JP2007163793A - トナー搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体ポンプの空気の吸い込みを抑制することができるトナー搬送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】粉体ポンプ130の吸引動作開始前にサブタンク用攪拌アジテータ113でサブタンク内のトナーを攪拌するので、粉体ポンプ130の吸引動作開始直後に粉体ポンプ130が空気を吸引することが抑制される。よって、粉体ポンプ130の吸引動作開始から終了まで、トナーを良好に吸引することができる。また、粉体ポンプ130で所定量のトナーを吸引する時間を、サブタンク用攪拌アジテータ113の攪拌の開始を粉体ポンプ130の吸引動作の開始に同期して行うものに比べて短くできる。従って、サブタンク用攪拌アジテータ113の攪拌の開始を粉体ポンプ130の吸引動作の開始に同期して行うものに比べて、粉体ポンプ130の稼動時間を短くでき、粉体ポンプ130の寿命を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナー搬送装置および画像形成装置に関するものである。
従来から、トナーを収容したトナーボトル内のトナーを現像装置へ搬送するトナー搬送装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のトナー搬送装置は、トナーボトル内のトナーを排出してトナー貯留部に貯留し、このトナー貯留部に貯留されたトナーを、トナー搬送管内の搬送コイルを回転させることで現像装置へ搬送するものである。
ところで、現像装置の周辺は、感光体の駆動装置や現像装置の駆動装置等多数の部品が配置されており、装置のコンパクト化が進むなかで、現像装置周辺にスペースの余裕が無くなってきている。搬送コイルは、トナー搬送管に挿入することで搬送管内に配置するため、搬送管が急角度で曲がっていたりすると、搬送コイルを挿入することができなかったり、コイルの回転負荷上昇によりコイルやトナー搬送管が破損をきたすことがある。またたとえ搬送管が曲がっていなくても、コイルによるトナー搬送では、ほぼ垂直に近い角度でトナーを上方に搬送させることは不可能である。このため、搬送管は、ほぼ直線状の形状に、かつ上方に搬送する場合は角度も制限された状態にしなければならず、装置のレイアウトの自由度に限界があった。また、搬送管を現像装置周辺の部品の間に配置することができず、現像装置周辺の部品の外側に搬送管を配置する必要があるため、装置のコンパクト化に限界があった。
特開2002−287493号公報
本出願人は、特願2004−223554号において、次のようなトナー搬送装置を提案した。すなわち、現像装置の現像ケース上部に粉体ポンプを配置し、この粉体ポンプの吸引口とトナー貯留部とをフレキシブルチューブで接続したトナー搬送装置である。このトナー搬送装置は、トナーボトルから排出されてトナー貯留部に貯留されたトナーを粉体ポンプによって吸引し、チューブを介して粉体ポンプにまで搬送する。そして、粉体ポンプから現像装置にトナーを搬送する。粉体ポンプでトナーを吸引して、トナーを搬送するので、トナーチューブが急角度で曲がっていたり、急角度で上昇していたりしても、トナーを搬送することができる。よって、粉体ポンプを用いることで、装置のレイアウトの自由度を増すことができる。また、現像装置周辺の部品の間に搬送チューブを配置することができ、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、本出願人は、特願2005−29677号で次のようなトナー搬送装置を提案した。すなわち、現像装置の現像ケース上部に粉体ポンプを配置し、この粉体ポンプの吸引口とトナー貯留部とをフレキシブルチューブで接続したトナー搬送装置において、トナー貯留部内に貯留したトナーを攪拌するための攪拌手段を設け、粉体ポンプの吸引動作の開始/停止に同期して、攪拌手段の攪拌の開始/停止を行う装置である。粉体ポンプの吸引動作の開始/停止に同期して、攪拌手段の攪拌の開始/停止を行うことで、粉体ポンプの吸引により、トナー貯留部に貯留したトナーにアリの巣状の空洞ができるのを抑制することができる。これにより、アリの巣状の空洞からトナー貯留部の空気を粉体ポンプが吸引(エアーリーク)して、トナーを吸引できなくなるのを抑制することができる。このアリの巣状の空洞は、以下のようにして形成される。長時間放置などで、トナー貯留部のトナーが凝集した状態で粉体ポンプで吸引すると、凝集の低い部分のみが粉体ポンプに吸引されるためアリの巣状の空洞となるのである。
また、粉体ポンプの吸引動作の開始/停止に同期して、攪拌手段の攪拌の開始/停止を行うことで、攪拌時間を最小限に抑えることができる。よって、攪拌過多によるトナーの凝集度の上昇を抑制することができる。さらに、攪拌手段の作動時間を最小限に抑えることができるので、攪拌手段の作動による劣化を抑制することができ、攪拌手段を長寿命化することができる。
しかしながら、粉体ポンプの吸引動作の開始に同期して、攪拌手段の攪拌の開始を行うものでは、粉体ポンプの吸引動作の開始直後は、トナー貯留部に貯留したトナーの大部分が攪拌手段によってまだ攪拌されていない。よって、この攪拌手段によって攪拌されていない部分に、アリの巣状の空洞が形成され、粉体ポンプが空気を吸引してしまい、粉体ポンプの吸引動作の開始直後は、トナーを良好に吸引できないおそれがある。その結果、粉体ポンプで所定量のトナーを吸引する時間が長くなり、粉体ポンプの稼動時間が長くなり、粉体ポンプの寿命が低下するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、粉体ポンプの空気の吸い込みを抑制することができるトナー搬送装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーを収容するトナー容器から排出されたトナーを貯留するトナー貯留部と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌する攪拌手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する粉体ポンプとを備えたトナー搬送装置において、該現像装置へのトナー供給が指示された際、該攪拌手段で該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌し、該攪拌手段で該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌した後で、該粉体ポンプを駆動して該現像装置にトナー供給するよう制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、トナーが収容されたトナー容器内のトナーを、トナーが貯留されたトナー貯留部へ供給するトナー供給手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌する攪拌手段と、該トナー貯留部内に貯留されたトナー量を検知する該トナー貯留部内トナー量検知手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する粉体ポンプとを備えたトナー搬送装置において、該トナー貯留部内トナー量検知手段の検知結果に基づいて該トナー供給手段の駆動を制御するとともに、該攪拌手段を、粉体ポンプの駆動前または粉体ポンプの駆動時に駆動させ、該トナー貯留部内トナー量検知手段が、トナー貯留部内トナー量が所定量あることを検知したら、該攪拌手段の駆動を停止させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のトナー搬送装置において、上記トナー貯留部内トナー量検知手段を、上記トナー貯留部の上記粉体ポンプとの接続部よりも上方かつ上記トナー貯留部の上記供給手段との接続部よりも下方に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかのトナー搬送装置において、上記粉体ポンプとして、1軸偏心ネジポンプを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかのトナー搬送装置において、上記制御手段は、装置の電源投入後および/または装置の停止状態が所定時間以上経過したときに、上記攪拌手段を所定時間駆動させるよう制御したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、トナーを収容するトナー容器からトナーを排出する排出手段と、該排出手段によって排出されたトナーを貯留する第1貯留部と、該第1貯留部に貯留されたトナーを搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送されたトナーを貯留する第2貯留部と、第2貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する1軸偏心ネジポンプとを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかのトナー搬送装置を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、像担持体と、像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、転写後の像担持体に付着した転写残トナーを除去するクリーニング手段と、該クリーニング手段によって除去された転写残トナーを上記トナー貯留部へ搬送する搬送手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、攪拌手段でトナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌した後で、粉体ポンプを駆動するので、粉体ポンプを駆動してトナー貯留部のトナーを吸引するときは、トナー貯留部のトナーは、攪拌手段によって凝集がほぐされて、流動性が向上している。よって、粉体ポンプの吸引動作の開始直後に、トナー貯留部に貯留されたトナーにアリの巣状の空洞が形成されにくい。その結果、粉体ポンプの吸引動作開始直後に空気だけを吸引してしまう現象(エアーリーク)が抑制され、、粉体ポンプの吸引動作の開始直後からトナーを良好に効率良く吸引することができる。よって、粉体ポンプで所定量のトナーを吸引する時間を、攪拌手段による攪拌の開始を粉体ポンプの吸引動作の開始に同期して行うものに比べて短くすることができる。従って、攪拌手段の攪拌の開始を粉体ポンプの吸引動作の開始に同期して行うものに比べて、粉体ポンプの稼動時間を短くすることができ、粉体ポンプの寿命を向上することができる。
また、請求項2の発明によれば、攪拌手段の駆動を、トナー貯留部内トナー量検知手段の検知結果に基づいて停止するので、以下のような効果を得ることができる。粉体ポンプの吸引動作停止後も、トナー貯留部内トナー量検知手段の検知結果がトナー貯留部内トナー量が所定量あることを検知するまで、トナー供給手段によって、トナーがトナー貯留部内に供給される。従来の粉体ポンプの吸引動作停止と同期して攪拌手段の攪拌動作を停止するものは、粉体ポンプの吸引動作停止後のトナー貯留部内にトナーを供給しているとき、攪拌手段の攪拌動作が停止している。このため、トナー供給手段によって、トナー貯留部内で不均一に(部分的に盛り上がる、傾斜して堆積する)トナーが貯留されたり、貯留部内壁面にトナーが付着、堆積したりすることがある。その結果、貯留部内で場所による凝集差ができたり、壁面に付着したトナーが成長しトナー架橋を起こしたりすることがあり、次回の粉体ポンプによるトナーの吸引を、初期から安定して行うことができないおそれがある。
一方、本発明は、攪拌手段の駆動を、トナー貯留部内トナー量検知手段の検知結果に基づいて停止するので、トナー供給手段によってトナーがトナー貯留部内に供給されているときも、攪拌手段によってトナー貯留部内のトナーが攪拌される。このように攪拌することで、トナーが山状に貯留したり、傾斜して貯留したり、壁面などへのトナー付着するのを抑制することができる。その結果、貯留部内で場所による凝集差がなくなりため、次回の粉体ポンプによるトナーの吸引を、初期から安定して行うことが可能となる。
また、請求項6の発明によれば、第2貯留部を備えることで、以下のような効果を得ることができる。すなわち、排出手段によってトナー容器から排出されたトナーを貯留する貯留部のトナーを一軸偏心ネジポンプで直接吸引するものの場合、装置のレイアウトの関係上、上記貯留部と一軸偏心ネジポンプとが離れて配置される場合がある。この場合、一軸偏心ネジポンプのトナーを吸引する距離が長くなる。その結果、貯留部内のトナーを良好に吸引することができるように、吸引力の強い一軸偏心ネジポンプを用いる必要が生じ、一軸偏心ネジポンプの大型化等を招くおそれがある。
一方、本発明は、第2貯留部を設け、排出手段によってトナー容器から排出されたトナーを貯留する貯留部のトナーを搬送手段で一旦第2貯留部へ搬送する。そして、この第2貯留部に貯留されたトナーを一軸偏心ネジポンプで吸引するので、排出手段によってトナー容器から排出されたトナーを貯留する貯留部からトナーを一軸偏心ネジポンプで直接吸引するものに比べて、一軸偏心ネジポンプがトナーを吸引する距離を短くすることができる。その結果、排出手段によってトナー容器から排出されたトナーを貯留する貯留部からトナーを一軸偏心ネジポンプで直接吸引するものに比べて、吸引力の弱い一軸偏心ネジポンプを用いても良好にトナーを吸引することができる。よって、一軸偏心ネジポンプの大型化を抑えることができるという効果である。
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、この複写機の要部を示す概略構成図である。図において、この複写機は、原稿読取部1と、原稿自動供給部2と、プリンタ部3と、給紙部4とを備えている。
上記原稿自動供給部2は、その上面に載置された図示しない原稿を後述のコンタクトガラス5上に自動で供給する。
上記原稿読取部1は、図示しない原稿の画像を読み取るためのものである。ユーザーの手作業により、原稿読取部1の上部に固設されたコンタクトガラス5上に原稿が置かれた状態で、図示しないスタートスイッチが操作されると、原稿読取部1による原稿読取が直ちに開始される。また、上記原稿自動供給部2上に原稿が置かれた状態でスタートスイッチが操作されると、その原稿がコンタクトガラス5上に自動給紙された後、原稿読取部1による原稿読取が開始される。読取開始により、コンタクトガラス5上に置かれた原稿は図中右方向へ移動する光源6によって光照明される。原稿からの反射光像は、第1ミラー7、第2ミラー8で順次反射する。そして、結像レンズ9を経た後、反射光像を読み取るためのCCD等からなるイメージセンサ10に検知されて画像情報が読み取られる。
上記プリンタ部3は、被画像形成体としての転写紙P上に画像としてのトナー像を形成するためのもので、光書込ユニット11やドラム状感光体12を備えている。また、潜像担持体たるドラム状感光体12の周囲に、帯電装置13、現像手段たる現像器40、転写搬送ユニット14、ドラムクリーニング装置15、除電器16などを備えている。更には、定着装置17、反転排紙ユニット18、レジストローラ対19なども備えている。上記スタートスイッチが操作されると、図示しない駆動手段によるドラム状感光体12の回転駆動が開始される。
上記光書込ユニット11は、原稿読取部1で読み取られた画像信号に基づいてレーザ光Lを光変調して、潜像担持体としてのドラム状感光体12を露光する。具体的には、レーザダイオード等からなる光源20からレーザ光Lを発する。このレーザ光Lは、ポリゴンモータ21によって回転駆動される回転多面鏡22上で主走査方向(ドラム状感光体12の軸線方向)に偏向せしめられながら、fθレンズなどからなる走査結像用のレンズ系23を通る。そして、ミラー24、レンズ25を経て、回転駆動されているドラム状感光体12上に到達してその表面に静電潜像を走査する。
上記転写搬送ユニット14は、転写搬送ベルトを複数の張架ローラによってテンション張架しながら無端移動せしめながら、ドラム状感光体12の周面に当接させて転写ニップを形成している。また、転写ニップにおける転写搬送ベルト裏面(フープ内周面)に図示しない転写バイアスローラを当接させている。この転写バイアスローラには図示しない電源によって転写バイアスが印加されており、この印加によって転写ニップに転写電界が形成される。
上記光書込ユニット11による露光でドラム状感光体12上に形成された静電潜像は、現像器40によって現像されてトナー像となった後、上記転写ニップに進入する。一方、上記レジストローラ対19は、上記スタートスイッチの操作に基づいて後述の給紙部4から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込む。そして、転写紙Pを転写ニップにてドラム状感光体12上のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで送り出す。この送り出しにより、転写ニップではドラム状感光体12上のトナー像が転写紙Pに密着せしめられる。そして、転写電界やニップ圧の影響を受けて、ドラム表面から転写紙表面に転写される。転写ニップを通過した転写紙Pは、転写搬送ユニット14の転写搬送ベルトによって定着装置17内に送られる。定着装置17は、送られてきた転写紙Pを加熱ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に挟み込む。そして、熱や圧力の影響によってトナー像を転写紙P上に定着せしめながら、反転排紙ユニット18に向けて排紙する。
上記反転排紙ユニット18は、送られてきた転写紙Pを排出路18aに通して機外の図示しない排紙トレイに排紙する。但し、両面コピーモードがユーザーによって選択されている場合には、転写紙Pを反転部18bに通して裏表反転させた後、上記レジストローラ対19に向けて搬送する。これにより、その転写紙Pはレジストローラ対19から上記転写ニップに向けて再び送られ、先にトナー像が転写された面とは反対側の面に、新たなトナー像が転写される。
上記ドラムクリーニング装置15は、上記転写ニップを通過した後のドラム状感光体12表面に付着している転写残トナーをクリーニングして、トナー収容器たる図示しない回収タンクに収容する。クリーニング後のドラム状感光体12表面は、上記除電器16によって除電された後、上記帯電装置13によって一様帯電せしめられて次の画像形成に備える。
上記給紙部4は、多段配設された3つの給紙カセット26,27,28を備えており、それぞれに複数枚の転写紙Pを収容している。また、複数組の搬送ローラ対32を有する給紙路33も備えている。給紙カセット26,27,28は、内部に収容している転写紙Pの最上紙に給紙ローラ26a,27a,28aを押し当てており、その回転駆動によって最上紙を給紙路33に向けて送り出す。上記スタートスイッチが操作されると、何れか1つの給紙カセットから給紙路33に転写紙が送り出されるのである。給紙路33は、受け取った転写紙Pを複数組の搬送ローラ対32によってプリンタ部のレジストローラ19に向けて給紙する。
ドラム状感光体12の側方に配設された現像器40には、これにトナーを搬送供給するトナー搬送装置50が装着されている。トナー搬送装置50は、トナーバンク100に収容された2つのトナーボトル102a、102b内のトナーをサブタンク110内に一端溜めて、サブタンク内のトナーを粉体ポンプ130で搬送チューブ120を介して現像器40へトナーを供給している。なお、トナー搬送装置50の詳細については、後述する。
また、現像器40内には、トナーと磁性キャリアとを含有する図示しない二成分現像剤が収容されている。上記トナー搬送装置50によって現像器40内に補給されたトナーは、内部の二成分現像剤と混合攪拌されて現像に使用される。現像器40の底面には、図示しないTセンサが配設されている。このTセンサは、現像器40内の二成分現像剤の透磁率に応じた信号を図示しない制御部に出力する。二成分現像剤のトナー濃度は、透磁率と相関するため、Tセンサは二成分現像剤のトナー濃度を検知していることになる。上記制御部は、Tセンサからの出力信号を、所定の目標値に近づけるようにトナー搬送装置50を適宜動作させることで、現像に伴ってトナー濃度を低下させた二成分現像剤のトナー濃度を回復させる。但し、二成分現像剤の透磁率が湿度等の環境変化や二成分現像剤の嵩変化などによって変動するため、制御部は上記目標値を適宜補正する。具体的には、所定のタイミングでドラム状感光体12上に形成せしめた基準トナー像の画像濃度に応じて、上記目標値を補正する。この画像濃度については、例えば基準トナー像の光反射率を検知する反射型フォトセンサ(以下、Pセンサという)からの出力などによって把握される。
上記転写ニップを通過したドラム状感光体12の表面には、転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置15によって掻き取られて回収タンク90に回収される。
次に、本実施形態の特徴点であるトナー搬送装置50について、詳細に説明する。図2は、トナー搬送装置50の概略構成図であり、図3は、トナー搬送装置50の複写機内の配置構成図である。図に示すように、トナー搬送装置50は、粉体ポンプ130、第2トナー貯留部たるサブタンク110、第1トナー貯留部たるトナーバンクケース101を有している。粉体ポンプ130とサブタンク110とは、搬送チューブ120で接続されており、サブタンク110とトナーバンクケース101とは、搬送管150で接続されている。
搬送管150の一端は、トナーバンクケースの底部側面に接続されており、他端は、サブタンク110の上部側面に接続されており、トナーバンクケースからサブタンクに向かってほぼ直線上に延びている。搬送管150内には、供給手段たる搬送コイル151が設けられており、この搬送コイル151を図示しない搬送コイル駆動モータによって回転せしめることで、トナーバンクケース内のトナーをサブタンク110へ搬送する。
搬送チューブ120は、フレキシブルな材質で構成されており、搬送チューブ120の一端は、サブタンクの底部側面に接続されており、他端は、粉体ポンプ130の吸引口に接続されている。搬送チューブ120は、サブタンクと装置側面との間の僅かな隙間に配置されており、サブタンクとの接続部分近傍および粉体ポンプ130との接続部分近傍が湾曲している。
サブタンク110内には、サブタンク110内に溜まったトナーを攪拌するための攪拌手段たるサブタンク用攪拌アジテータ113が設けられている。サブタンク用攪拌アジテータ113は、図4に示すように、回転軸113aと、この回転軸113aから延びる突状部に固定される攪拌部材113bとで構成されている。攪拌部材113bは、樹脂性のフィルムなど変形可能な薄板状の部材で構成されており、開口部を有している。また、サブタンク内のトナー量を検知するトナー貯留部内トナー量検知手段たるサブタンク用トナー量検知センサ112を有している。サブタンク用トナー量検知センサ112は、搬送チューブ120との接続部110aよりも上方、かつ、搬送管150との接続部110bよりも下方に配置されている。搬送チューブ120との接続部110aよりも上方に配置することで、サブタンク用トナー量検知センサ112がトナーありを検知したとき、搬送チューブ120との接続部110aをトナーで覆うことができる。よって、粉体ポンプでサブタンク内のトナーを吸引するときに、空気をトナーとともに吸引してしまうことがなくなり、搬送効率の低下を抑制することができる。また、搬送管150との接続部110bよりも上方にトナーを溜めると、サブタンク内に貯留させるトナー量が多くなりすぎて、サブタンク用攪拌アジテータ113を回転駆動させるのに大きな駆動トルクが必要となってくる。このため、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータが大型化してしまうなどの不具合が生じてしまう。また、このトナー量検知センサ112の表面を清掃するサブタンク用センサ面清掃部材111が設けられている。サブタンク用センサ面清掃部材111は、図5に示すように、回転軸111aと、この回転軸に取り付けられた線材で形成した掻き取り部材111bとからなっている。
次に、粉体ポンプ130について、図2および図6に基づき説明する。なお、図6は、粉体ポンプ130の分解図である。粉体ポンプ130は、サブタンク110内のトナーを吸引して、現像器40の現像ホッパ140へトナーを供給するものである。粉体ポンプ130としては、回転容積式の1軸偏心ネジポンプ(モーノポンプ)を用いている。回転容積式の1軸偏心ネジポンプ(モーノポンプ)は、エアーポンプ式のように空気と共に粉体を搬送するものではないので、サブタンクや粉体ポンプに大掛かりな圧抜き手段を設ける必要がなく、装置をコンパクト化することができる。また、吸引/吐出力が強いため、トナーが詰まりにくく、経時にわたり安定したトナー搬送性を維持することができる。
粉体ポンプ(モーノポンプ)130は、二条螺旋の雌ねじ状の形状の貫通孔を有するゴム等の弾性体からなるステータ132と、1軸偏心スクリュー部134aが設けられたロータ134とを有している。ロータ134のスクリュー部134aは、回転可能にステータ132の貫通孔に挿入されている。トナーや1軸偏心スクリュー部134aとの摩擦により摩耗しないようにステータ132の貫通孔の内周面には、ニッケルメッキが施されている。上記ステータ132は、キャップ131の内周面と嵌合している。キャップ131の図中左側には吸引口131aが設けられており、この吸引口131aに搬送チューブ120が接続されている。ロータ134は、スクリュー部134aの図中右側端部にジョイント部134bを有している。図6に示すように、このジョイント部134bの軸端部にスプリングピン134eによって回転軸134dが取り付けられている。ロータ134の回転軸134dの図中右側端部には、軸受133、クラッチ136が取り付けられる。クラッチ136には、図示しない粉体ポンプ駆動モータに接続されており、ロータ134を回転駆動させる。キャップ131のトナー排出側端部には、ケース135が取り付けられる。ケース135は、図6に示すように、上面と奥側側面とが形成された上ケース135aと手前側側面が形成された下ケース135bとからなっている。上ケース135aの左側端部と下ケース135bの左側端部とをそれぞれキャップ131のトナー排出側端部に当接させ、上ケース135aの右側端部と下ケース135bの右側端部とをそれぞれ軸受133に当接させて、上ケース135aと下ケース135bとを合わせる。上ケース135aと下ケース135bとが合った状態で、カバー部材136で上ケース135aと下ケース135bとを狭持して固定する。ケース135の下面には、開口部が設けられており、この開口部が現像器用ホッパ140の開口部に取り付けられる。
図7は、ロータ134のスクリュー部134aとステータ132との各断面を示している。図に示すように、スクリュー部134aは、所定のひねり角をもち、その断面形状は、真円となっている。一方、ステータ132の貫通孔は断面が長円状で、少なくと両側面が1軸偏心スクリュー133と密着している。図示しない粉体ポンプ駆動モータによりロータ134が図中反時計周りに回転すると、スクリュー部134aが、ステータ内を図中反時計周りに偏心回転(自転)する。また、ロータ134が図中反時計周りに回転すると、スクリュー部133の外径の中心Aが、ステータ132の軸中心Bに対してロータ134の回転方向と反対方向へ回転する。この粉体ポンプ130は、ステータ132の軸中心Bからスクリュー部134aの外径の中心Aまでの距離と、スクリュー部134aの外径の中心Aからスクリュー部134aの断面の中心Cまでの距離が等しくなるように、ステータ132およびロータ134のスクリュー部134aが構成されている。これらの距離関係が往復スライダクランク機構のアームの様な関係となり、各断面でスクリュー部134aが往復運動を行う。各断面でスクリュー部134aが往復運動することによって、ステータ内の空隙が縮小、拡大して、トナーの吸引および吐出が行われる。以下に、具体的に説明する。
図7に示すように、スクリュー部134aによって、ステータ132の貫通孔は、図に示すように、2つの空隙に仕切られる(図中斜線で示す空隙と、無線で示す空隙)。以下に、図中無線で示す空隙内のトナーの挙動について説明する。ロータ回転角0°から回転を始めると、位置h〜fの領域では、空隙が縮小していき、これらの断面に存在するトナーが吐出される。一方、位置bからeの領域は、空隙が拡大するので、負圧となり、トナーを吸引する。吸引口側のiの位置ではスクリュー部134aがステータ貫通孔の図中上面に密着しており、b〜e領域では負圧になっているので、h〜fの領域で吐出されたトナーは、逆流することなく、負圧となっているb〜eの領域へ吸引される。これにより、位置h〜fで吐出されたトナーが排出方向へ移動する。ロータが回転すると、スクリュー部134aのステータ貫通孔と密着する位置(以下、密着位置)が螺旋状に排出側へ移動して、45°回転すると、密着位置が、図中hの位置まで移動する。このとき、密着位置hよりも吸引側では、空隙が拡大するので、空隙が負圧となり、吸引口からトナーが吸入される。空隙が縮小する吐出領域は、ロータの回転に伴い、h〜fから、g〜eへ変わり排出側へ移動する。また、空隙が拡大する吸引領域もb〜eから、a〜dへ変わり、排出側へ移動する。その結果、g〜eの吐出領域から吐出されたトナーがa〜dの負圧の吸引領域で吸引されてトナーが排出側へ移動する。そして、ロータ134の回転角度が180°を越えると、排出口の断面部分aが、縮小するようになり、トナーが吐出されて排出される。回転容積式の1軸偏心ネジポンプ(モーノポンプ)の場合は、吸引領域とこの吸引領域よりもトナー移動方向上流側にある吐出領域とは、連通しているが、吐出領域とこの吐出領域よりもトナー移動方向上流側にある吸引領域との間は、スクリュー部134aにより遮断されている。よって、吐出領域で吐出されたトナーが、逆流することなく、トナー移動方向下流側の吸引領域へ移動する。ステータの空隙内のトナーは、このような動きをして、排出口へ排出される。
同様に、図中斜線で示す空隙においても、空隙内のトナーが上述と同様な動きをして、排出口に排出される。
次に、トナーバンクケース101について説明する。図8は、トナーバンクケース101の拡大構成図である。図に示すように、トナーバンクケース101の上部側面には、トナーが充填されたトナーボトル102が回転自在に装着されている。このトナーボトル102の上部には、トナーボトル102を回転させるためのボトル駆動装置104が設けられている。ボトル駆動装置104は、ボトル駆動モータ104aと、モータギヤ104bと噛み合うアイドラギヤ104cと、トナーボトル102の開口部が装着されるための装着口104eが設けられ、アイドラギヤ104cと噛み合う駆動ギヤ104dとからなっている。また、トナーボトル開口部と対向する位置には、ボトル開口部開閉装置105が設けられている。ボトル開口部開閉装置105は、ボトル開閉駆動モータ105aと、モータギヤ105bと噛み合う開閉ギヤ105cと、開閉ギヤ105cと噛み合いその先端にボトル開口部に蓋をするキャップ部105eが取り付けられたピニオン105dとかなっている。トナーボトル内のトナーを供給しないときは、キャップ部105eによりボトル開口部に蓋がされている。
トナーバンクケース101の下方には、トナーが貯留されており、この貯留されたトナーの量を検知するトナーバンク用トナー量検知センサ103が設けられている。このトナーバンク用トナー量検知センサ103が所定の高さにトナーがないことを検知したら、ボトル開閉駆動モータ105aが駆動して、キャップ部105eをボトル開口部から離間する方向へ移動させる。これにより、ボトル開口部が開口する。ボトル開口部が開口したら、ボトル開閉駆動モータ105aを駆動させて、トナーボトル102を回転させる。トナーボトル102のトナー収容部には、螺旋状の突起106が設けられており、トナーボトル102の回転で、収容部内のトナーが螺旋状の突起106に案内されて、ボトル開口部へ移動していき、ボトル開口部からトナーバンクケース101へ落下する。トナーバンク用トナー量検知センサ103が、所定の高さにトナーがあることを検知したら、トナーボトル102の回転を停止し、キャップ部105eを移動させて、ボトル開口部に蓋をする。
また、図9に示すようにトナーバンク用トナー量検知センサ103の表面を清掃するトナーバンク用センサ面清掃部材107を設けても良い。このトナーバンク用センサ面清掃部材107は、先の図5で示したサブタンク用センサ面清掃部材111と同様の構成を有している。これにより、トナーバンク用トナー量検知センサ103の表面がトナーによって汚れて、所定の機能を果たさなくなるのを抑制することができる。また、図10に示すように、トナーバンクケース101の下方に溜まったトナーを攪拌するトナーバンク用攪拌部材108を設けても良い。このトナーバンク用攪拌部材108は、先の図4に示したサブタンク用攪拌部材113と同様の構成を有している。これにより、トナーバンクケース101の下方に溜まったトナーが凝集するのを抑制することができる。
本実施形態の複写機においては、トナーボトル102が収納されたトナーバンク100が、図1に示すように、給紙部4の図中左側に設けられており、トナーボトル内のトナーが供給される現像ユニット40は、プリンタ部3の図中右側に設けられている。このように、現像ユニット40とトナーボトル102とは、装置の対角線状に設けられている。このため、トナー搬送装置50のトナー搬送距離が非常に長くなっている。現像ユニット周辺は、感光体の駆動装置や、現像ユニットの駆動装置等、多数の部品が配置されており、トナーの搬送経路を一直線状に形成するのが難しい。このため、搬送チューブ内にコイルを備えたような、安価なトナー搬送手段を設けることができない。このため、トナー搬送経路が複雑であっても、トナーを搬送することのできる、粉体ポンプ130を用いている。しかし、粉体ポンプで対角線状にあるトナーバンクケース101内のトナーを吸引しようと思えば、吸引力が強い粉体ポンプを用いる必要があり、装置が大型したり、コスト高となったりしてしまう。
しかし、本実施形態においては、トナーバンクケース101と粉体ポンプ130との間にサブタンク110を設けている。粉体ポンプ130は、サブタンク110内に貯留したトナーを吸引するので、粉体ポンプ130でトナーを搬送する搬送距離を短くすることができる。その結果、吸引力の強い粉体ポンプ130を設けなくても、トナーを現像ユニットへ搬送することができる。また、トナーバンクケース101のトナーをサブタンク110へ搬送するトナー搬送手段を、コイル151を備えた搬送管150とすることで、安価な手段で、トナーバンクケース101のトナーをサブタンク110へ搬送することができる。
次に、トナー搬送装置50の搬送制御について、説明する。図11は、トナー搬送装置の制御ブロック図である。制御手段たる制御部160は、CPUや内部メモリを有しており、内部メモリに各トナー量検知センサに基づいて、各駆動モータを制御するためのプログラムが記憶されている。
図12は、各駆動モータの駆動開始のタイミングを示すタイミングチャートであり、図13は、各駆動モータの駆動停止のタイミングを示すタイミングチャートである。図12に示すように、まず、現像ホッパ内のトナー量検知センサ140aが、所定時間(2秒間)現像ホッパ内のトナー量が所定量ないことを検知しつづけたら、制御部160は、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ151aを駆動させる。すると、サブタンク用攪拌アジテータが回転して、サブタンク内に貯留したトナーを攪拌する。これにより、長期間放置されるなどして、凝集して流動性の低下したトナーの流動性を粉体ポンプ130を駆動させる前に高めることができる。
制御部160は、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ151aを駆動させたら、タイマーをリセットして時間計測を開始する。そして、計測時間が1000[ms]経過したら、制御部160は、粉体ポンプ駆動モータ130aを駆動させる。粉体ポンプ駆動モータ130aを駆動させるまでの待ち時間は、サブタンク用攪拌アジテータ113によって、サブタンク内に貯留したトナーの流動性が十分向上されるまでの時間であり、サブタンクの形状や大きさ、サブタンク用攪拌アジテータ113の回転速度などにより決定される。粉体ポンプ駆動モータ130aが駆動すると、ロータ134が回転して、サブタンク内のトナーを吸引する。このとき、サブタンク内のトナーは、サブタンク用攪拌アジテータ113によって攪拌されて予め流動性が高められているので、アリの巣状の空洞を形成することはない。よって、粉体ポンプ130の吸引開始直後の空気の吸い込み現象(エアーリーク)を抑制することができ、粉体ポンプ130の吸引開始直後のトナー搬送量の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においては、粉体ポンプ130として1軸偏心ネジポンプ(モーノポンプ)を用いている。この1軸偏心ネジポンプは、ロータ134のスクリュー部134aがステータ132と密着して移動する。そして。ステータ132の貫通孔内のトナーがスクリュー部134aとステータ132との摩擦係数を下げるような働きをしている。よって、粉体ポンプ130が空駆動(トナーなしで空気だけを吸引してしまう状態)すると、ステータ内にトナーが供給されなくなり、ステータ132とスクリュー部134aとの摩擦力が高まる。ステータ132は、ゴムでできているため、摩擦力が高まると、ステータの摩耗が進行して、ステータ132とスクリュー部134aとの密着性が保てなくなり、吸引/吐出性能が低下してしまう。しかし、本実施形態では、粉体ポンプ130の空気の吸い込みを抑制して、粉体ポンプ130が空駆動するのを抑制している。よって、ステータ132とスクリュー部134aとの摩擦力が高まって、ステータ132の摩耗の進行を抑制することができる。その結果、経時に渡り粉体ポンプ130の吸引/吐出性能を維持するすることができる。
粉体ポンプ130による吸引により、サブタンク内のトナーが減少して、サブタンク内トナー量検知センサ112が、サブタンク内トナー量が所定量無いことを検知したら、制御部160は、搬送コイル駆動モータ151aを駆動させる。搬送コイル駆動モータ151aを駆動させることで、トナーバンクケース内のトナーが搬送コイルにより搬送されて、サブタンクに供給される。
図13に示すように、現像ホッパ内トナー量検知センサ140aが現像ホッパ内に所定量のトナーがあることを一定時間(2秒間)検知しつづけたら、制御部160は、粉体ポンプ駆動モータ130aの駆動を停止する。サブタンク内トナー量検知センサ112が、サブタンク内トナー量が所定量あることを一定時間(例えば、2秒間)検知しつづけたら、制御部160は、搬送コイル駆動モータ151aの駆動を停止して、サブタンク内へのトナーの供給を停止する。搬送コイル駆動モータ151aの駆動を停止して、300[ms]経過したら、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ113aの駆動を停止して、攪拌を停止する。これにより、トナーが必要以上に攪拌されるのを抑制することができ、トナーへのストレスを軽減することができる。よって、トナーへのストレスによるトナーの凝集度がアップしてしてしまうのを抑制することができる。
サブタンク内トナー量検知センサ112がトナーが所定量有ることを検知したら、サブタンク用攪拌アジテータ113の駆動を停止している。これにより、搬送コイル151によってトナーがサブタンク110に供給しているときは、サブタンク用攪拌アジテータ113によってブタンク内のトナーが攪拌される。このように攪拌することで、搬送コイル151によってサブタンク内にトナーが供給される部分が盛り上がることが抑制され、トナーが山状に貯留したり、傾斜して貯留したりするのを抑制することができる。その結果、サブタンク内に貯留されたトナーの高さが均一となる。よって、サブタンク内に所定量のトナーが貯留しているにもかかわらず、サブタンク内トナー量検知センサ付近には、トナーが堆積してないため、サブタンク内トナー量検知センサが所定量のトナー有りと検知できない不具合を抑制することができる。その結果、サブタンク内のトナー量が不安定になることを抑制することができる。また、搬送コイル151によってサブタンク内にトナーが供給される部分が盛り上がることが抑制されるので、サブタンク内のトナーの一部分の凝集が進んでしまうのを抑制することができる。よって、次回の粉体ポンプ130によるトナー吸引開始時から安定してトナーを吸引することができる。
また、搬送コイル151によってトナーがサブタンク110に供給しているとき、サブタンク用攪拌アジテータ113によってブタンク内のトナーを攪拌することで、サブタンク内に供給されたトナーが壁面に付着するのを抑制することができる。よって、この壁面に付着したトナーの凝集が進んで、トナー架橋を起こして、壁面に強力に付着してしまうのを抑制することができる。
また、制御部160は、メインSWのONを検知したら、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ113aを駆動させて、サブタンク内のトナーを規定時間攪拌するようにしている。さらに、制御部160は、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ113aが所定期間動作動作してないことを検知したら、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ113aを所定時間駆動させて、サブタンク内のトナーを攪拌するようにしている。
このように、メインSWのONの検知時やサブタンク用攪拌アジテータ駆動モータ113aの所定期間無動作の検知時にサブタンク内のトナーを攪拌するので、サブタンク内のトナーが必要以上に凝集することがない。
また、本実施形態においては、先の図1に示すように、ドラムクリーニング装置15によって掻き取られた使用済みトナーたる転写残トナーは、トナーバンク100の回収タンク90に搬送しているが、この転写残トナーをトナーバンクケース101に搬送して、転写残トナーを再利用するようにしても良い。転写残トナーは、トナーボトルから供給されるフレッシュなトナーに比べて凝集しやすいため、このようなトナーが混じった場合、サブタンク内のトナーが凝集してしまうおそれが高くなる。サブタンク内のトナーが凝集してしまうと、アリの巣状の空洞が形成される可能性が高くなり、粉体ポンプが空気を吸い込んでしまう可能性が高くなってしまう。しかし、本実施形態においては、粉体ポンプで吸引する前にサブタンク用攪拌アジテータでサブタンク内のトナーを攪拌してトナーの凝集を崩しているので、このような凝集しやすいトナーがあっても、粉体ポンプ吸引時に空気を吸い込んでしまうことがない。よって、トナー搬送性などに問題なく、転写残トナーを再利用することができる。
また、本実施形態においては、サブタンクを備えているが、トナーバンク100を現像装置の近傍に設けることができれば、図14に示すように、サブタンクを設けずに、粉体ポンプ130とトナーバンクケース101とをチューブ120で接続しても良い。この場合は、トナーバンクケース101を先に示した図10の構成を用いる。
このサブタンクがないトナー搬送装置の各駆動モータの駆動開始および停止のタイミングは、図15、図16に示すようになる。すなわち、現像ホッパ内のトナーが所定量ないと所定時間、現像ホッパ内トナー量検知センサが検知したら、トナーバンクケース内のトナーバンク用攪拌部材108(攪拌手段)を攪拌する。所定時間経過して、トナーバンクケース内のトナーの凝集が十分くずれたら、粉体ポンプ130を駆動して、トナーバンク内のトナーを吸引する。トナー貯留部内トナー量検知手段たるトナーバンク用トナー量検知センサ103がトナーバンクケース内のトナー量が所定量ないと検知したら、トナーボトル102を回転駆動させて、トナーバンクケースにトナーを供給する。現像ホッパ内に所定量のトナーが溜まったら、粉体ポンプの駆動をOFFにする。トナーバンクケース内のトナー量が所定量溜まったら、トナーボトル102の回転駆動を停止する。そして、トナーボトル102の回転駆動が停止して所定時間経過したら、トナーバンク用攪拌部材108の駆動を停止して、トナーバンクケース内のトナーの攪拌を停止する。
(1)
本実施形態のトナー搬送装置によれば、粉体ポンプの吸引動作開始前に攪拌手段たるサブタンク用攪拌アジテータでトナー貯留部たるサブタンク内のトナーを攪拌しているので、粉体ポンプの吸引動作開始直後に粉体ポンプが空気を吸引することが抑制される。よって、粉体ポンプの吸引動作開始から終了まで、トナーを良好に吸引することができる。よって、粉体ポンプで所定量のトナーを吸引する時間を、サブタンク用攪拌アジテータの攪拌の開始を粉体ポンプの吸引動作の開始に同期して行うものに比べて短くすることができる。従って、サブタンク用攪拌アジテータの攪拌の開始を粉体ポンプの吸引動作の開始に同期して行うものに比べて、粉体ポンプの稼動時間を短くすることができ、粉体ポンプの寿命を向上することができる。
(2)
また、本実施形態のトナー搬送装置によれば、トナー貯留部内トナー量検知手段たるサブタンク内トナー量検知センサがトナーが所定量有ることを検知したら、サブタンク用攪拌アジテータの駆動を停止している。これにより、トナー供給手段たる搬送コイルによってトナーがサブタンクに供給しているときは、サブタンク用攪拌アジテータによってブタンク内のトナーが攪拌される。このように攪拌することで、トナーが山状に貯留したり、傾斜して貯留したり、サブタンク内の壁面に付着したりするのを抑制することができる。よって、サブタンク内のトナーの一部分の凝集が進んでしまうのを抑制することができる。
(3)
また、上記サブタンク内トナー量検知センサを、上記サブタンクの上記粉体ポンプとの接続部よりも上方かつ上記サブタンクの供給手段たる搬送コイルとの接続部よりも下方に配置している。粉体ポンプとの接続部よりも上方にサブタンク内トナー量検知センサを配置することで、サブタンク用トナー量検知センサ112がトナーありを検知したとき、粉体ポンプとの接続部をトナーで覆うことができる。よって、粉体ポンプでサブタンク内のトナーを吸引するときに、空気をトナーとともに吸引してしまうことがなくなり、搬送効率の低下を抑制することができる。また、搬送コイルとの接続部よりも上方にトナーを溜めると、サブタンク内に貯留させるトナー量が多くなりすぎて、サブタンク用攪拌アジテータを回転駆動させるに大きな駆動トルクが必要となってくる。このため、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータが大型化してしまうなどの不具合が生じてしまう。
(4)
また、上記粉体ポンプとして、1軸偏心ネジポンプを用いることで、粉体ポンプをエアーポンプのように空気と共に粉体を搬送するものではないので、サブタンクや粉体ポンプに大掛かりな圧抜き手段を設ける必要がなく、装置をコンパクト化することができる。また、吸引/吐出力が強いため、トナーが詰まりにくく、経時にわたり安定したトナー搬送性を維持することができる。
(5)
また、装置の電源投入後および/または装置の停止状態が所定時間以上達したときにサブタンク用攪拌アジテータを、所定時間駆動させているので、長期間放置でトナーが必要以上に凝集してしまうのを抑制することができる。
(6)
また、本実施形態のトナー搬送装置によれば、一軸偏心ネジポンプは、第1貯留部たるトナーバンクケースよりも一軸偏心ネジポンプとの距離が短い位置に配置されたサブタンクに貯留されたトナーを吸引することで、以下の効果をえることができる。すなわち、トナーバンクケースのトナーを一軸偏心ネジポンプで直接吸引するものに比べて、一軸偏心ネジポンプがトナーを吸引する距離を短くすることができる。その結果、トナーバンクケースのトナーを一軸偏心ネジポンプで直接吸引するものに比べて、吸引力の弱い一軸偏心ネジポンプを使用しても、トナーを良好に吸引することができる。よって、一軸偏心ネジポンプの大型化や、一軸偏心ネジポンプの消費電力などを抑えることができる。
(7)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記(1)〜(7)いずれかの特徴をもつトナー搬送装置を備えているので、トナーを安定的に現像装置に供給することができる。
(8)
また、クリーニング手段で除去された転写残トナーをサブタンク内へ搬送することで、転写残トナーを再利用することができ、トナー収容器たるトナーボトル内のトナーの減少を抑制することができ、トナーボトルの交換時期を延ばすことができる。また、使用済みトナーは新品のトナーに比べて凝集し易いため、サブタンクに使用済みのトナーを混在させると、サブタンク内のトナーが凝集してしまうおそれがある。しかし、本実施形態では、サブタンク用攪拌アジテータでサブタンク内に貯留したトナーの凝集を解してから、サブタンク内のトナーを粉体ポンプで吸引するので、このような凝集しやすいトナーがあっても、粉体ポンプ吸引時に空気を吸い込んでしまうことがない。よって、トナー搬送性などに問題なく、転写残トナーを再利用することができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機のトナー搬送装置を示す概略構成図。 トナー搬送装置の複写機内の配置構成図 サブタンク用攪拌アジテータの概略構成図。 サブタンク用センサ面清掃部材の概略構成図。 粉体ポンプの分解図。 ロータのスクリュー部とステータとの各断面を示す図。 トナーバンクケースの拡大構成図。 トナーバンクケースの他の構成図。 トナーバンクケースのさらに他の構成図。 トナー搬送装置の制御ブロック図。 各駆動モータの駆動開始のタイミングを示すタイミングチャート。 各駆動モータの駆動終了のタイミングを示すタイミングチャート。 サブタンクを設けない構成のトナー搬送装置を示す図。 サブタンクを設けない構成のトナー搬送装置における各駆動モータの駆動開始のタイミングを示すタイミングチャート。 サブタンクを設けない構成のトナー搬送装置における各駆動モータの駆動終了のタイミングを示すタイミングチャート。
符号の説明
12 ドラム状感光体
40 現像器(現像装置)
50 トナー搬送装置
90 回収タンク
100 トナーバンク
101 トナーバンクケース(第1トナー貯留部)
103 トナーバンクケース内トナー量検知センサ
104 ボトル駆動装置
105 ボトル開口部開閉装置
108 トナーバンク用攪拌部材
110 サブタンク(第2トナー貯留部)
111 サブタンク用センサ面清掃部材
112 サブタンク内トナー量検知センサ
113 サブタンク用攪拌アジテータ
120 搬送チューブ
130 粉体ポンプ(1軸偏心ネジポンプ)
131 キャップ
132 ステータ
134 ロータ
140 現像ホッパ
150 搬送管
151 搬送コイル

Claims (8)

  1. トナーを収容するトナー容器から排出されたトナーを貯留するトナー貯留部と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌する攪拌手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する粉体ポンプとを備えたトナー搬送装置において、
    該現像装置へのトナー供給が指示された際、該攪拌手段で該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌し、該攪拌手段で該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌した後で、該粉体ポンプを駆動して該現像装置にトナー供給するよう制御する制御手段を備えたことを特徴とするトナー搬送装置。
  2. トナーが収容されたトナー容器内のトナーを、トナーが貯留されたトナー貯留部へ供給するトナー供給手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを攪拌する攪拌手段と、該トナー貯留部内に貯留されたトナー量を検知する該トナー貯留部内トナー量検知手段と、該トナー貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する粉体ポンプとを備えたトナー搬送装置において、
    該トナー貯留部内トナー量検知手段の検知結果に基づいて該トナー供給手段の駆動を制御するとともに、該攪拌手段を、粉体ポンプの駆動前または粉体ポンプの駆動時に駆動させ、該トナー貯留部内トナー量検知手段が、トナー貯留部内トナー量が所定量あることを検知したら、該攪拌手段の駆動を停止させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とするトナー搬送装置。
  3. 請求項2のトナー搬送装置において、
    上記トナー貯留部内トナー量検知手段を、上記トナー貯留部の上記粉体ポンプとの接続部よりも上方かつ上記トナー貯留部の上記供給手段との接続部よりも下方に配置したことを特徴とするトナー搬送装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかのトナー搬送装置において、
    上記粉体ポンプとして、1軸偏心ネジポンプを用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかのトナー搬送装置において、
    上記制御手段は、装置の電源投入後および/または装置の停止状態が所定時間以上経過したときに、上記攪拌手段を所定時間駆動させるよう制御したことを特徴とするトナー搬送装置。
  6. トナーを収容するトナー容器からトナーを排出する排出手段と、該排出手段によって排出されたトナーを貯留する第1貯留部と、該第1貯留部に貯留されたトナーを搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送されたトナーを貯留する第2貯留部と、第2貯留部に貯留されたトナーを吸引して現像装置に供給する1軸偏心ネジポンプとを備えたことを特徴とするトナー搬送装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかのトナー搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    像担持体と、像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、転写後の像担持体に付着した転写残トナーを除去するクリーニング手段と、該クリーニング手段によって除去された転写残トナーを上記トナー貯留部へ搬送する搬送手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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