JP2016186622A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置から排出される現像剤の量を安定させること。
【解決手段】現像剤が収容される収容部(V)と、収容部(V)内に配置され、回転する軸部(31)と、軸部(31)の軸方向に対して傾斜した状態で軸部(31)に支持された搬送部(32b)とを有し現像剤を搬送する搬送部材(R1)と、収容部(V)に形成され収容部(V)内の現像剤を排出する排出口(7)と、を備え、軸方向に対する排出口(7)の下端(7a)の傾斜が、軸方向に対する搬送部(32b)の傾斜に対して、軸方向を挟んで逆向きに設定された現像装置(G)。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、内部の現像剤を少しずつ排出する現像装置に関して、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2012−177948号公報には、現像装置(4)の供給搬送路(9)の上方に現像剤排出口(94)が形成されており、供給搬送路(9)の現像剤が所定の嵩を越えた場合に、一部が排出される構成が記載されている。特許文献1の現像剤排出口(94)は、下端が軸方向、すなわち、水平方向に沿って形成されている。
特開2012−177948号公報(「0042」〜「0045」、図2、図9、図16、図17)
本発明は、現像装置から排出される現像剤の量を安定させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の現像装置は、
現像剤が収容される収容部と、
前記収容部内に配置され、回転する軸部と、前記軸部の軸方向に対して傾斜した状態で前記軸部に支持された搬送部とを有し、現像剤を搬送する搬送部材と、
前記収容部に形成され、前記収容部内の現像剤を排出する排出口と、
を備え、
前記軸方向に対する前記排出口の下端の傾斜が、前記軸方向に対する前記搬送部の傾斜に対して、軸方向を挟んで逆向きに設定された
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、
前記傾斜部に対する前記排出口の下端の成す角が、62度以上、110度以下に設定されたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
像を表面に保持する像保持体と、
前記像保持体の表面に保持された潜像を可視像に現像する請求項1または2に記載の現像装置と、
可視像を媒体に転写する転写装置と、
媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,3に記載の発明によれば、軸方向に対する排出口の下端の傾斜が軸方向に対する搬送部の傾斜に対して軸方向を挟んで逆向きに設定されていない場合に比べて、現像装置から排出される現像剤の量を安定させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、排出口の下端の成す角が、62度未満または110度より大きい場合に比べて、排出される現像剤をさらに安定させることができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。 図2は現像装置の斜視図である。 図3は現像装置の現像剤補給口部分の部分断面図である。 図4は実施例1の現像装置の説明図であり、図4Aは図3のIVA−IVA線断面図、図4Bは図3のIVB−IVB線断面図である。 図5は排出口の下端と搬送羽根の傾斜との関係の説明図であり、図5Aは搬送羽根の傾斜と現像剤が押される方向の説明図、図5Bは実施例の場合の排出口の下端と搬送羽根の傾斜との関係の説明図、図5Cは排出口の下端の傾斜方向が実施例とは異なる傾斜方向の場合の説明図である。 図6は実験例1の実験結果の説明図であり、横軸に現像ロールの周速を取り、縦軸に安定sump量を取ったグラフである。 図7は実験例2の排出口の形状の説明図であり、図7Aは成す角が−50.7度の場合の説明図、図7Bは成す角が0度の場合の説明図、図7Cは成す角が39.3度の場合の説明図、図7Dは成す角が50.7度の場合の説明図、図7Eは成す角が68.6度の場合の説明図、図7Fは成す角が90度の場合の説明図である。 図8は実験例2の実験結果の説明図であり、横軸に排出口の下端の角度を取り、縦軸にΔ安定sump量を取ったグラフである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、記録部の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
オートフィーダU3の上部には、媒体の収容容器の一例としての原稿トレイTG1が配置されている。原稿トレイTG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容可能である。原稿トレイTG1の下方には、原稿の排出部の一例としての原稿の排紙トレイTG2が形成されている。原稿トレイTG1と原稿の排紙トレイTG2との間には、原稿の搬送路U3aに沿って、原稿の搬送ロールU3bが配置されている。
スキャナ部U2の上面には、透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGが配置されている。実施例1のスキャナ部U2には、プラテンガラスPGの下方に、読取り用の光学系Aが配置されている。実施例1の読取り用の光学系Aは、プラテンガラスPGの下面に沿って、左右方向に移動可能に支持されている。なお、読取り用の光学系Aは、通常時は、図1に示す初期位置に停止している。
読取り用の光学系Aの右方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成装置の一例としての露光装置ROSに電気的に接続されている。
プリンタ部U1には、像保持体の一例としての感光体ドラムPRが配置されている。感光体ドラムPRの周囲には、帯電部材の一例としての帯電ロールCR、現像装置G、転写装置の一例としての転写ユニットTU、清掃器の一例としてのドラムクリーナCLpが配置されている。
転写ユニットTUの下方には、媒体の収容容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が配置されている。各給紙トレイTR1〜TR4から、搬送路SH1が延びている。搬送路SH1には、媒体の取り出し部材の一例としてのピックアップロールRp、捌き部材の一例としての捌きロールRs、搬送部材の一例としての搬送ロールRa、送出部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
転写ユニットTUの左方には、加熱ロールFhや加圧ロールFpを有する定着装置Fが配置されている。定着装置Fから、排紙トレイTRhの間は排出路SH2で接続されている。排出路SH2とレジロールRrとの間は、反転路SH3で接続されている。排出路SH2には、正逆回転可能な搬送ロールRbや排出ロールRhが配置されている。
(画像形成動作の説明)
前記原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿の排紙トレイTG2に排出される。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
原稿Giからの反射光は、読取り用の光学系Aを通って、撮像素子CCDに集光される。前記撮像素子CCDは、撮像面上に集光された原稿の反射光を電気信号に変換する。
画像処理部GSは、撮像素子CCDから入力された読取信号を、デジタルの画像信号に変換して、プリンタ部U1の書込回路DLに出力する。前記書込回路DLは、入力された画像書込信号に応じた制御信号を、露光装置ROSに出力する。
露光装置ROSは、レーザービームLを出力して、帯電ロールCRで帯電された感光体ドラムPRの表面に潜像を形成する。感光体ドラムPRの表面の潜像は、現像装置Gで可視像に現像される。転写ユニットTUの転写ロールTRは、感光体ドラムPRの表面の可視像を、搬送路SH1を搬送されてきた媒体の一例としての記録シートSに転写する。記録シートSに転写された可視像は、定着装置Fで定着される。定着装置Fを通過した記録シートSは、両面印刷がされる場合には、反転路SH3に搬送され、排紙トレイTRhに排出される場合には、排出ロールRhで排出される。
(現像装置の説明)
図2は現像装置の斜視図である。
図3は現像装置の現像剤補給口部分の部分断面図である。
図4は実施例1の現像装置の説明図であり、図4Aは図3のIVA−IVA線断面図、図4Bは図3のIVB−IVB線断面図である。
図1〜図4において、現像装置Gは、現像領域Q2において、感光体ドラムPRに対向して配置されている。現像装置Gは、収容部の一例としての現像容器Vを有する。現像容器Vには、負極帯電性のトナーおよび正極帯電性の磁性キャリアから成る2成分現像剤が収容されている。
図2において、現像容器Vは、前後方向に延びる現像容器本体1を有する。現像容器本体1の前端には、前側接続部材2が連結されている。現像容器本体1の後端には、後側接続部材3が連結されている。前側接続部材2は、前側の上筒部2aと、前側の下筒部2bとを有している。また、後側接続部材3は、後側の上筒部3aと、後側の下筒部3bとを有している。
図2において、現像容器本体1の前端および後端のそれぞれ上側の部分には、一対の被支持部1a,1aが設けられている。前記各被支持部1aは、現像容器Vが複写機U内部に装着された際に、複写機Uの図示しない枠体の一例としてのフレームに支持される。
図4において、現像容器Vの内部には、感光体ドラムPRに対向する位置に、現像ロールR0が支持されている。現像ロールR0の右方には、搬送部材の一例としての供給オーガR1が配置されている。また、供給オーガR1の下方には、搬送部材の一例としての撹拌オーガR2が配置されている。実施例1の現像装置Gでは、現像ロールR0と撹拌オーガR2との間には、搬送部材の一例としての滞留搬送オーガR3が配置されている。
なお、現像ロールR0は、磁石部材の一例としての磁石ロールR0aと、磁石ロールR0aの外側面を被覆する回転部材の一例としての現像スリーブR0bとを有する公知の部材である。
供給オーガR1と撹拌オーガR2との間には仕切壁4が設けられている。仕切壁4は現像容器V内部を上下に分割している。前記仕切壁4の前端部および後端部には上下を接続する接続口4a,4b(4aのみ図示)が形成されている。よって、現像容器V内の現像剤は、各オーガR1,R2により撹拌されながら循環する。
図4A、図4Bにおいて、滞留搬送オーガR3は、撹拌オーガR2と現像ロールR0との間に滞留する現像剤を搬送するための部材である。
図2、図3において、前側の上筒部2aの前端部には、補給部の一例としての補給口6が形成されている。また、図2、図3、図4Aにおいて、前側の上筒部2aの側面には、排出部の一例としての排出口7が形成されている。実施例1の排出口7は、補給口6の位置より現像剤の搬送方向で上流側に配置されており、補給口6から補給された新しい現像剤が補給後すぐに排出される割合を少なくしている。なお、前記補給口6には、図示しないトナーカートリッジから現像剤が補給される。
図4Bにおいて、現像容器Vの内部の上端には、層厚規制部材の一例としてのトリマー8が支持されている。トリマー8は、現像ロールR0の表面の現像剤の層厚を規制する。
図2において、前記現像ロールR0の軸の後端部(−X端部)には、ギヤG0が装着されている。各オーガR1,R2および滞留搬送オーガR3の軸の後端部にはギヤG1,G2,G3が装着されている。ギヤG0とギヤG1とは中間ギヤG4を介して噛み合っている。またギヤG1,G2,G3は順次噛み合っている。そして、現像動作時には、ギヤG0の回転力は順次ギヤG4,G1,G2,G3に伝達される。このとき、現像ロールR0、オーガR1,R2、滞留搬送オーガR3が回転する。
図2、図4Aにおいて、排出口7の外側には、排出接続部21が支持されている。排出接続部21には、排出路の一例としての排出筒22の前端部が接続されている。排出筒22の後端部には、現像剤の回収部の一例としての回収容器23が接続されている。
図2において、排出筒22の内部には、排出用の搬送部材の一例としての排出オーガR5が配置されている。
図2において、前記排出オーガR5の回転軸の後端部にはギヤG6が装着されている。ギヤG6は、前記ギヤG2に噛み合うギヤG7と噛み合っている。よって、前記ギヤG2が回転すると、ギヤG7,G6を介して排出オーガR5が回転するように構成されている。前記排出オーガR5が回転すると、排出口7から排出接続部21を介して、排出筒22に排出された余剰現像剤は、回収容器23へ搬送される。
図3において、実施例1の現像装置Gでは、供給オーガR1は、軸部の一例として、前後方向に延びる回転軸31を有する。回転軸31には、搬送部の一例としての搬送羽根32が支持されている。実施例1の供給オーガR1では、前端から接続口4aに対応する位置の間には、第1の搬送羽根32aが支持されている。また、後端から接続口4aの間には、第2の搬送羽根32bが支持されている。第1の搬送羽根32aは、回転軸31の回転時に、現像剤を補給口6から接続口4aに向けて搬送する方向に螺旋状に形成されている。また、第2の搬送羽根32bは、回転軸31の回転時に、現像剤を後方から前方に向けて搬送する方向に螺旋状に形成されている。なお、実施例1の第2の搬送羽根32bは、回転軸31の軸方向に対して成す角θ1が、前方に行くに連れて上方に傾斜する角度に設定されている。実施例1では、成す角θ1は、一例として、θ1=39.3度に設定されている。
図3において、実施例1の現像装置Gでは、排出口7の下端7aが、後方に行くに連れて上方に傾斜して形成されている。よって、下端7aは、回転軸31の軸方向に対して成す角θ2が、前方に行くに連れて下方に傾斜する角度に設定されている。したがって、実施例1では、下端7aの傾斜は、第2の搬送羽根32bの傾斜に対して、軸方向を挟んで逆向きに設定されている。なお、実施例1では、成す角θ2は、一例として、θ2=50.7度に設定されている。よって、下端7aと第2の搬送羽根32bとの成す角は、θ1+θ2=90度に設定されている。
(現像装置Gの機能)
前記構成を備えた実施例1の現像装置Gでは、現像容器Vの現像剤は、オーガR1,R2の回転に伴って撹拌されながら循環する。供給オーガR1は、現像ロールR0に現像剤を供給する。現像ロールR0の現像剤は、トリマー8で層厚が規制される。トリマー8で層厚が規制された現像剤は、現像領域Q2を通過する際に、感光体ドラムPRの潜像を可視像に現像する。現像で使用されなかった現像剤は、現像ロールR0の表面から現像容器Vの内部に戻される。現像容器Vに戻された現像剤は、再び循環する。
現像領域Q2において現像剤が消費されると、補給口6を通じて、トナー及びキャリアを含む現像剤が補給される。また、現像容器Vの内部を循環する現像剤は、排出口7の位置を通過する際に、排出口7の高さよりも、現像剤の嵩が高い場合に、一部の現像剤が排出される。したがって、現像容器Vを循環して、劣化したキャリアが少しずつ排出される。よって、現像装置Gの内部の劣化したキャリアが少しずつ交換され、長期にわたって現像性能を維持している。
近年、高画質化や少容量化、使用時の費用削減の目的で、小径の現像剤が採用されつつある。小径の現像剤は、温度、湿度等の使用環境や、累積印刷枚数等の使用条件、現像剤中のトナー濃度、経時的な劣化等の要因で、現像剤の流動性の変動が大きくなりやすい。さらに、画像形成装置の高速化に対して、流動性の変動幅は拡大する方向にある。流動性の変動幅が大きくなると、排出口7から排出される現像剤の排出量も変動し、現像容器Vの現像剤の総量が、変動要因に応じて大きく変動して、画質や寿命の安定性が損なわれる問題がある。
特に、高速化にともなって、オーガR1,R2の回転速度が速くなると、現像剤の嵩が、排出口7の下端の高さよりも低くても、傾斜する搬送羽根32bに現像剤が押されて、現像剤が噴出するように排出されやすくなる。よって、本来、現像剤の総量、すなわち、現像剤の嵩が、排出口7の下端の高さを越え分だけ排出されるはずが、排出口7の高さになる前に現像剤が排出され始める。よって、現像剤の排出量が変動しやすく、現像剤の総量も安定しにくくなる。
図5は排出口の下端と搬送羽根の傾斜との関係の説明図であり、図5Aは搬送羽根の傾斜と現像剤が押される方向の説明図、図5Bは実施例の場合の排出口の下端と搬送羽根の傾斜との関係の説明図、図5Cは排出口の下端の傾斜方向が実施例とは異なる傾斜方向の場合の説明図である。
図5において、回転軸31に対して傾斜する第2の搬送羽根32bで押された現像剤は、図5Aの矢印41で示す方向に押される。ここで、図5Bに示すように、下端7aの傾斜が、第2の搬送羽根32bの傾斜に対して軸方向を挟んで逆方向に設定されている実施例の場合と、図5Cに示すように、下端01の傾斜が、搬送羽根02の傾斜に対して軸方向を挟んで同じ方向に設定されている場合とを考える。図5Bに示すように、排出口7を横切る第2の搬送羽根32bの範囲42は、図5Cに示すように排出口03を横切る搬送羽根02の範囲02aに比べて狭くなる。よって、第2の搬送羽根32bに押されて排出口7から噴出する現像剤の量は、図5Cに示す場合に比べて、実施例1の場合では少なくすることができる。よって、現像剤の排出量の変動が少なくなり、現像剤の総量も安定しやすくなる。
(実験例)
次に、実施例1の効果を確認するための実験を行った。
実験は、富士ゼロックス株式会社製のColor 1000 Pressを改造して行った。
なお、成す角θ1は、実施例1で使用した39.3度に設定されている。
(実験例1)
実験例1では、撹拌オーガR2の回転速度と、現像剤の総量の変動とを観測する実験を行った。具体的に、実験例1では、現像ロールR0の周速を変えながら、排出口7から現像剤が排出され始める現像剤の総量、いわゆる、安定sump量を測定した。なお、現像ロールR0の周速が変化すると、連動してオーガR1,R2の周速も変化する。
実験例1−1では、体積平均粒径が3.8μmのトナーと、体積平均粒径が25μmのキャリアを使用した。なお、体積平均粒径は、ベックマン・コールター株式会社製のコールターカウンターを使用して測定した。なお、実験例1−1では、下端7aの傾斜角は、成す角θ2=50.7度に設定した。
比較例1−1では、体積平均粒径が3.8μmのトナーと、体積平均粒径が25μmのキャリアを使用した。なお、比較例1−1では、下端の傾斜角は、0度、すなわち、特許文献1に記載のように、水平面に沿った下端を有する排出口とした。
比較例1−2では、体積平均粒径が5.8μmのトナーと、体積平均粒径が35μmのキャリアを使用した。なお、比較例1−2では、比較例1−1と同様に、水平面に沿った下端を有する排出口とした。
実験結果を、図6に示す。
図6は実験例1の実験結果の説明図であり、横軸に現像ロールの周速を取り、縦軸に安定sump量を取ったグラフである。
比較例1−1と比較例1−2を比較すると、現像剤の粒径が小さくなると、周速が大きくなるに連れて、安定sump量が大きく変化していくことが確認された。すなわち、粒径が小さくなると、周速に応じて安定sump量の変動が大きくなることが確認された。
比較例1−1と実験例1−1とを比較すると、下端7aの傾斜角を水平から50.7度とすることで、周速が大きくなっても、安定sump量の変化は小さくなっていることが確認された。
(実験例2)
図7は実験例2の排出口の形状の説明図であり、図7Aは成す角が−50.7度の場合の説明図、図7Bは成す角が0度の場合の説明図、図7Cは成す角が39.3度の場合の説明図、図7Dは成す角が50.7度の場合の説明図、図7Eは成す角が68.6度の場合の説明図、図7Fは成す角が90度の場合の説明図である。
実験例2では、下端7aの角度と、安定sump量の変化との関係を観測する実験を行った。実験例2では、実験例1−1の現像剤を使用した。また、実験例2では、現像ロールR0の周速を1054mm/sに設定した。
図7において、実験例2では、成す角θ2を、−50.7度、0度、39.3度、50.7度、68.6度、90度として実験を行った。なお、各成す角θ2の場合、39.3度の第2の搬送羽根32bと成す角θ1+θ2は、それぞれ、−11.4度、39.3度、78.6度、90度、107.9度、129.3度である。
なお、実験例2では、安定sump量に対する変動であるΔ安定sump量を測定した。実験例2では、(Δ安定sump量)={(870mm/s時の安定sump量)−(1054mm/s時の安定sump量)}/(870mm/s時の安定sump量)で計算した。すなわち、Δ安定sump量増速時の安定sump量の低下分を規格化したものである。
実験結果を図8に示す。
図8は実験例2の実験結果の説明図であり、横軸に排出口の下端の角度を取り、縦軸にΔ安定sump量を取ったグラフである。
図8において、実験例2では、排出口7の下端7aの傾斜角が、第2の搬送羽根32bの傾斜に対して軸方向を挟んで逆方向に設定されている場合、すなわち、0度〜90度の間で、軸方向を挟んで同方向の場合、すなわち、0度未満の場合に比べて、Δ安定sump量が小さくなることが確認された。特に、成す角θ2が50.7度近傍、すなわち、第2の搬送羽根32bと下端7aとの成す角θ1+θ2が90度近傍で、Δ安定sump量が極小となることが確認された。すなわち、成す角θ1+θ2が90度近傍に設定すれば、安定sump量の変動が少なくなることが確認された。
なお、例えば、Δ安定sump量の許容値を0.05すなわち、変動幅が5%以内を許容するとした場合、グラフから、θ1+θ2は、62度以上、110度以下に設定すればよいことがわかる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色現像の画像形成装置に限定されず、多色、いわゆるカラーの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、トナーやキャリアの粒径等の具体的な数値は、実施例に例示した数値に限定されず、設計や仕様等に応じて変更可能である。同様に、第2の搬送羽根32bの傾斜角度θ1も設計や仕様に応じて変更可能である。
(H03)前記実施例において、オーガR1,R2が上下に並んだ現像装置Gを例示したが、これに限定されない。オーガR1,R2が水平に並んだ現像装置Gや、オーガR1,R2が斜めに並んだ現像装置Gにも適用可能である。また、構成に応じて、滞留搬送オーガR3は省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、排出口7を供給オーガR1の配置されている空間に形成したが、これに限定されない。現像剤が循環する経路内であれば、任意の位置に変更可能である。
7…排出口、
7a…下端、
31…軸部、
32b…搬送部、
F…定着装置、
G…現像装置、
PR…像保持体、
R1…搬送部材、
S…媒体、
TU…転写装置、
U…画像形成装置、
V…収容部、
θ1+θ2…傾斜部に対する排出口の下端の成す角。

Claims (3)

  1. 現像剤が収容される収容部と、
    前記収容部内に配置され、回転する軸部と、前記軸部の軸方向に対して傾斜した状態で前記軸部に支持された搬送部とを有し、現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記収容部に形成され、前記収容部内の現像剤を排出する排出口と、
    を備え、
    前記軸方向に対する前記排出口の下端の傾斜が、前記軸方向に対する前記搬送部の傾斜に対して、軸方向を挟んで逆向きに設定された
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記傾斜部に対する前記排出口の下端の成す角が、62度以上、110度以下に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 像を表面に保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面に保持された潜像を可視像に現像する請求項1または2に記載の現像装置と、
    可視像を媒体に転写する転写装置と、
    媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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