,GM,GC,GKの現像容器V内の第1攪拌領域2および第2攪拌領域3の現像剤は、現像ロール軸方向同一側(ロール軸方向の一端部側)に搬送される。その場合現像容器Vの攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像剤は現像ロール軸方向の一端部側に偏ることになる。
前述したように本実施例1では、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が同方向に回転した場合に、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bが、前記第1攪拌室2および第2攪拌室3の中の現像剤を互いに逆方向に搬送して循環させるように構成されている。また、前記現像装置Gの回転軸GAは、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2と同方向に回転する。
前述の本実施例1では、前記ロータリ式の現像装置Gの回転軸GAが回転した場合(前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bは停止状態)、Y,M,C,Kの各現像器GY,GM,GC,GKの現像容器V内の現像剤は、前記第1攪拌搬送羽根R1bおよび第2攪拌搬送羽根R2bが回転した場合の循環方向と同じ方向に少量移動する。すなわち、現像装置Gの回転軸GAが回転した場合に本実施例1では、現像容器Vの攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像剤は循環するので、攪拌循環領域(2+3+E1+E2)の現像剤高さおよび現像剤量が均一に保持される。
すなわち、前記第1攪拌搬送部材R1および第2攪拌搬送部材R2が逆方向に回転するように構成されている場合には、現像装置Gの回転軸Gaの回転時に、現像容器V内の現像剤が現像容器Vの一方(前側または後側)に偏ることになるが、本実施例1では、前記現像容器Vの一方(前側または後側)に現像剤が偏ることを防止することができる。
その場合、前記現像装置Gの回転時に現像容器Vの前側(X側)に現像剤が偏る場合に比較して、前記境界部底面5に流入する現像剤量を少なくすることができるので、前記現像剤排出口6から無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
前記現像装置Gが回転した際、前記第1攪拌搬送部材R1の前端部(X端部)に溜まった現像剤は、現像剤移動防止壁17により前記境界部底面5に移動するのを防止される。したがって、前記現像剤移動防止壁17を備えた実施例1の現像装置Gでは、前記境界部底面5に流入する現像剤量が少なくなるため、前記現像剤排出口6から無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
(実施例2)
図4は実施例2の現像装置の断面図であり、前記実施例1の図2に対応する図である。
この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図4において、現像装置Gには、前記実施例1の排出口カバーGHbが設けられていない。実施例2の現像容器カバーV2には、前記実施例1の現像剤排出量規制部V2aの代わりに、現像剤移動防止壁17側に斜めに傾斜する現像剤排出量規制部V2bが形成されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の現像装置Gでは、前記現像装置Gの回転により現像位置(第1停止位置)P1から180°回転した第3停止位置P3に移動した現像器GY〜GKは、前記第2攪拌搬送部材R2の前端部(X端部)に収容されている現像剤と前記境界部底面5に流入した現像剤とが現像剤排出量規制部V2bの高さよりも多い場合、前記現像剤排出量規制部V2bの高さよりも多い現像剤量が現像剤排出口6から排出されて現像剤排出路GHaに流入する。
その他、実施例2の現像装置Gは、前記実施例1と同様の作用(無駄に排出される現像剤量を減少させること等)を奏する。
(実施例3)
図5は実施例3の現像装置の断面図である。
この実施例3の説明において、前記実施例1の現像器GY〜GKの構成要素に対応する実施例3の現像器GY′〜GK′の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図5において、実施例3の現像装置G′の各現像器GY′〜GK′は、現像容器Vを有しており、現像容器カバーV2には、現像容器V内に突出する現像剤排出用ノズル21が支持されている。現像剤排出ノズル21の先端部には、現像剤排出口6が形成されている。
前記現像容器カバーV2の上部には、現像剤カートリッジ装着部材22が支持されている。前記現像剤カートリッジ装着部材22には、円筒状の現像剤カートリッジ23が着脱可能に支持されている。現像位置(第1停止位置)P1に停止した現像容器Vの第2攪拌室3の上方には、前記現像剤排出用ノズル21の右端部と現像容器カバーV2とにより、第3停止位置P3に現像器GY′〜GK′が停止したときに一時的に現像剤が溜まる現像剤一時貯留部GHc′が形成されている。
なお、前記円筒状の現像剤カートリッジ23の内部は、軸に垂直な仕切壁により現像剤回収室(現像剤排出口6から排出される現像剤を回収する室)23aと図示しない補給現像剤収容室(現像容器V内に補給する現像剤を収容する室)とに2分割されている。前記現像剤回収室23aには、前記現像剤排出口6から排出された現像剤を回収する現像剤回収口23bが形成され、前記補給現像剤収容室(図示せず)には、前記現像容器Vの現像剤補給口7(図示せず)を介して現像容器V内に高濃度2成分現像剤を補給するカートリッジ側補給口(図示せず)が形成されている。前記現像剤カートリッジ23を前記現像剤カートリッジ装着部材22に挿入してから回転させることにより、前記現像剤カートリッジ23に形成された前記現像剤回収口23bおよび前記カートリッジ側補給口(図示せず)が現像容器Vの前記現像剤排出口6および現像剤補給口7(図示せず)に連通する。このような、現像剤回収室23bおよび補給現像剤回収室(図示せず)等を備えた前記現像剤カートリッジ23や、それを回転させることにより前記現像剤カートリッジ23の開口(現像剤回収口23bおよびカートリッジ側補給口)と現像器GY′〜GK′の現像容器Vの開口(現像剤排出口6お現像剤補給口)とを連通させる前記現像装置G′は、例えば特開平9−244376号公報に記載されているように従来公知であるため、その詳細な説明を省略する。
前記現像剤回収口23bの近傍には、ロータリ式の前記現像装置G′が回転するのに伴って重力により回転可能な現像剤回収室カバー24が支持されている。
前記現像器GY′〜GK′が現像位置P1(第1停止位置)に停止した図5に示す状態では、前記現像剤回収室カバー24は、前記現像剤回収室23aと前記現像剤排出口6とを遮断し、前記現像剤回収室23aを塞ぐ位置に回転する。
前記現像器GY′〜GK′が第2停止位置P2に停止した状態では、前記現像剤回収室カバー24は、前記現像剤回収室23a内の現像剤が少ない場合には、前記現像剤回収室23aと前記現像剤排出口6とを連通させる位置に回転する。前記現像剤回収室23a内の現像剤が大量の場合には、前記現像剤により前記現像剤回収室23aが塞がれた状態に保持される。
前記現像器GY′〜GK′が第3停止位置P3に停止した状態では、前記現像剤回収室カバー24は、前記現像剤排出口6から前記現像剤回収室23a内部に排出される現像剤の流入を防止しない位置(流入可能位置)に回転する。
前記現像器GY′〜GK′が第4停止位置P4に停止した状態では、前記現像剤回収室カバー24は、前記現像剤回収室23a内部で垂直な状態で前記現像剤回収室23aを塞ぐ位置に回転する。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の現像装置G′では、前記現像装置G′の回転により現像位置(第1停止位置)P1から180°回転した第3停止位置P3に移動した現像器GY′〜GK′では、第2攪拌搬送部材R2の前端部(X端部)に収容されている現像剤量と前記境界部底面5上に流入した現像剤量との総量が現像剤排出用ノズル21の高さよりも多い場合、前記現像剤排出用ノズル21の高さよりも多い現像剤量が現像剤排出口6から排出されて現像剤カートリッジ23の現像剤回収室23aに回収される。したがって、この境界部底面5の現像剤は、その現像剤高さ(現像剤量)が一定量以上になると前記現像剤排出口6から排出されるように構成されている。
前記構成を備えた実施例3の現像装置G′は、前記実施例1と同様の作用(無駄に排出される現像剤量を減少させること等)を奏する。
(実施例4)
図6は本発明の実施例4のモノクロのトリクル現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。
この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
前記実施例1ではロータリ式の現像装置Gを備えた画像形成装置Uであったが、実施例4の画像形成装置U′の現像装置は、モノクロのトリクル現像器(現像装置)GK″により構成されている。
図7は実施例8の現像装置の断面図である。
図8は前記図7のVIII−VIII線断面図である。
図6〜図8において、実施例4の現像装置はモノクロの現像器GK″により構成されており、実施例4の現像装置としての前記現像器GK″は下記の点で前記実施例1の現像器GKと相違しているが、他の点では前記実施例1の現像器GKと同様に構成されている。
図7、図8において、実施例4の現像剤排出口6′は、現像容器Vの前端壁(X側端壁)に形成されている。
(実施例4の作用)
実施例4の現像器GK″では、第1攪拌室2の前端部(下流端部)と第2攪拌室3の前端部(上流端部)とを接続する前側循環用接続路E1を搬送される現像剤は、境界部底面5に流入するが、前記搬送される現像剤量が多ければ境界部底面5に流入する現像剤量も多くなる。前記境界部底面5に流入した現像剤は、一定量以上になると現像剤排出口6′から排出されるように構成されている。このため、前記境界部底面5の現像剤量をほぼ一定に保持することができる。実施例8の現像器GK″は、前記境界部底面5の現像剤量がほぼ一定に保持されるため、現像容器V内に収容される現像剤量を一定に保持することができる。
前記境界部底面5上の現像剤高さは、循環攪拌室(2+3+E1+E2)上の現像剤高さよりも低い。すなわち、前記境界部底面5上の現像剤量は、循環攪拌室(2+3+E1+E2)の底面上の現像剤量に比較して少ない。このため、無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
実施例4の現像器GK″は、前記実施例1の現像器GKと同様に境界部底面5が底上げされており、移動防止壁17が設けられているので、前記実施例1で説明した底上げした境界部底面5および移動防止壁17と同様の作用(無駄に排出される現像剤量をさらに減少させることができる)を奏する。
また、実施例4の現像器GK″は、前記実施例1と同様に、現像器GK″の幅方向の長さを長くすることなく、現像ロールGRへの現像剤供給を安定して行うことができる。
(実施例5)
図9は実施例5の現像装置の断面図である。
この実施例5の説明において、前記実施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図9に示す実施例5の現像装置も前記実施例4と同様にモノクロの現像器GK″により構成されている。実施例5の現像器GK″は、下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同様に構成されている。
図9において、実施例5の現像器GK″には、前記実施例4の境界部底面5の代わりに、第1攪拌室2の前端部(下流端部)の底面および第2攪拌室3の前端部(上流端部)の底面と同一平面上に境界部底面5′が形成されている。すなわち、図9に示す実施例5の境界部底面5′は実施例4と異なり底上げされていない。
前記構成を備えた実施例5の現像器GK″は、前記境界部底面5′上の現像剤高さは、循環攪拌室(2+3+E1+E2)上の現像剤高さよりも低い。すなわち、前記境界部底面5′の現像剤量は、循環攪拌室(2+3+E1+E2)の底面上の現像剤量に比較して少ない。このため、無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
また、実施例5の現像器GK″は、実施例4と同様に移動防止壁17が設けられているので、前記実施例5の移動防止壁17と同様の作用(無駄に排出される現像剤量をさらに減少させることができる)を奏する。
(実施例6)
図10は、実施例6の現像装置の断面図である。
図11は前記図10のXI−XI線断面図である。
この実施例6の説明において、前記実施例4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例4と相違しているが、他の点では前記実施例4と同様に構成されている。
図10、図11において、実施例6の現像装置としての現像器GK″には、前記実施例4の現像容器Vの前端壁(X側端壁)に形成された現像剤排出口6′の代わりに、底上げされた境界部底面5から現像容器本体V1を垂直に貫通する現像剤排出口6″が形成されている。
(実施例6の作用)
実施例6の現像器GK″では、第1攪拌室2の前端部(下流端部)と第2攪拌室3の前端部(上流端部)とを接続する前側循環用接続路E1を搬送される現像剤の一部は、境界部底面5に流入する。前記境界部底面5に流入した現像剤は、現像剤排出口6″から排出されるように構成されている。前記底上げされた境界部底面5上の現像剤量はほぼ0(ゼロ)となる。前記底上げされた境界部底面5の底上げ高さをhとした場合、底上げしない境界部底面に対する底上げされた境界部底面5上の現像剤の高さはhとなる。
前記底上げされた境界部底面5上の現像剤は前記現像剤排出口6″により排出されて、底上げしない境界部底面に対する現像剤高さがhとなるように調節されるので、前記循環攪拌室(2+3+E1+E2)の現像剤高さを一定に保持することができる。
前記境界部底面5上に流入する現像剤量は、循環攪拌室(2+3+E1+E2)の現像剤量よりも少ない。したがって、無駄に排出される現像剤量を減少させることができる。
また、実施例6の現像器GK″は、前記実施例4と同様に、現像器GK″の幅方向の長さを長くすることなく、現像ロールGRへの現像剤供給を安定して行うことができる。
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(H01)境界部底面5と第2攪拌領域3上流部底面との間に現像剤移動防止壁を設けることが可能である。
図1は本発明の実施例1のトリクル式のロータリ現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。 図2は前記図1に示す実施例1の現像装置の拡大図である。 図3は前記図2のIII−III線断面図である。 図4は実施例2の現像装置の断面図であり、前記実施例1の図2に対応する図である。 図5は実施例3の現像装置の断面図である。 図6は本発明の実施例4のトリクル式のモノクロ現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。 図7は実施例4の現像装置の断面図である。 図8は前記図7のVIII−VIII線断面図である。 図9は実施例5の現像装置の断面図である。 図10は、実施例6の現像装置の断面図である。 図11は前記図10のXI−XI線断面図である。
符号の説明
1…現像ロール収容部
5,5′…第1攪拌領域下流側境界部底面
17…現像剤移動防止壁
2…第1攪拌領域
3…第2攪拌領域
4…仕切壁
6,6′,6″…現像剤排出口
7…現像剤補給口
E1+E2…循環用接続路
G,G′,GK″…現像装置
GA…現像器装着軸
GR…現像ロール
GY〜GK,GY′〜GK′…現像器
PR…像担持体
Q2…現像領域
R1…第1攪拌搬送部材
R1a…回転軸
R1b…順方向搬送羽
R1c…逆搬送羽
R2…第2攪拌搬送部材
R2a…回転軸
R2b…順方向搬送羽
R2c…逆搬送羽
V…現像容器
(2+3+E1+E2)…攪拌循環領域

Claims (4)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えたことを特徴とする現像装置、
    (A01)現像剤を攪拌搬送しながら循環させるために中央部が仕切壁で仕切られ且つ両端部が循環用接続路により接続された第1攪拌領域および第2攪拌領域を有する攪拌循環領域、前記第1攪拌領域の現像剤搬送方向下流側の前記循環用接続路よりも現像剤搬送方向下流側の前記第1攪拌領域の下流側端部底面およびその側方に配置された前記第2攪拌領域の上流側端部底面の境界部に形成される第1攪拌領域下流側境界部底面、前記第1攪拌領域下流側境界部底面上の現像剤量が一定量となるように前記第1攪拌領域下流側境界部底面上の現像剤を排出する現像剤排出口、前記第2攪拌領域に設けた現像剤補給口、ならびに前記第1攪拌領域に沿って配置された現像ロール収容部を有する現像容器、
    (A02)前記現像ロール収容部に回転可能に支持され且つ前記現像ロール収容部の現像剤を表面に吸着する現像ロールであって、表面に吸着した現像剤を静電潜像が形成された像担持体表面に対向する現像領域に搬送して前記静電潜像をトナー像に現像する前記現像ロール、
    (A03)前記第1攪拌領域の現像剤搬送方向の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて攪拌搬送しながら前記現像ロールに現像剤を供給する順方向搬送羽と、前記下流端部の現像剤を前記順方向搬送羽とは逆方向に搬送する逆搬送羽と、前記順方向搬送羽および前記逆搬送羽を支持する回転軸とを有する第1攪拌搬送部材、
    (A04)前記第2攪拌領域の下流端部より上流側の現像剤を前記下流端部に向けて搬送しながら攪拌する順方向搬送羽と、前記下流端部の現像剤を前記順方向搬送羽とは逆方向に搬送する逆搬送羽と、前記順方向搬送羽および前記逆搬送羽を支持する回転軸とを有する第2攪拌搬送部材、
    (A05)前記第1攪拌領域の下流側端部底面上の現像剤が前記第1攪拌領域下流側境界部底面上に移動するのを防止する現像剤移動防止壁。
  2. 下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする請求項1記載の現像装置、
    (A06)前記第1攪拌領域下流側境界部底面の上方位置、前記第1攪拌領域下流側境界部底面に隣接する現像容器端壁、または前記第1攪拌領域下流側境界部底面に形成された前記現像剤排出口。
  3. 下記の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする 請求項1または2記載の現像装置、
    (A07)前記現像容器、前記現像ロール、前記第1攪拌搬送部材および前記第2攪拌搬送部材を有する複数の現像器であって、それぞれ異なる色のトナーを収容する前記現像容器を有する前記複数の現像器、
    (A08)周方向に離れて前記複数の現像器が着脱可能に装着される現像器装着部を有する回転可能な現像器装着軸であって前記現像器装着部に装着された前記複数の各現像器の現像ロールを前記現像領域に順次移動させるように回転する前記現像器装着軸。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれか記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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